説明

重量超過発生警報装置及びこれを用いるキャビネット

【課題】本発明は、重量超過発生警報装置及びこれを用いるキャビネットを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のキャビネットは、電子設備を収容したラック及び重量超過発生警報装置を備え、前記重量超過発生警報装置は、重量計測回路、AD変換チップ、制御チップ及び警報装置を備え、前記重量計測回路は、前記ラックの底部に設置される少なくとも1つの重量センサーを備え、前記重量センサーは、前記ラックの重量を感知してアナログ信号に変換してから前記重量計測回路によって前記AD変換チップに送信し、前記AD変換チップは、前記アナログ信号をデジタル信号に変換してから前記制御チップに送信し、前記制御チップは、前記デジタル信号を規定した重量と比較して、もし規定した重量を超過すると、前記警報装置を制御して警報を出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、規定した重量を超過すると自動的に警報を出すキャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報技術の発展に伴って、知識経済も増長し、データを貯蓄及び演算するために、各種のデータ貯蓄センター及びデータ演算センターが確立した。複数のサーバーを1つのキャビネットに装着すると、空間を節約するばかりでなく、且つ便利に管理することができ、複数のサーバーが協同して作動するため、大きい演算項目を実行することができる。従って、サーバーキャビネットは、データ貯蓄センター及びデータ演算センターを確立する時に広く応用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、キャビネットが長期間、規定した重量を超過すると、キャビネットが変形しやすくなり、内部に取り付けられているサーバーの位置が移動してしまうという問題を招く。
【0004】
本発明の目的は、前記課題を解決し、規定した重量を超過すると自動的に警報を出す重量超過発生警報装置及びこれを用いるキャビネットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る重量超過発生警報装置は、重量計測回路、AD変換チップ、制御チップ及び警報装置を備え、前記重量計測回路は、少なくとも1つの重量センサーを備え、前記重量センサーは、重量を感知してアナログ信号に変換してから前記重量計測回路によって前記AD変換チップに送信し、前記AD変換チップは、前記アナログ信号をデジタル信号に変換してから前記制御チップに送信し、前記制御チップは、前記デジタル信号を規定した重量と比較して、もし規定した重量を超過すると、前記警報装置を制御して警報を出す。
【0006】
本発明に係るキャビネットは、電子設備を収容したラック及び重量超過発生警報装置を備え、前記重量超過発生警報装置は、重量計測回路、AD変換チップ、制御チップ及び警報装置を備え、前記重量計測回路は、前記ラックの底部に設置される少なくとも1つの重量センサーを備え、前記重量センサーは、前記ラックの重量を感知してアナログ信号に変換してから前記重量計測回路によって前記AD変換チップに送信し、前記AD変換チップは、前記アナログ信号をデジタル信号に変換してから前記制御チップに送信し、前記制御チップは、前記デジタル信号を規定した重量と比較して、もし規定した重量を超過すると、前記警報装置を制御して警報を出す。
【発明の効果】
【0007】
従来の技術に比べて、本発明のキャビネットには、重量超過発生警報装置が設置され、前記キャビネットの重量をリアルタイムにモニタリングすることができ、もし前記キャビネットが規定した重量を超過すると、すぐ警報を出して、前記キャビネットの長時間の重量超過による変形及び内部電子設備の位置移動を免れる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係るキャビネットの立体図である。
【図2】図1に示すキャビネットに用いられる重量超過発生警報装置の回路図である。
【図3】図1に示すキャビネットに用いられる重量超過発生警報装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
図1〜図3を参照すると、本発明の実施形態に係るキャビネット10は、ラック11及び重量超過発生警報装置12を備える。
【0011】
前記ラック11の内部には、サーバーのような電子設備が収容され、もし前記電子設備が重過ぎると、前記ラック11の変形を招く。本実施形態において、前記ラック11の底部には、4つの支持部111が設置される。
【0012】
前記重量超過発生警報装置12は、前記ラック11に設置される。図2及び図3を参照すると、前記重量超過発生警報装置12は、重量計測回路13、AD変換チップ14、制御チップ15、警報装置16及び表示装置17を備える。
【0013】
前記重量計測回路13は、少なくとも1つの重量センサー131を備える。前記重量センサー131は、前記ラック11の底部に設置されて前記ラック11の重量を感知するために用いられ、且つ前記ラック11の重量をアナログ信号に変換してから前記重量計測回路13によって前記AD変換チップ14に送信する。本実施形態において、4つの前記重量センサー131が、それぞれ前記ラック11の4つの支持部111の底部に設置されて地面に接触する。
【0014】
前記AD変換チップ14は、前記重量計測回路13と前記制御チップ15との間に接続されて、前記重量計測回路13からのアナログ信号をデジタル信号に変換してから前記制御チップ15に送信する。本実施形態において、前記AD変換チップ14は、AD7195チップを採用する。
【0015】
前記制御チップ15は、前記AD変換チップ14に接続されて、前記AD変換チップ14からのデジタル信号を規定した重量と比較して、もし規定した重量を超過すると、前記警報装置16に警報信号を送信する。前記制御チップ15は、各種の規格のシングルチップマイクロコンピュータ又はARMチップであることができる。本実施形態において、前記制御チップ15は、89C52シングルチップマイクロコンピュータを採用する。
【0016】
前記警報装置16は、前記制御チップ15に接続されて、前記制御チップ15からの警報信号を受信して警報する。前記警報装置16は、音声警報装置又はランプ警報装置であることができる。本実施形態において、前記警報装置16はブザーである。
【0017】
前記表示装置17は、駆動回路171及び表示スクリーン172を備える。前記駆動回路171は、前記制御チップ15に接続され、前記制御チップ15は、前記駆動回路171によって重量情報を前記表示スクリーン172に表示する。本実施形態において、前記表示スクリーン172は、液晶表示スクリーンであり、前記ラック11の上部に取り付けられる。
【0018】
本発明のキャビネット10には重量超過発生警報装置12が設置されて、前記キャビネット10の重量をリアルタイムにモニタリングすることができ、もし前記キャビネット10が規定した重量を超過すると、すぐ警報を出して、前記キャビネット10の長時間の重量超過による変形及び内部電子設備の位置移動を免れる。
【0019】
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であることは勿論であって、本発明の技術的範囲は、以下の特許請求の範囲から決まる。
【符号の説明】
【0020】
10 キャビネット
11 ラック
12 重量超過発生警報装置
13 重量計測回路
14 AD変換チップ
15 制御チップ
16 警報装置
17 表示装置
111 支持部
131 重量センサー
171 駆動回路
172 表示スクリーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量計測回路、AD変換チップ、制御チップ及び警報装置を備えてなる重量超過発生警報装置であって、
前記重量計測回路は、少なくとも1つの重量センサーを備え、
前記重量センサーは、重量を感知してアナログ信号に変換してから前記重量計測回路によって前記AD変換チップに送信し、
前記AD変換チップは、前記アナログ信号をデジタル信号に変換してから前記制御チップに送信し、
前記制御チップは、前記デジタル信号を規定した重量と比較して、もし規定した重量を超過すると、前記警報装置を制御して警報を出すことを特徴とする重量超過発生警報装置。
【請求項2】
前記重量超過発生警報装置は、表示装置をさらに備え、
前記表示装置は、駆動回路及び表示スクリーンを備えることを特徴とする請求項1に記載の重量超過発生警報装置。
【請求項3】
電子設備を収容するラック及び重量超過発生警報装置を備えてなるキャビネットであって、
前記重量超過発生警報装置は、重量計測回路、AD変換チップ、制御チップ及び警報装置を備え、
前記重量計測回路は、前記ラックの底部に設置される少なくとも1つの重量センサーを備え、前記重量センサーは、前記ラックの重量を感知してアナログ信号に変換してから前記重量計測回路によって前記AD変換チップに送信し、
前記AD変換チップは、前記アナログ信号をデジタル信号に変換してから前記制御チップに送信し、
前記制御チップは、前記デジタル信号を、規定した重量と比較して、もし規定した重量を超過すると、前記警報装置を制御して警報を出すことを特徴とするキャビネット。
【請求項4】
前記ラックの底部には、4つの支持部が設置され、4つの前記支持部の底部にそれぞれ1つの前記重量センサーが設置されて地面に接触することを特徴とする請求項3に記載のキャビネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−237750(P2012−237750A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−100897(P2012−100897)
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【出願人】(503023069)鴻富錦精密工業(深▲セン▼)有限公司 (399)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)