説明

配管接続具の取付構造

【課題】筒状主体(P)に取付フランジ(4)が張り出した構造の配管接続具をケーシング(10)の取付孔(17A)に取り付ける構造であって、取付孔(17A)に筒状主体(P)の挿入側端部(31)が挿入されると共に、前記挿入後には、取付フランジ(4)の固定ビス挿通部(42)から取付孔(17A)の周囲のビス螺入孔(16)に固定ビスを螺入する構造に於いて、前記ケーシング(10)の内外の何れの空間においても、作業者の手が前記固定ビスの先端に接触しにくい構造にする。
【解決手段】取付フランジ(4)から前記挿入側端部(32)の方向に間隙を存して位置するガード部材(33)が筒状主体(P)に一体形成され、ガード部材(33)は取付孔(17A)内に筒状主体(P)の挿入側端部(31)と共に挿入可能であり、前記挿入の後にガード部材(33)と取付フランジ(4)の固定ビス挿通部(42)がビス螺入孔(16)に表裏から対向する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯機や風呂釜等の温水加熱装置に水配管用の配管接続具を取り付ける構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9は、温水加熱装置としての強制追焚き式の風呂釜を背面側から見た斜視図である。
図9に示す風呂釜(1)は、浴槽(B)の近傍に据え置きする形式のものであり、矩形箱状のケーシング(10)内には、入浴水を加熱する熱源器(11)と強制循環ポンプ(13)が配設されている。ケーシング(10)の背面板(100)には、浴槽配管(14A)(14B)を接続するための配管接続具(2A)(2B)が取り付けられていると共に、これら配管接続具(2A)(2B)とケーシング(10)内の熱源器(11)や強制循環ポンプ(13)等は、器具内配管(12)(12)で接続されている。
【0003】
配管接続具(2A)(2B)は、筒状主体(P)の一端近傍の外周に取付フランジ(4)が張り出した構成であり、ケーシング(10)の背面板(100)に開設された取付孔(104)(104)に外側から取り付けられるようになっている。
【0004】
配管接続具(2A)(2B)を取り付けるには、ケーシング(10)の背面板(100)に開設された取付孔(104)(104)に、配管接続具(2A)(2B)の筒状主体(P)の一端をケーシング(10)の外側から挿入し、これにより、筒状主体(P)の外周の取付フランジ(4)を背面板(100)の外面に重ね合わせる。そして、図示しない固定ビスを、取付フランジ(4)から背面板(100)に螺入すると、配管接続具(2A)(2B)がケーシング(10)に固定できる。
このものでは、配管接続具(2A)(2B)の取付フランジ(4)とケーシング(10)の背面板(100)の重なり部に対し、ケーシング(10)の外側から固定ビスを螺入するから、固定ビスの先端がケーシング(10)内に隠れた状態になる。
【0005】
従って、浴槽(B)に繋がる浴槽配管(14A)(14B)を配管接続具(2A)(2B)の筒状主体(P)に外嵌させる作業時に、作業者の手が固定ビスの先端に接触する心配がなく、作業者に不快感を与える不都合がない。
【特許文献1】特開2001―311561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のものでは、器具設置作業時に、作業者の手が前記固定ビスの先端に接触しない利点はあるものの、風呂釜(1)の製造時には、ケーシング(10)内に突出した前記固定ビスの先端に作業者の手が接触して不快感を与える不都合がある。
【0007】
即ち、上記従来のものでは、配管接続具(2A)(2B)を取り付ける為の前記固定ビスの先端がケーシング(10)内に突出していることから、風呂釜(1)の製造時に熱源器(11)や強制循環ポンプ(13)をケーシング(10)内に組み付けるときには、作業者の手が前記固定ビスの先端に接触することがあり、これにより、作業者に不快感を与えるのである。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みて成されたもので、
『筒状主体(P)の軸方向の中間部外周に取付フランジ(4)が張り出した構造の配管接続具を、温水加熱装置のケーシングに取り付ける構造であって、
前記ケーシングの外壁板を貫通する取付孔に前記筒状主体(P)の挿入側端部が挿入されると共に、
前記挿入後には、前記取付フランジ(4)に表裏に貫通した固定ビス挿通部から前記取付孔の周囲の前記外壁板に形成されたビス螺入孔に固定ビスを螺入する、配管接続具の取付構造』に於いて、
前記ケーシング(10)の内外の何れの空間においても、作業者の手が前記固定ビスの先端に接触しにくい構造にし、これにより、前記接触により作業者が不快感を受けるのを防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
『前記取付フランジ(4)から前記挿入側端部の方向に間隙を存して位置するガード部材が、前記筒状主体(P)に一体形成され、
前記ガード部材は、前記取付孔内に前記筒状主体(P)の挿入側端部と共に挿入可能であり、
前記挿入の後に前記ガード部材及び取付フランジ(4)が前記外壁板に沿う方向に前記筒状主体(P)を動作させると、前記ガード部材が前記ビス螺入孔の前方に位置し、且つ、前記取付フランジ(4)の固定ビス挿通部が前記ビス螺入孔に後方から臨む』ことである。
配管接続具をケーシングの外壁板に取り付けるときは、先ず、筒状主体(P)の挿入側端部を前記外壁板に開設された取付孔に対向させる。
【0010】
次に、前記筒状主体(P)の前記挿入側端部とガード部材を前記取付孔内に挿入する。
その後、筒状主体(P)を中心軸周りに自転させたり、径方向に移動させたりする。すると、筒状主体(P)に設けられたガード部材は、ケーシング(10)の外壁板に開設された取付孔の周囲に形成されたビス螺入孔の前方に位置し、且つ、取付フランジ(4)の固定ビス挿通部が前記ビス螺入孔に後方から臨む。
【0011】
そこで、ガード部材まで到達しない長さの固定ビスを、取付フランジ(4)の固定ビス挿通部から外壁板のビス螺入孔に螺入すると、配管接続具がケーシング(10)に取り付けられる。この取り付け状態では、既述したように、前記ビス螺入孔の前方にガード部材が位置している。即ち、前記螺入された固定ビスの螺入方向の前方にガード部材が存在する。これにより、固定ビスの先端に作業者の手が接触し難くなる。
【0012】
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記取付孔に挿入した後に前記筒状主体(P)を動作させる態様は、前記筒状主体(P)を中心軸周りに自転させることである』ものでは、取付孔に挿入した筒状主体(P)を中心軸周りに自転させると、筒状主体(P)に設けられたガード部材がケーシング(10)の外壁板に形成されたビス螺入孔の前方に位置し、且つ、取付フランジ(4)の固定ビス挿通部がビス螺入孔に後方から臨む。
【0013】
[請求項3に係る発明]
請求項1又は請求項2に係る発明に於いて、
『前記ガード部材が前記ビス螺入孔の前方に位置した状態では、前記取付フランジ(4)が前記取付孔を覆い得るように、該取付フランジ(4)の大きさ及び形状が設定されている』ものでは、配管接続具を取り付けた状態では、取付孔が取付フランジ(4)で覆われるから見苦しくない。
【0014】
[請求項4に係る発明]
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3の発明を実施するための配管接続具である。
請求項4に係る発明は、
『筒状主体(P)の軸方向の中間部外周に取付フランジ(4)が張り出していると共に、前記取付フランジ(4)には表裏に貫通する固定ビス挿通部が形成されている配管接続具に於いて、
前記固定ビス挿通部に挿通される固定ビスの先端方向に間隙を存して位置するガード部材が、前記筒状主体(P)に一体形成されている』ことである。
このものでは、筒状主体(P)の挿入側端部と前記ガード部材を挿入し得る大きさの取付孔が形成されたケーシングに対し、配管接続具を請求項1の発明で説明した手順で挿入した後、取付フランジ(4)を固定ビスでケーシング(10)の外壁板に固定すると、配管接続具の取付が完了する。
【発明の効果】
【0015】
本発明は次の特有の効果を有する。
請求項1に係る発明によれば、配管接続具を取り付けた状態では、ケーシング(10)の外壁板のビス螺入孔に螺入された固定ビスの螺入方向の前方にガード部材が存在する。これにより、固定ビスの先端に作業者の手が接触し難くなるから、該接触によって作業者が不快感を受ける心配がない。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、取付孔に挿入した筒状主体(P)を、該挿入位置で中心軸周りに自転させると、取付フランジ(4)の固定ビス挿通部がケーシング(10)のビス螺入孔に臨むと共に、ガード部材が前記ビス螺入孔の前方に位置する。従って、取付孔に挿入した筒状主体(P)を径方向へ移動させる場合のように、筒状主体(P)の径方向への移動を許容する特別な通路をケーシング(10)の外壁板に開設する必要がない。従って、前記特別な通路が不要になる分だけ取付孔が小さくなるから、該取付孔が露出しても見苦しさが緩和される。
【0017】
請求項3に係る発明によれば、配管接続具を取り付けた状態では、取付孔が取付フランジ(4)で覆われるから見苦しくない。
請求項4に係る発明によれば、請求項1〜3に係る発明を実施するための配管接続具が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る温水加熱装置の一例である風呂釜の組み立て作業を説明する斜視図である。
温水を加熱生成する熱源器(11)と強制循環ポンプ(13)等を組み込むケーシング(10)は、矩形箱状のケース本体(101)とその前方開放部(102)を覆う前カバー(103)から構成されている。
【0019】
ケース本体(101)の背面板(100)には、配管接続具(3A)(3B)を取り付ける為の取付孔(17A)(17B)が形成されている。
これら、取付孔(17A)(17B) は互いに同一構成を有し、配管接続具(3A)(3B)も互いに同一構成を有しているので、以下に於いては、一方の取付孔(17A)及び配管接続具(3A)の構成を説明する。
【0020】
図1,図2に示すように、配管接続具(3A)は、一端開口(31)から他端開口(30)に繋がる流路が内部に貫通したL型の筒状主体(P)を具備していると共に、該筒状主体(P)の第1直線部(32)には、取付フランジ(4)とこれから軸線方向に沿って一端開口(31)側(既述発明特定事項たる「挿入側端部」に対応する。)に間隙S(図3参照)を存して位置するガード部材(33)が設けられている。
【0021】
取付フランジ(4)には、外周に開放するビス挿通用の切欠(40)(41)が形成されていると共に、ガード部材(33)の先端部(33A)(33B)は、図4に示すように、前記切欠(40)(41)の奥端の固定ビス挿通部(42)(43)に対向している。又、筒状主体(P)の第1直線部(32)の一端から第2直線部(35)が直角に屈曲している。
【0022】
一方、上記配管接続具(3A)を取り付ける為のケース本体(101)側の取付孔(17A)は、ケース本体(101)の外壁板たる背面板(100)の内面に絞り加工で形成された凹部(15)の中心に貫通していると共に、該取付孔(17A)は、配管接続具(3A)のガード部材(33)より一周り大きな細長い六角形状に設定されている。これにより、配管接続具(3A)のガード部材(33)は、取付孔(17A)内に筒状主体(P)の一端開口(31)(挿入側端部)と共に挿入できるようになっている。
【0023】
又、取付孔(17A)の幅狭方向の両脇にはバーリング孔状のビス螺入孔(16)(16)が穿設されており、該ビス螺入孔(16)(16)の間隔は、既述配管接続具(3A)の取付フランジ(4)に形成された切欠(40)(41)の奥端に位置する固定ビス挿通部(42)(43)の相互間隔に一致している。尚、ビス螺入孔(16)(16)のバーリング部は、ケース本体(101)の外側に隆起している。
【0024】
次に、配管接続具(3A)をケース本体(101)に取り付ける為の作業を説明する。
図1に示すように、ケース本体(101)の背面板(100)に開設された取付孔(17A)に対して、配管接続具(3A)を構成する筒状主体(P)の第1直線部(32)の先端を内側から対向させ、この状態で、前記第1直線部(32)を取付フランジ(4)が当接するまで取付孔(17A)に挿入し、これにより、ガード部材(33)を取付孔(17A)に挿通させて背面板(100)の外側に位置させる。次に、配管接続具(3A)を、筒状主体(P)の第1直線部(32)の中心軸周りに90度回転させると、取付フランジ(4)の固定ビス挿通部(42)(43)が、取付孔(17A)の両脇に位置するビス螺入孔(16)(16)に後方から臨む。又、ガード部材(33)の先端部(33A)(33B)がビス螺入孔(16)(16)の前方に位置する。そこで、図3,図5に示すように、取付フランジ(4)の固定ビス挿通部(42)(43)からビス螺入孔(16)(16)に、セルフタップ式の固定ビス(19)(19)を螺入する。これにより、配管接続具(3A)がケース本体(101)の背面板(100)に取り付けられ、この取り付け状態では、固定ビス(19)(19)の前方にガード部材(33)の先端部(33A)(33B)が位置する。
又、同様にして、他方の配管接続具(3B)をケース本体(101)の背面板(100)に形成された取付孔(17B)に取り付ける。
【0025】
その後、ケース本体(101)内に配設した強制循環ポンプ(13)や熱源器(11)を、配管接続具(3A)(3B)の他端開口(30)(30)に図示しない配管で接続した後、ケース本体(101)の前方開放部(102)を前カバー(103)で覆うと、本実施の形態に係る風呂釜(1)が完成する。
【0026】
このものでは、配管接続具(3A)(3B)をケース本体(101)に固定する為の固定ビス(19)(19)のビス頭部がケース本体(101)内に位置している。従って、固定ビス(19)(19)の先端がケース本体(101)内に突出する既述従来のもののように、ケース本体(101)内に部品を組み付けるときに、作業者の手が固定ビス(19)(19)の先端に当たって不快感を与える不都合がない。又、強制循環ポンプ(13)や熱源器(11)を組み付けるケース本体(101)の内側から配管接続具(3A)(3B)を取り付けるから、配管接続具(3A)(3B)をケース本体(101)の外側から取り付ける既述従来のものと相違し、風呂釜(1)の組み立て作業が効率化される。即ち、配管接続具(3A)(3B)の取付時に、ケース本体(101)の前方開放部(102)が下方を向く姿勢に該ケース本体(101)を反転させる必要がなく、組み立て作業が効率化される。
【0027】
又、図6に示すように、風呂釜(1)を設置するときは、浴槽(B)に繋がる浴槽配管(14A)(14B)を、配管接続具(3A)(3B)を構成する筒状主体(P)の第1直線部(32)に外嵌すると共に、その外周を図示しない締結バンドで固定する。この場合、ビス螺入孔(16)(16)に螺入された固定ビス(19)(19)の螺入方向の前方にガード部材(33)の先端部(33A)(33B)が位置しているから、浴槽配管(14A)(14B)を接続する際に、作業者の手が固定ビス(19)(19)の先端に接触する心配がなく、該作業者に不快感を与える心配がない。
【0028】
[その他]
1.上記実施の形態では、ケース本体(101)の内側から配管接続具(3A)(3B)を取り付けるようにしたが、ケース本体(101)の外側から配管接続具(3A)(3B)を取り付けるものも、本発明の範囲に含まれる。この場合、配管接続具(3A)(3B)を構成する筒状主体(P)の第1直線部(32)をケース本体(101)の外側から、ケース本体(101)の取付孔(17A)(17B)に挿入し、これにより、取付孔(17A)(17B)の内側にガード部材(33)を挿通させる。その後、配管接続具(3A)(3B)を前記第1直線部(32)の中心軸周りに90度自転させ、ケース本体(101)の背面板(100)のビス螺入孔(16)(16)と配管接続具(3A)(3B)側の固定ビス挿通部(42)(43)の重なり部を固定ビス(19)(19)で固定する。この場合、ケース本体(101)の背面板(100)に形成するビス螺入孔(16)(16)は、バーリング部がケース本体(101)の内側に突出する構成にする。この場合でも、固定ビス(19)の前方にはガード部材(33)の先端部(33A)(33B)が位置している。従って、ケース本体(101)内へ部品を組み付ける作業時に、作業者の手が固定ビス(19)の先端に接触する心配がない。また、浴槽配管(14A)(14B)を接続する際にも作業者の手が固定ビス(19)(19)の先端に接触する心配がない。固定ビス(19)(19)の先端はケース本体(101)内に位置しているからである。
【0029】
2.図7に示すように、固定ビス(19)の先端に対向する透孔(330)をガード部材(33)に形成してもよい。このようにすると、締め付けた固定ビス(19)の先端がガード部材(33)の板厚内で停止する程度のビス長さである場合は、上記実施の形態と同様に、浴槽配管(14A)等の接続作業時に作業者の手が固定ビス(19)の先端に接触しない。従って、過って長い固定ビス(19)を使用した場合でも、該固定ビス(19)の先端がガード部材(33)に当接してこれを破壊する不都合がない。
【0030】
3.図8に示すように、ケース本体(101)の背面板(100)に、配管接続具(3A)(3B)に形成したガード部材(33)が筒状主体(P)の一端開口(31)(挿入側端部)と共に挿通し得る大きさの六角孔(51)を形成すると共に、該六角孔(51)に連続するスライド孔(52)を形成し、これら六角孔(51)とスライド孔(52)の組み合わせを取付孔(5)としてもよい。この場合、スライド孔(52)の奥端近傍の両側に、既述実施の形態と同様の固定ビス(19)(19)が螺入されるビス螺入孔(16)(16)を形成する。このものでは、ガード部材(33)が設けられた筒状主体(P)の第1直線部(32)を、取付フランジ(4)が当接するまでケース本体(101)の背面板(100)に開設された六角孔(51)に挿通し、この状態で筒状主体(P)をスライド孔(52)側に移動させ、このときに対向する取付フランジ(4)の固定ビス挿通部(42)(43)と前記背面板(100)のビス螺入孔(16)(16)の重なり部に固定ビス(19)(19)を螺入する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態を説明する風呂釜(1)の組み立て作業を表す斜視図
【図2】配管接続具(3A)の斜視図
【図3】配管接続具(3A)の取り付け状態の要部断面図
【図4】配管接続具(3A)の正面図
【図5】配管接続具(3A)の取り付け状態の要部断面図
【図6】風呂釜(1)の設置状態の説明図
【図7】本発明の他の実施の形態の説明図
【図8】本発明の他の実施の形態の説明図
【図9】従来例の説明図
【符号の説明】
【0032】
(3A)(3B)・・・配管接続具
(4)・・・取付フランジ
(10)・・・ケーシング
(16)・・・ビス螺入孔
(33)・・・ガード部材
(42)(43)・・・固定ビス挿通部
(P)・・・筒状主体



【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状主体(P)の軸方向の中間部外周に取付フランジ(4)が張り出した構造の配管接続具を、温水加熱装置のケーシングに取り付ける構造であって、
前記ケーシングの外壁板を貫通する取付孔に前記筒状主体(P)の挿入側端部が挿入されると共に、
前記挿入後には、前記取付フランジ(4)に表裏に貫通した固定ビス挿通部から前記取付孔の周囲の前記外壁板に形成されたビス螺入孔に固定ビスを螺入する、配管接続具の取付構造に於いて、
前記取付フランジ(4)から前記挿入側端部の方向に間隙を存して位置するガード部材が、前記筒状主体(P)に一体形成され、
前記ガード部材は、前記取付孔内に前記筒状主体(P)の挿入側端部と共に挿入可能であり、
前記挿入の後に前記ガード部材及び取付フランジ(4)が前記外壁板に沿う方向に前記筒状主体(P)を動作させると、前記ガード部材が前記ビス螺入孔の前方に位置し、且つ、前記取付フランジ(4)の固定ビス挿通部が前記ビス螺入孔に後方から臨む、配管接続具の取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載の配管接続具の取付構造に於いて、
前記取付孔に挿入した後に前記筒状主体(P)を動作させる態様は、前記筒状主体(P)を中心軸周りに自転させることである、配管接続具の取付構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の配管接続具の取付構造に於いて、
前記ガード部材が前記ビス螺入孔の前方に位置した状態では、前記取付フランジ(4)が前記取付孔を覆い得るように、該取付フランジ(4)の大きさ及び形状が設定されている、配管接続具の取付構造。
【請求項4】
筒状主体(P)の軸方向の中間部外周に取付フランジ(4)が張り出していると共に、前記取付フランジ(4)には表裏に貫通する固定ビス挿通部が形成されている配管接続具に於いて、
前記固定ビス挿通部に挿通される固定ビスの先端方向に間隙を存して位置するガード部材が、前記筒状主体(P)に一体形成されている、配管接続具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−75903(P2008−75903A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−252980(P2006−252980)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】