説明

電子広告作成配信システム

【課題】 不特定多数の広告主が、簡単に電子広告情報を作成配信できて、不特定多数の利用者が簡単に電子広告情報を閲覧できる、電子広告作成配信システムを提供すること。
【解決手段】 電子広告に関する情報を作成する入力機能を有する情報端末と、前記情報端末から無線通信回線または有線通信回線を介して送信される前記電子広告に関する情報を蓄積するサーバ、前記サーバから無線通信回線または有線通信回線を介して配信される前記電子広告を表示する表示デバイスでシステムを構成し、情報端末にはモバイル端末を用い、入力装置としてペン入力装置を用い、各種広告素材を用いることで、どこでも簡単に電子広告情報が作成・配信することができ、汎用的な入力インターフェースを持つディスプレイに表示させることで、宣伝効果を向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の地域に設置された表示デバイスに、通信回線を介して電子広告を配信表示するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
広告には、新聞への折り込みチラシやTV−CMを始めとして、多様な形態のものが利用されている。折り込みチラシのように、短時間で情報を発信することが必要なメディアでは、DTPなどを用いることで対応しているが、大部分の広告は、広告主が広告代理店などを利用して作成したものを配信しているので、その内容の多くは1週間から1月程度固定されることが殆どであり、広告主が広告の鮮度が低下したと感じる場合でも、広告の内容変更は、次回の配信を待つしかないのが一般的である。
【0003】
また、広告作成配信に際し、広告主の多くは広告代理店などの専門家に依頼して、広告情報を作成していて、必ずしも広告主の満足度が十分とは言えないことがある。これに対処する方法の一つとして、広告主自身が広告情報を作成することが考えられるが、広告作成のノウハウが乏しい広告主でも簡単に広告作成可能な手段がないのが実状である。
【0004】
一方で、近年急速に進歩したIT技術を利用して、店舖内や街頭に設置された表示デバイスに、いわゆるリアルタイムで電子広告配信を行うシステムが様々な形式で開発されている。そのような例の一つして、特許文献1には、TV放送やインターネットを利用して店舗内の表示デバイスや不特定多数の顧客に情報を配信するシステムが開示されている。
【0005】
しかしながら、ここに開示されている技術では、広告主が限定され、広告情報を作成するツールの整備が不十分であることから、前記の広告の鮮度向上や、広告情報作成を容易にするという要求には、必ずしも十分に対応できない。
【0006】
【特許文献1】 特開2005−037779号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って本発明の課題は、前記の問題解決のため、不特定多数の広告主が、簡単に電子広告情報を作成配信できて、不特定多数の利用者が簡単に電子広告情報を閲覧できる、電子広告作成配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題の解決のため、電子広告情報の作成ツールや電子広告を発信配信するシステムと、それらを組み合わせることを検討した結果なされたものである。
【0009】
即ち、本発明は、電子広告に関する情報を作成する入力機能を有する情報端末と、前記情報端末から無線通信回線または有線通信回線を介して送信される前記電子広告に関する情報を蓄積するサーバ、前記サーバから無線通信回線または有線通信回線を介して配信される前記電子広告を表示する表示デバイスを有することを特徴とする、電子広告作成配信システムである。
【0010】
また、本発明は、前記情報端末が、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話を含むモバイル端末、据置型のコンピュータから選ばれることを特徴とする、前記の電子広告作成配信システムである。
【0011】
また、本発明は、前記情報端末が、ペン入力機能を有することを特徴とする、前記の電子広告作成配信システムである。
【0012】
また、本発明は、前記情報端末またはサーバの少なくともいずれかに、前記電子広告に関する情報を作成するためのテンプレート、テキストデータ、画像データ、レイアウトを登録することが可能であることを特徴とする、前記の電子広告作成配信システムである。
【0013】
また、本発明は、前記サーバに、前記表示デバイスに前記電子広告が表示される時間帯に関する情報が逐次更新されながら記録され、前記情報端末から参照可能であることを特徴とする、前記の電子広告作成配信システムである。
【0014】
また、本発明は、前記表示デバイスが、前記サーバに定期的にアクセスを行うことで前記表示デバイスへの電子広告配信情報の有無を参照し、広告配信時間に前記電子広告表示するとともに、表示終了後は電子広告配信完了をサーバに通知する機能を有することを特徴とする、前記の電子広告作成配信システムである。
【0015】
また、本発明は、前記表示デバイスに、随時緊急情報を表示させることが可能であることを特徴とする、前記の電子広告作成配信システムである。
【0016】
また、本発明は、前記電子広告に関する情報の送信及び配信が、インターネットを介して行われることを特徴とする、前記の電子広告作成配信システムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明による電子広告作成配信システムにおいては、電子広告情報の作成とサーバへの送信に通常のコンピュータの他に、PDAや携帯電話などのモバイル端末を用いることが可能であるために、電子広告情報の作成や送信の作業を行う際の、場所や時間帯の制約が極めて少なく、不特定多数の利用者に便宜を供することが可能である。
【0018】
また、モバイル端末の様なキーボードなど入力機能の使用が制限される端末で、電子広告情報を作成する場合においても、ペン入力機能を用い、当該モバイル端末やサーバに登録されている別途に作成したテンプレート、テキストデータ、画像データ、レイアウトをドラッグアンドドロップすることで、簡単に電子広告情報の作成が行える。デスクトップ型のパーソナルコンピュータを用いる場合では、モバイル端末に比較すると、電子広告情報の作成が簡単に行えるのは勿論である。
【0019】
また、電子広告を配信する表示デバイス毎に、電子広告を表示する時間帯を示す視認可能なデータを逐次更新した状態で作成し、各情報端末から参照可能な状態にすることで、広告主は、表示デバイスの空き時間帯をモニターしながら電子広告の送信を行うことができ、効率的な宣伝活動を行うことができる。
【0020】
さらに本発明の電子広告作成配信システムを用いることにより、不意に起こる地震などの災害発生に際し、表示されている広告に割り込む形で緊急情報を配信することが可能であり、市民生活の安全面にも寄与できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態の一例を示す模式図である。図1において、101は電子広告情報を作成送信するためのモバイル端末、102はペン入力装置、103電子広告情報を作成送信するためのデスクトップ型のパーソナルコンピュータ、104は電子広告情報を蓄積配信するためのサーバ、105は電子広告を閲覧するためのモバイル端末、106は電子広告を閲覧するためのデスクトップ型のパーソナルコンピュータ、107はディプレイクライアント、108〜110は広告の表示デバイスとして用いるディスプレイである。
【0022】
ここに示した例においては、モバイル端末101(PDA、携帯電話など)を入力端末として、PDAサイズから大型ディスプレイまでの汎用的な入力インターフェースに持つディスプレイ108〜110を出力対象とし、広告作成のノウハウに乏しい広告主でも容易に電子広告情報が作成でき、且つ、広告主が「今すぐ伝えたい、アピールしたい」ことをリアルタイムに広告配信することを可能とし、出力先ディスプレイの設置場を絡めて従来にない広告戦略が実践できる。
【0023】
電子広告情報の入力にはペンン入力装置102を用いることで、キー入力が困難な場合に、視覚的・直感的な入力を行うことができる。そして、専門知識が無くとも電子広告情報が構築できるように、広告素材群が登録されたサーバに接続し、広告データを作成する。なお、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ103が使用可能であることは勿論であり、この場合はキー入力やマウスなどの入力デバイスを用いることができる。
【0024】
具体的には、広告の宣伝文句を全てテンプレート化して不適切な宣伝文句の使用を抑止しつつ、テンプレート内の金額や商品アイテムなどの可変項目を、アイコンなどのキャラクターとすることで、視覚的な入力を可能にする。広告レイアウトについては、予め定義されているレイアウト群(広告フリーペーパー風、携帯HTMLメール風、文字のみ)を選択させて、レイアウトに対して広告素材(宣伝文句、タイムリー情報、広告写真、その他)をドラッグアンドドロップして直感的な操作を行い、電子広告情報を構築する。
【0025】
広告フリーペーパー風レイアウトとは、紙媒体などの一般的な広告で用いられるコマ割(2〜4分割)されたレイアウトであり、コマ毎に広告素材をドラックアンドドロップすることで広告データを作成する。
【0026】
携帯HTMLメール風レイアウトとは、携帯メールで頻繁に利用されるデコレーションメール(HTMLメール)を広告レイアウトとしたものであり、画像データを背景として文字情報をドラックアンドドロップして広告データを作成する。
【0027】
文字のみについては、サイズ・色・動きなどの属性を設定してシンプルな広告データを作成でき、広告フリーペーパー風、携帯HTMLメール風と組み合わせることも可能である。
【0028】
広告素材は、業種毎に分類され、予め提供されているもの以外にも、広告主が使用したいコンテンツを作成・登録することができ、頻繁に使用する電子広告情報やその素材データについてはお気に入り登録することで、次回の広告配信の手間を省くことができる。そして、広告素材の鮮度を維持するために、専門のスタッフを配して逐次広告素材をサーバに蓄積することも可能である。
【0029】
また、リアルタイムに広告情報を配信する特徴を生かし、広告素材に適したタイムリーな話題(スポーツの結果、芸能情報、お天気情報、交通情報、イベント情報)も広告素材として蓄積することができる。
【0030】
蓄積された広告素材やその他を用いて配信する電子広告の内容は、本発明の電子広告作成配信システムが運用される地域で有用なものであれば、特に限定されるものではなく、前記のスポーツの結果などの他、例えば駐車場の空きに関する情報、デパートや居酒屋のタイムサービスに関する情報など、さらには地震、火事など災害に関する緊急情報や災害発生時の避難経路の表示などが挙げられる。
【0031】
広告の配信スケジュールの指示は、電子広告を表示するディスプレイ毎、時間帯毎にグラフ表示された入力インターフェースを用いて行い、グラフが「満タンになっていない時間帯は空き時間あり」と簡単に判断できる仕組みとする。図2は、広告表示スケジュールをグラフで示した例である。グラフは時間帯毎にスケジュールの使用率を表し、図の場合はあるディスプレイに対する19時から20時までの一定間隔の状況を表している。グラフに空白が存在すれば当該時間帯に空き時間が存在していることを視覚的に確認できる。また、広告配信の完了通知もメールを用いて広告主に連絡させることで、万が一配信できなかった広告が判断できる仕組みを提供する。
【0032】
配信先ディスプレイは、汎用的な入力インターフェース持つものを対象とすることで、幅広いサイズのディスプレイを対象とする。これにより、一般的な屋外電子広告であるビル広告とは異なる広告戦略が実践できる。
【0033】
その実践内容として、PDAサイズの出力ディスプレイを用いて、自動販売機に設置することで、街の一エリアに対して集中的に広告配信を行う仕組み、または、タクシーに配置することで利用客を広告主まで誘導する仕組み、家庭用サイズの市販ディスプレイを出力対象として、高速のサービスエリアに設置して、上り線/下り線の利用客が向かう方向の広告主に誘導を促す仕組み等が可能となる。
【0034】
以下に、本発明の電子広告作成配信システムが包含している機能を列挙し、内容を説明する。
【0035】
(1)PDA、モバイル端末、携帯機能
広告主つまり、ユーザがPDAや携帯電話などのモバイル端末を使用し、広告作成、配信時間の設定、お気に入り登録、情報提供を行うことができる。ユーザは、モバイル端末から管理サーバへアクセスし、広告作成用コンテンツの取得が可能であり、これらのコンテンツをユーザが選択し、組み立てる事で配信したい広告の作成を行うことができる。ユーザは、テンプレート選択、レイアウト選択により、広告作成用コンテンツを取得し、広告の組み立てを行う。
【0036】
(2)テンプレート選択機能
テンプレートとして、適切な形で宣伝文句が豊富に用意されており、ユーザが広告に使用したいテンプレートをタッチペン等で選択し、ドラッグ&ドロップでテンプレート選択が行える。宣伝文句はテンプレート選択による作成である為、不適切な宣伝文句の作成が行えない。また、テンプレートは、事前に申請を行うことで、オリジナルテンプレートの登録も可能である。
【0037】
(3)レイアウト選択機能
レイアウトは、種類(広告フリーペーパー風、携帯HTMLメール風、文字のみなど)が豊富に用意されており、ユーザが広告に使用したいレイアウトをタッチペン等で選択し、ドラッグアンドドロップでレイアウト選択が行える。選択したレイアウトは、文字の動き、色、大きさなど属性を設定することができる。また、レイアウトには、事前に申請を行うことで、写真の登録も可能である。
【0038】
(4)スケジュール入力機能
ユーザは、モバイル端末から管理サーバへアクセスし、広告配信スケジュールの設定を行うことができる。広告配信スケジュールは、スケジュールの空き状況をグラフイメージで表示し、空いている時間帯をタッチペンで選択することで、配信予約設定を行うことができる。
【0039】
(5)お気に入り登録機能
モバイル端末から、管理サーバへアクセスし、お気に入り登録を行うことができる。お気に入り登録は、過去に使用したテンプレート、レイアウト、広告の組み立て情報を蓄積し、使用履歴から、ユーザが頻繁に使用するコンテンツを選択し、登録することができる。また、豊富に用意されているコンテンツから、ユーザが使用したいコンテンツを選択し、登録することができる。
【0040】
(6)タイムリーな話題選択機能
モバイル端末から、管理サーバへアクセスし、豊富に用意されている、今話題のスポーツ情報、お天気情報、交通情報、イベント情報を選択し、広告へ組み込むことができる。また、災害、防犯等の公共情報を配信することも可能である。
【0041】
(7)管理サーバ機能
管理サーバでは、モバイル端末からの要求に対し、以下の管理機能を用いて、広告データ、スケジュール情報を送受信し、ユーザへのメール配信を行う。また、ディスプレイクライアントからの要求に対し、以下の管理機能を用いて、広告データ、スケジュール情報を送受信し、完了通知を受信する。管理機能は、広告データ管理、顧客管理、配信先管理、スケジュール管理、課金、広告配信エラー管理がある。
【0042】
(8)広告データ管理機能
広告データ管理は、豊富な広告作成用コンテンツデータ(レイアウト、テンプレート、話題情報)を管理し、コンテンツ内容の変更(追加、変更、削除)があった旨をユーザへメール配信する。
【0043】
(9)顧客管理機能
顧客管理は、事前に登録されたユーザ情報(顧客情報、モバイル端末情報)を管理する。
【0044】
(10)配信先管理機能
配信先管理は、事前登録されたディスプレイクライアント情報(装置番号、ID、パスワード等)、接続されたすべてのディスプレイクライアントの広告表示可否状態を管理する。
【0045】
(11)スケジュール管理機能(全体)
スケジュール管理は、ユーザが指定した時間へ広告配信を行うために、広告配信可能なディスプレイ全てに対するスケジュールを管理し、広告配信結果をメールで通知する。
【0046】
(12)ディスプレイクライアント機能
ディスプレイクライアントでは、管理サーバに対するスケジュールを確認し、管理サーバからの広告データを受信することで、ディスプレイへの広告表示を行う。広告表示終了後に、管理サーバに対して完了通知を行う。ディスプレイクライアントでは、広告表示制御、スケジュール管理、広告配信完了通知機能がある。
【0047】
(13)広告表示制御機能
広告表示制御は、ディスプレイクライアントより、管理サーバに対して定期的にアクセスを行い、ディスプレイクライアントへ接続されたディスプレイに対する広告配信情報の有無をチェックし、広告配信情報があった場合は、広告データを取得しディスプレイへ表示を行う。WEBの世界で一般的に使用される静止画/動画コンテンツに対応する。
【0048】
(14)スケジュール管理機能(個別)
スケジュール管理は、接続されているディスプレイへ表示する広告情報のスケジュールの管理を行っており、管理サーバからスケジュール情報を取得し、広告配信時間になった際に、広告配信時間分ディスプレイへ広告表示を行う。また、緊急情報(災害、防犯)を表示させる為に、現在表示中の広告へ割込み表示させることも可能である。
【0049】
(15)広告配信完了通知機能
広告配信完了通知は、ディスプレイクライアントより、管理サーバに対して、配信完了した旨を通知する。
【実施例1】
【0050】
次に、さらに具体的な実施例を挙げ、本発明の電子広告作成配信システムについて説明する。
【0051】
第1の実施例においては、ユーザは広告配信したい屋外ディスプレイ、広告配信時間を指定し、指定された屋外ディスプレイへ広告配信時間に広告表示を行う。屋外ディスプレイはモバイル端末または、有線の通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【0052】
[広告作成の特徴と、広告配信予約の特徴]
▲1▼ ユーザは、モバイル端末を使用し、広告作成に必要なコンテンツを選択し、広告を作成できる。コンテンツは、事前にモバイル端末へ管理サーバからダンウンロードしておく必要がある。
【0053】
・コンテンツとして、直感的に人力できるコンテンツが準備されている。
例えば、何を入力するか視覚的な理解が容易なアイコンと補足文章を合体したコンテンツとして、変更しない文章と、変更可能な情報(時間、金額、メニューなど)にアイコンを配置している特徴がある。
・変更するアイコンは、宣伝文句中のタイムセール時間などの時間設定や変更に、時計イメージのアイコンを配置して置き、ユーザは、アイコンをクリックし、表示された時間を選択することで、簡単に広告が作成できる特徴がある。
【0054】
同様に、金額などは、お金イメージのアイコンを配置して置き、ユーザは、アイコンをクリックし、表示された電卓に金額を入力し、入力誤りがないか再度確認メッセージを表示し、金額を決定する特徴がある。また、変更可能な情報には、それぞれ視覚的な理解が容易なアイコンが表示されている。
【0055】
・また、その他のコンテンツとして、事前にユーザから情報(定型文)を登録しておき、ユーザは、広告宣伝文句を選択するだけで、簡単に広告内容を変更することができる特徴がある。
【0056】
▲2▼ ユーザは、モバイル端末を使用し、広告作成に必要なレイアウトを選択し、広告を作成できる。レイアウトは、事前にモバイル端末へ管理サーバからダンウンロードしておく必要がある。
【0057】
・レイアウトとしては、広告フリーペーパー風レイアウト、携帯HTMLメール風レイアウト、文字のみレイアウトなどが準備されている。
・広告フリーペーパー風とは、色々なパーツ(写真、地図、定型宣伝文句、変更型宣伝文句)をユーザが選択し、配置先を決定して作成する特徴がある。
・広告内容を変更しなくても、配置を色々替えることで、違った広告が作成できる特徴がある。
・携帯HTMLメール風とは、写真の真ん中に宣伝文句を埋め込み、表示できる特徴がある。
ユーザは、最初に写真一覧から好きな写真を選択する。次に、宣伝文句を一覧から選択することで、簡単に広告が作成できる特徴がある。
・文字のみレイアウトは、定型宣伝広告の下に、宣伝文句をテロップ(動きのある文章)として表示できる特徴がある。
ユーザは、事前に登録された定型文を選択するのみで、簡単に広告が作成できる特徴がある。
【0058】
▲3▼ ユーザは、モバイル端末を使用し、広告作成に必要な付加情報を選択し、広告を作成できる。付加情報には、今話題のスポーツ情報、お天気情報、交通情報、イベント情報などを広告表示できる特徴がある。
【0059】
・今話題のスポーツ情報とは、その日の芸能情報や、スポーツ情報などから、明るい情報を事前に登録しておき、ユーザは、宣伝文句になりそうな情報を選択し、定型文と組み合わせて広告表示できる特徴がある。例えば、1時間前のスポーツ情報などから、定型文と組み合わせて、「○○選手ホームランを記念し、ドリンク10%引き」など、広告内容に差別化が図れる特徴がある。
・お天気情報とは、ユーザの近辺エリアの情報「天候、波、積雪、雪質、紅葉情報、桜情報など」を気象庁や、ユーザからの情報を収集し、登録しておき、ユーザは、表示したい情報を選択し、定型の広告文章の下にテロップとして表示できる特徴がある。
【0060】
・交通情報とは、道路情報、交通情報、目的地までのおよその移動時間情報、駐車場の空き情報、などを事前に登録しておき、ユーザは、広告に必要な情報を選択し、表示したい情報を選択し、定型の広告文章の下にテロップとして表示できる特徴がある。
・イベント情報とは、広告配信先(ディスプレイ設置先)の近辺情報を事前に登録しておき、ユーザは、表示したい情報を選択し、定型の広告文章の下にテロップとして表示できる特徴がある。
【0061】
▲4▼ ユーザは、モバイル端末を使用し、広告を配信したい時間(スケジュール)を選択し、広告配付予約ができる。
・スケジュールは、視覚的な理解が容易なグラフ(ゲージ)形式で表現し、予約情報の確認や、予約を行うことができる特徴がある。
例えば、広告を配信したい時間を予約する場合は、色塗りされていない空きスペース(枠)をタップすることにより、予約が簡単にできる特徴がある。
【0062】
[広告配信の特徴]
▲1▼ ユーザが作成した広告データは、モバイル端末から作成した広告の広告情報を管理サーバへ送信する。
・広告情報とは、広告データそのものではなく、ユーザが選択したコンテンツ種別データ、レイアウト種別データ、付加情報種別データ、スケジュールデータ、宣伝文句データ、配付先データを総合した情報である。
【0063】
▲2▼ 管理サーバでは、送信された広告情報より、広告データを作成し、ユーザが指定したディスプレイへ接続されたディスプレイクライアントへ広告データを送信する。
・管理サーバは、広告作成用のコンテンツデータ、レイアウトデータ、付加情報データ、スケジュールデータ、宣伝文句データ、配信先データを管理しており、ユーザが選択した広告情報よりこれらのデータを組み合わせ、広告データを作成する。
【0064】
・管理サーバは、登録されている配信先ディスプレイの稼動状況を管理しており、ユーザが指定したディスプレイが稼動している場合は、広告配信予約を行うことができる。ユーザが指定したディスプレイが稼動していない場合は、ディスプレイが稼動していない旨をユーザへ通知し予約を受け付けない。
【0065】
・管理サーバは、配信された広告データの配信状況を管理しており、ユーザが作成した広告データが指定したディスプレイにて表示が行われたかを管理している。
・管理サーバは、登録されているすべての配信先ディスプレイのスケジュール状況を管理しており、ユーザが指定したディスプレイが予約一杯である場合は、予約が一杯である旨をユーザへ通知し予約を受け付けない。予約に空きがある場合は、ユーザからの予約を受け付ける。
【0066】
▲3▼ ディスプレイクライアントでは、ユーザが指定した広告配信時間に、接続されているディスプレイへ受信した広告データを表示する。
・ディスプレイクライアントは、広告データに合まれるスケジュールデータより、接続されているディスプレイに対する広告配信時間を管理し、ユーザが指定した配信時間になるとディスプレイへ広告データを表示する。
【0067】
・ディスプレイクライアントは、管理サーバからの広告データ送信が無い場合は、接続されたディスプレイへ表示する広告データの有無について、管理サーバに対して問い合わせを行う。
・問い合わせを行い、接続されたディスプレイに対する広告データがあった場合は、管理サーバより広告データを受信する。
・広告データ表示が完了すると、管理サーバに対して広告配信完了通知を送信する。
【実施例2】
【0068】
第2の実施例においては、ユーザが広告配信したい屋内ディスプレイ、広告配信時間を指定し、指定された屋内ディスプレイへ広告配信時間に広告表示を行う。屋内ディスプレイはモバイル端末または、有線の通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【実施例3】
【0069】
第3の実施例においては、予め複数台のタクシーをグループとして登録し、ユーザが広告配信したいグループ、広告配信時間を指定し、指定されたグループへ登録されているタクシーのディスプレイへ広告配付時間に一斉に広告表示を行う。タクシーにはディスプレイ、モバイル端末が設置、接続され、通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【実施例4】
【0070】
第4の実施例においては、ユーザが広告配信したいサービスエリア、広告配信時間を指定し、指定されたサービスエリアのディスプレイへ広告配信時間に広告表示を行う。サービスエリアのディスプレイはモバイル端末または、有線の通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【実施例5】
【0071】
第5の実施例においては、ユーザが広告配信したい「道の駅」、広告配信時間を指定し、指定された「道の駅」のディスプレイへ広告配信時間に広告表示を行う。「道の駅」のディスプレイはモバイル端末または、有線の通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【実施例6】
【0072】
第6の実施例においては、予め複数台の自動販売機をエリアとして登録し、ユーザが広告配信したいエリア、広告配信時間を指定し、指定されたエリア内の自動販売機のディスプレイへ広告配信時間に一斉に広告表示を行う。自動販売機はディスプレイ、モバイル端末が接続され、通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【0073】
自動販売機へ設置されたディスプレイへ広告配信を行う場合、ユーザはモバイル端末を使用し広告データ作成を行う。管理サーバへは広告配信可能な自動販売機が登録されており、ユーザは広告配信を行いたい自動販売機、広告配信時間を指定し、管理サーバへ広告情報を送信する。管理サーバはユーザが指定したバスに接続されたディスプレイクライアントへ広告データを送信し、ディスプレイクライアントは広告配信時間になると接続されているディスブレイに対して広告データを表示する。自動賑売機のディスプレイクライアントはモバイル端末、有線接続された端末であり、無線/有権通信網を介してデータ送受信を行う。
【実施例7】
【0074】
第7の実施例においては、ユーザが広告配信したい新幹線(東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、長野新幹線、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線)、広告配信時間を指定し、指定された新幹線内のディスプレイへ広告配信時間に広告表示を行う。新幹線内のディスプレイはモバイル端末が接続され、通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【0075】
新幹線内に設置されたディスプレイへ広告配信を行う場合、ユーザはモバイル端末を使用し広告データ作成を行う。管理サーバへは広告配信可能な新幹線が登録されており、ユーザは広告配信を行いたい新幹線、広告配信時間を指定し、管理サーバへ広告情報を送信する。管理サーバはユーザが指定した新幹線に接続されたディスプレイクライアントへ広告データを送信し、ディスプレイクライアントは広告配信時間になると接続されているディスプレイに対して広告データを表示する。新幹線内のディスプレイクライアントはモバイル端末であり、無線通信網を介してデータ送受信を行う。
【実施例8】
【0076】
第8の実施例は、予め複数台のバスをグループとして登録し、ユーザが広告配信したいグループ、広告配信時間を指定し、指定されたグループへ登録されているバスのディスプレイへ広告配信時間に広告表示を行う。バスのディスプレイはモバイル端末が接続され、通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【0077】
バス内に設置されたディスプレイへ広告配信を行う場合、ユーザはモバイル端末を使用し広告データ作成を行う。管理サーバへは広告配信可能なバスが登録されており、ユーザは広告配信を行いたいバス、広告配信時間を指定し、管理サーバへ広告情報を送信する。管理サーバはユーザが指定したバスに接続されたディスプレイクライアントへ広告データを送信し、ディスプレイクライアントは広告配信時間になると接続されているディスプレイに対して広告データを表示する。バス内のディスプレイクライアントはモバイル端末であり、無線通信網を介してデータ送受信を行う。
【実施例9】
【0078】
第9の実施例においては、ユーザが広告配信したい電車、広告配信時間を指定し、指定された電車内のディスプレイへ広告配信時間に広告表示を行う。電車内のディスプレイはモバイル端末が接続され、通信網を介して広告データを受信することで広告表示を行う。
【0079】
電車内に設置されたディスプレイへ広告配信を行う場合、ユーザはモバイル端末を使用し広告データ作成を行う。管理サーバへは広告配信可能な電車が登録されており、ユーザは広告配信を行いたい電車、広告配信時間を指定し、管理サーバへ広告情報を送信する。管理サーバはユーザが指定レだ電車に接続されたディスプレイクライアントへ広告データを送信し、ディスプレイクライアントは広告配信時間になると接続されているディスプレイに対して広告データを表示する。電車内のディスプレイクライアントはモバイル端末であり、無線通信網を介してデータ送受信を行う。
【0080】
以上に説明したように、本発明によれば、不特定多数の広告主つまりユーザが簡単に利用でき、宣伝効果が大きな電子広告作成配信システム提供できる。これが地域の経済活動などに資するところは非常に大きく、極めて有用である。
【0081】
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示す模式図
【図2】 広告表示スケジュールをグラフで示した例
【符号の説明】
【0083】
101 電子広告情報を作成送信するためのモバイル端末
102 ペン入力装置
103 電子広告情報を作成送信するためのパーソナルコンピュータ
104 電子広告情報を蓄積配信するためのサーバ
105 広告表示も可能なディスプレイクライアント(モバイル端末)
106〜107 ディプレイクライアント
108〜110 広告を表示するためのディスプレイ

【特許請求の範囲】


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−244821(P2009−244821A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−116272(P2008−116272)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(506037076)キャロルシステム株式会社 (1)
【Fターム(参考)】