説明

錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法

【課題】錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットすることができる錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法を提供する。
【解決手段】この錠剤カセッタ10は、錠剤を入れる錠剤収納部1と、この錠剤収納部1内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を保持するための錠剤保持路24,24,・・・が形成された錠剤保持ロータ2と、この錠剤保持路24,24,・・・から錠剤を排出する錠剤排出路4と、この錠剤排出路4の上方に横設され、錠剤保持路24,24,・・・の一部を覆う仕切板6と、仕切板6と錠剤排出路4との間に横設され、前記錠剤を半錠ずつにカットするカッタ7とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法に関し、特に病院等の薬局に設置され、錠剤等の薬剤を患者毎の処方箋に従って適宜選択して取り出すための薬剤選択供給装置に装着される錠剤カセッタ内において錠剤を半錠ずつにカットする半錠カット装置および半錠カット方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の錠剤カセッタは、図12に示すように、周囲に錠剤を保持するための錠剤保持路24,24,・・・が形成された錠剤保持ロータ2aを備えており、図示しない薬剤選択供給装置の上段に設けられたドラム状の支持架台の各段にそれぞれ複数個ずつ装着されている(例えば特許文献1,2参照)。
【0003】
かかる錠剤カセッタでは、前記薬剤選択供給装置のモータの回転駆動がギアを介して前記錠剤保持ロータ2aに伝達されることにより、その錠剤保持ロータ2aが回転する。すると、処方箋等の入力データに従って、図示しない仕切板で覆われた錠剤保持路24に保持された錠剤を、その錠剤保持路24の直下に開口された錠剤排出路から前記薬剤選択供給装置の下段に排出する。前記薬剤選択供給装置の下段では、この排出された錠剤を図示しない分包装置で1包ずつに包装する分包作業を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、子供が患者であるときにその患者に対して投薬するに際し、錠剤1錠が1回分の服用量として過剰になるために、この錠剤を半錠にカットして適量とすることがある。従来は、このような場合には、手作業で錠剤を半錠にカットしてから錠剤カセッタに充填していたが、カット作業が煩雑で、しかも正しく半錠にカットできずに錠剤を破砕して使用できなくなることがある。また、錠剤の性質上、投薬する直前にカットしないと断面から吸湿して投薬できなくなるものもある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットすることができる錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明(装置)は、錠剤を入れる錠剤収納部と、この錠剤収納部内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を個別に保持するための錠剤保持路が形成された錠剤保持ロータと、この錠剤保持ロータの直上に配置され、前記錠剤保持路の一部を覆う規制部材と、前記錠剤保持ロータの直下の前記規制部材に対応する位置に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を順次に排出する錠剤排出路とを備えた錠剤カセッタの半錠カット装置であって、前記規制部材と前記錠剤排出路との間にある前記錠剤保持路を横切るように配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするカッタ部材を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、前記規制部材と前記錠剤排出路との間にある前記錠剤保持路を横切るように配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするカッタ部材を備えたので、錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットすることができる。したがって、従来のように、手作業による錠剤の半錠にカットする作業が不要となり、この半錠にカットした錠剤を錠剤カセッタに充填する際に当該錠剤を紛失することもない。しかも、ほぼ正しく半錠にカットできるため、錠剤を破砕して使用できなくなるといったこともない。また、投薬する直前に錠剤をカットして、カット面からの吸湿を少なくすることができるので、その性質上かかる吸湿を嫌うような錠剤の場合に有利である。
【0008】
また、本発明(装置)では、カッタ部材が固定された状態で、もともと回転駆動される錠剤保持ロータ側の当該回転駆動力だけでもって錠剤が半錠にカットされるので、このカットのための駆動源の追加などが不要となる。したがって、簡単でかつコンパクトな装置構成となることに加え、そのカット音が低いといったメリットがある。
【0009】
請求項2記載の発明のように、前記錠剤保持ロータは、周囲に複数の錠剤保持路が形成されるとともに、隣合う2つの錠剤保持路間の間隔よりも短いピッチ間隔で回転し得るように構成されており、前記錠剤保持ロータを前記ピッチ間隔で順次に回転させたときに、前記規制部材の下側で、前記回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記カッタ部材で上下半錠ずつにカットする第一区画と、前記規制部材の下側で、前記回転方向の下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠をカッタ部材上に残したまま下半錠を前記錠剤排出路に落下させる第二区画と、前記規制部材の下側で、前記回転方向のさらに下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠を前記錠剤排出路に落下させる第三区画とを具備することが好ましい。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、前記錠剤保持ロータを前記ピッチ間隔で順次に回転させたときに、前記第一区画では、前記規制部材の下側で、前記回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記カッタ部材で上下半錠ずつにカットし(図11(b)参照)、前記第二区画では、前記規制部材の下側で、前記回転方向の下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠をカッタ部材上に残したまま下半錠を前記錠剤排出路に落下させ(図11(c)参照)、前記第三区画では、前記規制部材の下側で、前記回転方向のさらに下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠を前記錠剤排出路に落下させるので(図11(d)参照)、錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠ずつにカットして各半錠を個別に取り出すことができる。
【0011】
請求項3記載の発明のように、前記カッタ部材は、カセッタ本体に着脱自在に取り付けられた基部と、この基部から前記錠剤保持ロータにまで延びて前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットする先端部とを備えることが好ましい。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、前記カッタ部材は、カセッタ本体に着脱自在に取り付けられた基部と、この基部から前記錠剤保持ロータにまで延びて前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットする先端部とを備えたので、カッタ部材を基部でカセット本体から支持して、先端部で錠剤をほぼ正しくカットできる。また、カッタ部材を容易に交換できるようにもなる。
【0013】
ところで、取り扱う錠剤の種類は多岐に及び、その錠剤の大きさによっては、カットする高さ位置が微妙に変動することがある。そこで、請求項4記載の発明のように、前記カッタ部材の基部は、前記錠剤保持路に保持された状態の錠剤の縦寸法に応じて、前記カッタ部材を上下方向に移動調整する移動調整機構を備えることが好ましい。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、前記カッタ部材の基部は、前記錠剤保持路に保持された状態の錠剤の縦寸法に応じて、前記カッタ部材を上下方向に移動調整する移動調整機構を備えたので、取り扱う錠剤の大きさが変わっても、ほぼ正しく半錠ずつにカットすることができる。なお、特に円形や楕円形などの上下対称形の錠剤の場合は、正しく半錠ずつにカットすることができる。
【0015】
また、取り扱う錠剤の種類が、コーティング錠や糖衣錠などの表面の硬い錠剤の場合には、カットしにくい。そこで、請求項5記載の発明のように、前記カッタ部材の先端部は、該先端部と前記錠剤保持ロータとの隙間が、該錠剤保持ロータの回転方向に向かって、漸次減少するように形成したものであることが好ましい。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、前記カッタ部材の先端部は、該先端部と前記錠剤保持ロータとの隙間が、該錠剤保持ロータの回転方向に向かって、漸次減少するように形成したので、錠剤保持ロータの回転により、その錠剤保持路で保持された状態で送られてくる錠剤を、カッタ部材の先端部が徐々に切り込んでいくことにより、取り扱う錠剤の種類が、コーティング錠や糖衣錠などの表面の硬い錠剤の場合であっても、カットしやすくなる。
【0017】
請求項6記載の発明のように、前記錠剤保持ロータは、前記カッタ部材の先端部を挿入可能な溝部を備え、前記溝部は、前記錠剤保持ロータの錠剤保持路の深さよりも深いものであることが好ましい。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、前記錠剤保持ロータは、前記カッタ部材の先端部を挿入可能な溝部を備え、前記溝部は、前記錠剤保持ロータの錠剤保持路の深さよりも深いものであるので、錠剤保持ロータの回転により、その錠剤保持路で保持された状態で送られてくる錠剤を、カッタ部材の先端部で押し切ることにより、取り扱う錠剤の種類が、コーティング錠や糖衣錠などの表面の硬い錠剤の場合であっても、さらにカットしやすくなる。
【0019】
請求項7記載の発明(方法)は、錠剤を入れる錠剤収納部と、この錠剤収納部内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を個別に保持するための錠剤保持路が形成された錠剤保持ロータと、この錠剤保持ロータの直上に配置され、前記錠剤保持路の一部を覆う規制部材と、前記錠剤保持ロータの直下の前記規制部材に対応する位置に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を順次に排出する錠剤排出路とを備えた錠剤カセッタの半錠カット方法であって、前記規制部材と前記錠剤排出路との間にある前記錠剤保持路を横切るように配置されたカッタ部材を用いて、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を上下半錠ずつにカットし、そのうちの下側の半錠を前記錠剤排出路に落下させた上で、前記錠剤保持ロータのさらなる回転により、残りの上側の半錠を前記錠剤排出路に落下させるように構成したことを特徴とするものである。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、前記規制部材と前記錠剤排出路との間にある前記錠剤保持路を横切るように配置されたカッタ部材を用いて、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を上下半錠ずつにカットし、そのうちの下側の半錠を前記錠剤排出路に落下させた上で、前記錠剤保持ロータのさらなる回転により、残りの上側の半錠を前記錠剤排出路に落下させるように構成したので、錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠ずつにカットして、その半錠ずつを錠剤排出路に順次に落下させることができて、本発明(装置)と同様の作用効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、前記規制部材と前記錠剤排出路との間にある前記錠剤保持路を横切るように配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするカッタ部材を備えたので、錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットすることができる。したがって、従来のように、手作業による錠剤の半錠にカットする作業が不要となり、この半錠にカットした錠剤を錠剤カセッタに充填する際に当該錠剤を紛失することもない。しかも、ほぼ正しく半錠にカットできるため、錠剤を破砕して使用できなくなるといったこともない。また、投薬する直前に錠剤をカットして、カット面からの吸湿を少なくすることができるので、その性質上かかる吸湿を嫌うような錠剤の場合に有利である。
【0022】
また、本発明では、カッタ部材が固定された状態で、もともと回転駆動される錠剤保持ロータ側の当該回転駆動力だけでもって錠剤が半錠にカットされるので、このカットのための駆動源の追加などが不要となる。したがって、簡単でかつコンパクトな装置構成となることに加え、そのカット音が低いといったメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る錠剤カセッタを上方から見た外観斜視図である。
【図2】錠剤カセッタの詳細構成を示す平面図である。
【図3】錠剤カセッタの詳細構成を示す背面図である。
【図4】錠剤保持ロータまわりの構成を示す斜視図である。
【図5】錠剤保持ロータまわりの動作工程1を示す平面図である。
【図6】錠剤保持ロータまわりの動作工程2を示す斜視図である。
【図7】錠剤保持ロータまわりの動作工程3を示す斜視図である。
【図8】錠剤保持ロータまわりの動作工程4を示す斜視図である。
【図9】仕切板の構成例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図10】カッタの構成例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図11】錠剤保持ロータまわりの動作原理を示す概念図である。
【図12】従来の錠剤保持ロータの構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は本発明の一実施形態に係る錠剤カセッタ10を上方から見た外観斜視図(蓋を外した状態である)、図2は錠剤カセッタ10の詳細構成を示す平面図、図3は錠剤カセッタ10の詳細構成を示す背面図である。また、図4は錠剤保持ロータ2まわりの構成を示す斜視図、図9,図10は仕切板6とカッタ7の構成例を示す図であって、それぞれ(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。以下、図示しない薬剤選択供給装置の上段のドラム状の支持台にセットされた状態における錠剤カセッタ10の外周側を前側、内周側を後側という。また、各図における錠剤保持ロータ2の回転方向は、上方から見て反時計方向であるが、仕切板6とカッタ7との配置などを変えることで、錠剤保持ロータ2の回転方向を、上記と逆向きにすることもできる。
【0025】
図1,図2及び図3に示すように、この錠剤カセッタ10は、錠剤を入れる錠剤収納部1と、この錠剤収納部1内に縦軸回りに回転自在に設けられ、周囲に前記錠剤を保持するための錠剤保持路24,24,・・・が形成された錠剤保持ロータ2と、錠剤保持ロータ2の上部にあって、この錠剤保持ロータ2よりも高速に回転可能な錠剤攪拌体3と、錠剤保持路24,24,・・・から前記錠剤を排出する錠剤排出路4と、この錠剤排出路4の上方に横設され、錠剤保持路24,24,・・・の一部を覆う仕切板(規制部材に相当する。)6と、仕切板6と錠剤排出路4との間に横設され、前記錠剤を半錠ずつにカットするカッタ(カッタ部材に相当する。)7とから構成されている。
【0026】
錠剤収納部1は、本体上部11と、本体下部12とからなっている。このうちの本体上部11は、例えば透明の樹脂製であって、平面視略扇形状をなすものであって、その前後左右側壁はいずれも垂直面あるいは下り斜面で形成されている。本体上部11の上部には、蓋13が開閉自在に取り付けられており、本体上部11の下部には、特に錠剤保持ロータ2を囲むように垂直面14が構成されている。
【0027】
本体下部12は、例えば半透明の樹脂製であって、本体上部11と同様に平面視で略扇形状をなすとともに、その前後左右側壁はほぼ垂直面で形成されている。本体下部12の上部には、天板5aが設けられており、天板5aには前記錠剤排出路4の上端が開口されている。本体下部12の下部には、底板5が設けられており、底板5には前記錠剤排出路4が開口されるとともに、底板5を貫通して後述する回転軸15,17が同軸で突出している。
【0028】
錠剤保持ロータ2は、錠剤収納部1内に取り付けた状態における上下両側で若干縮径させた円盤状のロータ本体22と、そのロータ本体22の上側に突出した突出部21とを備えている。突出部21の中央には、丸孔26が穿設されている。ロータ本体22の周面23には、この周面23を例えば10等分して配置された錠剤保持路24,24,・・・がそれぞれ中心に向かって凹設されている。これらの錠剤保持路24,24,・・・と垂直面14との間に落下した錠剤が、天板5a上で個別に保持されつつ回転して、詳しくは後述する第一区画241、第二区画242及び第三区画243に順次運ばれるようになっている。
【0029】
各錠剤保持路24,24,・・・の深さと幅とは、ここに保持しうる錠剤1個の寸法に応じて設定されている。錠剤としては、円盤状、楕円盤状、その他の異形状のものがあり、その寸法も様々のものが使用されるから、ロータ本体22も、この錠剤の種類に応じて、種々のものが用意されることになる。ロータ本体22の幅方向中央には、各錠剤保持路24,24,・・・の深さよりも若干深い溝部25が刻設されている。溝部25の幅は、カッタ7の刃厚よりも若干広く設定されている。
【0030】
この錠剤保持ロータ2は、錠剤収納部1の本体上部11と本体下部12の左右方向略中央で、かつ、それらの前後方向やや後寄りの位置を貫通する中空回転軸15に固着されている。中空回転軸15の下端には大径ギア16が固着されている。大径ギア16は図示しない薬剤選択供給装置のモータに連結された上下二連となっているギアのうちの上段の小径ギアと噛合されている。したがって、前記モータの回転は減速されて、錠剤保持ロータ2に伝達されるようになっている。
【0031】
錠剤攪拌体3は、錠剤保持ロータ2のロータ本体22の上部にあって、突出部21に遊嵌されるとともに、その一周端側が高く、他周端側が低い傾斜面を有する円錐台状をなすものであるが、錠剤保持路24,24,・・・の上下両側を塞がない程度に縮径されている。
【0032】
この錠剤攪拌体3は、中空回転軸15内を貫通し、突出部21の丸孔26から突出する中実回転軸17の上端に固着されている。中実回転軸17は、中空回転軸15の下方にまで延びており、その下端には小径ギア18が固着されている。小径ギア18は前記上下二連となっているギアのうちの下段の大径ギアと噛合されている。したがって、前記モータの回転は増速されて、錠剤攪拌体3に伝達されるようになっている。その結果、錠剤撹拌体3は、錠剤保持ロータ2よりも高速に回転して、錠剤収納部1内に充填された錠剤を撹拌するとともに、いわゆるブリッジング(自然に起こる薬剤の固まり)を生ずることなく、その傾斜面に沿って落下した錠剤が、錠剤保持路24,24,・・・内に1個ずつ保持されることとなる。
【0033】
錠剤排出路4は、その上部が錠剤保持ロータ2の第二区画242および第三区画243の直下の天板5aに開口し、漏斗状の通路を経て底板5に、その下部が開口している。
【0034】
仕切板6は、例えばステンレス鋼製の薄板で形成されたものであって、図9に示すように、その基部62が錠剤収納部1の本体下部12の適所から片持ち支持されている。その先端部61は、第一区画241、第二区画242および第三区画243を塞ぐように、そのロータ本体22の上側縮径部分にまで延びている。仕切板6は、上下方向に移動調整可能となっている。このために、基部62を錠剤収納部1の本体下部12の後側に直角に折り返し、その折り返し部分に上下方向の長孔63を穿設し、この長孔63を介してボルト64で締結するようにしている(規制部材の上下位置調整機構に相当する)。したがって、錠剤pのうちの錠剤保持路24内で保持されるものの縦寸法に応じて、ボルト64を緩めて仕切板6の高さ位置の調整を行った上で、再びボルト64を締めておく必要がある。
【0035】
カッタ7は、仕切板6と同様に、例えばステンレス鋼製の薄板で形成されたものであって、図10に示すように、その基部72が錠剤収納部1の本体下部12の適所から片持ち支持されている。その先端部であるカッタ刃71は、第一区画241および第二区画242を塞ぐように、そのロータ本体22の溝部25内にまで延びている。このカッタ7も、仕切板6と同様に、上下方向に移動調整可能となっている。このために、基部72を錠剤収納部1の本体下部12の後側に直角に折り返し、その折り返し部分に上下方向の長孔73を穿設し、この長孔73を介してボルト74で締結をするようになっている(カッタ部材の上下位置調整機構に相当する)。したがって、錠剤pのうちの錠剤保持路24内で保持されるものの縦寸法に応じて、ボルト74を緩めてカッタ7の高さ位置の調整を行った上で、再びボルト74を締めておく必要がある。
【0036】
ここで、錠剤保持ロータ2は、隣合う2つの錠剤保持路24,24間の間隔よりも短いピッチ間隔で回転し得るように構成されており、第一区画241、第二区画242および第三区画243を具備している。そして、錠剤保持ロータ2を前記ピッチ間隔で順次に回転させたときに、第一区画241は、仕切板6の下側で、前記回転方向の上流側にある錠剤保持路24内に保持された状態で運ばれてくる錠剤をカッタ7で上下半錠ずつにカットする区画であって、例えば図11(b)における錠剤保持路24bがこれに相当する。第二区画242は、仕切板6の下側で、前記回転方向の下流側にある錠剤保持路24内に保持された状態で運ばれてくる上半錠をカッタ7上に残したまま下半錠を錠剤排出路4に落下させる区画であって、例えば図11(c)における錠剤保持路24bがこれに相当する。第三区画243は、仕切板6の下側で、前記回転方向のさらに下流側にある錠剤保持路24内に保持された状態で運ばれてくる上半錠を錠剤排出路4に落下させる区画であって、例えば図11(d)における錠剤保持路24bがこれに相当する。
【0037】
以下、この錠剤カセッタ10の錠剤保持ロータ2まわりの動作について説明する。ここで、図11(a)〜(f)は錠剤保持ロータ2まわりの動作原理を示す概念図、図5は錠剤保持ロータ2まわりの動作工程1を示す平面図、図6は錠剤保持ロータ2まわりの動作工程2を示す斜視図、図7は錠剤保持ロータ2まわりの動作工程3を示す斜視図、図8は錠剤保持ロータ2まわりの動作工程4を示す斜視図である。なお、図11(a)〜(f)では、前記錠剤保持路24,24,・・・を、後側から見た様子を模式的に示したものであり、錠剤保持ロータ2の回転方向の下流側から上流側に向かって、錠剤保持路24a,24b,24c,24dとしている。
【0038】
まず、これから充填しようとする錠剤pの大きさ(特に縦寸法)に応じて、錠剤カセッタ10の仕切板6とカッタ7との位置調整をしておく。これにより、取り扱う錠剤の大きさが変わっても、ほぼ正しく半錠ずつにカットすることができるようになる。なお、特に円形や楕円形などの上下対称形の錠剤の場合は、正しく半錠ずつにカットすることができるようになる。しかる後に、錠剤収納部1の蓋13を開けて、本体上部11内に所定数量の錠剤pを充填してからその蓋13を閉める。この錠剤pを充填した錠剤カセッタ10を、図示しない薬剤選択供給装置の上段のドラム状の支持台における所定位置にセットする。すると、前記薬剤選択供給装置のモータの二連のギアに、錠剤カセッタ10の底板5側に配置された大小ギアがそれぞれ噛合する。この状態で、半錠の錠剤p1(又はp2)を含む処方箋データが前記薬剤選択供給装置の図示しないコントローラに入力されたものとする。
【0039】
このときには、前記充填された錠剤pは、錠剤攪拌体3上にあるので、前記モータを回転させると、この錠剤攪拌体3で攪拌される。前記モータを各錠剤保持路24,24,・・・の間隔よりも短い、例えば半分のピッチ間隔で回転駆動する。その回転の制御方法としては、錠剤排出路4内に落下する半錠p1(又はp2)を検出するセンサを設けておき、このセンサからの検出信号に基づいて前記モータを1ピッチずつ進めるものとする。
【0040】
前記モータを前記ピッチ間隔で回転駆動すると、錠剤攪拌体3が反時計方向に高速で回転するとともに、錠剤保持ロータ2が反時計方向に低速で回転し、図5に示すように、錠剤pはその錠剤保持路24,24,・・・内に個々に落下することとなる。その際、図11(a)に示すように、仕切板6で塞がれていない錠剤保持路24bには錠剤pが落下して保持されるが、仕切板6で塞がれた錠剤保持路24aには錠剤pが入ることはないので、その直下にある錠剤排出路4内に錠剤pがそのまま落下することはない。
【0041】
引き続き、前記錠剤保持路24b内に落下して保持された錠剤pが、前記モータを1ピッチだけ回転させることにより、カッタ7の先端部のカッタ刃71に当接するようになる。このとき、カッタ刃71と錠剤保持ロータ2のロータ本体22との間隔は漸次に狭くなるようにしているので、錠剤保持路24b内に保持された錠剤pには、カッタ刃71が徐々に食い込んでいって、図11(b)に示すように、上下半錠p1,p2ずつにカットされる。また、ロータ本体22の溝部25は錠剤保持路24よりも深く設定されているので、錠剤pは溝部25を挟んで錠剤保持路24の上下2点支持された状態で、その中央に当接したカッタ刃71でもって押し切られたようになる。これらにより、取り扱う錠剤の種類が、コーティング錠や糖衣錠などの表面の硬い錠剤の場合であっても、カットしやすくなる。
【0042】
このカットされた半錠p1,p2のうちの下側半錠p2は、前記モータをさらに1ピッチだけ回転させることにより、図11(c)および図6に示すように、その直下に開口する錠剤排出路4内に落下する。この錠剤排出路4内に落下した半錠p2は、前記薬剤選択供給装置内の錠剤排出路を通ってその下段に排出される。そこで、従来の錠剤カセッタから排出された所定数量の錠剤とともに、分包装置で1包に包装される。なお、このときには、錠剤保持路24c内に、次の錠剤pが落下して保持されている。
【0043】
一方、前記カットされた半錠p1,p2のうちの上側半錠p1は、図11(c)および図7に示すように、カッタ刃71の上に残ったままになっている。そして、このカッタ刃71上に残ったままの半錠p1についても、前記モータをもう1ピッチだけ回転駆動することにより、図11(d)に示すように、そのカッタ刃71から外れて、その直下に開口する錠剤排出路4内に落下する。この錠剤排出路4内に落下した半錠p1は、前記薬剤選択供給装置内の錠剤排出路を通ってその下段に排出される。そこで、従来の錠剤カセッタから排出された所定数量の錠剤pとともに、分包装置で次の1包に包装される。このときには、錠剤保持路24c内の錠剤pがカッタ7でカットされているが、その直下には錠剤排出路4が開口していないので、落下することはない。
【0044】
このカットされた半錠p1,p2のうちの下側半錠p2は、前記モータをさらに1ピッチだけ回転させることにより、図11(e)および図6に示すように、その直下に開口する錠剤排出路4内に落下する。この錠剤排出路4内に落下した半錠p2は、前記薬剤選択供給装置内の錠剤排出路を通ってその下段に排出される。そこで、従来の錠剤カセッタから排出された所定数量の錠剤とともに、分包装置で1包に包装される。なお、このときには、錠剤保持路24d内に、次の錠剤pが落下して保持されている。
【0045】
一方、前記カットされた半錠p1,p2のうちの上側半錠p1は、図11(e)および図7に示すように、カッタ刃71の上に残ったままになっている。そして、このカッタ刃71上に残ったままの半錠p1についても、前記モータをもう1ピッチだけ回転駆動することにより、図11(f)に示すように、そのカッタ刃71から外れて、その直下に開口する錠剤排出路4内に落下する。この錠剤排出路4内に落下した半錠p1は、前記薬剤選択供給装置内の錠剤排出路を通ってその下段に排出される。そこで、従来の錠剤カセッタから排出された所定数量の錠剤pとともに、分包装置で次の1包に包装される。このときには、錠剤保持路24d内の錠剤pがカッタ7でカットされているが、その直下には錠剤排出路4が開口していないので、落下することはない。以下、同様に繰り返す。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、仕切板6と錠剤排出路4との間に横設され、錠剤pを半錠p1,p2ずつにカットするカッタ7を備えたので、錠剤カセッタ10の内部で錠剤pを半錠p1,p2にカットすることができる。したがって、従来のように、手作業による錠剤pの半錠p1,p2にカットする作業が不要となり、この半錠p1,p2にカットした錠剤を錠剤カセッタ10に充填する際に当該錠剤pを紛失することもない。しかも、ほぼ正しく半錠p1,p2にカットできるため、錠剤pを破砕して使用できなくなるといったこともない。また、投薬する直前に錠剤pをカットして、その錠剤pを半錠p1,p2にカットしたときの断面からの吸湿が少なくなるので、その性質上かかる吸湿を嫌うような錠剤pの場合に有利である。
【0047】
また、本実施形態では、カッタ7が固定された状態で、もともと回転駆動される錠剤保持ロータ2側の当該回転駆動力だけでもって錠剤pが半錠p1,p2にカットされるので、このカットのための駆動源の追加などが不要となる。したがって、簡単でかつコンパクトな装置構成となることに加え、そのカット音が低いといったメリットがある
【0048】
なお、上記実施形態では、主に錠剤pを半錠p1,p2にカットする場合を説明したが、実際の分包装置での分包には錠剤pと半錠p1(又はp2)との両方が必要となることが多い。そのため、前記薬剤選択供給装置の上段のドラム状の支持台には、錠剤カセッタ10と、従来の錠剤カセッタとを適当数ずつセットしておく必要がある。あるいは、前記薬剤選択供給装置の上段の左右にドラム状の支持台をそれぞれ備えている場合には、そのいずれか一方の支持台に錠剤カセッタ10をセットしておき、他方の支持台に従来の錠剤カセッタをセットしておくこととしてもよい。それらの場合には、錠剤カセッタ10からの半錠p1(又はp2)と、従来の錠剤カセッタからの所定数量の錠剤pとで1包に包装される。
【0049】
また、上記実施形態では、錠剤カセッタ10は平面視略扇形状のものを例示したが、これは前記薬剤選択供給装置の上段にドラム状の支持台を備えたものであり、この支持台にセットするものに対応させたからである。したがって、支持台が左右に延びる棚板状のものであれば、これに対応して、錠剤カセッタ10の形状は長方形状のものとすればよい。
【0050】
また、上記実施形態では、錠剤カセッタ10の錠剤保持ロータ2は、前記薬剤選択供給装置のモータで回転駆動されているが、錠剤カセッタ10に前記モータとは別個に内蔵したモータを用いて、錠剤保持ロータ2を回転駆動してもよい。ただし、錠剤カセッタ10の小型化によるセット数の増大を図るためには、上記のごとく外部モータを用いるのが好ましい。
【0051】
また、上記実施形態では、仕切板6とカッタ7とに対して、それぞれ別個の上下位置調整機構を備えているが、両者の上下位置調整機構をまとめて備えてもよい。これにより、錠剤カセッタ10のさらなる小型化を図ることができる。また、上記実施形態では、いずれの上下位置調整機構も、各1個の長孔63,73と各1本のボルト64,74とで構成されているが、それぞれを複数化してもよいし、さらには複数の丸孔を上下に配列して、これにボルトを挿通することとしてもよい。また、仕切板6とカッタ7とは、いずれもその基部62,72で本体下部12の適所から片持ちさせているが、本体下部12にスペースがあれば両持ち構造としてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、錠剤保持ロータ2は、隣合う2つの錠剤保持路24,24間の間隔の半分のピッチ間隔で回転させているが、隣合う2つの錠剤保持路24,24間の間隔よりも短いピッチ間隔であればよい。
【0053】
また、上記実施形態では、ロータ本体22の周面23には、錠剤保持路24,24,・・・がそれぞれ中心に向かって凹設されており、各錠剤保持路24,24,・・・の深さと幅とは、ここに保持しうる錠剤1個の縦寸法に応じて設定されているが、錠剤保持路24,24,・・・は、周面23よりも中心側に穿設された複数の丸孔であってもよい。
【符号の説明】
【0054】
10 錠剤カセッタ
1 錠剤収納部
2 錠剤保持ロータ
22 ロータ本体
23 周面
24 錠剤保持路
241 第一区画
242 第二区画
243 第三区画
25 溝部
3 錠剤攪拌体
4 錠剤排出路
6 仕切板(規制部材に相当する。)
7 カッタ(カッタ部材に相当する。)
71 カッタ刃(先端部に相当する。)
72 基部
73 長孔(位置調整機構に相当する。)
74 ボルト(位置調整機構に相当する。)
p 錠剤
p1,p2 半錠
【先行技術文献】
【特許文献】
【0055】
【特許文献1】特許第3370461号公報
【特許文献2】特許第3886178号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
錠剤を入れる錠剤収納部と、この錠剤収納部内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を個別に保持するための錠剤保持路が形成された錠剤保持ロータと、この錠剤保持ロータの直上に配置され、前記錠剤保持路の一部を覆う規制部材と、前記錠剤保持ロータの直下の前記規制部材に対応する位置に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を順次に排出する錠剤排出路とを備えた錠剤カセッタの半錠カット装置であって、
前記規制部材と前記錠剤排出路との間にある前記錠剤保持路を横切るように配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするカッタ部材を備えたことを特徴とする錠剤カセッタの半錠カット装置。
【請求項2】
前記錠剤保持ロータは、周囲に複数の錠剤保持路が形成されるとともに、隣合う2つの錠剤保持路間の間隔よりも短いピッチ間隔で回転し得るように構成されており、
前記錠剤保持ロータを前記ピッチ間隔で順次に回転させたときに、
前記規制部材の下側で、前記回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記カッタ部材で上下半錠ずつにカットする第一区画と、
前記規制部材の下側で、前記回転方向の下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠をカッタ部材上に残したまま下半錠を前記錠剤排出路に落下させる第二区画と、
前記規制部材の下側で、前記回転方向のさらに下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠を前記錠剤排出路に落下させる第三区画とを具備したことを特徴とする請求項1記載の錠剤カセッタの半錠カット装置。
【請求項3】
前記カッタ部材は、カセッタ本体に着脱自在に取り付けられた基部と、この基部から前記錠剤保持ロータにまで延びて前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットする先端部とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の錠剤カセッタの半錠カット装置。
【請求項4】
前記カッタ部材の基部は、前記錠剤保持路に保持された状態の錠剤の縦寸法に応じて、前記カッタ部材を上下方向に移動調整する移動調整機構を備えたことを特徴とする請求項3記載の錠剤カセッタの半錠カット装置。
【請求項5】
前記カッタ部材の先端部は、該先端部と前記錠剤保持ロータとの隙間が、該錠剤保持ロータの回転方向に向かって、漸次減少するように形成したものであることを特徴とする請求項3又は4記載の錠剤カセッタの半錠カット装置。
【請求項6】
前記錠剤保持ロータは、前記カッタ部材の先端部を挿入可能な溝部を備え、前記溝部は、前記錠剤保持ロータの錠剤保持路の深さよりも深いものであることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の錠剤カセッタの半錠カット装置。
【請求項7】
錠剤を入れる錠剤収納部と、この錠剤収納部内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を個別に保持するための錠剤保持路が形成された錠剤保持ロータと、この錠剤保持ロータの直上に配置され、前記錠剤保持路の一部を覆う規制部材と、前記錠剤保持ロータの直下の前記規制部材に対応する位置に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を順次に排出する錠剤排出路とを備えた錠剤カセッタの半錠カット方法であって、
前記規制部材と前記錠剤排出路との間にある前記錠剤保持路を横切るように配置されたカッタ部材を用いて、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を上下半錠ずつにカットし、そのうちの下側の半錠を前記錠剤排出路に落下させた上で、前記錠剤保持ロータのさらなる回転により、残りの上側の半錠を前記錠剤排出路に落下させるように構成したことを特徴とする錠剤カセッタの半錠カット方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−220785(P2010−220785A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71045(P2009−71045)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【出願人】(593129342)高園産業株式会社 (232)
【Fターム(参考)】