説明

開口部に取り付けるハンドル

この発明は、板金キャビネットドアなどの薄壁(14)にある開口部(12)に取り付けることのできる少なくとも1つの保持プレート(16)を備えるハンドル(10)に関する。このハンドルは、薄壁(14)の開口部の外側(26)の縁(24)を覆うフランジもしくは回転ハンドルなどのヘッド部(28)と、ヘッド部(28)から繋がっており薄壁(14)にある開口部(12)中を押し通すことのできる本体部(30)と、本体部(30)に担持されており薄壁(14)の反対側(32)(裏側)に支持され本体部(30)とは別個の部分である保持部(34)を備えている。本発明によると、保持部(34)は保持要素(36)から形成されており、保持要素(36)は本体部(30)からその外側面に向けて可撓的に突出しており、その自由端は開口部(12)の端(40)で本体部を遊びなく支持するための傾斜面(38)を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板金キャビネットドアなどの薄壁の開口部に取り付けることのできる少なくとも1つの保持プレートと、薄壁の開口部の縁を(外側の)側面で覆うような、フランジもしくは回転ハンドルなどのヘッド部と、ヘッド部に繋がっており薄壁の開口部を介して押すことのできる本体部と、本体部に取り付けられており、薄壁の他方の(裏側の)側面に支持された、本体部とは別体の保持部を有するハンドルに関する。
【背景技術】
【0002】
上述のタイプのハンドルは、既にサウスコ(Southco)による“ハンドブック2000”と題されたカタログにおいて公知のものである。従来技術において、保持部は、本体部の対応するねじ孔に後部からねじ込まれ、この本体部を板金スイッチキャビネットの開口部に固定するねじを備えている。このタイプの取付けは、振動に対する耐性が低いという欠点がある。さらに取付けが複雑で、特に部品を紛失する可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、公知の構成に改良を加えること、特には振動への耐性および取付けの簡略化に関する改良を加えることである。さらに、外れた部品がスイッチキャビネット内に落ちるとショートの原因となりうるため、このような部品の外れを可能な限り避けることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的は、本発明において、本体部からその外側面の方向に可撓的に突出し、薄壁の開口部の縁もしくは端で本体部を遊びなく支持するための傾斜面を自由端に有する保持要素から保持部を形成していることにより達成される。
【0005】
本発明において設定した課題の大部分は、この工程によって既に達成されている。特に、留め具は振動に対して保護され、取付けは大幅に簡略化されており、さらに非常に薄い板金であっても確実に保持することができる。厚さの異なる板金でも、一定の範囲を超えていなければ、遊びなしに保持することができる。通常、弛緩する部品は必要としない。非常に薄い板金は、付加的な板金部品を用いて補強することができる。さらに、パネルとして機能する板金部品は、同時にハンドルで固定することができる。
【0006】
上に示した形状のハンドル用の、上述した種類のクリップ状の留め具は、本願以前には公知ではなく、またその利点も記載されていない。錠筺体を迅速に取り付けるためのスナップイン型の留め具は、米国特許第5435159号明細書から公知であり、このタイプの錠筐体は、例えば薄壁の円形開口部に取り付けられている。サッシ施錠のための筐体は、薄壁の外側に配置する必要があり、開口部の外側縁と重複するヘッド部すなわちフランジを備えている。取付け姿勢にて開口部を貫いて突出した本体部は、このヘッド部に繋がっており、可撓性舌状要素が、外側面の方向で本体部から突出しており、この舌状要素は、薄壁の他方の内側面の開口部の縁で本体部を遊びなしに支持するための傾斜面をその自由端に有している。このことは、本体部と一体である保持要素もしくは舌状要素の保持力がばね張力に依存し、このばね力は使用するプラスチック材料に依存するため、保持する力の大きさを望ましい大きさとすることができないという点において不都合である。しかしながらハンドルを使用する際にはとても大きな力が吸収されることが多いので、この種のスナップイン型の留め具はハンドル部に容易には適用することができない。
【0007】
欧州特許0258491号明細書には米国特許第5435159号明細書から公知の構造に類似した構造が開示されており、これによれば、錠シリンダを、錠シリンダを受容し、保持舌部を形成するプラスチック筐体によって、薄壁ドア又は引き出し等に固定することができる。錠をかけるべき構造的構成部品の一般的な変動は、舌部の端にある傾斜面によって適切に適合させることができる。またこの文献の第9欄には、錠シリンダを筐体内に取り付けた後には、ばね舌部は内側に屈曲することはもはやできないと記載されている。この従来技術には、取付け後にこのようにして舌部を固定可能とするためには、特定の構造、すなわち錠シリンダを挿入した円形の筐体を設けなくてはならないという欠点がある。またこの場合、この舌状留め具をハンドルとして使用することは明らかではない。
【0008】
本発明によるハンドルにおいては、本体部および保持部は2つの別個の部分であり、上掲の2つの文献のようにプラスチックから一体に射出成型されてはおらず、これによれば、必要に応じて、簡単に射出成型することのできる耐久性の低いプラスチック材料を金属のようなより強い材料と組み合わせ、材料を適宜に選択することによって、望ましいハンドルの強度を達成することができるため、許容荷重は非常に大きくなる
【0009】
本発明のさらなる発展形によると、互いに反対側に配置された2つの保持要素を設け、ばね構造、特には2つの保持要素に共通の1つのコイルばね、もしくは2つのコイルばね、または円錐形ねじなどのくさび形構造等の押圧要素によりこの保持要素を作動する。ばね構造はばね、それ自体自由に選択できるばね力を備えているため、固定力はそれぞれの目的に適応させることができ、プラスチック材料に依存することはない。
【0010】
従来技術においては、ピンを用いない限り、固定力は使用するプラスチックの材料特性に大きく依存していた。しかし、ピンの取付けは特に目視しないで行うことが不可能であるために、ピンを用いることで逆に取付けは不本意に複雑化していた。しかしながら、本発明によるとこれが可能になる。
【0011】
ハンドルのさらなる発展形によると、保持要素は、薄壁の平面に平行な軸線の周りに所定の方法で回転することができるように薄壁の背面から離間して配置したレバーである。この実施形態によって、同じばね強度を保持しつつ、保持力を大きくすることができる、
【0012】
この代わりに、保持要素は、薄壁の平面に垂直な軸周りに所定の方法で回転することができるように、薄壁の背面から離間して配置したレバーとする。従って、ばね張力を変えることなく、4つの保持位置を2つのレバーと同時に達成して、保持力を大きくすることができる。
【0013】
本発明のさらなる発展形によると、保持要素は、シリンダ中で移動可能であるように配置したスライドであり、前記シリンダは、薄壁の平面に平行に置かれ、断面が長方形で、スライド自体同士もしくはシリンダ中を固定しているフック構造によって押圧ばねの力に抗して保持されている。この構造の利点は、ドアリーフの背面に比較的小さい構造の高さしか有さないことである。保持要素が、シリンダ中で移動可能であるように配置した金属などの剛体材料によるスライドであり、前記シリンダは、薄壁の平面に平行に置かれ、断面が長方形で、スライドの間に配置されたピン構造によって押圧ばねの力に抗して保持されている場合にも、類似した構造が得られる。これは特に丈夫なハンドル構造である。
【0014】
シリンダは、ショルダーもしくはフックによってスライドを軸方向に支持することのできる部分的な隔壁、アンダーカットもしくは開口端を有することができる。これは本発明による構成の変更可能性を示しており、このことは本発明の利点である。
【0015】
保持要素に渦巻き押圧ばねを少なくともその直径の一部によって受ける開口部を設けることで、本発明のさらなる発展形による構造のサイズを縮小させることができる。
【0016】
凸部は、ばね要素を放射状に保持するために開口部内に突出することができる。
【0017】
特に、保持要素を、互いに隣り合って置かれた2つの平坦な金属片から形成することができる。これらの平坦な金属片はそれぞれ開口部を有し、これら2つの開口部によって1つの空間が形成され、この空間の少なくとも直径の一部で、渦巻き押圧ばねを受容する。この構造は、これらの3つの部品がハンドルの他の部分とは別に操作できるように、ばねによってこれらの部品を一緒に保持するという事前取付けを可能とする点で有利である。また、これは、互いに向かい合っており互いに対する軸スライド動作を制限する凸部および凹部を形成しており、かつ互いに隣り合って置かれた2つの金属片によって保持要素が形成されている場合にも当てはまる。これは、シリンダに関してさらなる工程を行うことなく動作パスを制限することができるというさらなる利点を有する。
【0018】
この構造のさらなる発展形においては、保持要素は2つのプラスチック片もしくは金属片から形成されており、これら2つのプラスチック片もしくは金属片は、互いに隣り合って置かれ、凸部および凹部を形成する。これらの凸部および凹部は、互いに向かい合っており、ツールもしくは鍵が回転されたときにプラスチック片もしくは金属片が互いに関してばね力に抗して移動するように、回転可能なツールもしくは鍵に係合している。これによって、この場合には操作可能な2つの保持要素を、大きな指の力を必要することなく引っ込めることが可能となり、それゆえ必要とあらば保持プレートと薄壁の開口部との係合を解除することが可能になる。この操作は誰でもが利用可能というものではない特殊な道具によってのみ可能であるため、これは安全性の観点からも好ましいことである。既に記載したように、保持要素を、1つの金属片もしくは互いに隣り合って置かれた2つの金属片から形成することによって他の利点も達成することができる。このとき、1つもしくは2つの金属片は、これら3つの部品がそれ自体で安定した管理可能なユニットを形成するように、ばねによって一体に保持されている。
【0019】
ピン構造の代わりに、もしくはピン構造のさらなる発展形においては、保持プレートを開口部に取り付けた後に保持要素を固定するために固定ピン、固定プラグもしくは固定ねじを設けることができる。前記ねじは、場合によっては、振動に対する保護を行うために手動で締めなくてはならない。
【0020】
ヘッド部が、保持要素の領域に凹部を有している構造によって、開口部の縁に隆起がある場合にも、それが過度のものでなければ、問題とならないという利点が明らかになっている。縁の隆起がほんの少しであれば、接触面が大きくなり、より大きな力を吸収することができる。
【0021】
保持要素は、適切な方法によって曲がる板ばねによって形成することもできる。さらなる発展形によると、板ばねは、本体部に形成した半径方向に延びる空洞に挿入することができる。空洞にスロットもしくは凹部を形成し、ここにばねの凸部および凹部を掛けて、ばねを稼動位置に固定することができる。一方、板ばねは、本体部に形成したねじ孔にねじ込んだヘッドスクリューによって固定されている。この代わりに、板ばねを本体部の表面にスポット溶接もしくは接着することもできる。
【0022】
代わりに、保持プレートは、薄壁のように開口部を有しており、保持部および本体部は独自のヘッド部を有している。ヘッド部および本体部は、ねじによって一体に固定した2つの部品、互いに接着した複数の部品、または他の方法によって永久的にもしくは分離可能に結合した部品とすることができる。
【0023】
複数の保持要素をハンドルの軸線方向に互いに隣り合うように配置することは、有利となりうる。一方で、第1の保持プレートに保持補強材によって接続した第2の保持プレートを、第1の保持プレートと類似した構造を有するようにすることも可能である。
【0024】
特定の構造において、ハンドルは保持要素を有する筐体に、差し込まれ、旋回され、もしくは回転されることができる。ハンドルが細長い構造を有する場合には、ハンドルがその両端に保持プレートを形成し、保持要素がその保持プレートから延びていると有利である。保持要素は、ハンドルの軸線方向もしくはハンドルの軸線に対して垂直方向に、予め可撓的に張力をかけておくことができる。
【0025】
他の実施形態によると、ばね29は、上から見るとU型の輪郭を有する平坦な構造要素部品であり、U型の脚を有する。U型の2本の脚は、最初はU型の横棒から平行に延びる幅の狭い第1部分であり、突起の領域から互いの間の距離を広げる幅の広い第2部分となり、端においてこれらの広がりにほぼ直角に終端する。これらの脚は、薄壁の平面に対して少し傾いた状態で、開口部の縁もしくは端によって支持される。
【0026】
ばねは、0.5mm〜0.8mmの厚さを有することができる。これゆえ、ばねは極めて小さいスペースに取り付けることができる。
【0027】
上述した利点に加えて、所定の条件にさらに適切に適応することのできる実施形態のさらなる利点がある。例えば本体部は、凹部を形成し、かつ、少なくとも1つのばねのU型脚を少なくとも取付け工程の間受けることができるだけの深さを有する、反対側に位置した溝を有することができる。
【0028】
しかし、この溝の幅が、互いに隣り合って配置された複数の平ばねの束を収容できるような幅であると特に好都合である。
【0029】
所定量の平ばねを1つもしくは複数の束に割り当てることで、この束を用いて必要に応じて保持力を適応させることができる。
【0030】
ハンドル等の取付具が取り付けられる板金の厚さの範囲もまた適合させることができる。これを達成するために、平ばねは、異なる取付け領域に対して単純に束ねており、板金の厚さの許容範囲もしくは板金の厚さの範囲を増やしている。
【0031】
他の利点は、平ばねを(上部から)挿入することができ、もしくは(側面から)差し込むことができる本体部を、簡単な方法により製造することのできるという点にある。挿入のために設けられた本体部は、両側が、この両側での横方向の滑りを防止するフランジに開いており、または、一方の側、好ましくは外側が開いて、関連する開口部の寸法を制限したり、少なくとも最後のばね要素を本体部に接着もしくは溶接したりするなどの適切な工程によって、内側において滑りが同様に防がれている。
【0032】
ばねを挿入した本体部の外側断面および、薄壁にある関連する開口部の外側断面は、好ましくは長方形である。
【0033】
本体部は、細長い長方形とすることができ、つまみもしくは握りのついたヘッドを形成することができる。さらに、本体部は、細長い長方形もしくは実質的に正方形を形成することができ、フランジ状のヘッド部の支持面およびばねの端の支持面の間の距離は、2つの薄壁が互いに接続することができるような大きさとすることができる。
【0034】
さらに、本体部は細長い長方形もしくは実質的に正方形を形成することができ、関連するヘッド部はハンドルの一端の支持点とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
図面に示した実施形態を参照しつつ、以下で本発明をより詳細に説明する。
【0036】
図1A、1B、1C、および幾分変更された図1Dは、本発明によって構成されたハンドル10の異なる図を示しており、例えば板金キャビネットのドア14などの薄壁14上にある、この例においては長方形(例えば図2参照)の開口部12に取り付けることのできる少なくとも1つの保持プレート16を有する。板金キャビネットのドア14などの薄壁に取り付けることのできる保持プレート16は、薄壁14の片側(外側)26にある開口部12の縁24に重複するフランジもしくはこの場合においてはハンドルのアイレットなどのヘッド部28と、ヘッド部28に繋がっており薄壁14の開口部12内を摺動させることのできる本体部30と、本体部に担持されており薄壁14の反対側(裏側)32に支持され本体部30とは別個の部分である保持部34を備えている。保持部34は保持要素36から形成されており、保持要素36は本体部30からその外側面に向けて可撓的に突起しており、その自由端は薄壁14の開口部12の縁もしくは端40で本体部を遊びなく支持するための傾斜面38を有している。力の対称性のために、例えば図1A、1Bに従い、互いに反対側に配置され、ばね構造42によって作動する2つの保持要素36−1および36−2、例えば2つの保持要素36−1および36−2に共通するコイルばね42またはコイルばね42−1、42−2(図27A)を、保持要素36が貫通開口部12の縁40方向に力を受けるように設けることが有利である。図4Bに示されているように、保持要素36−1、36−2は、薄壁14の(裏)面32から距離Aの位置に、薄壁14の平面に平行な軸線46の回りに配置されたレバー44とすることもできる。レバー44の回転角度は、停止構造48によって制限されており、図4B中では、保持要素36は薄壁の(裏)面から距離Aの位置にある軸線46の回りに一定範囲で回転可能であるようにように配置されている。
【0037】
図3Aによると、保持要素136−1、136−2は、断面が長方形で薄壁14もしくは22の平面に平行なシリンダ50中を軸線方向に移動可能に配置されたスライド52として配置し、このスライド52は、スライド52間もしくはシリンダ50内に係止するフック構造54によってばね42の押圧力に抗して保持される。フック構造54は、例えば図3Bではフック54であり、図6Bではフック154であり、くさび56もしくはピン156に支持される。
【0038】
図5A、5Bおよび5Cによると、図中の保持要素236は、薄壁214に垂直に延びる軸線58の回りに所定の方法により回転可能であるように配置したレバー236である。
【0039】
またシリンダ50は、ショルダーもしくはフックによってスライドを軸線方向に支持することのできる部分的な隔壁もしくはアンダーカットもしくは開口端60を有することもできる。例えば図8Aは、本体部330を有する保持プレート316を示し、この保持プレートにおいてスライド352は、面取り部62(図8A参照)によって端が取付け面64に達するまで押し込まれた際に、ばね342の力に抗して開口部の端を通って逆行することができる。この位置では、ばね342が2つの留め具要素352を開口部の端に対して押圧し、保持プレート316を薄壁14に確実に接続している。開口部に取り付ける前に保持要素352が外れることを防ぐために、保持要素はフック354によって互いに引っかかっている(図8C参照)。しかし、これら保持要素は、押し込まれ、図8Bに示された位置に達した際に、互いに対して偏向することもできる。図8Dは、中間位置が、持出し状態にある固定プラグによって固定される様子を示す。さらに、固定プラグ66は、ハンドルが取り外されることを防いでおり、ここで保持要素352は、筒状の筐体中へ押し戻すことができないようになっている(図8D参照)。図8F、8Gおよび8Hに個別の部品として示した保持要素には、押圧ばね342用の空間368も備えている。オフセットパス70は、固定プラグ66の先端を受容し、またオフセットパス70により保持要素の持ち上がり動作を制限することができるようになっている。他のオフセット72によって、2つの保持要素は互いに隣り合って摺動するように互いに関して動くことができるようになる。
【0040】
図7Cは、開口部の領域の縁が、大きな荷重のために隆起した板金の薄壁14の断面図である。この場合、隆起した縁部24を受け止めることができるように、ヘッド部の保持要素の部位に凹部があると有利である。これによって保持要素36をさらに押し込むことで遊びなく締め付けを行うことができるようになる。
【0041】
図9Aおよび9Bはそれぞれ、互いに隣り合うように並んだ4対の保持要素からなる保持プレート434を示す、正面図および側面図である。この構造は図4A、4Bに示した構造と類似しているが、この構造には互いに反対側に位置する保持要素436を保持するための共有ピン446が設けられている。軸ピン446は、3つの支持材74によって保持されており、1つの支持材は軸ピンを押圧するように軸ピンの端の波形面を受容する。
【0042】
保持要素436はその端に、ヘッド部428の凹部と共にばね力242による回転パスを制限する突起76を有している。この態様ではまた、摺動構造を有する射出成型金型を通常必要とする溝78はこの場合シールとして設けるものであるが、ヘッド部428および支持材74から形成される本体部を簡単な方法による射出成型によって形成できることが利点である。
【0043】
図11A、11B、11C、11Dによる実施形態においては、保持要素536は、互いに隣り合うように置いた2つの金属片もしくはプラスチック片から形成する。これらは、回転可能なツールもしくは鍵82を回転させた際に、2つの保持要素536−1、536−2がばね542の力に抗して引っ込むことができ、それによってハンドルをドアリーフ514などの薄壁から取り外すことができるようにするための、互いに向かい合った凸部および凹部を形成している。レバー82が自動的に開いた状態になるようにすることで、複数のハンドルがある場合にこれら全てを同時に開いた状態にすることができるようにし、従って全てのハンドルをドアリーフから同時に取り除くことができるようにすることによって、この構造は好適に実現することができる。
【0044】
図11Eおよび11Fによる実施形態においては、ツールはピニオン84を備え、ピニオン84は2つの保持要素636−1、636−2の対応する歯86に噛合し、薄壁の開口部の外へ筐体を引き出すために前記ツールおよびピニオン84を回した際に2つの保持要素が筐体内に引っ込むことができるようにしている。
【0045】
この方法によってハンドルの両側から、すなわちドアリーフの外側からあけることができ、従ってブラインド台を再度分解することができる。
【0046】
一方、図12A、12B、12Cによる実施形態においては、ツールによる開錠は、内側からのみ可能である。
【0047】
保持要素736の45°傾いた傾斜面127(特に図12C、12G参照)によって、これら保持要素736は、チャネル壁129の方向にばね742の圧力によって外側に押し出され、これによりチャネルに摩擦が生じ、保持要素はこの摩擦により十分に固定されるため、図12Aに示した固定プラグ131が不要となる。保持要素736の固定にプラグ131が不要となる場合でも、2つの保持要素736から形成されるオフセット領域139のチャネルカバー137に開口部135を通して開錠鍵133を挿入する場合には、プラグ131は取り除く必要はない。鍵133を図12Aにおいて反時計回りに回転させる場合、鍵のウイング141は、オフセット領域139の端面143を押圧し、保持要素736を図12Iに示した位置に達するまでチャネルに移動させる。この場合、鍵は90°回転され、それ自体で固定されている。こうすることで、図12Aに示されたユニット全体を薄壁714の開口部(図12Dに示されている)から引き出すことができ、これは同様に対応する鍵によって引戻し位置にされる付加的なハンドル要素を含む。
【0048】
図12J、12K、12L、12M、12N、12Oおよび12Pによる実施形態においては、保持要素は、ばね42を受容するための開口部84およびばね842を受容し固定するための2つの向かい合って位置する突起86を有する平坦な金属片によって形成されるため、ハンドルユニットは、保持要素およびばねから形成されていることになる。
【0049】
このユニットを、本体部830に対応する形状の開口部88内に受容することができる(図12K参照)。ばね用に設けた切欠90は、保持要素836用に設けた対応する切欠90よりも短いため、保持要素836を図12Jに示した位置まで押し込む場合、ばね842は接続面を得る。
【0050】
ノブ92をばね用の切欠90の端に配置する場合、ばねをそこに固定することができ、保持要素836が外れることをばね842により防ぐことができる。図18A、18B、18Cによる実施形態は、同じように構成することができる。図18Dの留め具要素および図18Eのばねは、図18F、18Gにおいては固定的に組み立てられた部品として示されている。図18Hでは、保持突起を設けている。さらに、保持要素はこの場合、安定性のために平坦な形状とは異なる形状をしている(図18I参照)。
【0051】
図19A、19B、19Cに示した実施形態においては、関連する保持要素36に側面から挿入した2つのばねを設けている。他方の半数のばね要素は、本体部1030に受容されている。図19Aは、壁素材がとても薄い場合に薄壁の両側に補強プレート94、96が設けられており、補強プレートは保持要素によってクランプされており、薄いドアリーフ1014を固定および支持するという特徴を示している。
【0052】
装飾プレートもしくはパネルを同様の方法によって固定することもできる。
【0053】
図19D、19E、19F、19Gおよび19Hによる実施形態は、互いに隣りに位置し、ばね1144によって一緒に固定されている2つの金属片1136を示し、これら3つの部品は、それ自体で安定、すなわち一体として扱うことができ、必要とあらば、図19Eに示されているように、本体部1130の対応する凹部に挿入することができるハンドルユニットを形成している。
【0054】
この領域に配置したノブ1192を用いれば、前記構造を所定の位置に固定することもできる。
【0055】
図19Hによると、2つの金属部品はより厚く、これら2つを合わせると、ばねを受容することができる。
【0056】
図13A、13B、13Cは、保持部1234をスポット溶接98によってヘッド部1228に固定する実施形態を示す。図13E、13Dにおいては、保持要素として機能する適切に形成した板ばねを、本体部1328にスポット溶接している(溶接1398参照)。
【0057】
図14A、14Bは、板ばね1436を、本体部に形成した半径方向に延びる空洞100に挿入した様子を示す。空洞は、スロット102、もしくは凸部および凹部を形成し、ばね101の凸部および凹部104は後者を所定の位置に固定的に係止する。
【0058】
図15A、15B、15Cおよび15Dに示した配置において、板ばね1536は、本体部1530に形成したねじ孔106にねじ込んだヘッドねじ108によって固定している。カバー111は、誘導性をより高めるために設けることができる。このカバー111は、U型の形状をしており、その脚端はヘッド部1528の凹部113に嵌合している。さらに、これら凹部113は、ばね1536の端のための停止面115および117を形成している。
【0059】
図16A、16B、16Cおよび16Dは、保持プレートが薄壁1614のように開口部119を有するハンドルを示し、ここで保持部1634および本体部1630はそれぞれ固有のヘッド部1628を有している。さらに、図16Dに示した保持プレートは、ヘッドねじによって代替的な固定を行うための孔145を有している。
【0060】
図17A、17Bおよび17Cに示した実施形態において、ヘッド部1728および本体部1730は、2つのねじ17108を用いて互いにねじ留めされた2つの部品である。保持要素1736の対は、安定性を向上させるために、二重で使用され、ねじ構造17108の左右両側に対称に配置されている。
【0061】
図20A〜20Lに示した実施形態において、ヘッド部1828および本体部1830は、互いにねじ留め18107された2つの異なる構造要素部品である。保持要素1836は、細長い孔121を有しており、この孔をねじ18107が通っているため、保持要素1836の軸線方向の動作が制限されている。ハンドルを形成するヘッド部1828は、円周リングシール125用の溝123を有している。
【0062】
図21は、保持プレートの保持要素1936が円錐形ベース147を有するねじによって広げられた、保持プレートの部分断面図である。図23に示された実施形態において、ねじ149のヘッドは、円錐形であり、2つの保持要素2136を別方向に押圧している。
【0063】
ばねが2つの保持要素2036を広げている図22Aによる構造と比較すると、円錐形のねじを有する前記実施形態には、板金の縁が丸まったり、荷重により膨れたりした場合に、ねじを手動で再度締めなおさなくてはならないという欠点がある。ばねを用いた場合には、自動的に再調整を行ったり、自動的に補正を行ったりすることができる。
【0064】
薄壁の開口部は、例えば図2に示されているような長方形である必要は必ずしもない。本来、開口部は、楕円形や円形など他のいかなる形状とすることもできる。円形の実施形態が図22Bに示されているが、この場合、開口部の形状が長方形の場合には得られるが、円形の場合には得ることのできない回転防止ための手段を設ける必要がある場合がある。第1保持プレート(図25Aの上部参照)は、例えば第1および第2保持プレートが互いに接続されている場合には第2保持プレートによって、もしくは図22Bのように互いに離れて配置された2つの円形開口部2012の構造によって、もしくは付加的なピン151によって固定することができる。この付加的なピン151は、ヒンジ部と一体に成型することができ、これらピンを受けるドアリーフの対応する孔がある限りは、回転を防ぐことができる(図22C参照)。
【0065】
図24Aは、ハンドル2210の長手方向断面図であり、このハンドルは、本発明に基づいて細長い長方形の開口部2212に留め具要素2236−1、2236−2によって固定された筐体18内に収めることができる。
【0066】
ハンドル2210は、筐体18によって支持された軸ピン20周りに、ハンドルが完全に筐体内に収まるまで回転することができ、このときハンドルの背部によって筐体の外側は閉じられ、滑らかな面が形成される。
【0067】
図24Bは、図24Aによる配置の背面図を示し、図24Cは、図23Aによる配置の側面図を示す。
【0068】
図25Aは、本発明によって、2つの円形孔2312−1および2312−2に固定され、その2つの端にはそれぞれハンドル軸線方向に配置した保持要素があるハンドルの部分断面を示した長手方向の図である。図25Bは、薄壁2314にある関連する円形孔2312−1および2312−2を示し、図25Cは図25Aによる配置の背面図を示す。ハンドル軸線23に垂直に延びるウェブは、円形孔2312内で、ハンドル軸線23に垂直方向に固定するために設けている。
【0069】
図25Eは、この場合に用いられる、適切な形状の凹部2388に固定されるように係合することのできる(図25Aの上部参照)保持要素2336の形状を示した正面図である。図25Aの下部は、この状態を示す。図25Fは、図25Aの保持要素の側面図である。
【0070】
図26は、ハンドル軸線23の方向に可撓的なクランプを設ける2つの反対側に位置した保持要素2436−1、2436−2を有する、図25Aによるハンドルの他の実施形態を示す。
【0071】
図27Aは、ハンドル2510の他の実施形態を示し、この実施形態において保持要素2536−1および2536−2は、ハンドル軸線23に垂直に延びる凹部に受容されている。この種の凹部は、射出成型金型にスライダを必要としない(金型はこの方向、すなわちハンドル軸線に垂直な方向に開く)ため、射出成型によって簡単に製造することができる。2つの保持要素2536−1および2536−2は、互いに同軸ではないが、互いに一定距離離れて平行である。これは、こうしないと保持要素が短すぎ、軸ガイドが十分には安定でなくなるためである。
【0072】
図27Bは、図27Aの実施形態の側面図である。
【0073】
図27Cは、図27Aによるハンドルの保持要素の一つを示す。
【0074】
図28A〜F、図29A〜F、図30A〜F、および図31A〜Fは、それぞれAの付された図において、ベースプレートから繋がる凸部およびスナップイン型の装置を有する端支持材によって薄壁にある適切な開口部に固定することのできるハンドルの側面図を示しており、ここでは、ばね力に抗して移動可能であり、凸部内に収容されるくさび型プレート2636、2736、2836、および2936は、凸部が傾斜端面端で開口部内を通過した後には、開口部の縁の裏側に嵌合する。
【0075】
Bの付された図は、Aの付されたそれぞれの図に対してハンドルを90°回転させたものの上面図であり、Cの付された図は、Bの付されたそれぞれの図に対してハンドルを左側から見た図であり、Dの付された図は、Aの付されたそれぞれの図に対してハンドルを180°回転させたものの部分断面図であり、Eの付された図は、Aの付されたそれぞれの図に対してハンドルを斜め下から見た斜視図であり、Fの付された図は、Aの付されたそれぞれの図に対してハンドルを斜め上から見た斜視図である。それぞれのハンドルは、図の全てに示されている例えば板金キャビネットドアのような傾いた薄壁に固定されている。
【0076】
これらのハンドルは、その形状に関してのみ異なっており、留め具は同一である。
【0077】
図32Aは、ベースプレートに繋がる凸部およびスナップイン型の装置を有する中心支持材および端支持材によって薄壁にある適切な開口部に取り付けることのできるハンドルの側面図を示しており、ここでは、ばね力に抗して移動可能であり、凸部内に収容されるくさび型プレート3036は、凸部が傾斜端面端で開口部内を通過した後には、開口部の縁の裏側に嵌合する(図32G参照)。
【0078】
図32Bは、図32Aのハンドルを90°回転させたものの上面図であり、図32Cは、図32Bのハンドルを左側から見た図であり、図32Dは、図32Aのハンドルを180°回転させたものの軸線断面図であり、図32Eは、図32Aのハンドルを斜め下から見た斜視図であり、図32Fは、図32Aのハンドルを斜め上から見た斜視図であり、図32Gは、詳細な断面図である。ハンドルは、図の全てに示されている例えば板金キャビネットドアのような傾いた薄壁に固定されている。
【0079】
ここに示したこの種の留め具は、端のみで支持しているわけではなく、ハンドルに沿って少なくとも1箇所以上で付加的に支持しているため、特に長いハンドルに用いるのに適している。
【0080】
図33Aは、ベースプレートから繋がる凸部およびスナップイン型の装置を有する中心支持材および端支持材によって薄壁にある適切な開口部に取り付けることができ、ハンドルバーを有するハンドルの側面図であり、ここでは、ばね力に抗して移動可能であり、凸部内に収容されるくさび型プレート3136は、凸部が傾斜端面端で開口部内を通過した後には、開口部の縁の裏側に嵌合し(図33E参照)、支持材の固定はハンドルバーにおいても同様の方法によって行う。図33Bは、図33Aのハンドルバーの一部を90°回転させた上面図である。図33Cは、図33Aのハンドルを薄壁に取り付けたものを左側から見た図である。図33Dは、図33Aの支持材の拡大正面図である。図33Eは、図33Cの支持材の拡大側面図である。
【0081】
この実施形態は特に、可撓的に使用することができる。
【0082】
図34Aおよび34Bは、取付け開口部として開口部12を設けた例えば板金キャビネットドアなどの薄壁14にハンドル取り付けるためのスナップイン型の留め具を有するハンドル3210を90°回転させた2つの側面図を示す。スナップイン型の留め具は、取付け後に開口部の外側縁もしくは端40を覆うフランジ19を有するヘッド部3228を備え、およびさらにヘッド部3228から繋がっており取付け後に開口部を通って延びる本体部を備えている。その端27において、上から見るとU型で、その脚の端31によって開口部12の内側端40に支持されているばね29を本体部30が固定している。U型のばね29は弾性的に可撓性の凸部39を有しており、この凸部39は、U型脚35から脚35に囲まれた開口37へと繋がっており、取り付けた際には本体部の対応する凹部41に積極的嵌合で受容することができる。
【0083】
特に図35Aおよび35Bからわかるように、ばね29は、上から見るとU型の形状を有する平坦な構造要素部品であり、U型の脚35を有する。U型の2本の脚35は、最初はU型の横棒43から平行に延びる幅の狭い第1部分であり、凸部39の領域から互いの間の距離を広げる幅の広い第2部分となり、端においてこれらの広がりにほぼ直角に終端する(図35Aの45を参照)。これらの脚は、図34Aのように取り付けた際には、薄壁14の平面に対して少し傾いた状態で、開口部の縁40によって支持される。
【0084】
図36からわかるように、溝ベース51を変形させた凹部41から形成され、少なくとも取付け工程の間少なくとも1つのばね29のU型脚35を受けることができるだけ深さを有するような、互いに反対側に位置する溝47、49を、本体部は有する。
【0085】
溝49は、互いに隣り合って配置された複数の平ばね29の束55が、図34Bに示したように適合することのできる幅53を有することができ、ここにおいて平ばね29全体の一連は、共通留め具および支持面57を形成している。各ばねの各脚は互いに独立して動くことができるため、開口部の縁が均一でない場合でも、開口部の縁を特に良好に適合させることができる。これによって、従来技術に比べ全域の圧力を減らした上で、特に安定した取付けが実現する。
【0086】
従って、薄壁には、プラスチックなどの非金属材料を用いることも可能である。
【0087】
ばね束53を有する本体部3230を図37に示したように分割して、それぞれ平ばね29の束を挿入することのできる実際の溝51を形成する、図34Cにおいて点線59で示した2つの本体領域126、226の間に、シャフト61もしくは他の構造を配置することも可能である(図示せず)。ハンドル3210の2つの本体領域126、226を受けるための細長い開口部12の代わりに、本体領域126、226に収容するのにちょうど十分な2つの狭い取付け開口部112、212を設けることもできる。
【0088】
本体部は、実質的に正方形を形成することができ、およびフランジ状のヘッド部の支持面とばね束の端の支持面の間の距離は、2つの薄壁を一緒に接続できるような大きさとすることができる。
【0089】
保持力は、所定数の平ばねを1つもしくは複数の束に割り当てることで、既存の条件に必要とされる大きさに正確に適合させることができる。
【0090】
ハンドルを取り付ける板金の厚さの幅もまた適合させることができる。これを達成するために、厚さがわずか0.5mm〜0.6mmの平ばねを異なる取付け領域に対して単純に束にしており、板金の厚さの許容範囲もしくは板金の厚さの範囲を増やしている。
【0091】
他の利点は、平ばね529(図40)を挿入することができ(図39の上部から)もしくは差し込むことができる(図38の側面から)本体部530を簡単な方法により製造することのできるという点にある。挿入のために設けられた本体部530は、両側が、この両側でのばね529の横方向の滑りを防止するフランジ71に開いており(図39参照)、または、もしくは少なくとも片側、好ましくは外側が、フランジ71のないスリップオン側73において、例えば、関連する開口部112の寸法を制限したり、少なくとも束の最後のばね要素を本体部に接着もしくは溶接したり、もしくは本体部にばねが固定されるようにウェブ43の領域もしくはウェブ43の近傍を押圧することでばね29の部分75を広げたりするなどの、他の適切な工程によって、滑りが防がれている。
【0092】
前記本体部はまた、スライドのない金型を用いることができ、1つの割型で十分である限りにおいては、射出成型によって簡単に製造することができる。
【0093】
図34A〜40による実施形態におけるU型ウェブは実質的に直線形を形成していたのに対し、U型が図示しないV型となるまで(直線)ウェブを短くした実施形態も実現可能である。
【0094】
一方、U型ウェブをM型とすることもできるし、V型を、両側に脚を取り付けることで、図42A、42Bに示されているようなM型(W型を反転させた)へと拡大することができる。
【0095】
V型もしくはM型は、平ばねもしくは平ばねの束を挿入することのできるチャネル77を有する本体部630によって固定することができる。側方の固定は、チャネル内に延びた突起79によって行うことができ、または、チャネルを横断するピン構造を実装することができる。次いで、支持面を有する脚をVもしくはMの端から繋げる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、スイッチキャビネット構造に商業的に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】図1Aは、本発明によるハンドルを取り付けた開口部を有する薄壁の断面図を示し、図1Bは、図1Aに示したハンドルの背面図を示し、図1Cは、図1Aに示したハンドルの側面図を示し、図1Dは、変形態様を示す。
【図2】図2は、本発明によって構成したハンドルに適切な、薄壁にある開口部を示す。
【図3】図3Aは、保持部に関する実施形態を示し、図3Bおよび3Cは、図3Aによる保持部の2つの軸線方向における断面図を示す。
【図4】図4Aは、本発明の他の実施形態の上面図を示し、図4Bは、同一の実施形態の側面図を示す。
【図5】図5Aは、同一の実施形態の断面図を示し、図5Bは、同一の実施形態の側面図を示し、図5Cは、同一の実施形態の底面図を示す。
【図6】図6Aは、本発明によるハンドルの他の実施形態の一部断面側面図を示し、図6Bは、図6Aの右側からの側面図である。
【図7】図7Aは、膨らんだ板金に適切なハンドル配置の側面図であり、図7Bは、異なる構成のハンドルの背面図であり、図7Cは、関連する板金の断面図である。
【図8】図8Aは、図7Bの側面図であり、図8B、8Cは、図8Aによるハンドルの締付け工程中の異なる位置を示し、図8Dは、プラグの角張ったヘッドを示し、図8Eは、図8Aに示した配置の左側からの側面図であり、図8F、8Gおよび8Hは、関連する保持要素の3つの図である。
【図9】図9Aは、本発明による他のハンドルの上面図であり、図9Bは、図9Aの側面図である。
【図10】図10は、図9Aのハンドルに関連する開口部を示す。
【図11】図11A、11B、11C、11Dは、本発明による、鍵を用いて開錠することのできるハンドルの異なる図を示し、図11Eおよび11Fは、鍵を用いて開錠することのできるハンドルの変更実施形態を示す。
【図12】図12A、12Bおよび12Cは、鍵によって開錠することのできる他のハンドルの異なる図を示し、図12Dは、薄壁にある関連する開口部を示し、図12Eおよび12Fは、関連する保持要素の2つの異なる図を示し、図12G、12Hおよび12Iは、稼動中にあるこの保持要素の付加的な図を示し、図12J、12K、12Lは、好適な保持要素の他の実施形態を示し、図12M、12N、12O、12Pは、保持要素の他の実施形態を示す。
【図13】図13A、13B、13Cは、保持プレートに溶接された本体部を持つ実施形態を示し、図13Dおよび13Eは、本体部に溶接された保持ばねを持つ実施形態を示す。
【図14】図14Aおよび14Bは、挿入可能な保持ばねを持つ実施形態を示す。
【図15】図15A、15B、15Cおよび15Dは、保持ばねが本体部にねじ込まれている実施形態を示す。
【図16】図16A、16B、16Cおよび16Dは、保持プレートから離れた保持要素を示した異なる図である。
【図17】図17A、17Bおよび17Cは、本体部がねじ留めされた実施形態を示す。
【図18】図18A、18Bおよび18Cは、本発明の特性を持つ他のハンドルの異なる図を示し、図18D、18E、18F、18Gは、関連する押圧ばねを持つ関連する保持要素の異なる図を示し、図18H、18Iは、保持要素の他の実施形態を示す。
【図19】図19A、19B、19Cおよび19Dは、本発明の特性を持つ他の保持プレートの異なる図を示し、図19E、19F、19Gは、単一の部品としての関連する保持要素を示し、図19Hは、保持要素のT型の形状の正面図を示す。
【図20】図20A、20B、20C、20D、20E、および20Fは、本発明によって取り付けた留め具を持つ他のハンドルの異なる図を示し、図20G、20H、20I、20Jは、関連する保持要素を示し、図20K、および20Lは、関連するねじ孔を設けたシリンダを示す。
【図21】図21は、くさび形ねじを持つ実施形態の断面上面図である。
【図22】図22Aは、円形開口部を持つ実施形態の部分断面上面図であり、図22Bは、図22Aによる2つの円形開口部を必要とする保持プレートの底面図であり、図22Cは、円形開口部および2つのガイド孔を持つ保持プレートの上面図である。
【図23】図23は、図21に類似する、円錐形ヘッドを有するキャビネットの形態のくさび形装置を示した図である。
【図24】図24Aは、本発明による保持要素によって開口部に固定された筐体内に収めることのできるハンドルの長手方向断面図であり、図24Bは、図24Aによる配置の背面図であり、図24Cは、図24Cによる配置の側面図である。
【図25】図25Aは、2つの円形孔に固定することのできる発明によるハンドルの長手方向の部分断面図であり、図25Bは、薄壁にある関連する円形孔を示し、図25Cは、図25Aによる配置の背面図であり、図25Dは、図25Aによる配置の正面図であり、図25Eは、図25Aの保持要素の正面図であり、図25Fは、図25Aの保持要素の正面図である。
【図26】図26は、図25Aによるハンドルの他の実施形態を示す。
【図27】図27Aは、図25Aによるハンドルの他の実施形態を示し、図27Bは、図27Aの実施形態の側面図を示し、図27Cは、図27Aによるハンドルの保持要素の1つを示す。
【図28】図28Aは、スナップイン型の装置を備えるベースプレートから繋がる突起を有する端支持部材によって、薄壁にある適切な開口部に取り付けることのできるハンドルの側面図であり、ばね力に抗して移動可能であり、突起内に収容されるくさび型プレートが、傾斜端面端(図28D参照)が開口部内を誘導された後に開口部の縁の裏側に係合しており、図28Bは、図28Aのハンドルを90°回転させた上面図であり、図28Cは、図28Bのハンドルを左側から見た図であり、図28Dは、図28Aを180°回転させたハンドルの部分断面図であり、図28Eは、図28Aのハンドルを斜め下から見た斜視図であり、図28Fは、図28Aのハンドルを斜め上から見た斜視図であり、前記ハンドルは、図28A〜Fの全てに示されている例えば板金キャビネットドアのような傾いた薄壁に固定されている。
【図29】図29Aは、スナップイン型の装置を備えるベースプレートから繋がる突起を有する端支持部材によって、薄壁にある適切な開口部に取り付けることのできるハンドルの側面図であり、ばね力に抗して移動可能であり、突起内に収容されるくさび型プレートが、傾斜端面端(図29D参照)が開口部内を誘導された後に開口部の縁の裏側に係合しており、図29Bは、図29Aのハンドルを90°回転させた上面図であり、図29Cは、図29Bのハンドルを左側から見た図であり、図29Dは、図29Aを180°回転させたハンドルの部分断面図であり、図29Eは、図29Aのハンドルを斜め下から見た斜視図であり、図29Fは、図29Aのハンドルを斜め上から見た斜視図であり、前記ハンドルは、図29A〜Fの全てに示されている例えば板金キャビネットドアのような傾いた薄壁に固定されている。
【図30】図30Aは、スナップイン型の装置を備えるベースプレートから繋がる突起を有する端支持部材によって、薄壁にある適切な開口部に取り付けることのできるハンドルの側面図であり、ばね力に抗して移動可能であり、突起内に収容されるくさび型プレートが、傾斜端面端(図30D参照)が開口部内を誘導された後に開口部の縁の裏側に係合しており、図30Bは、図30Aのハンドルを90°回転させた上面図であり、図30Cは、図30Bのハンドルを左側から見た図であり、図30Dは、図30Aを180°回転させたハンドルの部分断面図であり、図30Eは、図30Aのハンドルを斜め下から見た斜視図であり、図30Fは、図30Aのハンドルを斜め上から見た斜視図であり、前記ハンドルは、図30A〜Fの全てに示されている例えば板金キャビネットドアのような傾いた薄壁に固定されている。
【図31】図31Aは、スナップイン型の装置を備えるベースプレートから繋がる突起を有する端支持部材によって、薄壁にある適切な開口部に取り付けることのできるハンドルの側面図であり、ばね力に抗して移動可能であり、突起内に収容されるくさび型プレートが、傾斜端面端(図31D参照)が開口部内を誘導された後に開口部の縁の裏側に係合しており、図31Bは、図31Aのハンドルを90°回転させた上面図であり、図31Cは、図31Bのハンドルを左側から見た図であり、図31Dは、図31Aを180°回転させたハンドルの部分断面図であり、図31Eは、図31Aのハンドルを斜め下から見た斜視図であり、図31Fは、図31Aのハンドルを斜め上から見た斜視図であり、前記ハンドルは、図31A〜Fの全てに示されている例えば板金キャビネットドアのような傾いた薄壁に固定されている。
【図32】図32Aは、スナップイン型の装置を備えるベースプレートに繋がる突起を有する中心支持材および端支持部材によって、薄壁にある適切な開口部に取り付けることのできるハンドルの側面図であり、ばね力に抗して移動可能であり、突起内に収容されるくさび型プレートが、傾斜端面端(図32G参照)が開口部内を誘導された後に開口部の縁の裏側に係合しており、図32Bは、図32Aのハンドルを90°回転させた上面図であり、図32Cは、図32Bのハンドルを左側から見た図であり、図32Dは、図32Aを180°回転させたハンドルの部分断面図であり、図32Eは、図32Aのハンドルを斜め下から見た斜視図であり、図32Fは、図32Aのハンドルを斜め上から見た斜視図であり、図32Gは、図29A〜Fの全てに示されている例えば板金キャビネットドアのような傾いた薄壁に固定されたハンドルを示した詳細な断面図である。
【図33】図33Aは、スナップイン型の装置を備えるベースプレートに繋がる突起を有する中心支持材および端支持部材によって、薄壁にある適切な開口部に取り付けることのできるハンドルの側面図であり、ばね力に抗して移動可能であり、突起内に収容されるくさび型プレートが、傾斜端面端(図33E参照)が開口部内を誘導された後に開口部の縁の裏側に係合しており、ここにおいて、支持材の固定はハンドルバーと同様の方法によって行っており、図33Bは、図33Aのハンドルバーを90°回転させた上面図であり、図33Cは、図33Aのハンドル薄壁に取り付けたものを左側から見た図であり、図33Dは、図33Cの支持材の拡大正面図であり:、図33Eは、図33Cの支持材の拡大側面図である。
【図34】図34Aおよび34Bは、本発明によるスナップイン型の留め具を備えたハンドルの異なる図を示す。
【図35】図35Aおよび35Bは、関連する板ばねを示し、この板ばねは複数個を、互いに隣り合うように束として挿入することができる。
【図36】図36は、図35Aのばねに適切なハンドル部を示す
【図37】図37は、2つの開口部に用いるハンドルを示す。
【図38】図38は、側面から摺動させて入れることのできるばね要素を用いた他の実施形態を示す。
【図39】図39は、上部から摺動させて入れることのできるばね要素を用いた他の実施形態を示す。
【図40】図40は、摺動させるのに適切なばね要素を示す
【図41】図41Aおよび41Bは、板ばねの他の実施形態を示す。
【図42】図42Aおよび42Bは、図41の板ばねのハンドルへの適用例を示す。
【符号の説明】
【0098】
10、610、2210、2510、3210 ハンドル
12、112、212、2012、2212、2312 長方形・円形の開口部
14、514、614、714、1014、1614、2314 薄壁、ドアリーフ
16 保持プレート
18 筐体
19 フランジ
20 ピン
22 ウェブ
23 ハンドル軸線
24 開口部の縁
125、225 本体領域
26 薄壁14の正面・外側
27 端
28、428、1228、1328、1528、1628、1728、1828、3228 ヘッド部
29、529 U型のばね、平ばね
30、530、630、830、1130、1530、1630、1730、1830、3230 本体部
31 脚の端
32 薄壁14の背面・内側
34、1234、1634 保持部
35、1536 U型脚、板ばね
36、36−1、36−2、236、436、536、636、736、836、1136、1436、1736、1836、1936、2036、2136、2236、2326、2436、2536、2636、2736、2836、2936、3036、3136 保持要素
37 空洞
38 傾斜面
39 凸部
40 端
41 凹部
42、242、542、742、842 ばね構造
43 U型ウェブ
44 レバー
45 終端
46、446 ピン、軸ピン
47 溝
48 停止構造
49 溝
50 長方形シリンダ
51 溝ベース
52 スライド
53 幅の広いばね束
54 固定フック構造
55 束
56 くさび
57 支持面
58 軸
59 線
60 開口端
61 シャフト
62 面取り部
64 取付け面
66 固定プラグ
368 ばね空間
70 オフセット
71 フランジ
72 オフセット
73 スリップオン側
74 支持材
75 ばね部
76 凸部
77 チャネル
78 溝
79 凸部、ピン
80 棒ロック
82 ツール、鍵、レバー
84 開口部、ピニオン
86 凸部、歯
88、2388 保持要素用凹部
90 ばね用凹部
92、1192 ノブ
94 補強プレート
96 補強プレート
98、1398 スポット溶接
100 空洞
101 ばね
102 スロット、凹部
104 凹部、凸部
106 ねじ孔
18107 ねじ
108、17108 ヘッドねじ
111 カバー
113 凹部
115 停止面
117 停止面
119 開口部
121 細長い孔
123 溝
125 リングシール
126、226 本体領域
127 傾斜面
129 チャネル壁
131 固定プラグ
133 開錠鍵
135 開口部
137 チャネルカバー
139 オフセット領域
141 ウイング
143 端面
145 孔
147 円錐形ベースのついたねじ
149 円錐形ヘッドのついたねじ
151 ピン
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
板金キャビネットドアなどの薄壁(14)にある開口部(12)に取り付けることのできる少なくとも1つの保持プレート(16)と、薄壁(14)の開口部の縁(24)を(外側の)側面(26)で覆うフランジもしくは回転ハンドルなどのヘッド部(28)と、ヘッド部(28)から繋がっており薄壁(14)にある開口部(12)を介して押すことのできる本体部(30)と、本体部(30)に担持されており薄壁(14)の他方の(裏側の)側面(32)に支持された、本体部(30)とは別体の部分である保持部(34)を備えており、保持部(34)が保持要素(36)から形成され、保持要素(36)が本体部(30)からその外側面の方向に可撓的に突出しており、薄壁(14)の開口部(12)の縁もしくは端(40)で本体部を遊びなく支持するための傾斜面(38)を自由端に有しているハンドル(10)であって、互いに反対側に配置された2つの保持要素(36−1、36−2)を設け、これら保持要素は、ばね構造(42)、特には2つの保持要素(36−1、36−2)に共通の1つのコイルばねもしくは2つのコイルばね(42−1、42−2)等の押圧要素または円錐形のねじ(147、149)などのくさび構造により作動されることを特徴とするハンドル。
【請求項2】
前記保持要素(36)が、薄壁(14)の平面に平行に延びる軸線(46)の周りに所定の方法で回転することができるように、薄壁(14)の(背)面から距離(A)だけ離間して配置したレバー(44)であることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル。
【請求項3】
前記保持要素(36)が、薄壁(14)に対して垂直に延びる軸線(58)の周りに回転することができるように配置したレバー(236)であることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル。
【請求項4】
前記保持要素(36)が、シリンダ(50)中で移動可能であるように配置したスライド(52)であり、前記シリンダは、薄壁の平面に平行に置かれ、断面が長方形で、スライド自体同士もしくはシリンダ中を固定しているフック構造によって押圧ばねの力に抗して保持されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル。
【請求項5】
前記保持要素(36)が、シリンダ中で移動可能であるように配置した金属などの剛体材料によるスライドであり、前記シリンダは、薄壁の平面に平行に置かれ、断面が長方形で、スライドの間に配置されたピン構造によって押圧ばねの力に抗して保持されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル。
【請求項6】
前記シリンダが、ショルダーもしくはフックによってスライドを軸方向に支持することのできる部分的な隔壁、アンダーカットもしくは開口端を有することを特徴とする、請求項4もしくは5に記載のハンドル。
【請求項7】
前記保持要素が、渦巻き押圧ばねを少なくともその直径の一部によって受ける開口部を有することを特徴とする、請求項1に記載のハンドル。
【請求項8】
ばね要素を放射状に保持する凸部が、開口部内に突出していることを特徴とする、請求項7に記載のハンドル。
【請求項9】
前記保持要素が、互いに隣り合って置かれた2つの平坦な金属片から形成され、これらの平坦な金属片がそれぞれ開口部を有し、これら2つの開口部によって1つの空間が形成され、この空間の少なくとも直径の一部で、渦巻き押圧ばねを受容することを特徴とする、請求項7もしくは8に記載のハンドル。
【請求項10】
前記保持要素が、互いに隣り合って置かれた2つの金属片から形成され、これら金属片が互いに対する軸スライド動作を制限する互いに向かい合った凸部および凹部を形成していることを特徴とする、請求項7もしくは8に記載のハンドル。
【請求項11】
前記保持要素が、互いに隣り合って置かれた2つのプラスチック片もしくは金属片(636−1、636−2)から形成され、これらが、凸部および凹部を形成し、これら凸部および凹部は、互いに向かい合っており、ツールもしくは鍵が回転されたときにプラスチック片もしくは金属片が互いに関してばね力に抗して移動するように、回転可能なツールもしくは鍵に係合していることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル。
【請求項12】
前記保持要素が、1つの金属片もしくは互いに隣り合って置かれた2つの金属片(836)から形成され、1つもしくは2つの金属片は、これら2つもしくは3つの部品がそれ自体で安定した管理可能なユニットを形成するように、ばね(892)によって一体に保持されていることを特徴とする、請求項7〜11のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項13】
固定ピン、固定プラグもしくは固定ねじ(131)を、開口部に保持プレートを取り付けた後に保持要素(736)を固定するために設けることを特徴とする、請求項5に記載のハンドル。
【請求項14】
前記ヘッド部(28、図7A)が、保持要素(36)の領域に凹部(74)を有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項15】
板金キャビネットドアなどの薄壁(14)にある開口部(12)に取り付けることのできる少なくとも1つの保持プレート(16)と、薄壁(14)の開口部の縁(24)を(外側の)側面(26)で覆うフランジもしくは回転ハンドルなどのヘッド部(28)と、ヘッド部(28)から繋がっており薄壁(14)にある開口部(12)を介して押すことのできる本体部(30)と、本体部(30)に担持されており薄壁(14)の他方の(裏側の)側面(32)に支持された、本体部(30)とは別体の部分である保持部(34)を備えており、保持部(34)が保持要素(36)から形成され、保持要素(36)が本体部(30)からその外側面の方向に可撓的に突出しており、薄壁(14)の開口部(12)の縁もしくは端(40)で本体部を遊びなく支持するための傾斜面(38)を自由端に有しており、前記保持要素が適切に曲がる板ばね(1136、1436、1536)から形成されているハンドル(10)であって、板ばね(1436)が、本体部に形成した半径方向に延びる空洞(100)に挿入されていることを特徴とするハンドル。
【請求項16】
前記空洞(100)が、スロットもしくは凹部(102)を形成し、ばねの凸部および凹部(104)が後者を稼動位置に固定的に係止することを特徴とする、請求項15に記載のハンドル。
【請求項17】
前記板ばね(1536)が、本体部(1530)に形成したねじ孔(106)にねじ込んだヘッドねじ(108)によって固定されていることを特徴とする、請求項15に記載のハンドル。
【請求項18】
前記板ばね(1336)が、本体部に形成した面にスポット溶接(98、1398)もしくは接着されていることを特徴とする、請求項15に記載のハンドル。
【請求項19】
前記保持プレートが、薄壁(1614)のように開口部(119)を有し、保持部(1634)および本体部(1630)がそれぞれ独自のヘッド部(1628)を有していることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル。
【請求項20】
前記ヘッド部(1728)および本体部(1730)が、一体にねじ留めされた2つの部品であることを特徴とする、請求項19に記載のハンドル。
【請求項21】
前記ハンドルの軸線方向に複数の保持要素(2536−1、2536−2)が互いに隣り合うように配置されていることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項22】
ハンドルバーによって第1の保持プレートに接続された第2の保持プレートが、第1の保持プレートと同様の構造を有する(図28D)ことを特徴とする、請求項1〜21のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項23】
前記ハンドル(2010)が、保持要素(2136−1、2136−2)を有する筐体(2230)に、差し込まれ、旋回され、もしくは回転されることができることを特徴とする、請求項1〜22のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項24】
前記ハンドルが細長い形状を持ち、その両端に保持プレート(2136−1、2136−2)を形成しそこから保持要素(2336、2436−1、2436−2)が繋がっていることを特徴とする、請求項1〜22のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項25】
前記保持要素(2336、2436−1、2436−2)は、ハンドル軸線(23)方向に、予め可撓的に張力がかけられていることを特徴とする、請求項24に記載のハンドル。
【請求項26】
前記保持要素(2536−1、2536−2)は、ハンドル軸線(23)に対して垂直方向に、予め可撓的に張力がかけられていることを特徴とする、請求項24に記載のハンドル。
【請求項27】
板金キャビネットドアなどの薄壁(14)にある開口部(12)に取り付けることのできる少なくとも1つの保持プレート(16)と、薄壁(14)の開口部の縁(24)を(外側の)側面(26)で覆うフランジもしくは回転ハンドルなどのヘッド部(28)と、ヘッド部(28)から繋がっており薄壁(14)にある開口部(12)を介して押すことのできる本体部(30)と、本体部(30)に担持されており薄壁(14)の他方の(裏側の)側面(32)に支持された、本体部(30)とは別体の部分である保持部(34)を備えており、保持部(34)が保持要素(36)から形成され、保持要素(36)が本体部(30)からその外側面の方向に可撓的に突出しており、薄壁(14)の開口部(12)の縁もしくは端(40)で本体部を遊びなく支持するための傾斜面(38)を自由端に有しており、取付け後に開口部(12)の外側縁もしくは端(40)を覆うフランジ(19)を有するヘッド部(3228)を備え、さらにヘッド部(3228)から繋がっており、取付け後に開口部を通って延びており、その端(27)に脚の端(31)によって開口部(12)の内側端(40)上に支持されているほぼU型のばね(29)を保持している本体部(30)を備えるハンドル(10)であって、ばね(29)が、平面に対して平坦構造要素部品であり、ばねが取付けた際に薄壁(14)の平面に対して少し傾いた状態で、開口部の縁もしくは開口部の端(40)に支持されるように端がその延びる方向に実質的に垂直に終端するU型脚(35)を有することを特徴とするハンドル。
【請求項28】
前記U型の底棒が、実質的に直線を形成する(図35A)ことを特徴とする、請求項27に記載のハンドル。
【請求項29】
前記U型の底棒を、U型が実質的にV型となるまで短くしたことを特徴とする、請求項27に記載のハンドル。
【請求項30】
前記U型の底棒が、実質的にM型もしくはW型の線を形成する(図41A)ことを特徴とする、請求項27に記載のハンドル。
【請求項31】
上から見るとU型のばね(29)が、弾性的に可撓性の凸部(39)を有しており、前記凸部(39)が、U型脚(35)から脚(35)に囲まれた開口(37)へと繋がっており、取り付けた際には本体部の対応する凹部(41)に積極的嵌合で受容することができ、U型のばね(29)が、弾性的に可撓性の凸部(39)を有しており、前記凸部(39)が、U型脚(35)から脚(35)に囲まれた開口(37)へと繋がっており、取り付けた際には本体部の対応する凹部(41)に積極的嵌合で受容することができる(図34A、34B)ことを特徴とする、請求項28に記載のハンドル。
【請求項32】
前記U型の底棒から延びた脚(35)が、最初は平行に延びる幅の狭い第1部分であり、凸部(39)の領域から互いの間の距離を広げる幅の広い第2部分となり、端においてこれらの広がりにほぼ直角に終端し、この終端は、取り付けた際には、薄壁(14)の平面に対して少し傾いた状態で、開口部の縁40によって支持されていることを特徴とする、請求項31に記載のハンドル。
【請求項33】
前記本体部が、溝ベース(51)の深さを変化させた凹部(41)を形成し、少なくとも取付け工程の間少なくとも1つのばね(29)のU型脚(35)を受けることができる深さを有するような、互いに反対側に位置する溝(47、49)を有することを特徴とする、請求項32に記載のハンドル。
【請求項34】
前記ばね(628)が、本体部(624)に固定されているチャネル(76)内に固定されていることを特徴とする、請求項28、29もしくは30に記載のハンドル。
【請求項35】
前記ばね(628)のU型の底棒が、本体部(630)から突出した凸部もしくはピン(79)によって固定されていることを特徴とする、請求項34に記載のハンドル。
【請求項36】
前記溝もしくはチャネル(77)が、互いに隣り合って配置された複数の平ばねの束を収容することができるだけの幅を有することを特徴とする、請求項27〜35のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項37】
前記本体部(630)および薄壁(14)にある関連する開口部(12)の外側断面が長方形であることを特徴とする、請求項27〜35のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項38】
前記本体部(624)が、細長い長方形であり、つまみもしくは握り(66)を有するヘッド(618)を形成することを特徴とする、請求項27〜37のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項39】
前記本体部が、細長い長方形もしくは実質的に正方形を形成し、フランジ状のヘッド部(418)の支持面とばねの端(444)の支持面の間の距離が、2つの薄壁(416、16)を一緒に接続することができるように大きくされていることを特徴とする、請求項27〜37に記載のハンドル。
【請求項40】
前記本体部が、細長い長方形もしくは実質的に正方向を形成し、関連するヘッド部が、ハンドルの一端の支持点であることを特徴とする、請求項27〜37のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項41】
前記ばねが、0.5mm〜0.8mmの厚さを有することを特徴とする、請求項27〜40のいずれか一項に記載のハンドル。

【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図11F】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図12F】
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【図12G】
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【図12H】
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【図12I】
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【図12J】
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【図12K】
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【図12L】
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【図12M】
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【図12N】
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【図12O】
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【図12P】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図13E】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図18D】
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【図18E】
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【図18F】
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【図18G】
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【図18H】
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【図18I】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図19E】
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【図19F】
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【図19G】
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【図19H】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図20E】
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【図20F】
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【図20G】
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【図20H】
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【図20I】
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【図20J】
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【図20K】
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【図20L】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図25D】
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【図25E】
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【図25F】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図27C】
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【図28A】
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【図28B】
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【図28C】
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【図28D】
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【図28E】
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【図28F】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図29D】
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【図29E】
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【図29F】
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【図30A】
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【図30B】
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【図30C】
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【図30D】
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【図30E】
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【図30F】
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【図31A】
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【図31B】
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【図31C】
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【図31D】
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【図31E】
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【図31F】
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【図32A】
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【図32B】
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【図32C】
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【図32D】
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【図32E】
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【図32F】
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【図32G】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図33D】
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【図33E】
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【図34A】
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【図34B】
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【図35A】
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【図35B】
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【図36】
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【図37】
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【図41A】
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【図41B】
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【図42A】
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【図42B】
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【公表番号】特表2008−513636(P2008−513636A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531678(P2007−531678)
【出願日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【国際出願番号】PCT/EP2005/009929
【国際公開番号】WO2006/032403
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(506254581)