説明

集魚灯

【課題】既存の設備を活用し、これまでと同等の集魚効果が得られ、所定の領域を効率よく照らすことのできるLEDを用いた省電力な集魚灯を提供する。
【解決手段】口金1、定電流直流電源部2、複数の高出力LED3を配置したガラスエポキシ板4、銅箔部5、絶縁シート6、仕切り板7、ヒートシンク8、ケーシング9−1〜9−4から構成されている。定電流直流電源部2において供給側の交流電源を位相制御により降圧し、全波整流とコンデンサ平滑して直流電源を得、直列接続したLED3に供給している。ガラスエポキシ板4の銅箔部5の厚さは30〜70μm程度が標準であるが、100μm以上の厚さの銅箔部5を有する平面基板11、好ましくは200μm以上2000μm以下の厚さの銅箔部5を有する平面基板11を用いれば熱抵抗の低減効果が大きく、適正なヒートシンクの選択によりファン無しでジャンクション温度100℃以下を達成することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は集魚灯に関し、より詳細には、LEDを用いた集魚灯に関する。
【背景技術】
【0002】
イカ釣り漁船においては、大出力のメタルハライド灯を用いた集魚灯を夜間常時点灯させて行われることが多いが、この集魚灯の漁船1隻当りの合計電力消費量は大きいものでは200kW以上のものもあり、イカ釣り漁従事者にとって近年の原油価格の上昇が経営に与える影響は深刻である。このことから、発光効率の良いLEDを用いた集魚灯を開発する動きが広がっている。しかしながら、光量が十分でないことや、風の影響を受け易い形状に起因する揺れ対策用のサポート部材の追加など設置に大きな負担がかかることから、LED集魚灯は実用化の域に達しているとは言い難いのが実情である。
【0003】
そこで、メタルハライド集魚灯用の既存の設備で使用可能な、高出力のLED集魚灯を開発することを目的とする。
【0004】
【特許文献1】特許第3597498号明細書
【特許文献2】実用新案登録第3099741号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、既存のLED集魚灯(特許文献1参照)は、それを使用する際に既設設備の改造が必要となり、また一度改造してしまえば、例えば、漁獲量によってLED集魚灯を使用する、メタハラ集魚灯を使用する、またはメタハラ集魚灯とLED集魚灯を併用するなどの運用が困難になる。また、LED集魚灯は平板形状の面状の集魚灯ユニットに構成されていることから、風により大きな力を受け易いという欠点がある。また、この発明においては1個当り約70mWのLEDが用いられているが、船上で風の影響を避けるためには小型化する必要があり、そのためには高出力のLED(例えばLED1個当り1W以上)を高密度に実装する必要がある。その場合には、特許文献1において触れられていないLEDの冷却、つまりLEDから発生した熱の放熱方法が重要な問題となる。
【0006】
また、ソケットを利用した電球型の集魚灯も提案されている(特許文献2参照)。ここではLEDから発生した熱の冷却方法について述べられているが、冷却方法としてLEDから発生した熱をケーシング内の空気に1度伝熱し、さらに空気から冷却面に伝熱させてから外気に放熱するという方法を採用している。しかし、このように熱抵抗が大きい空気層を介することで効率的な冷却とは言い難い。さらにファンが必要となることから、故障などの懸念がある。ところで、この集魚灯は図5(b)に示すように360度全方向に光を発する構造になっているが、通常、集魚灯の光は船の左舷側と右舷側を照射すれば良く、図に示すように殆どの光は船上や空を照らすことになって結果的に無駄になっている部分が大きい。図5(C)の集魚灯においては、鉛直方向にはある一定の方向に光を発しており、有効に使用されているように見えるが、水平方向には360度光を発しており、依然として無駄になっている部分が大きい(特許文献2参照)。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、既存の設備を活用し、これまでと同等の集魚効果があり所定の領域を効率よく照らすことのできるLEDを用いた省電力な集魚灯を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、上部に口金部を有する所定の領域が透明なケーシングを備えた集魚灯において、ケーシング内に配置された基板であって、該基板の第1の面がケーシングの透明な領域を向くように配置された基板と、基板の第1の面に配置された複数のLEDと、基板の第1の面に対向する第2の面に配置されたLEDを電気的に接続する銅箔部であって、該銅箔部の厚さが100μm以上である銅箔部と、銅箔部に添設された絶縁質の被膜を有するヒートシンクであって、基板をケーシングとの間に密閉するヒートシンクとを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、上部に口金部を有する所定の領域が透明なケーシングを備えた集魚灯において、ケーシング内に配置された基板であって、該基板の第1の面がケーシングの透明な領域を向くように配置された基板と、基板の第1の面に配置された複数のLEDと、基板の第1の面に対向する第2の面に配置されたLEDを電気的に接続する銅箔部であって、該銅箔部の厚さが100μm以上である銅箔部と、銅箔部に添設された絶縁シートと、絶縁シートに添設された放熱板部材であって、基板をケーシングとの間に密閉する放熱板部材と、放熱板部材に添設されたヒートシンクとを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の集魚灯において、放熱部材は、両側から延設された袖部材を有し、ケーシング内部にパッキン部材を介して着脱固定自在に添設されたことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の集魚灯において、ヒートシンクはケーシング内の外気との連通が可能な領域に配置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の集魚灯において、LEDは、照射方向が基板の垂線方向に対して口金部の位置する側とは逆向きに傾いていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、基板に高密度に実装した高出力のLEDを安定して動作させることによって、既存の集魚灯の設備を有効的に活用してこれまでと同等の集魚効果を、これまでよりも少ない電力で得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0015】
図1に、本発明の一実施形態に係る集魚灯の構成を示す。既存集魚灯設備のソケット部分から電源供給を受ける口金1、定電流直流電源部2、複数の高出力LED3を配置したガラスエポキシ板4、銅箔部5、絶縁シート6、仕切り板7、ヒートシンク8、円筒形のケーシング9−1〜9−4から構成されている。定電流直流電源部2においては、供給側の交流電源をトライアック(双方向性サイリスタ)により電圧を位相制御して所要の電圧に降圧し、これを全波整流とコンデンサにより平滑し、トランジスタ等による定電流回路を経由し、直列接続したLEDに一定電流の直流電圧を印加している。
【0016】
ケーシング9−1〜9−4は、LED3から発せられる光が透過する様に透明な面を持つ発光部ケーシング9−1、外部と空気の入れ替えを可能とするように多数の孔が空いたパンチプレートからなる冷却部ケーシング9−2、上部ケーシング9−3、下部ケーシング9−4からなり、ケーシングの内部は該ケーシングのほぼ中間でアルミニウムなどの高熱伝導の金属でつくられた仕切り板7により発光部と冷却部に仕切られている。仕切り板7の位置については、LEDからの発熱量が大きく、大きな放熱面積が必要となる場合は、図1(C)のように冷却部を大きくとることも可能である。
【0017】
仕切り板7の発光部側の面には、絶縁シート6を介して複数のLED3を配置したガラスエポキシ板4と銅箔部5からなる平面基板11が設置されている。この発光部は発光部ケーシング9−1と仕切り板7とによって密閉されており、海水や潮風などが浸入してLED3、銅箔部5が腐食することや充電部の漏電を防止している。また、仕切り板7の冷却部側の面には複数のヒレ部8−aと底板8−bからなるヒートシンク8が設置されており、LED3から発生した熱を外気に放出している。冷却部ケーシング9−2は多数の孔が空いていることから外部と空気の入れ替えができ、効果的に冷却を行うことが可能な構造となっている。尚、冷却部ケーシング9−2の外気連通構造は、孔構成、長孔のスリット構成、網状体、格子体であっても良い。また、本実施形態では仕切り板7を設けたが、この仕切り板7を設けずに、ヒートシンク8の底板で発光部と冷却部とを仕切ることも可能である。また、冷却部側の円筒の上部ケーシング9−3、下部ケーシング9−4にも孔を開けると、空気の対流によって外部との空気の行き来がより促進され、さらに効果的な冷却が可能となる。
【0018】
本発明では、これまでと同等の集魚効果を得るために、高輝度、高発熱のLED3(1W)を高密度に実装している。LED3の性能維持のためには、一般的にチップのジャンクション温度を一定以下、例えば100℃以下に保つことを要求されるが、単に平面基板にヒートシンク8を取り付けるだけではこの要求を満たすことはできない。そのため、各伝熱経路での熱抵抗を小さくし、伝熱経路トータルの熱抵抗を一定以下に抑える必要がある。
【0019】
LED3から発生した熱は、主に、リード線10を経由して平面基板11の銅箔部5に伝熱され、さらに絶縁シート6を介してヒートシンク8に伝えられ大気に放出される。そのため、LED3からヒートシンク8まで間の熱抵抗を低減するためには、ガラスエポキシ板4の銅箔部5を厚めに構成し、絶縁シート5、仕切り板7またはヒートシンク8と接する面を大きくして熱を早く拡散させることが効果的である。
【0020】
図2に、平面基板の銅箔部5側を示す。本実施形態では、リード線10(脚部)からの熱を拡散させるため各銅箔部5を短絡しないように所定の間隔aを置きながら格子状にガラスエポキシ板4一杯に設ける。本実施形態では、隣接する銅箔部5間の間隔aは、それぞれ1mmとしている。これにより、平面基板11と絶縁シート6と接する面積が増え、熱抵抗を下げることができる。
【0021】
次に、図3に、ガラスエポキシ板4の銅箔部5の厚さと、LEDリード線10〜ガラスエポキシ板4の銅箔部5〜絶縁シート6(厚さ:50μm、熱伝導率:0.15W/mk)〜ヒートシンク8間のLED1個あたりの熱抵抗の関係を示す。通常のガラスエポキシ板4の銅箔部5の厚さは30〜70μm程度が標準であるが、本実施形態の構成により、100μm以上の厚さの銅箔部5を有する平面基板11、好ましくは200μm以上2000μm以下の厚さの銅箔部5を有する平面基板11を用いれば熱抵抗の低減効果が大きく、適正なヒートシンクの選択によりファン無しでジャンクション温度100℃以下を達成することが可能となる。但し、本発明において重要なことは、銅箔部5の厚さが100μm以上、好ましくは200μm以上であることであって、必ずしも銅箔部5の厚さが2000μm以下でなくてもよい。すなわち、銅箔部5の厚さを2000μm以下としたのは費用対効果の面から妥当と考えられる厚さが2000μm程度であるからであって、銅箔部5の厚さが2000μmを超える厚さであっても熱抵抗の低減効果は得られる。
【0022】
なお絶縁シート6の代わりに、ヒートシンク8の底面、または仕切り板7に絶縁質の被膜を付与しても良い。また絶縁シート6及び絶縁質の被膜は熱伝導率が高い性状のもので、薄い方が好ましい。
【0023】
また冷却部ケーシング9−2については、樹脂でも良いが放熱性を考慮してアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属を用いると冷却部ケーシング9−2も放熱板の一部として用いることになるため更に良い。また、冷却部ケーシング9−2を無くし、ヒートシンク8を露出させてもよい。
【0024】
集魚灯は、通常、漁船の左舷側および右舷側にそれぞれ設置される。本発明に係る集魚灯では、複数のLED3が取り付けられた平板基板4が、筒状に形成されたケーシング9内にほぼ鉛直に配置されており、右舷側、左舷側の各集魚灯は、内部のLED3が海側のみを照射するようにそれぞれ設置する。
【0025】
本発明で使用するLED3は、海中への投射深度を大きくし、かつ必要な場所だけ照らすために指向角が狭角の砲弾型LEDを使用する。このように指向性の強い光源を用いる場合、単に海側に向けてLED3を配置したとしても、海面に対する光の入射角が小さい場合は船から遠く離れたところを照らすことになり、釣り糸をたらす位置と照射位置の関係によっては集ったイカを吊り上げることができないという状況になる。また入射角度が大きい場合は船上を照らして海面に光が到達しないというような状況となる。これら漁船近傍の海中に入射しなかった光は無駄になるため、入射角度αの設定は重要である。適切な角度を設定するために集魚灯全体を傾けて固定することも可能であるが、その場合角度設定用の追加のサポート部材が必要となり既設の集魚灯設備においては設置が困難になる。
【0026】
そこで本発明では、図4のようにLED3のリード線10を曲げた上で基板4に取り付けることで、基板4の法線方向に対して角度を持った方向に光を発するようにLED3を取り付ける。図5(a)に、船に取り付けられた集魚灯を示す。その際、適切な角度を選定することでLED3から発せられた光がすべて漁船近傍の海面に向かって照射させることが可能となる。なお角度については船の大きさ、形状、集魚灯の取り付け位置、釣り糸をたらす位置などにより変わってくるため、それらの条件を考慮して0度以上90度以下の角度で決定する必要があり、その角度にあわせてリード線10を曲げる必要がある。但し、LED自体がリード線10の向きと光の照射方向とに角度を有する特殊形態のもので、リード線10を曲げる必要のないものはこの限りではない。
【0027】
また、上述のようにリード線10を曲げてLED3を傾けた状態で基板4に取り付け、基板法線方向から傾けて光を放つように設置すると、LED3の2本のリード線10のうち一方が他方よりも短くなる。そこで、LED3で発生した熱のほとんどはチップが搭載された側のリード線10を伝わっての封止樹脂の外部に放出されるので、LED3はチップが載っている側のリード線10が短くなるように基板4に設置するのが好ましい。これによって、熱抵抗をさらに低減することができる。
【0028】
LED3への印加電圧については、予め交流電圧をトライアック(双方向性サイリスタ)等により位相制御し、必要な電圧を作り、整流、平滑したものを使用するか、供給側の交流電源を整流、平滑して得られる電圧が直接印加できるようLEDの直列個数を設定することができる。これにより重量の大きな巻き線式の変圧器や複雑なスイッチング方式の電源装置を必要とせず、電源部を軽量小型にして組み込むことができる。
【0029】
本実施形態では口金1を使用し、かつ定電流直流電源部2を発光部ケーシング9−1内に入れることにより、LED3と共用するヒートシンク8を用いることにより部品点数を増やすことなく放熱を行い、既存のイカ釣り船集魚灯の設備において利用することが可能になっている。既設集魚灯設備のソケット部への取り外し、取り付けも簡単で、従来のメタハラ灯集魚灯との併用なども可能である。すなわち、既設集魚灯設備の安定器回路13を素通りする切換スイッチ14を適宜な方法で設ける以外は改造無しで使用可能な集魚灯とすることで、季節や漁獲量によって従来型のメタハラ集魚灯とLED集魚灯を使い分けたり、周囲全体を照らすのに適しているメタハラ集魚灯と指向性が強く局所的に照らすのに適しているLED集魚灯を併用したりといった運用も可能となる。また、ケーシング9を従来のメタハラ灯集魚灯に近似したサイズと形状の円筒形にしたことにより、メタハラ灯集魚灯と同様に風の抵抗を受け難く、かつどの方向から風が吹いてきても揺れ方が安定する。
【0030】
以上のことを踏まえ、実際に本発明に係る集魚灯を作製し、温度の測定を行った。この作製した集魚灯の各部材の構成を以下に示す。ガラスエポキシ板4が厚さ0.5mm、 銅箔部5の厚さが1mmである幅80mm x長さ 400mmの平面基板11に、1WのLED3(φ10)が25個並べた列を4列作り、計100個のLED3を設置した。絶縁シート6としては、信越化学工業社製 TC−45FG (厚さ45μm)を用いた。また、仕切り板7は厚さ2mmのアルミニウム板を用い、平面基板11と絶縁シート6を仕切り板7にネジ止めした。さらにヒートシンク8を仕切り板7にネジ止めし、内径110mmの樹脂性ケーシング9に挿入した。仕切り板7とケーシング9はパッキンを挟んでネジ止めしており、これによって発光部の気密性を確保している。同様に、上部ケーシング9−3及び下部ケーシング9−4はパッキンを挟んでケーシング本体とネジ止めした。放熱部側部ケーシング9−2及び放熱部下部ケーシング9−4は、直径10mmの孔を多数開けて、開口率40%とした。以上の構成の本発明に係る集魚灯の温度を測定したところ、チップ温度を85℃に抑えられることが確認できた。
【0031】
本実施形態では、LED3を実装する基板を平面基板11としたが、この基板は平坦な平板であっても良いし、若干湾曲した曲板でも良く、袖部材による筒状体への取り付けは、ボルト止めに代えて、縦方向へのレール嵌合構成にして差し込み方式にしても良い。また、ケーシングは円筒に代えて、角筒に構成しても良く、また発光部ケーシング9−1は半円形、冷却部ケーシング9−2は矩形に構成しても良い。
【0032】
また、発光部の防水性能を強化するために、仕切り板7とケーシング9−1の間及び、発光部の上部、下部にポリエステル等の透明部材を接着した密閉二重空間構造としも良い。
【0033】
また、定電流電源部2の構成部品の内、発熱を伴わないものは上部ケーシング9−3内に収納しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態に係る集魚灯を示す図であって、(a)は正面図と側面図であり、(b)はA−A平断面図であり、(c)は(b)とは別の実施形態のA−A平断面図である。
【図2】平面基板の銅箔部側を示す要部背面図である。
【図3】銅箔部の厚さとLED1個あたりの熱抵抗との関係を示す図である。
【図4】LEDの基板への取り付け方と光の海面への入射角を示す要部側断面図である。
【図5】(a)は、船に取り付けられた本発明の実施形態に係る集魚灯を示す作用説明図であり、(b)は、船に取り付けられた従来のメタハラ灯集魚灯を示す作用説明図であり、(c)は、船に取り付けられた従来のLED集魚灯を示す作用説明図である。
【図6】従来設備で本発明の実施形態に係る集魚灯を使用する場合の切換スイッチの構成を示す図であって、(a)はメタハラ灯集魚灯使用時の接続状態を示す図であり、(b)は本発明の実施形態に係る集魚灯使用時の接続状態を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
1 口金
2 定電流直流電源部
3 LED
4 ガラスエポキシ板
5 銅箔部
6 絶縁シート
7 仕切り板
8−a ヒレ部
8−b 底板
8 ヒートシンク(詳細には、ヒレ部8−aと底板8−bからなる)
9−1 発光部ケーシング
9−2 冷却部ケーシング
9−3 上部ケーシング
9−4 下部ケーシング
10 リード線
11 平面基板(詳細には、ガラスエポキシ板4と銅箔部5からなる)
12 電源
13 安定器回路
14−1、14−2 連動スイッチ
15 ソケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に口金部を有する所定の領域が透明なケーシングを備えた集魚灯において、
前記ケーシング内に配置された基板であって、該基板の第1の面が前記ケーシングの透明な領域を向くように配置された基板と、
前記基板の第1の面に配置された複数のLEDと、
前記基板の第1の面に対向する第2の面に配置された前記LEDを電気的に接続する銅箔部であって、該銅箔部の厚さが100μm以上である銅箔部と、
前記銅箔部に添設された絶縁質の被膜を有するヒートシンクであって、前記基板を前記ケーシングとの間に密閉するヒートシンクと
を備えたことを特徴とする集魚灯。
【請求項2】
上部に口金部を有する所定の領域が透明なケーシングを備えた集魚灯において、
前記ケーシング内に配置された基板であって、該基板の第1の面が前記ケーシングの透明な領域を向くように配置された基板と、
前記基板の第1の面に配置された複数のLEDと、
前記基板の第1の面に対向する第2の面に配置された前記LEDを電気的に接続する銅箔部であって、該銅箔部の厚さが100μm以上である銅箔部と、
前記銅箔部に添設された絶縁シートと、
前記絶縁シートに添設された放熱板部材であって、前記基板を前記ケーシングとの間に密閉する放熱板部材と、
前記放熱板部材に添設されたヒートシンクと
を備えたことを特徴とする集魚灯。
【請求項3】
前記放熱部材は、両側から延設された袖部材を有し、前記ケーシング内部にパッキン部材を介して着脱固定自在に添設されたことを特徴とする請求項2に記載の集魚灯。
【請求項4】
前記ヒートシンクは前記ケーシング内の外気との連通が可能な領域に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の集魚灯。
【請求項5】
前記LEDは、照射方向が前記基板の垂線方向に対して前記口金部の位置する側とは逆向きに傾いていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の集魚灯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−86230(P2008−86230A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−269070(P2006−269070)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(591282205)島根県 (122)
【出願人】(391039416)島根電工株式会社 (4)
【出願人】(506330667)有限会社トリコン (5)
【Fターム(参考)】