説明

電動光学台

【課題】 車椅子を使用する被検者においても好適に位置合わせすることができ、検査時の負担が少ない電動光学台を提供する。
【解決手段】 電動光学台は、被検者を検査するための検査装置を載置する天板と、天板を下方から支える支柱であってモータの駆動により天板を上下動させる支柱と、支柱を床上で支えるためのベース部とを備え、被検者と対向する側となる天板の裏面には接触又は接近を検知して前記支柱の駆動を停止させるための第1の検知手段が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼屈折力測定装置や眼底撮影装置等の据え置き型の検査装置を載置するための電動光学台に関する。
【背景技術】
【0002】
眼底撮影装置や眼屈折力測定装置等の据え置き型の検査装置(検眼装置)が載置される電動光学台は、装置を載置するための天板(テーブル)と、天板を支持する支柱と、支柱を介して天板を床上で支えるためのベース部とを備える。検査時には、椅子に座った被検者に楽な姿勢で検査を受けさせるために、電動にて支柱が上下動して天板が上下に移動されることで電動光学台の概略的な高さが調節され、検査装置の光軸(撮影光軸や測定光軸)と被検者眼との概略的な高さが合わせられる(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−79915号公報
【特許文献2】特開2004−33275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の電動光学台は車椅子を使用した被検者への対応が考慮されていなかった。車椅子を使用した被検者は、検査時に車椅子の肘掛(アームレスト)に腕を置いた状態で検査を受けることがある。その際、天板が下げられると被検者の腕が天板とアームレストとの間にて強く押さえつけられてしまうことが懸念される。また、車椅子を使用した被検者が電動光学台に近づこうとすると、車椅子と電動光学台とが干渉することによって好適な位置関係を得ることが難しい場合がある。このような場合、検者によって被検者の姿勢を保つための介助が必要となり、検者と被検者の両者に負担を負わせる事となっていた。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、車椅子を使用する被検者においても好適に位置合わせすることができ、検査時の負担が少ない電動光学台を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0007】
(1) 被検者を検査するための検査装置を載置する天板と、該天板を下方から支える支柱であってモータの駆動により前記天板を上下動させる支柱と、該支柱を床上で支えるためのベース部とを備える電動光学台において、被検者と対向する側となる前記天板の裏面には接触又は接近を検知して前記支柱の駆動を停止させるための第1の検知手段が設けられていることを特徴とする。
(2) (1)の電動光学台において、前記被検者に対して最も接近する前記天板の所定部分の横幅は車椅子を使用する被検者用として使用可能なように前記車椅子に設けられている左右のアームレストの間隔よりも狭く設計されていることを特徴とする。
(3) (2)の電動光学台において、前記ベース部は前記車椅子に設けられているフットレスト形成位置よりも低い位置に形成されていることを特徴とする。
(4) (3)の電動光学台において、前記天板の裏面には配線及び回路を収納するための収納ボックスが設けられており、前記天板の裏側であって前記収納ボックスの下面よりも低い高さとなる位置には接触を検知して前記支柱の駆動を停止させるための第2の検知手段が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、車椅子を使用する被検者においても好適に位置合わせをすることができ、検査時の負担が少ない電動光学台を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態における電動光学台10の外観構成図であり、図1(a)は電動光学台10を下方から見たときの斜視図、図1(b)は電動光学台10を上方から見たときの斜視図である。図2は電動光学台10に検査装置を載置した状態を示した模式図である。なお、本実施形態では屈折力測定装置や眼底撮影装置等の眼を検査するための検査装置を電動光学台10に載置して使用する例を挙げ、以下に説明する。
【0010】
電動光学台10は、大別して検査装置100が載置される天板(テーブル)1と、天板1を下方から支持するための支柱30、支柱30を介して電動光学台10全体を床上で支持するためのベース部4とから構成されている。なお、支柱30は天板1の下方の空間を十分に確保し、検査時に被検者の足や車椅子等と干渉しないように、天板1の裏面の周辺領域に取り付けられている。また、本実施形態では天板1の裏面には、配線及び回路を収納するための収納ボックス2が設けられている。収納ボックス2の端には支柱30を上下動させるためのレバー5及び電動光学台10の電源スイッチ8が設けられている。また、被検者と対向する側となる天板1の裏面には、天板1と被検者とが接触した際に、支柱30の上下動を停止させるための検知手段であるスイッチ機構20が設けられている。スイッチ機構20の詳細な説明は後述する。
なお、レバー5は収納ボックス2に収納されている回路及び配線を介して後述する支柱30の上下移動機構31と電気的に接続されている。レバー5を使用することにより、支柱30が上下するようになっている。
【0011】
図3に天板1の上面図を示す。天板1は検査装置100を載置することのできる大きさを有している。なお、被検者側となる天板1の部分の横幅(被検者に最も接近する部分の幅)は、車椅子を使用する被検者を考慮した設計がされている。具体的には、天板1と車椅子に設けられているアームレストARとの干渉を避けつつ検査装置100を載置するのに必要な大きさを確保するために、被検者側となる天板1の側部に切り欠き1aが形成されている。なお、天板1に形成される切り欠き1aは、被検者に最も接近する天板1の所定領域の幅dが車椅子の左右に形成されるアームレストARの間隔よりも短くなるような長さであると共に、奥行きwが,車椅子のアームレストARの一方が切り欠き1aに位置することで、被検者が天板1に十分に近づくことの出来る長さにて形成される。これにより、被検者は車椅子と天板1との干渉を避けて、検査装置100に容易に近づくことができ、楽な姿勢で検査を受けることができるようになる。なお、切り欠き1aは車椅子をできるだけ支柱30から離すために支柱30が取り付けられている側(図3の紙面左端)に形成されていることが好ましい。
【0012】
なお、天板1の切り欠き1aは検者側と被検者側の両側に形成しても良い(図8参照)。このようにすると、電動光学台10の設置場所に応じて支柱30を右側に配置するか左側に配置するかを使い分けることができ、使い勝手を向上させることができるようになる。なお、この場合、後述するスイッチ機構20を着脱可能な構成として、スイッチ機構20を天板1の裏面で組み変えて被検者側に取り付けるようにすれば良い。又は、スイッチ機構20は、検者側と被検者側との両方に取り付けるようにしても良い。
【0013】
図4はスイッチ機構20の内部構成の説明図である。スイッチ機構20は、天板1の裏面と所定の間隙を介して取り付けられたカバー21と、後述する上下移動機構31の下降動作を停止させるマイクロスイッチ22と、カバー21を天板1との間隙を介して上下移動可能に保持する保持部材23と、カバー21の内部に取り付けられ,マイクロスイッチ22を駆動させるための押圧部24と、から構成される。なお、マイクロスイッチ22は天板1の裏面に取り付けられ、スイッチ信号は上下移動機構31に送信されるようになっている。また、カバー21は出来るだけ薄く形成されることが好ましい。これにより、天板1の可動域を十分に確保する事が出来るようになる。
【0014】
また、本実施形態では、スイッチ機構20は、被検者が位置する側の天板1の端面から所定の範囲(被検者の膝が入り込む程度までの範囲)までをカバーするように設けられている。このような構成により、被検者が電動光学台10に向き合った状態で天板が下げられ、被検者の腕又は膝が天板1に接触してしまう状態とされても、直前にカバー21と腕(又は足)が接触し、カバー21が上方向(天板1の裏面に近づく方向)へと押し上げられ、押圧部24でマイクロスイッチ22が押されて、天板1の駆動が停止される。これにより、被検者の腕又は膝等が誤って天板1によって強く押し付けられることが防止されるようになる。
【0015】
図5に電動光学台10の上下動移動機構31の内部構成を示す。支柱30は、天板1の上下移動を行うスライド部30aと、スライド部30aを支える基部30bと、スライド部30aを基部30bに沿って上下方向にスライドさせるための上下移動機構31とから構成される。スライド部30aに取り付けられたモータ32の回転軸には、ギヤ33aが取り付けられており、ギヤ33aには送りネジ34に設けられたギヤ33bが噛み合っている。また、基部30b側には送りネジ34に対するナット部35が取り付けられている。モータ32の回転により送りネジ34が回転し、これに伴ってスライド部30aが上下移動する。
【0016】
また、スライド部30aの上下移動可能範囲の上限と下限を検知するため、基部30にはマイクロスイッチ36aとマイクロスイッチ36bが設けられている。スライド部30aの下端部Bがマイクロスイッチ36a又は36bに触れると、モータ32の回転が停止するように制御される。なお、レバー5,電源スイッチ8、スイッチ機構20のマイクロスイッチ22、上下移動機構31とは図示を省略する制御部に接続されており、上下移動機構31はレバー5又はマイクロスイッチ22からの入力信号に基づき動作制御されるようになっている。
【0017】
ベース部4は、天板1の下面の縁に取り付けられた支柱30の下端に接合され、天板1の下方にて天板1の他端と同方向に向かって延びる長板状の基台であり、その四隅にはキャスター(車輪)が所定の間隔を有して設けられている(図1参照)。ベース部4の床上からの高さh(床上から上面までの高さ)は、車椅子に設けられたフットレストFRの高さ位置よりも低くなるように形成されている。例えば、本実施形態では一般的な車椅子の仕様に基づき、ベース部4の高さhは50mm以下となるように形成されている。これにより、車椅子を使用した被検者が電動光学台10に近づく際に、車椅子のフットレストFRとベース部4との干渉が避けられるので、被検者は容易に検査装置100に近づくことができるようになる。
【0018】
また、本実施形態では、ベース部4全体の高さhがフットレストFRの高さ位置よりも低くなるように形成されているが、少なくともフットレストFRが通過される範囲の高さhがフットレストFR(より詳しくは図示を略すフットレストFRの支柱先端)の高さよりも低くなっていれば良い。
【0019】
検査装置100は、ベース101に固定された顔支持部102を備える。顔支持部102には上下移動可能な顎台103が設けられている。ベース101上には水平方向に移動可能な移動台105が設けられており、移動台105には検査光学系が配置された検査部106が載置されている。なお、顎台103、検査部106は、図示を省略する駆動機構によって、顎台103は上下方向に、検査部106は3次元方向に電動駆動されるようになっている。
【0020】
次に、以上のような構成を備える電動光学台10に車椅子の被検者を位置させて、検査を行うための位置決めをする動作を説明する。
まず、検査装置100が載置された電動光学台10の天板1の高さを、レバー5の操作で被検者の膝等に当たらないような高さに調節する。次に、検者は被検者と検査装置100との位置合わせを行うため、車椅子の被検者を天板1側へと移動させる。この時、本実施形態では、ベース部4の高さhがフットレストFRの高さよりも低く形成されていると共に、被検者が位置される側の天板1には、車椅子のアームレストARとの干渉を避けるための切り欠き1aが形成されているので、被検者は容易に検査装置100に近づくことができる。
【0021】
被検者が電動光学台10に位置されたら、検者はレバー5の操作で電動光学台10の高さ調節を行う。なお、上記の構成の電動光学台10は天板1の幅dが狭くなっている事で、被検者は腕を膝元に位置させることが多くなると考えられる。その為、天板1の下降により腕が強く押さえつけられることが懸念される。また、被検者の腕が膝上に置かれていない場合でも、天板1によって被検者の膝が強く押さえつけられることが考えられる。そこで、本実施形態ではスイッチ機構20を設けることで、天板1による腕の押さえつけを回避するようにしている。
【0022】
天板1が下げられると、天板1と被検者の膝又は膝上に位置された腕とが次第に接近される。この時、被検者の膝(又は腕)が天板1に押されてしまう状況とされても、直前に天板1の裏面に取り付けられたスイッチ機構20のカバー21と被検者の膝(又は腕)とが接触されるようになる。これにより、カバー21が押し上げられ、その圧力で押圧部24によりマイクロスイッチ22が押される。そして、制御部はスイッチ22からの入力信号に基づき上下移動機構31の駆動を停止させる。これにより、被検者の腕(膝)が天板1により強く押さえつけられてしまう事が防止される。
【0023】
以上のように、電動光学台10の形状を車椅子(フットレストFP、アームレストAR)との干渉を避けるように形成することで、車椅子の被検者が検査装置100に近づき易くなり、検査装置100と被検者との位置合わせが容易になることで、被検者は楽な姿勢での検査を行うことができるようになる。また、被検者が電動光学台10に近づくことで、被検者の腕又は膝が天板1に強く押さえつけられることが懸念されるが、本実施形態のように、天板1の下降動作を停止させるためのスイッチ機構20を設けることで、電動光学台10の信頼性が向上されて、被検者及び検者にとってより安心して検査を行うことができるようになる。
【0024】
なお、本発明の電動光学台10は上記の構成に限られるものではない。例えば、収納ボックス2の厚さが厚い場合には、天板1と腕(膝)との干渉が発生する前に、収納ボックス2と腕(膝)との干渉が発生することが懸念される。特に、車椅子の被検者の足は通常フットレストFPに置かれるため、膝と収納ボックス2との干渉が発生し易くなっているとも考えられる。そこで、これを避けるために、前述のスイッチ機構20を、天板1と収納ボックス2との両方に設けるようにしても良い。
【0025】
図6に第2実施形態の電動光学台10の天板1付近の拡大図を示す。なお、以降の説明では、前述の電動光学台10と同じ構成には同じ図番号を付して説明する。図6では、スイッチ機構20を天板1の裏面に取り付けると共に、同じ構成の検知手段であるスイッチ機構20aを収納ボックス2の裏面に取り付ける。このようにすると、レバー5の操作により天板1が下降されたときに、被検者の膝及び腕の位置に応じて、収納ボックス2と天板1で最も先に被検者に接触されて押し上げられるスイッチ機構20(又は20a)が駆動されて、天板1の下降動作が停止されるようになる。このように、電動光学台10の形状に応じてスイッチ機構20が取り付けられることで、より信頼性の高い装置を提供することができるようになる。
【0026】
また、第2実施形態では天板1と収納ボックス2に個別にスイッチ機構を取り付ける場合を説明したが、スイッチ機構は天板1と収納ボックス2の両方に沿うように一体で形成しても良い。図7に第3実施形態のスイッチ機構20bの構成を示す。このようにすると、被検者の腕(膝)がスイッチ機構20bに接触することで加えられる圧力によって、スイッチ機構20bが一体で上方向に押され、カバー21内部のマイクロスイッチ22が押される。つまり、この場合は、カバー21の内部に設けるマイクロスイッチ22を1つにする事ができるので、スイッチ機構20bの構成をより簡単にすることができるようになる。
【0027】
更に、図8の第4実施形態の天板1の上面図に示すように、スイッチ機構は、天板1の形状に応じて被検者との干渉が発生する可能性のある範囲を含む形状に形成されれば良い。例えば、スイッチ機構20cの形状を切り欠き1aの周縁も含むようにする。これにより、被検者の腕がアームレストAR上又はアームレストARを越えて天板1下に位置される場合にも、天板1による被検者の腕の押さえつけを防止する事ができるようになる。このようにすると、被検者の腕の位置に関わらず、より確実に天板1と被検者との干渉による押さえつけを防ぐことができるようになる。
なお、以上に示したスイッチ機構20〜20cは、電動光学台10の形状に応じて、同一形状(種類)又は異なる形状(種類)のものが複数組み合わせて取り付けられても良い。
【0028】
なお、スイッチ機構は上記の構成に限られるものでは無い。被検者の腕の押さえつけを回避するためのスイッチ機構は、天板1の可動範囲を疎外しない形状で形成されていれば良く、被検者の膝の押さえつけを回避するためのスイッチ機構は、その先端が収納ボックス(又は、天板1の裏側に取り付けられる部材で最も床側となるもの)の下面よりも低い高さとなるような形状であれば良い。
【0029】
更に、上記の説明では、検知手段としてのスイッチ機構により、被検者の腕(膝)との接触状態を機械的に検知する構成を説明したが、これ以外にも、検知手段としては障害物(被検者の腕又は膝)までの距離を検出することによって、天板1(収納ケース2)と障害物との接近状態を検知する測距センサーを用いるようにしても良い。この場合、天板1(収納ケース2)の裏側で、被検者の腕(膝)が位置される範囲に少なくとも1つ以上の測距センサーを取り付ける。以上のような構成で天板1が下げられて、測距センサーにより障害物(被検者)とセンサーとの距離が許容範囲よりも近づいたことが検出されることで、天板1(収納ケース2)と障害物までの接近状態が検知されて、天板1の降下が自動的に停止されるようになる。
【0030】
このような、測距センサーを用いることで、天板1(収納ケース2)が被検者の腕(膝)と接触する前に、電動光学台10の下降動作が停止されるので、より被検者の負担を減らすことができるようになる。また、天板が下降し被検者の腕,または膝等を押さえつける(挟む)ことによって生じる上下移動機構の負荷(例えば過電流)を検出し、予め記憶された負荷情報以上の負荷が検出されたときに、天板の下降を停止、或いは上昇させるようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】電動光学台の外観構成図である。
【図2】電動光学台に検査装置を載置した状態を示した模式図である。
【図3】天板の上面図である。
【図4】スイッチ機構の内部構成の説明図である。
【図5】電動光学台の上下動移動機構の内部構成である。
【図6】第2実施形態の電動光学台の天板付近の拡大図である。
【図7】第3実施形態の電動光学台の天板付近の拡大図である。
【図8】第4実施形態の電動光学台の天板の上面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 天板
2 収納ボックス
4 ベース部
10 電動光学台
20、20a、20b、20c スイッチ機構
30 支柱
32 モータ
100 検査装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者を検査するための検査装置を載置する天板と、該天板を下方から支える支柱であってモータの駆動により前記天板を上下動させる支柱と、該支柱を床上で支えるためのベース部とを備える電動光学台において、
被検者と対向する側となる前記天板の裏側への接触又は接近を検知して前記支柱の駆動を停止させるための検知手段が設けられていることを特徴とする電動光学台。
【請求項2】
請求項1の電動光学台において、前記検知手段は、車椅子に乗った前記被検者が前記電動光学台に対して位置決めされた状態で、前記天板の下方に位置した前記被検者の腕,及び該腕よりも前方に位置する前記被検者の膝のどちらか一方が前記天板に先に接触することを考慮して設けられていることを特徴とする電動光学台。
【請求項3】
請求項2の電動光学台において、前記検知手段は前記被検者と対向する側となる前記天板の縁から前記天板の下方に位置する前記被検者の膝までの領域をカバーするように前記天板の裏側に形成されていることを特徴とする電動光学台。
【請求項4】
請求項1〜3の電動光学台において、前記被検者に対して最も接近する前記天板の所定部分の横幅は車椅子を使用する被検者用として使用可能なように前記車椅子に設けられている左右のアームレストの間隔よりも狭く設計されていることを特徴とする電動光学台。
【請求項5】
請求項1〜4の電動光学台において、前記ベース部は前記車椅子に設けられているフットレスト形成位置よりも低い位置に形成されていることを特徴とする電動光学台。
【請求項6】
請求項2〜5の電動光学台において、前記天板の裏面には配線及び回路を収納するための収納ボックスが設けられており、前記検知手段は前記被検者と対向する側となる前記天板の縁から前記収納ボックスの下面までをカバーするように設けられていることを特徴とする電動光学台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−200629(P2011−200629A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−250324(P2010−250324)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(000135184)株式会社ニデック (745)