説明

集金代行装置、集金代行装置の制御方法、集金代行装置の制御プログラム、集金代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】依頼者が口座振替等の集金依頼等の依頼後、迅速に、資金を取得することができる集金代行装置等を提供する。
【解決手段】少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金依頼実行プログラム24と、を有し、依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報を格納する立替用基礎情報格納部と、少なくとも、集金依頼関連情報及び立替用基礎情報に基づいて立替金額情報を生成する立替精算額演算プログラム202と、を有することを特徴とする集金代行装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、多数の顧客等から現金や振込等により集金を行う委託者の手続きの煩雑さ等を解消するため、この委託者に委託されて集金手続等を代行する集金代行装置、集金代行装置の制御方法、集金代行装置の制御プログラム、集金代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、比較的小規模の学習塾等が、その塾生等から月謝等を集金する際に、その塾生等から直接、現金を授受したり、銀行振込等を利用して月謝等を集金する方法がとられていた。
また、個々の学習塾等が、それぞれ異なる銀行等に口座等を有している各塾生等の口座から口座振替等を利用して月謝等を集金もあるが、学習塾等は、これらの各銀行等とそれぞれ個別に口座振替等の手続等を行う必要があり煩雑である。そこで、学習塾等に代わって、これら各銀行から口座振替等により、集金を代行するシステム等についての提案なされている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
【特許文献1】特開2002−342689号公報(要約等)
【特許文献2】特開2003−115015号公報(要約等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このような、従来の集金代行システムでは、実際に銀行等で口座振替を実行する例えば1週間程度前までに、学習塾等の依頼者は、口座振替のためのデータを集金代行システムを運用している会社に渡さなければならなかった。また、集金代行システムを運用している会社も、口座振替の実行後、データ処理のための期間が、1週間程度必要なため、集金を依頼した学習塾等は、依頼後、実際の集金結果を得るには2週間以上かかり、資金も取得が遅くなるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、依頼者が口座振替等の集金依頼等の依頼後、迅速に、資金を取得することができる集金代行装置、集金代行装置の制御方法、集金代行装置の制御プログラム、集金代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題は、請求項1の構成によれば、少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、前記集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金実行処理部と、を有する集金代行装置であって、依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報を格納する立替用基礎情報格納部と、少なくとも、前記集金依頼関連情報及び前記立替用基礎情報に基づいて前記立替金額情報を生成する立替金額情報生成部と、を有することを特徴とする集金代行装置により達成される。
【0006】
前記構成によれば、依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報を格納する立替用基礎情報格納部と、少なくとも、集金依頼関連情報及び立替用基礎情報に基づいて立替金額情報を生成する立替金額情報生成部と、を有する。このため、集金依頼者は、実際に集金代行会社等が集金を行なう前に、立替金を取得できる。したがって、従来と異なり、集金依頼をしてから実際に資金を取得するまでの期間を短縮することができ、集金依頼者には迅速に資金を得ることできる。
【0007】
好ましくは、請求項2の発明によれば、請求項1の構成において、前記集金処理の結果である集金処理結果情報を受領する集金処理結果情報受領部を有し、前記集金処理結果情報を受領する前に、前記立替金額情報生成部が前記立替金額情報を生成することを特徴とする集金代行装置である。
【0008】
前記構成によれば、集金処理の結果である集金処理結果情報を受領する集金処理結果情報受領部を有し、集金処理結果情報を受領する前に、立替金額情報生成部が立替金額情報を生成するので、集金依頼者は、実際の集金処理の結果である集金処理結果情報を受領する前に、立替金を受領でき、資金を迅速に取得することができる。
【0009】
好ましくは、請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の構成において、少なくとも、前記集金処理結果情報及び前記立替金額情報に基づいて、清算金額情報を生成する清算金額情報生成部を有することを特徴とする集金代行装置である。
【0010】
前記構成によれば、少なくとも、集金処理結果情報及び立替金額情報に基づいて、清算金額情報を生成する清算金額情報生成部を有するので、集金依頼者は、最終的には、実際に集金された資金を得ることができる。
【0011】
好ましくは、請求項4の発明によれば、請求項2又は請求項3の構成において、前記集金処理結果情報が、集金成功情報を含んでおり、前記立替用基礎情報が、過去における集金成功情報に基づいて生成される集金成功率情報を有することを特徴とする集金代行装置である。
【0012】
前記構成によれば、集金処理結果情報が、集金成功情報を含んでおり、立替用基礎情報が、過去における集金成功情報に基づいて生成される集金成功率情報を有している。このため、立替金額情報生成部は、例えば、立替をすべきか否かの判断や、立替金額をどの程度にすべきかの判断等を、この集金成功率情報に基づいて行なうことができる。
すなわち、例えば、前回に集金成功率情報が著しく低い場合は、立替金の支払いを行なわないとすることで、立替金の支払いに伴うリスクを回避することができる構成となっている。
また、例えば、前回の集金成功率を今回の集金依頼金額の総額に乗じることで、立替金額を定める場合は、前回の集金成功率情報の率が低ければ、それに連動して、今回の立替金額も減額されるので、立替金の支払いに伴うリスクを詳細に管理することができる。
【0013】
好ましくは、請求項5の発明によれば、請求項2乃至請求項4のいずれかの構成において、前記過去における集金成功率情報が、前回の集金成功率情報、過去の所定期間における平均集金成功率情報、過去の所定期間における最低集金成功率情報、もしくは、過去の所定期間における最高集金成功率情報のいずれかであることを特徴とする集金代行装置である。
【0014】
前記構成によれば、過去における集金成功率情報が、前回の集金成功率情報、過去の所定期間における平均集金成功率情報、過去の所定期間における最低集金成功率情報、もしくは、過去の所定期間における最高集金成功率情報のいずれかである。
このため、立替金額情報生成部は、集金依頼者によって、異なる基準で立替金額情報を生成することができるので、立替金額の定め方等を変更でき、当該集金依頼者の最も適切な立替金額情報を生成することができる。
【0015】
好ましくは、請求項6の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかの構成において、前記立替用基礎情報が、前記集金依頼金額情報を減額するための減額情報を有し、前記立替金額情報生成部は、少なくとも、今回の前記集金依頼金額情報と前記減額情報に基づいて、前記立替金額情報を生成することを特徴とする集金代行装置である。
【0016】
前記構成によれば、立替用基礎情報が、集金依頼金額情報を減額するための減額情報を有し、立替金額情報生成部は、少なくとも、今回の集金依頼金額情報と減額情報に基づいて、立替金額情報を生成する。このため、立替金の支払いに伴うリスク等を回避することができる。
【0017】
好ましくは、請求項7の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかの構成において、前記立替用基礎情報が、前記集金依頼金額情報を減額するための減額情報を有し、前回集金処理結果情報には、前回集金不能金額情報が含まれ、今回の前記集金依頼金額情報から前記前回集金不能金額情報を除した基準集金依頼金額情報を格納する基準集金依頼金額情報格納部を有し、前記立替金額情報生成部は、少なくとも、前記基準集金依頼金額情報と前記減額情報に基づいて、前記立替金額情報を生成することを特徴とする集金代行装置である。
【0018】
前記構成によれば、立替用基礎情報が、集金依頼金額情報を減額するための減額情報を有し、前回集金処理結果情報には、前回集金不能金額情報が含まれ、今回の前記集金依頼金額情報から前記前回集金不能金額情報を除した基準集金依頼金額情報を格納する基準集金依頼金額情報格納部を有し、立替金額情報生成部は、少なくとも、基準集金依頼金額情報と減額情報に基づいて、立替金額情報を生成することとなっている。
すなわち、立替金額情報は、今回の集金依頼金額情報から前回集金不能金額情報を除した基準集金依頼金額情報に基づいて生成されるので、立替金の支払いに伴うリスク等をより確実に回避することができる。
【0019】
好ましくは、請求項8の発明によれば、請求項2乃至請求項7のいずれかの構成において、前記集金処理結果情報が、前記集金依頼金額の総額である集金依頼総額情報を含んでおり、前記立替用基礎情報が、過去における前記集金依頼総額情報と、今回の前記集金依頼総額情報との変動率である集金依頼総額変動率情報を有することを特徴とする集金代行装置である。
【0020】
前記構成によれば、集金処理結果情報が、集金依頼金額の総額である集金依頼総額情報を含んでおり、立替用基礎情報が、過去における集金依頼総額情報と、今回の前記集金依頼総額情報との変動率である集金依頼総額変動率情報を有する。このため、集金依頼総額変動率情報を、立替金の支払いリスク等に含めて勘案することができ、より確実にリスク管理を行なうことができる。
【0021】
好ましくは、請求項9の発明によれば、請求項2乃至請求項8のいずれかの構成において、前記集金処理結果情報が、集金依頼件数の総件数である集金依頼総件数情報を含んでおり、前記立替用基礎情報が、過去における前記集金依頼総件数情報と、今回の前記集金依頼総件数情報との変動率である集金依頼総件数変動率情報を有することを特徴とする集金代行装置である。
【0022】
前記構成によれば、集金処理結果情報が、集金依頼件数の総件数である集金依頼総件数情報を含んでおり、立替用基礎情報が、過去における集金依頼総件数情報と、今回の集金依頼総件数情報との変動率である集金依頼総件数変動率情報を有する。このため、集金依頼総件数変動率情報を、立替金の支払いリスク等に含めて勘案することができ、より確実にリスク管理を行なうことができる。
【0023】
好ましくは、請求項10の発明によれば、請求項2乃至請求項9のいずれかの構成において、過去における前記集金依頼者情報である過去集金依頼者情報を格納する過去集金依頼者情報格納部を有し、前記立替用基礎情報が、前記過去集金依頼者情報及び今回の前記集金依頼者情報に基づいて生成される新規集金依頼者占有率情報を有することを特徴とする集金代行装置である。
【0024】
前記構成によれば、過去における集金依頼者情報である過去集金依頼者情報を格納する過去集金依頼者情報格納部を有し、立替用基礎情報が、過去集金依頼者情報及び今回の前記集金依頼者情報に基づいて生成される新規集金依頼者占有率情報を有する。
このため、新規集金依頼者占有率情報を、立替金の支払いリスク等に含めて勘案することができ、より確実にリスク管理を行なうことができる。
【0025】
好ましくは、請求項11の発明によれば、請求項2乃至請求項10のいずれかの構成において、過去における集金依頼者との取引期間情報を格納する取引期間情報格納部を有し、前記立替用基礎情報が、前記取引期間情報に基づいて生成される取引期間情報を有することを特徴とする集金代行装置である。
【0026】
前記構成によれば、過去における集金依頼者との取引期間情報を格納する取引期間情報格納部を有し、立替用基礎情報が、取引期間情報に基づいて生成される取引期間情報を有する。このため、取引期間情報を、立替金の支払いリスク等に含めて勘案することができ、より確実にリスク管理を行なうことができる。
【0027】
前記課題は、請求項12の発明によれば、少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、前記集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金実行処理部と、を有する集金代行装置の制御方法であって、少なくとも、前記集金依頼関連情報及び依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報に基づいて立替金額情報を生成することを特徴とする集金代行装置の制御方法により達成される。
【0028】
前記課題は、請求項13の発明によれば、少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、前記集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金実行処理部と、を有する集金代行装置の制御プログラムであって、コンピュータに、少なくとも、前記集金依頼関連情報及び依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報に基づいて立替金額情報を生成させることを実行させる集金代行装置の制御プログラムにより達成される。
【0029】
前記課題は、請求項14の発明によれば、少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、前記集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金実行処理部と、を有する集金代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータに、少なくとも、前記集金依頼関連情報及び依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報に基づいて立替金額情報を生成させることを実行させる集金代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体により達成される。
【発明の効果】
【0030】
本発明は、依頼者が口座振替等の集金依頼等の依頼後、迅速に、資金を取得することができる集金代行装置、集金代行装置の制御方法、集金代行装置の制御プログラム、集金代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態に係る集金代行装置10を有する集金代行システム1を示す概略図である。図1に示すように、集金代行装置10は、集金代行サービス会社に設置されている。
また、集金代行装置10は、銀行乙に配置されている銀行乙管理装置3に接続されている。このため、集金代行装置10は、銀行乙管理装置3と各種のデータの授受を行なうことができる構成となっている。図1では、銀行乙のみを記載してが、これに限らず、集金代行装置10は、通常、複数の銀行の銀行管理装置等と接続されている。
また、一方、集金代行装置10は、インターネット網2を介して、本集金システム1で集金を依頼する依頼者である例えば、学習塾甲のコンピュータである学習塾甲PC5と接続されている。
そして、本実施の形態では、学習塾甲がその塾生A乃至塾生Cから月謝等を集金する際に、現金で集金せず、銀行口座振替を利用する例を示すものである。このため、図1に示すように、塾生A乃至塾生Cは、学習塾甲4の塾生であると共に、銀行乙等に口座を有する構成となっている。
本実施の形態では、塾生A乃至塾生Cは、それぞれ銀行乙に口座を有している例を示しているが、本発明では、これに限らず、塾生A乃至塾生Cが、それぞれ異なる銀行で口座を持っていてもよい。
【0033】
図2は、図1に示す集金代行装置10、学習塾PC5及び銀行乙管理装置3等の主なハードウエア構成等を示す概略図である。これら集金代行装置10等は、同様の構成を有するため、以下、集金代行装置10を例に説明する。
図2の集金代行装置10は、コンピュータを有している。具体的には、コンピュータは、バス11を有し、このバス11にCPU(Central Processing Unit)12、RAM(Random Access Memory)13、ROM(Read Only Memory)14等が接続されている。
また、バス11には、キーボード等の入力装置15、ディスプレイ16、そして、通信装置17が接続されている。
【0034】
すなわち、このバス11はすべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。
CPU12は所定のプログラムの処理を行う他、バス11に接続されたROM14等を制御している。ROM14は、各種プログラムや各種情報等を格納している。
RAM13は、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
【0035】
図3乃至図6は、集金代行装置10の主なソフトウエア構成等を示す概略図であり、図3は全体図である。
図3に示すように、集金代行装置10は、制御部18を有し、制御部18は、図3に示す各種プログラム格納部20内の各種プログラム、第1の各種データ記憶部30内の各種データ及び第2の各種データ記憶部40内の各種データを処理する構成となっている。
また、図3には、各種プログラム格納部20、第1の各種データ記憶部30及び第2の各種データ記憶部40と分けて示してあるが、実際に、このようにデータが分けて格納されているわけではなく、説明上の便宜のために分けて記載したものである。
なお、図3の第1の各種データ記憶部30には、主に予め格納されているデータをまとめて示した。また、第2の各種データ記憶部40には、第1の各種データ記憶部30内のデータ等に基づいて各種プログラム格納部30内のプログラムで処理した後のデータ等を主に示した。
図4は、図3の各種プログラム格納部20内のデータを示す概略図であり、図5は、図3の第1の各種データ記憶部30内のデータを示す概略図である。また、図6は、図3の第2の各種データ記憶部40内のデータを示す概略図である。
図7乃至図11は、本実施の形態にかかる集金代行装置10の主な動作等を示す概略フローチャートである。具体的には、図7は、事前登録工程を示す概略フローチャートであり、図8乃至図10は、立替清算払い工程を示す概略フローチャートであり、図11は、清算工程を示す概略フローチャートである。
【0036】
以下、図7乃至図11のフローチャートにしたがって本実施の形態に係る集金代行装置10の動作等を説明しつつ、その関連で図3乃至図6の各種プログラムや各種データ等についても説明する。
先ず、本実施の形態では、図1に示す学習塾甲がその塾生A乃至塾生C等の月謝を、それぞれの塾生A等の銀行口座から特定の日に口座振替で集金するため、本集金代行システム1を利用することを例に以下、説明する。
学習塾甲が、本集金代行システム1を利用するには、先ず、事前に学習塾甲を登録する必要があるため、図7の事前登録工程が実施される。
【0037】
最初に図7のST1が実施される。ST1では、学習塾甲が図1の学習塾甲PC5を利用して、インターネット網2を介して、集金代行サービス会社の集金代行装置10にアクセスする。
すると、図4に示す、委託者マスターファイル登録プログラム21が動作し、図6の委託者マスターファイル41aに登録すべき事項が、学習塾甲PC5のディスプレイ16に表示される。
その事項は、具体的には、図12に示す事項である。図12は、図6の委託者マスターファイル41a内の登録事項等を示す概略図である。
図12に示すように、登録すべき事項は、契約締結日、名称(本実施の形態では、学習塾甲)、住所、電話番号、担当者名、業種コード、契約種別、清算口座、データ受渡日、清算日、立替清算の希望の有無(「あり」又は「なし」)、立替清算日等となる。
学習塾甲が、学習塾甲PC5から、これらの事項を入力すると、図7のST2へ進む。ST2では、図4の委託者マスターファイル登録プログラム21が動作し、ST1で入力された事項を、図6の委託者マスターファイル41aとして、委託者マスターファイル格納部41に格納することとなる。具体的には、図12に示された事項が格納(登録)される。
【0038】
次に、ST3に進む。ST3では、委託者マスターファイル41aへの登録が完了したので、集金代行装置10が、学習塾甲PC5に対して、図13の識別コード、例えば「0001」を送信する。以上で、事前登録工程が終了し、その後の塾生A等の銀行口座等からの口座振替手続が可能な状態となる。
【0039】
次に、図8乃至図10に示す立替清算払い工程について説明する。
学習塾甲が、その塾生A乃至塾生Cの銀行口座等から例えば、27日に月謝を口座振替したいと考えたときは、その口座振替日である27日の例えば、10日程度前に以下の手続を開始する。
先ず、図8のST11で、学習塾甲が、学習塾甲PC5を使用して、委託者の識別コード「0001」等を入力する。そして、塾生A等の氏名、顧客識別番号、集金番号、集金口座番号等のデータを集金代行装置10に送信する。
すると、ST12で、図4の委託者識別コード判断プログラム22が動作し、学習塾甲PC5を介して送信された「識別コード「0001」」が、学習塾甲として登録されているか否かが判断される。すなわち、識別コード「0001」が、図12の委託者マスターファイル41aに、学習塾甲の識別コードとして登録されているか否かが判断される。
【0040】
次に、ST11で、識別コード「0001」が、委託者マスターファイル41aに登録されていると判断されたときは、ST13へ進む。
ST13では、図4の集金データファイル作成プログラム23が動作し、ST11で送信された学習塾甲のデータに基づいて、学習塾甲の集金データファイル42aが作成され、図6に示すように、集金データファイル格納部42に格納される。
【0041】
図13(a)は、図6の集金データファイル42aの一例を示す概略図である。図13(a)に示すように、集金データファイル42aは、ヘッダーレコード、集金明細レコード、トレーラーレコード及びエンドレコードとに大きく分けられる。
ヘッダーレコードは、委託者である例えば、学習塾甲に関する情報や集金月等に関する情報が格納されている。
【0042】
また、集金明細レコードには、各塾生A等の集金明細レコードが格納されている。
図13(b)は、図13(a)の塾生Aの集金明細レコードを示す概略図である。
図13(b)に示すように、塾生Aの集金明細レコードには、データ区分、氏名、集金口座情報、集金額、顧客識別番号等が登録される。
また、図13(a)のトレーラーレコードには、集金明細レコードの集金合計件数及び集金明細レコードの集金合計金額等が登録される。
また、図13(a)のエンドレコードには、ファイルの最後を示す固定の情報等が登録されている。
【0043】
このように、ヘッダーレコードの委託者に関する情報が、集金依頼者情報の一例であり、集金明細レコードは、集金対象者情報の一例である。また、集金額等が、集金依頼金額情報の一例であり、集金口座情報が、集金方法情報の一例である。そして、集金データファイル42aが、集金依頼関連情報の一例であり、集金データファイル格納部42が、集金依頼関連情報格納部の一例である。
【0044】
ST13で、集金データファイル42aが集金データファイル格納部42に格納されると、ST14で、図4の集金依頼実行プログラム24が、学習塾甲の集金データファイル42aの塾生A乃至塾生Cの集金口座情報に基づいて、それぞれの金融機関等に対して集金依頼を実行する。
具体的には、振替依頼日である例えば、27日に塾生A乃至塾生Cの銀行口座から振替が実行されるように、図1の集金代行装置10が銀行乙管理装置3に依頼データを送信する。集金依頼実行プログラム24が、集金実行処理部の一例となっている。
【0045】
次に、ST15で、図4の立替清算可否判断プログラム25が、図12の委託者マスターファイル41aの「立替清算」の欄が「あり」か否かを判断する。つまり、今回の集金代行の委託者である学習塾甲の集金代行について、資金を迅速に取得したい等の「立替清算」処理の希望があるか否かを判断する。
ST15で「立替清算」の希望がある場合は、ST16以下で、立替清算をすべきか否かについてのリスクを判断する。
具体的には、ST16では、口座振替成功率判断プログラム26が、前回の学習塾甲の口座振替の成功率が例えば、81パーセント以上であったか否かを判断する。
つまり、前回、行なった学習塾甲の口座振替が例えば100件あった場合、その81件以上で口座振替が実際にできたか否かが判断される。
このような、振替成功率で判断することで、振替が実際にできない場合が多いにもかかわらず、立替支払いをしてしまうという事態が生じるのを防止することができ、立替支払いのリスクを減少させることができる。
【0046】
具体的には、この振替成功率は、後述するように前回の実際の振替が終了し、その結果が格納される、図6の振替履歴ファイル格納部43に、振替履歴ファイル43aとして格納されている。すなわち、図14は、この振替履歴ファイル43aを示す概略図である。
図14に示すように、振替履歴ファイル43aには、振替成功件数率が登録されるため、口座振替成功率判断プログラム26が、この振替成功件数率を参照して判断することとなる。また、この判断の基準となる81パーセントというデータは、図5の口座振替成功率判断用データ格納部31に口座振替成功率判断用データ31aとして格納されている。
なお、このST16における振替成功率判断プログラムが、図14の振替成功件数率ではなく、振替成功金額率を参照して判断することとしてもよい。
【0047】
すなわち、図14の振替成功件数率等は、集金成功率情報の一例であり、振替履歴ファイル43aの情報が、立替用基礎情報の一例ともなっている。
【0048】
ST16で、振替成功率が81パーセント以上の場合は、ST17へ進む、ST17では、図4の集金依頼額変動率判断プログラム27が動作して、今回集金依頼総額が、前回集金依頼総額より±20%以上変動したか否かが判断される。
具体的には、集金依頼額変動率判断プログラム27は、図4及び図13(a)の前回の集金データファイル41aにおける集金明細レコードの集金合計金額のデータと、今回の集金明細レコードの集金合計金額のデータとを図5の集金依頼額変動率判断用データ32aの式に代入等して、演算結果を得ることで判断される。
【0049】
すなわち、図13(a)の集金明細レコードの集金合計金額が、集金依頼総額情報の一例であり、図5の集金依頼額変動率判断用データ32aで演算された結果が、集金依頼総額変動率情報の一例となっている。
【0050】
ST17で今回集金依頼総額が、前回集金依頼総額より±20%以上変動した場合は、実際に立替支払いを行なったときのリスクが高くなると判断し、立替支払いは行なわれない。
一方、±20%以上変動しない場合は、立替支払いのリスクが高くないと判断して、ST18へ進む。ST18では、今回集金依頼総件数が、前回集金依頼総件数より±20%以上変動したか否かが判断される。
具体的には、図4の集金依頼件数変動率判断プログラム28が動作して、図6及び図13(a)の前回の集金データファイル41aにおける集金明細レコードの集金合計件数のデータと、今回の集金明細レコードの集金合計件数のデータとを図5の集金依頼件数変動率判断用データ33aの式に代入等して、演算結果を得ることで判断される。
すなわち、図13(a)の集金明細レコードの集金合計件数が集金依頼総件数の一例であり、図5の集金依頼件数変動率判断用データ33aで演算された結果が、集金依頼総件数変動率情報の一例となっている。
【0051】
ST18で、今回集金依頼総件数が、前回集金依頼総件数より±20%以上変動した場合は、実際に立替支払いを行なったときのリスクが高くなると判断し、立替支払いは行なわれない。
一方、±20%以上変動しない場合は、立替支払いのリスクが高くないと判断して、ST19へ進む。ST19では、今回新規集金依頼総件数が、今回集金依頼総件数の20%を超えているか否かが判断される。
具体的には、図4の新規集金依頼件数変動率判断プログラム29が動作し、図6及び図13(a)の前回の集金データファイル42aの集金明細レコードの塾生のメンバーと、今回の集金データファイル42aの集金明細レコードの塾生のメンバーとを比較して、相違しているメンバー数を求め、そのメンバー数を新規集金依頼件数とする。
そして、この新規集金依頼件数データと、集金データファイル42aの今回集金依頼総件数を、図5の新規集金依頼件数変動率判断用データ34aに代入等して演算し、演算結果を得ることで±20%を超えているか否かが判断される。
【0052】
すなわち、集金データファイル格納部42が、過去集金依頼者情報格納部の一例であり、図5の新規集金依頼件数変動率判断用データ34aで演算された結果が、新規集金依頼者占有率情報の一例となっている。
【0053】
ST19で、今回新規集金依頼件数が、今回集金依頼総件数の20%を超えている場合は、実際に立替支払いを行なったときのリスクが高くなると判断し、立替支払いは行なわれない。
一方、20%を超えていない場合は、立替支払いのリスクが高くないと判断して、ST20へ進む。ST20では、委託者である学習塾甲と取引期間が6ヶ月を超えているか否かが判断される。
具体的には、図4の取引期間判断プログラム201が動作し、図12の委託者マスターファイル41aの識別コード「0001」である学習塾甲の契約締結日と、図5の取引期間判断用データ35a、例えば6ヶ月を参照して、当該日時が契約締結日から6ヶ月経過しているか否かが判断される。
すなわち、取引期間判断用データ35aが、取引期間情報の一例となっている。
【0054】
ST20で、取引期間が6ヶ月を超えていないときは、実際に立替支払いを行なったときのリスクが高くなると判断し、立替支払いは行なわれない。
一方、取引期間が6ヶ月を超えていると判断した場合は、立替支払いのリスクが高くないとしてST21以下の立替支払い実行の工程に進む。
このように、本実施の形態では、立替支払いを実行する前に、ST16乃至ST20の工程を経て、その立替支払いのリスクを充分検討するため、立替支払いのリスクを最小限にすることができる構成となっている。
つまり、ST16乃至ST20のすべての判断で、立替支払いリスクが少ないとされた場合にのみ立替支払いが実行される構成となっている。なお、依頼者の取引実績や信用度に応じ、ST16からST20の判断を組み合わせてもよい。
【0055】
次に、ST21へ進む。ST21では、図6の立替清算額演算プログラム202が、学習塾甲の学習塾PC5から、今回送信されてきたデータで生成された集金データファイル42aの集金明細レコードの集金合計金額に基づいて立替清算額を演算する。
具体的には、図5の立替清算額用テーブルデータ36aが、立替清算額用テーブルデータ格納部36に格納されており、このテーブルデータは、図15に示すように構成されている。図15は、立替清算額用テーブルデータ36aを示す概略図である。
すなわち、図14の振替履歴ファイル43aの前回振替成功率に対応して立替清算率が規定されている。この立替清算率は、集金データファイル42aの集金明細レコードの集金合計金額、つまり、今回の学習塾甲が集金を希望する総額に乗じられる率となっている。
したがって、例えば、今回の集金明細レコードの集金合計金額が100万円の場合で、前回振替成功率が84%の場合は、立替清算額用テーブルデータ36aから立替清算率80%が適用され、立替清算額は、80万円(100×0.8)となる。
このように、立替清算額は、学習塾甲が集金を希望する総額より少ない額となっているため、集金代行サービス会社は、立替に伴うリスクを減らすことができる。
また、図15に示す、前回振替成功率が下がるに従い、立替清算率も下がっているため、立替に伴うリスクをきめ細かく回避することができる構成となっている。
【0056】
また、ST21では、このように演算された立替清算額は、図6の立替清算額ファイル格納部44に立替清算額ファイル44aのデータとして格納される。
図16は、立替清算額ファイル44aのデータを示す概略図である。図16に示すように、立替清算額ファイル44aには、立替清算額の支払いをする対象である学習塾甲等の識別コード「0001」や立替清算額、例えば80万円等が記載される。
このように、立替金清算額ファイル44aが、立替金額情報の一例であり、立替清算額演算プログラム202が、立替金額情報生成部の一例である。また、図15の立替清算率が、減算情報の一例である。
【0057】
次に、ST22で、集金代行装置10は、図16の立替清算額(例えば、80万円)を、図13(a)の委託者マスターファイル41aに記載の清算口座に振り込む。
この立替の振込は、口座振替日(例えば27日)の10日前(17日)に集金代行の依頼があった場合は、その依頼日(17日)の4営業日後(21日)に実行される。
したがって、集金代行を依頼した学習塾甲は、実際の口座振替日前に立替金を受け取ることができ、迅速に資金を取得することができる。
以上で、立替清算払い工程が終了する。
なお、本実施の形態では、ST22の立替清算額の振り込みを集金代行装置10がおこなっているが、これに限らず、ST22の振り込みを他の装置等に行なわせても構わない。
【0058】
次に図11に示す清算工程について説明する。清算工程は、図11のST22で実行した立替金の支払いの後、実際に口座振替をした場合に、その口座振替の結果との差額を依頼者である学習塾甲等に清算する工程である。
先ず、図11のST31で、集金代行装置10は、口座振替が終了した後、銀行乙管理装置3等から振替結果データを受信する。すなわち、上述の例では、塾生A乃至塾生C等の銀行口座等から振り替えが行なわれた結果が各銀行から集金代行装置10へ送信される。
なお、ST31の振替結果データが、集金処理結果情報の一例であり、図2の通信装置17が、集金処理結果情報受領部の一例である。
【0059】
次に、ST32へ進む。ST32では、図4の振替履歴ファイル作成プログラム203が、振込結果データに基づき、委託者である学習塾甲の振替履歴ファイル43a(図14参照)に所定事項を登録する。
具体的には、集金成功金額、振替成功件数、振替成功金額率、振替成功件数率等が登録される。
したがって、これらのデータが、次回、学習塾甲が集金代行装置10に集金を依頼するときの立替金額の計算の基礎等となる。
【0060】
次に、ST33に進む。ST33では、図4の振替結果作成プログラム204が、図13(b)の集金明細レコードの振替の成否の欄に、振替の成否を記録する。
次に、ST34で、図4の清算プログラム205が動作して、振替結果データにおける実際の振替額と立替清算額の差額を清算金額とし、図14の振替履歴ファイル43aの清算金額の欄に入力する。そして、差額を学習塾甲の清算口座(図12の委託者マスターファイル41a)に入金する。なお、清算金額が不足した場合は、その差額を学習塾甲に請求し、若しくは次回の差額と相殺することとなる。
すなわち、清算金額が、清算金額情報の一例であり、清算プログラム205が、清算金額情報生成部の一例である。
【0061】
次に、ST35で、このように振替結果データを入力した集金データファイル42aを図1の学習塾甲PC5へ送信し、塾生A乃至塾生C等のそれぞれの口座振替の結果を依頼者である学習塾甲に通知することとなる。
【0062】
以上が本実施の形態に係る集金装置10の動作等であるが、本発明では、以下のように構成しても構わない。
具体的には、本実施の形態のST16及びST21では、前回の口座振替成功率に基づいて判断しているが、これに限らず、過去の所定期間における平均集金成功率情報である例えば、平均口座振替成功率や、過去の所定期間における最低集金成功率情報である例えば、最低口座振替成功率、若しくは、過去の所定期間における最高集金成功率情報である例えば、最高口座振替成功率等としても構わない。
この場合、立替清算金額の定め方等を変更でき、集金代行システム1を利用する当該委託者(依頼者)の最も適切な立替清算金額を生成することができる。
【0063】
また、本実施の形態のST21では、今回、学習塾甲PC5から送信されてきたデータで生成された集金データファイル42aの集金明細レコードに集金合計金額に振替成功率を乗じて立替清算額を求めたが、本発明では、これに限らず、前回の集金明細レコードの振替の成否を参照して、振替ができなかった塾生A等の集金額(図13(b)参照)を、今回の集金明細レコードの集金合計金額から除して、この除した金額に対して振替成功率を乗じて立替清算額を求めてもよい。
この場合、振替ができなかった塾生A等の集金額(図13(b)参照)を、今回の集金明細レコードに集金合計金額から除した金額情報が、基準集金依頼金額情報の一例となり、この金額情報を格納する部分が、基準集金依頼金額情報格納部の一例となる。
この場合、集金代行システム1側が立替金を支払うリスクをより確実に回避することができる。
【0064】
(プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等について)
コンピュータに上述の動作例を実行させるための集金代行装置のプログラム等とすることができる。また、このような集金代行装置の制御プログラム等を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とすることもできる。
【0065】
これら集金代行装置の制御プログラム等をコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態にするために用いられるプログラム格納媒体は、例えばフロッピー(登録商標)のようなフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、CD−RW(Compact Disc−Rewriterble)、DVD(Digital Versatile Disc)などのパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的若しくは永続的に格納される半導体メモリ、磁気ディスクあるいは光磁気ディスクなどで実現することができる。
【0066】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施の形態に係る集金代行装置を有する集金代行システムを示す概略図である。
【図2】図1に示す集金代行装置、学習塾甲PC及び銀行乙管理装置等の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
【図3】集金代行装置の主なソフトウエア構成等を示す概略全体図である。
【図4】図3の各種プログラム格納部内のデータを示す概略図である。
【図5】図3の第1の各種データ記憶部内のデータを示す概略図である。
【図6】図3の第2の各種データ記憶部内のデータを示す概略図である。
【図7】事前登録工程を示す概略フローチャートである。
【図8】立替清算払い工程を示す概略フローチャートである。
【図9】立替清算払い工程を示す他の概略フローチャートである。
【図10】立替清算払い工程を示す他の概略フローチャートである。
【図11】清算工程を示す概略フローチャートである。
【図12】図6の委託者マスターファイル内の登録事項等を示す概略ブロック図である。
【図13】(a)は、図6の集金データファイルの一例を示す概略図であり、(b)は、図13(a)の塾生Aの集金明細レコードを示す概略図である。
【図14】振替履歴ファイルを示す概略図である。
【図15】立替清算額用テーブルデータを示す概略図である。
【図16】立替清算額ファイルのデータを示す概略図である。
【符号の説明】
【0068】
1・・・集金代行システム、10・・・集金代行装置、2・・・インターネット網、3・・・銀行乙管理装置、5・・・学習塾甲PC、11・・・バス、12・・・CPU、13・・・RAM。14・・・ROM、15・・・入力装置、16・・・ディスプレイ、17・・・通信装置、18・・・制御部、20・・・各種プログラム格納部、21・・・委託者マスターファイル登録プログラム、22・・・委託者識別コード判断プログラム、23・・・集金データファイル作成プログラム、24・・・集金依頼実行プログラム、25・・・立替清算可否判断プログラム、26・・・口座振替成功率判断プログラム、27・・・集金依頼額変動率判断プログラム、28・・・集金依頼件数変動率判断プログラム、29・・・新規集金依頼件数変動率判断プログラム、30・・・第1の各種データ格納部、31a・・・口座振替成功率判断用データ、32a・・・集金依頼額変動率判断用データ、33a・・・集金依頼件数変動率判断用データ、34a・・・新規集金依頼件数変動率判断用データ、35a・・・取引期間判断用データ、36a・・・立替清算額用テーブルデータ、40・・・第2の各種データ格納部、41a・・・委託者マスターファイル、42a・・・集金データファイル、43a・・・振替履歴ファイル、201・・・取引期間判断プログラム、202・・・立替清算額演算プログラム、203・・・振替履歴ファイル作成プログラム、204・・・振替結果作成プログラム、205・・・清算プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、
前記集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金実行処理部と、を有する集金代行装置であって、
依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報を格納する立替用基礎情報格納部と、
少なくとも、前記集金依頼関連情報及び前記立替用基礎情報に基づいて前記立替金額情報を生成する立替金額情報生成部と、を有することを特徴とする集金代行装置。
【請求項2】
前記集金処理の結果である集金処理結果情報を受領する集金処理結果情報受領部を有し、
前記集金処理結果情報を受領する前に、前記立替金額情報生成部が前記立替金額情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の集金代行装置。
【請求項3】
少なくとも、前記集金処理結果情報及び前記立替金額情報に基づいて、清算金額情報を生成する清算金額情報生成部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集金代行装置。
【請求項4】
前記集金処理結果情報が、集金成功情報を含んでおり、
前記立替用基礎情報が、過去における集金成功情報に基づいて生成される集金成功率情報を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の集金代行装置。
【請求項5】
前記過去における集金成功率情報が、前回の集金成功率情報、過去の所定期間における平均集金成功率情報、過去の所定期間における最低集金成功率情報、もしくは、過去の所定期間における最高集金成功率情報のいずれかであることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の集金代行装置。
【請求項6】
前記立替用基礎情報が、前記集金依頼金額情報を減額するための減額情報を有し、
前記立替金額情報生成部は、少なくとも、今回の前記集金依頼金額情報と前記減額情報に基づいて、前記立替金額情報を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の集金代行装置。
【請求項7】
前記立替用基礎情報が、前記集金依頼金額情報を減額するための減額情報を有し、
前回集金処理結果情報には、前回集金不能金額情報が含まれ、
今回の前記集金依頼金額情報から前記前回集金不能金額情報を除した基準集金依頼金額情報を格納する基準集金依頼金額情報格納部を有し、
前記立替金額情報生成部は、少なくとも、前記基準集金依頼金額情報と前記減額情報に基づいて、前記立替金額情報を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の集金代行装置。
【請求項8】
前記集金処理結果情報が、前記集金依頼金額の総額である集金依頼総額情報を含んでおり、
前記立替用基礎情報が、過去における前記集金依頼総額情報と、今回の前記集金依頼総額情報との変動率である集金依頼総額変動率情報を有することを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の集金代行装置。
【請求項9】
前記集金処理結果情報が、集金依頼件数の総件数である集金依頼総件数情報を含んでおり、
前記立替用基礎情報が、過去における前記集金依頼総件数情報と、今回の前記集金依頼総件数情報との変動率である集金依頼総件数変動率情報を有することを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれか1項に記載の集金代行装置。
【請求項10】
過去における前記集金依頼者情報である過去集金依頼者情報を格納する過去集金依頼者情報格納部を有し、
前記立替用基礎情報が、前記過去集金依頼者情報及び今回の前記集金依頼者情報に基づいて生成される新規集金依頼者占有率情報を有することを特徴とする請求項2乃至請求項9のいずれか1項に記載の集金代行装置。
【請求項11】
過去における集金依頼者との取引期間情報を格納する取引期間情報格納部を有し、
前記立替用基礎情報が、前記取引期間情報に基づいて生成される取引期間情報を有することを特徴とする請求項2乃至請求項10のいずれか1項に記載の集金代行装置。
【請求項12】
少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、
前記集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金実行処理部と、を有する集金代行装置の制御方法であって、
少なくとも、前記集金依頼関連情報及び依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報に基づいて立替金額情報を生成することを特徴とする集金代行装置の制御方法。
【請求項13】
少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、
前記集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金実行処理部と、を有する集金代行装置の制御プログラムであって、
コンピュータに、少なくとも、前記集金依頼関連情報及び依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報に基づいて立替金額情報を生成させることを実行させる集金代行装置の制御プログラム。
【請求項14】
少なくとも、集金依頼者情報、集金対象者情報、集金依頼金額情報、集金方法情報を含む集金依頼関連情報を格納する集金依頼関連情報格納部と、
前記集金依頼関連情報に基づいて集金処理を実行する集金実行処理部と、を有する集金代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
コンピュータに、少なくとも、前記集金依頼関連情報及び依頼者に対して支払う立替金額情報を生成するための立替用基礎情報に基づいて立替金額情報を生成させることを実行させる集金代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−171345(P2008−171345A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−6174(P2007−6174)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(391064946)三菱UFJニコス株式会社 (11)