説明

配送管理システム、その制御方法及びプログラム

【課題】配送システムにおいて出庫後の出荷停止を行うことの可能な配送管理システム、その制御方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】出荷された商品のうち出荷停止すべき商品が積まれているか否かを判定し、出荷停止すべき商品が積まれていた場合には、当該商品を積んでいる配送車両に対して出荷停止の指示を送信する。また、出荷停止指示に応じて、出荷停止すべき商品の代替品を積んでおり、出荷中の配送車両を特定し、当該配送車両の出荷先を出荷停止となってしまった顧客に変更する。更に、各配送車両の配送先を設定しなおし、カーナビゲーションによるナビゲーションを変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送管理システムにおいて出庫後の出荷停止を行うことの可能な配送管理システム、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、貨物を効率的に配送するために、配送を行う配送車の配送順や配送ルートを決定するためのシステムが存在する。顧客から受注した貨物(商品)を顧客の指定する納期に納品するためには、生産計画のみならず配送計画を正確に行う必要がある。特に、限られた配送車ですべての顧客の納期を守ることが求められる。
【0003】
このような背景から、顧客から受注を受け付けると配送計画を立案するアプリケーションにおいて納期や配送車、他の顧客の受注などから配送計画を立てる。ドライバーは、当該配送計画に従って、受注をうけた商品を顧客に配送している。
【0004】
例えば、このような配送計画を立てるシステムとして、下記の特許文献1には、複数の荷物を順次効率的に配送するシステムが開示されている。特に、配送ルートにおける地理や配達先の周辺状況等をあまり把握していないドライバーであっても、配送を効率よく行うために、建物への進入方法や、玄関、勝手口(裏口)等の入口や犬の有無、荷物の届け方法として直接の手渡しや特定場所へ置いておく等、詳細な配送情報をドライバーに提供している。
【0005】
また、下記の特許文献2には、多数の貨物配達先情報を元に、効率的な配達ルートを決定し、これを配達順に車載のディスプレイに表示しながらそれに従って配達できるシステムが開示されている。特に、道路地図データ、住宅地図データ、一方通行データに基づいて前記端末機より移送された貨物配達先情報から配達順リストデータと配達ルートデータを作成するために、端末機は住宅地図データを有し、配達先付近の住宅地図を表示可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−168914号公報
【特許文献2】特開2002−005673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、現状では出庫後に品質問題が発生した商品を出荷停止する事ができない。出庫がなされてしまうと、配送車に積まれた商品は出荷してしまう。よって、一度出荷がなされた後に品質不良等が発生した場合には、不良品が顧客に届いてしまう問題があった。
【0008】
また、品質不良が発生した場合に、当該品質不良が発生した商品を配送中のドライバーに対して電話等の手段により連絡を取り、出荷停止を求めることは可能だが、その後出荷停止となった商品と同じ商品を在庫から引き当てて再出荷するためには、ユーザが手作業で再出荷の処理を行わなくてはならず、非常に手間であった。
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、出庫した商品に品質問題が発生した場合に、出荷停止後の作業を柔軟かつ効率的に対応できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の配送管理システムは、配送の管理を行う出荷支援装置と、配送車両に備えられた配送支援装置とが通信可能に接続された配送管理システムであって、前記出荷支援装置は、出荷停止すべき商品が存在するか否かを判定する出荷停止判定手段と、前記出荷停止判定手段によって、出荷停止すべき商品が存在すると判定された場合に、当該商品を配送する配送車両を特定する配送車両特定手段と、前記配送車両特定手段によって特定された配送車両に対して、出荷停止の指示を行う出荷停止指示送信手段と、前記出荷の停止に応じて、当該商品の代替品となる商品を示す代替商品を配送している配送車両を特定する代替商品配送車両特定手段と、前記代替商品配送車両特定手段によって特定された配送車両に積まれた商品の配送先を出荷停止指示された配送車両の配送先に変更する配送先変更手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、品質問題が発生した場合に出荷停止を行うことができ、更に出荷停止に伴って配送ルートを変更し、出荷停止となった商品の代替品を配送中の商品の中から顧客に納品できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態における配送管理システム100の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示す出荷支援装置101、配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103の内部のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【図3】図1に示す出荷支援装置101、配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103のモジュール構成の一例を示す模式図である。
【図4】本一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】出荷処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】配送開始処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】目的地到着処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】配送完了処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】出荷停止処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】再出荷準備処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】配送リスト画面1100の一例を示す模式図である。
【図12】配送先詳細画面1200の一例を示す模式図である。
【図13】納品内容画面1300の一例を示す模式図である。
【図14】各種テーブル構成の一例を示す模式図である。
【図15】各種テーブル構成の一例を示す模式図である。
【図16】本実施例における概念を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る配送管理システム100の構成の一例を示す構成図である。配送管理システム100は、出荷支援装置101、配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103から構成されており、出荷支援装置101と配送支援装置102はWAN(Wide Area Network)104を介して通信可能に接続されている。また、配送支援装置102とカーナビゲーション装置103とは、LAN(Local Area Network)と介して通信可能に接続されている。
【0015】
図1のネットワーク上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。本実施例では、出荷支援装置101と配送支援装置102がWAN104を介して通信可能に接続される構成となっているが、これに限らない。
【0016】
出荷支援装置101は、商品の出荷管理を行うための装置である。出荷支援装置101によって出荷の指示が行われる。また本実施例では、出荷の停止指示や、出荷停止後の再出荷を行う。
【0017】
配送支援装置102は、配送車ごとに備えられた装置である。出荷支援装置からの指示を受信し、各種指示を実行する。また、カーナビゲーション装置103と通知し、各種ナビゲーションの指示を行う。
【0018】
カーナビゲーション装置103は、配送車に備えられた装置である。カーナビゲーション装置103によって、配送車の配送ルートを提示する。
【0019】
次に、出荷支援装置101、配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103のハードウェア構成の一例について図2を用いて説明する。
【0020】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input /
Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0021】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0022】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。尚、タッチパネルを備えた装置では、後述するCRTディスプレイ(CRT)210上に入力C205が備えられており、CRT210上に触れることで各種操作を行うことができる。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。
【0023】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるCFメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0024】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0025】
本発明を実現するための出荷支援装置101、配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103において実行される各種プログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わる前記プログラムが用いる出荷支援装置101、配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103上の定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0026】
次に、出荷支援装置101、配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103のモジュール構成を示す機能構成図について、図3を用いて説明する。尚、図3の各種端末あるいはサーバのモジュール構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0027】
出荷支援装置101は、出荷制御部301、出荷支援制御部302、配送通信部303、及びテーブル記憶部304を備える。また、テーブル記憶部304は、配送マスタテーブル1400、出荷リストテーブル1410、振替案テーブル1500、振替条件マスタテーブル1510、出荷停止リストテーブル1530、再出荷リストテーブル1540、及び乙貨物候補テーブル1570を備える。
【0028】
ここで、本実施形態においては、図3のテーブル記憶部304及び後述するテーブル記憶部315が、例えば図2に示す外部メモリ211に構成される(一旦、RAM203に構成された後に外部メモリ211に構成される場合も含む)。
【0029】
まず、図3のテーブル記憶部304に記憶される配送マスタテーブル1400(図14参照)について説明する。配送マスタテーブル1400は、配送元1401、配送先1402、距離1403、有料コスト1404、及び所要時間1405から構成される。配送元1401、配送先1402は、倉庫や顧客等の配送車両の移動元、移動先になりうる拠点である。距離1403は、2拠点間を移動する場合の適切な距離である。有料コスト1404は、2拠点間を移動する場合に有料道路の利用が適切な場合の利用料である。所要時間1405は、2拠点間を移動する場合の適切な所要時間である。
【0030】
次に、図3のテーブル記憶部304に記憶される出荷リストテーブル1410(図14参照)について説明する。出荷リストテーブル1410は、出庫1411、納入1412、出荷指示1413、配送指示1414、配送状態1415、商品1416、数量1417、出庫No1418、配送元1419、配送先1420、振替先1421、帰着先1422、指定日時(1)1423、指定日時(2)1424、予定日時1425、配送順1426、振替配送順1427、配車No1428、取出制約1429、停止制約1430、振替制約1431、振替評価1432、及び荷姿1433から構成される。出荷リストテーブル1410は、配送支援装置102のテーブル記憶部315に複製されたものが記憶されている。また、出荷リストテーブル1410は、出荷する貨物の単位で管理している。
【0031】
出庫1411は、倉庫から出庫されたかどうかを示す「未」「済」の2値である。納入1412は、お客様に納品されたかどうか示す「未」「済」の2値である。出荷指示1413は、通常は空白「△」で、出荷停止を意味する「停止」の2値である。配送指示1414は、通常は空白「△」で、配送停止を意味する「停止」、振り替えられた事を意味する「振替」の3値である。配送状態1415は、当該貨物の当該顧客への配送状態を意味する以下の3値である。「未」は、当該貨物がまだ当該顧客へ向かって配送開始していないことを示す。「中」は、当該貨物が当該顧客に向かって直前の拠点を出発していることを示す。「済」は、当該貨物が当該顧客の近隣まで到着していることを示す。商品1416は、当該貨物に含まれている商品を特定するコードである。数量1417は、当該貨物に含まれている商品の数量である。出庫No1418は、当該貨物を特定する出庫時のコードである。配送元1419は、当該貨物を出庫した倉庫である。本実施例では1車両分の出荷リストにおいて1種類の配送元となるが、追い積みを考慮してもよい。配送先1420は、当該貨物を配送する顧客を特定するコードである。振替先1421は、当該貨物の配送先顧客を本発明によって変更した場合の配送先である。通常は空白で、配送先を変更した場合のみ値を持つ。帰着先1422は、1車両分の配送を終えた後に配送車両が向かう帰着先である。1車両分の出荷リストにおいて1種類の帰着先となる。指定日時(1)1423は、配送時間帯指定のある顧客における、受け取り可能時間帯の開始時刻である。指定日時(2)1424は、配送時間帯指定のある顧客における、受け取り可能時間帯の終了時刻である。1車両分の出荷リストにおいて1顧客当たり1種類の指定日時(1)(2)となる。当該顧客の納期のみを指定するケースでは、指定日時(1)1423は省略し、指定日時(2)1424のみ指定する。予定日時1425は、当該貨物を配送順に従って配送した場合の、予定配送時刻である。配送順1426は、1車両分の出荷リストにおいて、当該顧客へ配送する順番である。同一顧客へ配送する貨物は同じ配送順となる。振替配送順1427は、振替時の振替先への配送順を意味し、振替案の新配送順となる。配車No1428は、当該貨物を積載している配送車両を特定するコードである。取出制約1429は、配送車両への貨物の積載状態によるもので、配送順でしか取り出せない事を意味する「配送順」と、どの貨物でも自由に取り出せる「任意」の2値である。1車両分の出荷リストにおいて1種類の取出制約となる。停止制約1430は、当該貨物が出荷停止できる貨物かどうかを意味する「可能」「不可能」の2値である。振替制約1431は、当該貨物が本発明である振替が可能かどうかを意味する「可能」「不可能」の2値である。振替評価1432は、当該貨物の振替にあたっての評価の状態を意味し、振替対象になっていない空白「△」と、振替対象にはなっているがまだ振替評価中の「中」と、振替対象にはなっていて振替評価が終わっている「済」の3値である。荷姿1433は、当該貨物の梱包による外見がどうなっているかを特定するコードである。
【0032】
次に、図3のテーブル記憶部304に記憶される振替案テーブル1500(図15参照)について説明する。振替案テーブル1500は、甲出庫No1501、乙出庫No1502、振替距離1503、振替コスト1504、旧配送順1505、及び新配送順1506から構成される。
【0033】
甲出庫No1501は、配送停止となり振替で救済される出荷リストテーブル1410に格納された甲貨物の出荷リストの出庫No1418である。乙出庫No1502は、甲貨物を振替で救済する出荷リストテーブル1410に格納された乙貨物の出荷リストの出庫No1418である。振替距離1503は、当該の振替を行う事で変化する車両の総移動距離の変化量である。振替コスト1504は、当該の振替を行う事で変化する車両の総有料コストの変化量である。旧配送順1505は、振替を行う前の乙貨物の配送順である。新配送順1506は、振替を行った結果の乙貨物の配送順である。
【0034】
次に、図3のテーブル記憶部304に記憶される振替条件マスタテーブル1510(図15参照)について説明する。振替条件マスタテーブル1510は、コスト比率1511から構成される。コスト比率1511は、出荷停止時の再出荷コストの何パーセントまで振替コストを許容するか指定する。例えば、100を指定した場合は、振替コストが再出荷コスト以下なら振替案を採用する。
【0035】
次に、図3のテーブル記憶部304に記憶される出荷停止リストテーブル1530(図15参照)について説明する。出荷停止リストテーブル1530は、出庫No1531から構成される。出庫No1531は、出荷停止する貨物を特定する出庫時のコードである。
【0036】
次に、図3のテーブル記憶部304に記憶される再出荷リストテーブル1540(図15参照)について説明する。再出荷リストテーブル1540は、図14に示す出荷リストテーブル1410と同様の構造である。
【0037】
次に、図3のテーブル記憶部304に記憶される乙貨物候補テーブル1570(図15参照)について説明する。乙貨物候補テーブル1570は、甲出庫No1571、乙出庫No1572、配送順1573、総配送距離1574、総配送コスト1575、総振替距離1576、及び総振替コスト1577から構成される。甲出庫No1571は、甲貨物の出庫No1418である。乙出庫No1572は、甲貨物に対する乙貨物候補の出庫No1418である。配送順1573は、乙貨物の配送順である。出荷リスト上の取出制約が「任意」の場合は、当初の配送順から、配送リスト上の帰着直前までの一式の配送順を持つ。総配送距離1574は、当該の振替を行う前の車両の総移動距離である。総配送コスト1575は、当該の振替を行う前の車両の総移動コストである。総振替距離1576は、当該の振替を行う事で変化する車両の総移動距離である。総振替コスト1577は、当該の振替を行う事で変化する車両の総移動コストである。
【0038】
図3の説明に戻る。出荷制御部301は、出荷処理を行うモジュールである。出荷の指示があった場合に、出荷リストテーブル1410を作成する。また、出荷停止や再出荷など出荷に関する機能を実行する。
【0039】
出荷支援制御部302は、配送通信部303を通じて出庫後の出荷停止、及び出荷停止に伴って発生する顧客指定納期の遅延を低コストで解決する振替案を作成する。
【0040】
配送通信部303は、出荷支援制御部302からの指示に従って、配送支援装置102の出荷通信部314と各種データの通信を行う。
【0041】
次に、配送支援装置102は、タッチパネル表示部311、配送制御部312、ナビ通信部313、出荷通信部314、及びテーブル記憶部315を備える。また、テーブル記憶部315は、配送リストテーブル1440、及び住所マスタテーブル1520を備える。
【0042】
次に、図3のテーブル記憶部315に記憶される配送リストテーブル1440(図14参照)について説明する。配送リストテーブル1440は、出荷リストテーブル1410の1車両分の情報を元に、顧客(配送先)の単位で作成される。例えば出荷リストテーブル1410の3レコードで3貨物の貨物を1顧客へ配送する情報があった場合、配送リストテーブル1440では1レコードで表現され、荷数は3となる。配送リストテーブル1440は、配送順1441、配送元1442、配送先1443、距離1444、有料コスト1445、所要時間1446、指定日時(1)1447、指定日時(2)1448、予定日時1449、荷数1451、停止数1452、配送1453、及び配車No1454から構成される。
【0043】
配送順1441は、出荷リストテーブル1410の配送順である。当該配送車両において、当該顧客(配送先)へは何番目に配送するのかを意味する。通常は出荷リストの配送順に従う。配送指示が「振替」となっている場合は、振替配送順となる。振替に伴い、以降の配送順をシフトする。配送元1442は、当該顧客(配送先)へ移動開始する直前の拠点を特定するコードである。通常は出荷リストの配送先、配送指示が「振替」となっている場合は、振替先となる。配送先1443は、貨物の配送先である顧客を特定するコードである。配送順が最大のレコードの配送先は、出荷リストテーブル1410の帰着先1422が配送先となる。距離1444は、配送元1442と配送先1443が一致する配送マスタテーブル1400から得た距離である。有料コスト1445は、配送元1442と配送先1443が一致する配送マスタテーブル1400から得た有料コストである。所要時間1446は、配送元1442と配送先1443が一致する配送マスタテーブル1400から得た所要時間である。指定日時(1)1447は、当該顧客(配送先)の指定日時である。指定日時(2)1448は、当該顧客(配送先)の指定日時である。予定日時1449は、配送順に従って当該顧客(配送先)へ配送する場合の予想配送時刻である。荷数1451は、当該顧客へ配送する貨物の個数である。出荷リストテーブル1410の1車両分の貨物情報から顧客毎のへレコード数(貨物数)を設定する。停止数1452は、当該顧客へ配送する貨物うち、配送停止となった貨物の個数である。出荷リストテーブル1410の1車両分の貨物情報から顧客毎のへ配送停止となったレコード数(貨物数)を設定する。配送1453は、配送リストテーブル1440の1車両分の情報から、配送指示1414、配送状態1415を元に次の方法で設定する。出荷リストテーブル1410の配送指示1414が空白「△」の場合、配送1453には出荷リストテーブル1410の配送状態1415を設定する。出荷リストテーブル1410の配送指示1414が「停止」「振替」の場合、配送1453には出荷リストテーブル1410の配送指示1414を設定する。配車No1454は、出荷リストテーブル1410の配車No1428を設定する。
【0044】
次に、図3のテーブル記憶部315に記憶される住所マスタテーブル1520(図15参照)について説明する。住所マスタテーブル1520は、拠点1521、及び住所1522から構成される。拠点は、出荷リストテーブル1410の配送元1419、配送先1420、振替先1421、帰着先1422等の拠点である。住所は、当該拠点の住所である。
【0045】
図3の説明に戻る。タッチパネル表示部311は、配送先の一覧表示や、配送の進捗入力を行う。配送制御部312は、カーナビゲーション装置103や出荷支援装置101と通信しながら、出荷に伴う配送リストの表示や、出庫後の出荷停止及び、配送の進捗を制御する。
【0046】
ナビ通信部313は、カーナビゲーション装置103の外部通信部323と各種データの送受信を実行する。出荷通信部314についても、出荷支援装置101の配送通信部303と各種データの送受信を実行する。
【0047】
次に、カーナビゲーション装置103は、表示部321、ナビゲーション部322、及び外部通信部323を備える。表示部321は、地図及び目的地までのルート表示、現在位置や方向の表示を行う。ナビゲーション部322は、配送支援装置102からの指示に従って、ルートの計算及び表示部321の制御を行う。外部通信部323は、配送支援装置102のナビ通信部313と通信し、各種情報の送受信を行う。
【0048】
以上が本実施例におけるモジュール構成の一例である。以上説明した各種モジュールの構成やテーブルの構成はあくまで一例であり、これに限らない。
【0049】
次に、本実施例における一連の処理手順について説明する。図4は、本実施例における一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0050】
まず、本実施例における配送管理システム100の一連の流れについて説明を行う。配送管理システム100では、まず出荷リストを作成する。出荷リストでは、誰にどの商品をいくつ配送するかを示すリストであり、出荷リストテーブル1410のような形式で記憶されている。この出荷リストに基づいて、配送車両ごとに配送指示を行う。この配送指示を受け付けると、ユーザは配送指示に従って商品を配送車両に積み込むことになる。
【0051】
配送車両の出発後、顧客への配送ルートをカーナビゲーション装置103に表示させ、顧客に配送が完了したか否かを配送車両に備えられた配送支援装置102で受け付ける。このようにして従来、配送の管理を行っていた。
【0052】
本実施例では、特に配送車両に積まれた商品が出庫されてしまった後に、当該商品に品質問題等が発生した場合について説明をする。具体的には、品質問題等が発生した場合に、各配送車両に備えられた配送支援装置102に対して、当該商品の出荷停止指示を行う。そして、出荷停止となった商品の配送はおこなわないため、カーナビゲーション装置103において配送ルートの変更を指示する。また、当該商品の代替品を顧客に届けなくてはならないため、現在配送中の配送車両に当該代替品が積まれていた場合、その代替品を品質不良で届けられなくなった顧客に配送するべく、ルート変更を指示する。
【0053】
このようにすることで、品質不良が発生した場合であっても、適切に対応することができ、更に顧客に損害を与えずに迅速な対応を行うことができる。以下、その一連の流れについて説明を行う。
【0054】
まず、ステップS401では、受注や再出荷に伴う在庫の引き当てを行い、貨物の出庫に伴ってステータスを変更し、配送指示を行う。出荷処理の詳細な説明については、図5を用いて後述する。
【0055】
ステップS402では、出荷を決定した貨物において、例えば品質問題等の出荷停止の必要性が発生したかどうかを判定する(出荷停止判定手段)。出荷停止の必要性が発生した場合には、ステップS407に処理を進め、出荷停止の必要性が発生していない場合には、ステップS403に処理を進める。本実施例ではステップS403の配送開始処理の前で出荷停止を判断しているが、出荷後、全貨物を配送完了するまでの間、どのタイミングで出荷停止の判定を行ってもよい。また、出荷停止を行うか否かの判定方法は特に問わない。具体的には、出荷リストテーブル1410に格納された出荷リストのうち、当該商品の配送指示1414が「停止」となっているか否かを判定してもよいし、それ以外でもよい。
【0056】
ステップS403では、配送担当者に対して次の配送先を認識させ、配送開始(出発)の指示を行う。配送支援装置102のタッチパネル表示部311に配送先を表示させ(図11 配送リスト画面1100参照)、更に次の配送先を認識させ(図12 配送先詳細画面1200参照)、配送開始のための、配送開始ボタン1201への押下を受け付ける。配送開始処理の詳細については、図6を用いて後述する。
【0057】
ステップS404では、配送開始後、配送担当者が運転している配送車両が、次の配送先の近隣に到着するまでの処理である。目的地到着処理の詳細については、図7を用いて後述する。
【0058】
ステップS405では、目的地到着後、配送担当者が当該配送先において貨物を顧客へ引き渡すまでの処理である。配送支援装置102のタッチパネル表示部311に納品内容画面1300(図13参照)を表示し、当該配送先への納品内容を認識させ、納品終了後に全納品ボタン1301もしくは、一部納品ボタン1302の押下を受け付ける。配送完了処理の詳細については、図8を用いて後述する。
【0059】
ステップS406では、配送すべき貨物を配送しきれたかどうかを判定する。具体的には、当該配送車両の配送リストテーブル1440の配送1453に「未」や「中」があるか否かを判定する。まだ配送すべき貨物が残っていると判定した場合には、ステップS404に処理を戻し、配送すべき貨物がなくなった場合には、帰着先へ移動し配送業務を終了する。
【0060】
一方、ステップS402において、出荷停止を行う必要があると判定された場合には、ステップS407では、出荷停止すべき貨物の特定し、出荷停止となった貨物に対する対策を行う。出荷停止処理の詳細については、図9を用いて後述する。
【0061】
ステップS408では、出荷停止に伴って不足した貨物の確保と再出荷を行う処理である。再出荷準備処理の詳細については、図10を用いて後述する。再出荷準備処理が終了したら、ステップS401に処理を戻し、再出荷を行うべく出荷処理を行う。
【0062】
次に、出荷支援装置101及び配送支援装置102によって実行される出荷処理の処理手順について説明する。図5は、図1に示す出荷支援装置101及び配送支援装置102によって実行される出荷処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU201に実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を入力C205より受け付けた場合に、CPU201は、当該プログラムをRAM203にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0063】
ステップS501では、出荷支援装置101は、出荷制御部301によって出荷リストの作成を行う。受注に伴う在庫引当及び配送計画の結果として出荷リストを作成する。出荷リストの作成方法は特に問わない。最終的に受注に伴う在庫引当及び配送計画の結果として出荷リストテーブル1410のような形態に出力されればよい。また、出荷リストは出荷リストテーブル1410に格納されており、出荷リストテーブル1410の内容については前述の通りである。後述する出荷停止に伴う再出荷であれば、ステップS409における再出荷準備処理によって作成された再出荷リストを元に出荷リストを作成する。作成した出荷リスト(今回出荷分)については、後述するステップS502において配送指示の送付へ引き渡される。
【0064】
ステップS502では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって、配送支援装置102に対して配送指示を送信する。ステップS501において作成された出荷リスト(今回出荷分)に含まれる配車No1428に従って配送車両毎の出荷リストを作成する。作成した出荷リスト(1車両分)は、配送通信部303を通じて配送支援装置102に送信される。
【0065】
ステップS503では、配送支援装置102は、配送制御部312によってステップS502において送信された配送指示を受信する。
【0066】
ステップS504では、配送支援装置102は、配送制御部312によって配送リストを作成する。ステップS503において受信した出荷リスト(1車両分)を元に配送リストを作成する。この処理によって貨物単位に存在していた出荷リストの各情報が、配送先単位の配送リストの各情報に変換される。配送リストは配送リストテーブル1440に格納され、配送リストテーブル1440の内容については前述の通りである。そして、作成した配送リストを元に、タッチパネル表示部311に配送リスト画面1100(図11参照)を表示する。配送リスト画面1100は、配送支援装置102のタッチパネル表示部311で実現される。表示項目としては、配送順、配送、予定、荷数、配送先、住所、指定時刻がある。1行目は出発地の情報として配送リストテーブル1440に格納された配送順1441が「1」の配送先1443を表示し、2〜最終行―1行目までが貨物の配送先の情報として配送リストテーブル1440の配送順1441の各配送先情報(配送順、配送、予定(予定日時)、配送先、指定時刻(指定日時(1)、指定日時(2))を表示し、最終行は帰着先の情報として配送リストテーブル1440の最終配送順の配送先1443を表示する。住所は、配送先と一致する拠点の住所を住所マスタテーブル1520から取得して表示する。配送先が多く1画面に表示しきれない場合は、上下にスライドされる事で配送先を上下にスクロールする。配送リスト画面1100の各行1101の配送先はボタンになっており、タッチされる事で、配送先詳細画面1200(図12参照)に変わり、配送先の詳細情報を表示する。
【0067】
次に、出荷支援装置101、配送支援装置102、及びカーナビゲーション装置103によって実行される配送開始処理の処理手順について説明する。図6は、図1に示す出荷支援装置101、配送支援装置102、及びカーナビゲーション装置103によって実行される出荷処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU201に実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を入力C205より受け付けた場合に、CPU201は、当該プログラムをRAM203にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0068】
まず、ステップS601では、配送支援装置102は、配送制御部312によって配送開始要求を出荷支援装置101に送信する。具体的には、配送リスト画面1100に表示された配送リストに対して配送担当者からの選択を検知すると、当該配送リストの配送先詳細画面1200が表示され、更に配送開始ボタン1201の押下を検知すると当該選択された配送リストの配車No1454と配送先1443を送信する。
【0069】
配送先詳細画面1200は、配送支援装置102のタッチパネル表示部311によって表示される。表示項目としては、配送順、配送、配送先、指定時刻、住所、TEL、荷数、停止数、メッセージがあり、画面下部には配送開始ボタン1201、配送完了ボタン1202、戻るボタン1203がある。各表示項目には、配送リスト画面1100で選択された配送先の情報を配送リストテーブル1440から取得して表示する。配送開始ボタン1201に選択されると、図6に示す配送開始処理に従って機能を実行する。配送完了ボタン1202にタッチされると、納品内容画面1300に変わり、納品内容や状態を一覧表示する。戻るボタン1203にタッチされると、図11に示す配送リスト画面1100に戻る。
【0070】
ステップS602では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によってステップS601において送信された配送開始要求を受信する。ステップS603では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって受信した配送開始要求を確認し、回答内容を準備する。具体的には、配車No1454、配送先1443の全貨物の配送指示1414が「停止」となっている場合は、配送開始「不可」を示す回答準備する。配車No1454、配送先1443の貨物の振替評価1432に「中」が含まれている場合は、配送開始「保留」を示す回答準備する。配車No1454、配送先1443の貨物の振替評価1432に「済」が含まれている場合は、配送開始「許可」、出荷リストの配送状態1415を「中」とし、回答準備する。配車No1454の配送先1443の貨物が上記以外の場合は、配送開始「許可」、出荷リストの配送状態1415を「中」とし、回答準備する。
【0071】
ステップS604では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によってステップS605で準備された回答を配送支援装置102に送信する。具体的には、出荷支援装置101の配送通信部303を通じて配送開始の回答及び、配車No1428及び配送先1420に該当する出荷リスト(1配車1配送先分)を送信する。
【0072】
ステップS605では、配送支援装置102は、配送制御部312によってステップS604で送信された回答を受信する。ステップS606では、配送支援装置102は、配送制御部312によって受信した回答(出荷リスト)に基づいて配送リストを更新する。
【0073】
ステップS607では、配送支援装置102は、配送制御部312によって配送先までのナビゲーションが必要か否かを判定する。具体的には、ステップS605において受信した配送開始回答が「不可」「保留」の場合は、ナビゲーションは不要であり、配送開始回答が「許可」の場合は、ナビゲーションは必要であると判定する。ナビゲーションが必要であると判定した場合には、ステップS608に処理を進め、ナビゲーションが必要でないと判定した場合には、ステップS612に処理を進める。
【0074】
ステップS608では、配送支援装置102は、配送制御部312によって「配送を開始してください」といった旨のメッセージを配送先詳細画面1200に表示させる。
【0075】
ステップS609では、配送支援装置102は、配送制御部312によってナビゲーションの指示をカーナビゲーション装置103に送信する。具体的には、配送先詳細画面1200に表示されている配送リストの配送先1443と一致する住所を住所マスタテーブル1520から取得し、カーナビゲーション装置103に送信する。
【0076】
ステップS610では、カーナビゲーション装置103は、ナビゲーション部322によってステップS609で送信されたナビゲーション指示を受信する。ステップS611では、カーナビゲーション装置103は、ナビゲーション部322によって受信したナビゲーション指示から住所を取得し、当該住所を目的地に設定し、現在地から目的地までのナビゲーションを開始する。ナビゲーションが開始されたら、配送開始処理を終了する。尚、後述する再出荷準備処理によって再出荷がなされている場合には、本ステップによって当初設定されていた配送先から変更した配送先を設定することで、適切な配送先の振替を行うことができる。
【0077】
一方、ステップS607においてナビゲーションが必要でないと判定された場合には、ステップS612では、配送支援装置102は、配送制御部312によってメッセージを表示する。配送開始回答が「不可」の場合は、配送先詳細画面1200のメッセージ欄に「配送を開始できません」といった旨のメッセージを表示する。配送開始回答が「保留」の場合は、配送先詳細画面1200のメッセージ欄に「振替評価中の為しばらくお待ちください」といった旨のメッセージを表示する。メッセージの表示が終了したら、配送開始処理を終了する。
【0078】
次に、配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103によって実行される目的地到着処理の処理手順について説明する。図7は、図1に示す配送支援装置102及びカーナビゲーション装置103によって実行される目的地到着処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU201に実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を入力C205より受け付けた場合に、CPU201は、当該プログラムをRAM203にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0079】
まず、ステップS701では、カーナビゲーション装置103は、ナビゲーション部309によって目的地到着報告を配送支援装置102に対して送信する。具体的には、ナビゲーション部309が目的地近辺に到着したと判定した場合に、目的地到着報告を送信する。目的地近辺に到着したか否かの判定方法は特に問わない。ステップS611において開始されたナビゲーションに従って判定してもよいし、例えばGPS(Global Positioning System)のような現在位置を検知できるような仕組みを用いて、現在位置を取得し、目的地近辺に到着したか否かを判定してもよい。
【0080】
ステップS702では、配送支援装置102は、配送制御部312によってステップS701で送信された目的到着報告を受信する。ステップS703では、配送支援装置102は、配送制御部312によって配送リストを更新する。出荷リストテーブル1410に格納された出荷リスト(1車両分)の配送状態1415「中」を「済」にし、当該車両分の配送リストを更新する。更新が終了したら、目的地到着処理を終了する。
【0081】
次に、出荷支援装置101及び配送支援装置102によって実行される配送完了処理の処理手順について説明する。図8は、図1に示す出荷支援装置101及び配送支援装置102によって実行される配送完了処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU201に実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を入力C205より受け付けた場合に、CPU201は、当該プログラムをRAM203にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0082】
まず、ステップS801では、配送支援装置102は、配送制御部312によって配送完了報告を出荷支援装置101に送信する。具体的には、配送先詳細画面1200に備えられた配送完了ボタン1202の押下を検知すると、納品内容画面1300を表示する。納品内容画面1300の全納品ボタン1301、または一部納品ボタン1302の押下を検知すると、全納品または一部納品対象となった出庫No1418を出荷支援装置101に送信する。
【0083】
納品内容画面1300は、配送支援装置102のタッチパネル表示部311に表示される。表示項目としては、出庫Noがある。画面下部には全納品ボタン1301、一部納品ボタン1302、戻るボタン1303が備えられている。出庫Noは、配送先詳細画面1200の配送先と一致する配送先となる出荷リストの出庫No1418を表示する。出荷リストの配送指示が停止となっている貨物はグレー表示とし、押下できないように制御する。全納品ボタン1301にタッチされると、配送先の全貨物の配送指示が停止でない場合に、配送完了処理を実行する。一部納品ボタン1302にタッチされると、一つ以上の貨物で配送指示が停止となっている場合に、配送完了処理を実行する。戻るボタン1303にタッチされると、配送先詳細画面1200に戻る。
【0084】
ステップS802では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によってステップS801で送信された出庫No1418を受信する。ステップS803では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって受信した出庫No1418に該当する出荷リストを出荷リストテーブル1410から特定し、当該出荷リストの納入1412を「済」に更新する。これにより、配送が完了したことになる。
【0085】
次に、出荷支援装置101及び配送支援装置102によって実行される出荷停止処理の処理手順について説明する。図9は、図1に示す出荷支援装置101及び配送支援装置102によって実行される出荷停止処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU201に実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を入力C205より受け付けた場合に、CPU201は、当該プログラムをRAM203にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0086】
まず、ステップS901では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって出荷停止貨物と当該出荷停止貨物を配送する配送車両の特定を行う(配送車両特定手段)。具体的には、出荷リストテーブル1410の出荷指示1413が「停止」となっている出荷リストを特定する。そして、品質問題等によって出荷停止すべき貨物の特定結果として出荷停止リストテーブル1530を作成する。
【0087】
ステップS902では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって出荷リストの更新を行う。ステップS901において作成された出荷停止リストテーブル1530が示す出庫No1531と一致する出庫Noを持つ出荷リストを特定し、当該出荷リストの出荷指示1413を「停止」に更新する。
【0088】
ステップS903では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって配送支援装置102に対して配送停止指示を送信する(出荷停止指示送信手段)。ステップS903において更新された出荷リスト(今回出荷停止分)に含まれる配車No1428に従って配送車両毎の出荷リストを作成する。作成した出荷リスト(1車両分)については、配送通信部303を通じて該当する配送支援装置102に送信される。
【0089】
ステップS904では、配送支援装置102は、配送制御部312によってステップS903で送信された配送停止指示を受信する。また、同時に送信された出荷リスト(1車両分)についても受信する。
【0090】
ステップS905では、配送支援装置102は、配送制御部312によって受信した出荷リスト(1車両分)を元に配送リストを更新する。この時、当初の配送リストの配送1453が「未」の場合は、配送停止結果を「完了」として回答する。当初の配送リストの配送1453が「未」以外の場合は、配送停止結果を「不可」として回答し、当該配送先について配送リストを更新しない。この処理によって貨物単位に存在していた出荷リストの各情報が、配送先単位の配送リストの各情報に変換される。作成した配送リストを元に、タッチパネル表示部311を通じて配送リスト画面1100を表示する。
【0091】
ステップS906では、配送支援装置102は、配送制御部312によってステップS905で回答された配送停止結果を出庫Noごとに出荷支援装置101に送信する。
【0092】
ステップS907では、出荷支援装置101は、配送通信部303によってステップS906で送信された配送停止結果を受信する。ステップS908では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって受信した配送停止結果を元に出荷リストを更新する。配送停止結果が「完了」の場合は、出荷リストの当該出庫Noの停止制約1430が「可能」であれば、配送指示1414を「停止」とし、配送停止結果が「不可」又は出荷リストの停止制約1430が「不可能」の場合は、出荷リストの当該出庫Noの配送指示1414は更新しない。このようにして、出荷リストにおいて出荷停止を示すステータスに変更する。以上により、出荷停止処理を終了する。
【0093】
次に、出荷支援装置101によって実行される再出荷準備処理の処理手順について説明する。図10は、図1に示す出荷支援装置101によって実行される再出荷準備処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU201に実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を入力C205より受け付けた場合に、CPU201は、当該プログラムをRAM203にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0094】
本実施例における再出荷準備処理の概要について図16を参照して説明する。図16の出荷停止前の図で示す通り、2台の配送車両がそれぞれ顧客に向かっている。この時、顧客A2に向かっている配送車両Aに積まれた商品に品質問題が発生した場合、顧客A2に向かう配送車両は顧客A1で出荷を停止し、配送元の倉庫に戻る。しかし、これでは顧客A2に商品を届けることができない。本願発明では、この点を解消するため、代替品(代替商品)となる商品を出荷している配送車両Bを特定し、当該配送車両を顧客A2に向かわせ、代替品となる商品を納入する。そのため、顧客B2に向かっていた配送車両Bは顧客B1を出発後、顧客A2に向かうことになる。このような仕組みを実現するため、代替品となる商品を出荷中の配送車両を特定する仕組みについて以下、説明する。
【0095】
まず、ステップS1001では、出荷支援装置101は、出荷制御部301によって再出荷リスト(振替前)の作成を行う。出荷リストテーブル1410で配送指示1414が「停止」、振替評価1432が空白「△」となっている貨物について、改めて出荷する計画を立て、図15に示す再出荷リストテーブル1540を作成する。再出荷リストテーブル1540については、前述の通りである。
【0096】
ステップS1002では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって出荷リスト(振替評価中)の更新を行う。ステップS1001で作成した再出荷リストの範囲の貨物に対して、出荷リストの指定日時(2)を有する貨物であれば、振替評価を「中」に更新する。このようにして、振替が可能な出荷リストの候補を特定する。
【0097】
ステップS1003では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって甲乙貨物の特定を行う(代替商品配送車両特定手段)。具体的には、出荷リストの配送指示1544が「停止」、振替評価1562が「中」となっている貨物を甲とし、振替を行う代替貨物を乙としたとき、各甲貨物について、以下の条件で乙貨物を選定する。出荷リストの出庫1411が「済」、納入1412が「未」、出荷指示1413が空白「△」、配送指示1414が空白「△」、配送状態1415が「未」、振替制約1431が「可能」、振替評価1432が空白「△」、指定日時(1)(2)の指定なしでかつ、当該甲貨物と商品1416、数量1417、荷姿1433が一致していて、かつ甲貨物の顧客(配送先1420)の指定時刻(1)(2)に間に合う乙貨物を選定する。(1)については、次の条件となる。甲貨物の指定時刻(1)が指定されている場合は、計算した乙貨物到着時刻が指定時刻(1)より小さい。甲貨物の指定時刻(1)が省略されている場合は、計算した乙貨物到着時刻が指定時刻(2)より小さい。乙貨物到着時刻とは、乙貨物の予定日時+乙貨物の振替配送時間で求める。振替配送時間とは、乙貨物の配送リスト上の配送元から甲貨物の出荷リスト上の配送先への所要時間を配送マスタテーブル1400の所要時間1405から得る。
【0098】
そして、各甲乙貨物につき、乙貨物を振り替えた場合の配送リストを一時的に作成しながら、図15に示す乙貨物候補テーブル1570を、次の要領で作成する。甲出庫No1571は、甲貨物の出庫No1418を転記する。乙出庫No1572は、乙貨物の出庫No1418を転記する。配送順1573は、乙貨物の配送順1426を転記する。この時、取出制約1429が「任意」となっている乙貨物については、乙貨物の配送リスト上での配送順〜帰着直前の配送順まで分、レコードを複製する。次に説明する各配送順における総配送距離1574、総配送コスト1575、総振替距離1576、総振替コスト1577を一式準備する。総配送距離1574は、振替前の配送リストの所要時間の総和である。総配送コスト1575は、振替前の配送リストの(距離*固定の燃費+有料コスト)の総和である。総振替距離1576は、振替後の配送リストの所要時間の総和である。総振替コスト1577は、振替後の配送リストの(距離*固定の燃費+有料コスト)の総和である。ここでは燃費は固定とするが車種別の燃費を別途管理してもよい。
【0099】
ステップS1004では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって振替案を作成する。1甲貨物につき、最も低コストとなる乙貨物を選定し、振替案とする。ステップS1003で準備した乙貨物候補テーブル1570から、甲貨物毎に、総振替コスト1577が最小となる乙貨物候補を選定し、当該乙貨物候補を元に、図15に示す振替案テーブル1500を以下の要領で作成する。甲出庫No1501及び乙出庫No1502は、甲出庫No1571及び乙出庫No1572からそのまま転記する。振替距離1503は、乙貨物候補の「総配送距離−総振替距離」、振替コスト1504は、乙貨物候補の「総配送コスト−総振替コスト」、旧配送順1505は、乙貨物候補の乙出庫No1572に該当する出荷リストの配送順1426を設定する。新配送順1506は、乙貨物候補の配送順1573を設定する。このようにして、振替案を作成する。
【0100】
ステップS1005では、出荷支援装置101は、出荷支援制御部302によって出荷リスト(振替評価済)の更新を行う。ステップS1002で振替評価を「中」とした範囲の出荷リストにつき、振替評価を「済」に更新する。
【0101】
ステップS1006では、出荷支援装置101は、出荷制御部301によって再出荷リスト(振替後)の作成を行う(配送先変更手段)。ステップS1004で作成した振替案から、振替によって配送不足となる乙顧客を考慮した再出荷リスト(振替後)を作成する。
(再出荷リスト(振替後)+振替案の振替コスト)/ 再出荷リスト(振替前)の総配送コスト
を計算し、図15に示す振替条件マスタテーブル1510のコスト比率以下であれば、振替案に従った出荷リストの更新を次の要領で行う。乙出庫No1502の出荷リストの配送指示1414に「振替」を設定する。乙出庫No1502の出荷リストの振替先1421に、甲出庫No1501の出荷リストの配送先1420を設定する。乙出庫No1502の出荷リストの振替配送順1427に、振替案の新配送順1506を設定する。振替条件マスタテーブル1510のコスト比率を超えている場合は、再出荷リスト(振替前)を再出荷リスト(振替後)とする。再出荷準備処理が完了したら、出荷処理を再度実行し、再出荷を行う。出荷リストを更新したので、この更新した出荷リストを元に再度配送リストを作成し、配送を開始する。つまり、新たな出荷リストに基づいて配送がなされるので、カーナビゲーション装置103では、当初の配送先とは異なる配送先を設定してナビゲーションを開始することになる。このようにすることで、出荷停止となった場合でも適切に再出荷を行うことができる。
【0102】
以上説明したように、本発明によれば、品質問題が発生した場合に出荷停止を行うことができ、更に出荷停止に伴って配送ルートを変更し、出荷停止となった商品の代替品を配送中の商品の中から顧客に納品できる効果を奏する。
【0103】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0104】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記録媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0105】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0106】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0107】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0108】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0109】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0111】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0112】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0113】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0114】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0115】
100 配送管理システム
101 出荷支援装置
102 配送支援装置
103 カーナビゲーション装置
104 WAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送の管理を行う出荷支援装置と、配送車両に備えられた配送支援装置とが通信可能に接続された配送管理システムであって、
前記出荷支援装置は、
出荷停止すべき商品が存在するか否かを判定する出荷停止判定手段と、
前記出荷停止判定手段によって、出荷停止すべき商品が存在すると判定された場合に、当該商品を配送する配送車両を特定する配送車両特定手段と、
前記配送車両特定手段によって特定された配送車両に対して、出荷停止の指示を行う出荷停止指示送信手段と、
前記出荷の停止に応じて、当該商品の代替品となる商品を示す代替商品を配送している配送車両を特定する代替商品配送車両特定手段と、
前記代替商品配送車両特定手段によって特定された配送車両に積まれた商品の配送先を出荷停止指示された配送車両の配送先に変更する配送先変更手段と
を備えることを特徴とする配送管理システム。
【請求項2】
前記配送支援装置は、
前記配送先変更手段によって配送先の変更を指示された場合、前記配送支援装置に接続されたカーナビゲーションの目的地を変更された配送先に変更することを特徴とする請求項1に記載の配送管理システム。
【請求項3】
前記出荷支援装置は、
前記出荷停止指示送信手段に応じて前記配送支援装置から送信された回答がまだ配送完了していない旨の回答であった場合には、前記代替商品配送車両特定手段を実行し、前記配送支援装置から送信された回答がすでに配送完了している旨の回答であった場合には、前記代替商品配送車両特定手段を実行しないことを特徴とする請求項1または2に記載の配送管理システム。
【請求項4】
前記代替商品配送車両特定手段は、更にすでに出庫が完了しており、納入がなされていない配送車両を特定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配送管理システム。
【請求項5】
配送の管理を行う出荷支援装置と、配送車両に備えられた配送支援装置とが通信可能に接続された配送管理システムの制御方法であって、
前記出荷支援装置の出荷停止判定手段が、出荷停止すべき商品が存在するか否かを判定する出荷停止判定ステップと、
前記出荷支援装置の配送車両特定手段が、前記出荷停止判定ステップによって、出荷停止すべき商品が存在すると判定された場合に、当該商品を配送する配送車両を特定する配送車両特定ステップと、
前記出荷支援装置の出荷停止指示送信手段が、前記配送車両特定ステップによって特定された配送車両に対して、出荷停止の指示を行う出荷停止指示送信ステップと、
前記出荷支援装置の代替商品配送車両特定手段が、前記出荷の停止に応じて、当該商品の代替品となる商品を示す代替商品を配送している配送車両を特定する代替商品配送車両特定ステップと、
前記出荷支援装置の配送先変更手段が、前記代替商品配送車両特定ステップによって特定された配送車両に積まれた商品の配送先を出荷停止指示された配送車両の配送先に変更する配送先変更ステップと
を実行することを特徴とする配送管理システムの制御方法。
【請求項6】
配送の管理を行う出荷支援装置と、配送車両に備えられた配送支援装置とが通信可能に接続された配送管理システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラムであって、
前記出荷支援装置を、
出荷停止すべき商品が存在するか否かを判定する出荷停止判定手段と、
前記出荷停止判定手段によって、出荷停止すべき商品が存在すると判定された場合に、当該商品を配送する配送車両を特定する配送車両特定手段と、
前記配送車両特定手段によって特定された配送車両に対して、出荷停止の指示を行う出荷停止指示送信手段と、
前記出荷の停止に応じて、当該商品の代替品となる商品を示す代替商品を配送している配送車両を特定する代替商品配送車両特定手段と、
前記代替商品配送車両特定手段によって特定された配送車両に積まれた商品の配送先を出荷停止指示された配送車両の配送先に変更する配送先変更手段
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−141755(P2012−141755A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293585(P2010−293585)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】