説明

集積回路装置及びその製造方法

【目的】 集積回路装置及びその製造方法に関し、絶縁膜をレジスト・プロセスから保護する為の保護膜を薄くしても、充分な保護が可能であるようにして耐圧低下を防止しようとする。
【構成】 シリコン半導体基板1の上に順に積層して形成されたゲート絶縁膜3及び該ゲート絶縁膜3を保護する為のアモルファス・シリコン(α−Si)からなる保護膜8と、該アモルファス・シリコンからなる保護膜8並びに該ゲート絶縁膜3を貫通して該シリコン半導体基板1に達するコンタクト窓3Aとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(static random access memory:SRAM)などに於ける絶縁膜に形成するコンタクト・ホール近傍の構成、並びに、それを形成する技術を改善した集積回路装置及びその製造方法に関する。
【0002】現在に至るまで、集積回路装置に於いては、その集積度を向上させる為に様々な工夫がなされてきた。例えば、前記したSRAMに於いても、高抵抗を負荷とする形式のものが多用されてきたのであるが、高集積化してメモリ・セル数が多くなると、消費電流が増加して様々な問題が発生する。そこで、そのような問題を解消することや半導体技術の進歩もあって、TFT(thin film transistor)を負荷とするSRAMが実現されている。
【0003】然しながら、そのような新たに開発した集積回路装置に於いては、採用した新構成に起因して別の問題が発生することはしばしば経験されるところであり、本発明が対象としているコンタクト・ホールの形成技術もその一つであって、そのような問題を順次解消して新たな技術を熟成させてゆかねばならない。
【0004】
【従来の技術】図31乃至図36は第一の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図を表し、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。
【0005】図31参照31−(1)
シリコン半導体基板1の活性領域生成予定部分上を覆うように選択的に形成したパッドSiO2 膜並びにSi3 4 膜をマスクとする選択的熱酸化(local oxidation of silicon:LOCOS)法を適用することに依り、厚さが例えば400〔nm〕のフィールド絶縁膜2を形成する。
【0006】図32参照32−(1)
熱酸化法を適用することに依り、厚さ例えば10〔nm〕のSiO2 からなるゲート絶縁膜3を形成する。
【0007】図33参照33−(1)
リソグラフィ技術のレジスト・プロセスを適用することに依り、コンタクト窓形成予定部分に開口4Aをもつレジスト膜4を形成する。
33−(2)
エッチング・ガスをCHF3 とする反応性イオン・エッチング(reactive ion etching:RIE)法を適用することに依り、レジスト膜4をマスクとしてゲート絶縁膜3のエッチングを行ってコンタクト窓3Aを形成する。
【0008】図34参照34−(1)
2 ガスを用いたプラズマ・アッシング法を適用することに依ってレジスト膜4を剥離する。
34−(2)
フッ化水素酸液中に浸漬して多結晶シリコン膜を成長させる為の前処理を行う。尚、記号3Aは電極コンタクト窓を、また、記号3Bはボイドを指示している。
【0009】図35参照35−(1)
化学気相堆積(chemical vapor deposition:CVD)法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕の多結晶シリコン膜5を成長させる。
35−(2)
気相拡散法を適用することに依り、濃度を例えば1×1021〔cm-3〕として燐(P)の拡散を行う。尚、記号6は前記拡散で形成されたn+ −電極コンタクト領域を示している。
【0010】図36参照36−(1)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及びエッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用することに依り、多結晶シリコン膜5のエッチングを行ってゲート電極5Gを形成する。ここで注意すべきは、下地にゲート絶縁膜3が存在していない部分の多結晶シリコン膜5、即ち、n+ −電極コンタクト領域6上に在る多結晶シリコン膜5をエッチングする場合、この部分に於けるシリコン半導体基板1はオーバ・エッチングに依って凹所が形成されてしまう。従って、オーバ・エッチングの量を精密に制御する必要がある。この問題は、前記説明した第一の従来例では、それ程ではないが、次に説明する第二の従来例では極めて深刻になる。図37乃至図44は第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図を表し、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、図31乃至図36に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0011】図37参照37−(1)
シリコン半導体基板1の活性領域生成予定部分上を覆うように選択的に形成したパッドSiO2 膜並びにSi3 4 膜をマスクとするLOCOS法を適用することに依り、厚さが例えば400〔nm〕のフィールド絶縁膜2を形成する。
【0012】図38参照38−(1)
熱酸化法を適用することに依り、厚さ例えば10〔nm〕のSiO2 からなるゲート絶縁膜3を形成する。
【0013】図39参照39−(1)
CVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕の多結晶シリコンからなる保護膜7を形成する。
【0014】図40参照40−(1)
リソグラフィ技術のレジスト・プロセスを適用することに依り、コンタクト窓形成予定部分に開口4Aをもつレジスト膜4を形成する。
40−(2)
エッチング・ガスをCCl4 +O2 (多結晶シリコン用)及びCHF3 (SiO2 用)とするRIE法を適用することに依り、レジスト膜4をマスクとして多結晶シリコンからなる保護膜7及びゲート絶縁膜3のエッチングを行ってコンタクト窓3Aを形成する。
【0015】図41参照41−(1)
2 ガスを用いたプラズマ・アッシング法を適用することに依ってレジスト膜4を剥離する。
41−(2)
フッ化水素酸液中に浸漬して多結晶シリコン膜を成長させる為の前処理を行う。この場合、ゲート絶縁膜3の表面は、多結晶シリコンからなる保護膜7に依って保護されているから、第一の従来例のように、ゲート絶縁膜3にボイドを生じたりすることはなく、従って、その劣化を防止することができる。然しながら、図30に記号(A)で指示した保護膜厚さ対良品率の関係を表す線図から明らかなように、多結晶シリコンからなる保護膜を用いた場合、その厚さは40〔nm〕以上は必要である。
【0016】図42参照42−(1)
CVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕の多結晶シリコン膜5を成長させる。
42−(2)
気相拡散法を適用することに依り、濃度を例えば1×1021〔cm-3〕としてPの拡散を行う。尚、記号6は前記拡散で形成された埋め込みコンタクトであるn+ −電極コンタクト領域を示している。
【0017】図43参照43−(1)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及びエッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用することに依り、多結晶シリコン膜5のエッチングを行ってゲート電極5Gを形成する。この場合のエッチングは、ゲート電極5G及び多結晶シリコンからなる保護膜7の分を除去するように行うが、n+ −電極コンタクト領域6上には多結晶シリコンからなる保護膜7は存在しないので、その分はシリコン半導体基板1が削られて、深い溝9が生成されてしまう。
【0018】図44参照44−(1)
イオン注入法を適用することに依り、ゲート電極5G並びにフィールド絶縁膜2をマスクとし、Asイオンの打ち込みを行ってn+ −ソース領域10S、n+ −ドレイン領域10Dを形成する。然しながら、前記工程43−(1)で説明したように、シリコン半導体基板1には深い溝9が生成されていて、その側面には不純物が注入されないことから、n+ −電極コンタクト領域6及びn+ −ドレイン領域10Dの接続は不充分なものとなってしまう。
【0019】前記第一の従来の技術及び第二の従来の技術に依れば、電極コンタクト窓3Aの形成、の面のみからすれば、確実に形成することが可能である為、現在、多用されている技術である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前記各従来の技術のうち、図31乃至図36について説明した第一の従来の技術に於いては、図34に関する工程34−(1)及び(2)で明らかにしたように、
【0021】■ プラズマ・アッシング法でレジスト膜4を剥離する際、荷電粒子やイオンの衝突に依ってSiO2 からなるゲート絶縁膜3がダメージ(結晶欠陥)を受けたり、或いは、レジスト膜4からの重金属に依る汚染などが起こる。
【0022】■に関連し、電極コンタクト窓3Aの開口後、多結晶シリコン膜5の成長前に自然酸化膜の除去を行う為にフッ化水素酸処理を行うと、局所的な増速エッチングが行われてボイド3Bなどが発生する。などの現象から、ゲート耐圧が低下する旨の問題がある。
【0023】図37乃至図43について説明した第二の従来の技術に於いては、前記第一の従来の技術に於ける問題を解消しようとして開発されたものであって、図39R>9に関する工程39−(1)で明らかにしたように、予め、ゲート絶縁膜3上に多結晶シリコンからなる保護膜7を形成することで前記■及び■の問題を解消している。然しながら、このようにすると別な問題、例えば、
【0024】(a) 図30に示したように、多結晶シリコンからなる保護膜7の厚さが40〔nm〕以下になると保護効果が失われるので、少なくともそれを越える厚さに形成しなければならないのであるが、その場合、ゲート電極5Gは多結晶シリコンからなる保護膜7の分だけ厚く形成され、従って、段差が大きくなることから、後の工程、例えば、TFTを加工する工程の実施が困難になり、半導体装置の微細化に大きな障害となる。
【0025】(b) 図43及び図44について説明したように、埋め込みコンタクトの場合には、シリコン半導体基板1に不所望の深い溝9が生成され、その結果、埋め込みコンタクトであるn+ −電極コンタクト領域6からn+ −ドレイン領域10Dまでの接続抵抗が著しく上昇してしまう。シリコン半導体基板1に形成される不所望の深い溝9の深さは、(多結晶シリコンからなる保護膜7の厚さ+オーバ・エッチング量)であって、多結晶シリコンからなる保護膜7が厚い程、シリコン半導体基板1がエッチングされる量は大きくなり、イオン注入され難い溝9の側面の長さが長くなって、n+ −電極コンタクト領域6とn+ −ドレイン領域10Dとの良好な接続は一層困難になる。などの問題が発生する。
【0026】本発明は、絶縁薄膜をレジスト・プロセスから保護する為の保護膜を薄くしても、充分な保護が可能であるようにして耐圧低下を防止し、同時に、ゲート電極の段差を低減し、埋め込みコンタクトと転送トランジスタのドレイン領域との低抵抗接続を可能にしようとする。
【0027】
【課題を解決するための手段】図1乃至図6は本発明の原理を説明する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図を表し、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、図31乃至図43に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0028】図1参照1−(1)
シリコン半導体基板1の活性領域生成予定部分上を覆うように選択的に形成したパッドSiO2 膜並びにSi3 4 膜をマスクとするLOCOS法を適用することに依り、厚さが例えば400〔nm〕のフィールド絶縁膜2を形成する。
【0029】1−(2)
熱酸化法を適用することに依り、厚さ例えば10〔nm〕のSiO2 からなるゲート絶縁膜3を形成する。
【0030】図2参照2−(1)
CVD法を適用することに依り、厚さ例えば5〔nm〕のアモルファス・シリコン(α−Si)からなる保護膜8を形成する。
【0031】図3参照3−(1)
リソグラフィ技術のレジスト・プロセスを適用することに依り、コンタクト窓形成予定部分に開口4Aをもつレジスト膜4を形成する。
3−(2)
エッチング・ガスをCCl4 +O2 (アモルファス・シリコン用)及びCHF3 (SiO2 用)とするRIE法を適用することに依り、レジスト膜4をマスクとしてアモルファス・シリコンからなる保護膜8及びゲート絶縁膜3のエッチングを行ってコンタクト窓3Aを形成する。
【0032】図4参照4−(1)
2 ガスを用いたプラズマ・アッシング法を適用することに依ってレジスト膜4を除去する。
4−(2)
フッ化水素酸液中に浸漬して多結晶シリコン膜を成長させる為の前処理を行う。尚、この場合、図26乃至図30R>0からも明らかなように、アモルファス・シリコンからなる保護膜8が機能を充分に果たすので、ゲート絶縁膜3の耐圧が劣化することはない。
【0033】図5参照5−(1)
CVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕の多結晶シリコン膜5を成長させる。
5−(2)
気相拡散法を適用することに依り、濃度を例えば1×1021〔cm-3〕としてPの拡散を行う。尚、記号6は前記拡散で形成された埋め込みコンタクトであるn+ −電極コンタクト領域を示している。
【0034】図6参照6−(1)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及びエッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用することに依り、多結晶シリコン膜5のエッチングを行ってゲート電極5Gを形成する。この際、従来の技術に依った場合と同様、シリコン半導体基板1には不所望の溝9が生成される。然しながら、本発明に於けるアモルファス・シリコンからなる保護膜8が、例えば、5〔nm〕と極めて薄いことから、不所望の溝9は浅く、深刻な問題にはならない。
【0035】前記したようなことから、本発明に依る半導体装置及びその製造方法に於いては、(1)導電材料からなる部分(例えばシリコン半導体基板11、第二の多結晶シリコン膜、第三の多結晶シリコン膜など)の上に順次積層形成された絶縁薄膜(例えばゲート絶縁膜13、下側ゲート絶縁膜24、上側ゲート絶縁膜35など)及び該絶縁薄膜を保護する為のアモルファス・シリコンからなる保護薄膜(例えば保護膜14、保護膜25、保護膜36など)と、該アモルファス・シリコンからなる保護薄膜並びに該絶縁薄膜を貫通して該導電材料からなる部分に達するコンタクト・ホール(例えばコンタクト・ホール13A、コンタクト・ホール24A、コンタクト・ホール35Aなど)とを備えてなることを特徴とするか、或いは、
【0036】(2)前記(1)に於いて、集積回路装置はスタティック・ランダム・アクセス・メモリであって該絶縁薄膜がメモリ・セルに於ける駆動側トランジスタのゲート絶縁膜(例えばゲート絶縁膜13)であることを特徴とするか、或いは、
【0037】(3)前記(1)或いは(2)に於いて、集積回路装置はTFTを負荷とするスタティック・ランダム・アクセス・メモリであって該絶縁薄膜がTFTのゲート絶縁膜(例えば下側ゲート絶縁膜24)であることを特徴とするか、或いは、
【0038】(4)前記(1)或いは(2)或いは(3)に於いて、集積回路装置は導電膜からなるゲート電極(例えば下側ゲート電極22或いは23及び上側ゲート電極37或いは38など)が半導体膜(例えば第三の多結晶シリコン膜)に生成されているチャネル領域(例えばチャネル領域33)の上下に絶縁薄膜を介して形成されている二重ゲート構造TFTを負荷とするスタティック・ランダム・アクセス・メモリであって該絶縁薄膜が二重ゲート構造TFTの上側ゲート絶縁膜(例えば上側ゲート絶縁膜35)であることを特徴とするか、或いは、
【0039】(5)導電材料からなる部分(例えばシリコン半導体基板11、第二の多結晶シリコン膜、第三の多結晶シリコン膜)の上に絶縁薄膜(例えばゲート絶縁膜13、下側ゲート絶縁膜24、上側ゲート絶縁膜35など)及び該絶縁薄膜を保護する為のアモルファス・シリコンからなる保護薄膜(例えば保護膜14、保護膜25、保護膜36など)を順次積層形成する工程と、次いで、該アモルファス・シリコンからなる保護薄膜上に所要パターンの開口をもつレジスト膜(例えばレジスト膜15など)を形成する工程と、次いで、該レジスト膜をマスクとして該保護薄膜及び該絶縁薄膜のエッチングを行ってコンタクト・ホール(例えばコンタクト・ホール13A、コンタクト・ホール24A、コンタクト・ホール35Aなど)を形成して該導電材料からなる部分の一部を表出させる工程と、次いで、該コンタクト・ホールを形成した際のマスクとして用いた該レジスト膜を除去する工程と、次いで、該コンタクト・ホール内に表出された該導電材料からなる部分の表面を清浄化する為のエッチング(例えばフッ化水素酸を用いたウエット・エッチング)を行う工程とが含まれてなることを特徴とする。
【0040】
【作用】前記手段を採ることに依って、ゲート絶縁膜などの薄い絶縁膜を保護する為の保護膜をアモルファス・シリコンとすることで2〔nm〕程度にまで薄くすることが可能となり、従来の技術に於けるように、40〔nm〕を越えるような多結晶シリコンからなる保護膜を用いる場合と比較すると、その段差を著しく少なくなるので、微細な集積回路装置を高い精度で歩留り良く製造するのに大きく貢献することができ、特に、ゲート絶縁膜が全部で三層も積層される構成になってしまう二重ゲート構造TFTを負荷とするSRAMなどを作成する場合には非常に有効である。
【0041】
【実施例】図7乃至図19は本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図、そして、図20乃至図25は同じ実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部平面図をそれぞれ表し、以下、これ等の図を参照しつつ詳細に説明する。尚、図7乃至図19の要部切断側面図は要部平面図である図20に表されている線X−Xに沿う切断面を採ってある。
【0042】図7参照7−(1)
シリコン半導体基板11の活性領域上を覆うSiO2 からなるパッド膜並びにそのパッド膜に積層されたSi3 4 からなる耐酸化性マスク膜を利用する選択的熱酸化法を適用することに依って、SiO2 からなる厚さ例えば400〔nm〕のフィールド絶縁膜12を形成する。
【0043】7−(2)
パッド膜や耐酸化性マスク膜を除去して活性領域を表出させてから、熱酸化法を適用することに依り、SiO2 からなる厚さ例えば10〔nm〕のSRAMに於ける駆動側トランジスタのゲート絶縁膜13を形成する。
7−(3)
ソース・ガスとしてSi2 6 を温度450〔℃〕で熱分解する減圧化学気相成長(low pressure chemical vapour deposition:LPCVD)法を適用することに依り、厚さ例えば5〔nm〕のアモルファス・シリコン(α−Si)からなる保護膜14を形成する。
【0044】図8参照8−(1)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、即ち、レジストの塗布、露光、現像を行って電極コンタクト窓形成予定部分に対応する開口15Aをもつレジスト膜15を形成する。
8−(2)
エッチング・ガスをCCl4 +O2 (アモルファス・シリコン用)及びCHF3 (SiO2 )用とするRIE法を適用することに依り、保護膜14、ゲート絶縁膜13の選択的エッチングを行って不純物拡散用を兼ねたコンタクト・ホール13Aを形成する。
【0045】図9参照9−(1)
2 ガスを用いたプラズマ・アッシング法を適用することに依ってレジスト膜15を除去する。
9−(2)
フッ化水素酸液中に浸漬して多結晶シリコン膜を成長させる為の前処理を行う。尚、工程9−(1)及び9−(2)を経てもSRAMの駆動側トランジスタに於けるゲート絶縁膜13に欠陥が生成されることはなく、ゲート耐圧の低下は皆無である。
【0046】9−(3)
CVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕である第一の多結晶シリコン膜を形成する。
9−(4)
気相拡散法を適用することに依り、不純物濃度を例えば1×1021〔cm-3〕としてPの導入を行ってn+ −不純物領域16を形成する。
【0047】図10及び図20参照10−(1)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用することに依り、第一の多結晶シリコン膜並びにアモルファス・シリコンからなる保護膜14のエッチングを行って、メモリ・セルに於ける駆動側トランジスタのゲート電極17並びに18、ワード線WLなどを形成する。
【0048】10−(2)
イオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を例えば1×1015〔cm-2〕とし、また、加速エネルギを30〔keV〕としてAsイオンの打ち込みを行ってn+ −ソース領域19及びn+ −ドレイン領域20を形成する。
10−(3)
第一の多結晶シリコン膜及びアモルファス・シリコンからなる保護膜14をエッチングした際に用いたフォト・レジスト膜を除去する。
【0049】図11参照11−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕のSiO2 からなる絶縁膜21を形成する。
11−(2)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及びエッチング・ガスをCHF3 とするRIE法を適用することに依り、絶縁膜21の選択的エッチングを行って、第一の多結晶シリコン膜(ゲート電極17及び18など)及びこの後に形成するTFTの下側ゲート電極となるべき第二の多結晶シリコン膜をコンタクトさせる為のコンタクト・ホール21Aを形成する。
【0050】図12及び図21参照12−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕である第二の多結晶シリコン膜を形成する。
12−(2)
気相拡散法を適用することに依り、不純物濃度を例えば1×1021〔cm-3〕として第二の多結晶シリコン膜にPの導入を行う。
【0051】12−(3)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法を適用することに依って、第二の多結晶シリコン膜のパターニングを行ってTFTの下側ゲート電極22及び23を形成する。尚、これらTFTの下側ゲート電極22及び23は、第一の多結晶シリコン膜で形成された駆動側トランジスタのゲート電極17或いは18とコンタクトしていることは云うまでもない。
【0052】図13参照13−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば20〔nm〕のSiO2 からなるTFTの下側ゲート絶縁膜24を形成する。
13−(2)
ソース・ガスをSi2 6 とするLPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば5〔nm〕のアモルファス・シリコンからなる保護膜25を形成する。
【0053】13−(3)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエッチング・ガスをCCl4 +O2 (アモルファス・シリコン用)とCHF3 (SiO2 用)としたRIE法を適用することに依り、アモルファス・シリコンからなる保護膜25及びTFTの下側ゲート絶縁膜24の選択的エッチングを行って、第二の多結晶シリコン膜(TFTの下側ゲート電極22及び23など)及びこの後に形成するTFTのチャネル領域、TFTのソース領域及びドレイン領域、正側電源電圧VCC供給線などとなるべき第三の多結晶シリコン膜をコンタクトさせる為のコンタクト・ホール24Aを形成する。
【0054】13−(4)
2 ガスを用いたプラズマ・アッシング法を適用することに依って、アモルファス・シリコンからなる保護膜25及びTFTの下側ゲート絶縁膜24の選択的エッチングを行った際に用いたレジスト膜を除去する。
13−(5)
フッ化水素酸液中に浸漬して多結晶シリコン膜を成長させる為の前処理を行う。尚、工程13−(4)及び13−(5)を経てもTFTの下側ゲート絶縁膜24に欠陥が生成されることはなく、ゲート耐圧の低下は皆無である。
【0055】図14及び図22参照14−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば50〔nm〕の第三の多結晶シリコン膜を形成する。
14−(2)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及びイオン注入法を適用することに依り、第三の多結晶シリコン膜に於けるTFTのソース領域とドレイン領域、正側電源電圧VCC供給線となるべき部分にのみ、ドーズ量を1×1014〔cm-2〕、そして、加速エネルギを10〔keV〕としてBF2 イオンの打ち込みを行う。
【0056】14−(3)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用することに依り、第三の多結晶シリコン膜のパターニングを行ってコンタクト部分26及び27、TFTのドレイン領域28とソース領域29とチャネル領域30、TFTのドレイン領域31とソース領域32とチャネル領域33、正側電源電圧VCC供給線34を形成する。
【0057】図15参照15−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば50〔nm〕のSiO2 からなるTFTの上側ゲート絶縁膜35を形成する。
15−(2)
ソース・ガスをSi2 6 とするLPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば5〔nm〕のアモルファス・シリコンからなる保護膜36を形成する。
【0058】15−(3)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエッチング・ガスをCCl4 +O2 (アモルファス・シリコン用)とCHF3 (SiO2 用)としたRIE法を適用することに依り、アモルファス・シリコンからなる保護膜36及びTFTの上側ゲート絶縁膜35の選択的エッチングを行って、第三の多結晶シリコン膜(コンタクト部分26及び27、TFTのソース領域29、TFTのソース領域32)及びこの後に形成するTFTの上側ゲート電極となるべき第四の多結晶シリコン膜をコンタクトさせる為のコンタクト・ホール35Aを形成する。
【0059】15−(4)
2 ガスを用いたプラズマ・アッシング法を適用することに依って、アモルファス・シリコンからなる保護膜36及びTFTの上側ゲート絶縁膜35の選択的エッチングを行った際に用いたレジスト膜を除去する。
15−(5)
フッ化水素酸液中に浸漬して多結晶シリコン膜を成長させる為の前処理を行う。尚、工程15−(4)及び15−(5)を経てもTFTの上側ゲート絶縁膜35に欠陥が生成されることはなく、ゲート耐圧の低下は皆無である。
【0060】図16及び図23参照16−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕の第四の多結晶シリコン膜を形成する。
16−(2)
気相拡散法を適用することに依り、不純物濃度を例えば1×1021〔cm-3〕として第四の多結晶シリコン膜にPの導入を行う。
【0061】16−(3)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法を適用することに依り、第四の多結晶シリコン膜のパターニングを行ってTFTの上側ゲート電極37並びに38を形成する。尚、これ等の上側ゲート電極37及び38は実質的に第一の多結晶シリコン膜で形成された駆動側トランジスタのゲート電極17或いは18とコンタクトしていることは云うまでもない。
【0062】図17参照17−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕のSiO2 からなる絶縁膜39を形成する。
【0063】17−(2)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエッチング・ガスをCHF3 とするRIE法を適用することに依り、SiO2 からなる絶縁膜39、35、24、21、13の選択的エッチングを行ってソース領域及び接地線となるべき第五の多結晶シリコン膜をコンタクトさせる為のコンタクト・ホール39Aを形成する。尚、図には、ソース領域として記号19で指示されたもののみが表されている。
【0064】図18及び図24参照18−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば100〔nm〕の第五の多結晶シリコン膜を形成する。
18−(2)
気相拡散法を適用することに依り、不純物濃度を例えば1×1021〔cm-3〕として第五の多結晶シリコン膜にPの導入を行う。
【0065】18−(3)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエッチング・ガスをCCl4 +O2 とするRIE法を適用することに依り、第五の多結晶シリコン膜の選択的エッチングを行って接地線40及び引き出し電極41を形成する。
【0066】図19及び図25参照19−(1)
LPCVD法を適用することに依り、厚さ例えば50〔nm〕のSiO2 からなる絶縁膜及び厚さ例えば300〔nm〕のBPSG(borophospho silicate glass)からなる絶縁膜を形成する。尚、図では、前記二層の絶縁膜を一体にして表してあり、これを絶縁膜42とする。
19−(2)
絶縁膜42に於けるBPSG膜の部分をリフローして平坦化する為の熱処理を行う。
【0067】19−(3)
リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及びエッチング・ガスをCHF3 とするRIE法を適用することに依り、絶縁膜42等の選択的エッチングを行ってビット線コンタクト・ホール42Aを形成する。
19−(4)
スパッタリング法を適用することに依り、厚さ例えば1〔μm〕のAl膜を形成し、これを通常のリソグラフィ技術を適用することで選択的にエッチングしてビット線BL及び/BLを形成する。
【0068】図7乃至図25について説明した実施例では、SRAMの駆動側トランジスタに於けるゲート絶縁膜、及び、TFTの下側ゲート絶縁膜、及び、TFTの上側ゲート絶縁膜と耐圧が半導体装置の特性に大きな影響を与える絶縁薄膜が三層に亙って存在することから、アモルファス・シリコンからなる保護膜も三層を必要としているのであるが、何れも50〔nm〕程度にしてあり、極めて薄いもので済んでいる。因に、極限まで薄くした実験では、20〔nm〕でも実用になるものが得られた。
【0069】図26乃至図29は本発明を実施して作成した各種試料のゲート耐圧を測定した結果を表す線図であり、各図に於いては、縦軸に試験で破壊された試料の個数を、そして、横軸にゲート絶縁膜のブレイクダウン電圧をそれぞれ採ってある。尚、各図に見られるデータを得た試料は、アモルファス・シリコンからなる保護膜の厚さを異にするのみであり、当然のことながら、例えば、ゲート絶縁膜の厚さなど、その他の諸条件は全く同じである。また、図30に於いて、記号(A)で指示した線図は、前記測定結果をまとめ、ブレイクダウン電圧が6〔V〕以上である試料の割合(良品率)を保護膜の厚さに対して表したものであり、また、記号(B)で指示した線図は、比較の為、アモルファス・シリコンからなる保護膜をもたない試料のゲート耐圧を測定した結果を表している。
【0070】図26は保護膜の厚さが2〔nm〕の場合であって、全試料個数は69個である。図27は保護膜の厚さが5〔nm〕の場合であって、全試料個数は69個である。図28は保護膜の厚さが8〔nm〕の場合であって、全試料個数は69個である。図29は保護膜の厚さが10〔nm〕の場合であって、全試料個数は69個である。図30の(A)に依ると、多結晶シリコンからなる保護膜の場合には、厚さが40〔nm〕以下で良品率が急激に減少すること、然しながら、本発明に依るアモルファス・シリコンからなる保護膜の場合には、多結晶シリコンからなる保護膜の場合と比較し、実に1/20以上薄くしても充分に効果があるのは明らかである。また、図30の(B)は保護膜の厚さが0〔nm〕の場合であって、全試料個数は68個である。
【0071】図30から明らかな通り、ここで試験した試料、従って、図26乃至図30のデータを得た試料は、ゲート絶縁膜のままでは、始めから不良品になってしまう程度のものであり、本発明に依った場合、多大な効果が得られることを明瞭に看取できよう。
【0072】
【発明の効果】本発明に依る半導体装置及びその製造方法に於いては、導電材料からなる部分の上に絶縁薄膜及び該絶縁薄膜を保護する為のアモルファス・シリコンからなる保護薄膜を順次積層形成して、そのアモルファス・シリコンからなる保護薄膜並びに該絶縁薄膜を貫通して導電材料からなる部分に達するコンタクト・ホールを形成する。
【0073】前記構成を採ることに依って、ゲート絶縁膜などの薄い絶縁膜を保護する為の保護膜をアモルファス・シリコンとすることで2〔nm〕程度にまで薄くすることが可能となり、従来の技術に於けるように、40〔nm〕を越えるような多結晶シリコンからなる保護膜を用いる場合と比較すると、その段差を著しく少なくなるので、微細な集積回路装置を高い精度で歩留り良く製造するのに大きく貢献することができ、特に、ゲート絶縁膜が全部で三層も積層される構成になってしまう二重ゲート構造TFTを負荷とするSRAMなどを作成する場合には非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図2】本発明の原理を説明する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図3】本発明の原理を説明する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図4】本発明の原理を説明する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図5】本発明の原理を説明する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図6】本発明の原理を説明する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図7】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図8】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図9】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図10】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図11】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図12】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図13】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図14】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図15】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図16】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図17】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図18】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図19】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図20】実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部平面図である。
【図21】実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部平面図である。
【図22】実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部平面図である。
【図23】実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部平面図である。
【図24】実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部平面図である。
【図25】実施例を解説する為の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部平面図である。
【図26】本発明を実施して作成した試料に於けるゲート耐圧を測定した結果を表す線図である。
【図27】本発明を実施して作成した試料に於けるゲート耐圧を測定した結果を表す線図である。
【図28】本発明を実施して作成した試料に於けるゲート耐圧を測定した結果を表す線図である。
【図29】本発明を実施して作成した試料に於けるゲート耐圧を測定した結果を表す線図である。
【図30】本発明を実施して作成した各種試料の保護膜厚さ対良品率の関係並びにアモルファス・シリコンからなる保護膜をもたない試料のゲート耐圧を測定した結果のそれぞれを表す線図である。
【図31】第一の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図32】第一の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図33】第一の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図34】第一の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図35】第一の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図36】第一の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図37】第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図38】第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図39】第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図40】第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図41】第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図42】第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図43】第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【図44】第二の従来の技術を解説する為の工程要所に於ける集積回路装置の要部切断側面図である。
【符号の説明】
11 シリコン半導体基板
12 フィールド絶縁膜
13 ゲート絶縁膜
13A コンタクト・ホール
14 アモルファス・シリコンからなる保護膜
15 レジスト膜
15A 開口
16 n+ −電極コンタクト領域
17 ゲート電極
18 ゲート電極
WL ワード線
19 n+ −ソース領域
20 n+ −ドレイン領域
21 絶縁膜
21A コンタクト・ホール
22 TFTの下側ゲート電極
23 TFTの下側ゲート電極
24 TFTの下側ゲート絶縁膜
24A コンタクト・ホール
25 アモルファス・シリコンからなる保護膜
26 コンタクト部分
27 コンタクト部分
28 TFTのドレイン領域
29 TFTのソース領域
30 TFTのチャネル領域
31 TFTのドレイン領域
32 TFTのソース領域
33 TFTのチャネル領域
34 正側電源電圧VCC供給線
35 TFTの上側ゲート絶縁膜
35A コンタクト・ホール
36 アモルファス・シリコンからなる保護膜
37 TFTの上側ゲート電極
38 TFTの上側ゲート電極
39 絶縁膜
39A コンタクト・ホール
40 接地線
41 引き出し電極
42 SiO2 及びBPSGからなる絶縁膜
42A コンタクト・ホール
BL ビット線
/BL ビット線

【特許請求の範囲】
【請求項1】導電材料からなる部分の上に順次積層形成された絶縁薄膜及び該絶縁薄膜を保護する為のアモルファス・シリコンからなる保護薄膜と、該アモルファス・シリコンからなる保護薄膜並びに該絶縁薄膜を貫通して該導電材料からなる部分に達するコンタクト・ホールとを備えてなることを特徴とする集積回路装置。
【請求項2】集積回路装置はスタティック・ランダム・アクセス・メモリであって該絶縁薄膜がメモリ・セルに於ける駆動側トランジスタのゲート絶縁膜であることを特徴とする請求項1記載の集積回路装置。
【請求項3】集積回路装置はTFTを負荷とするスタティック・ランダム・アクセス・メモリであって該絶縁薄膜がTFTのゲート絶縁膜であることを特徴とする請求項1或いは2記載の集積回路装置。
【請求項4】集積回路装置は導電膜からなるゲート電極が半導体膜に生成されているチャネル領域の上下に絶縁薄膜を介して形成されている二重ゲート構造TFTを負荷とするスタティック・ランダム・アクセス・メモリであって該絶縁薄膜が二重ゲート構造TFTの上側ゲート絶縁膜であることを特徴とする請求項1或いは2或いは3記載の集積回路装置。
【請求項5】導電材料からなる部分の上に絶縁薄膜及び該絶縁薄膜を保護する為のアモルファス・シリコンからなる保護薄膜を順次積層形成する工程と、次いで、該アモルファス・シリコンからなる保護薄膜上に所要パターンの開口をもつレジスト膜を形成する工程と、次いで、該レジスト膜をマスクとして該保護薄膜及び該絶縁薄膜のエッチングを行ってコンタクト・ホールを形成して該導電材料からなる部分の一部を表出させる工程と、次いで、該コンタクト・ホールを形成した際のマスクとして用いた該レジスト膜を除去する工程と、次いで、該コンタクト・ホール内に表出された該導電材料からなる部分の表面を清浄化する為のエッチングを行う工程とが含まれてなることを特徴とする集積回路装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図19】
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【図14】
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【図15】
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【図20】
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【図21】
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【図16】
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【図17】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図18】
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【図22】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図31】
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【図37】
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【図30】
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【図32】
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【図40】
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【図42】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図43】
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【図36】
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【図38】
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【図39】
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【図41】
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【図44】
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