説明

金車取付具及び架空線の延線方法

【課題】 鉄塔に取り付けられた金車を用いて架空線を延線する際に、鉄塔への補強を最小限に抑えることができる金車取付具及び架空線の延線方法を提供する。
【解決手段】 縦方向に沿って上端まで延びる主柱材111,…を複数備える鉄塔100に、金車取付具1を介して、金車10,10が取り付けられる。そして、金車取付具1は、金車10,10に接続される取付具本体2を備え、取付具本体2は、主柱材111に支持されるべく、下端部が主柱材111の上端部に固定され且つ主柱材111の真上から縦方向に沿って配置される縦材21,21を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、架空線を延線する際に用いられる金車を鉄塔に取り付けるための金車取付具に関する。また、本発明は、鉄塔間に架空線を延線する架空線の延線方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、架空地線や架空電線といった架空線を鉄塔間に延線する際には、鉄塔に取り付けられた金車が用いられる。そして、斯かる金車を鉄塔に取り付けるものとして、金車取付具が知られている(例えば、特許文献1)。そして、架空線が各金車に掛け渡されて引かれることにより、架空線が各鉄塔間に延線(架設)される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平3−120618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、鉄塔は、縦方向に沿って上端まで延びる複数の主柱材や、主柱材同士を連結する水平材等で構成される鉄塔本体と、鉄塔本体から横方向に突出され、架空線を支持するための腕金とを備えている。そして、腕金は、横方向に沿って配置される腕金主材や、腕金主材を下方側から支持する腕金支材等で構成されている。
【0005】
そして、特許文献1に係る金車取付具においては、金車に接続される取付具本体が腕金主材に固定されている。これにより、架空線が引かれる際に、金車を介して発生する取付具本体の縦方向の荷重は、横方向に沿って配置される腕金主材で受けることになる。したがって、腕金主材が変形するのを防止すべく、鉄塔を補強しなければならない場合がある。
【0006】
よって、本発明は、斯かる事情に鑑み、鉄塔に取り付けられた金車を用いて架空線を延線する際に、鉄塔への補強を最小限に抑えることができる金車取付具及び架空線の延線方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る金車取付具は、縦方向に沿って上端まで延びる主柱材を複数備える鉄塔に、架空線を延線する際に用いられる金車を取り付けるための金車取付具において、金車に接続される取付具本体を備え、取付具本体は、主柱材に支持されるべく、下端部が主柱材の上端部に固定され且つ主柱材の真上から縦方向に沿って配置される縦材を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る金車取付具によれば、金車に接続される取付具本体には、縦材が設けられている。そして、縦材の下端部が鉄塔の主柱材の上端部に固定されると共に、縦材が主柱材の真上から縦方向に沿って配置されている。これにより、取付具本体が縦材を介して主柱材に支持されるため、金車を介して発生する取付具本体の縦方向の荷重は、縦方向に沿って配置される主柱材で受けることになる。
【0009】
また、本発明に係る金車取付具においては、縦材は、複数設けられると共に、縦材同士を連結する連結材が設けられてもよい。
【0010】
斯かる構成の金車取付具によれば、複数設けられる縦材同士を、連結材が連結する。これにより、主柱材の真上から縦方向に沿って配置される各縦材は、連結材及び他の縦材により、横方向において支持される。
【0011】
また、本発明に係る金車取付具においては、連結材は、縦材間の距離を変更可能にすべく、長さが変更可能に構成されてもよい。
【0012】
斯かる構成の金車取付具によれば、連結材の長さが変更できるため、連結材の長さを変更することにより、縦材間の距離を変更することができる。これにより、さまざまな形状の鉄塔、具体的には、主柱材間の距離が異なる鉄塔に対しても、フレキシブルに対応することができる。
【0013】
また、本発明に係る架空線の延線方法は、縦方向に沿って上端まで延びる主柱材を複数備える鉄塔に金車を取り付け、金車に架空線を掛け渡すことにより、鉄塔間に架空線を延線する架空線の延線方法において、金車は、金車取付具を介して鉄塔に取り付けられ、金車取付具は、金車に接続される取付具本体を備え、取付具本体は、主柱材に支持されるべく、下端部が主柱材の上端部に固定され且つ主柱材の真上から縦方向に沿って配置される縦材を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る架空線の延線方法によれば、金車に接続される取付具本体には、縦材が設けられている。そして、縦材の下端部が鉄塔の主柱材の上端部に固定されると共に、縦材が主柱材の真上から縦方向に沿って配置されている。これにより、取付具本体が縦材を介して主柱材に支持されるため、金車を介して発生する取付具本体の縦方向の荷重は、縦方向に沿って配置される主柱材で受けることになる。
【発明の効果】
【0015】
以上の如く、本発明に係る金車取付具及び架空線の延線方法によれば、金車を介して発生する取付具本体の縦方向の荷重が、縦方向に沿って配置される主柱材で受けることになるため、鉄塔に取り付けられた金車を用いて架空線を延線する際に、鉄塔への補強を最小限に抑えることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る金車取付具の全体図であって、(a)は正面図、(b)は側面図を示す。
【図2】同実施形態に係る金車取付具の全体正面図を示す。
【図3】同実施形態に係る金車取付具の全体側面図を示す。
【図4】同実施形態に係る金車取付具における縦材の全体図であって、(a)は正面図、(b)は内側面図を示す。
【図5】同実施形態に係る金車取付具における連結材の要部図であって、(a)は正面図、(b)はA−A線における断面図を示す。
【図6】本発明の他の実施形態に係る金車取付具の全体正面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る金車取付具における一実施形態について、図1〜図5を参酌して説明する。
【0018】
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る金車取付具1は、架空線Xを延線する際に用いられる金車10,10を、鉄塔100に取り付けるものである。なお、金車取付具1と金車10,10とを備える装置を、架空線延線装置という。
【0019】
ここで、金車取付具1の各構成を説明するのに先立って、鉄塔100及び金車10について説明する。斯かる鉄塔100は、地上から縦方向に沿って立設される鉄塔本体110と、鉄塔本体110から横方向に向けて突出する腕金120,120とを備える。
【0020】
鉄塔本体110は、縦方向に沿って配置され、(鉄塔100の)上端まで延びる主柱材111,…を複数備える。そして、鉄塔本体110は、横方向に配置され、主柱材111,111同士を連結する複数の水平材112,…と、主柱材111や水平材112と傾斜するように配置され、主柱材111,111同士を連結する複数の斜材113,…とを備える。
【0021】
各主柱材111は、上端にフランジ部111aを備える。具体的には、本実施形態において、各主柱材111は、両端部にフランジ部111a,111aを有する円筒状の鋼管を複数連設し、鉛直方向に対して若干傾斜する方向(略鉛直方向)に沿って配置される各鋼管がフランジ部111a,111a同士を接合手段(例えばボルト及びナット)で接合されて構成されている。
【0022】
各腕金120は、鉄塔本体110(主柱材111)の上端から横方向に沿って突出される一対の腕金主材121,121を備える。また、各腕金120は、各腕金主材121を下方側から支持すべく、鉄塔本体110(主柱材111)から突出し、腕金主材121と傾斜し且つ腕金主材121の下方側に配置される一対の腕金支材122,122を備える。
【0023】
各金車10は、架空線Xが外周部に掛け渡される車輪101と、車輪101が回転自在に取り付けられ、上端部が金車取付具1に接続されるフレーム102とを備える。そして、車輪101は、掛け渡される架空線Xを係止すべく、外周部の全周に亘って凹状部101aを備える。
【0024】
金車取付具1は、図2〜図5に示すように、金車10,10が接続される取付具本体2と、取付具本体2を支持する複数の支持体3,…とを備える。なお、金車取付具1は、腕金120が鉄塔本体110から突出する方向と直交する横方向、即ち、架空線Xが延線される延線方向に、一対の金車10,10を並列して鉄塔100に取り付けている。
【0025】
取付具本体2は、縦方向に沿って配置される複数の縦材21,21と、縦材21,21同士を連結する複数の連結材22,…と、各連結材22の端部を縦材21に接続する複数の接続手段23,…とを備える。なお、本実施形態においては、縦材21,21は、一対設けられ、連結材22,…は、三つ設けられている。
【0026】
各縦材21は、長尺な縦材本体211を備える。そして、各縦材21は、下端部に、主柱材111に接続される主柱材接続部212を備えると共に、上端部に、金車10に接続される金車接続部213を備える。また、各縦材21は、上端部と下端部とに、接続手段23を介して連結材22,…に接続される連結材接続部214,214を備えると共に、上端部に、支持体3,3に接続される支持体接続部215,215を備える。
【0027】
各縦材21は、主柱材111に支持されるべく、接合手段(例えばボルト及びナットであって図示及び採番していない)を介して、主柱材接続部212に設けられるフランジ部212aで、主柱材111のフランジ部111aに固定されている。さらに、各縦材21は、主柱材111の真上から、鉛直方向に対して若干傾斜する方向(略鉛直方向)に沿って立設されている。
【0028】
具体的には、各縦材21は、縦材本体211が円筒状の鋼管であって、縦材本体211の軸心が主柱材111の軸心と同一線上となるように配置されている。これにより、一対の縦材21,21は、上端部に向けて互いの離間距離が小さくなる、即ち、上端部に向けて接近するように配置されている。
【0029】
金車接続部213は、縦材本体211の上端部に連結される基部213aと、基部213aと金車10のフレーム102とを接続する接続体213bとを備える。そして、接続体213bは、基部213aとフレーム102とに挿通される環状体である。これにより、金車10は、揺動可能に金車取付具1(取付具本体2)に吊り下げられている。
【0030】
各連結材22は、長尺に形成される一対の長尺部材221,222と、一対の長尺部材221,222同士を締結する締結手段(例えばボルト及びナット)223とを備える。そして、各連結材22は、一対の長尺部材221,222の重なり合う長さを変更することにより、全体の長さ(全長)が変更可能に構成されている。
【0031】
各連結材22は、長手方向が延線方向に沿うようにして配置されている。そして、第1の連結材22は、各端部が各縦材21の上端部の連結材接続部214に接続されることにより、各縦材21の上端部同士を横架するように、横方向(水平方向)に沿って配置されている。また、第2の連結材22と第3の連結材22とは、第1の連結材22の下方側に配置され、互いに交差するようにして配置されている。
【0032】
具体的には、第2の連結材22は、一端部が一方の縦材21の上端部の連結材接続部214に接続され且つ他端部が他方の縦材21の下端部の連結材接続部214に接続されることにより、縦方向(鉛直方向)や横方向(水平方向)に対して傾斜して配置されていると共に、第3の連結材22は、一端部が一方の縦材21の下端部の連結材接続部214に接続され且つ他端部が他方の縦材21の上端部の連結材接続部214に接続されることにより、縦方向(鉛直方向)や横方向(水平方向)に対して傾斜して配置されている。
【0033】
各長尺部材221(222)は、長手方向に沿って略等間隔に並列される複数の貫通孔221a,…(222a,…)を備える。そして、各貫通孔221a,222aは、略同形状(同径の円)に形成されている。なお、各長尺部材221,222の貫通孔221a,222a同士が連通するように、一対の長尺部材221,222が位置合わせさせ、連通された貫通孔221a,222a(図5においては二つのBの位置)に、締結手段(例えばボルト)223が挿通される。
【0034】
ここで、本実施形態においては、一方の長尺部材221における貫通孔221a,221a間の間隔は、他方の長尺部材222における貫通孔222a,222a間の間隔と異なるように設定されている。具体的には、一方の長尺部材221における貫通孔221a,221a間の間隔は、他方の長尺部材222における貫通孔222a,222a間の間隔に対して、大きく設定されている。
【0035】
したがって、一対の長尺部材221,222における貫通孔221a,221a(222a,222a)間の間隔が同じである場合は、当該間隔が連結材22の全長における変更可能な長さの最小単位となるが、斯かる場合と比較して、本実施形態においては、連結材22の全長における変更可能な長さの最小単位を、貫通孔221a,221a(222a,222a)間の間隔よりも、短くすることができる。
【0036】
各支持体3は、延線方向と直交する方向に沿って配置される長尺な支持部材31と、支持部材31の一端部を縦材21の支持体接続部215に接続する接続部材32と、支持部材31の他端部を鉄塔100(具体的には腕金主材121)に固定する固定部材33とを備える。そして、一対の支持体3,3は、可撓性を有する紐状の支持部材31に張力が働くように支持部材31を張ることで、各連結材22の長手方向と直交する方向において、取付具本体2を支持する。
【0037】
ところで、架空線Xの延線方法においては、図1に示すように、斯かる金車取付具1を介して、各鉄塔100に取り付けられた金車10,10に架空線Xが掛け渡される。そして、架空線Xの一端が送出装置(図示及び採番していない)に接続されると共に、架空線Xの他端が巻取装置(図示及び採番していない)に接続されており、斯かる状態において架空線Xが引かれることにより、架空線Xが各鉄塔100,100間に延線される。
【0038】
以上より、本実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法によれば、金車10,10に接続される取付具本体2には、縦材21,21が設けられている。そして、縦材21,21の下端部の主柱材接続部212が主柱材111の上端部に固定されると共に、各縦材21が主柱材111の真上から縦方向に沿って配置される。
【0039】
これにより、取付具本体2が縦材21を介して主柱材111に支持されるため、金車10,10を介して発生する取付具本体2の縦方向の荷重は、縦方向に沿って配置される主柱材111で受けることになる。したがって、鉄塔100に取り付けられた金車10,10を用いて架空線Xを延線する際に、鉄塔100への補強を最小限に抑えることができる。
【0040】
また、本実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法によれば、一対の縦材21,21同士を、連結材22,22,22が連結する。これにより、主柱材111の真上から縦方向に沿って配置される各縦材21は、連結材22,22,22及び他の縦材21により、横方向、具体的には、延線方向において支持される。
【0041】
また、本実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法によれば、各連結材22の長さが変更できるため、縦材21,21間の距離を変更することができる。これにより、さまざまな形状の鉄塔100、具体的には、主柱材111,111間の距離が異なる鉄塔に対しても、フレキシブルに対応することができる。
【0042】
なお、本発明に係る金車取付具及び架空線の延線方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0043】
例えば、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、鉄塔100に金車10,10が二つ取り付けられる場合を説明したが、斯かる場合に限られない。具体的には、金車取付具は、鉄塔100に金車10を一つ取り付ける場合でもよく、また、図6に示すように、鉄塔100に、金車10,10,20を三つ取り付ける場合でもよく、さらに、鉄塔100に、金車10,…を四つ以上取り付ける場合でもよい。
【0044】
また、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、金車10,10が縦材21に接続される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、図6に示すように、金車20は、連結材22に接続される場合でもよい。
【0045】
また、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、縦材21,21が二つ設けられる場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、縦材21は、一つ設けられる場合でもよく、また、三つ以上設けられる場合でもよい。
【0046】
また、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、連結材22,22,22が三つ設けられる場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、連結材22は、一つ又は二つ設けられる場合でもよく、また、四つ以上設けられる場合でもよく、さらには、設けられていない場合でもよい。
【0047】
また、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、連結材22が長さを変更可能に構成される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、連結材は、長さを変更できない、即ち、一定である場合でもよい。
【0048】
また、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、一対の長尺部材221,222は、貫通孔221a,222aに締結手段(ボルト)223が挿通されることで固定される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、一対の長尺部材は、締結手段に挟持されることで固定される場合でもよい。
【0049】
また、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、連結材22が延線方向に沿って配置される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、連結材22は、延線方向と直交する方向に沿って配置される場合でもよく、また、延線方向と傾斜して交差する方向に沿って配置される場合でもよい。
【0050】
また、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、支持体3が四つ設けられる場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、支持体3は、一つ、二つ、又は三つ設けられる場合でもよく、また、五つ以上設けられる場合でもよく、さらには、設けられていない場合でもよい。
【0051】
また、上記実施形態に係る金車取付具1及び架空線の延線方法においては、支持部材31が可撓性を有する紐状体である場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、支持部材は、長尺な剛体である場合でもよい。
【符号の説明】
【0052】
1…金車取付具、2…取付具本体、10,20…金車、21…縦材、22…連結材、100…鉄塔、111…主柱材、X…架空線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向に沿って上端まで延びる主柱材を複数備える鉄塔に、架空線を延線する際に用いられる金車を取り付けるための金車取付具において、
金車に接続される取付具本体を備え、
取付具本体は、主柱材に支持されるべく、下端部が主柱材の上端部に固定され且つ主柱材の真上から縦方向に沿って配置される縦材を備えることを特徴とする金車取付具。
【請求項2】
縦材は、複数設けられると共に、縦材同士を連結する連結材が設けられる請求項1に記載の金車取付具。
【請求項3】
連結材は、縦材間の距離を変更可能にすべく、長さが変更可能に構成される請求項2に記載の金車取付具。
【請求項4】
縦方向に沿って上端まで延びる主柱材を複数備える鉄塔に金車を取り付け、金車に架空線を掛け渡すことにより、鉄塔間に架空線を延線する架空線の延線方法において、
金車は、金車取付具を介して鉄塔に取り付けられ、
金車取付具は、金車に接続される取付具本体を備え、
取付具本体は、主柱材に支持されるべく、下端部が主柱材の上端部に固定され且つ主柱材の真上から縦方向に沿って配置される縦材を備えることを特徴とする架空線の延線方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−114992(P2012−114992A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260035(P2010−260035)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】(592233174)株式会社デンロコーポレーション (22)