説明

電子機器および制御方法

【課題】2つのチューナそれぞれの状態を考慮して予約録画等の処理に使用するチューナを自動選択することが可能な電子機器を実現する。
【解決手段】予約録画処理(Rsv Rec)、通常録画処理(Rec)、視聴処理(Live)、未使用(-)それぞれに対して優先度を規定すると共に、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bそれぞれが、予約録画処理(Rsv Rec)、録画処理(Rec)、視聴処理(Live)、視聴処理(Live)と予約録画処理(Rsv Rec)の双方(Live Rsv Rec)、視聴処理(Live)と通常録画処理(Rec)の双方(Live Rec)、および未使用(-)ののいずれの状態であるかを管理し、予約録画処理イベントが発生した場合には、2つのチューナ123A,123Bの内で優先度の低い状態の方のチューナを自動選択し、その選択したチューナに予約録画処理イベントを割り当てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば放送番組データを受信する機能を有する電子機器および同装置に適用される制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、ビデオレコーダ、TV装置のようなオーディオ・ビデオ(AV)機器と同様のAV機能を備えたパーソナルコンピュータが開発されている。
【0003】
このようなパーソナルコンピュータは、テレビジョン放送信号を受信するためのチューナを有しており、放送番組データの視聴および録画を実行することができる。
【0004】
また、最近のAV機器の中には、2つのチューナを備えているものもある。例えば、特許文献1には、2つのチューナを備えたテレビジョン受信機が開示されている。このテレビジョン受信機は、ある放送番組を記録しながら、他の放送番組を視聴することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−169263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、一般に、複数のチューナを搭載したAV機器においては、放送番組の視聴(選局)、録画、録画予約等のための操作は、個々のチューナに対して行うことが必要になる。このため、ユーザは、まず制御対象のチューナを選択し、そのチューナに対して視聴(選局)、録画、録画予約等の操作を行う必要がある。したがって、ユーザは、どちらのチューナを使用して視聴/録画/予約録画を行うかを常に意識しなければならばならず、十分な操作性を実現することは困難であった。
【0007】
例えば、録画すべき放送番組データを予約するための録画予約操作は、予約録画を実行すべきチューナを選択した状態で行うことが必要とされた。この場合、ある一方のチューナに対して録画予約された放送番組データを録画するという予約録画処理は、2つのチューナそれぞれの使用状態等に関係なく、録画予約された一方のチューナによってのみしか実行されない。
【0008】
また、例えば、一方のチューナを使用して放送番組の視聴および録画を行っている時に別のチャンネルの放送番組の視聴に切り替えるような場合には、ユーザは、実行中の録画を一旦終了した後に選局操作を行うか、あるいは、他方のチューナを選択してから選局操作を行う必要があった。
【0009】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、2つのチューナそれぞれの状態を考慮して予約録画等の処理に使用するチューナを自動選択することが可能な電子機器および制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の課題を解決するため、請求項1に係る本発明の電子機器は、テレビジョン放送信号を受信する第1のチューナ部と、前記テレビジョン放送信号と同一の種のテレビジョン放送信号を受信する第2のチューナ部と、前記第1のチューナ部によって受信された放送番組データまたは前記第2のチューナ部によって受信された放送番組データのいずれか一方の放送番組データに含まれる映像データを表示装置に出力する視聴処理を実行する視聴処理手段と、前記第1のチューナ部によって受信された放送番組データまたは前記第2のチューナ部によって受信された放送番組データの少なくとも一方を記憶メディアに格納する録画処理を実行する録画処理手段と、前記録画処理または前記視聴処理のいずれかを要求するイベントが発生した場合、前記録画処理および前記視聴処理それぞれに対して割り当てられた優先度と、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の各々についての状態が、前記録画処理に使用されている状態、および前記視聴処理に使用されている状態のいずれであるかとに基づいて、前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を割り当てるチューナ部を選択し、当該選択したチューナ部を制御して、前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を前記録画処理手段または前記視聴処理手段を用いて実行する制御手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、2つのチューナそれぞれの状態を考慮して予約録画等の処理に使用するチューナを自動選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の概観の例を示す斜視図。
【図2】図1の情報処理装置のシステム構成の例を示すブロック図。
【図3】図1の情報処理装置によって実行されるTVアプリケーションプログラムの機能構成の例を示すブロック図。
【図4】図1の情報処理装置に設けられた2つのチューナそれぞれの状態の組み合わせの例を説明するための図。
【図5】図1の情報処理装置によって実行される、視聴処理に使用するチューナの切り替えを伴うステート制御処理を説明するための図。
【図6】図1の情報処理装置に設けられた2つのチューナそれぞれの状態が発生したイベントに応じてどのように遷移するかを説明するための図。
【図7】図1の情報処理装置に設けられた2つのチューナそれぞれの状態が発生したイベントに応じてどのように遷移するかを説明するための図。
【図8】図1の情報処理装置によって実行されるステート制御処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る電子機器の構成を説明する。この電子機器は、例えば、ノートブック型の携帯型パーソナルコンピュータ10によって実現されている。
【0014】
このコンピュータ10は、テレビジョン放送信号によって放送される放送番組データの視聴および録画を実行するTV機能を有している。このTV機能には、ユーザによって設定された録画予約にしたがって放送番組データを録画する予約録画機能も含まれている。このTV機能は、例えば、コンピュータ10に予めインストールされているTVアプリケーションプログラムによって実現されている。また、このTVアプリケーションプログラムは、録画された放送番組データや他のビデオデータ等を再生するビデオ機能も有している。
【0015】
図1はコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。
【0016】
ディスプレイユニット12には、TFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれている。ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。
【0017】
コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10を電源オン/オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、およびタッチパッド(マウス)16などが配置されている。入力操作パネル15には、例えば、TVボタン、録画ボタン、チャンネル切り替えボタン等の各種操作ボタンが含まれている。TVボタンはTVアプリケーションプログラムを起動するための操作ボタンである。録画ボタンは、視聴中の放送番組データの録画を指示する操作ボタンである。チャンネル切り替えボタンは、視聴対象のチャンネルの切り替えを指示する操作ボタンである。
【0018】
また、コンピュータ本体11の正面には、本コンピュータ10のTV機能を遠隔制御する外部のリモコンユニットとの通信を実行するためのリモコンユニットインタフェース部20が設けられている。リモコンユニットインタフェース部20は、例えば、赤外線信号受信部などから構成されている。
【0019】
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
【0020】
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU111、ノースブリッジ112、メインメモリ113、グラフィクスコントローラ114、サウスブリッジ119、BIOS−ROM115、サウンドコントローラ116、スピーカ117、ハードディスクドライブ(HDD)121、光ディスクドライブ(ODD)122、2つのチューナ部123A,123B、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124、電源回路125、ネットワークコントローラ128等を備えている。
【0021】
CPU111は本コンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)121からメインメモリ113にロードされる、オペレーティングシステム102、およびTVアプリケーションプログラム101のような各種アプリケーションプログラムを実行する。TVアプリケーションプログラム101は放送番組データの視聴および録画を制御するプログラムであり、チューナ部123A,123Bを制御して、テレビジョン放送信号によって放送される放送番組データ(TV放送番組)の視聴および録画(予約録画を含む)を実行する。TVアプリケーションプログラム101は、オペレーティングシステム102上で動作するように構成されている。
【0022】
さらに、CPU111は、BIOS−ROM115に格納されたBIOS(Basic Input Output System)も実行する。BIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
【0023】
ノースブリッジ112はCPU111のローカルバスとサウスブリッジ119との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ112には、メインメモリ113をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ112は、グラフィクスコントローラ114との通信を実行する機能も有している。
【0024】
グラフィクスコントローラ114は本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ114はOS102またはTVアプリケーションプログラム101によってビデオメモリ(VRAM)114Aに書き込まれた画像データをLCD17に表示する。サウスブリッジ119は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイス、およびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ119は、HDD121、ODD122を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。
【0025】
さらに、サウスブリッジ119は、リアルタイムクロック(RTC)119Aを備えている。リアルタイムクロック(RTC)119Aは、現在日時(年、月、日、時、分、秒)を計時する時計モジュールとして機能する。リアルタイムクロック(RTC)119A内のレジスタ(RTCレジスタ)には、本コンピュータ10を電源オンすべき時間(年、月、日、時、分、秒)を指定するアラーム時間をセットすることができる。リアルタイムクロック(RTC)119Aは、現在の時間が、OS102またはTVアプリケーションプログラム101によってRTCレジスタにセットされたアラーム時間に達したとき、本コンピュータ10をパワーオンすべきことを示すパワーオンイベントの発生をEC/KBC124に通知する。このパワーオンイベントの発生に応答して、EC/KBC124は、本コンピュータ10をパワーオンする。例えば、録画予約情報によって指定される時刻をアラーム時間としてRTCレジスタにセットすることにより、録画予約情報によって指定される時刻に本コンピュータ10を自動的にパワーオンさせて予約録画処理を実行することができる。
【0026】
2つのチューナ部123A,123Bは、同一種のテレビジョン放送信号をそれぞれ受信するTVチューナである。例えば、第1のチューナ部123Aは、地上波デジタル放送信号を受信するデジタルTVチューナから構成されており、同様に、第2のチューナ部123Bも、地上波デジタル放送信号を受信するデジタルTVチューナから構成されている。地上波デジタル放送信号によって放送される放送番組データは暗号化(スクランブル)されている。チューナ部123A,123Bの各々は著作権保護機能を有しており、B−CASカードと称されるICカード130に格納された鍵情報を用いて、受信した放送番組データを復号し、その復号された放送番組データをPCIバス上に出力する。
【0027】
例えば、チューナ部123Aは機能制限が無く単独で動作可能なマスターチューナとして構成されており、一方、チューナ部123Bは例えばICカード130の初期化等の機能について少なくとも制限されたスレーブチューナとして実現されている。このため、チューナ部123Bは、チューナ部123Aが動作している状態でのみ動作することができる。
【0028】
ICカード130は2つのチューナ部123A,123Bによって共有されている。チューナ部123A,123BはそれぞれICカード130との通信を行う機能を有している。しかし、例えば、ICカード130を初期化(電源制御を含む)する機能等は必ずしも2つのチューナ部123A,123Bにそれぞれ個別に設ける必要は無く、2つのチューナ部123A,123Bの一方のみに持たせれば十分な場合もある。
【0029】
そこで、本実施形態においては、一方のチューナ部123AのみがICカード130を初期化可能なマスターチューナとして実現され、他方のチューナ部123BはICカード130の初期化等の機能について少なくとも制限されたスレーブチューナとして実現されている。また、例えば、ICカード130との通信を実行する機能を、マスターであるチューナ部123Aのみに設け、スレーブであるチューナ部123Bはチューナ部123Aを介してICカード130との通信を実行するようにしてもよい。
【0030】
EC/KBC124は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された、1チップマイクロコンピュータである。EC/KBC124は、電源回路125と共同して、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。電源回路125は、本コンピュータ10に内蔵されたバッテリ126、またはACアダプタ127を介して外部から供給される外部電源から、本コンピュータ10の各コンポーネントに供給すべき動作電源を生成する。また、EC/KBC124はリモコンユニットインタフェース部20にも接続されている。
【0031】
TVアプリケーションプログラム101の制御は、ユーザによるキーボード(KB)13、入力操作パネル15、およびタッチパッド(マウス)16のような入力装置の操作のみならず、外部のリモコンユニットの操作によっても実行することができる。
【0032】
ネットワークコントローラ125は有線または無線のネットワークに接続するための通信デバイスであり、インターネットなどの外部ネットワークとの通信を実行するために使用される。
【0033】
図3には、TVアプリケーションプログラム101の機能構成が示されている。
【0034】
TVアプリケーションプログラム101は、ステート制御部201、イベント受付部202、ステート管理部301、および録画予約情報記憶部302などを備えている。
【0035】
ステート制御部201は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bそれぞれの状態に基づいて、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bに対して視聴処理、録画処理、予約録画処理等の処理を自動的に割り付ける。このステート制御部201は、制御部210、視聴制御部211、および録画制御部212を備えている。
【0036】
視聴制御部211は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bによって受信された放送番組データのいずれか一方の放送番組データに含まれる映像データをグラフィクスコントローラ114を通じてLCD17のような表示装置に出力する視聴処理を実行する。この視聴処理においては、放送番組データに含まれるオーディオデータをサウンドコントローラ116を通じてスピーカ117に出力する処理も実行される。同時に視聴可能な放送番組データは例えば1つのみである。
【0037】
録画制御部212は、第1のチューナ部123Aによって受信された放送番組データおよび第2のチューナ部123Bによって受信された放送番組データの少なくとも一方をHDD121のような記憶メディアに格納する録画処理を実行する。録画制御部212は、ユーザによって予め録画予約された放送番組データを受信および録画する予約録画処理、および録画ボタンの押下等のユーザ操作に応じて受信中の放送番組データを記憶メディアに格納する通常録画処理(ワンタッチ録画とも云う)の双方で用いられる。録画制御部212は、同時に2つの放送番組データの録画処理を実行することができる。
【0038】
ステート管理部301は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bそれぞれについての視聴及び録画に関する状態を管理する。
【0039】
すなわち、ステート管理部301は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bのそれぞれが、録画予約された放送番組データを受信および録画する予約録画処理(Rsv Rec)に使用されている状態、放送番組データを受信および録画する通常録画処理(Rec)に使用されている状態、放送番組データを受信し当該放送番組データに含まれる映像データを表示装置に出力する視聴処理(Live)に使用されている状態、視聴処理(Live)と予約録画処理(Rsv Rec)の双方に使用されている状態(Live Rsv Rec)、視聴処理(Live)と通常録画処理(Rec)の双方に使用されている状態(Live Rec)、および未使用(-)の状態の内のいずれの状態であるかを管理する。
【0040】
本実施形態においては、予約録画処理(Rsv Rec)、通常録画処理(Rec)、視聴処理(Live)、未使用(-)それぞれに対して以下の優先度が予め割り当てられている。
【0041】
Rsv Rec > Rec > Live > -
予約録画処理(Rsv Rec)の優先度が最も高く、通常録画処理(Rec)、視聴処理(Live)、未使用(-)の順に優先度が低くなる。
【0042】
このように、ユーザにとって最も重要である予約録画処理(Rsv Rec)の優先度を最も高く設定しておくことにより、ユーザによって予め指定された放送番組が録画できないという事態の発生を防止することができる。
【0043】
第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bそれぞれの現在の状態に対応する優先度よりも優先度の高い処理の実行を要求するイベントが発生した場合、当該イベントによって要求された処理の実行が、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bそれぞれによって実行されている現在の処理よりも優先して実行される。すなわち、優先度の高いイベントは優先的に実行される。例えば、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)に使用され、第2のチューナ部123Bが通常録画処理(Rec)に使用されている状態で、予約録画処理(Rsv Rec)のイベントが新たな発生した場合には、最も優先度の低い視聴処理(Live)に代わって予約録画処理(Rsv Rec)が第1のチューナ部123Aに割り当てられる。
【0044】
なお、未使用(-)が最も優先度が低いので、未使用(-)のチューナ部が存在する場合には、新たに発生したイベントによって要求される処理は、未使用(-)のチューナ部に対して優先して割り当てられる。
【0045】
優先度が同じイベントが発生した場合には、時間的に後から発生したイベントの実行が優先される。例えば、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bがそれぞれ予約録画処理(Rsv Rec)を実行している状態で、新たな予約録画処理(Rsv Rec)のイベントが発生した場合には、最も早く開始された予約録画処理が中止され、その中止された予約録画処理に代わって新たな予約録画処理が実行される。すなわち、最も早く開始された予約録画処理の実行が打ち切られ、当該最も早く開始された予約録画処理に使用されていたチューナ部に対して、新たな予約録画処理(Rsv Rec)が割り当てられる。なお、通常録画処理(Rec)だけは、後から発生したイベントを優先するのではなく、Recを要求するイベントの発生自体が抑制される。
【0046】
優先度の低いイベントが発生した場合には、当該イベントは実行されない。
【0047】
また、視聴対象のチャンネルの切り替えを指示する選局イベントは視聴処理を要求するイベントの一種であるが、チャンネルの切り替えは現在視聴されているチャンネルを別のチャンネルに切り替えるものであるため、選局イベントは、視聴処理(Live)のみに使用されているチューナ部(選局イベント(視聴処理イベント)と同じ優先度の処理を実行しているチューナ部)に対して優先して割り当てられる。また、チャンネルの切り替えを伴わない視聴処理イベントは、未使用の状態のチューナ部に優先して割り当てられる。チャンネルの切り替えを伴わない視聴処理イベントは、例えば、ユーザがTVボタンを操作した場合等に発生される。
【0048】
以上のように、本実施形態では、新たに発生したイベントに対応する処理が割り当てられるチューナ部は、新たに発生したイベントの優先度と同じかあるいは低い優先度の状態であるという条件を少なくとも満たすチューナ部である。
【0049】
イベント受付部202は、ユーザ操作や、録画予約情報記憶部302に格納された録画予約情報に従って、予約録画処理Rsv Recを要求するイベント、通常録画処理Recを要求するイベント、視聴処理liveを要求するイベント(選局イベントも含む)等、を発生する。
【0050】
制御部210は、イベント受付部202から発生されるイベントに対応する優先度と、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bそれぞれの現在の状態とに基づいて、イベントによって要求された処理を割り当てるべきチューナ部を選択し、そして、選択したチューナ部を制御して、発生したイベントによって要求された処理を視聴制御部211または録画制御部212を用いて実行する。
【0051】
すなわち、制御部210は、予約録画処理(Rsv Rec)、通常録画処理(Rec)、および視聴処理(Live)のいずれかを要求するイベントが発生した場合、予約録画処理(Rsv Rec)、通常録画処理(Rec)、視聴処理(Live)、未使用(-)それぞれに対して割り当てられた優先度と、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bのそれぞれの状態とに基づいて、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内から、発生したイベントによって要求された処理を割り当てるチューナ部を選択する。
【0052】
この場合、制御部210は、発生したイベントによって要求された処理に対応する優先度と同一かまたは低い優先度の状態であるという条件を少なくとも満たすチューナ部を、発生したイベントによって要求された処理を割り当てるべきチューナ部として選択する。
【0053】
第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bが共に発生したイベントによって要求された処理に対応する優先度と同一かまたは低い優先度の状態である場合には、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態のチューナ部が選択される。
【0054】
具体的には、制御部210は、例えば、予約録画処理を要求するイベントが発生した場合、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bそれぞれの状態とに基づいて、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で優先度の低い状態の方のチューナ部を予約録画処理を割り当てるべきチューナ部として選択し、当該選択したチューナ部を制御して予約録画処理を実行する。なお、未使用(-)が最も優先度が低いので、例えば、予約録画処理(Rsv Rec)を要求するイベントが発生した時に未使用(-)のチューナ部が存在するならば、その未使用(-)のチューナ部が選択され、当該チューナ部を用いて予約録画処理(Rsv Rec)が実行される。
【0055】
また、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bにも優先度が割り当てられており、例えば、マスターである第1のチューナ部123Aは、スレーブである第2のチューナ部123Bよりも優先的に使用される。すなわち、制御部210は、第1のチューナ部123Aの状態に対応する優先度と第2のチューナ部123Bの状態に対応する優先度とが同一である場合、第1のチューナ部123Aを、発生したイベントによって要求される処理を実行するためのチューナ部として優先的に選択する。
【0056】
次に、図4を参照して、2つのチューナ部123A,123Bそれぞれの状態の組み合わせについて説明する。
【0057】
視聴処理(Live)は、予約録画処理(Rsv Rec)または通常録画処理(Rec)と同時に実行される場合がある。前者は、録画予約された放送番組データの受信および録画をしながら、受信中の放送番組データの視聴が行われている状態である(Live Rsv Rec)。後者は、受信中の放送番組データを視聴しながら、バックグラウンドで受信中の放送番組データの録画が行われている状態である(Live Rec)。また、同時に2つの視聴処理(Live)は実行することが出来ない。
【0058】
各チューナ部の状態は、視聴処理(Live)に使用されている状態、視聴処理(Live)と通常録画処理(Rec)の双方に使用されている状態(Live Rec)、視聴処理(Live)と予約録画処理(Rsv Rec)の双方に使用されている状態(Live Rsv Rec)、通常録画処理(Rec)に使用されている状態、予約録画処理(Rsv Rec)に使用されている状態、未使用(-)の状態の内のいずれかである。
【0059】
なお、通常録画処理(Rec)のみの状態は、例えば、Live Recの状態でユーザがTVアプリケーションプログラム101のメニュー画面を表示したり、TVアプリケーションプログラム101にビデオデータの再生を指示した場合等に生じる。
【0060】
図4に×印で示されている組み合わせは利用することができない。また、○印で示されている組み合わせは利用可能である。
【0061】
次に、図5を参照して、TVアプリケーションプログラム101によって実行される、視聴処理に使用するチューナの切り替えを伴うステート制御処理について説明する。
【0062】
上述したように、視聴処理(Live)は、予約録画処理(Rsv Rec)または通常録画処理(Rec)と同時に実行される場合がある。もし、一方のチューナ部がLive Rsv RecまたはLive Recの状態の時に、選局イベントをLive Rsv RecまたはLive Rec状態のチューナ部に単純に割り当てると、そのチューナによって受信されるチャンネルが変更されてしまい、録画または予約録画対象の放送番組データも別のチャンネルの放送番組データに切り替えられてしまう。
【0063】
そこで、本実施形態では、一方のチューナ部がLive Rsv RecまたはLive Recの状態で、且つ他方のチューナ部が未使用(-)の状態であるならば、選局イベントで指定されたチャンネルの放送番組データの受信を未使用(-)状態の他方のチューナ部に実行させ、そして視聴処理に使用されるチューナ部を、一方のチューナ部から他方のチューナ部に自動的に切り替える処理が実行される。
【0064】
これにより、実行中の録画または予約録画を続行しながら、視聴対象のチャンネルを切り替えることができる。ユーザは、チューナ部の切り替えについては一切意識する必要はなく、単に選局指示操作を行うだけ、選局した新たなチャンネルの放送番組を試聴することができる。
【0065】
図5(a)は、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aを使用してチャンネル4の放送番組データの受信および視聴が行われており、且つバックグラウンドでチャンネル4の放送番組データの録画が行われている状態を示している。また、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bは未使用である。第1のチューナ部(チューナ#1)123Aによって受信された放送番組データは視聴制御部211に送られ、そして放送番組データに含まれる映像データはLCD17に表示される。また、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aによって受信された放送番組データは録画制御部212に送られ、そしてHDD121に記録される。
【0066】
この状態で、もしユーザが例えばチャンネル8を指定する選局指示操作を行ったならば、制御部210は、図5(a)の状態から図5(b)の状態に切り替える処理を実行する。
【0067】
すなわち、制御部210は、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bを制御して第2のチューナ部(チューナ#2)123Bにチャンネル8の放送番組データの受信を開始させると共に、視聴制御部211によって実行される視聴処理の対象となるチューナ部を第1のチューナ部(チューナ#1)123Aから第2のチューナ部(チューナ#2)123Bに切り替える。これにより、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bによって受信されたチャンネル8の放送番組データが視聴制御部211に送られ、そしてその放送番組データに含まれる映像データがLCD17に表示される。一方、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aによって受信されたチャンネル4の放送番組データの録画処理は継続して実行される。
【0068】
次に、図6および図7を参照して、発生したイベントに応じて、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aおよび第2のチューナ部(チューナ#2)123Bそれぞれの状態がどのように遷移するかについて説明する。
【0069】
S1は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)に使用され、第2のチューナ部123Bが通常録画処理(Rec)に使用されている状態である。S2は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)に使用され、第2のチューナ部123Bが予約録画処理(Rsv Rec)に使用されている状態である。S3は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)に使用され、第2のチューナ部123Bが未使用(-)の状態である。
【0070】
S4は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)と通常録画処理(Rec)の双方に使用され(Live Rec)、第2のチューナ部123Bが通常録画処理(Rec)に使用されている状態である。S5は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)と通常録画処理(Rec)の双方に使用され(Live Rec)、第2のチューナ部123Bが予約録画処理(Rsv Rec)に使用されている状態である。S6は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)と通常録画処理(Rec)の双方に使用され(Live Rec)、第2のチューナ部123Bが未使用(-)の状態である。
【0071】
S7は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)と予約録画処理(Rsv Rec)の双方に使用され(Live Rsv Rec)、第2のチューナ部123Bが通常録画処理(Rec)に使用されている状態である。S8は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)と予約録画処理(Rsv Rec)の双方に使用され(Live Rsv Rec)、第2のチューナ部123Bが予約録画処理(Rsv Rec)に使用されている状態である。S9は、第1のチューナ部123Aが視聴処理(Live)と予約録画処理(Rsv Rec)の双方に使用され(Live Rsv Rec)、第2のチューナ部123Bが未使用(-)の状態である。
【0072】
S10,S11,S12,S13,S14,S15は、第1のチューナ部123Aが通常録画処理(Rec)に使用され、第2のチューナ部123BがLive、Live Rec、Live Rsv Rec、Rec、Rsv Rec、未使用(-)の状態である場合にそれぞれ対応している。
【0073】
S16,S17,S18,S19,S20,S21は、第1のチューナ部123Aが予約録画処理(Rsv Rec)に使用され、第2のチューナ部123BがLive、Live Rec、Live Rsv Rec、Rec、Rsv Rec、未使用(-)の状態である場合にそれぞれ対応している。
【0074】
S22,S23,S24,S25,S26,S27は、第1のチューナ部123Aが未使用(-)で、第2のチューナ部123BがLive、Live Rec、Live Rsv Rec、Rec、Rsv Rec、未使用(-)の状態である場合にそれぞれ対応している。
【0075】
発生するイベントは、例えば、選局イベント(ユーザがキーボードまたはリモコン等で視聴中のチャンネル以外のチャンネルへの切り替えを指示)、ワンタッチ録画イベント(ユーザがキーボードまたはリモコン等で録画を指示)、予約録画開始イベント(録画予約された時間に達したときに発生される)、視聴対象チューナ切り替えイベント(ユーザによるAltキーとDキーの同時押下操作等)の4つである。
【0076】
(ステートS1からの遷移)
S1において、視聴対象のチャンネルの切り替えを伴う視聴処理を要求する選局イベントが発生すると、制御部210は、選局イベントの優先度と同じ優先度の視聴中の状態である第1のチューナ部123Aを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、選局イベントで指定されたチャンネルの受信を第1のチューナ部123Aに指示する。
【0077】
S1において、ワンタッチ録画イベントが発生すると、制御部210は、ワンタッチ録画イベントの優先度よりも低い優先度の視聴中の状態である第1のチューナ部123Aを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、録画制御部212を制御して、第1のチューナ部123Aによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS1からS4に遷移する。
【0078】
S1において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態のチューナ部である第1のチューナ部123Aを制御対象のチューナ部として選択する。すなわち、予約録画開始イベントの優先度は最も高いので、第1のチューナ部123Aの状態に対応する優先度および第2のチューナ部123Bの状態に対応する優先度は、どちらも発生したイベントの優先度と同一かまたはそれよりも低い。このため、より優先度の低い状態のチューナ部である第1のチューナ部123Aが制御対象として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、選択した第1のチューナ部123Aに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第1のチューナ部123Aによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS1からS7に遷移する。
【0079】
S1において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから録画処理中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、録画中のチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S1からS23に遷移する。
【0080】
(ステートS2からの遷移)
S2において、視聴対象のチャンネルの切り替えを伴う視聴処理を要求する選局イベントが発生すると、制御部210は、選局イベントの優先度と同じ優先度の視聴中の状態である第1のチューナ部123Aを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、選局イベントで指定されたチャンネルの受信を第1のチューナ部123Aに指示する。
【0081】
S2において、ワンタッチ録画イベントが発生すると、制御部210は、ワンタッチ録画イベントの優先度よりも低い優先度の視聴中の状態である第1のチューナ部123Aを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、録画制御部212を制御して、第1のチューナ部123Aによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS2からS5に遷移する。
【0082】
S2において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部である第1のチューナ部123Aを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を第1のチューナ部123Aに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第1のチューナ部123Aによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS2からS8に遷移する。
【0083】
S2において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから録画処理中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、録画中のチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S2からS24に遷移する。
【0084】
(ステートS3からの遷移)
S3において、視聴対象のチャンネルの切り替えを伴う視聴処理を要求する選局イベントが発生すると、制御部210は、選局イベントの優先度と同じ優先度の視聴中の状態である第1のチューナ部123Aを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、選局イベントで指定されたチャンネルの受信を第1のチューナ部123Aに指示する。
【0085】
S3において、ワンタッチ録画イベントが発生すると、制御部210は、ワンタッチ録画イベントの優先度よりも低い優先度の視聴中の状態である第1のチューナ部123Aを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、録画制御部212を制御して、第1のチューナ部123Aによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS3からS6に遷移する。
【0086】
S3において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部である第2のチューナ部123Bを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を第2のチューナ部123Bに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第2のチューナ部123Bによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS3からS2に遷移する。
【0087】
S3において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、未使用中の第2のチューナ部123Bに受信指示を発行すると共に、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから未使用中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、第2のチューナ部123Bが前回の視聴に使用されていた時に第2のチューナ部123Bによって受信されていたチャンネルと同じチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S3からS22に遷移する。
【0088】
(ステートS4からの遷移)
S4においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S4においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0089】
S4において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を制御対象のチューナ部として選択する。第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bは共に通常録画処理に使用されているので、先に通常録画処理を開始したチューナ部の方が制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を選択したチューナに指示すると共に、録画制御部212を制御して、選択したチューナ部によって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS4からS7/S5に遷移する。
【0090】
S4において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから録画処理中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、録画中のチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S4からS11に遷移する。
【0091】
(ステートS5からの遷移)
S5においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S5においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0092】
S5において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aは録画処理中であるが、第2のチューナ部123Bはそれよりも優先度の高い予約録画処理中であるので、第1のチューナ部123Aが制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、第1のチューナ部123Aに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第1のチューナ部123Aによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS5からS8に遷移する。
【0093】
S5において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから予約録画処理中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、予約録画中のチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S5からS12に遷移する。
【0094】
(ステートS6からの遷移)
S6において、選局イベントが発生すると、制御部210は、選局イベント(視聴処理)と同じ優先度である視聴処理のみに使用されている状態のチューナ部は存在せず、選局イベントよりも優先度の低い未使用の状態のチューナ部が存在するので、未使用状態である第2のチューナ部123Bを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、選局イベントによって指定されたチャンネルの受信を第2のチューナ部123Bに指示すると共に、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を第1のチューナ部123Aから第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、ステートはS6からS10に遷移する。
【0095】
S6においては、ワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S6においては、たとえワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0096】
S6において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aは録画処理中であるが、第2のチューナ部123Bはそれよりも優先度の低い未使用状態であるので、第2のチューナ部123Bが制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、第2のチューナ部123Bに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第2のチューナ部123Bによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS6からS5に遷移する。
【0097】
S6において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、制御部210は、未使用中の第2のチューナ部123Bに受信指示を発行すると共に、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから未使用中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、第2のチューナ部123Bが前回の視聴に使用されていた時に第2のチューナ部123Bによって受信されていたチャンネルと同じチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S6からS10に遷移する。
【0098】
(ステートS7からの遷移)
S7においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S7においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0099】
S7において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aは予約録画処理中であるが、第2のチューナ部123Bはそれよりも優先度の低い通常録画処理中であるので、第2のチューナ部123Bが制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、第2のチューナ部123Bに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第2のチューナ部123Bによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS7からS8に遷移する。
【0100】
S7において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから通常録画処理中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、通常録画処理中のチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S7からS17に遷移する。
【0101】
(ステートS8からの遷移)
S8においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S8においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0102】
S8において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bは共に予約録画処理に使用されているので、先に予約録画処理を開始したチューナ部の方が制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を選択したチューナに指示すると共に、録画制御部212を制御して、選択したチューナ部によって受信されている放送番組データの録画を開始する。ステートはS8のままである。
【0103】
S8において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから予約録画処理中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、予約録画処理中のチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S8からS18に遷移する。
【0104】
(ステートS9からの遷移)
S9において、選局イベントが発生すると、制御部210は、選局イベント(視聴処理)と同じ優先度である視聴処理のみに使用されている状態のチューナ部は存在せず、選局イベントよりも優先度の低い未使用の状態のチューナ部が存在するので、未使用状態である第2のチューナ部123Bを制御対象のチューナ部として選択する。そして、制御部210は、選局イベントによって指定されたチャンネルの受信を第2のチューナ部123Bに指示すると共に、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を第1のチューナ部123Aから第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、ステートはS9からS16に遷移する。
【0105】
S9においては、ワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S9においては、たとえワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0106】
S9において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aは予約録画処理中であるが、第2のチューナ部123Bはそれよりも優先度の低い未使用状態であるので、第2のチューナ部123Bが制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、第2のチューナ部123Bに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第2のチューナ部123Bによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS9からS8に遷移する。
【0107】
S9において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、制御部210は、未使用中の第2のチューナ部123Bに受信指示を発行すると共に、視聴制御部211を制御して、視聴処理対象のチューナ部を、現在視聴処理中の第1のチューナ部123Aから未使用中の第2のチューナ部123Bに切り替える。これにより、第2のチューナ部123Bが前回の視聴に使用されていた時に第2のチューナ部123Bによって受信されていたチャンネルと同じチャンネルの視聴が開始される。ステートは、S9からS16に遷移する。
【0108】
(ステートS10,S11,S12からの遷移)
S10,S11,S12においては、制御対象のチューナ部が異なる点を除いて上述のS1,S4,S7の場合と同様のステート制御が実行される。
【0109】
(ステートS13からの遷移)
S13においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S13においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0110】
S13において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bは共に通常録画処理に使用されているので、先に通常録画処理を開始したチューナ部の方が制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を選択したチューナに指示すると共に、録画制御部212を制御して、選択したチューナ部によって受信されている放送番組データの録画を開始する。ステートはS13からS4/S11に遷移する。
【0111】
S13において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bのどちらも現在視聴処理に使用されていないので、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で、前回視聴に使用したチューナ部を視聴処理対象のチューナ部に選択する。そして、制御部210は、視聴制御部211を制御して、選択したチューナ部によって受信された放送番組データを視聴する処理を実行する。ステートは、S13からS4/S11に遷移する。
【0112】
(ステートS14からの遷移)
S14においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S14においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0113】
S14において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aは通常録画処理中であるが、第2のチューナ部123Bはそれよりも優先度の高い予約録画処理中であるので、第1のチューナ部123Aが制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、第1のチューナ部123Aに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第1のチューナ部123Aによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS14からS16に遷移する。
【0114】
S14において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bのどちらも現在視聴処理に使用されていないので、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で、前回視聴に使用したチューナ部を視聴処理対象のチューナ部に選択する。そして、制御部210は、視聴制御部211を制御して、選択したチューナ部によって受信された放送番組データを視聴する処理を実行する。ステートは、S14からS5/S12に遷移する。
【0115】
(ステートS15からの遷移)
S15においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S15においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0116】
S15において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aは通常録画処理中であるが、第2のチューナ部123Bはそれよりも優先度の低い未使用の状態であるので、第2のチューナ部123Bが制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、第2のチューナ部123Bに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第2のチューナ部123Bによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS15からS14に遷移する。
【0117】
S15において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bのどちらも現在視聴処理に使用されていないので、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で、前回視聴に使用したチューナ部を視聴処理対象のチューナ部に選択する。そして、制御部210は、視聴制御部211を制御して、選択したチューナ部によって受信された放送番組データを視聴する処理を実行する。ステートは、S15からS6/S10に遷移する。
【0118】
(ステートS16,S17,S18,S19からの遷移)
S16,S17,S18,S19においては、制御対象のチューナ部が異なる点を除いて上述のS2,S5,S8,S14の場合と同様のステート制御が実行される。
【0119】
(ステートS20からの遷移)
S20においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S20においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0120】
S20において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bは共に予約録画処理に使用されているので、先に予約録画処理を開始したチューナ部の方が制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を選択したチューナ部に指示すると共に、録画制御部212を制御して、選択したチューナ部によって受信されている放送番組データの録画を開始する。ステートはS20のままである。
【0121】
S20において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bのどちらも現在視聴処理に使用されていないので、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で、前回視聴に使用したチューナ部を視聴処理対象のチューナ部に選択する。そして、制御部210は、視聴制御部211を制御して、選択したチューナ部によって受信された放送番組データを視聴する処理を実行する。ステートは、S20からS8/S18に遷移する。
【0122】
(ステートS21からの遷移)
S21においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S15においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。
【0123】
S21において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aは予約録画処理中であるが、第2のチューナ部123Bはそれよりも優先度の低い未使用の状態であるので、第2のチューナ部123Bが制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、第2のチューナ部123Bに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第2のチューナ部123Bによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS21からS20に遷移する。
【0124】
S20において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bのどちらも現在視聴処理に使用されていないので、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で、前回視聴に使用したチューナ部を視聴処理対象のチューナ部に選択する。そして、制御部210は、視聴制御部211を制御して、選択したチューナ部によって受信された放送番組データを視聴する処理を実行する。ステートは、S21からS9/S16に遷移する。
【0125】
(ステートS22,S23,S24,S25,S26からの遷移)
S22,S23,S24,S25,S26においては、制御対象のチューナ部が異なる点を除いて上述のS3,S6,S9,S15,S21の場合と同様のステート制御が実行される。
【0126】
(ステートS27からの遷移)
S27においては、選局イベント、およびワンタッチ録画イベントの発生は抑止させる。換言すれば、S27においては、たとえ選局イベントまたはワンタッチ録画イベントが発生しても、何も実行されない。もちろん、TVボタンの操作のような、チャンネル切替を伴わない視聴要求イベントが発生したならば、第1のチューナ部123Aに視聴要求が割り当てられる。
【0127】
S27において、予約録画開始イベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aと第2のチューナ部123Bの内でより優先度の低い状態の方のチューナ部を選択する。第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bは共に未使用の状態であるので、第1のチューナ部123Aが優先して制御対象のチューナ部として選択される。そして、制御部210は、予約録画開始イベントによって指定される録画対象のチャンネルの受信を、第1のチューナ部123Aに指示すると共に、録画制御部212を制御して、第1のチューナ部123Aによって受信されている放送番組データの録画を開始する。これにより、ステートはS27からS21に遷移する。
【0128】
S27において、視聴対象チューナ切り替えイベントが発生すると、制御部210は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bのどちらも現在視聴処理に使用されていないので、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で、前回視聴に使用したチューナ部を視聴処理対象のチューナ部に選択する。そして、制御部210は、視聴制御部211を制御して、選択したチューナ部によって受信された放送番組データを視聴する処理を実行する。ステートは、S27からS3/S22に遷移する。
【0129】
以上のステート制御処理により、ユーザは使用するチューナを意識することなく、視聴、録画、予約録画等の処理を容易に実行することが可能となる。特に、予約録画処理を要求するイベントが発生した場合には、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で、優先度の低い状態の方のチューナ部を自動選択し、当該チューナ部に予約録画処理を割り当てているので、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bの内で最適なチューナに対して予約録画処理を自動的に割り当てることが可能となる。
【0130】
次に、図8のフローチャートを参照して、選局イベントに応じて視聴処理対象のチューナ部を自動的に切り替える処理の手順について説明する。
【0131】
ユーザによるキーボード又はリモコンユニットの操作によって選局イベントが発生した時(ステップS101のYES)、制御部210は、第1のチューナ部123Aおよび第2のチューナ部123Bそれぞれの現在の状態をチェックして(ステップS102)、一方のチューナがLive Rec、またはLive Rsv Recで、且つ他方のチューナが未使用(-)の状態(ステートS6,S9,S23,S24)であるか否かを判別する。
【0132】
具体的には、例えば、制御部210は、まず、現在のステートがステートS6であるか否かを判別する(ステップS103)。現在のステートがステートS6であるならば(ステップS103のYES)、制御部210は、ステートをステートS6からステートS10に切り替える処理を実行する(ステップS104)。このステップS104では、制御部210は、未使用の状態である第2のチューナ部(チューナ#2)123Bに対して選局イベントによって指定されたチャンネルの放送番組データの受信を指示し、そして視聴処理対象のチューナ部を、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aから第2のチューナ部(チューナ#2)123Bに切り替えることにより、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aによる視聴処理を中止し、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bによる視聴処理を開始する。
【0133】
現在のステートがS6ではないならば、制御部210は、現在のステートがステートS9であるか否かを判別する(ステップS105)。ステートS9であるならば(ステップS105のYES)、制御部210は、ステートをステートS9からステートS16に切り替える処理を実行する(ステップS106)。このステップS106では、制御部210は、未使用の状態である第2のチューナ部(チューナ#2)123Bに対して選局イベントによって指定されたチャンネルの放送番組データの受信を指示し、そして視聴処理対象のチューナ部を、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aから第2のチューナ部(チューナ#2)123Bに切り替えることにより、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aによる視聴処理を中止し、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bによる視聴処理を開始する。
【0134】
現在のステートがS9ではないならば、制御部210は、現在のステートがステートS23であるか否かを判別する(ステップS107)。ステートS23であるならば(ステップS107のYES)、制御部210は、ステートをステートS23からステートS1に切り替える処理を実行する(ステップS108)。このステップS108では、制御部210は、未使用の状態である第1のチューナ部(チューナ#1)123Aに対して選局イベントによって指定されたチャンネルの放送番組データの受信を指示し、そして視聴処理対象のチューナ部を、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bから第1のチューナ部(チューナ#1)123Aに切り替えることにより、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bによる視聴処理を中止し、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aによる視聴処理を開始する。
【0135】
現在のステートがS23ではないならば、制御部210は、現在のステートがステートS24であるか否かを判別する(ステップS109)。ステートS24であるならば(ステップS109のYES)、制御部210は、ステートをステートS24からステートS2に切り替える処理を実行する(ステップS110)。このステップS110では、制御部210は、未使用の状態である第1のチューナ部(チューナ#1)123Aに対して選局イベントによって指定されたチャンネルの放送番組データの受信を指示し、そして視聴処理対象のチューナ部を、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bから第1のチューナ部(チューナ#1)123Aに切り替えることにより、第2のチューナ部(チューナ#2)123Bによる視聴処理を中止し、第1のチューナ部(チューナ#1)123Aによる視聴処理を開始する。
【0136】
以上のように、本実施形態によれば、予約録画処理(Rsv Rec)、通常録画処理(Rec)、視聴処理(Live)、未使用(-)それぞれに対して優先度を規定すると共に、2つのチューナそれぞれがRsv Rec、Rec、Live、Live Rsv Rec、Live Rec、および未使用(-)のいずれの状態であるかを管理し、予約録画処理(Rsv Rec)を要求するイベントが発生した場合には、2つのチューナの内で優先度の低い状態の方のチューナ部が自動選択され、当該自動選択されたチューナ部に対して予約録画処理(Rsv Rec)が割り当てられる。
【0137】
このように、ユーザにとっての放送番組の重要度を考慮して予約録画、録画、視聴の順に優先度を規定し、且つ未使用に対して最も低い優先度を設定しているので、未使用のチューナ部が存在する場合にはその未使用のチューナ部に対して予約録画イベント等を優先して割り当てることができ、また未使用のチューナ部が存在しない場合には2つのチューナ部の内で優先度の低い処理に使用されている方のチューナ部に対して予約録画イベントを優先して割り当てることができる。よって、使用するチューナをユーザが意識することなく、2つのチューナそれぞれの状態を考慮して最適な状態のチューナ部を予約録画処理に使用すべきチューナ部として効率よく自動選択することができる。また、ユーザは録画予約操作をチューナ別に個々に行う必要もないので、録画予約に関する操作性を十分に向上することができる。
【0138】
また、通常録画処理/視聴処理イベントが発生した場合にも、その発生したイベントの優先度と2つのチューナそれぞれの状態に基づいて最適なチューナを効率よく自動選択することができる。
【0139】
また、一方のチューナが視聴処理と録画処理の双方に使用され、且つ他方のチューナが未使用の状態で、視聴対象のチャンネルの切り替えを伴う視聴処理を要求するイベントである選局イベントが発生した時には、当該他方のチューナを視聴処理対象に切り替える処理が自動実行されるので、ユーザは録画を一旦中止したり、チューナを切り替える等の操作を行うことなく、視聴中のチャンネルとは異なるチャンネルを、録画処理を継続しながら視聴することが可能となる。
【0140】
なお、本実施形態のTVアプリケーションプログラム101の機能は全てソフトウェアによって実現することができるので、このソフトウェアをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じて、2つのチューナを備えた通常のコンピュータに導入するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0141】
また、本実施形態は、ビデオレコーダのような電子機器に適用することも出来る。
【0142】
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以下に、本願原出願の特許査定時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] テレビジョン放送信号を受信する第1のチューナ部と、
前記テレビジョン放送信号と同一の種のテレビジョン放送信号を受信する第2のチューナ部と、
前記第1のチューナ部によって受信された放送番組データおよび前記第2のチューナ部によって受信された放送番組データのいずれか一方の放送番組データに含まれる映像データを表示装置に出力する視聴処理を実行する視聴処理手段と、
前記第1のチューナ部によって受信された放送番組データおよび前記第2のチューナ部によって受信された放送番組データの少なくとも一方を記憶メディアに格納する録画処理を実行する録画処理手段と、
前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部のそれぞれが、録画予約された放送番組データを受信および録画する予約録画処理に使用されている状態、放送番組データを受信および録画する通常録画処理に使用されている状態、放送番組データを受信し当該放送番組データに含まれる映像データを表示装置に出力する視聴処理に使用されている状態、前記視聴処理と前記予約録画処理の双方に使用されている状態、前記視聴処理と前記通常録画処理の双方に使用されている状態、および未使用の状態の内のいずれの状態であるかを管理する手段と、
前記予約録画処理を要求するイベントが発生した場合、前記予約録画処理、前記通常録画処理、前記視聴処理、および前記未使用の順で優先度が低下するように前記予約録画処理、前記通常録画処理、前記視聴処理、および前記未使用それぞれに対して予め割り当てられた優先度と、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部のそれぞれの状態とに基づいて、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内で優先度の低い状態の方のチューナ部を前記発生したイベントによって要求された予約録画処理を割り当てるチューナ部として選択し、当該選択したチューナ部を制御して、前記発生したイベントによって要求された予約録画処理を前記録画処理手段を用いて実行する制御手段とを具備することを特徴とする電子機器。
[2] 前記制御手段は、
前記第1のチューナ部が所定チャンネルの放送番組データの視聴処理と通常録画処理の双方、または録画予約された所定チャンネルの放送番組データの視聴処理と予約録画処理の双方に使用され、且つ前記第2のチューナ部が未使用の状態である期間中に、視聴対象のチャンネルの切り替えを伴う視聴処理を要求するイベントが発生した場合、前記第2のチューナ部を制御して前記第2のチューナ部に前記発生したイベントによって指定されたチャンネルの放送番組データの受信を開始させると共に、前記視聴処理手段によって実行される視聴処理の対象となるチューナ部を前記第1のチューナ部から前記第2のチューナ部に切り替える手段を含むことを特徴とする[1]記載の電子機器。
[3] 前記制御手段は、前記視聴処理の対象となるチューナ部を前記第1のチューナ部から前記第2のチューナ部に切り替えた後に、視聴対象のチューナの切り替えを要求するイベントが発生した場合、前記視聴処理手段によって実行される視聴処理の対象となるチューナ部を前記第2のチューナ部から前記第1のチューナ部に切り替えることを特徴とする[2]記載の電子機器。
[4] 前記制御手段は、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部が共に予約録画処理に使用されている状態である場合、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内で最も早く開始された予約録画処理に使用されているチューナ部を、前記発生したイベントによって要求される予約録画処理を実行するためのチューナ部として選択することを特徴とする[1]記載の電子機器。
[5] 前記制御手段は、前記通常録画処理および前記視聴処理のいずれかを要求するイベントが発生した場合、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内から、前記発生したイベントによって要求された処理に対応する優先度と同一かまたは低い優先度の状態であるという条件を少なくとも満たすチューナ部を前記発生したイベントによって要求された処理を割り当てるチューナ部として選択することを特徴とする[1]記載の電子機器。
[6] 電子機器にそれぞれ設けられた、テレビジョン放送信号を受信する第1のチューナ部、および前記テレビジョン放送信号と同一の種のテレビジョン放送信号を受信する第2のチューナ部とを制御して放送番組データの視聴または録画を実行する制御方法であって、
前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部のそれぞれが、録画予約された放送番組データを受信および録画する予約録画処理に使用されている状態、放送番組データを受信および録画する通常録画処理に使用されている状態、放送番組データを受信し当該放送番組データに含まれる映像データを表示装置に出力する視聴処理に使用されている状態、前記視聴処理と前記予約録画処理の双方に使用されている状態、前記視聴処理と前記通常録画処理の双方に使用されている状態、および未使用の状態の内のいずれの状態であるかを管理するステップと、
前記予約録画処理を要求するイベントが発生した場合、前記予約録画処理、前記通常録画処理、前記視聴処理、および前記未使用の順で優先度が低下するように前記予約録画処理、前記通常録画処理、前記視聴処理、および前記未使用それぞれに対して予め割り当てられた優先度と、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部のそれぞれの状態とに基づいて、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内で優先度の低い状態の方のチューナ部を前記発生したイベントによって要求された予約録画処理を割り当てるべきチューナ部として選択し、当該選択したチューナ部を制御して前記発生したイベントによって要求された予約録画処理を実行する制御ステップとを具備することを特徴とする制御方法。
[7] 前記第1のチューナ部が所定チャンネルの放送番組データの視聴処理と通常録画処理の双方、または録画予約された所定チャンネルの放送番組データの視聴処理と予約録画処理の双方に使用され、且つ前記第2のチューナ部が未使用の状態である期間中に、視聴対象のチャンネルの切り替えを伴う視聴処理を要求するイベントが発生した場合、前記第2のチューナ部を制御して前記第2のチューナ部に前記発生したイベントによって指定されたチャンネルの放送番組データの受信を開始させると共に、前記視聴処理の対象となるチューナ部を前記第1のチューナ部から前記第2のチューナ部に切り替えるステップをさらに具備することを特徴とする[6]記載の制御方法。
[8] 前記制御ステップは、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部が共に予約録画処理に使用されている状態である場合、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内で最も早く開始された予約録画処理に使用されているチューナ部を、前記発生したイベントによって要求される予約録画処理を実行するためのチューナ部として選択することを特徴とする[6]記載の制御方法。
[9] 前記制御ステップは、前記通常録画処理および前記視聴処理のいずれかを要求するイベントが発生した場合、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内から、前記発生したイベントによって要求された処理に対応する優先度と同一かまたは低い優先度の状態であるという条件を少なくとも満たすチューナ部を前記発生したイベントによって要求された処理を割り当てるべきチューナ部として選択することを特徴とする[6]記載の制御方法。
[10] コンピュータにそれぞれ設けられた、テレビジョン放送信号を受信する第1のチューナ部、および前記テレビジョン放送信号と同一の種のテレビジョン放送信号を受信する第2のチューナ部とを制御して放送番組データの視聴または録画を実行する処理を前記コンピュータに実行させるプログラムであって、
前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部のそれぞれが、録画予約された放送番組データを受信および録画する予約録画処理に使用されている状態、放送番組データを受信および録画する通常録画処理に使用されている状態、放送番組データを受信し当該放送番組データに含まれる映像データを表示装置に出力する視聴処理に使用されている状態、前記視聴処理と前記予約録画処理の双方に使用されている状態、前記視聴処理と前記通常録画処理の双方に使用されている状態、および未使用の状態の内のいずれの状態であるかを管理する処理を実行する手順と、
前記予約録画処理を要求するイベントが発生した場合、前記予約録画処理、前記通常録画処理、前記視聴処理、および前記未使用の順で優先度が低下するように前記予約録画処理、前記通常録画処理、前記視聴処理、および前記未使用それぞれに対して予め割り当てられた優先度と、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部のそれぞれの状態とに基づいて、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内で優先度の低い状態の方のチューナ部を前記発生したイベントによって要求された予約録画処理を割り当てるべきチューナ部として選択し、当該選択したチューナ部を制御して前記発生したイベントによって要求された予約録画処理を実行する制御手順とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0143】
101…TVアプリケーションプログラム、123A,123B…チューナ部、210…制御部、211…視聴制御部、212…録画制御部、301…ステート管理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン放送信号を受信する第1のチューナ部と、
前記テレビジョン放送信号と同一の種のテレビジョン放送信号を受信する第2のチューナ部と、
前記第1のチューナ部によって受信された放送番組データまたは前記第2のチューナ部によって受信された放送番組データのいずれか一方の放送番組データに含まれる映像データを表示装置に出力する視聴処理を実行する視聴処理手段と、
前記第1のチューナ部によって受信された放送番組データまたは前記第2のチューナ部によって受信された放送番組データの少なくとも一方を記憶メディアに格納する録画処理を実行する録画処理手段と、
前記録画処理または前記視聴処理のいずれかを要求するイベントが発生した場合、前記録画処理および前記視聴処理それぞれに対して割り当てられた優先度と、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の各々についての状態が、前記録画処理に使用されている状態、および前記視聴処理に使用されている状態のいずれであるかとに基づいて、前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を割り当てるチューナ部を選択し、当該選択したチューナ部を制御して、前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を前記録画処理手段または前記視聴処理手段を用いて実行する制御手段とを具備することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記録画処理および前記視聴処理には、前記録画処理および前記視聴処理の順で優先度が低くなるように優先度が割り当てられており、前記制御手段は、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内で優先度の低い状態の方のチューナ部を前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を割り当てるチューナ部として選択することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の各々について、録画予約された放送番組データを受信および録画する予約録画処理に使用されている状態、放送番組データを受信および録画する通常録画処理に使用されている状態、放送番組データを受信し当該放送番組データに含まれる映像データを表示装置に出力する視聴処理に使用されている状態、前記視聴処理と前記予約録画処理の双方に使用されている状態、および前記視聴処理と前記通常録画処理の双方に使用されている状態の内のいずれの状態であるかを管理する手段をさらに具備し、
前記制御手段は、前記予約録画処理を要求するイベントが発生した場合、前記予約録画処理、前記通常録画処理、および前記視聴処理それぞれに対して割り当てられた優先度と、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部のそれぞれの状態とに基づいて、前記発生したイベントによって要求された予約録画処理を割り当てるチューナ部を選択し、当該選択したチューナ部を制御して、前記発生したイベントによって要求された予約録画処理を前記録画処理手段を用いて実行することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記第1のチューナ部が所定チャンネルの放送番組データの視聴処理と通常録画処理の双方、または録画予約された所定チャンネルの放送番組データの視聴処理と予約録画処理の双方に使用され、且つ前記第2のチューナ部が未使用の状態である期間中に、視聴対象のチャンネルの切り替えを伴う視聴処理を要求するイベントが発生した場合、前記第2のチューナ部を制御して前記第2のチューナ部に前記発生したイベントによって指定されたチャンネルの放送番組データの受信を開始させると共に、前記視聴処理手段によって実行される視聴処理の対象となるチューナ部を前記第1のチューナ部から前記第2のチューナ部に切り替える手段を含むことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記視聴処理の対象となるチューナ部を前記第1のチューナ部から前記第2のチューナ部に切り替えた後に、視聴対象のチューナの切り替えを要求するイベントが発生した場合、前記視聴処理手段によって実行される視聴処理の対象となるチューナ部を前記第2のチューナ部から前記第1のチューナ部に切り替えることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部が共に予約録画処理に使用されている状態である場合、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内で最も早く開始された予約録画処理に使用されているチューナ部を、前記発生したイベントによって要求される予約録画処理を実行するためのチューナ部として選択することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項7】
前記予約録画処理、前記通常録画処理、および前記視聴処理には、前記予約録画処理、前記通常録画処理、および前記視聴処理の順で優先度が低下するように優先度が割り当てられており、前記制御手段は、前記通常録画処理および前記視聴処理のいずれかを要求するイベントが発生した場合、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の内から、前記発生したイベントによって要求された処理に対応する優先度と同一かまたは低い優先度の状態であるという条件を少なくとも満たすチューナ部を前記発生したイベントによって要求された処理を割り当てるチューナ部として選択することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項8】
電子機器にそれぞれ設けられた、テレビジョン放送信号を受信する第1のチューナ部、および前記テレビジョン放送信号と同一の種のテレビジョン放送信号を受信する第2のチューナ部とを制御して放送番組データの視聴または録画を実行する制御方法であって、
録画処理または視聴処理のいずれかを要求するイベントが発生した場合、前記録画処理、および前記視聴処理それぞれに対して割り当てられた優先度と、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の各々についての状態が、前記録画処理に使用されている状態、および前記視聴処理に使用されている状態のいずれであるかとに基づいて、前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を割り当てるチューナ部を選択し、
当該選択したチューナ部を制御して、前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を実行することを特徴とする制御方法。
【請求項9】
コンピュータにそれぞれ設けられた、テレビジョン放送信号を受信する第1のチューナ部、および前記テレビジョン放送信号と同一の種のテレビジョン放送信号を受信する第2のチューナ部とを制御して放送番組データの視聴または録画を実行する処理を前記コンピュータに実行させるプログラムであって、
録画処理または視聴処理のいずれかを要求するイベントが発生した場合、前記録画処理、および前記視聴処理それぞれに対して割り当てられた優先度と、前記第1のチューナ部および前記第2のチューナ部の各々についての状態が、前記録画処理に使用されている状態、および前記視聴処理に使用されている状態のいずれであるかとに基づいて、前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を割り当てるチューナ部を選択する手順と、
当該選択したチューナ部を制御して、前記発生したイベントによって要求された前記録画処理または前記視聴処理を実行する手順とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−21725(P2013−21725A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−229594(P2012−229594)
【出願日】平成24年10月17日(2012.10.17)
【分割の表示】特願2011−255972(P2011−255972)の分割
【原出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】