説明

電子新聞システム

【課題】現在、携帯電話などの携帯端末を用いて、新聞などに掲載されている記事などの情報を取得し閲覧することが普及してきている。表示画面上に新聞記事の一覧として各記事の見出し部分を表示し、操作者がその見出しを選択することにより選択した記事を表示するといった方法が一般的に採られている。なぜならば、携帯電話などの携帯端末の表示画面は、小さいため紙面全体を画面に出力させると、表示される文字のサイズが小さくなりすぎるため、読むことが難しくなるという課題がある。
【解決手段】そこで、本発明では、各記事領域をグラフィックインターフェイスで選択可能な新聞紙面のイメージを携帯端末装置からの要求に応じて送信するサーバ装置と、サーバ装置から送信される新聞紙面のイメージの記事領域を選択することにより、記事領域に関連付けられた記事をサーバ装置から取得する携帯端末装置から構成される電子新聞システムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子新聞における紙面イメージ上の記事単位に分割された領域を選択することによって選択した領域に関連付けられた記事を出力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯型端末装置やネットワーク環境の発達に伴い、携帯電話などの携帯端末を用いて、新聞などに掲載されている記事などの情報を取得し閲覧することが普及してきている。
【0003】
記事などの情報を取得し閲覧する方法として、表示画面上に新聞記事の一覧として各記事の見出し部分を表示し、操作者がその見出しを選択することにより選択した記事を表示するといった方法が一般的に採られている。なぜならば、携帯電話などの携帯端末の表示画面は、小さいため紙面全体を画面に出力させると、表示される文字のサイズが小さくなりすぎるため、読むことが難しくなるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−249746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、特許文献に記載のような紙面イメージから読みたい記事を選択できる技術が提供されている。特許文献1では、画面に展開された紙面イメージ上の任意の場所を拡大機能を用いて拡大させる技術が提供されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術では、毎回読みたい場所を移動させる必要があり、また記事の段が変わると次の段を探したりする必要があり、非常に煩わしい。特に、表示画面が小さいほどその表示領域は限られており、さらに大きな紙面上においては、読もうと考えている記事への移動は容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明では、各記事領域をグラフィックインターフェイスで選択可能な新聞紙面のイメージを携帯端末装置からの要求に応じて送信するサーバ装置と、サーバ装置から送信される新聞紙面のイメージの記事領域を選択することにより、記事領域に関連付けられた記事をサーバ装置から取得する携帯端末装置から構成される電子新聞システムを提供する。具体的には、以下のような電子新聞システムである。
【0008】
第1発明では、サーバ装置と、携帯端末装置と、からなる電子新聞システムであって、サーバ装置は、紙面イメージと、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報と、記事ごとのテキスト情報と、を保持し要求に応じて送信する送信部を有し、携帯端末装置は、ディスプレイと、紙面イメージと、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報と、をサーバ装置から取得し保持する取得保持部と取得保持部で保持されている新聞の紙面イメージをディスプレイに出力する出力部と、ディスプレイに表示された紙面イメージ上の領域を指定することで、保持されている領域情報を利用して記事を選択するためのグラフィックインターフェイス部と、選択された記事のテキスト情報を取得するテキスト情報取得部と、取得されたテキスト情報をディスプレイに出力するテキスト出力部と、を有する電子新聞システムを提供する。
【0009】
第2発明では、第1発明を基本としてサーバ装置は、記事ごとのテキスト情報を、タイトルテキスト情報と、本文テキスト情報とに識別して保持し、要求に応じて送信する識別送信手段を有し、携帯端末装置のテキスト出力部は、取得されたテキスト情報がタイトルテキスト情報と、本文テキスト情報とに識別されている場合には、識別に応じて異なるフォントで表示されるようにテキスト情報をディスプレイに出力する識別出力手段を有する電子新聞システムを提供する。
【0010】
第3発明では、第2発明を基本としてサーバ装置は、記事に含まれるフォト画像がある場合には、記事単位にそのフォト画像を保持し、要求に応じて送信するフォト画像送信部をさらに有し、携帯端末装置は、選択された記事がフォト画像を含む記事である場合には、その記事のフォト画像を取得するフォト画像取得部と、テキスト情報がタイトルテキスト情報と本文テキスト情報とに識別された場合には、取得されたフォト画像がタイトルテキスト情報の後で、本文テキスト情報よりも先に配置されるようにディスプレイに出力するフォト出力部と、を有する電子新聞システムを提供する。
【0011】
第4発明では、第1発明から第3発明のいずれか一を基本として携帯端末装置は、取得保持部に保持されている新聞の紙面イメージが複数ページわたって保持されている場合に、そのページめくり指示を利用者から受け付けるためのめくり受付部と、ページめくり指示を受け付けた場合に新聞のページを手めくりする動作をアニメーション表示するためのめくり動作出力をディスプレイに出力するめくり出力部と、を有する電子新聞システムを提供する。
【0012】
第5発明では、第2発明、第3発明または、第2発明を基本とする第4発明のいずれか一を基本として携帯端末装置は、グラフィックインターフェイス部によって記事が選択された場合には、保持されている領域情報を利用して選択される記事の近辺にポップアップ表示にてその記事のタイトルテを表示するようにタイトルテキスト情報をディスプレイに出力するポップアップ出力部とを有する電子新聞システムを提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、携帯端末装置のディスプレイに表示される記事単位に領域が分割された紙面イメージにおいて、その領域を選択することによって選択された領域に関連付けられた記事情報を出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例1の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図
【図2(a)(b)】実施例1の電子新聞システムにおける送信部が送信する紙面イメージの一例を示した図(a)(b)
【図2(c)】実施例1の電子新聞システムにおける送信部が送信する紙面イメージの一例を示した図(c)
【図3】実施例1の電子新聞システムにおける携帯端末装置から送信される要求の一例を示した図
【図4】実施例1の電子新聞システムにおけるマウスに代表されるカーソルを操作することで記事領域の選択を説明するための一例を示した図
【図5】実施例1の電子新聞システムにおけるテキスト情報取得部で取得されたテキスト情報をディスプレイに出力を行ったその一例を示した図
【図6】実施例1の電子新聞システムにおけるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図7】実施例1の電子新聞システムにおける携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図8】実施例1の電子新聞システムにおける紙面イメージの送信要求を受けてから、携帯端末装置のディスプレイに紙面イメージの出力までの流れの一例を表すフローチャート
【図9】実施例1の電子新聞システムにおけるユーザの操作によって記事領域が選択されてから、テキスト情報をディスプレイに出力するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図10】実施例2の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図
【図11(a)(b)】実施例2の電子新聞システムにおける携帯端末装置が送信する要求に基づいて、識別送信手段がタイトルテキスト情報と本文テキスト情報を識別しそれぞれを送信する一例を示した図(a)(b)
【図11(c)】実施例2の電子新聞システムにおける携帯端末装置が送信する要求に基づいて、識別送信手段がタイトルテキスト情報と本文テキスト情報を識別しそれぞれを送信する一例を示した図(c)
【図12】実施例2の電子新聞システムにおける識別出力手段において取得されたテキスト情報が、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報である場合におけるディスプレイに出力するその一例を示した図
【図13】実施例2の電子新聞システムにおけるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図14】実施例2の電子新聞システムにおける携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図15】実施例2の電子新聞システムにおける、ユーザの操作によって記事領域が選択されてから、テキスト情報をディスプレイに出力するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図16】実施例3の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図
【図17】実施例3の電子新聞システムにおける携帯端末装置が送信する要求に基づいて、フォト画像送信部が応答を携帯端末装置へ送信し、携帯端末装置が取得する一例を示した図
【図18(a)】実施例3の電子新聞システムにおけるフォト出力部が、フォト画像を出力するその一例を示した図(a)
【図18(b)】実施例3の電子新聞システムにおけるフォト出力部が、フォト画像を出力するその一例を示した図(b)
【図19】実施例3の電子新聞システムにおけるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図20】実施例3の電子新聞システムにおける携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図21】実施例3の電子新聞システムにおけるユーザの操作によって記事領域が選択されてから、テキスト情報とフォト画像をディスプレイに出力するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図22】実施例4の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図
【図23】実施例4の電子新聞システムにおける携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図24】実施例4の電子新聞システムにおけるユーザの操作によって入力されたページめくり動作の受付から、ページめくりが完了するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図25】実施例5の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図
【図26】実施例5の電子新聞システムにおける携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図27】実施例5の電子新聞システムにおけるーザの操作によって移動したグラフィックインターフェイスが移動したことを検知してから、ポップアップ表示を行うまでの流れの一例を表すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0016】
なお、実施例1は主に請求項1、実施例2は主に請求項2、実施例3は主に請求項3、実施例4は主に請求項4、実施例5は主に請求項5について説明する。
【0017】
≪実施例2≫
【0018】
<概要>
【0019】
本実施例では、各記事領域をグラフィックインターフェイスで選択可能な新聞紙面のイメージを携帯端末装置からの要求に応じて送信するサーバ装置と、サーバ装置から送信される新聞紙面のイメージの記事領域を選択することにより、記事領域に関連付けられた記事をサーバ装置から取得する携帯端末装置から構成される電子新聞システムである。
【0020】
<機能的構成>
【0021】
以下に記載する本実施例の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUや主メモリ、バスあるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ)、それらのハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラムなどがあげられる。
【0022】
またこれらのハードウェアやソフトウェアは、主メモリ上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然この発明の技術的な範囲に含まれる。(本明細書の全体を通じて同様である)
【0023】
図1は、本実施例の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図である。本実施例の電子新聞システムは、「サーバ装置」(0101)と「携帯端末装置」(0102)で構成されており、「サーバ装置」(0101)は、「送信部」(0103)を有している。また、「携帯端末装置」(0102)は、「ディスプレイ」(0109)と、「取得保持部」(0105)と、「出力部」(0106)と、「グラフィックインターフェイス部」(0104)と、「テキスト情報取得部」(0107)と、「テキスト出力部」(0108)を有している。
【0024】
「サーバ装置」(0101)は、少なくともインターネットなどのネットワークに接続して後に詳述する「携帯端末装置」(0102)からの要求に応じて、紙面イメージや紙面イメージ上における記事単位の領域情報や、記事のテキスト情報などを保持し送信する機能を有する装置である。具体的には、メインフレームや、オフィスコンピュータなどである。ただし、携帯端末装置からの要求に応じて処理ができる機能を有する装置であればそれに限らない。
【0025】
「送信部」(0103)は、紙面イメージと、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報と、記事ごとのテキスト情報と、を保持し要求に応じて送信する機能を有する。具体的には、後に詳述する「携帯端末装置」(0102)から送信される要求に応じて、データの送信を行う。例えば、要求が紙面イメージ・領域情報の取得要求であれば、紙面イメージと紙面イメージ上の記事単位の領域情報の各データを送信するという具合である。
【0026】
ここで、本実施例の「送信部」が送信する紙面イメージとは、例えば図2(a)に示すような、新聞紙面のイメージデータである。また、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報とは、図2(b)に示すように図2(a)に示す新聞紙面のイメージデータ上における、各記事が配置されている座標情報などである。例えば、記事領域Aであれば(70,10)(70,630)(170,630)(170,10)で囲まれる領域という具合である。さらに、記事ごとのテキスト情報とは、図2(c)に示すように各記事領域に関連付けられたテキストデータである。例えば、記事領域Aには、ArticleArea_A_art.txtが関連付けられるという具合である。
【0027】
次に、図3を用いて本実施例の携帯端末装置から送信される「要求」の一例を説明する。図3(a)は、紙面イメージ及び紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報の送信を行うための要求の一例を示している。図3(b)は、記事ごとのテキスト情報の送信を行うための要求の一例を示している。本例におけるこれらのデータはXML形式で記載されている。
【0028】
図3(a)に示すデータの一例は、「要求」に対して「送信データの種類」(紙面イメージ・領域情報)と「送信先アドレス」(XXXXXX)が関連付けられたデータである。これにより、送信先アドレスに対して紙面イメージ及び、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報の送信を行う。図3(b)に示すデータは、「要求」に対して「データの種類」(テキスト情報)と「記事領域情報」(記事領域A)と「送信先アドレス」(XXXXXX)が関連付けられたデータである。これにより、「送信先アドレス」に対して「記事領域情報の値」に関連付けられた「テキスト情報」を送信することが可能となる。
【0029】
本実施例における送信部(0103)は、複数ページの新聞紙面のイメージ及び紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報を送信することができるように構成されていてもよい。
【0030】
ここで、「携帯端末装置」からの要求毎に、その都度データを送信する構成であってもよいし、「サーバ装置」が、初回の要求受信時にまとめて「携帯端末装置」へ必要なデータのすべてを送信する構成であってもよい。
【0031】
「携帯端末装置」(0102)は、少なくともインターネットなどのネットワークを介して「サーバ装置」(0101)に接続し、サーバ装置から送信される電子新聞を閲覧・操作可能な機能を有する装置である。具体的には、WEB等を閲覧操作する機能を有する携帯電話やPHSといった携帯電話や、PDAや、携帯可能なPCなどである。ただし、少なくとも上記機能を有する装置であれば特に限定はされない。
【0032】
「ディスプレイ」(0109)は、少なくともサーバ装置から送信される、紙面イメージと記事ごとのテキスト情報などを出力可能な携帯端末装置などに備えられているディスプレイである。例えば、携帯端末装置に備えられる液晶ディスプレイである。
【0033】
本実施例の「ディスプレイ」(0109)は、後に詳述するが「携帯端末装置」(0102)から「サーバ装置」(0101)に送信された要求に応じて「サーバ装置」(0101)から送信される、図2(a)に示すような新聞の紙面イメージ(グラフィックインターフェイスも含む)の出力を行う。さらには、詳述する「テキスト出力部」(0108)から引き渡される記事領域に関連付けられた記事のテキスト情報を出力する。
【0034】
「取得保持部」(0105)は、紙面イメージと、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報と、をサーバ装置から取得し保持する機能を有する。具体的には、「サーバ装置」(0101)に対して、紙面イメージと紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報の送信要求を送信し、「サーバ装置」(0101)の「送信部」(0103)が送信要求の応答として送信する紙面イメージと紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報を受信し、保持するという具合である。
【0035】
図2は、「取得保持部」が保持するイメージ及び情報の一例を示したものである。図2(a)は、紙面イメージの一例を示しており、図2(b)は、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報の一例を示したものである。このように、本実施例における「取得保持部」は、少なくともサーバ装置の前記「送信部」に対して送信要求を送信し、紙面イメージ(図2(a))と、紙面イメージ上の記事単位の記事の占める領域情報(図2(b))とをサーバ装置の「送信部」(0103)から取得し保持する。
【0036】
「出力部」(0106)は、取得保持部で保持されている新聞の紙面イメージをディスプレイに出力する機能を有する。具体的には、前記「取得保持部」(0105)に記憶されている新聞の紙面イメージを「ディスプレイ」(0109)に出力する。ここで、新聞の紙面イメージは、ディスプレイに全景が収まるように出力される構成であってもよいし、新聞の紙面イメージの一部分を出力する構成であってもよい。
【0037】
「グラフィックインターフェイス部」(0104)は、ディスプレイに表示された紙面イメージ上の領域を指定することで、保持されている領域情報を利用して記事を選択するための機能を有する。具体的には、「出力部」(0106)で出力される新聞の紙面上において操作可能なマウス、タッチパネル、タブレットに代表されるポインティングデバイスや、キーボードなどのインターフェイスである。
【0038】
図4は、マウスに代表されるカーソル(0401)を操作することで選択するその一例を示している。カーソルの場合には、紙面イメージ上をユーザの入力によってカーソルが移動し、ユーザが決定した際にカーソルの位置(x,y)を取得する。そして、取得した位置が図2(b)に示すような記事領域情報を元にどの記事領域に属するかを判別することで選択された記事領域の特定を行う。
【0039】
「テキスト情報取得部」(0105)は、選択された記事のテキスト情報を取得する機能を有する。具体的には、「ディスプレイ」(0109)に出力されている紙面イメージ上の記事が占める領域を「グラフィックインターフェイス部」(0104)を用いて選択することで、その選択された領域に関連付けられた記事のテキスト情報を取得する。そして取得したテキスト情報を後に詳述する「テキスト出力部」(0108)を介して「ディスプレイ」(0109)に出力を行う。
【0040】
ここで、図2(a)に示すような紙面の各記事領域(記事領域A〜G)に対して図2(c)に示すようなテキスト情報が関連付けられているとする。上記の状態においてグラフィックインターフェイス部を用いて、「記事領域A」を選択するとする。「記事領域A」が選択されると、テキスト情報取得部が図3(b)に示すようなテキスト情報を取得するための要求を「送信部」へ送信する。そして「送信部」は、サーバ装置に記憶されている図2(c)に示すような情報を参照し「記事領域A」に対応するテキスト情報を応答として「ArticleArea_A_art.txt」を送信する。そして、送信された「ArticleArea_A_art.txt」の取得を行う。そして、後に詳述する「テキスト出力部」()にテキスト情報を引き渡す。
【0041】
ここで、取得するテキスト情報は、ネットワークを介してサーバ装置から取得する構成であってもよいし、一度テキスト情報を携帯端末装置にまとめて取得しておいた上で、必要に応じて携帯端末装置に記録されたテキスト情報を呼び出す構成であってもよい。この場合には、テキスト情報とともに、記事領域に対応するテキスト情報を示すための情報(例えば図2(c)に示すような情報)も携帯端末装置に取得しておく必要がある。さらには、携帯端末装置に保存されているかを検索したうえで、検索が行われない場合にはネットワークを介してサーバ装置から取得する構成であってもよい。
【0042】
「テキスト出力部」(0108)は、取得されたテキスト情報をディスプレイに出力する機能を有する。具体的には、前記「テキスト情報取得部」で取得されたテキスト情報を「ディスプレイ」に出力を行う。
【0043】
図5は、実際に前記「テキスト情報取得部」で取得されたテキスト情報をディスプレイに出力を行ったその一例である。図5に示すように、「テキスト出力部」(0108)は「テキスト情報取得部」(0107)が取得した「ArticleArea_A_art.txt」をディスプレイに出力を行う。
【0044】
<ハードウェア的構成>
【0045】
図6、7は、本実施例の電子新聞システムにおけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。図6は、本実施例におけるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示している。図7は、本実施例における携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示している。これらの図を利用して、本実施例におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0046】
まず、図6に示すサーバ装置のハードウェア構成について説明する。
【0047】
図6に示すように、本実施例の電子新聞システムにおけるサーバ装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(0601)と、「主メモリ」(0602)とを備えている。また、紙面イメージや、領域情報、テキスト情報などを格納する「記憶装置」(0603)や、「携帯端末装置」(0605)と通信するための「I/O」(0604)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0048】
次に、図7に示す携帯端末装置のハードウェア構成について説明する。
【0049】
図7に示すように、本実施例の電子新聞システムにおける携帯端末装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1201)と、「主メモリ」(1202)とを備えている。また、取得した紙面イメージや、取得した領域情報、取得したテキスト情報などを格納する「記憶装置」(1203)や、「サーバ装置」(1206)と通信するための「I/O」(1204)や、紙面イメージ、テキスト情報やグラフィックインターフェイスを出力・操作するための「ディスプレイ」()や、ユーザからの入力を受付ける「UI」()なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0050】
≪紙面イメージの出力≫
【0051】
ここで、「携帯端末装置」の「UI」(0706)をユーザが操作することによって「携帯端末装置」の「主メモリ」(0702)のワーク領域に展開されている「紙面イメージ・領域情報取得プログラム」(0708)が「I/O」(0704)から「サーバ装置」(0707)に対してネットワークを介して紙面イメージの送信要求を送信したとする。サーバ装置は、「I/O」(0604)を介して送信要求を受信すると、サーバ装置は、「主メモリ」(0602)のワーク領域に展開されている、「送信プログラム」(0607)を呼び出し、「携帯端末装置」(0605)に対して、紙面イメージ及び紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報を送信する。
【0052】
そして、「携帯端末装置」は「I/O」(0704)を介してサーバ装置より送信された紙面イメージ及び領域情報を受信すると、「主メモリ」(0702)のワーク領域に展開されている「紙面イメージ出力プログラム」(0709)を呼びだし、「ディスプレイ」(0705)に紙面イメージ上の記事領域を選択可能な紙面イメージの出力を行う。
【0053】
≪記事領域の選択とテキスト情報の取得≫
【0054】
ここで、「携帯端末装置」の「ディスプレイ」(0705)に出力されている紙面イメージ上の記事領域を選択可能な紙面イメージにおける任意の記事領域をユーザが「UI」(0706)を用いて選択したとする。ユーザが記事領域の選択を行うと、「主メモリ」(0702)のワーク領域に展開されている「テキスト情報取得プログラム」(0710)の呼び出しを行う。「テキスト情報取得プログラム」(0710)が呼び出されると、選択された記事領域に関連付けられているテキスト情報を「携帯端末装置」の「記憶装置」(0703)に記憶されているかの検索を行う。検索に該当がない場合にはネットワークを介して「サーバ装置」(0707)に対してテキスト情報送信要求を送信する。
【0055】
「サーバ装置」は「I/O」(0604)を介して「携帯端末装置」からテキスト情報送信要求を受信すると、「主メモリ」(0602)のワーク領域に展開されている「送信プログラム」(0607)を呼び出す。呼び出された「送信プログラム」(0607)は、受信したテキスト情報送信要求に基づいて、「携帯端末」(0605)に対して「I/O」(0604)を介してテキスト情報の送信を行う。
【0056】
「携帯端末装置」は、「I/O」(0704)を介してテキスト情報を受信すると、「主メモリ」(0702)のワーク領域に展開されている「テキスト情報出力プログラム」(0711)は、の「ディスプレイ」(0705)に受信したテキスト情報の出力を行う。
【0057】
なお、本実施例においてテキスト情報の取得は、一度ローカルを検索したうえで、該当がない場合にはサーバ装置に対してテキスト情報送信要求を送信する構成としたが実際にはそれに限らない。たとえば、紙面イメージを取得した際に、テキスト情報も同時に携帯端末装置に取得しておいたうえで、テキスト情報を取得する際に携帯端末装置に取得しておいたテキスト情報を取得する構成であってもよい。さらには、サーバ装置から取得する構成、携帯端末装置から取得する構成のいずれかであってもよい。
【0058】
<処理の流れ>
【0059】
図8は、本実施例の電子新聞システムにおける、紙面イメージの送信要求を受けてから、携帯端末装置のディスプレイに紙面イメージの出力までの流れの一例を表すフローチャートである。また、図9は、ユーザの操作によって記事領域が選択されてから、テキスト情報をディスプレイに出力するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0060】
まず、図8に示すフローチャートについて説明する。
【0061】
ここで、サーバ装置が携帯端末装置より送信された紙面イメージの送信要求の受信を検知したとする(S0801)。紙面イメージの送信要求を受信すると、紙面イメージ及び紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報の送信を行う(S0802)。携帯端末装置は、紙面イメージ及び紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報を受信する(S0803)と、紙面イメージ上の記事領域を選択可能な紙面イメージの出力を行う(S0804)。
【0062】
次に、図9に示すフローチャートについて説明する。
【0063】
ここで、ユーザの操作によって、グラフィックインターフェイスを使用し、紙面イメージ上の記事領域の選択を検知したとする(S0901)。記事領域の選択を検知すると、サーバ装置へ記事領域に関連付けられているテキスト情報を取得する要求をサーバ装置へ送信し(S0902)、サーバ装置は要求を受信する(S0903)。要求を受信すると、受信した要求に基づいて選択された記事のテキスト情報を送信する(S0904)。そして、携帯端末はテキスト情報を受信し取得する。テキスト情報を取得すると、取得したテキスト情報の出力を行う(S0905)。
【0064】
<効果の簡単な説明>
【0065】
本実施例の電子新聞システムによって、サーバ装置から送信される紙面イメージ上の記事領域を選択可能な紙面イメージを携帯端末装置のディスプレイに出力させ、紙面イメージ上の記事領域を選択することによって、記事領域に対応するテキスト情報を出力させることが可能となる。
【0066】
≪実施例2≫
【0067】
<概要>
【0068】
本実施例の電子新聞システムは、実施例1の電子新聞システムを基本として、サーバ装置に保持されるテキスト情報を、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報とを識別して保持し、携帯端末装置からの要求に応じて送信するサーバ装置と、サーバ装置から送信されるタイトルテキスト情報と本文テキスト情報を識別して出力する携帯端末装置で構成されることを特徴とする電子新聞システムである。なお、ここでは、本実施例について特徴的な個所についてのみ説明する。
【0069】
<機能的構成>
【0070】
図10は、本実施例の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図である。本実施例の電子新聞システムは、実施例1に記載の電子新聞システムを基本として、「サーバ装置」(1001)の「送信部」(1003)が、「識別送信手段」(1010)を新たに有し、「携帯端末装置」(1002)の「テキスト出力部」(1008)が「識別出力手段」(1011)を新たに有することを特徴としている。
【0071】
「識別送信手段」(1010)は、記事ごとのテキスト情報を、タイトルテキスト情報と、本文テキスト情報とに識別して保持し、要求に応じて送信する機能を有する。具体的には、テキスト情報を、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報とに分けて保持し、携帯端末装置からの送信要求に応じて、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報の両方若しくはそのいずれかを送信する。
【0072】
図11を用いて本実施例の携帯端末装置が送信する要求に基づいて、識別送信手段がタイトルテキスト情報と本文テキスト情報を識別しそれぞれを送信する一例を説明する。図11(a)は、携帯端末装置のディスプレイに表示する紙面イメージの一例であり、図11(b)は、サーバ装置が保持する、記事領域とそれに対応するタイトルテキスト情報と、本文テキスト情報の一例を示している。図11(c)は、本実施例の携帯端末装置からサーバ装置へ送信される要求の一例を示している。
【0073】
ここで、図11(c)が示すような記事領域Aのテキスト情報を取得する要求をサーバ装置が受信し「識別送信手段」(1010)が受けたとする。要求を受けると「識別送信手段」()は、受けた要求を元にサーバ装置に記憶されている情報である図11(b)に示すような情報を参照し、「記事領域A」の「タイトルテキスト情報」である「ArticleArea_A_titl.txt」と「本文テキスト情報」である「ArticleArea_A_art.txt」を「テキスト情報」として「送信先アドレス」である「XXXXXX」に対して送信を行う。
【0074】
なお、本実施例では、タイトルテキスト情報及び本文テキスト情報を、サーバ装置から取得する構成としたが、携帯端末装置にこれらの情報をあらかじめ取得・保持しておき、携帯端末装置から取得する構成であってもよい。
【0075】
「識別出力手段」(1011)は、取得されたテキスト情報が、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報とに識別されている場合には、識別に応じて異なるフォントで表示されるようにテキスト情報をディスプレイに出力する機能を有する。具体的には、前記「テキスト情報取得部」で取得されるテキスト情報が、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報とに識別されて取得された場合に、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報とを異なるフォントで出力させる。例えば、取得したタイトルテキスト情報は、MSゴシック、16pで出力させ、本文テキスト情報は、MS明朝、10pで出力させるなどという具合である。
【0076】
図12は、本実施例の「識別出力手段」において取得されたテキスト情報が、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報である場合におけるディスプレイに出力するその一例を示したものである。図12(a)は、取得されたタイトルテキスト情報と、本文テキスト情報の一例を示しており、図12(b)は、ディスプレイに出力されたテキスト情報の一例を示したものである。
【0077】
図12(a)に示すように、本実施例の「識別出力手段」がテキスト情報として、タイトルテキスト情報、本文テキスト情報に識別されて取得された場合に、図12(b)に示すように識別に応じて異なるフォントで表示を行う。例えば、タイトルテキスト情報である場合には、MSPゴシック、太字、18.0pで表示させ、本文テキスト情報をMSPゴシック、10.5pで出力させるなどという具合である。
【0078】
ここで、タイトルテキスト情報及び本文テキスト情報を出力させるフォント等の情報はそれぞれあらかじめ定めた構成であってもよいし、取得するタイトルテキスト情報及び本文テキスト情報にフォント等の情報を含める構成であってもよい。さらには、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報とのフォントの比率を定める構成であってもよい。これにより、携帯端末の画面サイズに応じてフォントサイズを変更することが可能となる。
【0079】
<ハードウェア的構成>
【0080】
図13、14は、本実施例の電子新聞システムにおけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。図13は、本実施例におけるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示している。図14は、本実施例における携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示している。これらの図を利用して、本実施例におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0081】
まず、図13に示すサーバ装置のハードウェア構成について説明する。
【0082】
図13に示すように、本実施例の電子新聞システムにおけるサーバ装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1301)と、「主メモリ」(1302)とを備えている。また、紙面イメージや、領域情報、テキスト情報などを格納する「記憶装置」(1303)や、「携帯端末装置」(1305)と通信するための「I/O」(1304)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0083】
次に、図14に示す携帯端末装置のハードウェア構成について説明する。
【0084】
図14に示すように、本実施例の電子新聞システムにおける携帯端末装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1401)と、「主メモリ」(1402)とを備えている。また、取得した紙面イメージや、取得した領域情報、取得したテキスト情報などを格納する「記憶装置」(1403)や、「サーバ装置」(1407)と通信するための「I/O」(1404)や、紙面イメージ、テキスト情報やグラフィックインターフェイスを出力・操作するための「ディスプレイ」(1405)や、ユーザからの入力を受付ける「UI」(1406)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0085】
≪記事領域の選択とテキスト情報の取得≫
【0086】
ここで、「携帯端末装置」の「ディスプレイ」(1405)に出力されている紙面イメージ上の記事領域を選択可能な紙面イメージにおける任意の記事領域をユーザが「UI」(1406)を用いて選択したとする。ユーザが記事領域の選択を行うと、「主メモリ」(1402)のワーク領域に展開されている「テキスト情報取得プログラム」(1410)の呼び出しを行う。「テキスト情報取得プログラム」(1410)が呼び出されると、選択された記事領域に関連付けられているテキスト情報を「携帯端末装置」の「記憶装置」(1403)に記憶されているかの検索を行う。検索に該当がない場合にはネットワークを介して「サーバ装置」(1407)に対してテキスト情報送信要求を送信する。
【0087】
「サーバ装置」は「I/O」(1304)を介して「携帯端末装置」(1305)からテキスト情報送信要求を受信すると、「主メモリ」(1302)のワーク領域に展開されている「送信プログラム」(1307)を呼び出す。呼び出された「送信プログラム」(1307)は、そのサブプログラムである「識別送信プログラム」(1308)を呼び出す。「識別送信プログラム」(1308)は、受信したテキスト情報送信要求に基づいて、タイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかを「携帯端末装置」(1305)に対して「I/O」(1304)を介して送信を行う。
【0088】
「携帯端末装置」は、「I/O」(1404)を介してタイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかを受信すると、「主メモリ」(1402)のワーク領域に展開されている「テキスト情報出力プログラム」(1411)を呼び出す。「テキスト情報出力プログラム」(1411)は、そのサブプログラムである「識別出力プログラム」(1412)を呼び出す。「識別出力プログラム」(1412)は、「ディスプレイ」(1405)に受信したタイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかをあらかじめ定められている異なるフォントで出力を行う。
【0089】
なお、本実施例においてテキスト情報の取得は、一度ローカルを検索したうえで、該当がない場合にはサーバ装置に対してテキスト情報送信要求を送信する構成としたが実際にはそれに限らない。たとえば、紙面イメージを取得した際に、テキスト情報も同時に携帯端末装置に取得しておいたうえで、テキスト情報を取得する際に携帯端末装置に取得しておいたテキスト情報を取得する構成であってもよい。さらには、サーバ装置から取得する構成、携帯端末装置から取得する構成のいずれかであってもよい。
【0090】
また、本実施例ではディスプレイにタイトルテキスト情報、本文テキスト情報を異なるフォントで表示させる際に、あらかじめ定められたフォントで出力させることとしたが、これら出力時におけるフォントの情報をタイトルテキスト情報、本文テキスト情報に含ませておく構成であってもよい。
【0091】
<処理の流れ>
【0092】
図15は、本実施例の電子新聞システムにおける、ユーザの操作によって記事領域が選択されてから、テキスト情報(タイトルテキスト情報、本文テキスト情報)をディスプレイに出力するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0093】
ここで、ユーザの操作によって、グラフィックインターフェイスを使用し、紙面イメージ上の記事領域の選択を検知したとする(S1501)。記事領域の選択を検知すると、サーバ装置へ記事領域に関連付けられているテキスト情報を取得する要求をサーバ装置へ送信し(S1502)、サーバ装置は要求を受信する(S1503)。要求を受信すると、受信した要求に基づいて選択された記事に関連付けられたタイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかを送信する(S1504)。そして、携帯端末装置はサーバ装置から送信されたタイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれを受信し取得する。タイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかを取得すると、各情報を出力するためのフォント情報を取得し、タイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかの出力を行う(S1505)。
【0094】
<効果の簡単な説明>
【0095】
サーバ装置で管理するテキスト情報をタイトルテキスト情報、本文テキスト情報に識別して管理し、また携帯端末装置においてもこれを識別して出力することが可能な本実施例によって、携帯端末のディスプレイに出力させる記事情報のタイトル、本文で異なるフォントで出力することが可能となる。
【0096】
≪実施例3≫
【0097】
<概要>
【0098】
本実施例の電子新聞システムは、実施例2の電子新聞システムを基本として、記事単位にフォト画像がある場合にテキスト情報とともにフォト画像を保持し、携帯端末装置からの要求に応じてフォト画像を送信するサーバ装置と、サーバ装置から送信されるタイトルテキスト情報と本文テキスト情報を識別することができた場合にフォト画像をタイトルテキスト情報の後ろかつ本文テキスト情報よりも先にフォト画像を出力する携帯端末装置で構成されることを特徴とする電子新聞システムである。なお、ここでは、実施例2に基づく本実施例についてその特徴的な個所についてのみ説明する。
【0099】
<機能的構成>
【0100】
図16は、本実施例の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図である。本実施例の電子新聞システムは、実施例2に記載の電子新聞システムを基本として、「サーバ装置」(1601)が「フォト画像送信部」(1612)を新たに有し、「携帯端末装置」(1602)は、「フォト画像取得部」(1614)と「フォト画像出力部」(1613)とを新たに有することを特徴としている。
【0101】
「フォト画像送信部」(1612)は、記事に含まれるフォト画像がある場合には、記事単位にそのフォト画像を保持し、要求に応じて送信する機能を有する。具体的には、携帯端末装置から送信されたテキスト情報送信要求に含まれる記事領域を元に記事領域に関連付けられているフォト画像を取得する。そして、フォト画像が取得された場合に携帯端末装置に送信する。
【0102】
「フォト画像取得部」(1614)は、選択された記事がフォト画像を含む記事である場合には、その記事のフォト画像を取得する機能を有する。具体的には、携帯端末装置をユーザが操作することによって、選択された記事領域のテキスト情報を取得するためのテキスト情報送信要求をサーバ装置に送信した応答として、送信される応答にフォト画像が含まれる場合、フォト画像を取得する。
【0103】
図17を用いて本実施例の携帯端末装置が送信する要求に基づいて、フォト画像送信部が応答を携帯端末装置へ送信し、携帯端末装置が取得する一例を説明する。図17(a)は、本実施例の携帯端末装置からサーバ装置へ送信される要求の一例を示している。図17(b)は、サーバ装置が保持する記事領域とそれに関連付けられたフォト画像の一例を示している。
【0104】
ここで、図17(a)に示すような記事領域Aのテキスト情報を取得する要求をサーバ装置が受信し「フォト画像送信部」()が受けたとする。要求を受けると「フォト画像送信部」()は、受けた要求を元にサーバ装置に記憶されている情報である図17(b)に示すような情報を参照し、「記事領域A」のフォト画像である「ArticleArea_A_photo_01.jpg」を「送信先アドレス」である「XXXXXX」に対して送信を行う。
【0105】
そして、携帯端末装置はサーバ装置から応答として送信されるフォト画像を受信すると、携帯端末装置はフォト画像が含まれることを判別し、「フォト画像取得部」(1614)は、フォト画像の取得を行う。
【0106】
なお、本実施例では、タイトルテキスト情報及び本文テキスト情報を、サーバ装置から取得する構成としたが、携帯端末装置にこれらの情報をあらかじめ取得・保持しておき、携帯端末装置から取得する構成であってもよい。さらには、本実施例ではフォト画像はテキスト情報とともに送信する構成としたが、フォト画像とテキスト情報は個々で送信する構成であってもよい。
【0107】
また、フォト画像は、前記識別送信手段(送信部)が送信するテキスト情報(タイトルテキスト情報、本文テキスト情報)と同時に送信する構成であってもよいし、それぞれ個々で送信する構成であってもよい。
【0108】
「フォト出力部」(1613)は、テキスト情報がタイトルテキスト情報と本文テキスト情報とに識別された場合には、取得されたフォト画像がタイトルテキスト情報の後で、本文テキスト情報よりも先に配置されるようにディスプレイに出力する機能を有する。具体的には、前記「テキスト情報取得部」で取得されたテキスト情報が、タイトルテキスト情報と本文テキスト情報とに識別することができた場合に、前記「フォト画像取得部」(1614)で取得されたフォト画像を、タイトルテキスト情報の後で、本文テキスト情報よりも先に配置して出力する。
【0109】
図18を用いて、本実施例の「フォト出力部」(1613)が、フォト画像を出力するその一例について説明する。図18(a)は、携帯端末装置のテキスト情報取得部で取得された、タイトルテキスト情報と、本文テキスト情報及び、フォト画像取得部で取得されたフォト画像の一例を示している。本実施例における「フォト出力部」は、図18(b)に示すように、タイトルテキスト情報の後ろで、本文テキスト情報よりも先にフォト画像の出力を行う。
【0110】
<ハードウェア的構成>
【0111】
図19、20は、本実施例の電子新聞システムにおけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。図19は、本実施例におけるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示している。図20は、本実施例における携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示している。これらの図を利用して、本実施例におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0112】
まず、図19に示すサーバ装置のハードウェア構成について説明する。
【0113】
図19に示すように、本実施例の電子新聞システムにおけるサーバ装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1901)と、「主メモリ」(1902)とを備えている。また、紙面イメージや、領域情報、テキスト情報などを格納する「記憶装置」(1903)や、「携帯端末装置」(1905)と通信するための「I/O」(1904)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0114】
次に、図20に示す携帯端末装置のハードウェア構成について説明する。
【0115】
図20に示すように、本実施例の電子新聞システムにおける携帯端末装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(2001)と、「主メモリ」(2002)とを備えている。また、取得した紙面イメージや、取得した領域情報、取得したテキスト情報などを格納する「記憶装置」(2003)や、「サーバ装置」(2007)と通信するための「I/O」(2004)や、フォト画像、紙面イメージ、テキスト情報、グラフィックインターフェイスを出力・操作するための「ディスプレイ」(2005)や、ユーザからの入力を受付ける「UI」(2006)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0116】
≪記事領域の選択とテキスト情報、フォト画像の取得≫
【0117】
ここで、「携帯端末装置」の「ディスプレイ」(2005)に出力されている紙面イメージ上の記事領域を選択可能な紙面イメージにおける任意の記事領域をユーザが「UI」(2006)を用いて選択したとする。ユーザが記事領域の選択を行うと、「主メモリ」(2002)のワーク領域に展開されている「テキスト情報取得プログラム」(2010)と「フォト画像取得プログラム」(2013)の呼び出しを行う。「テキスト情報取得プログラム」(2010)は、選択された記事領域に関連付けられているテキスト情報及びフォト画像が「携帯端末装置」の「記憶装置」(2003)に記憶されているか検索を行う。検索に該当がない場合にはネットワークを介して「サーバ装置」(2007)に対してテキスト情報送信要求を送信する。「テキスト情報取得プログラム」(2010)と同様に、「フォト画像取得プログラム」(2013)も、フォト画像を検索し、該当がない場合フォト画像を取得する要求を送信する。
【0118】
「サーバ装置」は「I/O」(1904)を介して「携帯端末装置」(1905)からテキスト情報送信要求を受信すると、「主メモリ」(1902)のワーク領域に展開されている「送信プログラム」(1907)と「フォト画像送信プログラム」(1909)を呼び出す。呼び出された「送信プログラム」(1907)は、そのサブプログラムである「識別送信プログラム」(1908)を呼び出す。「識別送信プログラム」(1908)は、受信したテキスト情報送信要求に基づいて、タイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかを「携帯端末装置」(1905)に対して「I/O」(1904)を介して送信を行う。また「フォト画像送信プログラム」(1909)は、受信したテキスト情報送信要求に含まれる情報を元にフォト画像の取得を行い、「携帯端末装置」(1905)に対して「I/O」(1904)を介して送信を行う。
【0119】
「携帯端末装置」は、「I/O」(2004)を介してタイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかを受信すると、「主メモリ」(2002)のワーク領域に展開されている「テキスト情報出力プログラム」(2011)と「フォト画像出力プログラム」(2014)を呼び出す。「テキスト情報出力プログラム」(2011)は、そのサブプログラムである「識別出力プログラム」(2012)を呼び出す。「識別出力プログラム」(2012)は、「ディスプレイ」(2005)に受信したタイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかをあらかじめ定められている異なるフォントで出力を行うとともに、「フォト画像出力プログラム」(2014)は、フォト画像をタイトルテキスト情報の後で、本文テキスト情報よりも先に配置されるように出力する。
【0120】
なお、本実施例においてテキスト情報の取得は、一度ローカルを検索したうえで、該当がない場合にはサーバ装置に対してテキスト情報送信要求を送信する構成としたが実際にはそれに限らない。たとえば、紙面イメージを取得した際に、テキスト情報も同時に携帯端末装置に取得しておいたうえで、テキスト情報を取得する際に携帯端末装置に取得しておいたテキスト情報を取得する構成であってもよい。さらには、サーバ装置から取得する構成、携帯端末装置から取得する構成のいずれかであってもよい。
【0121】
また、本実施例ではディスプレイにタイトルテキスト情報、本文テキスト情報を異なるフォントで表示させる際に、あらかじめ定められたフォントで出力させることとしたが、これら出力時におけるフォントの情報をタイトルテキスト情報、本文テキスト情報に含ませておく構成であってもよい。
【0122】
さらには、テキスト情報送信要求を受付けた際に、「送信プログラム」、「フォト画像送信プログラム」を同時に呼び出す構成としたが、実際にはそれに限らない。「送信プログラム」、「フォト画像プログラム」の順番に呼び出す構成であってもよいし、その逆の構成であってもよい。
【0123】
<処理の流れ>
【0124】
図21は、本実施例の電子新聞システムにおける、ユーザの操作によって記事領域が選択されてから、テキスト情報(タイトルテキスト情報、本文テキスト情報)とフォト画像をディスプレイに出力するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0125】
ここで、ユーザの操作によって、グラフィックインターフェイスを使用し、紙面イメージ上の記事領域の選択を検知したとする(S2101)。記事領域の選択を検知すると、サーバ装置へ記事領域に関連付けられているテキスト情報を取得する要求をサーバ装置へ送信し(S2102)、サーバ装置は要求を受信する(S2103)。要求を受信すると、受信した要求に基づいて選択された記事に対するフォト画像の取得を行う(S2104)。フォト画像が取得できたら、取得したフォト画像の送信を行う(S2105)。フォト画像の送信が行われた若しくはフォト画像が見つからなかった場合には、受信した要求に基づいて選択された記事に関連付けられたタイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかを送信する(S2106)。そして、携帯端末装置はサーバ装置から送信されたタイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかと、フォト画像を受信し取得する(S2107、S2108)。タイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかと、フォト画像を取得すると、各情報を出力するためのフォント情報を取得し、タイトルテキスト情報、本文テキスト情報の両者若しくはいずれかの出力を行う(S2109)。そして、記事に対するフォト画像を受信していれば(S2110)、フォト画像をタイトルテキスト情報の後で、本文テキスト情報よりも先に配置されるように出力を行う(S2111)。
【0126】
<効果の簡単な説明>
【0127】
本実施例によって、サーバ装置に記事に含まれるフォト画像が保持されている場合に、携帯端末装置に、タイトルと本文の間にフォト画像を配置した記事を出力することが可能となる。
【0128】
≪実施例4≫
【0129】
<概要>
【0130】
本実施例の電子新聞システムは、実施例1から3の電子新聞システムのいずれか一を基本として、携帯端末装置に保持されている新聞の紙面イメージが複数ある場合に、ページめくりを受け付けることにより、新聞紙面のページめくりを行うことができることを特徴とする電子新聞システムである。なお、ここでは、実施例1に基づく本実施例についてその特徴的な個所についてのみ説明する。
【0131】
<機能的構成>
【0132】
図22は、本実施例の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図である。本実施例の電子新聞システムは、実施例1に記載の電子新聞システムを基本として、「携帯端末装置」(2202)が、「めくり受付部」(2216)と「めくり出力部」(2215)とを新たに有することを特徴としている。
【0133】
「めくり受付部」(2216)は、取得保持部に保持されている新聞の紙面イメージが複数ページにわたって保持されている場合に、そのページめくり指示を利用者から受付けるための機能を有する。具体的には、ユーザの入力に基づいて、新聞紙面のページめくりを受け付けることで、後に詳述する「めくり出力部」(2215)にページめくり指示を引き渡す。
【0134】
ここで、ページめくり指示を利用者から受付ける機能とは、携帯端末装置が備えるキーによる入力である。例えば、指定のページ番号を入力や、任意のキーをページ進み、ページ戻りの機能を割り当てることにより、キーを押すことでページ遷移を行うなどである。さらには、ディスプレイに出力されたページめくりを受付けるためのボタンを準備しておき、ボタンを選択するなどである。これにより、指定のページ番号や、次ページへ遷移する命令をページめくり指示として後に詳述する「めくり出力部」へ引き渡す。
【0135】
「めくり出力部」(2215)は、ページめくり指示を受付けた場合に新聞のページを手めくりする動作をアニメーション表示するためのめくり動作出力をディスプレイに出力する機能を有する。具体的には、前記「めくり受付部」(2216)より、引き渡されたページめくり指示に基づいて、次ページ若しくは指定の新聞の紙面イメージ(及び領域情報)を取得し、ディスプレイにページめくり動作を出力後、次ページの新聞紙面イメージの出力を行う。
【0136】
本実施例におけるページめくりを行うにあたり、携帯端末装置に紙面イメージが複数ページにわたって保持されている場合を想定して説明したが、実際にはそれに限らない。例えば、ディスプレイの紙面イメージが出力されている以外の場所にページめくりを受付けるためのボタンを表示させて、これを選択することによって、サーバ装置からページめくり後の紙面イメージを取得する構成であってもよいし、キー入力を受付けることによってサーバ装置からページめくり後の紙面イメージを取得する構成であってもよい。
【0137】
<ハードウェア的構成>
【0138】
図23は、本実施例の電子新聞システムにおける携帯端末装置のハードウェア構成の一例を表す概念図であるこれらの図を利用して、本実施例におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0139】
図23に示すように、本実施例の電子新聞システムにおける携帯端末装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(2301)と、「主メモリ」(2302)とを備えている。また、取得した紙面イメージや、取得した領域情報、取得したテキスト情報などを格納する「記憶装置」(2303)や、「サーバ装置」(2307)と通信するための「I/O」(2304)や、フォト画像、紙面イメージ、テキスト情報、グラフィックインターフェイスを出力・操作するための「ディスプレイ」(2305)や、ページめくりなどのユーザからの入力を受付ける「UI」(2306)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0140】
≪ページめくり動作≫
【0141】
ここで、ユーザが「UI」(2306)を操作して、ページめくりボタンを選択するなどをしてページめくりの受付を行ったとする。ページめくりを受付けると、「主メモリ」(2302)のワーク領域に展開されている「めくり動作出力プログラム」(2315)が呼び出される。「めくり動作出力プログラム」(2315)は、受け付けたページめくりの指示に基づいて、出力するページの紙面イメージ及び領域情報の取得を行う。紙面イメージ及び領域情報を取得すると、「ディスプレイ」(2305)にページめくり動作を出力するとともに、取得した出力するページの紙面イメージの出力を行う。
【0142】
<処理の流れ>
【0143】
図24は、本実施例の電子新聞システムにおける、ユーザの操作によって入力されたページめくり動作の受付から、ページめくりが完了するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0144】
ここで、ユーザの操作によって入力されたページめくりの指示を検知したとする(S2401)。ページめくり動作を検知すると、検知したページめくりの指示の内容に従って、遷移すべきページの紙面イメージと領域情報の取得を行う(S2402)。紙面イメージと領域情報を取得すると、ページめくり動作の出力を行う(S2403)。ページめくり動作の出力を行うと、取得した紙面イメージの出力を行う(S2404)。
【0145】
≪実施例5≫
【0146】
<概要>
【0147】
本実施例の電子新聞システムは、実施例2、3又は実施例2に基づく実施例4のいずれか一を基本として、紙面イメージ上の記事領域をグラフィックインターフェイスで選択された場合に、選択された記事領域の近辺に選択された記事領域に対応する記事のタイトルテキスト情報をポップアップで出力させることを特徴とする電子新聞システムである。なお、ここでは、実施例2に基づく本実施例についてその特徴的な個所についてのみ説明する。
【0148】
<機能的構成>
【0149】
図25は、本実施例の電子新聞システムにおける機能的構成の一例を表す図である。本実施例の電子新聞システムは、実施例2に記載の電子新聞システムを基本として、「携帯端末装置」(2502)が、「ポップアップ出力部」(2517)を新たに有することを特徴としている。
【0150】
「ポップアップ出力部」(2517)は、グラフィックインターフェイス部によって記事が選択された場合に、保持されている領域情報を利用して選択される記事の近辺にポップアップ表示にてその記事のタイトルテキスト情報を表示するようにタイトルテキスト情報をディスプレイに出力する機能を有する。具体的には、ディスプレイに出力されている紙面イメージ上をマウスカーソルなどのグラフィックインターフェイスを動かした際に、紙面イメージ上の各記事領域に対応する記事のタイトル情報を取得してポップアップして出力する。
【0151】
本実施例の「ポップアップ出力部」で取得されるタイトルテキスト情報は、サーバ装置から取得する構成であってもよいし、携帯端末装置から取得する構成であってもよい。
【0152】
<ハードウェア的構成>
【0153】
図26は、本実施例の電子新聞システムにおける携帯端末装置のハードウェア構成の一例を表す概念図であるこれらの図を利用して、本実施例におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0154】
図26に示すように、本実施例の電子新聞システムにおける携帯端末装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(2601)と、「主メモリ」(2602)とを備えている。また、取得した紙面イメージや、取得した領域情報、取得したテキスト情報などを格納する「記憶装置」(2603)や、「サーバ装置」(2607)と通信するための「I/O」(2604)や、記事領域のタイトルをポップアップ表示、紙面イメージ、テキスト情報、グラフィックインターフェイスを出力・操作するための「ディスプレイ」(2605)や、ユーザからの入力を受付ける「UI」(2606)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0155】
≪記事領域の選択≫
【0156】
ここで、ユーザが「UI」(2606)を操作して「ディスプレイ」(2605)に表示されているグラフィックインターフェイスを動かしたとする。グラフィックインターフェイスが動いたことを「主メモリ」(2602)のワーク領域に展開されている「ポップアップ表示プログラム」(2616)が検知する。「ポップアップ表示プログラム」(2616)は、グラフィックインターフェイスが動いたことを検知するとまず、グラフィックインターフェイスが選択している記事領域を特定する。次に、記事領域が特定されると、記事領域に対応する記事のタイトルテキスト情報を取得する。そして、選択されている記事領域の近辺にポップアップ表示でタイトルテキスト情報の出力を行う。
【0157】
ここで、本実施例では記事領域に対応する記事のタイトルテキスト情報は、サーバ装置から取得する構成であってもよいし、携帯端末装置から取得する構成であってもよい。
【0158】
<処理の流れ>
【0159】
図27は、本実施例の電子新聞システムにおける、ユーザの操作によって移動したグラフィックインターフェイスが移動したことを検知してから、ポップアップ表示を行うまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0160】
ここで、ユーザの操作によってグラフィックインターフェイスが移動したことを検知したとする(S2701)。グラフィックインターフェイスが移動したことを検知すると、グラフィックインターフェイスが選択している記事領域の特定を行う(S2702)。記事領域が特定されると、特定された記事領域に対応するタイトルテキスト情報の取得を行う(S2703)。タイトルテキスト情報が取得されると、選択されている記事領域の付近にポップアップ表示で、取得されたタイトルテキスト情報の出力を行う(S2704)。
【符号の説明】
【0161】
0101 サーバ装置
0102 携帯端末装置
0103 送信部
0104 グラフィックインターフェイス部
0105 取得保持部
0106 出力部
0107 テキスト情報取得部
0108 テキスト出力部
0109 ディスプレイ
1010 識別送信手段
1011 識別出力手段
1612 フォト画像送信部
1613 フォト出力部
1614 フォト画像取得部
2215 めくり出力部
2216 めくり受付部
2517 ポップアップ出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、携帯端末装置と、からなる電子新聞システムであって、
サーバ装置は、
紙面イメージと、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報と、記事ごとのテキスト情報と、を保持し要求に応じて送信する送信部を有し、
携帯端末装置は、
ディスプレイと、
紙面イメージと、紙面イメージ上の記事単位にその記事が占める領域情報と、
をサーバ装置から取得し保持する取得保持部と
取得保持部で保持されている新聞の紙面イメージをディスプレイに出力する出力部と、
ディスプレイに表示された紙面イメージ上の領域を指定することで、保持されている領域情報を利用して記事を選択するためのグラフィックインターフェイス部と、
選択された記事のテキスト情報を取得するテキスト情報取得部と、
取得されたテキスト情報をディスプレイに出力するテキスト出力部と、
を有する電子新聞システム。
【請求項2】
サーバ装置の送信部は、記事ごとのテキスト情報を、タイトルテキスト情報と、本文テキスト情報とに識別して保持し、要求に応じて送信する識別送信手段を有し、
携帯端末装置のテキスト出力部は、取得されたテキスト情報がタイトルテキスト情報と、本文テキスト情報とに識別されている場合には、識別に応じて異なるフォントで表示されるようにテキスト情報をディスプレイに出力する識別出力手段を有する請求項1に記載の電子新聞システム。
【請求項3】
サーバ装置は、記事に含まれるフォト画像がある場合には、記事単位にそのフォト画像を保持し、要求に応じて送信するフォト画像送信部をさらに有し、
携帯端末装置は、選択された記事がフォト画像を含む記事である場合には、その記事のフォト画像を取得するフォト画像取得部と、
テキスト情報がタイトルテキスト情報と本文テキスト情報とに識別された場合には、取得されたフォト画像がタイトルテキスト情報の後で、本文テキスト情報よりも先に配置されるようにディスプレイに出力するフォト出力部と、
を有する請求項2に記載の電子新聞システム。
【請求項4】
携帯端末装置は、
取得保持部に保持されている新聞の紙面イメージが複数ページわたって保持されている場合に、そのページめくり指示を利用者から受け付けるためのめくり受付部と、
ページめくり指示を受け付けた場合に新聞のページを手めくりする動作をアニメーション表示するためのめくり動作出力をディスプレイに出力するめくり出力部と、
を有する請求項1から3のいずれか一に記載の電子新聞システム。
【請求項5】
携帯端末装置は、
グラフィックインターフェイス部によって記事が選択された場合には、保持されている領域情報を利用して選択される記事の近辺にポップアップ表示にてその記事のタイトルテを表示するようにタイトルテキスト情報をディスプレイに出力するポップアップ出力部と
を有する請求項2、請求項3または、請求項2に従属する請求項4に記載の電子新聞システム。

【図1】
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【図2(a)(b)】
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【図2(c)】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11(a)(b)】
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【図11(c)】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18(a)】
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【図18(b)】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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