説明

部品組付け検査確認装置

【課題】人為的なミスを防止することで目視検査よりも検査精度を高めた部品組付け検査確認装置を低コストに提供する。
【解決手段】検査対象となる部品と同数設けられ、切替えスイッチ11の操作によりランプ部12を点灯状態から消灯状態へと切替え可能とする明滅切替えスイッチユニット13と、各明滅切替えスイッチユニット13に設けられ、明滅切替えスイッチユニット13ごとに異なる種類の部品の形態を検査者3が視認することのできる形態視認部材14と、ランプ部12を検査者3から遮蔽する遮蔽部材15と、明滅切替えスイッチユニット13に接続され、アセンブリ2の種類に応じて、複数ある明滅切替えスイッチユニット13のうち所定の明滅切替えスイッチユニット13のみを点灯させ、当該点灯状態のランプ部12が消灯状態に切替わることで、組付けライン1のインターロックを解除するインターロック制御部16とを具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品が適正に組付けられたことの可否を検査する工程に使用される部品組付け検査確認装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジン等の組付けラインにおいては、複数の組付け工程を経た後に、当該組付けが適正に行われた否か、言い換えると、誤って別の部品が組付けられており、あるいは部品の組付け自体が行われていない(欠品)等の不具合の有無を、作業者が目視で確認した上で、ラインを流すようにしている。
【0003】
しかし、この方法だと、どうしても作業者(検査者)の目視に頼る部分が大きいために、例えば外観が似ている部品を見間違えたり、勘違い等によるミスが生じた場合、上述の不具合を見過ごすおそれがある。
【0004】
そこで、検査工程における人為的なミスを防止するべく、例えば下記特許文献1に記載されている技術が提案されている。
【0005】
すなわち、下記特許文献1には、検査工程を全自動化して、かつ、正確に良品と不良品との判別を行うことを目的として、複数の部品を組合せることで形成される組立て式パーツをCCDカメラで撮影し、この撮影により得た検査画像を、予め入力しておいたサンプル画像と比較し、両者の色別毎の画素数の差異に基づいて良品、不良品の判別を行うようにしたことを特徴とする検査方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−310918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、部品の組付け検査を全自動化すれば、人為的なミスをなくして検査精度を高めることができるが、この種の全自動化には、CCDカメラ等の撮像手段や、撮影した画像とサンプル画像とを比較して良否の判別を行うための設備(画像処理装置や制御装置)等が必要となるため、設備の大型化が避けられず、またこの大型化に伴う設備投資費も必然的に増大する、との問題がある。また、近年では、組立てラインを含む製造ラインの見直しが行われることも少なくないため、ライン変更のたびに設備を移動し、設置し直す手間を考えると、ライン周辺の設備は極力簡易かつ小型であることが好ましい、との事情もある。
【0008】
以上の事情に鑑み、簡易化、小型化を図りつつも、人為的なミスを防止することで目視検査よりも検査精度を高めた部品組付け検査確認装置を低コストに提供することを、本発明により解決すべき技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題の解決は、本発明に係る部品組付け検査確認装置により達成される。すなわち、この組付け検査確認装置は、組付けライン上を流れるアセンブリが適正な部品の組付けにより構成されていることの可否を検査する工程に使用される部品組付け検査確認装置であって、検査対象となる部品と同数設けられ、切替えスイッチの操作によりランプ部を点灯状態から消灯状態へと切替え可能とする明滅切替えスイッチユニットと、各明滅切替えスイッチユニットに設けられ、明滅切替えスイッチユニットごとに異なる種類の部品の形態を検査者が視認することのできる形態視認部材と、ランプ部を検査者から遮蔽する遮蔽部材と、明滅切替えスイッチユニットに接続され、アセンブリの種類に応じて、複数ある明滅切替えスイッチユニットのうち所定の明滅切替えスイッチユニットのみを点灯させ、当該点灯状態のランプ部が消灯状態に切替わることで、組付けラインのインターロックを解除するインターロック制御部とを具備した点をもって特徴付けられる。
【0010】
この種の明滅切替えスイッチユニットは、組立てラインにおいては、例えば複数種類の部品の中から組付け相手先の部品に応じた部品を選択して部品棚から取出し、これを組付ける際に利用されることが多い。すなわち、この明滅切替えスイッチユニットを部品指示ランプとして具備した部品供給設備として、組付けるべき部品の箇所のランプのみを点灯させ、作業者が点灯状態にある部品のみを選択して取出すことで、今取出すべき部品を、作業者の経験や知識の多寡に関係なく自動的に選択することができるようにしたものがある。そして、部品を取出す度に、対応する明滅切替えスイッチユニットの切替えスイッチを操作して、ランプ部を点灯状態から消灯状態へと切替え、全てのランプを消灯状態とすることで、組付けラインのインターロックが解除され、組付け作業を完了した部品(アセンブリ)を次工程へ搬送するようになっている。
【0011】
本発明では、部品取出し時にランプ部を点灯させることで、作業者に取出すべき部品を指示するのに利用する明滅切替えスイッチユニットを、当該スイッチユニットのランプ部をあえて遮蔽部材で遮蔽することにより、上記部品組付け検査の確認に利用可能としたことを特徴とするものである。すなわち、検査工程において、ランプ部が点灯したままの状態だと、検査者は、直前に目視で確認した部品の種類に関する記憶に基づき、対応する明滅切替えスイッチユニットの切替えスイッチを操作すべきところ、当該記憶に関係なく、点灯状態にある明滅切替えスイッチユニットの切替えスイッチを優先的に操作してしまう場合が起こり得るため、目視による検査結果が切替えスイッチの操作による検査結果の確認に正確に反映されない可能性がある。この点に鑑み、本発明では、各明滅切替えスイッチユニットのランプ部を遮蔽部材で隠すようにするようにした。このようにすることで、検査者は、ランプ部の点灯状態の有無に左右されること無く、直前に自身が目視で確認した情報に基づき、確認した部品の欄の切替えスイッチを操作することが可能となる。従って、検査者の見間違いや勘違いにより誤組付けが見逃された場合には、点灯状態の明滅切替えスイッチユニットが消灯されずに残るために、組付けラインのインターロックが維持される。これにより、誤組付けを確実に検出することができる。また、組付けが問題なく行われていたことを検査者が正確に検査した場合には、点灯状態にあった全てのランプ部が消灯状態に切替えられるので、インターロック制御部によりインターロックを解除して、当該検査に供したアセンブリを次工程に向けて搬送することが可能となる。また、この部品組付け検査確認装置であれば、検査の全自動化を図る場合(上記特許文献1に記載の検査設備を利用する場合)と比べて当該装置を簡素化及び小型化することができ、かつ、上述のように、組付け工程の部品供給設備に使用されていた設備(明滅切替えスイッチユニットやインターロック制御部を用いた組付けラインのインターロック機構)をそのまま検査工程時のインターロック機構に転用することができるので、設備投資費を低く抑えることもできる。
【0012】
また、上記構成の部品組付け検査確認装置は、複数の部品を部品ごとに載置可能な複数の載置部を有する部品棚をさらに具備し、明滅切替えスイッチユニットおよび形態視認部材が、これらに対応する部品を載置可能な載置部に配設され、遮蔽部材は明滅切替えスイッチユニットないし部品棚に対して着脱可能に取り付けられているものであってもよい。
【0013】
最近では、各種アセンブリ(例えば車種)ごとの生産数の増減要求に応じて、一つの組付けラインに数種類のアセンブリを混在させて当該ラインの本数を減じたり、逆に、組付けラインの本数増大を図ったりするなど、組付けラインのフレキシブル化が求められている現状がある。このような場合において、本発明に係る部品組付け検査確認装置を、上述のように部品棚を具備したものとし、かつ遮蔽部材を明滅切替えスイッチユニットないし部品棚に対して着脱可能に取り付けた構成とすれば、インターロック制御部を含めたインターロック機構についてもそのまま転用できるので、遮蔽部材の脱着作業のみで、当該組付け検査確認装置を、組付け工程における部品供給設備としても使用することができる。また、逆に、生産能力の向上に伴い組付けラインの短縮を図った場合などにおいて、これまで組付け工程としていた箇所を検査工程に変更する場合に、組付け工程に使用していたインターロック機能付きの部品供給設備を、遮蔽部材の取り付けのみで直ちに部品組付け検査確認装置とすることができる。これにより、組付けラインの増減、ひいては各組付けラインに含まれる組付け工程の増減を含めたライン変更にも迅速かつ低コストに対応することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、簡易化、小型化を図りつつも、人為的なミスを防止することで目視検査よりも検査精度を高めた部品組付け検査確認装置を低コストに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る部品組付け検査確認装置の全体構成を説明するための正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る部品組付け検査確認装置の一実施形態を図面に基づき説明する。この実施形態では、エンジンユニットの組付けライン上に設けた部品組付け検査工程に、本発明を適用する場合を例にとって説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る部品組付け検査確認装置10の全体斜視図を示している。この組付け検査確認装置10は、組付けライン1上を流れるアセンブリ2(エンジンユニット)が適正な部品の組付けにより構成されていることの可否を検査する工程に使用されるもので、例えば図1に示すように組付けライン1の側方であって、かつ組付けライン1との間に検査者3の検査作業スペースを確保可能な位置に配設される。ここで、部品組付け検査確認装置10は、検査対象となる部品(図示は省略する)と同数設けられ、切替えスイッチ11の操作によりランプ部12を点灯状態から消灯状態へと切替え可能とする明滅切替えスイッチユニット13と、各々の明滅切替えスイッチユニット13に設けられ、明滅切替えスイッチユニット13ごとに異なる種類の部品の形態を検査者3が視認することのできる形態視認部材14と、ランプ部12を検査者3から遮蔽する遮蔽部材15と、明滅切替えスイッチユニット13に接続され、アセンブリ2の種類に応じて、複数ある明滅切替えスイッチユニット13のうち所定の明滅切替えスイッチユニット13のみを点灯させ、当該点灯状態のランプ部12が消灯状態に切替わることで、組付けライン1のインターロックを解除するインターロック制御部16とを具備している。
【0018】
また、この実施形態では、部品組付け検査確認装置10は、検査対象となる複数の部品を部品ごとに載置可能な複数の載置部17を有する部品棚18をさらに具備しており、明滅切替えスイッチユニット13および形態視認部材14が共に対応する載置部17に配設され、遮蔽部材15は明滅切替えスイッチユニット13に対して着脱可能に取り付けられている。
【0019】
ここで、切替えスイッチ11はレバー式であり、検査者3の押下げ操作により対応するランプ部12が点灯状態から消灯状態へと切替わるようになっている。また、形態視認部材14は、実際の部品を撮影して得た画像を貼り付けたものである。この場合、部品の種類によっては、検査者3が認識し易い大きさに拡大されていてもよい。また、遮蔽部材15はプレート状を有するもので、ランプ部12の前方を覆うように明滅切替えスイッチユニット13に取り付けられている。ここでは、遮蔽部材15は明滅切替えスイッチユニット13に対して着脱可能に取り付けられている。
【0020】
また、図示は省略するが、アセンブリ2は例えば所定のパレットに載置された状態で組付けライン1上を搬送されるようになっていると共に、各パレットにはアセンブリ2ごとの情報、例えばこの実施形態のように、アセンブリ2がエンジンユニットの場合においては、車種やロット番号等の情報が入力されたバーコード等の記憶媒体が取り付けられている。そして、このアセンブリ2が検査ステーションの所定位置に到達すると、これも図示は省略するが、組付けライン1の側方に設置したバーコードリーダー等の読み取り装置でパレットに載置されたアセンブリ2に関する情報を読み取り、読み取った情報を、当該読み取り装置に接続したインターロック制御部16に送るようになっている。
【0021】
以下、本発明に係る吊下げ式車体搬送装置の実施態様を説明する。
【0022】
まず、図1に示すように、アセンブリ2が検査ステーションの所定位置(ここでは、部品組付け検査確認装置10の側方位置)に到達すると、インターロック制御部16から組付けライン1を停止する指令が送られ、これにより組付けライン1が検査のために一旦停止すると共に、上述した読み取り装置によりアセンブリ2に関する情報が読み取られ、インターロック制御部16に送られる。ここで、インターロック制御部16は、送られてきた情報に基づき、今まさに検査を行おうとしているアセンブリ2を構成する部品の種類を認識し、対応する明滅切替えスイッチユニット13のランプ部12を点灯状態とする指令を送る。これにより、検査者3が確認すべき部品のランプ部12のみが点灯状態となる。例えば、この組付けライン1上を流れるアセンブリ2が2種類存在する場合、一方の種類のアセンブリ2を構成する部品A,C,Fに対応する明滅切替えスイッチユニット13のランプ部12のみを点灯状態とする。この際、各ランプ部12は何れも遮蔽部材15より検査者3から遮蔽されているため、検査者3は、何れのランプ部12が点灯状態にあるかを知ることはできない。
【0023】
そして、この状態において、検査者3は、検査対象となる一方の種類のアセンブリ2に如何なる種類の部品が組付けられているかを目視により確認した後、部品棚18の各載置部17に掲げられた形態視認部材14の中から、直前に確認した部品と同じ形態の部品が描かれている箇所の切替えスイッチ11を操作する。そして、操作した明滅切替えスイッチユニット13が、インターロック制御部16により点灯状態とした明滅切替えスイッチユニット13の何れか(ここでは部品A,C,Fの何れか)であった場合、当該明滅切替えスイッチユニット13のランプ部12が点灯状態から消灯状態へと切替わる。このようにして、検査者3が目視により確認した全ての部品に対応する切替えスイッチ11を操作し、点灯状態にある全ての明滅切替えスイッチユニット13のランプ部12が消灯状態へと切替わった場合には、インターロック制御部16から、検査対象となるアセンブリ2を載せた組付けライン1のインターロックを解除する旨の指令が送られ、これにより組付けライン1が再び流れ出す。
【0024】
また、検査者3が操作した明滅切替えスイッチユニット13の中に、インターロック制御部16により点灯状態とした明滅切替えスイッチユニット13以外の明滅切替えスイッチユニット13が含まれていた場合(部品B,D,Eの何れかと見間違えた場合)、あるいは、見過ごしにより、点灯状態にある全ての明滅切替えスイッチユニット13を切替え操作していない場合、インターロック制御部16による組付けライン1のインターロック状態は維持され、組付けライン1は動かない。これにより、検査者3ないし他の作業者は、実際に誤組付けや組付け忘れがあったこと、ないし、検査者3の見間違いや勘違いがあったことを確実に知ることができる。
【0025】
このように、本発明に係る部品組付け検査確認装置10を用いれば、誤組付け等の組付け不良はもちろん、検査者3のみ間違いや勘違い等による検査ミスを防ぐことができるので、目視の場合に比べて格段に検査精度を高めることが可能となる。また、この部品組付け検査確認装置10であれば、主として明滅切替えスイッチユニット13やインターロック制御部16で組付けライン1のインターロックを図ることができるので、例えば検査の全自動化を図る場合(上記特許文献1に記載の検査設備を利用する場合)と比べて当該装置を簡素化及び小型化することができる。また、既述のように、これら明滅切替えスイッチユニット13やインターロック制御部16は、組付け工程の部品供給設備にも使用され得るものであることから、これらを容易かつ廉価に入手することができる。そのため、部品組付け検査確認装置10に係る設備投資費を低く抑えることもできる。
【0026】
また、この実施形態のように、部品組付け検査確認装置10を、明滅切替えスイッチユニット13、形態視認部材14、遮蔽部材15、インターロック制御部16、および検査対象となる部品を部品ごとに載置可能な載置部17を有する部品棚18を具備したものとし、かつ遮蔽部材15を明滅切替えスイッチユニット13に対して着脱可能に取り付けた構成とすれば、遮蔽部材15の脱着作業のみで、インターロック機能を備えた組付け工程に使用される部品供給設備を、ほとんどそのままの状態で部品組付け検査確認装置10として使用することができ、あるいは逆に、図1に示す部品組付け検査確認装置10を、そのまま組付け工程における部品供給設備としても使用することができる。従って、組付けライン1の増減、ひいては各組付けライン1に含まれる組付け工程の増減を含めたライン変更にも迅速かつ低コストに対応することが可能となる。
【0027】
以上、本発明に係る部品組付け検査確認装置の一実施形態を説明したが、この検査確認装置は、上記例示の形態に限定されることなく、本発明の範囲内において任意の形態を採ることが可能である。
【0028】
例えば、上記実施形態では、明滅切替えスイッチユニット13の切替えスイッチ11を押下げ式のレバータイプとした場合を例示したが、もちろんこれ以外の形式の操作部を切替えスイッチ11として使用してもよい。例えば押下げ以外の方式で操作を行うレバータイプや、ボタンタイプなどの直接操作部、あるいは、タッチセンサや近接センサなどの各種検知操作部などを切替えスイッチ11として使用してもよい。
【0029】
また、遮蔽部材15に関しても上記実施形態には限定されない。例えば、遮蔽部材15を部品棚18に取り付けたり、部品棚18の一部を遮蔽部材15として使用するようにしても構わない。可能であれば、1つの遮蔽部材15で複数のランプ部12をカバーする(遮蔽する)ように構成してもよい。
【0030】
また、形態視認部材14について、例えば図1に示すように、部品ごとの載置部17を有する部品棚18を具備する場合であれば、例えば各載置部17に対応する実際の部品を載置することで、これを形態視認部材14として使用することも可能である。
【0031】
また、上記以外の事項についても、本発明の技術的意義を没却しない限りにおいて他の具体的形態を採り得ることはもちろんである。
【0032】
なお、上記実施形態では、自動車のエンジンユニットの部品組付け検査工程に対して本発明を適用した場合を説明したが、もちろん、これ以外のアセンブリ2の部品組付け検査に対しても本発明を適用することは可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 組付けライン
2 アセンブリ
3 検査者
10 検査確認装置
11 切替えスイッチ
12 ランプ部
13 明滅切替えスイッチユニット
14 形態視認部材
15 遮蔽部材
16 インターロック制御部
17 載置部
18 部品棚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組付けライン上を流れるアセンブリが適正な部品の組付けにより構成されていることの可否を検査する工程に使用される部品組付け検査確認装置であって、
前記検査対象となる部品と同数設けられ、切替えスイッチの操作によりランプ部を点灯状態から消灯状態へと切替え可能とする明滅切替えスイッチユニットと、
前記各明滅切替えスイッチユニットに設けられ、該明滅切替えスイッチユニットごとに異なる種類の前記部品の形態を検査者が視認することのできる形態視認部材と、
前記ランプ部を前記検査者から遮蔽する遮蔽部材と、
前記明滅切替えスイッチユニットに接続され、前記アセンブリの種類に応じて、複数ある前記明滅切替えスイッチユニットのうち所定の明滅切替えスイッチユニットのみを点灯させ、該点灯状態のランプ部が消灯状態に切替わることで、前記組付けラインのインターロックを解除するインターロック制御部とを具備した部品組付け検査確認装置。
【請求項2】
前記複数の部品を該部品ごとに載置可能な複数の載置部を有する部品棚をさらに具備し、
前記明滅切替えスイッチユニットおよび前記形態視認部材が、これらに対応する部品を載置可能な前記載置部に配設され、前記遮蔽部材は前記明滅切替えスイッチユニットないし前記部品棚に対して着脱可能に取り付けられている請求項1に記載の部品組付け検査確認装置。

【図1】
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