説明

釣り用仕掛け収納ケース

【課題】釣針保持部と釣糸収納部とを有する釣り用仕掛け収納ケースにおいて、仕掛けにおけるハリスが長い場合でもハリスを円滑に収納することができる釣り用仕掛け収納ケースを提供する。
【解決手段】外側ケースには、内側ケースが収納され、内側ケースは、本体部60と取付部150とを有し、本体部60には、釣り針を保持するためのマットを収納するための枠状部80、100、120と、枠状部80から連設されたガイド部90、92と、枠状部120から連設されたガイド部130、132とが形成され、側壁部64には、湾曲部64e、64f、64g、64hとが設けられている。取付部150の爪部と係合する爪部は、側壁部64の外側と、枠状部100の内側に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り用の仕掛けを収納する釣り用仕掛け収納ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、釣り用の仕掛けを収納するケースとして、特許文献1に示すものが存在する。
【0003】
すなわち、特許文献1の釣用仕掛け収納ケースにおいては、収納ケース内に設けた台板によりその上下側に釣針収納部と釣糸収納部を夫々形成した釣用仕掛収容ケースにおいて、前記台板の長手方向の略中央部に釣糸収納部に通じる孔を設けると共に該孔の側部における台板の略全長に亘り釣針保持部を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−60379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の釣用仕掛け収納ケースにおいては、釣糸収納部が直方体形状に形成され、ハリスを挿入する長孔とは反対側の台板と該台板に隣接する板部とが直角をなしているので、仕掛けにおけるハリスが長い場合には、該台板と該台板と直角の板部とにより構成される角部に引っかかってしまい、ハリスを収納するにはハリスを無理に押し込まなければならず、ハリスを円滑に収納することができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする問題点は、釣針保持部と釣糸収納部とを有する釣り用仕掛け収納ケースにおいて、仕掛けにおけるハリスが長い場合でもハリスを円滑に収納することができる釣り用仕掛け収納ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、釣り用の仕掛けを収納するための釣り用仕掛け収納ケースであって、ケース本体部(60)と、ケース本体部の上面に設けられ、透明部材その他の透光性を有する部材により形成された上面取付部(160)と、釣り針保持部(200)とを有し、ケース本体部(60)が、角部にアールが形成された方形状の外周を有する内底面(62−N)と、該内底面の外周から立設した内側壁で、互いに平行(略平行としてもよい)な一対の第1内側壁(64a−N、64c−N)と、第1内側壁と直角をなす互いに平行(略平行としてもよい)な一対の第2内側壁(64b−N、64d−N)と、第1内側壁と第2内側壁間に形成され内底面のアールに対応して湾曲して形成された第3内側壁(64e−N、64f−N、64g−N、64h−N)とを有する内側壁(64−N)と、内底面から上方に立設して形成され、内側壁と間隔を介して形成された複数の枠状部からなる枠状部群で、隣り合う枠状部が互いに間隔を介して形成されるとともに、複数の枠状部における各枠状部が、第1内側壁と平行(略平行としてもよい)な一対の第1板状部(82、86、102、106、122、126)と、該一対の板状部の両端を連結する一対の第2板状部(84、88、104、108、124、128)とにより枠状を呈する枠状部群(80、100、120)と、複数の枠状部において隣り合う枠状部における互いに対向する第1板状部のいずれかから連設されるとともに内底面から立設して形成されたガイド部で、隣り合う枠状部間の空間に導かれた釣糸を第2内側壁に向けて第2内側壁に対して鋭角に傾斜した角度で案内するために、第2内側壁に近づくほど第2内側壁との角度が小さくなるように湾曲した板状を呈し、その第2内側壁側の先端と該先端が対向する第2内側壁との間に間隔が設けられたガイド部(90、92、130、132)と、を有し、該上面取付部が、ケース本体部の内側壁よりも大きい外周の輪郭を有する略板状を呈し、互いに平行(略平行としてもよい)な第1辺部(160a、160c)と第1辺部と直角を呈し互いに平行(略平行としてもよい)な第2辺部(160b、160d)とを有し、上面取付部をケース本体部に取り付けた際に、第1辺部が第1内側壁に沿って位置し、第2辺部が第2内側壁に沿って位置するように形成され、枠状部の形成箇所に対応して形成された第1開口部(K1、K2、K3)と、隣り合う第1開口部間の領域と第1辺部に沿った領域とに形成された釣糸を挿通するための第2開口部(K11、K12、K13、K14、K21、K22、K23、K24、K31、K32、K33、K34、K41、K42、K43、K44)とを有し、該釣り針保持部が、枠状部内に設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記第1の構成の釣り用仕掛け収納ケースにおいては、仕掛けにおける釣り針を釣り針保持部に保持させて、仕掛けにおける釣糸を第2開口部に挿通してケース本体部内に案内する。すると、ケース本体部には、ガイド部が設けられ、さらに、第3内側壁は湾曲して形成されているので、釣糸をケース本体部における収納空間(内側壁の内側で、枠状部の外側の空間)内を円滑に案内することができる。
【0009】
また、取付部は、透明部材その他の透光性を有する部材により形成されているので、釣糸の様子を上面取付部の側から視認することができ、釣糸の様子を見ながら内側ケース50内に収納していくことができ、釣糸を円滑に収納することができる。
【0010】
なお、上記第1の構成において、内底面が、角部にアールが形成された長方形状の外周を有するものとしてもよい。
【0011】
なお、上記第1の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、「釣り用の仕掛けを収納するための釣り用仕掛け収納ケースであって、内側ケース(50)と、内側ケースを収納する外側ケース(10)とを有し、内側ケースが、内側ケース本体部(60)と、透明部材その他の透光性を有する部材により形成された取付部(150)と、釣り針保持部(200)とを有し、該内側ケース本体部が、角部にアールが形成された方形状の板状を呈する底面部(62)と、底面部の外周端から上方に立設した側壁部で、互いに平行(略平行としてもよい)な一対の第1側壁部(64a、64c)と、第1側壁部と直角な方向に形成された互いに平行(略平行としてもよい)な第2側壁部(64b、64d)と、第1側壁部と第2側壁部間に形成された湾曲部(64e、64f、64g、64h)とを有し、外側の面に取付部の爪部と係合する爪部(68)を有するする側壁部(64)と、底面部の上面から上方に立設して形成され、側壁部と間隔を介して形成された複数の枠状部からなる枠状部群で、隣り合う枠状部が互いに間隔を介して形成されるとともに、複数の枠状部における各枠状部が、第1側壁部と平行(略平行としてもよい)な一対の第1板状部(82、86、102、106、122、126)と、該一対の板状部の両端を連結する一対の第2板状部(84、88、104、108、124、128)とにより枠状を呈し、第1側壁部と対向する枠状部以外の枠状部において、枠状部の内側に取付部の爪部と係合する爪部(112)が形成された枠状部群(80、100、120)と、複数の枠状部において隣り合う枠状部における互いに対向する第1板状部のいずれかから連設されたガイド部で、隣り合う枠状部間の空間に導かれた釣糸を第2側壁部に向けて第2側壁部に対して鋭角に傾斜した角度で案内するために、第2側壁部に近づくほど第2側壁部との角度が小さくなるように湾曲した板状を呈し、その第2側壁部側の先端と該先端が対向する第2側壁部との間に間隔が設けられたガイド部(90、92、130、132)と、を有し、該取付部が、側壁部の内側の輪郭よりも大きい外周の輪郭を有する板状を呈し、互いに平行(略平行としてもよい)な第1辺部(160a、160c)と第1辺部と直角を呈し互いに平行(略平行としてもよい)な第2辺部(160b、160d)とを有し、取付部を内側ケース本体部に取り付けた際に、第1辺部が第1側壁部に沿って位置し、第2辺部が第2側壁部に沿って位置するように形成された取付部本体部で、側壁部の枠状部の形成箇所に対応して形成された第1開口部(K1、K2、K3)と、隣り合う第1開口部間の領域と第1辺部に沿った領域とに形成された釣糸を挿通するための第2開口部(K11、K12、K13、K14、K21、K22、K23、K24、K31、K32、K33、K34、K41、K42、K43、K44)とを有する取付部本体部(上面取付部としてもよい)(160)と、取付部本体部から下方に突出して形成された爪部群で、側壁部に形成された爪部と係合する爪部と、枠状部に内側に形成された爪部と係合する爪部とからなる爪部群(180a〜180j)と、を有し、取付部の爪部を内側ケース本体の爪部に係合させて、取付部を内側ケース本体部に取り付けた場合に、取付部本体部が内側ケース本体部の上面に設けられ、該釣り針保持部が、枠状部内に設けられていることを特徴とする釣り用仕掛け収納ケース。」としてもよい。
【0012】
また、上記第1の構成を以下の構成としてもよい。すなわち、「釣り用の仕掛けを収納するための釣り用仕掛け収納ケースであって、内側ケース(50)と、内側ケースを収納する外側ケース(10)とを有し、内側ケースが、内側ケース本体部(60)と、透明部材その他の透光性を有する部材により形成された取付部(150)と、釣り針保持部(200)とを有し、該内側ケース本体部が、角部にアールが形成された方形状の板状を呈する底面部(62)と、底面部の外周端から上方に立設した側壁部で、互いに平行(略平行としてもよい)な一対の第1側壁部(64a、64c)と、第1側壁部と直角(略直角としてもよい)な方向に形成された互いに平行(略平行としてもよい)な第2側壁部(64b、64d)と、第1側壁部と第2側壁部間に形成された湾曲部(64e、64f、64g、64h)とを有し、外側の面に取付部の爪部と係合する爪部(68)を有する側壁部(64)と、底面部の上面から上方に立設して形成され、側壁部と間隔を介して形成された3つの枠状部からなる枠状部群で、一方の第1側壁部に対向する枠状部である第1枠状部(80)と、他方の第1側壁部に対向する枠状部である第2枠状部(100)と、第1枠状部と第2枠状部の間に設けられた第3枠状部(120)を有し、隣り合う枠状部が互いに間隔を介して形成されるとともに、複数の枠状部における各枠状部が、第1側壁部と平行(略平行としてもよい)な一対の第1板状部(82、86、102、106、122、126)と、該一対の板状部の両端を連結する一対の第2板状部(84、88、104、108、124、128)とにより枠状を呈し、第3枠状部において、枠状部の内側に取付部の爪部と係合する爪部が形成された枠状部群と、第1枠状部の第3枠状部側の第1板状部における一方の第2側壁部側の端部領域から一方の第1側壁部側とは反対側に湾曲して形成された第1ガイド部(90)と、第1枠状部の第3枠状部側の第1板状部における他方の第2側壁部側の端部領域から一方の第1側壁部側とは反対側に湾曲して形成された第2ガイド部(92)と、第2枠状部の第3枠状部側の第1板状部における一方の第2側壁部側の端部領域から他方の第1側壁部側とは反対側に湾曲して形成された第3ガイド部(130)と、第2枠状部の第3枠状部側の第1板状部における他方の第2側壁部側の端部領域から他方の第1側壁部側とは反対側に湾曲して形成された第4ガイド部(132)とからなるガイド部群で、各ガイド部が、隣り合う枠状部間の空間に導かれた釣糸を第2側壁部に向けて第2側壁部に対して鋭角に傾斜した角度で案内するために、第2側壁部に近づくほど第2側壁部との角度が小さくなるように湾曲した板状を呈し、その第2側壁部側の先端と該先端が対向する第2側壁部との間に間隔が設けられたガイド部群と、を有し、該取付部が、側壁部の内側の輪郭よりも大きい外周の輪郭を有する板状を呈し、互いに平行(略平行としてもよい)な第1辺部(160a、160c)と第1辺部と直角(略直角としてもよい)を呈し互いに平行(略平行としてもよい)な第2辺部160b、160d)とを有し、取付部を内側ケース本体部に取り付けた際に、第1辺部が第1側壁部に沿って位置し、第2辺部が第2側壁部に沿って位置するように形成された取付部本体部で、側壁部の枠状部の形成箇所に対応して形成された第1開口部(K1、K2、K3)と、隣り合う第1開口部間の領域と第1辺部に沿った領域とに形成された釣糸を挿通するための第2開口部(K11、K12、K13、K14、K21、K22、K23、K24、K31、K32、K33、K34、K41、K42、K43、K44)とを有する取付部本体部(上面取付部としてもよい)(160)と、取付部本体部から下方に突出して形成された爪部群で、側壁部に形成された爪部と係合する爪部と、枠状部に内側に形成された爪部と係合する爪部とからなる爪部群(180a〜180j)と、を有し、取付部の爪部を内側ケース本体の爪部に係合させて、取付部を内側ケース本体部に取り付けた場合に、取付部本体部が内側ケース本体部の上面に設けられ、該釣り針保持部が、枠状部内に設けられていることを特徴とする。」としてもよい。
【0013】
また、第2には、上記第1の構成において、一方の第1内側壁に対向する枠状部である第1枠状部(80)と、他方の第1内側壁に対向する枠状部である第2枠状部(100)と、第1枠状部と第2枠状部の間に設けられた第3枠状部(120)の3つの枠状部が設けられ、上記ガイド部が第1ガイド部(90)と第2ガイド部(92)と第3ガイド部(130)と第4ガイド部(132)の計4つ設けられ、第1ガイド部が、第1枠状部の第3枠状部側の第1板状部における一方の第2内側壁側の端部領域から一方の第1内側壁側とは反対側に湾曲して形成され、第2ガイド部が、第1枠状部の第3枠状部側の第1板状部における他方の第2内側壁側の端部領域から一方の第1内側壁側とは反対側に湾曲して形成され、第3ガイド部が、第2枠状部の第3枠状部側の第1板状部における一方の第2内側壁側の端部領域から他方の第1内側壁側とは反対側に湾曲して形成され、第4ガイド部が、第2枠状部の第3枠状部側の第1板状部における他方の第2内側壁側の端部領域から他方の第1内側壁側とは反対側に湾曲して形成されていることを特徴とする。
【0014】
よって、ガイド部に案内された釣糸は、第2内側壁に沿って案内され、湾曲した第3内側壁に沿って案内され、さらに、第1内側壁に沿って案内されるので、釣糸が長い場合でも、円滑に釣糸を案内することができる。
【0015】
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、釣り針保持部が、釣り針を差し込んで保持可能な弾性部材により形成されていることを特徴とする。
【0016】
また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、釣り用仕掛け収納ケースが、内側ケース(50)と、内側ケースを収納する外側ケース(10)とを有し、上記ケース本体部(60)と、上記上面取付部(160)と、上記釣り針保持部(200)とが内側ケースに設けられ、上記ケース本体部が、角部にアールが形成された方形状の板状を呈し、上記内底面を有する底面部(62)と、底面部の外周端から上方に立設した側壁部で、上記第1内側壁を内側に有する互いに平行(略平行としてもよい)な一対の第1側壁部(64a、64c)と、第1側壁部と直角な方向に形成され、上記第2側壁を内側に有する互いに平行(略平行としてもよい)な第2側壁部(64b、64d)と、第1側壁部と第2側壁部間に形成され上記第3内側壁を内側に有する湾曲部(64e、64f、64g、64h)とを有し、外側の面に取付部の爪部と係合する爪部(68)を有する側壁部(64)と、を有し、上記上面取付部には、上面取付部の下方に突出して形成された爪部群で、側壁部に形成された爪部と係合する爪部と、枠状部に内側に形成された爪部と係合する爪部とからなる爪部群(180a〜180j)が形成され、上面取付部の爪部をケース本体部の爪部に係合させて、上面取付部をケース本体部に取り付けた場合に、上面取付部がケース本体部の上面に設けられることを特徴とする。
【0017】
よって、ケース本体部において、取付部に設けられた爪部と係合する爪部は、側壁部の外側の面と第1側壁部と対向する枠状部以外の枠状部の内側に設けられていて、内側ケースの内側ケース本体部における収納空間(側壁部の内側で、枠状部の外側の空間)内には設けられていないので、釣糸を案内する際に、釣糸が爪部に接触して案内の支障となるおそれがない。また、外側ケースと、内側ケースとに分かれているので、内側ケースの構成を変えることにより、外側ケースを他の用途にも使用することができる。
【0018】
なお、上記底面部が、角部にアールが形成された長方形状の板状を呈するものとしてもよい。
【0019】
また、第5には、上記第4の構成において、外側ケースが、内側ケースを収納する外側ケース本体部(20)と、外側ケース本体部に対して回動する蓋部(30)とを有し、ケース本体部の側壁部の湾曲部の側面に第1突状部(64−1、64−2、64−3、64−4)が形成され、外側ケース本体部の内側の側面に、第1突状部に係止する第2突状部(21)が形成され、内側ケースが外側ケース本体部に収納された状態では、第2突状部が第1突状部の上面に係止することを特徴とする。
【0020】
なお、第5の構成において、蓋部が、透明部材その他の透光性を有する部材により形成されていることを特徴とするものとしてもよい。
【0021】
また、第6の構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、上記第5の構成において、外側ケース部本体部が、底面部と底面部の周囲から連設された側壁部とを有し、蓋部が、上面部と上面部の周囲から連設された側壁部とを有し、外側ケース部本体部に対してヒンジ部を中心に回動し、底面部と上面部とが、略長方形状の板状を呈し、ヒンジ部は、底面部の短辺から連設された側壁部と上面部の短辺から連設された側壁部に設けられていることを特徴とするものとしてもよい。
【0022】
また、第7の構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、上記第1から第6までのいずれかの構成において、釣り針保持部には、釣り針を差し込むための切込みが形成されていることを特徴とするものとしてもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明に基づく釣り用仕掛け収納ケースによれば、仕掛けにおける釣り針を釣り針保持部に保持させて、仕掛けにおける釣糸を第2開口部に挿通して内側ケース内に案内すると、内側ケース本体部には、ガイド部が設けられ、さらに、側壁部に湾曲部が設けられているので、釣糸を内側ケースの内側ケース本体部における収納空間(側壁部の内側で、枠状部の外側の空間)内を円滑に案内することができる。
【0024】
また、内側ケース本体部において、取付部に設けられた爪部と係合する爪部は、側壁部の外側の面と第1側壁部と対向する枠状部以外の枠状部の内側に設けられていて、内側ケースの内側ケース本体部における収納空間(側壁部の内側で、枠状部の外側の空間)内には設けられていないので、釣糸を案内する際に、釣糸が爪部に接触して案内の支障となるおそれがない。
【0025】
また、取付部は、透明部材その他の透光性を有する部材により形成されているので、釣糸の様子を上面取付部の側から視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】釣り用仕掛け収納ケースの斜視図である。
【図2】釣り用仕掛け収納ケースの蓋部を開いた状態の斜視図である。
【図3】外側ケースの蓋部を開いた状態の斜視図である。
【図4】内側ケースの分解斜視図である。
【図5】上側取付部の底面側から見た斜視図である。
【図6】内側ケースの本体部の平面図である。
【図7】内側ケースの本体部の底面図である。
【図8】釣り用仕掛け収納ケースの使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明においては、釣針保持部と釣糸収納部とを有する釣り用仕掛け収納ケースにおいて、仕掛けにおけるハリスが長い場合でもハリスを円滑に収納することができる釣り用仕掛け収納ケースを提供するという目的を以下のようにして実現した。
【0028】
本実施例の釣り用仕掛け収納ケース5は、図1〜図7に示すように構成され、外側ケース10と、外側ケース10に取り付けられる内側ケース50と、内側ケース50に収納されるマット200(釣り針保持部)とを有している。
【0029】
外側ケース10は、図1〜図3に示すように構成され、本体部20と、本体部20に対して回動して開閉する蓋部30とを有している。本体部20と蓋部30とは、それぞれ、合成樹脂により一体に形成されている。
【0030】
本体部20は、容器状の容器状部22と、容器状部22の長手方向の端部に容器状部22に対して回動可能に形成された係止部24と、容器状部22の係止部24が形成された側の端部とは反対側の端部に構成されたヒンジ構成部26とを有している。
【0031】
容器状部22は、容器状を呈し、略長方形状の板状の底面部22aと、底面部22aの周囲から立設した側壁部22b〜22eとを有している。側壁部22b、22dは底面部22aの長辺から立設し、側壁部22c、22eは底面部22aの短辺から立設して形成されている。なお、側壁部22b〜22eは、内周側の部分と該内周側の部分と隣接する外周側の部分とを有し、内周側の部分が外周側の部分よりも幅広に形成され上方に高く形成されている(つまり、底面部22a側とは反対側に高く形成されている)。
【0032】
係止部24は、側壁部22c(具体的には、側壁部22cの外周側の部分)に回動可能に形成され、蓋部30に設けられた突状部34が挿通する開口部24aを有し、係止部24を回動させて突状部34を開口部24aに挿通させることにより係止部24が突状部34に係止する。
【0033】
ヒンジ構成部26は、側壁部22e(具体的には、側壁部22eの外周側の部分)の上面に突設され、間隔を介して形成された一対の略円筒状の部材により形成されている。
【0034】
また、側壁部22dの内周側の部分の内側には、一対の突状部(第2突状部)21が側方に突出して形成され、突状部21は、底面部22aの平面状の内底面と略平行の略棒状(具体的には、断面三角形状の棒状)に形成されている。また、側壁部22bの内周側の部分の内側には、突状部21と同様の構成の突状部が側方に突出して形成されている。これらの突状部は、内側ケース50を外側ケース10内に設置した際に内側ケース50の本体部60の突状部64−1、64−2、64−3、64−4と係合して突状部64−1、64−2、64−3、64−4の上面と接する。
【0035】
また、蓋部30は、容器状の容器状部32と、容器状部32の長手方向の端部に形成された突状部34と、容器状部32の突状部34が形成された側の端部とは反対側の端部に構成されたヒンジ構成部36とを有している。
【0036】
容器状部32は、容器状を呈し、略長方形状の板状の上面部32aと、上面部32aの周囲から立設した側壁部32b〜32eとを有している。側壁部32b、32dは上面部32aの長辺から立設し、側壁部32c、32eは上面部32aの短辺から立設して形成されている。なお、側壁部32b〜32eは、内周側の部分と該内周側の部分と隣接する外周側の部分とを有し、外周側の部分が内周側の部分よりも幅広に形成され、蓋部30を本体部20に対して閉じた際に、容器状部32の外周側の部分における内周側の部分から突出した部分が、容器状部22の内周側の部分における外周側の部分から突出した部分の外側に位置する。
【0037】
突状部34は、側壁部32cから外側に突出して形成され、略平板状に形成されている。
【0038】
また、ヒンジ構成部36は、側壁部32eの外側の面に突設され、略円筒状の部材により形成され、一対のヒンジ構成部26間の長さと略同一に形成され、ヒンジ構成部36を一対のヒンジ構成部26間に配置し、棒状の挿通部材40を挿通することによりヒンジが構成される。
【0039】
なお、蓋部30は、透明部材により形成されており、蓋部30を本体部20に対して閉じた状態でも、蓋部30を介して、仕掛けの釣針を視認でき、また、取付部150も透明部材、半透明部材等の透光性を有する部材により構成されているので、蓋部30と取付部150とを介して内側ケース50の本体部60内に案内された釣糸を視認することができる。なお、図1では、蓋部30は不透明部材のように描かれているが、実際には、透明部材により形成され、内部を視認できるようになっている。なお、蓋部30は、透明部材でなくても、半透明部材等透光性を有する部材としてもよい。
【0040】
また、内側ケース50は、本体部(内側ケース本体部)60と、本体部60の上面に取り付ける取付部150と、本体部60に保持されたマット200とを有している。本体部60と取付部150とは、それぞれ、合成樹脂により一体に形成されている。
【0041】
本体部60は、釣り用の仕掛けにおける釣り針(具体的には、イカリ針)を保持するためのマット200を保持するとともに、仕掛けにおける釣糸(具体的には、ハリス)を案内して配置するための空間を有するものであり、底面部62と、底面部62の縁部から立設した側壁部64と、底面部62の内底面から立設した枠状部80、100、120と、枠状部80から連設されたガイド部90、92と、枠状部120から連設されたガイド部130、132とを有している。なお、本体部60は、長辺方向に対称に形成され(つまり、短辺方向の仮想の平面を介して対称に形成されている)、また、短辺方向に対称に形成されている(つまり、長辺方向の仮想の平面を介して対称に形成されている)。枠状部80と枠状部100と枠状部120とで、枠状部群を形成する。
【0042】
ここで、底面部62は、長方形状の4つの角部にアールを設けた形状の平板状を呈している。なお、底面部62の一対の長辺における一方の略中央位置には、略方形状の切欠部62aが形成され、他方の略中央位置には、略方形状の切欠部62bが形成されている。また、底面部62には、3つの開口部62c、62d、62eが形成され、枠状部80の内周の形状に形成された開口部62cと、枠状部100の内周の形状に形成された開口部62dと、枠状部120の内周の形状に形成された開口部62eとが形成されている。なお、底面部62の上面(内底面)が内底面62−Nとなる。
【0043】
また、側壁部64は、底面部62の外周の縁部から立設して形成され、略板状に上下方向に略同一幅(同一幅としてもよい)に形成されている。側壁部64は、底面部62の一方の長辺から立設した長辺部64a(第1側壁部)と、底面部62の一方の短辺から立設した短辺部64b(第2側壁部)と、底面部62の他方の長辺から立設した長辺部64c(第1側壁部)と、底面部62の他方の短辺から立設した短辺部64d(第2側壁部)と、長辺部64aと短辺部64b間の湾曲部64eと、短辺部64bと長辺部64c間の湾曲部64fと、長辺部64cと短辺部64d間の湾曲部64gと、短辺部64dと長辺部64a間の湾曲部64hとを有している。長辺部64aと長辺部64cとは互いに平行(略平行としてもよい)に形成され、短辺部64bと短辺部64dとは互いに平行(略平行としてもよい)に形成され、長辺部64a、64cと短辺部64b、64dとは直角(略直角としてもよい)をなしている。
【0044】
長辺部64aの中央領域には、凹部70aが形成され、また、長辺部64cの中央領域には、凹部70bが形成されている。つまり、凹部70aの外側には、略方形状の切欠部が形成され、凹部70aの内側の面64a−1は、円弧状に湾曲した膨出面(つまり、横断面が円弧状をなす面)を呈し、長辺部64aにおける内側の面の平面状の部分よりも突出している。同様に、凹部70bの外側には、略方形状の切欠部が形成され、凹部70bの内側の面64c−1は、円弧状に湾曲した膨出面(つまり、横断面が円弧状をなす面)を呈し、長辺部64cにおける内側の面の平面状の部分よりも突出している。
【0045】
湾曲部64eの長辺部64a側の端部領域には、突状部(第1突状部)64−1が形成され、湾曲部64fの長辺部64c側の端部領域には、突状部(第1突状部)64−2が形成され、湾曲部64gの長辺部64c側の端部領域には、突状部(第1突状部)64−3が形成され、湾曲部64hの長辺部64a側の端部領域には、突状部(第1突状部)64−4が形成されている。
【0046】
突状部64−1は、湾曲部64eの外側の側面の上端から側方の外側に突出して形成され、その長辺側の端面は、長辺部64aの外側の側面と面一に形成されている。突状部64−4は、突状部64−1と対称(面対称)に形成され、湾曲部64hの外側の側面の上端から側方の外側に突出して形成され、その長辺側の端面は、長辺部64aの外側の側面と面一に形成されている。突状部64−2は、湾曲部64fの外側の側面の上端から側方の外側に突出して形成され、その長辺側の端面は、長辺部64cの外側の側面と面一に形成されている。突状部64−3は、突状部64−2と対称(面対称)に形成され、湾曲部64gの外側の側面の上端から側方の外側に突出して形成され、その長辺側の端面は、長辺部64cの外側の側面と面一に形成されている。これにより、突状部64−2、64−3が、容器状部22の側壁部22dの内側から突出した突状部21に係止し、突状部64−1、64−4が、容器状部22の側面部22bの内側から突出した突状部に係止する。
【0047】
また、湾曲部64eの外側の側面からは係合部65aが形成され、係合部65aは、縦方向に間隔を介して形成された一対の突状部66aと、一対の突状部66a間に形成され、爪部180aが係合するための爪部68とを有している。湾曲部64fの外側の側面からは係合部65bが形成され、係合部65bは、縦方向に間隔を介して形成された一対の突状部66bと、一対の突状部66b間に形成され、爪部180cが係合するための爪部(爪部68と同様の構成の爪部)とを有している。湾曲部64gの外側の側面からは係合部65cが形成され、係合部65cは、縦方向に間隔を介して形成された一対の突状部66cと、一対の突状部66c間に形成され、爪部180fが係合するための爪部(爪部68と同様の構成の爪部)とを有している。湾曲部64hの外側の側面からは係合部65dが形成され、係合部65dは、縦方向に間隔を介して形成された一対の突状部66dと、一対の突状部66d間に形成され、爪部180dが係合するためた爪部(爪部68と同様の構成の爪部)とを有している。
【0048】
また、凹部70aには、爪部180gと係合する爪部72が形成され、凹部70bには、爪部(爪部180gと対称位置にある爪部)と係合する爪部(爪部72と同様の構成の爪部)が形成されている。
【0049】
なお、側壁部64の内側の側面が、内側壁64−Nとなり、長辺部64a、64cの内側の側面が、内側壁(第1内側壁)64a−N、64c−Nとなり、短辺部64b、64dの内側の側面が、内側壁(第2内側壁)64b−N、64d−Nとなり、湾曲部64e、64f、64g、64hの内側の側面が、内側壁(第3内側壁)64e−N、64f−N、64g−N、64h−Nとなる。内側壁64a−Nと内側壁64c−Nとは、互いに平行(略平行としてもよい)で、内側壁64b−Nと内側壁64d−Nとは、互いに平行(略平行としてもよい)となっている。
【0050】
また、3つの枠状部80、100、120は、互いに平行(略平行としてもよい)に形成され、隣り合う枠状部(枠状部80と枠状部100、枠状部100と枠状部120)は互いに間隔を介して形成されている。また、3つの枠状部80、100、120は、側壁部64と間隔を介して形成されている。つまり、3つの枠状部80、100、120は、いずれも側壁部64と接していない。
枠状部80は、長辺部64aと間隔を介して長辺部64aに沿って長辺部64aと対向して形成され、四角形状の枠状に形成されている。枠状部80は、短辺部88から連設された板状の長辺部82(第1板状部)と、長辺部82の長手方向の一方の端部から連設された板状の短辺部84(第2板状部)と、短辺部84の長辺部82が連設された側とは反対側の端部から連設された板状の長辺部86(第1板状部)と、長辺部86の短辺部84が連設された側とは反対側の端部から連設された板状の短辺部88(第2板状部)とを有している。長辺部82、86は、長辺部64a、64cと平行(略平行としてもよい)に形成され、短辺部84、88は、短辺部64b、64dと平行(略平行としてもよい)に形成されている。枠状部80の内側の空間には、マット200が嵌合される。
【0051】
なお、枠状部80は、湾曲部64e、64hや短辺部64b、64dと間隔を介して形成されている。
【0052】
また、枠状部100は、枠状部80及び枠状部120と間隔を介して枠状部80及び枠状部120に沿って形成され、略四角形状の枠状に形成されている。枠状部100は、短辺部108から連設された板状の長辺部102(第1板状部)と、長辺部102の長手方向の一方の端部から連設された板状の短辺部104(第2板状部)と、短辺部104の長辺部102が連設された側とは反対側の端部から連設された板状の長辺部106(第1板状部)と、長辺部106の短辺部104が連設された側とは反対側の端部から連設された板状の短辺部108(第2板状部)とを有している。長辺部102、106は、長辺部64a、64cと平行(略平行としてもよい)に形成され、短辺部104、108は、短辺部64b、64dと平行(略平行としてもよい)に形成されている。枠状部100の内側の空間には、マット200が嵌合される。なお、枠状部100は、短辺部64b、64dと間隔を介して形成されている。
【0053】
長辺部102の内側(枠状部100における内側)の中央領域には、凹部110aが形成されている。凹部110aの内側(枠状部100における内側)には、略方形状の切欠部が形成され、凹部110aの外側の面102aは、円弧状に湾曲した膨出面(つまり、横断面が円弧状をなす面)を呈し、長辺部102における外側(枠状部100における外側)の面の平面状の部分よりも突出している。凹部110aには、爪部180hと係合する爪部(爪部112と同様の構成の爪部)が形成されている。
【0054】
また、短辺部104の内側(枠状部100における内側)の中央領域には、凹部110bが形成されている。凹部110bの内側(枠状部100における内側)には、略方形状の切欠部が形成されている。また、短辺部104の外側の面は、円弧状に湾曲した面(つまり、横断面が円弧状をなす面)を呈している。凹部110bには、爪部180bと係合する爪部(爪部112と同様の構成の爪部)が形成されている。
【0055】
長辺部106の内側(枠状部100における内側)の中央領域には、凹部110cが形成されている。凹部110cの内側(枠状部100における内側)には、略方形状の切欠部が形成され、凹部110cの外側の面106aは、円弧状に湾曲した膨出面(つまり、横断面が円弧状をなす面)を呈し、長辺部106における外側(枠状部100における外側)の面の平面状の部分よりも突出している。凹部110cには、爪部180iと係合する爪部112が形成されている。
【0056】
また、短辺部108の内側(枠状部100における内側)の中央領域には、凹部110dが形成されている。凹部110dの内側(枠状部100における内側)には、略方形状の切欠部が形成されている。また、短辺部108の外側の面は、円弧状に湾曲した面(つまり、横断面が円弧状をなす面)を呈している。凹部110dには、爪部180eと係合する爪部112が形成されている。
【0057】
また、枠状部120は、枠状部80と対称に形成されている。つまり、枠状部120は、長辺部64cと間隔を介して長辺部64cに沿って長辺部64cと対向して形成され、四角形状の枠状に形成されている。枠状部120は、短辺部128から連設された板状の長辺部122(第1板状部)と、長辺部122の長手方向の一方の端部から連設された板状の短辺部124(第2板状部)と、短辺部124の長辺部122が連設された側とは反対側の端部から連設された板状の長辺部126(第1板状部)と、長辺部126の短辺部124が連設された側とは反対側の端部から連設された板状の短辺部128(第2板状部)とを有している。長辺部122、126は、長辺部64a、64cと平行(略平行としてもよい)に形成され、短辺部124、128は、短辺部64b、64dと平行(略平行としてもよい)に形成されている。枠状部120の内側の空間には、マット200が嵌合される。
【0058】
なお、枠状部120は、湾曲部64f、64gや短辺部64b、64dと間隔を介して形成されている。
【0059】
枠状部80と枠状部100と枠状部120とにおける内側の空間の長手方向の長さ(枠状部100においては凹部110b、110dを除く部分の長さ(短辺部104の内側の面と短辺部108の内側の面の間の長さ))は略同一に形成され、枠状部80と枠状部100と枠状部120とにおける内側の空間の短手方向の長さ(枠状部100においては凹部110a、110cを除く部分の長さ(長辺部102の内側の面と長辺部106の内側の面の間の長さ))は略同一に形成されている。
【0060】
また、ガイド部90(第1ガイド部)は、枠状部80の長辺部86の一方の端部側の領域から連設され、枠状部100側に略円弧状に湾曲した板状を呈している。また、ガイド部92(第2ガイド部)は、枠状部80の長辺部86の他方の端部側の領域から連設され、枠状部100側に略円弧状に湾曲した板状を呈している。ガイド部130(第3ガイド部)は、枠状部120の長辺部126の一方の端部側の領域から連設され、枠状部100側に略円弧状に湾曲した板状を呈している。また、ガイド部132(第4ガイド部)は、枠状部120の長辺部126の他方の端部側の領域から連設され、枠状部100側に略円弧状に湾曲した板状を呈している。
【0061】
ガイド部90は、枠状部80と枠状部100間の空間に導かれた釣糸を短辺部64bに向けて短辺部64bに対して鋭角に傾斜した角度で案内するために、短辺部64bに近づくほど短辺部64bとの角度(鋭角の角度)が小さくなるように湾曲した板状を呈し、ガイド部90の短辺部64b側の先端と該先端が対向する短辺部64bとの間に間隔が設けられている。
【0062】
ガイド部92は、枠状部80と枠状部100間の空間に導かれた釣糸を短辺部64dに向けて短辺部64dに対して鋭角に傾斜した角度で案内するために、短辺部64dに近づくほど短辺部64dとの角度(鋭角の角度)が小さくなるように湾曲した板状を呈し、ガイド部92の短辺部64d側の先端と該先端が対向する短辺部64dとの間に間隔が設けられている。
【0063】
ガイド部130は、枠状部100と枠状部120間の空間に導かれた釣糸を短辺部64bに向けて短辺部64bに対して鋭角に傾斜した角度で案内するために、短辺部64bに近づくほど短辺部64bとの角度(鋭角の角度)が小さくなるように湾曲した板状を呈し、ガイド部130の短辺部64b側の先端と該先端が対向する短辺部64bとの間に間隔が設けられている。
【0064】
ガイド部132は、枠状部100と枠状部120間の空間に導かれた釣糸を短辺部64dに向けて短辺部64dに対して鋭角に傾斜した角度で案内するために、短辺部64dに近づくほど短辺部64dとの角度(鋭角の角度)が小さくなるように湾曲した板状を呈し、ガイド部132の短辺部64d側の先端と該先端が対向する短辺部64dとの間に間隔が設けられている。
【0065】
ガイド部90と短辺部64b間の間隔とガイド部130と短辺部64b間の間隔は同一に形成されている。また、ガイド部92と短辺部64d間の間隔とガイド部132と短辺部64db間の間隔は同一に形成されている。
【0066】
なお、枠状部80、100、120の上端の高さと、ガイド部90、92、130、132の上端の高さは、側壁部64の上端の高さと同一に形成されている。
【0067】
次に、取付部150は、略平板状の上面取付部(取付部本体部としてもよい)160と、上面取付部160の底面から下方に突出して形成された複数(具体的には、10個)の爪部180a〜180jとを有している。
【0068】
ここで、上面取付部160は、略長方形状の外形を呈した略平板状を呈し、本体部60の平面視の外形と略同一の外形に形成され、少なくとも、側壁部64の内側の輪郭(つまり、本体部60の内側壁64−N)よりも大きい外周の輪郭を有している。つまり、上面取付部160は、互いに平行(略平行としてもよい)な長辺160a、160c(第1辺部)と互いに平行(略平行としてもよい)な短辺160b、160d(第2辺部)とを有している。取付部150を本体部60に取り付けた際に、長辺160aは、長辺部64aに沿って位置し、長辺160cは、長辺部64cに沿って位置し、短辺160bは、短辺部64bに沿って位置し、短辺160dは、短辺部64dに沿って位置する。長辺160a、160cと短辺160b、160dとは、互いに直角(略直角としてもよい)をなしている。
【0069】
より具体的には、上面取付部160は、複数(具体的には、3つ)の細長長方形状の開口部K1〜K3(第1開口部)を有していて、これにより、間隔を介して互いに平行に設けられた2つの短辺方向構成部162、164の間に4つの長辺方向構成部166、168、170、172が間隔を介して互いに平行に設けられていて、取付部150を本体部60に装着した場合に、長辺方向構成部166の外側の側面(長辺方向構成部168側とは反対側の側面)が長辺部64aの外側の側面と面一となり、長辺方向構成部172の外側の側面(長辺方向構成部170側とは反対側の側面)が長辺部64cの外側の側面と面一となり、短辺方向構成部162の外側の側面(短辺方向構成部164側とは反対側の側面)が短辺部64bの外側の側面と面一となり、短辺方向構成部164の外側の側面(短辺方向構成部162側とは反対側の側面)が短辺部64dの外側の側面と面一となっている。
【0070】
また、長辺方向構成部166の長手方向の端部領域の外側には、切欠部K51、K52が形成され、内側ケース50を外側ケース10に取り付けた状態において、本体部20の側壁部22bの内側に設けられた突状部(突状部21と同様の構成の突状部)が、該切欠部K51、K52の位置に配置される。同様に、長辺方向構成部172の長手方向の端部領域の外側には、切欠部K53、K54が形成され、内側ケース50を外側ケース10に取り付けた状態において、本体部20の側壁部22dの内側に設けられた突状部21が、該切欠部K53、K54の位置に配置される。
【0071】
また、上面取付部160の底面側の外周端の領域は段状に形成されていて、外側の領域150−1が内側の領域150−2よりも薄く形成され、該内側の領域150−2の外周の輪郭は、本体部60の側壁部64の内側の輪郭に合わせて形成されている。これにより、取付部150を本体部60に取り付けた際に、内側の領域150−2が側壁部64に嵌合して、側壁部64の上面が外側の領域150−1の底面に接する。
【0072】
また、開口部K1は、枠状部80の形成箇所に対応して形成され、枠状部80の形状・大きさに対応して形成され、上面取付部160の厚み方向の途中位置で段状に形成されて、上面側部分と底面側部分とに形成され、上面側部分が底面側部分よりも小さく形成され、上面側部分が枠状部80の内側の面の上端の輪郭に合わせて形成され、開口部K1の上面側部分の側面が、長辺部82の内側の面と、短辺部84の内側の面と、長辺部86の内側の面と、短辺部88の内側の面と面一になるように形成されている。また、開口部K1の底面側部分が枠状部80の外側の面の上端の輪郭に合わせて形成されている。これにより、取付部150を本体部60に取り付けた状態においては、枠状部80の上端が、開口部K1の底面側部分に挿通し、枠状部80の上面が開口部K1の上面側部分の周縁部150−10の底面に接する。
【0073】
また、開口部K2は、枠状部100の形成箇所に対応して形成され、枠状部100の形状・大きさに対応して形成され、上面取付部160の厚み方向の途中位置で段状に形成されて、上面側部分と底面側部分とに形成され、上面側部分が底面側部分よりも小さく形成され、上面側部分が枠状部100の内側の面の上端の輪郭に合わせて形成されている(ただし、凹部110a、110b、110c、110dの部分は除く)。つまり、開口部K2の上面側部分の側面が、長辺部102の内側の面で凹部110aを除く内側の面と、短辺部104の内側の面で凹部110bを除く内側の面と、長辺部106の内側の面で凹部110cを除く内側の面と、短辺部108の内側の面で凹部110dを除く内側の面と面一になるように形成されている。また、開口部K2の底面側部分が枠状部100の外側の面の上端に合わせて形成されている。これにより、取付部150を本体部60に取り付けた状態においては、枠状部100の上端が、開口部K2の底面側部分に挿通し、枠状部100の上面が開口部K2の上面側部分の周縁部150−12の底面に接する。
【0074】
また、開口部K3は、枠状部120の形成箇所に対応して形成され、枠状部120の形状・大きさに対応して形成され、上面取付部160の厚み方向の途中位置で段状に形成されて、上面側部分と底面側部分とに形成され、上面側部分が底面側部分よりも小さく形成され、上面側部分が枠状部120の内側の面の上端の輪郭に合わせて形成され、開口部K3の上面側部分の側面が、長辺部122の内側の面と、短辺部124の内側の面と、長辺部126の内側の面と、短辺部128の内側の面と面一になるように形成されている。また、開口部K3の底面側部分が枠状部120の外側の面の上端の輪郭に合わせて形成されている。これにより、取付部150を本体部60に取り付けた状態においては、枠状部120の上端が、開口部K3の底面側部分に挿通し、枠状部120の上面が開口部K3の上面側部分の周縁部150−14の底面に接する。
【0075】
また、開口部K1の開口部K2側の長手方向の端部付近からは、ガイド部90が嵌合するための溝部150aとガイド部92が嵌合するための溝部150bが形成されている。溝部150aはガイド部90の形状に合わせて略円弧状に湾曲して形成され、溝部150bはガイド部92の形状に合わせて略円弧状に湾曲して形成されている。同様に、開口部K3の開口部K2側の長手方向の端部付近からは、ガイド部130が嵌合するための溝部150cとガイド部132が嵌合するための溝部150dが形成されている。溝部150cはガイド部130の形状に合わせて略円弧状に湾曲して形成され、溝部150dはガイド部132の形状に合わせて略円弧状に湾曲して形成されている。
【0076】
また、長辺方向構成部166、つまり、長辺160aに沿った領域には、釣糸を挿通するための複数の細長形状の開口部が形成され、開口部K11と開口部K12と開口部K13と開口部K14とが間隔を介して一列に配設されている。また、長辺方向構成部168、つまり、開口部K1と開口部K2間の領域には、釣糸を挿通するための複数の細長形状の開口部が形成され、開口部K21と開口部K22と開口部K23と開口部K24とが間隔を介して一列に配設されている。また、長辺部170、つまり、開口部K2と開口部K3間の領域には、釣糸を挿通するための複数の細長形状の開口部が形成され、開口部K31と開口部K32と開口部K33と開口部K34とが間隔を介して一列に配設されている。また、長辺方向構成部172、つまり、長辺160cに沿った領域には、釣糸を挿通するための複数の細長形状の開口部が形成され、開口部K41と開口部K42と開口部K43と開口部K44とが間隔を介して一列に配設されている。
【0077】
また、短辺方向構成部162と短辺方向構成部164には、複数の円形の開口部が形成されている。これらの開口部は、内側ケース50の内部を乾燥するために設けられている。
【0078】
また、上面取付部160における爪部180a〜180jの突出部に対応する位置には、爪部180a〜180jを形成するために成形型の構造上の都合から細長の穴部が形成されている。
【0079】
また、爪部180a〜180jは、上面取付部160の底面から下方に突出して形成されている。爪部180a〜180jにより、爪部群が構成される。
【0080】
爪部180aは、短辺方向構成部162の長辺方向構成部166側の端部領域(具体的には、外周領域150−1)に形成され、係合部65aの爪部68と係合する。爪部180bは、短辺方向構成部162の長手方向の中央領域(具体的には、開口部K2の上面側部分の周縁部150−12)に形成され、凹部110bの爪部と係合する。爪部180cは、短辺方向構成部162の長辺方向構成部172側の端部領域(具体的には、外周領域150−1)に形成され、係合部65bの爪部と係合する。爪部180dは、短辺方向構成部164の長辺方向構成部166側の端部領域(具体的には、外周領域150−1)に形成され、係合部65dの爪部と係合する。爪部180eは、短辺方向構成部164の長手方向の中央領域(具体的には、開口部K2の上面側部分の周縁部150−12)に形成され、凹部110dの爪部と係合する。爪部180fは、短辺方向構成部164の長辺方向構成部172側の端部領域(具体的には、外周領域150−1)に形成され、係合部65cの爪部と係合する。爪部180gは、長辺方向構成部166の長手方向の中央領域の長辺方向構成部168側とは反対側の端部領域(外周領域150−1)に形成され、凹部70aの爪部72と係合する。爪部180hは、長辺方向構成部166の長手方向の中央領域の長辺方向構成部166側とは反対側の端部領域(開口部K2の上面側部分の周縁部150−12)に形成され、凹部110aの爪部と係合する。爪部180iは、長辺方向構成部170の長手方向の中央領域の長辺方向構成部172側とは反対側の端部領域(開口部K2の上面側部分の周縁部150−12)に形成され、凹部110cの爪部112と係合する。爪部180jは、長辺方向構成部172の長手方向の中央領域の長辺方向構成部170側とは反対側の端部領域(外周領域150−1)に形成され、凹部70bの爪部と係合する。
【0081】
なお、爪部180gの外側の面(長辺方向構成部168側とは反対側の面)は、長辺方向構成部166の外側の側面(長辺方向構成部168側とは反対側の側面)と面一に形成され、爪部180hの開口部K2側の面(長辺方向構成部166側とは反対側の面)は、開口部K2の上面側部分の側面と面一に形成され、爪部180iの開口部K2側の面(長辺方向構成部172側とは反対側の面)は、開口部K2の上面側部分の側面と面一に形成され、爪部180jの外側の面(長辺方向構成部170側とは反対側の面)は、長辺方向構成部172の外側の側面(長辺方向構成部170側とは反対側の側面)と面一に形成されている。
【0082】
なお、取付部150は、透明部材により形成されており、取付部150を介して本体部60内に案内された釣糸を視認することができる。なお、図2では、取付部150は不透明部材のように描かれているが、実際には、透明部材により形成され、図8に示すように、内部を視認できるようになっている。なお、取付部150は、透明部材でなくても、半透明部材等透光性を有する部材としてもよい。
【0083】
また、マット200は、直方体形状の弾性部材(例えば、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、発泡ゴム等の発泡合成樹脂)により形成され、釣り針を挿入するための複数(図2、図8においては3本)の切込みが形成されている。該切込みは、マット200の長手方向に上面側から下面側に貫通して直線状に形成されている。3つのマット200は、同大同形状に形成され、枠状部80と枠状部100と枠状部120に嵌合する大きさに形成されている。なお、マット200の高さ方向の長さは、取付部150を本体部60に取り付けた状態において、本体部60の内底面から取付部150の上面までの長さとするのが好ましい。
【0084】
本実施例の釣り用仕掛け収納ケース5を組み立てるには、内側ケース50において、取付部150における爪部を本体部60における対応する爪部に係合した状態として、内側ケース50を組み立てる。取付部150における爪部が本体部60における対応する爪部に係合した状態では、枠状部80の上面が開口部K1の上面側部分の周縁部150−10の底面に接し、開口部K1の上面側部分の側面が枠状部80の内側の側面と面一となり、また、枠状部100の上面が開口部K2の上面側部分の周縁部150−12の底面に接し、開口部K2の上面側部分の側面が枠状部100の内側の側面と面一となり、また、枠状部120の上面が開口部K3の上面側部分の周縁部150−14の底面に接し、開口部K3の上面側部分の側面が枠状部120の内側の側面と面一となる。
【0085】
内側ケース50を組み立てたら、内側ケース50を外側ケース10の本体部20の容器状部22内に収納して、突状部64−2、64−3が、容器状部22の側壁部22dの内側から突出した突状部21に係止させ、突状部64−1、64−4が、容器状部22の側面部22bの内側から突出した突状部に係止させて、内側ケース50を本体部20に固定し、図2に示す状態とする。
【0086】
上記構成の釣り用仕掛け収納ケース5の使用状態について説明する。釣り用仕掛け収納ケース5は、釣り用仕掛け(魚釣り用仕掛け)を収納するのに使用する。すなわち、図2に示すように、外側ケース10における蓋部30を本体部20に対して開状態として(図1のように、蓋部30が本体部20に対して閉じた状態の場合には、係止部24を回動させて突状部34との係止を解除して、蓋部30を本体部20に対して回動させて、蓋部30を開状態とする)、釣り針に釣糸(具体的には、ハリス)が取り付けられた釣り用仕掛けを収納するには、釣り針をマット200に固定し、釣糸を取付部150に形成された細長形状の開口部に挿通する。すると、本体部60には、ガイド部90、92、130、132が設けられ、さらに、側壁部64に湾曲部64e、64f、64g、64hが設けられているので、釣糸を内側ケース50の本体部60における収納空間(側壁部64の内側で、枠状部80、100、120の外側の空間)内を円滑に案内することができる。
【0087】
例えば、長辺方向構成部168に形成された開口部K21〜K24から釣糸を挿通する場合には、ガイド部90側に挿通した場合には、ガイド部90に案内され、釣糸が長い場合には、短辺部64bに沿って案内され、湾曲部64fに案内され、さらに、長辺部64cに沿って案内される。また、ガイド部92側に挿通した場合には、ガイド部92に案内され、釣糸が長い場合には、短辺部64dに沿って案内され、湾曲部64gに案内され、さらに、長辺部64cに沿って案内される。
【0088】
また、長辺方向構成部170に形成された開口部K31〜K34から釣糸を挿通する場合には、ガイド部130側に挿通した場合には、ガイド部130に案内され、釣糸が長い場合には、短辺部64bに案内され、湾曲部64eに案内され、さらに、長辺部64aに沿って案内される。また、ガイド部132側に挿通した場合には、ガイド部132に案内され、釣糸が長い場合には、短辺部64dに沿って案内され、湾曲部64hに案内され、さらに、長辺部64aに沿って案内される。
【0089】
また、長辺方向構成部166に形成された開口部K11〜K14から釣糸を挿通する場合には、湾曲部64e側に挿通した場合には、釣糸は湾曲部64eに案内され、釣糸がさらに長い場合には、ガイド部90、130の先端と短辺部64bの間を通って、湾曲部64fに案内され、また、湾曲部64h側に挿通した場合には、釣糸は湾曲部64hに案内され、釣糸がさらに長い場合には、ガイド部92、132の先端と短辺部64dの間を通って、湾曲部64gに案内される。
【0090】
また、長辺方向構成部172に形成された開口部K41〜K44から釣糸を挿通する場合には、湾曲部64f側に挿通した場合には、釣糸は湾曲部64fに案内され、釣糸がさらに長い場合には、ガイド部90、130の先端と短辺部64bの間を通って、湾曲部64eに案内され、また、湾曲部64g側に挿通した場合には、釣糸は湾曲部64gに案内され、釣糸がさらに長い場合には、ガイド部92、132の先端と短辺部64dの間を通って、湾曲部64hに案内される。
【0091】
例えば、図8に示すように、釣り針302(図8においては、イカリ針)と該釣り針302に取り付けられた釣糸304(具体的には、ハリス)とを有する釣り用仕掛け300を収納するには、釣り針302をマット200に固定する。釣り針302をマット200に固定するには、釣り針302の針をマット200の切込みに差し込む。その後、釣糸304を取付部150に形成された細長形状の開口部K34に挿通する。すると、本体部60には、ガイド部132が設けられているので、釣糸304はガイド部132に沿って湾曲して案内され、短辺部64dに小さな角度で当接するので、短辺部64dに沿って円滑に案内され、さらに、湾曲部64hに沿って円滑に案内され、さらに、長辺部64aに沿って案内される。
【0092】
また、本体部60において、取付部150に設けられた爪部180a〜180jと係合する爪部は、側壁部64の外側の面と枠状部100の内側に設けられていて、内側ケース50の本体部60における収納空間(側壁部64の内側で、枠状部80、100、120の外側の空間)内には設けられていないので、釣糸を案内する際に、釣糸が爪部に接触して案内の支障となるおそれがない。
【0093】
また、取付部150は、透明部材により形成されているので、釣糸の様子を取付部150の側から視認することができる。
【0094】
また、釣り用仕掛け収納ケース5は、外側ケース10と、内側ケース50に分かれているので、内側ケース50の構成を変えることにより、外側ケース10を他の用途にも使用することができる。
【0095】
なお、上記の説明において、ガイド部は、長辺部86と長辺部126に形成されているとしたが、複数の枠状部において隣り合う枠状部における互いに対向する長辺部のいずれかから連設するようにすればよく、例えば、長辺部102及び長辺部106からガイド部を連設するようにしてもよい。その場合には、ガイド部を外側に湾曲するように形成する。
【0096】
また、枠状部は3つ設けられるとして説明したが、3つ以上であればよく、その場合には、長辺部64aに沿って形成され長辺部64aと対向する枠状部と、長辺部64cに沿って形成され長辺部64cと対向する枠状部以外の枠状部の少なくともいずれかに、爪部を形成する。
【0097】
また、上記の説明においては、釣り用仕掛け収納ケース5は、外側ケース10と内側ケース50とを有するものとして説明したが、外側ケース10の本体部20の内側壁(つまり、側壁部22b〜22eの内側の側面)をケース本体部60の側壁部64の内側壁64−Nと同様の構成とし、本体部20の底面部22aに枠状部80、100、120と、ガイド部90、92、130、132を設けた構成としてもよい。その場合には、内側ケース50は省略され、また、側壁部64の外側に設けられた爪部(係合部65a、65b、65c、65dと凹部70a、70bに設けられた爪部)は、本体部20の内側壁に形成し、取付部150におけるこれらの爪部と係合する爪部18a〜180g、180jは、外側を向くように形成する。その際、本体部20の内側壁に形成する爪部は、なるべく上側の位置に設けることにより釣糸が爪部に引っかかるのを防止することができる。また、側壁部64では、長辺部64a、64cの内側の面64a−1、64c−1は円弧状に湾曲した膨出面を呈しているが、このように本体部20に枠状部やガイド部を形成する場合、本体部20の内側壁(内側の側面)は、平面状とする。
【0098】
また、上記の説明において、取付部150は本体部60に対して爪部を介して取り付けられるとしたが、他の方法でもよく、例えば、取付部150を爪部を省略して上面取付部160のみの構成とし、本体部60に接着剤により固着してもよい。
【0099】
なお、上記における説明において、「内側壁」は「内側面」、「内側の面」としてもよい。
【符号の説明】
【0100】
5 釣り用仕掛け収納ケース
10 外側ケース
20、60 本体部
30 蓋部
50 内側ケース
22a、62a、62 底面部
22b〜22e、32b〜32e、64 側壁部
64a、64c 長辺部
64b、64d 短辺部
64e、64f、64g、64h 湾曲部
21、34、64−1、64−2、64−3、64−4、66a、66b、66c、66d 突状部
65a、65b、65c、65d 係合部
68、72、112、180a、180b、180c、180d、180e、180f、180g、180h、180i、180j 爪部
70a、70b、110a、110b、110c、110d 凹部
80、100、120 枠状部
82、86、102、106、122、126 長辺部
84、88、104、108、124、128 短辺部
90、92、130、132 ガイド部
150 取付部
160 上面取付部
162、164 短辺方向構成部
166、168、170、172 長辺方向構成部
200 マット
62a、62b、K1、K2、K3、K11、K12、K13、K14、K21、K22、K23、K24、K31、K32、K33、K34、K41、K42、K43、K44 開口部
K51、K52、K53、K54 切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り用の仕掛けを収納するための釣り用仕掛け収納ケースであって、
ケース本体部(60)と、ケース本体部の上面に設けられ、透明部材その他の透光性を有する部材により形成された上面取付部(160)と、釣り針保持部(200)とを有し、
ケース本体部(60)が、
角部にアールが形成された方形状の外周を有する内底面(62−N)と、
該内底面の外周から立設した内側壁で、互いに平行な一対の第1内側壁(64a−N、64c−N)と、第1内側壁と直角をなす互いに平行な一対の第2内側壁(64b−N、64d−N)と、第1内側壁と第2内側壁間に形成され内底面のアールに対応して湾曲して形成された第3内側壁(64e−N、64f−N、64g−N、64h−N)とを有する内側壁(64−N)と、
内底面から上方に立設して形成され、内側壁と間隔を介して形成された複数の枠状部からなる枠状部群で、隣り合う枠状部が互いに間隔を介して形成されるとともに、複数の枠状部における各枠状部が、第1内側壁と平行な一対の第1板状部(82、86、102、106、122、126)と、該一対の板状部の両端を連結する一対の第2板状部(84、88、104、108、124、128)とにより枠状を呈する枠状部群(80、100、120)と、
複数の枠状部において隣り合う枠状部における互いに対向する第1板状部のいずれかから連設されるとともに内底面から立設して形成されたガイド部で、隣り合う枠状部間の空間に導かれた釣糸を第2内側壁に向けて第2内側壁に対して鋭角に傾斜した角度で案内するために、第2内側壁に近づくほど第2内側壁との角度が小さくなるように湾曲した板状を呈し、その第2内側壁側の先端と該先端が対向する第2内側壁との間に間隔が設けられたガイド部(90、92、130、132)と、
を有し、
該上面取付部が、ケース本体部の内側壁よりも大きい外周の輪郭を有する略板状を呈し、互いに平行な第1辺部(160a、160c)と第1辺部と直角を呈し互いに平行な第2辺部(160b、160d)とを有し、上面取付部をケース本体部に取り付けた際に、第1辺部が第1内側壁に沿って位置し、第2辺部が第2内側壁に沿って位置するように形成され、枠状部の形成箇所に対応して形成された第1開口部(K1、K2、K3)と、隣り合う第1開口部間の領域と第1辺部に沿った領域とに形成された釣糸を挿通するための第2開口部(K11、K12、K13、K14、K21、K22、K23、K24、K31、K32、K33、K34、K41、K42、K43、K44)とを有し、
該釣り針保持部が、枠状部内に設けられていることを特徴とする釣り用仕掛け収納ケース。
【請求項2】
一方の第1内側壁に対向する枠状部である第1枠状部(80)と、他方の第1内側壁に対向する枠状部である第2枠状部(100)と、第1枠状部と第2枠状部の間に設けられた第3枠状部(120)の3つの枠状部が設けられ、
上記ガイド部が第1ガイド部(90)と第2ガイド部(92)と第3ガイド部(130)と第4ガイド部(132)の計4つ設けられ、第1ガイド部が、第1枠状部の第3枠状部側の第1板状部における一方の第2内側壁側の端部領域から一方の第1内側壁側とは反対側に湾曲して形成され、第2ガイド部が、第1枠状部の第3枠状部側の第1板状部における他方の第2内側壁側の端部領域から一方の第1内側壁側とは反対側に湾曲して形成され、第3ガイド部が、第2枠状部の第3枠状部側の第1板状部における一方の第2内側壁側の端部領域から他方の第1内側壁側とは反対側に湾曲して形成され、第4ガイド部が、第2枠状部の第3枠状部側の第1板状部における他方の第2内側壁側の端部領域から他方の第1内側壁側とは反対側に湾曲して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の釣り用仕掛け収納ケース。
【請求項3】
釣り針保持部が、釣り針を差し込んで保持可能な弾性部材により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣り用仕掛け収納ケース。
【請求項4】
釣り用仕掛け収納ケースが、内側ケース(50)と、内側ケースを収納する外側ケース(10)とを有し、
上記ケース本体部(60)と、上記上面取付部(160)と、上記釣り針保持部(200)とが内側ケースに設けられ、
上記ケース本体部が、
角部にアールが形成された方形状の板状を呈し、上記内底面を有する底面部(62)と、
底面部の外周端から上方に立設した側壁部で、上記第1内側壁を内側に有する互いに平行な一対の第1側壁部(64a、64c)と、第1側壁部と直角な方向に形成され、上記第2側壁を内側に有する互いに平行な第2側壁部(64b、64d)と、第1側壁部と第2側壁部間に形成され上記第3内側壁を内側に有する湾曲部(64e、64f、64g、64h)とを有し、外側の面に取付部の爪部と係合する爪部(68)を有する側壁部(64)と、
を有し、
上記上面取付部には、上面取付部の下方に突出して形成された爪部群で、側壁部に形成された爪部と係合する爪部と、枠状部に内側に形成された爪部と係合する爪部とからなる爪部群(180a〜180j)が形成され、上面取付部の爪部をケース本体部の爪部に係合させて、上面取付部をケース本体部に取り付けた場合に、上面取付部がケース本体部の上面に設けられることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の釣り用仕掛け収納ケース。
【請求項5】
外側ケースが、内側ケースを収納する外側ケース本体部(20)と、外側ケース本体部に対して回動する蓋部(30)とを有し、ケース本体部の側壁部の湾曲部の側面に第1突状部(64−1、64−2、64−3、64−4)が形成され、外側ケース本体部の内側の側面に、第1突状部に係止する第2突状部(21)が形成され、内側ケースが外側ケース本体部に収納された状態では、第2突状部が第1突状部の上面に係止することを特徴とする請求項4に記載の釣り用仕掛け収納ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−152164(P2012−152164A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15403(P2011−15403)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(594020536)有限会社ヤマワ産業 (8)
【Fターム(参考)】