説明

遺体消臭液

【課題】 人が病気や事故等で亡くなられた時は、棺などに安置し火葬場で焼かれるまでの間自宅または寺で保管されるが、遺体は亡くなった時点より腐敗の進行が始まり異臭を発生させるので、ドライアイスにより冷凍し低温化することによって、腐敗の進行を抑制させる方法や臭気を吸収する消臭シートを遺体の下に敷いたりする方法が知られている。
【解決手段】遺体の鼻腔より食道最奥部までチューブを差し込み、酸素型酸化イオン水及び天然アルカリイオン水を主成分とし穀物抽出成分で構成された遺体消臭液を注入する遺体の消臭及び殺菌方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病気、事故等で亡くなられた遺体の消臭及び殺菌方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より人が病気や事故等で亡くなられた時は、棺などに安置し火葬場で火葬されるまで自宅または寺で保管されるが、遺体は亡くなった時点より腐敗の進行が始まり異臭を発生させるので、ドライアイスにより冷凍し低温化することによって、腐敗の進行を抑制させる方法や臭気を吸収する消臭シートを遺体の下に敷いたりしていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ドライアイスによる遺体の冷凍及び低温化については、ドライアイスが接触している箇所(部分凍結)が凍結してしまい遺体を傷つけてしまうとともに、ドライアイスのみによって腐敗の進行を完全に止めることは不可能なため、芳香剤などで異臭の発生を抑えているが、完全なる消臭を得ることは困難であり棺外へと臭気が放出してしまう問題があった。
【0004】
また、ドライアイスは容易に遺族などが取り扱うことが出来ず、業者による補充作業が不可欠であるとともに、火葬場での焼却時間に関しても焼却炉内がドライアイスの低温作用により時間を要するとともに、火葬時に二酸化炭素が発生するという問題があった。
【0005】
また、発生する臭気を吸収分解する消臭シートや芳香剤などは、感染症で亡くなられた遺体の有害微生物を消滅する作用がないとともに、ドライアイスと同様に火葬時に発生するダイオキシンの発生による環境汚染が問題となっている。
【0006】
本発明は、酸素型酸化イオン水及び天然アルカリイオン水を主成分とし穀物抽出成分で構成された遺体消臭液を遺体の鼻腔より食道最奥部までチューブを差し込み注入する遺体の消臭及び殺菌方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の遺体消臭液における遺体の消臭及び殺菌方法においては、安置された遺体の鼻腔より食道最奥部までチューブを差し込み、酸素型酸化イオン水及び天然アルカリイオン水を主成分とし穀物抽出成分で構成された遺体消臭液を注入する遺体の消臭及び殺菌方法を提供することにある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明による遺体消臭液における遺体の消臭及び殺菌方法を詳細に説明する。図1においては、本発明の遺体消臭液における遺体の消臭及び殺菌方法を示す一実施例であり、図2は図1の部分詳細図である。
【0009】
本発明の遺体消臭液は、酸素型酸化イオン水及び天然アルカリイオン水をベースに穀物抽出エキスを混合したものであり、図1及び図2に示すように病気や事故等で亡くなられた遺体1の鼻腔2より注射器4に充填された遺体消臭液をチューブ3を介して食道最奥部5まで差し込みの遺体消臭液(例えば、30cc〜50cc)を注入するものであり、注入された遺体消臭液は酸素型酸化イオン水及び天然アルカリイオン水と穀物抽出エキスの基質による微量の酸化型酸化剤の発生により遺体の消臭及び殺菌効力を発揮する。
【0010】
また、遺体消臭液を脱脂綿等に浸し鼻及び口の中に入れるとともに、遺体の顔を拭く(図示なし)ことにより消臭および殺菌作用が得られるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明による遺体消臭液は、上記のように酸素型酸化イオン水及び天然アルカリイオン水を主成分とし穀物抽出成分で構成されたものであり、遺体の鼻腔より食道最奥部まで差し込まれたチューブより遺体消臭剤を注入することで、有害微生物を根本的に破壊し腐敗臭などの悪臭物資を分解し無臭にするとともに、有機物の酸化分解時トリハロンメタンを副生させない効果を奏する。
【0012】
また、感染症の高い肺炎ウィルス感染症、結核症及び肺血症などの遺体に対し、有害微生物を根本的に破壊する性状により、遺体の殺菌、ウィルス、胞子への殺菌力により遺体を直接接触する関係者への二次感染を防止する効果を奏する。
【0013】
また、ドライアイスを使用しない為、火葬場での焼却時間の短縮及び焼却時に発生する二酸化炭素の発生を制御するとともに、不完全燃焼を防ぎダイオキシンの発生を抑制するので環境汚染を防止する効果を奏する。
【0014】
また、ドライアイスのように冷凍、低温状態での保存と異なり、遺体に接触する箇所がないため薄黒く変色し遺体を傷つけることがないため、生前の容姿での保存が可能な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遺体消臭液を使用した遺体の消臭及び殺菌方法を示す一実施例である。
【図2】 遺体消臭液を使用した遺体の消臭及び殺菌方法を示す部分詳細図である。
【符号の説明】
1 遺体
2 鼻腔
3 チューブ
4 遺体消臭液を充填した注射器
5 食道最奥部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安置された遺体の鼻腔より食道最奥部までチューブを差し込み、酸素型酸化イオン水及び天然アルカリイオン水を主成分とし穀物抽出成分で構成された遺体消臭液を注入することを特徴とする遺体の消臭及び殺菌方法

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−63243(P2007−63243A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−278700(P2005−278700)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(504182624)株式会社花井本店 (1)
【出願人】(500300411)株式会社見企 (3)
【Fターム(参考)】