説明

陳列用棚装置

【課題】 最小限の部品点数で、棚本体の載置面の変更を、簡単かつ迅速に行えるようにするとともに、1種類のエンドカバーを、奥行きの異なる2態様の棚本体に共通して使用できるようにした陳列用棚装置を提供する。
【解決手段】 支柱5に係止した等高をなす左右1対の支持ブラケット3の前面に係合孔24、25を設け、かつ長片1bを載置面とする第1の態様としたときの短片1aの両側部後面と、短片1aを載置面とする第2の態様としたときの長片1bの両側部後面とに、支持ブラケット3の係合孔24、25に係止しうる下向き鉤形の係止爪10、11を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗等において商品の陳列に使用される陳列用棚装置に関し、特に、CD,DVD,ビデオ等、サイズが異なる商品の陳列に適した陳列用棚装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、棚本体を、長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して形成し、長片が前方を向く載置面、短片が上方を向く背後面となる奥行大の態様と、短片が前方を向く載置面、長片が上方を向く背後面となる奥行小の態様とに変更できるようにし、例えば、ビデオテープ、CD、DVDのようにサイズの異なる商品に対して、載置面を変更して陳列するようにした陳列用棚装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−233438号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に記載されている陳列用棚装置は、棚板(棚本体)に係合部材を取り付け、この係合部材を、支柱に係止する2種類の棚板ブラケットに選択的に係合させる構造であるため、棚板の取り付けに係合部材と2種類の棚板ブラケットの3つの部品を必要とし、載置面の変更時に、2種類の棚板ブラケットの交換作業と、それと係合部材との係合作業とを行う必要があるため、操作に手間がかかるとともに、部品点数が多くなるという問題がある。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、最小限の部品点数で、棚本体の載置面の変更を、簡単かつ迅速に行えるようにするとともに、1種類のエンドカバーを、奥行きの異なる2態様の棚本体に共通して使用できるようにした陳列用棚装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して棚本体を形成し、前記長片が載置面、前記短片が背後面となる奥行大の第1の態様と、前記短片が載置面、前記長片が背後面となる奥行小の第2の態様とにより商品を陳列しうるようにした陳列用棚装置において、支柱に係止した等高をなす左右1対の支持ブラケットの前面に係合孔または上向き鉤形の係止爪を設け、かつ第1の態様としたときの短片の両側部後面と、第2の態様としたときの長片の両側部後面とに、前記支持ブラケットの係合孔または係止爪に係止しうる下向き鉤形の係止爪または係合孔を設ける。
【0006】
(2)長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して棚本体を形成し、前記長片が載置面、前記短片が背後面となる奥行大の第1の態様と、前記短片が載置面、前記長片が背後面となる奥行小の第2の態様とにより商品を陳列しうるようにした陳列用棚装置において、前記棚本体の側端を閉塞するエンドカバーの下端に設けた下部内向折曲片の上面に係合孔または前向き鉤形の係止爪を設け、かつ第1の態様としたときの長片の側部下面と、第2の態様としたときの短片の側部下面とに、前記エンドカバーの係合孔または係止爪に係止しうる後向鉤形の係止爪または係合孔を設ける。
【0007】
(3)長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して棚本体を形成し、前記長片が載置面、前記短片が背後面となる奥行大の第1の態様と、前記短片が載置面、前記長片が背後面となる奥行小の第2の態様とにより商品を陳列しうるようにした陳列用棚装置において、支柱に係止した等高をなす左右1対の支持ブラケットの前面に係合孔または上向き鉤形の係止爪を設け、第1の態様としたときの短片の両側部後面と、第2の態様としたときの長片の両側部後面とに、前記支持ブラケットの係合孔または係止爪に係止しうる下向き鉤形の係止爪または係合孔を設け、かつ前記棚本体の側端を閉塞するエンドカバーの下端に設けた下部内向折曲片の上面に、第1の態様としたときの長片の側部下面と、第2の態様としたときの短片の側部下面とに設けられた後向き鉤形の係止爪または係合孔に係止しうる係合孔または前向き鉤形の係止爪を設ける。
【0008】
(4)上記(2)または(3)項において、エンドカバーの後端に、第1の態様としたときの短片の後面と、第2の態様としたときの長片の後面とに係合しうる後部内向折曲片を設ける。
【0009】
(5)上記(2)〜(4)項のいずれかにおいて、エンドカバーの下部内向折曲片の上面と、それに対向する第1の態様としたときの長片の側部下面、および第2の態様としたときの短片の側部下面とのいずれか一方と他方に、互いに係合することにより、棚本体に対するエンドカバーの後方への移動を阻止する突起と係合孔とを設ける。
【0010】
(6)上記(2)〜(5)項のいずれかにおいて、エンドカバーの下部内向折曲片の上面と、それに対向する第1の態様としたときの長片の側部下面、および第2の態様としたときの短片の側部下面とのいずれか一方に、他方に当接する複数の突部を設ける。
【0011】
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、棚本体における長片と短片とに、それぞれ複数個ずつの係止爪または係合孔を、互いに等間隔で設けるとともに、それらに係止させる支持ブラケットまたはエンドカバーの係合孔または係止爪も、前記間隔と等間隔の複数個とする。
【0012】
(8)長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して棚本体を形成し、前記長片が載置面、前記短片が背後面となる奥行大の第1の態様と、前記短片が載置面、前記長片が背後面となる奥行小の第2の態様とにより商品を陳列しうるようにした陳列用棚装置において、支柱に係止した等高をなす左右1対の支持ブラケットと、第1の態様としたときの短片の両側部、および第2の態様としたときの長片の両側部との結合構造と、棚本体の側端を閉塞するエンドカバーの下端部と、第1の態様としたときの長片の側部、および第2の態様としたときの短片の側部との結合構造とを、互いに同一とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によると、棚本体の向きを変更するだけで、1種類の棚本体で、奥行きの異なる複数種類の商品を体裁よく陳列することができるとともに、支柱に係止した支持ブラケットを交換することなく、棚本体の向きを変更して、上記支持ブラケットに係止し直すだけで、棚本体の載置面の変更作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
また、支持ブラケットは、1種類でよく、しかも支柱に係止したままでよいので、部品点数が少なくてすみ、従来のように、複数種類の支持ブラケットを用意しておき、それを棚本体の載置面の変更作業の都度交換しなければならない等の面倒な作業が必要なく、使用しない方の支持ブラケットを紛失する等のおそれもない。
【0014】
(b)請求項2記載の発明によると、1種類のエンドカバーを、奥行きの異なる2態様の棚本体に共通して使用することができるとともに、係止爪を係合孔の縁に係止するだけで、付け替え作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
【0015】
(c)請求項3記載の発明によると、上述した請求項1および2記載の発明の両方の効果を奏することができるだけでなく、棚本体における長片および短片に設けた係止爪または係合孔のうち、支持ブラケットに係止するのに用いたものの残りのものを有効に利用して、エンドカバーを棚本体に取り付けることができるので、加工工数を少なくすることができ、効率がいいという相乗的効果を奏することができる。
【0016】
(d)請求項4記載の発明によると、エンドカバーの後端に設けた後部内向折曲片を、第1の態様としたときの短片の後面、および第2の態様としたときの長片の後面に当接させることにより、エンドカバーと棚本体との前後方向の位置決めを果たすことができるとともに、エンドカバーが、載置面に載置した物品の重量により、長片と短片とが互いに開こうとするのを阻止する補強材として作用することができる。
【0017】
(e)請求項5記載の発明によると、突起と係合孔とを互いに係合させることにより、エンドカバーの棚本体からの抜け落ちを防止することができる。
【0018】
(f)請求項6記載の発明によると、 突部を相手面へ当接させることにより、エンドカバーの下部内向折曲片、およびそれに対向する棚本体の当接面が完全な平坦面でなくても、それらが確実に点接触で当接し、エンドカバーをがたつきなく係止させることができる。
【0019】
(g)請求項7記載の発明によると、棚本体と支持ブラケットまたはエンドカバーとが、互いに複数箇所で係止されるので、それらの結合強度が増し、強固に結合される。
【0020】
(h)請求項8記載の発明によると、請求項3記載の発明の効果とほぼ同様の効果を奏することができる。
すなわち、上述した請求項1および2記載の発明の両方の効果を奏することができるだけでなく、棚本体における長片および短片に設けた結合構造のうち、支持ブラケットに係止するのに用いたものの残りのものを有効に利用して、エンドカバーを棚本体に取り付けることができ、加工工数を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の陳列用棚装置の分解斜視図である。
同図に示すように、陳列用棚装置は、棚本体(1)と、その各側端を閉塞するエンドカバー(2)と、棚本体(1)を支柱(5)に支持する支持ブラケット(3)と、仕切板(4)とを備えている。なお、図1は、棚本体(1)の左側部の取付構造のみを示すものであり、棚本体(1)の右側部の取付構造は、図示を省略してあるが、左側部の取付構造と左右対称である。
【0022】
棚本体(1)は、短片(1a)と長片(1b)とがほぼ直角に交わるように、板材を折曲して側面視ほぼL字形に形成されている。
短片(1a)には、上端縁に後向きの折返し部(6)が形成され、長片(1b)には、左右方向に長い上向きの凹溝(7)を有する受け部材(8)が前端部に形成されている。短片(1a)の奥行(L1)(図示の状態では高さ)は、長片(1b)の奥行(L2)より若干短く形成されている。
【0023】
短片(1a)の左右両側部には、角孔(9)から後方に切り起こされた側面視下向き鉤形の弾性を有する係止爪(10)(11)が上下2箇所に形成され、角孔(9)(9)の間には、それらより小寸の係合孔(12)が形成されている。
【0024】
長片(1b)の左右両側部には、角孔(9)から下方に切り起こされた側面視後向き鉤形の弾性を有する係止爪(13)(14)が前後2箇所に形成され、角孔(9)(9)の間には、それらより小寸の係合孔(15)が形成されている。なお、これら係止爪(10)(11)(13)(14)は全て同一形状とし、係止爪(10)と(11)の間隔と、係止爪(13)と(14)の間隔は同一とし、係止爪(11)と(14)、係止爪(10)と(13)は、それぞれ短片(1a)と長片(1b)との交差線(L)に対し対称位置に形成され、また、係合孔(12)と(15)も同様に対称位置に形成されている。
【0025】
エンドカバー(2)の後端には、後部内向折曲片(16)が、また下端には、下部内向折曲片(17)がそれぞれ形成されている。下部内向折曲片(17)には、前後2箇所に係合孔(18)(19)が形成され、かつ、中央部に、切り口が後方を向くようにして上方に切り起こされた4分の1球状の突起(20)が形成され、さらに、前後4箇所に半球状の突部(21)が形成されている。
【0026】
支持ブラケット(3)は、前面板(22)と側面板(23)とからなる平面視L字状のもので、前面板(22)には上下2箇所に係合孔(24)(25)が形成され、側面板(23)の後縁部には複数個の下向き鉤状の係止片(26)が形成されている。
【0027】
仕切板(4)の後端には、下向き鉤状の係止片(30)が、また同じく下端には、下向きの係合突片(31)がそれぞれ形成されている。
【0028】
図2は、陳列用棚装置の組立て手順を示し、図3は、組立てられた状態の縦断側面図であって、長片が載置面、短片が背後面となる第1の態様を示す。
図2(a)に示すように、支持ブラケット(3)を棚本体(1)の下に位置させ、矢印のように上方に移動させながら、短片(1a)側の係止爪(10)(11)に係合孔(24)(25)を下から挿入する。これにより、図2(b)および図3に示すように、係止爪(10)(11)が係合孔(24)(25)の下縁に係止されるとともに、棚本体(1)の折返し部(6)の両端下部に形成した切欠き(6a)(1図参照)が支持ブラケット(3)に係合する。
【0029】
次に、図2(b)に示すように、エンドカバー(2)を棚本体(1)の後方に位置させ、矢印のように移動させながら、係止爪(13)(14)に係合孔(18)(19)を後方から挿入する。これにより、図3に示すように、突部(21)が長片(1b)の下面に当接し、さらに、突起(20)が係合孔(15)の後縁に係合すると、エンドカバー(2)の後方への移動が阻止される。
【0030】
このとき、エンドカバー(2)の後部内向折曲片(16)が、短片(1a)の側端部後面に当接するようにしておくと、エンドカバー(2)が、長片(1b)と短片(1a)とが互いに開こうとするのを阻止する補強材として作用することができる。
【0031】
なお、支持ブラケット(3)が短片(1a)の側部後面に装着されている状態で、短片(1a)の側端部後面にエンドカバー(2)の後部内向折曲片(16)が当接しうるようにするため、短片(1a)(および長片(1b))への支持ブラケット(3)の取付位置を、それらの側端より若干内方寄りに定めるとともに、後部内向折曲片(16)の左右方向の寸法を短くしておくのがよい。
【0032】
図3に示すように、支持ブラケット(3)の係止片(26)を支柱(5)に形成されているスリット(27)に係止させることにより、棚本体(1)は支柱(5)に取り付けられる。この状態で、長片(1b)が載置面、短片(1a)が背後面を構成しているので、長片(1b)上に、奥行き寸法の大きい商品(M)、例えば、DVD,CD等を立てて陳列する。また、凹溝(7)には、このDVD、CD等の商品を立てかけて、いわゆるフェースアウト陳列を行うことができる。
【0033】
なお、支柱(5)に支持ブラケット(3)を係止しておき、その支持ブラケット(3)に、棚本体(1)を、向きを定めて装着してもよい。また、エンドカバー(2)は、棚本体(1)を支持ブラケット(3)に装着する前に、棚本体(1)に予め装着しておいても、またはその後に装着してもいずれでもよい。
【0034】
再び、図1において、短片(1a)および長片(1b)には、それらの交差線(L)に対称の位置に、仕切板(4)の係止用のスリット(28)および(29)が形成されている。 したがって、仕切板(4)の係止片(30)および係止突片(31)を、それぞれ任意のスリット(28)および(29)に挿入することにより、仕切板(4)を、段階的ではあるが左右方向の所望の箇所に設けることができる。
【0035】
図4は、短片(1a)を載置面、長片(1b)を背後面として使用する第2の態様を示す。
すなわち、第1の態様の棚本体(1)を、左右の支持ブラケット(3)(その一方のみを示す)から外すとともに、棚本体(1)からエンドカバー(2)および仕切板(4)を外した状態で、棚本体(1)を、垂直軸回りに180°旋回させるとともに、水平軸回りに90°回転させることにより、ほぼ垂直となった長片(1b)の両側部の係止爪(13)(14)を、支柱(5)に係止したままとした左右の支持ブラケット(3)における上下の係合孔(24)(25)の下縁に係止させる。
【0036】
また、エンドカバー(2)は、その下部内向折曲片(17)における前後2箇所の係合孔(18)(19)を、ほぼ水平の載置面となった短片(1a)の各側部における係止爪(10)(11)に後方より係止させ、突起(20)を係合孔(12)に係合させるとともに、後部内向折曲片(16)を長片(1b)の側端部後面に当接させる。
【0037】
仕切板(4)は、その係止片(30)および係止突片(31)を、長片(1b)側のスリット(29)および短片(1a)側のスリット(28)にそれぞれ係止させる。
【0038】
こうして第2の態様としたときは、載置面となった短片(1a)の奥行き寸法が、第1の態様としたときの載置面の奥行き寸法より短くなっているので、奥行き寸法の小さい商品(M)、例えばビデオテープ等を、体裁よく立てて陳列することができる。
【0039】
以上のように、本発明の陳列用棚装置では、長片(1a)が載置面を、短片(1b)が背後面となる奥行大の態様と、短片(1a)が載置面、長片(1b)が背後面となる奥行小の態様の2態様に棚本体(1)を設定することにより、1種類の棚本体(1)で、例えば、ビデオテープ、CD、DVDのようにサイズの異なる商品(M)を体裁よく陳列することができるとともに、1種類の支持ブラケット(3)のみで、この2態様に棚本体(1)を支持することができ、さらにまた、支持ブラケット(3)の係止手段である係止爪(10)(11)(13)(14)を利用してエンドカバー(2)も取り付けすることができる。
【0040】
上記実施形態では、棚本体(1)に係止爪(10)(11)(13)(14)を形成し、支持ブラケット(3)に係合孔(24)(25)、およびエンドカバー(2)の下部内向折曲片(17)に係合孔(18)(19)を形成した構造を示しているが、棚本体(1)に係合孔、支持ブラケット(3)およびエンドカバー(2)の下部内向折曲片(17)に係止爪を形成した構造としてもよい。
この場合、支持ブラケット(3)の前面に設ける係止爪は、上向き鉤形をなすものとし、エンドカバー(2)の下部内向折曲片(17)の上面に設ける係止爪は、前向き鉤形をなすものとするのがよい。
【0041】
また、支持ブラケット(3)と、第1の態様としたときの短片(1a)の両側部、および第2の態様としたときの長片(1b)の両側部との結合構造と、棚本体(1)の側端を閉塞するエンドカバー(2)の下端部と、第1の態様としたときの長片(1b)の側部、および第2の態様としたときの短片(1a)の側部との結合構造とは、互いに同一でさえあればよく、上記実施形態のように、係合孔とそれに係合する係止爪との組み合わせのみに限定されるものではない。例えば、係合孔とそれに弾性係合するようにしたきのこ型の有頭軸との組み合わせ等としてもよい。
【0042】
さらに、長片(1a)および短片(1b)の裏面に、突部(21)および突起(20)を形成し、下部内向折曲片(17)に係合孔(15)を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の陳列用棚装置の一実施形態の左側部の分解斜視図である。
【図2】同じく、陳列用棚装置の組立て手順を示す側面図である。
【図3】同じく、第1の態様としたときの陳列用棚装置の縦断側面図である。
【図4】同じく、第2の態様としたときの陳列用棚装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
【0044】
(1)棚本体
(1a)短片
(1b)長片
(2)エンドカバー
(3)支持ブラケット
(4)仕切板
(5)支柱
(6)折返し部
(7)凹溝
(8)受け部材
(9)角孔
(10)(11)係止爪
(12)係合孔
(13)(14)係止爪
(15)係合孔
(16)後部内向折曲片
(17)下部内向折曲片
(18)(19)係合孔
(20)突起
(21)突部
(22)前面板
(23)側面板
(24)(25)係合孔
(26)係止片
(27)(28)(29)スリット
(30)係止片
(31)係止突片
(L)交差線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して棚本体を形成し、前記長片が載置面、前記短片が背後面となる奥行大の第1の態様と、前記短片が載置面、前記長片が背後面となる奥行小の第2の態様とにより商品を陳列しうるようにした陳列用棚装置において、
支柱に係止した等高をなす左右1対の支持ブラケットの前面に係合孔または上向き鉤形の係止爪を設け、かつ第1の態様としたときの短片の両側部後面と、第2の態様としたときの長片の両側部後面とに、前記支持ブラケットの係合孔または係止爪に係止しうる下向き鉤形の係止爪または係合孔を設けたことを特徴とする陳列用棚装置。
【請求項2】
長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して棚本体を形成し、前記長片が載置面、前記短片が背後面となる奥行大の第1の態様と、前記短片が載置面、前記長片が背後面となる奥行小の第2の態様とにより商品を陳列しうるようにした陳列用棚装置において、
前記棚本体の側端を閉塞するエンドカバーの下端に設けた下部内向折曲片の上面に係合孔または前向き鉤形の係止爪を設け、かつ第1の態様としたときの長片の側部下面と、第2の態様としたときの短片の側部下面とに、前記エンドカバーの係合孔または係止爪に係止しうる後向鉤形の係止爪または係合孔を設けたことを特徴とする陳列用棚装置。
【請求項3】
長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して棚本体を形成し、前記長片が載置面、前記短片が背後面となる奥行大の第1の態様と、前記短片が載置面、前記長片が背後面となる奥行小の第2の態様とにより商品を陳列しうるようにした陳列用棚装置において、
支柱に係止した等高をなす左右1対の支持ブラケットの前面に係合孔または上向き鉤形の係止爪を設け、第1の態様としたときの短片の両側部後面と、第2の態様としたときの長片の両側部後面とに、前記支持ブラケットの係合孔または係止爪に係止しうる下向き鉤形の係止爪または係合孔を設け、かつ前記棚本体の側端を閉塞するエンドカバーの下端に設けた下部内向折曲片の上面に、第1の態様としたときの長片の側部下面と、第2の態様としたときの短片の側部下面とに設けられた後向き鉤形の係止爪または係合孔に係止しうる係合孔または前向き鉤形の係止爪を設けたことを特徴とする陳列用棚装置。
【請求項4】
エンドカバーの後端に、第1の態様としたときの短片の後面と、第2の態様としたときの長片の後面とに係合しうる後部内向折曲片を設けたことを特徴とする請求項2または3記載の陳列用棚装置。
【請求項5】
エンドカバーの下部内向折曲片の上面と、それに対向する第1の態様としたときの長片の側部下面、および第2の態様としたときの短片の側部下面とのいずれか一方と他方に、互いに係合することにより、棚本体に対するエンドカバーの後方への移動を阻止する突起と係合孔とを設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の陳列用棚装置。
【請求項6】
エンドカバーの下部内向折曲片の上面と、それに対向する第1の態様としたときの長片の側部下面、および第2の態様としたときの短片の側部下面とのいずれか一方に、他方に当接する複数の突部を設けたことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の陳列用棚装置。
【請求項7】
棚本体における長片と短片とに、それぞれ複数個ずつの係止爪または係合孔を、互いに等間隔で設けるとともに、それらに係止させる支持ブラケットまたはエンドカバーの係合孔または係止爪も、前記間隔と等間隔の複数個としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の陳列用棚装置。
【請求項8】
長片と短片とがほぼ直角に交わるように板材を折曲して棚本体を形成し、前記長片が載置面、前記短片が背後面となる奥行大の第1の態様と、前記短片が載置面、前記長片が背後面となる奥行小の第2の態様とにより商品を陳列しうるようにした陳列用棚装置において、
支柱に係止した等高をなす左右1対の支持ブラケットと、第1の態様としたときの短片の両側部、および第2の態様としたときの長片の両側部との結合構造と、棚本体の側端を閉塞するエンドカバーの下端部と、第1の態様としたときの長片の側部、および第2の態様としたときの短片の側部との結合構造とを、互いに同一としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の陳列用棚装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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