説明

階段の手摺り昇降補助器具

【課題】高齢者や身体障害者にとって介護の手を煩わせずに楽に昇降できて、転倒、転落を防止出来るかが重点で。
【解決手段】
移動体(1)を手摺り(5)にセットして取っ手(7)を握って移動する、不自然な力が掛かれば移動体(1)はブレ-キが掛かって停止する、階段の手摺りに使用する昇降時の安全補助器具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は階段の昇降時に於ける転落、転倒を防止の為の昇降器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から階段の昇降にはエスカレ-タ-やエレベーター、階段に設置した電動リフト、又、介護用の手摺りが考案されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開平8-312094
【特許文献2】特許公開平8-24353
【特許文献3】特許公開平7-317266
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(イ)エレベーター、エスカレーターは一般家庭には難しく。
(ロ)電動リフトは経費がかさむし階段が狭くなり、荷物の上げ下げに大変苦労している。
(ハ)介護用の手摺りを階段に設置するとマンシヨンやアパ-トでは美感を損ない嫌がられている。
(二)現在の手摺りの高さは110cm以上と建築基準法で決められており110cmの高さは乗り越えの転落防止の為で介護の為ではない。
(ホ)介護用の手摺りは階段の手摺りには設置出来ない決まりになっており、(転落の踏み台になる可能性があるためで)
(へ)介護用の手摺りは階段の側壁に階段と同傾斜に設置して使用している。
(ト)高齢者が手摺りを利用する場合は、握るか支えるといった使い方が多くみ受ける、介護用の手摺りの目安になる高さは標準75cmが使用しやすく多くが75cmに設置している。
(チ)階段を踏み外したシヨックで手摺りや固定したものからは手が離れる事が多く、転倒や転落に繋がる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(イ)市販の階段の手摺りを利用しての捕助器具で手摺りの内面側に当該移動体(1)のバンド(2)の取っ手(7)が向くように設定し、手摺りに当該移動体(1)を嵌め込んで取っ手(7)で当該移動体(1)を押し上げて昇り又、押し下げて降りる。
(ロ)バンド(2)を長さ調節出来るようにして、使用する人の身長や体重に見合った設定をする[75cm]。
(ハ)階段を昇る時は当該-移動体(1)を押し上げて取っ手(7)を引いて固定し
て昇る、軽く引けば軽くブレ-キが掛かり強く引けば強くブレ-キが掛かる。
(二)本願発明の取っ手(7)であれば階段を踏み外したショツクでも、直接に振動が伝わらず取っ手(7)を手放す事が無く逆に握り絞める、(溺れる者は藁をも掴む)の諺が有るように。
【発明の効果】
【0006】
本願発明は普通の階段に介護用に使用する事が適うように考案し、一番に転落、転倒の防止である、又、取っ手(7)でブレーキを掛けながら昇降するので介護の手を煩わせずに自力で昇降できる。又、バンド(2)だけでも十分にブレ-キの役目は果すがブレーキゴムを付ける事により、少しの力でも楽にブレ-キが掛かり安心して昇降者には使用できる。
階段に使用するには当該移動体(1)を二個使用して階段を降りる時に使用する当該移動体(1)と昇る時に使用する当該移動体(1)に分けて、降りる当該移動体(1)に巻尺の巻き込みリ-ルをセットして、降り付いた時に取っ手(7)を離すと手摺りの階上まで巻き上げて当該移動体(1)が停止する、昇る時も同様で取っ手(7)を離すと滑って階下に着き、常に当該移動体(1)が上下に配置しているから人数が使用可能な昇降補助器具。
【発明を実施するための形態】
【0007】
階段に沿って設置された手摺りの長手方向に移動可能な状態で、当該手摺りに取り付けられた移動体と、当該移動体を前記手摺りに対して、固定可能にする固定手段とを備える昇降補助具であって、前記移動体は前記手摺りの外周面を覆う内周面と、当該内周面側と外側とに連通する貫通部とを備えており、前記固定手段は、曲げ変形可能な長尺の部材であり、一端が前記移動体に固定されており一端と他端間の中間部の少なくとも一部が前記手摺りの外周面と前記移動体の内周面との間に配置されており、他端が前記貫通部を介して前記移動体の外側に引き出されており、当該他端側に昇降補助具使用者用の取っ手が備えられており、前記固定部材の他端側を引っ張ると、当該固定部材による手摺り締め付け力が生じて前記移動体が前記手摺りに固定されるようになっている昇降補助具。
【0008】
ゴム状のブレ-キゴム(3)を取り付けた誘導棒(4)を移動体(1)の端(8)にバネジ状の圧縮装置で圧縮し、手摺りに押し付けられるブレ-キ位置と手摺りから離れたブレ-キ解除位置とに移動可能に設置する。
取っ手(7)を引くと梃子の原理でテ-パ-な間隔(9)にゴム状のブレ-キゴム(3)を引き上げてブレ-キが作動し、取っ手を緩めると元の解除位置に戻る。
【0009】
昇降時に当該移動体(1)を二個使用して上限位置と下限位置に設置して、階上の当該移動体(1)には巻尺式の巻き込みリ-ルをセットして、階下に着いた時に取っ手(7)を離すと元の上限位置に巻き上げられて停止し、上がる時も同様で階上に着くと取って(7)を離すと当該移動体(1)が階下まで滑り落ちて下限位置に停止する。常に上限位置と下限位置の設置常態に戻る、多くの人数が使用できる昇降補助機構。
【実施例】
【0010】
本願発明の実施例について説明すると、この器具は階段から転落、転倒を防止と昇降補助を目的とした補助器具、「図1」は蒲鉾型と丸型の手摺りと移動体(1)の見取り図で「図2」は移動体(1)を手摺りに嵌め込んだ実例の断面図で「図3」はブレ-キの実例で「図4」および「図5」は断面図。
【0011】
階段に沿って設置された手摺りの長手方向に移動可能な状態で、当該手摺りに取り付けられた移動体と、当該移動体を前記手摺りに対して、固定可能にする固定手段とをそなえる昇降補助具であって、前記移動体は前記手摺りの外周面を覆う内周面と、当該内周面側と外側とに連通する貫通部とを備えており、前記固定手段は曲げ変形可能な長尺の部材であり、一端が前記移動体に固定されており一端と他端間の中間部の少なくとも一部が前記手摺りの外周面と前記移動体の内周面との間に配置されており、他端が前記貫通部を介して前記移動体の外側に引き出されており、当該他端側に昇降補助具使用者用の取っ手が備えられており、前記固定部材の他端側を引っ張ると、当該固定部材による手摺り締め付け力が生じて前記移動体が前記手摺りに固定される用に成っている昇降補助具。
【0012】
バンド(2)だけでも十分にブレ-キの役目は果すが、軽く引いてもブレ-キが掛かりやすく寄り強くブレ-キが掛かるように、ゴム状のブレ-キゴム(3)を数箇所に配置しバネで固定する、取っ手(7)を引くと梃子の原理でゴム状のブレ-キゴム(3)が手摺り(5)と移動体(1)のテ-パ-な間隙(9)に引き上げられて、ゴム状のブレ-キゴム(3)を圧縮してブレーキが掛かつて停止する、取っ手(7)を緩めるとバネの力で梃子の誘導棒(4)を引き戻し移動体(1)の(8)に押し付ける事でテ-パ-な間隙(9)からゴム状のブレ-キゴム(3)が離れてブレ-キが開放されて移動体(1)がコロボ-ル(6)にて移動がスム-ズになる。
【0013】
ブレ-キ1個が故障しても単独構造なので片方が作動し又、バンドも作動するので二重三重の安全性が確保できる、「図6」はコロボ-ルで移動体(1)の動きをスム-ズに作動させる為に数箇所に配置する。
【0014】
取っ手(7)を75cmにセットして移動体(1)を押し上げて取っ手(7)を引いてブレ-キを掛けながら身体を移動させる事で介護の手を借りなくて自力で昇降できる、取っ手(7)を握って居るので階段の踏み外しのシヨックも振動が伝わらず取っ手(7)を離すことが無い、又、移動体(1)であれば福祉施設や病院、家庭の通路に設置した手摺りに使用すれば自力で移動し易く転倒の防止になる。
【0015】
移動体(1)を階段に使用するには1個を階上に1個を階下に設置して階上の移動体(1)には巻尺式の巻き込みリ-ルをセットして、何れも取っ手を離すと元の設置場所に戻るので多くの人数が使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】市販の手摺りと移動体
【図2】移動体と手摺りの断面図
【図3】ゴム状 ブレ-キゴム
【図4】A-A の断面図
【図5】B-B の断面図
【図6】コロボ-ル
【符号の説明】
【0017】
(1)移動体
(2)バンド
(3)ゴム状 ブレ-キゴム
(4)梃子の誘導棒
(5)手摺り
(6)コロボ-ル
(7)取っ手
(8)誘導体端
(9)テ-パ-の間隙
(10)窓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
階段に沿って設置された手摺りの長手方向に移動体可能な状態で、当該手摺りに取り付けられた移動体と、当該移動体を前記手摺りに対して、固定可能にする固定手段とを備える昇降補助器具であって、前記移動体は前記手摺りの外周面を覆う内周面と、当核内周面側と移動体外側とに連通する貫通部とを備えており、前記固定手段は、曲げ変形可能な長尺の部材であり、その中間部の少なくとも一部が前記手摺りの外周面と前記移動体の内周面との間に配置されており、一端が前記移動体に固定されており他端が前記貫通部を介して前記移動体の外側に引き出されており、当核他端側に昇降補助器具使用者用の取っ手が備えられており、前記固定部材の他端側を引っ張ると、当核固定部材による手摺りを締め付け力が生じて、前記移動体が前記手摺りに固定されるようになっている昇降補助器具。
【請求項2】
前記手摺りの外周面と前記移動体の内周面との間隔にゴム状のブレ−キゴムを移動可能に配置する。 当核移動体の端(8)にバネ状の付勢する力で圧縮し、手摺りに押し付けられるブレ−キ位置と手摺りから離れたブレ−キ解除位置とに移動可能に設置する。取っ手を引っ張るとゴム状のブレ−キゴムをテ−パ−な間隔に引き上げてブレ−キが作動する、取っ手を緩めると元のブレ−キ解除位置に戻る、請求項1に記載された昇降補助器具。
【請求項3】
階段に沿って設置された手摺りに、前記請求項1又は請求項2に記載の昇降補助器具を2個取り付けた昇降補助機構であって。昇降時に当該移動体を上限位置と下限位置に設置して、上限位置の移動体には巻尺式の巻き込みリ−ルをセットして、階下に着いた時に取っ手を離すと元の上限位置に巻き上げられて停止し、上がる時も同様で階上に着くと取っ手を離すと当該移動体が階下に滑り落ちて下限位置に停止する、常に上限位置と下限位置の設置常態に戻る。多くの人が使用できる昇降補助機構、請求項1又は請求項2に記載去れた昇降補助機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−69056(P2011−69056A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−218915(P2009−218915)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(594009634)
【Fターム(参考)】