説明

金型清掃工具及び金型清掃方法

【課題】鋳造金型の形状に拘わらず、焼付きの剥離清掃を容易にする金型清掃工具を提供すること。
【解決手段】金型清掃工具10は、グラインダ2に取り付け回転させて鋳造金型50の焼付き60を除去する金型清掃工具であって、グラインダ2に取り付けられる取り付け部11と、この取り付け部11から延びる直線形状の棒状体である本体部12と、この本体部12から本体部12の軸方向に直交する方向に突出し、軸方向に沿って形成された複数の凸部13a、複数の凸部14a、複数の凸部15a、複数の凸部16a、複数の凸部17a、複数の凸部18aとを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型清掃工具及び金型清掃方法に関し、詳しくは、グラインダに取り付け回転させて鋳造金型の焼付きを除去する金型清掃工具及び当該金型清掃工具を用いた鋳造金型の焼付きを除去する金型清掃方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、高温で流動性のある溶湯を金型内部に供給して、この溶湯を金型内部で凝固させることで、所望の形状の製品を得る鋳造工程で用いられる鋳造金型が知られている。
この鋳造金型には、高温の溶湯が供給されるので、溶湯の焼付きが発生する場合がある。焼付きが発生した鋳造金型では、鋳造工程において所望の形状の製品を得ることができないので、清掃により焼付きを除去する必要がある。
【0003】
そこで、特許文献1には、この鋳造金型の焼付きを除去する清掃工具として、表面に溶融金属が供給される鋳造金型としての鋳造ロールと係合する清掃ブラシ装置であって、ロール幅方向にわたって延びて長手軸線まわりに回転するよう取付けられた胴ブラシが示されている。
この清掃工具によれば、胴ブラシにより鋳造ロールの表面を清掃することで、鋳造ロールの焼付きを除去できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、鋳造金型は、所望の製品形状によってその形状が様々であり、例えば、狭い隙間が形成され、この隙間に溶湯の焼付きが発生する場合がある。
このような場合、特許文献1の清掃ブラシ装置では、上記隙間に胴ブラシを挿入することができないので、上記隙間の焼付きを除去することができない。
【0006】
本発明は、鋳造金型の形状に拘わらず、焼付きの剥離清掃を容易にする金型清掃工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の金型清掃工具は、グラインダ(例えば、後述のグラインダ2)に取り付け回転させて鋳造金型(例えば、後述の鋳造金型50)の焼付き(例えば、後述の焼付き60)を除去する金型清掃工具(例えば、後述の金型清掃工具10)であって、前記グラインダに取り付けられる取り付け部(例えば、後述の取り付け部11)と、前記取り付け部から延びる直線形状の棒状体である本体部(例えば、後述の本体部12)と、前記本体部から前記本体部の軸方向に直交する方向に突出し、前記軸方向に沿って形成された複数の凸部(例えば、後述の複数の凸部13a、複数の凸部14a、複数の凸部15a、複数の凸部16a、複数の凸部17a及び複数の凸部18a)と、を備える。
【0008】
この発明によれば、グラインダに取り付けられる取り付け部と、この取り付け部から延びる直線形状の棒状体である本体部と、この本体部から本体部の軸方向に直交する方向に突出し、軸方向に沿って形成された複数の凸部とを備えた。
【0009】
これにより、グラインダを動作させ、直線形状の棒状体である本体部及びこの本体部から突出する凸部を回転させ、この回転する凸部を鋳造金型の焼付きに当接させることで、鋳造金型の焼付きを除去できる。また、本体部を直線形状の棒状体としたので、鋳造金型の狭い隙間にも本体部及び凸部を挿入し、焼付きを除去できる。
よって、鋳造金型の形状に拘わらず、焼付きの剥離清掃を容易にする金型清掃工具を提供できる。
【0010】
この場合、前記複数の凸部は、凹部(例えば、後述の複数の凹部13b、複数の凹部14b、複数の凹部15b、複数の凹部16b、複数の凹部17b及び複数の凹部18b)を挟んで前記軸方向に複数の列(例えば、後述の列13,列14,列15,列16,列17及び列18)をなして設けられ、前記本体部の周方向において互いに隣接する前記複数の列は、前記周方向において前記複数の凸部の位置が互いに異なることが好ましい。
【0011】
この発明によれば、複数の凸部を軸方向に複数の列をなして設け、本体部の周方向において互いに隣接する複数の列は、周方向において複数の凸部の位置が互いに異なるようにした。
【0012】
これにより、回転する凸部を、互いに隣接する複数の列において、交互に鋳造金型の焼付きに当接させることができ、焼付きに対し局所的な力を集中させ振動を発生させることで、焼付きにクラックが発生し、焼付きが剥がれやすくなる。
よって、鋳造金型の形状に拘わらず、剥離清掃をより容易にする金型清掃工具を提供できる。
【0013】
また、鋳造金型の剥離清掃する工程では、従来の胴ブラシでは、剥離できない焼付きがあった場合、この焼付きを斫る工程が必要であったが、本発明によれば、焼付きにクラックを発生させることができるので、斫る工程を簡略化でき、剥離清掃する工程を短縮できる。
【0014】
本発明の金型清掃方法は、前記金型清掃工具を用いた鋳造金型の焼付きを除去する金型清掃方法であって、前記グラインダの作動により前記金型清掃工具を前記本体部の軸を中心に回転させ、鋳造工程後の鋳造金型の焼付きに前記複数の凸部を当接させて当該鋳造金型の焼付きを除去する。
【0015】
この発明によれば、グラインダの作動により直線形状の棒状体である本体部の軸を中心に回転させ、鋳造工程後の鋳造金型の焼付きに複数の凸部を当接させて当該鋳造金型の焼付きを除去できるので、鋳造金型の形状に拘わらず、焼付きの剥離清掃を容易にする金型清掃方法を提供できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、鋳造金型の形状に拘わらず、焼付きの剥離清掃を容易にする金型清掃工具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係る金型清掃工具を適用した金型清掃装置の説明図である。
【図2】前記実施形態に係る金型清掃工具の側面図である。
【図3】前記実施形態に係る金型清掃工具の断面図である。
【図4】前記実施形態の変型例である金型清掃工具の断面図である。
【図5】前記実施形態に係る金型清掃装置を用いた鋳造金型の剥離清掃工程を説明する図である。(a)は、鋳造金型の焼付きに金型清掃装置の金型清掃工具を近接させた状態を示す図である。(b)は、鋳造金型の焼付きに金型清掃工具の1つの凸部が当接した状態を示す図である。(c)は、鋳造金型の焼付きに金型清掃工具の複数の凸部が当接した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る金型清掃工具10を適用した金型清掃装置1の説明図である。
金型清掃装置1は、グラインダ2と、グラインダ2に取り付け回転させて鋳造金型の焼付きを除去する金型清掃工具10とを備える。
グラインダ2は、グラインダ本体3と、グラインダ本体3に圧縮空気を供給するホース4と、ホース4から供給された圧縮空気によりグラインダ本体3によって回転駆動されるヘッド5と、を備える。このヘッド5は、コレクトチャックを有し金型清掃工具10を狭持する。
なお、本実施形態においてグラインダ2は、エアーグラインダとしているが、これに限らず電動モータにより回転駆動させてもよい。
【0019】
図2は、前記実施形態に係る金型清掃工具10の側面図である。図3は、前記実施形態に係る金型清掃工具10の断面図である。
金型清掃工具10は、グラインダ2(図1参照)に取り付けられる取り付け部11と、取り付け部11から延びる本体部12と、本体部12から本体部12の軸方向(図2に示す矢印T方向)に直交する方向に突出し、軸方向に沿って形成された6つの列(列13,列14,列15,列16,列17及び列18)と、を備える。金型清掃工具10は、鋼製であり、例えば、クロムモリブデン鋼で形成されている。
【0020】
取り付け部11は、テーパー状に形成され、グラインダ2のヘッド5(図1参照)が有するコレクトチャックに狭持される。これにより、金型清掃工具10は、グラインダ2に取り付けられ、ヘッド5が回転駆動されるのに伴い回転する。
本体部12は、直線形状の棒状体に形成されている。
【0021】
列13,列14,列15,列16,列17及び列18は、それぞれ、複数の凸部13a及び凹部13b、複数の凸部14a及び凹部14b、複数の凸部15a及び凹部15b、複数の凸部16a及び凹部16b、複数の凸部17a及び凹部17b、複数の凸部18a及び凹部18bを有する。
【0022】
複数の凸部13a、複数の凸部14a、複数の凸部15a、複数の凸部16a、複数の凸部17a及び複数の凸部18aは、断面形状が略矩形であり端部に形成されたエッジが焼付きに当接される。
【0023】
複数の凹部13b、複数の凹部14b、複数の凹部15b、複数の凹部16b、複数の凹部17b及び複数の凹部18bは、各凸部の間に形成される。これにより、剥離した焼付きが列13〜列18間に詰まるのを低減できる。
【0024】
列13と列14は、本体部12の周方向(図2に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部13a及び凹部13bと、複数の凸部14a及び凹部14bと、の位置が互いに異なる。
【0025】
列14と列15は、本体部12の周方向(図2に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部14a及び凹部14bと、複数の凸部15a及び凹部15bと、の位置が互いに異なる。
【0026】
列15と列16は、本体部12の周方向(図2に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部15a及び凹部15bと、複数の凸部16a及び凹部16bと、の位置が互いに異なる。
【0027】
列16と列17は、本体部12の周方向(図2に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部16a及び凹部16bと、複数の凸部17a及び凹部17bと、の位置が互いに異なる。
【0028】
列17と列18は、本体部12の周方向(図2に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部17a及び凹部17bと、複数の凸部18a及び凹部18bと、の位置が互いに異なる。
【0029】
列18と列13は、本体部12の周方向(図2に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部18a及び凹部18bと、複数の凸部13a及び凹部13bと、の位置が互いに異なる。
【0030】
図4は、前記実施形態の変型例である金型清掃工具100の断面図である。
金型清掃工具100は、軸方向に沿って形成された列が8つの列である点が金型清掃工具10と異なる。
金型清掃工具100の8つの列(列111,列112,列113,列114,列115,列116,列117及び列118)は、本体部12から本体部12の軸方向に直交する方向に突出している。
【0031】
列111,列112,列113,列114,列115,列116,列117及び列118は、それぞれ、複数の凸部111a及び凹部111b、複数の凸部112a及び凹部112b、複数の凸部113a及び凹部113b、複数の凸部114a及び凹部114b、複数の凸部115a及び凹部115b、複数の凸部116a及び凹部116b、複数の凸部117a及び凹部117b、複数の凸部118a及び凹部118bを有する。
【0032】
列111と列112は、本体部12の周方向(図4に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部111a及び凹部111bと、複数の凸部112a及び凹部112bと、の位置が互いに異なる。
【0033】
列112と列113は、本体部12の周方向(図4に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部112a及び凹部112bと、複数の凸部113a及び凹部113bと、の位置が互いに異なる。
【0034】
列113と列114は、本体部12の周方向(図4に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部113a及び凹部113bと、複数の凸部114a及び凹部114bと、の位置が互いに異なる。
【0035】
列114と列115は、本体部12の周方向(図4に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部114a及び凹部114bと、複数の凸部115a及び凹部115bと、の位置が互いに異なる。
【0036】
列115と列116は、本体部12の周方向(図4に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部115a及び凹部115bと、複数の凸部116a及び凹部116bと、の位置が互いに異なる。
【0037】
列116と列117は、本体部12の周方向(図4に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部116a及び凹部116bと、複数の凸部117a及び凹部117bと、の位置が互いに異なる。
【0038】
列117と列118は、本体部12の周方向(図4に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部117a及び凹部117bと、複数の凸部118a及び凹部118bと、の位置が互いに異なる。
【0039】
列118と列111は、本体部12の周方向(図4に示す矢印CW方向)において互いに隣接しこの周方向において、複数の凸部118a及び凹部118bと、複数の凸部111a及び凹部111bと、の位置が互いに異なる。
【0040】
次に、金型清掃装置1の動作について説明する。
図5は、前記実施形態に係る金型清掃装置1を用いた鋳造金型の剥離清掃工程を説明する図である。図5(a)は、鋳造金型の焼付き(例えば、アルミ)に金型清掃装置1の金型清掃工具10を近接させた状態を示す図である。図5(b)は、鋳造金型の焼付きに金型清掃工具10の1つの凸部が当接した状態を示す図である。図5(c)は、鋳造金型の焼付きに金型清掃工具10の複数の凸部が当接した状態を示す図である。
【0041】
鋳造金型の剥離清掃工程は、鋳造工程後に行われる工程であり、鋳造金型の焼付きを斫る往復切削工程と、金型清掃工具10を用いて、往復切削工程で残った焼付きを除去する回転切削工程と、弾性研磨ゴム砥石を用いて、回転切削工程で残った焼付きを除去する回転研削工程と、から成る。
【0042】
以下、金型清掃工具10を用いた回転切削工程について説明する。
図5(a)に示すように、鋳造金型50の表面に焼付き(例えば、アルミ)60が付着している。この焼付き60に金型清掃装置1の金型清掃工具10を近接させる。
次に、図5(b)に示すように、金型清掃装置1のグラインダを回転駆動させ金型清掃工具10を回転させながら、焼付き60の一部に、金型清掃工具10の、例えば、凸部15aの1つを当接させる。すると、焼付き60は、凸部15aの1つと当接した部分のみが削られる。
次に、図5(c)に示すように、金型清掃工具10を回転させながら、焼付き60に、金型清掃工具10の複数の凸部を連続的に当接させる。すると、例えば、まず、複数の凸部15aが焼付き60に当接し、次に、複数の凸部15aが当接した部分とは異なる部分に、複数の凸部14aが当接し、さらに、複数の凸部14aが当接した部分とは異なる部分に、複数の凸部13aが当接する。このように、焼付き60の異なる部分に連続して複数の凸部を当接させることで、焼付き60を振動させることができる。また、凸部毎に、焼付き60に当接する力を集中できる。このような振動と力の集中により、焼付き60にクラック61が発生し、焼付き60が剥がれやすくなる。
【0043】
本実施形態によれば、以下のような作用効果がある。
金型清掃工具10は、グラインダ2に取り付けられる取り付け部11と、この取り付け部11から延びる直線形状の棒状体である本体部12と、この本体部12から本体部12の軸方向に直交する方向に突出し、軸方向に沿って形成された複数の凸部13a、複数の凸部14a、複数の凸部15a、複数の凸部16a、複数の凸部17a、複数の凸部18aとを備えた。
【0044】
これにより、グラインダ2を動作させ、直線形状の棒状体である本体部12及びこの本体部12から突出する複数の凸部13a〜複数の凸部18aを回転させ、この回転する複数の凸部13a〜複数の凸部18aを鋳造金型50の焼付き60に当接させることで、鋳造金型50の焼付き60を除去できる。また、本体部12を直線形状の棒状体としたので、鋳造金型50の狭い隙間にも本体部12及び複数の凸部13a〜複数の凸部18aを挿入し、焼付き60を除去できる。
よって、鋳造金型の形状に拘わらず、焼付きの剥離清掃を容易にする金型清掃工具を提供できる。
【0045】
また、金型清掃工具10は、複数の凸部13a及び凹部13b〜複数の凸部18a及び凹部18bを軸方向に列13,列14,列15,列16,列17及び列18にして設け、本体部12の周方向において互いに隣接する列13〜列18は、周方向において複数の凸部13a及び凹部13b〜複数の凸部18a及び凹部18bの位置が互いに異なるようにした。
【0046】
これにより、回転する複数の凸部13a〜複数の凸部18aを、互いに隣接する列13〜列18において、交互に鋳造金型50の焼付き60に当接させることができ、焼付き60に対し局所的な力を集中させ振動を発生させることで、焼付き60にクラック61が発生し、焼付き60が剥がれやすくなる。
よって、鋳造金型の形状に拘わらず、剥離清掃をより容易にする金型清掃工具を提供できる。
【0047】
また、鋳造金型50の剥離清掃する工程では、従来の胴ブラシでは、剥離できない焼付き60があった場合、この焼付き60を斫る工程が必要であったが、本実施形態によれば、焼付き60にクラック61を発生させることができるので、斫る工程を簡略化でき、剥離清掃する工程を短縮できる。
【0048】
また、グラインダ2の作動により直線形状の棒状体である本体部12の軸を中心に回転させ、鋳造工程後の鋳造金型50の焼付き60に複数の凸部13a〜複数の凸部18aを当接させて鋳造金型50の焼付き60を除去できるので、鋳造金型の形状に拘わらず、焼付きの剥離清掃を容易にする金型清掃方法を提供できる。
【0049】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本実施形態では、例えば、複数の凸部が形成された列を6つの列とし、又変型例では、8つの列としているが、これに限られるものではなく、金型清掃工具10を回転させ連続して複数の凸部を焼付き60に当接できるのであれば、4つの列や9つの列のように任意の数の列とすることができる。
【符号の説明】
【0050】
2 グラインダ
10 金型清掃工具
11 取り付け部
12 本体部
13a、14a、15a、16a、17a、18a 凸部
50 鋳造金型
60 焼付き


【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラインダに取り付け回転させて鋳造金型の焼付きを除去する金型清掃工具であって、
前記グラインダに取り付けられる取り付け部と、
前記取り付け部から延びる直線形状の棒状体である本体部と、
前記本体部から前記本体部の軸方向に直交する方向に突出し、前記軸方向に沿って形成された複数の凸部と、
を備える金型清掃工具。
【請求項2】
請求項1記載の金型清掃工具であって、
前記複数の凸部は、凹部を挟んで前記軸方向に複数の列をなして設けられ、
前記本体部の周方向において互いに隣接する前記複数の列は、前記周方向において前記複数の凸部の位置が互いに異なる金型清掃工具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の金型清掃工具を用いた鋳造金型の焼付きを除去する金型清掃方法であって、
前記グラインダの作動により前記金型清掃工具を前記本体部の軸を中心に回転させ、鋳造工程後の鋳造金型の焼付きに前記複数の凸部を当接させて当該鋳造金型の焼付きを除去する金型清掃方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−194437(P2011−194437A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63780(P2010−63780)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】