閲覧履歴提示システム
【課題】 ユーザは、一度は閲覧したことのあるホームページであっても、そこから所望の情報を効率的に取得できない場合があった。
【解決手段】 第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析部と、第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索部とを有することを特徴とする情報処理装置を提供する。
【解決手段】 第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析部と、第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索部とを有することを特徴とする情報処理装置を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの現在位置あるいは移動先に関連する情報を、ユーザが事前に閲覧したホームページの閲覧履歴から検索し、ユーザに提示することが可能な情報処理装置、閲覧履歴提示方法および関連するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)、PC(Personal Computer)等さまざまな情報端末をインターネットに接続することができ、ユーザは、インターネット上に開設されたホームページをそれらの情報端末を介して自由に閲覧し、情報を収集することができる。ユーザは、頻繁に確認したいホームページや頻度は少ないが再度確認したいホームページのURL(Uniform Resource Locator)及びそのホームページのタイトル(<TITLE>タグの内容)を情報端末に記憶することができる。
【0003】
こうして記憶されるURLとタイトルはブックマーク、こうした機能はブックマーク機能と呼ばれる。そして、次回のアクセス時には、ユーザが情報端末に記憶されたブックマークを選択するだけでホームページにアクセスすることができ、ユーザは、URLの入力を省略して、目的のホームページに素早くアクセスすることができる。
【0004】
近年、無線通信網が整備され、ユーザは外出先にてもインターネットへアクセスすることがある。そこで、家庭や会社で収集した情報を外出先でも使用することを可能にする従来技術が提案されている。例えば、外出先の情報端末から社内あるいは家庭内のサーバにアクセスして、そのサーバに格納される情報(ブックマークや営業支援情報等)を参照するシステム、情報処理装置等が提案されている(特許文献1〜3参照)。
【0005】
また、ブックマークを管理する方法として、ユーザがブックマークを登録する際に、タイトル以外の付加的な情報を記録し、登録されたホームページを効率よく利用可能とする技術が提案されている(特許文献4参照)。
【0006】
従って、ユーザは、従来技術を利用して、インターネットを利用した情報収集の一つとして、例えば、現在地周辺の情報又はこれから向かう目的地周辺の情報を収集する場合に、家庭や会社において、現在地周辺の情報や目的地周辺の情報を収集する際にホームページ(のURL)をブックマークに記憶しておけば、外出先であっても、PDAや携帯電話等の情報端末を使用してそのブックマークを参照して、現在地周辺情報や目的地周辺情報を取得することができる。
【特許文献1】特開2001−216408号公報
【特許文献2】特開2002−24513号公報
【特許文献3】特開2003−67328号公報
【特許文献4】特開2002−49644号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術においては、外出先の情報端末から、会社や家庭のPCに格納された複数のブックマークを取得できるとしても、ブックマークが整理されていない場合、雑然としたブックマークの中から、所望の情報(例えば、現在地周辺の情報又は目的地周辺の情報)を探し出すことは手間がかかる。これは、ブックマークから判別するそのホームページのタイトルだけでは、記載内容が不明な場合、そのホームページの内容を再度ユーザが閲覧し確認し直す必要があるためである。
【0008】
また、ブックマークの登録法を工夫しても、そもそも一度閲覧はしたもののブックマークとして記憶されていないホームページは、再度検索ページを利用するなどして探し出さなければならない。すると、あるホームページからのリンクでしか到達できないホームページは、ユーザがリンク元のホームページへのアクセス方法を思い出せない限り二度と閲覧できず、大量のホームページの中に埋もれてしまう。
【0009】
こうして、ユーザは、一度は閲覧したことのあるホームページであっても、そこから所望の情報(例えば、現在地又は目的地周辺に関する情報)を効率的に取得できない場合があった。そこで本発明の目的は、ユーザに対する作業負担を低く抑えつつ、ユーザが所望する情報を含むホームページを、ユーザが閲覧したことのあるホームページから提示する情報処理装置を提供することにある。好ましくは、ユーザが外出先で操作性の低い情報端末を使用する場合にも、簡易に情報を取得することを可能にする情報処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は、本発明の第一の側面によれば、第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析部と、第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索部とを有することを特徴とする情報処理装置を提供することにより達成される。
【0011】
上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記記憶部には、前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶する。
【0012】
上記発明の側面においてより好ましい別の実施例によれば、前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、前記閲覧履歴解析部は、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶する。
【0013】
また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、前記情報検索部は、前記場所情報に基づき前記記憶部を検索し、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データを抽出する。また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報とすることができる。
【0014】
また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所を抽出し、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所を緯度経度に変換して前記場所情報として記憶し、前記情報検索部は、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報を受信し、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データを抽出する。
【0015】
また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記情報検索部は、前記場所の指定として住所を特定する情報を受信すると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所を緯度経度に変換して検索を実行する。また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記住所として、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかが使用される。
【0016】
また上記目的は、本発明の第二の側面によれば、コンピュータを、第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析手段と、第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索手段として機能させるためのプログラムを提供することにより達成される。
【0017】
また上記目的は、本発明の第三の側面によれば、第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析工程と、第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索工程とを有することを特徴とする閲覧履歴提示方法を提供することにより達成される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ソースファイルのタグや本文を解析することで、所定の主題に沿う情報がURLに対応付けられて閲覧履歴として蓄積され、後にユーザの情報検索要求に対し適切な情報を応答することが可能になる。また、この閲覧履歴の蓄積には、ブックマークとは異なり、ユーザの明示的な登録指令等ユーザの介入を必要とせず、ユーザの負担が軽い。
【0019】
従って、例えば、ユーザが一度でも閲覧したホームページから場所を特定する情報(場所情報)が抽出され、URLに対応付けられて、情報処理装置に閲覧履歴として格納される。そして、ユーザは、駅名や、ホットスポット名、イベント会場等の施設名、現在位置の住所等を情報処理装置に入力すれば、ユーザが一度でも閲覧したことのあるホームページのうち、その指定場所に関連する情報を含むもののURLを簡単に入手することができる。
【0020】
こうして、ユーザがその指定場所に関する情報を含むホームページを一度でも閲覧していれば、そのとき明示的にURLをブックマークに登録しなくても、後に、その指定場所に関する情報に簡単にアクセスすることができる。また、ブックマークと異なり、明示的なユーザの登録指示が無くても蓄積される閲覧履歴を使用する点、場所情報の抽出は自動的に行われ、人手により閲覧履歴を管理する必要もない点が利点として挙げられる。更に、GPS(Global Positioning System)機能付きの携帯電話を使用すれば、現在位置の緯度経度情報がボタン操作で送信され、情報処理装置に入力されるので、ユーザの入力作業が軽減され、ユーザが使いやすいものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲はかかる実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
【0022】
図1は、本実施形態における閲覧履歴提示システムの構成例である。家庭内端末101は、家庭や会社で使用される情報端末であり、図1ではノートブック型PCである。家庭内端末101は、家庭内ネットワーク2に接続されており、図示省略されたルータ、モデム等を介してインターネット3に接続され、ユーザは、家庭内端末101を使用してホームページの閲覧ができる。
【0023】
家庭内ネットワーク2には、更に、サーバ1が接続される。このサーバ1は、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページを閲覧履歴として格納し、ユーザが後に再度同じホームページを閲覧したい場合、閲覧履歴の内容を読み出して表示するので、インターネット3へのアクセスが発生しない分高速な処理を可能にしている。閲覧履歴の格納は、ブックマークとは異なり、ユーザが明示的に記憶を指示しなくても(サーバ1の記憶容量の許す範囲で)行われる。
【0024】
このようなサーバ1を実現するにはいくつかの方法が考えられる。例えば、サーバ1がプロキシサーバ兼キャッシュサーバとして機能するサーバであれば、家庭内端末101を利用して閲覧されるホームページを記憶することができる。また、サーバ1が、ルータとして機能するサーバであれば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に関するアクセスを監視することで、家庭内端末101を利用して閲覧されるホームページに関する情報を閲覧履歴として記憶することができる。
【0025】
ユーザは、外出先においても、インターネット3にアクセスすることが可能である。ユーザが外出するときに持ち出す情報端末(以下、外出端末と呼ぶ)は、携帯性を考慮し小型のものが多く、例えば、図1では、PDA102や携帯電話103である。ユーザは、外出端末を利用して、インターネット経由で家庭内ネットワーク2に接続されたサーバ1にアクセスできる。
【0026】
本実施形態においては、サーバ1が、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページから、所定の主題に沿う情報を抽出して蓄積し、ユーザにより指定される、所定の主題の下位に属する分野を特定する情報をサーバ1が受信することにより、サーバ1が、蓄積された閲覧履歴の中から、指定された分野に関連する情報を含むホームページを検索し、ユーザの外出端末に検索結果であるURLのリストを送信するものである。こうして、仮に外出端末の操作性が低くても、ユーザは、面倒な検索語句の入力をすることなく、かつ、再度ホームページの検索を行うことなく、家庭内端末101にて閲覧したことのある関連ホームページにアクセスでき、必要な情報を効率的に入手することができる。
【0027】
所定の主題とは、例えば、「場所」、「時間」、「犬」等である。そして、所定の主題の下位に属する分野とは、「場所」であれば、具体的な住所、駅名、郵便番号、施設名等であり、「時間」であれば、具体的な日時あるいは期間であり、「犬」であれば、犬の種類名、犬の飼育法、ペットショップ店情報等である。
【0028】
図2は、本実施形態におけるサーバ1の構成ブロック図である。図2のサーバ1は、デスクトップ型PCの本体部であり、バス20を介して互いに接続される制御部11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、ネットワークインタフェース(I/F)14、周辺機器接続用インタフェース(I/F)15を含む。
【0029】
制御部11は、図示省略されたCPU(Central Processing Unit)を含み、RAMのプログラムを実行し、サーバ1に含まれる各部を制御する。RAM12は、サーバ1の処理における演算結果やプログラムが一時的に格納される記憶手段である。記憶部13は、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段であり、各種データやRAMへ読み出される前のOS(Operating System)等のプログラムが格納される。
【0030】
周辺機器I/F15は、サーバ1に周辺機器を接続するためのインタフェースであり、USB(Universal Serial Bus)ポートや、PCIカードスロット等である。周辺機器は、プリンタ、
TVチューナ、SCSI(Small Computer System Interface)機器、オーディオ機器、メモリカードリーダライタ、ネットワークカード、無線LANカード、モデムカード、キーボードやマウス、ディスプレイ装置など多岐に渡る。
【0031】
ネットワークI/F14には、ネットワーク2(インターネット3を含む)を介して送受信する信号またはデータが入出力される。ネットワークI/F14は、上述した周辺機器I/F15を介して外部接続されるネットワークカード、無線LANカード、モデムカード等の通信カードがあれば、省略されてもよい。なお、サーバ1をノートブック型PCで実現する場合には、図2に示される他に、キーボード、タッチパッド等の入力部、液晶ディスプレイ等の出力部が本体に備えられている。
【0032】
また、図1に示される情報端末(家庭内端末、外出端末を含む)の構成も図2に示される構成と同様である。ただし、ノートブック型PC101、PDA102、携帯電話103の場合、キーボード、ボタン、タッチパッド等の入力部、液晶ディスプレイ等の表示部が本体に備えられている。
【0033】
図3は、本実施形態の概念を説明するサーバ1の機能ブロック図である。サーバ1の制御部11は、閲覧履歴解析部31、情報検索部32を含んでいる。これらの機能部は、制御部11に備えられる図示省略されたCPUで実行されるプログラムとして実現することも、ハードウェアにより実現することも可能である。
【0034】
サーバ1の記憶部13には、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページを閲覧履歴として格納する閲覧履歴データベース(以下閲覧履歴DBと略)33、閲覧されたホームページの内容から所定の主題に沿う情報(例えば、場所情報(場所を示唆する情報)や時間情報(時間を示唆する情報))を抽出するための主題抽出ルールリスト21、所定の主題に沿う情報の記述がソースファイルにて後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リスト22が格納される。他に、ユーザからのリクエストに対し表示すべき結果を選別するのに使用される各種リストが格納されてもよい。
【0035】
閲覧履歴解析部31は、家庭内端末101から閲覧されたホームページのURL及びソースファイルを受信し(INPUT1)、ソースファイルから、主題抽出ルールリスト21、主題想起語句リスト22に基づき、所定の主題に沿う情報を抽出して内容を解析し、解析結果、URL、ソースファイル等を閲覧履歴DB33に格納する(STORE ANALYSIS)。ここで、ソースファイルとは、ホームページを情報端末の画面に整形表示するウェブブラウザが解釈可能なマークアップ言語などで記述されたテキストファイルを指す。
【0036】
情報検索部32は、外出端末103からの情報検索要求を、ユーザにより指定される、所定の主題の下位に属する分野を特定する情報(例えば、場所の指定や時間の指定)と共に受信し(INPUT2)、条件に合致する情報があるか閲覧履歴DBを検索する(QUERY)。そして、得られる検索結果(RESULT)を、情報検索要求を送信した外出端末103に対して送信する(OUTPUT)。
【0037】
こうして、本閲覧履歴提示システムを利用すると、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページから、予め設定される所定の主題に関する情報が抽出され、URLに対応付けられてサーバ1に蓄積される。そして、ユーザは、外出先からであっても、所定の主題の下位に属する分野(所定の主題に関する、具体的な値や語句)をサーバ1に入力することにより、関連する情報を含むホームページのうち、ユーザが閲覧したことのあるホームページのURL等を簡単に取得し、クリックするだけで該当ホームページを表示することができる。従って、家庭や会社内で収集した情報を効率的に外出先で活用することが可能になる。
【0038】
以下、所定の主題をより具体的に特定した場合の例を説明する。以下の具体例は、所定の主題に沿う情報として、場所を特定する情報(場所情報)と、時間を特定する情報(時間情報)を組み合わせて用いる。
【0039】
つまり、主題としては、「場所」と「時間」であり、本具体例においては、サーバ1が、家庭内端末101を介して閲覧されたホームページから「場所」「時間」に関する記載を抽出して格納し、後に、ユーザからの情報検索要求として、「場所」「時間」が指定された場合に、指定された「場所」「時間」に関連するホームページのURL等を情報検索要求を送信した情報端末に送信するものである。なお、本具体例において使用される外出端末には、自端末の位置情報をGPS機能を使用してサーバ1に送信可能な端末が使用されるものとする。また、サーバ1の記憶部には、場所情報に基づく情報選択の方針を決定する検索範囲と、時間情報に基づく情報選択の方針を決定するモードとが予め格納されるものとする。
【0040】
図4は、本実施形態の具体例におけるサーバ1の機能を説明するブロック図である。図3と同一の構成箇所には同一の番号を振り、その詳細な説明は略す。
【0041】
サーバ1の記憶部13には、図3にて説明した閲覧履歴DB33の他、閲覧されたホームページの内容に含まれる場所情報や時間情報を抽出し、ユーザからのリクエスト(情報検索要求)に対し表示すべき結果を選別するのに使用される各種リスト34が格納される。
【0042】
閲覧履歴解析部31は、家庭内端末101から閲覧されたホームページのURL及びソースファイルを受信し(INPUT1)、ソースファイルに含まれる場所情報、時間情報を抽出して内容を解析し、解析結果、URL、ソースファイル等を閲覧履歴DB33に格納する(STORE ANALYSIS)。
【0043】
情報検索部32は、外出端末103からの情報検索要求を、ユーザが取得した場所を特定する情報(場所の指定)と共に受信し(INPUT2)、条件に合致する情報があるか閲覧履歴DBを検索する(QUERY)。そして、得られる検索結果(RESULT)を、情報検索要求を送信した外出端末103に対して送信する(OUTPUT)。INPUT2において、時間を特定する情報(時間の指定)を受信し、指定された時間に合致する情報をユーザに提示することも可能だが、以下の具体例においては、予め設けられた時間条件リストにより設定されるモードに従って、現在時刻を基に選別される情報をユーザに提示するものとする。
【0044】
続いて、サーバ1の記憶部13に格納される各種リスト34及び閲覧履歴DB33のデータ構成を具体的に説明する。まず、閲覧履歴DBの構築に使用されるリストを説明する。
【0045】
図5は、本実施形態の具体例に使用される場所情報抽出ルールリスト41のデータ構成例である。図5の場所情報抽出ルールリスト41は、「ルール番号」、「条件」、「抽出法」というデータ項目を含む。「ルール番号」は、各ルールを識別する番号である。場所情報の抽出の際は、ルール番号の若いルールから順に適用される。
【0046】
「条件」は、ソースファイルから場所情報を抽出するための条件を示す。そして、「抽出法」は、「条件」に合致する場合、場所情報を特定する方法を示す。例えば、ルール番号1であれば、ソースファイルにて、XML(eXtensible Markup Language)タグとして、場所情報の記述が後続する可能性の高い語句(場所想起語句)が使用されているかを判別する。例えば、<住所>xxx</住所>のようなタグである。そして、その「抽出法」に従い、住所タグ(<住所>〜</住所>)に囲まれた内容(xxx)を場所情報として抽出する。
【0047】
他に、ソースファイルに都道府県名、市町村名、駅名が含まれている場合、場所情報を抽出するためのルールや、タグ以外の箇所で場所想起語句が含まれている場合、場所情報を抽出するためのルールが記載される。なお、場所情報の抽出処理の詳細な説明は図16で後述する。
【0048】
図6は、本実施形態の具体例に使用される場所想起語句リスト42のデータ構成例である。場所想起語句は、上述したが、場所情報の記述が後続する可能性の高い語句のことである。例えば、「住所」という語句がソースファイルで使用されていれば、その後に続くのは、番地まで含む詳細な住所情報等場所を特定する情報である可能性が高い。
【0049】
これは、「アドレス」や「address」という語句でも同じことである。他にも、「場所」、「開催地」、「実行地」、「主催地」、「会場」、「郵便番号」、「〒」といった語句が場所想起語句に該当する。新たに、場所想起語句が発見される場合には、場所想起語句リスト42にその語句を追加して更新することで、より場所情報が抽出されやすくなる。
【0050】
図7は、本実施形態の具体例に使用される都道府県名リスト43のデータ構成例である。このリストは、ソースファイルに都道府県名が含まれることにより場所情報が抽出される場合に参照される。
【0051】
図7の都道府県名リスト43は、「都道府県名」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、抽出された場所情報を緯度・経度に変換して閲覧履歴DB33に格納するため、各都道府県名に対し、緯度・経度が対応付けられる。都道府県名に対応する緯度・経度は、例えば、都道府県庁所在地の住所を基にして予め定められる。
【0052】
図8は、本実施形態の具体例に使用される市町村名リスト44のデータ構成例である。このリストは、ソースファイルに市町村名が含まれることにより場所情報が抽出される場合に参照される。
【0053】
図8の市町村名リスト44は、「市町村名」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、抽出された場所情報を緯度・経度に変換して閲覧履歴DB33に格納するため、各市町村名に対し、緯度・経度が対応付けられる。市町村名に対応する緯度・経度は、例えば、市役所や町村役場の所在地の住所を基にして予め定められる。
【0054】
図9は、本実施形態の具体例に使用される駅名リスト45のデータ構成例である。このリストは、ソースファイルに駅名が含まれることにより場所情報が抽出される場合に参照される。
【0055】
図9の駅名リスト45は、「駅名」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、抽出された場所情報を緯度・経度に変換して閲覧履歴DB33に格納するため、各駅名に対し、緯度・経度が対応付けられる。市町村名に対応する緯度・経度は、駅の所在地の住所を基にして予め定められる。
【0056】
図10は、本実施形態の具体例に使用される郵便番号リスト46のデータ構成例である。このリストは、場所想起語句リスト42(図5参照)に含まれる郵便番号(〒でもよい)により場所情報が抽出される場合に参照される。
【0057】
図10の郵便番号リスト46は、「郵便番号」、「住所」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、抽出された場所情報を緯度・経度に変換して閲覧履歴DB33に格納するため、各郵便番号に対し、緯度・経度が対応付けられる。郵便番号に対応する緯度・経度は、郵便番号により番地以外の住所が特定されるため、この住所を基にして予め定められる。
【0058】
図11は、本実施形態の具体例に使用される時間情報抽出ルールリスト47のデータ構成例である。本具体例では、場所情報に加えて、時間情報を抽出することにより、本閲覧履歴提示システムに対するユーザの使い勝手を向上させる。つまり、ユーザが時間も指定できるようにすることで、サーバ1は、より適切な情報をユーザに提供することができる。
【0059】
図11の時間情報抽出ルールリスト47は、「ルール番号」、「条件」、「抽出法」というデータ項目を含む。「ルール番号」は、各ルールを識別する番号である。時間情報の抽出の際は、ルール番号の若いルールから順に適用される。
【0060】
「条件」は、ソースファイルから時間情報を抽出するための条件を示す。そして、「抽出法」は、「条件」に合致する場合、時間情報を特定する方法を示す。例えば、ルール番号1であれば、ソースファイルにて、XML(eXtensible Markup Language)タグとして、時間情報の記述が後続する可能性の高い語句(時間想起語句)が使用されているかを判別する。例えば、<期間>yyy</期間>のようなタグである。そして、その「抽出法」に従い、期間タグ(<期間>〜</期間>)に囲まれた内容(yyy)を時間情報として抽出する。
【0061】
他に、タグ以外の箇所で時間想起語句が含まれている場合、時間情報を抽出するためのルールが記載される。なお、時間情報の抽出処理の詳細な説明は図16で後述する。
【0062】
図12は、本実施形態の具体例に使用される時間想起語句リスト48のデータ構成例である。時間想起語句は、上述したが、時間情報の記述が後続する可能性の高い語句のことである。例えば、「期間」という語句がソースファイルで使用されていれば、その後に続くのは、何らかのイベントの期間等時間を特定する情報である可能性が高い。
【0063】
これは、「日時」という語句でも同じことである。他にも、「open」、「開始」、「開演」、「初電」、「開店」、「close」、「終了」、「終演」、「終電」、「閉店」、「から」、「〜」、「−」、「時」、「:」、「分」、「年」、「月」、「日」、といった語句が時間想起語句に該当する。新たに、時間想起語句が発見される場合には、時間想起語句リスト48にその語句を追加して更新することで、より時間情報が抽出されやすくなる。
【0064】
以上が、閲覧履歴DB33の構築に使用されるリストである。次に、閲覧履歴DB33について説明する。
【0065】
図13は、本実施形態の具体例に使用される閲覧履歴DB33のデータ構成例である。図13Aは、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページのURLとソースファイルの格納先が対応付けられて格納されるメインテーブル51、図13Bは、ソースファイルの内容を解析し抽出される場所情報が閲覧履歴DB33に格納されるホームページに対応付けられ格納される場所テーブル52、図13Cは、ソースファイルの内容を解析し抽出される時間情報が閲覧履歴DB33に格納されるホームページに対応付けられ格納される時間テーブル53である。
【0066】
図13Aのメインテーブル51は、「ページID」、「アクセス時間」、「URL」、「キャッシュ保存ファイル名」というデータ項目を含む。「ページID」は、閲覧履歴として保存されるホームページを特定する識別子である。「アクセス時間」は、閲覧履歴として保存されるホームページが家庭内端末101を利用して閲覧された時間を示す。
【0067】
「URL」は、閲覧履歴として保存されるホームページのURLである。「キャッシュ保存ファイル名」は、閲覧履歴として保存されるホームページのソースファイルのサーバ1での格納先を示すパス名である。
【0068】
図13Bの場所テーブル52は、「住所ID」、「参照元ページID」、「場所情報」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。「住所ID」は、抽出された場所を特定する識別子である。「参照元ページID」は、その場所情報が抽出されたホームページを特定するページIDを示す。例えば、図13Bには、図13AのページIDが1に対応するホームページ(URL=www.test.aaa/test/main.html)から抽出された2つの場所情報が示される。
【0069】
「場所情報」は、抽出された場所情報の語句を示す。「緯度」、「経度」は、抽出された場所情報を、図7〜図10に記載のリストに基づいて変換して求められる緯度・経度を示す。例えば、図13Bの住所IDが1に対応する場所情報の場合、市町村名リスト(図8)に格納される「箱根町」(図示省略)の緯度経度が格納される(この場合、都道府県名リスト(図7)の「神奈川県」にもマッチするものの、より詳細な市町村名の「箱根町」の緯度経度が優先して使用される)。また、図13Bの住所IDが2に対応する住所情報の場合、郵便番号リスト(図10)に格納される「100−0001」の緯度経度が格納される。
【0070】
図13Cの時間テーブル53は、「時間ID」、「参照元ページID」、「時間情報」、「開始日」、「終了日」、「開始時間」、「終了時間」というデータ項目を含む。「時間ID」は、抽出された時間を特定する識別子である。「参照元ページID」は、その時間情報が抽出されたホームページを特定するページIDを示す。例えば、図13Cには、図13AのページIDが1に対応するホームページ(URL=www.test.aaa/test/main.html)から抽出された2つの時間情報が示される。
【0071】
「時間情報」は、抽出された時間情報の語句を示す。「開始日」、「終了日」、「開始時間」、「終了時間」は、抽出された時間情報を、開始と終了の時点に分けたものである。
【0072】
最後に、ユーザからの情報検索要求を処理する際に使用されるリストについて説明する。
【0073】
図14は、本実施形態の具体例に使用されるホットスポット名リスト49のデータ構成例である。このリストは、ユーザが外出先にてサーバ1の閲覧履歴から情報を検索すべく、ユーザの現在地(又は目的地)を無線LANのアクセスポイント名(ホットスポット名)により特定する場合に、参照される。
【0074】
図14のホットスポット名リスト49は、「ホットスポット名」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、ユーザにより選択されたホットスポット名を緯度・経度に変換してサーバ1が処理するため、各ホットスポット名に対し、緯度・経度が対応付けられる。ホットスポット名に対応する緯度・経度は、ホットスポットの所在地の住所を基にして予め定められる。なお、ユーザが指定する場所に対し、サーバ1が閲覧履歴DBに格納された情報を応答する情報検索処理がどのように行われるかは図19以降にて後述する。
【0075】
図15は、本実施形態の具体例に使用される時間条件リスト50のデータ構成例である。このリストは、ユーザに提示する閲覧履歴に関する時間条件を決定する場合に、参照される。
【0076】
図15の時間条件リスト50は、「モード」、「条件」というデータ項目を含む。「モード」は、各時間条件を識別する番号である。本具体例においては、この時間に関するモードを特定する情報が、サーバ1の記憶部13に予め格納される。
【0077】
「条件」は、ユーザの指定した場所に関連するホームページに記載される内容を、時間によって選別するための条件を示す。例えば、モード1であれば、ユーザの指定場所に関連するホームページであって、その内容に今日の日付に関する情報の記載があるもののURLがユーザには応答されることになる。
【0078】
以上が、使用される各種リスト34、閲覧履歴DB33のデータ構成である。続いて、各機能部の動作について説明する。
【0079】
図16は、本実施形態の具体例における閲覧履歴解析部31の動作を説明するフローチャートである。まず、閲覧履歴解析部31は、家庭内端末101から閲覧されたホームページのURL及びソースファイルを受信し、ソースファイルに含まれるXMLタグを解析する(S1)。これは、場所情報抽出ルールリスト41(図5参照)のルール番号1に対応して行われる処理であり、場所想起語句リスト42に含まれる語句がXMLタグとして使用されているかを判別する。
【0080】
場所想起語句リスト42に含まれる語句がXMLタグとして使用されている場合(S2Yes)、閲覧履歴解析部31は、サーバ1のRAM12に一時的に場所情報を格納する(S3)。ステップS3では場所情報として、場所情報抽出ルールリスト41(図4)の「抽出法」に基づいて、XMLタグに囲まれた内容が抽出される。場所想起語句リスト42に含まれる語句がXMLタグとして使用されていない場合(S2No)、ステップS3は省略される。
【0081】
図17は、タグに場所想起語句が使用されるソースファイルの具体例である。このソースファイルでは、場所想起語句リスト41(図5参照)に含まれる「開催地」がXMLタグとして使用されている。従って、ステップS3の処理において、<開催地>、</開催地>で囲まれた内容がそれぞれ場所情報として抽出される。
【0082】
図16に戻り、XMLタグの解析が済むと、続いて、ソースファイル本文の語句が解析される(S4)。ステップS4は、タグ以外の箇所で場所想起語句の使用があるかを判別するものであり、場所情報抽出ルールリスト41(図4参照)のルール番号2以降に対応して行われる。そこで、ソースファイル本文にて、都道府県名が含まれるかが判別される。
【0083】
都道府県名が含まれる場合、場所情報が存在することになり(S5Yes)、閲覧履歴解析部31は、サーバ1のRAM12に一時的に場所情報を格納する(S6)。ステップS6では場所情報として、場所情報抽出ルールリスト41(図4)の「抽出法」に基づいて、マッチした語句、つまりソースファイルに含まれる都道府県名が抽出される。
【0084】
以下、場所情報抽出ルールリスト41(図4)に複数のルールが設定されていれば、そのルールに基づいて、例えば、市町村名、駅名について都道府県名と同様に場所情報の抽出が行われる。タグ以外の箇所に場所想起語句リスト42に含まれる語句が存在する場合、ステップS6で抽出される場所情報は、マッチした行とその次の行の内容である。
【0085】
図18は、タグ以外の箇所に場所想起語句が使用されるソースファイルの具体例である。図18に示されるソースファイルは、XMLタグを含まないので、ステップS1からS3の処理では何ら場所情報は抽出されない。そして、都道府県名リスト43に含まれる語句として「東京都」が抽出され、市町村名リスト44に含まれる語句として「東京都xx区」が抽出される。更に、駅名リスト45に含まれる語句として「東京駅」が抽出され、場所想起語句リスト42に含まれる「住所」が使用される行とその次の行(〒123−4567東京都xx区xx町xx番地xxビル2F)の内容が抽出され、場所想起語句リスト42に含まれる「〒」が使用される行とその次の行の内容が抽出され、RAM12に格納される。
【0086】
図16に戻り、ソースファイルから場所情報の抽出が済むと、閲覧履歴解析部31は、時間情報抽出ルールリスト47(図11)に基づき、時間情報を抽出する(S7)。時間情報の抽出は、場所情報の抽出とほぼ同様である。まず、時間想起語句リスト48に含まれる語句がXMLタグとして使用されているかを判別し、使用されていれば(S7Yes)、閲覧履歴解析部31は、時間情報抽出ルールリスト47(図11)の「抽出法」に基づいて、XMLタグに囲まれた内容を、サーバ1のRAM12に一時的に格納する(S8)。
【0087】
時間情報抽出ルールリスト47(図11)に複数のルールが設定されていれば、次のルールが適用され、例えば、時間想起語句リスト48に含まれる語句がタグ以外の箇所に使用されているかを判別し、使用されていれば(S7Yes)、閲覧履歴解析部31は、時間情報抽出ルールリスト47(図11)の「抽出法」に基づいて、マッチした行とその次の行の内容を、サーバ1のRAM12に一時的に格納する(S8)。
【0088】
すべてのルールの適用が完了すれば、閲覧履歴解析部31は、抽出された時間情報を、更に、開始日と終了日又は開始時間と終了時間に分けることを試みる。これは、「から」、「〜」、「−」等の語句により分割可能かを判別する。そして、これらの語句により分割可能である場合、年月日が含まれるか、yyyy/mm/dd(yyyyは西暦、mmは月、ddは日)というデータ形式かどうかなどの判断基準を適用し、分割された時間情報の前半を開始日または開始時間、後半を終了日または終了時間として分類する。
【0089】
もちろんこれ以外の分類法を適用することで、開始日と終了日又は開始時間と終了時間に分けてもよい。また、単独の時間が記述されている場合や該当する情報の記載がない場合、閲覧履歴解析部31は、抽出された時間情報を閲覧履歴DB33の時間テーブル53の「時間情報」に格納し、その他の項目(「開始日」、「終了日」、「開始時間」、「終了時間」)に適宜「NA」を格納する。
【0090】
次に、閲覧履歴解析部31は、以上の処理でRAM12に場所情報が格納されているかを判定し(S9)、場所情報を緯度経度情報に変換する(S10)。ステップS10の処理は、閲覧履歴解析部31が、図7〜図10に示されるリストを使用して、RAM12に格納された語句を緯度経度に変換すればよい。なお、ステップS10において、場所情報として語句ではなく、ソースファイルの行が抽出される場合(図4のルール番号5が適用される場合等)、閲覧履歴解析部31は、その行の内容に、図7〜図10に示される名前(都道府県名、市町村名、駅名、郵便番号)が含まれているかを判別し、マッチした語句に対応する緯度経度情報を使用する。
【0091】
ステップS10が済むと、閲覧履歴解析部31は、ステップS8で抽出された時間情報、ステップS10で緯度経度に変換された場所情報を、ステップS1で受信したソースファイル、URLと共に閲覧履歴DBに格納する(S11)。閲覧履歴解析部31は、家庭内端末101から閲覧履歴としてソースファイル、URLを受信する度にステップS1〜S11までの処理を繰り返す。こうして、図13A〜Cに示すようなテーブルが形成される。
【0092】
続いて、情報検索部32の動作を説明する。
【0093】
図19は、本実施形態の具体例における情報検索部32の動作を説明するフローチャートである。本具体例の情報検索部32は、ウェブサーバとして機能し、外出端末から送信される情報検索要求に対し、情報検索用画面を送信する(S21)。
【0094】
図20は、ステップS21における情報検索画面の画面例である。図20には、4つのラジオボタン61が存在し、ユーザの選択に応じて、現在地又は目的地を特定する場所情報がサーバ1に入力される。図20の一番上のラジオボタンを選択し、送信ボタン65をクリックすると、外出端末102、103に備えられたGPS機能により把握される現在地の緯度経度情報がサーバ1に送信される。こうして、ユーザは、サーバ1に格納された、現在地周辺の情報を取得することになる。
【0095】
また、2番目のラジオボタンを選択し、送信ボタン65をクリックすると、そのときプルダウンメニュー62に表示されていた駅名がサーバ1に送信される。従ってユーザは、予めプルダウンメニューで現在地又は目的地の駅名を選択し、送信ボタン65をクリックすれば、サーバ1に格納された、所望の駅周辺の情報を取得することになる。
【0096】
3番目のラジオボタンを選択し、送信ボタン65をクリックすると、そのときプルダウンメニュー63に表示されていたホットスポット名がサーバ1に送信される。従ってユーザは、予めプルダウンメニューで現在地又は目的地のホットスポット名を選択し、送信ボタン65をクリックすれば、サーバ1に格納された、所望のホットスポット周辺の情報を取得することになる。
【0097】
4番目のラジオボタンを選択し、送信ボタン65をクリックすると、そのときフォーム(テキストフィールド)64に入力されているテキストがサーバ1に送信される。従ってユーザは、予め現在地又は目的地の住所を入力し、送信ボタン65をクリックすれば、サーバ1に格納された、所望の住所周辺の情報を取得することになる。
【0098】
図19に戻り、ステップS21が済むと、情報検索部32は、外出端末から場所情報を受信する(S22)。上述したようにユーザが選択するラジオボタンに応じて、対応する場所情報を受信する。続いて、情報検索部32は、現在の時刻を取得する(S23)。情報検索部32は、サーバ1に内臓された時計(図示せず)から時刻を取得してもよいし、ネットワーク上のNTP(Network Time Protocol)タイムサーバから時刻を取得してもよい。
【0099】
そして、情報検索部32は、ステップS22で受信した場所情報に基づく情報検索を行い(S24)、検索結果を外出端末に表示するための画面データを生成し、外出端末に送信する(S25)。
【0100】
図21は、本実施形態の具体例におけるステップS24の場所情報に基づく情報検索処理を説明するフローチャートである。ユーザが指定した場所を緯度経度に変換した値と、予め設定される検索範囲に基づき、情報を検索すべき緯度経度の領域を定める。そして、場所テーブル52から、その領域に含まれる場所情報を抽出し、対応するURLをユーザに提示するものである。
【0101】
そこで、情報検索部32は、受信した場所情報が緯度経度かを判定する(S241)。ユーザが図20に示される画面の「現在地周辺(GPS利用)」以外を選択する場合、送信される場所情報は緯度経度ではない。
【0102】
受信した場所情報が緯度経度でない場合(S241No)、情報検索部32は受信した場所情報を緯度経度情報に変換する(S242)。例えば、場所情報として駅名を受信した場合、図9の駅名リスト45を参照すれば、駅名を緯度経度に変換することが可能である。場所情報としてホットスポット名を受信した場合であれば、図14のホットスポット名リスト49を参照すれば、ホットスポット名を緯度経度に変換することが可能である。
【0103】
また、場所情報として住所を受信した場合、図10の郵便番号リスト46、図8の市町村名リスト44、図7の都道府県名リスト43の順に緯度経度を特定する。つまり、最初に、受信した住所に郵便番号が含まれるかを判定し、含まれていれば、図10の郵便番号リストに基づき、対応する緯度経度に変換する。次に、市町村名が含まれているかを判定し、含まれていれば、図8の市町村名リストに基づき、対応する緯度経度に変換する。
【0104】
最後に、都道府県名が含まれているかを判定し、含まれていれば、図7の都道府県名リストに基づき、対応する緯度経度に変換する。より詳細な緯度経度を特定可能な要素が含まれているかを最初に判定することにより、検索結果がよりユーザの意向に沿ったものになる。
【0105】
場所情報を緯度経度で受信した場合には(S241No)、ステップS242の処理はスキップされる。緯度経度への変換が済むと、情報検索部32は、指定場所での緯度経度1秒当たりの距離を算出する(S243)。例えば、ある地点(北緯x1度x2分、東経y1度y2分)で、緯度1秒約30m、経度1秒約25mであるとする。
【0106】
そして、情報検索部32は、基準として設定された、検索範囲に見合う秒数を算出する(S244)。検索範囲は予めサーバ1の記憶部13に格納されており、例えば、500m四方であるとする。上記地点の場合、緯度は、500/30=16.67秒、経度は、500/25=20秒と求まる。なお、表示範囲は、ユーザにより設定可能な変数としてもよい。その場合、サーバ1がステップS21で送信する情報検索用画面(図20参照)に設定変更用のラジオボタン61が追加され、数値入力用のフォームに、ユーザが表示範囲の一辺の距離をメートル単位で入力させるようにすれば済む。
【0107】
次に情報検索部32は、ステップS242で指定場所の緯度経度と、ステップS243で算出された秒数とに基づき、領域を決定する(S245)。例えば、上記地点での場合、(北緯x1度x2分−8.335秒、東経y1度y2分−10秒)、(北緯x1度x2分+8.335秒、東経y1度y2分−10秒)、(北緯x1度x2分−8.335秒、東経y1度y2分+10秒)、(北緯x1度x2分+8.335秒、東経y1度y2分+10秒)の4点で定まる格子状の領域が、ステップS245で決定される。
【0108】
そして、情報検索部32は、閲覧履歴から抽出された場所情報の緯度経度が、ステップS245で決定された領域に含まれるものを抽出する(S246)。情報検索部32は、閲覧履歴DB33の場所テーブル52を参照し、その緯度経度(図13B参照)がステップS245で決定された領域に含まれるものを抽出し、その参照元ページIDを取得し、情報検索処理を終了する。
【0109】
図22は、本実施形態の具体例におけるステップS25の検索結果表示処理を説明するフローチャートである。本実施形態では、ユーザに提示する閲覧履歴を、ステップS246で抽出された閲覧履歴から、時間情報に関する基準に適合するものを選択することで絞り込む。具体的には、時間条件リスト50に基づき、モードに応じた選別を行う。
【0110】
まず、情報検索部32は、ステップS246で抽出された閲覧履歴のうち、時間情報に関する基準に適合するものを選択する(S246)。情報検索部32は、時間に関するモードを取得し、時間条件リスト50を参照して、モードに対応する「条件」を取得する。そして、情報検索部32は、閲覧履歴DB33の時間テーブル53で、ステップS246で抽出された参照元ページIDと同じ「参照元ページID」を持つエントリを抽出する。そのエントリの「時間情報」、「開始日」、「終了日」、「開始時間」、「終了時間」が、ステップS23で取得される現在時刻に基づき、モードに対応する「条件」に合致するものを最終的にユーザに対する情報検索結果として提示するために使用する。
【0111】
ステップS246で選択された閲覧履歴は、アクセス時間順にソートされ(S252)、情報検索部32は、最終的に選択されたURLに対応するタイトル、アクセス日時を閲覧履歴DBのメインテーブルを参照して取得し、得られた情報検索結果を表示する検索結果ページを作成し、外出端末に送信する(S253)。
【0112】
図23は、本実施形態の具体例における情報検索結果表示画面の画面例である。情報検索結果として、ステップS246で抽出され、ステップS251で時間条件リストの条件をクリアした閲覧履歴のURL、タイトル、アクセス日時が表示され、URLは、ハイパーリンク66となっている。こうして、ユーザは、ハイパーリンク56をクリックするだけで、簡単に該当ホームページに移動し、情報を取得することができる。この場合、サーバ1に格納されたキャッシュの内容をユーザに提示するよう設定することもできるし、実際にインターネットにアクセスして最新の情報を取得するように設定することも可能である。
【0113】
なお、本具体例の家庭内端末としてデスクトップ型PCやPDA等が使用されても構わない。同様に、外出先(例えばホテル)に備え付けのデスクトップ型PCや、携帯可能なノートブック型PCが外出端末として使用されても構わない。
【0114】
また、本具体例においては、ユーザの現在地(又は目的地)を特定するためだけにホットスポット名リスト49を使用するが、駅名リスト45等と同様に場所情報抽出のために使用することもできる。逆に、本実施形態で場所情報を抽出するために使用された都道府県名リスト43、市町村名リスト44、駅名リスト45を、ユーザの現在地(又は目的地)を特定するために使用してもよい。この他にも、著名な施設(例えば、東京タワー、横浜アリーナ等)を羅列した施設名リストを、場所情報抽出、現在地(又は目的地)特定のために使用することもできる。
【0115】
また、本具体例においては、場所情報と時間情報を組み合わせて用いたが、所定の主題としてそれぞれ単独で使用することも可能である。更に、場所情報、時間情報に限らずさまざまな対象を主題とすることが可能である。例えば、「犬」「猫」「日本の鉄道」等である。各主題に対して、予め主題を想起する語句が後述する可能性の高い語句をリストにして記憶しておき、閲覧履歴解析部31が、リストに則って情報を抽出すればよい。ユーザは、それに対して、例えば、チワワ犬についての情報を取得したければ、サーバ1に「チワワ犬」と与え、ペルシャ猫についての情報を取得したければ、サーバ1に「ペルシャ猫」と与え、新幹線についての情報を取得したければ、「新幹線」と与えれば、それぞれ自己の閲覧履歴に基づき関連する情報を含むホームページのURLを簡単に入手することができる。
【0116】
以上に説明したように、こうして、本閲覧履歴提示システムを利用すると、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページから、予め設定される所定の主題に関する情報が抽出され、URLに対応付けられてサーバ1に蓄積される。そして、ユーザは、外出先からであっても、所定の主題の下位に属する分野(所定の主題に関する、具体的な値や語句)をサーバ1に入力することにより、関連する情報を含むホームページのうち、ユーザが閲覧したことのあるホームページのURL等を簡単に取得し、クリックするだけで該当ホームページを表示することができる。従って、家庭や会社内で収集した情報を効率的に外出先で活用することが可能になる。
【0117】
以上まとめると付記のようになる。
【0118】
(付記1)
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析部と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索部とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0119】
(付記2)
付記1において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とする情報処理装置。
【0120】
(付記3)
付記1において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とする情報処理装置。
【0121】
(付記4)
付記1乃至3のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、
前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、
前記情報検索部は、前記場所情報に基づき前記記憶部を検索し、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【0122】
(付記5)
付記1乃至3のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報であり、
前記分野の指定は、所定の時間の指定であり、
前記情報検索部は、前記時間情報に基づき前記記憶部を検索し、前記時間情報に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【0123】
(付記6)
付記4において、
前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所を抽出し、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所を緯度経度に変換して前記場所情報として記憶し、
前記情報検索部は、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報を受信し、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【0124】
(付記7)
付記6において、
前記情報検索部は、前記場所の指定として住所を特定する情報を受信すると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所を緯度経度に変換して検索を実行することを特徴とする情報処理装置。
【0125】
(付記8)
付記6において、
前記住所として、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかが使用されることを特徴とする情報処理装置。
【0126】
(付記9)
コンピュータを
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析手段と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索手段として機能させるためのプログラム。
【0127】
(付記10)
付記9において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析手段は、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とするプログラム。
【0128】
(付記11)
付記9において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析手段は、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とするプログラム。
【0129】
(付記12)
付記9乃至11において、
前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、
前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、
前記情報検索手段は、前記場所情報に基づき前記記憶部を検索し、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とするプログラム。
【0130】
(付記13)
付記9乃至11において、
前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報であり、
前記分野の指定は、所定の時間の指定であり、
前記情報検索手段は、前記時間情報に基づき前記記憶部を検索し、前記時間情報に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とするプログラム。
【0131】
(付記14)
付記12において、
前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、
前記閲覧履歴解析手段は、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所を抽出し、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所を緯度経度に変換して前記場所情報として記憶し、
前記情報検索手段は、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報を受信し、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データを抽出することを特徴とするプログラム。
【0132】
(付記15)
付記14において、
前記情報検索手段は、前記場所の指定として住所を特定する情報を受信すると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所を緯度経度に変換して検索を実行することを特徴とするプログラム。
【0133】
(付記16)
付記14において、
前記住所が、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかであることを特徴とするプログラム。
【0134】
(付記17)
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析工程と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索工程とを有することを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0135】
(付記18)
付記17において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析工程では、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかが判定され、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容が、前記所定の主題に沿う情報として記憶されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0136】
(付記19)
付記17において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析工程では、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかが判定され、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容が、前記所定の主題に沿う情報として記憶されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0137】
(付記20)
付記17乃至19のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、
前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、
前記情報検索工程では、前記場所情報に基づき前記記憶部が検索され、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データが抽出されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0138】
(付記21)
付記17乃至19のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報であり、
前記分野の指定は、所定の時間の指定であり、
前記情報検索工程では、前記時間情報に基づき前記記憶部が検索され、前記時間情報に対応づけられた前記参照データが抽出されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0139】
(付記22)
付記20において、
前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、
前記閲覧履歴解析工程では、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかが判定され、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所が抽出され、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所が緯度経度に変換され前記場所情報として記憶され、
前記情報検索工程では、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報が受信され、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データが抽出されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0140】
(付記23)
付記22において、
前記情報検索工程では、前記場所の指定として住所を特定する情報が受信されると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所が緯度経度に変換されて検索が実行されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0141】
(付記24)
付記22において、
前記住所が、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかであることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本実施形態における閲覧履歴提示システムの構成例である。
【図2】本実施形態におけるサーバの構成ブロック図である。
【図3】本実施形態の概念を説明するサーバの機能ブロック図である。
【図4】本実施形態の具体例におけるサーバ1の機能を説明するブロック図である。
【図5】本実施形態の具体例に使用される場所情報抽出ルールリストのデータ構成例である。
【図6】本実施形態の具体例に使用される場所想起語句リストのデータ構成例である。
【図7】本実施形態の具体例に使用される都道府県名リストのデータ構成例である。
【図8】本実施形態の具体例に使用される市町村名リストのデータ構成例である。
【図9】本実施形態の具体例に使用される駅名リストのデータ構成例である。
【図10】本実施形態の具体例に使用される郵便番号リストのデータ構成例である。
【図11】本実施形態の具体例に使用される時間情報抽出ルールリストのデータ構成例である。
【図12】本実施形態の具体例に使用される時間想起語句リストのデータ構成例である。
【図13】本実施形態の具体例に使用される閲覧履歴DBのデータ構成例であり、Aは、メインテーブル、Bは、場所テーブル、Cは、時間テーブルである。
【図14】本実施形態の具体例に使用されるホットスポット名リストのデータ構成例である。
【図15】本実施形態の具体例に使用される時間条件リストのデータ構成例である。
【図16】本実施形態の具体例における閲覧履歴解析部の動作を説明するフローチャートである。
【図17】タグに場所想起語句が使用されるソースファイルの具体例である。
【図18】タグ以外の箇所に場所想起語句が使用されるソースファイルの具体例である。
【図19】本実施形態の具体例における情報検索部の動作を説明するフローチャートである。
【図20】本実施形態の具体例における情報検索画面の画面例である。
【図21】本実施形態の具体例における場所情報に基づく情報検索処理を説明するフローチャートである。
【図22】本実施形態の具体例における検索結果表示処理を説明するフローチャートである。
【図23】本実施形態の具体例における情報検索結果表示画面の画面例である。
【符号の説明】
【0143】
1 サーバ、2 ネットワーク、11 制御部、12 RAM、13 記憶部、14 ネットワークI/F、15 周辺機器I/F、20 バス、21 主題抽出ルールリスト、22 主題想起語句リスト、31 閲覧履歴解析部、32 情報検索部、33 閲覧履歴DB、34 各種リスト、41 場所情報抽出ルールリスト、42 場所想起語句リスト、43 都道府県リスト、44 市町村名リスト、45 駅名リスト、46 郵便番号リスト、47 時間情報抽出リスト、48 時間想起語句リスト、49 ホットスポット名リスト、50 時間条件リスト、51 メインテーブル、52 場所テーブル、53 時間テーブル、61 ラジオボタン、62 駅名プルダウンメニュー、63 ホットスポット名プルダウンメニュー、64 フォーム、65 送信ボタン、66 ハイパーリンク、101〜103 情報端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの現在位置あるいは移動先に関連する情報を、ユーザが事前に閲覧したホームページの閲覧履歴から検索し、ユーザに提示することが可能な情報処理装置、閲覧履歴提示方法および関連するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)、PC(Personal Computer)等さまざまな情報端末をインターネットに接続することができ、ユーザは、インターネット上に開設されたホームページをそれらの情報端末を介して自由に閲覧し、情報を収集することができる。ユーザは、頻繁に確認したいホームページや頻度は少ないが再度確認したいホームページのURL(Uniform Resource Locator)及びそのホームページのタイトル(<TITLE>タグの内容)を情報端末に記憶することができる。
【0003】
こうして記憶されるURLとタイトルはブックマーク、こうした機能はブックマーク機能と呼ばれる。そして、次回のアクセス時には、ユーザが情報端末に記憶されたブックマークを選択するだけでホームページにアクセスすることができ、ユーザは、URLの入力を省略して、目的のホームページに素早くアクセスすることができる。
【0004】
近年、無線通信網が整備され、ユーザは外出先にてもインターネットへアクセスすることがある。そこで、家庭や会社で収集した情報を外出先でも使用することを可能にする従来技術が提案されている。例えば、外出先の情報端末から社内あるいは家庭内のサーバにアクセスして、そのサーバに格納される情報(ブックマークや営業支援情報等)を参照するシステム、情報処理装置等が提案されている(特許文献1〜3参照)。
【0005】
また、ブックマークを管理する方法として、ユーザがブックマークを登録する際に、タイトル以外の付加的な情報を記録し、登録されたホームページを効率よく利用可能とする技術が提案されている(特許文献4参照)。
【0006】
従って、ユーザは、従来技術を利用して、インターネットを利用した情報収集の一つとして、例えば、現在地周辺の情報又はこれから向かう目的地周辺の情報を収集する場合に、家庭や会社において、現在地周辺の情報や目的地周辺の情報を収集する際にホームページ(のURL)をブックマークに記憶しておけば、外出先であっても、PDAや携帯電話等の情報端末を使用してそのブックマークを参照して、現在地周辺情報や目的地周辺情報を取得することができる。
【特許文献1】特開2001−216408号公報
【特許文献2】特開2002−24513号公報
【特許文献3】特開2003−67328号公報
【特許文献4】特開2002−49644号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術においては、外出先の情報端末から、会社や家庭のPCに格納された複数のブックマークを取得できるとしても、ブックマークが整理されていない場合、雑然としたブックマークの中から、所望の情報(例えば、現在地周辺の情報又は目的地周辺の情報)を探し出すことは手間がかかる。これは、ブックマークから判別するそのホームページのタイトルだけでは、記載内容が不明な場合、そのホームページの内容を再度ユーザが閲覧し確認し直す必要があるためである。
【0008】
また、ブックマークの登録法を工夫しても、そもそも一度閲覧はしたもののブックマークとして記憶されていないホームページは、再度検索ページを利用するなどして探し出さなければならない。すると、あるホームページからのリンクでしか到達できないホームページは、ユーザがリンク元のホームページへのアクセス方法を思い出せない限り二度と閲覧できず、大量のホームページの中に埋もれてしまう。
【0009】
こうして、ユーザは、一度は閲覧したことのあるホームページであっても、そこから所望の情報(例えば、現在地又は目的地周辺に関する情報)を効率的に取得できない場合があった。そこで本発明の目的は、ユーザに対する作業負担を低く抑えつつ、ユーザが所望する情報を含むホームページを、ユーザが閲覧したことのあるホームページから提示する情報処理装置を提供することにある。好ましくは、ユーザが外出先で操作性の低い情報端末を使用する場合にも、簡易に情報を取得することを可能にする情報処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は、本発明の第一の側面によれば、第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析部と、第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索部とを有することを特徴とする情報処理装置を提供することにより達成される。
【0011】
上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記記憶部には、前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶する。
【0012】
上記発明の側面においてより好ましい別の実施例によれば、前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、前記閲覧履歴解析部は、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶する。
【0013】
また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、前記情報検索部は、前記場所情報に基づき前記記憶部を検索し、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データを抽出する。また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報とすることができる。
【0014】
また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所を抽出し、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所を緯度経度に変換して前記場所情報として記憶し、前記情報検索部は、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報を受信し、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データを抽出する。
【0015】
また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記情報検索部は、前記場所の指定として住所を特定する情報を受信すると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所を緯度経度に変換して検索を実行する。また、上記発明の側面においてより好ましい実施例によれば、前記住所として、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかが使用される。
【0016】
また上記目的は、本発明の第二の側面によれば、コンピュータを、第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析手段と、第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索手段として機能させるためのプログラムを提供することにより達成される。
【0017】
また上記目的は、本発明の第三の側面によれば、第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析工程と、第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索工程とを有することを特徴とする閲覧履歴提示方法を提供することにより達成される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ソースファイルのタグや本文を解析することで、所定の主題に沿う情報がURLに対応付けられて閲覧履歴として蓄積され、後にユーザの情報検索要求に対し適切な情報を応答することが可能になる。また、この閲覧履歴の蓄積には、ブックマークとは異なり、ユーザの明示的な登録指令等ユーザの介入を必要とせず、ユーザの負担が軽い。
【0019】
従って、例えば、ユーザが一度でも閲覧したホームページから場所を特定する情報(場所情報)が抽出され、URLに対応付けられて、情報処理装置に閲覧履歴として格納される。そして、ユーザは、駅名や、ホットスポット名、イベント会場等の施設名、現在位置の住所等を情報処理装置に入力すれば、ユーザが一度でも閲覧したことのあるホームページのうち、その指定場所に関連する情報を含むもののURLを簡単に入手することができる。
【0020】
こうして、ユーザがその指定場所に関する情報を含むホームページを一度でも閲覧していれば、そのとき明示的にURLをブックマークに登録しなくても、後に、その指定場所に関する情報に簡単にアクセスすることができる。また、ブックマークと異なり、明示的なユーザの登録指示が無くても蓄積される閲覧履歴を使用する点、場所情報の抽出は自動的に行われ、人手により閲覧履歴を管理する必要もない点が利点として挙げられる。更に、GPS(Global Positioning System)機能付きの携帯電話を使用すれば、現在位置の緯度経度情報がボタン操作で送信され、情報処理装置に入力されるので、ユーザの入力作業が軽減され、ユーザが使いやすいものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲はかかる実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
【0022】
図1は、本実施形態における閲覧履歴提示システムの構成例である。家庭内端末101は、家庭や会社で使用される情報端末であり、図1ではノートブック型PCである。家庭内端末101は、家庭内ネットワーク2に接続されており、図示省略されたルータ、モデム等を介してインターネット3に接続され、ユーザは、家庭内端末101を使用してホームページの閲覧ができる。
【0023】
家庭内ネットワーク2には、更に、サーバ1が接続される。このサーバ1は、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページを閲覧履歴として格納し、ユーザが後に再度同じホームページを閲覧したい場合、閲覧履歴の内容を読み出して表示するので、インターネット3へのアクセスが発生しない分高速な処理を可能にしている。閲覧履歴の格納は、ブックマークとは異なり、ユーザが明示的に記憶を指示しなくても(サーバ1の記憶容量の許す範囲で)行われる。
【0024】
このようなサーバ1を実現するにはいくつかの方法が考えられる。例えば、サーバ1がプロキシサーバ兼キャッシュサーバとして機能するサーバであれば、家庭内端末101を利用して閲覧されるホームページを記憶することができる。また、サーバ1が、ルータとして機能するサーバであれば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に関するアクセスを監視することで、家庭内端末101を利用して閲覧されるホームページに関する情報を閲覧履歴として記憶することができる。
【0025】
ユーザは、外出先においても、インターネット3にアクセスすることが可能である。ユーザが外出するときに持ち出す情報端末(以下、外出端末と呼ぶ)は、携帯性を考慮し小型のものが多く、例えば、図1では、PDA102や携帯電話103である。ユーザは、外出端末を利用して、インターネット経由で家庭内ネットワーク2に接続されたサーバ1にアクセスできる。
【0026】
本実施形態においては、サーバ1が、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページから、所定の主題に沿う情報を抽出して蓄積し、ユーザにより指定される、所定の主題の下位に属する分野を特定する情報をサーバ1が受信することにより、サーバ1が、蓄積された閲覧履歴の中から、指定された分野に関連する情報を含むホームページを検索し、ユーザの外出端末に検索結果であるURLのリストを送信するものである。こうして、仮に外出端末の操作性が低くても、ユーザは、面倒な検索語句の入力をすることなく、かつ、再度ホームページの検索を行うことなく、家庭内端末101にて閲覧したことのある関連ホームページにアクセスでき、必要な情報を効率的に入手することができる。
【0027】
所定の主題とは、例えば、「場所」、「時間」、「犬」等である。そして、所定の主題の下位に属する分野とは、「場所」であれば、具体的な住所、駅名、郵便番号、施設名等であり、「時間」であれば、具体的な日時あるいは期間であり、「犬」であれば、犬の種類名、犬の飼育法、ペットショップ店情報等である。
【0028】
図2は、本実施形態におけるサーバ1の構成ブロック図である。図2のサーバ1は、デスクトップ型PCの本体部であり、バス20を介して互いに接続される制御部11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、ネットワークインタフェース(I/F)14、周辺機器接続用インタフェース(I/F)15を含む。
【0029】
制御部11は、図示省略されたCPU(Central Processing Unit)を含み、RAMのプログラムを実行し、サーバ1に含まれる各部を制御する。RAM12は、サーバ1の処理における演算結果やプログラムが一時的に格納される記憶手段である。記憶部13は、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段であり、各種データやRAMへ読み出される前のOS(Operating System)等のプログラムが格納される。
【0030】
周辺機器I/F15は、サーバ1に周辺機器を接続するためのインタフェースであり、USB(Universal Serial Bus)ポートや、PCIカードスロット等である。周辺機器は、プリンタ、
TVチューナ、SCSI(Small Computer System Interface)機器、オーディオ機器、メモリカードリーダライタ、ネットワークカード、無線LANカード、モデムカード、キーボードやマウス、ディスプレイ装置など多岐に渡る。
【0031】
ネットワークI/F14には、ネットワーク2(インターネット3を含む)を介して送受信する信号またはデータが入出力される。ネットワークI/F14は、上述した周辺機器I/F15を介して外部接続されるネットワークカード、無線LANカード、モデムカード等の通信カードがあれば、省略されてもよい。なお、サーバ1をノートブック型PCで実現する場合には、図2に示される他に、キーボード、タッチパッド等の入力部、液晶ディスプレイ等の出力部が本体に備えられている。
【0032】
また、図1に示される情報端末(家庭内端末、外出端末を含む)の構成も図2に示される構成と同様である。ただし、ノートブック型PC101、PDA102、携帯電話103の場合、キーボード、ボタン、タッチパッド等の入力部、液晶ディスプレイ等の表示部が本体に備えられている。
【0033】
図3は、本実施形態の概念を説明するサーバ1の機能ブロック図である。サーバ1の制御部11は、閲覧履歴解析部31、情報検索部32を含んでいる。これらの機能部は、制御部11に備えられる図示省略されたCPUで実行されるプログラムとして実現することも、ハードウェアにより実現することも可能である。
【0034】
サーバ1の記憶部13には、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページを閲覧履歴として格納する閲覧履歴データベース(以下閲覧履歴DBと略)33、閲覧されたホームページの内容から所定の主題に沿う情報(例えば、場所情報(場所を示唆する情報)や時間情報(時間を示唆する情報))を抽出するための主題抽出ルールリスト21、所定の主題に沿う情報の記述がソースファイルにて後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リスト22が格納される。他に、ユーザからのリクエストに対し表示すべき結果を選別するのに使用される各種リストが格納されてもよい。
【0035】
閲覧履歴解析部31は、家庭内端末101から閲覧されたホームページのURL及びソースファイルを受信し(INPUT1)、ソースファイルから、主題抽出ルールリスト21、主題想起語句リスト22に基づき、所定の主題に沿う情報を抽出して内容を解析し、解析結果、URL、ソースファイル等を閲覧履歴DB33に格納する(STORE ANALYSIS)。ここで、ソースファイルとは、ホームページを情報端末の画面に整形表示するウェブブラウザが解釈可能なマークアップ言語などで記述されたテキストファイルを指す。
【0036】
情報検索部32は、外出端末103からの情報検索要求を、ユーザにより指定される、所定の主題の下位に属する分野を特定する情報(例えば、場所の指定や時間の指定)と共に受信し(INPUT2)、条件に合致する情報があるか閲覧履歴DBを検索する(QUERY)。そして、得られる検索結果(RESULT)を、情報検索要求を送信した外出端末103に対して送信する(OUTPUT)。
【0037】
こうして、本閲覧履歴提示システムを利用すると、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページから、予め設定される所定の主題に関する情報が抽出され、URLに対応付けられてサーバ1に蓄積される。そして、ユーザは、外出先からであっても、所定の主題の下位に属する分野(所定の主題に関する、具体的な値や語句)をサーバ1に入力することにより、関連する情報を含むホームページのうち、ユーザが閲覧したことのあるホームページのURL等を簡単に取得し、クリックするだけで該当ホームページを表示することができる。従って、家庭や会社内で収集した情報を効率的に外出先で活用することが可能になる。
【0038】
以下、所定の主題をより具体的に特定した場合の例を説明する。以下の具体例は、所定の主題に沿う情報として、場所を特定する情報(場所情報)と、時間を特定する情報(時間情報)を組み合わせて用いる。
【0039】
つまり、主題としては、「場所」と「時間」であり、本具体例においては、サーバ1が、家庭内端末101を介して閲覧されたホームページから「場所」「時間」に関する記載を抽出して格納し、後に、ユーザからの情報検索要求として、「場所」「時間」が指定された場合に、指定された「場所」「時間」に関連するホームページのURL等を情報検索要求を送信した情報端末に送信するものである。なお、本具体例において使用される外出端末には、自端末の位置情報をGPS機能を使用してサーバ1に送信可能な端末が使用されるものとする。また、サーバ1の記憶部には、場所情報に基づく情報選択の方針を決定する検索範囲と、時間情報に基づく情報選択の方針を決定するモードとが予め格納されるものとする。
【0040】
図4は、本実施形態の具体例におけるサーバ1の機能を説明するブロック図である。図3と同一の構成箇所には同一の番号を振り、その詳細な説明は略す。
【0041】
サーバ1の記憶部13には、図3にて説明した閲覧履歴DB33の他、閲覧されたホームページの内容に含まれる場所情報や時間情報を抽出し、ユーザからのリクエスト(情報検索要求)に対し表示すべき結果を選別するのに使用される各種リスト34が格納される。
【0042】
閲覧履歴解析部31は、家庭内端末101から閲覧されたホームページのURL及びソースファイルを受信し(INPUT1)、ソースファイルに含まれる場所情報、時間情報を抽出して内容を解析し、解析結果、URL、ソースファイル等を閲覧履歴DB33に格納する(STORE ANALYSIS)。
【0043】
情報検索部32は、外出端末103からの情報検索要求を、ユーザが取得した場所を特定する情報(場所の指定)と共に受信し(INPUT2)、条件に合致する情報があるか閲覧履歴DBを検索する(QUERY)。そして、得られる検索結果(RESULT)を、情報検索要求を送信した外出端末103に対して送信する(OUTPUT)。INPUT2において、時間を特定する情報(時間の指定)を受信し、指定された時間に合致する情報をユーザに提示することも可能だが、以下の具体例においては、予め設けられた時間条件リストにより設定されるモードに従って、現在時刻を基に選別される情報をユーザに提示するものとする。
【0044】
続いて、サーバ1の記憶部13に格納される各種リスト34及び閲覧履歴DB33のデータ構成を具体的に説明する。まず、閲覧履歴DBの構築に使用されるリストを説明する。
【0045】
図5は、本実施形態の具体例に使用される場所情報抽出ルールリスト41のデータ構成例である。図5の場所情報抽出ルールリスト41は、「ルール番号」、「条件」、「抽出法」というデータ項目を含む。「ルール番号」は、各ルールを識別する番号である。場所情報の抽出の際は、ルール番号の若いルールから順に適用される。
【0046】
「条件」は、ソースファイルから場所情報を抽出するための条件を示す。そして、「抽出法」は、「条件」に合致する場合、場所情報を特定する方法を示す。例えば、ルール番号1であれば、ソースファイルにて、XML(eXtensible Markup Language)タグとして、場所情報の記述が後続する可能性の高い語句(場所想起語句)が使用されているかを判別する。例えば、<住所>xxx</住所>のようなタグである。そして、その「抽出法」に従い、住所タグ(<住所>〜</住所>)に囲まれた内容(xxx)を場所情報として抽出する。
【0047】
他に、ソースファイルに都道府県名、市町村名、駅名が含まれている場合、場所情報を抽出するためのルールや、タグ以外の箇所で場所想起語句が含まれている場合、場所情報を抽出するためのルールが記載される。なお、場所情報の抽出処理の詳細な説明は図16で後述する。
【0048】
図6は、本実施形態の具体例に使用される場所想起語句リスト42のデータ構成例である。場所想起語句は、上述したが、場所情報の記述が後続する可能性の高い語句のことである。例えば、「住所」という語句がソースファイルで使用されていれば、その後に続くのは、番地まで含む詳細な住所情報等場所を特定する情報である可能性が高い。
【0049】
これは、「アドレス」や「address」という語句でも同じことである。他にも、「場所」、「開催地」、「実行地」、「主催地」、「会場」、「郵便番号」、「〒」といった語句が場所想起語句に該当する。新たに、場所想起語句が発見される場合には、場所想起語句リスト42にその語句を追加して更新することで、より場所情報が抽出されやすくなる。
【0050】
図7は、本実施形態の具体例に使用される都道府県名リスト43のデータ構成例である。このリストは、ソースファイルに都道府県名が含まれることにより場所情報が抽出される場合に参照される。
【0051】
図7の都道府県名リスト43は、「都道府県名」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、抽出された場所情報を緯度・経度に変換して閲覧履歴DB33に格納するため、各都道府県名に対し、緯度・経度が対応付けられる。都道府県名に対応する緯度・経度は、例えば、都道府県庁所在地の住所を基にして予め定められる。
【0052】
図8は、本実施形態の具体例に使用される市町村名リスト44のデータ構成例である。このリストは、ソースファイルに市町村名が含まれることにより場所情報が抽出される場合に参照される。
【0053】
図8の市町村名リスト44は、「市町村名」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、抽出された場所情報を緯度・経度に変換して閲覧履歴DB33に格納するため、各市町村名に対し、緯度・経度が対応付けられる。市町村名に対応する緯度・経度は、例えば、市役所や町村役場の所在地の住所を基にして予め定められる。
【0054】
図9は、本実施形態の具体例に使用される駅名リスト45のデータ構成例である。このリストは、ソースファイルに駅名が含まれることにより場所情報が抽出される場合に参照される。
【0055】
図9の駅名リスト45は、「駅名」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、抽出された場所情報を緯度・経度に変換して閲覧履歴DB33に格納するため、各駅名に対し、緯度・経度が対応付けられる。市町村名に対応する緯度・経度は、駅の所在地の住所を基にして予め定められる。
【0056】
図10は、本実施形態の具体例に使用される郵便番号リスト46のデータ構成例である。このリストは、場所想起語句リスト42(図5参照)に含まれる郵便番号(〒でもよい)により場所情報が抽出される場合に参照される。
【0057】
図10の郵便番号リスト46は、「郵便番号」、「住所」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、抽出された場所情報を緯度・経度に変換して閲覧履歴DB33に格納するため、各郵便番号に対し、緯度・経度が対応付けられる。郵便番号に対応する緯度・経度は、郵便番号により番地以外の住所が特定されるため、この住所を基にして予め定められる。
【0058】
図11は、本実施形態の具体例に使用される時間情報抽出ルールリスト47のデータ構成例である。本具体例では、場所情報に加えて、時間情報を抽出することにより、本閲覧履歴提示システムに対するユーザの使い勝手を向上させる。つまり、ユーザが時間も指定できるようにすることで、サーバ1は、より適切な情報をユーザに提供することができる。
【0059】
図11の時間情報抽出ルールリスト47は、「ルール番号」、「条件」、「抽出法」というデータ項目を含む。「ルール番号」は、各ルールを識別する番号である。時間情報の抽出の際は、ルール番号の若いルールから順に適用される。
【0060】
「条件」は、ソースファイルから時間情報を抽出するための条件を示す。そして、「抽出法」は、「条件」に合致する場合、時間情報を特定する方法を示す。例えば、ルール番号1であれば、ソースファイルにて、XML(eXtensible Markup Language)タグとして、時間情報の記述が後続する可能性の高い語句(時間想起語句)が使用されているかを判別する。例えば、<期間>yyy</期間>のようなタグである。そして、その「抽出法」に従い、期間タグ(<期間>〜</期間>)に囲まれた内容(yyy)を時間情報として抽出する。
【0061】
他に、タグ以外の箇所で時間想起語句が含まれている場合、時間情報を抽出するためのルールが記載される。なお、時間情報の抽出処理の詳細な説明は図16で後述する。
【0062】
図12は、本実施形態の具体例に使用される時間想起語句リスト48のデータ構成例である。時間想起語句は、上述したが、時間情報の記述が後続する可能性の高い語句のことである。例えば、「期間」という語句がソースファイルで使用されていれば、その後に続くのは、何らかのイベントの期間等時間を特定する情報である可能性が高い。
【0063】
これは、「日時」という語句でも同じことである。他にも、「open」、「開始」、「開演」、「初電」、「開店」、「close」、「終了」、「終演」、「終電」、「閉店」、「から」、「〜」、「−」、「時」、「:」、「分」、「年」、「月」、「日」、といった語句が時間想起語句に該当する。新たに、時間想起語句が発見される場合には、時間想起語句リスト48にその語句を追加して更新することで、より時間情報が抽出されやすくなる。
【0064】
以上が、閲覧履歴DB33の構築に使用されるリストである。次に、閲覧履歴DB33について説明する。
【0065】
図13は、本実施形態の具体例に使用される閲覧履歴DB33のデータ構成例である。図13Aは、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページのURLとソースファイルの格納先が対応付けられて格納されるメインテーブル51、図13Bは、ソースファイルの内容を解析し抽出される場所情報が閲覧履歴DB33に格納されるホームページに対応付けられ格納される場所テーブル52、図13Cは、ソースファイルの内容を解析し抽出される時間情報が閲覧履歴DB33に格納されるホームページに対応付けられ格納される時間テーブル53である。
【0066】
図13Aのメインテーブル51は、「ページID」、「アクセス時間」、「URL」、「キャッシュ保存ファイル名」というデータ項目を含む。「ページID」は、閲覧履歴として保存されるホームページを特定する識別子である。「アクセス時間」は、閲覧履歴として保存されるホームページが家庭内端末101を利用して閲覧された時間を示す。
【0067】
「URL」は、閲覧履歴として保存されるホームページのURLである。「キャッシュ保存ファイル名」は、閲覧履歴として保存されるホームページのソースファイルのサーバ1での格納先を示すパス名である。
【0068】
図13Bの場所テーブル52は、「住所ID」、「参照元ページID」、「場所情報」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。「住所ID」は、抽出された場所を特定する識別子である。「参照元ページID」は、その場所情報が抽出されたホームページを特定するページIDを示す。例えば、図13Bには、図13AのページIDが1に対応するホームページ(URL=www.test.aaa/test/main.html)から抽出された2つの場所情報が示される。
【0069】
「場所情報」は、抽出された場所情報の語句を示す。「緯度」、「経度」は、抽出された場所情報を、図7〜図10に記載のリストに基づいて変換して求められる緯度・経度を示す。例えば、図13Bの住所IDが1に対応する場所情報の場合、市町村名リスト(図8)に格納される「箱根町」(図示省略)の緯度経度が格納される(この場合、都道府県名リスト(図7)の「神奈川県」にもマッチするものの、より詳細な市町村名の「箱根町」の緯度経度が優先して使用される)。また、図13Bの住所IDが2に対応する住所情報の場合、郵便番号リスト(図10)に格納される「100−0001」の緯度経度が格納される。
【0070】
図13Cの時間テーブル53は、「時間ID」、「参照元ページID」、「時間情報」、「開始日」、「終了日」、「開始時間」、「終了時間」というデータ項目を含む。「時間ID」は、抽出された時間を特定する識別子である。「参照元ページID」は、その時間情報が抽出されたホームページを特定するページIDを示す。例えば、図13Cには、図13AのページIDが1に対応するホームページ(URL=www.test.aaa/test/main.html)から抽出された2つの時間情報が示される。
【0071】
「時間情報」は、抽出された時間情報の語句を示す。「開始日」、「終了日」、「開始時間」、「終了時間」は、抽出された時間情報を、開始と終了の時点に分けたものである。
【0072】
最後に、ユーザからの情報検索要求を処理する際に使用されるリストについて説明する。
【0073】
図14は、本実施形態の具体例に使用されるホットスポット名リスト49のデータ構成例である。このリストは、ユーザが外出先にてサーバ1の閲覧履歴から情報を検索すべく、ユーザの現在地(又は目的地)を無線LANのアクセスポイント名(ホットスポット名)により特定する場合に、参照される。
【0074】
図14のホットスポット名リスト49は、「ホットスポット名」、「緯度」、「経度」というデータ項目を含む。本具体例においては、ユーザにより選択されたホットスポット名を緯度・経度に変換してサーバ1が処理するため、各ホットスポット名に対し、緯度・経度が対応付けられる。ホットスポット名に対応する緯度・経度は、ホットスポットの所在地の住所を基にして予め定められる。なお、ユーザが指定する場所に対し、サーバ1が閲覧履歴DBに格納された情報を応答する情報検索処理がどのように行われるかは図19以降にて後述する。
【0075】
図15は、本実施形態の具体例に使用される時間条件リスト50のデータ構成例である。このリストは、ユーザに提示する閲覧履歴に関する時間条件を決定する場合に、参照される。
【0076】
図15の時間条件リスト50は、「モード」、「条件」というデータ項目を含む。「モード」は、各時間条件を識別する番号である。本具体例においては、この時間に関するモードを特定する情報が、サーバ1の記憶部13に予め格納される。
【0077】
「条件」は、ユーザの指定した場所に関連するホームページに記載される内容を、時間によって選別するための条件を示す。例えば、モード1であれば、ユーザの指定場所に関連するホームページであって、その内容に今日の日付に関する情報の記載があるもののURLがユーザには応答されることになる。
【0078】
以上が、使用される各種リスト34、閲覧履歴DB33のデータ構成である。続いて、各機能部の動作について説明する。
【0079】
図16は、本実施形態の具体例における閲覧履歴解析部31の動作を説明するフローチャートである。まず、閲覧履歴解析部31は、家庭内端末101から閲覧されたホームページのURL及びソースファイルを受信し、ソースファイルに含まれるXMLタグを解析する(S1)。これは、場所情報抽出ルールリスト41(図5参照)のルール番号1に対応して行われる処理であり、場所想起語句リスト42に含まれる語句がXMLタグとして使用されているかを判別する。
【0080】
場所想起語句リスト42に含まれる語句がXMLタグとして使用されている場合(S2Yes)、閲覧履歴解析部31は、サーバ1のRAM12に一時的に場所情報を格納する(S3)。ステップS3では場所情報として、場所情報抽出ルールリスト41(図4)の「抽出法」に基づいて、XMLタグに囲まれた内容が抽出される。場所想起語句リスト42に含まれる語句がXMLタグとして使用されていない場合(S2No)、ステップS3は省略される。
【0081】
図17は、タグに場所想起語句が使用されるソースファイルの具体例である。このソースファイルでは、場所想起語句リスト41(図5参照)に含まれる「開催地」がXMLタグとして使用されている。従って、ステップS3の処理において、<開催地>、</開催地>で囲まれた内容がそれぞれ場所情報として抽出される。
【0082】
図16に戻り、XMLタグの解析が済むと、続いて、ソースファイル本文の語句が解析される(S4)。ステップS4は、タグ以外の箇所で場所想起語句の使用があるかを判別するものであり、場所情報抽出ルールリスト41(図4参照)のルール番号2以降に対応して行われる。そこで、ソースファイル本文にて、都道府県名が含まれるかが判別される。
【0083】
都道府県名が含まれる場合、場所情報が存在することになり(S5Yes)、閲覧履歴解析部31は、サーバ1のRAM12に一時的に場所情報を格納する(S6)。ステップS6では場所情報として、場所情報抽出ルールリスト41(図4)の「抽出法」に基づいて、マッチした語句、つまりソースファイルに含まれる都道府県名が抽出される。
【0084】
以下、場所情報抽出ルールリスト41(図4)に複数のルールが設定されていれば、そのルールに基づいて、例えば、市町村名、駅名について都道府県名と同様に場所情報の抽出が行われる。タグ以外の箇所に場所想起語句リスト42に含まれる語句が存在する場合、ステップS6で抽出される場所情報は、マッチした行とその次の行の内容である。
【0085】
図18は、タグ以外の箇所に場所想起語句が使用されるソースファイルの具体例である。図18に示されるソースファイルは、XMLタグを含まないので、ステップS1からS3の処理では何ら場所情報は抽出されない。そして、都道府県名リスト43に含まれる語句として「東京都」が抽出され、市町村名リスト44に含まれる語句として「東京都xx区」が抽出される。更に、駅名リスト45に含まれる語句として「東京駅」が抽出され、場所想起語句リスト42に含まれる「住所」が使用される行とその次の行(〒123−4567東京都xx区xx町xx番地xxビル2F)の内容が抽出され、場所想起語句リスト42に含まれる「〒」が使用される行とその次の行の内容が抽出され、RAM12に格納される。
【0086】
図16に戻り、ソースファイルから場所情報の抽出が済むと、閲覧履歴解析部31は、時間情報抽出ルールリスト47(図11)に基づき、時間情報を抽出する(S7)。時間情報の抽出は、場所情報の抽出とほぼ同様である。まず、時間想起語句リスト48に含まれる語句がXMLタグとして使用されているかを判別し、使用されていれば(S7Yes)、閲覧履歴解析部31は、時間情報抽出ルールリスト47(図11)の「抽出法」に基づいて、XMLタグに囲まれた内容を、サーバ1のRAM12に一時的に格納する(S8)。
【0087】
時間情報抽出ルールリスト47(図11)に複数のルールが設定されていれば、次のルールが適用され、例えば、時間想起語句リスト48に含まれる語句がタグ以外の箇所に使用されているかを判別し、使用されていれば(S7Yes)、閲覧履歴解析部31は、時間情報抽出ルールリスト47(図11)の「抽出法」に基づいて、マッチした行とその次の行の内容を、サーバ1のRAM12に一時的に格納する(S8)。
【0088】
すべてのルールの適用が完了すれば、閲覧履歴解析部31は、抽出された時間情報を、更に、開始日と終了日又は開始時間と終了時間に分けることを試みる。これは、「から」、「〜」、「−」等の語句により分割可能かを判別する。そして、これらの語句により分割可能である場合、年月日が含まれるか、yyyy/mm/dd(yyyyは西暦、mmは月、ddは日)というデータ形式かどうかなどの判断基準を適用し、分割された時間情報の前半を開始日または開始時間、後半を終了日または終了時間として分類する。
【0089】
もちろんこれ以外の分類法を適用することで、開始日と終了日又は開始時間と終了時間に分けてもよい。また、単独の時間が記述されている場合や該当する情報の記載がない場合、閲覧履歴解析部31は、抽出された時間情報を閲覧履歴DB33の時間テーブル53の「時間情報」に格納し、その他の項目(「開始日」、「終了日」、「開始時間」、「終了時間」)に適宜「NA」を格納する。
【0090】
次に、閲覧履歴解析部31は、以上の処理でRAM12に場所情報が格納されているかを判定し(S9)、場所情報を緯度経度情報に変換する(S10)。ステップS10の処理は、閲覧履歴解析部31が、図7〜図10に示されるリストを使用して、RAM12に格納された語句を緯度経度に変換すればよい。なお、ステップS10において、場所情報として語句ではなく、ソースファイルの行が抽出される場合(図4のルール番号5が適用される場合等)、閲覧履歴解析部31は、その行の内容に、図7〜図10に示される名前(都道府県名、市町村名、駅名、郵便番号)が含まれているかを判別し、マッチした語句に対応する緯度経度情報を使用する。
【0091】
ステップS10が済むと、閲覧履歴解析部31は、ステップS8で抽出された時間情報、ステップS10で緯度経度に変換された場所情報を、ステップS1で受信したソースファイル、URLと共に閲覧履歴DBに格納する(S11)。閲覧履歴解析部31は、家庭内端末101から閲覧履歴としてソースファイル、URLを受信する度にステップS1〜S11までの処理を繰り返す。こうして、図13A〜Cに示すようなテーブルが形成される。
【0092】
続いて、情報検索部32の動作を説明する。
【0093】
図19は、本実施形態の具体例における情報検索部32の動作を説明するフローチャートである。本具体例の情報検索部32は、ウェブサーバとして機能し、外出端末から送信される情報検索要求に対し、情報検索用画面を送信する(S21)。
【0094】
図20は、ステップS21における情報検索画面の画面例である。図20には、4つのラジオボタン61が存在し、ユーザの選択に応じて、現在地又は目的地を特定する場所情報がサーバ1に入力される。図20の一番上のラジオボタンを選択し、送信ボタン65をクリックすると、外出端末102、103に備えられたGPS機能により把握される現在地の緯度経度情報がサーバ1に送信される。こうして、ユーザは、サーバ1に格納された、現在地周辺の情報を取得することになる。
【0095】
また、2番目のラジオボタンを選択し、送信ボタン65をクリックすると、そのときプルダウンメニュー62に表示されていた駅名がサーバ1に送信される。従ってユーザは、予めプルダウンメニューで現在地又は目的地の駅名を選択し、送信ボタン65をクリックすれば、サーバ1に格納された、所望の駅周辺の情報を取得することになる。
【0096】
3番目のラジオボタンを選択し、送信ボタン65をクリックすると、そのときプルダウンメニュー63に表示されていたホットスポット名がサーバ1に送信される。従ってユーザは、予めプルダウンメニューで現在地又は目的地のホットスポット名を選択し、送信ボタン65をクリックすれば、サーバ1に格納された、所望のホットスポット周辺の情報を取得することになる。
【0097】
4番目のラジオボタンを選択し、送信ボタン65をクリックすると、そのときフォーム(テキストフィールド)64に入力されているテキストがサーバ1に送信される。従ってユーザは、予め現在地又は目的地の住所を入力し、送信ボタン65をクリックすれば、サーバ1に格納された、所望の住所周辺の情報を取得することになる。
【0098】
図19に戻り、ステップS21が済むと、情報検索部32は、外出端末から場所情報を受信する(S22)。上述したようにユーザが選択するラジオボタンに応じて、対応する場所情報を受信する。続いて、情報検索部32は、現在の時刻を取得する(S23)。情報検索部32は、サーバ1に内臓された時計(図示せず)から時刻を取得してもよいし、ネットワーク上のNTP(Network Time Protocol)タイムサーバから時刻を取得してもよい。
【0099】
そして、情報検索部32は、ステップS22で受信した場所情報に基づく情報検索を行い(S24)、検索結果を外出端末に表示するための画面データを生成し、外出端末に送信する(S25)。
【0100】
図21は、本実施形態の具体例におけるステップS24の場所情報に基づく情報検索処理を説明するフローチャートである。ユーザが指定した場所を緯度経度に変換した値と、予め設定される検索範囲に基づき、情報を検索すべき緯度経度の領域を定める。そして、場所テーブル52から、その領域に含まれる場所情報を抽出し、対応するURLをユーザに提示するものである。
【0101】
そこで、情報検索部32は、受信した場所情報が緯度経度かを判定する(S241)。ユーザが図20に示される画面の「現在地周辺(GPS利用)」以外を選択する場合、送信される場所情報は緯度経度ではない。
【0102】
受信した場所情報が緯度経度でない場合(S241No)、情報検索部32は受信した場所情報を緯度経度情報に変換する(S242)。例えば、場所情報として駅名を受信した場合、図9の駅名リスト45を参照すれば、駅名を緯度経度に変換することが可能である。場所情報としてホットスポット名を受信した場合であれば、図14のホットスポット名リスト49を参照すれば、ホットスポット名を緯度経度に変換することが可能である。
【0103】
また、場所情報として住所を受信した場合、図10の郵便番号リスト46、図8の市町村名リスト44、図7の都道府県名リスト43の順に緯度経度を特定する。つまり、最初に、受信した住所に郵便番号が含まれるかを判定し、含まれていれば、図10の郵便番号リストに基づき、対応する緯度経度に変換する。次に、市町村名が含まれているかを判定し、含まれていれば、図8の市町村名リストに基づき、対応する緯度経度に変換する。
【0104】
最後に、都道府県名が含まれているかを判定し、含まれていれば、図7の都道府県名リストに基づき、対応する緯度経度に変換する。より詳細な緯度経度を特定可能な要素が含まれているかを最初に判定することにより、検索結果がよりユーザの意向に沿ったものになる。
【0105】
場所情報を緯度経度で受信した場合には(S241No)、ステップS242の処理はスキップされる。緯度経度への変換が済むと、情報検索部32は、指定場所での緯度経度1秒当たりの距離を算出する(S243)。例えば、ある地点(北緯x1度x2分、東経y1度y2分)で、緯度1秒約30m、経度1秒約25mであるとする。
【0106】
そして、情報検索部32は、基準として設定された、検索範囲に見合う秒数を算出する(S244)。検索範囲は予めサーバ1の記憶部13に格納されており、例えば、500m四方であるとする。上記地点の場合、緯度は、500/30=16.67秒、経度は、500/25=20秒と求まる。なお、表示範囲は、ユーザにより設定可能な変数としてもよい。その場合、サーバ1がステップS21で送信する情報検索用画面(図20参照)に設定変更用のラジオボタン61が追加され、数値入力用のフォームに、ユーザが表示範囲の一辺の距離をメートル単位で入力させるようにすれば済む。
【0107】
次に情報検索部32は、ステップS242で指定場所の緯度経度と、ステップS243で算出された秒数とに基づき、領域を決定する(S245)。例えば、上記地点での場合、(北緯x1度x2分−8.335秒、東経y1度y2分−10秒)、(北緯x1度x2分+8.335秒、東経y1度y2分−10秒)、(北緯x1度x2分−8.335秒、東経y1度y2分+10秒)、(北緯x1度x2分+8.335秒、東経y1度y2分+10秒)の4点で定まる格子状の領域が、ステップS245で決定される。
【0108】
そして、情報検索部32は、閲覧履歴から抽出された場所情報の緯度経度が、ステップS245で決定された領域に含まれるものを抽出する(S246)。情報検索部32は、閲覧履歴DB33の場所テーブル52を参照し、その緯度経度(図13B参照)がステップS245で決定された領域に含まれるものを抽出し、その参照元ページIDを取得し、情報検索処理を終了する。
【0109】
図22は、本実施形態の具体例におけるステップS25の検索結果表示処理を説明するフローチャートである。本実施形態では、ユーザに提示する閲覧履歴を、ステップS246で抽出された閲覧履歴から、時間情報に関する基準に適合するものを選択することで絞り込む。具体的には、時間条件リスト50に基づき、モードに応じた選別を行う。
【0110】
まず、情報検索部32は、ステップS246で抽出された閲覧履歴のうち、時間情報に関する基準に適合するものを選択する(S246)。情報検索部32は、時間に関するモードを取得し、時間条件リスト50を参照して、モードに対応する「条件」を取得する。そして、情報検索部32は、閲覧履歴DB33の時間テーブル53で、ステップS246で抽出された参照元ページIDと同じ「参照元ページID」を持つエントリを抽出する。そのエントリの「時間情報」、「開始日」、「終了日」、「開始時間」、「終了時間」が、ステップS23で取得される現在時刻に基づき、モードに対応する「条件」に合致するものを最終的にユーザに対する情報検索結果として提示するために使用する。
【0111】
ステップS246で選択された閲覧履歴は、アクセス時間順にソートされ(S252)、情報検索部32は、最終的に選択されたURLに対応するタイトル、アクセス日時を閲覧履歴DBのメインテーブルを参照して取得し、得られた情報検索結果を表示する検索結果ページを作成し、外出端末に送信する(S253)。
【0112】
図23は、本実施形態の具体例における情報検索結果表示画面の画面例である。情報検索結果として、ステップS246で抽出され、ステップS251で時間条件リストの条件をクリアした閲覧履歴のURL、タイトル、アクセス日時が表示され、URLは、ハイパーリンク66となっている。こうして、ユーザは、ハイパーリンク56をクリックするだけで、簡単に該当ホームページに移動し、情報を取得することができる。この場合、サーバ1に格納されたキャッシュの内容をユーザに提示するよう設定することもできるし、実際にインターネットにアクセスして最新の情報を取得するように設定することも可能である。
【0113】
なお、本具体例の家庭内端末としてデスクトップ型PCやPDA等が使用されても構わない。同様に、外出先(例えばホテル)に備え付けのデスクトップ型PCや、携帯可能なノートブック型PCが外出端末として使用されても構わない。
【0114】
また、本具体例においては、ユーザの現在地(又は目的地)を特定するためだけにホットスポット名リスト49を使用するが、駅名リスト45等と同様に場所情報抽出のために使用することもできる。逆に、本実施形態で場所情報を抽出するために使用された都道府県名リスト43、市町村名リスト44、駅名リスト45を、ユーザの現在地(又は目的地)を特定するために使用してもよい。この他にも、著名な施設(例えば、東京タワー、横浜アリーナ等)を羅列した施設名リストを、場所情報抽出、現在地(又は目的地)特定のために使用することもできる。
【0115】
また、本具体例においては、場所情報と時間情報を組み合わせて用いたが、所定の主題としてそれぞれ単独で使用することも可能である。更に、場所情報、時間情報に限らずさまざまな対象を主題とすることが可能である。例えば、「犬」「猫」「日本の鉄道」等である。各主題に対して、予め主題を想起する語句が後述する可能性の高い語句をリストにして記憶しておき、閲覧履歴解析部31が、リストに則って情報を抽出すればよい。ユーザは、それに対して、例えば、チワワ犬についての情報を取得したければ、サーバ1に「チワワ犬」と与え、ペルシャ猫についての情報を取得したければ、サーバ1に「ペルシャ猫」と与え、新幹線についての情報を取得したければ、「新幹線」と与えれば、それぞれ自己の閲覧履歴に基づき関連する情報を含むホームページのURLを簡単に入手することができる。
【0116】
以上に説明したように、こうして、本閲覧履歴提示システムを利用すると、家庭内端末101を利用して閲覧されたホームページから、予め設定される所定の主題に関する情報が抽出され、URLに対応付けられてサーバ1に蓄積される。そして、ユーザは、外出先からであっても、所定の主題の下位に属する分野(所定の主題に関する、具体的な値や語句)をサーバ1に入力することにより、関連する情報を含むホームページのうち、ユーザが閲覧したことのあるホームページのURL等を簡単に取得し、クリックするだけで該当ホームページを表示することができる。従って、家庭や会社内で収集した情報を効率的に外出先で活用することが可能になる。
【0117】
以上まとめると付記のようになる。
【0118】
(付記1)
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析部と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索部とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0119】
(付記2)
付記1において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とする情報処理装置。
【0120】
(付記3)
付記1において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とする情報処理装置。
【0121】
(付記4)
付記1乃至3のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、
前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、
前記情報検索部は、前記場所情報に基づき前記記憶部を検索し、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【0122】
(付記5)
付記1乃至3のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報であり、
前記分野の指定は、所定の時間の指定であり、
前記情報検索部は、前記時間情報に基づき前記記憶部を検索し、前記時間情報に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【0123】
(付記6)
付記4において、
前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所を抽出し、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所を緯度経度に変換して前記場所情報として記憶し、
前記情報検索部は、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報を受信し、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【0124】
(付記7)
付記6において、
前記情報検索部は、前記場所の指定として住所を特定する情報を受信すると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所を緯度経度に変換して検索を実行することを特徴とする情報処理装置。
【0125】
(付記8)
付記6において、
前記住所として、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかが使用されることを特徴とする情報処理装置。
【0126】
(付記9)
コンピュータを
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析手段と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索手段として機能させるためのプログラム。
【0127】
(付記10)
付記9において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析手段は、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とするプログラム。
【0128】
(付記11)
付記9において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析手段は、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とするプログラム。
【0129】
(付記12)
付記9乃至11において、
前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、
前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、
前記情報検索手段は、前記場所情報に基づき前記記憶部を検索し、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とするプログラム。
【0130】
(付記13)
付記9乃至11において、
前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報であり、
前記分野の指定は、所定の時間の指定であり、
前記情報検索手段は、前記時間情報に基づき前記記憶部を検索し、前記時間情報に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とするプログラム。
【0131】
(付記14)
付記12において、
前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、
前記閲覧履歴解析手段は、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所を抽出し、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所を緯度経度に変換して前記場所情報として記憶し、
前記情報検索手段は、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報を受信し、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データを抽出することを特徴とするプログラム。
【0132】
(付記15)
付記14において、
前記情報検索手段は、前記場所の指定として住所を特定する情報を受信すると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所を緯度経度に変換して検索を実行することを特徴とするプログラム。
【0133】
(付記16)
付記14において、
前記住所が、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかであることを特徴とするプログラム。
【0134】
(付記17)
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析工程と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索工程とを有することを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0135】
(付記18)
付記17において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析工程では、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかが判定され、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容が、前記所定の主題に沿う情報として記憶されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0136】
(付記19)
付記17において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析工程では、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかが判定され、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容が、前記所定の主題に沿う情報として記憶されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0137】
(付記20)
付記17乃至19のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、
前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、
前記情報検索工程では、前記場所情報に基づき前記記憶部が検索され、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データが抽出されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0138】
(付記21)
付記17乃至19のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報であり、
前記分野の指定は、所定の時間の指定であり、
前記情報検索工程では、前記時間情報に基づき前記記憶部が検索され、前記時間情報に対応づけられた前記参照データが抽出されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0139】
(付記22)
付記20において、
前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、
前記閲覧履歴解析工程では、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかが判定され、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所が抽出され、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所が緯度経度に変換され前記場所情報として記憶され、
前記情報検索工程では、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報が受信され、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データが抽出されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0140】
(付記23)
付記22において、
前記情報検索工程では、前記場所の指定として住所を特定する情報が受信されると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所が緯度経度に変換されて検索が実行されることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【0141】
(付記24)
付記22において、
前記住所が、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかであることを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本実施形態における閲覧履歴提示システムの構成例である。
【図2】本実施形態におけるサーバの構成ブロック図である。
【図3】本実施形態の概念を説明するサーバの機能ブロック図である。
【図4】本実施形態の具体例におけるサーバ1の機能を説明するブロック図である。
【図5】本実施形態の具体例に使用される場所情報抽出ルールリストのデータ構成例である。
【図6】本実施形態の具体例に使用される場所想起語句リストのデータ構成例である。
【図7】本実施形態の具体例に使用される都道府県名リストのデータ構成例である。
【図8】本実施形態の具体例に使用される市町村名リストのデータ構成例である。
【図9】本実施形態の具体例に使用される駅名リストのデータ構成例である。
【図10】本実施形態の具体例に使用される郵便番号リストのデータ構成例である。
【図11】本実施形態の具体例に使用される時間情報抽出ルールリストのデータ構成例である。
【図12】本実施形態の具体例に使用される時間想起語句リストのデータ構成例である。
【図13】本実施形態の具体例に使用される閲覧履歴DBのデータ構成例であり、Aは、メインテーブル、Bは、場所テーブル、Cは、時間テーブルである。
【図14】本実施形態の具体例に使用されるホットスポット名リストのデータ構成例である。
【図15】本実施形態の具体例に使用される時間条件リストのデータ構成例である。
【図16】本実施形態の具体例における閲覧履歴解析部の動作を説明するフローチャートである。
【図17】タグに場所想起語句が使用されるソースファイルの具体例である。
【図18】タグ以外の箇所に場所想起語句が使用されるソースファイルの具体例である。
【図19】本実施形態の具体例における情報検索部の動作を説明するフローチャートである。
【図20】本実施形態の具体例における情報検索画面の画面例である。
【図21】本実施形態の具体例における場所情報に基づく情報検索処理を説明するフローチャートである。
【図22】本実施形態の具体例における検索結果表示処理を説明するフローチャートである。
【図23】本実施形態の具体例における情報検索結果表示画面の画面例である。
【符号の説明】
【0143】
1 サーバ、2 ネットワーク、11 制御部、12 RAM、13 記憶部、14 ネットワークI/F、15 周辺機器I/F、20 バス、21 主題抽出ルールリスト、22 主題想起語句リスト、31 閲覧履歴解析部、32 情報検索部、33 閲覧履歴DB、34 各種リスト、41 場所情報抽出ルールリスト、42 場所想起語句リスト、43 都道府県リスト、44 市町村名リスト、45 駅名リスト、46 郵便番号リスト、47 時間情報抽出リスト、48 時間想起語句リスト、49 ホットスポット名リスト、50 時間条件リスト、51 メインテーブル、52 場所テーブル、53 時間テーブル、61 ラジオボタン、62 駅名プルダウンメニュー、63 ホットスポット名プルダウンメニュー、64 フォーム、65 送信ボタン、66 ハイパーリンク、101〜103 情報端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析部と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索部とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、
前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、
前記情報検索部は、前記場所情報に基づき前記記憶部を検索し、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報であり、
前記分野の指定は、所定の時間の指定であり、
前記情報検索部は、前記時間情報に基づき前記記憶部を検索し、前記時間情報に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項4において、
前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所を抽出し、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所を緯度経度に変換して前記場所情報として記憶し、
前記情報検索部は、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報を受信し、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記情報検索部は、前記場所の指定として住所を特定する情報を受信すると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所を緯度経度に変換して検索を実行することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項6において、
前記住所として、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかが使用されることを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析手段と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索手段として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析工程と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索工程とを有することを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【請求項1】
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析部と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索部とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題想起語句リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記記憶部には、前記所定の主題に沿う情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む主題語句想起リストが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データにて、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記主題想起語句リストに含まれる語句が使用される行及び/または次の行の内容を、前記所定の主題に沿う情報として記憶することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、場所を特定する場所情報であり、
前記分野の指定は、所定の場所の指定であり、
前記情報検索部は、前記場所情報に基づき前記記憶部を検索し、前記所定の場所に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記所定の主題に沿う情報は、時間を特定する時間情報であり、
前記分野の指定は、所定の時間の指定であり、
前記情報検索部は、前記時間情報に基づき前記記憶部を検索し、前記時間情報に対応づけられた前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項4において、
前記記憶部には、前記場所情報の記述が後続する可能性の高い語句を含む場所想起語句リストと、住所と緯度経度が対応付けられた緯度経度情報と、前記指定された場所の周囲の検索範囲を決定する範囲情報とが予め格納され、
前記閲覧履歴解析部は、前記受信データ内のタグ名に、前記場所想起語句リストに含まれる語句が使用されているかを判定し、使用されている場合、前記場所想起語句リストに含まれる語句が前記タグ名に使用されるタグの内容から前記住所を抽出し、前記緯度経度情報に基づき、該抽出された住所を緯度経度に変換して前記場所情報として記憶し、
前記情報検索部は、前記場所の指定として緯度経度を特定する情報を受信し、前記範囲情報に基づき決定する前記検索範囲内に対応する前記参照データを抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記情報検索部は、前記場所の指定として住所を特定する情報を受信すると、前記緯度経度情報に基づき、該受信した情報により特定される住所を緯度経度に変換して検索を実行することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項6において、
前記住所として、都道府県名、市町村名、郵便番号、施設名、無線LANのアクセスポイント名、駅名のいずれかが使用されることを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析手段と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索手段として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
第一の装置の受信データから、所定の主題に沿う情報を抽出し、前記情報と前記受信データの参照データを対応付けて記憶部に記憶する閲覧履歴解析工程と、
第二の装置からの情報検索要求を前記所定の主題の下位に属する分野の指定と共に受信し、前記所定の主題に沿う情報から前記記憶部を検索し、前記情報に対応する前記参照データを抽出し、前記第二の装置に送信する情報検索工程とを有することを特徴とする閲覧履歴提示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2006−65511(P2006−65511A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−245730(P2004−245730)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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