説明

集積回路処理装置および集積回路処理方法

【課題】ICチップ搭載媒体を所定面に翳してサービスの提供をうけるための、より利便性の高いICチップ処理装置およびIC処理方法を提供する。
【解決手段】RFIDアンテナ102を起点として、隣接して配置されるループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cに電磁誘導によって電気信号を到達させ、1台のICチップ処理装置に複数のICチップ処理装置と同等の機能を発揮させることができる。また、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cを情報提供装置の表示装置の表示画面に重畳させ、表示画面を透過的に可視となるので、表示画面の表示内容をICチップの読み取り面として利用することが可能になり、また、提供サービスが異なる読み取り面を複数配置することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一つのループアンテナと制御回路とで構成され、前記ループアンテナを介した近距離電波無線通信により集積回路搭載媒体に搭載される集積回路へ情報を送信することによって、ユーザにサービスを提供する集積回路処理装置および集積回路処理装置がおこなう集積回路処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アンテナを介するパッシブ型の通信機能を有し、情報を記憶可能な非接触型集積回路(例えば、FeliCa(登録商標)など)を搭載したカードや携帯電話機(おサイフケータイ(登録商標))の普及が目覚しく、非接触型集積回路を利用した様々なサービスが登場してきている。非接触型集積回路を使用して提供されるサービスとしては、決済業務などが主流であるが、最近では、非接触型集積回路を介した情報提供などのサービスも提供されるようになってきている。例えば、キオスク端末や電子ポスターなど、表示画面を有し、非接触型集積回路を介して情報提供をおこなう情報提供装置が登場してきている。
【0003】
ここで、非接触型集積回路を使用したサービスを利用するためには、非接触型集積回路を、専用のリーダライタ装置にかざす必要がある。リーダライタ装置は、非接触型集積回路と通信をおこなって情報のやり取りをおこなうための装置である。リーダライタ装置は、非接触型集積回路と通信をおこなうためのアンテナを有する。
【0004】
情報提供装置にリーダライタ装置を効率的に搭載するために、例えば、特許文献1に開示されるように、筐体内にリーダライタ装置を有し、表示画面の表面または裏面の固定の一部分に、リーダライタ装置のアンテナを配設した情報処理システムが提案されている。この情報処理システムは、非接触型集積回路を利用したサービスを提供する際に、利用者に、アンテナの配設位置を明示することによって、非接触型集積回路を利用したサービスを容易に利用ならしめることができる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−346094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来技術では、情報提供装置が、非接触型集積回路それぞれの実装の仕様の差異を吸収するため、または、非接触型集積回路を利用したサービスを複数提供する場合に、サービス提供にかかる処理時間を短縮するために、複数のリーダライタ装置を搭載する必要があるときには、次のような問題点があった。
【0007】
すなわち、情報提供装置は、複数のリーダライタ装置を搭載するために製造コストが増していた。また、情報提供装置は、筐体内に、複数のリーダライタ装置を搭載するため、スペースを確保する必要があり、筐体をよりコンパクトにすることが困難であった。また、情報提供装置は、複数のリーダライタ装置を調停(ポーリング処理)するための処理時間を必要としていた。
【0008】
また、複数のリーダライタ装置のアンテナが互いに干渉して、非接触型集積回路との通信に支障をきたすおそれがあった。さらには、情報提供装置の表示画面においてサービス提供を案内するメニュー表示と、リーダライタ装置のアンテナとの間が離れる場合があるため、ユーザに、所望のサービスを受けるために非接触型集積回路をかざす位置を的確に伝えることができなかった。
【0009】
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、情報提供装置などのサービス提供装置において、サービス提供装置の製造コストを抑制すること、サービス提供装置の筐体のコンパクト化を図ること、リーダライタ装置を調停するための処理時間の短縮を図ること、リーダライタ装置のアンテナの干渉の回避を図ること、ユーザに、所望のサービスを受けるために非接触型集積回路をかざす位置を的確に伝えることを可能とし、集積回路搭載媒体を所定面に翳してサービスの提供をうけるための、より利便性の高い集積回路処理装置および集積回路処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、少なくとも一つのループアンテナと制御回路とで構成され、前記ループアンテナを介した近距離電波無線通信により集積回路搭載媒体に搭載される集積回路へ情報を送信することによって、ユーザにサービスを提供する集積回路処理装置であって、前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置を検知する位置検知パネルが前記ループアンテナを被覆するように重畳して配設されていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、前記ループアンテナは、透過性を有する基板の上面に配設され、前記基板は、画像表示媒体の表示面の少なくとも一部分に重畳して配設されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、前記位置検知パネルによって検知された前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置に応じて異なる前記サービスを前記ユーザに提供することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記制御回路に電気的に接続される前記ループアンテナとは異なるアンテナをさらに有し、前記ループアンテナは、前記制御回路および前記アンテナとは電気的に接続されておらず、前記アンテナによる電磁誘導によって機能することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記ループアンテナは、前記制御回路に電気的に接続されており、前記制御回路によって機能することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記発明において、複数の前記ループアンテナは、少なくとも一つの他のループアンテナと隣接するよう前記基板の上面に配設され、前記他のループアンテナよる電磁誘導によって機能することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、少なくとも一つのループアンテナと制御回路とで構成され、前記ループアンテナを介した近距離電波無線通信により集積回路搭載媒体に搭載される集積回路へ情報を送信することによって、ユーザにサービスを提供する集積回路処理装置がおこなう集積回路処理方法であって、前記ループアンテナを被覆するように重畳して配設されている位置検知パネルが、前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置を検知する位置検知ステップを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、位置検知パネルによって集積回路搭載媒体が接触または翳された位置が検知されるので、ループアンテナが近距離電波無線通信の電波を感受する領域を分割して、1台の集積回路処理装置を複数の集積回路処理装置として機能させることが可能になるという効果を奏する。
【0018】
また、本発明によれば、ループアンテナは、透過性を有する基板の上面に配設され、基板は、画像表示媒体の表示面の少なくとも一部分に重畳して配設されているので、画像表示媒体の表示に重畳させてループアンテナを配設しても、画像表示媒体の表示の可視性を維持することが可能になるという効果を奏する。
【0019】
また、本発明によれば、位置検知パネルによって検知された集積回路搭載媒体が接触または翳された位置に応じて異なる前記サービスをユーザに提供するので、1台の集積回路処理装置を複数の集積回路処理装置として機能させることが可能になるという効果を奏する。
【0020】
また、本発明によれば、ループアンテナは、制御回路および前記アンテナとは電気的に接続されておらず、アンテナによる電磁誘導によって機能するので、ループアンテナを容易に配設することが可能になるという効果を奏する。
【0021】
また、本発明によれば、ループアンテナは、制御回路に電気的に接続されており、制御回路によって機能するので、容易に配設することが可能なループアンテナのみで集積回路搭載媒体に搭載される集積回路と近距離電波無線通信が可能になるという効果を奏する。
【0022】
また、本発明によれば、複数のループアンテナは、少なくとも一つの他のループアンテナと隣接するよう基板の上面に配設され、他のループアンテナによる電磁誘導によって機能するので、ループアンテナを他のループアンテナと隣接するように配設するだけで、ループアンテナが近距離電波無線通信の電波を感受する領域を拡大することが可能になるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に添付図面を参照し、本発明の集積回路処理装置および集積回路処理方法にかかる実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例では、集積回路処理装置は、情報を記憶可能な集積回路と情報通信をおこなうことによって集積回路との間で情報を読み書きすることによってサービスを提供するリードライト(読み書き)装置(以下、ICチップ処理装置と呼ぶ)とする。しかし、これに限らず、集積回路から情報を読み出すのみのリード装置であってもよい。
【0024】
また、以下の実施例では、集積回路は、非接触型ICチップ(Integrated Circuit、以下の実施例では、ICチップと呼ぶ)であるとする。さらに、非接触型ICチップのうちでも、10センチメートルまでの距離で通信可能な近接型ICチップであるとする。しかし、近接型ICチップに限らず、2ミリメートルまでの距離で通信可能な密着型ICチップ、70センチメートルまでの距離で通信可能な近傍型ICチップ、70センチメートルを超える距離で通信可能な遠隔型ICチップであってもよい。また、集積回路は、接触型ICチップであってもよい。
【0025】
また、集積回路搭載媒体(以下の実施例では、ICチップ搭載媒体と呼ぶ)は、キャッシュカードサイズのプラスチックカードまたは携帯電話機などであるが、集積回路搭載に好適な媒体であればいずれでもよい。集積回路は、集積回路搭載媒体内において、ループアンテナと接続されている。集積回路は、集積回路搭載媒体内のループアンテナが集積回路処理装置のアンテナによって電磁誘導を受けることによって、電波、または、電界の変化を搬送波として集積回路処理装置と通信をおこなう。
【実施例1】
【0026】
以下に、図1−1〜図3を参照して、実施例1を説明する。図1−1は、実施例1にかかるICチップ処理装置の概要を示す図であり、図1−2は、実施例1にかかるICチップ処理装置のアンテナ部の横断面図を示す図である。
【0027】
図1−1に示すように、実施例1にかかるICチップ処理装置100aは、ICチップ処理装置100aの制御処理をおこなう制御部101と、RFID(Radio Frequency Identification)アンテナ102とが、ケーブル300を介して電気的に接続されている。すなわち、RFIDアンテナ102は、基板102a上にコイルアンテナ102bが配設された構造となっており、制御部101から電気信号を供給されて機能する。
【0028】
RFIDアンテナ102に隣接して、図示しない表示装置の表示画面に重畳されているガラス基板400上に、ループアンテナA103aと、ループアンテナB103bと、ループアンテナC103cとが並んで配設されている。ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cのいずれも、電気信号を供給するいずれの制御装置とも接続されていない。
【0029】
そして、RFIDアンテナ102に電気信号が流れると、フレミングの右手の法則による電磁誘導によってループアンテナA103aにこの電気信号を搬送する電波が到達し、この到達した電波によってループアンテナA103aに電気信号が流れる。
【0030】
ループアンテナA103aに電気信号が流れると、電磁誘導によってさらにループアンテナB103bに電気信号を搬送する電波が到達し、この到達した電波によってループアンテナB103bに電気信号が流れる。さらに、ループアンテナB103bに電気信号が流れると、電磁誘導によってさらにループアンテナC103cに電気信号を搬送する電波が到達し、この到達した電波によってループアンテナC103cに電気信号が流れる。
【0031】
このようにして、RFIDアンテナ102を起点として、隣接して配置されるループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cに電磁誘導によって電気信号が到達し、各ループアンテナが機能することとなる。すなわち、RFIDアンテナ102、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cは、1体のアンテナとなる。
【0032】
ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cは、1枚の赤外線タッチパネル104によって、すべて被覆されている。赤外線タッチパネル104は、パネル上の極低層に接触検知面を有するため、ICチップ搭載媒体がパネル上面に接触または翳された位置(以下、ICチップ搭載媒体検出位置と呼ぶ。ICチップ搭載媒体検出位置は、座標などで表現される)を検知して取得することが可能である。そして、赤外線タッチパネル104は、透過性を有するものである。なお、ICチップ処理装置100aとの通信のためにICチップ搭載媒体が接触または翳される面を「読み取り面」と呼ぶことにする。
【0033】
表示装置の表示画面におけるメニュー1表示は、ループアンテナA103aに重畳して表示され、メニュー2表示は、ループアンテナB103bに重畳して表示され、メニュー3表示は、ループアンテナC103cに重畳して表示される。ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cが配設されるガラス基板400および赤外線タッチパネル104は、透過性を有するので、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cの配設にかかわらず、メニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示は、ガラス基板400および赤外線タッチパネル104を通して可視となる。
【0034】
赤外線タッチパネル104によって、ICチップ搭載媒体検出位置が取得されるので、その位置がメニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示のいずれの位置に該当するかが分かる。このため、メニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示ごとに異なるサービスを提供する(例えば、異なる種類のクーポン情報を提供するなど)よう制御可能になる。
【0035】
このように、1つの制御部101、1つのRFIDアンテナ102および複数のループアンテナを組み合わせることによって、複数のICチップ処理装置と同等の機能を発揮することとなる。そして、表示装置の表示画面に重畳させて、ICチップの読み取り面を複数配置することが可能となる。
【0036】
すなわち、RFIDアンテナ102を起点として、隣接して配置されるループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cに電磁誘導によって電気信号を到達させ、1台のICチップ処理装置に複数のICチップ処理装置と同等の機能を発揮させることができる。また、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cを情報提供装置の表示装置の表示画面に重畳させ、表示画面を透過的に可視となるので、表示画面の表示内容をICチップの読み取り面として利用することが可能になり、また、提供サービスが異なる読み取り面を複数配置することが可能となる。
【0037】
図1−2は、実施例1にかかるICチップ処理装置のアンテナ部の横断面図を示す図である。ここで、アンテナ部とは、RFIDアンテナ102、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cの総称である。
【0038】
図1−2に示すように、RFIDアンテナ102は、基板102aの上面に、コイルアンテナ102bが配設されている。そして、その隣に、基板102aと上面が揃うように、ガラス基板400が配設されている。ガラス基板400上には、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cが配設されている。そして、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cをすべて被覆するように、赤外線タッチパネルが配設されている。なお、ガラス基板400の下方には、表示装置が配設される。
【0039】
次に、実施例1にかかるICチップ処理装置の構成について説明する。図2は、実施例1にかかるICチップ処理装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、実施例1にかかるICチップ処理装置100aは、制御部101と、RFIDアンテナ102と、ループアンテナA103aと、ループアンテナB103bと、ループアンテナC103cと、赤外線タッチパネル104と、通信インターフェース部105とを有する。
【0040】
なお、ICチップ処理装置100aは、表示装置200aを有する情報提供装置200に接続されている。さらには、ICチップ処理装置100aは、情報提供装置200に内蔵されるものである。表示装置200aは、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(electro-luminescence)などを表示画面に使用している。
【0041】
制御部101は、ICチップ処理装置100aの全体制御をつかさどる制御装置であり、実施例1に関連する構成として、ポーリング処理部101aと、IC検出処理部101bと、IC検出位置特定処理部101cと、リードライト処理部101dとを有する。
【0042】
ポーリング処理部101aは、一定周期で通信インターフェース部105の通信ポートのオープンおよびクローズを繰り返す処理部である。IC検出処理部101bは、RFIDアンテナ102、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cのいずれかを介してICチップ搭載媒体に搭載されるICチップを検出する処理部である。
【0043】
IC検出位置特定処理部101cは、赤外線タッチパネル104によって取得されたICチップ搭載媒体検出位置を特定する処理部である。リードライト処理部101dは、RFIDアンテナ102、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cのいずれかを介してICチップ搭載媒体に搭載されるICチップからICチップ情報を読み出す。そして、この情報と、IC検出位置特定処理部101cによって特定されたICチップ搭載媒体検出位置とに応じたサービスをユーザに提供するための処理をおこなう。
【0044】
具体的には、リードライト処理部101dは、ICチップ情報と、ICチップ搭載媒体検出位置とに応じたサービスの提供の要求とを、通信インターフェース部105を介して情報提供装置200へと送信する。そして、情報提供装置200は、要求されたサービスを提供するためのサービス情報を、通信インターフェース部105を介してリードライト処理部101dへと送信する。
【0045】
なお、表示装置200aの表示画面には、提供サービスのメニュー画面が3つ表示される(前述のメニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示)。これらのメニュー画面それぞれに対応するように、ループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cが各メニュー画面に重畳して配設されている。
【0046】
次に、実施例1のIC処理について説明する。図3は、実施例1のICチップ処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、先ず、ポーリング処理部101aは、一定周期でポーリング処理を開始する(ステップS101)。続いて、ポーリング処理部101aは、通信インターフェース部105の通信ポートをオープンする(ステップS102)。
【0047】
続いて、IC検出処理部101bは、ICチップを検出したか否かを判定する(ステップS103)。ICチップを検出したと判定された場合に(ステップS103肯定)、ステップS104に移り、ICチップを検出したと判定されなかった場合に(ステップS103否定)、ステップS106へ移る。
【0048】
ステップS104では、IC検出位置特定処理部101cは、赤外線タッチパネル104によって取得されたICチップ搭載媒体検出位置に基づいて、表示装置200aの表示画面において、IC検出位置がいずれのメニュー表示の表示位置に該当するかを特定する。
【0049】
続いて、リードライト処理部101dは、ICチップからのICチップ情報と、ICチップ搭載媒体検出位置とに応じたサービスの提供の要求とを、通信インターフェース部105のオープンされた通信ポートを介して、情報提供装置200へと送信する。そして、通信インターフェース部105を介して情報提供装置200から受信したサービス情報を、ICチップ情報と、ICチップ搭載媒体検出位置とに応じたサービスの提供の要求とを送信してきたICチップに送信して記憶させる(以上、ステップS105)。この処理が終了すると、IC処理は終了する。
【0050】
一方、ステップS106では、ポーリング処理部101aは、通信インターフェース部105の通信ポートをクローズする。続いて、ポーリング処理部101aは、一定時間にわたって処理を待機する(ステップS107)。この処理が終了すると、ステップS101へ移る。
【実施例2】
【0051】
以下に、図4および図5を参照して、実施例2を説明する。実施例2では、実施例1との差分についてのみ説明する。図4は、実施例2にかかるICチップ処理装置の概要を示す図である。
【0052】
図4に示すように、実施例2にかかるICチップ処理装置100bは、ICチップ処理装置100bの制御処理をおこなう制御部101と、RFIDアンテナ102とが、ケーブル300を介して電気的に接続されている。
【0053】
RFIDアンテナ102に隣接して、図示しない表示装置の表示画面に重畳されているガラス基板400上に、1つのループアンテナ103が配設されている。ループアンテナ103は、電気信号を供給するいずれの制御装置とも接続されていない。
【0054】
そして、RFIDアンテナ102に電気信号が流れると、フレミングの右手の法則による電磁誘導によってループアンテナ103にこの電気信号を搬送する電波が到達し、この到達した電波によってループアンテナ103に電気信号が流れる。
【0055】
このようにして、RFIDアンテナ102を出発点として、隣接して配置されるループアンテナ103に電気信号が到達し、各ループアンテナが機能することとなる。すなわち、RFIDアンテナ102およびループアンテナ103は、1体のアンテナとなる。
【0056】
ループアンテナ103は、1枚の赤外線タッチパネル104によって、すべて被覆されている。赤外線タッチパネル104は、パネル上の極低層に接触検知面を有するため、ICチップ搭載媒体検出位置を検知して取得することが可能である。そして、赤外線タッチパネル104は、透過性を有するものである。
【0057】
表示装置の表示画面におけるメニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示は、すべてループアンテナ103に重畳して、並んで表示される。ループアンテナ103が配設されるガラス基板400および赤外線タッチパネル104は、透過性を有するので、ループアンテナ103の配設にかかわらず、メニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示は、ガラス基板400および赤外線タッチパネル104を通して可視となる。
【0058】
赤外線タッチパネル104によって、ICチップ搭載媒体検出位置が取得されるので、その位置がメニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示のいずれの位置に該当するかが分かる。このため、メニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示ごとに異なるサービスを提供するよう制御可能になる。
【0059】
このように、1つの制御部101、1つのRFIDアンテナ102および1つのループアンテナを組み合わせることによって、複数のICチップ処理装置と同等の機能を発揮することとなる。そして、表示装置の表示画面に重畳させて、ICチップの読み取り面を複数配置することが可能となる。
【0060】
次に、実施例2にかかるICチップ処理装置の構成について説明する。図5は、実施例2にかかるICチップ処理装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、実施例2にかかるICチップ処理装置100bは、実施例1にかかるICチップ処理装置100aと同様に、制御部101と、RFIDアンテナ102と、赤外線タッチパネル104と、通信インターフェース部105とを有する。
【0061】
一方、有するループアンテナは、ループアンテナ103のみである。ループアンテナ103で囲まれる領域の面積は、実施例1のループアンテナA103a、ループアンテナB103b、ループアンテナC103cそれぞれで囲まれる領域の面積の合計とほぼ同じにすることによって、実施例2にかかるICチップ処理装置100bは、実施例1にかかるICチップ処理装置100aとほぼ同等の機能を発揮する。
【0062】
なお、表示装置200aの表示画面には、実施例1と同様に、提供サービスのメニュー画面が3つ表示される(前述のメニュー1表示、メニュー2表示、メニュー3表示)。これらのメニュー画面すべてを被覆するように、ループアンテナ103がすべてのメニュー画面に重畳して配設されている。
【実施例3】
【0063】
以下に、図6および図7を参照して、実施例3を説明する。実施例3では、実施例2との差分についてのみ説明する。図6は、実施例3にかかるICチップ処理装置の概要を示す図である。
【0064】
図6に示すように、実施例3にかかるICチップ処理装置100cは、ICチップ処理装置100cの制御処理をおこなう制御部101と、ループアンテナ103とが、ケーブル300を介して電気的に接続されている。すなわち、制御部101からループアンテナ103へと、直接電気信号が供給されることになる。その他の構成は、実施例2にかかるICチップ処理装置100bと同一である。
【0065】
次に、実施例3にかかるICチップ処理装置の構成について説明する。図7は、実施例3にかかるICチップ処理装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、実施例3にかかるICチップ処理装置100cは、実施例2にかかるICチップ処理装置100bと同様に、制御部101と、ループアンテナ103と、赤外線タッチパネル104と、通信インターフェース部105とを有するが、実施例3にかかるICチップ処理装置100cは、RFIDアンテナ102を有さない。
【0066】
以上、実施例1〜3を説明したが、次に、実施例1〜3にかかるICチップ処理装置の実装例について説明する。図8は、実施例1〜3にかかるICチップ処理装置の実装例を示す図である。同図に示すように、情報提供装置200は、箱型の筐体の前面に表示装置200aを備える。ICチップ処理装置100の制御部101は、情報提供装置200の図中の破線部分付近に内蔵されている。
【0067】
ICチップ処理装置がRFIDアンテナ102を備える場合は、RFIDアンテナ102の方形のコイルアンテナ102bの少なくとも一辺が、ループアンテナ103のうちの少なくとも1つのループアンテナの少なくとも一辺と隣接するように配設される。
【0068】
ICチップ処理装置がRFIDアンテナ102を備えない場合は、ループアンテナ103のうちの少なくとも1つのループアンテナが、制御部101から直接電気信号を供給されることとなる。
【0069】
表示装置200aの表示画面の最下部の領域において、表示画面に、ループアンテナ103と、赤外線タッチパネル104とが重畳されて配設されている。赤外線タッチパネル104は、透過性を有することから、ループアンテナ103の配設にかかわらず、表示装置200aの表示画面の最下部の領域の表示画像が透過的に可視となっている。
【0070】
表示装置200aの表示画面の最下部の領域の表示画像を、ループアンテナ103で囲まれた領域以内に複数表示させると、当該複数の表示画像(例えば、メニュー表示)にICチップ搭載媒体を翳すと、当該ICチップは、ループアンテナ103を介してICチップ処理装置と通信をおこなうことができるので、あたかも、表示画像を読み取り面のように使用することができる。
【0071】
以上の実施例1〜3によれば、表示装置200aの表示画面のメニュー表示に重畳して複数のループアンテナを配設するので、ループアンテナの数またはサイズを調整することによって、読み取り面の面積を容易に拡大および縮小可能になるという、設計の容易性を有する。
【0072】
また、1台のICチップ処理装置をあたかも複数のICチップ処理装置として機能させることができるので、複数台のICチップ処理装置を調停(ポーリング処理)する処理時間を短縮することができ、1台のICチップ処理装置をポーリング処理するのみでよいので、常に一定時間でICチップ処理をおこなうことが可能になる。
【0073】
また、複数のICチップ処理装置を搭載する場合、それぞれのアンテナが互いに干渉して通信電波が悪影響を被るといった不都合が生じるが、1台のICチップ処理装置のみであれば、アンテナ同士の干渉がなくなり、通信電波が悪影響を被ることがなくなる。
【0074】
また、複数のICチップ処理装置を搭載する場合に比べ、1台のICチップ処理装置を搭載するのみなので、情報提供装置200へのICチップ処理装置搭載のコストを低減し、情報処理装置の筐体スペースをよりコンパクト化できることから、情報提供装置200の製造コストを低減することができる。
【0075】
複数のICチップ処理装置を搭載する場合に比べ、1台のICチップ処理装置を搭載するのみなので、ICチップ処理装置を搭載する情報提供装置200の消費電力の低減を図ることが可能になる。
【0076】
また、表示装置200aの表示画面のメニュー表示と、読み取り面とが重畳されて同一となるので、ユーザに、所望のサービスを提供するための読み取り面を的確に伝えることが可能になる。
【0077】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施例で実施されてもよいものである。また、実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
【0078】
上記実施例1〜3では、ループアンテナに重畳して表示装置200aの表示画面に表示されるメニュー表示は3つであるとしたが、これに限らず、ループアンテナで囲まれた領域内に収まるように、メニュー表示の表示サイズおよびメニュー表示数は、必要に応じて増減可能である。
【0079】
上記実施例1〜3では、ループアンテナが配設される基板は、ガラス基板400であるとしたが、これに限らず、導電性および電磁誘導性がなく(これは、ループアンテナとの干渉を回避するためである)、一定の強度があり、透過性を有する素材であれば、いずれも利用可能である。
【0080】
上記実施例1〜3では、赤外線タッチパネル104を使用して、ICチップ搭載媒体検出位置を検出するとしたが、これに限らず、一般的なタッチパネルまたはスイッチパネルを使用してもよい。一般的なタッチパネルまたはスイッチパネルを使用した場合には、ICチップ搭載媒体は、ICチップ搭載媒体検出位置において、必ずタッチパネルまたはスイッチパネルと接触しなければならないが、実用上の問題はない。
【0081】
また、上記実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施例で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0082】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0083】
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
【0084】
上記の実施例1〜3を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0085】
(付記1)少なくとも一つのループアンテナと制御回路とで構成され、前記ループアンテナを介した近距離電波無線通信により集積回路搭載媒体に搭載される集積回路へ情報を送信することによって、ユーザにサービスを提供する集積回路処理装置であって、
前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置を検知する位置検知パネルが前記ループアンテナを被覆するように重畳して配設されていることを特徴とする集積回路処理装置。
【0086】
(付記2)前記ループアンテナは、透過性を有する基板の上面に配設され、
前記基板は、画像表示媒体の表示面の少なくとも一部分に重畳して配設されていることを特徴とする付記1記載の集積回路処理装置。
【0087】
(付記3)前記位置検知パネルによって検知された前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置に応じて異なる前記サービスを前記ユーザに提供することを特徴とする付記1または2に記載の集積回路処理装置。
【0088】
(付記4)前記制御回路に電気的に接続される前記ループアンテナとは異なるアンテナをさらに有し、
前記ループアンテナは、前記制御回路および前記アンテナとは電気的に接続されておらず、前記アンテナによる電磁誘導によって機能することを特徴とする付記1、2または3に記載の集積回路処理装置。
【0089】
(付記5)前記ループアンテナは、前記制御回路に電気的に接続されており、前記制御回路によって機能することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の集積回路処理装置。
【0090】
(付記6)複数の前記ループアンテナは、少なくとも一つの他のループアンテナと隣接するよう前記基板の上面に配設され、前記他のループアンテナよる電磁誘導によって機能することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の集積回路処理装置。
【0091】
(付記7)少なくとも一つのループアンテナと制御回路とで構成され、前記ループアンテナを介した近距離電波無線通信により集積回路搭載媒体に搭載される集積回路へ情報を送信することによって、ユーザにサービスを提供する集積回路処理装置がおこなう集積回路処理方法であって、
前記ループアンテナを被覆するように重畳して配設されている位置検知パネルが、前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置を検知する位置検知ステップを含むことを特徴とする集積回路処理方法。
【0092】
(付記8)前記ループアンテナは、透過性を有する基板の上面に配設され、
前記基板は、画像表示媒体の表示面の少なくとも一部分に重畳して配設されていることを特徴とする付記7記載の集積回路処理方法。
【0093】
(付記9)前記位置検知ステップによって検知された前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置に応じて異なる前記サービスを前記ユーザに提供するサービス提供ステップをさらに含むことを特徴とする付記7または8に記載の集積回路処理方法。
【0094】
(付記10)前記集積回路処理装置は、前記制御回路に電気的に接続される前記ループアンテナとは異なるアンテナをさらに有し、
前記ループアンテナは、前記制御回路および前記アンテナとは電気的に接続されておらず、前記アンテナによる電磁誘導によって機能することを特徴とする付記7〜9のいずれか一つに記載の集積回路処理方法。
【0095】
(付記11)前記ループアンテナは、前記制御回路に電気的に接続されており、前記制御回路によって機能することを特徴とする付記7〜10のいずれか一つに記載の集積回路処理方法。
【0096】
(付記12)複数の前記ループアンテナは、少なくとも一つの他のループアンテナと隣接するよう前記基板の上面に配設され、前記他のループアンテナよる電磁誘導によって機能することを特徴とする付記7〜11のいずれか一つに記載の集積回路処理方法。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、ICチップ処理装置を利用した情報提供装置などのサービス提供装置において、サービス提供装置の製造コストを抑制すること、サービス提供装置の筐体のコンパクト化を図ること、リーダライタ装置を制御するための処理時間の短縮を図ること、リーダライタ装置のアンテナの干渉の回避を図ること、ユーザに、所望のサービスを受けるために非接触型集積回路をかざす位置を的確に伝えることを可能とし、IC搭載媒体を所定面に翳してサービスの提供をうけるための、より利便性の高いICチップ処理をおこないたい場合に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1−1】実施例1にかかるICチップ処理装置の概要を示す図である。
【図1−2】実施例1にかかるICチップ処理装置のアンテナ部の断面を示す図である。
【図2】実施例1にかかるICチップ処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】実施例1のICチップ処理手順を示すフローチャートである。
【図4】実施例2にかかるICチップ処理装置の概要を示す図である。
【図5】実施例2にかかるICチップ処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】実施例3にかかるICチップ処理装置の概要を示す図である。
【図7】実施例3にかかるICチップ処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図8】実施例1〜3にかかるICチップ処理装置の実装例を示す図である。
【符号の説明】
【0099】
100、100a、100b、100c ICチップ処理装置
101 制御部
101a ポーリング処理部
101b IC検出処理部
101c IC検出位置特定処理部
101d リードライト処理部
102 RFIDアンテナ
102a 基板
102b コイルアンテナ
103 ループアンテナ
103a ループアンテナA
103b ループアンテナB
103c ループアンテナC
104 赤外線タッチパネル
105 通信インターフェース部
200 情報提供装置
200a 表示装置
300 ケーブル
400 ガラス基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのループアンテナと制御回路とで構成され、前記ループアンテナを介した近距離電波無線通信により集積回路搭載媒体に搭載される集積回路へ情報を送信することによって、ユーザにサービスを提供する集積回路処理装置であって、
前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置を検知する位置検知パネルが前記ループアンテナを被覆するように重畳して配設されていることを特徴とする集積回路処理装置。
【請求項2】
前記ループアンテナは、透過性を有する基板の上面に配設され、
前記基板は、画像表示媒体の表示面の少なくとも一部分に重畳して配設されていることを特徴とする請求項1記載の集積回路処理装置。
【請求項3】
前記位置検知パネルによって検知された前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置に応じて異なる前記サービスを前記ユーザに提供することを特徴とする請求項1または2に記載の集積回路処理装置。
【請求項4】
前記制御回路に電気的に接続される前記ループアンテナとは異なるアンテナをさらに有し、
前記ループアンテナは、前記制御回路および前記アンテナとは電気的に接続されておらず、前記アンテナによる電磁誘導によって機能することを特徴とする請求項1、2または3に記載の集積回路処理装置。
【請求項5】
前記ループアンテナは、前記制御回路に電気的に接続されており、前記制御回路によって機能することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の集積回路処理装置。
【請求項6】
複数の前記ループアンテナは、少なくとも一つの他のループアンテナと隣接するよう前記基板の上面に配設され、前記他のループアンテナよる電磁誘導によって機能することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の集積回路処理装置。
【請求項7】
少なくとも一つのループアンテナと制御回路とで構成され、前記ループアンテナを介した近距離電波無線通信により集積回路搭載媒体に搭載される集積回路へ情報を送信することによって、ユーザにサービスを提供する集積回路処理装置がおこなう集積回路処理方法であって、
前記ループアンテナを被覆するように重畳して配設されている位置検知パネルが、前記集積回路搭載媒体が接触または翳された位置を検知する位置検知ステップを含むことを特徴とする集積回路処理方法。
【請求項8】
前記ループアンテナは、透過性を有する基板の上面に配設され、
前記基板は、画像表示媒体の表示面の少なくとも一部分に重畳して配設されていることを特徴とする請求項7記載の集積回路処理方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−245305(P2009−245305A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−92970(P2008−92970)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】