説明

鍵管理装置

【課題】導入が容易であり、鍵と開閉物との関係から異常を監視することができる鍵管理装置を提供する。
【解決手段】制御部の制御機能部は、開閉状態監視部から開閉物が開放された旨を受信した際に(S2)、開閉物が開状態である旨を開閉情報に記録し(S3)、開閉物を施錠解錠する為の鍵の貸出返却状態を貸出返却情報から読み出す(S4)。鍵が貸出状態で開閉物が開放状態の場合(S5)、履歴情報に正常を記録する(S6)。鍵が返却状態で開閉物が開放状態の場合、こじ開け等により不正に解錠されと判断し、履歴情報に不正開放異常を記録して(S9)、その旨を表示部に表示し、かつ鍵の管理者又は鍵の使用者に通知する(S10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉等の鍵を管理する鍵管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、設備機器の設置区域において、設備機器の鍵を効率的に一括管理する際には、鍵管理装置が採用されている。
【0003】
この鍵管理装置を実現する際には、図5に示すように、一般的に扉等の開閉物801,・・・の施錠部分の交換又は扉等を交換する等の方法により、総ての開閉物801,・・・に電気錠802と開閉状態を検知できるセンサ803を設置する。そして、この電気錠802の制御および前記センサ803を監視する複数の電気錠制御部804,・・・と、これらの電気錠制御部804,・・・の制御および状態を監視する制御部805とを設けて鍵管理装置806を構築していた。
【0004】
これにより、鍵の貸出しや返却に相当する前記電気錠802の施錠解錠操作、および動作履歴を管理できるように構成されている。
【0005】
一方、扉等の開閉物801の施錠部分の形状や位置、費用面の問題、設備機器が稼動中等の制約により、電気錠802への交換ができない場合には、図6に示すように、扉等の前記開閉物801,・・・の鍵811,・・・を、鍵保管部812の鍵ロック機能部813,・・・に収容し、この鍵保管部812の制御および状態を監視する制御部814を設けて鍵管理装置815を構成することにより、鍵811の貸出しや返却および動作履歴を管理する方法がとられるが、この種の鍵管理装置815としては、鍵811の貸出しや返却および動作履歴の管理に、扉等の開閉物801の開閉状態を用いていない(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平6−229149号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような扉等の開閉物801の鍵811を鍵保管部812に収容する従来の鍵管理装置815にあっては、鍵811の貸出しや返却および動作履歴の管理に扉等の開閉状態を用いていないため、次のような問題が発生し、鍵811の管理が不十分になるという欠点がある。
【0007】
(イ)鍵811を貸出していない扉等が不正な方法により開けられる異常(扉等のこじ開け)を検知することができない。
【0008】
(ロ)扉等を施錠せずに鍵811が返却されてしまう異常(施錠忘れ)を検知することができない。
【0009】
これらの問題は、上述した総ての扉等に電気錠802を設置した鍵管理装置806では、一般的に電気錠802と開閉状態を検知できるセンサ803が設置されており、電気錠802の施錠解錠の状態と扉等の開閉状態を同時に検知できるため発生しない。
【0010】
したがって、上述した制約がある場合には、導入時の様々なデメリット(電気錠の取付け方法の検討や取付金具などの新規作成や取付け作業時間増加によるコスト増加、稼動中の設備機器を停止することのリスクや営業的な損失)を受入れた上で、上述した総ての扉等に電気錠802を設置した鍵管理装置806を導入し、十分な鍵811の管理を行うか、鍵811の管理が不十分であることを承知の上で、上述した従来の扉等の鍵811を鍵保管部812に収容した鍵管理装置815を選択するしかなかった。
【0011】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、導入が容易であり、鍵と開閉物との関係から異常を監視することができる鍵管理装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の鍵管理装置にあっては、扉や引出しや引き戸やドア等の開閉物を施錠解錠する為の鍵を貸出可能に保管するとともに該鍵の貸出返却状態を把握する機能を有した鍵保管部と、前記開閉物の開閉状態を検知するセンサと、該センサからの開閉状態信号を監視する開閉状態監視部と、前記鍵保管部で把握した前記鍵の貸出返却状態及び前記開閉状態監視部で検知した前記開閉物の開閉状態の整合性を監視する制御部と、を備えている。
【0013】
すなわち、扉や引出しや引き戸やドア等の開閉物に、開閉状態を検知するセンサを取り付けるとともに、このセンサを監視する開閉状態監視部を、例えば前記開閉物の周辺に設置する。
【0014】
また、前記開閉物を施錠解錠する為の鍵は、当該鍵の貸出返却状態を把握する機能を有した鍵保管部で貸出可能に保管する。
【0015】
そして、前記鍵保管部で把握した前記鍵の貸出返却状態と、前記開閉状態監視部で検知した前記開閉物の開閉状態とを関連付け、その整合性を制御部で監視することによって、異常状態が検知される。
【0016】
また、請求項2の鍵管理装置においては、前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較して、貸出していない鍵で施錠解錠される開閉物が開状態になった場合に、当該開閉物が不正に開けられた不正開放異常として検知する不正開放異常検知手段を備えている。
【0017】
すなわち、前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較する。
【0018】
このとき、貸出中の鍵で施錠解錠される開閉物が開状態になった場合には、貸し出した鍵によって開閉物が解錠され開放されたと考えられる。一方、貸出していない鍵で施錠解錠される開閉物が開状態になった場合には、当該開閉物が、こじ開け等によって、不正に解錠され開放されたと判断することができる。この場合、前記制御部では、不正開放異常として検知される。
【0019】
さらに、請求項3の鍵管理装置では、前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較して、前記鍵が返却された際に当該鍵で施錠解錠される開閉物が開状態になっている場合に、施錠忘れによる異常であると検知する施錠忘れ異常検知手段を備えている。
【0020】
すなわち、前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較する。
【0021】
このとき、前記鍵が返却された際に、当該鍵で施錠解錠される開閉物が閉状態になっている場合には、該開閉物を施錠してから当該鍵が返却されたと判断することができる。一方、前記鍵が返却された際に、当該鍵で施錠解錠される開閉物が開状態になっている場合には、開閉物を施錠せずに鍵が返却されたと判断することができる。この場合、前記制御部では、施錠忘れ異常として検知される。
【0022】
加えて、請求項4の鍵管理装置にあっては、前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較して異常を検出した際に、その旨を記憶部に記録する異常状態記録手段を備えている。
【0023】
すなわち、前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較する。
【0024】
このとき、異常が検出された際には、その旨が記憶部に履歴情報として記録される。このため、この記憶部の記録を参照することで、異常発生の有無が確認される。
【0025】
また、請求項5の鍵管理装置においては、前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較して異常を検出した際に、その旨を表示部に表示する異常状態表示手段を備えている。
【0026】
すなわち、前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較する。このとき、異常が検出された際には、その旨が表示部に表示される。
【0027】
このため、この表示部を監視することで、異常発生が確認される。
【0028】
さらに、請求項6の鍵管理装置では、前記鍵保管部は、前記鍵の貸出返却状態の検知のみを行う。
【0029】
すなわち、前記鍵保管部は、前記鍵の貸出返却状態の検知のみを行うため、鍵を拘束する為のロック機構等が不要となる。
【0030】
また、請求項7の鍵管理装置では、前記センサの出力に無線送信部を接続するとともに、前記開閉状態監視部の入力に無線受信部を接続し、前記センサからの開閉状態信号を、前記無線送信部からの電波で無線受信部へ伝達することで、前記開閉物の開閉状態を検知する。
【0031】
すなわち、前記センサから前記開閉状態監視部への配線が無いため設置作業が容易になる。
【0032】
また、請求項8の鍵管理装置では、前記センサの出力に赤外線送信部を接続するとともに、前記開閉状態監視部の入力に赤外線受信部を接続し、前記センサからの開閉状態信号を、前記無線送信部からの赤外線で赤外線受信部へ伝達することで、前記開閉物の開閉状態を検知する。
【0033】
請求項7の鍵管理装置と同様に、前記センサから前記開閉状態監視部への配線が無いため設置作業が容易になる。
【発明の効果】
【0034】
以上説明したように本発明の鍵管理装置にあっては、扉や引出しや引き戸やドア等の開閉物に前記センサを設け、このセンサを監視する開閉状態監視部及び前記鍵を保管する前記鍵保管部を設置するだけで、前記貸出返却状態と前記開閉状態とから異常状態を検知することができる。
【0035】
したがって、当該鍵管理装置の導入を容易としつつ、鍵と開閉物との関係から異常を監視することができる。
【0036】
そして、前記制御部により扉等の開閉物の開閉情報と前記鍵の貸出返却情報とを関連付けて異常を検知することで、前述した課題を解消することができる。
【0037】
すなわち、前述した課題の(イ)について説明すると、扉等の開閉物が開状態に変化したタイミングで、前記鍵の貸出返却情報を調べ、当該鍵が返却の状態になっている場合は、この鍵を貸出していない扉等が不正な方法により開けられた異常(扉等のこじ開け)であると制御部にて検知できる。
【0038】
また、前述した課題の(ロ)について説明すると、前記鍵が返却されたタイミングで、扉等の開閉情報を調べ扉等が開状態になっている場合は、扉等を施錠せずに鍵が返却されてしまった異常(施錠忘れ)であることを制御部にて検知することができる。
【0039】
前述の動作により検知した異常は、前記制御部にて表示し、前記鍵の管理者又は前記鍵の使用者に通知することで、不正な行為である扉等のこじ開けや、日常的に発生する単純なミスである施錠忘れに対して、従来の扉等の鍵を鍵保管部に収容する鍵管理装置よりも迅速な対応が可能となり、鍵の管理の本質であるセキュリティ性が向上する。
【0040】
また、検知した異常を履歴情報として記録することで、過去に検知した異常の追跡調査を行うことができる。
【0041】
そして、異常の検知以外に期待できる効果としては、扉等の開閉状態を前記制御部で表示できるため、貸出した鍵の使用状況(例えば、扉等が開いていれば鍵の使用者は現在作業中である。又は、鍵を貸出してから一定時間が経過したのに扉等が閉じていれば現場に到着していない等)を推測できる。
【0042】
また、履歴情報として扉等の開閉情報を記録することで、鍵の貸出返却情報と関連付ければ、過去の鍵の使用状況を推測することもできる。
【0043】
さらに、総ての扉等に電気錠を設置した従来の鍵管理装置の構成と比較した場合、扉等への取付けは、開閉状態が検知できるセンサと開閉状態監視部とを設けるだけで、電気錠が不要となるため、扉等の施錠部分の形状や位置、費用面の問題、設備機器が稼動中といった制約を受けること無く設置が可能となり、前述した課題を解消することができる。これにより、本来簡易的な鍵の管理方法であった従来の扉等の鍵を鍵保管部に収容した鍵管理装置の機能を向上させ、理想的な鍵の管理方法である総ての扉等に電気錠を設置した鍵管理装置に近づけることが可能になる。
【0044】
加えて、前記鍵の貸出返却状態の検知のみを行うようにすれば、前記鍵を拘束する為のロック機構等が不要となり、さらなる低コスト化を図ることができる。
【0045】
また、前記センサの出力に無線送信部を接続するとともに、前記開閉状態監視部の入力に無線受信部を接続し、前記センサからの開閉状態信号を、前記無線送信部からの電波で無線受信部へ伝達することで、前記開閉物の開閉状態を検知するようにすれば、前記センサから前記開閉状態監視部への配線が無いため設置作業が容易になり、設置作業のコストを下げることができる。
【0046】
上記では無線通信について説明しているが、無線送信部を赤外線送信部、無線受信部を赤外線受信部としたうえで赤外線通信を行うようにすれば、同様の効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
(第1の実施の形態)
【0048】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる鍵管理装置1を示すブロック図であり、該鍵管理装置1は、例えば設備機器の設置区域において、扉や引出しや引き戸やドア等の開閉物2,・・・を施錠解錠する為の鍵3,・・・を一括管理する装置である。
【0049】
この鍵管理装置1は、複数の鍵3,・・・を保管する鍵保管部11と、前記鍵3で開閉される前記開閉物2の開閉状態を監視する開閉状態監視部12と、前記鍵保管部11と前記開閉状態監視部12とを監視する制御部13とによって構成されている。
【0050】
前記鍵保管部11は、対応した鍵3のみを保持する鍵ロック機能部21を備えており、各鍵ロック機能部21,・・・は、保持した鍵3の抜き取りを阻止するロック状態と、鍵3の抜き取りを可能としたアンロック状態とを形成できるように構成されている。前記各鍵ロック機能部21,・・・は、対応する鍵3が差し込まれているか否かを検出できるように構成されており、対応する鍵3が貸出中であるか否かを検知して出力するように構成されている。
【0051】
前記各鍵ロック機能部21,・・・は、制御機能部31に接続されている。該制御機能部31は、前記各鍵ロック機能部21,・・・に制御信号を出力することによって、その鍵ロック機能部21を前記ロック状態及び前記アンロック状態に制御できるように構成されている。また、前記各鍵ロック機能部21,・・・から出力された信号によって、前記各鍵ロック機能部21,・・・での鍵3,・・・の保持状態を検出できるように構成されており、前記各鍵ロック機能部21,・・・に対応した鍵3,・・・の貸出返却状態を把握できるように構成されている。
【0052】
この制御機能部31は、通信機能部41及びイーサネット(登録商標)42を介して、前記制御部13に接続されており、例えば該制御部13へのID入力に基づいた当該制御部13からの制御信号に応じて貸出可能な鍵3に対応する鍵ロック機能部21をアンロック状態にしたり、前記鍵保管部11からは前記各鍵ロック機能部21,・・・に対応した鍵3,・・・の貸出返却状態を前記制御部13に送信できるように構成されている。これにより、該制御部13では、前記各鍵3,・・・の貸出返却状態を検知するとともに、鍵3が返却された際には、その鍵3を特定できるように構成されている。
【0053】
前記開閉状態監視部12は、前記各鍵3,・・・で施錠及び解錠される各開閉物2,・・・に取り付けられたセンサ51,・・・が接続されており、各センサ51,・・・は、取り付けられた開閉物2,・・・の開閉状態を検出できるように構成されている。各センサ51,・・・は、監視機能部52に接続されており、該監視機能部52は、前記各センサ51,・・・からの開閉状態信号を受けることによって、各センサ51,・・・が取り付けられた各々の開閉物2,・・・が開放状態にあるか閉鎖状態にあるかを把握できるように構成されている。
【0054】
この監視機能部52には、通信機能部61が接続されており、該通信機能部61は、前記イーサネット(登録商標)42を介して、前記制御部13に接続されている。これにより、該制御部13では、前記各開閉物2,・・・の開閉状態を検知できるように構成されており、各開閉物2,・・・が開放された際には、その開閉物2を特定できるように構成されている。
【0055】
前記制御部13は、前記イーサネット(登録商標)42に接続された通信機能部71を備えており、前記鍵保管部11と前記開閉状態監視部12と通信できるように構成されている。前記通信機能部71には、制御機能部72が接続されており、当該制御機能部72は、前記鍵保管部11より取得した前記各鍵3,・・・の貸出返却状態と、前記開閉状態監視部12から取得した前記各開閉物2,・・・の開閉状態との整合性を監視するように構成されている。
【0056】
この制御機能部72には、モニタ等の表示部を備えてなる表示機能部81が接続されており、当該制御機能部72からの出力に応じた表示をモニタ等の表示部に表示できるように構成されている。
【0057】
また、前記制御機能部72には、ハードディスク等の記憶手段で構成された記憶部91が接続されており、該記憶部91には、前記各鍵3,・・・の貸出返却状態や前記各開閉物2,・・・の開閉状態が逐次記憶されデータベース化された履歴情報92と、前記各鍵3,・・・の貸出返却状態が逐次更新されてなる貸出返却情報93と、前記各開閉物2,・・・の開閉状態が逐次更新されてなる開閉情報94が構築されている。
【0058】
次に、当該鍵管理装置1の前記鍵保管部11と前記制御部13と前記開閉状態監視部12との動作を説明する。
【0059】
先ず、前記制御部13の前記制御機能部72は、1つ以上の利用可能な鍵3,・・・を示す鍵番号を前記通信機能部71により前記鍵保管部11へ送信する。そして、前記通信機能部71と前記鍵保管部11の前記通信機能部41を経由して、当該鍵保管部11の前記制御機能部31により、前記各鍵ロック機能部21,・・・の鍵3,・・・の有無を周期的に監視する。
【0060】
ここで、前記制御部13の前記制御機能部72が送信する、1つ以上の利用可能な鍵3,・・・の鍵番号は、鍵3,・・・の管理者又は鍵3,・・・の使用者の認証等により決定されることは、いうまでもない。
【0061】
一方、前記鍵保管部11の前記通信機能部41は、前記制御部13からの利用可能な鍵番号を受信する。そして、当該鍵保管部11の前記制御機能部31は、受信した利用可能な鍵3,・・・の鍵番号に該当する総ての鍵ロック機能部21,・・・を鍵3,・・・の取出し又は鍵3,・・・の返却保管が可能な状態する。また、総ての鍵ロック機能部21,・・・の鍵3,・・・の有無を監視し、有無に変化が生じた場合には、前記通信機能部41により、前記制御部13へ、その鍵3の状態を送信する。
【0062】
前記制御部13の前記通信機能部71は、前記鍵保管部11からの前記鍵3の状態を受信すると、前記制御部13の前記制御機能部72は、受信した鍵3の状態を貸出返却情報93に記録し、該貸出返却情報93と前記開閉情報94を関連付けて前記各開閉物2,・・・の状態を検知し、前記履歴情報92に検知した結果を記録する。このとき、前記制御部13の前記表示機能部81は、検知した結果、前記開閉物2の開閉状態、及び当該鍵3の貸出返却状態を表示するとともに、当該鍵3の管理者又は鍵3の使用者に通知する。
【0063】
前記開閉状態監視部12は、前記監視機能部52により前記各センサ51,・・・を通して総ての開閉物2,・・・の開閉状態を監視し、開閉状態に変化が生じた場合には、その開閉物2の開閉状態を前記通信機能部61により前記制御部13へ送信する。
【0064】
このとき、前記制御部13の前記通信機能部71は、前記開閉状態監視部12から送信された前記開閉物2の開閉状態を受信し、前記制御機能部72は、受信した開閉物2の開閉状態を前記開閉情報94に記録して、該開閉情報94と前記貸出返却情報93を関連付けて前記開閉物2の状態を検知し、前記履歴情報92に検知した結果を記録する。このとき、前記制御部13の前記表示機能部81は、検知した結果、前記開閉物2の開閉状態、及び前記鍵3の貸出返却状態を表示し、当該鍵3の管理者又は鍵3の使用者に通知する。
【0065】
なお、検知した結果、前記開閉物2,・・・の開閉状態、および前記鍵3,・・・の貸出返却状態を、当該鍵3の管理者又は鍵3の使用者へ通知する方法として、鍵3の管理者又は鍵3の使用者の通信端末に広域ネットワーク等を介して送信する方法が挙げられる。
【0066】
以上の構成からなる本実施の形態の動作を、図2に示すように、フローチャートに従って説明する。
【0067】
すなわち、当該鍵管理装置1が異常の監視を開始すると、前記制御部13の前記通信機能部71は、前記開閉状態監視部12から送信される前記開閉物2,・・・の開閉状態、及び前記鍵保管部11から送信される前記各鍵3,・・・の状態を逐次受信する(S1)。
【0068】
前記開閉状態監視部12から前記各開閉物2の開閉状態を受信した際には(S2)、前記制御部13の前記制御機能部72は、受信した開閉物2の開閉状態を前記開閉情報94に記録するとともに(S3)、当該開閉物2に対応した鍵3の貸出返却状態を前記貸出返却情報93から読み出し(S4)、読み出した貸出返却状態と前記開閉状態と関連付けて、その整合性を監視する。
【0069】
前記開閉物2が開放された場合に付いて説明すると、前記制御部13の前記制御機能部72は、前記開閉状態監視部12から前記開閉物2が開放された旨を受信した際に(S2)、当該開閉物2が開状態である旨を前記開閉情報94に記録するとともに(S3)、当該開閉物2を施錠解錠する為の鍵3の貸出返却状態を前記貸出返却情報93から読み出す(S4)。
【0070】
そして、この鍵3が鍵ロック機能部21に差し込まれた返却状態において当該鍵3で施錠解錠される開閉物2が開放状態になっているか否かを判断する(S5)。
【0071】
このとき、前記鍵3が貸出状態で当該鍵3に対応した開閉物2が開放状態の場合には、貸し出した鍵3によって前記開閉物2が解錠され開放されたと正常開放状態と考えられる。このため、この正常開放状態を検知した旨を前記履歴情報92に記録した後(S6)、前記表示機能部81の表示部に、当該開閉物2が開放されている旨を表示するとともに(S7)、当該開閉物2を解錠する為の前記鍵3が貸出中である旨を表示して(S8)、前記ステップS1へ移行する。
【0072】
また、前記ステップS5において、前記鍵3が返却状態で当該鍵3に対応した開閉物2が開放状態の場合、貸出していない鍵3で施錠解錠される前記開閉物2が開状態になっており、当該開閉物2が、こじ開け等によって不正に解錠され開放されたと判断することができる。この場合、前記制御部機能部72では、不正開放異常と判断し、この不正開放異常状態を検知した旨を前記履歴情報92に記録するとともに(S9)、この不正開放異常状態を検知した旨を、前記表示機能部81の表示部に表示し、かつ当該鍵3の管理者又は鍵3の使用者に通知する(S10)。
【0073】
そして、前記表示機能部81の表示部に、前記開閉物2が開放されている旨を表示するとともに(S7)、当該開閉物2を解錠する為の前記鍵3が貸し出されていない旨を表示して(S8)、前記ステップS1へ移行する。
【0074】
一方、前記鍵保管部11から鍵3の状態を受信した場合に付いて説明すると、前記制御部13の前記制御機能部72は、前記鍵保管部11から前記鍵3が返却された旨を受信した際に(S11)、当該鍵3が返却状態である旨を前記貸出返却情報93に記録するとともに(S12)、当該鍵3で施錠解錠される開閉物2の開閉状態を前記開閉情報94から読み出す(S13)。
【0075】
そして、前記鍵3が鍵ロック機能部21に差し込まれた返却状態において、当該鍵3で施錠解錠される開閉物2が開放状態になっているか否かを判断する(S14)。
【0076】
このとき、前記鍵3が返却状態で、当該鍵3で施錠解錠される開閉物2が閉状態になっている場合には、該開閉物2を施錠してから当該鍵が返却された正常返却状態と判断することができる。このため、この正常返却状態を検知した旨を前記履歴情報92に記録した後(S15)、前記表示機能部81の表示部に、当該開閉物2が閉鎖されている旨を表示するとともに(S7)、当該開閉物2を解錠する為の前記鍵3が返却されている旨を表示して(S8)、前記ステップS1へ移行する。
【0077】
また、前記ステップS14において、前記鍵3が返却状態で当該鍵3で施錠解錠される開閉物2が開状態になっている場合には、当該開閉物2を施錠せずに前記鍵3が返却されたと判断することができる。この場合、前記制御部機能部72では、施錠忘れ異常と判断し、この施錠忘れ異常状態を検知した旨を前記履歴情報92に記録するとともに(S16)、この施錠忘れ異常状態を検知した旨を、前記表示機能部81の表示部に表示し、かつ当該鍵3の管理者又は鍵3の使用者に通知する(S17)。
【0078】
そして、前記表示機能部81の表示部に、前記開閉物2が開放されている旨を表示するとともに(S7)、当該開閉物2を解錠する為の前記鍵3が返却された旨を表示して(S8)、前記ステップS1へ移行する。
【0079】
このように、本実施の形態の鍵管理装置1にあっては、扉や引出しや引き戸やドア等の各開閉物2,・・・に前記センサ51,・・・をそれぞれ設け、これらセンサ51,・・・を監視する開閉状態監視部12及び前記鍵3,・・・を保管する前記鍵保管部11を設置するだけで、前記貸出返却状態と前記開閉状態とから異常状態を検知することができる。
【0080】
したがって、当該鍵管理装置1の導入を容易としつつ、前記各鍵3と、対応する各開閉物2,・・・との関係から異常を監視することができる。
【0081】
そして、前記制御部13により扉等の開閉物2,・・・の開閉情報94と前記鍵3,・・・の貸出返却情報93とを関連付けて異常を検知することで、従来の課題を解消することができる。
【0082】
すなわち、従来例で挙げた課題(イ)について説明すると、扉等の開閉物2が開状態に変化したタイミングで、前記鍵3の貸出返却情報93を調べ、当該鍵3が返却状態になっている場合は、この鍵3を貸出していない扉等の開閉物2が不正な方法により開けられた異常(扉等のこじ開け)であると前記制御部13にて検知することができる。
【0083】
また、従来例で挙げた課題(ロ)について説明すると、前記鍵3が返却されたタイミングで、扉等の開閉物2の前記開閉情報94を調べ、この開閉物2が開状態になっている場合は、当該開閉物2を施錠せずに前記鍵3が返却されてしまった異常(施錠忘れ)であることを前記制御部13にて検知することができる。
【0084】
前述の動作により検知した異常は、前記制御部13の表示機能部81において表示し、前記鍵3の管理者又は前記鍵3の使用者に通知することで、不正な行為である扉等の開閉物2のこじ開けや、日常的に発生する単純なミスである施錠忘れに対して、従来の鍵を鍵保管部に収容する鍵管理装置よりも迅速な対応が可能となり、前記鍵3,・・・の管理の本質であるセキュリティ性が向上する。
【0085】
また、検知した異常を前記履歴情報92として記録することで、過去に検知した異常の追跡調査を行うことができる。
【0086】
そして、異常の検知以外に期待できる効果としては、扉等開閉物2の開閉状態を前記制御部13の表示機能部81において表示できるため、貸出した鍵3の使用状況(例えば、扉等開閉物2が開いていれば鍵3の使用者は現在作業中である。又は、鍵3を貸出してから一定時間が経過したのに扉等の開閉物2が閉じていれば現場に到着していない等)を推測できる。
【0087】
また、前記履歴情報92として扉等の開閉物2の開閉情報94を記録することで、鍵3の貸出返却情報93と関連付ければ、過去の鍵3の使用状況を推測することもできる。
【0088】
さらに、総ての扉等の開閉物2に電気錠を設置した従来の鍵管理装置の構成と比較した場合、扉等の開閉物2への取付けは、開閉状態が検知できる前記センサ51と前記開閉状態監視部12とを設けるだけで、電気錠が不要となるため、扉等の開閉物2の施錠部分の形状や位置、費用面の問題、設備機器が稼動中といった制約を受けること無く設置が可能となり、前述した課題を解消することができる。これにより、本来簡易的な鍵3の管理方法であった従来の開閉物2の鍵3を鍵保管部11に収容した鍵管理装置1の機能を向上させ、理想的な鍵3の管理方法である総ての扉等の開閉物2に電気錠を設置した鍵管理装置に近づけることが可能になる。
【0089】
加えて、前記鍵3の貸出返却状態の検知のみを行うようにすれば、前記鍵3を拘束する為のロック機構等が不要となり、さらなる低コスト化を図ることができる。
【0090】
(第2の実施の形態)
【0091】
すなわち、図3は、第2の実施に形態にかかる鍵管理装置101を示すブロック図であり、第1の実施の形態と同一又は同等部分に付いては説明を割愛し、異なる部分に付いてのみ説明する。
【0092】
本実施の形態の鍵管理装置101では、前記第1の実施の形態の鍵3の貸出し返却操作に伴う制御を削除したものである。
【0093】
第1の実施の形態の鍵管理装置1との構成の違いに付いて説明すると、前記鍵保管部11において、鍵3をロックする機構を備えた前記鍵ロック機能部21,・・・と前記制御機能部31とが廃止されており、対応した鍵3の保管状態を検知する鍵検知機能部111,・・・が追加されている。
【0094】
これは、鍵3の管理者又は鍵3の使用者の認証等を行わずに、前記鍵保管部11の鍵3,・・・の取出し又は保管を常に可能にして運用するもので、簡易的な鍵管理装置101が構成されている。なお、前記各部11,12,13の通信には、第1の実施の形態と同様にイーサネット(登録商標)42を使用する。
【0095】
次に、当該鍵管理装置101の前記鍵保管部11と前記制御部13と前記開閉状態監視部12の動作を説明する。
【0096】
まず、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と異なり、前記制御部13から前記鍵保管部11への制御は行わない。前記制御部13の前記制御機能部72は、前記通信機能部71と前記鍵保管部11の前記通信機能部41を経由して、当該鍵保管部11の各鍵検知機能部111,・・・により、各鍵3,・・・の有無を周期的に監視する。
【0097】
このとき、前記鍵保管部11の各鍵3,・・・は、取出し又は返却保管が常に可能な状態になっている。このため、当該鍵保管部11の前記鍵検知機能部111,・・・は、各鍵3,・・・の有無に変化が生じた場合、前記通信機能部41により前記制御部13へ鍵3の状態を送信する。
【0098】
すなわち、前記制御部13の前記通信機能部71は、前記鍵保管部11から鍵3の貸出返却状態に変化があったことを受信する。すると、前記制御部13の前記制御機能部72は、受信した鍵3の貸出返却状態を前記貸出返却情報93に記録し、該貸出返却情報93と前記開閉情報94を関連付けて扉等の開閉物2の状態を検知し、前記履歴情報92に検知した結果を記録する。このとき、前記制御部13の前記表示機能部81は、検知した結果、前記開閉物2の開閉状態、及び当該鍵3の貸出返却状態を表示するとともに、当該鍵3の管理者又は鍵3の使用者に通知する。
【0099】
前記開閉状態監視部12は、前記監視機能部52により前記各センサ51,・・・を通して総ての開閉物2,・・・の開閉状態を監視し、開閉状態に変化が生じた場合には、その開閉物2の開閉状態を前記通信機能部61により前記制御部13へ送信する。
【0100】
このとき、前記制御部13の前記通信機能部71は、前記開閉状態監視部12から送信された前記開閉物2の開閉状態を受信し、前記制御機能部72は、受信した開閉物2の開閉状態を前記開閉情報94に記録して、該開閉情報94と前記貸出返却情報93を関連付けて前記開閉物2の状態を検知し、前記履歴情報92に検知した結果を記録する。このとき、前記制御部13の前記表示機能部81は、検知した結果、前記開閉物2の開閉状態、及び前記鍵3の貸出返却状態を表示し、当該鍵3の管理者又は鍵3の使用者に通知する。
【0101】
なお、検知した結果、前記開閉物2,・・・の開閉状態、および前記鍵3,・・・の貸出返却状態を、当該鍵3の管理者又は鍵3の使用者へ通知する方法として、鍵3の管理者又は鍵3の使用者の通信端末に広域ネットワーク等を介して送信する方法が挙げられる。
【0102】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記鍵保管部11は、前記鍵3,・・・の貸出返却状態の検知のみを行うため、各鍵3,・・・を拘束する為のロック機構等が不要となる。
【0103】
このため、本実施の形態にあっては、前述した第1の実施の形態の効果に加えて、装置全体の低コスト化を図ることができる。
【0104】
(第3の実施の形態)
【0105】
すなわち、図4は、第3の実施に形態にかかる鍵管理装置201を示すブロック図であり、第1の実施の形態と同一又は同等部分に付いては説明を割愛し、異なる部分に付いてのみ説明する。
【0106】
本実施の形態の鍵管理装置201と、第1の実施の形態の鍵管理装置1との構成の違いに付いて説明すると、前記第1の実施の形態の前記センサ51の出力に無線送信部82を接続するとともに、前記開閉状態監視部12の前記監視機能52に無線受信部83を接続したものである。
【0107】
これは、前記センサ51からの開閉状態信号を、前記無線送信部82からの電波で前記無線受信部83へ伝達することで、前記開閉物2の開閉状態を検知するようにしたもので、前記センサ51から前記開閉状態監視部12への配線が無いため設置作業を容易にした鍵管理装置201が構成されている。
【0108】
なお、前記各部11,12,13の通信には、第1の実施の形態と同様にイーサネット(登録商標)42を使用する。
【0109】
次に、当該鍵管理装置201の前記無線送信部82と前記無線受信部83と前記開閉状態監視部12の動作を説明する。
【0110】
まず、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と異なり、前記センサ51からの開閉状態信号は、直接前記開閉監視部12へ伝達されず、前記無線送信部82と前記無線受信部83を経由して前記開閉監視部12へ伝達される。
【0111】
前記無線送信部82は、接続されている前記センサ51の開閉状態信号を監視し、開閉状態に変化が生じた場合には、その開閉物2の開閉状態を、前記無線送信部82からの電波で前記無線受信部83へ伝達する。
【0112】
前記開閉状態監視部12は、前記監視機能部52により前記無線受信部83を通して総ての開閉物2,・・・の開閉状態を監視し、開閉状態に変化が生じた場合には、その開閉物2の開閉状態を前記通信機能部61により前記制御部13へ送信する。
【0113】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記センサ51から前記開閉状態監視部12への配線が無いため設置作業が容易になる。
【0114】
このため、本実施の形態にあっては、前述した第1の実施の形態の効果に加えて、設置作業のコストを下げることができる。
【0115】
本実施例では無線通信について説明しているが、赤外線通信を行う場合には、無線送信部82を赤外線送信部、無線受信部83を赤外線受信部としたうえで、赤外線通信を行うことができるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】従来の鍵管理装置を示すブロック図である。
【図6】他の従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0117】
1 鍵管理装置
2 開閉物
3 鍵
11 鍵保管部
12 開閉状態監視部
13 制御部
21 鍵ロック機能部
31 制御機能部
41 通信機能部
42 イーサネット(登録商標)
51 センサ
52 監視機能部
61 通信機能部
71 通信機能部
72 制御機能部
81 表示機能部
82 無線送信部
83 無線受信部
91 記憶部
92 履歴情報
93 貸出返却情報
94 開閉情報
101 鍵管理装置
111 鍵検知機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉や引出しや引き戸やドア等の開閉物を施錠解錠する為の鍵を貸出可能に保管するとともに該鍵の貸出返却状態を把握する機能を有した鍵保管部と、
前記開閉物の開閉状態を検知するセンサと該センサからの開閉状態信号を監視する開閉状態監視部と、
前記鍵保管部で把握した前記鍵の貸出返却状態及び前記開閉状態監視部で検知した前記開閉物の開閉状態の整合性を監視する制御部と、
を備えたことを特徴とする鍵管理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較して、貸出していない鍵で施錠解錠される開閉物が開状態になった場合に、当該開閉物が不正に開けられた不正開放異常として検知する不正開放異常検知手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の鍵管理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較して、前記鍵が返却された際に当該鍵で施錠解錠される開閉物が開状態になっている場合に、施錠忘れによる異常であると検知する施錠忘れ異常検知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の鍵管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較して異常を検出した際に、その旨を記憶部に記録する異常状態記録手段を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の鍵管理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記鍵の貸出返却状態と当該鍵に対応した前記開閉物の開閉状態とを比較して異常を検出した際に、その旨を表示部に表示する異常状態表示手段を備えたことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の鍵管理装置。
【請求項6】
前記鍵保管部は、前記鍵の貸出返却状態の検知のみを行うことを特徴とする請求項1から5にいずれか記載の鍵管理装置。
【請求項7】
前記センサの出力に無線送信部を接続するとともに、前記開閉状態監視部の入力に無線受信部を接続し、前記センサからの開閉状態信号を、前記無線送信部からの電波で無線受信部へ伝達することで、前記開閉物の開閉状態を検知することを特徴とする請求項1から6にいずれか記載の鍵管理装置。
【請求項8】
前記センサの出力に赤外線送信部を接続するとともに、前記開閉状態監視部の入力に赤外線受信部を接続し、前記センサからの開閉状態信号を、前記赤外線送信部からの赤外線で赤外線受信部へ伝達することで、前記開閉物の開閉状態を検知することを特徴とする請求項1から6にいずれか記載の鍵管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−208663(P2008−208663A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48263(P2007−48263)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000210964)中央電子株式会社 (81)