説明

陽極酸化処理装置

【課題】周溝に均質な被膜を形成し易い陽極酸化処理装置を提供する。
【解決手段】外周面22に周溝A1を形成した金属製被処理物Aに接続される第1電極部材15と、外周面22及び周溝A1に対して間隔Bを隔てて対向する内周面21を環状に形成した第2電極部材17と、周溝A1の両側夫々で外周面22と内周面21との隙間Bをシール可能な非導電性の環状の弾性シール材31と、弾性シール材31の夫々を第2電極部材17に対して周溝A1の溝幅方向に押圧することにより、隙間Bをシールするように弾性変形させる押圧機構34とを備え、押圧機構34は弾性シール材31を押圧状態と押圧解除状態とに切換自在に設けてあり、周溝A1に電解液を供給する供給流路23と周溝A1に供給された電解液を排出する排出流路24とを内周面21に開口させてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外周面に周溝を形成した金属製の被処理物に電気的に接続される第1電極部材と、第2電極部材と、前記周溝に電解液を供給する供給流路と、前記周溝に供給された電解液を排出する排出流路とを備えた陽極酸化処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記陽極酸化処理装置は、例えば硫酸、クロム酸などを含む酸性電解液を用い、第1電極部材を被処理物に電気的に接続してその被処理物を正極とし、電解液を介して被処理物と第2電極部材とに亘って通電することにより、例えばアルミニウム基金属製の被処理物の表面を酸化して、アルマイト被膜を形成するものである。
従来の陽極酸化処理装置では、棒状の第2電極部材を電解液中に浸漬してある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−113496号公報(図17)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の陽極酸化処理装置では、棒状の第2電極部材を電解液中に浸漬してあるために、電流が周溝のうちの第2電極部材に近い箇所に集中して、電流密度を周溝に沿って均一化させ難く、周溝の長手方向に沿って均質な被膜を形成し難い欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、周溝の長手方向に沿って均質な被膜を形成し易い陽極酸化処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は、外周面に周溝を形成した金属製の被処理物に電気的に接続される第1電極部材と、前記外周面及び前記周溝に対して間隔を隔てて対向する内周面を環状に形成した第2電極部材と、前記周溝の両側夫々において前記外周面と前記内周面との隙間をシール可能な非導電性の環状の弾性シール材と、前記弾性シール材の夫々を、前記第2電極部材に対して前記周溝の溝幅方向に押圧することにより、前記隙間をシールするように弾性変形させる押圧機構とを備え、前記押圧機構は、前記弾性シール材を押圧する状態と押圧を解除する状態とに切換自在に設けてあり、前記周溝に電解液を供給する供給流路と、前記周溝に供給された電解液を排出する排出流路とを、前記内周面に開口させてある点にある。
【0006】
〔作用及び効果〕
本構成の陽極酸化処理装置であれば、第2電極部材に環状に形成した内周面と、被処理物の外周面に形成した周溝との隙間を、周溝の両側夫々において、非導電性の環状の弾性シール材でシールすることによって、第2電極部材の内周面が周溝に対して間隔を隔てて対向する密閉された環状空間を形成することができる。
環状空間を形成するにあたって、押圧機構により第2電極部材に対して周溝の溝幅方向に押圧して弾性変形させた弾性シール材でシールする。このため、第2電極部材に形成した内周面が弾性シール材で覆われることがない。よって、内周面の全面を用いて被処理物と第2電極部材とに亘って通電することができ、第2電極部材の大きさを極力小さくすることができる。
第2電極部材の内周面に開口させてある供給流路から環状空間に電解液を供給し、かつ、その環状空間に供給した電解液を第2電極部材の内周面に開口させてある排出流路から排出しながら、環状空間の電解液を介して被処理物と第2電極部材とに亘って通電することにより、周溝の表面を酸化して被膜を形成することができる。
第2電極部材の環状の内周面は、環状空間を挟んで被処理物の周溝に対向している。このため、電流密度を周溝に沿って均一化させ易く、周溝の長手方向に沿って均質な被膜を形成し易い。
さらに、押圧機構は、弾性シール材を押圧する状態と押圧を解除する状態とに切換自在に設けてある。このため、弾性シール材の押圧を解除する状態に切り換えることにより、被処理物の着脱を容易に行えるようになり、多数の被処理物を能率良く処理することができる。
【0007】
本発明の第2特徴構成は、前記供給流路の複数と前記排出流路の複数とを、周方向に間隔を隔てて交互に前記内周面に開口させてある点にある。
【0008】
〔作用及び効果〕
被膜を短時間で効率良く形成するべく高い電圧で大電流を流すと、環状空間内の電解液の温度が上昇し、被膜の絶縁破壊(焼け)が生じ易い。
しかし、本構成であれば、供給流路の複数と排出流路の複数とを、周方向に間隔を隔てて交互に内周面に開口させてあるために、電解液の環状空間への供給と環状空間からの排出とが円滑になる。よって、単位時間当たりの環状空間内への電解液の供給量と環状空間内の電解液の排出量とを増大させて、環状空間内の電解液の温度上昇を防止し易い。
つまり、電解液の冷却効率を高めることができるので、高い電圧で大電流を流しても被膜の絶縁破壊が生じ難くなり、周溝の長手方向に沿って均質な被膜を短時間で効率良く形成し易い。
【0009】
本発明の第3特徴構成は、前記排出流路の流路断面積を前記供給流路の流路断面積よりも大きくしてある点にある。
【0010】
〔作用及び効果〕
被膜を短時間で効率良く形成するべく高い電圧で大電流を流すと、環状空間内の電解液の温度が上昇し、被膜の絶縁破壊(焼け)が生じ易い。
しかし、本構成であれば、排出流路の流路断面積を供給流路の流路断面積よりも大きくしてあるために、環状空間内の電解液の圧力上昇を抑制して、電解液の環状空間への供給と環状空間からの排出とが円滑になる。よって、環状空間内での電解液の滞留を防止して、環状空間内の電解液の温度上昇を防止することができる。
つまり、本構成の場合にも、電解液の冷却効率を高めることができるので、高い電圧で大電流を流しても被膜の絶縁破壊が生じ難くなり、周溝の長手方向に沿って均質な被膜を短時間で効率良く形成し易い。
【0011】
本発明の第4特徴構成は、前記供給流路と前記排出流路とを前記第2電極部材に形成してある点にある。
【0012】
〔作用及び効果〕
第2電極部材を利用して供給流路と排出流路とを設けてあるので、構造のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】陽極酸化処理装置の概略図
【図2】(a)要部の側面図 (b)要部の拡大側面図
【図3】(a)要部の側面図 (b)要部の拡大側面図
【図4】要部の平面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、金属製の被処理物の一例としてのアルミニウム合金製ピストンAのピストンリング溝A1を陽極酸化処理するための本発明による陽極酸化処理装置を示している。
【0015】
具体的には、ピストンAの頂部からスカート部にかけて形成された3個のピストンリング溝A1,A2,A3のうちの、頂部側のピストンリング(コンプレッションリング)溝A1を含む外周面を陽極酸化処理するものである。
ピストンリング溝A1が、ピストン(被処理物)Aの外周面22に形成した周溝に相当している。
【0016】
陽極酸化処理装置は、電解液槽1と電解液供給部2と酸化処理部3と通電部4とを有する。
【0017】
電解液槽1は、塩化ビニル製又はSUS316製で、上端が開口する容器状のものであり、酸化処理部3を通過した電解液を受け止めて回収するとともに、電解液供給部2に還流するための還流路5が設けられている。
【0018】
電解液供給部2は、電解液槽1から還流された電解液を冷却するための冷却槽6と、冷却槽6の電解液を酸化処理部3に供給するための供給路7と、供給路7に設けてある供給ポンプ8と、電解液が所定のタイミングで酸化処理部3に供給されるように供給ポンプ8の運転を制御する供給制御部9を有している。
【0019】
冷却槽6には、回収された電解液を冷却するための冷却機10と、電解液が所定温度に冷却されるように、温度センサ11による電解液温度の検出情報に基づいて、冷却機10の運転を制御する冷却制御部12が設けられている。
【0020】
通電部4は、酸化処理部3に通電するものである。この通電部4は電流密度を調整できるように電流制御手段を持つものとするのが好ましい。電流制御手段は電流計、電圧計、整流器等で構成された従来公知のものを用いることができる。
【0021】
酸化処理部3は、図2,図3にも示すように、第1電極(陽極)部13と第2電極(陰極)部14とを有する。
第1電極部13は、導電性を備えた銅やSUS316などの金属製の第1電極部材15と、第1電極部材15を第2電極部14に対して昇降させる昇降装置16とを備えている。
第1電極部材15はピストンAを保持する保持具で兼用され、通電部4の陽極端子4aに電気的に接続されている。
【0022】
保持具(第1電極部材)15は、ピストンAの内周面に係脱自在な係止爪(図示せず)をその下端部に備えている。この係止爪をピストンAの内周面に係止することにより、ピストンAをその軸芯が垂直方向に沿う姿勢で、かつ、電気的に接続した状態で保持する。
【0023】
第2電極部14は、導電性を備えた銅やSUS316などの金属製の第2電極部材17と、第2電極部材17の上下に配置した塩化ビニル樹脂などの非導電性材料(絶縁体)で形成された可動板18及び固定板19とを有する。
【0024】
第2電極部材17は、図3及び図4に示すように、ピストンAをその軸芯を上下方向に沿わせた姿勢で入り込ませる円形のピストン挿通孔20が形成された、横断面形状が矩形の円環状に形成してあり、通電部4の陰極4bに電気的に接続されている。
【0025】
ピストン挿通孔20を形成している内周面21が、ピストンAの外周面22及びピストンリング溝A1に対して全周に亘って一定間隔を隔てて対向する円環状の内周面として形成されている。
【0026】
図4に示すように、ピストン挿通孔20を形成している内周面21には、ピストンリング溝A1に電解液を供給する複数の供給流路23と、ピストンリング溝A1に供給された電解液を排出する複数の排出流路24とを、周方向に間隔を隔てて交互に開口させてある。
【0027】
供給流路23と排出流路24は同じ数だけ第2電極部材17に形成してあり、供給流路23の横断面形状を円形に形成し、排出流路24の横断面形状を矩形に形成して、排出流路23の流路断面積を、供給流路24の流路断面積よりも大きくしてある。
【0028】
第2電極部材17の底面には下向きに開口する周溝25を形成してあり、この周溝25に各供給流路23の上流側を連通してある。
排出流路24の下流側は第2電極部材17の外周面26に開口させてあり、電解液は排出流路24から電解液槽1に自然流下する。
【0029】
固定板19は、ピストン挿通孔20と同径で、かつ、同芯の円形凹面部27を中央に備えた円板状に形成され、円形凹面部27の中心位置には、軸芯を上下方向に沿わせた姿勢のピストンAの頂面を載置支持する円形凸面部28を同芯状に設けてある。
【0030】
固定板19には、供給路23が接続される接続流路29が形成され、この接続流路29が第2電極部材17の周溝25に連通するように固定板19の上面に開口している。
【0031】
可動板18は、ピストン挿通孔20と同径で、かつ、同芯の円形貫通孔30が形成された、横断面形状が矩形の円環状に形成してある。
【0032】
したがって、処理対象のピストンAは、軸芯が垂直方向に沿う姿勢で電気的に接続した状態で保持具(第1電極部材)15に保持されて、可動板18の円形貫通孔30及び第2電極部材17のピストン挿通孔20に挿通され、その頂面が固定板19の円形凸面部28に載置されて、ピストンAの外周面22と円形貫通孔30及びピストン挿通孔20及び円形凹面部27の内周面との間に全周に亘って一定間隔の隙間を有する同芯状に位置決めされる。
【0033】
第2電極部材17と可動板18との間及び第2電極部材17と固定板19との間の夫々には、ピストンリング溝A1の両側夫々において、ピストンAの外周面22とピストン挿通孔20の内周面21との隙間Bをシール可能な弾性シール材31を装着してある。
【0034】
弾性シール材31は、可動板18の円形貫通孔30を囲む下側周縁角部に第2電極部材17の上面に対向するように形成した段部32と、固定板19の円形凹面部28を囲む周縁角部に第2電極部材17の下面に対向するように形成した段部33の夫々に装着してある。
【0035】
これらの弾性シール材31は、ゴムなどの非導電性材料(絶縁体)で円環状に形成された横断面形状が円形の弾性Oリングで構成してあり、各段部32,33の深さDは、弾性シール材31の太さよりも小さくしてある。
【0036】
弾性シール材31の夫々を、第2電極部材17に対してピストンリング溝A1の溝幅方向に押圧して、ピストンAの外周面22の側に押し出すことにより、ピストンAの外周面22とピストン挿通孔20の内周面21との隙間Bをシールするように弾性変形させる押圧機構34を、弾性シール材31を押圧する状態と押圧を解除する状態とに切換自在に設けてある。
【0037】
押圧機構34は、第2電極部材17と可動板18とを上下方向に各別に移動可能に案内するガイド(図示せず)と、第2電極部材17と可動板18とが互いに上下方向に離間するように付勢する複数の第1圧縮バネ35と、第2電極部材17と固定板19とが互いに上下方向に離間するように付勢する複数の第2圧縮バネ36と、可動板18を第1,第2圧縮バネ35,36の付勢力に抗して固定板19側に向けて押圧する押圧具(図示せず)とを備えている。
【0038】
図2は、陽極酸化処理前や処理後において、押圧機構34による弾性シール材31の押圧を解除してある状態を示しており、ピストンAの外周面22とピストン挿通孔20の内周面21との間に隙間Bができているので、ピストンAの装脱が容易に行える。
【0039】
図3は、陽極酸化処理時において、押圧機構34により弾性シール材31を押圧してある状態を示しており、ピストンAの外周面22とピストン挿通孔20の内周面21との隙間Bが上下の弾性シール材31でシールされて、第2電極部材17の内周面21がピストンリング溝A1に対して全周に亘って一定間隔を隔てて対向する密閉された環状空間37が形成されている。
【0040】
弾性シール材31の夫々を、第2電極部材17に対してピストンリング溝A1の溝幅方向に押圧して、ピストンAの外周面22の側に押し出すことにより隙間Bをシールするので、内周面21を弾性シール材31で覆うことなく環状空間37を形成でき、内周面21の全面を用いてピストンAと第2電極部材17とに亘って通電することができる。
【0041】
よって、第2電極部材17の大きさを極力小さくすることができ、第2電極部材17を例えば白金などの貴金属で構成する場合に、少ない量の貴金属材料を用いて安価に製作することができる。
【0042】
複数の供給流路23と複数の排出流路24とを周方向に間隔を隔てて交互に開口させてあるので、環状空間37への電解液の供給と環状空間37からの電解液の排出とが円滑になり、単位時間当たりの環状空間37への電解液の供給量と環状空間37からの電解液の排出量とを増大させて、環状空間37の中の電解液の温度上昇を防止し易い。
【0043】
排出流路23の流路断面積を供給流路24の流路断面積よりも大きくしてあるので、環状空間37の中の電解液の圧力上昇を抑制して、電解液の環状空間37への供給と環状空間37からの排出とが円滑になり、環状空間37中での電解液の滞留を防止して、環状空間37の中の電解液の温度上昇を防止することができる。
【0044】
また、弾性シール材31を押圧してある状態では、第2電極部材17の下面と固定板19の上面とが密着していて、接続流路29が第2電極部材17の周溝25に連通している。
【0045】
供給制御部9は、押圧機構34による弾性シール材31の押圧を検知すると電解液が酸化処理部3に供給され、弾性シール材31の押圧解除を検知すると電解液の酸化処理部3への供給が停止されるように、供給ポンプ8の運転を制御する。
【0046】
押圧機構34により弾性シール材31を押圧したときには、環状空間37に空気が残っているが、この空気は環状空間37への電解液の供給開始に伴って排出流路24から外部に押し出されて電解液で置換される。
【0047】
したがって、陽極酸化処理は、環状空間37の空気が電解液で置換された後に、供給流路23から環状空間37に電解液を供給し、かつ、その環状空間37の電解液を排出流路24から電解液槽1に排出しながら、環状空間37に充満している電解液を介してピストンAと第2電極部材17とに亘って通電することにより、ピストンリング溝A1の表面を酸化して、ピストンリング溝A1の長手方向に沿って均質なアルマイト被膜を形成できる。
尚、電解液は、供給流路23と環状空間37と排出流路24とに亘って略水平に移動する。
【0048】
〔その他の実施形態〕
1.本発明による陽極酸化処理装置は、弾性シール材を押圧する状態と押圧を解除する状態とに手動で切換操作自在な押圧機構を設けてあってもよい。
2.本発明による陽極酸化処理装置は、陽極酸化処理だけでなく、メッキなど処理液に浸漬させ電流を印加させる表面処理装置に適用しても良い。
【符号の説明】
【0049】
15 第1電極部材
17 第2電極部材
21 内周面
22 外周面
23 供給流路
24 排出流路
31 弾性シール材
34 押圧機構
A 被処理物
A1 周溝
B 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に周溝を形成した金属製の被処理物に電気的に接続される第1電極部材と、
前記外周面及び前記周溝に対して間隔を隔てて対向する内周面を環状に形成した第2電極部材と、
前記周溝の両側夫々において前記外周面と前記内周面との隙間をシール可能な非導電性の環状の弾性シール材と、
前記弾性シール材の夫々を、前記第2電極部材に対して前記周溝の溝幅方向に押圧することにより、前記隙間をシールするように弾性変形させる押圧機構とを備え、
前記押圧機構は、前記弾性シール材を押圧する状態と押圧を解除する状態とに切換自在に設けてあり、
前記周溝に電解液を供給する供給流路と、前記周溝に供給された電解液を排出する排出流路とを、前記内周面に開口させてある陽極酸化処理装置。
【請求項2】
前記供給流路の複数と前記排出流路の複数とを、周方向に間隔を隔てて交互に前記内周面に開口させてある請求項1記載の陽極酸化処理装置。
【請求項3】
前記排出流路の流路断面積を前記供給流路の流路断面積よりも大きくしてある請求項1又は2記載の陽極酸化処理装置。
【請求項4】
前記供給流路と前記排出流路とを前記第2電極部材に形成してある請求項1〜3のいずれか1項記載の陽極酸化処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−163672(P2010−163672A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−8720(P2009−8720)
【出願日】平成21年1月19日(2009.1.19)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)