電動式カーテン開閉装置およびそれを用いたカーテン開閉方法
【課題】軽量であり、コストが低い電動式カーテン開閉装置を提供する。
【解決手段】電動式カーテン開閉装置6は、カーテンレール263と、2個の可動体と、電源と、リモコン602で構成される。カーテンレール263の筐体内に無線信号の受信回路を含む制御部600が配置されている。カーテンレール263は、長手方向に沿って延びた中空の中空部を有する。中空部を構成する左右の側面の内側に電気を供給するための給電パターンが長手方向に沿って配置されている。2個の可動体は、カーテンレール263の中空部に配置される。可動体は、給電パターンに接触する電極と、これらの電極を通して電気を供給される電動モータとを有しており、電動モータに駆動されて動く。リモコン602によって送信された無線信号を無線信号受信回路が受信すると、制御部600は、その無線信号に応じて電源によって給電パターンに供給される電気を制御する。
【解決手段】電動式カーテン開閉装置6は、カーテンレール263と、2個の可動体と、電源と、リモコン602で構成される。カーテンレール263の筐体内に無線信号の受信回路を含む制御部600が配置されている。カーテンレール263は、長手方向に沿って延びた中空の中空部を有する。中空部を構成する左右の側面の内側に電気を供給するための給電パターンが長手方向に沿って配置されている。2個の可動体は、カーテンレール263の中空部に配置される。可動体は、給電パターンに接触する電極と、これらの電極を通して電気を供給される電動モータとを有しており、電動モータに駆動されて動く。リモコン602によって送信された無線信号を無線信号受信回路が受信すると、制御部600は、その無線信号に応じて電源によって給電パターンに供給される電気を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテンを開閉する電動式カーテン開閉装置およびそれを用いたカーテン開閉方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電動式の可動体がカーテンレールに沿って動くカーテン開閉装置が知られている。この可動体にはカーテンが吊り下げられており、可動体を動かすことによって、カーテンを開閉することができる。
例えば、特許文献1に開示されたカーテン開閉装置は、可動体に内蔵された電動モータにより可動体を動かす。
また、特許文献2に開示されたカーテン開閉装置は、リニアモータにより可動体を動かす。このリニアモータは、カーテンレールに配置された複数の永久磁石と、可動体に配置された電磁石とで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−37622号公報
【特許文献2】実開平1−103385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のカーテン開閉装置は、壁等に設置されたACアダプタから電気コードによって可動体に内蔵された電動モータに電気を供給する。このため、可動体が動くと、電気コードが引きずられる。このカーテン開閉装置を長年使用していると、壁やカーテンレールとの接触により電気コードが磨耗し、電気コードが断線したり、電気コードの被覆が劣化して漏電したりするおそれがある。
また、特許文献2に記載のカーテン開閉装置に使用されているリニアモータは、可動体が動く範囲に渡ってカーテンレールに永久磁石を多数設置しなければならない。また、可動体に配置された電磁石のN極とS極を交互に切り換える必要がある。このため、カーテン開閉装置の重量が増加し、コストが高くなる。
【0005】
本発明の目的は、電気コードの断線や漏電のおそれがなく、軽量であり、コストが低い電動式カーテン開閉装置およびそれを用いたカーテン開閉方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の電動式カーテン開閉装置は、
長手方向に沿って延びた中空の中空部を有し、当該中空部を構成する一つの面が長手方向に沿って開放された開放部を含み、電気を供給するための給電パターンが前記中空部を構成するいずれかの面の内側に長手方向に沿って配置されたカーテンレールと、
前記給電パターンと接触する電極と、当該電極を通して電気を供給されて正回転または逆回転する電動モータと、カーテンを吊るすための吊り部とを有し、前記電動モータによって駆動されて動く可動体と、
前記給電パターンに電気を供給する電源と、
前記可動体の動きを制御するための無線信号を送信する無線信号送信装置と、
前記無線信号送信装置によって送信された無線信号を受信する無線信号受信回路を含み、当該無線信号受信回路によって受信された無線信号に応じて前記電源によって前記給電パターンに供給される電気を制御することにより、前記可動体の動きを制御し、前記カーテンレールの筐体内に配置された制御部と、
を備え、
前記可動体が前記カーテンレールの中空部に配置されているとき、前記吊り部が前記開放部から突き出す。
【0007】
好ましくは、本発明の電動式カーテン開閉装置は、
前記給電パターンが、
長手方向に沿って延びており、電気を通す導電体を含む第1の導電部と第2の導電部、および当該第1の導電部と当該第2の導電部に挟まれており、電気を通さない絶縁体を含む第1の絶縁部を有する第1の給電パターンと、
長手方向に沿って延びており、電気を通す導電体を含む第3の導電部と第4の導電部、および当該第3の導電部と当該第4の導電部に挟まれており、電気を通さない絶縁体を含む第2の絶縁部を有する第2の給電パターンと、
を含む。
【0008】
好ましくは、本発明の電動式カーテン開閉装置は、
両開きカーテン用のカーテン開閉装置であって、
前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間に第1の電圧を印加する第1の電源と、
前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に第2の電圧を印加する第2の電源と、
を備え、
1台の前記可動体が前記第1の電源から供給される電気で動き、
もう1台の前記可動体が前記第2の電源から供給される電気で動く。
【0009】
好ましくは、本発明の電動式カーテン開閉装置は、
片開きカーテン用のカーテン開閉装置であって、
前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間、および前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に同一の電圧を印加する電源を備え、
1台の前記可動体が前記電源から供給される電気で動く。
【0010】
また、本発明の電動式カーテン開閉方法は、
一方のカーテンと他方のカーテンで構成される両開きカーテンを開閉するカーテン開閉方法であって、
上述した電動式カーテン開閉装置における第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間に第1の電圧を印加して1台の前記可動体を動かし、当該1台の可動体の吊り部に吊り下げられた一方のカーテンを開閉するステップと、
上述した電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に第2の電圧を印加してもう1台の前記可動体を動かし、当該もう1台の可動体の吊り部に吊り下げられた他方のカーテンを開閉するステップと、
を備える。
【0011】
また、本発明の電動式カーテン開閉方法は、
1枚のカーテンで構成される片開きカーテンを開閉するカーテン開閉方法であって、
上述した電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間、および前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に同一の電圧を印加して1台の前記可動体を動かし、当該可動体の吊り部に吊り下げられたカーテンを開閉するステップ、
を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電気コードの断線や漏電のおそれがなく、軽量であり、コストが低い電動式カーテン開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す図である。
【図2】(A)可動体の外観の一例を示す斜視図である。(B)可動体の内部の構成の一例を示す斜視図である。
【図3】図1の線3−3における断面を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す略図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図6】(A)本発明の第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す略図である。(B)本発明の第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の別の例を示す略図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す略図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置に含まれる可動体の構成の一例を示す略図である。
【図10】第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の比較例である電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す略図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の変形例を示す略図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の変形例の外観の一例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第6の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の外観の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置について図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置1の構成の一例を示す。電動式カーテン開閉装置1は、1枚のカーテンで構成される片開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置1は、可動体100と、カーテンレール200と、制御部300と、図示しない電源とで構成される。
可動体100は、下部に吊り金具130を有する。吊り金具130にカーテン400を吊り下げ、可動体100をカーテンレール200に沿って動かすことにより、カーテン400を開閉することができる。
制御部300は、電動式カーテン開閉装置1全体を制御する。
【0016】
可動体100は、図2に示すように、吊り金具130の他に、筐体101と、電動モータ102と、電極111と、電極112と、車輪121と、車輪122と、車輪123と、車輪124とを有している。
電動モータ102は、筐体101に内蔵される。電極111と電極112は、筐体101の右側面と左側面にそれぞれ配置される。筐体101の底面の四隅に車輪121と、車輪122と、車輪123と、車輪124とが配置され、底面の中央部には吊り金具130が配置される。
【0017】
カーテンレール200は、図3に示すように、中空部201と、開放部202と、給電パターン211と、給電パターン212と、車輪走行部221と、車輪走行部222とを有する。また、カーテンレール200は、図1に示すように、上面の右端部近傍に検出器250を有する。カーテンレール200は、更に、上面の左端部近傍にも図示しない検出器を有する。
カーテンレール200の内部には中空の中空部201がある。可動体100は、図1に示すように、カーテンレール200の中空部201に配置される。吊り金具130は、開放部202から下方に向かって突き出る。
【0018】
給電パターン211と給電パターン212は、電気を通す導電体で構成されている。給電パターン211と給電パターン212は、それぞれカーテンレール200の左の内側面と右の内側面に沿って延びる。給電パターン211と給電パターン212には、図示しない電源から正または負の電圧が印加される。給電パターン211に正の電圧が印加されているとき、給電パターン212には負の電圧が印加される。一方、給電パターン211に負の電圧が印加されているとき、給電パターン212には正の電圧が印加される。制御部300は、電源を制御し、給電パターン211と給電パターン212に印加される電圧の正と負を切り換えることができる。また、制御部300は、電源を制御し、給電パターン211と給電パターン212に印加する電圧の大きさを変更することができる。
可動体100の左右の側面に設けられた電極111と電極112は、例えばブラシを備えており、ブラシにより給電パターン211と給電パターン212にそれぞれ接触し、電動モータ102に電気を供給する。
【0019】
電動モータ102は、1対の電極111と電極112を通して電源から電気を供給されて回転する。電動モータ102は、例えば直流モータであり、正回転と逆回転の両方向に回転する。電極111と電極112に印加される電圧の正と負が切り換わると、電動モータ102の正回転と逆回転が切り換わる。また、電極111と電極112に印加される電圧が高くなると、電動モータ102の回転は早くなり、その電圧が低くなると電動モータ102の回転は遅くなる。
電動モータ102が回転すると、車輪122と車輪124が回転し、可動体100がカーテンレール200に沿って動く。可動体100が動くとき、車輪121と車輪122はカーテンレール200の車輪走行部221の上を動き、車輪123と車輪124は車輪走行部222の上を動く。
制御部300は、電源を操作して給電パターン211と給電パターン212に印加される電圧の正負を制御することにより、可動体100が動く方向を制御することができる。また、制御部300は、電源を操作して給電パターン211と給電パターン212に印加される電圧の大きさを制御することにより、可動体100の移動速度を制御することができる。
【0020】
右端部近傍の検出器250と左端部近傍の図示しない検出器は、例えば、接触型スイッチである。制御部300は、可動体100が右端部近傍の検出器250または左端部近傍の図示しない検出器に接触したことを検知すると、電源をオフにして可動体100を停止させる。従って、可動体100が動いてカーテン400が完全に開くか、またはカーテン400が完全に閉じると、可動体100は自動的に停止する。
【0021】
第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置1には、可動体100の吊り金具130に1枚のカーテンが吊り下げられる。
カーテンを開閉する場合、制御部300は、給電パターン211と給電パターン212の間に電圧を印加して可動体100を動かす。これにより、可動体100の吊り金具130に吊り下げられた1枚のカーテンが開閉する。
制御部300は、可動体100が給電パターン211と給電パターン212の間にあるとき、可動体100を任意の位置で停止させたり、動かしたりすることができる。すなわち、制御部300は、1枚のカーテンを完全に開いた状態、半分開いている状態、または完全に閉じた状態にすることができる。
【0022】
図4と図5は、本発明の第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置2の構成の一例を示す。電動式カーテン開閉装置2は、左側と右側の両側に開く両開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置2は、2個の可動体100と、カーテンレール260と制御部300と、図示しない電源とで構成される。
電動式カーテン開閉装置2に含まれる可動体100と第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置1に含まれる可動体100とは同一の構造である。
カーテンレール260は、中空部201と、開放部202と、給電パターン211と、給電パターン212と、車輪走行部221と、車輪走行部222と、検出器251と、検出器252とを有する。
カーテンレール260には、電動式カーテン開閉装置1に含まれるカーテンレール200では上面の右端部近傍に配置されている検出器250が無く、検出器252がカーテンレール260の上面の中央のやや左寄りに配置されている。この点を除くと、カーテンレール260とカーテンレール200は同一の構造である。なお、上面の左端部近傍に配置されている検出器251は、電動式カーテン開閉装置1にも存在する(検出器251は図1には示されていない。)。
図4と図5において図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0023】
理解を容易にするために、図4には、給電パターン211と、給電パターン212と、可動体100を示すパターンのみを示す。可動体100を示すパターンに付してある矢印は、可動体100の向きを示す。電極111に正の電圧および電極112に負の電圧が印加されたとき、可動体100は矢印の方向に動く。一方、電極111に負の電圧および電極112に正の電圧が印加されたとき、可動体100は矢印と逆の方向に動く。
図4に示すように、給電パターン211と給電パターン212にそれぞれ正(+)の電圧と負(−)の電圧が印加されると、左側の可動体100は右に動き、右側の可動体100は左に動く。すなわち、2個の可動体100はカーテンが閉じるように動く。
制御部300は、左側の可動体100が左端部近傍の検出器251または中央やや左寄りの検出器252に接触したことを検知すると、電源をオフにして左側の可動体100と右側の可動体100を同時に停止させる。
【0024】
第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置2には、左側の可動体100の吊り金具130に左用のカーテンが吊り下げられ、右側の可動体100の吊り金具130に右用のカーテンが吊り下げられる。
制御部300は、給電パターン211と給電パターン212の間に電圧を印加して左側の可動体100と右側の可動体100を同時に動かす。これにより、左用のカーテンと右用のカーテンが同時に開閉する。
【0025】
図6と図7は、本発明の第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3の構成の一例を示す。電動式カーテン開閉装置3は、両開きカーテン用である。
両開きカーテンでは、左右のカーテンの重さが異なったり、左右のカーテンのどちらか一方が障害物に引っ掛かったりする場合が有り得る。また、電動モータ102の構造によっては、電動モータ102に同一の大きさの電圧が印加されていても、正回転と逆回転で可動体100が動く速度が異なる場合も有り得る。このような場合、第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置2では、左側の可動体100と右側の可動体100の動く速度に差が生じる。このため、電動式カーテン開閉装置2では、左右のカーテンの間に隙間が生じたり、2台の可動体100が衝突したりするおそれがある。
一方、第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3は、左側の可動体100と右側の可動体100の動く方向と速度を別々に制御することができる。電動式カーテン開閉装置3は、どちらか一方の可動体100を停止させた状態で、他方の可動体100を動かすことも可能である。
【0026】
電動式カーテン開閉装置3は、2個の可動体100と、カーテンレール261と、制御部300と、電源501と、電源502とで構成される。
電動式カーテン開閉装置3に含まれる可動体100と第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置1に含まれる可動体100とは同一の構造である。
カーテンレール261は、中空部201と、開放部202と、給電パターン231と、給電パターン236と、車輪走行部221と、車輪走行部222と、検出器250と、検出器251と、検出器252と、検出器253とを有する。
図6と図7において図1、図4および図5と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4と同様、理解を容易にするために、図6(A)と図6(B)には、給電パターン231と、給電パターン236と、可動体100を示すパターンと、電源501と、電源502のみを示す。可動体100を示すパターンに付してある矢印の意味は、図4と同様である。なお、図6(A)では左側の可動体100と右側の可動体100は逆の方向を向いているのに対し、図6(B)では左側の可動体100と右側の可動体100は同じ方向を向いている。
【0027】
給電パターン231は、左側と右側にそれぞれ第1の導電部232と第2の導電部234が位置し、第1の導電部232と第2の導電部234の間に第1の絶縁部233を挟んだ構造である。給電パターン236も、同様に左側と右側にそれぞれ第3の導電部237と第4の導電部239が位置し、第3の導電部237と第4の導電部239の間に第2の絶縁部238を挟んだ構造である。第1の導電部232と第2の導電部234と第3の導電部237と第4の導電部239とは、電気を通す導電体で構成されている。第1の絶縁部233と第2の絶縁部238は電気を通さない絶縁体で構成されている。
電源501は、給電パターン231の左側の第1の導電部232と、給電パターン236の左側の第3の導電部237の間に電圧を印加する。また、電源502は、給電パターン231の右側の第2の導電部234と、給電パターン236の右側の第4の導電部239の間に電圧を印加する。
【0028】
制御部300は、電源501を操作して給電パターン231の左側の第1の導電部232と、給電パターン236の左側の第3の導電部237とに印加される電圧の正負と電圧の大きさを制御する。これにより、制御部300は左側の可動体100が動く方向と速度を制御することができる。
同様に、制御部300は、電源502を操作して給電パターン231の右側の第2の導電部234と、給電パターン236の右側の第4の導電部239とに印加される電圧の正負と電圧の大きさを制御する。これにより、制御部300は右側の可動体100が動く方向と速度を制御することができる。
【0029】
検出器253は、カーテンレール261の上面の中央のやや右寄りに配置されている。制御部300は、左側の可動体100が左端部近傍の検出器251または中央のやや左よりの検出器252に接触したことを検知すると、電源501をオフにして左側の可動体100を停止させる。同様に、制御部300は、右側の可動体100が中央のやや左よりの検出器253または右端部近傍の検出器250に接触したことを検知すると、電源502をオフにして右側の可動体100を停止させる。
【0030】
第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3では、第1の導電部232と第3の導電部237、および第2の導電部234と第4の導電部239に印加される電圧の正負を制御することにより左側の可動体100と右側の可動体100が動く方向を制御できる。例えば、図6(A)では、第1の導電部232と第3の導電部237にそれぞれ正(+)の電圧と負(−)の電圧が印加され、第2の導電部234と第4の導電部239にもそれぞれ正(+)の電圧と負(−)の電圧が印加されている。このとき、左側の可動体100と右側の可動体100は左右のカーテンを閉じる方向に動く。一方、図6(B)では、第1の導電部232と第3の導電部237にそれぞれ正(+)の電圧と負(−)の電圧が印加され、第2の導電部234と第4の導電部239にはそれぞれ負(−)の電圧と正(+)の電圧が印加されている。このときも、図6(A)と同様に、左側の可動体100と右側の可動体100は左右のカーテンを閉じる方向に動く。
【0031】
第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3には、左側の可動体100の吊り金具130に左用のカーテンが吊り下げられ、右側の可動体100の吊り金具130に右用のカーテンが吊り下げられる。
左用のカーテンを開閉する場合、制御部300は、給電パターン231の第1の導電部232と給電パターン236の第3の導電部237の間に電源501により電圧を印加して左側の可動体100を動かす。これにより、左側の可動体100の吊り金具130に吊り下げられた左用のカーテンが開閉する。
また、右用のカーテンを開閉する場合、制御部300は、給電パターン231の第2の導電部234と給電パターン236の第4の導電部239の間に電源502により電圧を印加して右側の可動体100を動かす。これにより、右側の可動体100の吊り金具130に吊り下げられた右用のカーテンが開閉する。
【0032】
制御部300は、左側の可動体100を独立して動かすことができ、左側の可動体100が第1の導電部232と第3の導電部237の間にあるとき、左側の可動体100を任意の位置で停止させたり、動かしたりすることができる。すなわち、制御部300は、右用のカーテンとは関係なく、左用のカーテンを完全に開いた状態、半分開いている状態、または完全に閉じた状態にすることができる。
同様に、制御部300は、右側の可動体100も独立して動かすことができ、右側の可動体100が第2の導電部234と第4の導電部239の間にあるとき、右側の可動体100を任意の位置で停止させたり、動かしたりすることができる。すなわち、制御部300は、左用のカーテンとは関係なく、右用のカーテンを完全に開いた状態、半分開いている状態、または完全に閉じた状態にすることができる。
【0033】
図8は、本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置4の構成の一例を示す。電動式カーテン開閉装置4は、片開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置4は、可動体150と、カーテンレール261と、制御部300と、電源503とで構成される。
電動式カーテン開閉装置4は、第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれるカーテンレール261を用いて片開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置を構成する。
可動体150は、筐体101と、電動モータ102と、電極161と、電極162と、電極163と、電極164と、車輪121と、車輪122と、車輪123と、車輪124と、吊り金具130とを有している。可動体150は、電極を2個ではなく、4個(電極161、電極162、電極163、電極164)備える以外は、可動体100と同一の構造である。
【0034】
図9に示すように、可動体150において、電極161と電極162は接続されており、同一の電位となる。また、電極163と電極164も接続されており、同一の電位となる。
例えば、図10に示すように、電極161と電極162の間隔Xが第1の絶縁部233の長手方向の幅Yよりも小さいか、または電極163と電極164の間隔X’が第2の絶縁部238の長手方向の幅Y’よりも小さいとする。この構造では、可動体150が図10に示すように絶縁部233と絶縁部238に挟まれた位置で停止すると、制御部300は可動体150を再び動かすことができない。
このため、可動体150において、電極161と電極162の間隔Xは第1の絶縁部233の長手方向の幅Yよりも大きく、かつ電極163と電極164の間隔X’は第2の絶縁部238の長手方向の幅Y’よりも大きいことが必要である。
【0035】
第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置4には、可動体100の吊り金具130に1枚のカーテンが吊り下げられる。
カーテンを開閉する場合、制御部300は、給電パターン231の第1の導電部232と給電パターン236の第3の導電部237の間、および給電パターン231の第2の導電部234と給電パターン236の第4の導電部239の間に電源503により同一の電圧を印加して可動体100を動かす。これにより、可動体100の吊り金具130に吊り下げられた1枚のカーテンが開閉する。
制御部300は、可動体100が給電パターン231と給電パターン236の間にあるとき、可動体100を任意の位置で停止させたり、動かしたりすることができる。すなわち、制御部300は、1枚のカーテンを完全に開いた状態、半分開いている状態、または完全に閉じた状態にすることができる。
【0036】
なお、検出器252と検出器253は、両開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置3のために設けられたものである。このため、電動式カーテン開閉装置4では、制御部300は検出器252と検出器253の信号を無視する。
【0037】
図11と図12は、本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置4の変形である電動式カーテン開閉装置5の構成の一例を示す。
電動式カーテン開閉装置5は、可動体100と、カーテンレール262と、制御部300と、電源503とで構成される。
カーテンレール262は、電動式カーテン開閉装置4のカーテンレール261における給電パターン231と給電パターン236の代わりに、給電パターン241と給電パターン246とを有する。
【0038】
給電パターン241は、給電パターン231と同様に、左側と右側にそれぞれ第5の導電部242と第6の導電部244が位置し、第5の導電部242と第6の導電部244の間に第3の絶縁部243を挟んだ構造である。ただし、給電パターン241は、給電パターン231と異なり、第5の導電部242と第6の導電部244が重なる重なり部分240を第3の絶縁部243に有している。
給電パターン246も、給電パターン236と同様に、左側と右側にそれぞれ第7の導電部247と第8の導電部249が位置し、第7の導電部247と第8の導電部249の間に第4の絶縁部248を挟んだ構造である。ただし、給電パターン246は、給電パターン236と異なり、第7の導電部247と第8の導電部249が重なる重なり部分245を第4の絶縁部248に有している。
【0039】
なお、第5の導電部242と第6の導電部244と第7の導電部247と第8の導電部249とは、電気を通す導電体で構成されている。第3の絶縁部243と第4の絶縁部248は電気を通さない絶縁体で構成されている。
重なり部分240と重なり部分245があるため、可動体100が第3の絶縁部243と第4の絶縁部248に挟まれた位置で停止した場合でも、制御部300は可動体100を再び動かすことができる。
【0040】
図13は、本発明の第5の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置6の外観の一例を示す。電動式カーテン開閉装置6は両開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置6は、2個の可動体100と、カーテンレール263と、電源501と、電源502と、リモコン(無線信号送信装置)602で構成される。
電動式カーテン開閉装置6に含まれる可動体100と第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれる可動体100とは同一の構造である。
カーテンレール263は、中空部201と、開放部202と、給電パターン231と、給電パターン236と、車輪走行部221と、車輪走行部222と、検出器250と、検出器251と、検出器252と、検出器253と、制御部600と、アンテナ601とを有する。
カーテンレール263は、カーテンレール263の筐体内に配置された制御部600を有し、無線信号受信用のアンテナ601が制御部600に接続されている点が第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれるカーテンレール261と異なる。制御部600は無線信号の受信回路を内部に有している。
図13において図6および図7と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0041】
リモコン602は、左側に配置された可動体100と右側に配置された可動体100を選択するためのボタンR/L(ライト/レフト)と、選択された可動体100を制御するためのボタンO(オープン)、ボタンS(ストップ)、ボタンC(クローズ)とを備える。ユーザがこれらのボタンの何れかを押下すると、リモコン602はそのボタンが押下されたことを示す無線信号をアンテナ601に送信する。
制御部600は、アンテナ601が受信した信号に応じて給電パターン231と給電パターン236に供給される電気を制御し、2個の可動体100を動かす。
【0042】
図14は、本発明の第6の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置7の外観の一例を示す。電動式カーテン開閉装置7は、薄いカーテンと厚いカーテンのような2重のカーテン用であり、かつ両開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置6は、4個の可動体100と、カーテンレール261と、カーテンレール264と、4個の電源と、リモコン(無線信号送信装置)612で構成される。
電動式カーテン開閉装置7に含まれる可動体100と第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれる可動体100とは同一の構造である。
カーテンレール261は、第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれるカーテンレール261と同一の構造である。
カーテンレール264は、中空部201と、開放部202と、給電パターン231と、給電パターン236と、車輪走行部221と、車輪走行部222と、検出器250と、検出器251と、検出器252と、検出器253と、制御部610と、アンテナ601とを有する。
カーテンレール264は、カーテンレール261内に配置された2台の可動体100を制御するための制御信号線611を備えている。カーテンレール264は、制御部610がカーテンレール264内に配置された2台の可動体100の動きとカーテンレール261内に配置された2台の可動体100の動きを制御する点が第5の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置6に含まれるカーテンレール263と異なる。制御部610が無線信号の受信回路を内部に有している点は制御部600と同様である。
図14において図6、図7および図13と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0043】
リモコン622は、ボタンR/LとボタンOとボタンSとボタンCに加えてボタンF/B(フロント/バック)を備える。ボタンF/Bは、カーテンレール264とカーテンレール261とを選択する。ユーザがこれらのボタンの何れかを押下すると、リモコン612はそのボタンが押下されたことを示す無線信号をアンテナ601に送信する。
制御部610は、アンテナ601が受信した信号に応じてカーテンレール261の給電パターン231と給電パターン236に供給される電気、およびカーテンレール264の給電パターン231と給電パターン236に供給される電気を制御し、4個の可動体100を動かす。
【0044】
上述した各実施形態では、給電パターン211と給電パターン212、給電パターン231と給電パターン236、および給電パターン241と給電パターン246は、それぞれカーテンレール200等の左の内側面と右の内側面に沿って延びるとしたが、これらの各給電パターンはカーテンレールの上面の内側に沿って延びてもよい。また、これらの各給電パターンは車輪走行部221と車輪走行部222に重なって延び、車輪121と車輪122と車輪123と車輪124の全部または一部が電極を兼ねるとしてもよい。
【0045】
また、上述した各実施形態では、可動体100と可動体150は、車輪121と車輪122と車輪123と車輪124を有するとしたが、車輪の数は2個でも6個でもよく、可動体100と可動体150は任意の数の車輪を有していてもよい。
【0046】
また、上述した第1の実施形態と第2の実施形態と第3の実施形態では、可動体100を用いるとしたが、可動体100の代わりに可動体150を用いてもよい。更に、右側面と左側面にそれぞれ3個以上の電極が配置された可動体を用いてもよい。
また、上述した第4の実施形態では、可動体100または可動体150を用いるとしたが、右側面と左側面に電極がそれぞれ3個以上配置された可動体を用いてもよい。ただし、この場合には、右側面において両端にある電極の間隔が第1の絶縁部233の長手方向の幅Yを超えており、かつ左側面において両端にある電極の間隔が第2の絶縁部238の長手方向の幅Y’を超えていることが必要である。
【0047】
また、上述した第4の実施形態の変形例の電動式カーテン開閉装置5は片開きカーテン用であったが、図11と図12に示したカーテンレール262と2個の可動体100を用いて両開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置を構成することもできる。
【0048】
上述した第3の実施形態では、制御部300は、左側の可動体100を独立して動かすことができ、右側の可動体100も独立して動かすことができるとしたが、制御部300は左側の可動体100と右側の可動体100を連動させて同時に動かすこととしてもよい。
ただし、この場合、制御部300は、左側の可動体100が左端部近傍の検出器251または中央のやや左よりの検出器252に接触したことを検知すると、たとえ右側の可動体100が動いていても電源501をオフにして左側の可動体100を停止させる。同様に、制御部300は、右側の可動体100が中央のやや左よりの検出器253または右端部近傍の検出器250に接触したことを検知すると、たとえ左側の可動体100が動いていても電源502をオフにして右側の可動体100を停止させる。
【0049】
上述した第5の実施形態では、両開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置6の例を示したが、カーテンレール263を用いて片開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置を構成することもできる。
同様に、上述した第6の実施形態では、両開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置7の例を示したが、カーテンレール261とカーテンレール264を用いて2重かつ片開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置を構成することもできる。
【0050】
また、上述した各実施形態では、検出器251と、検出器252と、検出器253と、検出器254は接触型スイッチであるとしたが、これらの検出器は、可動体100や可動体150がそれらの位置にあることを検出できるものであればよく、例えば赤外線センサ等であってもよい。
【0051】
また、上述した各実施形態では、電動モータ102は、例えば直流モータであるとしたが、電動モータ102は正回転と逆回転を切り換えることができ、かつ回転速度を制御できるものであればよい。
【0052】
以上説明したように、本発明によれば、電気コードの断線や漏電のおそれがなく、軽量であり、コストが低い電動式カーテン開閉装置を提供することができる。
【0053】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
1、2、3、4、5、6、7…電動式カーテン開閉装置、100、150…可動体、101…筐体、102…電動モータ、111、112、161、162、163、164…電極、121、122、123、124…車輪、130…吊り金具、200、260、261、262、263、264…カーテンレール、201…中空部、202…開放部、211、212、231、236、241、246…給電パターン、232…第1の導電部、233…第1の絶縁部、234…第2の導電部、237…第3の導電部、238…第2の絶縁部、239…第4の導電部、240、245…重なり部分、242…第5の導電部、243…第3の絶縁部、244…第6の導電部、247…第7の導電部、248…第4の絶縁部、249…第8の導電部、221、222…車輪走行部、250、251、252、253…検出器、300、600、610…制御部、400…カーテン、501、502、503…電源、601…アンテナ、602、612…リモコン、611…制御信号線
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテンを開閉する電動式カーテン開閉装置およびそれを用いたカーテン開閉方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電動式の可動体がカーテンレールに沿って動くカーテン開閉装置が知られている。この可動体にはカーテンが吊り下げられており、可動体を動かすことによって、カーテンを開閉することができる。
例えば、特許文献1に開示されたカーテン開閉装置は、可動体に内蔵された電動モータにより可動体を動かす。
また、特許文献2に開示されたカーテン開閉装置は、リニアモータにより可動体を動かす。このリニアモータは、カーテンレールに配置された複数の永久磁石と、可動体に配置された電磁石とで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−37622号公報
【特許文献2】実開平1−103385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のカーテン開閉装置は、壁等に設置されたACアダプタから電気コードによって可動体に内蔵された電動モータに電気を供給する。このため、可動体が動くと、電気コードが引きずられる。このカーテン開閉装置を長年使用していると、壁やカーテンレールとの接触により電気コードが磨耗し、電気コードが断線したり、電気コードの被覆が劣化して漏電したりするおそれがある。
また、特許文献2に記載のカーテン開閉装置に使用されているリニアモータは、可動体が動く範囲に渡ってカーテンレールに永久磁石を多数設置しなければならない。また、可動体に配置された電磁石のN極とS極を交互に切り換える必要がある。このため、カーテン開閉装置の重量が増加し、コストが高くなる。
【0005】
本発明の目的は、電気コードの断線や漏電のおそれがなく、軽量であり、コストが低い電動式カーテン開閉装置およびそれを用いたカーテン開閉方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の電動式カーテン開閉装置は、
長手方向に沿って延びた中空の中空部を有し、当該中空部を構成する一つの面が長手方向に沿って開放された開放部を含み、電気を供給するための給電パターンが前記中空部を構成するいずれかの面の内側に長手方向に沿って配置されたカーテンレールと、
前記給電パターンと接触する電極と、当該電極を通して電気を供給されて正回転または逆回転する電動モータと、カーテンを吊るすための吊り部とを有し、前記電動モータによって駆動されて動く可動体と、
前記給電パターンに電気を供給する電源と、
前記可動体の動きを制御するための無線信号を送信する無線信号送信装置と、
前記無線信号送信装置によって送信された無線信号を受信する無線信号受信回路を含み、当該無線信号受信回路によって受信された無線信号に応じて前記電源によって前記給電パターンに供給される電気を制御することにより、前記可動体の動きを制御し、前記カーテンレールの筐体内に配置された制御部と、
を備え、
前記可動体が前記カーテンレールの中空部に配置されているとき、前記吊り部が前記開放部から突き出す。
【0007】
好ましくは、本発明の電動式カーテン開閉装置は、
前記給電パターンが、
長手方向に沿って延びており、電気を通す導電体を含む第1の導電部と第2の導電部、および当該第1の導電部と当該第2の導電部に挟まれており、電気を通さない絶縁体を含む第1の絶縁部を有する第1の給電パターンと、
長手方向に沿って延びており、電気を通す導電体を含む第3の導電部と第4の導電部、および当該第3の導電部と当該第4の導電部に挟まれており、電気を通さない絶縁体を含む第2の絶縁部を有する第2の給電パターンと、
を含む。
【0008】
好ましくは、本発明の電動式カーテン開閉装置は、
両開きカーテン用のカーテン開閉装置であって、
前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間に第1の電圧を印加する第1の電源と、
前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に第2の電圧を印加する第2の電源と、
を備え、
1台の前記可動体が前記第1の電源から供給される電気で動き、
もう1台の前記可動体が前記第2の電源から供給される電気で動く。
【0009】
好ましくは、本発明の電動式カーテン開閉装置は、
片開きカーテン用のカーテン開閉装置であって、
前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間、および前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に同一の電圧を印加する電源を備え、
1台の前記可動体が前記電源から供給される電気で動く。
【0010】
また、本発明の電動式カーテン開閉方法は、
一方のカーテンと他方のカーテンで構成される両開きカーテンを開閉するカーテン開閉方法であって、
上述した電動式カーテン開閉装置における第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間に第1の電圧を印加して1台の前記可動体を動かし、当該1台の可動体の吊り部に吊り下げられた一方のカーテンを開閉するステップと、
上述した電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に第2の電圧を印加してもう1台の前記可動体を動かし、当該もう1台の可動体の吊り部に吊り下げられた他方のカーテンを開閉するステップと、
を備える。
【0011】
また、本発明の電動式カーテン開閉方法は、
1枚のカーテンで構成される片開きカーテンを開閉するカーテン開閉方法であって、
上述した電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間、および前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に同一の電圧を印加して1台の前記可動体を動かし、当該可動体の吊り部に吊り下げられたカーテンを開閉するステップ、
を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電気コードの断線や漏電のおそれがなく、軽量であり、コストが低い電動式カーテン開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す図である。
【図2】(A)可動体の外観の一例を示す斜視図である。(B)可動体の内部の構成の一例を示す斜視図である。
【図3】図1の線3−3における断面を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す略図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図6】(A)本発明の第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す略図である。(B)本発明の第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の別の例を示す略図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す略図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置に含まれる可動体の構成の一例を示す略図である。
【図10】第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の比較例である電動式カーテン開閉装置の構成の一例を示す略図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の変形例を示す略図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の変形例の外観の一例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第6の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置の外観の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置について図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置1の構成の一例を示す。電動式カーテン開閉装置1は、1枚のカーテンで構成される片開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置1は、可動体100と、カーテンレール200と、制御部300と、図示しない電源とで構成される。
可動体100は、下部に吊り金具130を有する。吊り金具130にカーテン400を吊り下げ、可動体100をカーテンレール200に沿って動かすことにより、カーテン400を開閉することができる。
制御部300は、電動式カーテン開閉装置1全体を制御する。
【0016】
可動体100は、図2に示すように、吊り金具130の他に、筐体101と、電動モータ102と、電極111と、電極112と、車輪121と、車輪122と、車輪123と、車輪124とを有している。
電動モータ102は、筐体101に内蔵される。電極111と電極112は、筐体101の右側面と左側面にそれぞれ配置される。筐体101の底面の四隅に車輪121と、車輪122と、車輪123と、車輪124とが配置され、底面の中央部には吊り金具130が配置される。
【0017】
カーテンレール200は、図3に示すように、中空部201と、開放部202と、給電パターン211と、給電パターン212と、車輪走行部221と、車輪走行部222とを有する。また、カーテンレール200は、図1に示すように、上面の右端部近傍に検出器250を有する。カーテンレール200は、更に、上面の左端部近傍にも図示しない検出器を有する。
カーテンレール200の内部には中空の中空部201がある。可動体100は、図1に示すように、カーテンレール200の中空部201に配置される。吊り金具130は、開放部202から下方に向かって突き出る。
【0018】
給電パターン211と給電パターン212は、電気を通す導電体で構成されている。給電パターン211と給電パターン212は、それぞれカーテンレール200の左の内側面と右の内側面に沿って延びる。給電パターン211と給電パターン212には、図示しない電源から正または負の電圧が印加される。給電パターン211に正の電圧が印加されているとき、給電パターン212には負の電圧が印加される。一方、給電パターン211に負の電圧が印加されているとき、給電パターン212には正の電圧が印加される。制御部300は、電源を制御し、給電パターン211と給電パターン212に印加される電圧の正と負を切り換えることができる。また、制御部300は、電源を制御し、給電パターン211と給電パターン212に印加する電圧の大きさを変更することができる。
可動体100の左右の側面に設けられた電極111と電極112は、例えばブラシを備えており、ブラシにより給電パターン211と給電パターン212にそれぞれ接触し、電動モータ102に電気を供給する。
【0019】
電動モータ102は、1対の電極111と電極112を通して電源から電気を供給されて回転する。電動モータ102は、例えば直流モータであり、正回転と逆回転の両方向に回転する。電極111と電極112に印加される電圧の正と負が切り換わると、電動モータ102の正回転と逆回転が切り換わる。また、電極111と電極112に印加される電圧が高くなると、電動モータ102の回転は早くなり、その電圧が低くなると電動モータ102の回転は遅くなる。
電動モータ102が回転すると、車輪122と車輪124が回転し、可動体100がカーテンレール200に沿って動く。可動体100が動くとき、車輪121と車輪122はカーテンレール200の車輪走行部221の上を動き、車輪123と車輪124は車輪走行部222の上を動く。
制御部300は、電源を操作して給電パターン211と給電パターン212に印加される電圧の正負を制御することにより、可動体100が動く方向を制御することができる。また、制御部300は、電源を操作して給電パターン211と給電パターン212に印加される電圧の大きさを制御することにより、可動体100の移動速度を制御することができる。
【0020】
右端部近傍の検出器250と左端部近傍の図示しない検出器は、例えば、接触型スイッチである。制御部300は、可動体100が右端部近傍の検出器250または左端部近傍の図示しない検出器に接触したことを検知すると、電源をオフにして可動体100を停止させる。従って、可動体100が動いてカーテン400が完全に開くか、またはカーテン400が完全に閉じると、可動体100は自動的に停止する。
【0021】
第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置1には、可動体100の吊り金具130に1枚のカーテンが吊り下げられる。
カーテンを開閉する場合、制御部300は、給電パターン211と給電パターン212の間に電圧を印加して可動体100を動かす。これにより、可動体100の吊り金具130に吊り下げられた1枚のカーテンが開閉する。
制御部300は、可動体100が給電パターン211と給電パターン212の間にあるとき、可動体100を任意の位置で停止させたり、動かしたりすることができる。すなわち、制御部300は、1枚のカーテンを完全に開いた状態、半分開いている状態、または完全に閉じた状態にすることができる。
【0022】
図4と図5は、本発明の第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置2の構成の一例を示す。電動式カーテン開閉装置2は、左側と右側の両側に開く両開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置2は、2個の可動体100と、カーテンレール260と制御部300と、図示しない電源とで構成される。
電動式カーテン開閉装置2に含まれる可動体100と第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置1に含まれる可動体100とは同一の構造である。
カーテンレール260は、中空部201と、開放部202と、給電パターン211と、給電パターン212と、車輪走行部221と、車輪走行部222と、検出器251と、検出器252とを有する。
カーテンレール260には、電動式カーテン開閉装置1に含まれるカーテンレール200では上面の右端部近傍に配置されている検出器250が無く、検出器252がカーテンレール260の上面の中央のやや左寄りに配置されている。この点を除くと、カーテンレール260とカーテンレール200は同一の構造である。なお、上面の左端部近傍に配置されている検出器251は、電動式カーテン開閉装置1にも存在する(検出器251は図1には示されていない。)。
図4と図5において図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0023】
理解を容易にするために、図4には、給電パターン211と、給電パターン212と、可動体100を示すパターンのみを示す。可動体100を示すパターンに付してある矢印は、可動体100の向きを示す。電極111に正の電圧および電極112に負の電圧が印加されたとき、可動体100は矢印の方向に動く。一方、電極111に負の電圧および電極112に正の電圧が印加されたとき、可動体100は矢印と逆の方向に動く。
図4に示すように、給電パターン211と給電パターン212にそれぞれ正(+)の電圧と負(−)の電圧が印加されると、左側の可動体100は右に動き、右側の可動体100は左に動く。すなわち、2個の可動体100はカーテンが閉じるように動く。
制御部300は、左側の可動体100が左端部近傍の検出器251または中央やや左寄りの検出器252に接触したことを検知すると、電源をオフにして左側の可動体100と右側の可動体100を同時に停止させる。
【0024】
第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置2には、左側の可動体100の吊り金具130に左用のカーテンが吊り下げられ、右側の可動体100の吊り金具130に右用のカーテンが吊り下げられる。
制御部300は、給電パターン211と給電パターン212の間に電圧を印加して左側の可動体100と右側の可動体100を同時に動かす。これにより、左用のカーテンと右用のカーテンが同時に開閉する。
【0025】
図6と図7は、本発明の第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3の構成の一例を示す。電動式カーテン開閉装置3は、両開きカーテン用である。
両開きカーテンでは、左右のカーテンの重さが異なったり、左右のカーテンのどちらか一方が障害物に引っ掛かったりする場合が有り得る。また、電動モータ102の構造によっては、電動モータ102に同一の大きさの電圧が印加されていても、正回転と逆回転で可動体100が動く速度が異なる場合も有り得る。このような場合、第2の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置2では、左側の可動体100と右側の可動体100の動く速度に差が生じる。このため、電動式カーテン開閉装置2では、左右のカーテンの間に隙間が生じたり、2台の可動体100が衝突したりするおそれがある。
一方、第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3は、左側の可動体100と右側の可動体100の動く方向と速度を別々に制御することができる。電動式カーテン開閉装置3は、どちらか一方の可動体100を停止させた状態で、他方の可動体100を動かすことも可能である。
【0026】
電動式カーテン開閉装置3は、2個の可動体100と、カーテンレール261と、制御部300と、電源501と、電源502とで構成される。
電動式カーテン開閉装置3に含まれる可動体100と第1の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置1に含まれる可動体100とは同一の構造である。
カーテンレール261は、中空部201と、開放部202と、給電パターン231と、給電パターン236と、車輪走行部221と、車輪走行部222と、検出器250と、検出器251と、検出器252と、検出器253とを有する。
図6と図7において図1、図4および図5と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4と同様、理解を容易にするために、図6(A)と図6(B)には、給電パターン231と、給電パターン236と、可動体100を示すパターンと、電源501と、電源502のみを示す。可動体100を示すパターンに付してある矢印の意味は、図4と同様である。なお、図6(A)では左側の可動体100と右側の可動体100は逆の方向を向いているのに対し、図6(B)では左側の可動体100と右側の可動体100は同じ方向を向いている。
【0027】
給電パターン231は、左側と右側にそれぞれ第1の導電部232と第2の導電部234が位置し、第1の導電部232と第2の導電部234の間に第1の絶縁部233を挟んだ構造である。給電パターン236も、同様に左側と右側にそれぞれ第3の導電部237と第4の導電部239が位置し、第3の導電部237と第4の導電部239の間に第2の絶縁部238を挟んだ構造である。第1の導電部232と第2の導電部234と第3の導電部237と第4の導電部239とは、電気を通す導電体で構成されている。第1の絶縁部233と第2の絶縁部238は電気を通さない絶縁体で構成されている。
電源501は、給電パターン231の左側の第1の導電部232と、給電パターン236の左側の第3の導電部237の間に電圧を印加する。また、電源502は、給電パターン231の右側の第2の導電部234と、給電パターン236の右側の第4の導電部239の間に電圧を印加する。
【0028】
制御部300は、電源501を操作して給電パターン231の左側の第1の導電部232と、給電パターン236の左側の第3の導電部237とに印加される電圧の正負と電圧の大きさを制御する。これにより、制御部300は左側の可動体100が動く方向と速度を制御することができる。
同様に、制御部300は、電源502を操作して給電パターン231の右側の第2の導電部234と、給電パターン236の右側の第4の導電部239とに印加される電圧の正負と電圧の大きさを制御する。これにより、制御部300は右側の可動体100が動く方向と速度を制御することができる。
【0029】
検出器253は、カーテンレール261の上面の中央のやや右寄りに配置されている。制御部300は、左側の可動体100が左端部近傍の検出器251または中央のやや左よりの検出器252に接触したことを検知すると、電源501をオフにして左側の可動体100を停止させる。同様に、制御部300は、右側の可動体100が中央のやや左よりの検出器253または右端部近傍の検出器250に接触したことを検知すると、電源502をオフにして右側の可動体100を停止させる。
【0030】
第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3では、第1の導電部232と第3の導電部237、および第2の導電部234と第4の導電部239に印加される電圧の正負を制御することにより左側の可動体100と右側の可動体100が動く方向を制御できる。例えば、図6(A)では、第1の導電部232と第3の導電部237にそれぞれ正(+)の電圧と負(−)の電圧が印加され、第2の導電部234と第4の導電部239にもそれぞれ正(+)の電圧と負(−)の電圧が印加されている。このとき、左側の可動体100と右側の可動体100は左右のカーテンを閉じる方向に動く。一方、図6(B)では、第1の導電部232と第3の導電部237にそれぞれ正(+)の電圧と負(−)の電圧が印加され、第2の導電部234と第4の導電部239にはそれぞれ負(−)の電圧と正(+)の電圧が印加されている。このときも、図6(A)と同様に、左側の可動体100と右側の可動体100は左右のカーテンを閉じる方向に動く。
【0031】
第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3には、左側の可動体100の吊り金具130に左用のカーテンが吊り下げられ、右側の可動体100の吊り金具130に右用のカーテンが吊り下げられる。
左用のカーテンを開閉する場合、制御部300は、給電パターン231の第1の導電部232と給電パターン236の第3の導電部237の間に電源501により電圧を印加して左側の可動体100を動かす。これにより、左側の可動体100の吊り金具130に吊り下げられた左用のカーテンが開閉する。
また、右用のカーテンを開閉する場合、制御部300は、給電パターン231の第2の導電部234と給電パターン236の第4の導電部239の間に電源502により電圧を印加して右側の可動体100を動かす。これにより、右側の可動体100の吊り金具130に吊り下げられた右用のカーテンが開閉する。
【0032】
制御部300は、左側の可動体100を独立して動かすことができ、左側の可動体100が第1の導電部232と第3の導電部237の間にあるとき、左側の可動体100を任意の位置で停止させたり、動かしたりすることができる。すなわち、制御部300は、右用のカーテンとは関係なく、左用のカーテンを完全に開いた状態、半分開いている状態、または完全に閉じた状態にすることができる。
同様に、制御部300は、右側の可動体100も独立して動かすことができ、右側の可動体100が第2の導電部234と第4の導電部239の間にあるとき、右側の可動体100を任意の位置で停止させたり、動かしたりすることができる。すなわち、制御部300は、左用のカーテンとは関係なく、右用のカーテンを完全に開いた状態、半分開いている状態、または完全に閉じた状態にすることができる。
【0033】
図8は、本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置4の構成の一例を示す。電動式カーテン開閉装置4は、片開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置4は、可動体150と、カーテンレール261と、制御部300と、電源503とで構成される。
電動式カーテン開閉装置4は、第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれるカーテンレール261を用いて片開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置を構成する。
可動体150は、筐体101と、電動モータ102と、電極161と、電極162と、電極163と、電極164と、車輪121と、車輪122と、車輪123と、車輪124と、吊り金具130とを有している。可動体150は、電極を2個ではなく、4個(電極161、電極162、電極163、電極164)備える以外は、可動体100と同一の構造である。
【0034】
図9に示すように、可動体150において、電極161と電極162は接続されており、同一の電位となる。また、電極163と電極164も接続されており、同一の電位となる。
例えば、図10に示すように、電極161と電極162の間隔Xが第1の絶縁部233の長手方向の幅Yよりも小さいか、または電極163と電極164の間隔X’が第2の絶縁部238の長手方向の幅Y’よりも小さいとする。この構造では、可動体150が図10に示すように絶縁部233と絶縁部238に挟まれた位置で停止すると、制御部300は可動体150を再び動かすことができない。
このため、可動体150において、電極161と電極162の間隔Xは第1の絶縁部233の長手方向の幅Yよりも大きく、かつ電極163と電極164の間隔X’は第2の絶縁部238の長手方向の幅Y’よりも大きいことが必要である。
【0035】
第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置4には、可動体100の吊り金具130に1枚のカーテンが吊り下げられる。
カーテンを開閉する場合、制御部300は、給電パターン231の第1の導電部232と給電パターン236の第3の導電部237の間、および給電パターン231の第2の導電部234と給電パターン236の第4の導電部239の間に電源503により同一の電圧を印加して可動体100を動かす。これにより、可動体100の吊り金具130に吊り下げられた1枚のカーテンが開閉する。
制御部300は、可動体100が給電パターン231と給電パターン236の間にあるとき、可動体100を任意の位置で停止させたり、動かしたりすることができる。すなわち、制御部300は、1枚のカーテンを完全に開いた状態、半分開いている状態、または完全に閉じた状態にすることができる。
【0036】
なお、検出器252と検出器253は、両開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置3のために設けられたものである。このため、電動式カーテン開閉装置4では、制御部300は検出器252と検出器253の信号を無視する。
【0037】
図11と図12は、本発明の第4の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置4の変形である電動式カーテン開閉装置5の構成の一例を示す。
電動式カーテン開閉装置5は、可動体100と、カーテンレール262と、制御部300と、電源503とで構成される。
カーテンレール262は、電動式カーテン開閉装置4のカーテンレール261における給電パターン231と給電パターン236の代わりに、給電パターン241と給電パターン246とを有する。
【0038】
給電パターン241は、給電パターン231と同様に、左側と右側にそれぞれ第5の導電部242と第6の導電部244が位置し、第5の導電部242と第6の導電部244の間に第3の絶縁部243を挟んだ構造である。ただし、給電パターン241は、給電パターン231と異なり、第5の導電部242と第6の導電部244が重なる重なり部分240を第3の絶縁部243に有している。
給電パターン246も、給電パターン236と同様に、左側と右側にそれぞれ第7の導電部247と第8の導電部249が位置し、第7の導電部247と第8の導電部249の間に第4の絶縁部248を挟んだ構造である。ただし、給電パターン246は、給電パターン236と異なり、第7の導電部247と第8の導電部249が重なる重なり部分245を第4の絶縁部248に有している。
【0039】
なお、第5の導電部242と第6の導電部244と第7の導電部247と第8の導電部249とは、電気を通す導電体で構成されている。第3の絶縁部243と第4の絶縁部248は電気を通さない絶縁体で構成されている。
重なり部分240と重なり部分245があるため、可動体100が第3の絶縁部243と第4の絶縁部248に挟まれた位置で停止した場合でも、制御部300は可動体100を再び動かすことができる。
【0040】
図13は、本発明の第5の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置6の外観の一例を示す。電動式カーテン開閉装置6は両開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置6は、2個の可動体100と、カーテンレール263と、電源501と、電源502と、リモコン(無線信号送信装置)602で構成される。
電動式カーテン開閉装置6に含まれる可動体100と第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれる可動体100とは同一の構造である。
カーテンレール263は、中空部201と、開放部202と、給電パターン231と、給電パターン236と、車輪走行部221と、車輪走行部222と、検出器250と、検出器251と、検出器252と、検出器253と、制御部600と、アンテナ601とを有する。
カーテンレール263は、カーテンレール263の筐体内に配置された制御部600を有し、無線信号受信用のアンテナ601が制御部600に接続されている点が第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれるカーテンレール261と異なる。制御部600は無線信号の受信回路を内部に有している。
図13において図6および図7と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0041】
リモコン602は、左側に配置された可動体100と右側に配置された可動体100を選択するためのボタンR/L(ライト/レフト)と、選択された可動体100を制御するためのボタンO(オープン)、ボタンS(ストップ)、ボタンC(クローズ)とを備える。ユーザがこれらのボタンの何れかを押下すると、リモコン602はそのボタンが押下されたことを示す無線信号をアンテナ601に送信する。
制御部600は、アンテナ601が受信した信号に応じて給電パターン231と給電パターン236に供給される電気を制御し、2個の可動体100を動かす。
【0042】
図14は、本発明の第6の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置7の外観の一例を示す。電動式カーテン開閉装置7は、薄いカーテンと厚いカーテンのような2重のカーテン用であり、かつ両開きカーテン用である。
電動式カーテン開閉装置6は、4個の可動体100と、カーテンレール261と、カーテンレール264と、4個の電源と、リモコン(無線信号送信装置)612で構成される。
電動式カーテン開閉装置7に含まれる可動体100と第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれる可動体100とは同一の構造である。
カーテンレール261は、第3の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置3に含まれるカーテンレール261と同一の構造である。
カーテンレール264は、中空部201と、開放部202と、給電パターン231と、給電パターン236と、車輪走行部221と、車輪走行部222と、検出器250と、検出器251と、検出器252と、検出器253と、制御部610と、アンテナ601とを有する。
カーテンレール264は、カーテンレール261内に配置された2台の可動体100を制御するための制御信号線611を備えている。カーテンレール264は、制御部610がカーテンレール264内に配置された2台の可動体100の動きとカーテンレール261内に配置された2台の可動体100の動きを制御する点が第5の実施形態に係る電動式カーテン開閉装置6に含まれるカーテンレール263と異なる。制御部610が無線信号の受信回路を内部に有している点は制御部600と同様である。
図14において図6、図7および図13と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0043】
リモコン622は、ボタンR/LとボタンOとボタンSとボタンCに加えてボタンF/B(フロント/バック)を備える。ボタンF/Bは、カーテンレール264とカーテンレール261とを選択する。ユーザがこれらのボタンの何れかを押下すると、リモコン612はそのボタンが押下されたことを示す無線信号をアンテナ601に送信する。
制御部610は、アンテナ601が受信した信号に応じてカーテンレール261の給電パターン231と給電パターン236に供給される電気、およびカーテンレール264の給電パターン231と給電パターン236に供給される電気を制御し、4個の可動体100を動かす。
【0044】
上述した各実施形態では、給電パターン211と給電パターン212、給電パターン231と給電パターン236、および給電パターン241と給電パターン246は、それぞれカーテンレール200等の左の内側面と右の内側面に沿って延びるとしたが、これらの各給電パターンはカーテンレールの上面の内側に沿って延びてもよい。また、これらの各給電パターンは車輪走行部221と車輪走行部222に重なって延び、車輪121と車輪122と車輪123と車輪124の全部または一部が電極を兼ねるとしてもよい。
【0045】
また、上述した各実施形態では、可動体100と可動体150は、車輪121と車輪122と車輪123と車輪124を有するとしたが、車輪の数は2個でも6個でもよく、可動体100と可動体150は任意の数の車輪を有していてもよい。
【0046】
また、上述した第1の実施形態と第2の実施形態と第3の実施形態では、可動体100を用いるとしたが、可動体100の代わりに可動体150を用いてもよい。更に、右側面と左側面にそれぞれ3個以上の電極が配置された可動体を用いてもよい。
また、上述した第4の実施形態では、可動体100または可動体150を用いるとしたが、右側面と左側面に電極がそれぞれ3個以上配置された可動体を用いてもよい。ただし、この場合には、右側面において両端にある電極の間隔が第1の絶縁部233の長手方向の幅Yを超えており、かつ左側面において両端にある電極の間隔が第2の絶縁部238の長手方向の幅Y’を超えていることが必要である。
【0047】
また、上述した第4の実施形態の変形例の電動式カーテン開閉装置5は片開きカーテン用であったが、図11と図12に示したカーテンレール262と2個の可動体100を用いて両開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置を構成することもできる。
【0048】
上述した第3の実施形態では、制御部300は、左側の可動体100を独立して動かすことができ、右側の可動体100も独立して動かすことができるとしたが、制御部300は左側の可動体100と右側の可動体100を連動させて同時に動かすこととしてもよい。
ただし、この場合、制御部300は、左側の可動体100が左端部近傍の検出器251または中央のやや左よりの検出器252に接触したことを検知すると、たとえ右側の可動体100が動いていても電源501をオフにして左側の可動体100を停止させる。同様に、制御部300は、右側の可動体100が中央のやや左よりの検出器253または右端部近傍の検出器250に接触したことを検知すると、たとえ左側の可動体100が動いていても電源502をオフにして右側の可動体100を停止させる。
【0049】
上述した第5の実施形態では、両開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置6の例を示したが、カーテンレール263を用いて片開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置を構成することもできる。
同様に、上述した第6の実施形態では、両開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置7の例を示したが、カーテンレール261とカーテンレール264を用いて2重かつ片開きカーテン用の電動式カーテン開閉装置を構成することもできる。
【0050】
また、上述した各実施形態では、検出器251と、検出器252と、検出器253と、検出器254は接触型スイッチであるとしたが、これらの検出器は、可動体100や可動体150がそれらの位置にあることを検出できるものであればよく、例えば赤外線センサ等であってもよい。
【0051】
また、上述した各実施形態では、電動モータ102は、例えば直流モータであるとしたが、電動モータ102は正回転と逆回転を切り換えることができ、かつ回転速度を制御できるものであればよい。
【0052】
以上説明したように、本発明によれば、電気コードの断線や漏電のおそれがなく、軽量であり、コストが低い電動式カーテン開閉装置を提供することができる。
【0053】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
1、2、3、4、5、6、7…電動式カーテン開閉装置、100、150…可動体、101…筐体、102…電動モータ、111、112、161、162、163、164…電極、121、122、123、124…車輪、130…吊り金具、200、260、261、262、263、264…カーテンレール、201…中空部、202…開放部、211、212、231、236、241、246…給電パターン、232…第1の導電部、233…第1の絶縁部、234…第2の導電部、237…第3の導電部、238…第2の絶縁部、239…第4の導電部、240、245…重なり部分、242…第5の導電部、243…第3の絶縁部、244…第6の導電部、247…第7の導電部、248…第4の絶縁部、249…第8の導電部、221、222…車輪走行部、250、251、252、253…検出器、300、600、610…制御部、400…カーテン、501、502、503…電源、601…アンテナ、602、612…リモコン、611…制御信号線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に沿って延びた中空の中空部を有し、当該中空部を構成する一つの面が長手方向に沿って開放された開放部を含み、電気を供給するための給電パターンが前記中空部を構成するいずれかの面の内側に長手方向に沿って配置されたカーテンレールと、
前記給電パターンと接触する電極と、当該電極を通して電気を供給されて正回転または逆回転する電動モータと、カーテンを吊るすための吊り部とを有し、前記電動モータによって駆動されて動く可動体と、
前記給電パターンに電気を供給する電源と、
前記可動体の動きを制御するための無線信号を送信する無線信号送信装置と、
前記無線信号送信装置によって送信された無線信号を受信する無線信号受信回路を含み、当該無線信号受信回路によって受信された無線信号に応じて前記電源によって前記給電パターンに供給される電気を制御することにより、前記可動体の動きを制御し、前記カーテンレールの筐体内に配置された制御部と、
を備え、
前記可動体が前記カーテンレールの中空部に配置されているとき、前記吊り部が前記開放部から突き出す、
ことを特徴とする電動式カーテン開閉装置。
【請求項2】
前記給電パターンが、
長手方向に沿って延びており、電気を通す導電体を含む第1の導電部と第2の導電部、および当該第1の導電部と当該第2の導電部に挟まれており、電気を通さない絶縁体を含む第1の絶縁部を有する第1の給電パターンと、
長手方向に沿って延びており、電気を通す導電体を含む第3の導電部と第4の導電部、および当該第3の導電部と当該第4の導電部に挟まれており、電気を通さない絶縁体を含む第2の絶縁部を有する第2の給電パターンと、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動式カーテン開閉装置。
【請求項3】
両開きカーテン用のカーテン開閉装置であって、
前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間に第1の電圧を印加する第1の電源と、
前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に第2の電圧を印加する第2の電源と、
を備え、
1台の前記可動体が前記第1の電源から供給される電気で動き、
もう1台の前記可動体が前記第2の電源から供給される電気で動く、
ことを特徴とする請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置。
【請求項4】
片開きカーテン用のカーテン開閉装置であって、
前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間、および前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に同一の電圧を印加する電源を備え、
1台の前記可動体が前記電源から供給される電気で動く、
ことを特徴とする請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置。
【請求項5】
一方のカーテンと他方のカーテンで構成される両開きカーテンを開閉するカーテン開閉方法であって、
請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間に第1の電圧を印加して1台の前記可動体を動かし、当該1台の可動体の吊り部に吊り下げられた一方のカーテンを開閉するステップと、
請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に第2の電圧を印加してもう1台の前記可動体を動かし、当該もう1台の可動体の吊り部に吊り下げられた他方のカーテンを開閉するステップと、
を備えることを特徴とするカーテン開閉方法。
【請求項6】
1枚のカーテンで構成される片開きカーテンを開閉するカーテン開閉方法であって、
請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間、および前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に同一の電圧を印加して1台の前記可動体を動かし、当該可動体の吊り部に吊り下げられたカーテンを開閉するステップ、
を備えることを特徴とするカーテン開閉方法。
【請求項1】
長手方向に沿って延びた中空の中空部を有し、当該中空部を構成する一つの面が長手方向に沿って開放された開放部を含み、電気を供給するための給電パターンが前記中空部を構成するいずれかの面の内側に長手方向に沿って配置されたカーテンレールと、
前記給電パターンと接触する電極と、当該電極を通して電気を供給されて正回転または逆回転する電動モータと、カーテンを吊るすための吊り部とを有し、前記電動モータによって駆動されて動く可動体と、
前記給電パターンに電気を供給する電源と、
前記可動体の動きを制御するための無線信号を送信する無線信号送信装置と、
前記無線信号送信装置によって送信された無線信号を受信する無線信号受信回路を含み、当該無線信号受信回路によって受信された無線信号に応じて前記電源によって前記給電パターンに供給される電気を制御することにより、前記可動体の動きを制御し、前記カーテンレールの筐体内に配置された制御部と、
を備え、
前記可動体が前記カーテンレールの中空部に配置されているとき、前記吊り部が前記開放部から突き出す、
ことを特徴とする電動式カーテン開閉装置。
【請求項2】
前記給電パターンが、
長手方向に沿って延びており、電気を通す導電体を含む第1の導電部と第2の導電部、および当該第1の導電部と当該第2の導電部に挟まれており、電気を通さない絶縁体を含む第1の絶縁部を有する第1の給電パターンと、
長手方向に沿って延びており、電気を通す導電体を含む第3の導電部と第4の導電部、および当該第3の導電部と当該第4の導電部に挟まれており、電気を通さない絶縁体を含む第2の絶縁部を有する第2の給電パターンと、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動式カーテン開閉装置。
【請求項3】
両開きカーテン用のカーテン開閉装置であって、
前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間に第1の電圧を印加する第1の電源と、
前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に第2の電圧を印加する第2の電源と、
を備え、
1台の前記可動体が前記第1の電源から供給される電気で動き、
もう1台の前記可動体が前記第2の電源から供給される電気で動く、
ことを特徴とする請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置。
【請求項4】
片開きカーテン用のカーテン開閉装置であって、
前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間、および前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に同一の電圧を印加する電源を備え、
1台の前記可動体が前記電源から供給される電気で動く、
ことを特徴とする請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置。
【請求項5】
一方のカーテンと他方のカーテンで構成される両開きカーテンを開閉するカーテン開閉方法であって、
請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間に第1の電圧を印加して1台の前記可動体を動かし、当該1台の可動体の吊り部に吊り下げられた一方のカーテンを開閉するステップと、
請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に第2の電圧を印加してもう1台の前記可動体を動かし、当該もう1台の可動体の吊り部に吊り下げられた他方のカーテンを開閉するステップと、
を備えることを特徴とするカーテン開閉方法。
【請求項6】
1枚のカーテンで構成される片開きカーテンを開閉するカーテン開閉方法であって、
請求項2に記載の電動式カーテン開閉装置における前記第1の給電パターンの第1の導電部と前記第2の給電パターンの第3の導電部の間、および前記第1の給電パターンの第2の導電部と前記第2の給電パターンの第4の導電部の間に同一の電圧を印加して1台の前記可動体を動かし、当該可動体の吊り部に吊り下げられたカーテンを開閉するステップ、
を備えることを特徴とするカーテン開閉方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−45372(P2012−45372A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124034(P2011−124034)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【分割の表示】特願2010−550982(P2010−550982)の分割
【原出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(511002571)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【分割の表示】特願2010−550982(P2010−550982)の分割
【原出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(511002571)
【Fターム(参考)】
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