説明

選択項目生成システム、選択項目生成装置、選択項目生成方法、及び選択項目生成プログラム

【課題】ユーザにとって初めての状況においても、ユーザの置かれた状況に合った選択項目の候補を生成する。
【解決手段】
選択項目生成システムは、複数のユーザ端末200と選択項目生成装置100とを備える。ここで、ユーザ端末200は、対象ユーザの現在の状況データに対する選択項目の候補の生成要求を、選択項目生成装置100に送信する。選択項目生成装置100は、複数のユーザの状況データごとの選択項目の利用履歴を示す利用履歴データを参照し、現在の状況データに対する他のユーザによる選択項目の利用履歴、他の状況データに対する他のユーザによる選択項目の利用履歴、及び他の状況データに対する対象ユーザによる選択項目の利用履歴をもとに、対象ユーザの現在の状況データに対する選択項目の候補を生成し、ユーザ端末200に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は選択項目生成システム、選択項目生成装置、選択項目生成方法、及び選択項目生成プログラムに関し、特にユーザの状況に応じて選択項目の候補を提示する選択項目生成システム、選択項目生成装置、選択項目生成方法、及び選択項目生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話端末などの高機能な携帯型情報端末が広く普及しつつある。このような携帯型情報端末は、ユーザによって常に持ち運ばれ、ユーザの身近に置かれ、日常生活の様々な状況において利用される。そして、利用される状況ごとに、携帯型情報端末が備える様々な機能、アプリケーション、コンテンツ等の選択項目、あるいは、携帯型情報端末が外部から取得するコンテンツ等の選択項目の中から、ユーザが必要とする項目が選択される。
【0003】
一方、携帯型情報端末において、このように、様々な選択項目の中から所望の項目を選択する場合、ユーザは、当該所望の選択項目が表示されるまで、深い階層メニューを辿る必要がある。
【0004】
このような操作性の問題を解決するために、ユーザの置かれた状況に合わせて、ユーザに対して提示する選択項目を調整する方法が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、移動通信端末が、時間帯や場所ごとに記録された利用履歴にもとづいて、メニュー画面として提示する選択項目の順序を決定し、動的にメニュー画面を構成する方法が記載されている。
【0006】
また、特許文献2には、音楽再生装置が、状況ごとのコンテンツ再生頻度をもとに、現在の状況と類似した状況において再生頻度の高いコンテンツを再生対象として提示する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−118346号公報
【特許文献2】特開2005−202453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の特許文献1または特許文献2に記載された方法においては、ユーザの置かれた状況に対する選択項目の候補を生成するために、その状況と同じ状況における当該ユーザによる選択項目の過去の利用履歴を用いているため、ユーザにとって初めての状況に対しては、その状況に合った選択項目の候補を生成できないという問題がある。
【0009】
(発明の目的)
本発明の一つの目的は、上述した課題を解決し、ユーザにとって初めての状況においても、ユーザの置かれた状況に合った選択項目の候補を生成できる選択項目生成システム、選択項目生成装置、選択項目生成方法、及び選択項目生成プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
選択項目生成システムは、ユーザによる、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを生成し、選択項目生成装置に送信する利用履歴送信部と、前記第1の状況データに対する前記選択項目の候補の生成要求を、前記選択項目生成装置に送信する選択候補要求部と、前記選択項目生成装置から受信した前記選択項目の候補を出力する選択候補出力部とを有する複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末のそれぞれから、第1のユーザと第2のユーザとを含む複数の前記ユーザのそれぞれの前記利用履歴データを受信する利用履歴収集部と、前記ユーザ端末から、前記第1のユーザの前記第1の状況データに対する前記選択項目の候補の生成要求を受信した場合、前記利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザに対する当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を生成し、当該ユーザ端末に送信する選択候補生成部とを有する前記選択項目生成装置とを備える。
【0011】
選択項目生成装置は、第1のユーザと第2のユーザとを含む複数のユーザのそれぞれについて、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを受信する利用履歴収集部と、前記利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を生成する選択候補生成部とを備える。
【0012】
選択項目生成方法は、第1のユーザと第2のユーザとを含む複数のユーザのそれぞれについて、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを受信する利用履歴収集ステップと、前記利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を生成する選択候補生成ステップとを含む。
【0013】
選択項目生成プログラムは、コンピュータを、第1のユーザと第2のユーザとを含む複数のユーザのそれぞれについて、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを受信する利用履歴収集部と、前記利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を生成する選択候補生成部として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の効果は、ユーザにとって初めての状況においても、ユーザの置かれた状況に合った選択項目の候補を生成できることである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第一の実施の形態における選択項目生成システムの特徴的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態における選択項目生成システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態における選択項目生成処理の全体的な動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第一の実施の形態における利用履歴更新処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第一の実施の形態における選択項目候補データ生成処理(ステップS103)の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第一の実施の形態における利用履歴データ225の例を示す図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態における利用履歴データ125の例を示す図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態におけるユーザ端末200上のブラウザの表示画面の例を示す図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態における利用履歴データ125の他の例を示す図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態における利用履歴データ125の他の例を示す図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第二の実施の形態における利用履歴データ225の例を示す図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態における利用履歴データ125の例を示す図である。
【図14】本発明の第二の実施の形態において、現在の状況データに対して選択した選択項目と同じ選択項目を選択した他のユーザの数の例を示す図である。
【図15】本発明の第三の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第三の実施の形態における利用履歴データ225の例を示す図である。
【図17】本発明の第三の実施の形態における利用履歴データ125の例を示す図である。
【図18】本発明の第三の実施の形態における状況データ間の類似度の例を示す図である。
【図19】本発明の第四の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第四の実施の形態における選択項目の優先度の算出式の例を示す図である。
【図21】本発明の第四の実施の形態における選択項目の優先度の例を示す図である。
【図22】本発明の第五の実施の形態における選択項目生成システムの構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第五の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第五の実施の形態における選択項目間の類似度の例を示す図である。
【図25】本発明の第六の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第六の実施の形態における選択項目の優先度の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
はじめに、本発明の実施の形態における「状況データ」と「選択項目」について説明する。
【0017】
本発明の実施の形態においては、「状況データ」として、時刻情報、ユーザ端末200の位置情報、ユーザ端末200周辺の温度や湿度、ユーザ端末200上で動作しているアプリケーション種別、ユーザ端末200上で出力(表示、再生)中のコンテンツ(ドキュメント、音声、静止画、動画のデータファイル名、WebコンテンツのURL(Uniform Resource Locator))等、ユーザ端末200の外部及び内部の様々な状況を示す情報を用いることができる。ここで、「状況データ」は、時間帯や都道府県名等、時刻情報や位置情報の値が属する他の情報であってもよい。また、これらの情報のいくつかを組み合わせて、一つの「状況データ」としてもよい。
【0018】
また、「選択項目」として、ユーザ端末200上で実行される機能やアプリケーション、ユーザ端末200上で出力(表示、再生)されるコンテンツ(ドキュメント、音声、静止画、動画のデータファイル名、WebコンテンツのURL)等、ユーザ端末200上でユーザが選択する様々な項目を用いることができる。
【0019】
(第一の実施の形態)
次に、本発明の第一の実施の形態について説明する。
【0020】
はじめに、本発明の第一の実施の形態の構成について説明する。図2は、本発明の第一の実施の形態における選択項目生成システムの構成を示すブロック図である。
【0021】
選択項目生成システムは、選択項目生成装置100及び複数のユーザ端末200を含む。選択項目生成装置100とユーザ端末200とは、インターネットなどのネットワーク(図示せず)により接続される。選択項目生成装置100は、ユーザ端末200から取得したユーザによる選択項目の利用履歴をもとに選択項目の候補を生成する。ユーザ端末200は、選択項目生成装置100から選択項目の候補を受信して表示する。なお、選択項目生成装置100とユーザ端末200とは、それぞれプログラム制御によって動作する情報処理装置であってもよい。
【0022】
ユーザ端末200は、利用履歴生成部210、利用履歴記憶部220、利用履歴送信部230、選択候補要求部240、選択候補出力部250、選択項目検出部260、及び状況検出部270含む。
【0023】
利用履歴生成部210は、選択項目検出部260により出力されたユーザによる選択項目を状況検出部270より出力された状況データと関連づけて利用履歴データ225として利用履歴記憶部220に保存する。
【0024】
利用履歴送信部230は、利用履歴データ225を選択項目生成装置100に送信する。
【0025】
選択候補要求部240は、ユーザ端末200の現在の状況データに対する選択項目の候補(選択項目候補データ)を選択項目生成装置100に要求し、当該選択項目生成装置100から選択項目候補データを受信する。
【0026】
選択候補出力部250は、受信した選択項目候補データをディスプレイなどの出力デバイス(図示せず)により表示する。
【0027】
選択項目検出部260は、ユーザがキーパッドなどの入力デバイス(図示せず)により選択項目候補データの中から選択項目を選択した場合、当該選択項目を検出し、出力する。
【0028】
状況検出部270部は、ユーザ端末200の状況を検出し、状況データとして出力する。ここで、「状況データ」としてユーザ端末200の外部の状況を示す情報が用いられる場合、状況検出部270部は、ユーザ端末200が備える各種センサにより、状況を検出する。例えば、状況検出部270部は、時計、GPS(Global Positioning System)、温度計、湿度計により、時刻、位置、温度、湿度をそれぞれ検出する。また、「状況データ」としてユーザ端末200の内部の状況を示す情報が用いられる場合、状況検出部270部は、ユーザ端末200上で動作するOS(Operating System)や各種アプリケーションにより、状況を検出する。例えば、状況検出部270部は、OSからユーザ端末200上で動作しているアプリケーション種別を取得する。また、状況検出部270部は、Webブラウザから、表示中のWebコンテンツのURLを取得する。
【0029】
選択項目生成装置100は、利用履歴収集部110、利用履歴記憶部120、及び選択候補生成部130を含む。選択候補生成部130は、類似状況抽出部131、及び選択候補抽出部132を含む。
【0030】
利用履歴収集部110は、ユーザ端末200から利用履歴データ225を受信(収集)し、利用履歴データ125として利用履歴記憶部120に保存する。
【0031】
選択候補生成部130は、ユーザ端末200から選択項目候補の生成要求を受信すると、利用履歴データ125を参照し、対象ユーザの現在の状況データに対する選択項目候補データを生成し、ユーザ端末200へ送信する。
【0032】
類似状況抽出部131は、利用履歴データ125を参照し、現在の状況データと選択項目に関して類似している状況データである類似状況データを抽出する。
選択候補抽出部132は、利用履歴データ125を参照し、当該類似状況データに対する対象ユーザによる選択項目の利用履歴をもとに、現在の状況データに対する選択項目の候補を抽出し、選択項目候補データを生成する。
【0033】
図6は、本発明の第一の実施の形態における利用履歴データ225の例を示す図である。利用履歴データ225は、図6に示すように、状況データに対して、ユーザが選択した選択項目が関連づけられている。
【0034】
図7は、本発明の第一の実施の形態における利用履歴データ125の例を示す図である。利用履歴データ125は、図7に示すように、状況データに対して、複数のユーザのそれぞれの選択項目が関連づけられている。
【0035】
次に、本発明の第一の実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
ここでは、「状況データ」をユーザ端末200のブラウザ上に表示されているWebコンテンツのURL(例えば、レストラン、レジャー施設に関するURL)、「選択項目」を当該Webコンテンツが表示中に、ユーザが次に選択するWebコンテンツのURL(例えば、地図情報、交通情報に関するURL)とする。
【0037】
はじめに、本発明の第一の実施の形態における選択項目生成処理について説明する。
【0038】
図3は、本発明の第一の実施の形態における選択項目生成処理の全体的な動作を示すフローチャートである。
【0039】
ここでは、後述する利用履歴収集処理により、選択項目生成装置100は、あらかじめ、複数のユーザ端末200から利用履歴データ225を受信し、利用履歴データ125を生成しているものとする。
【0040】
例えば、選択項目生成装置100が、複数のユーザ端末200(#1、#2、#3)のそれぞれから、図6に示すような、ユーザ(User#1、#2、#3)の利用履歴データ225をそれぞれ受信し、図7の利用履歴データ125を生成、保持しているものとする。
【0041】
ユーザ端末200において、ユーザの要求等により選択項目の表示が必要になった場合、ユーザ端末200の選択候補要求部240は、状況検出部270からユーザ端末200の現在の状況を示す状況データ(現在の状況データ)を取得する(ステップS101)。選択候補要求部240は、ユーザ識別子と取得した現在の状況データとを含む選択項目候補生成要求を選択項目生成装置100へ送信する(ステップS102)。
【0042】
図8は、本発明の第一の実施の形態におけるユーザ端末200上のブラウザの表示画面の例を示す図である。例えば、図8のように、ユーザ端末200(#1)のブラウザがWebコンテンツとして「URL#1」を表示中に、ユーザにより選択項目(関連サイト)の表示が要求された場合、ユーザ端末200(#1)の選択候補要求部240は、ユーザ識別子「User#1」と状況データ「URL#1」とを含む選択項目候補生成要求を選択項目生成装置100へ送信する。
【0043】
選択項目生成装置100の選択候補生成部130は、ユーザ端末200から選択候補要求を受信すると、利用履歴データ125を参照し、選択項目候補生成要求に含まれるユーザ識別子の対象ユーザについて、選択項目候補生成要求に含まれる現在の状況データに対する選択項目候補データを生成する(ステップS103)。
【0044】
ここで、選択候補生成部130は、「現在の状況データ(第1の状況データ)に対する対象ユーザと異なる他のユーザ(第2のユーザ)による選択項目の利用履歴」、「現在の状況データと異なる他の状況データ(第2の状況データ)に対する他のユーザ(第2のユーザ)による選択項目の利用履歴」、及び「他の状況データ(第2の状況データ)に対する対象ユーザ(第1のユーザ)による選択項目の利用履歴」をもとに、対象ユーザ(第1のユーザ)の現在の状況データ(第1の状況データ)に対する選択項目候補データを生成する。
【0045】
図5は、本発明の第一の実施の形態における選択項目候補データ生成処理(ステップS103)の動作の詳細を示すフローチャートである。
【0046】
選択候補生成部130の類似状況抽出部131は、選択項目候補生成要求を受信すると、利用履歴データ125を参照し、現在の状況データに対する他のユーザの選択項目を抽出する(ステップS201)。
【0047】
例えば、類似状況抽出部131は、図7の利用履歴データ125を参照し、状況データ「URL#1」に対するユーザ「User#2」の選択項目「URL#201」を抽出する。
【0048】
類似状況抽出部131は、利用履歴データ125を参照し、当該他のユーザについて、ステップS201にて抽出された選択項目と同じ選択項目を選択した他の状況データを、選択された選択項目に関して現在の状況データと類似している状況データである類似状況データとして抽出する(ステップS202)。
【0049】
例えば、類似状況抽出部131は、図7の利用履歴データ125を参照し、ユーザ「User#2」について、選択項目「URL#201」を選択した他の状況データ「URL#3」「URL#4」を類似状況データとして抽出する。
【0050】
選択候補抽出部132は、利用履歴データ125を参照し、ステップS202で抽出された類似状況データに対する、対象ユーザの選択項目を抽出する(ステップS203)。
【0051】
例えば、選択候補抽出部132は、図7の利用履歴データ125を参照し、状況データ「URL#3」「URL#4」に対する、ユーザ「User#1」の選択項目「URL#102」「URL#103」を抽出する。
【0052】
選択候補抽出部132は、ステップS203にて抽出された選択項目を含む選択項目候補データを生成する(ステップS204)。
【0053】
例えば、選択候補抽出部132は、選択項目「URL#102」「URL#103」を含む選択項目候補データを生成する。
【0054】
選択候補生成部130は、生成された選択項目候補データをユーザ端末200へ送信する(ステップS104)
ユーザ端末200の選択候補要求部240が選択項目候補データを受信すると、選択候補出力部250は、受信した選択項目候補データをユーザに対して表示する。(ステップS105)
例えば、ユーザ端末200(#1)の選択候補出力部250は、図8に示すように、選択項目候補データに含まれる選択項目のURL(「URL#102」「URL#103」)を、当該URLでアクセスされるWebサイトの名称やアイコンとともに、「関連サイト」としてブラウザ上に表示する。
【0055】
ユーザが選択項目候補データの中から選択項目を選択すると、利用履歴生成部210は、選択項目検出部260により検出された選択項目とステップS101において取得した現在の状況データとを関連づけて利用履歴データ225を更新し、利用履歴記憶部220に保存する(ステップS106)。
【0056】
例えば、図8においてユーザが「URL#102」を選択した場合、利用履歴生成部210は、図6の利用履歴データ225において、状況データ「URL#1」に対する選択項目「URL#102」を設定する。
【0057】
次に、本発明の第一の実施の形態における利用履歴更新処理について説明する。
【0058】
図4は、本発明の第一の実施の形態における利用履歴更新処理の動作を示すフローチャートである。
【0059】
ユーザ端末200の利用履歴送信部230は、所定のタイミングで、利用履歴データ225を選択項目生成装置100に送信する(ステップS111)。ここで、利用履歴送信部230は、所定のタイミングとして、例えば、定期的、または、利用履歴データ225が更新されるたびに、利用履歴データ225を送信する。
【0060】
選択項目生成装置100の利用履歴収集部110は、ユーザ端末200から利用履歴データ225を受信すると、利用履歴データ125を更新し、利用履歴記憶部120に保存する(ステップS112)。
【0061】
以上により、本発明の第一の実施の形態の動作が完了する。
【0062】
次に、本発明の第一の実施の形態の他の実施例として、「状況データ」を位置情報から得られる施設名、「選択項目」をユーザ端末200上で実行されるアプリケーションとした場合について説明する。図9は、本発明の第一の実施の形態における利用履歴データ125の他の例を示す図である。
【0063】
ここで、選択項目生成装置100が、図9の利用履歴データ125を保持しており、ユーザ端末200より、ユーザ識別子「User#1」と状況データ「東京駅」とを含む選択項目候補生成要求を受信したものとする。この場合、類似状況抽出部131は、ユーザ「User#2」について、状況データ「東京駅」に対する選択項目「交通案内B」を抽出し、ユーザ「User#2」が選択項目「交通案内B」を選択した他の状況データ「上野駅」を類似状況データとして抽出する。選択候補抽出部132は、状況データ「上野駅」に対するユーザ「User#1」の選択項目「電子マネーA」を抽出し、選択項目「電子マネーA」を含む選択項目候補データを生成する。
【0064】
さらに、本発明の第一の実施の形態の他の実施例として、「状況データ」を位置情報から得られる施設の種類、「選択項目」をユーザ端末200上で実行される機能とした場合について説明する。図10は、本発明の第一の実施の形態における利用履歴データ125の他の例を示す図である。
【0065】
ここで、選択項目生成装置100が、図10の利用履歴データ125を保持しており、ユーザ端末200より、ユーザ識別子「User#1」と状況データ「映画館」とを含む選択項目候補生成要求を受信したものとする。この場合、類似状況抽出部131は、ユーザ「User#2」について、状況データ「映画館」に対する選択項目「マナーモード」を抽出し、ユーザ「User#2」が選択項目「マナーモード」を選択した他の状況データ「図書館」を類似状況データとして抽出する。選択候補抽出部132は、状況データ「図書館」に対するユーザ「User#1」の選択項目「電源OFF」を抽出し、選択項目「電源OFF」を含む選択項目候補データを生成する。
【0066】
なお、本発明の第一の実施の形態においては、ユーザ端末200において選択項目の表示が必要になった場合に、ユーザ端末200が選択項目候補生成要求を選択項目生成装置100に送信していたが、ユーザ端末200は、あらかじめ、利用履歴データ225に選択項目が存在しない状況データについて、選択項目候補生成要求を選択項目生成装置100に送信し、選択項目生成装置100から受信した選択項目候補データを保持しておいてもよい。また、選択項目生成装置100が定期的に、または、利用履歴データ125が更新されたタイミングで、利用履歴データ125の状況データに対する選択項目が存在しないユーザ識別子について、選択項目候補データを生成してもよい。
【0067】
また、本発明の第一の実施の形態においては、選択候補生成部130が、利用履歴データ125を参照し、対象ユーザの現在の状況データに対する選択項目候補データを生成し、ユーザ端末200に送信していたが、選択候補生成部130は、他の方式により決定された選択項目の候補や、システム管理者等により指定された所定の選択項目の候補を選択項目候補データに含めてユーザ端末200に送信してもよい。
【0068】
次に、本発明の第一の実施の形態の特徴的な構成について説明する。
【0069】
図1は、本発明の第一の実施の形態における選択項目生成システムの特徴的な構成を示すブロック図である。
【0070】
選択項目生成システムは、複数のユーザ端末200と選択項目生成装置100とを備える。
【0071】
ここで、ユーザ端末200は、ユーザによる、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを生成し、選択項目生成装置100に送信する利用履歴送信部230と、第1の状況データに対する選択項目の候補の生成要求を、選択項目生成装置100に送信する選択候補要求部240と、選択項目生成装置100から受信した選択項目の候補を出力する選択候補出力部250とを有する
また、選択項目生成装置100は、複数のユーザ端末200のそれぞれから、第1のユーザと第2のユーザとを含む複数のユーザのそれぞれの利用履歴データを受信する利用履歴収集部110と、ユーザ端末200から、第1のユーザの第1の状況データに対する選択項目の候補の生成要求を受信した場合、利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する第2のユーザによる選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザに対する当該第1の状況データに対する選択項目の候補を生成し、当該ユーザ端末に送信する選択候補生成部130とを有する。
【0072】
本発明の第一の実施の形態の効果は、ユーザが初めて置かれた状況においても、ユーザの置かれた状況に合った選択項目の候補を生成できることである。その理由は、選択候補生成部130が、「現在の状況データに対する他のユーザによる選択項目の利用履歴」、「他の状況データに対する他のユーザによる選択項目の利用履歴」、及び「他の状況データに対する対象ユーザによる選択項目の利用履歴」をもとに、対象ユーザの現在の状況データに対する選択項目候補データを生成するためである。
【0073】
また、本発明の第一の実施の形態の他の効果は、ユーザが初めて置かれた状況においても、ユーザの嗜好に合った選択項目の候補を生成できることである。その理由は、類似状況抽出部131が、「現在の状況データに対する他のユーザによる選択項目の利用履歴」、及び「他の状況データに対する他のユーザによる選択項目の利用履歴」をもとに、現在の状況データと選択項目に関して類似している状況データである類似状況データを抽出し、選択候補抽出部132が、当該類似状況データに対する対象ユーザによる選択項目の利用履歴をもとに、現在の状況データに対する選択項目の候補を抽出するためである。
【0074】
(第二の実施の形態)
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。
【0075】
本発明の第二の実施の形態においては、選択候補データ生成処理の類似状況データを、複数の他のユーザの利用履歴をもとに抽出する点において、本発明の第一の実施の形態と異なる。
【0076】
本発明の第二の実施の形態の構成は、本発明の第一の実施の形態(図2)と同様となる。また、本発明の第二の実施の形態の選択項目生成処理の全体的な動作、及び利用履歴更新処理の動作は、本発明の第一の実施の形態(図3、図4)と同様となる。
【0077】
図11は、本発明の第二の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【0078】
また、図12は、本発明の第二の実施の形態における利用履歴データ225の例を示す図である。図13は、本発明の第二の実施の形態における利用履歴データ125の例を示す図である。
【0079】
ここでは、選択項目生成装置100が、複数のユーザ端末200のそれぞれから、図12の利用履歴データ225を受信し、図13の利用履歴データ125を生成、保持しているものとする。
【0080】
選択項目生成装置100の類似状況抽出部131は、選択項目候補生成要求を受信すると、利用履歴データ125を参照し、現在の状況データに対する他のユーザの選択項目を抽出する(ステップS301)。
【0081】
例えば、類似状況抽出部131は、図13の利用履歴データ125を参照し、状況データ「URL#1」に対するユーザ「User#2」の選択項目「URL#201」と状況データ「URL#1」に対するユーザ「User#3」の選択項目「URL#301」を抽出する。
【0082】
類似状況抽出部131は、利用履歴データ125を参照し、当該他のユーザについて、ステップS301にて抽出された選択項目と同じ選択項目を選択した他の状況データを抽出する(ステップS302)。
【0083】
例えば、類似状況抽出部131は、図13の利用履歴データ125を参照し、ユーザ「User#2」について、選択項目「URL#201」を選択した他の状況データ「URL#3」「URL#4」を抽出する。同様に、類似状況抽出部131は、ユーザ「User#3」について、選択項目「URL#301」を選択した他の状況データ「URL#3」「URL#5」を抽出する。
【0084】
選択候補抽出部132は、ステップS302で抽出された状況データのそれぞれについて、ステップS301にて抽出された選択項目と同じ選択項目を選択した他のユーザの数を算出する(ステップS303)。選択候補抽出部132は、ステップS303において算出された他のユーザの数が所定の値以上の状況データを、選択された選択項目に関して現在の状況データと類似している類似状況データとして抽出する(ステップS304)。
【0085】
図14は、本発明の第二の実施の形態において、現在の状況データに対して選択した選択項目と同じ選択項目を選択した他のユーザの数の例を示す図である。
【0086】
例えば、選択候補抽出部132は、当該他のユーザの数が1以上である状況データ「URL#3」「URL#4」「URL#5」を類似状況データとして抽出する。
【0087】
選択候補抽出部132は、利用履歴データ125を参照し、ステップS304で抽出された類似状況データに対する、対象ユーザの選択項目を抽出する(ステップS305)。
【0088】
例えば、選択候補抽出部132は、図13の利用履歴データ125を参照し、状況データ「URL#3」「URL#4」「URL#5」に対する、ユーザ「User#1」の選択項目「URL#102」「URL#103」「URL#104」を抽出する。
【0089】
選択候補抽出部132は、ステップS305にて抽出された選択項目を含む選択項目候補データを生成する(ステップS306)。
【0090】
例えば、選択候補抽出部132は、選択項目「URL#102」「URL#103」「URL#104」を含む選択項目候補データを生成する。
【0091】
以上により、本発明の第二の実施の形態の動作が完了する。
【0092】
本発明の第二の実施の形態の効果は、ユーザの置かれた状況とユーザの嗜好に対する適合性が高い選択項目の候補を生成できることである。その理由は、類似状況抽出部131が、「現在の状況データに対する複数の他のユーザによる選択項目の利用履歴」、及び「他の状況データに対する複数の他のユーザによる選択項目の利用履歴」をもとに類似状況データを抽出するためである。
【0093】
(第三の実施の形態)
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。
【0094】
本発明の第三の実施の形態においては、選択候補データ生成処理の類似状況データの抽出において、現在の状況データと他の状況データとの間の状況類似度を算出し、当該状況類似度をもとに類似状況データを抽出する点において、本発明の第一の実施の形態と異なる。
【0095】
本発明の第三の実施の形態の構成は、本発明の第一の実施の形態(図2)と同様となる。また、本発明の第三の実施の形態の選択項目生成処理の全体的な動作、及び利用履歴更新処理の動作は、本発明の第一の実施の形態(図3、図4)と同様となる。
【0096】
図15は、本発明の第三の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【0097】
図16は、本発明の第三の実施の形態における利用履歴データ225の例を示す図である。利用履歴データ225は、図16に示すように、状況データに対して、状況データに対してユーザが選択した選択項目及び選択回数が関連づけられている。
【0098】
図17は、本発明の第三の実施の形態における利用履歴データ125の例を示す図である。利用履歴データ125は、図17に示すように、状況データに対して、複数のユーザのそれぞれについて、選択項目及び選択回数が関連づけられている。
【0099】
ここでは、選択項目生成装置100が、複数のユーザ端末200のそれぞれから、図16の利用履歴データ225を受信し、図17の利用履歴データ125を生成、保持しているものとする。
【0100】
選択項目生成装置100の類似状況抽出部131は、選択項目候補生成要求を受信すると、利用履歴データ125を参照し、それぞれの状況データの選択項目ごとに、他のユーザによる選択回数の合計値を算出する(ステップS401)。
【0101】
図18は、本発明の第三の実施の形態における状況データ間の類似度の例を示す図である。例えば、類似状況抽出部131は、図18に示すように、それぞれの状況データの選択項目ごとに、ユーザ「User#1」以外のユーザによる選択回数の合計値を算出する。
【0102】
類似状況抽出部131は、ステップS401で算出した選択項目ごとの選択回数の合計値を特徴量として、現在の状況データと他の状況データとの間の選択された選択項目に関する類似度である状況類似度を算出する(ステップS402)。
【0103】
ここで、類似状況抽出部131は、例えば、それぞれの状況データについて、選択項目ごとの選択回数を要素とした特徴ベクトルを求め、2つの特徴ベクトルのなす角度から2つの状況データ間の状況類似度を算出する。この場合、類似状況抽出部131は、当該2つの特徴ベクトルの内積を両ベクトルの大きさの積で割る(2つの特徴ベクトルのなす角度のコサインを算出する)ことにより、0から1までの数値を持つ状況類似度(コサイン類似度)を算出することができる。
【0104】
例えば、類似状況抽出部131は、図18に示すように、選択項目ごとの選択回数を要素とした特徴ベクトルを用いて、現在の状況データ「URL#1」に対する他の状況データの状況類似度を算出する。
【0105】
類似状況抽出部131は、ステップS402で算出した状況類似度をもとに、現在の状況データに対する類似度が高い(状況類似度の値が大きい)他の状況データを、選択された選択項目に関して現在の状況データと類似している類似状況データとして抽出する(ステップS403)。ここで、類似状況抽出部131は、例えば、状況類似度の値が、所定の値以上の状況データを類似状況データとして抽出してもよい。また、類似状況抽出部131は、状況類似度の値が大きい順番に、所定の数の状況データを類似状況データとして抽出してもよい。
【0106】
例えば、類似状況抽出部131は、図18において、状況類似度の値が0.8以上である状況データ「URL#4」「URL#5」を類似状況データとして抽出する。
【0107】
選択候補抽出部132は、利用履歴データ125を参照し、ステップS403で抽出された類似状況データに対して、対象ユーザが選択した選択項目を抽出する(ステップS404)。
【0108】
例えば、選択候補抽出部132は、図17の利用履歴データ125を参照し、状況データ「URL#4」「URL#5」対する、ユーザ「User#1」の選択項目「URL#100」「URL#200」「URL#300」を抽出する。
【0109】
選択候補抽出部132は、ステップS404にて抽出された選択項目を含む選択項目候補データを生成する(ステップS405)。
【0110】
例えば、選択候補抽出部132は、選択項目「URL#100」「URL#200」「URL#300」を含む選択項目候補データを生成する。
【0111】
以上により、本発明の第三の実施の形態の動作が完了する。
【0112】
なお、本発明の第三の実施の形態においては、状況類似度を算出するための特徴量として、他のユーザによる選択項目ごとの選択回数の合計値を用いたが、選択回数の合計値の代わりに、他のユーザによる選択項目ごとの選択したユーザ数の合計値を用いてもよい。
【0113】
また、本発明の第三の実施の形態においては、ユーザ端末200において選択項目の表示が必要になった場合に選択項目生成装置100が状況類似度を算出したが、選択項目生成装置100は、あらかじめ状況類似度を算出しておいてもよい。この場合、選択項目生成装置100は、ユーザ「User#1」を含む全てのユーザの選択回数の合計値やユーザ数をもとに状況類似度を算出してもよい。
【0114】
また、本発明の第三の実施の形態においては、特徴ベクトル間のコサイン類似度を用いて状況類似度を算出したが、ユークリッド距離、マンハッタン距離、ピアソン相関係数、ジャッカード係数等の、他の類似度算出方法を用いて状況類似度を算出してもよい。
【0115】
本発明の第三の実施の形態の効果は、ユーザの置かれた状況とユーザの嗜好に対する適合性が高い選択項目の候補を生成できることである。その理由は、類似状況抽出部131が、「現在の状況データに対する複数の他のユーザによる選択項目の利用履歴」、及び「他の状況データに対する複数の他のユーザによる選択項目の利用履歴」をもとに、現在の状況データと他の状況データとの間の状況類似度を算出し、当該状況類似度をもとに類似状況データを抽出するためである。
【0116】
(第四の実施の形態)
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。
【0117】
本発明の第四の実施の形態においては、選択候補データ生成処理の選択項目の抽出において、選択項目についての優先度を、類似状況データの状況類似度と当該選択項目の選択回数とをもとに算出する点において、本発明の第三の実施の形態と異なる。
【0118】
本発明の第四の実施の形態の構成は、本発明の第一の実施の形態(図2)と同様となる。また、本発明の第四の実施の形態の選択項目生成処理の全体的な動作、及び利用履歴更新処理の動作は、本発明の第一の実施の形態(図3、図4)と同様となる。
【0119】
図19は、本発明の第四の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【0120】
ここでは、本発明の第三の実施の形態と同様に、選択項目生成装置100が、複数のユーザ端末200のそれぞれから、図16の利用履歴データ225を受信し、図17の利用履歴データ125を生成、保持しているものとする。
【0121】
選択項目生成装置100の類似状況抽出部131が、選択項目ごとに選択項目の選択回数を算出してから、類似状況データを抽出するまでの動作(ステップS501からステップS503)については、本発明の第三の実施の形態(ステップS401からステップS403)と同様となる。
【0122】
例えば、類似状況抽出部131は、本発明の第三の実施の形態と同様に、図18において、類似度の値が0.8以上である状況データ「URL#4」「URL#5」を類似状況データとして抽出する。
【0123】
選択候補抽出部132は、利用履歴データ125を参照し、ステップS503で抽出された類似状況データに対する対象ユーザの選択項目のそれぞれについて、優先度を算出する(ステップS504)。ここで、選択候補抽出部132は、ステップS502で算出した状況類似度と選択項目の対象ユーザによる選択回数とをもとに、優先度を算出する。
【0124】
図20は、本発明の第四の実施の形態における選択項目の優先度の算出式の例を示す図である。類似状況抽出部131は、例えば、図20のような式により、選択項目の優先度を算出する。ここで、Piは選択項目iの優先度、CはステップS503において抽出された類似状況データの集合、sim(c,c')は、ステップS502で算出された現在の状況データcと類似状況データc'との間の類似度、usage(c',i)は、類似状況データc'に対して、対象ユーザにより選択項目iが選択された回数を表す。
【0125】
図21は、本発明の第四の実施の形態における選択項目の優先度の例を示す図である。例えば、選択候補抽出部132は、類似状況データ「URL#4」「URL#5」に対して、ユーザ「User#1」が選択した選択項目「URL#100」「URL#200」「URL#300」について、図20の式を用いて、図21のように優先度を算出する。
【0126】
なお、類似状況抽出部131は、図20の式における優先度の計算対象(集合C)を、類似状況データに限定せず、ステップS502で状況類似度を算出した全ての状況データを対象に、優先度を算出してもよい。
【0127】
次に、選択候補抽出部132は、ステップS504で算出した優先度をもとに、優先度が高い(優先度の値が大きい)選択項目を抽出する(ステップS505)。ここで、選択候補抽出部132は、例えば、優先度の値が、所定の値以上の選択項目を抽出してもよい。また、選択候補抽出部132は、優先度の値が大きい順番に、所定の数の選択項目を抽出してもよい。
【0128】
例えば、選択候補抽出部132は、図21において、優先度の値が大きい順番に2つの選択項目「URL#200」「URL#300」を抽出する。
【0129】
選択候補抽出部132は、ステップS505にて抽出された選択項目と当該選択項目の優先度とを含む選択項目候補データを生成する(ステップS506)。
【0130】
例えば、選択候補抽出部132は、選択項目「URL#200」と優先度「126」、及び、選択項目「URL#300」と優先度「85」を含む選択項目候補データを生成する。
【0131】
また、ユーザ端末200の選択候補出力部250は、ステップS106において、受信した選択項目候補データに含まれる選択項目を優先度とともに表示する。ここで、選択候補出力部250は、選択項目を優先度の値が大きい順に表示してもよいし、優先度の値が大きい選択項目を大きく表示してもよい。また、選択候補出力部250は、優先度の値が大きい選択項目だけを表示してもよい。
【0132】
以上により、本発明の第四の実施の形態の動作が完了する。
【0133】
本発明の第四の実施の形態の他の効果は、ユーザの置かれた状況とユーザの嗜好に対する適合性が高い選択項目の候補を、優先度とともに生成できることである。その理由は、選択候補抽出部132が、選択項目についての優先度を、類似状況データの状況類似度と当該選択項目の対象ユーザによる選択回数とをもとに算出するためである。
【0134】
(第五の実施の形態)
次に、本発明の第五の実施の形態について説明する。
【0135】
本発明の第五の実施の形態においては、選択候補データ生成処理において、現在の状況データと「選択された選択項目に関して」類似している「類似状況データ」を抽出するのではなく、現在の状況データに対して他のユーザが選択した選択項目と「選択された状況データに関して」類似している「類似項目」を抽出する点において、本発明の第一の実施の形態と異なる。
【0136】
なお、本発明の第五の実施の形態において、本発明の第一の実施の形態と同一の符号を有する構成要素については、特に説明のない限り、本発明の第一の実施の形態と同様であるものとする。
【0137】
はじめに、本発明の第五の実施の形態の構成について説明する。図22は、本発明の第五の実施の形態における選択項目生成システムの構成を示すブロック図である。選択項目生成装置100は、利用履歴収集部110、利用履歴記憶部120、及び選択候補生成部130を含む。選択候補生成部130は、類似項目抽出部133、及び選択候補抽出部134を含む。
【0138】
類似項目抽出部133は、利用履歴データ125を参照し、現在の状況データに対して他のユーザが選択した選択項目と選択された状況データに関して類似している選択項目である類似項目を抽出する。
【0139】
選択候補抽出部134は、利用履歴データ125を参照し、当該類似項目の対象ユーザによる利用履歴をもとに、現在の状況データに対する選択項目の候補を抽出し、選択項目候補データを生成する。
【0140】
次に、本発明の第五の実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0141】
本発明の第五の実施の形態の選択項目生成処理の全体的な動作、及び利用履歴更新処理の動作は、本発明の第一の実施の形態(図3、図4)と同様となる。
【0142】
図23は、本発明の第五の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【0143】
ここでは、本発明の第三の実施の形態と同様に、選択項目生成装置100が、複数のユーザ端末200のそれぞれから、図16の利用履歴データ225を受信し、図17の利用履歴データ125を生成、保持しているものとする。
【0144】
選択項目生成装置100の類似項目抽出部133は、選択項目候補生成要求を受信すると、利用履歴データ125を参照し、それぞれの状況データの選択項目ごとに、他のユーザによる選択回数の合計値を算出する(ステップS601)。
【0145】
例えば、類似状況抽出部131は、図18に示すように、それぞれの状況データの選択項目ごとに、ユーザ識別子「User#1」以外のユーザによる選択回数の合計値を算出する。
【0146】
類似項目抽出部133は、ステップS601で算出した選択回数の合計値をもとに、現在の状況データに対して、他のユーザによる選択回数の合計値が大きい選択項目を抽出する(ステップS602)。ここで、類似項目抽出部133は、例えば、選択回数の合計値が、所定の値以上の選択項目を抽出してもよい。また、類似項目抽出部133は、選択回数の合計値が大きい順番に、所定の数の選択項目を抽出してもよい。
【0147】
例えば、類似項目抽出部133は、図18をもとに、現在の状況データ「URL#1」に対して、ユーザ「User#1」以外のユーザによる選択回数の合計値が最も大きい選択項目「URL#100」を抽出する。
【0148】
類似項目抽出部133は、ステップS601で算出した選択回数の合計値をもとに、それぞれの選択項目に対して、当該選択項目が選択された状況データごとに、他のユーザによる選択回数の合計値を算出する(ステップS603)。
【0149】
図24は、本発明の第五の実施の形態における選択項目間の類似度の例を示す図である。例えば、類似項目抽出部133は、図24に示すように、それぞれの選択項目に対して、当該選択項目が選択された状況データごとに、ユーザ「User#1」以外のユーザによる選択回数の合計値を算出する。
【0150】
類似項目抽出部133は、ステップS603で求めた状況データごとの選択回数の合計値を特徴量として、ステップS602で抽出した選択項目と他の選択項目との間の選択された状況データに関する類似度である項目類似度を算出する(ステップS604)。
【0151】
ここで、類似項目抽出部133は、例えば、本発明の第三の実施の形態における状況類似度の算出と同様に、それぞれの選択項目について、状況データごとの選択回数を要素とした特徴ベクトルを求め、2つの特徴ベクトルのなす角度から2つの選択項目間の項目類似度を算出する。
【0152】
例えば、類似項目抽出部133は、図24に示すように、状況データごとの選択回数を要素とした特徴ベクトルを用いて、ステップS602で抽出した選択項目「URL#100」と他の選択項目との間の項目類似度を算出する。
【0153】
類似項目抽出部133は、ステップS604で算出した項目類似度をもとに、ステップS602で抽出した選択項目との類似度が高い(項目類似度の値が大きい)他の選択項目を類似項目として抽出する(ステップS605)。ここで、類似項目抽出部133は、例えば、項目類似度の値が、所定の値以上の選択項目を類似項目として抽出してもよい。また、類似項目抽出部133は、項目類似度の値が大きい順番に、所定の数の選択項目を類似項目として抽出してもよい。
【0154】
例えば、類似項目抽出部133は、図24において、項目類似度の値が0.8以上である選択項目「URL#200」「URL#300」「URL#500」を類似項目として抽出する。
【0155】
次に、選択候補抽出部134は、利用履歴データ125を参照し、ステップS605で抽出された類似項目から、対象ユーザが選択したことがある選択項目を抽出する(ステップS606)。
【0156】
例えば、選択候補抽出部134は、図17の利用履歴データ125を参照し、選択項目「URL#200」「URL#300」「URL#500」から、ユーザ「User#1」が選択したことがある、選択項目「URL#200」「URL#300」を抽出する。
【0157】
選択候補抽出部134は、ステップS606にて抽出された選択項目を含む選択項目候補データを生成する(ステップS607)。
【0158】
例えば、選択候補抽出部134は、選択項目「URL#200」「URL#300」を含む選択項目候補データを生成する。
【0159】
以上により、本発明の第五の実施の形態の動作が完了する。
【0160】
なお、本発明の第五の実施の形態においては、項目類似度を算出するための特徴量として、他のユーザによる選択項目ごとの選択回数の合計値を用いたが、選択回数の合計値の代わりに、選択項目ごとの選択したユーザ数の合計値を用いてもよい。
【0161】
また、本発明の第五の実施の形態においては、ユーザ端末200において選択項目の表示が必要になった場合に選択項目生成装置100が項目類似度を算出したが、選択項目生成装置100は、あらかじめ項目類似度を算出しておいてもよい。この場合、選択項目生成装置100は、ユーザ「User#1」を含む全てのユーザの選択回数の合計値やユーザ数をもとに項目類似度を算出してもよい。
【0162】
また、本発明の第五の実施の形態においては、特徴ベクトル間のコサイン類似度を用いて項目類似度を算出したが、本発明の第三の実施の形態と同様に、ユークリッド距離、マンハッタン距離、ピアソン相関係数、ジャッカード係数等の、他の類似度算出方法を用いて項目類似度を算出してもよい。
【0163】
本発明の第五の実施の形態の効果は、ユーザの置かれた状況とユーザの嗜好に対する適合性が高い選択項目の候補を生成できることである。その理由は、類似項目抽出部133が、「現在の状況データに対する他のユーザによる選択項目の利用履歴」、及び「他の状況データに対する他のユーザによる選択項目の利用履歴」をもとに、現在の状況データに対する他のユーザによる選択項目と他の選択項目との間の項目類似度を算出し、当該項目類似度をもとに類似項目を抽出し、選択候補抽出部134が、対象ユーザによる当該類似項目の利用履歴をもとに選択項目の候補を抽出するためである。
【0164】
(第六の実施の形態)
次に、本発明の第六の実施の形態について説明する。
【0165】
本発明の第六の実施の形態においては、選択候補データ生成処理の選択項目の抽出において、選択項目についての優先度を、類似項目の項目類似度と当該類似項目の選択回数をもとに算出する点において、本発明の第五の実施の形態と異なる。
【0166】
本発明の第六の実施の形態の構成は、本発明の第五の実施の形態(図22)と同様となる。また、本発明の第六の実施の形態の選択項目生成処理の全体的な動作、及び利用履歴更新処理の動作は、本発明の第一の実施の形態(図3、図4)と同様となる。
【0167】
図25は、本発明の第六の実施の形態における選択項目候補データ生成処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【0168】
ここでは、本発明の第五の実施の形態と同様に、選択項目生成装置100が、複数のユーザ端末200のそれぞれから、図16の利用履歴データ225を受信し、図17の利用履歴データ125を生成、保持しているものとする。
【0169】
類似項目抽出部133が他のユーザによる選択回数の合計値を算出してから、類似項目を抽出するまでの動作(ステップS701からステップS705)については、本発明の第五の実施の形態(ステップS601からステップS605)と同様となる。
【0170】
例えば、類似項目抽出部133は、図24において、項目類似度の値が0.8以上である選択項目「URL#200」「URL#300」「URL#500」を類似項目として抽出する。
【0171】
選択候補抽出部134は、利用履歴データ125を参照し、ステップS705で抽出された類似項目の優先度を、ステップS704で算出した項目類似度と当該選択項目の対象ユーザによる選択回数とをもとに算出する(ステップS706)。ここで、選択候補抽出部134は、例えば、ステップS704で算出した項目類似度に当該選択項目の対象ユーザによる選択回数を乗じることにより、類似項目の優先度を算出する。
【0172】
図26は、本発明の第六の実施の形態における選択項目の優先度の例を示す図である。例えば、選択候補抽出部134は、図17の利用履歴データ125を参照し、類似項目「URL#200」「URL#300」「URL#500」の項目類似度に、当該類似項目をユーザ「User#1」が選択した回数を乗じることにより、図26のように優先度を算出する。
【0173】
次に、選択候補抽出部134は、ステップS504で算出した優先度をもとに、優先度が高い(優先度の値が大きい)選択項目を抽出する(ステップS707)。ここで、選択候補抽出部134は、例えば、優先度の値が、所定の値以上の選択項目を抽出してもよい。また、選択候補抽出部134は、優先度の値が大きい順番に、所定の数の選択項目を抽出してもよい。
【0174】
例えば、選択候補抽出部134は、図26において、優先度の値が大きい順番に2つの選択項目「URL#200」「URL#300」を抽出する。
【0175】
選択候補抽出部134は、ステップS505にて抽出された選択項目と当該選択項目の優先度とを含む選択項目候補データを生成する(ステップS708)。
【0176】
例えば、選択候補抽出部134は、選択項目「URL#200」と優先度「109」、及び、選択項目「URL#300」と優先度「150」を含む選択項目候補データを生成する。
【0177】
以上により、本発明の第六の実施の形態の動作が完了する。
【0178】
本発明の第六の実施の形態の他の効果は、ユーザの置かれた状況とユーザの嗜好に対する適合性が高い選択項目の候補を、優先度とともに生成できることである。その理由は、選択項目抽出部134が、選択項目についての優先度を、類似項目の項目類似度と当該類似項目の対象ユーザによる選択回数とをもとに算出するためである。
【産業上の利用可能性】
【0179】
本発明は、情報端末における、ユーザの置かれた状況に応じて内容が変化する機能メニュー、起動しているアプリケーションに応じて関連するアプリケーションを表示するアプリケーションランチャー、ブラウザに表示しているWebサイトに応じて、関連サイトを絞り込んで表示するブックマーク等の用途に適用できる。
【符号の説明】
【0180】
100 選択項目生成装置
110 利用履歴収集部
120 利用履歴記憶部
125 利用履歴データ
130 選択候補生成部
131 類似状況抽出部
132 選択候補抽出部
200 ユーザ端末
210 利用履歴生成部
220 利用履歴記憶部
225 利用履歴データ
230 利用履歴送信部
240 選択候補要求部
250 選択候補出力部
260 選択項目検出部
270 状況検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを生成し、選択項目生成装置に送信する利用履歴送信部と、
前記第1の状況データに対する前記選択項目の候補の生成要求を、前記選択項目生成装置に送信する選択候補要求部と、
前記選択項目生成装置から受信した前記選択項目の候補を出力する選択候補出力部と
を有する複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末のそれぞれから、第1のユーザと第2のユーザとを含む複数の前記ユーザのそれぞれの前記利用履歴データを受信する利用履歴収集部と、
前記ユーザ端末から、前記第1のユーザの前記第1の状況データに対する前記選択項目の候補の生成要求を受信した場合、前記利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザに対する当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を生成し、当該ユーザ端末に送信する選択候補生成部と
を有する前記選択項目生成装置と
を備えた選択項目生成システム。
【請求項2】
前記選択候補生成部は、
前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び前記第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1の状況データと前記選択項目に関して類似している状況データである類似状況データを抽出する類似状況抽出部と、
当該類似状況データに対する前記第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を抽出する選択候補抽出部と
を有する請求項1記載の選択項目生成システム。
【請求項3】
前記選択候補生成部は、
前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び前記第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる選択項目と前記状況データに関して類似している選択項目である類似項目を抽出する類似項目抽出部と、
当該第2の状況データに対する前記第1のユーザによる当該類似項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を抽出する選択候補抽出部と
を有する請求項1記載の選択項目生成システム。
【請求項4】
第1のユーザと第2のユーザとを含む複数のユーザのそれぞれについて、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを受信する利用履歴収集部と、
前記利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を生成する選択候補生成部と
を備えた選択項目生成装置。
【請求項5】
前記選択候補生成部は、
前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び前記第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1の状況データと前記選択項目に関して類似している状況データである類似状況データを抽出する類似状況抽出部と、
当該類似状況データに対する前記第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を抽出する選択候補抽出部と
を有する請求項4記載の選択項目生成装置。
【請求項6】
前記類似状況抽出部は、前記第1の状況データと前記第2の状況データとの間の、前記選択項目に関する類似度である、状況類似度を算出し、当該状況類似度をもとに前記類似状況データを抽出する
請求項5記載の選択項目生成装置。
【請求項7】
前記選択候補抽出部は、前記類似状況データの状況類似度と当該類似状況データに対する前記第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴とをもとに、当該第1のユーザの前記第1の状況データに対する前記選択項目の候補の優先度を算出する
請求項6記載の選択項目生成装置。
【請求項8】
前記選択候補生成部は、
前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び前記第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる選択項目と前記状況データに関して類似している選択項目である類似項目を抽出する類似項目抽出部と、
当該第2の状況データに対する前記第1のユーザによる当該類似項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を抽出する選択候補抽出部と
を有する請求項4記載の選択項目生成装置。
【請求項9】
前記類似項目抽出部は、前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる選択項目と他の選択項目との間の、前記状況データに関する類似度である、項目類似度を算出し、当該項目類似度をもとに前記類似項目を抽出する
請求項8記載の選択項目生成装置。
【請求項10】
前記選択候補抽出部は、前記類似項目の項目類似度と前記第2の状況データに対する前記第1のユーザによる当該類似項目の利用履歴とをもとに、当該第1のユーザの前記第1の状況データに対する前記選択項目の候補の優先度を算出する
請求項9記載の選択項目生成装置。
【請求項11】
第1のユーザと第2のユーザとを含む複数のユーザのそれぞれについて、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを受信する利用履歴収集ステップと、
前記利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を生成する選択候補生成ステップと
を含む選択項目生成方法。
【請求項12】
前記選択候補生成ステップは、
前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び前記第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1の状況データと前記選択項目に関して類似している状況データである類似状況データを抽出する類似状況抽出ステップと、
当該類似状況データに対する前記第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を抽出する選択候補抽出ステップと
を含む請求項11記載の選択項目生成方法。
【請求項13】
前記類似状況抽出ステップは、前記第1の状況データと前記第2の状況データとの間の、前記選択項目に関する類似度である、状況類似度を算出し、当該状況類似度をもとに前記類似状況データを抽出する
請求項12記載の選択項目生成方法。
【請求項14】
前記選択候補抽出ステップは、前記類似状況データの状況類似度と当該類似状況データに対する前記第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴とをもとに、当該第1のユーザの前記第1の状況データに対する前記選択項目の候補の優先度を算出する
請求項13記載の選択項目生成方法。
【請求項15】
前記選択候補生成ステップは、
前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び前記第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる選択項目と前記状態データに関して類似している選択項目である類似項目を抽出する類似項目抽出ステップと、
当該第2の状況データに対する前記第1のユーザによる当該類似項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を抽出する選択候補抽出ステップと
を含む請求項11記載の選択項目生成方法。
【請求項16】
前記類似項目抽出ステップは、前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる選択項目と他の選択項目との間の、前記状況データに関する類似度である、項目類似度を算出し、当該項目類似度をもとに前記類似項目を抽出する
請求項15記載の選択項目生成方法。
【請求項17】
前記選択候補抽出ステップは、前記類似項目の項目類似度と前記第2の状況データに対する前記第1のユーザによる当該類似項目の利用履歴とをもとに、当該第1のユーザの前記第1の状況データに対する前記選択項目の候補の優先度を算出する
請求項16記載の選択項目生成方法。
【請求項18】
コンピュータを、
第1のユーザと第2のユーザとを含む複数のユーザのそれぞれについて、第1の状況データと第2の状況データとを含む複数の状況データのそれぞれに対する複数の選択項目のそれぞれの利用履歴を示す利用履歴データを受信する利用履歴収集部と、
前記利用履歴データを参照し、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、当該第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び当該第2の状況データに対する当該第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を生成する選択候補生成部と
して機能させる選択項目生成プログラム。
【請求項19】
前記選択候補生成部は、
前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び前記第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1の状況データと前記選択項目に関して類似している状況データである類似状況データを抽出する類似状況抽出部と、
当該類似状況データに対する前記第1のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を抽出する選択候補抽出部と
を有する請求項18記載の選択項目生成プログラム。
【請求項20】
前記選択候補生成部は、
前記第1の状況データに対する前記第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴、及び前記第2の状況データに対する当該第2のユーザによる前記選択項目の利用履歴をもとに、当該第1の状況データに対する当該第2のユーザによる選択項目と前記状況データに関して類似している選択項目である類似項目を抽出する類似項目抽出部と、
当該第2の状況データに対する前記第1のユーザによる当該類似項目の利用履歴をもとに、当該第1のユーザの当該第1の状況データに対する前記選択項目の候補を抽出する選択候補抽出部と
を有する請求項18記載の選択項目生成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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