説明

電子機器収納筐体の電磁波シールド構造

【課題】構造が簡単で長期的な屋外での使用に対しても耐久性があり、ケーブルの多寡に関わらず容易に電磁波遮蔽の効果を上げることができ、かつ電子機器の取付け、取外しが容易にできる電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を提供する。
【解決手段】ケーブルを貫通させるための開口部を有する筐体は、電子機器が取り付けられるシャーシー部11と、シャーシー部と整合しシャーシー部に取り付け取り外し可能に取り付けられるカバー部12とから構成され、開口部14はシャーシー部とカバー部とに跨って形成され、ブラシ状に構成されて開口部を塞ぐ導電性のワイヤを有する電磁波遮断部材は、シャーシー部の開口部に設けられた第1の電磁波遮断部材21と、カバー部の開口部に設けられた第2の電磁波遮断部材22とから構成され、シャーシー部にカバー部を係合させたときに、それぞれの導電性のワイヤの先端が交差する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器収納筐体の電磁波シールド構造に関し、特に開口部に導電性のワイヤからなる電磁波遮断部材が設けられた電子機器収納筐体の電磁波シールド構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、屋外設置型の電子機器収納筐体、特に通信機器収納筐体は、防雨、防錆などによる機器の耐久性向上の観点から、機器内部の環境を屋外の環境と分離するために、内部の機器と接続するケーブルの筐体貫通部分には筐体にコネクタを設け、内部の機器と外部のケーブルとをコネクタを介した接続としていることが多い。この構成は安全上の見地から屋内用の筐体においても採用されている。
【0003】
図4は従来例の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を示す模式的部分透視側面図である。通信機器80を収納する電子機器収納筐体60は、分離・係合が可能なシャーシー部61とカバー部62とから構成されており、電子機器である通信機器80にはケーブル81がコネクタ82で接続されており、一方ケーブル81は筐体60の底面に設けられたコネクタ83により筐体内部と筐体外部とが接続されている。
【0004】
この場合、入出力数が多く多数のコネクタを必要とする場合には、筐体の外面に多数のコネクタ83を配置する必要があり、筐体の外形が大きくなるという問題があった。
【0005】
筐体にコネクタを設けて外部のケーブルとの接続を行わず、多数のケーブルをまとめて筐体内部へ引き込めるように、開口部に開口部を完全に覆う柔軟な電磁波遮蔽用の導電布を配設し、導電布にはケーブルが挿通可能な垂直の複数のスリットが下側を開放端として設けられている電子機器の放射電磁波低減方法が、特許文献1(特開平10−65381号公報)に開示されている。
【0006】
また、特許文献2(特開平1−248699号公報)には、金属粉、導電性フィラー等を含む帯状の導電性ゴムの各々の側辺が互いに接触するように平行に配列された2組以上のシートの組を有し、各組の導電性ゴムの配列方向がそれぞれ異なるように重ね合わせ、互いに交差する各シートの組の導電性ゴム間にケーブルの挿入を可能としたケーブル貫通用開口部に用いる電磁波遮へい体が開示されている。
【特許文献1】特開平10−65381号公報
【特許文献2】特開平1−248699号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1および特許文献2に記載の発明では、筐体にコネクタを設ける必要がないので筐体を小型化できるメリットはあるが、特許文献1の方法ではこの布材は耐候性が弱いため長期間の屋外使用には適しないという問題がある。同様に、特許文献2に記載の帯状の導電性ゴムも耐候性に問題があり、いずれも屋外で長期的に使用される屋外設置型の電子機器筐体、特に通信機器筐体用としては望ましい形態ではない。
【0008】
また、従来の方法では、電子機器を筐体に取り付ける場合に、個々のケーブルを筐体のコネクタに接続したり、個々のケーブルを筐体開口の電磁波遮断用の導電布や導電性ゴムの間を通す作業が必要であり、取り付けの作業性が悪いという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、構造が簡単で長期的な屋外での使用に対しても耐久性があり、ケーブルの多寡に関わらず容易に電磁波遮蔽の効果を上げることができ、かつ電子機器の取付け、取外しが容易にできる電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造は、
ケーブルを貫通させるための開口部を有する筐体と、ブラシ状に構成されて開口部を塞ぐ導電性のワイヤを有する電磁波遮断部材と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
筐体は、電子機器が取り付けられるシャーシー部と、シャーシー部と整合しそのシャーシー部に取り外し可能に取り付けられるカバー部とから構成され、開口部はシャーシー部とカバー部とに跨って形成され、電磁波遮断部材はシャーシー部の開口部に設けられた第1の電磁波遮断部材と、カバー部の開口部に設けられた第2の電磁波遮断部材とから構成され、シャーシー部にカバー部を係合させたときに、第1の電磁波遮断部材の導電性のワイヤの先端と第2の電磁波遮断部材の導電性のワイヤの先端とが交差する構成であってもよい。
【0012】
シャーシー部の開口部が形成された面と直交しカバー部の一面と衝合する面の高さが、対向する面の高さの1/2以下であってもよく、筐体は導電体で形成され、シャーシー部とカバー部とが係合したときに、開口部以外に開口を有しなくてもよく、導電体は金属であってもよく、電子機器収納筐体は屋外設置型であってもよい。
【0013】
電磁波遮断部材のブラシ状の導電性のワイヤは、細径の金属ワイヤであり、厚さ方向には複層をなして重複しており、幅方向には開口部の幅を超える長さを有し、開口部へは金属板によって固定されていてもよく、電磁波遮断部材のブラシ状の導電性のワイヤは、表面処理により導電性を具備した細径の非金属素材であり、厚さ方向には複層をなして重複しており、幅方向には開口部の幅を超える長さを有し、開口部へは金属板によって固定されていてもよい。電子機器が通信機器であってもよい。
【0014】
本発明の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造は、耐候性を有する細径金属ワイヤをブラシ状に連続配置させた構造の一対の電磁波遮断部材を筐体のケーブル導入部の開口に使用しているので、コネクタを介することなく筐体内部の電子機器と外部とを直接ケーブルで接続することができる。それによって、複数の外部からのケーブルを用いた入出力がある場合でも筐体を小型化でき、内部で発生した電磁波は筐体と電磁波遮断部材とで外部への流出が遮断される。また、筐体を取り外し可能なシャーシー部とカバー部とで構成し、シャーシー部とカバー部の係合部にケーブル導入部を設けることによって、ケーブルが取り付けられた電子機器をシャーシー部に設置した後にカバー部を取り付けることで、電子機器の収納作業が完了する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造では、電子機器にケーブルが接続された状態で電子機器を筐体内部に取り付けることができるので、筐体にコネクタを設ける必要がなく、筐体を小型化できるという効果がある。また、コネクタの取り付けやケーブル接続作業の必要がないので作業性が向上するという効果がある。その理由は、筐体のケーブル導入口となるシャーシー部とカバー部の開口部のそれぞれに、耐候性を有する細径金属ワイヤをブラシ状に連続配置させた構造の電磁波遮断部材が設けられており、電子機器の取り付けられたシャーシー部にカバー部を係合させることによって、電子機器に接続しているケーブルは、ブラシ状に配置された柔軟な細径金属ワイヤの間を通って筐体外部に引き出されるからである。細径金属ワイヤは厚さ方向に重なっており、かつ開口部の縁部で導電性の筐体に接続されているので、内部で発生した電磁波を外部に対し遮断することができるという効果もある。
【0016】
筐体のシャーシー部側に片側の電磁波遮断部材を設け、他方の電磁波遮断部材をカバー部側に設けることができるので、電子機器の運用を止めることなく電磁波シールド構造を有する電子機器収納筐体を電子機器に容易に装着することができる。また、電子機器はしばしば高所など足場が悪い場所に設置されることがあるが、小ネジ類を取り扱うことなく電子機器収納筐体を電子機器に装着することができるので、安全に工事ができるメリットがある。電子機器が一時的にでも遮断を避けたい通信機器の場合に特に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を説明するための筐体の模式的斜視図であり、図2は図1の電子機器収納筐体のシャーシー部とカバー部を分離した状態の模式的斜視図であり、図3は図1の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を説明するための筐体の模式的部分透視側面図である。
【0018】
これらの図に示されるように、本発明の電子機器収納筐体10の電磁波シールド構造は、電子機器収納筐体10に収納された通信機器30から発生、あるいは外部から入射する電磁波をシールドするための金属製のシャーシー部11とカバー部12、および、電子機器収納筐体10のケーブル導入のための開口部14に設けられている第1の電磁波遮断部材21、第2の電磁波遮断部材22を備えた構成となっている。第1の電磁波遮断部材21、第2の電磁波遮断部材22はブラシ状に形成されたワイヤ23を有し、シャーシー部11とカバー部12とが係合したときにワイヤ23の先端が互いに交差してケーブル31の通路となる。ここでは電子機器を本発明が最も有効に利用される通信機器を例として説明するが、これに限定されるものではなく電子機器収納筐体10に収納される電子機器に広く適用でき、屋外用として特に有効であるが、屋内用としても使用される。
【0019】
電子機器収納筐体10は、金属製のシャーシー部11とそのシャーシー部11と組み合わされる金属製のカバー部12とから構成される。図1に示される開口部14を有する面は設置される場合の底面である。シャーシー部11とカバー部12とは取り外しが可能となっており、これらを組み合わせるときには、図2の固定金具13を有する面と対向する面に設けられた係合金具15でシャーシー部11とカバー部12を係合させ、係合部を中心としてカバー部12を回転させて反対側の面に設けられた固定金具13でシャーシー部11とカバー部12とを固定する。これにより電子機器収納筐体10の開口部14以外は閉鎖状態となる。
【0020】
図2に示されるように、シャーシー部11の固定金具13の取り付けられている側面の高さは、他の側面より低くなっている。これは既設の通信機器30にシャーシー部11を取り付けるときに、支持部材と通信機器30との間の少ない隙間でシャーシー部11を通信機器30の下に潜らせることができるようにするためである。
【0021】
設置時に底面となるシャーシー部11とカバー部12とに跨って、ケーブル31を引き出すための開口部14が設けられており、この開口部14を覆うようにシャーシー部11には第1の電磁波遮断部材21、カバー部12には第2の電磁波遮断部材22が取り付けられている。
【0022】
第1の電磁波遮断部材21、第2の電磁波遮断部材22にはブラシ状に構成された導電性の細径の金属製のワイヤ23と、ワイヤ23を筐体10に取り付けるための金属板とが設けられており、ワイヤ23は厚さ方向には複層となって重複しており、ワイヤ23で構成されるブラシの幅方向の長さは、取り付けられる開口部14の幅を超える長さを有している。それぞれの電磁波遮断部材21、22を取り付けた状態でシャーシー部11とカバー部12とを係合させたときには、電磁波遮断部材21、22のワイヤ23の先端は互いに交差する。
【0023】
次に、このような構成からなる本実施の形態の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造に、通信機器30を収納する方法について具体的に説明する。本実施の形態の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を用いて既設の通信機器30を電磁シールドする場合には以下のような動作によって行われる。
【0024】
まず、不図示の支持部材に固定されている既設の通信機器30の固定を解除し、通信機器30の側面と支持部材との間に形成させた間隙に、シャーシー部11の高さの低い側面(図2の向かって左側の面)を差し込んで、シャーシー部11を所定の位置で不図示の支持部材に固定する。固定の方法としては状況によりフックやねじなどが用いられる。次に通信機器30をシャーシー部11の内面に固定する。固定の方法としては予めシャーシー部11の内部に設けられている不図示の取り付け部材にフックやねじなどで固定される。シャーシー部11の高さの低い側面の高さは、他の面の1/2以下であることが望ましい。
【0025】
次に、カバー部12の図2のシャーシー部11の高さの低い側面と対向する側面に設けられた係合金具15を、シャーシー部11の上端に設けられた係合金具15に係合させて、カバー部12を回転させるようにシャーシー部11に装着して固定金具13にてシャーシー部11に固定することによって電子機器収納筐体10が組み立てられる。
【0026】
組み立てられた電子機器収納筐体10の下面にはシャーシー部11とカバー部12とにまたがってケーブル31を導入するための開口部14が形成されている。それぞれの開口部14には組み立て後にワイヤ23の先端が互いに交差するように第1の電磁波遮断部材21と第2の電磁波遮断部材22とが取り付けられている。通信機器30から外部に延びるケーブル31は、シャーシー部11にカバー部12を取り付けることで第1の電磁波遮断部材21と第2の電磁波遮断部材22のブラシ状のワイヤ23に挟まれる。ワイヤ23はそれぞれ金属製の金属板で金属製のシャーシー部11およびカバー部12に固定されており、ワイヤ23は厚さ方向には複層となって重複しているので、金属製の電子機器収納筐体10と電磁波遮断部材21、22によって外部と筐体内部とは電磁波がシールドされた状態となる。電子機器収納筐体10にはケーブル31引き出し用の開口部14以外には開口部はないので、電子機器収納筐体10全体が電磁波シールド構造となる。
【0027】
この電磁波シールド構造によれば、ケーブル導入用の開口部14に設けられた第1の電磁波遮断部材21と第2の電磁波遮断部材22のブラシ上のワイヤ23が柔軟性を有しているので、通信機器30にケーブル31が接続された状態であっても、シャーシー部11にカバー部12を取り付けるだけで、開口部14の電磁波シールドを容易に行うことができる。また、通信機器30に対する電子機器収納筐体10の取り付けを容易に行うことができ、高所などであっても安全に工事を行うことができる。
【0028】
新規に通信機器30を収納した電子機器収納筐体10を設置する場合には、予め通信機器30を電子機器収納筐体10に組み込んでおき、通信機器30を組み込んだ電子機器収納筐体10を所定の支持部材に固定すればよい。この場合予めケーブル31が通信機器30に取り付けられていてもよく、設置後にケーブル31を通信機器30に取り付ける場合は、設置された電子機器収納筐体10のカバー部12を開いた状態でケーブル31を通信機器30に取り付け、カバー部12を閉じればケーブル31の貫通部はシールド状態となる。
【0029】
これまで、電子機器収納筐体10はシャーシー部11とカバー部12とを有し、シャーシー部11の底面とカバー部12の底面とにまたがって設けられた開口部14のそれぞれに第1の電磁波遮断部材21と第2の電磁波遮断部材22とが設けられて、シャーシー部11とカバー部12との係合によりケーブル31を挟み込むこととして説明した。しかし、電子機器収納筐体の底面が分割されておらず、その底面に設けられた開口部の対向する両辺のそれぞれに電磁波遮断部材を設け、通信機器のケーブルを電磁波遮断部材の交差するワイヤの間を通して外部に引き出した後に通信機器を筐体内部に取り付ける構造であっても本発明の電磁波シールド構造は適用できる。この場合筐体は箱状の本体と蓋とで構成できるので筐体は単純な構成となる。
【0030】
本実施の形態ではワイヤ23を細径の金属ワイヤとして説明したがこれに限定されるものではなく、ワイヤ23がナイロン等の非金属素材であっても、メッキ等によって導電性が付与されていれば、金属素材に限定せずに応用例として本発明の電磁シールド構造を実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を説明するための筐体の模式的斜視図である。
【図2】図1の電子機器収納筐体のシャーシー部とカバー部を分離した状態の模式的斜視図である。
【図3】図1の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を説明するための筐体の模式的部分透視側面図である。
【図4】従来例の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造を示す模式的部分透視側面図である。
【符号の説明】
【0032】
10、60 電子機器収納筐体
11、61 シャーシー部
12、62 カバー部
13、63 固定金具
14 開口部
15 係合金具
21 第1の電磁波遮断部材
22 第2の電磁波遮断部材
23 ワイヤ
30、80 通信機器
31、81 ケーブル
32、82、83 コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルを貫通させるための開口部を有する筐体と、
ブラシ状に構成されて前記開口部を塞ぐ導電性のワイヤを有する電磁波遮断部材と、を備えたことを特徴とする電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造において、
前記筐体は、電子機器が取り付けられるシャーシー部と、前記シャーシー部と整合し該シャーシー部に取り外し可能に取り付けられるカバー部とから構成され、
前記開口部は前記シャーシー部と前記カバー部とに跨って形成され、
前記電磁波遮断部材は前記シャーシー部の開口部に設けられた第1の電磁波遮断部材と、前記カバー部の開口部に設けられた第2の電磁波遮断部材とから構成され、前記シャーシー部に前記カバー部を係合させたときに、前記第1の電磁波遮断部材の前記導電性のワイヤの先端と前記第2の電磁波遮断部材の前記導電性のワイヤの先端とが交差する、電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造において、前記シャーシー部の前記開口部が形成された面と直交し前記カバー部の一面と衝合する面の高さが、対向する面の高さの1/2以下である、電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造において、前記筐体は導電体で形成され、前記シャーシー部と前記カバー部とが係合したときに、前記開口部以外に開口を有しない、電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。
【請求項5】
請求項4に記載の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造において、前記導電体は金属である、電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造において、前記電子機器収納筐体は屋外設置型である、電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造において、前記電磁波遮断部材のブラシ状の導電性のワイヤは、細径の金属ワイヤであり、厚さ方向には複層をなして重複しており、幅方向には前記開口部の幅を超える長さを有し、前記開口部へは金属板によって固定されている、電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。
【請求項8】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造において、前記電磁波遮断部材のブラシ状の導電性のワイヤは、表面処理により導電性を具備した細径の非金属素材であり、厚さ方向には複層をなして重複しており、幅方向には前記開口部の幅を超える長さを有し、前記開口部へは金属板によって固定されている、電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子機器収納筐体の電磁波シールド構造において、前記電子機器が通信機器である、電子機器収納筐体の電磁波シールド構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate