説明

防塵ワンタッチ清掃外部フード

【目的】 本発明は、安全で確実に細かい防虫・防塵網の付いた換気用吸気口の掃除が出来る事を目的として発明された。
【構成】 本発明は、目の細かい防塵・防虫網に丈夫なブラシを網の内外から挟み付け、外部よりワイヤーを引く事で掃除が出来る構成となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の換気設備に関するもので、外壁上部に取り付けられる換気のための吸気用の防塵網を、虫や埃・塵などの目詰まりを、外部から簡単にしかもワンタッチで完全掃除する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術では吸気された空気を建物内部に設置されたフィルターで防塵しており、外から簡単に掃除できるものが存在しなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
同時に吸気と排気とを行う換気装置や、排気温度と吸気温度を交差させて熱回収を行う熱交換式換気扇において、吸気部分から虫・埃・塵などの侵入を防止するため、防虫網などが取り付けられたものがあるが、異物が吸気され目詰まりを起こす場合が多く発生する。その吸気フードの多くが建物の上部に取り付けられており掃除が容易でなく、梯子をかけて外から防塵網をブラシで掃除をしても、危険性が伴うだけでなく、塵を内部に押し込んでしまう結果となる。手の届くところにあったとしても、外部からブラシでの掃除では内部に異物を押し込む事になる問題点がある。
【問題を解決するための手段】
【0004】
防塵フード外枠17に、装置を囲う外部フード16を取り付ける立ち上がりリブが付いている。相当細かい網目の防塵網2の取り付けたベースプレート1をこの防塵フード外枠17に固定し、このベースプレート1の上部に固定パイプ5が溶接などで固定されている。この固定パイプ5の大きさにピッタリと合った太さの回転シャフト6を貫通させ、この回転シャフト6に、防塵網2の両側より、しっかりと挟み付けた防塵ブラシ3が固定されたブラシ固定バー4が溶接などで固定されている。このブラシ固定バー4にはブラシ引き寄せバネ8によって片方に引き寄せられるように取り付けられ、反対側にブラシ回転引き寄せワイヤー11が付き、ベースプレート1の隅にブラシ回転引き寄せワイヤー11を通すワイヤー滑車13を固定するワイヤー滑車ブラケット14が溶接などで固定されている。内側のブラシ固定バー4には、塵廃棄プレート9を開閉させる開閉バー7が溶接などで固定されている。この装置を風雨から守る外部フード16を防塵フード外枠17の立ち上がりリブに被せて覆っている構造となっている。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、多くが建物の高い所に取り付けられている吸気口の防塵・防虫網を、梯子を使用して危険を冒して掃除をする事もなくなる。また、外側から掃除をしても網に詰まった塵を内部に押し込む事になり充分な掃除とは言えなかった。例え、意識的に吸気口を掃除しやすい場所に取り付けたとしても、外からの掃除にあまり意味の無い事をしていた事になる。この発明により、より細かい目の防塵網が使用でき、内部に塵や埃の侵入を阻止出来るため、熱交換式換気扇などのフィルター掃除サイクルを大幅に延ばす事が出来る効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
外部フードを取り付けるための防塵フード外枠に、細かい網目の防塵網の取り付けたベースプレートを固定し、さらに防塵網の両側に、回転可能な防塵ブラシが固定されている。
この防塵ブラシを可動させ、防塵網の両側から防塵網に付着した虫・埃・塵などを除去する構造となっている。
【実施例1】
【0007】
防塵フード外枠17をプラスチックで加工した本発明の実施例。
【実施例2】
【0008】
防塵網2にステンレスを用いた本発明の実施例。
【実施例3】
【0009】
滑車を用いて都合の良い場所で掃除が出来るようにした本発明の実施例。
【実施例4】
【0010】
ブラシ回転引き寄せワイヤー11を外部フードに擦らないよう、ガイドパイプ12を付けた本発明の実施例。
【実施例5】
【0011】
ブラシ回転引き寄せワイヤー11の端部に、引っ張り易いような取っ手20を取り付けた本発明の実施例。
【実施例6】
【0012】
外部フード16に目の粗い防鳥網15を取り付けた本発明の実施例。
【実施例7】
【0013】
外部フード16に様々な形状の市販のフードを用いた本発明の実施例
【実施例8】
【0014】
塵廃棄プレート9の開閉に電動モーターを用いた本発明の実施例
【実施例9】
【0015】
角型フードを用いた本発明の実施例
【実施例10】
【0016】
ブラシ回転引き寄せワイヤー11を室内から操作できるようにした本発明の実施例
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の装置正面図
【図2】本発明の装置断面図
【図3】実施例9の装置正面図
【図4】実施例10の装置断面図
【符号の説明】
【0018】
1. ベースプレート
2. 防塵網
3. 防塵ブラシ
4. ブラシ固定バー
5. 固定パイプ
6. 回転シャフト
7. 開閉バー
8. ブラシ引き寄せバネ
9. 塵廃棄プレート
10.開閉プレート開閉バネ
11.ブラシ回転引き寄せワイヤー
12.ワイヤーガイドパイプ
13.ワイヤー滑車
14.ワイヤー滑車ブラケット
15.妨鳥網
16.外部フード
17.防塵フード外枠
18.吸気パイプ
19.外壁
20.取っ手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防塵フード外枠17に、防塵網2の取り付けたベースプレート1を固定し、該ベースプレート1の上部に固定パイプ5が固定され、該固定パイプ5を回転シャフト6が貫通し、該回転シャフト6に防塵網2を両側より挟み付けた防塵ブラシ3が固定されたブラシ固定バー4が固定され、該ブラシ固定バー4にブラシ引き寄せバネ8とブラシ回転引き寄せワイヤー11が付き、ベースプレート1にブラシ回転引き寄せワイヤー11を通すワイヤー滑車13を固定するワイヤー滑車ブラケット14が付き、内側のブラシ固定バー4に、塵廃棄プレート9を開閉する開閉バー7が固定され、これらを風雨から守る外部フード16で囲っている事を特徴とした防塵網ワンタッチ清掃外部フード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−317139(P2006−317139A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−167461(P2005−167461)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(393001039)株式会社福地建装 (10)