説明

電動式レッグサポート装置

【課題】レッグサポートをシートクッションとの接触干渉なく回動。
【解決手段】 レッグサポート13と、回動機構15とを備えてなる電動式レッグサポート装置11であって、レッグサポート13は、スライドフレーム17とこれを覆うクッション体16とを有し、回動機構15は、電動モーター19と、電動モーター19により回転運動を行うシャフト軸33と、この回転運動を直線運動に変換して前後移動する前後移動手段(ナット部材36及び係合部材37)と、この前後移動手段により第1の先端部回動軸線上に回動可能に設けられたベースフレーム27とを有し、スライドフレーム17が、第1の先端部回動軸線よりも前記レッグサポート側に位置する第2の先端部回動軸線上に回動可能に設けられると共に、ベースフレーム27にスライド可能に係合している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートクッションの前部に取り付けられる足載せ台としてのレッグサポート装置に関し、特に収納位置から足載せ位置までの移動を電動式にしたレッグサポート装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シートクッションの前部に取り付けられる足載せ台としてのレッグサポートは、着座者の快適性を維持するために所望されているものである。特に車両等のシートクッションは、狭い空間に設けられるため、レッグサポートは収納可能なものが要求される。
【0003】
レッグサポートの収納動作は一般に、足載せ位置と収納位置とを電動により回動するものであり、その使い勝手を向上させるべく各種のレッグサポート装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平09−206157号公報
【0004】
上記特許文献1に記載の足載せ台構造は、足載せ台が収納位置から足載せ位置に回動の際に前方に移動するものであり、これにより足載せ台の回動によって生じるシートクッションとの干渉を回避すると共に、足載せ台をシートクッションの前方に張り出すことにより足載部を確保し、快適性の向上を図るものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記特許文献1に記載の足載せ台構造は、収納位置と足載せ位置との回動動作において足載せ台の前後移動を6本のリンクを使用する複雑なリンク機構を使用し、これらの機構をクッション下に収納している。そのため装置のコストが多大になるばかりでなく、クッション下に他の装置がある場合には、各種機構のレイアウトが困難になってしまう。
【0006】
本発明は、足載せ台であるレッグサポートをシートクッションとの干渉を生ずることなく回動させ、また足載せ位置の角度調整が可能であり、かつ装置構成が簡便である電動式レッグサポート装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本願発明が提案するのは、シートクッションの前部に取り付けられる足載せ台としてのレッグサポートと、該レッグサポートを収納位置から足載せ位置との間で回動させる回動機構とを備えてなる電動式レッグサポート装置であって、前記レッグサポートは、レッグサポートのフレーム部分であるフレーム部材と、該フレーム部材を覆うクッション体とを有し、前記回動機構は、正逆の回転を行う電動モーターと、該電動モーターに接続されて正逆の回転運動を行う回転軸体と、該回転軸体の回転運動を直線運動に変換して前後移動する前後移動手段と、該前後移動手段に係合して前記前後移動により回動可能となるように前記シートクッションの先端部に位置する第1の先端部回動軸線上に回動可能に設けられたベースフレームとを有し、前記フレーム部材が、前記第1の先端部回動軸線よりも前記レッグサポート側に位置する前記シートクッションの先端部に位置する第2の先端部回動軸線上に回動可能に設けられると共に、前記ベースフレームの回動により前記フレーム部材が回動可能となるように前記ベースフレームの両側部が前記フレーム部材にスライド可能に係合していることを特徴とする電動式レッグサポート装置である。
【0008】
上記構成によれば、回転軸体の回転により前後移動手段が前後移動し、これにともないベースフレームが第1の先端部回動軸線を回動軸として回動する。そしてベースフレームの回動により、ベースフレームとスライド可能に係合しているフレーム部材が第2の先端部回動軸線を回動軸として回動することができる。
【0009】
すなわち第2の先端部回動軸線は、第1の先端部回動軸線よりもレッグサポート側に位置しているため回動軸が異なっているが、前記ベースフレームの回動に伴う前記フレーム部材の回動が可能となるように、前記ベースフレームの両側部が前記フレーム部材にスライド可能に係合している。これによりレッグサポートが収納位置から足載せ位置に回動するときは、フレーム部材が第2の先端部回動軸線を回動軸として回動することができる。すなわちレッグサポートは第1の先端部回動軸線よりもレッグサポート側に位置する第2の先端部回動軸線を回動中心にして回動するので、レッグサポートとシートクッションとの接触干渉を防止することができる。このように回動軸が異なるもの同士をスライド可能に係合することで、別途複雑なリンク機構等を設けることなく双方の回動を可能にし、これによりレッグサポートとシートクッションとの接触干渉を防ぐことを可能としたものである。
【0010】
また前記ベースフレームは、前記第1の先端部回動軸線上に、少なくとも左右一対の接続部材を介して回動可能に設けられていることが好ましい。回動機構の電動モーターの駆動力とレッグサポートの重量等を考慮して、レッグサポートの回動が円滑に行われるようにするものである。したがって電動モーターの駆動力とレッグサポートの重量等によっては、さらに別の接続部材を追加して回動可能にしてもよい。なおベースフレームを回動可能にする接続部材はすべて第1の先端部回動軸線上において回動可能にすることが望ましいが、ベースフレームの回動に支障がなければ追加した接続部材が第1の先端部回動軸線上から若干ずれてもよい。
【0011】
記前後移動手段は、前記回転軸体に螺着されたナット部材と、一端が該ナット部材に固着され他端が前記ベースフレームに係合する係合部材とを有してなり、該ナット部材により前記回転軸体の回転運動を直線運動に変換して前後移動することが好ましい。簡単な装置構成によってレッグサポートを回動するためである。
【0012】
また前記ベースフレームの両側部は、前記フレーム部材の両側部に設けた長穴部にピン部材によりスライド可能に係合してなることが好ましい。簡便な構成によるスライド構造としたものである。
【0013】
さらにまた前記ベースフレームの両側部外側は、前記フレーム部材の両側部内側とスライダーを介してスライド可能に係合してなることとすることも可能である。スライダーを間に噛ました構造とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明のレッグサポート装置によれば、足載せ台であるレッグサポートをシートクッションとの干渉を生ずることなく収納位置から足載せ位置まで回動させることができる。
【0015】
また足載せ位置の角度調製も容易であり、さらに装置構成が簡便になり複雑なスライド機構を不要にできるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明に係るレッグサポート装置の正面斜視図、図1(b)は同じくレッグサポート装置の背面斜視図、図2は同じくレッグサポート装置の分解斜視図、図3はレッグサポート装置の動作の段階を示す図で、(a)は収納状態の位置、(b)は回動動作の途中の状態位置、(c)は足載せ状態の位置、をそれぞれ示す断面図、図4はレッグサポート装置の動作とリンクとの関係を示す断面説明図である。
【0017】
図1(a)の正面斜視図、図1(b)の背面斜視図に示すように、本発明に係るレッグサポート装置11は、シートクッション12の前端に上下方向に回動する足載せ台としてのレッグサポート13と、レッグサポート13を上下方向に回動させる回動機構15とを備えてなるものである。
【0018】
レッグサポート13は、足載せ台としての機能を果たすクッション体16と、このクッション体16の内部に位置して上下回動するフレーム部材としてのスライドフレーム17とを有してなるものである。
【0019】
クッション体16は足載せ台として直接足を載置するため、所定の弾力性を有する材質から構成されるものであり、通常複数の材質の積層体となっている。
【0020】
スライドフレーム17は略長方形状の枠体18からなるものであり、この枠体18によりクッション体16を支えている。枠体18の左右側部にはそれぞれ長手方向にスライド溝としての長穴部21(21a、21b)が設けられている。これは後述するようにベースフレーム27に対してスライド可能に接続するためのものである。また枠体18の先端側の左右両端にリンク部材22(22a、22b)の一端が回動可能に取付けられている。このリンク部材22(22a、22b)の他端はシートクッションフレーム24の先端の左右にそれぞれ設けた板状の取付部材23(23a、23b)の回動中心点25a、25bに回動可能に取り付けられている。この回動中心点25a、25bは第2の先端部回動軸線上に位置するものである。
【0021】
また図3に示すようにシートクッションの前端下部には、レッグサポート装置11の駆動源である電動モーター19と取付板部材30、電動モーター31の回転により正逆の回転を行う回転軸体であるシャフト軸33が設けられている。取付板部材30は、車体フレーム39(図中斜線で示す)の上部に位置するシートクッションフレーム24(図1(a)参照)に取付けられており、電動モーター31は取付板部材30に設けた取付具40に枢設されている。
【0022】
図2の分解斜視図に示すように、スライドフレーム17の下部には、スライドフレーム17に対して回動の動作をおこさせるベースフレーム27が設けられている。ベースフレーム27は、左右に折返し部を有する横長の板状部材であり、この左右の折返し部がピン部材29(29a、29b)によりスライドフレーム17の長穴部21(21a、21b)に内側からスライド可能に取付けられている。
【0023】
またベースフレーム27の上面中心位置にはスライダー20が取り付けられて、ベースフレーム27とスライドフレーム17との間にスライダー20がかまされた状態になり、スライドフレーム17のスライド動作を規制するようになっている。
【0024】
ベースフレーム27の板状部分の下部には左右一対の接続部材であるリンク部材28(28a、28b)の一端が取り付けられており、リンク部材28(28a、28b)の他端はシートクッションフレーム24の先端の左右にそれぞれ設けた板状の取付部材31(31a、31b)上の回動中心点32a、32bに回動可能に取り付けられている。この回動中心点25a、25bは第1の先端部回動軸線上に位置するものである。
【0025】
ベースフレーム27の左右の折返し部は、さらにその外側をリンク部材35(35a、35b)の一端がピン部材により回動可能に取り付けられており、このリンク部材35(35a、35b)の他端は、シートクッションフレーム24の先端両側にそれぞれ設けた取付部材34(34a、34b)上の回動中心点40a、40bに回動可能に取り付けられている。この回動中心点40a、40bは第1の先端部回動軸線上にはないが、第1の先端部回動軸線に近接して位置するものであり、ベースフレーム27の回動に支障はない。
【0026】
ここでベースフレーム27に取付けられるリンク部材は、リンク部材28(28a、28b)及びリンク部材35(35a、35b)の合計4本である。これらの他端がシートクッションフレーム24の先端の左右にそれぞれ設けた取付部材31(31a、31b)上の回動中心点32a、32b、及び取付部材34(34a、34b)上の回動中心点40a、40bに回動可能に取付けられている。回動中心点32a、32bは回動中心点40a、40bは第1の先端部回動軸線上にあり、回動中心点40a、40bは第1の先端部回動軸線に近接した位置におかれている。また上記した第2の先端部回動軸線に比べて、第1の回動軸線は、シートクッション側に位置している。すなわちベースフレームの回動中心である第1の先端部回動軸線は、上記したスライドフレーム17の回動中心である第2の先端部回動軸線よりもシートクッション12及びシートクッションフレーム24側に位置している。
【0027】
ベースフレーム27は、ナット部材36に固着された係合部材37に取り付けられている。そのためシャフト軸33に羅合されたナット部材36の前後移動により、ベースフレーム27は上下回動するようになっている。
【0028】
次に本発明に係るレッグサポート装置11の動作について図3(a)〜(c)を参照して説明する。
【0029】
図3(a)はレッグサポート13が収納状態にあるときの縦断面を示す図で、レッグサポート13はシートクッション12の前側下部に垂下された状態になっている。なお図中レッグサポート13のクッション体16は鎖線で表示してある。
【0030】
図3(a)の収納状態においてレッグサポート装置11の作動スイッチ(図示せず)を操作して作動させると、図3(b)に示すように回動機構15によりレッグサポート13が回動し始める。すなわち作動スイッチを入れて電動モーター19が回転を始めると、ギヤユニットを介して接続されたシャフト軸33も回転を始める。そしてシャフト軸33に螺合しているナット部材36は、電動モーター19側から離れる向きにシャフト軸33に螺合した状態で移動する。
【0031】
ここで図2を併せて参照すると、移動するナット部材36に固着された係合部材37は、ベースフレーム27を押し上げるので、リンク部材28(28a、28b)により、ベースフレーム27はシートクッションフレーム24の先端の左右にそれぞれ設けた取付部材31(31a、31b)の回動中心点32a、32bを中心に回動する。すなわち第1の先端部回動軸線を回動軸にして回動することになる。なおリンク部材35(35a、35b)は回動中心点40a、40bを中心に回動するが、回動中心点40a、40bは回動中心点32a、32bに近接しているのでベースフレーム27の回動に支障はない。
【0032】
そしてスライドフレーム17の側部にある長穴部21(21a、21b)に、ベースフレーム27の左右折返し部がピン部材29(29a、29b)で取り付けられているので、上記したベースフレーム27の上部への回動によってスライドフレーム17も上部へ回動することになる。
【0033】
スライドフレーム17は、上記したように第2の先端部回動軸線上にある回動中心点25a、25bに回動可能に取り付けられている。この第2の先端部回動軸線は第1の先端部回動軸線よりもシートクッション12及びシートクッションフレーム24から離れた位置にあり、かつよりレッグサポート側に位置するが、スライドフレーム17は、ベースフレーム27に対して長穴部21(21a、21b)においてスライドすることでその回動を可能としている。その結果、図3(c)に示すようにスライドフレーム17はベースフレーム27に対してより前方、すなわちシートクッション12及びシートクッションフレーム24から離れるように回動することが可能となり、レッグサポート13とシートクッション12との接触干渉を避けることができるのである。
【0034】
レッグサポート13は略水平状態になったときは回動を停止するように設定されており、さらにまた回動の途中でも任意の回動角度位置でスイッチ操作より停止できるようになっている。
【0035】
また図4に示すように、所望の角度位置で停止して使用されたレッグサポート13の使用を中止して収納するときは、図示しないスイッチの操作によって収納位置にもどすことができる。スイッチ操作によって電動モーター19の回転を逆にすることでナット部材36が電動モーター19側に移動することになり、ナット部材36に固着された係合部材37はベースフレーム27を収納位置に回動させ、さらにスライドフレーム17も収納状態に回動されることになる。
【0036】
収納状態は、レッグサポート13がシートクッション12の下部の壁面に当接、垂下した状態になったときである。
【0037】
このように本発明のレッグサポート装置11は、図4に示すようにレッグサポート13のフレーム部材であるスライドフレーム17と、回動動作をスライドフレーム17に与えるベースフレーム27とがスライド可能に取り付けれられている。そしてさらにスライドフレーム17の回動軸である第2の先端部回動軸線がベースフレーム27の回動軸である第1の先端部回動軸線よりもさらにレッグサポート側に位置するようになっているので、回動したときにスライドフレーム17はベースフレーム27に対して前方に向けてスライド移動するようになる。すなわち簡便な装置構成によって、レッグサポートの回動によるシートクッションとの接触干渉を防止することが可能となったものである。
(第2の実施形態)
次に本発明に係るレッグサポート装置の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図5(a)はレッグサポート装置の第2の実施形態の正面斜視図、図5(b)はスライド動作を説明する一部拡大平面図、図6(a)は回動機構の一部断面概略図、図6(b)はレッグサポート装置の動作説明図である。なお図面中第1の実施形態と同一名称であるものは同一番号を付してある。また説明は第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0038】
図5(a)に示すように、本実施形態の特徴の一つは、電動モーター31、回転軸体としてのシャフト軸33が、シートクッション12の下部に収納されていて、シャフト軸33に螺合されたナット部材36に固着された係合部材41が、リンク部材28(28a、28b)に取り付けられていることである。そしてリンク部材28(28a、28b)の
うち、回動中心点32a、32bからみて一方がベースフレーム27に、他方が係合部材42に取り付けられている。係合部材42はリンク部材28aと28bとの間に位置して回動可能に取り付けられている。
【0039】
これによりナット部材36の前後移動によって、リンク部材28(28a、28b)が回動中心点32a、32bを回動中心にして回動するようになっている。
【0040】
またさらなる本実施形態の特徴は、図5(b)に示すようにベースフレーム27とスライドフレーム17のスライド動作がスライダー43を介して行われていることである。スライダー43は、ベースフレーム27の外側側部と、スライドフレーム17の内側側部との間に係合した状態に置かれ、ベースフレーム27とスライドフレーム17とのスライド動作を規制するようになっている。このため実施形態1のように長穴部21(21a、21b)を設ける必要がない。なおスライダー43にはスライド動作を規制すべく、所定位置でスライド動作の停止をするためのストッパー(図示せず)が設けられている。
【0041】
次に図6を参照して第2の実施形態の動作を説明する。
【0042】
図6(a)に示すように、レッグサポート13が収納状態にあるときは、係合部材42とベースフレーム27とは、収納時接続位置45で接続している。電動モーター19の回転によりシャフト軸33が回転すると、ナット部材36がレッグサポート13に前進移動する。ナット部材36に固着されている係合部材42によりリンク部材28(28a、28b)が回動中心点32a、32bを回動中心にして回動することで、ベースフレーム27はレッグサポート13の足載せ位置まで回動する。このとき係合部材42とベースフレーム27とは、足載せ時接続位置46で接続している。
このときリンク部材28(28a、28b)の回動に伴い、リンク部材35(35a、35b)も回動中心点40a、40bを回動中心にして回動する。なお回動中心点40a、40bは、第1の先端部回動軸線上にはないが近接した位置にあるので、ベースフレーム27の回動に支障はないようになっている。
【0043】
さらにベースフレーム27の回動にともない、スライドフレーム17も足載せ位置まで回動するが、リンク部材22(22a、22b)の回動中心点25a、25bを回動中心にして回動する。回動中心点25a、25bは第2の先端部回動軸線上にある。
【0044】
そして第2の先端部回動軸線がベースフレーム27の回動軸である第1の先端部回動軸線よりもさらにレッグサポート側に位置するようになっているので、回動したときにスライドフレーム17はベースフレーム27に対して前方に向けてスライド移動するようになることは第1の実施形態と同様であり、これによりレッグサポート13がシートクッション12と接触干渉しないようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】(a)は本発明に係るレッグサポート装置の正面斜視図、(b)は同じくレッグサポート装置の背面斜視図。
【図2】同じくレッグサポート装置の分解斜視図。
【図3】レッグサポート装置の動作の段階を示す図で、(a)は収納状態の位置、(b)は回動動作の途中の状態位置、(c)は足載せ状態の位置、をそれぞれ示す断面図。
【図4】レッグサポート装置の動作とリンクとの関係を示す断面説明図。
【図5】本発明に係るレッグサポート装置の第2の実施形態を示す図で、(a)はレッグサポート装置の正面斜視図、(b)はレッグサポート装置のスライド動作を説明する一部拡大平面図。
【図6】図5に示すレッグサポート装置の第2の実施形態を示す図で、(a)は回動機構の一部断面概略図、(b)はレッグサポート装置の動作説明図。
【符号の説明】
【0046】
11 レッグサポート装置
12 シートクッション
13 レッグサポート
15 回動機構
16 クッション体
17 スライドフレーム(フレーム部材)
18 枠体
19 電動モーター
25a、25b 回動中心点(第2の先端回動軸線)
27 ベースフレーム
32a、32b、40a、40b 先端回動中心点(第1の先端回動軸線)
33 シャフト軸
36 ナット部材
37、42 係合部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートクッションの前部に取り付けられる足載せ台としてのレッグサポートと、該レッグサポートを収納位置から足載せ位置との間で回動させる回動機構とを備えてなる電動式レッグサポート装置であって、
前記レッグサポートは、レッグサポートのフレーム部分であるフレーム部材と、該フレーム部材を覆うクッション体とを有し、
前記回動機構は、正逆の回転を行う電動モーターと、該電動モーターに接続されて正逆の回転運動を行う回転軸体と、該回転軸体の回転運動を直線運動に変換して前後移動する前後移動手段と、
該前後移動手段に係合して前記前後移動により回動可能となるように前記シートクッションの先端部に位置する第1の先端部回動軸線上に回動可能に設けられたベースフレームとを有し、
前記フレーム部材が、前記第1の先端部回動軸線よりも前記レッグサポート側に位置する前記シートクッションの先端部に位置する第2の先端部回動軸線上に回動可能に設けられると共に、前記ベースフレームの回動により前記フレーム部材が回動可能となるように前記ベースフレームの両側部が前記フレーム部材にスライド可能に係合していることを特徴とする電動式レッグサポート装置。
【請求項2】
前記ベースフレームは、前記第1の先端部回動軸線上に、少なくとも左右一対の接続部材を介して回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動式レッグサポート装置。
【請求項3】
前記前後移動手段は、前記回転軸体に螺着されたナット部材と、一端が該ナット部材に固着され他端が前記ベースフレームに係合する係合部材とを有してなり、該ナット部材により前記回転軸体の回転運動を直線運動に変換して前後移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動式レッグサポート装置。
【請求項4】
前記ベースフレームの両側部は、前記フレーム部材の両側部に設けた長穴部にピン部材によりスライド可能に係合してなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電動式レッグサポート装置。
【請求項5】
前記ベースフレームの両側部外側は、前記フレーム部材の両側部内側とスライダーを介してスライド可能に係合してなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電動式レッグサポート装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−273572(P2009−273572A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−126153(P2008−126153)
【出願日】平成20年5月13日(2008.5.13)
【出願人】(000225887)難波プレス工業株式会社 (38)