説明

配管用厚さ測定装置

【課題】管径の異なる多数種類の配管に対して線源とセンサの検出部とを結ぶ線が配管のほぼ中心を通るような正確な装着を実現し、使い勝手の向上および計測精度の向上を共に図るような配管用厚さ測定装置を提供する。
【解決手段】線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40がベース部20に対して伸縮可能であり、線源側第2アーム50は線源側第1アーム30に対して移動可能であり、また、センサ側第2アーム60はセンサ側第1アーム40に対して移動可能であるため、外径の大きさが異なるような多数の配管2に対しても取り付け可能な配管用厚さ測定装置1とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管の肉厚を測定するための配管用厚さ測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
配管用厚さ測定装置に係る従来技術として、例えば、特許文献1(特開平11−201744号公報,発明の名称:管の内壁付着物厚さの測定方法およびその測定装置)に記載された発明が知られている。
特許文献1には、測定対象となる測定管と交差しかつその中心を通る線上に、放射線を発する線源とこの線源からの放射線量を検出するためのセンサとを、当該測定管を挟んで対向配置し、この測定管を透過した透過放射線量をセンサで検出する構成の測定装置が記載されている。この際、線源およびセンサは特許文献1の図2に示されるような測定治具を介して測定管に装着する。同様にして、測定の基準となる対比管の透過放射線量を測定し、この透過放射線量と測定管の透過放射線量とから測定管の内壁付着物の厚さを求めている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−201744号公報(段落番号0027〜0031,図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の測定装置では、測定管に装着するための測定治具を用いているが、測定治具の半円状の挟持片は長さが変更できないため、ある特定の直径の測定管にしか装着できないという問題があった。また、管径が異なる多数の配管用に準備された複数種類の測定治具を使い分ける場合、線源とセンサとを別の測定治具に付け替える必要があり使い勝手も悪かった。
【0005】
また、放射線を発する線源とこの線源からの放射線量を検出するためのセンサとを、測定対象となる測定管と交差しかつその中心を通る線上に、当該測定管を挟んで対向配置する必要があるが、測定治具に線源とセンサとを付け替えるときに取付け位置がずれてしまい、測定時に線源とセンサとを結ぶ線が測定管の中心を通らなくなり、正確な測定ができないおそれがあった。特に測定管の内壁付着物の厚さを求める場合のように厳密さを考慮しなくても良い場合はともかく、例えば配管の減肉のような場合は減肉箇所からの破裂等事故につながるおそれもあるため、特に正確に求める必要があった。
【0006】
本発明はこれらのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、管径の異なる多数種類の配管に対して線源とセンサの検出部とを結ぶ線が配管のほぼ中心を通るような正確な装着を実現し、使い勝手の向上および計測精度の向上を共に図るような配管用厚さ測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明の配管用厚さ測定装置は、
配管に対して位置決めを行いつつ、配管を保持する配管保持部と、
配管保持部に固定され、配管の接線方向と略平行方向に伸びる摺動面を有するベース部と、
配管の接線方向と略平行方向へ移動するようにベース部の摺動面に沿って摺動する線源側第1アームと、
配管の接線方向と略平行方向であって線源側第1アームの移動方向と反対方向へ移動するようにベース部の摺動面に沿って摺動するセンサ側第1アームと、
線源側第1アームに支持され、配管の接線方向と略垂直方向に移動する線源側第2アームと、
センサ側第1アームに支持され、配管の接線方向と略垂直方向に移動するセンサ側第2アームと、
線源側第2アームの先端に固定され、配管の接線方向と略平行方向に放射線を出射する線源と、
センサ側第2アームの先端に固定され、配管の接線方向と略平行方向から放射線を入射するセンサと、
を備え、
線源側第1アームおよび線源側第2アームは、線源からの放射線が配管中心を通過する位置に線源を位置決めし、
センサ側第1アームおよびセンサ側第2アームは、配管中心を通過した放射線を入射する位置にセンサを位置決めすることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に係る発明の配管用厚さ測定装置は、
請求項1に記載の配管用厚さ測定装置において、
前記ベース部は、
配管の接線方向と略平行方向に伸びる摺動面を有する摺動ベースと、
摺動ベース内で回動自在に支持されるピニオンと、
ピニオンを回動させる操作部と、
を備え、
前記線源側第1アームは、
配管の接線方向と略平行方向にベース部の摺動ベースの摺動面に沿って摺動する線源側摺動部と、
ピニオンと噛み合う線源側ラックと、
を備え、
前記センサ側第1アームは、
配管の接線方向と略平行方向にベース部の摺動ベースの摺動面に沿って摺動するセンサ側摺動部と、
ピニオンと噛み合うセンサ側ラックと、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のような本発明によれば、管径の異なる多数種類の配管に対して線源とセンサの検出部とを結ぶ線が配管のほぼ中心を通るような正確な装着を実現し、使い勝手の向上および計測精度の向上を共に図るような配管用厚さ測定装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
続いて、本発明を実施するための最良の形態について、図を参照しつつ説明する。図1は本形態の配管用厚さ測定装置の説明図である。図2は配管用厚さ測定装置の構成の説明図であり、図2(a)はベース部の説明図、図2(b)はラックピニオン機構の説明図である。図3は、配管用厚さ測定装置の構成の説明図であり、図3(a)は線源側第1アーム先端の説明図、図3(b)はセンサ側第1アーム先端の説明図である。図4,図5は他の配管に取り付けた配管用厚さ測定装置の説明図である。
【0011】
配管用厚さ測定装置1は、図1で示すように、配管保持部10、ベース部20、線源側第1アーム30、センサ側第1アーム40、線源側第2アーム50、センサ側第2アーム60、線源70、センサ80を備える。この配管用厚さ測定装置1は、厚さ測定対象となっている配管2に対して位置決めされつつ取り付けられて、後述する測定方法により厚さ測定を行う。
【0012】
配管保持部10は、配管2に対して位置決めを行いつつ、配管2を保持する装置であり、図1で示すように、本体部11、バンド締結部12、配管当接部13、バンド14を備える。
本体部11は、例えば箱状体である。
バンド締結部12も、例えば箱状体であり、さらにバンド締結装置(図示せず)を内包している。
【0013】
配管当接部13は、例えばゴムローラなどであって、本体部11およびバンド締結部12にそれぞれ2個づつ設けられる。これら配管当接部13が、配管2に当接して摩擦力により強固に密着した状態で配管に位置決めされる。固定時ではこれら配管当接部13が接線方向に並べられて配置される。なお、配管2は断面が円であり、接線方向とは配管当接部13の取り付け位置を基準としてその都度決定される方向である。
バンド14は、本体部11に端部が固定されており、2本のバンド14が左右から配管2を締め付けつつバンド締結部12のバンド締結装置(図示せず)がこの2本のバンド14を締結して固定する。
【0014】
ベース部20は、配管保持部10に固定され、配管2の接線方向と略平行方向に伸びる摺動面を有する部材であり、図2(a)で示すように、台座部21、支持部22、摺動ベース23、軸部24、ピニオン25、操作部26を備えている。
台座部21は、配管保持部10の本体部11に連結固定される部材であって、図2(a)で示すような例えばL字状部材である。なお、形状はL字状部材に限定されず各種形態を採用することができる。
支持部22は、台座部21に連結固定される部材である。
【0015】
摺動ベース23は、支持部22に固定されている。この摺動ベース23は、配管2の接線方向と略平行方向に伸びる摺動面を有している。この接線方向と略平行方向とは、配管保持部10を配管2に固定すれば決定されるように位置決めされている。摺動ベース23は、その中央付近において、後述するような線源側ラック32やセンサ側ラック42が通過するようになされている。
軸部24は、下側の支持部22や上側の摺動ベース23において回動可能な状態で軸支されている。
ピニオン25は、軸部24に取り付けられており、軸部24とともに回動する。
操作部26は、軸部24に取り付けられており、操作部26を回動させると、軸部24とともにピニオン25が回動する。
【0016】
線源側第1アーム30は、配管2の接線方向と略平行方向へ移動するようにベース部20の摺動面に沿って摺動する部材であり、線源側摺動部31(図2(a)参照)、線源側ラック32(図2(a)参照)、固定ねじ33(図2(a)参照)、線源側保持部34(図3(a)参照)、線源側摺動ベース35(図3(a)参照)、固定ねじ36(図3(a)参照)を備えている。
線源側摺動部31は、図2(a)で示すように、ベース部20の摺動ベース23の摺動面に沿うように形成されており、この線源側摺動部31は摺動面に沿うため線源側第1アーム30が配管2の接線方向と略平行方向に移動するように誘導される。
線源側ラック32は、図2(a)で示すように、線源側摺動部31に固定されており、ピニオン25と噛み合う。
【0017】
固定ねじ33は、図2(a)で示すように、線源側摺動部31に螺挿されており、固定ねじ33を回すと摺動ベース23に当接して線源側第1アーム30が移動しないように固定する。
線源側保持部34は、図3(a)で示すように、線源側第1アーム30の先端に設けられる筒体である。
線源側摺動ベース35は、図3(a)で示すように、線源側保持部34内に設けられ、摺動面は線源側第1アームの移動方向と略垂直方向(配管2の接線方向と略垂直方向)に伸びる。
【0018】
センサ側第1アーム40は、センサ側摺動部41(図2(a)参照)、センサ側ラック42(図2(a)参照)、固定ねじ43(図2(a)参照)、センサ側保持部44(図3(b)参照)、センサ側摺動ベース45(図3(b)参照)、固定ねじ46(図3(b)参照)を備えている。
センサ側摺動部41は、図2(a)で示すように、ベース部20の摺動ベース23の摺動面に沿うように形成されており、このセンサ側摺動部41は摺動面に沿うためセンサ側第1アーム40が配管2の接線方向と略平行方向に移動するように誘導される。
センサ側ラック42は、図2(a)で示すように、センサ側摺動部41に固定されており、ピニオン25と噛み合う。図2(b)で示すように、線源側ラック32とセンサ側ラック42とは、略平行を維持しつつそれぞれピニオン25と噛み合う。
【0019】
固定ねじ43は、図2(a)で示すように、センサ側摺動部41に螺挿されており、固定ねじ43を回すと摺動ベース23に当接してセンサ側第1アーム40が移動しないように固定する。
センサ側保持部44は、図3(b)で示すように、センサ側第1アーム40の先端に設けられる筒体である。
センサ側摺動ベース45は、図3(b)で示すように、センサ側保持部44内に設けられ、摺動面はセンサ側第1アーム40の移動方向と略垂直方向(配管2の接線方向と略垂直方向)に伸びる。
【0020】
線源側第2アーム50は、図3(a)で示すように、線源側保持部34内の線源側摺動ベース35の摺動面に当接しつつ摺動するようになされている。このような線源側第2アーム50は、線源側第1アーム30の先端で線源側保持部34内の線源側摺動ベース35により移動するように支持され、線源側第1アーム30の移動方向と略垂直方向(配管2の接線方向と略垂直方向)に移動する。そして、線源側第2アーム50は、固定ねじ36により線源側摺動ベース35に対して移動しないように固定される。
【0021】
センサ側第2アーム60は、図3(b)で示すように、センサ側保持部44内のセンサ側摺動ベース45の摺動面に当接しつつ摺動するようになされている。センサ側第2アーム60は、センサ側第1アーム40の先端でセンサ側保持部44内のセンサ側摺動ベース45により移動するように支持され、センサ側第1アーム40の移動方向と略垂直方向(配管2の接線方向と略垂直方向)に移動する。そして、センサ側第2アーム60は、固定ねじ46によりセンサ側摺動ベース45に対して移動しないように固定される。
【0022】
線源70は、図1で示すように、線源側第2アーム50の先端に固定されており、放射線を放射する。この放射線は指向性を有する。ここで図1に示した配管2の接線方向、および、接線方向の垂直方向による基準系で表すと、放射線の放射方向は、配管2の接線方向と一致する。この接線方向は配管2の中心を通過するため、実質的には直径方向である。このように、図1で示す配管2の接線方向(直径方向)であって中心を通過するように限定して放射線を照射する。
【0023】
センサ80は、図1で示すように、センサ側第2アーム60の先端に固定されており、配管2を通過した放射線量を表す信号を出力する。この放射線量を表す信号は図示しない中央装置へ入力されて後述するような演算により配管肉厚が算出される。
【0024】
続いて、このような配管用厚さ測定装置1の使用について説明する。
まず配管保持部10を配管2に保持させる。配管当接部13を当接させつつ、バンド14で締め付けて固定する。この位置決めにより線源側第1アーム30およびセンサ側第1アーム40に移動方向は、配管2の接線方向と略平行方向となる。この際、線源側第1アーム30およびセンサ側第1アーム40は、十分に開かれて配管2へ装着しやすいような状態である。
【0025】
続いて、線源側第1アーム30およびセンサ側第1アーム40や、線源側第2アーム50およびセンサ側第2アーム60を調節して線源70およびセンサ80を最適位置に設定する。
【0026】
ここに、操作部26を回転させて線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40の長さを調節する。先に説明したようにラック・ピニオン機構を採用しているため、線源側第1アーム30とセンサ側第1アーム40とは略平行を維持しつつ移動する。さらに線源側第1アーム30の送り量とセンサ側第1アーム40の送り量とは一致しており、線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40の配管2の接線方向の位置決めは容易である。
【0027】
また、線源側第2アーム50は、線源側第1アーム30の先端において、線源側第1アーム30の移動方向と略垂直方向(配管2の接線方向と略垂直方向)に移動するようになされ、また、センサ側第2アーム60は、センサ側第1アーム40の先端において、センサ側第1アーム40の移動方向と略垂直方向(配管2の接線方向と略垂直方向)に移動するようになされており、このため線源70の放射方向が接線方向と略平行方向となるように移動する。また、センサ80もその検出部が配管2の外表面に対して所定距離を確保しつつ移動する。
【0028】
最終的に線源70からの放射線がほぼ円形状である配管2の中心を通過するように線源70の位置を調整し、配管2の中心を通過した放射線を効率的に検出するようにセンサ80の位置を調整する。これにより位置決めが完了する。
【0029】
そして、線源70が放射し、配管2を通過した放射線をセンサ80が検出する。センサ80が検出した放射線量は図示しない中央装置へ入力される。この図示しない中央装置は、検出した放射線から計数率を算出する。配管2の通過により配管肉厚や保温材の厚さに応じて減衰した計数率となるためこの減衰した計数率から現在の配管肉厚を算出することとなる。中央装置は、算出した配管肉厚を図示しない表示部などに表示するように表示部を制御する。使用方法はこのようなものである。
【0030】
このような配管用厚さ測定装置1は、径が異なる配管に対しても厚さ測定を可能としている。
例えば、配管用厚さ測定装置1が、図4に示すような中間径の配管に設置される場合でも、線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40を外側(図4中の左右側)へ延伸し、そして線源側第2アーム50やセンサ側第2アーム60も、配管側(図4中の上側)へ延伸すれば、最適位置を決定できる。また、配管用厚さ測定装置1が、図5に示すような大径の配管に設置される場合でも、線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40をさらに外側(図5中の左右側)へ延伸し、線源側第2アーム50やセンサ側第2アーム60も、さらに配管側(図5中の上側)へ延伸すれば、最適位置を決定できる。
このように、配管用厚さ測定装置1は、配管2の外径が異なるような場合でも使用することができる。
【0031】
以上説明したような本発明による配管用厚さ測定装置1によれば、線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40を伸縮することができるため、取付後の配管2の接線方向の位置決めが容易になる。この際、操作部26を回転させて線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40の長さを調節すれば、線源70およびセンサ80の配管2の接線方向の位置決めが一括してなされるため、取付を容易にしている。
【0032】
また、線源側第2アーム50は線源側第1アーム30に対して垂直が確保されつつ移動されて線源70が位置決めされ、また、センサ側第2アーム60はセンサ側第1アーム40に対して垂直が確保されつつ移動されてセンサ80が位置決めがされる。このため、取付後の配管2の接線方向に対して垂直方向の位置決めも容易になる。
【0033】
本発明による配管用厚さ測定装置1は、線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40がベース部20に対して伸縮可能であり、線源側第2アーム50は線源側第1アーム30に対して移動可能であり、また、センサ側第2アーム60はセンサ側第1アーム40に対して移動可能であるため、外径の大きさが異なるような多数の配管2に対しても取り付け可能である。
【0034】
なお、線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40の長さにより計測可能な外径の下限長さと上限長さとが決定される。そこで、長さの異なる複数組の線源側第1アーム30やセンサ側第1アーム40および複数組の線源側第2アーム50およびセンサ側第2アーム60を準備して必要に応じて適宜取り替えるようにすれば、さらに小径から大径までの配管2に対して計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明を実施するための最良の形態の配管用厚さ測定装置の説明図である。
【図2】配管用厚さ測定装置の構成の説明図であり、図2(a)はベース部の説明図、図2(b)はラックピニオン機構の説明図である。
【図3】配管用厚さ測定装置の構成の説明図であり、図3(a)は線源側第1アーム先端の説明図、図3(b)はセンサ側第1アーム先端の説明図である。
【図4】他の配管に取り付けた配管用厚さ測定装置の説明図である。
【図5】他の配管に取り付けた配管用厚さ測定装置の説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1:配管用厚さ測定装置
10:配管保持部
11:本体部
12:バンド締結部
13:配管当接部
14:バンド
20:ベース部
21:台座部
22:支持部
23:摺動ベース
24:ピニオン
25:軸部
26:操作部
30:線源側第1アーム
31:線源側摺動部
32:線源側ラック
33:固定ねじ
34:線源側保持部
35:線源側摺動ベース
36:固定ねじ
40:センサ側第1アーム
41:センサ側摺動部
42:センサ側ラック
43:固定ねじ
44:センサ側保持部
45:センサ側摺動ベース
46:固定ねじ
50:線源側第2アーム
60:センサ側第2アーム
70:線源
80:センサ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管に対して位置決めを行いつつ、配管を保持する配管保持部と、
配管保持部に固定され、配管の接線方向と略平行方向に伸びる摺動面を有するベース部と、
配管の接線方向と略平行方向へ移動するようにベース部の摺動面に沿って摺動する線源側第1アームと、
配管の接線方向と略平行方向であって線源側第1アームの移動方向と反対方向へ移動するようにベース部の摺動面に沿って摺動するセンサ側第1アームと、
線源側第1アームに支持され、配管の接線方向と略垂直方向に移動する線源側第2アームと、
センサ側第1アームに支持され、配管の接線方向と略垂直方向に移動するセンサ側第2アームと、
線源側第2アームの先端に固定され、配管の接線方向と略平行方向に放射線を出射する線源と、
センサ側第2アームの先端に固定され、配管の接線方向と略平行方向から放射線を入射するセンサと、
を備え、
線源側第1アームおよび線源側第2アームは、線源からの放射線が配管中心を通過する位置に線源を位置決めし、
センサ側第1アームおよびセンサ側第2アームは、配管中心を通過した放射線を入射する位置にセンサを位置決めすることを特徴とする配管用厚さ測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の配管用厚さ測定装置において、
前記ベース部は、
配管の接線方向と略平行方向に伸びる摺動面を有する摺動ベースと、
摺動ベース内で回動自在に支持されるピニオンと、
ピニオンを回動させる操作部と、
を備え、
前記線源側第1アームは、
配管の接線方向と略平行方向にベース部の摺動ベースの摺動面に沿って摺動する線源側摺動部と、
ピニオンと噛み合う線源側ラックと、
を備え、
前記センサ側第1アームは、
配管の接線方向と略平行方向にベース部の摺動ベースの摺動面に沿って摺動するセンサ側摺動部と、
ピニオンと噛み合うセンサ側ラックと、
を備えることを特徴とする配管用厚さ測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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