説明

配達荷物の不在連絡票、その作成装置及び再配達情報処理システム

【課題】不在連絡票を受け取った配達荷物の受取主が、2次元コード認識処理機能を有するカメラ付き携帯電話を使用して、簡易な操作で再配達受付Webに接続し再配達に関する情報の入力ができるようにする。
【解決手段】再配達受付WebのURL、配達荷物の伝票番号及び配達担当者特定情報の各データをWebのURLを先頭とした一体のデータ列に編集し、これを符号化した2次元コードの表示領域を表面に配して不在連絡票を構成する。カメラ付き携帯電話で2次元コードを撮影し、携帯電話を再配達受付Webに接続して再配達に関する情報の入力がなされるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送業者が、配達荷物の受取主が不在の場合に配達荷物がある旨を知らせるために受取主宅の新聞受けに差し入れておくなどして使用される不在連絡票と、不在連絡票を受け取った受取主が配送業者に通知する再配達希望日時などの再配達に関する情報を処理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
郵送荷物や宅配荷物などを配達する際、受取主が不在の場合に配送業者が配達荷物があることを受取主に通知するために受取主宅に残しておく不在連絡票として、図7に示される構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
同図に示されるように、不在連絡票には、配送業者の電話番号などの連絡先や配送業者がインターネット上で開設するWebサイトのURLが表示されており、不在連絡票を受け取った受取主が荷物の再配達を依頼する場合、表示された連絡先に電話して口頭で再配達希望日時を伝えたり、パーソナルコンピュータ又は電子メールの送受信やWebの閲覧が可能な携帯電話を表示されたWebサイトに接続し、当該Web上で再配達情報を入力したりして、配送業者に対して再配達に関する情報を通知するようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−264567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
受取主が携帯電話を使用して再配達希望日時を配送業者に通知する場合、不在連絡票に記された携帯電話用WebサイトのURLをキー操作により入力してサイトに接続し、携帯電話の表示部に表示される再配達受付Webの処理画面に従い、必要な事項をキー操作により入力することにより行われる。
具体的には、図8は携帯電話を再配達受付Webに接続したときの表示画面の一例を示しており、同図に示されるように再配達受付処理は、事前に配送業者の顧客データベースに登録された者のみに当該Webにおける入力処理を許可するための受取主の認証処理画面(同図(1))、再配達する荷物及び配達担当者を特定するための配達対象特定画面(同図(2))、再配達する希望の日時を入力する配達日時入力画面(同図(3))、入力した内容を確認するための登録内容確認画面(同図(4))、及び再配達情報の受付完了を表示する受付完了画面(同図(5))の各画面内でのデータ入力処理を経て行われ、受取主は携帯電話の表示部に表示される各表示画面において、携帯電話のキーを操作して、再配達についての情報を入力しなければならかった。
【0005】
近時、カメラ付き携帯電話のイメージ読み取り機能を利用し、WebサイトのURLデータを変換印字した2次元コードの表示情報を携帯電話に取り込んで、URLをキー操作で入力することなく、目的のWebサイトに携帯電話を接続できるようにすることも行われている。これを不在連絡票に適用し、再配達受付WebのURLデータを変換した2次元コードを不在連絡票に印字しておけば、カメラ付き携帯電話を使用する受取主が当該WebのURLをキーを操作して入力する手間を省くことが可能である。
しかし、2次元コードの表示情報を携帯電話に取り込んだ後、ワンタッチで再配達受付Webに接続できたとしても、前記再配達受付処理の配達対象特定表示画面において、不在連絡票に表示された各種情報、すなわち配達荷物の12桁の伝票番号、配達担当者の11桁の携帯電話番号、6桁のエリアコード及びセンターコードなどのデータを、受取主自身がキーを操作して入力しなければならないことに変わりはなく、データ入力操作の煩雑さを解消することはできない。
【0006】
そこで、本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、不在連絡票を受け取った配達荷物の受取主が、2次元コード認識処理機能を有するカメラ付き携帯電話を使用して、簡易な操作で再配達受付Webに接続し再配達に関する情報の入力ができるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため本発明の不在連絡票は、再配達受付WebのURL、配達荷物の伝票番号及び配達担当者特定情報の各データを符号化した2次元コードの表示領域を表面に配して構成してあることを特徴とする。
前記2次元コードは、WebのURL、配達荷物の伝票番号及び配達担当者特定情報の各データを、WebのURLを先頭とした一体のデータ列に編集したデータを符号化した構成とすることができる。
【0008】
これによれば、配達荷物の受取主は、2次元コード認識処理機能を有するカメラ付き携帯電話を使用して、受け取った不在連絡票の表面に配された2次元コードを携帯電話で撮影し、撮影したイメージデータのコード変換処理を行うことにより、2次元コードで表示された再配達受付WebのURL、配達荷物の伝票番号及び配達担当者特定情報の各データを、キー操作で逐次入力することなく、一括して携帯電話に取り込むことができる。
そして、取り込んだ再配達受付WebのURLに携帯電話をWeb接続すれば、携帯電話の表示部に再配達受付処理画面が表示され、再配達に必要な情報の入力処理を行うことができる。この際、携帯電話に取り込まれた配達荷物の伝票番号及び配達担当者特定情報のデータをWebのURLと連携させて、Web接続時にWebサーバに送信して当該サーバに入力するように設けることで、受取主が携帯電話のキーを操作して前記各データを逐次入力する処理を省略することができ、再配達に必要な情報の入力を、簡易な操作によって、入力間違いをすることなく、短時間で行うことが可能となる。
【0009】
不在連絡票に配する2次元コードは、不在連絡票に直接印字する他、裏面を接着面としたラベル上に印字し、これを不在連絡票に貼り付けるようにしてもよい。
ラベル上への2次元コードの印字は、再配達受付WebのURLと配達担当者特定情報の入力を受け付けて記憶する手段と、荷物の伝票番号を入力する手段と、前記WebのURLと配達担当者特定情報、入力された伝票番号の各データをWebのURLを先頭とした一体のデータ列に編集する手段と、編集されたデータ列を2次元コードに変換しラベル上に印字出力する手段とを備えた不在連絡票作成装置を用いて行うことができる。
【0010】
再配達受付WebのURL、配達担当者特定情報及び伝票番号の各データを入力する手段は、入力キーを操作して直接入力する手段や、スキャナーなどのデータ読み取り手段などデータの入力が可能な適宜な手段を用いることができる。再配達受付WebのURLと配達担当者特定情報はマスタデータとして予め装置に記憶させておき、配達担当者は、配達荷物の受取主宅に出向いて受取主が不在だった場合に、荷物に貼り付けられた伝票の番号を装置に入力し、記憶させておいたデータとともに入力したデータを、所定の順に並べた一体のデータ列に編集し、これを2次元コードに変換して装置にセットしたラベル上に印字し、ラベルを不在連絡票表面の所定の場所に貼り付けて、受取主宅に残しておけばよい。
不在連絡票作成装置は、配送業者が配達担当者に携帯させる、配送情報を処理する端末(PP)に前記各手段を具備させて一体に構成してもよいし、携帯式端末とは別構成としてもよい。
【0011】
また、本発明の不在連絡票を使用した配達荷物の再配達情報処理システムは、携帯電話用のWeb情報を発信して携帯電話がインターネットを介して接続する配送業者のWebサーバに、携帯電話から送信される再配達受付WebのURLを受信して携帯電話の表示部に再配達を受け付けるために必要な情報を入力させるための画面を表示させる手段と、前記受信したWebのURLと一体の所定長のデータ列の有無を識別し、当該データ列が有るときはデータ列から伝票番号と配達担当者特定情報のデータを抽出する手段と、抽出された伝票番号と配達担当者特定情報のデータを前記再配達情報の入力画面とともに携帯電話の表示部に表示させる手段と、携帯電話のキー操作に応じて送信される入力確定データを受信して、再配達情報、伝票番号及びと配達担当者特定情報の各データをデータベースに登録する手段とを設けて構成することができる。
【0012】
すなわち、2次元コードの表示情報を取り込んだ携帯電話がWebに接続する時に、携帯電話から送信される、WebのURL、伝票番号及び配達担当者特定情報が一体となったデータ列から、伝票番号と配達担当者特定情報のデータを抽出し、システムに取り込こんで再配達する対象荷物を特定する処理を行うことで、再配達受付Web上で受取主が伝票番号などの情報を携帯電話からキー操作で入力する処理を省くことが可能となる。また、2次元コードに表示されたデータをそのままシステムに取り込むことで、受取主がキー操作で入力していたときには必要であった入力データと登録データ照合処理が不要となる。
なお、携帯電話から送信されたデータが再配達受付WebのURLのみの場合、受取主がキーを操作してデータを逐次入力することにより、再配達情報を登録する前記図8に示した従来の処理が行われる。
【0013】
また、2次元コードに符号化するデータは、再配達受付WebのURL、配達荷物の伝票番号、配達担当者特定情報の他に、適宜のデータを付加することができる。この場合も、WebのURLを先頭とした一体のデータ列に編集して2次元コードに変換され、再配達情報処理システムは携帯電話から送信されたデータ列中のデータの位置や長さから、付加されたデータを特定し抽出する処理がなされるように構成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の好適な一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の不在連絡票の一例の構成を示している。同図に示されるように、この不在連絡票1は、その裏面に、2次元コード11aが印字されたラベル11を一体に貼り付けた構成のものである。
不在連絡票1は、配達担当者が荷物を配達するために受取主宅を訪れたものの受取主が不在であった場合に発行され、配達担当者が所持する発行装置を操作して印字出力した2次元コード11a付きのラベル11を不在連絡票1に貼り付けて作成し、新聞受けに差し入れるなどして受取主が不在の受取主宅に置いておかれるようになっている。
【0015】
ラベル11に印字される2次元コード11aは、配送業者がインターネット上で開設するWebサイト中の再配達受付WebのURLと、配達する荷物を特定する情報及び配達担当者を特定する情報を含むデータを符号化したものであり、これを2次元コード認識処理機能を有するカメラ付き携帯電話で撮影し、表示情報を取り込むことにより、携帯電話を簡易な操作で再配達受付Webに接続し、再配達希望日時のデータの入力を行えるようになっている。
詳しくは、2次元コード11aは、再配達受付WebのURL、不在連絡票の発行日時、荷物に貼られた伝票の番号、配達担当者の社員番号及び配達担当者の携帯電話番号などのデータを含んでおり、これを図2に示されるように、先頭に(1)再配達受付WebのURL、続いて(2)配達荷物を特定する伝票番号等のデータ(不在連絡票の発行日時、伝票番号、配達担当者の社員番号)、(3)配達担当者の携帯電話番号の順で一連のデータ列に編集し、このデータ列を符号化した表示構成としてある。
【0016】
また、ラベル11には2次元コード11aとともに、不在連絡票の発行日時(お届け日時)、配達担当者の属する営業所のエリアコード、配達担当者が受取主宅を再び訪問する予定時間(次回再配達時間)、伝票番号、配達担当者の氏名なども印字され、一方、不在連絡票1には配達担当者の携帯電話番号とともに、パソコン用と携帯電話用の再配達受付WebのURLも表示されており、これらラベル11と不在連絡票1に表示された情報を基に、受取主が任意の方法によって再配達希望日時を配送業者に通知することができるようになっている。
【0017】
ラベル11の印字出力は、例えば配達担当者が携帯する配送情報処理用の端末(PP)に、ラベル11上に印字するデータの入力機能、記憶機能、データの編集機能、2次元コードへの変換機能及び変換したデータの印字出力機能を装備させて当該端末を操作して行えばよく、これにより、荷物を再配達する情報の入力処理と、ラベル11を印字出力して不在連絡票1を発行する処理とを連動させることができる。
【0018】
図3は本発明の再配達情報処理システムの一例の構成を示している。図示されるように、このシステムは、インターネット2にWeb情報を発信するWebサーバ3により構成され、Webサーバ3は、電子メールの送受信やWeb閲覧機能を備えた携帯電話4とインターネット2を介して接続し、互いにデータを送受信することができるようになっている。なお、上述したように、携帯電話4は、不在連絡票1に配された2次元コード11aを撮影して画像として取り込むカメラと、2次元コード認識処理機能を備えたものが使用される。
【0019】
Webサーバ3は、配送業者がインターネット上に開設するWebサイトのWeb情報を発信する機能を備えるとともに、当該サイトを構成する顧客情報登録Webや荷物集荷受付Web、再配達受付WebなどのWebを通じて、インターネット2を介し接続した顧客のパソコンや携帯電話などの端末から送信される、荷物の配送情報に関する各種データの入力を受け付け、入力されたデータを配送情報管理データベースや顧客情報データベースなどの各種データベースDBに登録するなどして、図示されない配送情報を処理するホストコンピュータと連動したデータの処理がなされるようになっている。また、各Webを通じて顧客が入力したデータの登録が完了した場合、登録処理の完了を電子メールで顧客の端末に対して通知する処理がなされるようになっている。
【0020】
Webサーバ3が発信するWebには携帯電話用の再配達受付Webも設けられており、同Webを通じて携帯電話4から入力されるデータを処理するため、Webサーバ3には、図3に示されるように、再配達受付WebのURLを受信して携帯電話4の表示部41に再配達に必要な情報を入力させる画面を表示させる入力画面表示手段31、受信したWebのURLと一体の所定長のデータ列の有無を識別し、データ列が所定長の場合に当該データ列から伝票番号と配達担当者特定情報のデータを抽出するデータ抽出手段32、抽出された伝票番号と配達担当者特定情報のデータを再配達情報の入力画面とともに携帯電話4の表示部41に表示させる抽出データ表示手段33、及び携帯電話4のキー操作に応じて送信される入力確定データを受信して、再配達情報、伝票番号及び配達担当者特定情報の各データをデータベースDBに登録する手段34の各手段が設けられている。
【0021】
このような構成からなる再配達情報処理システムにおいて、荷物の再配達についての情報の処理は、次のようにして行われる。
先ず、不在連絡票1を受け取った受取主は、図4(A)に示されるように、不在連絡票1に張られたラベル11の2次元コード11aを携帯電話4で撮影し、符号化されたデータを携帯電話4に取り込む。
取り込まれたデータは、携帯電話4のコード認識機能により、同図(B)に示されるように、再配達受付WebのURLを先頭に、荷物に貼られた伝票番号、配達担当者の携帯電話番号を含む一連のテキストデータ列に変換されて携帯電話4の表示部41に表示される。携帯電話4のキーで表示されたURLを選択操作すると、携帯電話4がインターネット3を介して再配達受付Webに接続される。
【0022】
ここで、携帯電話4から送信された、再配達受付WebのURLに続く所定長のデータ列をWebサーバ3が受信すると、Webサーバ3は、前記データ抽出手段33によりデータ列から伝票番号と配達担当者の携帯電話番号のデータを抽出するとともに、入力画面表示手段31により、図4(C)に示されるような、配達担当者の携帯電話番号を含む再配達受付操作選択画面を携帯電話4の表示部41に表示させる。
同画面は、「1.担当ドライバー直通、2.インターネット受付、3.ご不在メール通知サービス登録」の三つの操作の選択が可能となっており、電話回線を通じて受取主が口頭で再配達の依頼をする場合は「1.担当ドライバー直通」を選択すれば、携帯電話4が配達担当者の携帯電話宛てに自動発信して配達担当者を呼び出し、また、再配達受付Webを通じて再配達の依頼をする場合は「2.インターネット受付」を選択すれば、図5に示される再配達情報の入力処理画面に移行するようになっている。なお、「3.ご不在メール通知サービス」は、荷物の配達予定日や時間を受取主が事前に知りたい場合に利用するサービスである。
【0023】
前記「2.インターネット受付」を受取主が選択操作すると、Webサーバ3は、入力画面表示手段31により、携帯電話4の表示部41に図5に示されるデータ入力画面を表示させ、入力画面を遷移させながら、再配達に関する情報を入力させるようになっている。
同図に示されるように再配達受付処理は、受取主の認証処理画面(同図(1))、再配達を希望する日を入力する配達日入力画面(同図(2))、再配達先と時間などを入力する配達時間入力画面(同図(3))、入力した内容を確認するための登録内容確認画面(同図(4))、及び再配達情報の受付完了を表示する受付完了画面(同図(5))の各画面内のデータ入力処理を経て行われる。従来の再配達受付Webでは入力操作する必要があった、配達荷物の伝票番号や配達担当者の携帯電話番号などのデータは、携帯電話4がWebに接続する際にWebサーバ3に自動で取り込まれるため、受取主がキーを操作して入力する必要はない。
【0024】
詳しくは、認証処理画面では、荷物の受取主がWebサーバ3の顧客データベースに登録された者である場合のみに再配達受付のためのデータ入力処理を許可するため、同図(1)に示されるように、携帯電話4から受取主の登録電話番号とパスワードを入力させる。
そして、受取主の情報が未登録であった場合は、同画面中の「登録受付」を選択操作すると、Webサーバ3は、図6に示される、顧客情報の登録受付Webを携帯電話4の表示部41に表示させて、受取主の氏名や住所などの情報の入力と登録処理を行うようになっている。同図に示されるように顧客情報の登録受付処理は、登録する情報の選択処理画面(同図(1))、顧客の氏名、電話番号、電子メールアドレス、パスワード、郵便番号などの個人情報入力画面(同図(2))、顧客の住所を住所を入力する画面(同図(3))、住所の詳細を入力する画面(同図(4))、及び入力した情報の内容を確認するための登録内容確認画面(同図(5))の各画面内のデータ入力処理を経て行われ、登録内容確認画面で画面中の「確定」を選択操作すると、受取主が入力したデータが携帯電話4からWebサーバ3へと送信され、Webサーバ3では受信したデータを顧客データベースに登録するようになっている。
【0025】
図5において、認証処理で受取主が登録電話番号とパスワードを入力し、同処理画面の「確定」を選択操作すると、入力したデータがWebサーバ3に送信され、Webサーバ3は受信した登録電話番号とパスワードが顧客データベースに登録されたデータであるか否かデータを検索・照合して確認し、顧客データベースに登録された顧客であることの特定がされたならば再配達受付のためのデータの入力処理を許可し、携帯電話4の表示部41に、同図(2)の配達日入力画面を表示させる。同画面内には、Webサーバ3の入力顧客データベースに登録された受取主の氏名が表示され、受取主は携帯電話4のキーを操作して再配達希望日を入力する。
【0026】
再配達希望日が入力されたならば、携帯電話4の表示部41には、同図(3)の配達時間入力画面が表示され、受取主は同画面中で、荷物の再配達先、際配達時間の指定を行う。そして、同画面中の「次へ」を選択操作すると、同図(4)の登録内容確認画面が表示部41に表示される。
ここで、先に述べた通り、Webサーバ3には、前記2次元コード11aの表示情報を取り込んだ携帯電話4からURLとともに送信された伝票番号や配達担当者の携帯電話番号などのデータが取り込まれており、登録内容確認画面中には、受取主が入力した再配達日時のデータとともに伝票番号や配達担当者の携帯電話番号などのデータも同時に表示される。
【0027】
表示部41に表示された内容を受取主が確認し、表示した条件で荷物の再配達を依頼するときは、表示画面中の「確定」を選択操作することにより、再配達日時のデータとともに同画面中に表示された伝票番号、配達担当者の携帯電話番号などがWebサーバ3に送信され、Webサーバ3では受信したデータを伝票番号に関連付けて配送情報管理データベースに登録する。データの登録がされたならば、Webサーバ3は携帯電話4の表示部41に、同図(5)の受付完了表示画面を表示させ、これにより再配達に関する情報の受付処理が完了する。
【0028】
そして、配送情報管理データベースに登録された再配達に関する情報は、配送情報を処理するホストコンピュータから配達担当者が所持する携帯電話にメールで通知され、これを受け取った配達担当者が受取主が指定した日時に荷物を再配達することで配達処理が終了する。
【0029】
なお、図示した不在連絡票の形態、再配達処理システムの構成は一例であり、本発明はこれらに限定されない。また、2次元コード認識処理機能を備えたカメラ付き携帯電話に代えて、同様の機能を備えたインターネットに接続可能な端末を使用して、コードの読み込みやデータの送受信を行うように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の不在連絡票の一例を示し、(A)は2次元コードを印字したラベルの拡大表面図、(B)はラベルを貼り付けた不在連絡票の裏面図である。
【図2】2次元コードに表示されたデータの構造図である。
【図3】本発明の再配達情報処理システムの構成の一例を示した図である。
【図4】(A)〜(C)は2次元コードを利用して再配達受付Webに携帯電話を接続する処理を説明するための図である。
【図5】再配達受付Webに接続した携帯電話の表示部に表示される画面を示した図である。
【図6】顧客情報登録受付Webに接続した携帯電話の表示部に表示される画面を示した図である。
【図7】従来の不在連絡票の表面図と裏面図である。
【図8】従来の処理システムで再配達受付Webに接続した携帯電話の表示部に表示される画面を示した図である。
【符号の説明】
【0031】
1 不在連絡票、11 ラベル、11a 2次元コード、2 インターネット、3 Webサーバ、4 携帯電話、41 表示部






【特許請求の範囲】
【請求項1】
再配達受付WebのURL、荷物の伝票番号及び配達担当者特定情報の各データを符号化した2次元コードの表示領域が表面に配された配達荷物の不在連絡票。
【請求項2】
2次元コードは、WebのURL、荷物の伝票番号及び配達担当者特定情報の各データを、WebのURLを先頭とした一体のデータ列に編集したデータを符号化したものである請求項1に記載の配達荷物の不在連絡票。
【請求項3】
再配達受付WebのURLと配達担当者特定情報の入力を受け付けて記憶する手段と、
荷物の伝票番号を入力する手段と、
前記WebのURLと配達担当者特定情報、入力された伝票番号の各データをWebのURLを先頭とした一体のデータ列に編集する手段と、
編集されたデータ列を2次元コードに変換しラベル上に印字出力する手段と、
を備えた不在連絡票作成装置。
【請求項4】
インターネットを介して接続された携帯電話とデータを送受信して配達荷物の再配達情報を処理するシステムにおいて、
携帯電話から送信される再配達受付WebのURLを受信して携帯電話の表示部に再配達を受け付けるために必要な情報を入力させるための画面を表示させる手段と、
前記受信したWebのURLと一体の所定長のデータ列の有無を識別し、当該データ列が有るときはデータ列から伝票番号と配達担当者特定情報のデータを抽出する手段と、
抽出された伝票番号と配達担当者特定情報のデータを前記再配達情報の入力画面とともに携帯電話の表示部に表示させる手段と、
携帯電話のキー操作に応じて送信される入力確定データを受信して、入力された再配達情報、前記伝票番号及び配達担当者特定情報の各データをデータベースに登録する手段と、
を備えた配達荷物の再配達情報処理システム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−305950(P2006−305950A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−133605(P2005−133605)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(305062549)ヤマト運輸株式会社 (21)
【Fターム(参考)】