配管用継手及び継手構造
【課題】継手を構成する部品点数が少なく、配管接続を簡単に行うことができ、配管接続に際して継手が壊れることも防止される配管用継手と、この配管用継手を用いた継手構造を提供する。
【解決手段】配管用継手10の一端側が配管接続部11となっており、他端側が機器等への接続部12となっている。接続工具30を装着した継手10の配管接続部11を樹脂管25に回転させながら押し込む。そして、樹脂管25の先端面が円形鍔部14の直近にまで達したときにそれ以上の回転を一旦停止し、機器等への接続部12の向きが機器側の受入口に合致するかチェックし、接続部12の向きが正確に受入口側の向きに合うように接続工具30を介して継手10を回し、接続部12の向きを微調整する。
【解決手段】配管用継手10の一端側が配管接続部11となっており、他端側が機器等への接続部12となっている。接続工具30を装着した継手10の配管接続部11を樹脂管25に回転させながら押し込む。そして、樹脂管25の先端面が円形鍔部14の直近にまで達したときにそれ以上の回転を一旦停止し、機器等への接続部12の向きが機器側の受入口に合致するかチェックし、接続部12の向きが正確に受入口側の向きに合うように接続工具30を介して継手10を回し、接続部12の向きを微調整する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂管を接続する配管用継手と、該配管用継手に樹脂管を接続した継手構造に関する。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂よりなる合成樹脂管や、適宜の補強層を備えた補強層付き樹脂管(例えば中間層をアルミニウム合金層としその両側にポリエチレン層を積層した金属複合樹脂管)は、給水給湯配管やファンコイルユニットと冷温水管の接続などに広く用いられている。近年、給水給湯設備やファンコイルユニットは、省スペースや小型化が進み、該配管設備の配管においては、設置するスペースが小さくなり、より小スペースで施工可能な配管構造にする必要がある。
【0003】
樹脂管の接続に用いられる管継手としては、圧縮式継手、締め込み式継手、差し込み式継手などがある。これらの継手の内、製品の単価、接続部の信頼性、施工性等を総合的に考慮して、圧縮式継手が用いられることが多い。圧縮式継手は管口径の大小によらず上記性能を安定的に発現する管継手である。
【0004】
第7図に従来の圧縮継手の一例を示す(特開2006−125523)。この圧縮継手1は、筒状の本体部の外周に鍔状部7が一体に設けられ、この鍔状部7に圧縮リング6が嵌着されている。圧縮リング6は管接続部2と同軸状となっている。この管接続部2と該圧縮リング6との間の隙間に樹脂管Pを挿入し、圧縮リング6を専用工具を用いて圧縮(カシメ)する。そうすると、管接続部2の外周に装着された止水パッキン4に対し樹脂管Pの内面が強く押し付けられて、樹脂管Pが固定されると共に、止水性能が得られる。この従来例においては、圧縮リング6と配管用圧縮継手本体部とが別体である。圧縮リング6は、その基端側が鍔状部7の内周側の周回溝5にきつく嵌め込まれて配管用圧縮継手本体部に取り付けられている。
【0005】
この圧縮継手にあっては、圧縮リング6をカシメるために大きなカシメ工具が必要である。また、圧縮リングとしても、高価なステンレス製品を用いることが必要であり、コスト高である。
【0006】
特開平11−94168(特許3333435)には、袋ナットを用いた袋ナット継手が記載されている。この袋ナット継手は、金属部が大きく材料費が高い。また、袋ナットを締め付けるために大きなトルクを掛ける必要があるなどの短所がある。
【0007】
特開2000−46282(特許2920146)には、ロックリングを用いた継手が記載されているが、部品点数が多い。また、挿入を確認するために透明樹脂を設けたり、覗き穴を設けたりする必要がある。
【0008】
特開2007−263375には、先端側にOリングが装着され、基端側外周面に螺旋溝が設けられた差し込み継手に管部材を差し込むことが記載されているが、施工上、Oリングははずれやすい構造であり、Oリングがずれた場合、規定の止水性能が得られない。また、Oリングがずれても確認することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−125523号公報
【特許文献2】特開平11−94168号公報
【特許文献3】特開2000−46282号公報
【特許文献4】特開2007−263375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
継手に樹脂管を接続する際、継手が回転しないように、かつ樹脂管を押し込む力に対しても耐えるようにして接続する必要があるが、継手の保持にスパナなどを用いると、樹脂管を押し込む力に対しては継手を保持することが難しい。
【0011】
また、配管用継手に角度が付いている(例えばエルボ継手など)場合、樹脂管を回転しながら押し込んだ場合、継手に樹脂管を最後まで押し込んだ時の継手角度が目的方向からずれてしまうことがある。このような場合に、配管や継手に大きな力を加えて継手の向きを強引に調整しようとすると、継手に負荷がかかり、継手が破損するおそれがある。
また、従来例では、管部材を差し込んだときにOリングが脱輪しても視覚することができなかった。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点を解消し、継手を構成する部品点数が少なく、配管接続を簡単に行うことができ、配管接続に際して継手が壊れることも防止される配管用継手と、この配管用継手を用いた継手構造を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、その一態様において、管部材の装着時にOリングが脱輪した場合、これを視覚することができる継手構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1の配管用継手は、一端側に配管接続部を有し、他端側に機器接続部を有し、該配管接続部に樹脂管が外嵌される配管用継手において、該配管接続部の先端側の外周面にOリング装着溝が設けられ、基端側の外周面に、樹脂管の内周面を係止するための突部が設けられており、該配管接続部と機器接続部との間に鍔部が設けられ、該鍔部の外周面に凹穴が周方向に間隔をおいて複数個設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項2の配管用継手は、請求項1において、前記突部は、配管接続部の先端側に向って縮径するテーパ状斜面を有しており、該突部と前記鍔部との間が円筒面となっていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項3の配管用継手は、請求項1又は2において、該配管用継手の外面の色と前記Oリング装着溝に装着されるOリングとの明度差が3以上であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項4の配管用継手は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記鍔部と機器接続部との間に屈曲管部が存在することを特徴とするものである。
【0017】
請求項5の継手構造は、請求項1ないし4のいずれか1項の配管用継手と、該配管用継手の前記配管接続部に外嵌された樹脂管と、該樹脂管を外周から締め付け、樹脂管の内周面を前記突部に係止させているバンドとを備えてなるものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の配管用継手及び継手構造にあっては、配管接続部に樹脂管を外嵌させ、この樹脂管を外周からバンドによって締め付けるだけで配管用継手と樹脂管とが接続される。この配管接続部の先端側にはOリングが設けられており、止水性が良好である。配管接続部の基端側には突部が設けられており、この突部が樹脂管の内周面に食い込むことにより、樹脂管の抜けが防止される。
【0019】
本発明の配管用継手及び継手構造は、部品点数が少なく、構造もシンプルである。また、配管用継手に対する樹脂管の接続作業も簡単である。
【0020】
本発明では、突部と鍔部との間を円筒面としておくと、継手に屈曲管部が存在する場合、継手の向きを容易に調整することができる。
本発明では、配管用継手の外面の色と前記Oリング装着溝に装着されるOリングとの明度差を3以上としておくと、管部材が透明又は半透明である場合、管部材を透してOリングが脱輪していないかどうか視覚して確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る配管用継手の側面図である。
【図2】図1の配管用継手の断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】配管接続作業に用いる接続工具の斜視図である。
【図5】接続作業を説明する斜視図である。
【図6】実施の形態に係る配管用継手の拡大断面図である。
【図7】従来の配管用圧縮継手の断面図である。
【図8】配管接続部の拡大断面図である。
【図9】別の実施の形態に係る配管用継手の側面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の形態に係る配管用継手10の側面図、第2図はその断面図、第3図は第1図のIII−III線断面図である。第6図は配管接続部の拡大断面図である。
【0023】
この配管用継手10は、内孔10hを有した略々筒状であり、その一端側が配管接続部11となっており、他端側が機器接続部12となっており、両者の間が約45°の方向に屈曲した屈曲管部13となっている。屈曲管部13と配管接続部11との間に円形鍔部14が設けられている。屈曲管部13と機器接続部12との間にはフランジ15が設けられている。
【0024】
円形鍔部14は、円形盤状であり、配管接続部11及び屈曲管部13より大径のフランジ形状となっている。この円形鍔部14の外周面には複数の凹穴14aが設けられている。凹穴14aは、円形鍔部14の周方向に一定間隔で複数個設けられている。
【0025】
配管接続部11の先端側の外周面にはOリング19(第2図)の装着溝17が設けられ、基端側の外周面には、配管(この実施の形態では樹脂管)25を係止するための突部16が設けられている。
【0026】
この実施の形態では、装着溝17は1条設けられているが、2条以上であってもよい。通常は1〜3条程度が好適である。
【0027】
突部16は、配管接続部11の外周を周回する螺旋凸条よりなる。第6図の通り、この突部16の断面形状は、配管接続部11の先端側に向って縮径するテーパ状である。突部16と円形鍔部14との間は円筒面16b(第6図)となっている。突部16及び配管接続部11の好適な形状については、後に第6図を参照して詳細に説明する。
【0028】
機器接続部12にはOリング装着溝20が設けられ、Oリング21が装着されている。フランジ15の屈曲管部13側には、円形鍔部14と同一形状の円形盤部15aが一体に設けられている。この円形盤部15aの外径はフランジ15よりも小径であるが、屈曲管部13よりも大径である。円形盤部15aの外周面には、凹穴14aと同一形状、同一大きさ及び同一配列の凹穴15bが設けられている。
【0029】
樹脂管25は、この実施の形態では透明又は半透明の樹脂管よりなる。樹脂としてはポリオレフィン系が好適であり、具体的には架橋ポリエチレン、耐熱ポリエチレン、ポリブテンなどが好適である。
【0030】
なお、配管用継手10は真鍮などの銅合金製とされてもよく、樹脂製とされてもよいが、外面が白色系など明度の高いものが好ましい。
【0031】
樹脂管25を配管用継手10に接続するには、各装着溝17,20にOリング19,21を装着しておき、樹脂管25を配管接続部11にねじ込むようにして接続する。この接続に際しては、第4図及び第5図に示す接続工具30を円形鍔部14に装着し、継手10を回転させながら樹脂管30に配管接続部11をねじ込む。
【0032】
この接続工具30は、横長の略二等辺三角形型の板状であり、長辺の中間付近に切欠部31が設けられている。この切欠部31は、入口側が等幅の平行部31aであり、奥側は半円形部31bとなっている。この半円形部31bの内周面には複数個(この実施の形態では2個)の凸部31cが設けられている。第2図及び第5図の通り、この切欠部31を円形鍔部14に外嵌させ、凸部31cを凹穴14aに挿入する。これにより、接続工具30を介して継手10を回転させたり樹脂管25に押し込んだりすることが可能となっている。
【0033】
第5図のように接続工具30を装着した継手10の配管接続部11を樹脂管25に回転させながら押し込む。そして、樹脂管25の先端面が円形鍔部14の直近にまで達したときにそれ以上の回転を一旦停止し、機器接続部12の向きが機器側の受入口に合致するかチェックし、接続部12の向きが正確に受入口側の向きに合うように接続工具30を介して継手10を回し、接続部12の向きを微調整する。樹脂管25の先端面が円形鍔部14に当接する前に継手10の回転を停止していたので、この微調整に際して継手10をさらに樹脂管25への押し込み方向に回転させることができる。
【0034】
接続部12の向きの微調整が終了した後、継手10から接続工具30を取り外す。次いで、第8図に示すバンド40を樹脂管25の外周に装着し、樹脂管25を締め付けてその内周面に突部16を食い込ませる。なお、バンド40は予め樹脂管25の先端から所要距離(配管接続部11の長さ)以上離隔した箇所に外嵌させておき、樹脂管25を差し込んだ後、配管接続部11の基端側まで移動させる。
【0035】
このバンド40は、リング部41と、該リング部41の両端にそれぞれ設けられたつまみ部42,43とを有している。リング部11の一端側にはスリット44が周方向に延設され、リング部41の他端側の小幅の舌片部45が該スリット44内に入り込んでいる。この舌片部45の先端につまみ部43が設けられている。つまみ部42,43はリング部41の中心から離反する略々放射方向に立設されている。作業者がつまみ部42,43を指又は工具でつまんで接近方向に移動させることにより、リング部41が拡径する。つまみ部42,43から指又は工具を離すと、リング部41がそれ自身の弾性により縮径し、樹脂管25が締め付けられる。
【0036】
なお、第8図では、リング部41は一重となっているが、二重環状となっている二重バンドを用いてもよい。
【0037】
このように樹脂管25と接続された継手10の機器接続部12を機器側の受入口(図示略)に差し込む。図示は省略するが、この実施の形態では該受入口側にもフランジ15と重なるフランジが設けられており、機器側のフランジと継手10のフランジ15とを重ね合わせ、配管接続クリップ(図示略)で両者を係合させることにより、継手10と機器との接続が行われる。
【0038】
この実施の形態では、接続工具30の凸部31cを円形鍔部14の凹穴14aに挿入するので、接続工具30を介して継手10に対し回転方向にもスラスト方向(押し込み方向)にも強く力を加えることができる。そのため、継手10と樹脂管25との接続を極めて容易に行うことができる。また、突部16(ネジ部)を円形鍔部14から若干離隔させて両者間に円筒面16bを設けているので、接続部11を樹脂管25にねじ込むときに樹脂管25の先端面が円形鍔部14に突き当る前に継手10の回転を停止させることができる。そのため、その後に継手10の向きを容易に微調整することができる。
【0039】
配管接続部11の好適な寸法例について第6図を参照して説明する。
【0040】
第6図の通り、配管接続部11のうち、Oリング装着溝17よりも奥側すなわち円形鍔部14側の外径D1は前側すなわち先端側の外径D2よりも大きい。これは、配管接続部11に配管30を差し込むときにOリング19が脱輪しないようにするためである。D1とD2との差は0.1〜0.5mm特に0.1〜0.2mm程度が好ましい。
【0041】
突部16は、配管接続部11の外周を螺旋状に周回する凸条よりなる。隣接する突部16同士の間は円筒面16aとなっている。このように円筒面16aを設けた場合、円筒面16aに樹脂管25の内周面が接触し、止水性が向上する。
【0042】
第6図では、突部16は、配管用継手10の軸心線方向の断面が三角形状であり、配管接続部11の先端側が傾斜の緩い斜面となっており、後端側が該軸心線と垂直に近い急斜面となっている。この実施の形態では、図のθ1は好ましくは45〜70°特に好ましくは約60°、θ2は好ましくは0〜45°特に好ましくは約15°である。合成樹脂製の配管用継手の場合、金属製の配管用継手に比べて角縁のシャープさが小さくなり、突部16の樹脂配管への食いつきが甘くなり、配管30が抜け易いので、上記のようにθ2を小さくして配管30の抜けを防止するようにしている。突部16同士の間のピッチPは、1.5〜2mm程度が好ましい。突部の高さhは0.3〜0.5mm程度が好ましい。
【0043】
前述の通り、突部16と円形鍔部14との間は円筒面16bとなっている。最も円形鍔部14側の突部16から円形鍔部14までの距離は突部16同士の間のピッチPの1〜3倍、特に1.5〜2倍程度が好ましい。
【0044】
この実施の形態において、屈曲管部13を設けたのは、樹脂管25を機器に接続する際の樹脂管25の湾曲度合い(ベンド)を小さくするためである。継手がストレートであると、樹脂管が大曲となり施工スペースを多くとる必要がある。無理に施工すると、樹脂管が座屈してしまう。なお、継手に曲げ力が加わると樹脂製の継手は折れたり破損しやすくなるため、継手には軸方向にリブを付けてもよい。上記実施の形態では、屈曲管部13は約45°の屈曲角度となっているが、90°など他の角度であってもよい。
【0045】
第9図は90°屈曲させた継手10’の側面図、第10図は第9図のX−X線断面図であり、屈曲管部13’は90°に屈曲している。なお、この実施の形態では、屈曲管部13’にはリブ13rが設けられている。また、この実施の形態では、凹穴14a,15bはそれぞれ互いに平行方向に凹設されている。その他の構成は第1図〜第5図の継手10と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0046】
樹脂管25は前述の通り透明又は半透明のものであるので、Oリング19を透かして見ることができ、Oリング19に脱輪が生じていないかチェックすることができる。Oリング19の視認性を高くするために、継手10を白色系など明度の高い色合いのものとするのが好ましい。Oリングと継手との明度差が3以上であると、Oリングの視認性が良好となる。
【0047】
なお、マンセル明度サンプルを使用し、樹脂管の上から目視による位置確認性能評価を行った。
評価は、「明確に確認できる:○」、「確認できる:△」、「確認難しい:×」とし、評価した結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1の通り、明度差が3以上であれば、目視による確認が可能となり、特に5以上であればより好ましく確認可能である結果が得られた。
【符号の説明】
【0050】
10,10’ 継手
11 配管接続部
12 機器接続部
13,13’ 屈曲管部
17,20 Oリング装着溝
16 突部
19,21 Oリング
25 樹脂管
30 接続工具
31 切欠部
31c 凸部
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂管を接続する配管用継手と、該配管用継手に樹脂管を接続した継手構造に関する。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂よりなる合成樹脂管や、適宜の補強層を備えた補強層付き樹脂管(例えば中間層をアルミニウム合金層としその両側にポリエチレン層を積層した金属複合樹脂管)は、給水給湯配管やファンコイルユニットと冷温水管の接続などに広く用いられている。近年、給水給湯設備やファンコイルユニットは、省スペースや小型化が進み、該配管設備の配管においては、設置するスペースが小さくなり、より小スペースで施工可能な配管構造にする必要がある。
【0003】
樹脂管の接続に用いられる管継手としては、圧縮式継手、締め込み式継手、差し込み式継手などがある。これらの継手の内、製品の単価、接続部の信頼性、施工性等を総合的に考慮して、圧縮式継手が用いられることが多い。圧縮式継手は管口径の大小によらず上記性能を安定的に発現する管継手である。
【0004】
第7図に従来の圧縮継手の一例を示す(特開2006−125523)。この圧縮継手1は、筒状の本体部の外周に鍔状部7が一体に設けられ、この鍔状部7に圧縮リング6が嵌着されている。圧縮リング6は管接続部2と同軸状となっている。この管接続部2と該圧縮リング6との間の隙間に樹脂管Pを挿入し、圧縮リング6を専用工具を用いて圧縮(カシメ)する。そうすると、管接続部2の外周に装着された止水パッキン4に対し樹脂管Pの内面が強く押し付けられて、樹脂管Pが固定されると共に、止水性能が得られる。この従来例においては、圧縮リング6と配管用圧縮継手本体部とが別体である。圧縮リング6は、その基端側が鍔状部7の内周側の周回溝5にきつく嵌め込まれて配管用圧縮継手本体部に取り付けられている。
【0005】
この圧縮継手にあっては、圧縮リング6をカシメるために大きなカシメ工具が必要である。また、圧縮リングとしても、高価なステンレス製品を用いることが必要であり、コスト高である。
【0006】
特開平11−94168(特許3333435)には、袋ナットを用いた袋ナット継手が記載されている。この袋ナット継手は、金属部が大きく材料費が高い。また、袋ナットを締め付けるために大きなトルクを掛ける必要があるなどの短所がある。
【0007】
特開2000−46282(特許2920146)には、ロックリングを用いた継手が記載されているが、部品点数が多い。また、挿入を確認するために透明樹脂を設けたり、覗き穴を設けたりする必要がある。
【0008】
特開2007−263375には、先端側にOリングが装着され、基端側外周面に螺旋溝が設けられた差し込み継手に管部材を差し込むことが記載されているが、施工上、Oリングははずれやすい構造であり、Oリングがずれた場合、規定の止水性能が得られない。また、Oリングがずれても確認することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−125523号公報
【特許文献2】特開平11−94168号公報
【特許文献3】特開2000−46282号公報
【特許文献4】特開2007−263375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
継手に樹脂管を接続する際、継手が回転しないように、かつ樹脂管を押し込む力に対しても耐えるようにして接続する必要があるが、継手の保持にスパナなどを用いると、樹脂管を押し込む力に対しては継手を保持することが難しい。
【0011】
また、配管用継手に角度が付いている(例えばエルボ継手など)場合、樹脂管を回転しながら押し込んだ場合、継手に樹脂管を最後まで押し込んだ時の継手角度が目的方向からずれてしまうことがある。このような場合に、配管や継手に大きな力を加えて継手の向きを強引に調整しようとすると、継手に負荷がかかり、継手が破損するおそれがある。
また、従来例では、管部材を差し込んだときにOリングが脱輪しても視覚することができなかった。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点を解消し、継手を構成する部品点数が少なく、配管接続を簡単に行うことができ、配管接続に際して継手が壊れることも防止される配管用継手と、この配管用継手を用いた継手構造を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、その一態様において、管部材の装着時にOリングが脱輪した場合、これを視覚することができる継手構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1の配管用継手は、一端側に配管接続部を有し、他端側に機器接続部を有し、該配管接続部に樹脂管が外嵌される配管用継手において、該配管接続部の先端側の外周面にOリング装着溝が設けられ、基端側の外周面に、樹脂管の内周面を係止するための突部が設けられており、該配管接続部と機器接続部との間に鍔部が設けられ、該鍔部の外周面に凹穴が周方向に間隔をおいて複数個設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項2の配管用継手は、請求項1において、前記突部は、配管接続部の先端側に向って縮径するテーパ状斜面を有しており、該突部と前記鍔部との間が円筒面となっていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項3の配管用継手は、請求項1又は2において、該配管用継手の外面の色と前記Oリング装着溝に装着されるOリングとの明度差が3以上であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項4の配管用継手は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記鍔部と機器接続部との間に屈曲管部が存在することを特徴とするものである。
【0017】
請求項5の継手構造は、請求項1ないし4のいずれか1項の配管用継手と、該配管用継手の前記配管接続部に外嵌された樹脂管と、該樹脂管を外周から締め付け、樹脂管の内周面を前記突部に係止させているバンドとを備えてなるものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の配管用継手及び継手構造にあっては、配管接続部に樹脂管を外嵌させ、この樹脂管を外周からバンドによって締め付けるだけで配管用継手と樹脂管とが接続される。この配管接続部の先端側にはOリングが設けられており、止水性が良好である。配管接続部の基端側には突部が設けられており、この突部が樹脂管の内周面に食い込むことにより、樹脂管の抜けが防止される。
【0019】
本発明の配管用継手及び継手構造は、部品点数が少なく、構造もシンプルである。また、配管用継手に対する樹脂管の接続作業も簡単である。
【0020】
本発明では、突部と鍔部との間を円筒面としておくと、継手に屈曲管部が存在する場合、継手の向きを容易に調整することができる。
本発明では、配管用継手の外面の色と前記Oリング装着溝に装着されるOリングとの明度差を3以上としておくと、管部材が透明又は半透明である場合、管部材を透してOリングが脱輪していないかどうか視覚して確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る配管用継手の側面図である。
【図2】図1の配管用継手の断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】配管接続作業に用いる接続工具の斜視図である。
【図5】接続作業を説明する斜視図である。
【図6】実施の形態に係る配管用継手の拡大断面図である。
【図7】従来の配管用圧縮継手の断面図である。
【図8】配管接続部の拡大断面図である。
【図9】別の実施の形態に係る配管用継手の側面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の形態に係る配管用継手10の側面図、第2図はその断面図、第3図は第1図のIII−III線断面図である。第6図は配管接続部の拡大断面図である。
【0023】
この配管用継手10は、内孔10hを有した略々筒状であり、その一端側が配管接続部11となっており、他端側が機器接続部12となっており、両者の間が約45°の方向に屈曲した屈曲管部13となっている。屈曲管部13と配管接続部11との間に円形鍔部14が設けられている。屈曲管部13と機器接続部12との間にはフランジ15が設けられている。
【0024】
円形鍔部14は、円形盤状であり、配管接続部11及び屈曲管部13より大径のフランジ形状となっている。この円形鍔部14の外周面には複数の凹穴14aが設けられている。凹穴14aは、円形鍔部14の周方向に一定間隔で複数個設けられている。
【0025】
配管接続部11の先端側の外周面にはOリング19(第2図)の装着溝17が設けられ、基端側の外周面には、配管(この実施の形態では樹脂管)25を係止するための突部16が設けられている。
【0026】
この実施の形態では、装着溝17は1条設けられているが、2条以上であってもよい。通常は1〜3条程度が好適である。
【0027】
突部16は、配管接続部11の外周を周回する螺旋凸条よりなる。第6図の通り、この突部16の断面形状は、配管接続部11の先端側に向って縮径するテーパ状である。突部16と円形鍔部14との間は円筒面16b(第6図)となっている。突部16及び配管接続部11の好適な形状については、後に第6図を参照して詳細に説明する。
【0028】
機器接続部12にはOリング装着溝20が設けられ、Oリング21が装着されている。フランジ15の屈曲管部13側には、円形鍔部14と同一形状の円形盤部15aが一体に設けられている。この円形盤部15aの外径はフランジ15よりも小径であるが、屈曲管部13よりも大径である。円形盤部15aの外周面には、凹穴14aと同一形状、同一大きさ及び同一配列の凹穴15bが設けられている。
【0029】
樹脂管25は、この実施の形態では透明又は半透明の樹脂管よりなる。樹脂としてはポリオレフィン系が好適であり、具体的には架橋ポリエチレン、耐熱ポリエチレン、ポリブテンなどが好適である。
【0030】
なお、配管用継手10は真鍮などの銅合金製とされてもよく、樹脂製とされてもよいが、外面が白色系など明度の高いものが好ましい。
【0031】
樹脂管25を配管用継手10に接続するには、各装着溝17,20にOリング19,21を装着しておき、樹脂管25を配管接続部11にねじ込むようにして接続する。この接続に際しては、第4図及び第5図に示す接続工具30を円形鍔部14に装着し、継手10を回転させながら樹脂管30に配管接続部11をねじ込む。
【0032】
この接続工具30は、横長の略二等辺三角形型の板状であり、長辺の中間付近に切欠部31が設けられている。この切欠部31は、入口側が等幅の平行部31aであり、奥側は半円形部31bとなっている。この半円形部31bの内周面には複数個(この実施の形態では2個)の凸部31cが設けられている。第2図及び第5図の通り、この切欠部31を円形鍔部14に外嵌させ、凸部31cを凹穴14aに挿入する。これにより、接続工具30を介して継手10を回転させたり樹脂管25に押し込んだりすることが可能となっている。
【0033】
第5図のように接続工具30を装着した継手10の配管接続部11を樹脂管25に回転させながら押し込む。そして、樹脂管25の先端面が円形鍔部14の直近にまで達したときにそれ以上の回転を一旦停止し、機器接続部12の向きが機器側の受入口に合致するかチェックし、接続部12の向きが正確に受入口側の向きに合うように接続工具30を介して継手10を回し、接続部12の向きを微調整する。樹脂管25の先端面が円形鍔部14に当接する前に継手10の回転を停止していたので、この微調整に際して継手10をさらに樹脂管25への押し込み方向に回転させることができる。
【0034】
接続部12の向きの微調整が終了した後、継手10から接続工具30を取り外す。次いで、第8図に示すバンド40を樹脂管25の外周に装着し、樹脂管25を締め付けてその内周面に突部16を食い込ませる。なお、バンド40は予め樹脂管25の先端から所要距離(配管接続部11の長さ)以上離隔した箇所に外嵌させておき、樹脂管25を差し込んだ後、配管接続部11の基端側まで移動させる。
【0035】
このバンド40は、リング部41と、該リング部41の両端にそれぞれ設けられたつまみ部42,43とを有している。リング部11の一端側にはスリット44が周方向に延設され、リング部41の他端側の小幅の舌片部45が該スリット44内に入り込んでいる。この舌片部45の先端につまみ部43が設けられている。つまみ部42,43はリング部41の中心から離反する略々放射方向に立設されている。作業者がつまみ部42,43を指又は工具でつまんで接近方向に移動させることにより、リング部41が拡径する。つまみ部42,43から指又は工具を離すと、リング部41がそれ自身の弾性により縮径し、樹脂管25が締め付けられる。
【0036】
なお、第8図では、リング部41は一重となっているが、二重環状となっている二重バンドを用いてもよい。
【0037】
このように樹脂管25と接続された継手10の機器接続部12を機器側の受入口(図示略)に差し込む。図示は省略するが、この実施の形態では該受入口側にもフランジ15と重なるフランジが設けられており、機器側のフランジと継手10のフランジ15とを重ね合わせ、配管接続クリップ(図示略)で両者を係合させることにより、継手10と機器との接続が行われる。
【0038】
この実施の形態では、接続工具30の凸部31cを円形鍔部14の凹穴14aに挿入するので、接続工具30を介して継手10に対し回転方向にもスラスト方向(押し込み方向)にも強く力を加えることができる。そのため、継手10と樹脂管25との接続を極めて容易に行うことができる。また、突部16(ネジ部)を円形鍔部14から若干離隔させて両者間に円筒面16bを設けているので、接続部11を樹脂管25にねじ込むときに樹脂管25の先端面が円形鍔部14に突き当る前に継手10の回転を停止させることができる。そのため、その後に継手10の向きを容易に微調整することができる。
【0039】
配管接続部11の好適な寸法例について第6図を参照して説明する。
【0040】
第6図の通り、配管接続部11のうち、Oリング装着溝17よりも奥側すなわち円形鍔部14側の外径D1は前側すなわち先端側の外径D2よりも大きい。これは、配管接続部11に配管30を差し込むときにOリング19が脱輪しないようにするためである。D1とD2との差は0.1〜0.5mm特に0.1〜0.2mm程度が好ましい。
【0041】
突部16は、配管接続部11の外周を螺旋状に周回する凸条よりなる。隣接する突部16同士の間は円筒面16aとなっている。このように円筒面16aを設けた場合、円筒面16aに樹脂管25の内周面が接触し、止水性が向上する。
【0042】
第6図では、突部16は、配管用継手10の軸心線方向の断面が三角形状であり、配管接続部11の先端側が傾斜の緩い斜面となっており、後端側が該軸心線と垂直に近い急斜面となっている。この実施の形態では、図のθ1は好ましくは45〜70°特に好ましくは約60°、θ2は好ましくは0〜45°特に好ましくは約15°である。合成樹脂製の配管用継手の場合、金属製の配管用継手に比べて角縁のシャープさが小さくなり、突部16の樹脂配管への食いつきが甘くなり、配管30が抜け易いので、上記のようにθ2を小さくして配管30の抜けを防止するようにしている。突部16同士の間のピッチPは、1.5〜2mm程度が好ましい。突部の高さhは0.3〜0.5mm程度が好ましい。
【0043】
前述の通り、突部16と円形鍔部14との間は円筒面16bとなっている。最も円形鍔部14側の突部16から円形鍔部14までの距離は突部16同士の間のピッチPの1〜3倍、特に1.5〜2倍程度が好ましい。
【0044】
この実施の形態において、屈曲管部13を設けたのは、樹脂管25を機器に接続する際の樹脂管25の湾曲度合い(ベンド)を小さくするためである。継手がストレートであると、樹脂管が大曲となり施工スペースを多くとる必要がある。無理に施工すると、樹脂管が座屈してしまう。なお、継手に曲げ力が加わると樹脂製の継手は折れたり破損しやすくなるため、継手には軸方向にリブを付けてもよい。上記実施の形態では、屈曲管部13は約45°の屈曲角度となっているが、90°など他の角度であってもよい。
【0045】
第9図は90°屈曲させた継手10’の側面図、第10図は第9図のX−X線断面図であり、屈曲管部13’は90°に屈曲している。なお、この実施の形態では、屈曲管部13’にはリブ13rが設けられている。また、この実施の形態では、凹穴14a,15bはそれぞれ互いに平行方向に凹設されている。その他の構成は第1図〜第5図の継手10と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0046】
樹脂管25は前述の通り透明又は半透明のものであるので、Oリング19を透かして見ることができ、Oリング19に脱輪が生じていないかチェックすることができる。Oリング19の視認性を高くするために、継手10を白色系など明度の高い色合いのものとするのが好ましい。Oリングと継手との明度差が3以上であると、Oリングの視認性が良好となる。
【0047】
なお、マンセル明度サンプルを使用し、樹脂管の上から目視による位置確認性能評価を行った。
評価は、「明確に確認できる:○」、「確認できる:△」、「確認難しい:×」とし、評価した結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1の通り、明度差が3以上であれば、目視による確認が可能となり、特に5以上であればより好ましく確認可能である結果が得られた。
【符号の説明】
【0050】
10,10’ 継手
11 配管接続部
12 機器接続部
13,13’ 屈曲管部
17,20 Oリング装着溝
16 突部
19,21 Oリング
25 樹脂管
30 接続工具
31 切欠部
31c 凸部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側に配管接続部を有し、他端側に機器接続部を有し、
該配管接続部に樹脂管が外嵌される配管用継手において、
該配管接続部の先端側の外周面にOリング装着溝が設けられ、基端側の外周面に、樹脂管の内周面を係止するための突部が設けられており、該配管接続部と機器接続部との間に鍔部が設けられ、該鍔部の外周面に凹穴が周方向に間隔をおいて複数個設けられていることを特徴とする配管用継手。
【請求項2】
請求項1において、前記突部は、配管接続部の先端側に向って縮径するテーパ状斜面を有しており、
該突部と前記鍔部との間が円筒面となっていることを特徴とする配管用継手。
【請求項3】
請求項1又は2において、該配管用継手の外面の色と前記Oリング装着溝に装着されるOリングとの明度差が3以上であることを特徴とする配管用継手。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記鍔部と機器接続部との間に屈曲管部が存在することを特徴とする配管用継手。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項の配管用継手と、
該配管用継手の前記配管接続部に外嵌された樹脂管と、
該樹脂管を外周から締め付け、樹脂管の内周面を前記突部に係止させているバンドと
を備えてなる継手構造。
【請求項1】
一端側に配管接続部を有し、他端側に機器接続部を有し、
該配管接続部に樹脂管が外嵌される配管用継手において、
該配管接続部の先端側の外周面にOリング装着溝が設けられ、基端側の外周面に、樹脂管の内周面を係止するための突部が設けられており、該配管接続部と機器接続部との間に鍔部が設けられ、該鍔部の外周面に凹穴が周方向に間隔をおいて複数個設けられていることを特徴とする配管用継手。
【請求項2】
請求項1において、前記突部は、配管接続部の先端側に向って縮径するテーパ状斜面を有しており、
該突部と前記鍔部との間が円筒面となっていることを特徴とする配管用継手。
【請求項3】
請求項1又は2において、該配管用継手の外面の色と前記Oリング装着溝に装着されるOリングとの明度差が3以上であることを特徴とする配管用継手。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記鍔部と機器接続部との間に屈曲管部が存在することを特徴とする配管用継手。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項の配管用継手と、
該配管用継手の前記配管接続部に外嵌された樹脂管と、
該樹脂管を外周から締め付け、樹脂管の内周面を前記突部に係止させているバンドと
を備えてなる継手構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−219942(P2012−219942A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87409(P2011−87409)
【出願日】平成23年4月11日(2011.4.11)
【出願人】(000006172)三菱樹脂株式会社 (1,977)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月11日(2011.4.11)
【出願人】(000006172)三菱樹脂株式会社 (1,977)
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