説明

長ストロークの吹込みヘッド機構

【課題】パリソンを吹込み成形し吹込み成形したパリソンを内部で冷却するための改良し機械的に単純にした吹込みヘッド機構を提供すること。
【解決手段】この吹込みヘッド機構は、パリソンを吹込み成形してガラス容器を形成し、次いで吹込み成形したパリソンをアニール点未満で、内部で冷却するためにI.S.機と共に使用することができる。吹込みヘッド機構は冷却管を有し、その冷却管は、仕上げ吹込み空気および冷却空気を供給し、吹込みヘッド機構を上昇または下降させることによって上下移動する。吹込み成形したパリソン中に冷却管を下降させるために吹込みヘッド機構がさらに下降するにもかかわらず、吹込みヘッド機構は、加圧したシリンダで吹込みヘッドを支持し、そのシリンダは、一度最初に下降したパリソンの口部と係合する位置に吹込みヘッドを維持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、概して、ブランクステーションでパリソンを形成し、その後吹込みステーションにおいてパリソンを吹込み成形し、次いで吹込み成形したパリソンをアニール点未満で冷却して、ガラス容器を形成する、独立セクション型(「I.S.(Individual Section)」)ガラス成形機に関し、より詳細には、パリソンを吹込み成形し、吹込み成形したパリソンの内部を冷却するための、改良し機械的に単純にした吹込みヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ガラス容器は、3つの別々の作業、すなわち、バッチハウス、ホットエンド、およびコールドエンドを含む製造プロセスで作製される。バッチハウスは、ガラスの原料(典型的には、砂、ソーダ灰、石灰岩、長石、コレット(破砕したリサイクルガラス)、および他の原料である)が用意され混合されていくつかのバッチにされる場所である。ホットエンドは、バッチ材料が溶融して溶融ガラスになり、そこから溶融ガラス流が流れる炉で始まる。
【0003】
[0003]溶融ガラスは、せん断ブレードで切断されて、ゴブと呼ばれる一様なガラスのセグメントになり、それらのゴブは、重力で落下し、トラフを通って案内されて粗型中に落ちる。それらの粗型では、金属プランジャを使用してガラスを粗型に押し付けるか、またはガラスを下から粗型中に吹込み成形することによって、パリソンと呼ばれる容器の前段階のものが形成される。パリソンは上下逆にされ、型に移され、その型では、パリソンが吹込み成形されて容器の形状になる。典型的には、製造プロセスは、独立セクション型機、すなわちIS成形機中で実行され、IS成形機は、5から20の個別のセクションを含み、各セクションでは1、2、3、または4個の容器を同時に作製することができる。
【0004】
[0004]ホットエンドはまた、容器が不均一な冷却によるストレスによって生じる弱いガラスを有することを防止するアニールプロセスも含む。アニールプロセスは、アニールオーブンまたは徐冷がまを使用して容器を加熱し、次いで、それらの容器を20から60分間にわたってゆっくりと冷却することによって均一な冷却が実現される。容器がアルコール類の収容など、特定の使用のために用いられる場合は、典型的には、容器をアルカリ抽出に対してより抵抗力をもつように、アニーリングの前に内部処理または脱アルカリが行われる。
【0005】
[0005]ガラス容器製造プロセスのコールドエンドの役割は、許容できる品質であることを保証するための容器の検査である。全てのガラス容器が、典型的には、ビリと称されるガラスの小さいひび、ぶつと称される異質含有物、ブリスタと称されるガラス中の泡、および過度に薄い壁を含む、様々な欠陥に関して、製造後に自動化した機械によって検査される。さらに、検査者は、容器サンプルにいくつかのチェックを手で行い、これは通常、目視チェックおよび寸法チェックを含む。
【0006】
[0006]本発明は、装置を用いて、パリソンを吹込み成形し、次いで吹込み成形したパリソンを冷却してガラス容器を形成する、吹込みステーションを対象としている。パリソンは、それが形成された粗型から反転機構によって取り出され、その反転機構は、パリソンを上下逆にして本来の方向に向け、口部(パリソンのうちネック部の上方に配置される部分)が吹込み型の上部から延びる状態でパリソンを吹込み型中に配置する。吹込みヘッドが、パリソンの口部と係合するように、吹込みステーションにおいて吹込み型の上部で適位置に至る。その吹込みヘッドは、パリソンの上端部において吹込みヘッドから下方にパリソン内部に延びる吹込み管中を通して圧力下で(「仕上げ吹込み」空気と称される)空気を供給して、パリソンを吹込み成形して吹込み型内部と接触させ、それにより、吹込み成形したパリソンを吹込み型の内部の形態で作り出す。
【0007】
[0007]次いで吹込み成形したパリソンは、垂下あるいは変形することなしに取出し機構によって吹込みステーションから把持され取り出されるのに十分に堅くなる点まで冷却される。吹込み成形したパリソンの外面は、吹込み型を冷却することによって冷却され、吹込み成形したパリソンの内面は、吹込み管中を通して吹込み成形したパリソン中に流れる内部冷却空気によって冷却される。冷却空気は、吹込みヘッド中で常に開放した調節可能な排気管を通って、ボトル内部から逃げる。従来の吹込みヘッドの一例は、Fosterによる米国特許第4,726,833号に見られ、移動可能な吹込み管を有する吹込みヘッドの動作の機能の説明は、Hyreらによる米国特許出願公開第2008−0000268号で見られ、これらの文献は両方とも参照により本明細書に援用される。
【0008】
[0008]Hyreらの特許出願に記載されるように、パリソンが吹込み成形された後で、吹込みヘッドは、吹込み成形したパリソンの口部のわずかに上方に引き上げられ、冷却空気は、典型的には仕上げ吹込み空気の圧力より高い圧力で吹込み管に供給される。冷却管は、吹込み成形したパリソンの本体および底部により多くの冷却空気を向けるために、吹込み成形したパリソンを「下降」位置までさらに下降させるように吹込みヘッドから下方に延びてよく、それらの本体および底部は両方とも、吹込み成形したパリソンのネック部より多くのガラス材料を含み、したがって、さらに冷却を必要とする。外部の冷却は、吹込み型中に配置される、周囲に配置された一連の冷却ホールを通して追加の冷却空気を吹込み成形することによって、吹込み成形したパリソンに行われる。
【0009】
[0009]Hyreらの特許出願に示されるように、複数の吹込みヘッドを担持する吹込みヘッドアームが、垂直の支柱に取り付けられ、吹込みヘッドアームおよび吹込みヘッドを上下に駆動する電気(サーボ)モータに接続される。吹込みヘッドアームがこのように上下に移動すると、吹込みヘッドは、吹込みヘッドがそれぞれパリソンの口部に係合した、前進した「作動」位置と、吹込みヘッドが吹込み成形したパリソンの各口部のわずかに上方に引き上げられ、各吹込みヘッドの吹込み管を通して吹込み成形したパリソンに冷却空気が供給される「冷却」または「逃がし」位置と、吹込みヘッドが吹込み成形したパリソンから後退した「不作動」位置との間を移動する。
【0010】
[0010]Hyreらの特許出願に示された吹込みヘッド機構の冷却管は、吹込みヘッドアームに取り付けられた複雑な電気機械式システムによって独立に作動する。吹込み管はそれぞれ、外部にねじ山上端部分を有し、その上端部分は、吹込み管の1つの外部にねじ山上端部分を受けるねじ山のある内径を有する別個の歯車駆動部材内で受けられる。したがって、これらの駆動部材の回転により、吹込み管が上下に移動する。それらの駆動部材は、駆動歯車およびあそび歯車を含む一連の歯車によって駆動し、その駆動歯車は、それに接続された電気(サーボ)モータによって回転する。こうした冷却管作動システムの機械的な複雑さは、本質的に製造コストが比較的高く、かつメンテナンスコストが非常に高いことを当業者は理解するであろう。
【0011】
[0011]したがって、本発明が、機械的な複雑さを大幅に低減した、機能的に等価な吹込みヘッド機構を提供することが望ましいことが理解されよう。この点で、現在吹込みヘッドアーム上に配置され冷却管を上下移動させるために使用される、モータおよびそれに付随する機械的駆動機構の必要を完全に無くすこともやはり望ましい。しかし、吹込みヘッドアーム上のモータ式駆動機構を無くしながら、こうしたモータ式駆動機構の全ての機能を保持しさらに可能な程度まで強化することが不可欠である。
【0012】
[0012]吹込み成形したガラス容器の冷却を強化するために、吹込み成形した後で、本発明によりガラス容器中への冷却管の移動を容易にすることも望ましい。冷却管のこうした移動の間に、冷却管がガラス容器中に下降するときに口部にストレスをかけることなしに口部を冷却し続けるように吹込みヘッドをガラス容器の口部と係合した状態に維持するために、吹込み型上の吹込みヘッドによって一定の力を維持することも望ましい。さらに、こうした機能を有するにもかかわらず、本発明が動作の単純さを維持すること、ならびに比較的コンパクトな寸法であることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許第4,726,833号
【特許文献2】米国特許出願公開第2008−0000268号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
[0013]本発明の装置は、やはり耐久性がありかつ長持ちする構成にすべきであり、さらに、動作の耐用年数にわたってユーザが行うメンテナンスをあまり必要としないかまたは全く必要としないものにすべきである。本発明の装置の市場でのアピールを強化するには、やはり安価な構成でありそれにより可能な限り幅広い市場にもたらすべきである。最後に、実質的な相対的不利点を招くことなしに前述の利点および目的の全てが実現されることも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0015】
[0014]上記で考察した背景技術の不利点および制限は、本発明によって克服される。本発明では、長ストロークの吹込みヘッド機構が使用され、この吹込みヘッド機構は、吹込み型中でパリソンを吹込み成形する際に使用するための、その機構から支持された少なくとも1つの吹込みヘッドを有する。上記した吹込みヘッドアームは、少なくとも3つの垂直位置を有する吹込みヘッドアームを有する。吹込みヘッドアームは、吹込みヘッドが、吹込み型中に配置されたパリソンの口部の上方に配置される第1の位置と、吹込みヘッドが、吹込み型上に配置され、吹込み型中のパリソンの口部と係合し、冷却管の下端または遠位端がパリソンを吹込み成形するために吹込みヘッド中に配置される第2の位置と、吹込みヘッドが吹込み型上に残り、吹込み型中のパリソンの口部と係合したままであるが、冷却管の遠位端が、冷却するために吹込みヘッドの下方に下降し吹込み成形したパリソン中に至る第3の位置とを有する。
【0016】
[0015]冷却管は、吹込みヘッドアーム上に取り付けられ、したがって、吹込み管の遠位端は、吹込みヘッドアームが上下に移動するときに吹込みヘッドアームと共に移動する。したがって、吹込みヘッドアームがその第1の位置から第2の位置に、第2の位置から第3の位置に下降するときに、遠位端を含む吹込み管は同じ量だけ下降する。
【0017】
[0016]吹込みヘッドは、ある範囲の位置の間で吹込みヘッドを下方に押しやる気圧式支持装置で、吹込みヘッドアームから支持される。吹込みヘッドアームが第1の位置にあるときは、吹込みヘッドは吹込みヘッドアームに対して最も下の位置にある(冷却管の遠位端は吹込みヘッド内で吹込みヘッド底部の近傍にある)。
【0018】
[0017]吹込みヘッドアームが第2の位置に下降するときは、吹込みヘッドは、吹込み型上に下降して、吹込み型中のパリソンの口部に係合する。吹込みヘッドアームと吹込みヘッドの両方が同じ量だけ下降している(冷却管の遠位端は、同じ量だけ下降し、したがって、今なお吹込みヘッド底部の近傍にある)ので、吹込みヘッドは、吹込みヘッドアームに対して最も下の位置に残る。
【0019】
[0018]吹込みヘッドアームが第2の位置の下方に(第3の位置に向かって)下降するときに、吹込みヘッドは、下側の位置に移動することができない。というのは、吹込みヘッドがすでに吹込み型と接触し、吹込み型中のパリソンの口部と係合しているからである。吹込みヘッドは、気圧式支持装置で吹込みヘッドアームから支持されるので、吹込みヘッドアームが下降し続けるときに適位置に残る。気圧式支持装置は、同じ圧力、すなわち気圧式支持装置の圧力で、吹込みヘッドを吹込み型上に、パリソンの口部と係合した状態に維持し続ける。
【0020】
[0019]好ましい実施形態では、気圧式支持装置は、吹込みヘッドアームに取り付けられたシリンダであり、そのシリンダ中に配置されたピストンを使用して吹込みヘッドをピストンの下方に支持する。ピストンは、より低い位置とより高い位置の間を移動可能であり、より高い位置からより低い位置に向かって空気圧によって付勢される。したがって、吹込みヘッドアームが第2の位置から第3の位置に下降するときは、冷却管がパリソン中に下降する間は、吹込みヘッドは、吹込み型上に残りパリソンの口部と係合したままであり、吹込みヘッドと冷却管の両方の全体の動きが、吹込みヘッドアームを上下に移動させることによって制御される。好ましくは、冷却管は、吹込み成形したパリソン中にある距離だけ下降して、吹込み成形したパリソンの内部の冷却を助けることができる。
【0021】
[0020]したがって、本発明が機械的な複雑さを大幅に低減した長ストロークの吹込みヘッド機構を教示することが分かる。この点において、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、冷却管を上下に移動させるために吹込みヘッドアームのモータおよび付随の機械式駆動機構の必要を完全に無くす。その際に、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、こうしたモータ式駆動機構の機能を全て保持する。
【0022】
[0021]本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、吹込み成形したガラス容器の冷却を強化するために、吹込み成形後の冷却管のガラス容器中への移動を容易にする。冷却管のこのような移動の間に、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、冷却管がガラス容器中に下降するときに口部にストレスをかけることなしに口部を冷却し続けるように吹込みヘッドをガラス容器の口部と係合した状態に維持するために、吹込み型上の吹込みヘッドによって一定の力を維持する。こうした機能を有するにもかかわらず、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、比較的コンパクトな寸法でありながら動作が単純であるという特徴を有する。
【0023】
[0022]本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、耐久性がありかつ長持ちし、動作の耐用年数にわたってユーザが行うメンテナンスをほとんどまたは全く必要としない構成のものである。本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構はまた、市場へのアピールを強化し、それにより可能な限り幅広い市場にもたらすために、以前に知られていたこの手の装置と比べて安価な構成である。最後に、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構の前述の利点は全て、事実上の相対的不利点を招くことなしに実現される。
【0024】
[0023]本発明のこれらのおよび他の利点は図面を参照すると最良に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】[0024]吹込みヘッドアームが、吹込みヘッド持上機構によって位置決めされる垂直の支柱上に取り付けられ、吹込みヘッドアームの吹込みヘッドが、吹込み型上に位置決めされた状態で示される、本発明によって教示される長ストロークの吹込みヘッド機構の等角図である。
【図2】[0025]吹込みヘッドアームに加圧空気を供給する3つの空気供給ホースの遠位端部分を示す、図1に示す吹込みヘッドアームおよび吹込みヘッドの等角図である。
【図3】[0026]吹込みヘッドアームの取付け点の反対側の端部からの、図2に示す吹込みヘッドアームおよび吹込みヘッドの端面図である。
【図4】[0027]空気通路に空気を供給するために使用される、内部に配置された空気通路および3つの延長ソケットを示す、図2および図3に示す吹込みヘッドアームの長手方向断面平面図である。
【図5】[0028]空気通路、具体的には空気通路のうち吹込みヘッドアームの後部に位置する部分を示す、吹込みヘッドのうち吹込みヘッドアームの取付け点に最も近い位置の中心に沿った、図2から図4に示す吹込みヘッドアームの横方向断面図である。
【図6】[0029]横方向かつわずかに下方からの、中空の冷却管の等角図である。
【図7】[0030]明確にするためにシリンダを部分的に切り取った状態の、シリンダ中に配置されるスリーブの分解等角図である。
【図8】[0031]やはり内部を示す、円筒形のスライダ上に取り付けられるピストンの分解等角部分切欠図である。
【図9】[0032]図8に示すスライダの底端部に取り付けられる状態を示す、吹込みヘッドの様々な構成要素の分解等角部分切欠図である。
【図10】[0033]3組の図6に示す冷却管、図7に示すスリーブおよびシリンダ、図8に示すピストンおよびスライダ、ならびに図9に示す吹込みヘッドが吹込みヘッドアームに設置された状態の、図2から図5に示す吹込みヘッドアームの部分切欠き側面図である。
【図11】[0034]吹込みヘッドアームの冷却管の上部または近位端のシーリング構成を示す、図10から取った詳細図である。
【図12】[0035]冷却管上およびシリンダ中のピストンのシーリング構成を示す、図10から取った詳細図である。
【図13】[0036]シリンダの底部または遠位端のスライダのシーリング構成を示す、図10から取った詳細図である。
【図14】[0037]スライダの底部または遠位端および冷却管の底部または遠位端上の吹込みヘッドの設置を示す、図10から取った詳細図である。
【図15】[0038]吹込みヘッドアームのうち取付け点の反対側の端部からの組立て済みの吹込みヘッドアームの部分切欠端面図であり、ガラス容器の口部を冷却するために吹込みヘッドに冷却空気を供給する、吹込みヘッドのうち吹込みヘッドアームの取付け点から最も遠い位置の吹込みヘッドアームの後部の空気通路を示し、また、吹込みヘッドアーム上にキャップを保持するために使用されるグリップの長さ全体を示し、さらに、吹込みヘッドアーム上にシリンダおよびスリーブを保持するために使用される複数のボルトのうち1つを示す。
【図16】[0039]吹込み型中のパリソンを吹込み成形および冷却する、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構の動作を示す7つの部分切欠側面図のうち第1の図であり、吹込みヘッドが、それぞれの吹込み型中のパリソンのそれぞれの口部の方に配置された状態の、第1の位置に配置された吹込みヘッドアームを示す。
【図17】[0040]図16に示す図と同様の図であり、吹込みヘッドアームが第2の位置まで下降し、その第2の位置で、吹込みヘッドが、それぞれの吹込み型上に配置され、それぞれの吹込み型中のパリソンのそれぞれの口部と係合し、冷却管の遠位端が、パリソンが吹込み成形される前にそれぞれのパリソン口部の内側にある口径のすぐ内側に配置されている。
【図18】[0041]図17に示す図と同様の図であり、吹込みヘッドアームが、パリソンが吹込み成形されている第2の位置にある。
【図19】[0042]図18に示す図と同様の図であり、吹込みヘッドアームが第3の位置までさらに下降し、その第3の位置で、吹込みヘッドが、それぞれの吹込み型上に残って、それぞれの吹込みヘッドを吹込み成形したパリソンの口部と係合した状態に維持し、冷却管の遠位端が、それぞれの吹込み成形したパリソン中にそれぞれの吹込み成形したパリソンのネック部の底部まで下降している。
【図20】[0043]図19に示す図と同様の図であり、吹込みヘッドアームが第4の位置までさらに下降し、その第4の位置で、吹込みヘッドが、それぞれの吹込み型上に残って、それぞれの吹込みヘッドを吹込み成形したパリソンのそれぞれの口部と係合した状態に維持し、冷却管の遠位端が、それぞれの吹込み成形したパリソン中にそれぞれの吹込み成形したパリソンの肩部の底部の下方に下降している。
【図21】[0044]図20に示す図と同様の図であり、吹込みヘッドアームが図17に示す位置と同一の第5の位置まで上昇し、その第5の位置で、吹込みヘッドが、それぞれの吹込み型上に残って、それぞれの吹込みヘッドを吹込み成形したパリソンのそれぞれの口部と係合した状態に維持し、冷却管の遠位端が、それぞれの吹込み成形したパリソン口部の内側にある口径のすぐ内側に配置されている。
【図22】[0045]図21に示す図と同様の図であり、吹込みヘッドアームが図16に示す位置と同一の第6の位置まで上昇し、その第6の位置で、吹込みヘッドが、吹込み成形したパリソンのそれぞれの口部の上方に配置されている。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[0046]本発明の例示的な実施形態が図面に示されている。図1は、長ストロークの吹込みヘッド機構40を示し、その吹込みヘッド機構40は、吹込みヘッド持上機構46によって動作する垂直の支柱44に取り付けられた吹込みヘッドアーム組立体42を有する。3つの吹込みヘッド48が、吹込みヘッドアーム組立体42の底部から延び、3つの吹込み型50の上部に配置された状態が示されている。吹込みヘッドアーム組立体42は、吹込みヘッド持上機構46中に配置されるサーボモータ機構(本明細書に図示せず)によって動作する。その吹込みヘッド持上機構46は、垂直の支柱44を選択的に上下移動させて、吹込み型50に対する吹込みヘッドアーム組立体42の位置を上下移動させ、さらに吹込みヘッド持上機構46中に配置される従来のカム機構(本明細書に図示せず)を使用して、垂直の支柱44を回転させて、吹込み型50の上方の位置と、吹込み型50の上方のその位置から離れるように回転した位置との間で、吹込みヘッドアーム組立体42を移動させる。好ましくは、吹込みヘッド持上機構46は、自動制御システム(本明細書に図示せず)によって動作する。
【0027】
[0047]3本のホースが吹込みヘッドアーム組立体42に連結された状態を見ることができる。これらのホースは、当技術分野で従来のように、吹込み型50中に配置されるパリソンを吹込み成形する仕上げ吹込み空気、ならびに吹込み型50中の吹込み成形したパリソンの内部を冷却する冷却空気を供給する第1の加圧空気源52と、吹込み型50中の吹込み成形したパリソンの口部を冷却するために口部用の冷却空気を供給する第2の加圧空気源54の代表的なものである。しかし、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は第3の加圧空気源56も含み、その第3の加圧空気源56は、吹込みヘッドアーム組立体42内に配置されるシリンダ(図1に図示せず)を加圧するためにシリンダ用加圧空気を供給し、その目的は、以下のシリンダの構成および動作の詳細な考察に関連して明確になる。
【0028】
[0048]次に、図1に関連して図2および図3を参照すると、吹込みヘッドアーム組立体42の外部の構成が示されている。吹込みヘッドアーム組立体42の構成要素は、全て吹込みヘッドアーム60上に組み付けられ、そのヘッドアーム60は、近位端に配置される中空で円筒形の取付けリング62を有する。この円筒形の取付けリング62は、吹込みヘッド持上機構46によって作動する垂直の支柱44上に取り付けられる。上側吹込みヘッドアーム部材64が、円筒形の取付けリング62から外方かつ下方に延び、下側吹込みヘッドアーム部材66が、上側吹込みヘッドアーム部材64の遠位端から水平に延びる。
【0029】
[0049]下側吹込みヘッドアーム部材66の上部に着脱可能なキャップ68が配置され、そのキャップ68は、2つの固定部材(図1から図3に図示せず)によって下側吹込みヘッドアーム部材66上で適位置に保持され、それら2つの固定部材は、それぞれ2つの固定部材に取り付けられた2つのグリップ70および72を回転させることによって作動することができる。キャップ68のうち下側吹込みヘッドアーム部材66の遠位側半分の上に位置する方の半分の中間で、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面から、第1の延長ソケット74が延び、その第1の延長ソケット74を通して、第1の加圧空気源52が、吹込みヘッドアーム組立体42に仕上げ吹込み空気および冷却空気を供給する。キャップ68のうち下側吹込みヘッドアーム部材66の近位側半分の上に位置する方の半分の中間で、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面から、第2の延長ソケット76が延び、その第2の延長ソケット76を通して、第2の加圧空気源54が、吹込みヘッドアーム組立体42に口部用の冷却空気を供給する。
【0030】
[0050]上側吹込みヘッドアーム部材64の遠位端の近くで、その上方に向いた面にボス78が配置され、そのボス78から第3の延長ソケット80が延びる。第3の延長ソケット80を通して、第3の加圧空気源56が、吹込みヘッドアーム組立体42にシリンダ用加圧空気を供給する。吹込みヘッドアーム60が自由に上下移動可能になり垂直の支柱44上で回転可能になるように、可撓性の配管を使用して、第1の加圧空気源52、第2の加圧空気源54、および第3の加圧空気源56が吹込みヘッドアーム60に連結されることが当業者によって理解されよう。
【0031】
[0051]図1から図3に示す長ストロークの吹込みヘッド機構40は、3つの吹込みヘッド48を有し、したがって、吹込みヘッドアーム60の底部から延びる3組の同一の構成要素が存在する。それらは同一なので、これらの組の構成要素にはそれぞれ同じ参照番号を付している。3つのシリンダ82の上面または近位端が、下側吹込みヘッドアーム部材66のすぐ下に配置され、それぞれ外側の構成は断面が概して矩形である。各シリンダ82の底または遠位端から円筒形のスライダ84が延び、それらのスライダ84の底または遠位端上に吹込みヘッド48がそれぞれ配置される。
【0032】
[0052]次に図4を参照すると、吹込みヘッドアーム60の内部に配置される3組の空気通路、および下側吹込みヘッドアーム部材66の上面のキャップ68が示されている。これらの組の空気通路はそれぞれ、図1から図3に示す吹込みヘッドアーム組立体42が完全に組み立てられたときに、吹込みヘッドアーム組立体42内の選択した領域に空気を向けるために使用される。まず、キャップ68が、キャップ68と下側吹込みヘッドアーム部材66の間に配置されるシール90によって下側吹込みヘッドアーム部材66上に取り付けられることに留意されたい。
【0033】
[0053]第1の空気通路が、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面と、その上に取り付けられたキャップ68の内部との間に画定される第1のチャンバ92中で始まる。第1の延長ソケット74は、キャップ68の上部にねじ込まれ、第1のチャンバ92に仕上げ吹込み空気および冷却空気を供給するように第1のチャンバ92と流体連絡する。3つの大きい円筒形の開口部94、96、および98が、下側吹込みヘッドアーム部材66の底面に配置され、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面から間隔をあけた位置まで延びる。円筒形の開口部94は、下側吹込みヘッドアーム部材66の近位端の近くに配置され、円筒形の開口部98は、下側吹込みヘッドアーム部材66の遠位端の近くに配置され、円筒形の開口部96は、円筒形の開口部94と円筒形の開口部98の中間に配置される。
【0034】
[0054]円筒形の開口部94と同軸のより小さい開口部100が、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面に配置され、第1のチャンバ92と円筒形の開口部94とを連結する。円筒形の開口部94と同軸のより小さい開口部102は、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面に配置され、第1のチャンバ92と円筒形の開口部96とを連結する。円筒形の開口部94と同軸のより小さい開口部104は、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面に配置され、第1のチャンバ92と円筒形の開口部98とを連結する。
【0035】
[0055]第2の空気通路が長手方向通路106を含み、その長手方向通路106は、下側吹込みヘッドアーム部材66の底面の近くで長手方向に延び、円筒形の開口部94と円筒形の開口部96との間を延びる。第3の空気通路が長手方向通路108中で始まり、その長手方向通路108は、長手方向通路106と下側吹込みヘッドアーム部材66の上面の中間に配置される。開口部110が、円筒形の開口部94と円筒形の開口部96の中間に配置され、長手方向通路106と108の間を延びる。開口部112が、円筒形の開口部94と円筒形の開口部96の中間に配置され、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面と長手方向通路108との間を延びる。
【0036】
[0056]キャップ68は、下方に延びる中空のシリンダ114を含み、そのシリンダ114は、下側吹込みヘッドアーム部材66の開口部112と流体連絡する。ブシュ116が、開口部110および開口部112中にシールして配置され、中空のシリンダ114から延び、開口部112を通って開口部110に至る。第2の延長ソケット76が、キャップ68の上部にねじ込まれ、長手方向通路106に口部用冷却空気を供給するために中空のシリンダ114と流体連絡する。
【0037】
[0057]第2の空気通路は長手方向通路118も含み、その長手方向通路118は、下側吹込みヘッドアーム部材66の底面の近くで長手方向に延び、円筒形の開口部96と円筒形の開口部98との間を延びる。長手方向通路106と長手方向通路118は、環状の凹所120によって連結され、その凹所120は、円筒形の開口部96に切り込まれ、円筒形のスリーブ(図4に図示せず、以下に考察する)が円筒形の開口部96中に挿入されるときに、長手方向通路106と長手方向通路118の間に第2の空気通路を維持する。
【0038】
[0058]第2の空気通路はさらに、環状の凹所122および124を含み、それらの凹所122および124は、それぞれ円筒形の開口部94および96に切り込まれる。開口部126が、下側吹込みヘッドアーム部材66の背面(図4に示す面の反対側の面)と環状の凹所122の間に切り込まれる。同様に、開口部128および130が、下側吹込みヘッドアーム部材66の背面と環状の凹所120および124との間に切り込まれる。環状の凹所122は、円筒形のスリーブ(図4に図示せず、以下で考察する)が円筒形の開口部94中に挿入されるときに、長手方向通路106と開口部126の間に第2の空気通路を維持する。環状の凹所124は、円筒形のスリーブ(図4に図示せず、以下で考察する)が円筒形の開口部98に挿入されるときに、長手方向通路118と開口部130の間に第2の空気通路を維持する。
【0039】
[0059]第3の空気通路は長手方向通路132も含み、その長手方向通路132は、長手方向通路106と下側吹込みヘッドアーム部材66の上面の中間に配置される。長手方向通路108と長手方向通路132は、環状の凹所134によって連結され、その環状の凹所134は、円筒形の開口部96に切り込まれ、円筒形のスリーブ(図4に図示せず、以下で考察する)が円筒形の開口部96に挿入されるときに、長手方向通路108と長手方向通路132の間に第3の空気通路を維持する。
【0040】
[0060]第3の空気通路はさらに、環状の凹所136および138を含み、それらの環状の凹所136および138は、それぞれ円筒形の開口部94および98に切り込まれる。開口部140が、環状の凹所136のうち下側吹込みヘッドアーム部材66の背部に切り込まれ、その開口部140は、上側吹込みヘッドアーム部材64のボス78の上面から下側吹込みヘッドアーム部材66の近位端を通って延び開口部140に至る通路142と流体連絡する。第3の延長ソケット78は、ボス78の上部にねじ込まれ、環状の凹所136、134、および138にシリンダ用加圧空気を供給するためにそれらと流体連絡する。
【0041】
[0061]次に図5を参照すると、環状の凹所136への開口部140を通る通路142およびその入口を含むことを考慮して第3の空気通路が示される。第2の空気通路のうち環状の凹所122を含む部分が下方に延びる垂直通路144と連絡するように示されており、その垂直通路144は、下側吹込みヘッドアーム部材66の円筒形の開口部94の後部に配置される。図に示していないが、別の同様の下方に延びる垂直通路が、下側吹込みヘッドアーム部材66のうち円筒形の開口部96(図4に示す)の背部に配置され、開口部128を通して環状の凹所120と連絡し、さらに別の同様の下方に延びる垂直通路が、下側吹込みヘッドアーム部材66のうち円筒形の開口部98(図4に示す)の背部に配置され、開口部130を通して環状の凹所124と連絡している。第1の空気通路のうち第1のチャンバ92中を延び開口部100を通って円筒形の開口部94に至る部分が、やはり図5に示される。
【0042】
[0062]次に図6を参照すると、冷却管150が示されている。下側吹込みヘッドアーム部材66の上面の各開口部100、102、および104(図4に示す)にそれぞれ1つの冷却管150が取り付けられる。冷却管150は垂直の通路152を有し、その垂直の通路152は、冷却管150の上部からその底部まで全体を通って延びる。冷却管150は、上部から底部に延びる3つのセグメント、すなわち上部154、中間部156、および底部158を有する。上部154の外径は比較的大きく、中間部156の外径はより小さく、底部158の外径はさらに小さい。
【0043】
[0063]冷却管150の上部154の直径は、複数の冷却管150のうち1つずつが設置される場所である、下側吹込みヘッドアーム部材66(図4に示す)の上面の開口部100、102、および104の直径とほぼ同じである。冷却管150の上部154の最も上のセグメントは、冷却管150が下側吹込みヘッドアーム部材66の上面の開口部100、102、および104を通って落下するのを防止するためにより大きい外径フランジ160を有する。冷却管150のフランジ160の下方には、くぼんだ環状の溝にOリング162が配置されており、そのOリング162は、複数の冷却管150のうち1つずつを、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面の開口部100、102、および104にシールして設置するために使用される。
【0044】
[0064]次に図7を参照すると、シリンダ82の上部に嵌められる中空で円筒形のスリーブ170が示されている。スリーブ170は、上端部の近くでその円周に沿って一様に間隔をあけて配置された複数の開口部172を有する。スリーブ170は、底端部でその円周に沿って一様に間隔をあけて配置された4つの切欠き174を有し、それらの切欠き174は、それらの間に4つの凹凸部分を画定する。スリーブ170のこれらの各凹凸部分のすぐ上かつ切欠き174の中間に、内方に延びる4つのストップ176が配置され、それらのストップ176は、スリーブ170の残りの部分の内径より小さい内径を協働して画定する。取り付けるときに、3つのスリーブ170の上端部は、それぞれ円筒形の開口部94、96、および98中に配置され、開口部172により、第3の空気通路中の空気がそれぞれ環状の凹所136、134、および138からスリーブ170の内部に貫通することが可能になる。
【0045】
[0065]やはり図7を参照すると、シリンダ82がその上端部から延びる円筒形の内部178を有し、より小さい円筒形の内部180がその底部に配置されることが分かる。より小さい円筒形の内部180のすぐ上にある円筒形の内部178の底部に、環状の凹所182が配置され、その凹所182の直径は、円筒形の内部178の直径より大きい。シリンダ82の片側でその上から下に通路184が延び、その通路184は、その下側端部に、環状の凹所182と連絡する内方に延びる開口部185を有する。シリンダ82が円筒形の開口部94の下方で吹込みヘッドアーム60(図5に最良に示す)に取り付けられる場合は、通路184は、下方に延びる垂直通路144(やはり図5に示す)と流体連絡する。したがって、第2の空気通路からの空気は、下方に延びる垂直通路144および通路184を通って環状の凹所182に供給される。
【0046】
[0066]スリーブ170がシリンダ82の円筒形の内部178中に、下方に、より小さい円筒形の内部180の位置に嵌合することが分かる。シリンダ82の円筒形の内部180に、間隔をあけて配置された3つの環状の溝が配置され、それらの環状の溝には、上部から底部に、案内リング186、シールリング188、およびスクレーパリング190がそれぞれ配置される。4つの開口部192が、シリンダ82に配置され、そのシリンダ82の4つの角の近くで底部から上部に延び、シリンダ82の底部でくぼんでいる。これらの開口部192は、吹込みヘッドアーム60(図1から図4に示す)の底部に配置された、ねじ山開口部(本明細書に図示せず)と連絡する。
【0047】
[0067]次に図8を参照すると、円筒のスライダ202の上部に取り付けられた円筒形のピストン200が示されている。ピストン200は、間隔をあけて配置された2つの環状の溝を有し、それらの溝は、ピストン200の外径に配置され、それらの溝には、上部から底部に、それぞれ案内リング204およびピストンシールリング206が配置される。ピストン200の底部から円筒形の延長部分208が延びる。円筒形の開口部210が、ピストン200および円筒形の延長部分208を通って延びる。シールリング212が、円筒形の開口部210中でその上端部の近くに配置された環状の凹所に配置される(図6に示す冷却管150の中間部156は、円筒形の開口部210およびシールリング212を通ってシールして摺動する)。間隔をあけて配置された4つの開口部214が、より大きく座ぐりした上部の環状部分を有し、ピストン200の底部の円筒形の延長部分208の位置の周りで、ピストン200を通ってその上部から底部に延びる。
【0048】
[0068]やはり図8を参照すると、スライダ202はその長さ全体にわたって中空であり、そのスライダ202の上端部から円筒形の内部セグメント216が延び、その内部セグメント216は、ピストン200がスライダ202の上端部に配置されるときに、円筒形の延長部分208を受けるように寸法設定されている。円筒形の内部セグメント216のすぐ下に、より小径の円筒形のセグメント218が配置され、そのセグメント218の下方に、スライダ202の底部に延びるより大径の円筒形のセグメント220がある。スライダ202の上端部には、間隔をあけて配置された4つのねじ山開口部222が配置され、それらの開口部222は、スライダ200の開口部214と位置合わせされる。4つのソケットヘッドボルト224が、ピストン200の4つの開口部214をそれぞれ通って座ぐりして挿入され、次いで、スライダ202のそれぞれ4つのねじ山開口部222中にねじ込まれる。
【0049】
[0069]スライダ202の直径の周りに、複数の開口部226が間隔をあけて配置され、それらの開口部226は、スライダ202の上端部の近くの内側でより大径の円筒形のセグメント220と連絡する。ピストン200がシリンダ82のスリーブ170(図7に示す)の内側に配置され、スライダ202がシリンダ82の底部から延びるときは、スライダ202の内側のより大径の円筒形のセグメント220に空気が供給される場合に、第2の空気通路から開口部226に空気が供給される。スリーブ170のストップ176(図7に示す)によって、ピストン200の底面がスリーブ170から外れるのが阻止されることが当業者には理解されよう。スライダ202の底部には、拡大した吹込みヘッド取付け部材228が配置され、それらの取付け部材228の上に吹込みヘッド48(図1から図3に示す)が取り付けられる。
【0050】
[0070]次に図9に移ると、スライダ202の吹込みヘッド取付け部材228上での吹込みヘッド48の構成および設置が示される。吹込みヘッド取付け部材228には、3つのボールプランジャ組立体230が配置され、それらのボールプランジャ組立体230は、吹込みヘッド取付け部材228上に吹込みヘッド48を保持するために使用される。より大径の円筒形のセグメント220のボールプランジャ組立体230のすぐ上に、環状の溝232が配置され、その溝232中にOリング234が配置される。
【0051】
[0071]吹込みヘッドハウジング236が、より大径の下側部分240の上に配置されたより小径の上側部分238を有する。より小径の上側部分238は、スライダ202のより大径の円筒形のセグメント220の内側に嵌合するように寸法設定され、スライダ202上に吹込みヘッド48を着脱可能に保持するように、吹込みヘッド取付け部材228の3つのボールプランジャ組立体230と協働するために、上側部分238の外形に沿って間隔をあけて配置された3つの刻み目242を有する。
【0052】
[0072]吹込みヘッドハウジング236は、その中で上部から底部に配置された4つの内径を有する。より大径の内径部分244がより小径の上側部分238中でその上部に配置され、より小径の内径部分246がより大径の内径部分244の下に配置される。冷却管150の底部158(図6に示す)は、このより小径の内径部分246中を通って延びる。吹込みヘッドハウジング236のより小径の上側部分238の底部および吹込みヘッドハウジング236のより大径の下側部分240の上側部分には、中間の内径部分248が配置され、さらに大径の内径部分250が、吹込みヘッドハウジング236のより大径の下側部分240の下側部分に配置される。
【0053】
[0073]環状の凹所252が、中間の内径部分248の底部の上方で上方向に、より大径の内径部分250を延長させる。複数の間隔をあけて配置された開口部254が、その環状の凹所252に配置され、吹込みヘッドハウジング236を通って垂直に延び、吹込みヘッド48に第2の空気通路からの空気を供給するために使用される。より大径の内径部分250のうち吹込みヘッドハウジング236のより大径の下側部分240の底部の近くに、環状の溝256が配置される。
【0054】
[0074]ノズルアセンブリ258が、より大径の内径部分250のうち吹込みヘッドハウジング236のより大径の下側部分240の底部の近くに嵌合する。ノズルアセンブリ258は中空のシリンダであり、上面が閉じており、その上面を通って開口部260が延びる。その開口部260を通って冷却管150の底部158(図6に示す)が延びる。ノズルアセンブリ258の底面に外方に延びるフランジ262が配置される。ノズルアセンブリ258の円筒形の部分を通って、間隔をあけて配置された位置に、複数の冷却用開口部264が配置される。外方に延びるフランジ262は、ノズルアセンブリ258が吹込みヘッドハウジング236中に設置されるときに、より大径の下側部分240の底部の近くで、吹込みヘッドハウジング236のより大径の内径部分250と密接する。
【0055】
[0075]環状の溝266が、ノズルアセンブリ258の円筒形の部分の内側に、その底部より上部の近くに配置される。冷却管150の底部158(図6に示す)が内部を摺動する内側開口部270を有する案内リング268が、ノズルアセンブリ258の底部に挿入され、ノズルアセンブリ258の環状の溝266中に嵌合する保持リング272によって適位置に保持される。次いで、ノズルアセンブリ258は、吹込みヘッドハウジング236の底部に挿入され、吹込みヘッドハウジング236の環状の溝256に嵌合する保持リング274によって適位置に保持される。
【0056】
[0076]次に特に図10、細部を示すためには必要に応じて図11から図15を参照すると、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構組立体が示されている。当然、吹込みヘッドアーム組立体42が冷却管150、シリンダ82、スリーブ170、ピストン200、スライダ202、および吹込みヘッド48をそれぞれ3つずつ有することが当業者には認識されよう。これらの構成要素の各組の組立体は、本質的に同一であり、構成要素が設置される吹込みヘッドアーム60の下側吹込みヘッドアーム部材66の3つの位置のみが異なる。
【0057】
[0077]吹込みヘッドアーム60の下側吹込みヘッドアーム部材66への冷却管150の設置は、図10および図11に示され、(下側吹込みヘッドアーム部材66の細部を示すには)図4、同様に(冷却管150の細部を示すには)図6も参照する。冷却管150は、冷却管150の上部154が開口部100に嵌合するまで、下側吹込みヘッドアーム部材66の開口部100を通してその上面から挿入される。冷却管150の上部154のOリング162が下側吹込みヘッドアーム部材66の開口部100に嵌合するときに、冷却管150の上部のフランジ160は、開口部100に隣接する下側吹込みヘッドアーム部材66の上面に接して嵌合する。
【0058】
[0078]冷却管150は、キャップ68を下側吹込みヘッドアーム部材66の上面に配置することによってこの位置に保持され、その位置では、グリップ70および72(図15に最良に示す)を2つの固定部材にねじ留めすることによって保持される。それらの固定部材のうち1つが図15に示され、参照番号280で示される。固定部材280およびもう一方の固定部材は、それぞれ両端にねじ山スタッドであり、それらの底の端部が、下側吹込みヘッドアーム部材66の上面にねじ込まれる。グリップ70が固定部材280にねじ込まれ、グリップ72がもう一方の固定部材(図示せず)にねじ込まれることが分かる。
【0059】
[0079]シリンダ82へのスリーブ170の設置が図10に示され、図7も参照される。スリーブ170は、スリーブ170の底部がシリンダ82の環状の凹所182を通り、シリンダ82の底部に配置されたより小さい円筒形の内部180に達するまで、シリンダ82の円筒形の内部178中にその上端部から摺動する。この位置では、スリーブ170の底端部の切欠き174は、シリンダ82の環状の凹所182に配置され、環状の凹所182は、シリンダ82の背面で通路184から通じる開口部185と連絡する。
【0060】
[0080]次に、シリンダ82へのスライダ202およびピストン200の設置が図10、図12、および図13に示され、図7および図8も参照される。スライダ202の上端部は、図13に最良に示すように、シリンダ82の円筒形の内部180を通ってシリンダ82の底端部に挿入される。スライダ202は、その底の端部からシリンダ82中に挿入されるときに、スクレーパリング190、シールリング188、および案内リング186を貫通する。
【0061】
[0081]ピストン200は、図12に最良に示すように、シリンダ82のスリーブ170の上端部に挿入される。ピストン200のピストンシールリング206および案内リング204は、スリーブ170の内部に嵌合し、ピストン200は、シリンダ82のスリーブ170中でスライダ202の上端部に下げられる。次いで、ピストン200は、図8に伴う書面による説明に関して上記で説明したようにスライダ202の上端部に取り付けられる。ピストン200は、ピストン200の底面が、スリーブ170の底端部でスリーブ170の内部のストップ176と接触するときに、スライダ202の下方向の動きを制限する。
【0062】
[0082]図10に示す最も左の位置における、下側吹込みヘッドアーム部材66の底部へのシリンダ82、スリーブ170、およびピストン200ならびにスライダ202の設置は、図10および図15に示され、図4、図7、および図8も参照される。冷却管150の底部158が、ピストン200のシールリング212を貫通しながら、ピストン200の円筒形の開口部210を通って挿入され、次いで、冷却管150の中間部156が、ピストン200の円筒形の開口部210を通して挿入される。スリーブ170の上端部は、下側吹込みヘッドアーム部材66の底部の円筒形の開口部94に完全に挿入され、スリーブ170の上部の近くにある開口部172は、下側吹込みヘッドアーム部材66の環状の凹所136がそれらを囲む状態で配置される。この位置では、冷却管150の底部158の遠位端は、吹込みヘッドハウジング236のより小径の内径部分246、ノズルアセンブリ258の開口部260、および案内リング268の開口部270を通って挿入される(吹込みヘッド48の構成要素はそれぞれ図9に示される)。
【0063】
[0083]シリンダ82の上部は、下側吹込みヘッドアーム部材66の底部と接触する。長い4つのソケットヘッドボルト282(そのうち1つが図15に示される)は、シリンダ82の4つの開口部192に挿入され、下側吹込みヘッドアーム部材66の底面に配置されたねじ山開口部にねじ込まれる。次いで、吹込みヘッド48を、スライダ202の吹込みヘッド取付け部材228に設置することができ、冷却管150の底部158の遠位端が、吹込みヘッド48(図9に示す)を通ってその底部の付近まで延びる(スライダ202が完全に下がった位置にある)。このようにして、冷却管150、シリンダ82、スリーブ170、ピストン200、スライダ202、および吹込みヘッド48の3つの組全てが、下側吹込みヘッドアーム部材66上に組み付けられる。
【0064】
[0084]次に、吹込みヘッドアーム組立体42に配置された3つの空気通路それぞれの全体的な範囲を、図10の左に位置する、それらの組の冷却管150、シリンダ82、スリーブ170、ピストン200、スライダ202、および吹込みヘッド48に関して簡単に説明する。第1の空気通路では、空気が第1の加圧空気源52から供給され、第1の延長ソケット74を通って下側吹込みヘッドアーム部材66の第1のチャンバ92(図4に示す)に至る。第1のチャンバ92から、第1の空気通路は、冷却管150の垂直の通路152を通って続き、冷却管150の底部158の底部で終端し(図6に最良に示す)、そこで第1の空気通路からの空気が仕上げ吹込み空気および冷却空気のために使用される。
【0065】
[0085]第2の空気通路は、空気が第2の加圧空気源54から供給され、第2の延長ソケット76、中空のシリンダ114、およびブシュ116を通って下側吹込みヘッドアーム部材66の長手方向通路106(図4に示す)に至る。長手方向通路106から、第2の空気通路は、スリーブ170の外側に沿って配置された環状の凹所122に続き、次いで、開口部126を通って下側吹込みヘッドアーム部材66の背後の下方に延びる垂直通路144中に至る(図5に示す)。第2の空気通路は、下側吹込みヘッドアーム部材66の下方に延びる垂直通路144の底部からシリンダ82の通路184(図7に示す)に続く。
【0066】
[0086]第2の空気通路は、シリンダ82の通路184から環状の凹所182中に、さらに環状の凹所182の上方で、スリーブ170の内部とスライダ202の外部の間の、ピストン200の下方の空間に続く。第2の空気通路は、スライダ202の開口部226を通って、下方に、スライダ202を通って吹込みヘッド48に続く。次いで、第2の空気通路の空気は、吹込みヘッド48の吹込みヘッドハウジング236の開口部254、続いてノズルアセンブリ258の冷却開口部264通って流れ、その冷却開口部264において、ガラス容器の口部を冷却するために使用される。
【0067】
[0087]第3の空気通路は、空気が第3の加圧空気源56から供給され、第3の延長ソケット80、通路142、および開口部140を通って下側吹込みヘッドアーム部材66の環状の凹所136(図5に示す)に至る。環状の凹所136から、第3の空気通路は、図11に示すように、スリーブ170の上端部にある開口部172を通って、ピストン200上方でスリーブ170の内部に続く。第3の空気通路からの空気を使用して、スリーブ170のピストン200を加圧し、したがって、第3の加圧空気源56からの加圧空気を使用して、ピストン200およびスライダ202の上面の圧力を一定に維持する。
【0068】
[0088]本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構の動作が、図16から図22に示される。最初に図16を参照すると、3つの吹込み成形していないパリソン290が、それぞれ3つの吹込み型50中に示され、各パリソン290は、それぞれの吹込み型50の上部で支持された口部292を有する。吹込みヘッドアーム組立体42は、吹込みヘッド持上機構46によって支持され、スライダ202が完全に下の位置にある(ピストン200がスリーブ170のストップ176(図7に最良に示す)に配置されている)。
【0069】
[0089]ピストン200の上方の各スリーブ170の空気チャンバは加圧され、吹込みヘッドアーム組立体42の動作中はずっと一定の圧力で加圧されたままである。ピストン200は、スリーブ170の内部のストップ176(図7に示す)とその底端部で接触して配置され、スライダ202の底部に配置された吹込みヘッド48は、パリソン290の口部292の上方に配置される。冷却管150の底部158の底部または遠位端は、吹込みヘッド48の底部の近くの位置に配置される。吹込みヘッド48と冷却管150の底部158の底部または遠位端の両方が、それぞれの吹込み型50の吹込み成形していないパリソン290のそれぞれの口部292の上方でそこから間隔をあけて配置される。これが、吹込みヘッド持上機構46上の吹込みヘッドアーム組立体42の第1の位置と称されるものである。
【0070】
[0090]次に図17を参照すると、吹込みヘッドアーム組立体42は、吹込みヘッド持上機構46によって第2の位置に下げられ、その第2の位置では、吹込みヘッド48は吹込み型50の上部の適位置にあり口部292に係合している。仕上げ吹込み空気は、第1の加圧空気源52から供給され始めて、パリソンを吹込み成形し始める。そのパリソンは、途中まで吹込み成形したパリソン294として図17に見られる。ピストン200は、スリーブ170の内部のストップ176と接触した状態でその底端部で配置されたままである(図7に示す)。冷却管150の底部158の底部または遠位端は、まだ、吹込みヘッド48の底部の近く(したがって、途中まで吹込み成形したパリソン294の口部の底部の近く)の位置に配置されている。これが、吹込みヘッド持上機構46上の吹込みヘッドアーム組立体42の第2の位置である。
【0071】
[0091]次に図18を参照すると、吹込みヘッドアーム組立体42は、第2の位置に残っているが、第1の加圧空気源52からの仕上げ吹込み空気が、パリソンを完全に吹込み成形しており、したがって、そのパリソンは完全に吹込み成形したパリソン296として図18に見られる。吹込みヘッドアーム組立体42がこの第2の位置にある状態で、口部用冷却空気は、吹込み成形したパリソン296の口部292を冷却するために第2の加圧空気源54から供給され始める(また冷却空気は、吹込み成形したパリソン296の外側を冷却するために吹込み型50に供給され始める)。
【0072】
[0092]次に図19を参照すると、吹込みヘッドアーム組立体42は、吹込みヘッド持上機構46によって第2の位置の下方で第3の位置まで下げられており、その第3の位置では、冷却管150の底部158の底部または遠位端は、吹込みヘッド48の底部の下方に配置される。冷却管150の底部158の底部または遠位端が、吹込み成形したパリソン296の肩部のすぐ上に配置されることが分かる。しかし、吹込みヘッド48は、吹込み型50上の適位置にあり口部292と係合したままであり、ピストン200が、スリーブ170中で上方向に、その底端部のスリーブ170の内部のストップ176(図7に示す)から離れる方に移動している。ピストン200の上方の各スリーブ170の空気チャンバの圧力は一定のままであり、同じ下方向への圧力を加えて、吹込みヘッド48を吹込み型50上の適位置に維持し、吹込み成形したパリソン296の口部292と係合した状態に維持する。
【0073】
[0093]次に図20を参照すると、吹込みヘッドアーム組立体42は、吹込みヘッド持上機構46によって第3の位置のさらに下方で第4の位置に下げられており、その第4の位置では、冷却管150の底部158の底部または遠位端は、図19に示す位置よりさらに低い位置に配置される。冷却管150の底部158の底部または遠位端が、吹込み成形したパリソン296の本体の上部の吹込み成形したパリソン296の肩部の下方に配置されることが分かる(典型的には、吹込み成形したパリソン296の上部から吹込み成形したパリソン296の底部までの距離の約40から60パーセントの位置)。吹込みヘッド48は、依然として、吹込み型50上の適位置に残り、口部292と係合したままであり、今やピストン200は、スリーブ170中で、スリーブ170の上部の近くにある開口部172(図7に示す)のすぐ下で、上方向に移動している。ピストン200の上方の各スリーブ170の空気チャンバの圧力は、依然として一定のままであり、吹込み型50上に吹込みヘッド48の同じ下方向の圧力を加えて、吹込みヘッド48を吹込み成形したパリソン296の口部292と係合した状態に維持する。
【0074】
[0094]次に図21を参照すると、吹込みヘッドアーム組立体42は、吹込みヘッド持上機構46によって第2の位置に戻るように上昇しており、吹込みヘッド48は、吹込み型50の適位置に残り、口部292と係合したままである。ピストン200は下に戻って、スリーブ170の内部のストップ176とその底端部(図7に示す)で再度接触する。冷却管150の底部158の底部または遠位端は、吹込みヘッド48の底部の近く(したがって、吹込み成形したパリソン296の口部の底部の近く)の位置まで上昇している。吹込みヘッドアーム組立体42が、任意の所望の回数、任意の所望の速度でその第2の位置と第4の位置との間で繰り返し往復することができ、好ましい冷却サイクルを実現するために所望の通りにこのサイクルのどこでも一時的に止めることができることが当業者には理解されよう。所望の場合は、吹込み成形したパリソン296内の冷却管150の位置を変更するときに冷却管150に供給される冷却空気圧を変更することができる。
【0075】
[0095]最後に図22を参照すると、吹込みヘッドアーム組立体42は、吹込みヘッド持上機構46によってその第1の位置に戻るように上昇しており、吹込みヘッド48が、口部292から上方向に持ち上げられる。ピストン200は、スリーブ170の内部のストップ176にその底端部で再度接触するように戻るように下げられ(図7に示す)、冷却管150の底部158の底部または遠位端は、吹込みヘッド48の底部の近くに残る。
【0076】
[0096]典型的には、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構40に利用可能な空気圧が最大5×10Pa(5バール)の圧力で生じる。第1の加圧空気源52からの仕上げ吹込み空気に関する典型的な範囲は1×10から5×10Pa(1から5バール)であり、第1の加圧空気源52からの冷却空気に関する典型的な範囲は0から5×10Pa(0から5バール)であり、第2の加圧空気源54からの口部用冷却空気に関する典型的な範囲は1×10から5×10Pa(1から5バール)であり、スリーブ170のピストン200を加圧するために使用される第3の加圧空気源56からの空気圧の典型的な範囲は、0から5×10Pa(0から5バール)である。現時点で340g(12オンス)のビール瓶の生産に最適とみなされる公称圧力は、仕上げ吹込み圧力2.25×10Pa(2.25バール)、冷却圧力3.5×10Pa(3.5バール)、口部用冷却圧力2.25×10Pa(2.25バール)、ピストン200への圧力2.25×10Pa(2.25バール)である(これは、例示的な実施形態では、表面積28.39cm(4.4平方インチ)を有し、したがって、下方向の力は約65.86kg(145.2ポンド)に変換される)。
【0077】
[0097]したがって、本発明の例示的な実施形態の上記の詳細な説明から、本発明が機械的な複雑さが大幅に低減された長ストロークの吹込みヘッド機構を教示することが理解できよう。この点において、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、モータおよび吹込みヘッドアームに付随の機械的駆動機構が冷却管を上下移動させる必要性を完全に無くす。その際、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、こうしたモータ式駆動機構の機能の全てを保持する。
【0078】
[0098]本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構により、吹込み成形したガラス容器の冷却を強化するために、吹込み成形した後のガラス容器中への冷却管の移動が容易になる。冷却管のこうした移動の間に、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、吹込み型上に吹込みヘッドを維持するために吹込みヘッドへの力を一定に維持し、冷却管がガラス容器中に下降するときに過度のストレスを与えることなしに、ガラス容器の口部を冷却し続けるためにそれと係合した状態を維持する。こうした機能を含むにもかかわらず、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、比較的コンパクトなサイズでありながら動作が単純であるという特徴を有する。
【0079】
[0099]本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構は、耐久性がありかつ長持ちし、動作の耐用年数にわたってユーザが行うメンテナンスをほとんどまたは全く必要としない構成のものである。本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構はまた、市場へのアピールを強化し、それにより可能な限り幅広い市場にもたらすために、以前に知られていたこの手の装置と比べて安価な構成である。最後に、本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構の前述の利点は全て、事実上の相対的な不利点を招くことなく実現される。
【0080】
[0100]本発明の長ストロークの吹込みヘッド機構の前述の説明を、特定の実施形態およびその適用例に関して示し説明してきたが、例示および説明のために示しており、網羅的ではなく、特定の実施形態および開示した適用例に限定するものでもない。本明細書で説明したように、本発明に対するいくつかの変更、修正、改変、または改造を行うことができ、それらはどれも本発明の精神および範囲から逸脱しないことが当業者には明らかであろう。本発明の原理および実用的な適用例を最も良く示すために特定の実施形態および適用例を選択し説明した。それにより、当業者は様々な実施形態で、企図される特定の使用に合うような様々な修正形態と共に本発明を利用することができる。したがって、全てのこうした変更形態、修正形態、改変形態、および改造形態は、添付の請求項が公平に、法的に、平等に付与される範囲に従って解釈されるときに、それらの請求項によって決定される本発明の範囲内に包含されるものと解釈すべきである。
【符号の説明】
【0081】
40 吹込みヘッド機構
42 吹込みヘッドアーム組立体
44 垂直の支柱
46 吹込みヘッド持上機構
48 吹込みヘッド
50 吹込み型
52 第1の加圧空気源
54 第2の加圧空気源
56 第3の加圧空気源
60 吹込みヘッドアーム
62 取付けリング
64 上側吹込みヘッドアーム部材
66 下側吹込みヘッドアーム部材
68 キャップ
70 グリップ
72 グリップ
74 第1の延長ソケット
76 第2の延長ソケット
78 ボス
80 第3の延長ソケット
82 シリンダ
84 スライダ
90 シール
92 第1のチャンバ
94 円筒形の開口部
96 円筒形の開口部
98 円筒形の開口部
100 開口部
102 開口部
104 開口部
106 長手方向通路
108 長手方向通路
110 開口部
112 開口部
114 中空のシリンダ
116 ブシュ
118 長手方向通路
120 環状の凹所
122 環状の凹所
124 環状の凹所
126 開口部
128 開口部
130 開口部
132 長手方向通路
134 環状の凹所
136 環状の凹所
138 環状の凹所
140 開口部
142 通路
144 垂直通路
150 冷却管
152 垂直の通路
154 上部
156 中間部
158 底部
160 外径フランジ
162 Oリング
170 スリーブ
172 複数の開口部
174 切欠き
176 ストップ
178 円筒形の内部
180 円筒形の内部
182 環状の凹所
184 通路
185 開口部
186 案内リング
188 シールリング
190 スクレーパリング
192 開口部
200 円筒形のピストン
202 円筒のスライダ
204 案内リング
206 ピストンシールリング
208 円筒形の延長部分
210 円筒形の開口部
212 シールリング
214 開口部
216 内部セグメント
218 円筒形のセグメント
220 円筒形のセグメント
222 開口部
224 ソケットヘッドボルト
226 開口部
228 吹込みヘッド取付け部材
230 ボールプランジャ組立体
232 環状の溝
234 Oリング
236 吹込みヘッドハウジング
238 上側部分
240 下側部分
242 刻み目
244 内径部分
246 内径部分
248 内径部分
250 内径部分
252 環状の凹所
254 開口部
256 環状の溝
258 ノズルアセンブリ
260 開口部
262 フランジ
264 冷却用開口部
266 環状の溝
268 案内リング
270 内側開口部
272 保持リング
274 保持リング
280 固定部材
290 パリソン
292 口部
294 途中まで吹込み成形したパリソン
296 完全に吹込み成形したパリソン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹込み型中のパリソンを吹込み成形および冷却する際に用いるための吹込みヘッド機構であって、
吹込みヘッドアームと、
少なくとも第1の位置と、前記第1の位置より低い第2の位置と、前記第2の位置より低い第3の位置との間で、前記吹込みヘッドアームを選択的に上昇および下降させる、吹込みヘッド持上機構と、
前記吹込みヘッドアームの底面に取り付けられた第1の端部と、前記第1の端部から下方に延びる反対側の第2の端部とを有する吹込みヘッド支持装置であって、延長した構成および収縮した構成を有し、前記収縮した構成から前記延長した構成に向かって付勢される、吹込みヘッド支持装置と、
前記吹込みヘッド支持装置の前記第2の端部の下に取り付けられる、吹込みヘッドと、
第1の端部および反対側の第2の端部を有する冷却管であって、前記冷却管の前記第1の端部が、前記吹込みヘッドアームから固定して取り付けられ、前記冷却管の前記第2の端部が、前記吹込みヘッドの開口部を通って下方に延びる、冷却管とを備え、
前記吹込みヘッドアームが前記第1の位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中のパリソンの口部の上方に配置され、
前記吹込みヘッドアームが前記第2の位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中の前記パリソンの口部と係合して配置され、前記冷却管の前記第2の端部が、前記吹込み型の上部近傍に配置され、
前記吹込みヘッドアームが前記第3の位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中の前記パリソンの口部と係合するように配置されたままであり、前記冷却管の前記第2の端部が、前記パリソン内で前記吹込み型の上部の下方に配置される、吹込みヘッド機構。
【請求項2】
前記吹込みヘッド持上機構が、前記吹込み型に対して前記吹込みヘッドアームを選択的に上昇および下降させるサーボモータ機構を備える、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項3】
前記吹込みヘッド持上機構が、前記第1、第2、および第3の位置の中間の任意の位置で前記吹込みヘッドアームを位置決めするように動作可能である、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項4】
前記吹込みヘッドアーム上で第1の加圧源から第1の入口に空気を供給するための第1の空気供給ホースと、
前記吹込み型中の前記パリソンに仕上げ吹込み空気および冷却空気を供給するために前記第1の入口と前記冷却管の前記第1の端部の間を流体連絡する、前記吹込みヘッドアーム内の第1の空気通路とをさらに備える、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項5】
前記吹込みヘッドアームが、
冷却管用の台座を内部に有する下側吹込みヘッドアーム部材であって、前記冷却管の前記第1の端部が、前記下側吹込みヘッドアーム部材の前記冷却管用の台座に着座する、下側吹込みヘッドアーム部材と、
前記下側吹込みヘッドアーム部材上に着脱可能に設置された吹込みヘッドアームキャップであって、
前記吹込みヘッドアームキャップが前記下側吹込みヘッドアーム部材上に設置されるときは、前記冷却管用の台座に前記冷却管の前記第1の端部を保持し、吹込みヘッドアームキャップが前記下側吹込みヘッドアーム部材から着脱されるときは、前記冷却管が前記下側吹込みヘッドアーム部材から着脱可能である、吹込みヘッドアームキャップとを備え、
前記第1の空気通路が、
前記吹込みヘッドアームキャップと前記下側吹込みヘッドアーム部材の中間に配置された第1の空気チャンバであって、前記第1の入口と前記冷却管の前記第1の端部の中間を流体連絡する、第1の空気チャンバを備える、請求項4に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項6】
前記吹込みヘッドアーム上で第2の加圧源から第2の入口に空気を供給するための第2の空気供給ホースと、
前記吹込みヘッドに口部用冷却空気を供給するために、前記第2の入口と前記吹込みヘッドの間を流体連絡する、前記吹込みヘッドアームおよび前記吹込みヘッド支持装置内の第2の空気通路とをさらに備える、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項7】
前記第2の空気通路が、
前記吹込みヘッドアーム上で前記第2の入口と冷却出口の間を流体連絡する、前記吹込みヘッドアーム内に配置される、空気通路と、
空気通路の前記第1の端部における前記吹込みヘッド支持装置の冷却入口と、空気通路の前記第2の端部に配置された冷却出口との間で、前記吹込みヘッド支持装置内に配置された、長さを変更可能な空気通路であって、前記冷却出口を通って前記吹込みヘッドに冷却空気が供給される、長さを変更可能な空気通路とを備える、請求項6に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項8】
前記吹込みヘッドアーム上で第3の加圧源から第3の入口に空気を供給するための第3の空気供給ホースと、
前記収縮した構成から前記延長した構成に向かって前記吹込みヘッド支持装置を付勢するために、前記吹込みヘッド支持装置にその前記第1の端部で空気圧を供給する、前記吹込みヘッドアーム内の第3の空気通路とをさらに備える、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項9】
前記吹込みヘッド支持装置が、
近位端および反対側の遠位端を有するシリンダであって、前記シリンダの前記近位端が、前記吹込みヘッド支持装置の前記第1の端部を備え、前記吹込みヘッドアームの前記底面に固定して取り付けられ、前記吹込みヘッドアームの前記第3の空気通路が、前記シリンダの前記近位端と連絡し、前記シリンダの前記遠位端が、下方に延び開放している、シリンダと、
近位端および反対側の遠位端を有するスライダであって、前記スライダ部材の前記近位端にピストンが取り付けられ、前記ピストンが前記シリンダ内に配置され、前記スライダ部材の前記遠位端が、前記吹込みヘッド支持装置の前記第2の端部を備え、前記遠位端に取り付けられた前記吹込みヘッドを有し、前記シリンダ内の空気圧が、前記ピストン上に圧力をかけ、スライダ部材を下方に付勢して、前記吹込みヘッド支持装置が前記収縮した構成から前記延長した構成に向かって付勢される、スライダとを備える、請求項8に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項10】
前記吹込みヘッドアームが前記第1の位置、前記第1の位置と第2の位置の中間の位置、または前記第2の位置に配置されるときに、前記冷却管の前記第2の端部が、前記吹込みヘッドの底部の近傍に配置される、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項11】
前記吹込みヘッドアームが前記第2の位置に配置されるときは、前記冷却管の前記第2の端部が、前記吹込み成形したパリソンの上部から前記吹込み成形したパリソンの底部の途中で、前記吹込みヘッドの底部近傍かつ前記パリソンの口部内に配置され、
前記吹込みヘッドアームが前記第2の位置から前記第3の位置に移動するときに、前記冷却管の前記第2の端部が、前記パリソンの口部内の位置から、下方に、前記パリソンの中間点の近傍の位置または下方に移動する、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項12】
前記吹込みヘッドアームの底面に取り付けられた第1の端部と、前記第1の端部から下方に延びる、反対側の第2の端部とを有する、少なくとも1つの追加の吹込みヘッド支持装置であって、延長した構成および収縮した構成を有し、前記収縮した構成から前記延長した構成に付勢される、少なくとも1つの追加の吹込みヘッド支持装置と、
前記少なくとも1つの追加の吹込みヘッド支持装置の前記第2の端部の下に取り付けられた、少なくとも1つの追加の吹込みヘッドと、
第1の端部および反対側の第2の端部を有する少なくとも1つの追加の冷却管であって、前記少なくとも1つの追加の冷却管の前記第1の端部が、前記吹込みヘッドアームから固定して取り付けられ、前記少なくとも1つの追加の冷却管の前記第2の端部が、少なくとも1つの追加の前記吹込みヘッドの開口部を通って下方に延びる、少なくとも1つの追加の冷却管とをさらに備え、
前記吹込みヘッドアームが前記第1の位置にあるときは、前記少なくとも1つの追加の吹込みヘッドが、第2の吹込み型の第2のパリソンの口部の上方に配置され、
前記吹込みヘッドアームが前記第2の位置にあるときは、前記少なくとも1つの追加の吹込みヘッドが、前記第2の吹込み型の前記第2のパリソンの口部と係合して配置され、前記少なくとも1つの追加の冷却管の前記第2の端部が、前記第2の吹込み型の上部近傍に配置され、
前記吹込みヘッドアームが前記第3の位置にあるときは、前記少なくとも1つの追加の吹込みヘッドが、前記第2の吹込み型の前記第2のパリソンの口部と係合して配置されたままであり、前記少なくとも1つの追加の冷却管の前記第2の端部が、前記第2のパリソン内の前記第2の吹込み型の上部の下方に配置される、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項13】
前記吹込みヘッドアームが前記第2の位置、前記第2の位置と第3の位置の中間の位置、および前記第3の位置に配置されるときは常に、前記吹込みヘッド支持装置が、前記吹込みヘッドが前記吹込み型中の前記パリソンの口部と係合した状態に配置されたままになるように配置および構成される、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項14】
前記吹込みヘッド支持装置が、前記収縮した構成から前記延長した構成に向かって調節可能な量の力で付勢される、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項15】
前記吹込みヘッドアームおよび前記冷却管が、それぞれ、前記吹込みヘッドアームが作動して上下に移動するのと全く同じ量だけ前記冷却管の前記第2の端部が上下に移動するように配置および構成される、請求項1に記載の吹込みヘッド機構。
【請求項16】
吹込み型中のパリソンを吹込み成形および冷却する際に使用するための吹込みヘッド機構であって、
吹込みヘッドアームと、
少なくとも第1の位置と、前記第1の位置より低い第2の位置と、前記第2の位置より低い第3の位置との間で、前記吹込みヘッドアームを選択的に上下に移動させる吹込みヘッド持上機構と、
前記吹込みヘッドアームの底面に取り付けられた第1の端部と、前記第1の端部から下方に延びる反対側の第2の端部とを有する、吹込みヘッド支持装置であって、延長した構成および収縮した構成を有し、前記収縮した構成から前記延長した構成へ付勢される、吹込みヘッド支持装置と、
前記吹込みヘッド支持装置の前記第2の端部の下に取り付けられた、吹込みヘッドと、
第1の端部および反対側の第2の端部を有する冷却管であって、前記冷却管の前記第1の端部が、前記吹込みヘッドアームから固定して取り付けられ、前記冷却管の前記第2の端部が、前記吹込みヘッドの開口部を通って下方に延びる、冷却管と、
前記吹込み型中の前記パリソンに仕上げ吹込み空気および冷却空気を供給するために、前記吹込みヘッドアーム上の第1の入口から前記冷却管の前記第1の端部に空気を供給する、前記吹込みヘッドアーム内の第1の空気通路と、
前記吹込みヘッドアーム上の第2の入口から前記吹込みヘッドに口部用冷却空気を供給する、前記吹込みヘッドアームおよび前記吹込みヘッド支持装置内の第2の空気通路と、
前記収縮した構成から前記延長した構成に前記吹込みヘッド支持装置を付勢するように、前記吹込みヘッドアーム上の第3の入口から前記冷却管の前記第1の端部の前記吹込みヘッド支持装置に加圧空気を供給する、前記吹込みヘッドアーム内の第3の空気通路とを備え、
前記吹込みヘッドアームが前記第1の位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中のパリソンの口部の上方に配置され、
前記吹込みヘッドアームが前記第2の位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中の前記パリソンの口部と係合して配置され、前記冷却管の前記第2の端部が、前記吹込み型の上部近傍に配置され、
前記吹込みヘッドアームが前記第3の位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中の前記パリソンの口部と係合するように配置されたままであり、前記冷却管の前記第2の端部が、前記パリソン内で吹込み型の上部の下方に配置される、吹込みヘッド機構。
【請求項17】
吹込み型中のパリソンを吹込み成形および冷却する際に用いるための吹込みヘッド機構であって、
吹込みヘッドアームと、
前記吹込みヘッドアームを選択的に上昇および下降させる、吹込みヘッド持上機構と、
前記吹込みヘッドアームの下に取り付けられ、底端部に吹込みヘッドが取り付けられた、吹込みヘッド支持装置であって、延長した構成および収縮した構成を有し、前記収縮した構成から前記延長した構成に向かって付勢される、吹込みヘッド支持装置と、
前記吹込みヘッドアームから固定して取り付けられた端部と、前記吹込みヘッドの開口部を通って下方に延びる下側端部とを有する冷却管とを備え、
前記吹込みヘッドアームが上方の位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中の前記パリソンの口部の上方に配置され、
前記吹込みヘッドアームが中間の位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中の前記パリソンの口部と係合して配置され、前記冷却管の下側端部が、前記吹込み型の上部近傍に配置され、
前記吹込みヘッドアームが下がった位置にあるときは、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中のパリソンの口部と係合するように配置されたままであり、前記冷却管の下側端部が、前記パリソン内で吹込み型の上部の下方に配置される、吹込みヘッド機構。
【請求項18】
吹込み型中のパリソンを吹込み成形および冷却するために吹込みヘッド機構を動作させるための方法であって、
吹込みヘッドアームの底面に取り付けられた反対側の上端部を有する吹込みヘッド支持装置の底端部で吹込みヘッドを支持するステップであって、前記吹込みヘッド支持装置が、延長した構成および収縮した構成を有し、前記吹込みヘッドアームが、前記吹込みヘッドアームから固定して取り付けられた上端部を有する冷却管を有し、前記冷却管が、前記吹込みヘッドの開口部を通って下方に延びる反対側の底端部も有する、支持するステップと、
前記収縮した構成から前記延長した構成に向かって前記吹込みヘッド支持装置を付勢するステップと、
少なくとも、前記吹込みヘッドが前記吹込み型中のパリソンの口部の上方に配置された第1の位置と、前記第1の位置より低い第2の位置であって、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中の前記パリソンの口部と係合して配置され、前記冷却管の前記第2の端部が、前記吹込み型の上部近傍に配置される、第2の位置と、前記第2の位置より低い第3の位置であって、前記吹込みヘッドが、前記吹込み型中の前記パリソンの口部と係合するように配置されたままであり、前記冷却管の前記第2の端部が、前記パリソン内で前記吹込み型の上部の下方に配置される、第3の位置との間で、吹込みヘッド持上機構で前記吹込みヘッドアームを選択的に上昇または下降させるステップとを含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−68557(P2011−68557A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−211595(P2010−211595)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(598152242)エムハート・グラス・ソシエテ・アノニム (49)