説明

酸性ガスに優れた脱臭効果を有する固形脱臭組成物および該組成物の製造方法

【課題】本発明は、装置を腐食することのない、酸性ガスに優れた脱臭効果を有する固形脱臭組成物および該組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】硫酸鉄、消石灰および活性炭を含み、該硫酸鉄の含有量が固形脱臭組成物の全量中、固形分として10〜60重量%であり、pHが6〜8である固形脱臭組成物である。また、消石灰と活性炭を予め配合し、硫酸鉄溶液を添加混合した後、造粒、乾燥する工程を含む前記固形脱臭組成物の製造方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸性ガスに優れた脱臭効果を有する固形脱臭組成物および該組成物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種有害ガスや悪臭ガスの脱臭剤としては、それらガス成分の物理吸着を利用した脱臭剤が広く実用化されており、このような脱臭剤として、固形脱臭剤に代表される活性炭やゼオライトなどの鉱物質多孔性物質が知られている。また、より高い脱臭効果を得るために、悪臭の種類に応じて固形脱臭剤の表面処理が施され、性能改質がなされている。
【0003】
一般に、硫化水素、メチルメルカプタンなどの酸性ガスを脱臭する場合は、固形脱臭剤の表面を水酸化ナトリウムなどの塩基性物質で表面処理し、酸性ガスと化学中和・脱臭する方法が知られている。しかし、このような方法では、高湿度の悪臭ガスが通過すると、固形脱臭剤の表面に吸着している塩基性物質が脱離し、装置が腐食するという問題があった。
【0004】
さらに、多孔質焼結体に酸化剤を添加することで、酸性ガス、塩基性ガス、中性ガスを同時に脱臭できる吸着材も知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、該吸着材では、酸化剤を内部に保持または浸透させているため、高湿度の悪臭ガスが通過すると、酸化剤が脱離し、装置が腐食するという問題があった。また、該吸着材は、鉄化合物を含むものではない。
【0005】
一方、鉄イオンを配合した消石灰の微粒子を脱硫成分とする脱硫剤が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、該脱硫剤は、消石灰を主成分とするアルカリ性脱硫剤であり、装置の腐食等の問題を解決できるものではない。
【0006】
したがって、装置を腐食するという問題を解消し、かつ、長期にわたり充分な酸性ガスの脱臭効果が得られる固形脱臭組成物はいまだ無いのが現状である。
【0007】
【特許文献1】特開2001−137701号公報
【特許文献2】特開2005−87893号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、装置を腐食することのない、酸性ガスに優れた脱臭効果を有する固形脱臭組成物および該組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、硫酸鉄、消石灰および活性炭を含み、該硫酸鉄の含有量が固形脱臭組成物の全量中、固形分として10〜60重量%であり、pHが6〜8である固形脱臭組成物に関する。
【0010】
硫酸鉄が、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄およびポリ硫酸第二鉄からなる群から選択される1種以上の化合物であることが好ましい。
【0011】
活性炭が、木質材料、ヤシガラおよび石炭からなる群から選択される1種以上の原料からなる活性炭であることが好ましい。
【0012】
さらにバインダーを含むことが好ましい。
【0013】
また、本発明は、消石灰と活性炭を予め配合し、硫酸鉄溶液を添加混合した後、造粒、乾燥する工程を含む前記固形脱臭組成物の製造方法に関する。
【0014】
硫酸鉄溶液を添加混合した後に、さらに、バインダーを添加混合する工程を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、硫酸鉄、消石灰および活性炭を含み、該硫酸鉄の含有量が固形脱臭組成物の全量中、固形分として10〜60重量%であり、pHを6〜8とすることで、装置を腐食することなく、酸性ガスに優れた脱臭効果を有する固形脱臭組成物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、硫酸鉄、消石灰および活性炭を含み、該硫酸鉄の含有量が固形脱臭組成物の全量中、固形分として10〜60重量%であり、pHが6〜8である固形脱臭組成物に関する。
【0017】
本発明で用いる硫酸鉄としては、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄およびポリ硫酸第二鉄からなる群から選択される1種以上の化合物であることが好ましく、ポリ硫酸第二鉄がより好ましい。
【0018】
ポリ硫酸第二鉄は、[Fe2(OH)n(SO43-n/2m(0<n≦2、m=f(n)である)で示される化合物であり、市販されているものを用いることができる。市販品としては、たとえば、ポリテツ(登録商標)(商品名、日鉄鉱業(株)製)などをあげることができる。
【0019】
硫酸鉄の含有量は、固形脱臭組成物の全量中、固形分として10〜60重量%であり、30〜50重量%であることが好ましい。硫酸鉄の含有量が10重量%未満であると充分な脱臭効果が得られない傾向があり、60重量%をこえると充分な脱臭効果が得られない傾向があり、さらに、固形脱臭組成物の乾燥に長時間を要するため、経済的にも好ましくない。
【0020】
本発明においては、消石灰は硫酸鉄を中和するために添加する。消石灰を用いて中和すると石膏が副生する。副生した石膏は、水に難溶性であるため、高湿度のガスが通気してもペレットから溶出することがないため好ましい。一方、例えば、水酸化ナトリウムで中和すると硫酸ナトリウムが副生する。該副生物は水に溶解し易いため、高湿度のガスを通気するとペレットから溶出し、造粒物が崩れて粉化してしまうおそれがあるため、好ましくない。したがって、消石灰以外の塩基性化合物では充分な脱臭効果が得られない。
【0021】
消石灰の含有量は、硫酸鉄を中和するために必要な量を添加すればよく、特に限定されるものではないが、固形脱臭組成物の全量中5〜36重量%であることが好ましく、15〜30重量%であることがより好ましい。消石灰の含有量がこの範囲を外れると、硫酸鉄を充分に中和することができないため、装置が腐食する傾向がある。
【0022】
また、硫酸鉄と消石灰の配合比は、特に限定されるものではないが、消石灰/硫酸鉄=0.4〜0.6(重量比)であることが好ましく、0.5〜0.6(重量比)であることがより好ましい。消石灰の配合比が0.4未満であると固形脱臭組成物のpHが6未満となり、装置が腐食する傾向があり、0.6をこえると固形脱臭組成物のpHが8をこえ、装置が腐食する傾向がある。
【0023】
本発明で用いる活性炭としては、特に限定されず、種々の活性炭を用いることができる。活性炭としては、黒鉛;褐炭、れき青炭などの石炭、石油または石炭ピッチなどの鉱物系材料;オガクズや間伐材、解体廃材などの木質材料;果実殻(ヤシガラなど)などの植物系材料;動物の骨、皮などの動物系材料;ポリアクリロニトリル(PAN)、フェノール系樹脂、セルロース、再生セルロースなどの高分子材料を原料とする活性炭などがあげられ、これらは、単独でまたは二種以上組み合わせて使用することができる。これらの中でも、木質材料、ヤシガラおよび石炭からなる群から選択される1種以上の原料からなる活性炭が安価に入手できる点から好ましい。
【0024】
活性炭の形状は、特に限定されるものではないが、粒状(粉粒状)、繊維状などであってもよい。
【0025】
粉粒状活性炭の平均粒子径は、1〜1000μmであることが好ましく、繊維状活性炭の平均繊維径は、10〜50μmであることが好ましい。
【0026】
また、活性炭の比表面積は、100〜1500m2/gであることが好ましく、200〜1000m2/gであることがより好ましい。比表面積が100m2/g未満であると脱臭効果が低下する傾向があり、1500m2/gをこえると活性炭価格が高くなるため、経済的に好ましくないものである。
【0027】
活性炭の含有量は、固形脱臭組成物の全量中4〜85重量%であることが好ましく、20〜55重量%であることがより好ましい。活性炭の含有量が4重量%未満であると固形脱臭組成物の乾燥に長時間を要するため経済的に好ましくない。また、85重量%をこえると充分な脱臭効果が得られない傾向がある。
【0028】
また、本発明の固形脱臭組成物には、適当な形状(例えば、粒状、シート状、ハニカム状など)に成形するために、バインダー成分を含有してもよい。
【0029】
バインダー成分としては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル系生分解性樹脂、カルボキシメチルセルロース(CMC)、デンプン、アルギン酸ソーダ、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、ポリビニルアルコールなどをあげることができ、これらを、単独でまたは二種以上組み合わせて使用することができる。これらの中でも、脱臭性能と生産コストの点から、ポリビニルアルコールが好ましい。
【0030】
バインダー成分の添加量としては、固形脱臭組成物の全量中、固形分として0.1〜15重量%となるように添加することが好ましく、1〜5重量%となるように添加することがより好ましい。
【0031】
本発明の固形脱臭組成物には、発明の効果を損なわない程度で種々の添加物を配合することができる。そのような添加物の具体例としては、例えば、ベントナイト、アタパルジャイト、セピオライト、ゼオライトなどがあげられる。
【0032】
また、本発明の固形脱臭組成物のpHは、6〜8であり、6.5〜7.5であることが好ましい。pHがこの範囲を外れると、装置が腐食する傾向があるため好ましくない。
【0033】
ここで、固形脱臭組成物のpHは、以下の方法で測定した値で示される。
【0034】
100ccの三角フラスコに固形脱臭組成物(造粒物)を3g秤取り、水100ccを追加して総重量を測定し、ホットプレートに乗せ穏やかに煮沸を5分間継続後、室温で放冷する。室温になった後、総重量を計り、煮沸前より不足分の蒸留水を追加する。得られた固形脱臭剤の水溶液のpHをpHメータにて測定し、該値を本発明の固形脱臭組成物のpHとする。
【0035】
また、本発明の固形脱臭組成物の製造方法としては、消石灰と活性炭を予め配合し、硫酸鉄溶液を添加混合した後、造粒、乾燥して製造することが好ましい。
【0036】
硫酸鉄溶液は、硫酸鉄水溶液であることが好ましい。また、硫酸鉄溶液の濃度は特に限定されるものではなく、適宜決定することができる。
【0037】
消石灰と活性炭を予め配合することで急激な中和熱の発生を防止し、中和で生成する水酸化鉄を均一に分散させることができるため好ましい。
【0038】
造粒方法、乾燥方法としては、通常の方法を用いることができるが、たとえば、圧縮造粒機や押出造粒機により造粒し、振動乾燥機や流動層乾燥機等により乾燥することができる。
【0039】
また、前記製造方法において、硫酸鉄溶液を添加混合した後に、さらに、バインダーを添加混合する工程を含むことが好ましい。
【0040】
本発明の固形脱臭組成物が脱臭できる気体としては、硫化水素、メチルメルカプタンなどの酸性ガスなどがあげられる。
【0041】
また、本発明の固形脱臭組成物は、乾式吸着脱臭塔の充填剤として好適に用いることができる。
【実施例】
【0042】
つぎに本発明を実施例をあげて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0043】
<造粒物の物性測定>
(pH)
(1)100ccの三角フラスコに造粒物を3g秤取り、水100ccを追加して総重量を測定する。
(2)ホットプレートに乗せ穏やかに煮沸を5分間継続後、室温で放冷する。室温になった後、総重量を計り、煮沸前より不足分の蒸留水を追加する。
(3)pHメーターでpHを測定する。測定値をその造粒物のpHとする。
【0044】
(硬度)
(1)メスシリンダーの空重量を予め計り、次にペレットサンプルを100ccの標線まで充填し、全重量を測定後、サンプル重量を求める。
(2)篩受器に鋼球(直径11mm)30個と上記サンプル100ccを投入し、篩蓋をして篩振とう機に30分かける。
(3)受器の硬球を取り除いたサンプルを予め計量した別の10メッシュの篩に移し、篩振とう機に3分かける。
(4)篩の全重量を測定し、次式により硬度を算出する。
硬度(%)=(10メッシュ篩上のサンプル重量)/(サンプルの全重量)×100
【0045】
(粒度)
(1)7.5メッシュの篩の空重量を予め測定する。
(2)篩受器に7.5メッシュ、3.5メッシュの順にセットし、精秤したサンプル100gを投入し、篩蓋をして篩振とう機にセットし10分間振とうする。
(3)7.5メッシュの篩を取り出し総重量を測定する。
(4)粒度(%)=(7.5メッシュの篩総重量−篩空重量)/サンプル重量×100
【0046】
<脱臭性能評価方法>
(硫化水素)
(1)内径34mmのガラスカラムに造粒サンプルを15cm充填し、硫化水素100ppmに調整したガスを空塔速度30cm/秒(16.3 L/分)で通気させた。
(2)通気開始から所定時間ごとにカラムの入口と出口の硫化水素濃度を検知管で測定し、脱臭率を次式で求めた。
脱臭率(%)=((入口濃度−出口濃度)/入口濃度)×100
【0047】
(メチルメルカプタン)
(1)5Lのテドラバックに造粒サンプルを5g投入し、無臭空気を3L充填した。
(2)そこへ初期メチルメルカプタン濃度が100ppmとなるようにガスタイトシリンジで注入し、注入時点から30、60、120分後のメチルメルカプタン濃度を検知管で測定した。なお、造粒物を投入しない空試験も実施し、メチルメルカプタン濃度が100ppmであることを確認した。
(3)脱臭率は次式にて算出した。
脱臭率(%)=(100−(測定値))/100×100
【0048】
実施例1
小型ミキサー(MARUI(株)製)の受け皿に木質活性炭10重量部と消石灰30重量部を投入し、攪拌しながら、ポリ硫酸第二鉄水溶液(商品名:ポリテツ(登録商標)、日鉄鉱業(株)製、固形分濃度:40重量%)150重量部を投入した。投入後5分間攪拌し、造粒用粉体を得た。
【0049】
得られた造粒用粉体をディスクペレッター(不二パウダル(株)製F−5/11型)に全量投入し、5mm径の円柱状造粒物を得た。その後、得られた造粒物を105℃の恒温乾燥機にて5時間乾燥させ、評価用の造粒物を得た。得られた造粒物のpHは、7.0であった。また、得られた造粒物の硫化水素の脱臭率を評価した結果を表2に示す。
【0050】
実施例2〜5、比較例1〜4
小型ミキサー(MARUI(株)製)の受け皿に活性炭と消石灰を表1に示す量を投入し、攪拌しながら、ポリ硫酸第二鉄水溶液(商品名:ポリテツ(登録商標)、日鉄鉱業(株)製、固形分濃度:40重量%)とバインダーとしてポリビニルアルコール水溶液(濃度:7.7重量%)を投入した。投入後5分間攪拌し、造粒用粉体を得た。ポリビニルアルコール水溶液は脱臭剤組成物に対し固形分2重量%を、外数で添加した。
【0051】
得られた造粒用粉体をディスクペレッター(不二パウダル(株)製F−5/11型)に全量投入し、5mm径の円柱状造粒物を得た。その後、得られた造粒物を105℃の恒温乾燥機にて5時間乾燥させ、評価用の造粒物を得た。評価結果を表2および3に示す。
【0052】
実施例6
バインダーとしてポリビニルアルコール水溶液のかわりに、水系ウレタン樹脂(商品名:スーパーフレックス860(第一工業製薬(株)製)、ポリエステル系アニオン性水系ウレタン樹脂)の40%水溶液を用いた以外は実施例2と同様にして、評価用の造粒物を得た。評価結果を表2および3に示す。
【0053】
実施例7
バインダーとしてポリビニルアルコール水溶液のかわりに、ポリエステル系生分解性樹脂(商品名:プラセマL110(第一工業製薬(株)製)、ポリ乳酸エマルジョン)の13%水溶液を用いた以外は実施例3と同様にして、評価用の造粒物を得た。評価結果を表2および3に示す。
【0054】
実施例8
ポリ硫酸第二鉄水溶液のかわりに、硫酸第二鉄水溶液(濃度:40重量%)を用いた以外は実施例4と同様にして、評価用の造粒物を得た。評価結果を表2および3に示す。
【0055】
実施例9
ポリ硫酸第二鉄水溶液のかわりに、硫酸第一鉄水溶液(濃度:30重量%)を用いた以外は実施例2と同様にして、評価用の造粒物を得た。評価結果を表2および3に示す。
【0056】
比較例5
消石灰を水酸化ナトリウムに変更し、表1に示す量にした以外は実施例1と同様にして、評価用の造粒物を得た。評価結果を表2および3に示す。
【0057】
比較例6
ポリ硫酸第二鉄を塩化第二鉄に変更した以外は、実施例1と同様にして、評価用の造粒物を得た。評価結果を表2および3に示す。
【0058】
比較例7
市販の水酸化鉄(商品名:リモニド、(株)日本リモナイト製)を用いて、硫化水素およびメチルメルカプタンの脱臭率を評価した。評価結果を表2および3に示す。
【0059】
【表1】

【0060】
【表2】

【0061】
表2および図1〜3から明らかなように、ポリ硫酸第二鉄の配合量が本発明の範囲外である場合(図1)、ポリ硫酸第二鉄、消石灰の一方のみを用いた場合(図2)、消石灰を水酸化ナトリウムに、ポリ塩化第二鉄を塩化第二鉄に置き換えた場合(図3)のいずれの場合も、4〜5時間経過後に硫化水素の脱臭率が著しく低下し、脱臭効果が持続できないことがわかる。
【0062】
【表3】

【0063】
表3から明らかなように、ポリ硫酸第二鉄の配合量が本発明の範囲外である場合、ポリ硫酸第二鉄、消石灰の一方のみを用いた場合、消石灰を水酸化ナトリウムに、ポリ塩化第二鉄を塩化第二鉄に置き換えた場合のいずれの場合も、メチルメルカプタンの脱臭率が低く、脱臭効果が充分でないことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】硫化水素の脱臭率の経時変化を示すグラフである。
【図2】硫化水素の脱臭率の経時変化を示すグラフである。
【図3】硫化水素の脱臭率の経時変化を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硫酸鉄、消石灰および活性炭を含み、該硫酸鉄の含有量が固形脱臭組成物の全量中、固形分として10〜60重量%であり、pHが6〜8である固形脱臭組成物。
【請求項2】
硫酸鉄が、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄およびポリ硫酸第二鉄からなる群から選択される1種以上の化合物である請求項1記載の固形脱臭組成物。
【請求項3】
活性炭が、木質材料、ヤシガラおよび石炭からなる群から選択される1種以上の原料からなる活性炭である請求項1または2記載の固形脱臭組成物。
【請求項4】
さらにバインダーを含む請求項1〜3のいずれかに記載の固形脱臭組成物。
【請求項5】
消石灰と活性炭を予め配合し、硫酸鉄溶液を添加混合した後、造粒、乾燥する工程を含む請求項1〜4のいずれかに記載の固形脱臭組成物の製造方法。
【請求項6】
硫酸鉄溶液を添加混合した後に、さらに、バインダーを添加混合する工程を含む請求項5記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−194619(P2008−194619A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−32605(P2007−32605)
【出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【出願人】(000003506)第一工業製薬株式会社 (491)
【Fターム(参考)】