説明

電子メールを利用したデータ処理システム及び同データ処理方法

【課題】携帯端末を用いたコンピュータのデータ処理の実行の容易化。
【解決手段】解析処理サーバ13に、電子メール文に含まれる命令文をフォーマットルールDB16に登録されたFormat情報を参照して解析する工程と、この解析した命令語に応じたデータ処理の実行手順情報を処理ルールDB17から抽出し、該抽出した実行手順情報に応じたソフトウェアのデータ処理をソフトウェアサーバ19に実行させ、ソフトウェアサーバ19のデータ処理の実行結果をテキストデータとしてメールサーバ12に送信させ、メールサーバ12に、受信したテキストデータを本文とし、宛先を携帯端末メールアドレスとする応答メール文を作成して携帯端末10末宛に送信させることによって、携帯端末を用いてコンピュータ上の任意のデータ処理を実行させるもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールを利用して任意のデータ処理を実行するデータ処理システム及び同データ処理方法に係り、特に電子メールに含まれる命令実行文を解析し、解析結果に応じてデータ処理した結果データを電子メールにて返信することができる電子メールを利用したデータ処理システム及び同データ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話を用いてウェブサーバに接続し、該ウェブサーバ上のソフトウェアを携帯電話の機能を用いて実行するコンピュータシステムが実現されている。このコンピュータシステムは、例えば電車の経路検索を行うウェブページの場合、携帯電話に画面表示された出発駅/到着駅等の欄に駅名を入力し、実行ボタンを操作することによって電車の経路検索を実行し、この経路検索結果を携帯電話上に表示する技術が採用されている。
【0003】
他方、インターネット通信回線網を介して送受信される電子メールソフトウェアは、そのメールソフトウェア特有のインターフェースであるため、このためコンピュータにおいて一般に流通している文書ソフトウェア/表計算ソフトウェア/業務用ソフトウェアにより作成されたファイルが添付されていた場合受信したメール添付ファイルの内容を読むことができないものであった。特に近年においては、例えば職場コンピュータの電子メールアドレス宛に送信されたメール添付ファイルを外出先から携帯電話を用いて閲覧しようとしても、前述したインターフェースの相違によって閲覧することができないものであった。
【0004】
尚、従来技術による電子メールデータを他の形式のデータに変換する技術が記載された文献としては下記特許文献1が挙げられ、この特許文献1には電子メールデータをウェブ上で表示できるようにデータ変換を行い、インターネット上の電子掲示板に表示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−63592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の携帯電話を用いてウェブサーバ上のソフトウェアを操作する技術は、ウェブサーバ上に携帯電話から入力されたデータを処理するための専用ソフトウェアを用意しなければならないと言う不具合があった。また、特許文献1に記載された技術は、電子メール用の所定形式のデータを電子掲示板上に表示することができるものの、携帯電話を用いて任意のデータ処理を実行することが考慮されていないと言う不具合があった。
【0007】
本発明の目的は、携帯電話等の電子メールの送受信機能を有する携帯端末を用いてコンピュータシステム上の任意のデータ処理を実行し、この実行結果を携帯端末に返送することができる電子メールを利用したデータ処理システム及び同データ処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために本発明は、所定の形式により命令語が含まれるように作成された電子メール文をメールアドレスが設定された携帯端末から受信し、該電子メール文を解析してデータ処理を実行し、実行結果を携帯端末に返信する電子メールを利用したデータ処理システムであって、
前記電子メール文を受信するメールサーバと、
該受信した電子メール文に含まれる命令語を解析し、該解析した命令語に応じたデータ処理の実行を指示する解析処理サーバと、
前記解析した命令語に応じたデータ処理を実行する為の実行処理手順情報を予め登録した処理ルールデータベースと、
前記解析した命令語に応じたデータ処理を実行するソフトウェアを含むソフトウェアサーバと、
前記電子メール文の前記所定形式情報を格納するフォーマットルールデータベースとを備え、
前記メールサーバが、
前記携帯端末から送信された命令語が含まれる電子メール文を受信する第1工程と、
前記解析処理サーバが、
第1工程により受信した電子メール文に含まれる命令文を前記フォーマットルールデータベースに登録された所定形式情報を参照して解析する第2工程と、
該第2工程により解析した命令語に応じたデータ処理の実行手順情報を前記処理ルールデータベースから前記命令語をキーとして抽出する第3工程と、
該第3工程により抽出した実行手順情報に応じたソフトウェアのデータ処理をソフトウェアサーバに指示する第4工程と、
前記ソフトウェアサーバが、
第4工程により指示されたデータ処理を実行し、該データ処理の実行結果をテキストデータとして前記メールサーバに送信する第5工程と、
前記メールサーバが、
第5工程により送信されたテキストデータを本文とし、宛先を前記電子メール文を送信した携帯端末メールアドレスとする応答メール文を作成し、携帯端末宛に送信する第6工程とを実行することを第1の特徴とする。
【0009】
また本発明は、第1の特徴のデータ処理システムにおいて、前記所定形式により作成された電子メール文が、処理対象となるデータを指定するデータ指定情報と、該データ指定情報に対するデータの検索又は更新を指示する命令語とを含み、
前記ソフトウェアサーバが、前記第5工程において、前記命令語のデータ検索又はデータ更新処理を、前記データ指定情報により指定されたデータに対して実行することを第2の特徴とする。
【0010】
また本発明は、第1又は第2の特徴のデータ処理システムにおいて、前記携帯端末を使用するユーザの携帯端末メールアドレスと、該携帯端末メールアドレスに対応したユーザ名情報と、前記携帯端末メールアドレスに対応した前記データ処理を許可する利用権限情報とを格納したユーザ管理データベースを設け、
前記解析処理サーバが、
前記第1工程に次いで前記携帯端末メールアドレスをキーとして前記ユーザ管理データベースを検索した利用権限情報を抽出する第7工程を実行し、
前記第2工程において抽出したデータ処理の実行手順情報が該第7工程により抽出した利用権限情報の権限を満たすと判定したとき、前記第4工程により指示されたデータ処理を実行することを第3の特徴とする。
【0011】
また本発明は、第1から第3何れかの特徴のデータ処理システムにおいて、前記メールサーバが、第1工程によりメールサーバから送信された電子メール文を格納するデータポーリング部を有し、
前記解析処理サーバが、該メールサーバのデータポーリング部を所定時間条件に応じて電子メール文が格納されているか否かを判定し、該判定により電子メール文が格納されていると判定したとき、前記第2工程を実行することを第4の特徴とする。
【0012】
また本発明は、第2から第4何れかの特徴のデータ処理システムにおいて、前記電子メール文が、メール件名欄と本文欄とから成り、前記所定の形式が、メール件名欄にデータ処理の種類を指定する命令語を入力し、前記本文欄にデータ処理の対象データを入力していることを第5の特徴とする。
【0013】
更に本発明は、所定の形式により命令語が含まれるように作成された電子メール文をメールアドレスが設定された携帯端末から受信するメールサーバと、該受信した電子メール文に含まれる命令語を解析し、該解析した命令語に応じたデータ処理の実行を指示する解析処理サーバと、前記解析した命令語に応じたデータ処理を実行する為の実行処理手順情報を予め登録した処理ルールデータベースと、前記解析した命令語に応じたデータ処理を実行するソフトウェアを含むソフトウェアサーバと、前記電子メール文の前記所定形式情報を格納するフォーマットルールデータベースとを備え、前記携帯端末から受信した該電子メール文を解析してデータ処理を実行し、実行結果を携帯端末に返信するコンピュータシステムのデータ処理方法であって、
前記メールサーバに、
前記携帯端末から送信された命令語が含まれる電子メール文を受信する第1工程を実行させ、
前記解析処理サーバに、
第1工程により受信した電子メール文に含まれる命令文を前記フォーマットルールデータベースに登録された所定形式情報を参照して解析する第2工程と、
該第2工程により解析した命令語に応じたデータ処理の実行手順情報を前記処理ルールデータベースから前記命令語をキーとして抽出する第3工程と、
該第3工程により抽出した実行手順情報に応じたソフトウェアのデータ処理をソフトウェアサーバに指示する第4工程を実行させ、
前記ソフトウェアサーバに、
第4工程により指示されたデータ処理を実行し、該データ処理の実行結果をテキストデータとして前記メールサーバに送信する第5工程を実行させ、
前記メールサーバに、
第5工程により送信されたテキストデータを本文とし、宛先を前記電子メール文を送信した携帯端末メールアドレスとする応答メール文を作成させ、携帯端末宛に送信する第6工程とを実行させることを第6の特徴とする。
【0014】
また本発明は、第6の特徴のデータ処理方法において、前記所定形式により作成された電子メール文が、処理対象となるデータを指定するデータ指定情報と、該データ種情報に対するデータの検索又は更新を指示する命令語とを含み、
前記ソフトウェアサーバに、前記第5工程において、前記命令語のデータ検索又はデータ更新処理を、前記データ指定情報により指定されたデータに対して実行させることを第7の特徴とする。
【0015】
また本発明は、第6又は第7の特徴のデータ処理方法において、前記携帯端末を使用するユーザの携帯端末メールアドレスと、該携帯端末メールアドレスに対応したユーザ名情報と、前記携帯端末メールアドレスに対応した前記データ処理を許可する利用権限情報とを格納したユーザ管理データベースを設け、
前記解析処理サーバに、
前記第1工程に次いで前記携帯端末メールアドレスをキーとして前記ユーザ管理データベースを検索した利用権限情報を抽出する第7工程を実行させ、
前記第2工程において抽出したデータ処理の実行手順情報が該第7工程により抽出した利用権限情報の権限を満たすと判定したとき、前記第4工程により指示されたデータ処理を実行させることを第8の特徴とする。
【0016】
また本発明は、第6から第8何れかの特徴のデータ処理方法において、前記メールサーバに、第1工程によりメールサーバから送信された電子メール文を格納するデータポーリング部を設け、
前記解析処理サーバに、該メールサーバのデータポーリング部を所定時間条件に応じて電子メール文が格納されているか否かを判定させ、該判定により電子メール文が格納されていると判定したとき、前記第2工程を実行させることを第9の特徴とする。
【0017】
また本発明は、第7から第9何れかの特徴のデータ処理方法において、前記電子メール文が、メール件名欄と本文欄とから成り、前記所定の形式が、メール件名欄にデータ処理の種類を指定する命令語を入力し、前記本文欄にデータ処理の対象データを入力させることを第10の特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によるデータ処理システム及び同データ処理方法は、解析処理サーバに、メールサーバが電子メール文に含まれる命令文をフォーマットルールデータベースに登録された所定形式情報を参照して解析する工程と、この解析した命令語に応じたデータ処理の実行手順情報を前記処理ルールデータベースから前記命令語をキーとして抽出し、該抽出した実行手順情報に応じたソフトウェアのデータ処理をソフトウェアサーバに指示する工程とを実行させ、ソフトウェアサーバに、指示されたデータ処理を実行させたデータ処理の実行結果をテキストデータとしてメールサーバに送信させ、メールサーバに、受信したテキストデータを本文とし、宛先を前記電子メール文を送信した携帯端末メールアドレスとする応答メール文を作成し、携帯端末宛に送信することによって、携帯電話等の電子メールの送受信機能を有する携帯端末を用いてコンピュータシステム上の任意のデータ処理を実行し、この実行結果を携帯端末に返送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態による電子メールデータ共有システムの全体構成を示す図。
【図2】本実施形態によるメールサーバの構成を示す図。
【図3】本実施形態による携帯端末の構成を示す図。
【図4】本実施形態による処理サーバの構成を示す図。
【図5】本実施形態によるソフトウェアデータ処理サーバの構成を示す図。
【図6】本実施形態によるパッケージソフトウェアサーバの構成を示す図。
【図7】本実施形態によるユーザ管理データベースの構成を示す図。
【図8】本実施形態によるFormatデータベースの構成を示す図。
【図9】本実施形態による処理ルールデータベースの構成を示す図。
【図10】本実施形態によるデータ処理依頼メールの説明図。
【図11】本実施形態によるメール依頼受け付け処理の動作説明図。
【図12】本実施形態によるFormat確認処理の動作説明図。
【図13】本実施形態によるデータ処理方式確認処理の動作説明図。
【図14】本実施形態によるパッケージソフト向けソフトウェア処理の動作説明図。
【図15】本実施形態によるメール通知文作成処理の動作説明図。
【図16】本実施形態による管理者設定処理の動作説明図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明による電子メールを利用したデータ処理システム及び同データ処理方法の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
[構成]
[全体構成]
本実施形態による電子メールデータ共有方法を採用したコンピュータシステムである電子メールデータ共有システムは、図1に示す如く、一般の携帯電話等の電子メールの送受信機能を有する携帯端末10A〜10Cと、該携帯端末10A〜10Cとインターネット等の公衆回線網11を介して接続され、他のコンピュータからの電子メールを送受信する機能を有するメールサーバ12と、前記携帯端末10A〜10Cから受信した本実施形態の特徴であるデータ処理依頼メール文(情報)を受信し、該データ処理依頼メール文を解析し、該解析結果に基づいたデータ処理(データの検索/更新/指定したデータ処理)を実行するパラメタ解析DBデータ処理サーバ13と、前記データ処理を行うソフトウェアを格納するソフトウェアデータベース20と、該ソフトウェアデータベース20に格納したソフトウェアデータの処理を実行するためのパッケージソフトウェアサーバ19と、該パッケージソフトウェアサーバ19が実行したソフトウェア処理によるデータの検索/更新等を制御するソフトウェアデータ処理サーバ14と、利用者のユーザ名その他ユーザ情報を登録したユーザ管理データベース15と、電子メールソフトウェアのフォーマット形式情報を登録したFormatルールデータベース16と、ソフトウェアによる予め定められた処理ルール情報を登録した処理ルールデータベース17と、前記ソフトウェアデータ処理サーバ14及びパラメタ解析DBデータ処理サーバ13に接続された作業端末18とから構成される。
【0021】
[携帯端末10]
本実施形態による携帯端末10A〜10Cは、図2に示す如く、データ入力のためのキーボード102と、各種情報を表示するための表示装置104と、電子メールプログラム1061を含むプログラム群106を格納する内部メモリ105と、これらを制御するCPU101とから構成される。前記電子メールプログラム1061は、携帯電話やPDAなどで動作する電子メール送受信プログラムであって、各端末でメールアドレスを保持しており、都度入力する項目としてはメールの宛先(Mail To)、件名(Subject)、本文(Data)があり、各項目に特定の形式で入力して送信する。
【0022】
[メールサーバ12]
本実施形態によるメールサーバ12は、図3に示す如く、キーボード122と、マウス123と、表示装置124と、電子メールプログラム126を格納する内部メモリ125と、磁気ディスク装置又は半導体記憶装置等の記録媒体に構成され、後述するポーリング領域が設けられたデータ領域127と、これらを制御するCPU121とから構成される。
【0023】
前記電子メールプログラム126は、携帯端末からメール受信し、メールの情報(Mail From、Mail To、Subject、Data)をテキスト変換し、ポーリング領域に保存する機能と、パラメタ解析データ処理サーバから受け取るメール応答文を元にメールを送信する機能とを有し、前記ポーリング領域1271は、受信したメールの情報を一時的に保存する領域であって、パラメタ解析データ処理サーバのデータポーリング部が当該領域を例えば任意の時間間隔又は任意の時刻に随時チェックするために設けられている。
【0024】
[パラメタ解析データ処理サーバ13]
本実施形態によるパラメタ解析DBデータ処理サーバ13は、図4に示す如く、コンピュータであって、各種プログラムを機能として格納する内部メモリ132と、これらプログラムに従った処理を実行するCPU131とから構成され、前記内部メモリ132には、後述するデータ有無のポーリング(問い合わせ)を行うデータポーリング部133と、メール文の解析によりユーザ権限の確認及びFormatの確認を行う解析プログラム134と、後述するデータ処理方式の確認処理他のデータ処理を実行するデータ処理プログラム135と、問い合わせに対する応答文を生成する応答プログラム136と、管理者がユーザ設定等の処理を制御する管理用プログラム137とから構成され、キーボード183/マウス183/表示装置185/ブラウザ1841を格納した内部メモリ184とから構成される作業端末18と接続されている。
【0025】
前記データポーリング部133は、メールサーバ12のポーリング領域1271にデータ処理依頼メール文が保存されていないかを定期的に問い合わせ、保存されていると判定したときには情報を解析プログラム134へ渡すプログラムである。前記ユーザ権限確認部1341は、データポーリング部133から渡されたデータ処理依頼メール文の送信元メールアドレスをキーにユーザ管理データベース15を検索する機能と、対象ソフトウェアや処理権限を確認し、権限を有していると判定したときにはFormat確認部1342へ進み、権限を有していないと判定したときにはErrorを応答文作成部1361へ渡す機能を有する。
【0026】
前記Format確認部1342は、データ処理依頼メールのSubject(件名)を基に検索や処理依頼なのか、サンプルデータの要求なのかを判別し、正しいFormatでの依頼かを確認し、修正可能なFormatエラーは自動修正を行って再処理を行うプログラムである。前記処理方式確認部1351は、渡されたデータ処理依頼メールのSubjectから処理ルールデータベース17を検索し、操作フラグ列からソフトウェア処理依頼部1353かDB処理実行部1352かを選択し、処理を渡すプログラムである。前記DB処理実行部1352は、Subjectから処理ルールデータベース17を検索し、ソフトウェアデータベース20に対して検索や更新処理を実行するプログラムである。前記ソフトウェア処理依頼部1353は、SQLなどのデータベースを用いないパッケージソフトウェア向けに自動的に画面を操作するなどしてデータの検索や更新処理をソフトウェアデータ処理サーバ14に依頼するプログラムである。
【0027】
前記応答文作成部1361は、各処理部の結果を受け取り、データ処理依頼メールへの返信メールを作成するプログラムであって、正常終了した結果やエラー発生時のエラーを通知する機能を有する。前記ユーザ設定部1371は、処理依頼メールを送信するユーザ管理データベース15へ登録するプログラムである。前記Format設定部1372は、処理依頼メールのFormatをFormatルールデータベース16へ定義するプログラムである。前記変換ルール設定部1373は、処理ルールデータベース17に処理ルール情報を定義するプログラムである。
【0028】
[ソフトウェアデータ処理サーバ14]
前記ソフトウェアデータ処理サーバ14は、図5に示す如く、各種処理を実行する複数のプログラムを格納する内部メモリ142と、これらプログラムを制御するCPU141とから構成され、前記複数のプログラムは、検索処理を制御する検索処理部1431及び更新処理を行う更新処理部1432とを含むデータ処理プログラム143と、管理者用設定部1441を含む管理者用プログラム144とから構成されている。
【0029】
前記検索処理部1431は、パラメタ解析データ処理サーバ13から受け取った検索処理依頼をパッケージソフトウェアサーバ19に対して実行するプログラムであり、前記更新処理部1432は、パラメタ解析データ処理サーバ13から受け取った更新処理依頼をパッケージソフトウェアサーバ19に対して実行するプログラムであり、前記管理者用設定部1441は、検索処理や更新処理を各ソフトウェアの特定項目向けに設定を行うプログラムである。
【0030】
[パッケージソフトウェアサーバ19]
本実施形態によるパッケージソフトウェアサーバ19は、図6に示す如く、キーボード192/マウス193/表示装置194/データ処理部1961を含むパッケージソフトウェアプログラム196を格納する内部メモリ195とから構成され、ソフトウェアデータベース20に接続されている。尚、前記パッケージソフトウェアプログラム196は、一般的に普及している文書作成又は表計算機能を有するパッケージソフトウェアが想定される。
【0031】
[ユーザ管理データベース15]
前記ユーザ管理データベース15は、携帯端末10A〜10Cの利用者対応に予め設定されている利用者権限を登録したものであって、図7上段に示す如く、ユーザ氏名であるユーザ名と、ユーザの電子メールアドレスであるメールアドレスと、ユーザのコンピュータに使用されるメーラ(電子メールソフトウェア)に合わせた文字コード種を示す文字コードと、処理可能なソフトウェア種を示す対象ソフトと、該対象ソフトにて処理可能な処理内容を示す処理の各項目情報から構成され、具体的には、例えば、図7下段に符号15で示す表の如く、ユーザ名「User1」、メールアドレス「10A@keita.XX.jp」、文字コード「S−JIS」、対象ソフト「Soft1」、処理「検索」の如くユーザ毎に複数の設定情報が登録されている。
【0032】
[Formatルールデータベース16]
本実施形態によるFormatルールデータベース16は、図8の上段に示す如く、Formatの名称を示すFormat名と、各Formatの列(レコード)の数を表す列数と、この列の名称である列名と、この列に入力可能な文字種である文字型を示す文字型と、列に入力可能な長さを示す長さ、空白等による長さ余り発生時の取り扱い処理を示すFILとの各項目情報とから構成され、具体的には、図8下段に示す如く、Format名「Format1」、列数「2」、列定義テーブル(Table)番号によりリンクされる列名が「Company」、文字型が「50Byte」、FILが「あり」の如く、複数のメールソフトウェアに対応したFormat毎に複数の設定情報が登録されている。
【0033】
[処理ルールデータベース17]
処理ルールデータベース17は、利用者から指定された受信メールに対する処理を予め登録したものであって、図9に示す如く、処理対象のソフトウェアを指定するための対象ソフトウェアと、メール依頼文の処理キーであるSubject(件名)を指定するためのSubjectと、利用者指示内容がDB操作(フラグ「0」)かソフトウェア経由の処理(フラグ「1」)かを示すDB操作フラグと、検索や更新等の処理を行うためのキーとなるDB操作文(例えば、DB処理実行用のSQL文等)を示す各項目情報とから構成され、具体的には、図9下段に示す如く、対象ソフトウェアが「パッケージA」、Subjectが「Name検索」、操作フラグが「0」、DB操作文が「SELECT Name Data FROM パッケージDB.table」の如く登録されている。この図9下段の最上レコード(No.1)のDB操作文は、データベースを示すパッケージDB.tableから氏名をキーとして検索することを表し、レコード(No.2)のDB操作文は、パッケージDB.tableから住所をキーとして住所を検索することを表し、レコード(No.4)のDB操作文は、処理をソフトウェア経由で行い、データを操作ルールC−1に従って複写することを表している。
【0034】
[データ処理依頼文]
本実施形態において利用者が携帯端末10A〜10Cを用いてメールデータの処理を依頼するデータ処理依頼文は、図10に示す如く、メール処理依頼者であるメール発信元を示す「Mail From」と、メール宛先のサーバ管理者を示す「Mail To」と、件名を示す「Subject」と、DB操作文の内容を示す「Data」の各項目情報とから成り、「Data」としては、例えば処理対象の列名や対象項目名が入力される。
【0035】
このデータ処理依頼分は、例えば、「Mail From」が「10A@keitai.XX.jp」、「Mail To」が「19@keitai.XX.jp」、「Subject」が命令語である「Name検索」、「Data」が処理対象となるデータを示す「やまだ」の如く作成される。
【0036】
[動作]
[メール依頼受け付け処理]
さて、前述のように構成された本実施形態による電子メールを利用したデータ処理システム及び同データ処理方法は、図11に示す如く、利用者が携帯端末10の電子メールプログラム1061を用いて図10に示した如きデータ処理依頼メール文を作成し、メールサーバ12宛にメール送信したとき、メールサーバ12が電子メールプログラム126を用いて前記データ処理依頼メール文をテキストデータ形式に変換してポーリング領域部1271に格納する工程と、パラメタ解析データ処理サーバ13が、所定のタイミングにより前記メールサーバ12のポーリング領域部1271をサーチしてメール文をユーザ権限確認部1341に処理を移行する工程と、該処理が移行されたユーザ権限確認部1341が、前記メール文(「Mail From」の「10A@keitai.XX.jp」)から送信元メールアドレスを抽出する工程1341aと、該抽出したメールアドレスをキーとしてユーザ管理データベース15を検索し、該検索したメールアドレスの所有者がソフトウェアデータを操作する権限があるか否かを判定する工程1341bと、該判定により権限があると判定したとき、ユーザ管理データベース15の処理列とメール文のSubject内容が一致するか否かを判定する工程1341cと、この判定により一致すると判定したとき、後述するFormat確認部1342の処理に移行する工程と、前記ユーザ管理データベース15による一致がとれないと判定したとき、応答作成部1361の処理に移行する工程とを実行することによって、データ処理依頼メール文に対する利用者の権限の確認並びに処理内容文が所定のフォーマットと合致するか否かの判定を行うように動作する。
【0037】
尚、前記ユーザ権限確認部1341の工程1341aは、データポーリング部133から渡されたデータ処理依頼メール文の送信元メールアドレス(Mail From)をキーにユーザ管理データベース15を検索し、該当行を抽出する機能を有し、工程1341bは、宛先のメールアドレス(Mail To)が該当行に許可されたソフトウェア向けのメールアドレスかを確認し、許可されていないと判定した場合は対象ソフトウェアでない旨のErrorを応答文作成部1361へ渡し、許可されていると判定した場合は1341cへ渡す機能を有し、工程1341cは、該当行の処理列とSubject内容(「Name検索」)がマッチするかを確認し、NGの場合は処理対象ではない旨のErrorを応答文作成部1361に渡し、OKの場合はFormat確認部1342へ進む機能を有する。
【0038】
[Format確認処理]
前記ユーザ権限確認部1341による処理が移行されたパラメタ解析DBデータ処理サーバ13は、図12に示す如く、Format確認部1342が、Subjectがサンプルデータを応答するSubjectか否かを判定する工程1342aと、該判定によりSubjectがサンプルデータ応答用のSubjectと判定されたとき、処理対象ソフトウェアの列名と1行目のDataをサンプルとして応答文作成部1361に渡す工程1342bと、前記工程1341aにおいてSubjectが処理以外と判定したとき、処理対象ソフトウェア情報から依頼メールのData項目が正しいか否かをFormatルールデータベース16を参照して判定し、正しいと判定したときに処理方式確認部1351の処理へ移行する工程1342cと、該工程1342cにより正しくないと判定したとき、空白(ヌル)が余分に有る場合は空白を削除し、区切り記号が句読点「、」のものはカンマ「,」へ修正し、前記工程1342cに戻る工程1342dと、該工程1342dにおいて修正が不可能と判定したとき、処理対象ソフトウェアの列名と1行目のDataサンプルとして応答文作成部1361へ渡し、応答文作成部1361へ処理を移行する工程1342eとを実行する。特に本実施形態においてはデータ処理依頼メール文(図10)に空白又はカンマの誤入力があった場合であっても、前述の工程1342dによって当該誤記を修正することができる。
【0039】
尚、前記Format確認部1342の工程1342aは、渡されたデータ処理依頼メールのSubjectがサンプルデータを応答するSubjectである場合は工程1342bへ移行し、それ以外の場合は1342cへ渡す機能を有し、前記工程1342bは、処理対象ソフトウェアのデータ列名と1行目のデータをサンプルとして応答文作成部1361へ渡す機能を有し、前記工程1342cは、依頼メールのData項が正しいFormatであるかをFormatデータベース16を処理対象ソフトウェア情報をキーとして検索して判定し、正しいFormatでないと判定した場合は工程1342dへ移行し、正しいFormatと判定した場合は処理方式確認部1351へ渡す機能を有し、前記工程1342dは、空白の余分削除や区切り文字がカンマで無い場合は修正してから工程1342cを実行し、修正ができない場合は工程1342eへ渡す機能を有し、前記工程1342eは、処理対象ソフトウェアのデータ列名と1行目のデータをサンプルとして応答文作成部1361へ渡し、OKの場合は処理方式確認部1351へ進む機能を有する。
【0040】
[データ処理方式確認処理]
前記工程1342cにより正しいFormatと判定されたことにより処理が移行されたデータ処理方式確認部1351は、図13に示す如く、Subject(例えば「Name検索」)をキーとして処理ルール情報を処理ルールデータベース17から検索し、操作フラグが「0」か「1」かを判定し、「1」と判定したときにソフトウェア処理依頼部1353へ処理を移行する工程と、該工程においてフラグが「0」と判定したとき、DB処理実行部1352が、Subjectをキーとして処理ルールデータベース17を検索し、該当の処理ルール情報を選択する工程1352aと、該選択した処理ルールのSQL文にData項(例えば「やまだ」)の情報を当てはめてソフトウェアデータベース20へ処理を移行する工程1352bと、処理ルールの実行内容である対象ソフトウェア/Subject/Dataを応答文作成部1361に渡す工程1352cとを実行する。
【0041】
尚、前記処理方式確認部1351の処理工程は、渡されたデータ処理依頼メールのSubjectをキーとして処理ルールを検索して操作フラグが「0」か「1」かを判定し、「1」の場合はソフトウェア処理依頼部1353へ進み、「0」の場合はDB処理実行部へ進む機能を有し、前記DB処理実行部1352の工程1352aは、Subjectをキーに処理ルールデータベース17を検索し、該当ルールを選択する機能を有し、工程1352bは、選択したルールのSQL文にデータ処理依頼メール文のData項の情報をあてはめてソフトウェアデータベースへ処理を実行する機能を有し、前記工程1352cは、処理ルールの実行内容(実行結果含む)を応答文作成部1361へ渡す機能を有する。
【0042】
[パッケージソフト向けソフトウェア処理]
前記フラグ判定により処理が移行されたソフトウェア処理依頼部1353は、図14に示す如く、データ処理依頼メール文のSubject内容が検索か更新かを判定する工程を実行し、検索と判定したとき、ソフトウェアデータ処理サーバ13が検索処理部1341を用いてData項の内容情報を基にパッケージソフトウェアへ検索処理の実行指示させる工程を実行し、この検索指示を受けたパッケージソフトウェアサーバ19のデータ処理部1961がData項目を基に検索処理を行う工程を実行し、ソフトウェアデータ処理サーバ14が応答文作成部1361の処理に移行する処理を実行する。
【0043】
他方、前述のソフトウェア処理依頼部1353によりSubjectが更新と判定されたとき、ソフトウェアデータ処理サーバ14の処理更新部1432がData項の情報を基にパッケージソフトウェアへの更新処理実行を指示する工程と、この指示を受けたパッケージソフトウェアサーバ19のデータ処理部1961がData部の情報を基に更新処理を実行する工程と、これら処理の後に応答文作成部1361の処理に移行する処理を実行することによって、パッケージソフトウェアによる検索又は更新処理を行うことができる。
【0044】
[応答文作成−通知処理]
さて、本実施形態による電子メールデータ共有システムは、図13に示したDB処理実行部1352による所定の処理ルールの実行内容を取得した後、又は図14に示したパッケージソフトウェアサーバ19による検索又は更新の処理後、パラメタ解析DBデータ処理サーバ13の応答文作成部1361が、図15に示す如く、受信した処理結果を応答メールのData部分欄に記載(代入)し、データ処理依頼メール文のFrom Address宛の応答メール文を作成してメールサーバ12に転送する工程と、該転送を受けたメールサーバ12が、電子メールプログラム126を用いて受信した応答メール文を該当の携帯端末10宛に送信する工程とを実行することによって、携帯端末10からメール文にて指示した電子メールに対する処理並びに検索又は更新を行い、この実行結果を応答メールとして携帯端末10に送信することができる。従って本実施形態によれば、一般のメールソフトウェアにより受信した電子メールデータを、携帯端末10を用いて処理し、この結果を携帯端末10に送信することができる。
【0045】
従って本実施形態によれば、携帯電話等の電子メールの送受信機能を有する携帯端末を用いてコンピュータシステム上の任意のデータ処理を実行し、この実行結果を携帯端末に返送することができる。
【0046】
[管理者用設定処理]
本実施形態よる電子メールデータ共有システムは、利用者(携帯端末)の登録/データフォーマットの登録・更新/処理ルールの登録を管理者が実行するものであって、この処理は、図16に示す如く、管理者が作業端末18のブラウザ1841を用いてパラメタ解析DBデータ処理サーバ13のユーザ設定部1371を用いてユーザ管理データベース15の登録ユーザの登録/更新/削除を行うことや、同様にブラウザ1841を用いてサーバ13のFormat設定部1372を用いてFormatルールデータベース16のFormatルールを登録/更新/削除することや、同様にブラウザ1841を用いて変換ルール設定部1373を用いて登録済みのFormatをFormatルールデータベース16から読み出し、処理ルールデータベース17において反映させることによって、行われる。
【符号の説明】
【0047】
10A〜10C:携帯端末、11:公衆回線網、12:メールサーバ、13:パラメタ解析DBデータ処理サーバ、14:ソフトウェアデータ処理サーバ、15:ユーザ管理データベース、16:Formatルールデータベース、17:処理ルールデータベース、18:作業端末、19:パッケージソフトウェアサーバ、20:ソフトウェアデータベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の形式により命令語が含まれるように作成された電子メール文をメールアドレスが設定された携帯端末から送信し、該電子メール文を解析してデータ処理を実行し、実行結果を携帯端末に返信する電子メールを利用したデータ処理システムであって、
前記電子メール文を受信するメールサーバと、
該受信した電子メール文に含まれる命令語を解析し、該解析した命令語に応じたデータ処理の実行を指示する解析処理サーバと、
前記解析した命令語に応じたデータ処理を実行する処理手順を示す実行処理手順情報に従って実行するソフトウェアを含むソフトウェアサーバと、
前記解析した命令語に応じた実行処理手順情報を予め登録した処理ルールデータベースと、
前記電子メール文の前記所定形式情報を格納するフォーマットルールデータベースとを備え、
前記メールサーバが、
前記携帯端末から送信された命令語が含まれる電子メール文を受信する第1工程と、
前記解析処理サーバが、
第1工程により受信した電子メール文に含まれる命令文を前記フォーマットルールデータベースに登録された所定形式情報を参照して解析する第2工程と、
該第2工程により解析した命令語に応じたデータ処理の実行手順情報を前記処理ルールデータベースから前記命令語をキーとして抽出する第3工程と、
該第3工程により抽出した実行手順情報に応じたソフトウェアのデータ処理をソフトウェアサーバに指示する第4工程と、
前記ソフトウェアサーバが、
第4工程により指示されたデータ処理を実行し、該データ処理の実行結果をテキストデータとして前記メールサーバに送信する第5工程と、
前記メールサーバが、
第5工程により送信されたテキストデータを本文とし、宛先を前記電子メール文を送信した携帯端末メールアドレスとする応答メール文を作成し、携帯端末宛に送信する第6工程とを実行するデータ処理システム。
【請求項2】
前記所定形式により作成された電子メール文が、処理対象となるデータを指定するデータ指定情報と、該データ指定情報に対するデータの検索又は更新を指示する命令語とを含み、
前記ソフトウェアサーバが、前記第5工程において、前記命令語のデータ検索又はデータ更新処理を、前記データ指定情報により指定されたデータに対して実行する請求項1記載のデータ処理システム。
【請求項3】
前記携帯端末を使用するユーザの携帯端末メールアドレスと、該携帯端末メールアドレスに対応したユーザ名情報と、前記携帯端末メールアドレスに対応した前記データ処理を許可する利用権限情報とを格納したユーザ管理データベースを設け、
前記解析処理サーバが、
前記第1工程に次いで前記携帯端末メールアドレスをキーとして前記ユーザ管理データベースを検索した利用権限情報を抽出する第7工程を実行し、
前記第2工程において抽出したデータ処理の実行手順情報が該第7工程により抽出した利用権限情報の権限を満たすと判定したとき、前記第4工程により指示されたデータ処理を実行する請求項1又は2記載のデータ処理システム。
【請求項4】
前記メールサーバが、第1工程によりメールサーバから送信された電子メール文を格納するデータポーリング領域を有し、
前記解析処理サーバが、該メールサーバのデータポーリング領域を所定時間条件に応じて電子メール文が格納されているか否かを判定し、該判定により電子メール文が格納されていると判定したとき、前記第2工程を実行する請求項1から3何れかに記載のデータ処理システム。
【請求項5】
前記電子メール文が、メール件名欄と本文欄とから成り、前記所定の形式が、メール件名欄にデータ処理の種類を指定する命令語を入力し、前記本文欄にデータ処理の対象データを入力している請求項2から4何れかに記載のデータ処理システム。
【請求項6】
所定の形式により命令語が含まれるように作成された電子メール文をメールアドレスが設定された携帯端末から受信するメールサーバと、該受信した電子メール文に含まれる命令語を解析し、該解析した命令語に応じたデータ処理の実行を指示する解析処理サーバと、前記解析した命令語に応じたデータ処理を実行する為の実行処理手順情報を予め登録した処理ルールデータベースと、前記解析した命令語に応じたデータ処理を実行するソフトウェアを含むソフトウェアサーバと、前記電子メール文の前記所定形式情報を格納するフォーマットルールデータベースとを備え、前記携帯端末から受信した該電子メール文を解析してデータ処理を実行し、実行結果を携帯端末に返信するコンピュータシステムのデータ処理方法であって、
前記メールサーバに、
前記携帯端末から送信された命令語が含まれる電子メール文を受信する第1工程を実行させ、
前記解析処理サーバに、
第1工程により受信した電子メール文に含まれる命令文を前記フォーマットルールデータベースに登録された所定形式情報を参照して解析する第2工程と、
該第2工程により解析した命令語に応じたデータ処理の実行手順情報を前記処理ルールデータベースから前記命令語をキーとして抽出する第3工程と、
該第3工程により抽出した実行手順情報に応じたソフトウェアのデータ処理をソフトウェアサーバに指示する第4工程を実行させ、
前記ソフトウェアサーバに、
第4工程により指示されたデータ処理を実行し、該データ処理の実行結果をテキストデータとして前記メールサーバに送信する第5工程を実行させ、
前記メールサーバに、
第5工程により送信されたテキストデータを本文とし、宛先を前記電子メール文を送信した携帯端末メールアドレスとする応答メール文を作成させ、携帯端末宛に送信する第6工程とを実行させるデータ処理方法。
【請求項7】
前記所定形式により作成された電子メール文が、処理対象となるデータを指定するデータ指定情報と、該データ種情報に対するデータの検索又は更新を指示する命令語とを含み、
前記ソフトウェアサーバに、前記第5工程において、前記命令語のデータ検索又はデータ更新処理を、前記データ指定情報により指定されたデータに対して実行させる請求項6記載のデータ処理方法。
【請求項8】
前記携帯端末を使用するユーザの携帯端末メールアドレスと、該携帯端末メールアドレスに対応したユーザ名情報と、前記携帯端末メールアドレスに対応した前記データ処理を許可する利用権限情報とを格納したユーザ管理データベースを設け、
前記解析処理サーバに、
前記第1工程に次いで前記携帯端末メールアドレスをキーとして前記ユーザ管理データベースを検索した利用権限情報を抽出する第7工程を実行させ、
前記第2工程において抽出したデータ処理の実行手順情報が該第7工程により抽出した利用権限情報の権限を満たすと判定したとき、前記第4工程により指示されたデータ処理を実行させる請求項6又は7記載のデータ処理方法。
【請求項9】
前記メールサーバに、第1工程によりメールサーバから送信された電子メール文を格納するデータポーリング領域を設け、
前記解析処理サーバに、該メールサーバのデータポーリング領域を所定時間条件に応じて電子メール文が格納されているか否かを判定させ、該判定により電子メール文が格納されていると判定したとき、前記第2工程を実行させる請求項6から8何れかに記載のデータ処理方法。
【請求項10】
前記電子メール文が、メール件名欄と本文欄とから成り、前記所定の形式が、メール件名欄にデータ処理の種類を指定する命令語を入力し、前記本文欄にデータ処理の対象データを入力させる請求項7から9何れかに記載のデータ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−14009(P2011−14009A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−158621(P2009−158621)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】