説明

電子機器

【課題】製造コストの低減化を図るとともに、光学特性を向上させることができるバック
ライトユニットを使用した電気光学装置を備えた電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、光源2と、光学部材7と、光学部材7を光源2側から支持する
スペーサー8a〜8eとを備え、光学部材7の面を重力方向に対して平行或いは傾けた状
態で配置されるバックライトユニット10と、バックライトユニット10の光学部材7か
ら光が出射される面に重ねて配置された表示パネルと、備え、バックライトユニット10
は、光学部材7の面の重力方向に対して上半分の領域S1に配置されるスペーサー8a〜
8dの数を、光学部材7の面の重力方向に対して下半分の領域S2に配置されるスペーサ
ー8eの数より少ない数とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部材を支持するスペーサーを備えた直下型のバックライトユニットを使
用した電気光学装置を備えた電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)は、一般に、画像を表示する
表示パネルと、この表示パネルの背面に配置され、表示パネルに向けて光を照射するバッ
クライトユニットとを備えている。
近年、パーソナルコンピューター、CAD装置の表示装置として普及している液晶表示
装置は大画面化が図られており、この大画面化の液晶表示装置は、ブラウン管を用いた表
示装置と比較しても見劣りしないような輝度が要求される。
【0003】
このような大画面化の液晶表示装置は、通常据え置き型として、机上、床上等において
使用されるため、ノートパソコンほどの薄型化は求められないが、それでもその特徴を生
かすために適度の薄型化が求められている。そのため、表示パネルは透過型が採用され、
バックライトユニットは、表示パネルの直下に複数の光源を配置した直下型のバックライ
トユニットが採用されている。
【0004】
直下型バックライトユニットは、筐体の底面にLED等からなる複数の光源が所定の配
列で配置し、前記複数の光源の出射領域である筐体の開口部に、光を分散させる大型の拡
散板(光学部材)を配置することで、複数の光源から均一な光を表示パネルに出射するよ
うになっている。
ここで、大画面の液晶表示装置を縦置きに配置すると、大型の拡散板は、自重により筐
体の底面に向けて撓みやすい。そのため、筐体の底面から突出した複数のスペーサーを拡
散板に配置して支持することで、拡散板の自重による撓みを防止する技術が知られている
(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−278077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した特許文献1の技術は、筐体の底面全域に均等に複数のスペーサーを配
置し、それらスペーサーを拡散板の背面全域に配置させて支持しており、底面に多くのス
ペーサーを配置しなければならないので、バックライトユニットの製造コストの面で問題
がある。
また、多くのスペーサーを底面に配置すると、底面に配置した複数の光源の光の出射を
スペーサーが妨げてしまい、バックライトユニットの光学特性が低下してしまうおそれが
ある。
【0007】
本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、光学部材を支持
する最小限の数のスペーサーを配置することで製造コストの低減化を図るとともに、光学
特性を向上させることにより、低消費電力で、明るいバックライトユニットを使用した電
気光学装置を備えた電子機器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、光源と、該光源の光の照射方向
に対向して配置された面状の光学部材と、該光学部材を前記光源側から支持するスペーサ
ーとを備え、前記光学部材の面を重力方向に対して平行或いは傾けた状態で配置されるバ
ックライトユニットと、該バックライトユニットの前記光学部材から光が出射される面に
重ねて配置された表示パネルと、を備え、前記バックライトユニットは、前記光学部材の
面の重力方向に対して上半分の領域に配置されるスペーサーの数を、前記光学部材の面の
重力方向に対して下半分の領域に配置されるスペーサーの数より少ない数とする。
【0009】
この発明によると、スペーサーの数が減少するので、スペーサーの配置作業に費やす時
間を短縮することができ、バックライトユニットの製造コストの低減化を図ることができ
る。また、たわみ量が大きくなる光学部材の面の重力方向に対して下半分の領域に多くの
スペーサーを当接させているので、拡散板の撓みを抑制することができる。さらに、スペ
ーサーの数が減少することから、光源の光の出射をスペーサーが妨げず、光学部材に向け
て光量、輝度を増大させて光を出射することができるので、光源の光学特性を向上させる
ことができる。
また、この発明によると、バックライトユニットの光学部材は撓みが抑制されて均一な
光が表示パネルに出射するようになっており、しかも、バックライトユニット内部に配置
したスペーサーの数も減少して光源の光学特性が向上しているので、高画質、高輝度の表
示を行うことができる。
【0010】
また、本発明に係る電子機器では、バックライトユニットは、前記光学部材の前記下半
分の領域に少なくとも1つの前記スペーサーを配置させてもよい。
この発明によると、バックライトユニットの製造コストの低減、光源の光学特性を向上
させることができるとともに、光学部材の撓みを抑制することができる。
【0011】
また、本発明に係る電子機器は、光源と、該光源の光の照射方向に対向して配置された
面状の光学部材と、該光学部材を前記光源側から支持するスペーサーとを備え、前記光学
部材の面を重力方向に対して平行或いは傾けた状態で配置されるバックライトユニットと
、該バックライトユニットの前記光学部材から光が出射される面に重ねて配置された表示
パネルと、を備え、前記バックライトユニットは、基準位置、該基準位置から時計回り又
は反時計回りの少なくとも一方に回転自在に形成されており、前記基準位置、前記時計回
りに回転させた位置、及び前記反時計回りに回転させた位置のいずれにおいても、前記光
学部材の面の重力方向に対して上半分の領域に配置されるスペーサーの数を、前記光学部
材の面の重力方向に対して下半分の領域に配置されるスペーサーの数より少ない数とする

【0012】
そして、本発明に係る電子機器では、これら回転自在なバックライトユニットは、前記
光学部材の前記下半分の領域に配置される前記スペーサーが、前記光学部材の前記下半分
の領域のたわみ量が大きくなる位置に配置することが好ましい。
これらの発明によると、回転によって上下位置が変更される光学部材は、撓みやすい位
置が変更されるが、基準位置、第1回転位置、或いは第2回転位置において光学部材の下
半分の領域の背面に当接する少なくとも1つのスペーサーが存在しているので、光学部材
の撓みを抑制することができる。
また、この発明によると、基準位置、第1回転位置、或いは第2回転位置においてバッ
クライトユニットの光学部材は撓みが抑制されて均一な光が表示パネルに出射するように
なっており、しかも、バックライトユニット内部に配置したスペーサーの数も減少して光
源の光学特性が向上しているので、高画質、高輝度の表示を行うことができる。
【0013】
また、本発明に係る電子機器は、該電子機器を支持する支持機構を備え、前記支持機構
は、前記バックライトユニットを重力方向に対して平行或いは傾けた状態で配置させる支
柱を備えてもよい。
この発明によると、電気光学装置の表示パネルの表示領域を重力方向に対して平行或い
は傾けた状態で配置させることが容易にできる。
【0014】
また、本発明に係る電子機器では、前記支持機構は、前記バックライトユニットを、基
準位置、該基準位置から時計回り又は反時計回りの少なくとも一方に回転自在に回転させ
る回転機構をさらに備えてもよい。
この発明によると、電気光学装置の表示パネルの表示領域を基準位置、該基準位置から
時計回り又は反時計回りの少なくとも一方に回転自在に回転させることが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施形態に係る電子機器を示す斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】第1実施形態に係る電子機器の前面を水平方向から見た図。
【図4】第2実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図。
【図5】図4のB−B線断面図。
【図6】スペーサーを配置せず面状の光学部材が撓んでいる状態を示す断面図。
【図7】第3実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図。
【図8】第4実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図。
【図9】第4実施形態に係る基準位置に配置したバックライトユニットの前面を水平方向から見た図。
【図10】第4実施形態に係る第1回転位置に配置したバックライトユニットの前面を水平方向から見た図。
【図11】第5実施形態に係る基準位置に配置したバックライトユニットの前面を水平方向から見た図。
【図12】第5実施形態に係る第1回転位置に配置したバックライトユニットの前面を水平方向から見た図。
【図13】第6実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図。
【図14】第6実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図、(a)は、基準位置を示す図、(b)は、時計回りに90度回転した第1回転位置を示す図、(c)は、反時計回りに90度回転した第2回転位置を示す図。
【図15】第7実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図、(a)は、基準位置を示す図、(b)は、時計回りに90度回転した第1回転位置を示す図、(c)は、反時計回りに90度回転した第2回転位置を示す図。
【図16】第8実施形態に係る電気光学装置を示す側方断面図。
【図17】第9実施形態に係る電気光学装置を示す側方断面図、(a)は、基準位置を示す側方断面図、(b)は、時計回りに90度回転した第1回転位置を示す側方断面図。
【図18】第10実施形態に係る電気光学装置を示す側方断面図、(a)は、基準位置を示す側方断面図、(b)は、時計回りに90度回転した第1回転位置を示す側方断面図、(c)は、反時計回りに90度回転した第2回転位置を示す側方断面図。
【図19】変形例に係る電気光学装置を示す側方断面図、(a)は、スペーサーを拡散板の液晶表示パネル側に設けた図、(b)は、スペーサーとして拡散板の液晶表示パネル側に突起を設けた図。
【図20】第11実施形態に係る電子機器を示す正面図、(a)は、横型表示(基準位置)の状態を示し図、(b)は、縦型表示(第1回転位置)の状態を示す図。
【図21】変形例に係る電子機器を示す側面図、(a)は、薄型大画面テレビを壁などに立て掛ける状態を示す図、(b)、(c)は、薄型大画面テレビを壁に掛ける状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照
しながら詳細に説明する。
(第1実施形態:薄型大画面テレビ)
本実施形態に係る電子機器としての薄型大画面テレビについて説明する。
図1は、本実施形態に係る薄型大画面テレビを示す斜視図である。図2は、図1のA−
A線断面図である。図3は、本実施形態に係る薄型大画面テレビの前面を水平方向から見
た図である。
薄型大画面テレビ(電子機器)40は、図1に示すように、薄型大画面テレビ本体42
と、スピーカーなどの音声出力部44と、後述する液晶表示装置を適用した薄型大画面テ
レビ用の表示部46と、支柱としての支持装置48とを備えている。
本実施形態の表示部46は、後述するバックライトユニットを備えた液晶表示装置であ
る。
【0017】
支持装置48は、図2に示すように、スタンド支柱50を所定角度内の任意の角度だけ
左右方向に回動可能となるように支持台52に立設させ、このスタンド支柱50の上端に
薄型大画面テレビ本体42を背面から支持する第1回転機構54を配置させたものである
。第1回転機構54は、重力方向に対して上下方向、及び重力方向と交差する方向に対し
て左右方向の所定角度内の任意の位置に表示部46を角度調整可能に支持するものである
。また、表示部46は上方向に所定の傾斜角度βだけ、また下方向に所定の傾斜角度γだ
け、回動できるように構成されている。薄型大画面テレビ40は、第1回転機構54によ
り表示部46の表示領域を重力方向に対して平行或いは傾けた状態が可能な装置であり、
表示部46の表示領域を重力方向に対して上方に傾けた状態T1、表示部46の表示領域
を重力方向に対して下方に傾けた状態T2に可変可能な装置である。なお、状態T0は、
表示部46の表示領域が重力方向に対して平行な状態である。
【0018】
また、支持装置48は、スタンド支柱50の上端に薄型大画面テレビ本体42を背面か
ら支持する第2回転機構56を配置させたものである。第2回転機構56は、図3に示す
ように、表示部46の中央位置回りに所定回転角度内の任意の位置に表示部46を回転調
整可能に支持するものである。薄型大画面テレビ40は、第2回転機構56により表示部
46の中央位置P回りに±90度回転可能な装置であり、図3に示す基準位置R0、時計
回りに90度回転した第1回転位置R1、及び反時計回りに90度回転した第2回転位置
R2に可変可能な装置である。
以降、バックライトユニットと液晶表示装置とについて詳細に説明する。
【0019】
(第2実施形態:バックライトユニット)
図4は、本実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図、図5は
、図4のB−B線断面図であり重力方向に対して平行、上方又は下方に傾けたバックライ
トユニットを示す図、図6は、スペーサーを配置せずに重力方向に対して上方に傾けたバ
ックライトユニットを示す図である。
【0020】
本実施形態のバックライトユニット10は、図4に示すように、有底箱形状の筐体1と
、筐体1の底面1aに所定の間隔をあけて複数列配置された多数の光源2と、筐体1の縁
部から立ち上がる複数の側壁3〜6に固定され、これら側壁3〜6で画成された開口部を
閉塞する拡散板(光学部材)7と、底面1aの光源2が配置されていない位置に配置され
、光源2の側から拡散板7を支持する複数のスペーサー8a〜8eとを備えた装置である

【0021】
そして、本実施形態のバックライトユニット10は、図5に示すように、拡散板7の面
を重力方向に対して平行、上方又は下方に傾けた状態で使用される装置であり、底面1a
に配置した複数のスペーサー8a〜8eが、拡散板7を光源2側から支持することで、拡
散板7のたわみ変形を抑制している。
ここで、スペーサーに支持されていない拡散板7は、図6に示すように、拡散板7の自
重により底面1aに向けて撓んでいき、重力方向に対して上方に傾けたバックライトユニ
ットでは、拡散板7の面の重力方向に対して下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる。
【0022】
これに対して、本実施形態のバックライトユニット10は、拡散板7の面の重力方向に
対して上半分の領域S1に配置されるスペーサー8a〜8cを、拡散板7の面の重力方向
に対して下半分の領域S2に配置される複数のスペーサー8eより少ない数としている。
ここで、本実施形態の基板が底面1aに対応し、光学部材が拡散板7に対応している。
本実施形態によると、重力方向に対して平行、上方又は下方に傾けて配置されるバック
ライトユニット10は、従来装置のように筐体の底面全域に均等に複数のスペーサーを配
置せず、拡散板7の上半分の領域S1に配置されるスペーサー8a〜8cを、拡散板7の
下半分の領域S2に配置される複数のスペーサー8eより少ない数としており、筐体1の
底面1aに配置されるスペーサー8a〜8e全体の数を減少させているので、スペーサー
8a〜8eの配置作業に費やす時間を短縮することができ、バックライトユニット10の
製造コストの低減化を図ることができる。
【0023】
また、たわみ量が大きくなる拡散板7の下半分の領域S2に多くのスペーサー8eを配
置しているので、拡散板7の撓みを抑制することができる。
さらに、筐体1の底面1aに配置するスペーサー8a〜8eの数を減少させることで、
底面1aに複数列配置されている光源2は、スペーサー8a〜8eに妨げられずに、拡散
板7に向けて光量、輝度を増大させて光を出射することができるので、光学特性が向上す
ることにより、低消費電力であっても明るいバックライトユニット10を提供することが
できる。
なお、光源2の側から拡散板7を支持する複数のスペーサー8a〜8eは、接着材等に
より拡散板7に固定されていてもよい。
【0024】
(第3実施形態:バックライトユニット)
次に、図7は、本実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図で
ある。
本実施形態の重力方向に対して上方に傾けて配置されたバックライトユニット10は、
拡散板7の面の重力方向に対して下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに、1
つのスペーサー11が底面1aに配置されている。
本実施形態によると、スペーサーの数が大幅に減少するので(1つのスペーサー11)
、スペーサー11の配置作業に費やす時間を大幅に短縮することができ、さらにバックラ
イトユニット10の製造コストを低減することができる。
【0025】
また、拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fにスペーサー11を
配置しているので、拡散板7の撓みを抑制することができる。
さらに、スペーサー11の数を減少させることで、光源2の光学特性をさらに向上させ
ることができる。
なお、本実施形態では、拡散板7の下半分の領域S2の最大のたわみ量が発生する位置
Fに1つのスペーサー11を配置したが、その位置の近くに2つ以上のスペーサーを配置
してもよい。また、拡散板7の面の下半分の領域S2及び重力方向に対して上半分の領域
S1に複数のスペーサーを配置してもよいが、上半分の領域S1に配置されるスペーサー
の数を、下半分の領域S2に配置するスペーサーの数より減少させるものとする。
【0026】
(第4実施形態:バックライトユニット)
次に、図8は、本実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図で
ある。図9は、本実施形態に係る基準位置に配置したバックライトユニットの前面を水平
方向から見た図である。図10は、本実施形態に係る第1回転位置に配置したバックライ
トユニットの前面を水平方向から見た図である。
本実施形態の重力方向に対して上方に傾けて配置されたバックライトユニット10は、
図8に示すように、筐体1の底面1aの中央位置P回りに時計回りに90度回転可能な装
置であり、図9を基準位置R0、図10を時計回りに90度回転した第1回転位置R1と
する。
本実施形態は、図9の基準位置R0で拡散板7の面の重力方向に対して下半分の領域S
2のたわみ量が大きくなる位置Fにスペーサー12が底面1aに配置されている。
【0027】
このスペーサー12は、バックライトユニット10が図10の第1回転位置R1に回転
した際にも、拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに配置される。
本実施形態によると、従来装置と比較してスペーサーの数が大幅に減少するので(1つ
のスペーサー12)、スペーサー12の配置作業に費やす時間を大幅に短縮することがで
き、バックライトユニット10の製造コストを低減することができる。
【0028】
また、スペーサー12が、基準位置R0の拡散板7の撓み、第1回転位置R1の拡散板
7の撓みの両方を抑制するので、バックライトユニット10が90度回転しても拡散板7
の撓みを抑制することができる。
さらに、スペーサーの数を減少させることで、光源2の光学特性を向上させることがで
きる。
【0029】
なお、本実施形態では、基準位置R0、第1回転位置R1における拡散板7の下半分の
領域S2の最大のたわみ量が発生する位置Fにスペーサー12を1つ配置したが、その位
置の近くに2つ以上のスペーサーを配置してもよい。また、基準位置R0、第1回転位置
R1における拡散板7の面の下半分の領域S2及び重力方向に対して上半分の領域S1に
複数のスペーサーを配置してもよいが、上半分の領域S1に配置されるスペーサーの数を
、下半分の領域S2に配置されるスペーサーの数より減少させるものとする。
【0030】
(第5実施形態:バックライトユニット)
次に、図11は、本実施形態に係る基準位置に配置したバックライトユニットの前面を
水平方向から見た図である。図12は、本実施形態に係る第1回転位置に配置したバック
ライトユニットの前面を水平方向から見た図である。
本実施形態の重力方向に対して上方に傾けて配置されたバックライトユニット10も、
第4実施形態と同様に、筐体1の底面1aの中央位置P回りに時計回りに90度回転可能
な装置であり、図11を基準位置R0、図12を時計回りに90度回転した第1回転位置
R1とする。
本実施形態は、図9の基準位置R0で拡散板7の面の重力方向に対して下半分の領域S
2のたわみ量が大きくなる位置Fに第1スペーサー13が底面1aに配置されているとと
もに、第1スペーサー13に対して図11の右側位置に、第2スペーサー14が底面1a
に配置されている。
【0031】
第2スペーサー14は、バックライトユニット10が図12の第1回転位置R1に回転
した際に、拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに配置される。
本実施形態によると、従来装置と比較してスペーサーの数が大幅に減少するので(2つ
のスペーサー13,14)、スペーサー13,14の配置作業に費やす時間を大幅に短縮
することができ、バックライトユニット10の製造コストを低減することができる。
【0032】
また、第1スペーサー13が基準位置R0の拡散板7の撓みを抑制し、第2スペーサー
14が第1回転位置R1の拡散板7の撓みを抑制するので、バックライトユニット10が
回転しても拡散板7の撓みを抑制することができる。
さらに、スペーサーの数を減少させることで、光源2の光学特性を向上させることがで
きる。
【0033】
なお、本実施形態では、基準位置R0、第1回転位置R1における拡散板7の下半分の
領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに第1及び第2スペーサー13,14を1つずつ
配置したが、その位置に2つ以上のスペーサーを配置してもよい。また、基準位置R0、
第1回転位置R1における拡散板7の面の下半分の領域S2及び重力方向に対して上半分
の領域S1に複数のスペーサーを配置してもよいが、上半分の領域S1に配置されるスペ
ーサーの数を、下半分の領域S2に配置されるスペーサーの数より減少させるものとする

【0034】
(第6実施形態:バックライトユニット)
次に、図13、図14は、本実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向か
ら見た図である。
本実施形態の重力方向に対して上方に傾けて配置されたバックライトユニット10は、
図13に示すように、筐体1の底面1aの中央位置P回りに時計回り、或いは反時計回り
に90度回転可能な装置であり、図14(a)を基準位置R0、図14(b)を時計回り
に90度回転した第1回転位置R1、図14(c)を反時計回りに90度回転した第2回
転位置R2とする。
本実施形態は、図14(a)の基準位置R0で拡散板7の面の重力方向に対して下半分
の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに第1スペーサー15及び第2スペーサー16
が底面1aに配置されている。
【0035】
そして、第1スペーサー15は、バックライトユニット10が図14(b)の第1回転
位置R1に回転した際に、拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに
配置される。
また、第2スペーサー16は、バックライトユニット10が図14(c)の第2回転位
置R2に回転した際に、拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに配
置される。
本実施形態によると、従来装置と比較してスペーサーの数が大幅に減少するので(2つ
のスペーサー15,16)、スペーサー15,16の配置作業に費やす時間を大幅に短縮
することができ、バックライトユニット10の製造コストを低減することができる。
【0036】
また、第1及び第2スペーサー15,16が基準位置R0の拡散板7の撓みを抑制し、
第1スペーサー15が第1回転位置R1の拡散板7の撓みを抑制し、第2スペーサー16
が第2回転位置R2の拡散板7の撓みを抑制するので、バックライトユニット10が時計
回り、反時計回りに90度回転しても拡散板7の撓みを抑制することができる。
さらに、スペーサーの数を減少させることで、光源2の光学特性を向上させることがで
きる。
【0037】
なお、本実施形態では、基準位置R0、第1回転位置R1、第2回転位置R2における
拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに第1及び第2スペーサー1
5,16を1つずつ配置したが、その位置に2つ以上のスペーサーを配置してもよい。ま
た、基準位置R0、第1回転位置R1、第2回転位置R2における拡散板7の面の下半分
の領域S2及び重力方向に対して上半分の領域S1に複数のスペーサーを配置してもよい
が、上半分の領域S1に配置されるスペーサーの数を、下半分の領域S2に配置されるス
ペーサーの数より減少させるものとする。
【0038】
(第7実施形態:バックライトユニット)
次に、図15は、本実施形態に係るバックライトユニットの前面を水平方向から見た図
である。
本実施形態の重力方向に対して上方に傾けて配置されたバックライトユニット10も、
第6実施形態と同様に、筐体1の底面1aの中央位置P回りに時計回り、或いは反時計回
りに90度回転可能な装置であり、図15(a)を基準位置R0、図15(b)を時計回
りに90度回転した第1回転位置R1、図15(c)を反時計回りに90度回転した第2
回転位置R2とする。
本実施形態は、図15(a)の基準位置R0で拡散板7の面の重力方向に対して下半分
の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに第1スペーサー17が底面1aに配置されて
いるとともに、拡散板7の上下中央位置で左右方向に離間して第2スペーサー18、第3
スペーサー19が底面1aに配置されている。
【0039】
第2スペーサー18は、バックライトユニット10が図15(b)の第1回転位置R1
に回転した際に、拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに配置され
る。
また、第3スペーサー19は、バックライトユニット10が図15(c)の第2回転位
置R2に回転した際に、拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに配
置される。
本実施形態によると、従来装置と比較してスペーサーの数が大幅に減少するので(3つ
のスペーサー17,18,19)、スペーサー17,18,19の配置作業に費やす時間
を大幅に短縮することができ、バックライトユニット10の製造コストを低減することが
できる。
【0040】
また、第1スペーサー17が基準位置R0の拡散板7の撓みを抑制し、第2スペーサー
18が第1回転位置R1の拡散板7の撓みを抑制し、第3スペーサー19が第2回転位置
R2の拡散板7の撓みを抑制するので、バックライトユニット10が時計回り、反時計回
りに90度回転しても拡散板7の撓みを抑制することができる。
さらに、スペーサーの数を減少させることで、光源2の光学特性を向上させることがで
きる。
【0041】
なお、本実施形態では、基準位置R0、第1回転位置R1、第2回転位置R2における
拡散板7の下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fに第1〜第3スペーサー17
,18,19を1つずつ配置したが、その位置に2つ以上のスペーサーを配置してもよい
。また、基準位置R0、第1回転位置R1、第2回転位置R2における拡散板7の面の下
半分の領域S2及び重力方向に対して上半分の領域S1に複数のスペーサーを配置しても
よいが、上半分の領域S1に配置されるスペーサーの数を、下半分の領域S2に配置され
るスペーサーの数より減少させるものとする。
【0042】
また、バックライトユニット10は、図5に破線で示すように、支持装置48を備え、
支持装置48の第1回転機構54により拡散板7の面を重力方向に対して平行或いは傾け
た状態にしてもよいし、さらに、バックライトユニット10は、支持装置48の第1回転
機構54により拡散板7の面を重力方向に対して上方向に所定の傾斜角度βだけ、また重
力方向に対して下方向に所定の傾斜角度γだけ、回動できるように構成されていてもよい
。また、支持装置48の第2回転機構56により基準位置R0、第1回転位置R1、第2
回転位置R2に回転してもよい。
【0043】
また、上記実施形態においてバックライトユニット10を基準位置R0に対して時計回
りに90度回転した第1回転位置R1、反時計回りに90度回転した第2回転位置R2に
可変可能な装置であるとしたが、90度の回転位置に限定する必要はない。図8及び図1
3に破線で示すように、時計回りに45度回転した回転位置でもよいし、それ以外の回転
角度でもよい。
【0044】
(第8実施形態:液晶表示装置)
次に、第2実施形態のバックライトユニット10を使用した本実施形態に係る電気光学
装置としての液晶表示装置について説明する。
図16は、本実施形態に係る液晶表示装置を示す側方断面図である。
本実施形態の液晶表示装置20は、第2実施形態のバックライトユニット10上に重ね
て配置した液晶表示パネル21、上偏光板22、下偏光板23及び液晶駆動用IC(不図
示)を備えた装置である。
【0045】
液晶表示パネル21は、詳細には図示しないが、液晶層を挟んで対向する前面側基板と
背面側基板とを、それら2枚の基板の周縁部間に枠状に設けたシール材によって接着一体
化したものである。前面側基板は、透明基板である基板本体の液晶層側の面に、透明導電
材料からなる前面側電極や配向膜等を有する液晶配向制御層を形成した構成としている。
背面側基板も、透明基板である基板本体の液晶層側の面に、透明導電材料からなる背面側
電極や配向膜等を有する液晶配向制御層を形成した構成としている。また、前面側基板及
び背面側基板の一方には、他方の外周側に張り出した張出部が設けられており、この張出
部には配線パターンが形成されている。また、前面側基板の前面側電極及び背面側基板の
背面側電極は、張出部に形成した配線パターンに電気的接続されている。そして、張出部
に形成した配線パターンに、液晶表示パネル21を電気的に駆動する液晶駆動用ICが実
装されている。
【0046】
そして、前面に層状に上偏光板22を配置し、背面に層状に下偏光板23を配置した液
晶表示パネル21は、バックライトユニット10の拡散板7に重ねて配置されている。
なお、本発明の表示パネルが液晶表示パネル21に対応している。
本実施形態によると、バックライトユニット10の拡散板7は撓みが抑制されて均一な
光が液晶表示パネル21に出射するようになっており、しかも、バックライトユニット1
0内部に配置したスペーサーの数も減少させて光源2の光学特性が向上しているので、高
画質、高輝度の表示を行う液晶表示装置20を提供することができる。
【0047】
(第9実施形態:液晶表示装置)
次に、第4実施形態のバックライトユニット10を使用した本実施形態に係る電気光学
装置としての液晶表示装置について説明する。
図17は、本実施形態に係る液晶表示装置を示す側方断面図である。
本実施形態の液晶表示装置20は、第4実施形態のバックライトユニット10上に重ね
て配置した液晶表示パネル21、上偏光板22、下偏光板23及び液晶駆動用IC(不図
示)を備えた装置である。
本実施形態の重力方向に対して上方に傾けて配置された液晶表示装置20は、図17(
a)に示す基準位置R0と、図17(b)に示す90度回転した第1回転位置R1とに回
転可能な装置である。
【0048】
本実施形態は、基準位置R0、第1回転位置R1に回転しても、拡散板7の面の重力方
向に対して下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fにスペーサー12が底面1a
に配置され、拡散板7の撓みが抑制されているので、高画質、高輝度の表示を行う液晶表
示装置20を提供することができる。
なお、第4実施形態のバックライトユニット10に替えて、図11及び図12で示した
第5実施形態のバックライトユニット10を使用した液晶表示装置20であっても、同様
の効果を奏することができる。
【0049】
(第10実施形態:液晶表示装置)
次に、第6実施形態のバックライトユニット10を使用した本実施形態に係る電気光学
装置としての液晶表示装置について説明する。
図18は、本実施形態に係る液晶表示装置を示す側方断面図である。
本実施形態の液晶表示装置20は、第6実施形態のバックライトユニット10上に重ね
て配置した液晶表示パネル21、上偏光板22、下偏光板23及び液晶駆動用IC(不図
示)を備えた装置である。
本実施形態の重力方向に対して上方に傾けて配置された液晶表示装置20は、図18(
a)に示す基準位置R0と、図18(b)に示す時計回りに90度回転した第1回転位置
R1と、図18(c)に示す反時計回りに90度回転した第2回転位置R2とに回転可能
な装置である。
【0050】
本実施形態は、基準位置R0、第1回転位置R1、第2回転位置R2に回転しても、拡
散板7の面の重力方向に対して下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fにスペー
サー15,16の少なくとも1つが底面1aに配置され、拡散板7の撓みが抑制されてい
るので、高画質、高輝度の表示を行う液晶表示装置20を提供することができる。
なお、第6実施形態のバックライトユニット10に替えて、図15で示した第7実施形
態のバックライトユニット10を使用した液晶表示装置20であっても、同様の効果を奏
することができる。
【0051】
なお、液晶表示パネル21とバックライトユニット10との間に隙間がある場合、図1
9(a)に示すように、スペーサー60を拡散板7の液晶表示パネル21側に設けてもよ
い。また、図19(b)に示すように、スペーサーとして拡散板7の液晶表示パネル21
側に突起62を設けてもよい。この場合、スペーサーの位置はバックライトユニット10
内に設けられたスペーサーと同じ位置でもよいし、異なる位置でもよい。これにより、重
力方向に対して下方に傾けて配置される液晶表示装置20でも、拡散板7の面の重力方向
に対して下半分の領域S2のたわみ量が大きくなる位置Fにスペーサーが配置され、拡散
板7の撓みが抑制されているので、高画質、高輝度の表示を行う液晶表示装置20を提供
することができる。
【0052】
また、液晶表示装置20は、図16に破線で示すように、支持装置48を備え、支持装
置48の第1回転機構54により表示領域を重力方向に対して平行或いは傾けた状態にし
てもよい。さらに、液晶表示装置20は、支持装置48の第1回転機構54により表示領
域を重力方向に対して上方向に所定の傾斜角度βだけ、また重力方向に対して下方向に所
定の傾斜角度γだけ、回動できるように構成されていてもよい。また、支持装置48の第
2回転機構56により基準位置R0、第1回転位置R1、第2回転位置R2に回転しても
よい。
【0053】
(第11実施形態:パーソナルコンピューター)
次に、上記構成の液晶表示装置20を使用した本実施形態に係る電子機器としてのパー
ソナルコンピューターについて説明する。
図20は、本実施形態に係るパーソナルコンピューターを示す正面図である。
図20(a)のパーソナルコンピューター30は、キーボード31と、本体部32と、
液晶表示装置20を適用した縦置きの表示部33とを備えている。
本実施形態の表示部33は、第6実施形態、或いは第7実施形態のバックライトユニッ
ト10を備えた液晶表示装置20とし、図20(a)の横型表示(基準位置R0)と、図
20(b)の縦型表示(第1回転位置R1)とに可変可能な装置である。
【0054】
本実施形態のパーソナルコンピューター30によると、高画質、高輝度の表示を行う表
示部33を提供することができる。
【0055】
なお、本実施形態の電子機器は、パーソナルコンピューター30に限らず、大画面化を
図ったCAD装置の表示装置等に適用することができる。
また、本実施形態の光学部材は、上記各実施形態で使用した拡散板7に限るものではな
く、拡散シート、或いは拡散板と拡散シートを重ねたものであってもよい。
【0056】
また、上記実施形態において薄型大画面テレビ40を基準位置R0に対して時計回りに
90度回転した第1回転位置R1、反時計回りに90度回転した第2回転位置R2に可変
可能な装置であるとしたが、90度の回転位置に限定する必要はない。図3に破線で示す
ように、時計回りに45度回転した回転位置でもよいし、それ以外の回転角度でもよい。
【0057】
なお、薄型大画面テレビを支持する支持装置がない構造として、図21(a)に示すよ
うに、薄型大画面テレビを壁などに立て掛ける構造で、薄型大画面テレビの表示部が上方
を向く状態であってもよい。また、図21(b)に示すように、薄型大画面テレビを壁に
掛ける構造で、薄型大画面テレビの表示部が壁と平行になる状態であってもよい。
また、図21(c)に示すように、薄型大画面テレビを壁に掛ける構造で、薄型大画面
テレビの表示部が下方を向く状態であってもよい。なお、薄型大画面テレビを天井に固定
する構造で、薄型大画面テレビの表示部が下方を向く状態であってもよい。
【0058】
(1)光源と、当該光源の光の照射方向に対向して配置された面状の光学部材と、当該
光学部材を前記光源側から支持するスペーサーとを備え、前記光学部材を斜め上方に傾け
た状態で配置されるバックライトユニットであって、前記光学部材の上半分の領域に配置
されるスペーサーの数を、前記光学部材の下半分の領域に配置されるスペーサーの数より
少ない数としたことを特徴とするバックライトユニット。
(2)前記光学部材の下半分の領域に少なくとも1つの前記スペーサーを配置させるこ
とを特徴とする上記(1)に記載のバックライトユニット。
(3)光源と、当該光源の光の照射方向に対向して配置された面状の光学部材と、当該
光学部材を前記光源側から支持するスペーサーとを備え、前記光学部材を斜め上方に傾け
た状態で配置されるバックライトユニットであって、基準位置から時計回り又は反時計回
りのいずれか一方に90度回転した第1回転位置まで回転自在とされており、前記基準位
置において、前記光学部材の上半分の領域に配置されるスペーサーの数を、前記光学部材
の下半分の領域に配置されるスペーサーの数より少ない数とし、前記基準位置及び前記第
1回転位置のいずれにおいても、前記光学部材の下半分の領域に少なくとも1つの前記ス
ペーサーが配置されることを特徴とする上記(1)に記載のバックライトユニット。
(4)光源と、当該光源の光の照射方向に対向して配置された面状の光学部材と、当該
光学部材を前記光源側から支持するスペーサーとを備え、前記光学部材を斜め上方に傾け
た状態で配置されるバックライトユニットであって、基準位置から時計回りに90度回転
した第1回転位置と、前記基準位置から反時計回りに90度回転した第2回転位置と、に
回転自在とされており、前記基準位置において、前記光学部材の上半分の領域に配置され
るスペーサーの数を、前記光学部材の下半分の領域に配置されるスペーサーの数より少な
い数とし、前記基準位置、前記第1回転位置及び前記第2回転位置のいずれにおいても、
前記光学部材の下半分の領域に少なくとも1つの前記スペーサーが配置されることを特徴
とするバックライトユニット。
(5)前記光学部材の下半分の領域に配置される前記スペーサーは、前記光学部材の下
半分の領域のたわみ量が大きくなる位置に配置されることを特徴とする上記(1)乃至(
4)のいずれか1つに記載のバックライトユニット。
(6)上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載のバックライトユニットと、このバ
ックライトユニットの前記光学部材に重ねて配置された表示パネルとを備えた電気光学装
置であって、前記表示パネルは、前記バックライトユニットの前記スペーサーの少ない領
域が、前記表示パネルの表示領域の上部となるように駆動されることを特徴とする電気光
学装置。
(7)上記(3)又は(5)に記載のバックライトユニットと、このバックライトユニ
ットの前記光学部材に重ねて配置された表示パネルとを備えた電気光学装置であって、前
記表示パネルは、前記基準位置において、前記バックライトユニットの前記スペーサーの
少ない領域が、前記表示パネルの表示領域の上部となるように駆動されるとともに、前記
第1回転位置において、前記少なくとも1つのスペーサーが配置される領域が、前記表示
パネルの表示領域の下部となるように駆動されることを特徴とする電気光学装置。
(8)上記(4)又は(5)に記載のバックライトユニットと、このバックライトユニ
ットの前記光学部材に重ねて配置された表示パネルとを備えた電気光学装置であって、前
記表示パネルは、前記基準位置において、前記バックライトユニットの前記スペーサーの
少ない領域が、前記表示パネルの表示領域の上部となるように駆動されるとともに、前記
第1回転位置及び第2回転位置において、前記少なくとも1つのスペーサーが配置される
領域が、前記表示パネルの表示領域の下部となるように駆動されることを特徴とする電気
光学装置。
(9)上記(6)乃至(8)のいずれか1つに記載の電気光学装置を備えていることを
特徴とする電子機器。
【符号の説明】
【0059】
1…筐体、1a…底面、2…光源、3〜6…側壁、7…拡散板、8a〜8e…スペーサ
ー、10…バックライトユニット、11,12…スペーサー、13…第1スペーサー、1
4…第2スペーサー、15…第1スペーサー、16…第2スペーサー、17…第1スペー
サー、18…第2スペーサー、19…第3スペーサー、20…液晶表示装置、21…液晶
表示パネル、22…上偏光板、23…下偏光板、30…パーソナルコンピューター、31
…キーボード、32…本体部、33…表示部、40…薄型大画面テレビ、42…薄型大画
面テレビ本体、44…音声出力部、46…表示部、48…支持装置、50…スタンド支柱
、52…支持台、54…第1回転機構、56…第2回転機構、60…スペーサー、62…
突起。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、該光源の光の照射方向に対向して配置された面状の光学部材と、該光学部材を
前記光源側から支持するスペーサーとを備え、前記光学部材の面を重力方向に対して平行
或いは傾けた状態で配置されるバックライトユニットと、
該バックライトユニットの前記光学部材から光が出射される面に重ねて配置された表示
パネルと、を備え、
前記バックライトユニットは、前記光学部材の面の重力方向に対して上半分の領域に配
置されるスペーサーの数を、前記光学部材の面の重力方向に対して下半分の領域に配置さ
れるスペーサーの数より少ない数とすることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記バックライトユニットは、前記光学部材の前記下半分の領域に少なくとも1つの前
記スペーサーを配置させることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
光源と、該光源の光の照射方向に対向して配置された面状の光学部材と、該光学部材を
前記光源側から支持するスペーサーとを備え、前記光学部材の面を重力方向に対して平行
或いは傾けた状態で配置されるバックライトユニットと、
該バックライトユニットの前記光学部材から光が出射される面に重ねて配置された表示
パネルと、を備え、
前記バックライトユニットは、基準位置、該基準位置から時計回り又は反時計回りの少
なくとも一方に回転自在に形成されており、前記基準位置、前記時計回りに回転させた位
置、及び前記反時計回りに回転させた位置のいずれにおいても、前記光学部材の面の重力
方向に対して上半分の領域に配置されるスペーサーの数を、前記光学部材の面の重力方向
に対して下半分の領域に配置されるスペーサーの数より少ない数とすることを特徴とする
電子機器。
【請求項4】
前記バックライトユニットは、前記光学部材の前記下半分の領域に配置される前記スペ
ーサーが、前記光学部材の前記下半分の領域のたわみ量が大きくなる位置に配置されるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器は、該電子機器を支持する支持
機構を備え、
前記支持機構は、
前記バックライトユニットを重力方向に対して平行或いは傾けた状態で配置させる支柱
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記支持機構は、前記バックライトユニットを、基準位置、該基準位置から時計回り又
は反時計回りの少なくとも一方に回転自在に回転させる回転機構をさらに備えることを特
徴とする請求項5に記載の電子機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2010−56068(P2010−56068A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−102732(P2009−102732)
【出願日】平成21年4月21日(2009.4.21)
【出願人】(304053854)エプソンイメージングデバイス株式会社 (2,386)
【Fターム(参考)】