電子チラシ制作装置、電子チラシ、電子チラシ閲覧装置および電子チラシシステム
【課題】商品ごとに既存のECサイトの商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシを短時間で正確に制作する。
【解決手段】電子チラシ制作装置2は、DTPアプリケーション21の機能によって、紙媒体用原稿データ31を作成する。紙媒体用原稿データ31には、商品ごとに商品識別オブジェクト41が配置される。電子チラシ制作装置2は、位置座標抽出ツール22の機能によって、紙媒体用原稿データ31に基づいて、チラシの紙面に配置された商品識別オブジェクト41の位置座標を抽出し、紙面データ32、位置座標リスト33を作成する。電子チラシ制作装置2は、電子チラシ作成ツール23の機能によって、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34に基づいて、電子チラシ35を作成する。電子チラシ35は、紙面データ36、参照リスト37、ECサイト情報反映プログラム38、チラシ閲覧プログラム39等を含む。
【解決手段】電子チラシ制作装置2は、DTPアプリケーション21の機能によって、紙媒体用原稿データ31を作成する。紙媒体用原稿データ31には、商品ごとに商品識別オブジェクト41が配置される。電子チラシ制作装置2は、位置座標抽出ツール22の機能によって、紙媒体用原稿データ31に基づいて、チラシの紙面に配置された商品識別オブジェクト41の位置座標を抽出し、紙面データ32、位置座標リスト33を作成する。電子チラシ制作装置2は、電子チラシ作成ツール23の機能によって、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34に基づいて、電子チラシ35を作成する。電子チラシ35は、紙面データ36、参照リスト37、ECサイト情報反映プログラム38、チラシ閲覧プログラム39等を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存のECサイトと連携する電子チラシを制作する電子チラシ制作装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
商品の広告、宣伝を印刷した印刷物であるチラシは、日々の特売情報、イベント情報などが掲載されており、顧客の購買意欲を促進する効果がある。
現在、このような紙媒体のチラシをスキャナで読み取り、画像データとしてPC(パーソナルコンピュータ)、デジタルテレビ、携帯電話、モバイル端末、通信機能搭載のゲーム機等で閲覧可能な電子チラシが実用化されている。電子チラシは、ビューアと呼ばれる閲覧アプリケーションによって閲覧する。一般的な電子チラシ用ビューアでは、画像の拡大縮小、スクロール機能などに加えて、画像の特定の位置をクリックすると別のWebサイトにリンクするリンク機能を有する。このようなリンク機能を活用し、電子チラシに掲載されている商品ごとに、ECサイトの商品購入ページへと誘導する試みがなされている。
【0003】
しかしながら、紙媒体のチラシをスキャンした画像データを原稿とする場合、前述の試みを実現するためには、商品ごとにリンク先を設定するという膨大な手作業が発生する。従って、現状では、商品ごとにECサイトの商品購入ページへ誘導できる電子チラシを作成するためには莫大な費用と時間がかかっている。
また、紙媒体のチラシをスキャナ入力するのではなく、チラシのDTP編集データに基づいてリンクを付加した電子チラシを制作する方法もあるが、リンクを付加する作業自体は同じであり、極めて煩雑な作業を行わなければならないことには変わりはない。
【0004】
前述の課題を解決するための従来技術としては、特許文献1〜3に記載された要素技術がある。特許文献1〜3に記載された技術は、チラシなどの広告印刷物の原稿データをPCによって編集するためのDTP(Desk Top Publishing)システムに係るものである。DTPシステムでは、通常、チラシに掲載する商品のデータ(商品名、価格、商品画像など)を管理し、管理されているデータを用いて広告印刷物のレイアウトを編集する。
【0005】
特許文献1では、DTPシステムによって編集された原稿データ(特許文献1では商品データ)から、紙面における構成部品(文字ボックス、画像など)の属性情報(文字ボックスであれば文字のフォント、スタイル、サイズ、カラーなど、画像であれば画像ファイルの拡張子、ファイル名、ファイル名の文字数など)に基づいて、位置情報(構成部品の領域が矩形であれば始点座標と終点座標)を取得する技術が記載されている。また、取得した位置情報の利用形態の一つとして、リンク情報を設定する技術が記載されている。
【0006】
特許文献2では、DTPシステムによって編集された原稿データ(特許文献2では印刷製版データ)から、必要な項目の情報を自動的に拾ってデータベースに登録可能なテキストデータファイルを生成する技術が記載されている。
【0007】
特許文献3の段落[0002]〜[0005]には、原稿データの紙面における文字Boxオブジェクトに対し、「非表示テキスト」を持たせて、一定の記述ルールを設けることにより、外部関数を呼び出す技術が記載されている。外部関数としては、現在の日付を文字列にして生成する関数が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−208706号公報
【特許文献2】特開2002−351895号公報
【特許文献3】特開2002−358300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1〜3の技術はあくまでも要素技術であり、既存のECサイトシステムと連携する電子チラシを制作、提供するという観点からは十分ではない。前述の通り、電子チラシは日々の特売情報、イベント情報などを掲載する性質上、制作時間が短い。一方で、リンクの設定漏れなどがあると、顧客をECサイトに誘導することができず、販売機会を損失することになる。従って、リンクの1つ1つが正しくリンク設定されているか検査する必要がある。少ない作業量でリンク設定ミスを減らす仕組みが望まれる。
また、単にリンクを設定するだけでは、ECサイトと連携しているとは言えず、十分な販促効果が出ない。例えば、ECサイトにおける顧客の購買行動などを電子チラシに反映する仕組みが望まれる。
【0010】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、商品ごとに既存のECサイトの商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシを短時間で正確に制作することができる電子チラシ制作装置等を提供することである。また、ECサイトと連携し、販促効果の高い電子チラシ等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を達成するために第1の発明は、DTP編集データと、取扱商品を識別する情報と商品購入ページのURLを対応付けたリンク情報リストと、から、チラシを表示するための画像データである紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、を含む電子チラシを制作する電子チラシ制作装置であって、前記DTP編集データを読み込み前記紙面データに変換する紙面データ変換手段と、取扱商品を一意に識別する商品識別情報を示す商品識別オブジェクトの検索条件を指定し、前記商品識別オブジェクトの紙面上の位置座標を抽出して位置座標リストを作成する位置座標リスト作成手段と、前記リンク情報リストと前記位置座標リストを参照して前記参照リストを作成する参照リスト作成手段と、を具備することを特徴とする電子チラシ制作装置である。第1の発明によって、取扱商品ごとに既存のECサイトの商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシを短時間で正確に制作することができる。
【0012】
第2の発明は、閲覧プログラムと、紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、を含んで構成され、ネットワーク通信手段を備えたコンピュータのモニタ画面上で閲覧される電子チラシであって、前記閲覧プログラムは、前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させるプログラムであることを特徴とする電子チラシである。第2の発明の電子チラシによって、ECサイトと連携し、高い販促効果を得ることができる。
【0013】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する当該電子チラシを閲覧しているユーザのショッピングカート情報を取得し、前記ショッピングカートに登録されている商品に対応する前記リンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示するものであることが望ましい。これによって、ユーザは電子チラシ上で既に購入した商品の一覧を確認することができるので、商品を購入するたびに電子チラシを繰り返し確認するようになり、高い販促効果を得られる。
【0014】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する価格変更の予約情報を取得し、前記リンクエリアの領域または周辺に、価格変更までの時間または価格変更済を示すオブジェクトを表示するものであることが望ましい。これによって、特価販売がいつ終わるのか、また既に終わってしまったのかをユーザに知らせることができ、ユーザが価格を勘違いして購入することを防ぐことができる。
【0015】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する商品の在庫情報を取得し、前記リンクエリアの領域または周辺に、商品の在庫数を示すオブジェクトを表示するものであることが望ましい。これによって、電子チラシにおいて一覧形式でユーザに在庫数を知らせることができるので、ユーザは残り少ない商品から商品購入ページを確認し、購入機会の喪失を防ぐことができる。
【0016】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、当該電子チラシを閲覧しているユーザを識別し、前記ユーザに応じた情報を前記ECサイトの管理サーバから取得することが望ましい。これによって、ユーザごとに適切な情報を電子チラシに反映することができる。
【0017】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、当該電子チラシを閲覧しているユーザが小売店販売担当者の場合には、前記ECサイトの管理サーバが保持する売上情報、在庫・発注状況情報、前年成績情報の少なくとも一つを、前記リンクエリアの領域または周辺に表示するものであることが望ましい。これによって、小売店販売担当者は、電子チラシの広告効果を電子チラシ上で直接確認することができる。
【0018】
第3の発明は、紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、から構成される電子チラシを閲覧する電子チラシ閲覧装置であって、ネットワーク通信手段と、表示手段と、チラシ閲覧手段と、を備え、前記チラシ閲覧手段は、前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させることを特徴とする電子チラシ閲覧装置である。第3の発明の電子チラシ閲覧装置によって、ECサイトと連携し、高い販促効果を得ることができる。
【0019】
前記第3の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する当該電子チラシを閲覧しているユーザのショッピングカート情報を取得し、前記ショッピングカートに登録されている商品に対応する前記リンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示するものであることが望ましい。これによって、ユーザは電子チラシ上で既に購入した商品の一覧を確認することができるので、商品を購入するたびに電子チラシを繰り返し確認するようになり、高い販促効果を得られる。
【0020】
第4の発明は、紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、から構成される電子チラシを閲覧可能な端末と、前記電子チラシを配信する電子チラシ配信サーバと、ECサイトを管理するECサイト管理サーバとがネットワークを介して接続される電子チラシシステムであって、前記電子チラシ配信サーバは、前記電子チラシを前記端末に配信する配信手段、を具備し、前記ECサイト管理サーバは、前記端末からの要求に従って、自らが保持する情報を前記端末に送信する送信手段、を具備し、前記端末は、前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させるチラシ閲覧手段、を具備することを特徴とする電子チラシシステムである。第4の発明の電子チラシシステムによって、ECサイトと連携し、高い販促効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明により、商品ごとに既存のECサイトの商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシを短時間で正確に制作することができる電子チラシ制作装置等を提供することができる。また、ECサイトと連携し、販促効果の高い電子チラシ等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】電子チラシシステム1の概要図
【図2】コンピュータのハードウエア構成図
【図3】電子チラシ制作装置2の機能ブロック図
【図4】電子チラシ制作処理のフローチャート
【図5】紙面データ32の一部を切り出した画像例
【図6】商品識別オブジェクト41の位置座標を説明する図
【図7】位置座標抽出ツール22の検索条件入力画面例
【図8】位置座標リスト33の一例
【図9】リンク情報リスト34の一例
【図10】電子チラシ作成ツール23の設定画面例
【図11】参照リスト37の一例
【図12】電子チラシ作成ツール23の確認画面例
【図13】チラシ閲覧プログラム39のフローチャート
【図14】ECサイト情報反映プログラム38のフローチャート
【図15】登録済を示すオブジェクト203を示す画像例
【図16】電子チラシ閲覧処理の一例を示すフローチャート
【図17】電子チラシ35とECサイトの連動を説明する図
【図18】価格変更までの時間を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例
【図19】価格変更済を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例
【図20】商品の在庫数を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
最初に、図1、図2を参照して本発明の実施形態に係るハードウエア構成について説明する。
【0024】
図1は、電子チラシシステム1の概要図である。図1に示すように、電子チラシシステム1は、電子チラシ制作装置2、電子チラシ配信サーバ3、ECサイト管理サーバ4、端末5が、必要に応じてネットワークを介して接続されることにより構成されている。
【0025】
電子チラシ制作装置2は、電子チラシを制作するコンピュータである。電子チラシ制作装置2は、DTPアプリケーションプログラム、電子チラシオーサリングアプリケーションプログラム、本発明の実施形態に特有の機能を実現するプログラム等がインストールされ、後述する処理を実行する。
【0026】
電子チラシ配信サーバ3は、電子チラシを配信するコンピュータである。電子チラシ配信サーバ3は、端末5のウェブブラウザ、または電子チラシ閲覧ビューアにて指定された、自らが保持する電子チラシを端末5に送信する。
【0027】
ECサイト管理サーバ4は、EC(Electronic Commerce:電子商取引)サイトを管理するコンピュータである。ECサイトは、商品やサービスをインターネット上で販売しているサイトである。本発明の実施の形態では、ECサイトとは、複数の商店主のページを一つのサイトにまとめた電子商店街(「ネット商店街」、「オンラインモール」などとも言う。)も含むものである。ECサイト管理サーバ4は、商品ごとに商品購入ページを保持し、ショッピングカート(「買い物かご」とも言う。)を利用して顧客との決済を行う。商品購入ページにおいて購入ボタンが押下されると、対象の商品がショッピングカートに登録される。ショッピングカートに登録された商品は、纏めて決済することができる。
【0028】
端末5は、電子チラシを閲覧するコンピュータである。端末5には、電子チラシ閲覧ビューア等がインストールされ、後述する処理を実行する。端末5は、汎用的なコンピュータに代えて、デジタルテレビ、携帯電話、モバイル端末、通信機能搭載のゲーム機などで実現することもできる。
【0029】
図2は、コンピュータのハードウエア構成図である。尚、図2のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。図2に示すように、コンピュータは、制御部11、記憶部12、メディア入出力部13、通信制御部14、入力部15、表示部16、周辺機器I/F部17等が、バス18を介して接続される。
【0030】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUは、記憶部12、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各装置を駆動制御し、コンピュータが行う処理を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部12、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0031】
記憶部12は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述する処理をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部11により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
【0032】
メディア入出力部13(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク6間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク6を介して、他のコンピュータ間との通信制御を行う。
【0033】
入力部15は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
入力部15を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部16は、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
【0034】
周辺機器I/F(インタフェース)部17は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部17を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部17は、USBやIEEE1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス18は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0035】
次に、図3、図4を参照しながら、電子チラシ制作装置2の機能について説明する。図3は、電子チラシ制作装置2の機能ブロック図である。
【0036】
電子チラシ制作装置2は、DTPアプリケーション21、位置座標抽出ツール22、電子チラシ作成ツール23等のプログラムがインストールされる。尚、図示はしていないが、電子チラシ制作装置2は、電子チラシオーサリングアプリケーションプログラムもインストールされる。電子チラシオーサリングアプリケーションプログラムの機能は、電子チラシ作成ツール23の実行時に利用される。また、図示はしていないが、電子チラシ制作装置2は、制作した電子チラシ35の動作確認するため、電子チラシ閲覧ビューアのプログラムがインストールされても良い。
尚、電子チラシ制作装置2は、複数のコンピュータで構成されても良い。例えば、DTPアプリケーション21、位置座標抽出ツール22のプログラムがインストールされたコンピュータと、電子チラシオーサリングアプリケーションプログラム、電子チラシ作成ツール23、電子チラシ閲覧ビューアのプログラムがインストールされたコンピュータによって構成されても良い。
【0037】
DTPアプリケーション21は、紙媒体のチラシの文字組版、イラスト作成、レイアウトなどの作業を行うための機能を提供する。DTPアプリケーション21の機能によって、電子チラシ制作装置2の制御部11は、DTP編集データである紙媒体用原稿データ31を作成し、記憶部12に記憶する。紙媒体用原稿データ31には、文字、図形、画像などがオブジェクトとして配置されている。
【0038】
図4は、紙媒体用原稿データ31の一部を切り出した画像例である。図4は、説明に必要な部分のみを切り出した画像であり、紙面全体としては、数十〜数百個の商品が、商品ごとに異なるレイアウトで掲載される。
図4には、例えば、商品「黒毛和牛はらみ100g」に対して、商品名や価格の文字列を含む図形(枠線なし、背景の塗りつぶしなしのテキストフレーム)、商品の画像に加えて、商品識別オブジェクト41である「5A0123」(申込番号)の文字列を含む図形が配置されている。申込番号は、商品を一意に識別する商品識別情報である。紙媒体用原稿データ31には、商品ごとに商品識別オブジェクト41が配置される。
これらのオブジェクトは、重ねて配置することができる。例えば2つのオブジェクトを重ねて配置する場合、どちらのオブジェクトを前面に表示するかを指定する。図4の例では、商品の画像を背面とし、商品の画像に重ねて、商品名や価格のテキストフレーム、商品識別オブジェクト41が配置されている。
【0039】
位置座標抽出ツール22は、紙媒体用原稿データ31に基づいて、チラシの紙面に配置された商品識別オブジェクト41の位置座標を抽出するための機能を提供する。また、位置座標抽出ツール22は、ウエブに掲載するための紙面全体の画像データ(例えば、JPEG形式の画像データ)である紙面データ32を書き出すための機能を提供する。位置座標抽出ツール22の機能によって、電子チラシ制作装置2の制御部11は、紙面データ32、位置座標リスト33を作成し、記憶部12に記憶する。
【0040】
電子チラシ作成ツール23は、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34に基づいて、電子チラシ35を作成するための機能を提供する。電子チラシ作成ツール23の機能によって、電子チラシ制作装置2の制御部11は、電子チラシ35を作成し、記憶部12に記憶する。電子チラシ35は、紙面データ36、参照リスト37、ECサイト情報反映プログラム38、チラシ閲覧プログラム39(電子チラシ閲覧ビューアのプログラム)等を含むものである。
【0041】
次に、図5〜図12を参照しながら、電子チラシ制作処理について説明する。以下では、図5を説明する中で、必要に応じて図6〜図12を参照する。
図5は、電子チラシ制作処理のフローチャートである。電子チラシ制作処理は、電子チラシ制作装置2が実行する。
【0042】
図5に示すように、電子チラシ制作装置2の制御部11は、DTPアプリケーション21の機能によって、紙媒体用原稿データ31を作成する(S101)。電子チラシ制作装置2の制御部11は、入力部15を介したユーザからの指示に従って、商品ごとに商品識別オブジェクト41を配置する。商品識別オブジェクト41は、商品の画像などに重ねて配置することが可能である。但し、商品識別オブジェクト41にはリンクが設定されるので、商品識別オブジェクト41同士を重ねて配置することは好ましくない。
【0043】
次に、電子チラシ制作装置2の制御部11は、位置座標抽出ツール22の機能によって、位置座標リスト33を作成する(S102)。電子チラシ制作装置2の制御部11は、位置座標抽出ツール22の検索条件入力画面を表示部16に表示し、入力部15を介して入力されたデータに基づいて位置座標リスト33を作成する。
【0044】
図6は、商品識別オブジェクト41の位置座標を説明する図である。図6に示す商品識別オブジェクト41は、「5A0123」の文字列を含むテキストフレームである。この場合、商品識別オブジェクト41の位置座標は、テキストフレームの左上座標(x1、y1)と右下座標(x2、y2)によって決まる。この2点の座標によってリンクを設定する矩形領域が定義される。複数のオブジェクトをグループ化した場合は、グループ化した複数のオブジェクト全体に対応した矩形領域が定義される。
【0045】
紙媒体用原稿データ31には、テキストフレームに含まれる文字列、テキストフレームの位置座標等が含まれている。また、紙媒体用原稿データ31には、文字列の文字スタイル、フォント、文字色、フォントサイズなども含まれている。
本発明の実施の形態では、ユーザは、商品識別オブジェクト41の文字列に使用する文字スタイル、フォント、文字色、フォントサイズのいずれか、または複数を商品識別オブジェクト41の文字属性として統一する。また、ユーザは、他のオブジェクトには商品識別オブジェクト41の文字属性を使用せずに紙面をデザインする。
そして、電子チラシ制作装置2の制御部11は、文字スタイル、フォント、文字色、フォントサイズなどを検索条件として、紙媒体用原稿データ31から商品識別オブジェクト41のテキストフレーム(申込番号の文字列を含むテキストフレーム)を検索する。
これによって、電子チラシ制作装置2の制御部11は、紙面に含まれる全ての商品識別オブジェクト41の位置座標を過不足なく取得することができる。また、ユーザは、作成したテキストフレームが商品識別オブジェクト41かどうかを入力する必要はなく、従来通りのレイアウト作業を行えば良い。尚、同じ意味を持つオブジェクトの文字属性を統一することは、通常行われていることであり、ユーザにとって特別な作業ではない。
また、商品識別オブジェクト41は、例えば、「5A0123」の文字列を含むテキストフレームと、「申込番号」の文字列を含むテキストフレームがグループ化された図形であっても良い。この場合、「申込番号」の文字列を検索条件とすることができる。
【0046】
図7は、位置座標抽出ツール22の検索条件入力画面例である。図7に示す検索条件入力画面は、商品識別オブジェクト41のテキストフレームを検索するための検索条件を入力する画面である。検索条件としては、図7に示す検索文字スタイル51、検索フォント52、検索文字色53、検索フォントサイズ54の中で1つ、または複数の条件を指定することができる。尚、当然ながら、検索条件はこれらに限定されるものではない。
図7に示す例では、検索フォント52に「DNPゴシック」が指定されている。この状態で、ユーザが入力部15を介して検索ボタン55を押下すると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、紙媒体用原稿データ31から検索フォント52が「DNPゴシック」の文字列を含むテキストフレームを検索する。次に、電子チラシ制作装置2の制御部11は、検索したテキストフレームの文字列、位置座標を取得し、それらを対応付けて1レコードとし、位置座標リスト33に書き出す。電子チラシ制作装置2の制御部11は、検索した全てのテキストフレームに対して、文字列と位置座標の書き出しを行う。
ユーザが入力部15を介してキャンセルボタン56を押下すると、位置座標抽出処理を終了する。
【0047】
図8は、位置座標リスト33の一例である。位置座標リスト33は、申込番号61、左上X座標62、左上Y座標63、右下X座標64、右下Y座標65を含む。図8に示す例では、例えば、申込番号61が「5A0123」のデータは、左上X座標62が「49」、左上Y座標63が「111」、右下X座標64が「92」、右下Y座標65が「81」である。座標数字の単位はチラシ紙面イメージの1ピクセルである。
【0048】
図5の説明に戻ると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、位置座標抽出ツール22の機能によって、紙面データ32を作成する(S103)。紙面データ32は紙媒体用原稿データ31の紙面全体の画像データであり、端末5の表示部16に表示されたときに見易いように、サイズ、解像度などが変更されたものである。S103で作成された紙面データ32では、商品識別オブジェクト41も画像データに変換されている。
【0049】
次に、電子チラシ制作装置2の制御部11は、リンク情報リスト34を入力する(S104)。リンク情報リスト34は、例えば、ECサイト管理サーバ4からネットワーク6を介して受信するようにしても良いし、メディア入出力部13を介してメディアから入力しても良い。
【0050】
図9は、リンク情報リスト34の一例である。リンク情報リスト34は、申込番号71、商品購入ページのURL72を含む。図9に示す例では、例えば、申込番号71が「5A0123」のデータは、商品購入ページのURL72が「http://www.xxx.co.jp/5A0123.html」である。
【0051】
図5の説明に戻ると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、参照リスト37を作成する(S105)。電子チラシ制作装置2の制御部11は、電子チラシ作成ツールの設定画面を表示部16に表示し、入力部15を介して入力されたデータに基づいて参照リスト37を作成する。参照リスト37は、電子チラシ閲覧ビューアによって紙面データ36が表示されるときに参照される。
【0052】
図10は、電子チラシ作成ツール23の設定画面例である。図10に示す設定画面は、ページごとに、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34の保存されているディレクトリを指定するための画面である。図10に示す通り、設定画面は、紙面の追加ボタン91、紙面の削除ボタン92、紙面タブ93、紙面データのディレクトリ指定領域94、位置座標リストのディレクトリ指定領域95、リンク情報リストのディレクトリ指定領域96、OKボタン97、キャンセルボタン98を含む。
【0053】
紙面の追加ボタン91は、紙面タブ93の追加を指示するためのボタンである。紙面の削除ボタン92は、紙面タブ93の削除を指示するためのボタンである。紙面タブ93は、電子チラシの1枚の紙面に対応する。例えば、電子チラシが両面の場合、2つの紙面タブ93において、紙面データ32等のディレクトリを指定する。
紙面データのディレクトリ指定領域94、位置座標リストのディレクトリ指定領域95、リンク情報リストのディレクトリ指定領域96は、それぞれ、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34の保存されているディレクトリを指定するための領域である。
OKボタン97は、参照リスト37の作成を指示するためのボタンである。キャンセルボタン98は、処理の終了を指示するためのボタンである。
【0054】
ユーザが、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34の保存されているディレクトリを指定し、OKボタン97を押下すると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、位置座標リスト33、リンク情報リスト34のマッチング処理を実行する。マッチング処理は、例えば、位置座標リスト33に含まれる申込番号に対して、リンク情報リスト34に一致する申込番号が存在するかどうか検索する。電子チラシ制作装置2の制御部11は、申込番号ごとに、位置座標、商品購入ページのURLが紐付けられた参照リスト37を作成する。また、合わせて紙面データ36を作成する。紙面データ36は、紙面データ32を電子チラシ閲覧ビューア用のファイル形式に変換したものである。
【0055】
図11は、参照リスト37の一例である。図11に示す例は、図8に示す位置座標リスト33、図9に示すリンク情報リスト34において、申込番号が「5A0123」のデータに対するマッチング処理を行った結果である。参照リスト37は、図11に示すように、例えばXML形式のファイルである。81の<item>から88の</item>までが、一つのデータを示す。82の<order_no>は申込番号のタグ、83の<left_upper_no>は左上X座標のタグ、84の<left_upper_y>は左上Y座標のタグ、85の<right_lower_x>は右下X座標のタグ、86の<right_lower_y>は右下Y座標のタグ、87の<link_url>は商品購入ページのURLのタグである。
【0056】
図12は、電子チラシ作成ツール23の確認画面例である。図12に示す確認画面は、作成された参照リスト37を確認するための画面である。図12に示す通り、確認画面は、タイトル表示領域101、紙面画像表示領域102、紙面番号表示領域103、リンク機能有無表示領域104、画像サイズ表示領域105、リスト内容表示領域106、チラシ作成ボタン107を含む。
【0057】
タイトル表示領域101は、電子チラシのタイトルを表示する領域である。紙面画像表示領域102は、紙面データ36を表示する領域である。紙面番号表示領域103は、紙面番号を表示する領域である。リンク機能有無表示領域104は、リンク機能の有無を表示する領域である。画像サイズ105は、紙面データ36の画像サイズを表示する領域である。リスト内容表示領域106は、参照リスト37の内容を表示する領域である。リスト内容表示領域106の判定欄は、申込番号、左上X座標、左上Y座標、右下X座標、右下Y座標、商品購入ページのURLの全てがNULLではない場合、「○」を表示する。一つでもNULLがある場合、「X」を表示する。チラシ作成ボタン107は、電子チラシ35の作成を指示するためのボタンである。
【0058】
図5の説明に戻ると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、電子チラシ35を作成し(S106)、記憶部12に電子チラシ35を保存する(S107)。ユーザが、図12に示すチラシ作成ボタン107を押下すると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、コンパイルを行い、電子チラシ閲覧ビューアが実行可能なファイル形式の電子チラシ35を作成する。作成された電子チラシ35は、電子チラシ配信サーバ3の記憶部12に記憶され、端末5に配信される。図3に示した通り、電子チラシ35には、紙面データ36、参照リスト37、ECサイト情報反映プログラム38、チラシ閲覧プログラム39を含む。
チラシ閲覧プログラム39は、電子チラシを閲覧するためのビューアであり、コンピュータにインストールされるプログラムである。尚、チラシ閲覧プログラム39は紙面データ36等と別に配布するようにし、電子チラシ35に含めなくても良い。チラシ閲覧プログラム39については、図13の説明にて後述する。
ECサイト情報反映プログラム38は、チラシ閲覧プログラム39をインストールされたコンピュータが、ECサイトの管理サーバ4にアクセスして、ECサイトの管理サーバ4が保持する情報を取得し、紙面データ36の所定の領域に表示するように機能させるためのプログラムである。ECサイト情報反映プログラム38については、図14、図15の説明にて後述する。
【0059】
次に、図13〜図15を参照しながら、チラシ閲覧プログラム39、ECサイト情報反映プログラム38について説明する。
【0060】
図13は、チラシ閲覧プログラム39のフローチャートである。図13に示すフローチャートは、電子チラシ35をダウンロードした端末5(電子チラシ閲覧装置)の制御部11が実行する。
端末5の制御部11は、配信された電子チラシ35に含まれるチラシ閲覧プログラム39を起動し(S121)、紙面データ36の読み込み(S122)、参照リスト37の読み込み(S123)を行う。
次に、端末5の制御部11は、読み込んだ参照リスト37に基づいて、リンクエリアを設定し、紙面データ36に重ねて、表示部16に表示する(S124)。リンクエリアは、参照リスト37の左上座標、右下座標によって決まる矩形オブジェクトであり、マウスのポインタがオンされると参照リスト37のリンク先にリンクする機能を有する。リンクエリアは、例えば標準状態では不可視としておき、ユーザが可視、不可視を選択できるようにしても良い。リンクエリアを不可視とした場合であっても、マウスのポインタがオンされればリンクする。
【0061】
次に、端末5の制御部11は、電子チラシ35に対する入力イベントが発生するまで待つ(S125)。本実施の形態に係る電子チラシ35は、拡大・縮小、スクロール、ECサイト遷移が可能である。
ユーザが、端末5の入力部15を介して拡大縮小指定を行うと、端末5の制御部11は、電子チラシ35を拡大・縮小し、表示部16に表示する(S126)。
また、ユーザが、端末5の入力部15を介して紙面をドラッグすると、端末5の制御部11は、電子チラシ35をスクロールし、表示部16に表示する(S127)。
また、ユーザが、端末5の入力部16を介してリンクエリアをクリックすると、端末5の制御部11は、参照リスト37のリンク先のECサイトに遷移する(S128)。
S126〜S128のいずれの処理を行った場合も、端末5の制御部11は、ECサイト管理サーバ4に対する前回アクセス時間から所定の時間が経過したかどうか確認する(S131)。これによって、ECサイト管理サーバ4へのアクセスが集中することを防ぐことができる。
所定の時間が経過していない場合(S131のNo)、端末5の制御部11は、S125に進む。
所定の時間が経過している場合(S131のYes)、端末5の制御部11は、S129に進む。
S129では、ECサイト情報反映プログラム38を実行する。ECサイト情報反映プログラム38の実行後はS125に戻る。
ユーザが、端末5の入力部15を介して閉じるボタンをクリックすると、端末5の制御部11は、電子チラシ35を閉じて処理を終了する(S130)。
【0062】
このように、端末5の制御部11は、ECサイト管理サーバ4への前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたとき(但し、閉じるボタンを除く。)、ECサイト情報反映プログラム38を実行する。
尚、前述の説明では、S121において、ダウンロードした電子チラシ35に含まれるチラシ閲覧プログラム39を起動するとしたが、既にインストールされているチラシ閲覧プログラム39を起動するようにしても良い。この場合、配信される電子チラシ35には、チラシ閲覧プログラム39を含めなくても良い。
【0063】
図14は、ECサイト情報反映プログラム38のフローチャートである。図14に示すフローチャートは、図13のS129の詳細を示すものであり、端末5の制御部11が実行する。
【0064】
端末5の制御部11は、現在時刻をセーブする(S141)。ここでセーブした時刻は、前述した図13のS131において、ECサイト管理サーバ4に対する前回アクセス時間として用いる。
【0065】
S142では、端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、ECサイト管理サーバ4にアクセスし、ショッピングカート情報を要求する。ECサイト管理サーバ4は、ネットワーク6を介して、ショッピングカート情報(ショッピングカートの登録状況を示す登録ファイル)を端末5に送信する(S143)。
【0066】
S144では、端末5の制御部11は、自らの記憶部12に保持するショッピングカート情報を、受信したショッピングカート情報に基づいて更新する。具体的には、端末5の制御部11は、前回アクセス時に受信した登録ファイルを今回アクセス時に受信した登録ファイルに置き換える。
【0067】
S145では、端末5の制御部11は、自らの記憶部12に保持するショッピングカート情報に基づいて、ショッピングカートに登録されている商品(登録ファイルに申込番号が書き込まれている商品)に対応するリンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示する(S306)。これによって、ユーザは電子チラシ35上で既に購入した商品の一覧を確認することができるので、商品を購入するたびに電子チラシ35を繰り返し確認するようになり、高い販促効果を得られる。
【0068】
図15は、登録済を示すオブジェクト203を示す画像例である。図15に示す例では、申込番号が「5A0123」のリンクエリア201の領域または周辺に、登録済を示すオブジェクト203を示す画像(「カート登録中!」の文字を含み、カートを模擬した画像)が重ねて表示されている。
【0069】
以上の説明によれば、本発明の実施形態では、短時間で商品ごとに商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシ35を制作することができる。また、リンク設定ミスおよびリンク設定漏れのない電子チラシ35を制作することができる。また、ECサイト情報反映プログラム38を埋め込んだ電子チラシ35を制作するので、ECサイトと連携した販促効果の高い電子チラシ35を制作することができる。
【0070】
次に、図16、図17を参照しながら、電子チラシ閲覧処理について説明する。
【0071】
図16は、電子チラシ閲覧処理の一例を示すフローチャートである。尚、以下の説明では、端末5のユーザが、電子チラシの対象となるECサイトにログイン済とする。また、S203、S204、S209は電子チラシ35を表示する画面に関するステップ、S206、S207、S211、S213はECサイトを表示する画面に関するステップである。
【0072】
図16に示すように、端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、電子チラシ配信サーバ3に対して電子チラシ35を要求する(S201)。電子チラシ配信サーバ3の制御部11は、ネットワーク6を介して、端末5から要求された電子チラシ35を端末5に配信する(S202)。
【0073】
端末5の制御部11は、受信した電子チラシ35を表示部16に表示する(S203)。ユーザが端末5の入力部15を介して、電子チラシ35の紙面データ36に含まれるいずれかの申込番号に対応するリンクエリア201をクリックすると(S204)、端末5の制御部11は、参照リスト37を参照し、クリックされたリンクエリア201に対応する商品購入ページのURLを取得する。そして、端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、ECサイト管理サーバ4に対して、取得した商品購入ページのURLに係るウェブページを要求する。ECサイト管理サーバ4の制御部11は、ネットワーク6を介して、要求されたウェブページ(商品購入ページ)を端末5に送信する(S205)。
【0074】
端末5の制御部11は、受信した商品購入ページを表示部16に表示する(S206)。ユーザが端末5の入力部15を介して、商品購入ページの購入ボタンをクリックすると(S207)、端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、ECサイト管理サーバ4に対して、ショッピングカートへの登録を要求する。ECサイト管理サーバ4の制御部11は、購入ボタンがクリックされた商品をショッピングカートに登録する(S208)。ここで、ECサイト管理サーバ4は、ユーザごとにショッピングカートの登録状況を示す登録ファイルを作成し、登録ファイルに申込番号を書き込む。ショッピングカートを利用して決済を行う場合、一般的なECサイト管理サーバ4はこのような登録ファイルを作成している。従って、既存のECサイト管理サーバ4に対して本発明を実施する場合も、大規模なプログラムの改修を行う必要はない。
【0075】
商品の購入を続行する場合(S210のYes)、S204またはS209に進む。S204では、端末5の制御部11は、図13のS128、S129の処理を実行する。また、S209では、端末5の制御部11は、図13のS125〜S130にて説明した電子チラシ35に対する入力イベント処理を実行する。S204の場合、端末5の制御部11は、ECサイト情報反映プログラム39を実行し(図13のS129参照)、S208にて登録ファイルに登録された商品に対応するリンクエリア201の領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示する。また、S209において、拡大・縮小(図13のS126参照)、スクロール(図13のS127参照)を行った場合も同様にECサイト情報反映プログラム39を実行する(図13のS129参照)。
商品の購入を続行しない場合(S210のNo)、ユーザは端末5の入力部15を介して、ECサイトにおける決済ボタンをクリックする(S211)。端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、ECサイト管理サーバ4に対して、決済処理を要求する。ECサイト管理サーバ4の制御部11は、決済処理を実行し(S212)、決済結果を端末5に送信する。端末5の制御部11は、決済結果を表示部16に表示する(S213)。
【0076】
このように、ユーザは、電子チラシ35の紙面データ36上で商品を次々に選択し、ECサイトのショッピングカートに登録することができる。更に、ユーザは、ショッピングカートの登録状況を電子チラシ35の紙面データ36上で確認することができる。
尚、図16に示した電子チラシ閲覧処理は一例であり、処理の順序はこれに限られない。特に、S209の電子チラシに対する入力イベント処理は、様々なタイミングで発生するものである。
【0077】
図17は、電子チラシ35とECサイトの連動を説明する図である。図17は、端末5の表示部16に表示される画面を模式的に示している。
(A)は、図16のS203、S204、S209の状態を示しており、前面に電子チラシ画面211a、背面にECサイト画面213aが表示されている。このように、端末5は、電子チラシ35とECサイトの画面を別々に表示する。ユーザは、電子チラシ画面211a上で商品を選定し、購入したい商品のリンクエリア201をクリックする。これによって、端末5の表示部16は(B)の状態となる。
【0078】
(B)は、図16のS206の状態を示しており、前面にECサイト画面213b、背面に電子チラシ画面211bが表示されている。前面に表示されているECサイト画面213bは、商品購入ページである。ユーザは、ECサイト画面213b上で商品の詳細を確認する。
【0079】
(C)は、図16のS207の状態を示しており、前面にECサイト画面213c、背面に電子チラシ画面211cが表示されている。前面に表示されているECサイト画面213cは、商品購入ページである。ユーザは、ECサイト画面213c上でカートへ入れるボタン215をクリックする。これによって、端末5はショッピングカートに商品を登録する。
ユーザが、電子チラシ画面211cを選択すると、端末5の表示部16は(A)の状態となる。この場合、電子チラシ画面211aには、ショッピングカートに登録された商品に対応するリンクエリア201の領域または周辺に、登録済を示すオブジェクト203が表示される。
【0080】
このように、ユーザは、(A)〜(C)における手順を繰り返すことで、ショッピングカートに購入したい商品を登録する。この際、ユーザは、電子チラシ画面上で、ショッピングカートに登録された商品を確認することができる。
尚、図16では、電子チラシ画面とECサイト画面が別々のウインドウとしたが、同じウインドウで異なるタブとしても良い。
【0081】
次に、図17から図20を参照しながら、他のECサイト情報反映プログラムについて説明する。他のECサイト情報反映プログラムは、処理の流れについては図14と同様であり、S143でECサイト管理サーバ4から受け取る情報だけが異なる。
【0082】
図18は、価格変更までの時間を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例である。この例では、ECサイトにおいて特価販売を止めて通常の価格による販売に戻すまでの時間を電子チラシ35に表示する。
ECサイト管理サーバ4は、商品ごとに価格変更を予約するための価格変更予約ファイルを記憶部12に保持しておく。価格変更予約ファイルは、商品の申込番号、価格変更の時間、変更後の価格などのリストである。
図14のS142のステップにおいて端末5がECサイト管理サーバ4にアクセスし、S143のステップにおいてショッピングカート情報の代わりに価格変更ファイルを受信し、S144、S145の段階で価格変更予約ファイルに含まれる商品に対して、現在時刻から価格変更までの残り時間を算出し、リンクエリア201の領域または周辺に、価格変更までの時間を示すオブジェクト205を表示する。
図18では、「特価販売まで残り5時間!」の文字を含む吹き出しオブジェクト205が表示されている。
【0083】
図19は、価格変更済を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例である。この例では、ECサイトにおいて特価販売を止めて通常の価格による販売に戻したことを電子チラシ35に表示する。
ECサイト管理サーバ4は、商品ごとに価格変更を予約するための価格変更予約ファイルを記憶部12に保持しておく。価格変更予約ファイルは、商品の申込番号、価格変更の時間、変更後の価格などのリストである。
図14のS142のステップにおいて端末5がECサイト管理サーバ4にアクセスし、S143のステップにおいてショッピングカート情報の代わりに価格変更ファイルを受信し、S144、S145の段階で価格変更予約ファイルに含まれる商品に対して、価格変更の時間が経過したかどうかを確認し、価格変更の時間が経過した商品のリンクエリア201の領域または周辺に、価格変更済を示す吹き出しオブジェクト205を表示する。
図19では、「特価販売は終了しました。」の文字を含む吹き出しオブジェクト205が表示されている。
【0084】
従来の電子チラシでは、ECサイトと連携しないので、電子チラシに記載されている価格とECサイトの商品購入ページに記載されている価格が異なってしまう場合が多かった。これでは、ユーザが特価販売と勘違いして通常価格で購入してしまうケースも出てくるので、非常に問題があった。
本発明の実施の形態では、図18、図19に示すように、ECサイトと連携して、価格変更までの時間または価格変更済を示す吹き出しオブジェクト205を表示する。これによって、特価販売がいつ終わるのか、また既に終わってしまったのかをユーザに知らせることができ、ユーザが価格を勘違いして購入することを防ぐことができる。
【0085】
図20は、商品の在庫数を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例である。この例では、商品の在庫数を電子チラシ35に表示する。
ECサイト管理サーバ4は、商品ごとの在庫数を示す在庫ファイルを記憶部12に保持しておく。在庫ファイルは、商品の申込番号と在庫数のリストである。尚、在庫ファイルは、商品が購入されるたびに、ECサイト管理サーバ4が更新をする。
図14のS142のステップにおいて端末5がECサイト管理サーバ4にアクセスし、S143のステップにおいてショッピングカート情報の代わりに在庫ファイルを受信し、S144、S145の段階で在庫ファイルに含まれる商品に対して、リンクエリア201の領域または周辺に、商品の在庫を示す吹き出しオブジェクト205を表示する。
図20では、「在庫数は残り30個!」の文字を含む吹き出しオブジェクト205が表示されている。
【0086】
従来の電子チラシでは、ECサイトと連携しないので、在庫数をユーザに知らせることができなかった。本発明の実施の形態では、図20に示すように、ECサイトと連携して、商品の在庫を示す吹き出しオブジェクト205を表示する。これによって、電子チラシ35において一覧形式でユーザに在庫数を知らせることができるので、ユーザは残り少ない商品から商品購入ページを確認し、購入機会の喪失を防ぐことができる。
【0087】
また、前述したECサイト情報反映手段では、情報を提供する相手として商品購入者のみを前提としていたが、小売店販売担当者に対して、商品購入者とは異なる情報を提供するようにしても良い。
例えば、ECサイト管理サーバ4の記憶部12には、「売上データ」、「在庫・発注状況」、「前年成績」等の情報を格納しておく。ECサイト管理サーバ4は、図14のS142のステップにおいて、アクセスしてきたユーザが商品購入者なのか、または小売店販売担当者なのかを識別し、ユーザが小売店販売担当者であった場合には、「売上データ」、「在庫・発注状況」、「前年成績」等の情報を反映し、リンクエリア201の領域または周辺に表示する。また、ユーザが商品購入者であった場合には、前述したショッピングカート等の情報を反映し、リンクエリア201の領域または周辺に表示する。商品購入者と小売店販売担当者を識別するための情報は、例えば、ECサイト管理サーバ4の記憶部12に記憶されているユーザ情報を利用する。
これによって、ユーザごとに適切な情報を提供することができる。特に、小売店販売担当者は、電子チラシ35の広告効果を電子チラシ35上で直接確認することができる。
【0088】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る電子チラシ制作装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0089】
1………電子チラシシステム
2………電子チラシ制作装置
3………電子チラシ配信サーバ
4………ECサイト管理サーバ
5………端末
6………ネットワーク
21………DTPアプリケーション
22………位置座標抽出ツール
23………電子チラシ作成ツール
31………紙媒体用原稿データ
32………紙面データ
33………位置座標リスト
34………リンク情報リスト
35………電子チラシ
36………紙面データ
37………参照リスト
38………ECサイト情報反映プログラム
39………チラシ閲覧プログラム
41………商品識別オブジェクト
201………リンクエリア
203………登録済を示すオブジェクト
205………吹き出しオブジェクト
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存のECサイトと連携する電子チラシを制作する電子チラシ制作装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
商品の広告、宣伝を印刷した印刷物であるチラシは、日々の特売情報、イベント情報などが掲載されており、顧客の購買意欲を促進する効果がある。
現在、このような紙媒体のチラシをスキャナで読み取り、画像データとしてPC(パーソナルコンピュータ)、デジタルテレビ、携帯電話、モバイル端末、通信機能搭載のゲーム機等で閲覧可能な電子チラシが実用化されている。電子チラシは、ビューアと呼ばれる閲覧アプリケーションによって閲覧する。一般的な電子チラシ用ビューアでは、画像の拡大縮小、スクロール機能などに加えて、画像の特定の位置をクリックすると別のWebサイトにリンクするリンク機能を有する。このようなリンク機能を活用し、電子チラシに掲載されている商品ごとに、ECサイトの商品購入ページへと誘導する試みがなされている。
【0003】
しかしながら、紙媒体のチラシをスキャンした画像データを原稿とする場合、前述の試みを実現するためには、商品ごとにリンク先を設定するという膨大な手作業が発生する。従って、現状では、商品ごとにECサイトの商品購入ページへ誘導できる電子チラシを作成するためには莫大な費用と時間がかかっている。
また、紙媒体のチラシをスキャナ入力するのではなく、チラシのDTP編集データに基づいてリンクを付加した電子チラシを制作する方法もあるが、リンクを付加する作業自体は同じであり、極めて煩雑な作業を行わなければならないことには変わりはない。
【0004】
前述の課題を解決するための従来技術としては、特許文献1〜3に記載された要素技術がある。特許文献1〜3に記載された技術は、チラシなどの広告印刷物の原稿データをPCによって編集するためのDTP(Desk Top Publishing)システムに係るものである。DTPシステムでは、通常、チラシに掲載する商品のデータ(商品名、価格、商品画像など)を管理し、管理されているデータを用いて広告印刷物のレイアウトを編集する。
【0005】
特許文献1では、DTPシステムによって編集された原稿データ(特許文献1では商品データ)から、紙面における構成部品(文字ボックス、画像など)の属性情報(文字ボックスであれば文字のフォント、スタイル、サイズ、カラーなど、画像であれば画像ファイルの拡張子、ファイル名、ファイル名の文字数など)に基づいて、位置情報(構成部品の領域が矩形であれば始点座標と終点座標)を取得する技術が記載されている。また、取得した位置情報の利用形態の一つとして、リンク情報を設定する技術が記載されている。
【0006】
特許文献2では、DTPシステムによって編集された原稿データ(特許文献2では印刷製版データ)から、必要な項目の情報を自動的に拾ってデータベースに登録可能なテキストデータファイルを生成する技術が記載されている。
【0007】
特許文献3の段落[0002]〜[0005]には、原稿データの紙面における文字Boxオブジェクトに対し、「非表示テキスト」を持たせて、一定の記述ルールを設けることにより、外部関数を呼び出す技術が記載されている。外部関数としては、現在の日付を文字列にして生成する関数が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−208706号公報
【特許文献2】特開2002−351895号公報
【特許文献3】特開2002−358300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1〜3の技術はあくまでも要素技術であり、既存のECサイトシステムと連携する電子チラシを制作、提供するという観点からは十分ではない。前述の通り、電子チラシは日々の特売情報、イベント情報などを掲載する性質上、制作時間が短い。一方で、リンクの設定漏れなどがあると、顧客をECサイトに誘導することができず、販売機会を損失することになる。従って、リンクの1つ1つが正しくリンク設定されているか検査する必要がある。少ない作業量でリンク設定ミスを減らす仕組みが望まれる。
また、単にリンクを設定するだけでは、ECサイトと連携しているとは言えず、十分な販促効果が出ない。例えば、ECサイトにおける顧客の購買行動などを電子チラシに反映する仕組みが望まれる。
【0010】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、商品ごとに既存のECサイトの商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシを短時間で正確に制作することができる電子チラシ制作装置等を提供することである。また、ECサイトと連携し、販促効果の高い電子チラシ等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を達成するために第1の発明は、DTP編集データと、取扱商品を識別する情報と商品購入ページのURLを対応付けたリンク情報リストと、から、チラシを表示するための画像データである紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、を含む電子チラシを制作する電子チラシ制作装置であって、前記DTP編集データを読み込み前記紙面データに変換する紙面データ変換手段と、取扱商品を一意に識別する商品識別情報を示す商品識別オブジェクトの検索条件を指定し、前記商品識別オブジェクトの紙面上の位置座標を抽出して位置座標リストを作成する位置座標リスト作成手段と、前記リンク情報リストと前記位置座標リストを参照して前記参照リストを作成する参照リスト作成手段と、を具備することを特徴とする電子チラシ制作装置である。第1の発明によって、取扱商品ごとに既存のECサイトの商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシを短時間で正確に制作することができる。
【0012】
第2の発明は、閲覧プログラムと、紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、を含んで構成され、ネットワーク通信手段を備えたコンピュータのモニタ画面上で閲覧される電子チラシであって、前記閲覧プログラムは、前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させるプログラムであることを特徴とする電子チラシである。第2の発明の電子チラシによって、ECサイトと連携し、高い販促効果を得ることができる。
【0013】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する当該電子チラシを閲覧しているユーザのショッピングカート情報を取得し、前記ショッピングカートに登録されている商品に対応する前記リンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示するものであることが望ましい。これによって、ユーザは電子チラシ上で既に購入した商品の一覧を確認することができるので、商品を購入するたびに電子チラシを繰り返し確認するようになり、高い販促効果を得られる。
【0014】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する価格変更の予約情報を取得し、前記リンクエリアの領域または周辺に、価格変更までの時間または価格変更済を示すオブジェクトを表示するものであることが望ましい。これによって、特価販売がいつ終わるのか、また既に終わってしまったのかをユーザに知らせることができ、ユーザが価格を勘違いして購入することを防ぐことができる。
【0015】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する商品の在庫情報を取得し、前記リンクエリアの領域または周辺に、商品の在庫数を示すオブジェクトを表示するものであることが望ましい。これによって、電子チラシにおいて一覧形式でユーザに在庫数を知らせることができるので、ユーザは残り少ない商品から商品購入ページを確認し、購入機会の喪失を防ぐことができる。
【0016】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、当該電子チラシを閲覧しているユーザを識別し、前記ユーザに応じた情報を前記ECサイトの管理サーバから取得することが望ましい。これによって、ユーザごとに適切な情報を電子チラシに反映することができる。
【0017】
第2の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、当該電子チラシを閲覧しているユーザが小売店販売担当者の場合には、前記ECサイトの管理サーバが保持する売上情報、在庫・発注状況情報、前年成績情報の少なくとも一つを、前記リンクエリアの領域または周辺に表示するものであることが望ましい。これによって、小売店販売担当者は、電子チラシの広告効果を電子チラシ上で直接確認することができる。
【0018】
第3の発明は、紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、から構成される電子チラシを閲覧する電子チラシ閲覧装置であって、ネットワーク通信手段と、表示手段と、チラシ閲覧手段と、を備え、前記チラシ閲覧手段は、前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させることを特徴とする電子チラシ閲覧装置である。第3の発明の電子チラシ閲覧装置によって、ECサイトと連携し、高い販促効果を得ることができる。
【0019】
前記第3の発明における前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する当該電子チラシを閲覧しているユーザのショッピングカート情報を取得し、前記ショッピングカートに登録されている商品に対応する前記リンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示するものであることが望ましい。これによって、ユーザは電子チラシ上で既に購入した商品の一覧を確認することができるので、商品を購入するたびに電子チラシを繰り返し確認するようになり、高い販促効果を得られる。
【0020】
第4の発明は、紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、から構成される電子チラシを閲覧可能な端末と、前記電子チラシを配信する電子チラシ配信サーバと、ECサイトを管理するECサイト管理サーバとがネットワークを介して接続される電子チラシシステムであって、前記電子チラシ配信サーバは、前記電子チラシを前記端末に配信する配信手段、を具備し、前記ECサイト管理サーバは、前記端末からの要求に従って、自らが保持する情報を前記端末に送信する送信手段、を具備し、前記端末は、前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させるチラシ閲覧手段、を具備することを特徴とする電子チラシシステムである。第4の発明の電子チラシシステムによって、ECサイトと連携し、高い販促効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明により、商品ごとに既存のECサイトの商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシを短時間で正確に制作することができる電子チラシ制作装置等を提供することができる。また、ECサイトと連携し、販促効果の高い電子チラシ等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】電子チラシシステム1の概要図
【図2】コンピュータのハードウエア構成図
【図3】電子チラシ制作装置2の機能ブロック図
【図4】電子チラシ制作処理のフローチャート
【図5】紙面データ32の一部を切り出した画像例
【図6】商品識別オブジェクト41の位置座標を説明する図
【図7】位置座標抽出ツール22の検索条件入力画面例
【図8】位置座標リスト33の一例
【図9】リンク情報リスト34の一例
【図10】電子チラシ作成ツール23の設定画面例
【図11】参照リスト37の一例
【図12】電子チラシ作成ツール23の確認画面例
【図13】チラシ閲覧プログラム39のフローチャート
【図14】ECサイト情報反映プログラム38のフローチャート
【図15】登録済を示すオブジェクト203を示す画像例
【図16】電子チラシ閲覧処理の一例を示すフローチャート
【図17】電子チラシ35とECサイトの連動を説明する図
【図18】価格変更までの時間を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例
【図19】価格変更済を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例
【図20】商品の在庫数を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
最初に、図1、図2を参照して本発明の実施形態に係るハードウエア構成について説明する。
【0024】
図1は、電子チラシシステム1の概要図である。図1に示すように、電子チラシシステム1は、電子チラシ制作装置2、電子チラシ配信サーバ3、ECサイト管理サーバ4、端末5が、必要に応じてネットワークを介して接続されることにより構成されている。
【0025】
電子チラシ制作装置2は、電子チラシを制作するコンピュータである。電子チラシ制作装置2は、DTPアプリケーションプログラム、電子チラシオーサリングアプリケーションプログラム、本発明の実施形態に特有の機能を実現するプログラム等がインストールされ、後述する処理を実行する。
【0026】
電子チラシ配信サーバ3は、電子チラシを配信するコンピュータである。電子チラシ配信サーバ3は、端末5のウェブブラウザ、または電子チラシ閲覧ビューアにて指定された、自らが保持する電子チラシを端末5に送信する。
【0027】
ECサイト管理サーバ4は、EC(Electronic Commerce:電子商取引)サイトを管理するコンピュータである。ECサイトは、商品やサービスをインターネット上で販売しているサイトである。本発明の実施の形態では、ECサイトとは、複数の商店主のページを一つのサイトにまとめた電子商店街(「ネット商店街」、「オンラインモール」などとも言う。)も含むものである。ECサイト管理サーバ4は、商品ごとに商品購入ページを保持し、ショッピングカート(「買い物かご」とも言う。)を利用して顧客との決済を行う。商品購入ページにおいて購入ボタンが押下されると、対象の商品がショッピングカートに登録される。ショッピングカートに登録された商品は、纏めて決済することができる。
【0028】
端末5は、電子チラシを閲覧するコンピュータである。端末5には、電子チラシ閲覧ビューア等がインストールされ、後述する処理を実行する。端末5は、汎用的なコンピュータに代えて、デジタルテレビ、携帯電話、モバイル端末、通信機能搭載のゲーム機などで実現することもできる。
【0029】
図2は、コンピュータのハードウエア構成図である。尚、図2のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。図2に示すように、コンピュータは、制御部11、記憶部12、メディア入出力部13、通信制御部14、入力部15、表示部16、周辺機器I/F部17等が、バス18を介して接続される。
【0030】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUは、記憶部12、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各装置を駆動制御し、コンピュータが行う処理を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部12、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0031】
記憶部12は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述する処理をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部11により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
【0032】
メディア入出力部13(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク6間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク6を介して、他のコンピュータ間との通信制御を行う。
【0033】
入力部15は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
入力部15を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部16は、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
【0034】
周辺機器I/F(インタフェース)部17は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部17を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部17は、USBやIEEE1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス18は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0035】
次に、図3、図4を参照しながら、電子チラシ制作装置2の機能について説明する。図3は、電子チラシ制作装置2の機能ブロック図である。
【0036】
電子チラシ制作装置2は、DTPアプリケーション21、位置座標抽出ツール22、電子チラシ作成ツール23等のプログラムがインストールされる。尚、図示はしていないが、電子チラシ制作装置2は、電子チラシオーサリングアプリケーションプログラムもインストールされる。電子チラシオーサリングアプリケーションプログラムの機能は、電子チラシ作成ツール23の実行時に利用される。また、図示はしていないが、電子チラシ制作装置2は、制作した電子チラシ35の動作確認するため、電子チラシ閲覧ビューアのプログラムがインストールされても良い。
尚、電子チラシ制作装置2は、複数のコンピュータで構成されても良い。例えば、DTPアプリケーション21、位置座標抽出ツール22のプログラムがインストールされたコンピュータと、電子チラシオーサリングアプリケーションプログラム、電子チラシ作成ツール23、電子チラシ閲覧ビューアのプログラムがインストールされたコンピュータによって構成されても良い。
【0037】
DTPアプリケーション21は、紙媒体のチラシの文字組版、イラスト作成、レイアウトなどの作業を行うための機能を提供する。DTPアプリケーション21の機能によって、電子チラシ制作装置2の制御部11は、DTP編集データである紙媒体用原稿データ31を作成し、記憶部12に記憶する。紙媒体用原稿データ31には、文字、図形、画像などがオブジェクトとして配置されている。
【0038】
図4は、紙媒体用原稿データ31の一部を切り出した画像例である。図4は、説明に必要な部分のみを切り出した画像であり、紙面全体としては、数十〜数百個の商品が、商品ごとに異なるレイアウトで掲載される。
図4には、例えば、商品「黒毛和牛はらみ100g」に対して、商品名や価格の文字列を含む図形(枠線なし、背景の塗りつぶしなしのテキストフレーム)、商品の画像に加えて、商品識別オブジェクト41である「5A0123」(申込番号)の文字列を含む図形が配置されている。申込番号は、商品を一意に識別する商品識別情報である。紙媒体用原稿データ31には、商品ごとに商品識別オブジェクト41が配置される。
これらのオブジェクトは、重ねて配置することができる。例えば2つのオブジェクトを重ねて配置する場合、どちらのオブジェクトを前面に表示するかを指定する。図4の例では、商品の画像を背面とし、商品の画像に重ねて、商品名や価格のテキストフレーム、商品識別オブジェクト41が配置されている。
【0039】
位置座標抽出ツール22は、紙媒体用原稿データ31に基づいて、チラシの紙面に配置された商品識別オブジェクト41の位置座標を抽出するための機能を提供する。また、位置座標抽出ツール22は、ウエブに掲載するための紙面全体の画像データ(例えば、JPEG形式の画像データ)である紙面データ32を書き出すための機能を提供する。位置座標抽出ツール22の機能によって、電子チラシ制作装置2の制御部11は、紙面データ32、位置座標リスト33を作成し、記憶部12に記憶する。
【0040】
電子チラシ作成ツール23は、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34に基づいて、電子チラシ35を作成するための機能を提供する。電子チラシ作成ツール23の機能によって、電子チラシ制作装置2の制御部11は、電子チラシ35を作成し、記憶部12に記憶する。電子チラシ35は、紙面データ36、参照リスト37、ECサイト情報反映プログラム38、チラシ閲覧プログラム39(電子チラシ閲覧ビューアのプログラム)等を含むものである。
【0041】
次に、図5〜図12を参照しながら、電子チラシ制作処理について説明する。以下では、図5を説明する中で、必要に応じて図6〜図12を参照する。
図5は、電子チラシ制作処理のフローチャートである。電子チラシ制作処理は、電子チラシ制作装置2が実行する。
【0042】
図5に示すように、電子チラシ制作装置2の制御部11は、DTPアプリケーション21の機能によって、紙媒体用原稿データ31を作成する(S101)。電子チラシ制作装置2の制御部11は、入力部15を介したユーザからの指示に従って、商品ごとに商品識別オブジェクト41を配置する。商品識別オブジェクト41は、商品の画像などに重ねて配置することが可能である。但し、商品識別オブジェクト41にはリンクが設定されるので、商品識別オブジェクト41同士を重ねて配置することは好ましくない。
【0043】
次に、電子チラシ制作装置2の制御部11は、位置座標抽出ツール22の機能によって、位置座標リスト33を作成する(S102)。電子チラシ制作装置2の制御部11は、位置座標抽出ツール22の検索条件入力画面を表示部16に表示し、入力部15を介して入力されたデータに基づいて位置座標リスト33を作成する。
【0044】
図6は、商品識別オブジェクト41の位置座標を説明する図である。図6に示す商品識別オブジェクト41は、「5A0123」の文字列を含むテキストフレームである。この場合、商品識別オブジェクト41の位置座標は、テキストフレームの左上座標(x1、y1)と右下座標(x2、y2)によって決まる。この2点の座標によってリンクを設定する矩形領域が定義される。複数のオブジェクトをグループ化した場合は、グループ化した複数のオブジェクト全体に対応した矩形領域が定義される。
【0045】
紙媒体用原稿データ31には、テキストフレームに含まれる文字列、テキストフレームの位置座標等が含まれている。また、紙媒体用原稿データ31には、文字列の文字スタイル、フォント、文字色、フォントサイズなども含まれている。
本発明の実施の形態では、ユーザは、商品識別オブジェクト41の文字列に使用する文字スタイル、フォント、文字色、フォントサイズのいずれか、または複数を商品識別オブジェクト41の文字属性として統一する。また、ユーザは、他のオブジェクトには商品識別オブジェクト41の文字属性を使用せずに紙面をデザインする。
そして、電子チラシ制作装置2の制御部11は、文字スタイル、フォント、文字色、フォントサイズなどを検索条件として、紙媒体用原稿データ31から商品識別オブジェクト41のテキストフレーム(申込番号の文字列を含むテキストフレーム)を検索する。
これによって、電子チラシ制作装置2の制御部11は、紙面に含まれる全ての商品識別オブジェクト41の位置座標を過不足なく取得することができる。また、ユーザは、作成したテキストフレームが商品識別オブジェクト41かどうかを入力する必要はなく、従来通りのレイアウト作業を行えば良い。尚、同じ意味を持つオブジェクトの文字属性を統一することは、通常行われていることであり、ユーザにとって特別な作業ではない。
また、商品識別オブジェクト41は、例えば、「5A0123」の文字列を含むテキストフレームと、「申込番号」の文字列を含むテキストフレームがグループ化された図形であっても良い。この場合、「申込番号」の文字列を検索条件とすることができる。
【0046】
図7は、位置座標抽出ツール22の検索条件入力画面例である。図7に示す検索条件入力画面は、商品識別オブジェクト41のテキストフレームを検索するための検索条件を入力する画面である。検索条件としては、図7に示す検索文字スタイル51、検索フォント52、検索文字色53、検索フォントサイズ54の中で1つ、または複数の条件を指定することができる。尚、当然ながら、検索条件はこれらに限定されるものではない。
図7に示す例では、検索フォント52に「DNPゴシック」が指定されている。この状態で、ユーザが入力部15を介して検索ボタン55を押下すると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、紙媒体用原稿データ31から検索フォント52が「DNPゴシック」の文字列を含むテキストフレームを検索する。次に、電子チラシ制作装置2の制御部11は、検索したテキストフレームの文字列、位置座標を取得し、それらを対応付けて1レコードとし、位置座標リスト33に書き出す。電子チラシ制作装置2の制御部11は、検索した全てのテキストフレームに対して、文字列と位置座標の書き出しを行う。
ユーザが入力部15を介してキャンセルボタン56を押下すると、位置座標抽出処理を終了する。
【0047】
図8は、位置座標リスト33の一例である。位置座標リスト33は、申込番号61、左上X座標62、左上Y座標63、右下X座標64、右下Y座標65を含む。図8に示す例では、例えば、申込番号61が「5A0123」のデータは、左上X座標62が「49」、左上Y座標63が「111」、右下X座標64が「92」、右下Y座標65が「81」である。座標数字の単位はチラシ紙面イメージの1ピクセルである。
【0048】
図5の説明に戻ると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、位置座標抽出ツール22の機能によって、紙面データ32を作成する(S103)。紙面データ32は紙媒体用原稿データ31の紙面全体の画像データであり、端末5の表示部16に表示されたときに見易いように、サイズ、解像度などが変更されたものである。S103で作成された紙面データ32では、商品識別オブジェクト41も画像データに変換されている。
【0049】
次に、電子チラシ制作装置2の制御部11は、リンク情報リスト34を入力する(S104)。リンク情報リスト34は、例えば、ECサイト管理サーバ4からネットワーク6を介して受信するようにしても良いし、メディア入出力部13を介してメディアから入力しても良い。
【0050】
図9は、リンク情報リスト34の一例である。リンク情報リスト34は、申込番号71、商品購入ページのURL72を含む。図9に示す例では、例えば、申込番号71が「5A0123」のデータは、商品購入ページのURL72が「http://www.xxx.co.jp/5A0123.html」である。
【0051】
図5の説明に戻ると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、参照リスト37を作成する(S105)。電子チラシ制作装置2の制御部11は、電子チラシ作成ツールの設定画面を表示部16に表示し、入力部15を介して入力されたデータに基づいて参照リスト37を作成する。参照リスト37は、電子チラシ閲覧ビューアによって紙面データ36が表示されるときに参照される。
【0052】
図10は、電子チラシ作成ツール23の設定画面例である。図10に示す設定画面は、ページごとに、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34の保存されているディレクトリを指定するための画面である。図10に示す通り、設定画面は、紙面の追加ボタン91、紙面の削除ボタン92、紙面タブ93、紙面データのディレクトリ指定領域94、位置座標リストのディレクトリ指定領域95、リンク情報リストのディレクトリ指定領域96、OKボタン97、キャンセルボタン98を含む。
【0053】
紙面の追加ボタン91は、紙面タブ93の追加を指示するためのボタンである。紙面の削除ボタン92は、紙面タブ93の削除を指示するためのボタンである。紙面タブ93は、電子チラシの1枚の紙面に対応する。例えば、電子チラシが両面の場合、2つの紙面タブ93において、紙面データ32等のディレクトリを指定する。
紙面データのディレクトリ指定領域94、位置座標リストのディレクトリ指定領域95、リンク情報リストのディレクトリ指定領域96は、それぞれ、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34の保存されているディレクトリを指定するための領域である。
OKボタン97は、参照リスト37の作成を指示するためのボタンである。キャンセルボタン98は、処理の終了を指示するためのボタンである。
【0054】
ユーザが、紙面データ32、位置座標リスト33、リンク情報リスト34の保存されているディレクトリを指定し、OKボタン97を押下すると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、位置座標リスト33、リンク情報リスト34のマッチング処理を実行する。マッチング処理は、例えば、位置座標リスト33に含まれる申込番号に対して、リンク情報リスト34に一致する申込番号が存在するかどうか検索する。電子チラシ制作装置2の制御部11は、申込番号ごとに、位置座標、商品購入ページのURLが紐付けられた参照リスト37を作成する。また、合わせて紙面データ36を作成する。紙面データ36は、紙面データ32を電子チラシ閲覧ビューア用のファイル形式に変換したものである。
【0055】
図11は、参照リスト37の一例である。図11に示す例は、図8に示す位置座標リスト33、図9に示すリンク情報リスト34において、申込番号が「5A0123」のデータに対するマッチング処理を行った結果である。参照リスト37は、図11に示すように、例えばXML形式のファイルである。81の<item>から88の</item>までが、一つのデータを示す。82の<order_no>は申込番号のタグ、83の<left_upper_no>は左上X座標のタグ、84の<left_upper_y>は左上Y座標のタグ、85の<right_lower_x>は右下X座標のタグ、86の<right_lower_y>は右下Y座標のタグ、87の<link_url>は商品購入ページのURLのタグである。
【0056】
図12は、電子チラシ作成ツール23の確認画面例である。図12に示す確認画面は、作成された参照リスト37を確認するための画面である。図12に示す通り、確認画面は、タイトル表示領域101、紙面画像表示領域102、紙面番号表示領域103、リンク機能有無表示領域104、画像サイズ表示領域105、リスト内容表示領域106、チラシ作成ボタン107を含む。
【0057】
タイトル表示領域101は、電子チラシのタイトルを表示する領域である。紙面画像表示領域102は、紙面データ36を表示する領域である。紙面番号表示領域103は、紙面番号を表示する領域である。リンク機能有無表示領域104は、リンク機能の有無を表示する領域である。画像サイズ105は、紙面データ36の画像サイズを表示する領域である。リスト内容表示領域106は、参照リスト37の内容を表示する領域である。リスト内容表示領域106の判定欄は、申込番号、左上X座標、左上Y座標、右下X座標、右下Y座標、商品購入ページのURLの全てがNULLではない場合、「○」を表示する。一つでもNULLがある場合、「X」を表示する。チラシ作成ボタン107は、電子チラシ35の作成を指示するためのボタンである。
【0058】
図5の説明に戻ると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、電子チラシ35を作成し(S106)、記憶部12に電子チラシ35を保存する(S107)。ユーザが、図12に示すチラシ作成ボタン107を押下すると、電子チラシ制作装置2の制御部11は、コンパイルを行い、電子チラシ閲覧ビューアが実行可能なファイル形式の電子チラシ35を作成する。作成された電子チラシ35は、電子チラシ配信サーバ3の記憶部12に記憶され、端末5に配信される。図3に示した通り、電子チラシ35には、紙面データ36、参照リスト37、ECサイト情報反映プログラム38、チラシ閲覧プログラム39を含む。
チラシ閲覧プログラム39は、電子チラシを閲覧するためのビューアであり、コンピュータにインストールされるプログラムである。尚、チラシ閲覧プログラム39は紙面データ36等と別に配布するようにし、電子チラシ35に含めなくても良い。チラシ閲覧プログラム39については、図13の説明にて後述する。
ECサイト情報反映プログラム38は、チラシ閲覧プログラム39をインストールされたコンピュータが、ECサイトの管理サーバ4にアクセスして、ECサイトの管理サーバ4が保持する情報を取得し、紙面データ36の所定の領域に表示するように機能させるためのプログラムである。ECサイト情報反映プログラム38については、図14、図15の説明にて後述する。
【0059】
次に、図13〜図15を参照しながら、チラシ閲覧プログラム39、ECサイト情報反映プログラム38について説明する。
【0060】
図13は、チラシ閲覧プログラム39のフローチャートである。図13に示すフローチャートは、電子チラシ35をダウンロードした端末5(電子チラシ閲覧装置)の制御部11が実行する。
端末5の制御部11は、配信された電子チラシ35に含まれるチラシ閲覧プログラム39を起動し(S121)、紙面データ36の読み込み(S122)、参照リスト37の読み込み(S123)を行う。
次に、端末5の制御部11は、読み込んだ参照リスト37に基づいて、リンクエリアを設定し、紙面データ36に重ねて、表示部16に表示する(S124)。リンクエリアは、参照リスト37の左上座標、右下座標によって決まる矩形オブジェクトであり、マウスのポインタがオンされると参照リスト37のリンク先にリンクする機能を有する。リンクエリアは、例えば標準状態では不可視としておき、ユーザが可視、不可視を選択できるようにしても良い。リンクエリアを不可視とした場合であっても、マウスのポインタがオンされればリンクする。
【0061】
次に、端末5の制御部11は、電子チラシ35に対する入力イベントが発生するまで待つ(S125)。本実施の形態に係る電子チラシ35は、拡大・縮小、スクロール、ECサイト遷移が可能である。
ユーザが、端末5の入力部15を介して拡大縮小指定を行うと、端末5の制御部11は、電子チラシ35を拡大・縮小し、表示部16に表示する(S126)。
また、ユーザが、端末5の入力部15を介して紙面をドラッグすると、端末5の制御部11は、電子チラシ35をスクロールし、表示部16に表示する(S127)。
また、ユーザが、端末5の入力部16を介してリンクエリアをクリックすると、端末5の制御部11は、参照リスト37のリンク先のECサイトに遷移する(S128)。
S126〜S128のいずれの処理を行った場合も、端末5の制御部11は、ECサイト管理サーバ4に対する前回アクセス時間から所定の時間が経過したかどうか確認する(S131)。これによって、ECサイト管理サーバ4へのアクセスが集中することを防ぐことができる。
所定の時間が経過していない場合(S131のNo)、端末5の制御部11は、S125に進む。
所定の時間が経過している場合(S131のYes)、端末5の制御部11は、S129に進む。
S129では、ECサイト情報反映プログラム38を実行する。ECサイト情報反映プログラム38の実行後はS125に戻る。
ユーザが、端末5の入力部15を介して閉じるボタンをクリックすると、端末5の制御部11は、電子チラシ35を閉じて処理を終了する(S130)。
【0062】
このように、端末5の制御部11は、ECサイト管理サーバ4への前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたとき(但し、閉じるボタンを除く。)、ECサイト情報反映プログラム38を実行する。
尚、前述の説明では、S121において、ダウンロードした電子チラシ35に含まれるチラシ閲覧プログラム39を起動するとしたが、既にインストールされているチラシ閲覧プログラム39を起動するようにしても良い。この場合、配信される電子チラシ35には、チラシ閲覧プログラム39を含めなくても良い。
【0063】
図14は、ECサイト情報反映プログラム38のフローチャートである。図14に示すフローチャートは、図13のS129の詳細を示すものであり、端末5の制御部11が実行する。
【0064】
端末5の制御部11は、現在時刻をセーブする(S141)。ここでセーブした時刻は、前述した図13のS131において、ECサイト管理サーバ4に対する前回アクセス時間として用いる。
【0065】
S142では、端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、ECサイト管理サーバ4にアクセスし、ショッピングカート情報を要求する。ECサイト管理サーバ4は、ネットワーク6を介して、ショッピングカート情報(ショッピングカートの登録状況を示す登録ファイル)を端末5に送信する(S143)。
【0066】
S144では、端末5の制御部11は、自らの記憶部12に保持するショッピングカート情報を、受信したショッピングカート情報に基づいて更新する。具体的には、端末5の制御部11は、前回アクセス時に受信した登録ファイルを今回アクセス時に受信した登録ファイルに置き換える。
【0067】
S145では、端末5の制御部11は、自らの記憶部12に保持するショッピングカート情報に基づいて、ショッピングカートに登録されている商品(登録ファイルに申込番号が書き込まれている商品)に対応するリンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示する(S306)。これによって、ユーザは電子チラシ35上で既に購入した商品の一覧を確認することができるので、商品を購入するたびに電子チラシ35を繰り返し確認するようになり、高い販促効果を得られる。
【0068】
図15は、登録済を示すオブジェクト203を示す画像例である。図15に示す例では、申込番号が「5A0123」のリンクエリア201の領域または周辺に、登録済を示すオブジェクト203を示す画像(「カート登録中!」の文字を含み、カートを模擬した画像)が重ねて表示されている。
【0069】
以上の説明によれば、本発明の実施形態では、短時間で商品ごとに商品購入ページへのリンクが設定された電子チラシ35を制作することができる。また、リンク設定ミスおよびリンク設定漏れのない電子チラシ35を制作することができる。また、ECサイト情報反映プログラム38を埋め込んだ電子チラシ35を制作するので、ECサイトと連携した販促効果の高い電子チラシ35を制作することができる。
【0070】
次に、図16、図17を参照しながら、電子チラシ閲覧処理について説明する。
【0071】
図16は、電子チラシ閲覧処理の一例を示すフローチャートである。尚、以下の説明では、端末5のユーザが、電子チラシの対象となるECサイトにログイン済とする。また、S203、S204、S209は電子チラシ35を表示する画面に関するステップ、S206、S207、S211、S213はECサイトを表示する画面に関するステップである。
【0072】
図16に示すように、端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、電子チラシ配信サーバ3に対して電子チラシ35を要求する(S201)。電子チラシ配信サーバ3の制御部11は、ネットワーク6を介して、端末5から要求された電子チラシ35を端末5に配信する(S202)。
【0073】
端末5の制御部11は、受信した電子チラシ35を表示部16に表示する(S203)。ユーザが端末5の入力部15を介して、電子チラシ35の紙面データ36に含まれるいずれかの申込番号に対応するリンクエリア201をクリックすると(S204)、端末5の制御部11は、参照リスト37を参照し、クリックされたリンクエリア201に対応する商品購入ページのURLを取得する。そして、端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、ECサイト管理サーバ4に対して、取得した商品購入ページのURLに係るウェブページを要求する。ECサイト管理サーバ4の制御部11は、ネットワーク6を介して、要求されたウェブページ(商品購入ページ)を端末5に送信する(S205)。
【0074】
端末5の制御部11は、受信した商品購入ページを表示部16に表示する(S206)。ユーザが端末5の入力部15を介して、商品購入ページの購入ボタンをクリックすると(S207)、端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、ECサイト管理サーバ4に対して、ショッピングカートへの登録を要求する。ECサイト管理サーバ4の制御部11は、購入ボタンがクリックされた商品をショッピングカートに登録する(S208)。ここで、ECサイト管理サーバ4は、ユーザごとにショッピングカートの登録状況を示す登録ファイルを作成し、登録ファイルに申込番号を書き込む。ショッピングカートを利用して決済を行う場合、一般的なECサイト管理サーバ4はこのような登録ファイルを作成している。従って、既存のECサイト管理サーバ4に対して本発明を実施する場合も、大規模なプログラムの改修を行う必要はない。
【0075】
商品の購入を続行する場合(S210のYes)、S204またはS209に進む。S204では、端末5の制御部11は、図13のS128、S129の処理を実行する。また、S209では、端末5の制御部11は、図13のS125〜S130にて説明した電子チラシ35に対する入力イベント処理を実行する。S204の場合、端末5の制御部11は、ECサイト情報反映プログラム39を実行し(図13のS129参照)、S208にて登録ファイルに登録された商品に対応するリンクエリア201の領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示する。また、S209において、拡大・縮小(図13のS126参照)、スクロール(図13のS127参照)を行った場合も同様にECサイト情報反映プログラム39を実行する(図13のS129参照)。
商品の購入を続行しない場合(S210のNo)、ユーザは端末5の入力部15を介して、ECサイトにおける決済ボタンをクリックする(S211)。端末5の制御部11は、ネットワーク6を介して、ECサイト管理サーバ4に対して、決済処理を要求する。ECサイト管理サーバ4の制御部11は、決済処理を実行し(S212)、決済結果を端末5に送信する。端末5の制御部11は、決済結果を表示部16に表示する(S213)。
【0076】
このように、ユーザは、電子チラシ35の紙面データ36上で商品を次々に選択し、ECサイトのショッピングカートに登録することができる。更に、ユーザは、ショッピングカートの登録状況を電子チラシ35の紙面データ36上で確認することができる。
尚、図16に示した電子チラシ閲覧処理は一例であり、処理の順序はこれに限られない。特に、S209の電子チラシに対する入力イベント処理は、様々なタイミングで発生するものである。
【0077】
図17は、電子チラシ35とECサイトの連動を説明する図である。図17は、端末5の表示部16に表示される画面を模式的に示している。
(A)は、図16のS203、S204、S209の状態を示しており、前面に電子チラシ画面211a、背面にECサイト画面213aが表示されている。このように、端末5は、電子チラシ35とECサイトの画面を別々に表示する。ユーザは、電子チラシ画面211a上で商品を選定し、購入したい商品のリンクエリア201をクリックする。これによって、端末5の表示部16は(B)の状態となる。
【0078】
(B)は、図16のS206の状態を示しており、前面にECサイト画面213b、背面に電子チラシ画面211bが表示されている。前面に表示されているECサイト画面213bは、商品購入ページである。ユーザは、ECサイト画面213b上で商品の詳細を確認する。
【0079】
(C)は、図16のS207の状態を示しており、前面にECサイト画面213c、背面に電子チラシ画面211cが表示されている。前面に表示されているECサイト画面213cは、商品購入ページである。ユーザは、ECサイト画面213c上でカートへ入れるボタン215をクリックする。これによって、端末5はショッピングカートに商品を登録する。
ユーザが、電子チラシ画面211cを選択すると、端末5の表示部16は(A)の状態となる。この場合、電子チラシ画面211aには、ショッピングカートに登録された商品に対応するリンクエリア201の領域または周辺に、登録済を示すオブジェクト203が表示される。
【0080】
このように、ユーザは、(A)〜(C)における手順を繰り返すことで、ショッピングカートに購入したい商品を登録する。この際、ユーザは、電子チラシ画面上で、ショッピングカートに登録された商品を確認することができる。
尚、図16では、電子チラシ画面とECサイト画面が別々のウインドウとしたが、同じウインドウで異なるタブとしても良い。
【0081】
次に、図17から図20を参照しながら、他のECサイト情報反映プログラムについて説明する。他のECサイト情報反映プログラムは、処理の流れについては図14と同様であり、S143でECサイト管理サーバ4から受け取る情報だけが異なる。
【0082】
図18は、価格変更までの時間を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例である。この例では、ECサイトにおいて特価販売を止めて通常の価格による販売に戻すまでの時間を電子チラシ35に表示する。
ECサイト管理サーバ4は、商品ごとに価格変更を予約するための価格変更予約ファイルを記憶部12に保持しておく。価格変更予約ファイルは、商品の申込番号、価格変更の時間、変更後の価格などのリストである。
図14のS142のステップにおいて端末5がECサイト管理サーバ4にアクセスし、S143のステップにおいてショッピングカート情報の代わりに価格変更ファイルを受信し、S144、S145の段階で価格変更予約ファイルに含まれる商品に対して、現在時刻から価格変更までの残り時間を算出し、リンクエリア201の領域または周辺に、価格変更までの時間を示すオブジェクト205を表示する。
図18では、「特価販売まで残り5時間!」の文字を含む吹き出しオブジェクト205が表示されている。
【0083】
図19は、価格変更済を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例である。この例では、ECサイトにおいて特価販売を止めて通常の価格による販売に戻したことを電子チラシ35に表示する。
ECサイト管理サーバ4は、商品ごとに価格変更を予約するための価格変更予約ファイルを記憶部12に保持しておく。価格変更予約ファイルは、商品の申込番号、価格変更の時間、変更後の価格などのリストである。
図14のS142のステップにおいて端末5がECサイト管理サーバ4にアクセスし、S143のステップにおいてショッピングカート情報の代わりに価格変更ファイルを受信し、S144、S145の段階で価格変更予約ファイルに含まれる商品に対して、価格変更の時間が経過したかどうかを確認し、価格変更の時間が経過した商品のリンクエリア201の領域または周辺に、価格変更済を示す吹き出しオブジェクト205を表示する。
図19では、「特価販売は終了しました。」の文字を含む吹き出しオブジェクト205が表示されている。
【0084】
従来の電子チラシでは、ECサイトと連携しないので、電子チラシに記載されている価格とECサイトの商品購入ページに記載されている価格が異なってしまう場合が多かった。これでは、ユーザが特価販売と勘違いして通常価格で購入してしまうケースも出てくるので、非常に問題があった。
本発明の実施の形態では、図18、図19に示すように、ECサイトと連携して、価格変更までの時間または価格変更済を示す吹き出しオブジェクト205を表示する。これによって、特価販売がいつ終わるのか、また既に終わってしまったのかをユーザに知らせることができ、ユーザが価格を勘違いして購入することを防ぐことができる。
【0085】
図20は、商品の在庫数を示す吹き出しオブジェクト205を示す画像例である。この例では、商品の在庫数を電子チラシ35に表示する。
ECサイト管理サーバ4は、商品ごとの在庫数を示す在庫ファイルを記憶部12に保持しておく。在庫ファイルは、商品の申込番号と在庫数のリストである。尚、在庫ファイルは、商品が購入されるたびに、ECサイト管理サーバ4が更新をする。
図14のS142のステップにおいて端末5がECサイト管理サーバ4にアクセスし、S143のステップにおいてショッピングカート情報の代わりに在庫ファイルを受信し、S144、S145の段階で在庫ファイルに含まれる商品に対して、リンクエリア201の領域または周辺に、商品の在庫を示す吹き出しオブジェクト205を表示する。
図20では、「在庫数は残り30個!」の文字を含む吹き出しオブジェクト205が表示されている。
【0086】
従来の電子チラシでは、ECサイトと連携しないので、在庫数をユーザに知らせることができなかった。本発明の実施の形態では、図20に示すように、ECサイトと連携して、商品の在庫を示す吹き出しオブジェクト205を表示する。これによって、電子チラシ35において一覧形式でユーザに在庫数を知らせることができるので、ユーザは残り少ない商品から商品購入ページを確認し、購入機会の喪失を防ぐことができる。
【0087】
また、前述したECサイト情報反映手段では、情報を提供する相手として商品購入者のみを前提としていたが、小売店販売担当者に対して、商品購入者とは異なる情報を提供するようにしても良い。
例えば、ECサイト管理サーバ4の記憶部12には、「売上データ」、「在庫・発注状況」、「前年成績」等の情報を格納しておく。ECサイト管理サーバ4は、図14のS142のステップにおいて、アクセスしてきたユーザが商品購入者なのか、または小売店販売担当者なのかを識別し、ユーザが小売店販売担当者であった場合には、「売上データ」、「在庫・発注状況」、「前年成績」等の情報を反映し、リンクエリア201の領域または周辺に表示する。また、ユーザが商品購入者であった場合には、前述したショッピングカート等の情報を反映し、リンクエリア201の領域または周辺に表示する。商品購入者と小売店販売担当者を識別するための情報は、例えば、ECサイト管理サーバ4の記憶部12に記憶されているユーザ情報を利用する。
これによって、ユーザごとに適切な情報を提供することができる。特に、小売店販売担当者は、電子チラシ35の広告効果を電子チラシ35上で直接確認することができる。
【0088】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る電子チラシ制作装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0089】
1………電子チラシシステム
2………電子チラシ制作装置
3………電子チラシ配信サーバ
4………ECサイト管理サーバ
5………端末
6………ネットワーク
21………DTPアプリケーション
22………位置座標抽出ツール
23………電子チラシ作成ツール
31………紙媒体用原稿データ
32………紙面データ
33………位置座標リスト
34………リンク情報リスト
35………電子チラシ
36………紙面データ
37………参照リスト
38………ECサイト情報反映プログラム
39………チラシ閲覧プログラム
41………商品識別オブジェクト
201………リンクエリア
203………登録済を示すオブジェクト
205………吹き出しオブジェクト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
DTP編集データと、取扱商品を識別する情報と商品購入ページのURLを対応付けたリンク情報リストと、から、チラシを表示するための画像データである紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、を含む電子チラシを制作する電子チラシ制作装置であって、
前記DTP編集データを読み込み前記紙面データに変換する紙面データ変換手段と、
取扱商品を一意に識別する商品識別情報を示す商品識別オブジェクトの検索条件を指定し、前記商品識別オブジェクトの紙面上の位置座標を抽出して位置座標リストを作成する位置座標リスト作成手段と、
前記リンク情報リストと前記位置座標リストを参照して前記参照リストを作成する参照リスト作成手段と、
を具備することを特徴とする電子チラシ制作装置。
【請求項2】
閲覧プログラムと、紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、を含んで構成され、ネットワーク通信手段を備えたコンピュータのモニタ画面上で閲覧される電子チラシであって、
前記閲覧プログラムは、
前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、
前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、
前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、
さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させるプログラムである
ことを特徴とする電子チラシ。
【請求項3】
前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する当該電子チラシを閲覧しているユーザのショッピングカート情報を取得し、前記ショッピングカートに登録されている商品に対応する前記リンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項4】
前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する価格変更の予約情報を取得し、前記リンクエリアの領域または周辺に、価格変更までの時間または価格変更済を示すオブジェクトを表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項5】
前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する商品の在庫情報を取得し、前記リンクエリアの領域または周辺に、商品の在庫数を示すオブジェクトを表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項6】
前記ECサイト情報反映プログラムは、当該電子チラシを閲覧しているユーザを識別し、前記ユーザに応じた情報を前記ECサイトの管理サーバから取得することを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項7】
前記ECサイト情報反映プログラムは、当該電子チラシを閲覧しているユーザが小売店販売担当者の場合には、前記ECサイトの管理サーバが保持する売上情報、在庫・発注状況情報、前年成績情報の少なくとも一つを、前記リンクエリアの領域または周辺に表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項8】
紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、から構成される電子チラシを閲覧する電子チラシ閲覧装置であって、
ネットワーク通信手段と、表示手段と、チラシ閲覧手段と、を備え、
前記チラシ閲覧手段は、
前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、
前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、
前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、
さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させることを特徴とする電子チラシ閲覧装置。
【請求項9】
前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する当該電子チラシを閲覧しているユーザのショッピングカート情報を取得し、前記ショッピングカートに登録されている商品に対応する前記リンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示するものであることを特徴とする請求項8に記載の電子チラシ閲覧装置。
【請求項10】
紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、から構成される電子チラシを閲覧可能な端末と、前記電子チラシを配信する電子チラシ配信サーバと、ECサイトを管理するECサイト管理サーバとがネットワークを介して接続される電子チラシシステムであって、
前記電子チラシ配信サーバは、前記電子チラシを前記端末に配信する配信手段、を具備し、
前記ECサイト管理サーバは、前記端末からの要求に従って、自らが保持する情報を前記端末に送信する送信手段、を具備し、
前記端末は、
前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、
前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、
前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、
さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させるチラシ閲覧手段、
を具備することを特徴とする電子チラシシステム。
【請求項1】
DTP編集データと、取扱商品を識別する情報と商品購入ページのURLを対応付けたリンク情報リストと、から、チラシを表示するための画像データである紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、を含む電子チラシを制作する電子チラシ制作装置であって、
前記DTP編集データを読み込み前記紙面データに変換する紙面データ変換手段と、
取扱商品を一意に識別する商品識別情報を示す商品識別オブジェクトの検索条件を指定し、前記商品識別オブジェクトの紙面上の位置座標を抽出して位置座標リストを作成する位置座標リスト作成手段と、
前記リンク情報リストと前記位置座標リストを参照して前記参照リストを作成する参照リスト作成手段と、
を具備することを特徴とする電子チラシ制作装置。
【請求項2】
閲覧プログラムと、紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、を含んで構成され、ネットワーク通信手段を備えたコンピュータのモニタ画面上で閲覧される電子チラシであって、
前記閲覧プログラムは、
前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、
前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、
前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、
さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させるプログラムである
ことを特徴とする電子チラシ。
【請求項3】
前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する当該電子チラシを閲覧しているユーザのショッピングカート情報を取得し、前記ショッピングカートに登録されている商品に対応する前記リンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項4】
前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する価格変更の予約情報を取得し、前記リンクエリアの領域または周辺に、価格変更までの時間または価格変更済を示すオブジェクトを表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項5】
前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する商品の在庫情報を取得し、前記リンクエリアの領域または周辺に、商品の在庫数を示すオブジェクトを表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項6】
前記ECサイト情報反映プログラムは、当該電子チラシを閲覧しているユーザを識別し、前記ユーザに応じた情報を前記ECサイトの管理サーバから取得することを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項7】
前記ECサイト情報反映プログラムは、当該電子チラシを閲覧しているユーザが小売店販売担当者の場合には、前記ECサイトの管理サーバが保持する売上情報、在庫・発注状況情報、前年成績情報の少なくとも一つを、前記リンクエリアの領域または周辺に表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の電子チラシ。
【請求項8】
紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、から構成される電子チラシを閲覧する電子チラシ閲覧装置であって、
ネットワーク通信手段と、表示手段と、チラシ閲覧手段と、を備え、
前記チラシ閲覧手段は、
前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、
前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、
前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、
さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させることを特徴とする電子チラシ閲覧装置。
【請求項9】
前記ECサイト情報反映プログラムは、前記ECサイトの管理サーバが保持する当該電子チラシを閲覧しているユーザのショッピングカート情報を取得し、前記ショッピングカートに登録されている商品に対応する前記リンクエリアの領域または周辺に、登録済を示すオブジェクトを表示するものであることを特徴とする請求項8に記載の電子チラシ閲覧装置。
【請求項10】
紙面データと、取扱商品ごとに商品を特定する識別情報、紙面上の位置情報、ECサイトの管理サーバ上の1つのリソースを指定するURL、の3種類の情報を関係付けた参照リストと、前記ECサイトの管理サーバにアクセスし所定の情報を取得するECサイト情報反映プログラムと、から構成される電子チラシを閲覧可能な端末と、前記電子チラシを配信する電子チラシ配信サーバと、ECサイトを管理するECサイト管理サーバとがネットワークを介して接続される電子チラシシステムであって、
前記電子チラシ配信サーバは、前記電子チラシを前記端末に配信する配信手段、を具備し、
前記ECサイト管理サーバは、前記端末からの要求に従って、自らが保持する情報を前記端末に送信する送信手段、を具備し、
前記端末は、
前記参照リストに基づき取扱商品ごとにリンクエリアを定義し、
前記紙面データおよび前記リンクエリアを電子チラシとして表示し、
前記リンクエリアが選択されたときは関係付けられたURLにより前記ECサイトの管理サーバにアクセスし、
さらに、前記ECサイトの管理サーバへの前回アクセス時間から所定の時間を経過後に対話入力イベントを受けたときは前記ECサイト情報反映プログラムを実行させるチラシ閲覧手段、
を具備することを特徴とする電子チラシシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図16】
【図4】
【図15】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図16】
【図4】
【図15】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2011−70433(P2011−70433A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−221422(P2009−221422)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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