説明

階段の隅掃き用具

【目的】 階段の段板部の隅も確実に掃きだすことのできる階段の隅掃き用具を開発することにある。
【構成】 底部と一側部とが鋭角を有する掃き板(1)を末端部に設け、該板(1)には箒本体(X)の高さを超える胴部(2)を一体に設け、胴部(2)の中途には、箒本体(X)の肩部(Xa)に一時嵌着する嵌着部(3)を設け、上端には、箒本体(X)の柄部(Y)に枢着自在に取り付けられる固定部(4)を設けたことを特徴とする階段の隅掃き用具。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、階段の隅掃き用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、階段の段板を掃く場合には、通常の箒では隅の部分が掃き難く、どうしてもゴミが残ってしまうという欠点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案は、上記の欠点を除去するために考案されたものであり、階段の段板部の隅も確実に掃きだすことのできる階段の隅掃き用具を開発することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案では、底部と一側部とが鋭角を有する掃き板を末端部に設け、該板には箒本体の高さを超える胴部を一体に設け、胴部の中途には、箒本体の肩部に一時嵌着する嵌着部を設け、上端には、箒本体の柄部に枢着自在に取り付けられる固定部を設けたことを特徴とする階段の隅掃き用具より構成される。
【0005】
【作用】
この考案の使用方法を述べると、まず、通常の箒として使用する場合には、固定部(4)を中心に胴部(2)および掃き板(1)を上方に押し上げて使用し、階段の隅を掃く場合には、掃き板および胴部を下ろして、胴部に形成された嵌着部(3)を箒本体(X)の肩部(Xa)に嵌着して固定することにより箒の側端部に掃き板(1)が位置し、該掃き板(1)で段板の隅のゴミを掃きだし、箒で掃除するものである。
【0006】
【実施例】
次に、この考案の一実施例を図面に従って説明すると、底部と一側部とが鋭角を有する掃き板(1)を末端部に設け、該板(1)には箒本体(X)の高さを超える胴部(2)を一体に設け、胴部(2)の中途には、箒本体(X)の肩部(Xa)に一時嵌着する嵌着部(3)を設け、上端には、箒本体(X)の柄部(Y)
に枢着自在に取り付けられる固定部(4)を設けたことを特徴とする階段の隅掃き用具より構成される。
【0007】
そして、嵌着部(3)は、胴部(2)に連続して設けられ、表裏両面で箒本体(X)の肩部(Xa)を挟み、一時固定するよう内部方向(箒本体側)に撓むよう構成されたもので、掃き板(1)が箒に一時固定されるものであれば他の構成であってもよく、また、胴部(2)は、帯材であっても、線材であってもよい。
【0008】
【考案の効果】
この考案は以上の構成からなり、この考案によると、箒本体(X)の側端部に底部と一側部とが鋭角を有する掃き板(1)を設けており、階段の隅部を掃く際には、掃き板(1)で隅部のゴミを掻きだし、箒で掃くことができ、簡単、確実に隅部のゴミを掃除でき、また、必要のない個所での掃除には、固定部(4)を基端として胴部(2)および掃き板(1)を上方に上げておけば、邪魔にならず便利である等極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す一部欠截正面図である。
【図2】この考案の一実施例を示す要部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 掃き板
2 胴部
3 嵌着部
4 固定部
X 箒本体
Xa 肩部

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 底部と一側部とが鋭角を有する掃き板(1)を末端部に設け、該板(1)には箒本体(X)の高さを超える胴部(2)を一体に設け、胴部(2)の中途には、箒本体(X)の肩部(Xa)に一時嵌着する嵌着部(3)を設け、上端には、箒本体(X)の柄部(Y)に枢着自在に取り付けられる固定部(4)を設けたことを特徴とする階段の隅掃き用具。

【図1】
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【図2】
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【登録番号】第3010075号
【登録日】平成7年(1995)2月8日
【発行日】平成7年(1995)4月18日
【考案の名称】階段の隅掃き用具
【国際特許分類】
【評価書の請求】有
【出願番号】実願平6−13795
【出願日】平成6年(1994)10月12日
【出願人】(594018669)