説明

酸素吸収剤

【課題】酸素吸収速度、持続性等の酸素吸収性能が優れた有機系酸素吸収剤を提供する。
【解決手段】H−NMR測定から算出した共役樹脂酸量が30質量%以上であるロジン及び/又はその誘導体と、元素周期律表の第VIII族の遷移金属、マンガン、銅及び亜鉛から選択された一種類以上の金属原子を含む組成物からなり、ロジン及び/又はロジンエステル等の誘導体に対する金属原子の量が5ppm以上であることを特徴とする酸素吸収剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品、飲料、医薬品や電子材料等の酸素による品質劣化を防ぐために使用される酸素吸収剤に関する。
【背景技術】
【0002】
食品、飲料、医薬品等は、酸素により品質の劣化が起こるため、それらを酸素不在下又
は酸素が極めて少ない条件下で、貯蔵することが要求される。そのため、食品、飲料、医薬品等を貯蔵する容器又は包装内に窒素を充填することも行なわれているが、例えば、製造時にコストアップになる問題、一旦開封すると外部から空気が流入し、それ以後の品質劣化を防止することができなくなる問題がある。従って、容器又は包装内に残存する酸素を吸収させて、系内から酸素を除去する検討が種々行なわれている。そのような検討を可能にするために、従来からさまざまな酸素吸収剤が提案されている(たとえば特許文献1から4) 。
【0003】
代表的な酸素吸収剤としては無機系では主剤が鉄粉である鉄系のもの、有機系では主剤がアスコルビン酸であるアスコルビン酸系や共役ジエン重合体のものが従来からよく用いられている。一般的にこれら酸素吸収剤の活性(酸素吸収速度、持続性等)を比較した場合、鉄系酸素吸収剤の方が優れていることが多い。しかしながら、鉄系酸素吸収剤は、金属そのものを主剤にしているため、食品分野では衛生上好まれない。又、異物検査時に使用される金属探知器に反応してしまうため、酸素吸収剤投入前に異物検査を行わなければならないことや、酸素吸収剤が封入された食品を電子レンジで加熱すると内容物がスパークする恐れがあるなどの理由から有機系の酸素吸収剤が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭63−198962号公報
【特許文献2】特開平1−67252号公報
【特許文献3】特開平4−29741号公報
【特許文献4】特開2000−462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は酸素吸収速度、持続性等の酸素吸収性能が優れた有機系酸素吸収剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、NMR測定から算出した共役樹脂酸量が30質量%以上であるロジン及び/又はその誘導体と、元素周期律表の第VIII族の遷移金属、マンガン、銅及び亜鉛から選択された一種類以上の金属原子を含む組成物からなり、ロジン及び/又はその誘導体に対する金属原子の量が5ppm以上であることを特徴とする酸素吸収剤である。
また、本発明は、前記組成物がさらに担体物質を含む酸素吸収剤を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、酸素吸収速度、持続性等の酸素吸収性能に優れるだけでなく、単独での利用や熱可塑性樹脂などとの組み合わせでの利用も容易である酸素吸収剤を提供することにある。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において特定の機能を発現する物質として具体的な化合物を例示する場合があるが、本発明はこれに限定されない。また、例示される材料は、特に記載がない限り、単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。
【0009】
(ロジン及びロジン誘導体)
本発明におけるロジンは、トール油ロジン、ガムロジン、ウッドロジン、精製ロジンなどのことであり、ロジン誘導体は、これらロジンとの反応物であるロジンエステル、ロジンアミド、ロジンの金属塩等のことである。また、α,β−不飽和カルボン酸とロジンとの付加物も使用することができる。
【0010】
本発明の酸素吸収性能を得るためには、共役二重結合を持つロジンを含有する必要があり、共役二重結合を持つロジン中の化学成分としては、アビエチン酸、ネオアビエチン酸、パラストリン酸などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、特に強力な酸素吸収性能が必要な場合は、共役二重結合を持つロジンを精製により取り出し、用いることも可能である。
【0011】
これらの共役二重結合の量を定量的に示す指標として、共役樹脂酸量を用いる。この共役樹脂酸量は、核磁気共鳴分光法(NMR)により、求めることができる。具体的には、プロトンNMR(H−NMR)測定結果の7ppm付近の吸収は芳香族系、5〜6ppm付近の吸収は共役酸系の樹脂酸に夫々由来するため、全体のプロトン吸収に対するそれぞれのプロトン吸収比率を算出することでロジン及び/又はロジン誘導体中の共役樹脂酸量が求められる。
この指標から良好な酸素吸収性能を得るためには、共役樹脂酸量が、30質量%以上であることが好ましく、特に好ましいのは50質量%以上である。
【0012】
本発明で得られる酸素吸収性能は、共役二重結合を持つロジン中の共役二重結合が酸化されることによって、雰囲気内の酸素が消費されることによるものである。また、酸化反応触媒として、遷移金属塩を用いることにより、酸化が促進され良好な酸素吸収性能が得られる。
【0013】
本発明の酸素吸収剤は、天然物由来のロジンを用いていることから、酸素吸収後の分解生成物もロジンの誘導体であるため、本酸素吸収剤による臭気などの分解生成物が食品包装等に用いる場合、内容物に及ぼす影響は小さい。
【0014】
本発明において使用できる前記精製ロジンとは、蒸留、吸着、溶媒抽出、晶析など種々の処理により精製したロジンをいう。
【0015】
また前記α,β−不飽和カルボン酸とロジンとの付加反応物において、α,β−不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。そしてこれらをディールス・アルダー反応させることによりロジンに付加させた樹脂を使用することができる。
【0016】
前記ロジンエステルは、ロジンとポリオール成分をエステル化反応させることにより得られる。エステル化反応は、公知の方法、例えば、不活性ガスの雰囲気下にロジンとポリオールとを200〜300℃に加熱し、生成した水を系外に除去することによって行うことができる。
【0017】
このエステル化反応は、エステル化触媒の存在下で行うことができる。エステル化触媒としてはリン酸、p-トルエンスルホン酸、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウムなどの公知の触媒が挙げられる。
【0018】
ロジンをエステル化するポリオール成分としては、特に限定されないが、n-オクチルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコールのような1価のアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチルグリコールなどの2価のアルコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの3価のアルコール、ペンタエリスリトール、ジグリセリンなどの4価のアルコール、ジペンタエリスリトール、ソルビトールなどの6価のアルコールが挙げられる。これらのポリオール成分の中でもロジンのハンドリング性等を考慮すると、ペンタエリスリトール又はグリセリンを使用することが好ましい。
【0019】
(金属)
本発明の酸素吸収剤に含まれる金属原子は、元素周期律表の第VIII族の遷移金属、マンガン、銅及び亜鉛から選択された一種以上の金属原子であり、化合物又は錯体としてロジン及び/又はロジン誘導体に添加することができる。
【0020】
本発明において、前記金属原子をロジン及び/又はロジン誘導体中に添加、混合するには金属原子を含有する化合物(以下、金属触媒化合物と称する)を用いることが好ましい。金属触媒化合物は前記金属原子の低価数の無機酸塩、有機酸塩又は錯塩の形で使用される。
無機酸塩としては、塩化物や臭化物等のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩等が挙げられる。一方、有機酸塩としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、ホスホン酸塩等が挙げられる。また、β−ジケトン又はβ−ケト酸エステル等との遷移金属錯体も利用することができる。中でも、酸素吸収機能が良好であることから、前記金属原子を含むカルボン酸塩、ハロゲン化物、アセチルアセトネート錯体が好ましい。
上記金属触媒化合物は、一種以上を添加することができるが、金属原子としてコバルトを含むものが特に酸素吸収機能に優れており、好ましく用いられる。
【0021】
本発明の酸素吸収剤の酸素吸収速度を向上させる手段して、酸素吸収剤と酸素との接触面積を広げる効果を付与することが好ましく、こうした効果を持つ酸素吸収促進物質を添加しても良い。具体的な、酸素吸収促進物質としては、シリカ、アルミナ、マグネシア、チタニア、活性炭、モレキュラーシーブス等の合成ゼオライト、モルデナイト、エリオナイト等の天然ゼオライト、パーライト、活性白土等の粘土鉱物、ハイドロタルサイト等の層状化合物等が挙げられる。
【0022】
ロジン及び/又はロジン誘導体に添加される前記金属原子の濃度は特に制限はないが、ロジン及び/又はロジン誘導体に対して5ppm以上が好ましく、より好ましくは10ppm以上である。金属原子の添加量が5ppm以上であれば、本発明の酸素吸収剤の酸素吸収機能が十分に発現する。ロジン及び/又はロジン誘導体に金属触媒化合物を添加する方法は特に限定されず、任意の方法で添加することができる。
【0023】
(酸素吸収剤の作成方法)
本発明の酸素吸収剤を構成するロジン及び/又はロジン誘導体が可溶なメチルエチルケトンなどの溶媒に溶解させ、そこに遷移金属塩などを加え、十分に攪拌混合した後に、溶媒除去する方法や、ロジン又はロジン誘導体を軟化させた状態で遷移金属塩を加える方法など様々な方法があるが酸素吸収剤の作成方法は限定されない。
【0024】
本発明の酸素吸収剤は、粉状にして、小袋に充填した形で、各種包装内に内容物と一緒に充填して利用できる。また、他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂中に混合して、各種包装材料、工業用材料などの酸素バリア性を要求されるあらゆる用途に利用できる。
【0025】
本発明の酸素吸収剤は、他の包装と組み合わせて様々な物品を収納、保存することができる。例えば、飲料、調味料、穀類、無菌での充填もしくは加熱殺菌の必要な液体及び固体加工食品、化学薬品、液体生活用品、医薬品、半導体集積回路並びに電子デバイス等、種々の物品を収納することができる。
【実施例】
【0026】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0027】
実施例1
(ロジンエステルの製造方法)
温度計、攪拌機、水抜き管、窒素導入管を付した500mlのガラス製反応容器に中国産ガムロジンを300g仕込み、窒素気流下ロジンを溶融し、200℃まで昇温した。200℃にてペンタエリスリトールを25g、加え、275℃まで昇温して、同温度で12時間反応してロジンエステルを得た。
【0028】
(酸素吸収剤の製造方法)
300ccのビーカー内に、ロジンエステル10gとメチルエチルケトン(関東化学株式会社製試薬)100cc及びステアリン酸コバルト(関東化学株式会社製試薬)を21.2mg(コバルト含有量で約200ppm)を入れ、十分に攪拌後、エバポレーターにて、メチルエチルケトンを除去し、粉状の酸素吸収剤1を得た。
【0029】
実施例2
ペンタエリスリトールの代わりにグリセリン27gとしたこと以外は、実施例1と同様の方法で、酸素吸収剤2を得た。
【0030】
実施例3
ペンタエリスリトールの代わりにグリセリン30gとし、添加する金属触媒化合物を酢酸コバルトとしたこと以外は、実施例1と同様の方法で、酸素吸収剤3を得た。
【0031】
実施例4
ペンタエリスリトールの代わりにグリセリン39gとし、添加する金属触媒化合物をナフテン酸コバルトとしたこと以外は、実施例1と同様の方法で、酸素吸収剤4を得た。
【0032】
実施例5
添加する金属触媒化合物をオクタン酸コバルトとしたこと以外は、実施例1と同様の方法で、酸素吸収剤5を得た。
【0033】
実施例6
添加する金属触媒化合物を酢酸マンガン4水和物(関東化学株式会社製試薬)9mg(マンガン含有量で約200ppm)としたこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤6を得た。
【0034】
実施例7
添加する金属触媒化合物をヨウ化銅(関東化学株式会社製試薬)6mg(銅含有量で約200ppm)としたこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤7を得た。
【0035】
実施例8
温度計、攪拌機、水抜き管、窒素導入管を付した500mlのガラス製反応容器に中国産ガムロジンを230g仕込み、窒素気流下ロジンを溶融し、160℃まで昇温した。160℃でフマル酸を30g加えて200℃まで1時間かけて昇温した。
次いで、そのままの温度で2時間反応させた後、200℃にてペンタエリスリトールを54g加え、275℃まで昇温して、同温度で8時間反応したこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤8を得た。
【0036】
実施例9
フマル酸を42g、ペンタエリスリトールを38gにした以外は、実施例8と同様の方法で、酸素吸収剤9を得た。
【0037】
実施例10
ステアリン酸コバルトの添加量を0.53mg(コバルト含有量で約5ppm)としたこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤10を得た。
【0038】
実施例11
ステアリン酸コバルトの添加量を42mg(コバルト含有量で約400ppm)としたこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤11を得た。
【0039】
実施例12
ステアリン酸コバルトの添加量を105mg(コバルト含有量で約1000ppm)としたこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤12を得た。
【0040】
実施例13
ステアリン酸コバルトの添加量を1.06mg(コバルト含有量で約10ppm)としたこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤13を得た。
【0041】
実施例14
ステアリン酸コバルトの添加量を5.3mg(コバルト含有量で約50ppm)としたこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤14を得た。
【0042】
実施例15
ステアリン酸コバルトの添加量を10.6mg(コバルト含有量で約100ppm)としたこと以外は実施例1と同様の方法で酸素吸収剤15を得た。
【0043】
比較例1
(ロジンエステルの製造方法)
温度計、攪拌機、水抜き管、窒素導入管を付した500mlのガラス製反応容器に中国産ガムロジンを300g仕込み、窒素気流下ロジンを溶融し、200℃まで昇温した。200℃にてペンタエリスリトールを25g加え、275℃まで昇温して、同温度で12時間反応してロジンエステルを得た。
【0044】
(酸素吸収剤の製造方法)
300ccのビーカー内に、ロジンエステル10gとメチルエチルケトン(関東化学株式会社製試薬)100ccを入れ、十分に攪拌後、エバポレーターにて、メチルエチルケトンを除去し、粉状の酸素吸収剤16を得た。
【0045】
比較例2
(ロジンエステルの製造方法)
温度計、攪拌機、水抜き管、窒素導入管を付した500mlのガラス製反応容器に不均化ガムロジン(G-100F、ハリマ化成(株))を250g仕込み、窒素気流下ロジンを溶融し、200℃まで昇温した。200℃にてペンタエリスリトールを25g加え、275℃まで昇温して、同温度で12時間反応してロジンエステルを得た。
【0046】
(酸素吸収剤の製造方法)
300ccのビーカー内に、ロジンエステル10gとメチルエチルケトン(関東化学株式会社製試薬)100cc及びステアリン酸コバルト(関東化学株式会社製試薬)を21.2mg(コバルト含有量で約200ppm)を入れ、十分に攪拌後、エバポレーターにて、メチルエチルケトンを除去し、粉状の酸素吸収剤17を得た。
【0047】
実施例及び比較例で得られたロジンエステルの共役樹脂酸量及び酸素吸収量を以下の方法で測定した結果を表1に示す。
【0048】
(共役樹脂酸量の測定)
ロジン誘導体を重クロロホルムに溶解し(10%溶液)、プロトンNMRにより測定する。測定結果のプロトンNMR7ppm付近の吸収は芳香族系、5〜6ppm付近の吸収は共役酸系の樹脂酸に夫々由来するため、全体のプロトン吸収に対するそれぞれのプロトン吸収比率を算出することでロジン又はロジン誘導体中の共役樹脂酸量(質量%)が求められる。
【0049】
(酸素吸収量の測定方法)
粉状物を2g秤量し、薬包紙に包み、アルミ箔積層フィルムからなる25cm×18cmの3方シール袋に、水10mlと共に封入し、空気量400mlとして密封した(袋内の湿度は100%RH(相対湿度)とした。)。40℃下で7日、14日、28日保存後に、袋内の酸素濃度を酸素濃度計(東レエンジニアリング(株)製、商品名:LC−700F)で測定し、この酸素濃度から酸素吸収量(cc/g)を計算した。数値が高いほど酸素吸収性能に優れ好ましい。
【0050】
ロジンエステルと遷移金属塩からなる酸素吸収剤は、良好な酸素吸収性能を示した(実施例1から15)。また、遷移金属塩の添加量が増えると酸素吸収性能は良好になることが分かる(実施例1、10、11、12、13、14、15)。一方、ロジンエステルに遷移金属塩を添加しない酸素吸収剤では全く酸素吸収性能を示さず(比較例1)、また、共役二重結合を持たないロジンエステルを使用した酸素吸収剤も全く酸素吸収性能を示さなかった(比較例2)。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の酸素吸収剤は、優れた酸素吸収性能を持ち合わせ、食品、飲料、医薬品や電子材料等の酸素による品質劣化を防ぐ用途に好適である。
【0052】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
H−NMR測定から算出した共役樹脂酸量が30質量%以上であるロジン及び/又はその誘導体と、元素周期律表の第VIII族の遷移金属、マンガン、銅及び亜鉛から選択された一種類以上の金属原子を含む組成物からなり、ロジン及び/又はその誘導体に対する金属原子の量が5ppm以上であることを特徴とする酸素吸収剤。
【請求項2】
前記ロジン及び/又はその誘導体がロジンエステルである請求項1に記載の酸素吸収剤。
【請求項3】
前記ロジンエステルのポリオール成分がグリセリン又はペンタエリスリトールである請求項2に記載の酸素吸収剤。
【請求項4】
前記組成物がさらに担体物質を含む請求項1〜3のいずれかに記載の酸素吸収剤。

【公開番号】特開2011−189238(P2011−189238A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−55616(P2010−55616)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(000004466)三菱瓦斯化学株式会社 (1,281)
【出願人】(000233860)ハリマ化成株式会社 (167)
【Fターム(参考)】