説明

録画装置、録画方法、映像表示装置

【課題】放送番組を丸録りしても、ある程度時間が経過すると、所望の録画番組が消されてしまうという課題があった。
【解決手段】実施形態の録画装置は、複数の放送番組に係る映像信号を同時に受信し、第1のフォーマットで連続的に記録媒体に記録する第1の映像記録手段を備える。また、前記記録媒体に記録された複数の放送番組の中から指定された所定の番組を抽出し、少なくとも一部を再生する番組再生手段を備える。また、前記番組再生に連動して前記抽出された所定の番組に係る映像信号を第2のフォーマットに変換し、記録媒体に記録する第2の映像記録手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、複数の放送番組を同時に受信し、記録する録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、複数の放送番組を同時に受信し、受信した複数の放送番組をHDD等の蓄積装置に連続的に記録する機能(丸録り)を備えた映像表示装置が実用化されている。
【0003】
しかし、蓄積装置の容量には限りがあるため、丸録りされた映像であっても、古い時間に録画された映像データを消しながら新しい番組を録画する等の処理が必要である。
【0004】
このため、所定時間が経過すると、蓄積装置に記録された所望の番組が消されてしまうという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-209168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
放送番組を丸録りした場合、ある程度時間が経過すると、所望の録画番組が消されてしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の録画装置は、複数の放送番組に係る映像信号を同時に受信し、第1のフォーマットで連続的に記録媒体に記録する第1の映像記録手段を備える。
また、前記記録媒体に記録された複数の放送番組の中から指定された所定の番組を抽出し、少なくとも一部を再生する番組再生手段を備える。
また、前記番組再生に連動して前記抽出された所定の番組に係る映像信号を第2のフォーマットに変換し、記録媒体に記録する第2の映像記録手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係わる録画装置を示すブロック図。
【図2】実施形態に係わる録画装置によって出力される、丸録りされた複数の番組の内容を表示する番組表(過去番組表)の一例を示す図。
【図3】実施形態に係わる録画装置に係り、丸録りされた複数の番組に係る映像信号からユーザに指定された所望の番組に係る映像信号が抽出され、フォーマット変換されて、番組単位で記録される一例を示す図。
【図4】実施形態に係わる録画装置に係り、丸録りされた複数の番組に係る映像信号から予約された番組に係る映像信号が抽出され、フォーマット変換されて、番組単位で記録される一例を示す図。
【図5】実施形態に係わる録画装置に係り、予約された番組を丸録りと同時に、番組単位で記録する一例を示す図。
【図6】実施形態に係わる録画装置に係り、丸録りされた複数の番組から、ユーザに指定された所定の番組を再生し、再生に連動して番組単位で記録する動作を示すフローチャート。
【図7】実施形態に係わる録画装置に係り、丸録りされた複数の番組から、録画予約された番組を番組単位で記録する動作を示すフローチャート。
【図8】丸録りされた複数の番組が、時間の経過とともに消去されたようすを示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、この発明の実施形態を説明する。
<実施例1>
図1は、実施形態に係わる録画装置を示すブロック図である。
符号1は映像表示装置(録画装置)、符号2はアンテナ、符号3a、3b、3c、3d、3e、3fはチューナ、符号4は信号処理部、符号5は映像処理部、符号6は音声処理部、符号7は表示処理部、符号8は表示装置、符号9はスピーカ、符号10はバス、符号11は制御部、符号12はMPU、符号13はRAM、符号14はROM、符号15はフラッシュメモリ、符号16は録画装置、符号17は外部インターフェース、符号18は外部記憶装置、符号19は操作受信部、符号20は操作機器(リモートコントローラ)、符号21は送受信部、符号22は録画番組表生成部、符号23は番組表作成部、符号26はインターネットである。
【0010】
符号25a、25bは放送番組を放送する放送局である。放送番組は放送局25a、25b等、複数の放送局から複数の番組が放送される。
アンテナ2は映像表示装置(録画装置)1に接続される。符号3a、3b、3c、3d、3e、3fはチューナである。ここでは複数のチューナが構成される。
複数の放送局25a、25b等から放送波の形態で放送された複数の番組(放送信号)が、アンテナ2で受信され、チューナ3a、3b、3c、3d、3e、3fに送信される。チューナ3a、3b、3c、3d、3e、3fでは、複数の番組(放送信号)を選局受信し、信号処理部4へ出力する。
【0011】
ここでは、制御部11のMPU12は、チューナ(3a、3b、3c、3d、3e、3f)、信号処理部4、映像処理部5、音声処理部6、表示処理部7、RAM13、ROM14、フラッシュメモリ15、録画装置16、外部インターフェース17、操作受信部19、操作機器(リモートコントローラ)20、送受信部21とそれぞれ、バス10を介して接続され、これらを制御する。
【0012】
信号処理部4は、チューナ3a、3b、3c、3d、3e、3fで選局され、同時(並列)に送信された複数の番組に係る映像信号に同時(並列)にデコード処理を施し、トランスポートストリーム(TS)のフォーマットで、録画装置16へ映像信号を出力する。
【0013】
録画装置16は、HDDやSSD等の記録媒体を備えた大容量の録画装置(映像信号蓄積装置)であり、ここでは映像表示装置1の内部に構成される。
録画装置16は、トランスポートストリーム(TS)のフォーマットで送信された映像信号を連続的に受信し、受信した複数の放送番組を全て、録画装置16に録画する(丸録り)。
【0014】
録画装置16に丸録りされた放送番組を視聴する際は、後述する過去番組表から、ユーザが所定の番組を指定する。この指定された番組に係る映像信号が、丸録りされた映像信号の中から切り出され(抽出され)、表示装置8に表示され、視聴される。
【0015】
過去番組表は制御部11の録画番組表生成部22で生成される。
ユーザに指定され、丸録りされた映像信号の中から切り出された(抽出された)映像信号は信号処理部4でデコード処理され、それぞれ音声信号と映像信号を抽出し、出力する。音声信号は音声処理部6に出力される。映像信号は映像処理部5に出力される。
【0016】
音声処理部6は出力された音声信号にデコード処理を行い、スピーカ9へ出力する。スピーカ9はデコード処理された音声信号を受信し、音声に変換して出力する。
映像処理部5は出力された映像信号にデコード処理を行い、表示処理部7へ出力する。表示処理部7は色や表示位置等の表示処理を行い、表示装置8へ出力する。表示装置8は表示処理された映像信号を受信し、図示しない表示パネル等の表示部に表示する。
【0017】
また、録画番組表生成部22で生成された過去番組表は上記のように、表示装置8に表示される。
この実施の形態においては、外部インターフェース17を介して、映像表示装置1の外部にHDDやSSD等の記憶媒体を備える外部記憶装置18が接続され、上記録画装置16と同様に用いることが可能である。
【0018】
また、操作受信部19を介して、リモートコントローラやキーボード等の操作機器20が接続され、映像表示装置1のユーザ操作が可能である。
また、送受信部21を介して、インターネット26に接続され、インターネット通信が可能である。
また、上記においては、チューナ3a、3b、3c、3d、3e、3fは丸録りに用いられる説明を行ったが、PVR録画にも用いることが可能である。
図2は実施形態に係わる録画装置によって出力される、丸録りされた複数の番組の内容を表示する番組表(過去番組表)の一例を示す図である。
上記のように、丸録りされた複数の番組は既に放送され、録画されている。したがって、予約と区別するために、これらの番組の内容を表示する形式の表を過去番組表と呼ぶ。
【0019】
この過去番組表は、上記のように、表示装置8に表示される。
符号35は過去番組表表示の表示例である。
符号37は現在の日時表示である。現在、12/18(水)PM9:13であることを示している。
符号32は日時欄である。符号34a、符号34b、符号34c、符号34d、符号34e、符号34fはそれぞれ日時表示である。
34aは12/12(木)AM9:00−10:00時、34bは12/12(木)AM10:00−11:00、34cは12/12(木)AM11:00−0:00、34dは12/13(金)PM0:00−1:00、34eは12/14(土)PM0:00−1:00、符号34fは12/15(日)PM0:00−1:00を示している。
【0020】
符号31はチャンネル欄である。符号33a、符号33b、符号33c、符号33d、符号33e、符号33f、符号33g、符号33hはそれぞれチャンネル表示である。
【0021】
33aはチャンネルWWW、33bはチャンネルアットテレビ、33cはチャンネルMRNV、33dはチャンネルCineV、33eはチャンネルCcns、33fはチャンネルTbcs、33gはチャンネルJJCB、33hはチャンネルNTVを示している。
【0022】
また、これらのチャンネルは丸録りされた番組の動画表示をしている。
符号36a、符号36b、符号36c、符号36d、符号36e、符号36fは、符号36g、符号36hは記録番組の動画表示である。
36aはチャンネルWWWの動画表示、36bはチャンネルアットテレビの動画表示、36cはチャンネルMRNVの動画表示、36dはチャンネルCineVの動画表示、36eはチャンネルCcnsの動画表示、36fはチャンネルTbcsの動画表示、36gはチャンネルJJCBの動画表示、36hはチャンネルNTVの動画表示である。
【0023】
これらは例えば、デフォルトで指定された番組(例えば番組表各チャンネルの最上欄等)が表示される。
図8は丸録りされた複数の番組が、時間の経過とともに消去されたようすを示す概念図である。
上記のように、丸録りをしても、HDD等の蓄積装置の容量には限りがあるので、時間の経過とともに、古い時間に録画したデータを消しながら新しい番組を録画する等の処理が必要である。
【0024】
ここでは、34a、34b、34cに示す日時欄に丸録りされた複数の番組が、時間の経過とともに消去されている。
したがって、ユーザが所望する番組は、消される前に保存処理を行うことが望ましい。
図3は実施形態に係わる録画装置に係り、丸録りされた複数の番組に係る映像信号からユーザに指定された所望の番組に係る映像信号が抽出され、フォーマット変換されて、番組単位で記録される一例を示す図である。
【0025】
チャンネル1、チャンネル2、チャンネル3、チャンネル4、チャンネル5が、上記のように丸録りされた複数の番組の例である。
ここでは、ユーザはチャンネル2の0:00から1:00時の番組を指定し、番組の再生が行われる。符号51は再生処理部である。ユーザに指定された所望の番組に係る映像信号(TS)が上記のように抽出され、映像表示装置(録画装置)1内部に構成される再生処理部51で再生処理が行われ、ユーザに指定された所望の番組が表示される。この実施の形態においては、必ずしも番組全部が再生される必要はなく、少なくともその一部が再生される。
【0026】
また、符号52はフォーマット変換手段、符号53は番組単位のファイル作成/保存手段である。ここでは、ユーザに指定された所望の番組の再生に連動し、所望の番組の保存が行われる。
【0027】
フォーマット変換手段52は、上記のように抽出された所望の番組に係る映像信号(TS)を受信し、番組単位で記録(保存)できるようにヘッダ情報等を付加し、フォーマット変換を行い、フォーマット変換された映像信号を出力する。
【0028】
番組単位のファイル作成/保存手段53は、フォーマット変換された映像信号を受信し、番組単位でファイルを作成し、録画装置16や外部記憶装置18に記録(保存)する。
【0029】
これにより、丸録りされた複数の番組から抽出された所望の番組を、自動的に、番組単位で保存することが可能になる。
この実施の形態においては、所望の番組を保存する場合において、複数チャンネルを同時録画しておいて、その中から所望の番組を切りだし、別のファイルとして保存する装置において、保存処理を再生と同時に行っている。
【0030】
また、従来は、連続的録画のファイルフォーマットとその中の番組単位の録画ファイルフォーマットとではフォーマットが異なるために、フォーマット変換や暗号の付け替えなどのために時間がかかり、この間に録画番組が消されてしまう等の問題があったが、この実施の形態においては、上記のように構成することで、この問題を解消することが可能である。
【0031】
すなわち、この実施の形態においては、連続録画(丸録り)した番組を試し再生をしている間に、保存を行い、あとでその番組をもう1度見たいという要求を満たすことが可能になる。
【0032】
また、複数チャンネルを連続録画した場合、番組表形式や検索機能などを用い、ユーザが所定番組を選択し、録画番組を再生させることが可能である。
そして、その再生中には、連続録画フォーマットから、所定番組の部分を切り出し、復号して、コンテンツをデコードして表示を行うことで、再生処理を行う。
その際にフォーマット変換を行い、番組単位でファイル書き込みを行うことで、保存処理を行うことができる。
また、再生時に、ブックマーク等を手動で設定して、ファイルに反映させることも可能である。
<実施例2>
図4は実施形態に係わる録画装置に係り、丸録りされた複数の番組に係る映像信号から予約された番組に係る映像信号が抽出され、フォーマット変換されて、番組単位で記録される一例を示す図である。
【0033】
符号52はフォーマット変換手段、符号53は番組単位のファイル作成/保存手段である点は上記と同一である。
まず、チャンネル1、チャンネル2、チャンネル3、チャンネル4、チャンネル5に示すように、複数の番組が丸録りされる。
また、ユーザにより、チャンネル2の0:00から1:00時の番組が予め、録画予約されている。この録画予約は、丸録りとは異なる、例えばPVRの録画予約であっても良い。
【0034】
そして、複数の番組の丸録りが実施された後に、録画予約された所望の番組に係る映像信号(TS)が抽出される。
フォーマット変換手段52は、この予約によって抽出された所望の番組に係る映像信号(TS)を受信し、番組単位で記録(保存)できるようにヘッダ情報等を付加し、フォーマット変換を行い、フォーマット変換された映像信号を出力する。
【0035】
番組単位のファイル作成/保存手段53は、フォーマット変換された映像信号を受信し、番組単位でファイルを作成し、録画装置16や外部記憶装置18に記録(保存)する。
【0036】
これにより、丸録りされた状態の複数の番組の中から、ユーザが録画予約した所望の番組を、自動的に、番組単位で保存することが可能になる。
また、映像表示装置(録画装置)1が、丸録り用チューナの他にPVR用チューナを構成する場合、丸録りとPVR録画が独立して行われることが一般的である。
この際、予約番組については、丸録りによる番組録画とPVR録画による番組録画の同時録画が行われることがある。すなわち、例えば、同じ番組の同時録画が重複して行われることがある。
【0037】
しかし、この場合、例えばMPU12やRAM13、ROM14は上記両方の録画で同時に使用されるので、付加がかかる。また、結果的に丸録りによる録画番組は視聴されずに消され、無駄となることがあるが、この実施形態においては、同じ番組重複録画を防止し、無駄を軽減することが可能となる。
【0038】
また、PVR録画による録画予約の場合、例えば放送局側の都合で放送時間が変更された場合に対応できないことがある。この場合、丸録りされた複数の番組の中から、録画予約された番組を保存することで、この問題を軽減することが可能になる。
【0039】
また、この保存処理は、予め録画予約しておき、番組の録画時間が終わった時に保存処理を行うことでその後のユーザの手間を軽減することが可能である。
また、その際の録画予約には、番組表から指定する方法や、日時指定録画画面で指定する方法が考えられる。
また、保存した番組は、過去番組表等で表示することができる。
上記のように、丸録り(連続録画)は、ある一定時間がたてば自動削除されるが、保存した番組は消えないので、過去番組表で表示し続けることができる。
<実施例3>
図5は、実施形態に係わる録画装置に係り、予約された番組を丸録りと同時に、番組単位で記録する一例を示す図である。
例えば、CPU・メモリなどのリソースが空いているときには、録画と同時に保存処理を行うこともできる。
ここでは、予約時に、予約番組のチャンネル・時間が指定される。
上記と同様に、チャンネル1、チャンネル2、チャンネル3、チャンネル4、チャンネル5にかかる複数の放送番組が丸録りされる。
また同時に、ユーザに指定された所望の番組に係る映像信号(TS)が上記のように抽出され、フォーマット変換手段52で受信される。
フォーマット変換手段52は、抽出された所望の番組に係る映像信号(TS)を受信し、番組単位で記録(保存)できるようにヘッダ情報等を付加し、フォーマット変換を行い、フォーマット変換された映像信号を出力する。
【0040】
番組単位のファイル作成/保存手段53は、フォーマット変換された映像信号を受信し、番組単位でファイルを作成し、録画装置16や外部記憶装置18に記録(保存)する。
【0041】
これにより、例えば、CPU・メモリなどのリソースが空いているときには、録画と同時に保存処理を行うことが可能になる。
図6は、実施形態に係わる録画装置に係り、丸録りされた複数の番組から、ユーザに指定された所定の番組を再生し、再生に連動して番組単位で記録する動作を示すフローチャートである。
【0042】
符号S10は、ここでの開始ステップである。続いて符合S11を付したステップへ進む。
符号S11は、複数のチューナ3で複数の放送番組を同時に受信し、録画装置16に、連続的に、録画(コンテンツを”丸録り”) するステップである。続いて符合S12を付したステップへ進む。
【0043】
符号S12は、”丸録り”された複数の番組から過去番組表を作成し、表示装置8に表示ステップである。続いて符合S13を付したステップへ進む。
符号S13は、ユーザが”所定の番組”を選択し、番組再生の入力/指示が行われるステップである。続いて符合S14を付したステップへ進む。
符号S14は、”丸録り”された複数の番組データ(連続録画フォーマット:TS)から、”所定の番組”のデータを切り出し、デコードするステップである。続いて符合S15を付したステップへ進む。
【0044】
符号S15は、選択された”所定の番組”を表示装置8に再生表示するステップである。続いて符合S16を付したステップへ進む。
符号S16は、番組再生に連動し、切り出された”所定の番組”のデータ(TS)を、フォーマット変換(ヘッダ情報(時間情報等)を付与し、編集)するステップである。続いて符合S17を付したステップへ進む。
【0045】
符号S17は、番組単位でファイルを作成するステップである。続いて符合S18を付したステップへ進む。
符号S18は、ブックマークを設定するステップである。続いて符合S19を付したステップへ進む。
符号S19は、番組単位で、”所定の番組”を録画装置16に保存するステップである。続いて符合S20を付したステップへ進む。
符合S20は終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
これにより、丸録りされた複数の番組から抽出された所望の番組を、自動的に、番組単位で保存することが可能になる。
図7は、実施形態に係わる録画装置に係り、丸録りされた複数の番組から、録画予約された番組を番組単位で記録する動作を示すフローチャートである。
符号S20は開始ステップである。続いて符合S21を付したステップへ進む。
符号S21は、”所定の番組”の録画予約するステップである。続いて符合S22を付したステップへ進む。
符号S22は、複数のチューナ3で複数の放送番組を同時に受信し、録画装置16へ、連続的に録画(コンテンツを”丸録り”)するステップである。続いて符合S23を付したステップへ進む。
【0046】
符号S23は、録画予約された番組は”丸録り”で録画されたか?を検出するステップである。録画予約された番組は”丸録り”で録画されたと検出された場合は、符合S24を付したステップへ進む(Yes)。録画予約された番組は”丸録り”で録画されたと検出されない場合は、符合S23を付したステップへ進み、上記処理が繰り返される(No)。
【0047】
符号S24は、”丸録り”された複数の番組データから、予約された番組のデータ(TS)を切り出すステップである。続いて符合S25を付したステップへ進む。
符号S25は、切り出された予約番組データ(TS)をフォーマット変換(ヘッダ情報(時間情報等)を付与し、編集)するステップである。続いて符合S26を付したステップへ進む。
【0048】
符号S26は、番組単位でファイルを作成ステップである。続いて符合S27を付したステップへ進む。
符号S27は、番組単位で、”所定の番組”を録画装置16に保存するステップである。続いて符合S28を付したステップへ進む。
符号S28は終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
上記のように構成することによって、丸録りされた状態の複数の番組の中から、ユーザが録画予約した所望の番組を、自動的に、番組単位で保存することが可能になる。
【0049】
上記説明した実施形態によれば、複数チューナから同時録画(丸録り)した番組を、長期保存するための保存処理について、ユーザが改めて操作することなく、改めて時間を要せずに番組単位で保存処理を行うことができる。
【0050】
上記実施の形態においては、放送番組を丸録りした場合、ある程度時間が経過すると、所望の録画番組が消されてしまうという課題を解消することが可能になる。
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【符号の説明】
【0051】
1…映像表示装置(録画装置)、2…アンテナ、3a…チューナ、3b…チューナ、3c…チューナ、3d…チューナ、3e…チューナ、3f…チューナ、4…信号処理部、5…映像処理部、6…音声処理部、7…表示処理部、8…表示装置、9…スピーカ、10…バス、11…制御部、12…MPU、13…RAM、14…ROM、15…フラッシュメモリ、16…録画装置、17…外部インターフェース、18…外部記憶装置、19…操作受信部、20…操作機器(リモートコントローラ)、21…送受信部、22…録画番組表生成部、23…番組表作成部、25a…放送局、25b…放送局、26…インターネット、31…チャンネル欄、32…日時欄、33a…チャンネル表示、33b…チャンネル表示、33c…チャンネル表示、33d…チャンネル表示、33e…チャンネル表示、33f…チャンネル表示、33g…チャンネル表示、33h…チャンネル表示、34a…日時表示、34b…日時表示、34c…日時表示、34d…日時表示、34e…日時表示、34f…日時表示、35…過去番組表表示例、36a…記録番組の動画表示、36b…記録番組の動画表示、36c…記録番組の動画表示、36d…記録番組の動画表示、36e…記録番組の動画表示、36f…記録番組の動画表示、36g…記録番組の動画表示、36h…記録番組の動画表示、37…現在の日時表示。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の放送番組に係る映像信号を同時に受信し、第1のフォーマットで連続的に記録媒体に記録する第1の映像記録手段と、
前記記録媒体に記録された複数の放送番組の中から指定された所定の番組を抽出し、少なくとも一部を再生する番組再生手段と、
前記番組再生に連動して前記抽出された所定の番組に係る映像信号を第2のフォーマットに変換し、記録媒体に記録する第2の映像記録手段を備える録画装置。
【請求項2】
前記第2のフォーマットへの変換は、ヘッダ情報の付与を含み、番組単位で記録される請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記第1のフォーマットで記録された複数の放送番組の内容を示す番組表を作成し、出力する番組表出力手段を備える請求項1または2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記複数の放送番組の中から指定された所定の番組に係る映像信号を第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換するフォーマット変換手段を備える請求項1乃至3に記載の録画装置。
【請求項5】
前記第2のフォーマットで記録媒体に記録される所定の番組に係る映像信号は、番組単位でファイルが作成される請求項1乃至4に記載の録画装置。
【請求項6】
前記第2のフォーマットで記録媒体に記録された所定の番組にはブックマークを設定可能である請求項1乃至5に記載の録画装置。
【請求項7】
所定の番組の録画予約が設定される録画予約設定手段と、
複数の放送番組に係る映像信号を同時に受信し、第1のフォーマットで連続的に記録媒体に記録する第1の映像記録手段と、
前記記録媒体に記録された複数の放送番組の中から前記録画予約された所定の番組に係る映像信号を抽出し、第2のフォーマットに変換して、記録媒体に記録する第2の映像記録手段を備える録画装置。
【請求項8】
前記第2のフォーマットへの変換は、ヘッダ情報の付与を含み、番組単位で記録される請求項7に記載の録画装置。
【請求項9】
前記録画予約された所定の番組が記録媒体に記録されたことを検出し、記録が検出された場合に第2のフォーマットへの変換が行われる請求項7または8に記載の録画装置。
【請求項10】
複数の放送番組に係る映像信号を同時に受信し、第1のフォーマットで連続的に記録媒体に記録するステップと、
前記記録媒体に記録された複数の放送番組の中から指定された所定の番組を抽出し、少なくとも一部を再生するステップと、
前記番組再生に連動して前記抽出された所定の番組に係る映像信号を第2のフォーマットに変換し、記録媒体に記録するステップを備える録画方法。
【請求項11】
所定の番組の録画予約が設定されるステップと、
複数の放送番組に係る映像信号を同時に受信し、第1のフォーマットで連続的に記録媒体に記録するステップと、
前記記録媒体に記録された複数の放送番組の中から前記録画予約された所定の番組に係る映像信号を抽出し、第2のフォーマットに変換して、記録媒体に記録するステップを備える録画方法。
【請求項12】
映像を表示する表示装置と、
複数の放送番組に係る映像信号を同時に受信し、第1のフォーマットで連続的に記録媒体に記録する第1の映像記録手段と、
前記記録媒体に記録された複数の放送番組の中から指定された所定の番組を抽出し、少なくとも一部を前記表示装置に再生表示する番組再生表示手段と、
前記番組再生に連動して前記抽出された所定の番組に係る映像信号を第2のフォーマットに変換し、記録媒体に記録する第2の映像記録手段を備える映像表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2011−239300(P2011−239300A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110510(P2010−110510)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】