説明

部品固定構造

【課題】ねじのような専用の固定手段を使用せずに、実装部品を支持部材に対し精度良くしっかりと保持できる部品固定構造を提供する。
【解決手段】部品固定構造は、支持部材7と実装部品23とを備えている。支持部材7は、支持板8と、支持板8の外周縁に開口するスリット40とを有している。実装部品23は、係止突起31と複数の凸部32とを備えている。係止突起31は、スリット40に挿入される挿入部33と、挿入部33の先端に位置する係止部34とを有し、係止部34は、スリット40よりも幅が広い。凸部32は、係止突起31の挿入部33をスリット40に挿入した時に、係止突起31の係止部34と協働して支持板8を挟み込み、これにより実装部品23を支持板8に一時的に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液晶テレビのシャーシにカード挿入ガイドのような実装部品を保持するための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶テレビは、例えばデジタル放送を受信するためのICカードが挿入されるカードスロットを装備している。カードスロットは、プリント配線板に実装されている。プリント配線板は、液晶表示パネルのような主要な構成要素と一緒に板金製のシャーシに支持されており、このシャーシにカード挿入ガイドが取り付けられている。カード挿入ガイドは、ICカードをカードスロットに導くためのものであり、ICカードが差し込まれるスリット状の挿入口を有している。さらに、シャーシ、プリント配線板およびカード挿入ガイドは、液晶テレビの背後からバックカバーで覆われている。カード挿入ガイドは、バックカバーに形成した開口部を通じて液晶テレビの外に露出している。
【0003】
ところで、従来の液晶テレビでは、カード挿入ガイドは、複数のねじを介してシャーシに固定されている。このような構成によると、カード挿入ガイドを固定するための専用のねじを必要とするので、ねじの分だけ部品点数が増加し、コスト高を招く一つの要因となる。したがって、液晶テレビのコストを削減するためには、カード挿入ガイドをねじを使用せずにシャーシに固定する構造が必要不可欠となる。
【0004】
例えば、特許文献1は、端子板を取り囲むパネル枠のような部品を、ねじを使用せずにテレビのキャビネットに固定する構造を開示している。特許文献1によると、パネル枠の下端部に水平に張り出すラック板と、垂直に張り出す当接板とが形成されている。ラック板の下面に一対の係止片が形成されている。係止片は、夫々垂直片と水平片とを有している。水平片は、ラック板と向かい合うように垂直片の下端に形成されており、この水平片の両端部にラック板に向けて張り出すリブ状の当接部が形成されている。
【0005】
さらに、キャビネットの底板に係止片の垂直片が差し込まれるスリットが形成されている。底板のスリットに垂直片を差し込むと、ラック板がキャビネットの底板に重なり合うとともに、当接板が底板の縁部に突き当たる。したがって、係止片の水平片は、ラック板との間でキャビネットの底板を挟み込んでおり、これにより、パネル枠がキャビネットに保持されるようになっている。
【特許文献1】実公平3−33091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成によると、パネル枠のラック板の下面は、係止突起の位置を除き凹凸のない平面となっている。このため、パネル枠がキャビネットに保持された状態では、ラック板の下面が全面的にキャビネットの底板に接している。
【0007】
このような構成によると、係止片の水平片がラック片との間でキャビネットの底板を弾性的に挟み込んでいても、キャビネットの底板とラック片との間に生じる接触圧を十分に確保することが困難となる。そのため、キャビネットの底板上でパネル枠ががたついたり、パネル枠に僅かな衝撃が加わっただけでパネル枠がずれ動くことがあり得る。
【0008】
したがって、パネル枠の姿勢が不安定となって、パネル枠をキャビネットの定位置に精度良く保持することができないといった不具合が生じてくる。
【0009】
本発明の目的は、ねじのような専用の固定手段を使用せずに、実装部品を支持部材に対し精度良くしっかりと保持できる部品固定構造を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る部品固定構造は、
支持板と、この支持板の外周縁に開口するスリットとを有する支持部材と、
上記スリットに挿入される挿入部と、この挿入部の先端に位置するとともに上記スリットよりも幅が広い係止部とを有する係止突起が形成された実装部品とを備えている。
上記実装部品は、上記支持板に接触する複数の凸部を有している。凸部は、上記係止突起の挿入部を上記支持板の外周縁から上記スリットに挿入した時に、上記係止突起の係止部と協働して上記支持板を挟み込むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、支持板と実装部品との接触圧を十分に確保することができ、ねじのような専用の固定手段を用いなくとも、実装部品を支持部材に対し精度良くしっかりと保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下本発明の実施の形態を、液晶テレビに適用した図面に基づいて説明する。
【0013】
図1および図2は、薄型の液晶テレビ1を開示している。液晶テレビ1は、偏平な本体2と、この本体2を支えるスタンド3とで構成されている。
【0014】
本体2は、フラットな液晶表示パネル5と、液晶表示パネル5を収容する合成樹脂製の筐体6とを備えている。液晶表示パネル5は、板金製のシャーシ7に支持されている。シャーシ7は、支持部材の一例であり、液晶表示パネル5に対応する大きさを有している。シャーシ7は、四角い支持板8を含んでいる。支持板8は、液晶表示パネル5の背面にねじ止め等の手段により固定されて、この液晶表示パネル5の背後で起立している。支持板8の外周縁にフランジ部9が形成されている。フランジ部9は、液晶表示パネル5を取り囲むように、支持板8の外周縁から支持板8と略直交する方向に延びている。
【0015】
筐体6は、フロントカバー11とバックカバー12とで構成されている。フロントカバー11は、液晶表示パネル5の表示画面5aを露出させる四角い開口部13を有している。バックカバー12は、後壁14、左右の側壁15a,15b、上壁16および下壁17を有している。側壁15a,15b、上壁16および下壁17は、後壁14の外周縁から後壁14の前方に向けて張り出している。側壁15a,15b、上壁16および下壁17の先端縁部は、フロントカバー11の外周縁部に突き合わされている。
【0016】
シャーシ7は、フロントカバー11の内面にねじ止め等の手段により固定されている。この固定により、液晶表示パネル5がフロントカバー11とシャーシ7との間に位置するとともに、液晶表示パネル5の表示画面5aがフロントカバー11の開口部13と合致するようになっている。
【0017】
さらに、バックカバー12は、フロントカバー11に突き合わせた状態で、図示しない複数のねじを介してフロントカバー11およびシャーシ7の双方に結合されている。
【0018】
図3および図6に示すように、シャーシ7の支持板8にプリント配線板19が支持されている。プリント配線板19は、支持板8と平行に配置されて、液晶表示パネル5の背後で起立している。プリント配線板19の上部の左端部にカードスロット20が実装されている。カードスロット20は、例えばデジタル放送を受信するためのICカード21を挿入するためのものであり、バックカバー12の左側の側壁15aと隣り合っている。
【0019】
シャーシ7の支持板8の左端部に、図8および図9に示すような合成樹脂製のカード挿入ガイド23が配置されている。カード挿入ガイド23は、ICカード21をカードスロット20に導くためのものであり、本実施の形態では、実装部品の一例となっている。カード挿入ガイド23は、バックカバー12の左側の側壁15aとプリント配線板19との間に位置している。
【0020】
カード挿入ガイド23は、支持壁24と起立壁25とを有している。支持壁24は、支持板8の左端部に沿って延びる帯状をなしている。起立壁25は、支持壁24の一側縁部から支持板8の後方に向けて突出している。
【0021】
起立壁25にICカード21を挿入するスリット状のカード挿入口26と、このカード挿入口26に連続する偏平な筒状部27とが形成されている。筒状部27は、プリント配線板19に沿ってカードスロット20の方向に突出している。筒状部27の開口端は、カードスロット20の直前に位置している。
【0022】
さらに、筒状部27の外周面に一対の係止壁28が形成されている。係止壁28は、支持板8に向けて突出するとともに、各係止壁28の縁部にスリット状の切り欠き29が形成されている。
【0023】
図6および図7に示すように、カード挿入ガイド23の支持壁24は、シャーシ7の支持板8と向かい合う対向面24aを有している。支持壁24の対向面24aに、単一の係止突起31と複数の凸部32が一体に形成されている。
【0024】
係止突起31は、支持壁24の長さ方向に沿う中央部に位置している。係止突起31は、挿入部33と係止部34とを有している。挿入部33は、支持壁24の対向面24aから突出するとともに、支持壁24の長手方向と直交する方向に延びている。係止部34は、挿入部33の突出端に一体に形成されて、挿入部33の突出方向と直交するように挿入部33の両側に張り出している。言い換えると、係止部34は、挿入部33よりも幅広く形成されており、挿入部33の両側に張り出す部分が支持壁24の対向面24aと向かい合っている。
【0025】
凸部32は、支持壁24の長手方向に互いに間隔を存して並んでいる。凸部32は、支持壁24の対向面24aから突出するとともに、支持壁24の長手方向と直交する方向に延びている。凸部32の突出高さH1は、係止突起31の突出高さH2よりも小さくなっている。本実施の形態では、係止突起31は、隣り合う二つの凸部32の間に位置している。
【0026】
さらに、カード挿入ガイド23の起立壁25の先端部に、リブ状の第1の係合部36が形成されている。第1の係合部36は、起立壁25の全長に亘って延びているとともに、起立壁25の端部から張り出している。
【0027】
図4ないし図7に示すように、シャーシ7の支持板8のうちカード挿入ガイド23を取り付ける箇所にスリット40が形成されている。スリット40は、支持板8の左側の外周縁から右方向に真っ直ぐに切り込まれて、支持板8の左側の外側縁に開口している。スリット40は、係止突起31の挿入部33が摺動可能に挿入し得る幅寸法を有し、このスリット40の開口縁部が挿入部33の外周面に隙間なく接するようになっている。そのため、係止突起31の係止部34は、スリット40よりも幅が広く形成されている。
【0028】
さらに、支持板8の左側の外周縁とフランジ部9とで規定される角部41に挿入口42が形成されている。挿入口42は、スリット40に連続するとともに、係止突起31の係止部34が挿入可能な幅寸法を有している。
【0029】
図2、図3、図4および図10に示すように、バックカバー12の左側の側壁15aに凹部45が形成されている。凹部45は、バックカバー12の内側に突出するガイド壁46と、このガイド壁46の突出端に形成された四角い開口部47とを有している。開口部47は、カード挿入ガイド23の起立壁25およびカード挿入口26を露出させるためのものである。バックカバー12は、開口部47を規定する縁部48を有し、この縁部48がカード挿入ガイド23の起立壁25の外周部分に突き当たるようになっている。
【0030】
さらに、バックカバー12の内面に第2の係合部50が形成されている。第2の係合部50は、カード挿入ガイド23の起立壁25の先端部に接触することで、第1の係合部36に係合するようになっている。この係合により、カード挿入ガイド23がスリット40から抜け出る方向へのカード挿入ガイド23の移動が制限される。
【0031】
次に、シャーシ7の支持板8にカード挿入ガイド23を固定する手順について説明する。
【0032】
シャーシ7の支持板8にカード挿入ガイド23を固定する時点では、支持板8にプリント配線板19が支持されている。この支持板8にカード挿入ガイド23を固定するには、まず、カード挿入ガイド23の支持壁24の対向面24aを支持板8の表面と向かい合わせ、係止突起31の係止部34をシャーシ7の挿入口42に差し込む。これにより、係止突起31の挿入部33が支持板8のスリット40に摺動可能に入り込んで、スリット40の終端に突き当たるとともに、係止部34が支持板8の裏面に接触する。
【0033】
さらに、支持壁24の対向面24aから突出する複数の凸部32が支持板8の表面に接触する。この接触により、複数の凸部32と係止突起31の係止部34との間で支持板8が弾性的に挟み込まれる。
【0034】
この結果、図6に示すように、シャーシ7の左右方向をX、シャーシ7の前後方向をY、シャーシ7の高さ方向をZと規定した時、係止突起31の挿入部33がスリット40の開口縁部で挟み込まれることで、Z方向へのカード挿入ガイド23の位置決めがなされる。それとともに、支持板8が凸部32と係止突起31の係止部34との間で挟み込まれることで、Y方向へのカード挿入ガイド23の位置決めがなされる。
【0035】
よって、カード挿入ガイド23は、Y方向およびZ方向への移動が制限された状態で支持板8に一時的に保持される。
【0036】
なお、カード挿入ガイド23の係止突起31を支持板8のスリット40に差し込んでいくと、図3に示すように、プリント配線板19の左側の縁部がカード挿入ガイド23の係止壁28の切り欠き29に嵌まり込む。これにより、カード挿入ガイド23とプリント配線板19との位置合わせが実行される。
【0037】
次に、カード挿入ガイド23が保持されたシャーシ7にバックカバー12を被せる。これにより、カード挿入ガイド23の起立壁25が開口部47と向かい合うとともに、開口部47を規定する縁部48が起立壁25の外周部に突き当たる。さらに、カード挿入ガイド23の第1の係合部36がバックカバー12の第2の係合部50引っ掛かり、係止突起31がスリット40から抜け出る方向へのカード挿入ガイド23の移動が制限される。
【0038】
したがって、バックカバー12をシャーシ7に被せることで、X方向へのカード挿入ガイド23の位置決めがなされる。最後にバックカバー11をフロントカバー11およびシャーシ7の双方にねじ止めすることで、シャーシ7に対するカード挿入ガイド23の固定作業が完了する。
【0039】
このような本発明の実施の形態によれば、ねじのような専用の固定手段を使用せずに、カード挿入ガイド23をシャーシ7の支持板8に固定することができる。このため、ねじが不要となる分だけ液晶テレビ1の部品点数を減らすことができ、液晶テレビ1のコストの低減や軽量化が可能となる。
【0040】
しかも、カード挿入ガイド23の係止突起31をスリット40に差し込んだ状態では、係止突起31の係止部34と複数の凸部32との間で支持板8が挟み込まれる。言い換えると、カード挿入ガイド23の支持壁24は、凸部32の位置で支持板8に局部的に接触するので、凸部32と支持板8との接触部分に生じる接触圧を十分に確保することができる。
【0041】
このため、カード挿入ガイド23をシャーシ7の定位置に精度よくしっかりと保持することができ、例えば液晶テレビ1の組み立て作業時に、シャーシ7に保持されたカード挿入ガイド23に無意識のうちに触れたり、あるいはシャーシ7に仮固定されたカード挿入ガイド23に衝撃が加わっても、カード挿入ガイド23がシャーシ7の定位置からずれ動いたり、がたつくのを防止できる。よって、シャーシ7に対するカード挿入ガイド23の姿勢が安定する。
【0042】
さらに、シャーシ7にバックカバー12を被せる時に、カード挿入ガイド23がバックカバー12との接触によってずれたり、がたつくこともない。このため、カード挿入ガイド23の起立壁25がバックカバー12の開口部47と精度よく合致することになり、液晶テレビ1の組み立て時の作業性を改善することができる。
【0043】
本発明は、上記実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。
【0044】
例えば、実装部品はカード挿入ガイドに特定されるものではなく、入力端子を支持する端子カバーやインディケータパネルを支持するパネル枠であってよい。
【0045】
さらに、本発明に係る部品固定構造は、液晶テレビに限らず、例えばポータブルコンピュータのようなその他の電子機器にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶テレビの斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係る液晶テレビを背後から見た斜視図。
【図3】本発明の実施の形態において、筐体、シャーシおよびカード挿入ガイドの位置関係を示す断面図。
【図4】本発明の実施の形態において、バックカバー、シャーシおよびカード挿入ガイドの位置関係を破断して示す斜視図。
【図5】本発明の実施の形態において、液晶テレビに用いるシャーシの斜視図。
【図6】本発明の実施の形態において、シャーシにカード挿入ガイドを一時的に保持した状態を示す斜視図。
【図7】本発明の実施の形態において、シャーシにカード挿入ガイドを一時的に保持した状態を示す正面図。
【図8】本発明の実施の形態において、液晶テレビのシャーシに取り付けられるカード挿入ガイドの斜視図。
【図9】本発明の実施の形態において、液晶テレビのシャーシに取り付けられるカード挿入ガイドの斜視図。
【図10】本発明の実施の形態に係るバックカバーの斜視図。
【符号の説明】
【0047】
7…支持部材(シャーシ)、8…支持板、12…バックカバー、23…実装部品(カード挿入ガイド)、31…係止突起、32…凸部、33…挿入部、34…係止部、40…スリット、47…開口部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持板と、この支持板の外周縁に開口するスリットとを有する支持部材と、
上記スリットに挿入される挿入部と、この挿入部の先端に位置するとともに上記スリットよりも幅が広い係止部とを有する係止突起が形成された実装部品とを具備し、
上記実装部品は、上記支持板に接触する複数の凸部を有し、これら凸部は、上記係止突起の挿入部を上記支持板の外周縁から上記スリットに挿入した時に、上記係止突起の係止部と協働して上記支持板を挟み込むことを特徴とする部品固定構造。
【請求項2】
請求項1の記載において、上記凸部は、互いに間隔を存して並んでいるとともに、上記係止突起は、隣り合う凸部の間に位置することを特徴とする部品固定構造。
【請求項3】
請求項2の記載において、上記係止突起および上記凸部は、上記実装部品に一体に形成されていることを特徴とする部品固定構造。
【請求項4】
請求項3の記載において、上記支持部材を覆うカバーをさらに備えており、このカバーは、上記実装部品に係合することで上記実装部品を上記支持板に固定することを特徴とする部品固定構造。
【請求項5】
請求項4の記載において、上記支持板は、その外周縁から上記支持板と交差する方向に延びるフランジ部を有し、このフランジ部と上記支持板とで規定される角部に、上記係止突起の係止片が挿入される挿入口が形成されているとともに、上記挿入口は、上記スリットに連なることを特徴とする部品固定構造。
【請求項6】
支持板と、この支持板の外周縁に開口するスリットとを有する支持部材と、
上記スリットに挿入される挿入部と、この挿入部の先端に位置するとともに上記スリットよりも幅が広い係止部とを有する係止突起が形成された実装部品と、
上記支持部材を覆うとともに、上記実装部品を露出させる開口部が形成されたカバーと、を具備し、
上記実装部品は、上記支持板に接触する複数の凸部を有し、これら凸部は、上記係止突起の挿入部を上記支持板の外周縁から上記スリットに挿入した時に、上記係止突起の係止部と協働して上記支持板を挟み込むことで上記実装部品を上記支持板に保持するとともに、
上記カバーは、上記支持板に保持された上記実装部品に係合することで、上記実装部品を上記支持板に固定することを特徴とする部品固定構造。
【請求項7】
請求項6の記載において、上記実装部品は、上記係止突起および上記凸部が形成された支持壁と、この支持壁の反対側に位置する第1の係合部とを有し、上記カバーは、上記実装部品の第1の係合部に対応する第2の係合部を有し、上記第2の係合部は、上記実装部品の第1の係合部に引っ掛かることで、上記係止突起が上記スリットから抜け出る方向への上記実装部品の移動を制限することを特徴とする部品固定構造。
【請求項8】
請求項7の記載において、上記カバーは、上記開口部を規定する縁部を有し、この縁部は、上記カバーで上記支持部材を覆った時に、上記実装部品に突き当たることを特徴とする部品固定構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−123837(P2009−123837A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294719(P2007−294719)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】