説明

鏡を備えたカウンタ

【課題】 複数人が左右方向に並んで使用する鏡を備えたカウンタにおいて、隣り合うカウンタの使用者同士の視線を、鏡を通して合わせたり遮ったりすることができる鏡を備えたカウンタを提供すること。
【解決手段】 複数人A、Bが並んで使用可能なカウンタ1における天板3上に仕切板4を立設し、この仕切板4の少なくとも前面側に左右方向に横長の鏡5を設け、物品を収容可能であるとともに、互いに隣り合う使用者A、Bからの鏡5を通しての視線を遮蔽するための遮蔽部8、11を有する棚7を、鏡5の表面に沿って左右方向に移動自在に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商業施設等において、複数人が左右方向に並んで使用することができる鏡を備えたカウンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の鏡台としては、天板の後側にミラー支持板を立設し、化粧品等を収納するための収納棚をミラー支持板の後側に設けるとともに、このミラー支持板を上下に昇降可能とすることにより、ミラー支持板が上昇したときには収納棚が開放され、ミラー支持板が降下したときには収納棚を閉鎖できるようになっているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】実開平2−22130号公報(第1頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
化粧品の販売店舗等において、特許文献1の鏡台ような鏡を備えたカウンタを使用する場合があり、その際に、複数の客が左右方向に並んでカウンタを使用したり、店員が客の隣でカウンタを使用したりすることがある。
【0005】
しかしながら、このようなカウンタを例えば客と該客の担当の店員等が並んで使用する場合はよいが、複数人の客が並んで使用する際においては、隣り合う客同士の視線が鏡を通して交差することがあるため、隣の客の視線が気になって利用しにくくなるといった問題があった。
【0006】
また、このようなカウンタにおいては、化粧品等の客のための試供品が複数載置されるが、これら複数の試供品がカウンタの左右方向に点在していると、複数の試供品を一度に取りにくいばかりか、使用しない試供品が邪魔になることがあった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、複数人が左右方向に並んで使用する鏡を備えたカウンタにおいて、隣り合うカウンタの使用者同士の視線を、鏡を通して合わせたり遮ったりすることができる鏡を備えたカウンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の鏡を備えたカウンタは、複数人が並んで使用可能なカウンタにおける天板上に仕切板を立設し、該仕切板の少なくとも前面側に左右方向に横長の鏡を設け、物品を収容可能であるとともに、互いに隣り合う使用者からの前記鏡を通しての視線を遮蔽するための遮蔽部を有する棚を、前記鏡の表面に沿って左右方向に移動自在に設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、化粧品などの物品を棚に収容しておくことで、物品の非使用時には棚の移動により複数の物品をまとめて使用者の邪魔にならない場所まで移動したり、また、物品の使用時には複数の物品をまとめて使用者の近くまで移動することができるようになる。また、カウンタの使用者の状況等に応じて棚を移動することにより、視線を遮蔽するための遮蔽部を左右方向に移動させることができるため、左右方向に並んだ使用者同士の鏡を通しての視線を合わせたり遮蔽したりすることができる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の鏡を備えたカウンタは、請求項1に記載の鏡を備えたカウンタであって、前記遮蔽部は、前記鏡の上端縁から下端縁に渡って配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、鏡の使用者同士の鏡を通した視線を遮るときに、鏡の上端縁から下端縁に渡る上下幅の全てが遮蔽部によって遮蔽されるので、使用者同士の視線をより確実に遮ることができる。
【0010】
本発明の請求項3に記載の鏡を備えたカウンタは、請求項1または2に記載の鏡を備えたカウンタであって、前記棚の少なくとも一部が、透光性を有する部材で構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、外方からの光が、棚を構成する部材を通過するので、鏡の表面や天板上に棚の影が形成され難くなり、鏡や天板が暗くなること防ぐことができる。
【0011】
本発明の請求項4に記載の鏡を備えたカウンタは、請求項1ないし3のいずれかに記載の鏡を備えたカウンタであって、前記鏡の左右両側部に前後方向を向く側板を配置し、前記棚が、前記側板に当接されるようにしたことを特徴としている。
この特徴によれば、鏡の左右両側部に配置された側板によって、鏡を備えたカウンタの周囲にいる人々の使用者に対する視線を遮ることができるとともに、棚が側板に当接することで、棚の天板からの落下を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例1】
【0013】
本発明の実施例に係る鏡を備えたカウンタを図面に基づいて説明すると、先ず図1(a)は、本発明の実施例1におけるカウンタを示す斜視図であり、図1(b)は、ブラインドボックスを移動させた状態を示す斜視図であり、図2は、図1におけるカウンタを示すII−II縦断面図であり、図3は、実施例1におけるカウンタの使用例を示す平面図である。
【0014】
図1の符号1は、化粧品などの販売を行なう店舗等の商業施設において使用される本発明の適用されたカウンタであり、以下、図1中における右下をカウンタの前方として説明すると、このカウンタ1は、左右に配置される板状の脚体2の上部に、少なくとも2人が同時に使用できるように横長の天板3が配置されており、この天板3の後端縁には、左右方向の幅が天板3と同じ幅の仕切板4が立設されている。
【0015】
カウンタ1の前方側に、2脚の椅子(図示略)が設置されることで、カウンタ1が使用されるようになっており、仕切板4の前面側には、左右方向の幅が仕切板4の左右幅とほぼ同寸の横長の鏡5が取り付けられ、カウンタ1の前方側に座った2人の使用者が、左右方向に並んで同時に鏡5を使用できるようになっている。
【0016】
鏡5が取り付けられた仕切板4の左右両端縁には、前後方向を向く側板6が固着されており、これらの側板6の下端は天板3にも固着され、仕切板4が前後方向にぐらつかないように補強しているとともに、カウンタ1の少なくとも後方側にいる周囲の人々のカウンタ1の使用者に対する視線を遮ることができるようになっている。
【0017】
また、図1(a)に示すように、鏡5の前面側には、透光性を有する半透明のアクリル等の材質で形成された縦長の箱状の本実施例における棚としてのブラインドボックス7が配置されている。このブラインドボックス7は、ブラインドボックス7の左右に配置される遮蔽部としての側面板部材8と、これら側面板部材8の間に配置される3段の棚板部材9と、ブラインドボックス7の背面側に配置される遮蔽部としての背面板部材11とで構成されている。
【0018】
ブラインドボックス7は、天板3から鏡5の上端までの高さを有しているとともに、ブラインドボックス7の棚板部材9には、化粧品などの複数の物品10が載置されるようになっている。
【0019】
次に、図2中における左側をカウンタ1の前方として説明すると、ブラインドボックス7の背面板部材11が鏡5の表面に近接されており、そのため鏡5の表面の一部の範囲が、背面板部材11によって隠蔽されるようになっている。また、ブラインドボックス7の下方の棚板部材9は天板3に当接されており、ブラインドボックス7の荷重が天板3に加わるようになっている。
【0020】
図2に示すように、ブラインドボックス7の背面板部材11の上端には、フック状の連結部材12が取り付けられており、この連結部材12が仕切板4の上端縁に掛けられている。そのため、ブラインドボックス7の前方への転倒が防止されているとともに、図1(b)に示すように、ブラインドボックス7が鏡5に沿って左右方向に自在に移動されるようになっている。
【0021】
また、ブラインドボックス7は、フック状の連結部材12によって仕切板4に連結されていることで、ブラインドボックス7が仕切板4に対して容易に着脱できるようになっている。そのためブラインドボックス7を仕切板4から取り外して天板3や鏡5を清掃できるようになっている。
【0022】
図1(b)に示すように、ブラインドボックス7が鏡5に沿って左右方向に移動可能となっていることで、ブラインドボックス7の位置を、カウンタ1の使用者の希望する位置に変更することができる。
【0023】
また、ブラインドボックス7は鏡5の左右どちらかの端部まで移動したときに、ブラインドボックス7の側面板部材8が、仕切板4の左右両端部に固着されている側板6に当接されるようになっており、ブラインドボックス7の左右方向の移動が側板6によって規制されている。
【0024】
更に、ブラインドボックス7を構成する側面板部材8や棚板部材9や背面板部材11が、半透明の材質、つまり透光性を有する材質で形成されていることで、外方からの光が、ブラインドボックス7を通過するので、鏡5の表面や天板3上にブラインドボックス7の影が形成され難くなり、鏡5や天板3が暗くなることを防ぐことがでるきようになっている。
【0025】
ブラインドボックス7の使用例を図3に基づいて説明すると、以下、図3における下方を前方として説明する。図3におけるカウンタ1の前方側に座った使用者の内、左側に位置する使用者Aと、右側に位置する使用者Bとが、互いに客A、B同士であり、これらの客A、B同士が隣り合ってカウンタ1の鏡5を使用する場合において、客A、B同士の互いの視線は、鏡5の左右方向の略中間部の所定位置αで交差するようになっている。
【0026】
このとき、ブラインドボックス7を、客A、B同士の視線が鏡5を通して交差する所定位置αに配置すると、ブラインドボックス7における遮蔽部としての側面板部材8及び背面板部材11によって、客A、B同士の鏡5を通した互いの視線が遮られるようになり、客A、B同士は、互いの視線を気にすることなく鏡5を使用できるようになっている。
【0027】
前述したように、ブラインドボックス7が天板3から鏡5の上端縁までの高さを有することで、鏡5の上端縁から下端縁に渡る上下幅の全てが、ブラインドボックス7によって隠蔽され、客A、B同士の視線をより確実に遮ることができるようになっている。
【0028】
また、図3における左側に位置する使用者Aが店員であり、右側に位置する使用者Bが客であり、接客する店員Aと客Bとが隣り合ってカウンタ1の鏡5を使用する場合には、店員Aと客Bの互いの視線が鏡5を通して交差する位置αから離れるように、ブラインドボックス7を鏡5の左方側の所定位置βに配置することで、店員Aと客Bとが、鏡5を通して互いの視線を合わせることができるようになっている。
【0029】
更に、前述したように、複数の物品10がブラインドボックス7に収容可能となっており、客Bから離れた位置βに配置されているブラインドボックス7内の物品10を客Bが必要とした場合に、ブラインドボックス7を鏡5に沿って移動させることで、客Bの目的とする物品10を、客Bの手が届く範囲内まで容易に移動させることができるようになっている。
【実施例2】
【0030】
次に、実施例2に係る鏡を備えたカウンタについて、図4を参照して説明する。図4(a)は、本発明の実施例2におけるカウンタを示す斜視図であり、図4(b)は、ブラインドボックスを移動させた状態を示す斜視図であり、図5は、実施例2におけるカウンタの使用例を示す平面図である。以下、図4中における右下をカウンタの前方とし、図5中における上方をカウンタの後方とし、図5中における下方をカウンタの前方として説明する。
【0031】
図4の符号13は、化粧品などの販売を行なう店舗等の商業施設において使用される本発明の適用されたカウンタであり、このカウンタ13は板状の脚体14の上部に、前後方向の両側から少なくとも4人が同時に使用できるように横長の天板15が配置されており、この天板15における前後方向の中間部には、左右方向の幅が天板15と同じ幅の仕切板16が立設されている。
【0032】
カウンタ13の前方側及び後方側に、それぞれ2脚づつの椅子(図示略)が設置されることで、カウンタ13が使用されるようになっており、図4(b)及び図5に示すように、仕切板16の前面側及び後面側には、左右方向の幅が仕切板16の左右幅とほぼ同寸の横長の鏡17、18が取り付けられ、カウンタ13の前方側に座った2人の使用者が、左右方向に並んで同時に前方側の鏡17を使用できるとともに、カウンタ13の後方側に座った2人の使用者が、左右方向に並んで同時に後方側の鏡18を使用できるようになっている。
【0033】
鏡17、18が取り付けられた仕切板16の左右両端縁には、前後方向を向く側板19、20が前面側と後面側にそれぞれ固着されており、これらの側板19、20は、仕切板16に取り付けられた鏡17、18の上下幅とほぼ同寸の上下幅を有し、カウンタ13の前方側に座る使用者に対しては、カウンタ13の少なくとも後方側にいる周囲の人々の視線が側板19によって遮られるとともに、カウンタ13の後方側に座る使用者に対しては、カウンタ13の少なくとも前方側にいる周囲の人々の視線側板20によって遮られるようになっている。
【0034】
また、図4(a)及び図5に示すように、鏡17、18の表面側には、透光性を有する半透明のアクリル等の材質で形成された縦長の箱状の本実施例における棚としてのブラインドボックス21、22が配置されている。このブラインドボックス21、22は、ブラインドボックス21、22の左右に配置される遮蔽部としての側面板部材23、24と、これら側面板部材23、24の間に配置される2段の棚板部材25、26と、ブラインドボックス21、22の背面側に配置される遮蔽部としての背面板部材28、29とで構成されている。
【0035】
ブラインドボックス21、22は、鏡17、18の上下幅とほぼ同じ寸法の上下幅を有しているとともに、ブラインドボックス21、22の棚板部材25、26には、化粧品などの複数の物品27が載置されるようになっている。
【0036】
ブラインドボックス21、22の背面板部材28、29が鏡17、18の表面に近接されており、そのため鏡17、18の表面の一部の範囲が、背面板部材28、29によって隠蔽されるようになっている。図4(a)に示すように、横長の鏡17、18の上下端縁にはガイドレール30、31が設けられており、このガイドレール30、31は、長手方向が鏡17、18の上下の縁辺に沿って延びている。
【0037】
ブラインドボックス21、22の背面板部材28、29の上端及び下端には、連結部材(図示略)が取り付けられており、この連結部材(図示略)が鏡17、18の上下それぞれのガイドレール30、31に摺動自在に嵌合されていて、図4(b)に示すように、ブラインドボックス21、22が鏡17、18に沿って左右方向に自在に移動されるようになっている。
【0038】
図4(b)及び図5に示すように、ブラインドボックス21、22が鏡17、18に沿って左右方向に移動可能となっていることで、ブラインドボックス21、22の位置を、カウンタ13の使用者の希望する位置に変更することができる。
【0039】
また、ブラインドボックス21、22は鏡17、18の左右どちらかの端部まで移動したときに、ブラインドボックス21、22の側面板部材23、24が、仕切板16の左右両端部に固着されている側板19、20に当接されるようになっており、ブラインドボックス21、22の左右方向の移動が側板19、20によって規制されている。
【0040】
更に、ブラインドボックス21、22を構成する側面板部材23、24や棚板部材25、26や背面板部材28、29が、半透明の材質、つまり透光性を有する材質で形成されていることで、外方からの光が、ブラインドボックス21、22を通過するので、鏡17、18の表面や天板15上にブラインドボックス21、22の影が形成され難くなり、鏡17、18や天板15が暗くなることを防ぐことがでるきようになっている。
【0041】
ブラインドボックス21、22の使用例を図5に基づいて説明すると、図5におけるカウンタ13の前方側に座った使用者の内、左側に位置する使用者Cと、右側に位置する使用者Dとが、互いに客C、D同士であり、これらの客C、D同士が隣り合ってカウンタ13の前面側の鏡17を使用する場合において、客C、D同士の互いの視線は、鏡17の左右方向の略中間部の所定位置γで交差するようになっている。
【0042】
このとき、ブラインドボックス21を、客C、D同士の視線が鏡17を通して交差する所定位置γに配置すると、ブラインドボックス21における遮蔽部としての側面板部材23及び背面板部材28によって、客C、D同士の鏡17を通した互いの視線が遮られるようになり、客C、D同士は、互いの視線を気にすることなく鏡17を使用できるようになっている。
【0043】
前述したように、ブラインドボックス21が上下幅とほぼ同じ寸法の上下幅を有することで、鏡17の上端縁から下端縁に渡る上下幅の全てが、ブラインドボックス21によって隠蔽され、客C、D同士の視線をより確実に遮ることができるようになっている。
【0044】
また、図5におけるカウンタ13の後方側に座った使用者の内、左側に位置する使用者Eが客であり、右側に位置する使用者Fが接客する店員であり、客Eと接客する店員Fとが隣り合ってカウンタ13の後面側の鏡18を使用する場合には、客Eと店員Fの互いの視線が鏡18を通して交差する位置γから離れるように、ブラインドボックス22を鏡18の右方側の所定位置δに配置することで、客Eと店員Fとが、鏡18を通して互いの視線を合わせることができるようになっている。
【0045】
更に、前述したように、複数の物品27がブラインドボックス22に収容可能となっており、客Eから離れた位置δに配置されているブラインドボックス22内の物品27を客Eが必要とした場合に、ブラインドボックス22を鏡18に沿って移動させることで、客Eの目的とする物品27を、客Eの手が届く範囲内まで容易に移動させることができるようになっている。
【0046】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0047】
例えば、上記実施例では、ブラインドボックスが連結部材によって仕切板に連結される構成となっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ブラインドボックスに連結部材を設けることなく、天板から鏡の上端までの高さとほぼ同じ高さを有する箱状のブラインドボックスを形成し、このブラインドボックスを天板上に載置することで、鏡の鏡の表面の一部を隠蔽するようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施例では、ブラインドボックスが、側面板部材と棚板部材と背面板部材とが箱状に組み立てられて形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ブラインドボックスが、鏡を隠蔽する背面板部材に前方に突出する棚板部材を設けたような形状とし、背面板部材によって使用者同士の鏡を通した視線を遮るようにしてもよし、ブラインドボックスが、側面板部材と棚板部材とで箱状に組み立てられており、側面板部材によって使用者同士の鏡を通した視線を遮るようにしてもよい。
【0049】
つまり、例えば前記実施例1におけるブラインドボックス7においては、互いに隣り合う使用者からの鏡を通しての視線を遮蔽するための遮蔽部は、鏡の表面の一部を隠蔽することにより視線を遮蔽する半透明の背面板部材11と、鏡の表面から該鏡の表面を左右に仕切るように立設される側面板部材8とから構成されていたが、本発明における棚にあっては、背面板部材11のように鏡の表面の一部を隠蔽することにより視線を遮蔽する遮蔽部(鏡の隠蔽部)、または側面板部材8のように鏡の表面から該鏡の表面を左右に仕切ることにより鏡の左右側からの視線を遮蔽する遮蔽部であってもよく、また、これらのうちいずれか一方の遮蔽部を備えていればよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】(a)は、本発明の実施例1におけるカウンタを示す斜視図であり、(b)は、ブラインドボックスを移動させた状態を示す斜視図である。
【図2】図1におけるカウンタを示すII−II縦断面図である。
【図3】実施例1におけるカウンタの使用例を示す平面図である。
【図4】(a)は、本発明の実施例2におけるカウンタを示す斜視図であり、(b)は、ブラインドボックスを移動させた状態を示す斜視図である。
【図5】実施例2におけるカウンタの使用例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 カウンタ
2 脚体
3 天板
4 仕切板
5 鏡
6 側板
7 ブラインドボックス(棚)
8 側面板部材(遮蔽部)
9 棚板部材
10 物品
11 背面板部材(遮蔽部)
12 連結部材
13 カウンタ
14 脚体
15 天板
16 仕切板
17、18 鏡
19、20 側板
21、22 ブラインドボックス(棚)
23、24 側面板部材(遮蔽部)
25、26 棚板部材
27 物品
28、29 背面板部材(遮蔽部)
30、31 ガイドレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数人が並んで使用可能なカウンタにおける天板上に仕切板を立設し、該仕切板の少なくとも前面側に左右方向に横長の鏡を設け、物品を収容可能であるとともに、互いに隣り合う使用者からの前記鏡を通しての視線を遮蔽するための遮蔽部を有する棚を、前記鏡の表面に沿って左右方向に移動自在に設けたことを特徴とする鏡を備えたカウンタ。
【請求項2】
前記遮蔽部は、前記鏡の上端縁から下端縁に渡って配置されている請求項1に記載の鏡を備えたカウンタ。
【請求項3】
前記棚の少なくとも一部が、透光性を有する部材で構成されている請求項1または2に記載の鏡を備えたカウンタ。
【請求項4】
前記鏡の左右両側部に前後方向を向く側板を配置し、前記棚が、前記側板に当接されるようにした請求項1ないし3のいずれかに記載の鏡を備えたカウンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−20740(P2006−20740A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−200044(P2004−200044)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】