説明

電動工具

【課題】 電動工具に光学導波管を組み立てる改良された方式を提供する。
【解決手段】 モールドされたボディ(61)と連結された1つ又は複数の光ガイドを含む電動工具が開示される。光ガイドは、光学スイッチ(52、73、90)又はセンサの一部として構成される。支持エレメント(60)は、光学スイッチ又はセンサの高レベルの操作信頼性を保証するため、振動、塵等から光ガイドを保護することを保証する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工具を駆動するのに適合された電動モータを備えた電動工具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の電動工具は、例えば、US−A−5 038 481から公知である。公知の電動工具は、切断領域を観察するための光源を備えたコンパスソーとして構成されている。光源は、光学導波管を介して接続され得る。
【0003】
更に、DE−A−197 14 248は、電動工具のための低電力モータユニットを開示しており、これは、歯ドリル、研磨、摩砕、粉砕工具、ネジ工具等のための駆動部としての歯科利用にとくに良く適している。とくに良い操作特性を保証する目的で、低電力モータのための供給ユニットが低電力モータに回転非接触方式で接続されており、この目的のためプラグイン接続と回転制限手段が好ましく設けられる。プラグイン接続は、電動システムと流体ラインの両方の接続を提供するのに適合され得る。更にランプが、光学導波管を介して低電力モータに連結されるように適合されていて、電動工具の作業量域に設けられ得る。
【0004】
より最近、出願人により提案されたのは、複数の光学スイッチにより制御され、その各々が2つの光学導波管を含み、これらの間で光信号の送信が制御エレメントを介して影響を受けられるようになっている電動工具である。受信された信号に応じて、スイッチ出力は電子評価ユニットにより制御される。
【0005】
この種の光学スイッチは、独国特許出願101 41 161.8から公知であるが、これはこの出願の優先日より前に発行されていない。
【特許文献1】US−A−5 038 481
【特許文献2】DE−A−197 14 248
【特許文献3】独国特許出願101 41 161.8
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電動工具の光学スイッチ又はセンサを実行するときに光学導波管が使用される場合、これは、単純かつ低コストの組み立てとともに高い信頼性を達成するという主な目的でなされる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、電動工具に光学導波管を組み立てる改良された方式を提供することであり、これによりとくに容易な組み立てが達成されることが可能であり、それぞれの光学導波管が汚染から最大限度で保護され得る。同時に、電動工具の操作においてとくに高い信頼性が達成されることになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、少なくとも1つの光学導波管を有する工具を駆動するのに適合された電動モータを備えた電動工具により達成され、これは支持部として役立つ支持エレメントに連結されて寸法的に安定なユニットを形成する。
【0009】
本発明の目的は、このようにして申し分なく達成される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
各光学導波管は、振動、環境の影響等からこのようにして十分に保護される。相互に関連付けられた光学導波管の正確なアラインメントと、光学導波管が塵等への接触から大幅にシールドされていることは、望ましい信号対騒音比を保証する。加えて、各光学導波管が支持エレメントに連結されていて、既に完了した支持エレメントの載置部に作業が限定されるようになっていることにより、組み立て操作は単純化される。こうして、分離した、非安定化された及び保護されていない光学導波管を組み立てる必要はもはや無い。
【0011】
そうして形成された支持エレメントは、ハウジングから分離したエレメントとして構成され、これは、そこに接続され又は一体化された光学導波管を、受容し、正確に位置付けし及び保護する役割を果たす。光学導波管と、もし必要ならそれらに接続された他のエレメントの一体化の後、ユニットは工具のハウジングに適当な方式で接続される。
【0012】
本発明の更なる発展によれば、支持エレメントは形状ボディを含み、そこに凹所が設けられて光学導波管を位置付けする。
【0013】
この実施態様は、それゆえ、置かれている凹所に光学導波管が定置されて固定されることを可能にする。
【0014】
光学導波管は、プラスチック材料からなる堅固な又は柔軟な光学導波管として構成されてよい。加えて、ガラス繊維の光学導波管を、好ましくはシースされたガラス繊維の束の形状で使用することももちろん可能である。
【0015】
光学導波管は、堅固な光学導波管として、例えば、射出成形されたエレメントとして製造されることが可能であり、それぞれの凹所にフィットされることが可能である。もっとも、支持エレメントに適当な方式で固定される柔軟な光学導波管を使用する可能性もある。
【0016】
支持エレメントは、予備形状エレメント、例えば射出成形されたプラスチックエレメントとして構成され、そこに完成した光学導波管がフィットされ又はそこにそれらが他の方式で固定されて良い。
【0017】
もっとも、1つ又はそれより多い光学導波管が形状ボディに形状をフィットする方式で接続されるとき、好ましくはそれらが十分にその中に埋め込まれるとき、光学導波管のとくに効果的で密な接続、及び環境の影響からのとくに良好な保護が達成される。
【0018】
この場合、光学導波管と形状ボディが、もし望む場合はいわゆる2−K技術を使用して、連結されて良い。この場合、第1部分、例えば形状ボディは、射出成形においてまず成形され、その後、光学導波管のような残りの部分が、この目的のために残された対応するキャビティ内に射出成形される。異なるプラスチック材料がこの目的のために使用されることにより、この場合異なるコンポーネントの間でとくに密な結合が達成される。この場合まず光学導波管をモールドし、その後それらの周りに形状ボディをモールドすることももちろん可能であることが理解される。
【0019】
基本的に、光学導波管は、十分にシースされた光学導波管として構成され得るが、シースは、光学的により薄い材料からなり、必要な全反射を保証する。これはとくに良好な信号対騒音比を提供する。
【0020】
もっとも、光学導波管が形状ボディの材料で十分に被覆されるとき、光学導波管と被覆の間の境界表面を全反射を提供する方式で構成することももちろん考えられる。信頼できる全反射を得る目的で、光学導波管に高屈折率を、及び、光学的に透過性のプラスチック材料の周囲の形状ボディにそれに応じた低い屈折率を与える必要がある。
【0021】
この場合、もし必要なら、境界表面のところで周囲の形状ボディに対して全反射が再び達成されるように、中空ボディのキャビティを流体で満たす可能性もある。これは、そうして生産された支持エレメントの改良された機械的減衰特性となり得る。
【0022】
更に、形状ボディが、光学導波管に関連付けられた送信機又は受信機エレメントのための、又は光学導波管により送信された放射に影響を与えるのに適合されたエレメントをスイッチするためのマウンティングポイントを含んでいてもよい。
【0023】
更に、形状ボディは複数のLEDのための複数の位置決めポイントを含んでいても良い。
【0024】
こうして、支持エレメントに、光学導波管だけでなく、関連付けられた送信機又は受信機エレメントを、関連付けられたスイッチングエレメントとともに載置することが可能であり、これは一般に構造と組み立て操作の両方が単純化されることを可能にする。
【0025】
更に、形状ボディを電動工具のハウジングと協働させて、形状ボディにフィットされた光学導波管、及び/又は送信機又は受信機エレメント又はそれらに連結されたスイッチングエレメントを、それらを塵等による汚染から保護するため、シールするのが好ましい。
【0026】
これは、より高い操作安全性につながり、支持エレメントが光学導波管を塵等からシールドするのに役立つ。これは、例えばグラインディング工具の場合のように、大量の塵が生じると予想される工具に関してとくに重要である。
【0027】
本発明の追加的な更なる改良によれば、形状ボディが、振動減衰及び/又は音響減衰材料からなる。
【0028】
これはまた、改良された操作安全性と、それに加えて、人間工学的に改良された構成につながる。
【0029】
形状ボディは、例えば、三次元形状プレートとして構成されてよく、圧縮成形プラスチック部分の又は射出成形プラスチック部分の形状を有しても良い。
【0030】
これは、低コスト生産と非常に異なる形状への適用が保証されることを可能にする。
【0031】
形状ボディは、電動工具の一部を受容するように意図された凹所及び/又は突起を追加的に含んでもよい。
【0032】
これは、平坦な支持エレメントが電動工具に望ましい方式でフィットされることを可能にする。
【0033】
上記された本発明の構成及び以下に説明されるものは、示されたそれぞれの組み合わせだけでなく、他の組み合わせ又はそれ自身で、本発明の範囲を離れることなく使用され得る。
【0034】
本発明の更なる構成及び利点は、以下の所定の好ましい実施態様の詳細な説明から、図面に関連して明らかとなる。
【実施例】
【0035】
図1は、本発明による電動工具を全体的に参照符号10により示す上面図である。
【0036】
図示された工具は、アングルグラインダとして構成され、これはロッド形状のハウジングを備えており、後者は図1に破線のみで示されており、参照符号12で示されている。
【0037】
電動工具10は、電動モータを含み、これは自立ステータ18を備えており、その2つの端部は第1保持エレメント20及び第2保持エレメント22をそれぞれ備えている。
【0038】
2つの保持エレメント20、22は、ともに電動工具16のステータ18を通って捩じ込まれていて強固なユニットを形成し、そこに電動工具の更なる部品が載置される。第1保持エレメント20は、例えば、工具ヘッド14をその伝動装置に支持する。そして、光学スイッチ52、73は、その保持エレメントに同様に載置される。第2保持エレメントは、更なる光学スイッチを保持し、その1つが参照符号90で示されている。加えて、アーマチャを備えたモータシャフト(図示せず)が、保持エレメント20、22又は工具ヘッド14にそれぞれ同様に支持される。結局、電動工具10を制御するのに適合された電子制御ユニット(図示せず)が、第2保持エレメント22に載置される。電動工具のハウジング12は、2つの保持エレメント20、22に同様に載置される。
【0039】
複数のスイッチは、複数の光学導波管を備えた複数の光学スイッチとして構成され、それらの間で送信された信号が制御エレメントを介して影響されることが可能であり、光学導波管はそれらに関連付けられていて、この種の送信機及び受信機エレメントは独国特許出願101 41 161.8から基本的に公知であるが、これは未だ発行されておらず、その開示はここで言及により含められる。
【0040】
第1保持エレメント20に、電動工具10の上面と下面に180°ずれて反対配置で載置されるのは、それぞれブラシホルダ54であり、そこにブラシ(カーボンブラシ)56がそれぞれ受容されている。圧力がブラシスプリング58によりブラシ56の各々に与えられ、これは図3にのみ線図で示されている。
【0041】
図1及び2には、さらにクランピングレバーのためのマウンティングホール13を見ることができるが、これは工具ヘッド14に位置付けられて工具(例えばグラインディングホイール)を取り付け及び取り外しするために意図される。電動工具10は、閉鎖された状態でクランピングレバーのみで操作されるべきであることから、クランピングレバーは、このクランピングレバーがその閉鎖位置を占有していることを継続的に検査するセンサと協働する。工具ヘッド14の上端は、この目的で光−光学スイッチ52を備えており、これはクランピングレバーにより移動されるのに適合されたスイッチングエレメント53を介して操作されることが可能である。クランピングレバーの閉鎖位置において、スイッチングエレメント53が移動されて、光線が放出されて光学導波管を通って伝えられ、関連付けられた評価論理回路により評価された状態になる。
【0042】
図1及び2で理解できるように、第1及び第2保持エレメントの上面には、更に、支持エレメント60が設けられており、そこに複数の光学導波管が載置され、これらが光学スイッチ52、73、90の一部として構成される。
【0043】
図3において、電動工具10に使用される光学スイッチ52、73、90の構造をより詳細に見ることができる。各光学スイッチは、2つの光学導波管を有し、それらの一方はLEDに連結された送信機パイプとして構成され、他方は関連付けられた評価ユニットに接続された受信機パイプとして構成される。図示された場合においては、各2つの関連付けられた光学導波管は、プリズムの形で両者所定距離をおいて終わっており、光がそれらの間を越えて渡ることができるようになっている。もし2つのプリズムの間に物が存在しないと、光は送信機パイプから受信機パイプへ越えて渡り、状態は評価論理回路により検出される。
【0044】
図3は、全部で6つの光学導波管63、64、66、67、71、72を示し、各々が形状ボディ61の溝として構成された凹所62に受容されている。形状ボディ61は、支持エレメント60の一部として構成され、その形状は図4により明確に見ることができる。形状ボディ61は、実質的に適当なプラスチック材料から形成されたプレートからなり、これは光学導波管63から72の延長方向に適当に曲げられている。形状ボディ61のプラスチック材料は、好ましくは機械的に及びもし必要なら音響的に減衰特性を有し、振動がより効果的に減衰され得るようになっている。光学導波管63から72が溝形状の関連付けられた凹所62にフィットされることにより、それらが外部環境の影響からとくによく保護され、信頼できる操作が保証されるようになっている。更に、望ましい信号対雑音比が保証され、光学導波管のパスが凹所62で定義された間隔によって固定される。これは、好ましくは、三次元的に曲げられて所望の形状を提供する堅固な光学導波管の使用により達成され得る。
【0045】
図示された場合において、引き延ばされた凹所65又は68又は70は、プリズムの領域において2つの端部から外側に向かって延在しているが、相互に関連付けられた光学導波管63、64又は66、67又は71、72の各対に関連付けられている。この凹所65、68、70は、関連付けられたスイッチングエレメントにより係合されて2つの端部の間を越えて渡る光を遮ることが可能である。
【0046】
図3において、2つの光学導波管66、67の間の凹所68は、スライド55と協働し、これはスイッチングエレメント53により2つのプリズム端部の間の領域に移動されて光が越えて渡ることを防止し得る。スイッチ73は、2つの光学導波管71、72と協働し、凹所70の領域に設けられていてスイッチングエレメント74を備えており、これは第1保持エレメント20にピボット可能に載置されており、これはスイッチング舌76を備えていて、これは光学導波管71、72の2つのプリズム端部の間の凹所70の領域に移動されるように適合されている。
【0047】
形状ボディ61は、適当な凹所をさらに備えていて、ブラシホルダ54に電動モータ16のブラシ56とブラシスプリング58を載置している。対応する載置ネジ79を図3に見ることができる。
【0048】
図4は、光学導波管63から72とともに、支持エレメント60の概観を示す。
【0049】
図5は、それぞれの光学導波管63から72を結合する方法を示しており、好ましくは堅固になっていて、ともに共通の支持部86によって保持されて予め製作された光学導波管の束84となっている。支持部は、関連付けられた送信機ダイオードのための複数のLEDの接続と、受信機エレメントのための接続とのための複数の凹所を含む。図5において、単一のLED87が例として示されている。
【0050】
図1及び2は更に、支持エレメント60が、光学導波管をその中に受容して、2つの保持エレメント20、22の上面に置かれたとともに、工具ヘッド14の直近に挿入されたところを示している。ハウジングがその後フィットされると、それは好ましくは支持エレメント60のエッジに対してシール関係を呈する。こうして、支持エレメント60は、受容される光学導波管を備えたフィットされたハウジングに近接した位置を占め、塵等から安全に保護され、これはハウジング内を貫通しても良い。
【0051】
図2において更に、送信機LEDと受信機エレメントが配置されている支持部86の領域において、支持エレメント60の僅かに角度がつけられた形状を見ることができる。図2において更に、スイッチングエレメント74及び91を見ることができ、これらはスイッチ73及び90と協働し、関連付けられた光学導波管の間の光の送信を中断する。
【0052】
本発明による支持エレメントの代替的な実施態様が、図6に全体として参照符号100で示されている。
【0053】
プラスチック材料から形成された3つの光学導波管102が、この場合プラスチック形状ボディ101に全て囲まれている。これは例えば、適当な射出成形により、光学導波管をプラスチック材料で被覆することにより達成され得る。光学導波管自体は、この場合適当なシースを備えて全反射による光導体を保証しても良い。もっとも、光学導波管と周囲のプラスチック材料の形状ボディ101との間の境界表面103の対応する構成により全反射を保証することが同様に考えられる。後者の場合、形状ボディ101は、埋め込まれた光学導波管102よりも低光学密度(低屈折率)の適当な透過プラスチック材料からなり、信頼できる全反射が得られるようになっている。
【0054】
前記方式での仕方の代わりに、ガラス光学導波管又はプラスチック光学導波管を被覆することももちろん可能であり、これ自体は適当な方式で従来の方式でプラスチック材料にシースされる。形状ボディは、明確に示された機械的及び音響的減衰特性を備えた相当に柔軟な材料から形成されて良い。その結果これは改良された振動減衰及び騒音減衰となり、とくに信頼できる長時間の操作を保証可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明による電動工具の上部からの斜視図を示し、アングルグラインダの形で部分的に組み立てられていてロッド形状のハウジングを備えている。
【図2】図1に描かれた電動工具の側面図を示す。
【図3】図1に描かれた電動工具の拡大された表現、すなわち工具ヘッドとステータの間の領域を示す。
【図4】図1による支持エレメントの概観を示す。
【図5】図4による支持エレメント内に挿入されるように意図された光学導波管の束の概観を示す。
【図6】3つの光学導波管を有し、これらの周りに射出成形により形状ボディが適用された支持エレメントの代替的な実施態様の横断面を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの光学導波管(63、64、66、67、71、72;102)を有する工具を駆動するのに適合された電動モータ(16)を含み、これが形状ボディ(61;101)に結合されていて寸法的に安定な支持エレメント(50;100)を形成している電動工具。
【請求項2】
形状ボディ(61)が、凹所(62)を含んでいて光学導波管(63、64、66、67、71、72)を受容する請求項1に定義された電動工具。
【請求項3】
少なくとも1つの光学導波管(63、64、66、67、71、72;102)が、プラスチック材料からなる堅固な光学導波管として構成される請求項1又は請求項2の電動工具。
【請求項4】
少なくとも1つの光学導波管が、プラスチック材料からなる柔軟な光学導波管として構成される請求項1又は請求項2の電動工具。
【請求項5】
少なくとも1つの光学導波管が、ガラス繊維の光学導波管として構成される請求項1又は請求項2の電動工具。
【請求項6】
ガラス繊維の光学導波管が、シースされたガラス繊維の束として構成される請求項5の電動工具。
【請求項7】
少なくとも1つの光学導波管(102)が、プラスチックからなる形状ボディ(101)に、ケミカルジョイントにより接続されている先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項8】
光学導波管(102)と形状ボディ(101)を備えた支持エレメント(100)が、2−K技術を使用して形成される請求項7の電動工具。
【請求項9】
光学導波管と周囲のプラスチック材料が、全反射を提供する方式で構成される請求項7又は請求項8の電動工具。
【請求項10】
形状ボディが、周囲のプラスチック材料より高い屈折率を有する流体、例えばオイルで満たされたキャビティを含む請求項9の電動工具。
【請求項11】
少なくとも1つのスイッチ(52、73、90)又はセンサが設けられていて、これが、光学導波管(63、64、66、67、71、72)の間で送信された光信号に影響を与えるように適合された制御エレメント(53、74、91)とともに、2つの光学導波管(63、64、66、67、71、72)、送信機エレメント(87)及び受信機エレメントを含む先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項12】
形状ボディ(61)が、1又はそれより多い光学導波管(63、64、66、67、71、72)とそれぞれ協働する送信機又は受信機エレメント(87)のための、又は光学導波管を介して送信された放射に影響を与えるためのエレメントをスイッチするための支持部(86)を含む先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項13】
形状ボディ(61)が、複数のLED(87)のための載置部(86)を含む先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項14】
支持エレメント(60)が、電動工具(10)のハウジング(12)と協働して、支持エレメント(60)に接続された光学導波管(63、64、66、67、71、72)、及び/又は送信機又は受信機エレメント(87)又はそれらに連結されたスイッチングエレメント(74、91)を、塵等による汚染からシールする先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項15】
支持エレメント(60)が、振動減衰及び/又は音響減衰材料を含む先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(12)、工具を駆動するのに適合される電動モータ(16)、及び複数の光学導波管(63、64、66、67、71、72;102)を含み、更にハウジング(12)から独立して自立部分として構成される形状ボディ(61;101)を含み、形状ボディ(61;101)が複数の凹所(62)を含んでいて光学導波管(63、64、66、67、71、72)を受容してそれによって寸法的に安定な支持エレメント(50;100)を形成し、支持エレメント(50;100)がハウジング(12)に載置して光学導波管(63、64、66、67、71、72;102)をハウジング(12)に対して位置決めするように構成される電動工具。
【請求項2】
少なくとも1つの光学導波管(63、64、66、67、71、72;102)が、プラスチック材料からなる堅固な光学導波管として構成される請求項1の電動工具。
【請求項3】
少なくとも1つの光学導波管が、プラスチック材料からなる柔軟な光学導波管として構成される請求項1又は請求項2の電動工具。
【請求項4】
少なくとも1つの光学導波管が、ガラス繊維の光学導波管として構成される請求項1〜3のいずれかの電動工具。
【請求項5】
少なくとも1つのガラス繊維の光学導波管が、シースされたガラス繊維の束として構成される請求項4の電動工具。
【請求項6】
少なくとも1つの光学導波管(102)が、プラスチックからなる形状ボディ(101)に、ケミカルジョイントにより接続されている先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項7】
光学導波管(102)と形状ボディ(101)を備えた支持エレメント(100)が、2−K技術を使用して形成される請求項6の電動工具。
【請求項8】
光学導波管と周囲のプラスチック材料が、全反射を提供する方式で構成される請求項6又は請求項7の電動工具。
【請求項9】
形状ボディが、周囲のプラスチック材料より高い屈折率を有する流体、例えばオイルで満たされたキャビティを含む請求項8の電動工具。
【請求項10】
少なくとも1つのスイッチ(52、73、90)又はセンサが設けられていて、これが、光学導波管(63、64、66、67、71、72)の間で送信された光信号に影響を与えるように適合された制御エレメント(53、74、91)とともに、2つの光学導波管(63、64、66、67、71、72)、送信機エレメント(87)及び受信機エレメントを含む先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項11】
形状ボディ(61)が、1又はそれより多い光学導波管(63、64、66、67、71、72)とそれぞれ協働する送信機又は受信機エレメント(87)のための、又は光学導波管を介して送信された放射に影響を与えるためのエレメントをスイッチするための載置部(86)を含む先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項12】
形状ボディ(61)が、複数のLED(87)のための支持部(86)を含む先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項13】
支持エレメント(60)が、電動工具(10)のハウジング(12)と協働して、支持エレメント(60)に接続された光学導波管(63、64、66、67、71、72)、及び/又は送信機又は受信機エレメント(87)又はそれらに連結されたスイッチングエレメント(74、91)を、塵等による汚染からシールする先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。
【請求項14】
支持エレメント(60;100)が、振動減衰及び/又は音響減衰材料を含む先述の請求項のいずれかに定義された電動工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−502870(P2006−502870A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−544101(P2004−544101)
【出願日】平成15年10月8日(2003.10.8)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011098
【国際公開番号】WO2004/035259
【国際公開日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【出願人】(594106092)ツェー ウント イー フェイン ゲーエムベーハー (11)