説明

陰極構造体及びこれを用いた陰極線管用の電子銃

【課題】 画面の出画時間及びホワイトバランスの安定化時間が短く、製造が簡単で、生産性を向上させられる陰極構造体及びこれを用いたカラー陰極線間用の電子銃を提供する。
【解決手段】 外部ケース31と、前記外部ケース31内に充填された絶縁部材32と、前記絶縁部材32に没入固定され、その端部33aが前記絶縁部材32の上面に突出された複数個のピン33と、前記絶縁部材32上に取付けられる電界放出素子ユニット40と、前記電界放出素子ユニット40と前記ピン33の端部33aとを電気的に連結するワイヤ34とを具備する陰極構造体320と前記陰極構造体320を採用した陰極線管用の電子銃300により、画面の出画時間及びホワイトバランスの安定化時間が縮められ、生産性が向上される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子の放出源の陰極構造体及びこの陰極構造体を用いた陰極線管用の電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な陰極線管は、図9に示したように、内面に蛍光膜400が形成されたパネル100と、前記パネル100と封着され、電子銃300が設けられるネック部201と偏向ヨーク203が設けられるコーン部202を含むファンネル200とを具備して形成される。同図において、301は電子銃300を支持する支持体である。
【0003】かかる構成の陰極線管において、電子銃300から放出された電子ビームは偏向ヨーク203により偏向され蛍光膜400に走査されることにより蛍光物質を励起させて画像を形成させる。
【0004】図10は、前記ファンネル200のネック部201に装着されて熱電子を放出する電子銃300の構成を示したものである。電子銃300は、ガラスビーズ11と、前記ガラスビーズ11に固定され、電子ビームを発生させる陰極構造体310と、制御電極14と、スクリーン電極15と、前記スクリーン電極15から順次に設けられ、電子レンズを形成するフォーカス電極16と、最終加速電極17とを具備してなる。
【0005】かかる構成の電子銃300は、陰極構造体310とそれぞれの電極に所定の電圧が印加されることにより陰極構造体310から熱電子が放出され、前記各電極14〜17の間に電子レンズが形成される。従って、前記陰極構造体310から放出された電子ビームは前記電子レンズを通過しながら集束かつ加速される。
【0006】前記電子銃300から電子ビームが正常的に放出されるまでかかる時間及び電子ビームの電流密度は前記陰極構造体310に応じて決定されるが、陰極構造体310の詳細な構成が図11に示されている。図11を参照すると、陰極構造体310は、3つの陰極アセンブリ12と、制御電極14(図10参照)に固定される外部ケース13と、前記陰極アセンブリ12が設けられる前記外部ケース13の間の絶縁体28とを具備する。
【0007】前記各陰極アセンブリ12は、円筒型のスリーブ21と、前記スリーブ21の端部に固定されたキャップ部材22と、キャップ部材22の上面に塗布された電子放射物質層23と、スリーブ21の下部を支持するホールダ25とを含む。前記各陰極アセンブリ12は内部ケース26の内に固定され、前記外部ケース13と内部ケース26は絶縁体28により絶縁されている。かつ、図11に示した陰極アセンブリ12は放熱型であり、前記スリーブ21の内部にはヒーター24が挿入されている。一方、ヒーターが陰極に直接連結された直熱型もある。
【0008】かかる構成の陰極構造体310のヒーター24に所定の電位が印加されると、ヒーター24は発熱される。前記ヒーター24から発生する熱が前記キャップ部材22とスリーブ21及びホールダ25に伝達されると、これらは加熱される。かつ、前記キャップ部材22が例えば、約800℃程度に加熱されると、キャップ部材22の上面に塗布された電子放射物質層23から熱電子が放出される。
【0009】かつ、前記電子放射物質層23も、還元性物質を含むベース金属の上にアルカリ土類金属の酸化物を主成分とする物質が塗布された酸化物型と、多孔質金属の気孔に電子放出物質が含浸されている含浸型とに分けられる。
【0010】しかしながら、従来の陰極構造体においては、ヒーターから発生した熱によりキャップ部材とスリーブが加熱された後、熱電子放射物質が加熱されるので、熱電子が正常的に発生されるまでに長時間がかかる。従って、陰極線管の画面出画時間が長くなり、通常8乃至9秒がかかるようになる。
【0011】かつ、陰極構造体のキャップ部材、スリーブ等は動作時にヒーターにより加熱されて熱膨張されるので、電子ビームの位置が移動する熱ドリフト(thermal drift) 現象及び収束ドリフト(convergence drift) 現象が発生する。このようなドリフト現象を防止するために、製作時に陰極を長時間加熱して陰極が熱電子を放射しやすい物理的・化学的構造を有するようにする電子ビーム放出の活性化工程が要るので生産性が落ちる。
【0012】かつ、赤,青,緑色の蛍光体を励起させるカラー陰極線管の場合、陰極構造体、制御電極及びスクリーン電極等の初期熱膨張の時間差によりホワイトバランスの安定化時間が長い。
【0013】その上、従来の陰極構造体においては、前記熱電子放射物質層を加熱するために、例えば2乃至4ワット程度の電力が要求され、赤,青,緑色のそれぞれの陰極に対する不均一な熱伝達のために電子放出特性のバラツキが現れる。
【0014】かつ、ヒーター及びその支持体が電子銃に含まれるので、電子銃の全体サイズが長くなり、ヒーターの製造工程が複雑なので、生産性が落ち、不良率が高くなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のごとき従来の問題点を解決するためになされたものであり、画面の出画時間及びホワイトバランスの安定化時間が短く、製造が簡単で、生産性を向上させられる陰極構造体及びこれを用いたカラー陰極線間用の電子銃を提供することにその目的がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために本発明による陰極構造体は、外部ケースと、前記外部ケース内に充填された絶縁部材と、前記絶縁部材に没入固定され、その端部が前記絶縁部材の上面に突出された複数個のピンと、前記絶縁部材上に取付けられる電界放出素子ユニットと、前記電界放出素子ユニットと前記ピンの突出部とを電気的に連結するワイヤとを具備することを特徴とする。
【0017】前記電界放出素子ユニットは、基板と、前記基板上に所定間隔で離隔配置された3つの電界放出素子と、前記電界放出素子と電気的に連結され前記ワイヤを通して供給された電源を伝達するように前記基板上に設けられた複数個の端子とを具備してなることを特徴とする。
【0018】本発明の他の実施形態による陰極構造体は、電子銃のガラスビーズに埋立てられる埋立部を有する外部ケースと、前記外部ケースの内周面に相応する外周面を有し、前記外部ケース内に挿入されるリテーナと、前記リテーナの上に置かれるように前記外部ケース内に挿入された電界放出素子ユニットと、前記ガラスビーズに埋立固定される埋立部と、前記電界放出素子ユニットの上面と接触して弾性的に加圧する接触部とを有し、前記電界放出素子ユニットに電源を供給する導電性の弾性部材とを具備することを特徴とする。
【0019】本発明の他の側面によると、外部ケースと、前記外部ケース内に充填された絶縁部材と、前記絶縁部材に没入固定され、その端部が前記絶縁部材の上面に突出された複数個のピンと、前記絶縁部材上に取付けられる電界放出素子ユニットと、前記電界放出素子ユニットの端子と前記ピンの突出部とを電気的に連結するワイヤとを具備する陰極構造体と、前記陰極構造体から放出された電子ビームを収束かつ加速させるフォーカス電極及び最終加速電極とを含んでなることを特徴とする陰極線管用の電子銃が提供される。
【0020】かつ、本発明の更に他の側面によると、電子銃のガラスビーズに埋立てられる埋立部を有する外部ケースと、前記外部ケースの内周面に相応する外周面を有し、前記外部ケース内に挿入されるリテーナと、前記リテーナ上に置かれるように前記外部ケース内に挿入された電界放出素子ユニットと、前記ガラスビーズに埋立固定される埋立部と前記電界放出素子ユニットの上面と接触して弾性的に加圧する接触部を有し、前記電界放出素子ユニットに電源を供給する導電性の弾性部材を具備する陰極構造体と、前記陰極構造体から放出された電子ビームを集束かつ加速させるフォーカス電極及び最終加速電極とを有することを特徴とする陰極線管用の電子銃が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態に基づいて添付した図面に基づき更に詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の望ましい一実施形態による陰極構造体320が採用された陰極線管用の電子銃を示したものである。ここで、前述した従来例の説明で使用したものと同一部材には説明の都合上同一符号を付して説明する。同図に示したように、本発明の陰極構造体320はガラスビーズ302に固定される。本発明の特徴によると、前記陰極線管用の電子銃は電界効果により電子を放出する冷陰極状の電界放出素子を陰極構造体として用いる。
【0023】図2を参照すると、前記陰極構造体は、ガラスビーズ302(図1参照)に結合支持されるリム状の外部ケース31と、前記外部ケース31内に充填される絶縁部材32と、前記絶縁部材32に没入固定され、その上端部33aが前記絶縁部材32の上面に突出された複数個のピン33と、前記絶縁部材32上面に取付けられた電界放出素子ユニット40と、前記電界放出素子ユニット40に電圧を供給するために前記ピン33の端部33aと電界放出素子ユニット40の端子35とを連結させるワイヤ34を具備する。前記ワイヤ34の直径は10〜50μm程度であり、半導体の製造工程のうちワイヤボンディング工程により製造されることが望ましい。
【0024】図3に示したように、前記電界放出素子ユニット40には3つの電界放出素子40aが一列で配列されている。図4及び図5を参照すると、前記電界放出素子40aは、シリコン等からなる基板41と、前記基板41の上面に形成された陰極42と、前記陰極42上に配列されたモリブデンを主成分とする多数のマイクロチップ42aと、前記マイクロチップ42aを取り囲むSiO2 からなる絶縁層43と、前記絶縁層43の上面に形成され前記マイクロチップ42aを露出させる開口部44aを有するゲート44とを具備する。前記基板41上に設けられたマイクロチップ42aに印加される電流は1つ当たり50〜100nA程度なので、マイクロチップ42aが少なくとも10,000個以上になると、1mA以上の電流を得ることができる。よって、陰極線管の蛍光膜を励起させるに十分な電流を得ることができる。
【0025】かかる構造の陰極構造体が採用された陰極線管の動作を図1乃至図5に基づき説明する。まず、フォーカス電極16及び最終加速電極17に所定電圧が印加されると、各電極の間には電子レンズが形成される。かつ、前記電界放出素子40aのマイクロチップ42aとゲート44に所定の電圧が印加されると、その間に電界が発生して、前記マイクロチップ42aから電子ビームが放出される。放出された電子ビームは前述した各電極の間に形成された電子レンズを通過しながら収束かつ加速された後、偏向ヨーク203(図9参照)により偏向され、蛍光膜にランディングされて画像を形成する。
【0026】図6乃至図8は、本発明の他の実施形態による陰極構造体を示したものである。図6乃至図8を参照すると、本実施形態の陰極構造体はリム状の外部ケース51と、前記外部ケース51の内周面に相応する外周面を有し、前記外部ケース51に挿入されるリテーナ52と、前記リテーナ51の上に取付けられる電界放出素子ユニット53と、前記電界放出素子ユニット53の上面を加圧する導電性の弾性部材54とを具備する。前記外部ケース51は金属から形成され、埋立部51aがガラスビーズ302(図7参照)に埋立てられることにより固定される。前記リテーナ52は外部ケース51内に挿入されて溶接される。前記リテーナ52上に置かれる電界放出素子ユニット53の電界放出素子53aは、前述した図4及び図5と同一な構造を有する。かつ、導電性の弾性部材54は、その埋立部54bがガラスビーズ302に埋立てられて固定され、その接触部54aが電界放出素子ユニット53の端子53bと接触して加圧する。なお、弾性部材54は導電性であり、弾力性を有する部材から形成され、前記電界放出素子ユニット53の4つの端子53bにそれぞれ対応するように4つが具備される(図6には2つの弾性部材54のみが示された)。従って、弾性部材54は電界放出素子53aに電圧を印加すると同時に電界放出素子ユニット53を固定させる役割を果たす。前記端子53bのうち3つの端子は電界放出素子53aの陰極42(図5参照)と連結され、残りの1つの端子はゲート44と連結される。従って、電界放出素子53aの陰極42と連結された3つの端子53bには導電性の弾性部材54の外部端子54cを通して負電圧が印加され、ゲート44と連結された端子には外部端子54cを通してゲート電圧が印加される。
【0027】かつ、図9に示したように、弾性部材54の埋立部54bは、電子銃のビーム軸と平行することが望ましい。もし、埋立部54bが電子銃のビーム軸に対して直角であると、限定された幅のガラスビーズ302内に埋立てられる各埋立部54bの間隔が狭すぎて結合強度が弱まる。
【0028】本実施形態の陰極構造体によると、電界放出素子ユニット53の端子53bが前述した実施形態のワイヤ34(図2参照)の代りに弾性部材54と連結されて電源が供給されるので、高電圧や外部の衝撃により損なわれる恐れがなく、組立工程も簡略化される。
【0029】本実施形態による陰極構造体及びこれを採用した陰極線管用の電子銃の動作は前述した実施形態のものと同一である。
【0030】
【発明の効果】以上、本発明によると、陰極構造体に所定の電位を印加すると同時に陰極構造体のマイクロチップから電子が放出されるので、陰極構造体から正常的な電子放出が行われるまでかかる時間を縮めることができる。従って、陰極線管の初期画面の出画時間も縮められる。
【0031】かつ、熱電子の放出ではなく、電界効果により電子が放出されるので、加熱により陰極構造体を構成する部品が熱膨張されることにより、電子ビームの位置が移動される熱ドリフト現象が防止され、陰極を加熱するための別途の電力が要らない。その上、それぞれの陰極に対する不均一な熱伝達により発生する電子放出特性散布がなくなる。
【0032】なお、カラー陰極線管の場合には陰極が加熱されないため、陰極構造体自体、制御電極及びスクリーン電極等の熱膨張がほとんど発生しなくてホワイトバランスの安定化時間が縮められる。
【0033】また、本発明の陰極構造体を採用した電子銃において、電子放出のためのヒーター及び支持体、制御電極及びスクリーン電極が取り除かれるので、全体的に電子銃が縮められて製品が小型化される。
【0034】なお、本発明は前記実施形態に限られず、本発明が属した技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による陰極構造体を採用した電子銃の断面図。
【図2】図1に示した本発明の陰極構造体を示した斜視図。
【図3】図2の電界放出素子ユニットを示した平面図。
【図4】図3に示した電界放出素子の斜視図。
【図5】図4に示した電界放出素子の断面図。
【図6】本発明の他の実施形態による陰極構造体の分解斜視図。
【図7】図6に示した陰極構造体を採用した電子銃の断面図。
【図8】図6に示した陰極構造体を採用した電子銃の部分断面図。
【図9】一般的な陰極線管の断面図。
【図10】従来の陰極構造体を採用した電子銃の断面図。
【図11】図10の従来の陰極構造体を示した部分切断斜視図。
【符号の説明】
31 外部ケース
32 絶縁部材
33 ピン
33a 上端部
34 ワイヤ
35 端子
40 電界放出素子ユニット
40a 電界放出素子
41 基板
42 陰極
42a マイクロチップ
43 絶縁層
44 ゲート
44a 開口部
51 外部ケース
52 リテーナ
53 電界放出素子ユニット
53a 電界放出素子
53b 端子
54 弾性部材
54a 接触部
54b 埋立部
54c 外部端子
100 パネル
200 ファンネル
201 ネック部
202 コーン部
203 偏向ヨーク
300 電子銃
301 支持体
302 ガラスビーズ
320 陰極構造体
400 蛍光膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部ケースと、前記外部ケース内に充填された絶縁部材と、前記絶縁部材に没入固定され、その端部が前記絶縁部材の上面に突出された複数個のピンと、前記絶縁部材上に取付けられる電界放出素子ユニットと、前記電界放出素子ユニットと前記ピンの突出部とを電気的に連結するワイヤとを具備することを特徴とする陰極構造体。
【請求項2】 前記電界放出素子ユニットは、基板と、前記基板上に所定間隔で離隔配置された3つの電界放出素子と、前記電界放出素子と電気的に連結され、前記ワイヤを通して供給された電源を伝達するように前記基板上に設けられた複数個の端子とを具備してなることを特徴とする請求項1に記載の陰極構造体。
【請求項3】 前記端子とピンはそれぞれ4つずつ具備され、前記4つの端子のうち3つの端子はそれぞれ前記3つの電界放出素子の陰極と連結され、残りの1つの端子は前記3つの電界放出素子のゲートと接続されることを特徴とする請求項1に記載の陰極構造体。
【請求項4】 外部ケースと、前記外部ケース内に充填された絶縁部材と、前記絶縁部材に没入固定され、その端部が前記絶縁部材の上面に突出された複数個のピンと、前記絶縁部材上に取付けられる電界放出素子ユニットと、前記電界放出素子ユニットと前記ピンの突出部とを電気的に連結するワイヤとを具備する陰極構造体と、前記陰極構造体から放出された電子ビームを集束かつ加速させるフォーカス電極及び最終加速電極とを具備してなることを特徴とする陰極線管用の電子銃。
【請求項5】 前記電界放出素子ユニットは、基板と、前記基板上に所定間隔で離隔配置された3つの電界放出素子と、前記電界放出素子と電気的に連結され、前記ワイヤを通して供給された電源を伝達するように前記基板上に設けられた複数個の端子とを具備してなることを特徴とする請求項4に記載の陰極線管用の電子銃。
【請求項6】 前記端子とピンはそれぞれ4つずつ具備され、前記4つの端子のうち3つの端子はそれぞれ前記3つの電界放出素子の陰極と連結され、残りの1つの端子は前記3つの電界放出素子のゲートと接続されることを特徴とする請求項4に記載の陰極線管用の電子銃。
【請求項7】 電子銃のガラスビーズに埋立てられる埋立部を有する外部ケースと、前記外部ケースの内周面に相応する外周面を有し、前記外部ケース内に挿入されるリテーナと、前記リテーナ上に置かれるように前記外部ケース内に挿入された電界放出素子ユニットと、前記ガラスビーズに埋立固定される埋立部と前記電界放出素子ユニットの上面と接触して弾性的に加圧する接触部を有し、前記電界放出素子ユニットに電源を供給する導電性の弾性部材とを具備することを特徴とする陰極構造体。
【請求項8】 前記電界放出素子ユニットは、基板と、前記基板上に所定間隔で離隔配置された3つの電界放出素子と、前記電界放出素子と電気的に連結され、前記導電性の弾性部材を通して供給された電源を伝達するように前記基板上に設けられた複数個の端子とを具備してなることを特徴とする請求項7に記載の陰極構造体。
【請求項9】 前記端子は4つであり、そのうち3つの端子はそれぞれ前記3つの電界放出素子の陰極と連結され、残りの1つの端子は前記3つの電界放出素子のゲートと接続されることを特徴とする請求項8に記載の陰極構造体。
【請求項10】 前記弾性部材は外部との電気的接触のための外部端子が更に具備されたことを特徴とする請求項9に記載の陰極構造体。
【請求項11】 電子銃のガラスビーズに埋立てられる埋立部を有する外部ケースと、前記外部ケースの内周面に相応する外周面を有し、前記外部ケース内に挿入されるリテーナと、前記リテーナの上に置かれるように前記外部ケース内に挿入された電界放出素子ユニットと、前記ガラスビーズに埋立固定される埋立部と前記電界放出素子ユニットの上面と接触して弾性的に加圧する接触部を有し、前記電界放出素子ユニットに電源を供給する導電性の弾性部材とを具備する陰極構造体と、前記陰極構造体から放出された電子ビームを集束かつ加速させるフォーカス電極及び最終加速電極とを含むことを特徴とする陰極線管用の電子銃。
【請求項12】 前記電界放出素子ユニットは、基板と、前記基板上に所定間隔で離隔配置された3つの電界放出素子と、前記電界放出素子と電気的に連結され、前記導電性の弾性部材を通して供給された電源を伝達するように前記基板上に設けられた複数個の端子とを具備してなることを特徴とする請求項11に記載の陰極線管用の電子銃。
【請求項13】 前記端子は4つであり、そのうち3つの端子はそれぞれ前記3つの電界放出素子の陰極と連結され、残りの1つの端子は前記3つの電界放出素子のゲートと接続されることを特徴とする請求項12に記載の陰極線管用の電子銃。
【請求項14】 前記弾性部材は外部との電気的接触のための外部端子が更に具備されたことを特徴とする請求項13に記載の陰極線管用の電子銃。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図9】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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