説明

鉄道模型におけるレール連結道床ユニット

【課題】 本発明は鉄道模型におけるレール連結道床ユニットに関し、特にレールの長さや湾曲度を任意に変えることのできる鉄道模型におけるレール連結道床ユニットに関する。
【解決手段】 分割された道床の上面に枕木と犬釘状レール支持部が一体的に形成されており、該犬釘状レール支持部間にレールの下部を挿通し、挿通されたレールによって分割された道床が一連に連結され、該レールを内側乃至外側に曲げると曲げ側の道床側面が相互に密着し、外側の道床側面間に間隙部が形成され、任意の曲率からなる湾曲レールを形成できるように構成した鉄道模型におけるレール連結道床ユニットを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鉄道模型におけるレール連結道床ユニットに関し、特にレールの長さや湾曲度を任意に変えることのできる鉄道模型におけるレール連結道床ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄道模型におけるレールの湾曲を任意に形成する発明が種々公開されている。
これまでの典型的な構造には、特開昭56−3087号や特開2000−33185号等の公報が発行されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開昭56−3087号
【特許文献2】 特開2000−33185号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記せる先行技術文献の特開昭56−3087号は、可撓自在の連続ウエブによって枕木を櫛形構造に互いに連結してなるものであって、任意の長さや湾曲度に調整する場合には不十分であった。
【0005】
また、前記せる先行技術文献の特開2000−33185号の場合は、ポリスチレン等からなる矩形のブロックの両サイドから交互に間隙を開けてV字形の溝を形成し、相互に連結している構造体であって、更に延長方向に徐々に勾配をつけてある道床構造体であり本件の場合も任意の長さや湾曲度に調整する場合には不十分であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは前記せる課題を解決するために鋭意研究を重ね、本発明を完成させたものであり、分割された道床の上面に枕木と犬釘状レール支持部が一体的に形成されており、該犬釘状レール支持部間にレールの下部を挿通し、挿通されたレールによって分割された道床が一連に連結され、該レールを内側乃至外側に曲げると曲げ側の道床側面が相互に密着し、外側の道床側面間に間隙部が形成され、任意の曲率からなる湾曲レールを形成できるように構成したことを特徴とし、長さ又は曲率に基づいて道床の数を定めたレール連結道床ユニットが、道床連結部を介して相互に連結又は離脱可能に構成したことを特徴とし、道床および道床上面の枕木と犬釘状レール支持部とがプラスチックによって一体的に形成されており、犬釘状レール支持部間に下部を挿通して支持されたレールが、電導性及び可撓性を有する金属材料からなることを特徴とする鉄道模型におけるレール連結道床ユニットを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のような構成であるので、鉄道模型のレールの長さの調節や任意の曲率からなる湾曲レールを形成できるように構成した鉄道模型におけるレール連結道床ユニットであるので、変化に富んだレールの敷設はマニアの関心が極めて高いものであった。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の鉄道模型におけるレール連結道床ユニットの斜視図である。
【図2】 図1の底面から見た斜視図である。
【図3】 本発明の鉄道模型におけるレール連結道床ユニットを曲げた状態の部分拡大斜視図である。
【図4】 図3の底面から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、本発明を実施するための形態を具体的に説明する。
図1は分割された道床3の上面に枕木5と犬釘状レール支持部51が一体的に形成されており、該犬釘状レール支持部51間にレール2の下部を挿通し、挿通されたレール2によって分割された道床3が一連に連結され、該レール2を内側乃至外側に曲げると曲げ側の道床3側面が相互に密着し、外側の道床3側面間に間隙部31が形成され、任意の曲率からなる湾曲レールを形成できる。
【0010】
設計したレール2の長さ又は曲率に基づいて道床3の数を定めて、犬釘状レール支持部51間にレール2の下部を挿通した、レール連結道床ユニット1は、道床連結部4を介して相互に連結又は離脱可能に構成されている。
【0011】
道床3および道床3上面の枕木5と犬釘状レール支持部51とはプラスチックによって一体的に形成されており、犬釘状レール支持部51間に下部を挿通して支持されたレール2は、電導性及び可撓性を有する金属材料から形成されている。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明の鉄道模型におけるレール連結道床ユニットは、道床3が分割されているので、設計したレール2の長さ又は曲率に基づいて道床3の数を定めて、犬釘状レール支持部51間にレール2の下部を挿通して完成できるので、マニアにとって自由に好みにあった設計をして、それを実現できるので、本発明によれば変化に富んだレールの敷設を、マニアの好みによる個性的な敷設に調整することができる。
【符号の説明】
【0013】
1.レール連結道床ユニット
2.レール
3.道床
31.間隙部
4.道床連結部
5.枕木
51.犬釘状レール支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分割された道床の上面に枕木と犬釘状レール支持部が一体的に形成されており、該犬釘状レール支持部間にレールの下部を挿通し、挿通されたレールによって分割された道床が一連に連結され、該レールを内側乃至外側に曲げると曲げ側の道床側面が相互に密着し、外側の道床側面間に間隙部が形成され、任意の曲率からなる湾曲レールを形成できるように構成したことを特徴とする鉄道模型におけるレール連結道床ユニット。
【請求項2】
長さ又は曲率に基づいて道床の数を定めたレール連結道床ユニットが、道床連結部を介して相互に連結又は離脱可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の鉄道模型におけるレール連結道床ユニット。
【請求項3】
道床および道床上面の枕木と犬釘状レール支持部とがプラスチックによって一体的に形成されており、犬釘状レール支持部間に下部を挿通して支持されたレールが、電導性及び可撓性を有する金属材料からなることを特徴とする請求項1記載の鉄道模型におけるレール連結道床ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−55659(P2012−55659A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216061(P2010−216061)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(510223036)株式会社ロクハン (2)
【Fターム(参考)】