説明

電子機器、情報入力システム、表示制御方法

【課題】TV放送のようなマルチメディアコンテンツの視聴中における情報発信を迅速に行うことのできる電子機器を提供する。
【解決手段】本発明のスマートフォンは、コンテンツを表示するメインディスプレイ103に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部400によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成部302を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、TV放送、WEB放送、ストリーミング、ミュージック等のマルチメディアコンテンツの視聴機能を有する携帯端末等の電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、WEBページの閲覧機能の他に、電子メール送受信機能等の複数種類のアプリケーションが実行可能な携帯端末として、携帯電話、スマートフォンなどの電子機器が知られている。
【0003】
このように、複数種類のアプリケーションを搭載した携帯端末では、利用者の利便性を向上させるための種々の工夫が施されている。
【0004】
例えば特許文献1には、互いにスライド移動可能に接続された第1の筐体と第2の筐体とを備えた携帯端末において、筐体のスライド位置を検出し、検出したスライド位置に対応するアプリケーションを自動的に起動する点が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、携帯端末において、自装置の姿勢に応じたアプリケーションを自動的に起動する点が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−253772号公報(2009年10月29日公開)
【特許文献2】特開2011−18272号公報(2011年1月27日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、近年、TV放送、WEB放送、ストリーミング、ミュージック等のマルチメディアコンテンツの視聴機能を備えた携帯電話やスマートフォン等の携帯端末が知られている。
【0008】
通常、携帯電話やスマートフォンにおいて、上記マルチメディアコンテンツの一つとしてTV放送を視聴中の利用者が、視聴中のTV放送に関して何か情報を発信しようとしたとき、Twitter等の情報発信系のアプリケーショを起動させて、情報発信を行う。このように、TV放送視聴中では、TV放送視聴用のアプリケーションを起動しているので、Twitter等の別のアプリケーションを起動させる場合、一旦、TV放送視聴用のアプリケーションを終了させるか、あるいはバックグランドで待機(サスペンド)させるかなどの処理を経てから、情報発信系のアプリケーションを起動させることになる。
【0009】
例えば特許文献1,2に開示されている携帯端末のように、アプリケーションを自動的に起動させる場合であっても、目的とする情報発信系のアプリケーションを起動させるには、一旦、TV放送視聴用のアプリケーションを終了させるか、あるいはバックグランドで待機(サスペンド)させるかなどの処理を経てから、情報発信系のアプリケーションを起動させることになる。
【0010】
このように、従来の携帯端末では、利用者が情報を発信したいと考えてから、実際に情報を発信することができる状態になるまでに、上記のような処理を経る必要があるので、情報発信の即時性が十分でないという問題が生じる。
【0011】
また、視聴していたTV放送について情報を発信する際に、どのような内容について情報を発信するのかを、利用者自身が、情報発信系のアプリケーションの入力画面に手動で入力する必要があるので、実際の情報を発信するまでに時間を要し、情報発信の即時性が十分でないという問題が生じる。
【0012】
本発明は、上記の各問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、TV放送、WEB放送、ストリーミング、ミュージック等のマルチメディアコンテンツの視聴中における情報発信を迅速に行うことのできる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の電子機器は、上記の課題を解決するために、コンテンツを表示する表示部と、情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部と、上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段とを備えていることを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグが生成されるので、利用者自身が、情報発信系のアプリケーションの入力画面に、表示部に表示されているコンテンツの内容を特定する情報を手動で入力する必要がなくなる。
【0015】
これにより、表示部に表示中のコンテンツを視聴中の利用者が、情報発信系のアプリケーションを実行させたときに、対応するアプリケーションのタグが自動的に生成されているので、実際の情報を発信するまでの時間を短縮でき、その結果、情報発信を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0016】
特に、視聴しているコンテンツが、TV放送、WEB放送、ストリーミング、ミュージック等のマルチメディアコンテンツの場合、利用者が視聴中のマルチメディアコンテンツに対して何らかの情報を発信したいと考える場合が多いので、このような場合に特に有効である。
【0017】
上記タグ生成手段は、コンテンツがTV放送の場合、TV放送に含まれる情報から上記タグを生成する。
【0018】
TV放送に含まれる情報として、EPG(Electronic Program Guide)やBML(Broadcast Markup Language)内の情報を用いる。
【0019】
上記タグ生成手段は、コンテンツがムービーや写真等の撮影データの場合、撮影データに含まれるファイル情報から上記タグを生成する。
【0020】
ファイル情報として、ファイル名、撮影時の情報(GPSや機種名等)、Exif(Exchangeable Image File Format)等のファイル形式を用いる。
【0021】
本発明の電子機器は、上記の課題を解決するために、コンテンツを表示する表示部と、情報入力のための操作部と、上記操作部を覆うカバーと、情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部と、上記操作部が上記カバーに覆われる第1状態と、上記操作部が上記カバーに覆われず露出される第2状態とをとる電子機器であって、上記第1状態と第2状態とのいずれの状態であるかを検出する状態検出手段と、上記第1状態で、且つ、表示部にコンテンツを表示しているときに、上記状態検出手段によって、第2状態が検出されると、上記表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段とを備え、上記表示情報生成手段は、上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段を有していることを特徴としている。
【0022】
上記の構成によれば、操作部がカバーに覆われる第1状態で、且つ、表示部にコンテンツを表示しているときに、上記状態検出手段によって、第2状態が検出されると、上記表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示することで、利用者は、表示部に表示された情報発信用画面に応じた操作を行い、情報の発信を行うことが可能となる。
【0023】
これにより、コンテンツ視聴中の利用者は、電子機器が第2状態、すなわち操作部が露出した状態になるだけで、所望する情報発信系アプリケーションを用いて迅速に情報の発信を行うことができるという効果を奏する。
【0024】
しかも、表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグが生成されるので、利用者自身が、情報発信系のアプリケーションの入力画面に、表示部に表示されているコンテンツの内容を特定する情報を手動で入力する必要がなくなる。
【0025】
これにより、表示部に表示中のコンテンツを視聴中の利用者が、情報発信系のアプリケーションを実行させたときに、対応するアプリケーションのタグが自動的に生成されているので、実際の情報を発信するまでの時間を短縮でき、その結果、情報発信を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0026】
本発明の電子機器は、上記の課題を解決するために、コンテンツ視聴機能を有し、上面に表示部が形成された第1筐体と、上面に操作部が形成された第2筐体とを備え、上記第1筐体と第2筐体とが、当該第1筐体の下面と第2筐体の上面とが対向するように配置され、少なくとも一方の筐体が他方の筐体に対してスライドすることにより、第2筐体の操作部が第1筐体により覆われる第1状態と、第2筐体の操作部が露出される第2状態とをとる電子機器であって、上記第1状態と第2状態とのいずれの状態であるかを検出する状態検出手段と、上記第1状態で、且つ、上記第1筐体の表示部にコンテンツを表示しているときに、上記状態検出手段によって、第2状態が検出されると、上記表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段とを備え、上記表示情報生成手段は、上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段を有していることを特徴としている。
【0027】
上記の構成によれば、第2筐体上面の操作部が第1筐体によって覆われた第1状態で、且つ、第1筐体上面の表示部にコンテンツを表示しているときに、上記状態検出手段によって、第2筐体上面の操作部が露出した第2状態が検出されると、上記表示部に情報発信系のアプリケーションに予め対応付けられた表示画面が表示されることで、利用者は、表示部に表示された情報発信用画面に応じて、露出した操作部を操作することが可能となる。
【0028】
これにより、コンテンツ視聴中の利用者は、電子機器が第2状態、すなわち操作部が露出した状態になるだけで、所望する情報発信系アプリケーションを用いて迅速に情報の発信を行うことができるという効果を奏する。
【0029】
しかも、表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグが生成されるので、利用者自身が、情報発信系のアプリケーションの入力画面に、表示部に表示されているコンテンツの内容を特定する情報を手動で入力する必要がなくなる。
【0030】
これにより、表示部に表示中のコンテンツを視聴中の利用者が、情報発信系のアプリケーションを実行させたときに、対応するアプリケーションのタグが自動的に生成されているので、実際の情報を発信するまでの時間を短縮でき、その結果、情報発信を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0031】
上記情報発信用画面は、情報発信系のアプリケーションを選択するための情報発信系アプリケーション選択画面であることを特徴としている。
【0032】
この場合、情報発信用画面として、情報発信系アプリケーション選択画面を表示させることで、利用者は、所望の情報発信系アプリケーションを選択して、直ぐに情報発信(文字入力)できる。
【0033】
つまり、情報発信系アプリケーション選択画面において、所望の情報発信系アプリケーションを選択した場合は、選択したアプリケーションを起動させ、当該アプリケーションの初期画面に遷移するようにすればよい。
【0034】
また、情報発信系アプリケーション選択画面において、アプリケーションの選択肢は、よく使う項目が選択されやすいよう、順番や項目アイコンや文字の大きさ、色を変化させてもよい。例えば、表示画面の上から順に各アプリケーションに対応するアイコンが表示されている場合、使用頻度の高いアプリケーションに対応するアイコンが一番上に表示されるようにしてもよい。あるいは、使用頻度の高いアプリケーションに対応するアイコンの大きさを、他のアプリケーションに対応するアイコンの大きさよりも大きく目立つようにしてもよい。または、使用頻度の高いアプリケーションに対応するアイコンの色を、他の他のアプリケーションに対応するアイコンの色と異なる色にしてもよい。
【0035】
上記情報発信用画面は、予め起動設定した情報発信系アプリケーションの起動画面であることを特徴としている。
【0036】
この場合、情報発信用画面として、予め起動設定した情報発信系アプリケーションの起動画面を表示させることで、利用者は、起動した情報発信系アプリケーションの起動画面から、直ぐに情報発信(文字入力)するための文字入力画面に移行させることができる。
【0037】
これにより、利用者は、所望の情報発信系アプリケーションを選択するという動作を行わずに、文字入力画面に迅速に移行させることができるので、コンテンツ視聴中における情報発信を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0038】
上記情報発信用画面は、予め起動設定した情報発信系アプリケーションの文字入力画面であることを特徴としている。
【0039】
この場合、情報発信用画面として、予め起動設定した情報発信系アプリケーションの文字入力画面を表示させることで、利用者は、直ぐに情報発信(文字入力)するための文字入力を行うことができる。
【0040】
これにより、利用者は、所望の情報発信系アプリケーションを選択するという動作、起動中の情報発信系アプリケーションから文字入力画面に移行させるという動作を行わずに、文字入力を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0041】
上記表示情報生成手段は、上記第2状態で、第1筐体の表示部に情報発信用画面が表示されているときに、上記状態検出手段によって、上記第1状態が検出されると、上記表示部に、視聴中のコンテンツが表示されるように、表示情報を生成することを特徴としている。
【0042】
これにより、利用者は、情報発信が終了して、第2状態から第1状態にするだけで、視聴中のコンテンツを再度視聴することが可能となる。
【0043】
本発明の情報入力システムは、WEBページを表示する表示部を備えた第1電子機器と、当該第1電子機器と通信可能に接続された第2電子機器と、備え、当該第2電子機器は、情報入力のための操作部と、上記操作部を覆うカバーと、情報を表示する表示部とを備え、上記操作部が上記カバーに覆われる第1状態と、上記操作部が上記カバーに覆われず露出される第2状態とをとる情報入力システムであって、上記第2電子機器は、さらに、上記第1状態と第2状態とのいずれの状態であるかを検出する状態検出手段と、上記第1状態で、且つ、上記第1電子機器の表示部にコンテンツを表示しているときに、上記状態検出手段によって、第2状態が検出されると、上記第2電子機器の表示部に、上記第1電子機器の表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段と、上記情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部とを備え、上記表示情報生成手段は、上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段を有していることを特徴としている。
【0044】
上記の構成によれば、利用者が、第2電子機器が第1状態(操作部がカバーにより覆われている状態)で、第1電子機器の表示部に表示されているコンテンツを視聴しているときに、第2電子機器を第2状態(操作部が露出した状態)にすることにより、当該第2電子機器の表示部には、上記第1電子機器の表示部に情報発信用画面されるので、コンテンツ視聴中の利用者は、第2電子機器の表示部に表示された情報発信用画面に応じた操作を行い、情報の発信を行うことが可能となる。
【0045】
しかも、表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグが生成されるので、利用者自身が、情報発信系のアプリケーションの入力画面に、表示部に表示されているコンテンツの内容を特定する情報を手動で入力する必要がなくなる。
【0046】
これにより、表示部に表示中のコンテンツを視聴中の利用者が、情報発信系のアプリケーションを実行させたときに、対応するアプリケーションのタグが自動的に生成されているので、実際の情報を発信するまでの時間を短縮でき、その結果、情報発信を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0047】
具体的には、例えば第1電子機器としてパーソナルコンピュータ、第2電子機器としてスマートフォンとが通信可能に接続された状態で、且つスマートフォンが第1状態であるとき、利用者が、パーソナルコンピュータ側で例えばワンセグ放送を視聴中に、第1状態のスマートフォン100を第2状態にすることで、当該パーソナルコンピュータ側で視聴中のワンセグ放送に対する情報発信用画面が、上記スマートフォンのメインディスプレイに表示される。
【0048】
これにより、パーソナルコンピュータに表示されているワンセグ放送視聴中の利用者は、スマートフォンを第2状態(操作部が露出した状態)にするだけで、当該スマートフォン側で、所望する情報発信系アプリケーションを用いて迅速に情報の発信を行うことができるという効果を奏する。
【発明の効果】
【0049】
本発明の電子機器は、以上のように、コンテンツを表示する表示部と、情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部と、上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段とを備えていることで、コンテンツの視聴中における情報発信を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示情報生成部の概略構成ブロック図である。
【図2】図1に示す表示情報生成部を備えたスマートフォンの概略構成図であり、(a)は操作部が格納された状態を示し、(b)は操作部が露出した状態を示す図である。
【図3】図2に示すスマートフォンの概略ブロック図である。
【図4】(a)(b)は、図2に示すスマートフォンにおけるTV放送視聴中のTwitterのタグ自動生成機能を説明するための図である。
【図5】ビデオ再生時のTwitterのタグ自動生成機能を説明するための図である。
【図6】(a)はTV放送画面に情報発信ボタンを表示していない状態を示す図であり、(b)はTV放送画面に情報発信ボタンを表示している状態を示す図である。
【図7】Twitterのタグ自動生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】(a)〜(c)は、TV放送視聴中におけるスマートフォンのスライド連携機能を説明するための図である。
【図9】図8に示すスライド連携処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
【0052】
なお、本実施の形態では、本発明の電子機器としてスマートフォンを例に説明する。なお、本実施の形態にかかるスマートフォンでは、少なくとも電子メールの送受信機能を有し、さらに、様々なアプリケーションを実行することができるものとする。
【0053】
<スマートフォンの外観>
図2(a)(b)は、本実施の形態にかかるスマートフォン100の外観を示す。
【0054】
上記スマートフォン100は、図2(a)(b)に示すように、第1筐体101と第2筐体102とが矢印方向にスライド可能に設けられている。すなわち、第1筐体101の下面と第2筐体102の上面102aとが対向するように配置され、一方の筐体(例えば第1筐体101)が他方の筐体(例えば第2筐体102)に対してスライドするようになっている。
【0055】
上記第1筐体101は、上面101aにメインディスプレイ(表示部)103が形成されている。上記メインディスプレイ103は、液晶表示パネル、有機ELパネル等からなり、電子メールの待受画面、電子メールの内容、TV放送、インターネットから取得したWEBページ等の各種情報を表示するようになっている。ここで、メインディスプレイ103に表示するための表示情報は、後述する表示情報生成部(表示情報生成手段)300(図1)によって生成される。
【0056】
上記メインディスプレイ103は、表示画面上にタッチパネルを搭載しており、利用者は、タッチ操作により各種の入力を行うようになっている。
【0057】
上記第2筐体102は、上面102aに104が形成されている。上記操作部104は、情報入力するためのものであって、一般的な携帯電話機におけるテンキーと同じ配列のキーが設けられている。しかしながら、操作部104におけるキーは、上記テンキー以外のキーであってもよい、例えば、パソコンなどのキーボードと同じ配列のキーであってもよい。
【0058】
従って、本スマートフォン100では、第1筐体101のメインディスプレイ103上に設けられたタッチパネルを操作することにより情報の入力が行える他、第2筐体102に設けられた操作部104を操作することによっても情報の入力が行えるようになっている。これにより、タッチパネルのみを搭載するスマートフォンに比べて、利用者の好みに応じた入力操作が行える。
【0059】
上記第1筐体101と第2筐体102とは、当該第1筐体101の下面(図示せず)と、当該第2筐体102の上面102aとが対向するように重ね合わされて、図2(a)(b)に示す矢印方向に、相対的にスライドするように設けられている。なお、第2筐体102には、下面側に上記メインディスプレイ103とは異なるサブディスプレイ105(図3)が形成されている。
【0060】
図2(a)は、第2筐体102が第1筐体101に完全に覆われた状態(以下、第1状態と称する)を示している。この第1状態では、少なくとも第2筐体102の上面102aに形成された操作部104が第1筐体101によって完全に覆われていればよいので、第2筐体102の操作部104以外の部分が第1筐体101に重なり合う必要はない。
【0061】
図2(b)は、第1筐体101と第2筐体102とが相対的にスライドして、当該第2筐体102の上面102aに形成された操作部104が完全に露出している状態(以下、第2状態と称する)を示している。この第2状態では、少なくとも第2筐体102の上面102aに形成された操作部104が完全に露出していればよいので、第2筐体102の操作部104以外の部分の露出の程度は特に限定しない。
【0062】
以上のことから、本実施の形態にかかるスマートフォン100は、利用者の操作によって、少なくとも図2(a)に示す第1状態と、図2(b)に示す第2状態との何れかの状態で使用されることになる。また、スマートフォン100では、第1筐体101と第2筐体102とがスライド移動したことを検知するスライドセンサ225(図3)からの検知信号によって、第1状態であるのか、第2状態であるのかが後述する筐体状態検知部(状態検出手段)301によって特定される。
【0063】
なお、本実施の形態にかかるスマートフォン100では、図2(a)(b)に示すように、第1筐体101と第2筐体102とが長手方向に相対的にスライド移動する例を示しているが、これに限定されるものではなく、第1筐体101と第2筐体102とが短手方向に相対的にスライド移動するような構成であってもよい。
【0064】
<スマートフォン100の全体説明>
図3は、上記スマートフォン100の概略構成ブロック図を示す。
【0065】
すなわち、上記スマートフォン100は、図3に示すように、メイン制御部(メイン+サブプロセッサ)201を中心として、通信制御部202、キー操作部203、キー状態感知部204、LED等表示部205、センサ制御部206、GPS制御部207、カメラ制御部208、メインディスプレイ表示制御部209、メインディスプレイ操作部210、サブディスプレイ表示制御部211、音制御部212、電源制御部213、外部接続制御部214、内蔵メモリ215、SIMカード制御部216を有している。
【0066】
上記通信制御部202には、無線通信を行う無線部217と、有線通信を行う有線部218が接続されている。
【0067】
上記無線部217は、様々な無線通信方式により、外部機器等とデータの送受信を行うようになっている。ここで、無線通信方式として、WiFi、キャリア網、Bluetooth,Ir,GPS、RFリーダー、PHSなどを挙げることができる。
【0068】
一方、上記有線部218は、様々な有線通信方式により、外部機器等とデータの送受信を行うようになっている。ここで、有線通信方式として、光通信、LAN,電話回線、Irなどを挙げることができる。
【0069】
上記無線部217、有線部218におけるデータの送受信制御は、上記通信制御部202によって行われ、受信したデータは、メイン制御部201に送られる。本実施の形態のスマートフォン100では、少なくともネットワークを介して情報の送受信を行う機能を実現する必要がある。このネットワークを介して情報の送受信を行うためには、上記無線部217、有線部218、通信制御部202によって実現される。つまり、ネットワークを介して情報の送受信は、無線通信であっても、有線通信であってもよい。
【0070】
ここでネットワークを介して情報の送受信を行うとは、例えばインターネットから取得したWEB情報を取得することや、Twitter等の情報発信系のアプリケーションにより情報を発信することを含む。
【0071】
上記キー操作部203は、図2(b)に示す第2筐体102の操作部104に設けられたキー、スマートフォン100本体に搭載された各種キー(電源ボタン、音量調整ボタン、ホームキー等)の操作を受け付けて、受け付けたキーに対応付けられた情報をメイン制御部201に送るようになっている。
【0072】
上記キー状態感知部204は、スマートフォン100に設けられた操作部104を含む各キーがロックされている否かを感知するようになっている。スマートフォン100では、意図しないキー入力が行われることを防止するために、キー操作を受け付けないロック状態に設定することが可能である。つまり、キー状態感知部204は、キー操作の受け付けがロックされている状態を感知するようになっている。この感知した結果は、メイン制御部201に送るようになっている。
【0073】
上記LED等表示部205は、電子メールの着信や、電話の着信を知らせるために使用される。
【0074】
上記センサ制御部206は、スマートフォン100に設けられた各種センサを制御する制御部である。図3では、各種センサの一つとして、第1筐体101と第2筐体102とがスライドしたことを検知するスライドセンサ225がセンサ制御部206に接続された例を示している。スライドセンサ225によって検出された検出信号(第1筐体101と第2筐体102とがスライドしたことを検出した信号)は、センサ制御部206を介して、メイン制御部201に送られる。このメイン制御部201には、後述するがメインディスプレイ103に表示する情報を生成するた表示情報生成部300が設けられている。この表示情報生成部300では、スライドセンサ225からの検出信号に応じて、表示情報を生成するようになっている。
【0075】
また、上記メイン制御部201には、上記表示情報生成部300の他に、本スマートフォン100で実行可能なアプリケーションの実行制御を行うアプリケーション実行制御部400(図1)が設けられている。この表示情報生成部300及びアプリケーション実行制御部400の詳細については後述する。
【0076】
上記GPS制御部207は、図示しないGPS受信機から取得したGPSデータをメイン制御部201に送るようになっている。
【0077】
上記カメラ制御部208は、図示しないカメラによって撮影された撮影データをメイン制御部201に送るようになっている。
【0078】
上記メインディスプレイ表示制御部209は、メイン制御部201から送られる表示情報に応じた画像をメインディスプレイ103に表示させるようになっている。また、現時点でメインディスプレイ103に表示している表示情報を表示内容確認用データとして、メイン制御部201に送るようになっている。この表示内容確認用データは、メイン制御部201内の表示情報生成部300において表示情報を作成するのに使用される。
【0079】
上記メインディスプレイ操作部210は、メインディスプレイ103に搭載されたタッチパネルから入力操作を受け付け、受け付けた入力操作に対応付けられた情報をメイン制御部201に送るようになっている。
【0080】
上記サブディスプレイ表示制御部211は、第2筐体102の操作部104の形成面とは反対側の面である下面に形成されたサブディスプレイ105の表示制御を行っている。このサブディスプレイ105は、通常、スマートフォン100が第1の状態(図2(a)に示す状態)のときに、時計表示や電子メール着信などの簡単な情報を表示するディスプレイであり、液晶パネル、有機ELパネル等のパネルを使用することが可能である。
【0081】
上記音制御部212は、マイク219、スピーカ220が接続され、それぞれを制御するようになっている。
【0082】
上記電源制御部213は、スマートフォン100の電源としての電池221に接続されており、電池残量などをモニタリングして、モニタ結果をメイン制御部201に送るようになっている。これにより、電池残量をメイン制御部201経由で、例えばメインディスプレイ103に表示させることが可能となる。
【0083】
上記外部接続制御部214は、2つのコネクタと、外部メモリ224とが接続されている。2つのコネクタのうち、一つは、microUSB接続用のコネクタ222であり、残りの一つは、HDMI接続用のコネクタ223である。
【0084】
上記内蔵メモリ215は、プログラムメモリ、ユーザメモリ、アドレス帳、端末設定メモリから構成されている。
【0085】
上記プログラムメモリには、スマートフォン100において実行可能なアプリケーションデータ、条件設定情報、履歴情報、位置情報が格納されている。
【0086】
また、上記内蔵メモリ215の端末設定メモリには、上述した表示情報生成部300において生成するための画面情報が記憶されている。この画面情報の詳細については後述する。
【0087】
上記SIMカード制御部216は、SIMカード(図示せず)がスマートフォン100内の所定位置に挿入されているか否かを検知して、挿入されている場合には、SIMカードに記載された情報(利用者の携帯電話番号や契約者情報等)を読み取り、メイン制御部201に送り、内蔵メモリ215のユーザメモリに記憶される。
【0088】
さらに、TV放送を受信するためのテレビ受像部226を備えている。本実施の形態では、TV放送として、携帯端末に特化したワンセグ放送を例に説明する。従って、上記テレビ受像部226によって受信されたTV放送はワンセグ放送であり、スマートフォン100の第1筐体101に設けられたメインディスプレイ103に表示されるのはワンセグ放送である。
【0089】
上記構成のスマートフォン100では、テレビ受像部226によって受信されたワンセグ放送が視聴できる他、無線部217や有線部218を介して、WEB放送(You Stream等)や、ストリーミングの視聴もできる。
【0090】
また、上記構成のスマートフォン100では、内蔵メモリ215に録音されたミュージックや映像の再生も行うことができる。
【0091】
このように、上記構成のスマートフォン100では、TV放送、WEB放送、ストリーミング、ミュージック、ムービー、写真等のマルチメディアコンテンツの視聴機能(コンテンツ視聴機能)を有する。
【0092】
そして、上記構成のスマートフォン100では、マルチメディアコンテンツの視聴中に、視聴中の利用者が自ら情報発信も行うことができる。しかも、情報発信を行う際には、視聴中のマルチメディアコンテンツの内容を特定する情報としてタグを、情報発信系のアプリケーション用に自動的に生成して、情報発信時に用いることができるようになっている。
【0093】
例えば、図4(a)に示すように、スマートフォン100の第1筐体101のメインディスプレイ103にワンセグ放送が表示されているとき、利用者が情報発信系のアプリケーションとしてTwitterを起動させると、図4(b)に示すように、メインディスプレイ103にはTwitterの文字入力画面103aが表示される。この文字入力画面103aには、ワンセグ放送の内容を特定する情報として、番組名、放送局等がタグとして自動的に生成され、表示されている。利用者は、文字入力画面103aに既に番組名、放送局等の情報がタグとして表示された状態で、文字の入力を行うことになる。
【0094】
また、ワンセグ放送ではなく、スマートフォン100のメインディスプレイ103に録画した映像を視聴している状態でTwitterを起動させた場合、図5に示すように、図4(b)と同様に、メインディスプレイ103にはTwitterの文字入力画面103aが表示されるが、この文字入力画面103aには、ワンセグ放送の場合と異なり、ファイル情報として、撮影場所を示すGPSデータ、撮影日、ファイル形式などが、視聴中の映像の内容を特定する情報をタグとして、自動的に入力されている。
【0095】
つまり、上記構成のスマートフォン100では、コンテンツ視聴中に起動させたTwitter等の情報発信系のアプリケーションに、当該コンテンツの内容を特定する情報をタグとして自動的に生成するようになっている。
【0096】
このような自動タグ生成機能は、図1に示す表示情報生成部300によって実現できる。
【0097】
<表示情報生成部300>
上記表示情報生成部300は、図1に示すように、筐体状態検知部(状態検出手段)301、タグ生成部(タグ生成手段)302、画面情報取得部303、表示情報出力部304を含んでいる。
【0098】
上記筐体状態検知部301は、センサ制御部206からの信号によって、第1筐体101と第2筐体102とが重なり合って、当該第2筐体102の操作部104が第1筐体101により覆われた第1状態であるか、第1筐体101と第2筐体102とがスライドして、第2筐体102の操作部104が露出した第2状態であるかを検知するようになっている。この検知した結果を示す検知信号は、後段の画面情報取得部303に送られる。
【0099】
上記タグ生成部302は、メインディスプレイ表示制御部209からの信号によって、第1筐体101のメインディスプレイ103に表示されているコンテンツから、当該コンテンツを特定するための情報を抽出し、抽出した情報からアプリケーション実行制御部400によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するようになっている。このタグは、後段の画面情報取得部303に送られる。
【0100】
上記画面情報取得部303は、筐体状態検知部301からの検知信号と、タグ生成部302からの解析信号とに基づいて、メインディスプレイ103に表示すべき情報発信用画面を表示するための画面情報を内蔵メモリ215から取得するようになっている。
【0101】
ここで、画面情報取得部303は、筐体状態検知部301からの検知信号が第2状態を示す検知信号であり、タグ生成部302からのタグがコンテンツを特定するための情報である場合に、内蔵メモリ215から、情報発信系のアプリケーションにおける文字入力画面を上記タグ付で情報発信用画面として表示させるための画面情報を取得する。
【0102】
画面情報取得部303が取得した上述の画面情報は、後段の表示情報出力部304に送られる。
【0103】
上記表示情報出力部304は、受け取った画面情報から、情報発信用画面を表示するための表示情報を生成し、メインディスプレイ表示制御部209に出力するようになっている。
【0104】
このようにして、上記構成のスマートフォン100のメインディスプレイ103には、メインディスプレイ表示制御部209からの表示情報に基づいて、情報発信系のアプリケーション(例えばTwitter)における文字入力画面に、タグが付与された状態で、情報発信用画面として表示される。
【0105】
<アプリケーション実行制御部400>
上記アプリケーション実行制御部400は、キー操作部203、メインディスプレイ操作部210等によって受け付けた操作情報から、内蔵メモリ215に格納されたアプリケーションを選択して実行させるようになっている。
【0106】
上記キー操作部203は、図2(b)に示したような操作部104を示し、利用者による操作部104や外部に設けられた物理的なキー操作によって得られた情報を操作情報として受け付けるようになっている。
【0107】
また、上記メインディスプレイ操作部210は、利用者によるメインディスプレイ103上に表示されたアイコンのタッチ操作によって得られた情報を操作情報として受け付けるようになっている。
【0108】
例えば、スマートフォン100のメインディスプレイ103にワンセグ放送を表示している状態で、上述した情報発信系のアプリケーションを実行するとき、図6(a)に示すように、メインディスプレイ103に情報発信系のアプリケーションに対応するアイコンが表示されていない場合には、上述したスマートフォン100に設けられた物理的なキーを操作することで、利用者は所望するアプリケーションを実行する。
【0109】
また、スマートフォン100のメインディスプレイ103にワンセグ放送を表示している状態で、上述した情報発信系のアプリケーションを実行するとき、図6(b)に示すように、メインディスプレイ103に情報発信系のアプリケーションに対応するアイコン群(アイコンA,B,C)103bを表示するようにしてもよい。この場合には、スマートフォン100のメインディスプレイ103に表示されたアイコンをタッチすることで、利用者は所望するアプリケーションを実行する。
【0110】
<情報発信処理>
ここで、上記構成のスマートフォン100における情報発信処理の流れについて図7に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0111】
まず、事前起動アプリケーション(1)の条件の読み込みを行う(ステップS11)。ここでは、ワンセグ放送、ムービー系のアプリケーションの条件読み込みを行う。
【0112】
次に、表示指定されたアプリケーションの存在確認を行う(ステップS12)。
【0113】
次いで、指定のアプリケーション(1)を起動する(ステップS13)。
【0114】
続いて、指定のアプリケーションのボタンを表示する(ステップS14)。ここでは、図6(b)に示すように、スマートフォン100のメインディスプレイ103に、上記ボタンとしてアイコン群103bを表示する。
【0115】
次に、アプリケーション指定が行われる(ステップS15)。ここでは、利用者によるアイコン群103bのいずれかのアイコンのタッチにより起動すべきアプリケーションの指定が行われる。このアプリケーションは、Twitter等の情報発信系のアプリケーションである。
【0116】
次いで、ステップ15において指定したアプリケーション(2)を起動し(ステップS16)、ワンセグ放送などの現状のアプリケーション(1)をバックグランド再生する(ステップS17)。これにより、最初に起動していたアプリケーション(1)はバックグランドに移動し、次に、起動したアプリケーション(2)がメインディスプレイ103に表示される。
【0117】
そして、利用者は、アプリケーション(2)を利用する(ステップS18)。ここで、アプリケーション(2)を利用して発信しようとする情報の入力を行う。このとき、起動したアプリケーション(2)の情報入力画面には、現在、バックグランド再生中のアプリケーション(1)によって実行されている内容(例えば放送内容)を特定する情報をタグとして既に表示されている。
【0118】
続いて、上記アプリケーション(2)を終了すると(ステップS19)、指定のアプリケーション(1)へ移行する(ステップS20)。ここでは、アプリケーション(2)を終了することで、バックグランド再生中のアプリケーション(1)をメインディスプレイ103に表示させる。
【0119】
以上のように、上記構成のスマートフォン100によれば、メインディスプレイ103に表示中のワンセグ放送等のマルチメディアコンテンツを視聴中の利用者が、情報発信系のアプリケーションを実行させたときに、対応するアプリケーションのタグが自動的に生成されているので、実際の情報を発信するまでの時間を短縮でき、その結果、情報発信を迅速に行うことができる。
【0120】
上記の情報発信処理では、情報発信系のアプリケーションを実行する場合、図6(b)に示すように、スマートフォン100のメインディスプレイ103に表示されたアイコン群103bを用いた例について説明したが、本発明では、上述したように、スマートフォン100のメインディスプレイ103にワンセグ放送を表示している状態で、上述した情報発信系のアプリケーションを実行するとき、スマートフォン100に設けられた物理的なキーを操作することで、利用者は所望するアプリケーションを実行できるようになっている。
【0121】
以下では、アプリケーション(1)の起動中に、アプリケーション(2)を起動させるタイミングとして、スマートフォン100のスライド機能を利用した例について説明する。
【0122】
上記構成のスマートフォン100は、上述したように、第1筐体101と第2筐体102とを相対的にスライドさせることで、図2(a)に示す第1状態と、図2(b)に示す第2状態とに切り替わるようになっている。この切り替わりのタイミングを利用して、第1筐体101のメインディスプレイ103に表示されている内容を切り替えている。つまり、本スマートフォン100では、第1筐体101と第2筐体102のスライドに連携して、アプリケーション(1)の起動中に、アプリケーション(2)を起動させることもできる。
【0123】
<スライド連携機能>
図8(a)〜図8(c)は、上記構成のスマートフォン100におけるスライド連携機能を説明するための図である。ここでは、アプリケーション(1)をワンセグ放送、アプリケーション(2)をTwitterとして説明する。
【0124】
ここで、図8(a)に示す第1状態で、第1筐体101のメインディスプレイ103にワンセグ放送を表示しているときに、第1筐体101と第2筐体102とをスライドさせて、図8(b)に示す第2状態にすれば、当該第1筐体101のメインディスプレイ103には、利用者が情報発信するための情報発信用画面として、Twitterの文字入力画面103aが表示される。
【0125】
上記Twitterの文字入力画面103aには、図8(b)に示すように、タグが自動的に付与されている。このタグは、今まで視聴していたワンセグ放送の放送内容を特定するための情報(放送番組、放送局等)である。
【0126】
具体的な処理としては、メインディスプレイ103に表示しているワンセグ放送に含まれる情報から、当該ワンセグ放送の放送内容を特定する情報(放送番組、放送局)を抽出し、抽出した情報から、Twitterのタグを生成して、Twitterの起動と同時に、上記タグ付きの文字入力画面103aを表示する。
【0127】
図8(b)に示す文字入力画面103aから文字入力が終了すると、図8(c)に示すように、Twitterの実行画面がメインディスプレイ103に表示される。この実行画面では、自分が発信した情報に対する返信の情報が入力時間順に時系列に表示される。
【0128】
このようなスマートフォン100におけるスライド連携機能は、上述した表示情報生成部300によって実現している。
【0129】
以上、上記構成のスマートフォン100は、第1状態から第2状態に遷移した場合に、情報発信の即時性を向上させるために、第1筐体101のメインディスプレイ103に情報発信系アプリケーションの文字入力画面を表示させるようになっているが、この状態から、第1状態に遷移させた場合、元々表示していたワンセグ放送を再度上記メインディスプレイ103に表示させるようにしてもよい。
【0130】
具体的には、表示情報生成部300は、第2状態で、第1筐体101のメインディスプレイ103に情報発信用画面として文字入力画面が表示されているときに、上記筐体状態検知部301によって、上記第1状態が検出されると、上記メインディスプレイ103に、視聴中のワンセグ放送が表示されるように、表示情報を生成する。
【0131】
これにより、利用者は、情報発信が終了して、第2状態から第1状態にするだけで、視聴中のワンセグ放送を再度視聴することが可能となる。
【0132】
<スライド連携処理の説明>
ここで、上記構成のスマートフォン100におけるスライド連携処理の流れについて、図9に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0133】
まず、文字入力形態への移行を検知したか否かを判断する(ステップS31)。ここで文字入力形態とは、第2筐体102の操作部104が露出した状態(第2状態)をいう。つまり、第1筐体101と第2筐体102とがスライド移動したことを検知するスライドセンサ225からの検知信号によって、第2状態であると筐体状態検知部301によって特定される。すなわち、表示情報生成部300内の筐体状態検知部301によって、スマートフォン100の第1筐体101と第2筐体102とがスライドして、第2筐体102の操作部104が露出された状態になったか否かが検知される。
【0134】
ステップ31において、文字入力形態への移行が検知されない場合には、ステップS42に移行して、通常処理に移行する。
【0135】
一方、文字入力形態への移行が検知された場合には、アプリケーション(1)を起動中か否かを判断する(ステップS32)。ここで、アプリケーション(1)は、ワンセグ放送等のマルチメディアコンテンツの視聴用のアプリケーションをいう。
【0136】
ステップS32において、アプリケーション(1)が起動中でないと判断されれば、ステップS42に移行して、通常処理に移行する。
【0137】
一方、アプリケーション(1)が起動中であると判断された場合には、起動指定されたアプリケーションがあるか否かを判断する(ステップS33)。ここで、起動指定されたアプリケーションとは、利用者によって予め指定したアプリケーションをいう。例えば、ワンセグ放送等のマルチメディアコンテンツを視聴しているときに、情報発信系のアプリケーションとして起動させるアプリケーションを予め指定することをいう。
【0138】
従って、ステップS33において、起動指定されたアプリケーションが無いと判断されれば、すなわち、利用者によって起動させる情報発信系のアプリケーションが予め指定されていないと判断されれば、起動するアプリケーションテーブル(アプリケーション選択画面)を表示させて、利用者に選択させ(ステップS34)、ステップS35に移行する。
【0139】
なお、上記ステップS34では、指定されたアプリケーションを表示するだけではなく、端末で起動できるアプリケーションの一覧を表示し、利用者が一覧からアプリケーションを選択するようにしても良い。ここで、一覧で示すアプリケーションは、利用者が予め設定しても良いし、インストールされているアプリケーションを検索して自動的に提示するようにしても良い。
【0140】
一方、ステップS33において、起動指定されたアプリケーションがあると判断されれば、指定のアプリケーションを起動し(ステップS35)、ワンセグ放送などの現状のアプリケーション(1)をバックグランド再生する(ステップS36)。これにより、最初に起動していたアプリケーション(1)はバックグランドに移動し、次に、起動したアプリケーション(2)がメインディスプレイ103に表示される。
【0141】
そして、利用者は、アプリケーション(2)を利用する(ステップS37)。ここで、アプリケーション(2)を利用して発信しようとする情報の入力を行う。このとき、起動したアプリケーション(2)の情報入力画面には、現在、バックグランド再生中のアプリケーション(1)によって実行されている内容(例えば放送内容)を特定する情報をタグとして既に表示されている。
【0142】
続いて、上記アプリケーション(2)を終了する(ステップS38)。
【0143】
次に、文字入力形態の終了を検知したか否かを判断する(ステップS39)。ここでは、スマートフォン100において、第1筐体101と第2筐体102とがスライド移動することで、第2状態から第1状態になったことを文字入力形態の終了したこととする。
【0144】
従って、ステップS39において、文字入力形態の終了でなければ、アプリケーション(1)へ移行する特殊操作を行うか否かが判断される(ステップS40)。
【0145】
特殊操作とは、アプリケーションを起動する前のワンセグ放送視聴状態に戻る際の、パスワード入力などの操作をいう。
【0146】
ここで、特殊操作を行うと判断されれば、文字入力形態の終了であると判断され、ステップS41に移行し、特徴操作を行わないと判断されれば、ステップS42に移行し、通常処理を行う。
【0147】
一方、ステップS39において、文字入力形態の終了したことが検知されれば、アプリケーション(1)を起動する(ステップS41)。ここで、アプリケーション(1)として起動するのは、ステップ32において起動中であると判断されたワンセグ放送である。
【0148】
そして、通常処理へ移行する(ステップS42)。
【0149】
以上のように、本実施の形態に係るスマートフォン100によれば、第2筐体102上面102aの操作部104が第1筐体101によって覆われた第1状態で、且つ、第1筐体101上面のメインディスプレイ103にワンセグ放送等のマルチメディアコンテンツを表示しているときに、表示情報生成部300内の筐体状態検知部301によって、第2状態が検出されると、上記メインディスプレイ103に、情報発信用画面として、情報発信系のアプリケーションの文字入力画面(タグ付き)が表示されることで、利用者は、メインディスプレイ103に表示された文字入力画面に対して、第2筐体102の操作部104を操作して文字入力を行い、情報を発信することが可能となる。
【0150】
このように、ワンセグ放送視聴中の利用者は、スマートフォン100を第1状態から第2状態にするだけで、所望する情報発信系アプリケーション(Twitter等)の文字入力画面に視聴中のワンセグ放送の内容を特定するための情報をタグとして付記した状態で迅速に情報の発信を行うことができる。
【0151】
ところで、上記の説明では、スマートフォン100のメインディスプレイ103にワンセグ放送等のマルチメディアコンテンツが表示された場合の情報発信について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、スマートフォン100(第2電子機器)とパーソナルコンピュータ(第1電子機器)(以下、PCと称する)とが通信可能に接続された状態で、且つ、スマートフォン100が第1状態、そして、PC側でワンセグ放送を視聴しているときに、第1状態のスマートフォン100を第2状態にすることにより、当該PC側で視聴中のワンセグ放送の内容を特定する情報をタグとして自動生成して、上記スマートフォン100のメインディスプレイ103にTwitter等の情報発信系アプリケーションの文字入力画面に上記タグを付記して表示させるようにしてもよい。
【0152】
つまり、ワンセグ放送等のマルチメディアコンテンツを表示する表示部を備えたPCと、上記構成のスマートフォン100とが通信可能に接続された情報入力システムにおいても、本願発明を適用することが可能である。
【0153】
ここで、スマートフォン100とPCとのが通信可能に接続された状態とは、スマートフォン100とPCとが無線LAN、キャリア網、Bluetoothなどで接続またはリンクされた状態をいう。上記接続とは、相互にデータ通信が可能な状態でスマートフォン100とPCとが繋がった状態をいい、上記リンクとは、スマートフォン100とPCとが同じ表示画面やデータをそれぞれ共有している状態をいう。
【0154】
上記の構成によれば、スマートフォン100が第1状態であるとき、利用者が、PC側でワンセグ放送を視聴中に、第1状態のスマートフォン100を第2状態にすることで、当該PC側で視聴中のワンセグ放送の内容を特定するための情報をタグとして自動生成し、上記スマートフォン100のメインディスプレイ103にTwitterの文字入力画面が上記タグを付記した状態で表示される。
【0155】
これにより、PCに表示されているワンセグ放送視聴中の利用者は、スマートフォン100を第2状態(操作部104が露出した状態)にするだけで、当該スマートフォン100側で、所望する情報発信系アプリケーションを用いて迅速に情報の発信を行うことができるという効果を奏する。
【0156】
上記PCの表示部またはスマートフォン100のメインディスプレイ103において表示されるのは、ワンセグ放送だけでなく、フルセグ放送(フルセグメント放送)であってもよいし、上述したように、録画済の映像データの再生映像であってもよいし、再生中の音楽に関連付けられた映像(タイトル画面等)であってもよい。
【0157】
なお、本実施の形態では、スマートフォン100を第1状態から第2状態にするために、第1筐体101と第2筐体102とをスライドさせて実現しているが、これに限定されるものではなく、第1状態を、操作部104が露出していない状態、第2状態を、操作部104が露出している状態と考えた場合に、当該操作部104を覆うカバーを設けて、カバーの開閉により、第1状態と第2状態とを切り替えるようにしてもよい。
【0158】
また、第1筐体101と第2筐体102とをスライドさせて、スマートフォン100を第1状態から第2状態にしたときに、当該スマートフォン100のメインディスプレイ103に情報発信系のアプリケーションの文字入力画面を直ぐに表示させる例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、起動可能な情報発信系のアプリケーションの選択画面を最初に情報発信用画面として表示させるようにしてもよいし、また、予め設定された情報発信系のアプリケーションの文字入力画面ではなく、当該アプリケーションの起動画面を最初に情報発信用画面として表示させるようにしてもよい。
【0159】
本実施の形態では、本発明の電子機器としてスマートフォンを例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、TV放送、WEB放送、ストリーミング、ミュージック等のマルチメディアコンテンツの視聴機能を有する携帯電話、PDA等の携帯端末等に適用してもよい。
【0160】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0161】
本発明は、TV放送、WEB放送、ストリーミング、ミュージック等のマルチメディアコンテンツの視聴機能を有する携帯電話、PDA等の携帯端末等の電子機器に利用することができる。
【符号の説明】
【0162】
100 スマートフォン(電子機器)
101 第1筐体
101a 上面
102 第2筐体
102a 上面
103 メインディスプレイ(表示部)
103a 文字入力画面
103b アイコン群
104 操作部
105 サブディスプレイ
201 メイン制御部
202 通信制御部
203 キー操作部
204 キー状態感知部
205 LED等表示部
206 センサ制御部
207 GPS制御部
208 カメラ制御部
209 メインディスプレイ表示制御部
210 メインディスプレイ操作部
211 サブディスプレイ表示制御部
212 音制御部
213 電源制御部
214 外部接続制御部
215 内蔵メモリ
216 SIMカード制御部
217 無線部
218 有線部
219 マイク
220 スピーカ
221 電池
222 コネクタ
223 コネクタ
224 外部メモリ
225 スライドセンサ
226 テレビ受像部
300 表示情報生成部(表示情報生成手段)
301 筐体状態検知部(状態検知手段)
302 タグ生成部(タグ生成手段)
303 画面情報取得部
304 表示情報出力部
400 アプリケーション実行制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを表示する表示部と、
情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部と、
上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段とを備えていることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
上記タグ生成手段は、
コンテンツがTV放送の場合、TV放送に含まれる情報から上記タグを生成することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
上記タグ生成手段は、
コンテンツがムービーや写真等の撮影データの場合、撮影データに含まれるファイル情報から上記タグを生成することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
コンテンツを表示する表示部と、情報入力のための操作部と、上記操作部を覆うカバーと、情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部と、上記操作部が上記カバーに覆われる第1状態と、上記操作部が上記カバーに覆われず露出される第2状態とをとる電子機器であって、
上記第1状態と第2状態とのいずれの状態であるかを検出する状態検出手段と、
上記第1状態で、且つ、表示部にコンテンツを表示しているときに、上記状態検出手段によって、第2状態が検出されると、上記表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段とを備え、
上記表示情報生成手段は、上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段を有することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部と、コンテンツ視聴機能を有し、上面に表示部が形成された第1筐体と、上面に操作部が形成された第2筐体とを備え、上記第1筐体と第2筐体とが、当該第1筐体の下面と第2筐体の上面とが対向するように配置され、少なくとも一方の筐体が他方の筐体に対してスライドすることにより、第2筐体の操作部が第1筐体により覆われる第1状態と、第2筐体の操作部が露出される第2状態とをとる電子機器であって、
上記第1状態と第2状態とのいずれの状態であるかを検出する状態検出手段と、
上記第1状態で、且つ、上記第1筐体の表示部にコンテンツを表示しているときに、上記状態検出手段によって、第2状態が検出されると、上記表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段とを備え、
上記表示情報生成手段は、上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段を有することを特徴とする電子機器。
【請求項6】
上記情報発信用画面は、情報発信系のアプリケーションを選択するための情報発信系アプリケーション選択画面であることを特徴とする請求項4または5に記載の電子機器。
【請求項7】
上記情報発信用画面は、予め起動設定した情報発信系アプリケーションの起動画面であることを特徴とする請求項4または5に記載の電子機器。
【請求項8】
上記情報発信用画面は、予め起動設定した情報発信系アプリケーションの文字入力画面であることを特徴とする請求項4または5に記載の電子機器。
【請求項9】
上記表示情報生成手段は、上記第2状態で、第1筐体の表示部に情報発信用画面が表示されているときに、上記状態検出手段によって、上記第1状態が検出されると、上記表示部に、視聴中のコンテンツが表示されるように、表示情報を生成することを特徴とする請求項4〜8の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
コンテンツを表示する表示部を備えた第1電子機器と、当該第1電子機器と通信可能に接続された第2電子機器と、備え、当該第2電子機器は、情報入力のための操作部と、上記操作部を覆うカバーと、情報を表示する表示部とを備え、上記操作部が上記カバーに覆われる第1状態と、上記操作部が上記カバーに覆われず露出される第2状態とをとる情報入力システムであって、
上記第2電子機器は、
さらに、上記第1状態と第2状態とのいずれの状態であるかを検出する状態検出手段と、
上記第1状態で、且つ、上記第1電子機器の表示部にコンテンツを表示しているときに、上記状態検出手段によって、第2状態が検出されると、上記第2電子機器の表示部に、上記第1電子機器の表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示するための表示情報を生成する表示情報生成手段と、
上記情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部とを備え、
上記表示情報生成手段は、上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成するタグ生成手段を有していることを特徴とする情報入力システム。
【請求項11】
コンテンツを表示する表示部と、情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部とを備えた電子機器の表示制御方法であって、
上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成し、上記情報発信系のアプリケーションの文字入力画面を上記タグ付で表示することを特徴とする電子機器の表示制御方法。
【請求項12】
コンテンツを表示する表示部と、情報入力のための操作部と、上記操作部を覆うカバーと、情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部と、上記操作部が上記カバーに覆われる第1状態と、上記操作部が上記カバーに覆われず露出される第2状態とをとる電子機器の表示制御方法であって、
上記第1状態で、且つ、表示部にコンテンツを表示しているときに、上記第2状態が検出されると、上記表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示するための表示情報を生成し、
上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成し、
上記生成したタグを含んだ上記表示情報を生成することを特徴とする電子機器の表示制御方法。
【請求項13】
情報発信系のアプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行制御部と、コンテンツ視聴機能を有し、上面に表示部が形成された第1筐体と、上面に操作部が形成された第2筐体とを備え、上記第1筐体と第2筐体とが、当該第1筐体の下面と第2筐体の上面とが対向するように配置され、少なくとも一方の筐体が他方の筐体に対してスライドすることにより、第2筐体の操作部が第1筐体により覆われる第1状態と、第2筐体の操作部が露出される第2状態とをとる電子機器の表示制御方法であって、
上記第1状態で、且つ、上記第1筐体の表示部にコンテンツを表示しているときに、上記第2状態が検出されると、上記表示部に情報発信系のアプリケーションに対応付けられた情報発信用画面を表示するための表示情報を生成し、
上記表示部に表示しているコンテンツに含まれる情報から、当該コンテンツの内容を特定する情報を抽出し、抽出した情報から、上記アプリケーション実行制御部によって実行制御される情報発信系のアプリケーション用のタグを生成し、
上記生成したタグを含んだ上記表示情報を生成することを特徴とする電子機器の表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−253520(P2012−253520A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123731(P2011−123731)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】