説明

電子機器、表示装置、表示システム、及び、表示装置の制御方法

【課題】動作制限状態、すなわちロックの解除の手順を簡単にすることができる電子機器、表示装置、表示システム、及び、表示装置の制御方法を提供する。
【解決手段】プロジェクター10において、外光の明るさを検出する照度センサー20と、入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成部11Bと、プロジェクター10の動作を制限し、このプロジェクター10の動作制限状態で、照度センサー20によって検出された明るさの変化が、解除パターン生成部11Bが生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限部11Cと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、表示装置、表示システム、及び、表示装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機能の実行を制限し、正規のパスワードの入力を条件として制限を解除するロック機能を備えた電子機器が知られている。これらの電子機器においてはパスワードを入力する手間が煩雑であったため、パスワードの入力に代えて、他の電子機器を用いることで制限を解除する電子機器が提案された(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の装置は、セキュリティロックを解除するための暗証コードを、照度センサーを指で隠す等の操作によって明暗のパターンとして入力して登録し、このように登録したパターン通りに照度センサーを指で隠す等して照度センサーの検出値を変化させることで、セキュリティロックを解除できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−10750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の構成では、照度センサーが検出して登録されたパターンがどのようなパターンかを正確に知ることが難しいため、例えば英数字で構成されたパスワードに比べて確実性に欠け、ユーザーは意図したパターンが登録されるように、また、登録したパターンに適合するように慎重に操作する必要があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電子機器の機能を制限する動作制限の機能を、より簡単かつ確実に使用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、電子機器において、外光の明るさを検出する外光検出手段と、入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成手段と、前記電子機器の動作を制限し、この前記電子機器の動作制限状態で、前記外光検出手段によって検出された明るさの変化が、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電子機器の動作制限を実行させ、電子機器が検出する外光の明るさを、入力される情報に基づいて生成した明るさ変化パターンに適合するように変化させることで動作制限を解除することができる。また、入力した情報に基づいて、意図した通りの明るさ変化パターンを生成させることができるので、動作制限の解除の再現性、解除に必要な情報の確実性を高めることができる。これにより、より簡単かつ確実に、動作制限の機能を使いこなすことができる。
【0006】
また、本発明は、上記電子機器において、画像を表示する表示手段と、前記外光検出手段により検出された外光の明るさに基づいて前記表示手段の表示状態を制御する表示制御手段と、を備えた表示装置として構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、表示装置が表示制御を行うために外光の明るさを検出する機能を利用して、簡単かつ確実に利用可能な動作制限の機能を実現できる。
【0007】
また、本発明は、上記電子機器において、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに従って前記表示手段により表示を実行させる解除パターン表示制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、生成した解除用の明るさ変化パターンを表示により確認できる。また、表示された明るさ変化パターンを、例えば他の装置により撮影または検出して、当該他の装置により外光検出手段が検出可能なように再生することによって、当該他の装置を動作制限の解除に用いることができる。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明は、表示装置において、画像を表示する表示手段と、外光の明るさを検出する外光検出手段と、入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成手段と、前記表示装置の動作を制限し、この前記表示装置の動作制限状態で、前記外光検出手段によって検出された明るさの変化が、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限手段と、所定の入力操作に応じて、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンを表示させる解除パターン表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、表示装置の動作制限を実行させ、表示装置が検出する外光の明るさを、入力される情報に基づいて生成した明るさ変化パターンに適合するように変化させることで動作制限を解除することができる。また、入力した情報に基づいて、意図した通りの明るさ変化パターンを生成させることができるので、動作制限の解除の再現性、解除に必要な情報の確実性を高めることができる。これにより、より簡単かつ確実に、動作制限の機能を使いこなすことができる。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明は、表示装置と、前記表示装置と組み合わせて使用される携帯端末とを有し、前記表示装置は、画像を表示する表示手段と、外光の明るさを検出する外光検出手段と、入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成手段と、前記表示装置の動作を制限し、前記表示装置の動作制限状態で、前記外光検出手段によって検出された明るさの変化が、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限手段と、所定の入力操作に応じて、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンを前記表示手段により表示させる解除パターン表示制御手段と、を備え、前記携帯端末は、前記表示装置により表示された解除用の明るさ変化パターン撮影する撮像手段と、入力操作に従って、前記撮像手段により撮影された解除用の明るさ変化パターンを表示する表示手段と、を備えたこと、を特徴とする。
本発明によれば、表示装置の動作制限を実行させ、表示装置が検出する外光の明るさを、入力される情報に基づいて生成した明るさ変化パターンに適合するように変化させることで動作制限を解除することができる。また、入力した情報に基づいて、意図した通りの明るさ変化パターンを生成させることができるので、動作制限の解除の再現性、解除に必要な情報の確実性を高めることができる。さらに、生成させた解除用の明るさ変化パターンを表示により確認できとともに、表示された明るさ変化パターンを撮影した携帯端末を用いて、容易に表示装置の動作制限を解除することができる。これにより、より簡単かつ確実に、動作制限の機能を使いこなすことができる。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明は、画像を表示する表示手段と、外光の明るさを検出する外光検出手段と、を備えた表示装置の制御方法であって、入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成し、所定の条件下で前記表示装置の動作を制限し、この動作制限状態で、前記外光検出手段によって検出された明るさの変化が、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除し、所定の入力操作に応じて、前記解除用の明るさ変化パターンを表示すること、を特徴とする。
本発明によれば、表示装置の動作制限を実行させ、表示装置が検出する外光の明るさを、入力される情報に基づいて生成した明るさ変化パターンに適合するように変化させることで動作制限を解除することができる。また、入力した情報に基づいて、意図した通りの明るさ変化パターンを生成させることができるので、動作制限の解除の再現性、解除に必要な情報の確実性を高めることができる。さらに、生成された解除用の明るさ変化パターンを表示により確認できとともに、表示された明るさ変化パターンを、例えば他の装置により撮影または検出して、当該他の装置により外光検出手段が検出可能なように再生することによって、当該他の装置を用いて、容易に表示装置の動作制限を解除することができる。これにより、より簡単かつ確実に、動作制限の機能を使いこなすことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、明るさの変化を用いて解除される動作制限の機能を、より簡単かつ確実に、使いこなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表示システムの概要を示した図である。
【図2】表示システムの構成を示したブロック図である。
【図3】動作制限の解除用の明るさ変化パターンの例を示した図である。
【図4】カラーモードの変更制御の手順を示したフローチャートである。
【図5】プロジェクターにおける処理の手順を示したフローチャートである。
【図6】携帯端末における処理の手順を示したフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係る処理の手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示システム100の概要を示した図であり、図1(a)は、プロジェクター10へ携帯端末30を密着させる前の状態を示した図、図1(b)は、プロジェクター10へ携帯端末30を密着させた状態を示した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る表示システム100は、プロジェクター10(電子機器)(表示装置)及び携帯端末30を備えている。プロジェクター10は、後述する投射光学系13C、照度センサー20、操作パネル21及びリモコン受光部22を備えている。携帯端末30は、後述する表示パネル35、カメラ37、スイッチ部39及びタッチスクリーン40を備えている。本実施形態に係る表示システム100においては、図1(a)に示すように、矢印Pで示すように携帯端末30をプロジェクター10に載置し、図1(b)に示すように、携帯端末30の表示パネル35をプロジェクター10の照度センサー20に対向させる。表示パネル35を照度センサー20に対向させた上で、携帯端末30の表示パネル35を後述する解除用の明るさ変化パターンに基づき光らせる又は暗くする、すなわち白又は黒を表示させることにより、プロジェクター10の照度センサー20はこの解除用の明るさ変化パターンを検出することができる。
【0014】
図2は、表示システム100の構成を示したブロック図である。
はじめに、プロジェクター10の装置構成について説明する。
図2に示すように、プロジェクター10は、PCやDVDプレーヤー等の外部の画像供給装置に接続され、画像データが入力されるI/F(インターフェース)23を備えている。I/F23は、USBインターフェース、有線または無線LANインターフェース、HDMI(登録商標)規格に準拠したHDMIコネクター及びインターフェース回路を備えている。また、I/F23は、アナログ映像信号が入力されるVGA端子、デジタル映像信号が入力されるDVI(Digital Visual Interface)、NTSC、PAL、SECAM等のコンポジット映像信号が入力されるS映像端子、コンポジット映像信号が入力されるRCA端子、コンポーネント映像信号が入力されるD端子、及び、これらの端子を介して信号を入出力するインターフェース回路を備えた構成としてもよい。
【0015】
プロジェクター10は、大きく分けて光学的な画像の形成を行う投射部13(表示手段)と、この投射部13に入力される画像信号を電気的に処理する画像処理系とからなる。投射部13は、照明光学系13A、液晶パネル等を備えた光変調装置13B及び投射光学系13Cを備えている。照明光学系13Aは、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)等からなる光源を備えている。また、照明光学系13Aは、光源が発した光を光変調装置13Bに導くリフレクター及び補助リフレクターを備えていてもよく、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群(図示略)、偏光板、或いは光源が発した光の光量を光変調装置13Bに至る経路上で低減させる調光素子等を備えたものであってもよい。
【0016】
光変調装置13Bは、例えば透過型液晶パネルを備えて構成され、この液晶パネルに後述する画像処理系からの信号を受けて画像を形成する。この場合、光変調装置13Bは、カラーの投影を行うため、RGBの三原色に対応した3枚の液晶パネルを備え、照明光学系13Aからの光はRGBの3色の色光に分離され、各色光は対応する各液晶パネルに入射する。各液晶パネルを通過して変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系13Cに射出される。
【0017】
なお、光変調装置13Bは、3枚の透過型液晶パネルを用いた構成に限らず、例えば3枚の反射型の液晶パネルを用いることも可能であるし、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせた方式等により構成してもよい。ここで、光変調装置13Bとして1枚のみの液晶パネル又はDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネル及びDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な構成であれば問題なく採用できる。
【0018】
投射光学系13Cは、投射する画像の拡大・縮小及び焦点の調整を行うズームレンズ、ズームの度合いを調整するズーム調整用モーター、フォーカスの調整を行うフォーカス調整用モーター等を備えている。投射光学系13Cは、光変調装置13Bで変調された入射光を、ズームレンズを用いてスクリーンSC上に投射し、結像させる。
投射部13には、制御部11の制御に従って投射光学系13Cが備える各モーターを駆動する投射光学系駆動部18と、制御部11の制御に従って照明光学系13Aが備える光源を駆動する光源駆動部14が接続されている。
【0019】
画像処理系は、プロジェクター10全体を統合的に制御する制御部11を中心に構成され、制御部11が処理するデータや制御部11が実行する制御プログラム12Aを記憶した記憶部12、照度センサー20(外光検出手段)、操作パネル21及びリモコン受光部22を介した入力を検出する入力処理部19、I/F23から入力される入力画像を処理する画像処理部15と、画像処理部15から出力される画像信号に基づいて光変調装置13Bを駆動する光変調装置駆動部17を備えている。
【0020】
制御部11は、記憶部12に記憶された制御プログラム12Aを読み出して実行することにより、プロジェクター10の各部を制御する。制御部11は、入力処理部19から入力される入力信号に基づいて、プロジェクター10の設置されている環境の明るさや、ユーザーが行った操作の内容を検出し、この入力に応じて画像処理部15、光変調装置駆動部17、投射光学系駆動部18及び光源駆動部14を制御して、投射部13によりスクリーンSCに画像を投射させる。
【0021】
プロジェクター10の本体には、プロジェクター10が設置されている環境の明るさを検出する照度センサー20が設置されている。また、プロジェクター10の本体には、ユーザーが操作を行うための各種スイッチ及びインジケーターランプを備えた操作パネル21が配置されている。操作パネル21は入力処理部19に接続されており、入力処理部19は、制御部11の制御に従い、プロジェクター10の動作状態や設定状態に応じて操作パネル21のインジケーターランプを適宜点灯或いは点滅させる。この操作パネル21のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作信号が入力処理部19から制御部11に出力される。
また、プロジェクター10は、ユーザーが使用するリモコン(図示略)を有する。リモコンは10キー等の各種のボタンを備えており、これらのボタンの操作に対応して赤外線信号を送信する。プロジェクター10の本体には、リモコンが発する赤外線信号を受光するリモコン受光部22が配置されている。リモコン受光部22は、リモコンから受光した赤外線信号をデコードして、リモコンにおける操作内容を示す操作信号を生成し、制御部11に出力する。
【0022】
I/F23には、画像処理部15が接続されている。画像処理部15は、画像供給装置から入力された画像データを取得する。画像処理部15は、アナログ画像信号かデジタル画像データかの判別、デジタル画像データのデータフォーマットの識別等を行い、アナログ画像信号が入力された場合には、このアナログ入力信号をA/D変換してデジタル画像データを出力する。
画像処理部15は、入力画像の画像データを、光変調装置13Bの液晶パネルの仕様に適合した解像度のデータに変換する解像度変換処理等を実行し、光変調装置13Bにより表示する表示用画像をフレームメモリー16に展開し、展開した表示用画像を光変調装置駆動部17に出力する。光変調装置駆動部17は、画像処理部15から入力される表示用画像に基づいて、光変調装置13Bを駆動する。これにより、制御部11の制御によって、光変調装置13Bが駆動され、光変調装置13Bによって変調された画像光が投射光学系13Cを介して、スクリーンSC上に投射画像として投射される。
【0023】
制御部11は、制御プログラム12Aを実行することで表示制御部11A(表示制御手段)、解除パターン生成部11B(解除パターン生成手段)、動作制限部11C(動作制限手段)及び解除パターン表示制御部11D(解除パターン表示制御手段)として機能する。
表示制御部11Aは、画像処理部15を制御して、I/F23に入力された画像データに基づく画像をフレームメモリー16に展開させるとともに、フレームメモリー16に展開された画像に基づいて光変調装置駆動部17を制御して、光変調装置13Bの液晶パネルを駆動することにより、液晶パネルによって変調された画像光を投射部13により投射させる。
【0024】
解除パターン生成部11Bは、コードからプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成するプログラムを起動し、登録済みのパスワードのコードに基づき、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する。ここで、コードは、ユーザーが間違いなく認識することができるテンキー等により入力可能な英数字の1字又はこの文字列である。
動作制限部11Cは、プロジェクター10の動作を制限するロック機能を制御する。動作制限部11Cは、プロジェクター10が動作制限状態であるロック状態の場合、照度センサー20によって検出された明るさの変化が、解除パターン生成部11Bが生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限、すなわちロックを解除する。また、動作制限部11Cは、リモコンによりパスワードが入力された場合にも動作制限、すなわちロックを解除する。
解除パターン表示制御部11Dは、所定の入力操作に応じて、解除パターン生成部11Bが生成した解除用の明るさ変化パターンを投射部13により投射させる。
【0025】
次に、携帯端末30の装置構成について説明する。
携帯端末30は、携帯端末30全体を統合的に制御する制御部11を備えている。また、携帯端末30は、制御部31が処理するデータや制御部31が実行する制御プログラム32Aや、動画データ32Bを記憶する記憶部12を備えている。また、携帯端末30は、外部の機器と無線により通信を行う無線通信部33を備えている。また、携帯端末30は、制御部31において生成された画像データに基づき液晶パネル等の表示パネル35に画像を表示させる表示部34(表示手段)を備えている。また、携帯端末30は、カメラ37により撮影した画像に基づき静止画像や動画のデータを生成し制御部31に出力する撮像部36(撮像手段)を備えている。カメラ37は、携帯端末30本体に設置されている。また、携帯端末30は、ユーザーによるスイッチ部39及びタッチスクリーン40に対する操作に基づき制御部31に操作内容に応じたデータを出力する操作検出部38を備えている。スイッチ部39は、携帯端末30本体に設置される機械式のボタンである。タッチスクリーン40は、表示パネル35上に重ねて設置されている(図1)。制御部31は、表示パネル35に表示させたソフトキーボードや各種機能が割り当てられたボタンを表示させる。また、制御部31は、タッチスクリーン40におけるユーザーによるタッチ操作を座標データとして検出する。そして、制御部31は、この座標データに基づき表示パネル35に表示させたボタンに対応する制御を実行する。
【0026】
制御部31は、制御プログラム32Aを実行することで表示制御部31A、解除パターン生成部31B及び撮像制御部31Cとして機能する。
表示制御部31Aは、ユーザーによるスイッチ部39及びタッチスクリーン40を用いた入力操作に従って、カメラ37により撮影された解除用の明るさ変化パターンを表示パネル35に表示させる。
解除パターン生成部31Bは、コードからプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成するプログラムを起動し、ユーザーがスイッチ部39及びタッチスクリーン40を用いて入力したコードに基づき、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する。
撮像制御部31Cは、プロジェクター10の投射部13により表示された解除用の明るさ変化パターンを動画撮影し、撮影した動画を記憶部32に動画データ32Bとして保存する。
【0027】
ここで、携帯端末30の解除パターン生成部31Bにおいて生成されるプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンの例を説明する。
プロジェクター10のロック状態を解除するパスワードとして登録するのが10進数で0000〜9999の4桁のコードである場合、16進数では0000〜270Fの4桁となり、送信するデータは4バイトとなる。データの転送として20[ビット/秒]あれば4桁の転送時間は2秒となり、実用的な性能と考えてよい。そのため、照度センサー20の応答性が悪くても4桁程度の転送であれば十分といえる。なお、リモコンのキー操作によりパスワードを入力した場合であっても、1桁当たり1秒程度かかるので、動作時間としては同等以上となっている。
図3は、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンの例を示した図である。
携帯端末30の制御プログラム12Aには、図3に示すように、コードからプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成するプログラムを備える必要がある。プログラムの起動後、2秒程度は表示パネル35を白表示、すなわち明るい状態(1に相当)にする。これはプログラムの起動と同時にデータの送信を開始すると、携帯端末30をプロジェクター10の照度センサー20に密着させるまでの間に送信したデータが無効となってしまうため、その時間に相当する分として、2秒程度の待ち時間を入れておく。携帯端末30をプロジェクター10に密着させた後は、携帯端末30の動作状態が見えないため、データの送信開始と送信終了は音で通知するようにするとよい。
また、プロジェクター10側の動作は、一般的なシリアル通信と同様である。携帯端末30の表示パネル35の明るい状態を「1」、暗い状態を「0」として、最初に明るい状態の「1」を検出する。次に「1」から「0」の変化をスタートビットとして検出する。その後は8ビットのデータを取得する。8ビットのデータを受信した後で「1」を検出すれば1バイト(8ビット)のデータ受信に成功となる。なお、8ビットを受け取った後に「0」だった場合は、フレーミングエラーとなる。その後、次の1バイト(8ビット)のデータも同様に受信して、同様に4バイトのデータを受信する。そして、受け取った4バイトのデータが、プロジェクター10に登録済みのパスワードと一致するかを判定して、一致する場合にロックを解除する。
以上が携帯端末30の解除パターン生成部31Bにおいて生成されるプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンの例である。
【0028】
次に、プロジェクター10におけるカラーモードの変更制御について説明する。
図4は、プロジェクター10におけるカラーモードの変更制御の手順を示したフローチャートである。
図4に示すように、制御部11は、投射部13によるスクリーンSCへの画像の投射を開始した後(ステップS10)、照度センサー20により明るさを検出する(ステップS11)。制御部11は、検出した明るさに基づきカラーモードを選択し(ステップS12)、選択した結果カラーモードを変更する必要がある場合にはカラーモードを変更する(ステップS13)。このとき、制御部11は、プロジェクター10が明るい場所に設置されている場合には、例えばコントラスト感を強調して画像全体を明るくするなどして、明るい場所に適した画像に調整する。また、逆に、プロジェクター10が暗い場所に設置されている場合には、例えば照明光学系13Aの光源の明るさを暗くしたり、コントラスト感を抑制したりするなどして暗い場所に適した画質に調整して終了する。
上述したカラーモードの変更制御は、プロジェクター10が画像を投射している間、所定時間ごとに繰り返し実行され、照度センサー20により検出した外光の明るさに応じてカラーモードが選択される。これにより、プロジェクター10は、投射部13により最適な画質でスクリーンSCに画像を投射することができる。
【0029】
次に、プロジェクター10における処理の手順について説明する。
図5は、プロジェクター10における処理の手順を示したフローチャートである。
図5に示すように、制御部11は、プロジェクター起動時に、ロックが有効であるか判断する(ステップS20)。制御部11は、プロジェクター起動時に、ロックが有効である場合(ステップS20;YES)、投射部13によりパスワード入力待ちメッセージをスクリーンSCに投射させる(ステップS21)。また、ロックが有効でない場合(ステップS20;NO)、プロジェクター10がそのまま起動する。
パスワード入力待ちメッセージをスクリーンSCに投射させた後、制御部11は、携帯端末30の表示パネル35からプロジェクター10の照度センサー20に入力があるか判断する(ステップS22)。制御部11は、照度センサー20に入力がある場合(ステップS22;YES)、照度センサー20からの入力が登録済みのパターンと一致するか判断する(ステップS23)。
制御部11は、照度センサー20からの入力が登録済みのパターンと一致する場合(ステップS23;YES)、プロジェクター10を起動し、照度センサー20からの入力が登録済みのパターンと一致しない場合(ステップS23;NO)、投射部13によりエラーメッセージをスクリーンSCに投射させる(ステップS24)。制御部11は、ロックを解除するための入力の試行回数が所定回数以上か判断する(ステップS28)。制御部11は、ロックを解除するための入力の試行回数が所定回数以上である場合(ステップS28;YES)、投射部13により終了メッセージをスクリーンSCに投射させ(ステップS29)、ロックを解除するための入力の試行回数が所定回数以上でない場合(ステップS28;NO)、ステップS22に戻る。
【0030】
また、制御部11は、照度センサー20に入力がない場合(ステップS22;NO)、リモコンのキー入力があるか判断する(ステップS25)。制御部11は、リモコンのキー入力がある場合(ステップS25;YES)、正しいパスワードが入力されたか判断し(ステップS26)、リモコンのキー入力がない場合(ステップS25;NO)、ステップS22に戻る。制御部11は、正しいパスワードが入力された場合(ステップS26;YES)、プロジェクター10を起動する。制御部11は、正しいパスワードが入力されていない場合(ステップS26;NO)、投射部13によりパスワード違いメッセージをスクリーンSCに投射させ(ステップS27)、上述したステップ28の処理に移行する。
上述したプロジェクター10における処理により、ロックの解除の手順を簡単にすることができる。
【0031】
次に、携帯端末30における処理の手順について説明する。
図6は、携帯端末30における処理の手順を示したフローチャートである。
図6に示すように、制御部31は、解除パターン生成部31Bにおいて、ユーザーがスイッチ部39及びタッチスクリーン40を用いて入力したコードに基づき、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する(ステップS30)。制御部31は、表示制御部31Aにおいて、表示パネル35の画面表示を白、すなわち光らせた状態にし(ステップS31)、所定時間待つ(ステップS32)。制御部31は、表示制御部31Aにおいて、生成したプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンに従って表示パネル35の画面表示を白又は黒、すなわち光らせた状態又は暗くした状態にする(ステップS33)。制御部31は、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンの表示が完了したか判断し(ステップS34)、完了した場合処理を終了し、完了していない場合、ステップS33に戻る。
上述した携帯端末30における処理により、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成した後は、携帯端末30があればよいので、パスワードを忘れることによりロックの解除を行えなくなる心配がない。
【0032】
<第2実施形態>
本実施形態に係る表示システム100においては、解除用パターンを生成する処理が第1実施形態と異なるが、装置構成は第1の実施形態と同様であるためここでの装置構成の説明は省略する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る解除用パターンを生成する処理の手順を示したフローチャートである。
図7に示すように、プロジェクター10の制御部11は、解除パターン生成部11Bにおいて、ユーザーがリモコンを用いて入力したコードに基づき、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する(ステップS40)。制御部11は、解除パターン表示制御部11Dにおいて、生成したプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンに従って投射部13により白又は黒、すなわち明るい画像又は暗い画像をスクリーンSCに投射させる(ステップS41)。制御部11は、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンの表示が完了したか判断し(ステップS42)、完了した場合処理を終了し、完了していない場合、ステップS41に戻る。
また、携帯端末30の制御部31は、カメラ37により上述したステップS31においてプロジェクター10の投射部13によりスクリーンSCに投射した画像を動画撮影する(ステップS50)。制御部31は、撮像制御部31Cにおいて、カメラ37により撮影した動画に基づき動画データ32Bを生成し、記憶部32に記憶させる(ステップS51)。
上述した解除用パターンを生成する処理により、プロジェクター10の投射部13によりスクリーンSCに投射した画像を携帯端末30により動画撮影するだけでプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを取得することができるため、携帯端末30にコードからプロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成するプログラムを備えていない場合、すなわち解除パターン生成部31Bを備えていない場合であっても、プロジェクター10の動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成することができる。
【0033】
なお、上述した実施形態は本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。例えば、上記実施形態においては、プロジェクター10において、外光の明るさを検出する照度センサー20と、入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成部11Bと、プロジェクター10の動作を制限し、このプロジェクター10の動作制限状態で、照度センサー20によって検出された明るさの変化が、解除パターン生成部11Bが生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限部11Cと、を備えた。このため、プロジェクター10の動作制限を実行させ、プロジェクター10が検出する外光の明るさを、入力される情報に基づいて生成した明るさ変化パターンに適合するように変化させることで動作制限を解除することができる。また、入力した情報に基づいて、意図した通りの明るさ変化パターンを生成させることができるので、動作制限の解除の再現性、解除に必要な情報の確実性を高めることができる。これにより、より簡単かつ確実に、動作制限の機能を使いこなすことができる。
【0034】
また、画像を表示する投射部13と、照度センサー20により検出された外光の明るさに基づいて投射部13の表示状態を制御する表示制御部11Aと、を備えた。これにより、投射部13が表示制御を行うために外光の明るさを検出する機能を利用して、簡単かつ確実に利用可能な動作制限の機能を実現できる。
【0035】
また、解除パターン生成部11Bが生成した解除用の明るさ変化パターンに従って投射部13により表示を実行させる解除パターン表示制御部11Dを備えた。これにより、生成した解除用の明るさ変化パターンを表示により確認できる。また、表示された明るさ変化パターンを、例えば他の装置により撮影または検出して、当該他の装置により外光検出手段が検出可能なように再生することによって、当該他の装置を動作制限の解除に用いることができる。
【0036】
さらに、上記実施形態においては、プロジェクター10と、プロジェクター10と組み合わせて使用される携帯端末30とを有し、プロジェクター10は、画像を表示する投射部13と、外光の明るさを検出する照度センサー20と、入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成部11Bと、プロジェクター10の動作を制限し、プロジェクター10の動作制限状態で、照度センサー20によって検出された明るさの変化が、解除パターン生成部11Bが生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限部11Cと、所定の入力操作に応じて、解除パターン生成部11Bが生成した解除用の明るさ変化パターンを投射部13により表示させる解除パターン表示制御部11Dと、を備え、携帯端末30は、プロジェクター10により表示された解除用の明るさ変化パターンを撮影する撮像部36と、入力操作に従って、撮像部36により撮影された解除用の明るさ変化パターンを表示する表示部34と、を備えた。これにより、プロジェクター10の動作制限を実行させ、プロジェクター10が検出する外光の明るさを、入力される情報に基づいて生成した明るさ変化パターンに適合するように変化させることで動作制限を解除することができる。また、入力した情報に基づいて、意図した通りの明るさ変化パターンを生成させることができるので、動作制限の解除の再現性、解除に必要な情報の確実性を高めることができる。さらに、生成させた解除用の明るさ変化パターンを表示により確認できとともに、表示された明るさ変化パターンを撮影した携帯端末30を用いて、容易にプロジェクター10の動作制限を解除することができる。これにより、より簡単かつ確実に、動作制限の機能を使いこなすことができる。
【0037】
なお、上述した実施形態は本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。例えば、上記実施形態では、電子機器及び表示装置としてプロジェクター10を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、電子機器はデジタルカメラやテレビ、表示装置はテレビとして構成とすることも可能である。また、携帯端末30は、携帯電話機や、スマートフォン等により構成することが可能である。また、上記実施形態では、外光検出手段は、照度センサー20を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、外光検出手段には電子機器又は表示装置が備えるカメラを用いることも可能である。
【符号の説明】
【0038】
10…プロジェクター(電子機器、表示装置)、11A…表示制御部(表示制御手段)、11B…解除パターン生成部(解除パターン生成手段)、11C…動作制限部(動作制限手段)、11D…解除パターン表示制御部(解除パターン表示制御手段)、13…投射部(表示手段)、20…照度センサー(外光検出手段)、30…携帯端末、31…制御部、31A…表示制御部、31B…解除パターン生成部、31C…撮像制御部、34…表示部(表示手段)、35…表示パネル、36…撮像部(撮像手段)、37…カメラ、100…表示システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器において、
外光の明るさを検出する外光検出手段と、
入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成手段と、
前記電子機器の動作を制限し、この前記電子機器の動作制限状態で、前記外光検出手段によって検出された明るさの変化が、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
画像を表示する表示手段と、前記外光検出手段により検出された外光の明るさに基づいて前記表示手段の表示状態を制御する表示制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに従って前記表示手段により表示を実行させる解除パターン表示制御手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
表示装置において、
画像を表示する表示手段と、
外光の明るさを検出する外光検出手段と、
入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成手段と、
前記表示装置の動作を制限し、この前記表示装置の動作制限状態で、前記外光検出手段によって検出された明るさの変化が、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限手段と、
所定の入力操作に応じて、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンを表示させる解除パターン表示制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
表示装置と、前記表示装置と組み合わせて使用される携帯端末とを有し、
前記表示装置は、
画像を表示する表示手段と、
外光の明るさを検出する外光検出手段と、
入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成する解除パターン生成手段と、
前記表示装置の動作を制限し、前記表示装置の動作制限状態で、前記外光検出手段によって検出された明るさの変化が、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除する動作制限手段と、
所定の入力操作に応じて、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンを前記表示手段により表示させる解除パターン表示制御手段と、を備え、
前記携帯端末は、
前記表示装置により表示された解除用の明るさ変化パターンを撮影する撮像手段と、
入力操作に従って、前記撮像手段により撮影された解除用の明るさ変化パターンを表示する表示手段と、を備えること、
を特徴とする表示システム。
【請求項6】
画像を表示する表示手段と、外光の明るさを検出する外光検出手段と、を備えた表示装置の制御方法であって、
入力される情報に基づいて、動作制限の解除用の明るさ変化パターンを生成し、
所定の条件下で前記表示装置の動作を制限し、この動作制限状態で、前記外光検出手段によって検出された明るさの変化が、前記解除パターン生成手段が生成した解除用の明るさ変化パターンに適合する場合に、動作制限を解除し、
所定の入力操作に応じて、前記解除用の明るさ変化パターンを表示すること、
を特徴とする表示装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−73039(P2013−73039A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212185(P2011−212185)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】