鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツ
【課題】連結された車両間における連結ケーブルや車体間ダンパ等の車両間部品を再現するための鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツに関するもので、実物車両の車両間部品をリアルに再現できるとともに、車両間部品の仕様が相違する様々な実物車両を、連結器の交換に起因するコストの増大や煩雑な作業を強いることなく、極めて容易に再現することの可能な、鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツを提供する。
【解決手段】一方の車両に取り付けた連結器と、他方の車両に取り付けた連結器とを連結した状態において、一方の車両と他方の車両との間に車両間部品を再現する鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツであって、連結された一対の連結器の間に設置される本体フレームと、本体フレームに対して一体に形成される車両間部品再現部と、本体フレームに設けられて一方の連結器に対して本体フレームを取り外し可能に係止する装着部とを備えて成る。
【解決手段】一方の車両に取り付けた連結器と、他方の車両に取り付けた連結器とを連結した状態において、一方の車両と他方の車両との間に車両間部品を再現する鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツであって、連結された一対の連結器の間に設置される本体フレームと、本体フレームに対して一体に形成される車両間部品再現部と、本体フレームに設けられて一方の連結器に対して本体フレームを取り外し可能に係止する装着部とを備えて成る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツに関し、詳しくは、連結された車両間における連結ケーブルや車体間ダンパ等の車両間部品を再現する、鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツに関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道模型車両においては、実物車両に対するリアリティを向上させるために、例えばジャンパ管(連結ケーブル)等の車両間部品を、連結器に形成することによって再現する等の工夫が為されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
図15は、実物車両における密着連結器を模した従来の連結器であり、このボディマウント式の連結器Aは、ダミー連結部Adおよびカプラ爪Acを有する連結器本体Aaの左右に、車体の幅方向に延びるサポートバーAs、Asを形成し、各々のサポートバーAs、Asに実際のジャンパ管を車両間で分断した形状のジャンパ管部Aj、Ajを形成しており、これら連結器本体Aa、サポートバーAs、およびジャンパ管部Ajを有する連結器Aは、適宜な軟質樹脂材料を用いて一体に成形されている。
【0004】
図16に示す如く、上述した連結器Aを取り付けた一方の車両T(I)と、他方の車両T(II)とを互いに連結し、直線線路上においてティスプレイした状態では、連結された各連結器Aのジャンパ管部Aj同士が対向することで、車両T、T間において垂れ下がった状態のジャンパ管が再現されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献1】「25−000 KATO Nゲージ・HOゲージ鉄道模型カタログ 2010」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した従来の連結器Aのように、実物車両の車両間部品を模したジャンパ管部Ajを、連結器本体Aaに直接に形成した構成においては、実物車両では当然に一体のジャンパ管が、その中央において不自然に分割されていることで、リアリティを損なってしまう不都合を避けられなかった。
【0007】
また、上述した如き従来の構成では、当然に、ジャンパ管の本数が相違している実物車両や、ジャンパ管に加えて他の車両間部品を装備している実物車両を再現することはできず、上述の如く車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現するには、実物車両に対応させて形成した新規の連結器を用意し、これを現在の連結器と交換する必要がある。
【0008】
しかし、昨今の連結器においては、急曲線対応の伸縮機能等、小さなパーツから成る複雑な機構を備えているものもあり、上述の如く車体に対して連結器を交換する作業は、特に初心者において難易度の高いものとなる不都合があった。
【0009】
このように、車両間部品を連結器に直接に形成している従来の構成では、車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現する場合、連結器を新規に設計製造することでコストの増大を招くばかりでなく、連結器の交換に伴う煩雑な作業を強いられる問題があった。
【0010】
本発明の目的は、上記実状に鑑みて、実物車両の車両間部品をリアルに再現できるとともに、車両間部品の仕様が相違する様々な実物車両を、連結器の交換に起因するコストの増大や煩雑な作業を強いることなく、極めて容易に再現することの可能な、鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するべく、請求項1の発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツは、一方の車両に取り付けた連結器と、他方の車両に取り付けた連結器とを連結した状態において、一方の車両と他方の車両との間に車両間部品を再現する鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツであって、連結された一対の連結器の間に設置される本体フレームと、本体フレームに対して一体に形成される車両間部品再現部と、本体フレームに設けられて一方の連結器に対して本体フレームを取り外し可能に係止する装着部とを備えて成ることを特徴としている。
【0012】
また、請求項2の発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツは、請求項1記載の鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツにおいて、本体フレームに、該本体フレームを一方の連結器に対して取り外し可能に係止する装着部を設けるとともに、他方の連結器に対して連結/開放される連結機能部を設けて成ることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツによれば、該車両間アクセサリパーツが連結器とは別個の独立した1つのパーツであるため、ジャンパ管や車体間ダンパ等の車両間部品を、不用意な分割によって実感を損なうことなく、実物車両のリアリティを効果的に再現することが可能となる。
【0014】
また、上記鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツは、本体フレームに設けた装着部によって、一方の連結器に対して取り外し可能に装着されているため、車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現する場合には、一方の連結器から車両間アクセサリパーツを取り外し、新たな車両間アクセサリパーツを一方の連結器に装着することで、連結器の交換に起因するコストの増大や煩雑な作業を強いることなく、様々な車両間部品のディテールを容易に再現することが可能となる。
【0015】
請求項2の発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツによれば、本体フレームに装着部を設けるとともに、他方の連結器に対して連結/開放される連結機能部を設けたことにより、一方の連結器と他方の連結器とを直接に連結することなく、車両同士を連結させることが可能となるので、上記一方の連結器と他方の連結器における連結機能部、詳しくは実物車両の電連(電気連結器)を模したカプラー爪を除去して、車両の連結部分を実物車両と同様にリアルに表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツの一実施例を、分離した状態の一対の連結器とともに示す外観斜視図。
【図2】(a)は図1に示した連結器の側面外観図、(b)は図1に示した連結器の底面外観図、(c)は(a)中のc−c線断面図。
【図3】図1の車両間アクセサリーパーツが一方の連結器に装着された状態を、他方の連結器とともに示す外観斜視図。
【図4】図1の車両間アクセサリーパーツを装着した一方の連結器に、他方の連結器を連結した状態を示す外観斜視図。
【図5】図4に示す状態を底面側から見た外観斜視図。
【図6】図4に示す状態を底面側から見た要部断面図。
【図7】図1の車両間アクセサリーパーツを装着して連結した車両を示す外観側面図。
【図8】本発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツの他の実施例を、分離した状態の一対の連結器とともに示す外観斜視図。
【図9】(a)は図8に示した連結器の側面外観図、(b)は図8に示した連結器の底面外観図、(c)は(a)中のc−c線断面図。
【図10】図8の車両間アクセサリーパーツが一方の連結器に装着された状態を、他方の連結器とともに示す外観斜視図。
【図11】図8の車両間アクセサリーパーツを装着した一方の連結器に、他方の連結器を連結した状態を示す外観斜視図。
【図12】図11に示す状態を底面側から見た外観斜視図。
【図13】図11に示す状態を底面側から見た要部断面図。
【図14】図8の車両間アクセサリーパーツを装着して連結した車両を示す外観側面図。
【図15】車両間部品を直接に形成して再現した従来の連結器を示す外観斜視図。
【図16】図15の連結器を用いて車両を連結した状態を示す外観側面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツに関して、実施例を示す図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本願発明に係る「車両間アクセサリパーツ」の一実施例を示しており、この車両間アクセサリパーツ1は、一方の車両(図7中の符号100(I)参照)に取り付けた一方の連結器10(I)と、他方の車両(図7中の符号100(II)参照)に取り付けた他方の連結器10(II)とを連結した状態において、一方の車両と他方の車両との間に実物車両における車両間部品、例えば313系近郊型電車やE259N’EX(成田エクスプレス)等における、ジャンパ管や車体間ダンパ等の車両間部品を再現するものである。
【0019】
上記車両間アクセサリパーツ1は、主たる骨格を構成する本体フレーム1Fを備えており、この本体フレーム1Fは、互いに平行して車両(図示せず)の幅方向に延材する一方側サポートバー1Faと他方側サポートバー1Fbとを有し、これら一方側サポートバー1Faと他方側サポートバー1Fbとの中央部を、前後方向に延びるI字ビーム1FiおよびU字ブロック1Fuを介して連結することで形成されており、この本体フレーム1Fは、後に詳述する如く互いに連結された一対の連結器10、10の間に設置されることとなる。
【0020】
また、上記車両間アクセサリパーツ1には、上述した本体フレーム1Fにおける左右の端部、詳しくは、一方側サポートバー1Faおよび他方側サポートバー1Fbの左右の端部に、実物車両における車体間ダンパを実感的に模した、車体間部品再現部としての車体間ダンパ部1Dが、実物車両を模して前後方向に延在する態様で、それぞれ上記本体フレーム1Fと一体に形成されている。
【0021】
また、上記車両間アクセサリパーツ1の本体フレーム1Fには、実物車両におけるジャンパ管を模した、車体間部品再現部としてのジャンパ管部1J、1J…が、一方側サポートバー1Faと他方側サポートバー1Fbとに亘って、実物車両を模して下方に垂れて湾曲した態様で、それぞれ上記本体フレーム1Fと一体に形成されている。
【0022】
さらに、上記車両間アクセサリパーツ1には、本体フレーム1Fの一方側サポートバー1Faに、一方の連結器10(I)に対して本体フレーム1Fを取り外し可能に係止する、言い換えれば、一方の連結器10(1)に対して車両間アクセサリパーツ1を取り外し可能に係止するための装着部1Aが設けられている。
【0023】
上記装着部1Aは、一方側サポートバー1Faの中央部に形成された一対の係合爪1Ap、1Apから成り、これら係合爪1Ap、1Apは、一方側サポートバー1FaにおけるU字ブロック1Fuの開放部を挟んで設けられ、突出する程に互いの間隙を狭める態様で形成されている。
【0024】
また、本体フレーム1Fにおける一方側サポートバー1Faには、上記装着部1Aを挟んで一対の支持突起1s、1sが形成されているとともに、他方側サポートバー1Fbの中央部には、一対の支持舌片1t、1tが形成されており、上述した本体フレーム2F、車体間ダンパ部1D、ジャンパ管部1J、装着部1A、一対の支持突起1s、1s、および一対の支持舌片1t、1tを有する車両間アクセサリパーツ1は、その全体が軟質樹脂を用いて一体に形成されている。
【0025】
一方、上記連結器10は、一方の連結器10(I)、および他方の連結器10(II)ともに、実物車両における密連型カプラーを模したもので、車体の床板に取り付けられるボディマウントタイプの連結器であり、保持板(図示せず)等を介して車体の床板に支承される本体部10Aと、実物車両の連結器の形状を模して、上記本体部10Aの正面に形成されたダミー部10Dとを有している。
【0026】
また、図1および図2に示す如く、上記連結器10の本体部10Aには、左右にアーム部10Aa、10Aaが延設されているとともに、本体部10Aの底部に突設した支柱部10Pを介して、ダミー部10Dの下方に連結爪部10Cが形成されており、この連結爪部10Cは、連結部10同士を連結/開放する機能を備えているとともに、実物車両の連結器における電連(電気連結器)を模して再現するものである。
【0027】
ここで、図2(c)に示す如く、上記連結器10における支柱部10Pは、略半円形の横断面形状を呈しており、その弦に相当する面は、連結器10の正面側(図中の左方側)に向けて形成されている。
【0028】
以下では、上述した車両間アクセサリパーツ1を、連結器10に装着する作業について説明する。
上記車両間アクセサリパーツ1を連結器10に装着するには、先ず、図1に示す如く、他方の連結器10(II)と分離されている一方の連結器10(I)に対し、車両間アクセサリパーツ1における本体フレーム1Fを、一方側サポートバー1Fa側から、連結器10におけるダミー部10Dと連結爪部10Cとの間に挿入する。
【0029】
次いで、車両間アクセサリパーツ1の本体フレーム1Fにおける装着部1Aの係合爪1Ap、1Apの間に、上記連結器10における支柱部10Pを嵌め入れ、上記支柱部10Pに装着部1Aを係止させることにより、図3に示す如く、上記一方の連結器10(I)に対して、車両間アクセサリパーツ1が装着されることとなる。
【0030】
ここで、連結器10(I)に車両間アクセサリパーツ1を装着した状態では、支柱部10Pに装着部1Aの係合爪1Ap、1Apが係止することと併せ、図3および図6に示す如く、連結器10(I)における左右のアーム部10Aa、10Aaに、車両間アクセサリパーツ1における一対の支持突起1s、1sが当接することで、上記車両間アクセサリパーツ1は、連結器10(I)に対してガタつくことなく装着されることとなる。
【0031】
なお、上記車両間アクセサリパーツ1は、上述した如く軟質樹脂材料を用いて形成されているため、U字ブロック1Fuの開放部を広げて一対の係合爪1Ap、1Apが開くよう弾性変形させることで、車両間アクセサリパーツ1を連結器10(I)に対して容易に装着することができ、同様にして、車両間アクセサリパーツ1を弾性変形させることで、連結器10(I)からの取り外しを容易に行うことができる。
【0032】
図3に示す如く、一方の連結器10(I)に車両間アクセサリパーツ1を装着した状態において、上記車両間アクセサリパーツ1における本体フレーム1Fの他方側サポートバー1Fb側から、一方の連結器10(I)に対して他方の連結器10(II)を接近させて行き、相互のダミー部10D同士を突き当てるとともに、相互の連結爪部10C同士を係合させることにより、図4および図5に示す如く、一方の連結器10(I)に対して他方の連結器10(II)が連結、言い換えれば、図7に示す如く、一方の車両100(I)に対して他方の車両100(II)が連結される。
【0033】
ここで、一方の連結器10(I)と他方の連結器10(II)とを連結した状態では、図5および図6に示す如く、他方の連結器10(II)における支柱部10Pが、車両間アクセサリパーツ1の他方側サポートバー1Fbおよび一対の支持舌片1t、1tに当接し、これにより上記車両間アクセサリパーツ1は、互いに連結された一方の連結器10(I)と他方の連結器10(II)との間で、所定の位置においてガタつくことなく保持されることとなる。
【0034】
図7に示す如く、一方の車両100(I)と他方の車両100(II)を連結し、直線線路上においてティスプレイした状態では、上述した車両間アクセサリパーツ1の車体間ダンパ部1Dおよびジャンパ管部1Jによって、実物車両における車体間ダンパおよびジャンパ管が極めて実感的に再現されることなる。
【0035】
また、一方の連結器10(I)における連結爪部10Cと、他方の連結器10(II)における連結爪部10Cとによって、実物車両の連結器における電連(電気連結器)が実感的に再現されることとなる。
【0036】
上述した如く、本実施例に係る車両間アクセサリパーツ1によれば、該車両間アクセサリパーツ1が、連結器10とは別個の独立した1つのパーツであるため、ジャンパ管部1Jや車体間ダンパ部1D等の車両間部品再現部が不用意に分割されることがなく、もって実物車両におけるジャンパ管や車体間ダンパ等の車両間部品を、実感を損ねることなくリアルに再現することが可能となる。
【0037】
また、上述した車両間アクセサリパーツ1は、本体フレーム1Fに設けた装着部1Aによって、連結器10に対して取り外し可能に装着されているため、車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現する場合には、連結器10から上記車両間アクセサリパーツ1を取り外し、新たな車両間アクセサリパーツ(図示せず)を連結器10に装着することで、連結器10の交換に起因するコストの増大や、煩雑な作業を強いることなく、様々な車両間部品のディテールを容易に再現することができる。
【0038】
図8は、本願発明に係る「車両間アクセサリパーツ」の他の実施例を示しており、この車両間アクセサリパーツ2は、主要な骨格を構成する本体フレーム2Fを備えており、この本体フレーム2Fは、互いに平行して車両(図示せず)の幅方向に延材する一方側サポートバー2Faと他方側サポートバー2Fbとを有し、これら一方側サポートバー2Faと他方側サポートバー2Fbとの中央部を、前後方向に延びるI字ビーム2FiおよびU字ビーム2Fuを介して連結することで形成されており、この本体フレーム2Fは、後に詳述する如く互いに連結された一対の連結器10′、10′の間に設置されることとなる。
【0039】
また、上記車両間アクセサリパーツ2には、上述した本体フレーム2Fにおける左右の端部、詳しくは、一方側サポートバー2Faおよび他方側サポートバー2Fbの左右の端部に、実物車両における車体間ダンパを模した、車体間部品再現部である車体間ダンパ部2Dが、実物車両を模して前後方向に延在する態様で、それぞれ上記本体フレーム2Fと一体に形成されている。
【0040】
また、上記車両間アクセサリパーツ2の本体フレーム2Fには、実物車両におけるジャンパ管を模した、車体間部品再現部であるジャンパ管部2J、2J…が、一方側サポートバー2Faと他方側サポートバー2Fbとに亘り、実物車両を模して下方に垂れて湾曲した態様で、それぞれ上記本体フレーム2Fと一体に形成されている。
【0041】
また、上記車両間アクセサリパーツ2には、本体フレーム2Fの一方側サポートバー2Faに、一方の連結器10′(I)に対して本体フレーム2Fを取り外し可能に係止する、言い換えれば、一方の連結器10′(I)に対して車両間アクセサリパーツ2を取り外し可能に係止するための装着部2Aが設けられている。
【0042】
上記装着部2Aは、一方側サポートバー2Faの中央部に形成された一対の係合爪2Ap、2Apから成り、これら係合爪2Ap、2Apは、突出する程に互いの間隙を狭める態様で形成されている。
【0043】
さらに、上記車両間アクセサリパーツ2には、本体フレーム2Fの他方側サポートバー2Fbに、本体フレーム2Fを他方の連結器10′(II)に対して連結/開放させる、言い換えれば、車両間アクセサリパーツ2を他方の連結器10′(II)に対して連結/開放させるための連結機能部2Cが設けられている。
【0044】
上記連結器機能部2Cは、他方側サポートバー2Fbの中央部に形成された一対の連結爪2Cp、2Cpから成り、これら連結爪2Cp、2Cpは、他方側サポートバー2FbにおけるU字ビーム2Fuの開放部を挟み、突出する程に互いの間隙を狭める如き態様で形成されている。
【0045】
また、本体フレーム2Fにおける一方側サポートバー2Faには、上記装着部2Aを挟んで一対の支持突起2s、2sが形成されており、上述した本体フレーム2F、車体間ダンパ部2D、ジャンパ管部2J、装着部2A、連結機能部2C、および一対の支持突起2s、2sを備えた車両間アクセサリパーツ2は、その全体が軟質樹脂を用いて一体に形成されている。
【0046】
一方、上記連結器10′は、一方の連結器10′(I)、および他方の連結器10′(II)ともに、実物車両における密連型カプラーを模したもので、車体の床板に取り付けられるボディマウントタイプの連結器であり、保持板(図示せず)等を介して車体の床板に支承される本体部10A′と、実物の連結器の形状を模して上記本体部10A′の正面に形成されたダミー部10D′とを有している。
【0047】
また、図8および図9に示す如く、上記連結器10′の本体部10A′には、左右にアーム部10Aa′、10Aa′が延設されているとともに、本体部10A′の底部に突設した支柱部10P′を介して、ダミー部10D′の下方に連結爪基部10Ca′が形成されており、この連結爪基部10Ca′は、図1〜図5に示した連結器10における連結爪部10Cを、その基部を残して切除したものであって、実物車両において電連(電気連結器)を備えていない連結器を再現するものである。
【0048】
ここで、図9(c)に示す如く、上記連結器10′における支柱部10P′は、略半円形の横断面形状を呈しており、その弦に相当する面を連結器10′の正面側(図中の左方側)に向けて形成されている。
【0049】
以下では、上述した車両間アクセサリパーツ2を、連結器10′に装着する作業について説明する。
上記車両間アクセサリパーツ2を連結器10′に装着するには、先ず、図8に示す如く、他方の連結器10′(II)と分離されている一方の連結器10′(I)に対し、車両間アクセサリパーツ2における本体フレーム2Fを、一方側サポートバー2Fa側から、連結器10′におけるダミー部10D′と連結爪基部10Ca′との間に挿入する。
【0050】
次いで、車両間アクセサリパーツ2の本体フレーム2Fにおける装着部2Aの係合爪2Ap、2Apの間に、上記連結器10′における支柱部10P′を嵌め入れ、上記支柱部10P′に装着部2Aを係止させることにより、図10に示す如く、上記一方の連結器10′(I)に対して、車両間アクセサリパーツ2が装着されることとなる。
【0051】
ここで、連結器10′(I)に車両間アクセサリパーツ2を装着した状態では、支柱部10P′に装着部2Aの係合爪2Ap、2Apが係止することと併せ、図10および図13に示す如く、連結器10′(I)における左右のアーム部10Aa′、10Aa′に、車両間アクセサリパーツ2における一対の支持突起2s、2sが当接することで、上記車両間アクセサリパーツ2は、連結器10′(I)に対してガタつくことなく装着されることとなる。
【0052】
図10に示す如く、一方の連結器10′(I)に車両間アクセサリパーツ2を装着した状態において、上記車両間アクセサリパーツ2における本体フレーム2Fの他方側サポートバー2Fb側から、一方の連結器10′(I)に対して他方の連結器10′(II)を接近させて行き、相互のダミー部10D′同士を突き当てるとともに、車両間アクセサリパーツ2の連結機能部2Cにおける連結爪2Cp、2Cpの間に、他方の連結器10′(II)における支柱部10P′を嵌め入れ、上記支柱部10P′に連結機能部2Cを係止させることにより、図11および図12に示す如く、一方の連結器10′(I)に対して他方の連結器10′(II)が連結、言い換えれば、図14に示す如く、一方の車両100(I)に対して他方の車両100(II)が連結されることとなる。
【0053】
なお、上記車両間アクセサリパーツ2は、上述した如く軟質樹脂材料を用いて形成されているため、U字ビーム2Fuの開放部を広げて一対の連結爪2Cp、2Cpが開くよう弾性変形させることで、他方の連結器10′(II)を車両間アクセサリパーツ2の連結機能部2Cに対して容易に連結することができ、同様にして、車両間アクセサリパーツ2を弾性変形させることで、連結機能部2Cから他方の連結器10′(II)を容易に開放することができる。
【0054】
図14に示す如く、一方の車両100(I)と他方の車両100(II)を連結し、直線線路上においてティスプレイした状態では、上述した車両間アクセサリパーツ2の車体間ダンパ部2Dおよびジャンパ管部2Jによって、実物車両における車体間ダンパおよびジャンパ管が極めて実感的に再現されることなる。
【0055】
上述した如く、本実施例に係る車両間アクセサリパーツ2によれば、該車両間アクセサリパーツ2が、連結器10′とは別個の独立した1つのパーツであるため、ジャンパ管部2Jや車体間ダンパ部2D等の車両間部品再現部が不用意に分割されることがなく、もって実物車両におけるジャンパ管や車体間ダンパ等の車両間部品を、実感を損ねることなくリアルに再現することが可能となる。
【0056】
また、上述した車両間アクセサリパーツ2は、本体フレーム2Fに設けた装着部2Aによって、連結器10′に対して取り外し可能に装着されているため、車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現する場合には、連結器10′から上記車両間アクセサリパーツ2を取り外し、新たな車両間アクセサリパーツ(図示せず)を連結器10′に装着することで、連結器10′の交換に起因するコストの増大や、煩雑な作業を強いることなく、様々な車両間部品のディテールを容易に再現することができる。
【0057】
さらに、上述した実施例の車両間アクセサリパーツ2によれば、本体フレーム2Fに、一方の連結器10′(I)と係止する装着部2Aを設けるとともに、他方の連結器10′(II)に対して連結/開放される連結機能部2Cを設けたことで、一方の連結器10′(I)と他方の連結器10′(II)とを直接に連結することなく、一方の車両100(I)と他方の車両100(II)とを連結させることができる。
【0058】
これにより、上記一方の連結器10′(I)と他方の連結器10′(II)とは、図1〜図5に示した連結器10の連結爪部10Cを必要とすることがなく、もって、実物車両において電連(電気連結器)を備えていない連結器を再現することができ、電連を備えていない実物車両の連結部分をリアルに再現することが可能となる。
【0059】
なお、上述した実施例の車両間アクセサリパーツ1、2においては、車体間部品であるジャンパ管(1J、2J)と車体間ダンパ(1D、2D)とを共に再現しているが、ジャンパ管のみ、あるいは車体間ダンパのみを再現することも可能である。
【0060】
また、再現し得る車両間部品としては、実施例に示したジャンパ管や車体間ダンパのみならず、連結された車両間の貫通幌あるいは転落防止幌等の外幌や、一部の床下機器等をも再現することが可能であり、さらには、先頭車の前面における貫通幌(片幌)や、連結器を挟んで車体の左右に装備される緩衝器(バッファ)等、実物車両における様々な車両間部品をも再現することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1…車両間アクセサリパーツ、
1F…本体フレーム、
1Fa…一方側サポートバー、
1Fb…他方側サポートバー、
1Fi…I字ビーム、
1Fu…U字ブロック、
1J…ジャンパ管部(車両間部品再現部)、
1D…車体間ダンパ部(車両間部品再現部)、
1A…装着部、
1Ap…係止爪、
1s…支持突起、
1t…支持舌片、
2…車両間アクセサリパーツ、
2F…本体フレーム、
2Fa…一方側サポートバー、
2Fb…他方側サポートバー、
2Fi…I字ビーム、
2Fu…U字ビーム、
2J…ジャンパ管部(車両間部品再現部)、
2D…車体間ダンパ部(車両間部品再現部)、
2A…装着部、
2Ap…係止爪、
2C…連結機能部、
2Cp…連結爪、
2s…支持突起、
10…連結器、
10A…本体部、
10D…ダミー部、
10P…支柱部、
10C…連結爪部、
10′…連結器、
10A′…本体部、
10D′…ダミー部、
10P′…支柱部、
10Ca′…連結爪基部、
100…車両。
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツに関し、詳しくは、連結された車両間における連結ケーブルや車体間ダンパ等の車両間部品を再現する、鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツに関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道模型車両においては、実物車両に対するリアリティを向上させるために、例えばジャンパ管(連結ケーブル)等の車両間部品を、連結器に形成することによって再現する等の工夫が為されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
図15は、実物車両における密着連結器を模した従来の連結器であり、このボディマウント式の連結器Aは、ダミー連結部Adおよびカプラ爪Acを有する連結器本体Aaの左右に、車体の幅方向に延びるサポートバーAs、Asを形成し、各々のサポートバーAs、Asに実際のジャンパ管を車両間で分断した形状のジャンパ管部Aj、Ajを形成しており、これら連結器本体Aa、サポートバーAs、およびジャンパ管部Ajを有する連結器Aは、適宜な軟質樹脂材料を用いて一体に成形されている。
【0004】
図16に示す如く、上述した連結器Aを取り付けた一方の車両T(I)と、他方の車両T(II)とを互いに連結し、直線線路上においてティスプレイした状態では、連結された各連結器Aのジャンパ管部Aj同士が対向することで、車両T、T間において垂れ下がった状態のジャンパ管が再現されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献1】「25−000 KATO Nゲージ・HOゲージ鉄道模型カタログ 2010」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した従来の連結器Aのように、実物車両の車両間部品を模したジャンパ管部Ajを、連結器本体Aaに直接に形成した構成においては、実物車両では当然に一体のジャンパ管が、その中央において不自然に分割されていることで、リアリティを損なってしまう不都合を避けられなかった。
【0007】
また、上述した如き従来の構成では、当然に、ジャンパ管の本数が相違している実物車両や、ジャンパ管に加えて他の車両間部品を装備している実物車両を再現することはできず、上述の如く車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現するには、実物車両に対応させて形成した新規の連結器を用意し、これを現在の連結器と交換する必要がある。
【0008】
しかし、昨今の連結器においては、急曲線対応の伸縮機能等、小さなパーツから成る複雑な機構を備えているものもあり、上述の如く車体に対して連結器を交換する作業は、特に初心者において難易度の高いものとなる不都合があった。
【0009】
このように、車両間部品を連結器に直接に形成している従来の構成では、車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現する場合、連結器を新規に設計製造することでコストの増大を招くばかりでなく、連結器の交換に伴う煩雑な作業を強いられる問題があった。
【0010】
本発明の目的は、上記実状に鑑みて、実物車両の車両間部品をリアルに再現できるとともに、車両間部品の仕様が相違する様々な実物車両を、連結器の交換に起因するコストの増大や煩雑な作業を強いることなく、極めて容易に再現することの可能な、鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するべく、請求項1の発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツは、一方の車両に取り付けた連結器と、他方の車両に取り付けた連結器とを連結した状態において、一方の車両と他方の車両との間に車両間部品を再現する鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツであって、連結された一対の連結器の間に設置される本体フレームと、本体フレームに対して一体に形成される車両間部品再現部と、本体フレームに設けられて一方の連結器に対して本体フレームを取り外し可能に係止する装着部とを備えて成ることを特徴としている。
【0012】
また、請求項2の発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツは、請求項1記載の鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツにおいて、本体フレームに、該本体フレームを一方の連結器に対して取り外し可能に係止する装着部を設けるとともに、他方の連結器に対して連結/開放される連結機能部を設けて成ることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツによれば、該車両間アクセサリパーツが連結器とは別個の独立した1つのパーツであるため、ジャンパ管や車体間ダンパ等の車両間部品を、不用意な分割によって実感を損なうことなく、実物車両のリアリティを効果的に再現することが可能となる。
【0014】
また、上記鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツは、本体フレームに設けた装着部によって、一方の連結器に対して取り外し可能に装着されているため、車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現する場合には、一方の連結器から車両間アクセサリパーツを取り外し、新たな車両間アクセサリパーツを一方の連結器に装着することで、連結器の交換に起因するコストの増大や煩雑な作業を強いることなく、様々な車両間部品のディテールを容易に再現することが可能となる。
【0015】
請求項2の発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツによれば、本体フレームに装着部を設けるとともに、他方の連結器に対して連結/開放される連結機能部を設けたことにより、一方の連結器と他方の連結器とを直接に連結することなく、車両同士を連結させることが可能となるので、上記一方の連結器と他方の連結器における連結機能部、詳しくは実物車両の電連(電気連結器)を模したカプラー爪を除去して、車両の連結部分を実物車両と同様にリアルに表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツの一実施例を、分離した状態の一対の連結器とともに示す外観斜視図。
【図2】(a)は図1に示した連結器の側面外観図、(b)は図1に示した連結器の底面外観図、(c)は(a)中のc−c線断面図。
【図3】図1の車両間アクセサリーパーツが一方の連結器に装着された状態を、他方の連結器とともに示す外観斜視図。
【図4】図1の車両間アクセサリーパーツを装着した一方の連結器に、他方の連結器を連結した状態を示す外観斜視図。
【図5】図4に示す状態を底面側から見た外観斜視図。
【図6】図4に示す状態を底面側から見た要部断面図。
【図7】図1の車両間アクセサリーパーツを装着して連結した車両を示す外観側面図。
【図8】本発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツの他の実施例を、分離した状態の一対の連結器とともに示す外観斜視図。
【図9】(a)は図8に示した連結器の側面外観図、(b)は図8に示した連結器の底面外観図、(c)は(a)中のc−c線断面図。
【図10】図8の車両間アクセサリーパーツが一方の連結器に装着された状態を、他方の連結器とともに示す外観斜視図。
【図11】図8の車両間アクセサリーパーツを装着した一方の連結器に、他方の連結器を連結した状態を示す外観斜視図。
【図12】図11に示す状態を底面側から見た外観斜視図。
【図13】図11に示す状態を底面側から見た要部断面図。
【図14】図8の車両間アクセサリーパーツを装着して連結した車両を示す外観側面図。
【図15】車両間部品を直接に形成して再現した従来の連結器を示す外観斜視図。
【図16】図15の連結器を用いて車両を連結した状態を示す外観側面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツに関して、実施例を示す図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本願発明に係る「車両間アクセサリパーツ」の一実施例を示しており、この車両間アクセサリパーツ1は、一方の車両(図7中の符号100(I)参照)に取り付けた一方の連結器10(I)と、他方の車両(図7中の符号100(II)参照)に取り付けた他方の連結器10(II)とを連結した状態において、一方の車両と他方の車両との間に実物車両における車両間部品、例えば313系近郊型電車やE259N’EX(成田エクスプレス)等における、ジャンパ管や車体間ダンパ等の車両間部品を再現するものである。
【0019】
上記車両間アクセサリパーツ1は、主たる骨格を構成する本体フレーム1Fを備えており、この本体フレーム1Fは、互いに平行して車両(図示せず)の幅方向に延材する一方側サポートバー1Faと他方側サポートバー1Fbとを有し、これら一方側サポートバー1Faと他方側サポートバー1Fbとの中央部を、前後方向に延びるI字ビーム1FiおよびU字ブロック1Fuを介して連結することで形成されており、この本体フレーム1Fは、後に詳述する如く互いに連結された一対の連結器10、10の間に設置されることとなる。
【0020】
また、上記車両間アクセサリパーツ1には、上述した本体フレーム1Fにおける左右の端部、詳しくは、一方側サポートバー1Faおよび他方側サポートバー1Fbの左右の端部に、実物車両における車体間ダンパを実感的に模した、車体間部品再現部としての車体間ダンパ部1Dが、実物車両を模して前後方向に延在する態様で、それぞれ上記本体フレーム1Fと一体に形成されている。
【0021】
また、上記車両間アクセサリパーツ1の本体フレーム1Fには、実物車両におけるジャンパ管を模した、車体間部品再現部としてのジャンパ管部1J、1J…が、一方側サポートバー1Faと他方側サポートバー1Fbとに亘って、実物車両を模して下方に垂れて湾曲した態様で、それぞれ上記本体フレーム1Fと一体に形成されている。
【0022】
さらに、上記車両間アクセサリパーツ1には、本体フレーム1Fの一方側サポートバー1Faに、一方の連結器10(I)に対して本体フレーム1Fを取り外し可能に係止する、言い換えれば、一方の連結器10(1)に対して車両間アクセサリパーツ1を取り外し可能に係止するための装着部1Aが設けられている。
【0023】
上記装着部1Aは、一方側サポートバー1Faの中央部に形成された一対の係合爪1Ap、1Apから成り、これら係合爪1Ap、1Apは、一方側サポートバー1FaにおけるU字ブロック1Fuの開放部を挟んで設けられ、突出する程に互いの間隙を狭める態様で形成されている。
【0024】
また、本体フレーム1Fにおける一方側サポートバー1Faには、上記装着部1Aを挟んで一対の支持突起1s、1sが形成されているとともに、他方側サポートバー1Fbの中央部には、一対の支持舌片1t、1tが形成されており、上述した本体フレーム2F、車体間ダンパ部1D、ジャンパ管部1J、装着部1A、一対の支持突起1s、1s、および一対の支持舌片1t、1tを有する車両間アクセサリパーツ1は、その全体が軟質樹脂を用いて一体に形成されている。
【0025】
一方、上記連結器10は、一方の連結器10(I)、および他方の連結器10(II)ともに、実物車両における密連型カプラーを模したもので、車体の床板に取り付けられるボディマウントタイプの連結器であり、保持板(図示せず)等を介して車体の床板に支承される本体部10Aと、実物車両の連結器の形状を模して、上記本体部10Aの正面に形成されたダミー部10Dとを有している。
【0026】
また、図1および図2に示す如く、上記連結器10の本体部10Aには、左右にアーム部10Aa、10Aaが延設されているとともに、本体部10Aの底部に突設した支柱部10Pを介して、ダミー部10Dの下方に連結爪部10Cが形成されており、この連結爪部10Cは、連結部10同士を連結/開放する機能を備えているとともに、実物車両の連結器における電連(電気連結器)を模して再現するものである。
【0027】
ここで、図2(c)に示す如く、上記連結器10における支柱部10Pは、略半円形の横断面形状を呈しており、その弦に相当する面は、連結器10の正面側(図中の左方側)に向けて形成されている。
【0028】
以下では、上述した車両間アクセサリパーツ1を、連結器10に装着する作業について説明する。
上記車両間アクセサリパーツ1を連結器10に装着するには、先ず、図1に示す如く、他方の連結器10(II)と分離されている一方の連結器10(I)に対し、車両間アクセサリパーツ1における本体フレーム1Fを、一方側サポートバー1Fa側から、連結器10におけるダミー部10Dと連結爪部10Cとの間に挿入する。
【0029】
次いで、車両間アクセサリパーツ1の本体フレーム1Fにおける装着部1Aの係合爪1Ap、1Apの間に、上記連結器10における支柱部10Pを嵌め入れ、上記支柱部10Pに装着部1Aを係止させることにより、図3に示す如く、上記一方の連結器10(I)に対して、車両間アクセサリパーツ1が装着されることとなる。
【0030】
ここで、連結器10(I)に車両間アクセサリパーツ1を装着した状態では、支柱部10Pに装着部1Aの係合爪1Ap、1Apが係止することと併せ、図3および図6に示す如く、連結器10(I)における左右のアーム部10Aa、10Aaに、車両間アクセサリパーツ1における一対の支持突起1s、1sが当接することで、上記車両間アクセサリパーツ1は、連結器10(I)に対してガタつくことなく装着されることとなる。
【0031】
なお、上記車両間アクセサリパーツ1は、上述した如く軟質樹脂材料を用いて形成されているため、U字ブロック1Fuの開放部を広げて一対の係合爪1Ap、1Apが開くよう弾性変形させることで、車両間アクセサリパーツ1を連結器10(I)に対して容易に装着することができ、同様にして、車両間アクセサリパーツ1を弾性変形させることで、連結器10(I)からの取り外しを容易に行うことができる。
【0032】
図3に示す如く、一方の連結器10(I)に車両間アクセサリパーツ1を装着した状態において、上記車両間アクセサリパーツ1における本体フレーム1Fの他方側サポートバー1Fb側から、一方の連結器10(I)に対して他方の連結器10(II)を接近させて行き、相互のダミー部10D同士を突き当てるとともに、相互の連結爪部10C同士を係合させることにより、図4および図5に示す如く、一方の連結器10(I)に対して他方の連結器10(II)が連結、言い換えれば、図7に示す如く、一方の車両100(I)に対して他方の車両100(II)が連結される。
【0033】
ここで、一方の連結器10(I)と他方の連結器10(II)とを連結した状態では、図5および図6に示す如く、他方の連結器10(II)における支柱部10Pが、車両間アクセサリパーツ1の他方側サポートバー1Fbおよび一対の支持舌片1t、1tに当接し、これにより上記車両間アクセサリパーツ1は、互いに連結された一方の連結器10(I)と他方の連結器10(II)との間で、所定の位置においてガタつくことなく保持されることとなる。
【0034】
図7に示す如く、一方の車両100(I)と他方の車両100(II)を連結し、直線線路上においてティスプレイした状態では、上述した車両間アクセサリパーツ1の車体間ダンパ部1Dおよびジャンパ管部1Jによって、実物車両における車体間ダンパおよびジャンパ管が極めて実感的に再現されることなる。
【0035】
また、一方の連結器10(I)における連結爪部10Cと、他方の連結器10(II)における連結爪部10Cとによって、実物車両の連結器における電連(電気連結器)が実感的に再現されることとなる。
【0036】
上述した如く、本実施例に係る車両間アクセサリパーツ1によれば、該車両間アクセサリパーツ1が、連結器10とは別個の独立した1つのパーツであるため、ジャンパ管部1Jや車体間ダンパ部1D等の車両間部品再現部が不用意に分割されることがなく、もって実物車両におけるジャンパ管や車体間ダンパ等の車両間部品を、実感を損ねることなくリアルに再現することが可能となる。
【0037】
また、上述した車両間アクセサリパーツ1は、本体フレーム1Fに設けた装着部1Aによって、連結器10に対して取り外し可能に装着されているため、車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現する場合には、連結器10から上記車両間アクセサリパーツ1を取り外し、新たな車両間アクセサリパーツ(図示せず)を連結器10に装着することで、連結器10の交換に起因するコストの増大や、煩雑な作業を強いることなく、様々な車両間部品のディテールを容易に再現することができる。
【0038】
図8は、本願発明に係る「車両間アクセサリパーツ」の他の実施例を示しており、この車両間アクセサリパーツ2は、主要な骨格を構成する本体フレーム2Fを備えており、この本体フレーム2Fは、互いに平行して車両(図示せず)の幅方向に延材する一方側サポートバー2Faと他方側サポートバー2Fbとを有し、これら一方側サポートバー2Faと他方側サポートバー2Fbとの中央部を、前後方向に延びるI字ビーム2FiおよびU字ビーム2Fuを介して連結することで形成されており、この本体フレーム2Fは、後に詳述する如く互いに連結された一対の連結器10′、10′の間に設置されることとなる。
【0039】
また、上記車両間アクセサリパーツ2には、上述した本体フレーム2Fにおける左右の端部、詳しくは、一方側サポートバー2Faおよび他方側サポートバー2Fbの左右の端部に、実物車両における車体間ダンパを模した、車体間部品再現部である車体間ダンパ部2Dが、実物車両を模して前後方向に延在する態様で、それぞれ上記本体フレーム2Fと一体に形成されている。
【0040】
また、上記車両間アクセサリパーツ2の本体フレーム2Fには、実物車両におけるジャンパ管を模した、車体間部品再現部であるジャンパ管部2J、2J…が、一方側サポートバー2Faと他方側サポートバー2Fbとに亘り、実物車両を模して下方に垂れて湾曲した態様で、それぞれ上記本体フレーム2Fと一体に形成されている。
【0041】
また、上記車両間アクセサリパーツ2には、本体フレーム2Fの一方側サポートバー2Faに、一方の連結器10′(I)に対して本体フレーム2Fを取り外し可能に係止する、言い換えれば、一方の連結器10′(I)に対して車両間アクセサリパーツ2を取り外し可能に係止するための装着部2Aが設けられている。
【0042】
上記装着部2Aは、一方側サポートバー2Faの中央部に形成された一対の係合爪2Ap、2Apから成り、これら係合爪2Ap、2Apは、突出する程に互いの間隙を狭める態様で形成されている。
【0043】
さらに、上記車両間アクセサリパーツ2には、本体フレーム2Fの他方側サポートバー2Fbに、本体フレーム2Fを他方の連結器10′(II)に対して連結/開放させる、言い換えれば、車両間アクセサリパーツ2を他方の連結器10′(II)に対して連結/開放させるための連結機能部2Cが設けられている。
【0044】
上記連結器機能部2Cは、他方側サポートバー2Fbの中央部に形成された一対の連結爪2Cp、2Cpから成り、これら連結爪2Cp、2Cpは、他方側サポートバー2FbにおけるU字ビーム2Fuの開放部を挟み、突出する程に互いの間隙を狭める如き態様で形成されている。
【0045】
また、本体フレーム2Fにおける一方側サポートバー2Faには、上記装着部2Aを挟んで一対の支持突起2s、2sが形成されており、上述した本体フレーム2F、車体間ダンパ部2D、ジャンパ管部2J、装着部2A、連結機能部2C、および一対の支持突起2s、2sを備えた車両間アクセサリパーツ2は、その全体が軟質樹脂を用いて一体に形成されている。
【0046】
一方、上記連結器10′は、一方の連結器10′(I)、および他方の連結器10′(II)ともに、実物車両における密連型カプラーを模したもので、車体の床板に取り付けられるボディマウントタイプの連結器であり、保持板(図示せず)等を介して車体の床板に支承される本体部10A′と、実物の連結器の形状を模して上記本体部10A′の正面に形成されたダミー部10D′とを有している。
【0047】
また、図8および図9に示す如く、上記連結器10′の本体部10A′には、左右にアーム部10Aa′、10Aa′が延設されているとともに、本体部10A′の底部に突設した支柱部10P′を介して、ダミー部10D′の下方に連結爪基部10Ca′が形成されており、この連結爪基部10Ca′は、図1〜図5に示した連結器10における連結爪部10Cを、その基部を残して切除したものであって、実物車両において電連(電気連結器)を備えていない連結器を再現するものである。
【0048】
ここで、図9(c)に示す如く、上記連結器10′における支柱部10P′は、略半円形の横断面形状を呈しており、その弦に相当する面を連結器10′の正面側(図中の左方側)に向けて形成されている。
【0049】
以下では、上述した車両間アクセサリパーツ2を、連結器10′に装着する作業について説明する。
上記車両間アクセサリパーツ2を連結器10′に装着するには、先ず、図8に示す如く、他方の連結器10′(II)と分離されている一方の連結器10′(I)に対し、車両間アクセサリパーツ2における本体フレーム2Fを、一方側サポートバー2Fa側から、連結器10′におけるダミー部10D′と連結爪基部10Ca′との間に挿入する。
【0050】
次いで、車両間アクセサリパーツ2の本体フレーム2Fにおける装着部2Aの係合爪2Ap、2Apの間に、上記連結器10′における支柱部10P′を嵌め入れ、上記支柱部10P′に装着部2Aを係止させることにより、図10に示す如く、上記一方の連結器10′(I)に対して、車両間アクセサリパーツ2が装着されることとなる。
【0051】
ここで、連結器10′(I)に車両間アクセサリパーツ2を装着した状態では、支柱部10P′に装着部2Aの係合爪2Ap、2Apが係止することと併せ、図10および図13に示す如く、連結器10′(I)における左右のアーム部10Aa′、10Aa′に、車両間アクセサリパーツ2における一対の支持突起2s、2sが当接することで、上記車両間アクセサリパーツ2は、連結器10′(I)に対してガタつくことなく装着されることとなる。
【0052】
図10に示す如く、一方の連結器10′(I)に車両間アクセサリパーツ2を装着した状態において、上記車両間アクセサリパーツ2における本体フレーム2Fの他方側サポートバー2Fb側から、一方の連結器10′(I)に対して他方の連結器10′(II)を接近させて行き、相互のダミー部10D′同士を突き当てるとともに、車両間アクセサリパーツ2の連結機能部2Cにおける連結爪2Cp、2Cpの間に、他方の連結器10′(II)における支柱部10P′を嵌め入れ、上記支柱部10P′に連結機能部2Cを係止させることにより、図11および図12に示す如く、一方の連結器10′(I)に対して他方の連結器10′(II)が連結、言い換えれば、図14に示す如く、一方の車両100(I)に対して他方の車両100(II)が連結されることとなる。
【0053】
なお、上記車両間アクセサリパーツ2は、上述した如く軟質樹脂材料を用いて形成されているため、U字ビーム2Fuの開放部を広げて一対の連結爪2Cp、2Cpが開くよう弾性変形させることで、他方の連結器10′(II)を車両間アクセサリパーツ2の連結機能部2Cに対して容易に連結することができ、同様にして、車両間アクセサリパーツ2を弾性変形させることで、連結機能部2Cから他方の連結器10′(II)を容易に開放することができる。
【0054】
図14に示す如く、一方の車両100(I)と他方の車両100(II)を連結し、直線線路上においてティスプレイした状態では、上述した車両間アクセサリパーツ2の車体間ダンパ部2Dおよびジャンパ管部2Jによって、実物車両における車体間ダンパおよびジャンパ管が極めて実感的に再現されることなる。
【0055】
上述した如く、本実施例に係る車両間アクセサリパーツ2によれば、該車両間アクセサリパーツ2が、連結器10′とは別個の独立した1つのパーツであるため、ジャンパ管部2Jや車体間ダンパ部2D等の車両間部品再現部が不用意に分割されることがなく、もって実物車両におけるジャンパ管や車体間ダンパ等の車両間部品を、実感を損ねることなくリアルに再現することが可能となる。
【0056】
また、上述した車両間アクセサリパーツ2は、本体フレーム2Fに設けた装着部2Aによって、連結器10′に対して取り外し可能に装着されているため、車両間部品の仕様が異なる実物車両を再現する場合には、連結器10′から上記車両間アクセサリパーツ2を取り外し、新たな車両間アクセサリパーツ(図示せず)を連結器10′に装着することで、連結器10′の交換に起因するコストの増大や、煩雑な作業を強いることなく、様々な車両間部品のディテールを容易に再現することができる。
【0057】
さらに、上述した実施例の車両間アクセサリパーツ2によれば、本体フレーム2Fに、一方の連結器10′(I)と係止する装着部2Aを設けるとともに、他方の連結器10′(II)に対して連結/開放される連結機能部2Cを設けたことで、一方の連結器10′(I)と他方の連結器10′(II)とを直接に連結することなく、一方の車両100(I)と他方の車両100(II)とを連結させることができる。
【0058】
これにより、上記一方の連結器10′(I)と他方の連結器10′(II)とは、図1〜図5に示した連結器10の連結爪部10Cを必要とすることがなく、もって、実物車両において電連(電気連結器)を備えていない連結器を再現することができ、電連を備えていない実物車両の連結部分をリアルに再現することが可能となる。
【0059】
なお、上述した実施例の車両間アクセサリパーツ1、2においては、車体間部品であるジャンパ管(1J、2J)と車体間ダンパ(1D、2D)とを共に再現しているが、ジャンパ管のみ、あるいは車体間ダンパのみを再現することも可能である。
【0060】
また、再現し得る車両間部品としては、実施例に示したジャンパ管や車体間ダンパのみならず、連結された車両間の貫通幌あるいは転落防止幌等の外幌や、一部の床下機器等をも再現することが可能であり、さらには、先頭車の前面における貫通幌(片幌)や、連結器を挟んで車体の左右に装備される緩衝器(バッファ)等、実物車両における様々な車両間部品をも再現することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1…車両間アクセサリパーツ、
1F…本体フレーム、
1Fa…一方側サポートバー、
1Fb…他方側サポートバー、
1Fi…I字ビーム、
1Fu…U字ブロック、
1J…ジャンパ管部(車両間部品再現部)、
1D…車体間ダンパ部(車両間部品再現部)、
1A…装着部、
1Ap…係止爪、
1s…支持突起、
1t…支持舌片、
2…車両間アクセサリパーツ、
2F…本体フレーム、
2Fa…一方側サポートバー、
2Fb…他方側サポートバー、
2Fi…I字ビーム、
2Fu…U字ビーム、
2J…ジャンパ管部(車両間部品再現部)、
2D…車体間ダンパ部(車両間部品再現部)、
2A…装着部、
2Ap…係止爪、
2C…連結機能部、
2Cp…連結爪、
2s…支持突起、
10…連結器、
10A…本体部、
10D…ダミー部、
10P…支柱部、
10C…連結爪部、
10′…連結器、
10A′…本体部、
10D′…ダミー部、
10P′…支柱部、
10Ca′…連結爪基部、
100…車両。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の車両に取り付けた連結器と、他方の車両に取り付けた連結器とを連結した状態において、前記一方の車両と前記他方の車両との間に車両間部品を再現する鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツであって、
連結された一対の前記連結器の間に設置される本体フレームと、
前記本体フレームに対して一体に形成される車両間部品再現部と、
前記本体フレームに設けられて一方の前記連結器に対して前記本体フレームを取り外し可能に係止する装着部と、
を備えて成ることを特徴とする鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツ。
【請求項2】
前記本体フレームに、該本体フレームを一方の前記連結器に対して取り外し可能に係止する前記装着部を設けるとともに、他方の前記連結器に対して連結/開放される連結機能部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツ。
【請求項1】
一方の車両に取り付けた連結器と、他方の車両に取り付けた連結器とを連結した状態において、前記一方の車両と前記他方の車両との間に車両間部品を再現する鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツであって、
連結された一対の前記連結器の間に設置される本体フレームと、
前記本体フレームに対して一体に形成される車両間部品再現部と、
前記本体フレームに設けられて一方の前記連結器に対して前記本体フレームを取り外し可能に係止する装着部と、
を備えて成ることを特徴とする鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツ。
【請求項2】
前記本体フレームに、該本体フレームを一方の前記連結器に対して取り外し可能に係止する前記装着部を設けるとともに、他方の前記連結器に対して連結/開放される連結機能部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の鉄道模型車両の車両間アクセサリパーツ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−200561(P2011−200561A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−72483(P2010−72483)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(594007630)株式会社関水金属 (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(594007630)株式会社関水金属 (5)
【Fターム(参考)】
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