電気−機械式駆動装置と共に使用される平行な拡張あご装置
【課題】電気−機械装置のドライバーに対するアタッチメントとして使用することができる器具を提供する。
【解決手段】本器具は、連続的に平行状態を維持して互いに遠近方向に移動可能な上部あご(80)と下部あご(50)を具えている。上部あご(80)は、下部あご(50)の内部に設置された取り外し可能なステープル用トレー(220)の中の一つ以上のステープルに対応する一連のステープルガイドを具え、刃(51)とねじ山付きの孔を有するくさび(270)とが、ステープルトレー(220)の下方に下部あご(50)に設けられたチャンネル(250)内の対応するねじ山付きシャフト(260)上を移動し、ねじ山付きシャフト(260)が回転するとチャンネル(250)を通ってくさび(270)が動き、くさび(270)の傾斜面がステープルに接触してステープルをステープルガイドに対して押し出し、ステープルを綴じるように構成されている。
【解決手段】本器具は、連続的に平行状態を維持して互いに遠近方向に移動可能な上部あご(80)と下部あご(50)を具えている。上部あご(80)は、下部あご(50)の内部に設置された取り外し可能なステープル用トレー(220)の中の一つ以上のステープルに対応する一連のステープルガイドを具え、刃(51)とねじ山付きの孔を有するくさび(270)とが、ステープルトレー(220)の下方に下部あご(50)に設けられたチャンネル(250)内の対応するねじ山付きシャフト(260)上を移動し、ねじ山付きシャフト(260)が回転するとチャンネル(250)を通ってくさび(270)が動き、くさび(270)の傾斜面がステープルに接触してステープルをステープルガイドに対して押し出し、ステープルを綴じるように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吻合、ステープル綴じ及び切除用手術用具と共に使用される電気−機械式装置のためのアタッチメントに関し、更に詳しくは、電気−機械式装置のドライバーの延長部分に取付けられてこれの延長部として作用することが可能な吻合及び切除装置に関し、最も詳しくは、それの平行な拡張あご及びその機構に関する。
【背景技術】
【0002】
胃腸管の癌その他の異常組織を識別する際には手術が求められることが多い。癌の手術の分野、更に詳しくは、癌性の組織を含む胃腸管の一部を切除する手術では、特別に設計された器具が使用されることが多い。本発明の器具とその機能の説明と共に、この手術における従来技術も説明されるであろう。
【0003】
胃腸管の癌を如何に治療するかを決める場合に答えなければならない第1の質問は、癌性組織の場所を特定することに関する。これは、現在の技術で提供される器具が胃腸管内に挿入し得る深さに限度がある限り、非常に重要なことである。癌性組織が胃腸管の上又は下にあまりにも離れている場合には、提供される標準器具は使用不能であり、特別の調整が必要となる。一般的に、これらの調整は、腸の内容物によって周囲の組織を汚染させる危険性を増加させ、手術の時間を長引かせ並びにこれに対応する麻酔の必要性を増加させ、機械化された装置を使用することで得られる精密な吻合とステープルによる綴じの利点を消失させてしまう。
【0004】
更に詳しくは、現在の器具でアクセス可能な結腸内の一箇所に癌性組織が位置している場合には、先ず患者の腹部を開いて腸を露出させる。次いで、外科医は癌性組織の両側で結腸の管を切断し、同時に腸の二つの開口端(肛門に向かう末端と下部腸管に最も近い基端)をステープルによって閉じる。この一時的な閉鎖は汚染を少なくするために行われる。従来技術で使用される直線状切断及びステープル綴じ用器具が、図1に斜視図で示されている。
【0005】
更に詳しくは、この一時的閉鎖は、結腸がこの直線状切断及びステープル綴じ用器具の先端のはさみエレメント同士の間に置かれた時に行われる。この装置のハンドルのトリガーを引くことによって、外科医ははさみエレメント同士を接触させる。そして、第2のトリガーが作動せしめられ(又は同じトリガーの二次的作用によって)、挟まれた結腸の端部を一連のステープルと切断用刃が貫通し、これらの端部同士を閉鎖し切断する。
【0006】
露出した二つの末端と基端のシールが終わった後に、外科医は腸の基端に小さな孔を作り、吻合及びステープル綴じ用器具の取り外し可能なアンビル部を挿入する。このステップ及び手術手順の残りのステップは、図2の斜視図で示されているこの手術用器具の機能に関連している。更に詳しくは、外科医はこの器具を取り上げ、手でハンドルの基部にあるダイアルを回転させ、反対端のアンビルヘッドを前進させる。外科医は、アンビルヘッドがその最先端位置に達するまでダイアルを回転させ続ける。この手による回転は、殆ど30回転を要する。充分に延びると、この器具のアンビルヘッドは切り離され、接続ポストが基端を通じて外まで延びるように、露出した基端内に挿入される。上述のように、次にこの基端はステープルによって閉じられる。次に、吻合及びステープル綴じ用器具の延長シャフトは、接続ステムがステープルによって閉じられた末端を通じて延びるまで、下部結腸内に挿入されて前進せしめられる。次いで外科医はアンビルとシャフトの接続端同士を結合し、再び手によるハンドルのダイアルの回転を開始するが、この時アンビルヘッドはシャフトの先端に近づく。
【0007】
外科医が更に手で30回転させてアンビルヘッドとシャフトが接近すると、ハンドルのグリップ型トリガーが手で作動せしめられる。この作動によって、シャフトの先端から軸方向に円形刃が前進させられ、アンビルの対向面と接触する。この刃は結腸の基端と末端のステープルで閉じられた端部を切り、それによって結腸の基端と末端の新たな一対の端部も切る。切断された組織はシャフトの端の内部空間に保持される。
【0008】
切断を伴う固定ステップにおいて、新たに開かれた端部同士は、シャフトの先端の外周の孔を通じて進行させられた(アンビルの対向面に対して押しつけられて閉じられた)一連のステープルによってて接合される。次いで、連結されたシャフトとアンビルは患者から引き出される。
【0009】
図1に示された従来技術の直線状ステープル綴じ器具の構造的特徴に関して更に詳しく述べれば、この装置は細長いシャフトと末端部分とを有するピストルのグリップ型構造を具えている。この末端部分は、結腸の開口端を把持して閉じる一対のはさみ型の把持エレメントを具えている。実際には、このはさみ型把持エレメントの一方即ちアンビル部分だけが全体構造に対して移動(回動)し、他方は固定されている。このはさみ手段の動き(アンビル部分の回動)はハンドルに維持されたグリップトリガーによって制御される。はさみのアームの先端を閉じたままに保持するために、スナップ、クリップ、カラー等の多くの異なった手段が開示されている。
【0010】
前記末端部分には、はさみ手段の他にステープル綴じ機構も設けられている。はさみ機構の非移動エレメントには、ステープルカートリッジ受入れ領域と、アンビル部分に対して結腸の把持端を貫通してステープルを押し上げるための機構とが設けられ、それによって以前に開けられた端をシールする。これらのはさみエレメントはシャフトと一体的に形成されるか、或いは種々の切断及びステープル綴じ用エレメントが交換できるように取り外し可能になっている。
【0011】
図2に示された従来技術の吻合及びステープル綴じ用器具の構造的特徴に関して更に詳しく述べれば、この装置はアンビル部分、ステープルと刃と貯留部分、シャフト部分、及びハンドル部分を具えている。シャフトの先端から選択的に取り外し可能なアンビル部分は弾丸型をなし、丸くなったノーズ部分、平らに切削された底部の支持面及び該底面から軸方向に延在する接続ポストを有する。
【0012】
この器具のステープルと刃と貯留部分(SBR部分)は器具の末端に設けられ、その上にアンビル部分を選択的に受入れるための選択的に前進及び後退可能な接続ステムを具えている。接続ステムのこの作用は、ハンドルに取付けられたねじシャフトとウォーム機構(詳しくは後述する)によって提供される。SBR部分は円筒形をなし、中空内部を有するハウジングを形成している。貯留部分を形成しているのはこの中空内部である。刃は同様に円筒形をなし、ハウジングの内側にその内壁に接して設置されている。この刃は、ハンドルのトリガー機構の作動に応じてハウジングから軸方向に外に向かって選択的に前進可能になっている(これも詳しくは後述する)。ハウジングの円筒壁の軸方向に外向きの面には一連のステープルポートが設けられ、それを通じてこの装置のステープルが排出される。刃を前進させるのと同じ作用によって、一連のステープルドライバーを円筒壁内で前進させる。より正確には、ステープルドライバーは軸端に一群の突起を有する円筒形の部材であり、これらの突起はステープルと孔の分布に応じて位置決めされている。排出される前にステープルは孔の中に装着され、ステープルドライバーとその突起の作用によって、孔を通じて進行せしめられる。
【0013】
この器具のシャフト部分は、一対の細長いロッドのための鞘として意図された単純な頑丈な細長い構造体である。第1のロッドは、前述のそしてハンドル部分に関して以下に更に詳しく述べられるウォーム機構に接続され、アンビル部分とSBR部分の接続ステムを選択的に前進及び後退させる手段である。第2のロッドは一端においてハンドルのトリガー(前述され、更に以下に詳しく述べられる)に接続され、他端において刃とステープルドライバーに接続されている。前記鞘は、この器具が結腸内に入れられた場合に患者と器具を保護する働きをする。しかし、この作動機構の性質は、シャフトが頑丈であることを必要とする。このように頑丈さが必要なために、シャフトの長さ及び器具の長さと剛性の組合せが制限され、この装置を用いて治療される結腸の部分が制限を受ける。
【0014】
従来技術のこの器具のハンドルは、基部(即ちハンドルとシャフトと部分の連結部に対面する端)にある回転ダイアルと指で作動させるトリガーとを有するピストルグリップ型の構造を有している。このトリガーは、干渉位置の外に出ていない場合には物理的に作動しないように防ぐ安全機構を具えている。回転ダイアルは、シャフト部分の第1ロッドを前進させる(それによって接続ステムとアンビルを前進させる)のに使用されるウォーム機構に作用的に接続されている。トリガーは、シャフト内で第2ロッドを押して刃とステープルドライバーを前進させる基礎レバーとして機能する。
【0015】
従来技術の多くの装置と同じく、これらすべての装置は完全に使い捨てと考えられ、実際に1回使用しただけで投棄される。これらは多くの可動部品を有し、実質的な構造一体性を必要とし、したがって製造コストの高い複雑な装置である。これらの装置が1回使用されるのみで部品を再び使用することができないと云う事実は、これらの装置の使用を高価なものにすると共に、資源の無駄づかいをもたらす。
【0016】
この欠点に加えて、前述の説明からすぐに判るように従来技術の装置は克服すべき他の多くの制限を受けている。これらの問題点には、装置のシャフトが頑丈でその長さが限られていることや外科医がすべての特性や機能を手で操作しなければならないことが含まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
それ故、本発明の主たる目的は、結腸の手術の際に胃腸管の組織を切除しステープルで綴じるための器具であって、電気−機械装置のドライバーに対するアタッチメントとして使用することができ、資源の無駄を少なくする器具をを提供することにある。
【0018】
本発明の目的は、外科医が異なる装置や機構を手で作動させる必要性を少なくする器具アセンブリを提供することにある。
【0019】
本発明の目的は、他の電気−機械装置と一体化して電気−機械装置のドライバーに使用されるアタッチメントを構成する切除及びステープル綴じ用機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の他の目的は、以下に述べるその説明と、残りの図面を参照した好適実施例の詳細な説明によって判明されるであろう。
【0021】
本発明の前述の目的は、電気−機械装置のドライバーによって接続可能で遠隔操作可能な電気−機械式の切除及びステープル綴じ用アタッチメントによって提供される。特に、このアタッチメントは胃腸組織の選ばれた部分を間に把持する一対の直線状に拡がったあごを具え、これらのあごは平行な姿勢で開閉する。更に詳しくは、このアタッチメントの直線状把持機構は先ず結腸の前記部分を把持するのに使用され、次いで刃が把持アタッチメントの下部あごの軌道に沿って延びる際に結腸を所定の位置に保持して腸の一部を切断し、次いで腸の内容物が腹部の周囲の領域に出て行かないように二つの開口端を通じて一連のステープルを押し込む。このアタッチメント及び手術の残りの作業を行うのに必要な他の手段が、以下に詳述する電気−機械式ドライバーに接続される。
【0022】
電気−機械式ドライバーに関して更に詳しく述べれば、このドライバーはハンドルと可撓性駆動シャフトを有している。このハンドルは指で操作する一対のトリガーを有するピストルグリップ型の構成を有し、これらのトリガーは別々の可撓性駆動シャフトを回転させる別個のモータに接続されている(詳しくは後述する)。これらのモータは双方向モータであり、ハンドルの上部に取付けられた手動の駆動スイッチに接続され、これによって使用者は各モータの回転方向を選択的に変えることができる。この双方向能力は電流の方向に応じて一方の方向に回転するモータを選ぶことによって最も簡単に得ることができ、駆動スイッチを作動させて電流の方向を変えればよい。この例においては、モータに供給する電源はバッテリパック(最も好ましくは再充電可能なバッテリパック)等の直流電源であることが必要である。この装置を交流で使用可能にするには、変圧器を具えるか或いは更に高級な中間歯車アセンブリを設ける必要がある。この説明に関連して、これから述べる本発明の実施例は直流を提供する再充電可能なバッテリパックを利用している。
【0023】
モータ関連部品の他に、ハンドルは(1)遠隔式状態指示装置、(2)シャフト操縦手段及び(3)少なくとも一つの補助電源を含む複数の他の手段も具えている。第一に、遠隔式状態指示装置はLCD(又は同様な読取装置)で構成され、これによって使用者は部品の位置に関する知識(例えば、ステープルを押し込む前に把持エレメントが適正な位置にあるかどうか)を得ることができる。第二に、ハンドルは、(以下に詳述するシャフト部分に埋め込まれたガイドワイヤによって)可撓性シャフトの運動方向を決めるためのジョイスティックやトラックボール等の手動の操縦手段も具えている。最後に、このハンドルは、補助電源とアタッチメントに電力を選択的に供給するためのオンオフ・スイッチとを具えている。
【0024】
可撓性シャフトに関して更に詳しく述べれば、このシャフトは組織適合性を有し且つ消毒可能な(即ちオートクレーブに充分に耐え得る)簡単な弾性材料によって形成されることが好ましい筒状鞘を具えている。本発明に関連して種々の長さのこのシャフトが設けられている。この場合、可撓性シャフトとハンドル部分は分離可能である。分離した場合には、シャフトの基端とハンドルの末端との間の対面部分には駆動部品の接続手段が設けられる。シャフトの駆動部品に関して詳しく述べれば、弾性鞘の内部に一対の小さい固定チューブがあり、そのそれぞれは該チューブ内で回転可能な可撓性駆動シャフトを具えている。この可撓性駆動シャフト自体は、外科医が患者の腸の中を「蛇のようにくねらせる」ことが必要だと思った場合には、曲げたり、角度を付けたり、湾曲させたりするのに充分な可撓性を保ちながら、単にハンドル内のモータからのトルクをシャフトの末端まで伝達することができればよい。例えば、駆動シャフトはスチール繊維で織られたケーブル等で構成されてもよい。他の駆動シャフトでもこの目的に適していることを認識すべきである。
【0025】
しかし、(詳しくは後述するように)駆動シャフトの末端を本発明の把持及びステープル綴じ用装置等のアタッチメントに接続するために、駆動シャフトの先端はトルクの連続伝達を可能にする形態を有している。例えば、駆動シャフトの先端は六角形をなし、それによってアタッチメントの接続用対面部分の六角形状の凹部に嵌合している。上に述べたように、ハンドルに取付けられた手動の操縦手段に関連して、鞘は更に少なくとも二本のガイドワイヤを具え、このワイヤは可撓性であるが、鞘の末端の近くで鞘の内面に接続されている。これらのガイドワイヤは操縦手段の作動によって相互に軸方向に移動し、その作用によって鞘を曲げたり湾曲させたりする。前述したように、ハンドルのLCD指示装置と連携して、このシャフトはアタッチメントに接続するための電線も具えている。この電線はアタッチメントの状態(例えば把持機能が維持されているかどうか)を示すためにアタッチメントからの信号をハンドルに伝える。同様に、第2の電線が設けられて必要な場合にはアタッチメントの異なる態様に対して電力を供給するようにしてもよい(例えば、直線状切除及びステープル綴じ用アタッチメントに関して後述するように、ステープルによる綴じの工程の際に連続的な把持を確実に行うために、選択的に係合可能な電磁シールを使用し、ハンドルの電源から選択的に必要な電力を供給する)。
【0026】
本発明の特殊なテーマである直線状切除、把持及びステープル綴じ用アタッチメントに関して更に詳しく述べれば、このアタッチメントは作動の際に電気−機械式ドライバーの可撓性駆動シャフトの延長部として機能する二つの駆動延長部を具えている。即ち、このアタッチメントが電気−機械式ドライバーと対になった場合、駆動延長部は可撓性駆動シャフトと機械的に連通し、駆動シャフトのモータが作動すると直線状切除、把持及びステープル綴じ用アタッチメントの内部で駆動延長部が作動する。第1の駆動延長部は、直線状把持機構を形成する装置のあご同士を平行な状態で開閉させることができ、第2の駆動延長部は切断及びステープル綴じ機構を作動させることができる。更に詳しくは、直線状把持機構は別個のあごシステムを具え、これによれば上部あごが上昇して腸の組織を二つのあごの間に置き、引き続いて両方のあごが閉じて把持を行うことができる。第1の実施例においては、第1駆動延長部は、電気−機械式ドライバーの対応するモータの回転方向に応じて上部あごを昇降させる一対のねじ山付きの垂直シャフトと係合している。第2の実施例においては、第1駆動延長部は、水平に回転するシャフト(電磁ドライバーの回転シャフトの一つに接続されている)の端に取付けられた角度の付いた一つの歯車機構のみを具えている。この歯車機構は上部あごが独立して取付けられているねじ山付きのシャフトの垂直回転を生じさせる。両方の実施例において、あごが閉じると、各あごに設けられた一対のセンサー電極同士が接触し、それによってセンサー回路が完成して、外科医に切除及びステープル閉じ機構を安全に又は適正に作動可能であることを知らせ、及び/又は自動的に切除及びステープル閉じ機構を作動させる。
【0027】
これらの各実施例において、第2ドライバーは下部あごに設けられた軌道に沿って刃をスライドさせ、この刃は腸を切断し、手短に云えば二つの開口端を残す。この切断と殆ど同時に、ステープル綴じ機構は一連のステープルを開口端を通じて入れ、下部あごの孔を通じて上部あごに向けて押し上げ、これによって腸の部分同士を綴じ合わせる。刃は本発明のステープル綴じ機構に続いて設けられているので、このステープルによる綴じ合わせ作用は部分的な切断と殆ど同時に行われる。
【0028】
このステープル綴じ機構は下部あご内にセットされた交換可能な開きステープルのトレーを具えており、このトレーはあごの長軸に沿って分離された二列のステープルの列を有し、刃はこれらの列の間を通るように構成されている。対面する上部あごの面は一連の対応するステープルガイドを具え、直線状把持機構が閉鎖位置にある場合に、開きステープルが対応するステープルガイドに直ちに対面するように構成されている。この機構はくさび押し出しシステムを具え、直線状把持機構が閉鎖位置を占めると、刃とくさびとは共に開きステープルのトレーの下方のチャンネルに乗り入れ、ステープルは腸を貫通してステープルガイドの方に押し上げられる。更に詳しくは、くさびがチャンネルを通って移動するにつれて、くさびの傾斜面は対応するステープルガイドに対して開きステープルを押し上げ、ステープルを閉じる。ステープルが閉じた後、くさびはチャンネルを通じて引き戻される。あご同士を平行な姿勢のまま引き離すのは第1駆動機構であり、くさびと刃の機構をチャンネルを通じて押したり引いたりするのは第2駆動機構である。第1及び第2機構の方向はドライバーの遠隔操作のみに関連し、対応するシャフトの回転方向は電気−機械式ドライバーの遠隔操作にのみ関連している。
より特定すれば、本願発明は以下の項目に関し得る。
(項目1)
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あごと;
上記第1あご(80)に対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごに接続された垂直ドライバー手段であって、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させ、上記垂直ドライバー手段が上記あご同士を開くように付勢されている場合には上記第1あごを上記第2あごから離し、上記垂直ドライバー手段が上記あご同士を閉じるように付勢されている場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする垂直ドライバー手段と;
上記第2あご内に設置され、水平ドライバー手段に連結された切断及びステープル綴じ手段であって、上記第1あごが上記第2あごの上に閉じた場合には、上記第1あごと上記第2あごの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるための切断及びステープル綴じ手段と;を具えている固定及び切断装置において、
上記垂直ドライバー手段が、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると第1あごが移動するように構成されている;固定及び切断装置。
(項目2)
上記第1あごは、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)それぞれを受け入れるための、対応する一対のねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)が回転すると、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)の回転方向に応じて、第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)に沿って軸方向に移動して、第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目1に記載の固定及び切断装置。
(項目3)
上記切断及びステープル綴じ手段が、刃(51)と、上記第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)とを具えている、項目1に記載の固定及び切断装置。
(項目4)
上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1あご及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置されている、項目1に記載の固定及び切断装置。
(項目5)
上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記あご同士を開くように第1方向に回転し、かつ上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向である第2方向に回転する、項目4に記載の固定及び切断装置。
(項目6)
上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)の基端部(170)が、電気−機械式ドライバーの第1駆動シャフト(410)と連結するべく形成されていて、上記電気−機械式ドライバーは上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)を回転するべく形成されている、項目5に記載の固定及び切断装置。
(項目7)
上記水平ドライバー手段が、上記第1あご及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能なねじ山付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、項目5に記載の固定及び切断装置。
(項目8)
上記垂直ドライバー手段を駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、上記水平ドライバー手段を駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)とを含んでいる電気−機械式ドライバーをさらに備えている、項目5に記載の固定及び切断装置。
(項目9)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1及び第2駆動シャフト(410,430)各々を駆動するようになっているモータ装置を含んでいる、項目8に記載の固定及び切断装置。
(項目10)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、上記第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、項目8に記載の固定及び切断装置。
(項目11)
上記垂直ドライバー手段と、上記水平ドライバー手段との各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、項目1に記載の固定及び切断装置。
(項目12)
上記電気−機械式ドライバーが、上記垂直ドライバー手段と、上記水平ドライバー手段との各々を独立的に駆動するようになっている、項目11に記載の固定及び切断装置。
(項目13)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、上記第1あごに接続された垂直ドライバー手段であって、上記垂直ドライバー手段がねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記第1水平回転シャフトは、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする、垂直ドライバー手段と;
を備えている固定及び切断装置。
(項目14)
上記第1あごは、ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるための対応しているねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって上記ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、上記ねじ山付きの垂直シャフトの回転方向に応じて、上記第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、上記第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目13に記載の固定及び切断装置。
(項目15)
上記ねじ山付きの垂直シャフトが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目13に記載の固定及び切断装置。
(項目16)
更に、上記第2あごに設けられた切断及びステープル綴じ手段を具え、上記切断及びステープル綴じ手段は上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結されている項目13に記載の固定及び切断装置。
(項目17)
ねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに備えていて;上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)は、上記第1及び上記第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転し、さらに上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)は、上記切断及びステープル綴じ手段を駆動するべく形成されていて、上記切断及びステープル綴じ手段は上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)を介して上記電気−機械式ドライバーと作動可能に連結されている、項目16に記載の固定及び切断装置。
(項目18)
ねじ山付きの垂直シャフト(130)が、上記電気−機械式ドライバーの第1駆動シャフト(410)と上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)を介して係合するようになっている、項目13に記載の固定及び切断装置。
(項目19)
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごに接続された第1ドライバーであって、上記第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
上記第2あごに設置され、かつ第2ドライバーに連結されたカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)であって、上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)は、上記第1あごが上記第2あごの上に閉じた場合に、上記第1あごと上記第2あごとの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっているカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)と;
を具備する固定及び切断装置。
(項目20)
上記ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、上記ねじ山付き回転シャフトの回転方向に応じて、上記第1あごが、上記ねじ山付き回転シャフトに沿って軸方向に移動して、上記第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目21)
上記第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるようになっている対応するねじ山付きの垂直孔(90)を含んでいる、項目20に記載の固定及び切断装置。
(項目22)
上記ねじ山付きの垂直シャフトが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目23)
上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)が、刃(51)と、上記第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)を具えている、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目24)
上記第1ドライバーと、上記第2ドライバーとの各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目25)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1ドライバーと、上記第2ドライバーとの各々を独立的に駆動するようになっている、項目24に記載の固定及び切断装置。
(項目26)
電気−機械式ドライバーが、上記第1ドライバーを駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、上記第2ドライバーを駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)を含んでいる、項目24に記載の固定及び切断装置。
(項目27)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1及び第2駆動シャフト回転ドライブシャフト各々を駆動するようになっている少なくとも一つのモータ装置を含んでいる、項目26に記載の固定及び切断装置。
(項目28)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、上記第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、項目26に記載の固定及び切断装置。
(項目29)
上記第2ドライバーが、上記第1あご及び上記第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能なねじ山付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目30)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、上記第1あごに接続された第1ドライバーであって、上記第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
を備えている固定及び切断装置。
(項目31)
上記第1あごは、ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるための対応しているねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって上記ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、上記ねじ山付きの垂直シャフトの回転方向に応じて、上記第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、上記第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目30に記載の固定及び切断装置。
(項目32)
切断手段及びステープル綴じ装置を駆動しているねじ山付きの第2水平シャフト(260)であって、切断及びステープル綴じ装置が上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)を介して上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結されている、ねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに具備している、項目31に記載の固定及び切断装置。
(項目33)
上記ねじ山付きの垂直シャフトが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目30に記載の固定及び切断装置。
(項目34)
上記第2あごに設けられたカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を具え、上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)は上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に係合されている項目30に記載の固定及び切断装置。
(項目35)
上記第1ドライバーが、上記電気−機械式ドライバー装置の駆動シャフトと連結するようになっている、項目30に記載の固定及び切断装置。
(項目36)
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
長手軸を有する第1あご(80)と;
上記第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2(50)あごと;
上記第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸周囲で回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、上記第1あごと連結されていて、上記第1あごを上記長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
上記第2あご内に設置され、上記第1あごを平行状態のまま上記第2あごの上に閉じた場合には、上記第1あごと上記第2あごとの間に挟さまれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっているカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)と;
上記第1あごの長手軸と、上記第1駆動シャフトの長手軸とに平行に配置された長手軸周囲で回転可能なねじ山付きの第2水平シャフト(260)であって、上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)が、上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を上記長手軸に平行な方向に直線的に移動するようになっている、第2回転シャフトと;
を具備する固定及び切断装置。
(項目37)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
長手軸を有する第1あご(80)と;
上記第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸周囲で回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)を介して上記第1あごと連結され、かつ上記第1あごと上記第2あごとの間で平行を維持している場合、上記第1あごは上記長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
を具備する固定及び切断装置。
(項目38)
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごに接続された第1ドライバーであって、上記第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
上記第2あごに設置され、かつ第2ドライバーに連結されたカッタ(51)及び直線ステープル綴じ装置(220;230;250;270)であって、上記カッタ及び直線ステープル綴じ装置は、上記第1あごが上記第2あごの上に閉じた場合に、上記第1あごと上記第2あごとの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっているカッタ及び直線ステープル綴じ装置と;
を具備する固定及び切断装置。
(項目39)
上記第1ドライバーが垂直シャフトを含んでいて、上記垂直シャフトが回転すると、上記垂直シャフトの回転方向に応じて、上記第1あごが、上記垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、上記第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目40)
上記垂直シャフトがねじ山付きの垂直シャフト(130)であって、上記第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)を受け入れるようになっている対応するねじ山付きの垂直孔(90)を含んでいる、項目39に記載の固定及び切断装置。
(項目41)
上記第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目42)
上記カッタ及び直線ステープル綴じ装置が、刃(51)と、上記第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)を具えている、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目43)
上記第1ドライバーと、上記第2ドライバーとの各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目44)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1ドライバーと、上記第2ドライバーとの各々を独立的に駆動するようになっている、項目43に記載の固定及び切断装置。
(項目45)
電気−機械式ドライバーが、上記第1ドライバーを駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、上記第2ドライバーを駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)を含んでいる、項目43に記載の固定及び切断装置。
(項目46)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1及び第2駆動シャフト各々を駆動するようになっているモータ装置を含んでいる、項目45に記載の固定及び切断装置。
(項目47)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、上記第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、項目45に記載の固定及び切断装置。
(項目48)
上記第2ドライバーが、上記第1あご及び上記第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能なねじ山付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目49)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、上記第1あごに接続された第1ドライバーであって、上記第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
を備えている固定及び切断装置。
(項目50)
上記第1ドライバーがねじ山付きの垂直シャフト(130)を具え、上記第1あごは、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)を受け入れるための対応するねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)が回転すると、ねじ山付きの垂直シャフト(130)の回転方向に応じて、第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)に沿って軸方向に移動して、第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目49に記載の固定及び切断装置。
(項目51)
上記第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目49に記載の固定及び切断装置。
(項目52)
更に、第2あごに設けられたカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を具え、上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)は上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に係合されている項目49に記載の固定及び切断装置。
(項目53)
上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)が直線ステープル綴じ装置(220;230;250;270)を含んでいる、項目52に記載の固定及び切断装置。
(項目54)
上記第1ドライバーが、上記電気−機械式ドライバーの駆動シャフトと連結するようになっている、項目49に記載の固定及び切断装置。
(項目55)
上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を駆動するねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに含んでいて;上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)が、ねじ山付きの第2水平シャフト(260)を介して上記電気−機械式ドライバー装置と作動可能に連結されている;項目50に記載の固定及び切断装置。
(項目56)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸周囲で回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は上記第1あごに係合されていて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、上記第1あごと上記第2あごとの間で平行を維持している場合、上記第1あごを上記長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
を具備する固定及び切断装置。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、従来技術の直線状把持、切断及びステープル綴じ用機構の斜視図である。
【図2】図2は、従来技術の吻合及びステープル綴じ用機構の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の一態様である直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの閉鎖姿勢の側面図である。
【図4】図4は、本発明の一態様である直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの開放姿勢の側面図である。
【図5】図5は、本発明の一態様である図3に示された閉鎖姿勢の直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの側断面図である。
【図6】図6は、本発明の一態様である図4に示された開放姿勢の直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの側断面図である。
【図7】図7は、本発明の一態様である図3,5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのC−C´から見た立面図である。
【図8】図8は、本発明の一態様である図3,5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのD−D´断面における断面図である。
【図9】図9は、本発明の一態様である図3,5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのF−F´断面における断面図である。
【図10】図10は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのJ−J´断面における断面図である。
【図11】図11は、本発明の一態様である図4,6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのB−B´から見た立面図である。
【図12】図12は、本発明の一態様である図4,6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのA−A´断面における断面図である。
【図13】図13は、本発明の一態様である図4,6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのE−E´断面における断面図である。
【図14】図14は、本発明の一態様である図6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのI−I´断面における断面図である。
【図15】図15は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのK−K´から見た平面図である。
【図16】図16は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの上面近傍(L−L´)の断面図である。
【図17】図17は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの中程(M−M´)の断面図である。
【図18】図18は、本発明の一態様である図6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの底面近傍(N−N´)の断面図である。
【図19】図19は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのO−O´から見た平面図である。
【図20】図20は、本発明の一態様である図3〜図19に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図3〜図20には、平行に保たれた拡張あごを有する本発明による切除及びステープル綴じ用アタッチメントの一好適な実施の形態が示されている。更に詳しくは、図3、図4及び図15を参照すると、本発明による直線状把持機構とステープル綴じ及び切断機構が、直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメント20の一部として示されている。図5と図6を参照すると、この好適な実施の形態においては、直線状把持機構は下部あご50と基端100を有する上部あご80とを具えた平行な分離あごシステムで構成されている。図9、図13、図16及び図19を参照すると、上部あご80の基端100は一対のねじ山付きの垂直孔90を有し、この孔を通じて対応する一対の垂直シャフト130が延在している。垂直孔90の内側ねじ山92は垂直シャフト130の外側ねじ山132と螺合している。図8と図12を参照すると、垂直シャフト130は、上部水平シャフト150の末端140においてねじ山付きの上部水平シャフト150と係合している。上部水平シャフト150の外側ねじ山152は、垂直シャフト130の外側ねじ山132とかみ合っている。図5〜図7及び図11を参照すると、上部水平シャフト150は基端170に上部駆動ソケット180を有している。
【0031】
図5〜図8、図11、図12、図16及び図19を参照すると、直線状把持及び切断機構は、更に連通ワイヤ(図示しない)を介して第1接触パッド187(図8、図16及び図19に最もよく示されている)に電気的に連通している第1センサー電極182を具え、この第1接触パッドは直接接触によって第2接触パッド189(図16と図19に最もよく示されている)に電気的に連通しており、この第2接触パッドは連通ワイヤ(図示しない)を介して第1接触ノード188(図7、図11及び図15に最もよく示されている)に電気的に連通している。同様に、直線状把持機構は、更に、連通ワイヤ(図示しない)を介して第2接触ノード186(図7、図11及び図15に最もよく示されている)に電気的に連通している第2センサー電極184を具えている。これらの接触ノード186、188は、電気−機械式駆動装置(図示しない)の連通ワイヤ(図示しない)に電気的に連通してセンサー回路を形成し、上部あご80と下部あご50とが噛み合うと、センサー電極182と184とが接触し、センサー回路が閉じ、外科医は他の回路部品(図示しない)を介してあご50と80が把持位置にあることを知らされ、したがってステープル機構を作動させるのに安全及び/又は適当であることを告げられる。
【0032】
更にこの好適な実施の形態においては、図5、図6、図10、図14、図18、及び図20を参照すると、切断及びステープル綴じ機構は、その下部あご50に一つ以上固定ロッド即ちステープル230を収容した交換可能なトレー220と、その上部あご80にこのステープル230に対応する一つ以上のステープルガイド240と、を具えたくさび押し込みシステムで構成されている。各ステープル230はトレー220の下方に出た基部232と、トレー220の上面まで延びた一対の尖端234とを有する。図9、図13及び図17を参照すると、くさび押し込みシステムは、更に、くさびガイド即ちトレー220の下方に延びるチャンネル250を具えている。このチャンネル250の中には、外側ねじ山262を有するねじ山付きの下部水平シャフト260が延在している。傾斜した上面280を有するくさび270と、チャンネル250と同軸で、下部水平シャフト260の外側ねじ山262と噛み合う内側ねじ山292を有する水平なねじ山付きシャフト290(図9と図12に最もよく示されている)と、上向きに延びる刃部材51とが、下部水平シャフト260の上を移動する。図5、図6、図7及び図11を参照すると、下部水平シャフト260は、その基端300に第二の駆動ソケット310を有する。
【0033】
作動する際には、外科医が胃腸管内の癌性或いは異常組織を特定した後に、患者の腹部が先ず開かれて腸を露出する。電気−機械式駆動アセンブリによって行われる遠隔操作を利用して、外科医は直線状切断及びステープル綴じ用アタッチメントの上下あごを開腹部の中に押し込む。次に外科医は癌性組織に隣接する側の腸管を平行に拡げられたあごの間に入れる。再び遠隔操作によって、外科医は上部駆動機構を逆向きに係合させ、上部あごを平行状態のまま腸と下部あごの上に閉じる。腸が充分に把持されると、外科医は第2の駆動機構を係合させ、これによって刃とくさび型ステープル駆動装置を同時に進行させ、腸を切断すると共にステープルで綴じる。次に、外科医はこのステップを癌性組織の他方の側でも繰り返して癌性組織を含んだ腸の部分を切除し、そして両端をステープルで綴じて、腸の内容物が開かれた腹部内にこぼれることを防止する。
【0034】
更に詳しくは、この直線状把持、切断、ステープル綴じ用アタッチメントは、上部駆動ソケット180が電気−機械式駆動装置(図示しない)のこれに対応する可撓性駆動シャフト(図示しない)に係合し、第二の駆動ソケット310が電気−機械式駆動装置(図示しない)のこれに対応する可撓性駆動シャフト(図示しない)に係合するように、電気−機械式駆動装置(図示しない)の取付け用ソケット(図示しない)と組み合わされる。こうして、上部水平シャフト150の回転は上部駆動ソケット180の回転によって行われ、上部駆動ソケットのの回転は電気−機械式駆動装置(図示しない)の可撓性駆動シャフト(図示しない)の回転によって行われる。可逆転モータ(図示しない)の方向に応じて、時計回り又は反時計回りの回転が得られる。同様に、下部水平シャフト260の回転は、第2駆動ソケット310の回転によって行われ、この第2駆動ソケットの回転は電気−機械式駆動装置(図示しない)の可撓性駆動シャフト(図示しない)の回転によって行われる。ここでも、可逆転モータ(図示しない)の方向に応じて、時計回り又は反時計回りの回転が得られる。
【0035】
腸の露出された端部を把持するために、外科医は先ず、上部水平シャフト150の基端170において上部駆動ソケット180と係合している上部可撓性駆動シャフト410に対応する上部モータ400を作動させ、上部水平シャフト150を時計方向に回転させる。図3に示されているように、直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントが初期の閉鎖状態にある場合、上部水平シャフト150のこの時計方向回転によって、上部水平シャフト150の外側ねじ山152は垂直シャフト130の外側ねじ山132と係合させられ、これによって垂直シャフト130は時計方向に回転する。垂直シャフト130のこの時計方向の回転によって、垂直シャフト130の外側ねじ山132は垂直孔90の内側ねじ山92内に螺合し、上部あご80は固定された下部あごに対して平行状態を維持したまま、連続的に上昇して下部あご50から離れ始める。このようなモータの連続作動の結果、直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントは開放状態になり、上部あご80と下部あご50との間に、図4に示されているような空間が設けられる。直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントがこの開放状態になると、外科医はステープル230のトレー220にアクセスして、ステープル230が作業を行える状況にあるか及び/又はトレー220を更に好適なトレー220に交換すべきかを確認することが可能になる。外科医がトレー220の準備が整い所定の位置にあることを確認した場合には、外科医は開いた結腸の末端を上部あご80と下部あご50の間に位置決めする。その後、外科医は上部モータ400を逆回転させて、上部水平シャフト150を反時計方向に回転させ、これによって垂直シャフト130の反時計方向の回転が生じ、連続的に平行状態を保ったままで上部あご80の下降が生じる。このような上部モータ400の連続操作の結果、直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントは閉じた状態に復帰し、腸の末端はその小部分が上部あご80と下部あご50の側方にはみ出した状態で上部あご80と下部あご50の間に把持される。
【0036】
上述のように腸の末端が把持されると、センサー電極182、184が接触し、外科医は電気−機械駆動装置の回路を介して、切断及びステープル綴じ用機構を作動させても安全及び/又は好適であることを知らされる。次に外科医は切断及びステープル綴じ用機構を作動させる。直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントにおける、上部あご80、垂直孔130、水平シャフト150及び上部駆動ソケット180の間の機械的関係によって生じる抵抗と、電気−機械式駆動装置における、上部可撓性駆動シャフト及び上部モータ400とがいっしょになって、ステープル綴じ機構の作動の際に、上部あご80と下部あご50を確実に把持状態に維持することに留意されたい。ステープル綴じ及び切断作業を開始するために、外科医は、下部水平シャフト260の基端300において下部駆動ソケット310に係合している下部可撓性シャフト430に対応する電気−機械式駆動装置の下部モータ420を作動させ、これによって、下部水平シャフト260の時計方向の回転を生じさせる。切断及びステープル綴じ用機構が初期の負荷状態にある場合、くさび270とこれに連携する刃51は、下部水平シャフト260の基端300に最も近い位置においてチャンネル250の中にある。
【0037】
下部水平シャフト260が時計方向に回転すると、下部水平シャフト260の外側ねじ山262が、くさび270の水平なねじ山付きの孔290の内側ねじ山292に係合し、これによって、くさび270はチャンネル250を通って下部水平シャフト260の基端300から離れる方向に移動する。このように下部モータ420が連続して作動すると、くさび270はチャンネル250を完全に通過する。くさび270がチャンネルを通って移動すると、くさびの上面に取りつけられた刃51が腸を通して突き進み、腸を切断する。くさび270の傾斜した上面280はステープル230の基部232に接触し、ステープル230の尖端234を押し出して把持された腸の末端の組織を貫通させると共に、ステープルガイド240に対して押しつけ、これによってステープル230は曲げられて閉じる。くさび270がチャンネル250を完全に通過すると、すべてのステープル230がトレー220から押し出されて閉じられ、これによって腸の末端がステープルによって綴じられて閉鎖される。その後、外科医は下部モータ420を逆転させて下部水平シャフト260を反時計方向に回転させ、これによってくさび270は下部水平シャフト260の基端300の方に移動する。このように下部モータ420が連続して作動すると、結果としてくさび270は初期位置に戻る。
【0038】
その後、外科医は再び上部モータ400を作動させて上部水平シャフト150を時計方向に回転させ、さらに水平シャフト130を時計方向に回転させ、これによって上部あご80は上昇する。このように上部モータ400が連続して作動すると、結果として直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントは開放状態になる。その後、外科医は空になったトレー220を充填されたトレー220に交換し、腸の基端に対して同じ把持、切断及びステープル綴じ作業を行う。腸の基端も把持され、切断され、ステープル綴じが行われると、外科医は電気−機械式駆動装置からこのアタッチメントを取り外し、このアタッチメントを廃棄し、そして他のアタッチメントによる付加的作業のためにこの電気−機械式駆動装置を使用する。
【符号の説明】
【0039】
50 下部あご
80 上部あご
100 基端
130 垂直シャフト
150 上部水平シャフト
180 上部駆動ソケット
230 ステープル
260 下部水平シャフト
【技術分野】
【0001】
本発明は、吻合、ステープル綴じ及び切除用手術用具と共に使用される電気−機械式装置のためのアタッチメントに関し、更に詳しくは、電気−機械式装置のドライバーの延長部分に取付けられてこれの延長部として作用することが可能な吻合及び切除装置に関し、最も詳しくは、それの平行な拡張あご及びその機構に関する。
【背景技術】
【0002】
胃腸管の癌その他の異常組織を識別する際には手術が求められることが多い。癌の手術の分野、更に詳しくは、癌性の組織を含む胃腸管の一部を切除する手術では、特別に設計された器具が使用されることが多い。本発明の器具とその機能の説明と共に、この手術における従来技術も説明されるであろう。
【0003】
胃腸管の癌を如何に治療するかを決める場合に答えなければならない第1の質問は、癌性組織の場所を特定することに関する。これは、現在の技術で提供される器具が胃腸管内に挿入し得る深さに限度がある限り、非常に重要なことである。癌性組織が胃腸管の上又は下にあまりにも離れている場合には、提供される標準器具は使用不能であり、特別の調整が必要となる。一般的に、これらの調整は、腸の内容物によって周囲の組織を汚染させる危険性を増加させ、手術の時間を長引かせ並びにこれに対応する麻酔の必要性を増加させ、機械化された装置を使用することで得られる精密な吻合とステープルによる綴じの利点を消失させてしまう。
【0004】
更に詳しくは、現在の器具でアクセス可能な結腸内の一箇所に癌性組織が位置している場合には、先ず患者の腹部を開いて腸を露出させる。次いで、外科医は癌性組織の両側で結腸の管を切断し、同時に腸の二つの開口端(肛門に向かう末端と下部腸管に最も近い基端)をステープルによって閉じる。この一時的な閉鎖は汚染を少なくするために行われる。従来技術で使用される直線状切断及びステープル綴じ用器具が、図1に斜視図で示されている。
【0005】
更に詳しくは、この一時的閉鎖は、結腸がこの直線状切断及びステープル綴じ用器具の先端のはさみエレメント同士の間に置かれた時に行われる。この装置のハンドルのトリガーを引くことによって、外科医ははさみエレメント同士を接触させる。そして、第2のトリガーが作動せしめられ(又は同じトリガーの二次的作用によって)、挟まれた結腸の端部を一連のステープルと切断用刃が貫通し、これらの端部同士を閉鎖し切断する。
【0006】
露出した二つの末端と基端のシールが終わった後に、外科医は腸の基端に小さな孔を作り、吻合及びステープル綴じ用器具の取り外し可能なアンビル部を挿入する。このステップ及び手術手順の残りのステップは、図2の斜視図で示されているこの手術用器具の機能に関連している。更に詳しくは、外科医はこの器具を取り上げ、手でハンドルの基部にあるダイアルを回転させ、反対端のアンビルヘッドを前進させる。外科医は、アンビルヘッドがその最先端位置に達するまでダイアルを回転させ続ける。この手による回転は、殆ど30回転を要する。充分に延びると、この器具のアンビルヘッドは切り離され、接続ポストが基端を通じて外まで延びるように、露出した基端内に挿入される。上述のように、次にこの基端はステープルによって閉じられる。次に、吻合及びステープル綴じ用器具の延長シャフトは、接続ステムがステープルによって閉じられた末端を通じて延びるまで、下部結腸内に挿入されて前進せしめられる。次いで外科医はアンビルとシャフトの接続端同士を結合し、再び手によるハンドルのダイアルの回転を開始するが、この時アンビルヘッドはシャフトの先端に近づく。
【0007】
外科医が更に手で30回転させてアンビルヘッドとシャフトが接近すると、ハンドルのグリップ型トリガーが手で作動せしめられる。この作動によって、シャフトの先端から軸方向に円形刃が前進させられ、アンビルの対向面と接触する。この刃は結腸の基端と末端のステープルで閉じられた端部を切り、それによって結腸の基端と末端の新たな一対の端部も切る。切断された組織はシャフトの端の内部空間に保持される。
【0008】
切断を伴う固定ステップにおいて、新たに開かれた端部同士は、シャフトの先端の外周の孔を通じて進行させられた(アンビルの対向面に対して押しつけられて閉じられた)一連のステープルによってて接合される。次いで、連結されたシャフトとアンビルは患者から引き出される。
【0009】
図1に示された従来技術の直線状ステープル綴じ器具の構造的特徴に関して更に詳しく述べれば、この装置は細長いシャフトと末端部分とを有するピストルのグリップ型構造を具えている。この末端部分は、結腸の開口端を把持して閉じる一対のはさみ型の把持エレメントを具えている。実際には、このはさみ型把持エレメントの一方即ちアンビル部分だけが全体構造に対して移動(回動)し、他方は固定されている。このはさみ手段の動き(アンビル部分の回動)はハンドルに維持されたグリップトリガーによって制御される。はさみのアームの先端を閉じたままに保持するために、スナップ、クリップ、カラー等の多くの異なった手段が開示されている。
【0010】
前記末端部分には、はさみ手段の他にステープル綴じ機構も設けられている。はさみ機構の非移動エレメントには、ステープルカートリッジ受入れ領域と、アンビル部分に対して結腸の把持端を貫通してステープルを押し上げるための機構とが設けられ、それによって以前に開けられた端をシールする。これらのはさみエレメントはシャフトと一体的に形成されるか、或いは種々の切断及びステープル綴じ用エレメントが交換できるように取り外し可能になっている。
【0011】
図2に示された従来技術の吻合及びステープル綴じ用器具の構造的特徴に関して更に詳しく述べれば、この装置はアンビル部分、ステープルと刃と貯留部分、シャフト部分、及びハンドル部分を具えている。シャフトの先端から選択的に取り外し可能なアンビル部分は弾丸型をなし、丸くなったノーズ部分、平らに切削された底部の支持面及び該底面から軸方向に延在する接続ポストを有する。
【0012】
この器具のステープルと刃と貯留部分(SBR部分)は器具の末端に設けられ、その上にアンビル部分を選択的に受入れるための選択的に前進及び後退可能な接続ステムを具えている。接続ステムのこの作用は、ハンドルに取付けられたねじシャフトとウォーム機構(詳しくは後述する)によって提供される。SBR部分は円筒形をなし、中空内部を有するハウジングを形成している。貯留部分を形成しているのはこの中空内部である。刃は同様に円筒形をなし、ハウジングの内側にその内壁に接して設置されている。この刃は、ハンドルのトリガー機構の作動に応じてハウジングから軸方向に外に向かって選択的に前進可能になっている(これも詳しくは後述する)。ハウジングの円筒壁の軸方向に外向きの面には一連のステープルポートが設けられ、それを通じてこの装置のステープルが排出される。刃を前進させるのと同じ作用によって、一連のステープルドライバーを円筒壁内で前進させる。より正確には、ステープルドライバーは軸端に一群の突起を有する円筒形の部材であり、これらの突起はステープルと孔の分布に応じて位置決めされている。排出される前にステープルは孔の中に装着され、ステープルドライバーとその突起の作用によって、孔を通じて進行せしめられる。
【0013】
この器具のシャフト部分は、一対の細長いロッドのための鞘として意図された単純な頑丈な細長い構造体である。第1のロッドは、前述のそしてハンドル部分に関して以下に更に詳しく述べられるウォーム機構に接続され、アンビル部分とSBR部分の接続ステムを選択的に前進及び後退させる手段である。第2のロッドは一端においてハンドルのトリガー(前述され、更に以下に詳しく述べられる)に接続され、他端において刃とステープルドライバーに接続されている。前記鞘は、この器具が結腸内に入れられた場合に患者と器具を保護する働きをする。しかし、この作動機構の性質は、シャフトが頑丈であることを必要とする。このように頑丈さが必要なために、シャフトの長さ及び器具の長さと剛性の組合せが制限され、この装置を用いて治療される結腸の部分が制限を受ける。
【0014】
従来技術のこの器具のハンドルは、基部(即ちハンドルとシャフトと部分の連結部に対面する端)にある回転ダイアルと指で作動させるトリガーとを有するピストルグリップ型の構造を有している。このトリガーは、干渉位置の外に出ていない場合には物理的に作動しないように防ぐ安全機構を具えている。回転ダイアルは、シャフト部分の第1ロッドを前進させる(それによって接続ステムとアンビルを前進させる)のに使用されるウォーム機構に作用的に接続されている。トリガーは、シャフト内で第2ロッドを押して刃とステープルドライバーを前進させる基礎レバーとして機能する。
【0015】
従来技術の多くの装置と同じく、これらすべての装置は完全に使い捨てと考えられ、実際に1回使用しただけで投棄される。これらは多くの可動部品を有し、実質的な構造一体性を必要とし、したがって製造コストの高い複雑な装置である。これらの装置が1回使用されるのみで部品を再び使用することができないと云う事実は、これらの装置の使用を高価なものにすると共に、資源の無駄づかいをもたらす。
【0016】
この欠点に加えて、前述の説明からすぐに判るように従来技術の装置は克服すべき他の多くの制限を受けている。これらの問題点には、装置のシャフトが頑丈でその長さが限られていることや外科医がすべての特性や機能を手で操作しなければならないことが含まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
それ故、本発明の主たる目的は、結腸の手術の際に胃腸管の組織を切除しステープルで綴じるための器具であって、電気−機械装置のドライバーに対するアタッチメントとして使用することができ、資源の無駄を少なくする器具をを提供することにある。
【0018】
本発明の目的は、外科医が異なる装置や機構を手で作動させる必要性を少なくする器具アセンブリを提供することにある。
【0019】
本発明の目的は、他の電気−機械装置と一体化して電気−機械装置のドライバーに使用されるアタッチメントを構成する切除及びステープル綴じ用機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の他の目的は、以下に述べるその説明と、残りの図面を参照した好適実施例の詳細な説明によって判明されるであろう。
【0021】
本発明の前述の目的は、電気−機械装置のドライバーによって接続可能で遠隔操作可能な電気−機械式の切除及びステープル綴じ用アタッチメントによって提供される。特に、このアタッチメントは胃腸組織の選ばれた部分を間に把持する一対の直線状に拡がったあごを具え、これらのあごは平行な姿勢で開閉する。更に詳しくは、このアタッチメントの直線状把持機構は先ず結腸の前記部分を把持するのに使用され、次いで刃が把持アタッチメントの下部あごの軌道に沿って延びる際に結腸を所定の位置に保持して腸の一部を切断し、次いで腸の内容物が腹部の周囲の領域に出て行かないように二つの開口端を通じて一連のステープルを押し込む。このアタッチメント及び手術の残りの作業を行うのに必要な他の手段が、以下に詳述する電気−機械式ドライバーに接続される。
【0022】
電気−機械式ドライバーに関して更に詳しく述べれば、このドライバーはハンドルと可撓性駆動シャフトを有している。このハンドルは指で操作する一対のトリガーを有するピストルグリップ型の構成を有し、これらのトリガーは別々の可撓性駆動シャフトを回転させる別個のモータに接続されている(詳しくは後述する)。これらのモータは双方向モータであり、ハンドルの上部に取付けられた手動の駆動スイッチに接続され、これによって使用者は各モータの回転方向を選択的に変えることができる。この双方向能力は電流の方向に応じて一方の方向に回転するモータを選ぶことによって最も簡単に得ることができ、駆動スイッチを作動させて電流の方向を変えればよい。この例においては、モータに供給する電源はバッテリパック(最も好ましくは再充電可能なバッテリパック)等の直流電源であることが必要である。この装置を交流で使用可能にするには、変圧器を具えるか或いは更に高級な中間歯車アセンブリを設ける必要がある。この説明に関連して、これから述べる本発明の実施例は直流を提供する再充電可能なバッテリパックを利用している。
【0023】
モータ関連部品の他に、ハンドルは(1)遠隔式状態指示装置、(2)シャフト操縦手段及び(3)少なくとも一つの補助電源を含む複数の他の手段も具えている。第一に、遠隔式状態指示装置はLCD(又は同様な読取装置)で構成され、これによって使用者は部品の位置に関する知識(例えば、ステープルを押し込む前に把持エレメントが適正な位置にあるかどうか)を得ることができる。第二に、ハンドルは、(以下に詳述するシャフト部分に埋め込まれたガイドワイヤによって)可撓性シャフトの運動方向を決めるためのジョイスティックやトラックボール等の手動の操縦手段も具えている。最後に、このハンドルは、補助電源とアタッチメントに電力を選択的に供給するためのオンオフ・スイッチとを具えている。
【0024】
可撓性シャフトに関して更に詳しく述べれば、このシャフトは組織適合性を有し且つ消毒可能な(即ちオートクレーブに充分に耐え得る)簡単な弾性材料によって形成されることが好ましい筒状鞘を具えている。本発明に関連して種々の長さのこのシャフトが設けられている。この場合、可撓性シャフトとハンドル部分は分離可能である。分離した場合には、シャフトの基端とハンドルの末端との間の対面部分には駆動部品の接続手段が設けられる。シャフトの駆動部品に関して詳しく述べれば、弾性鞘の内部に一対の小さい固定チューブがあり、そのそれぞれは該チューブ内で回転可能な可撓性駆動シャフトを具えている。この可撓性駆動シャフト自体は、外科医が患者の腸の中を「蛇のようにくねらせる」ことが必要だと思った場合には、曲げたり、角度を付けたり、湾曲させたりするのに充分な可撓性を保ちながら、単にハンドル内のモータからのトルクをシャフトの末端まで伝達することができればよい。例えば、駆動シャフトはスチール繊維で織られたケーブル等で構成されてもよい。他の駆動シャフトでもこの目的に適していることを認識すべきである。
【0025】
しかし、(詳しくは後述するように)駆動シャフトの末端を本発明の把持及びステープル綴じ用装置等のアタッチメントに接続するために、駆動シャフトの先端はトルクの連続伝達を可能にする形態を有している。例えば、駆動シャフトの先端は六角形をなし、それによってアタッチメントの接続用対面部分の六角形状の凹部に嵌合している。上に述べたように、ハンドルに取付けられた手動の操縦手段に関連して、鞘は更に少なくとも二本のガイドワイヤを具え、このワイヤは可撓性であるが、鞘の末端の近くで鞘の内面に接続されている。これらのガイドワイヤは操縦手段の作動によって相互に軸方向に移動し、その作用によって鞘を曲げたり湾曲させたりする。前述したように、ハンドルのLCD指示装置と連携して、このシャフトはアタッチメントに接続するための電線も具えている。この電線はアタッチメントの状態(例えば把持機能が維持されているかどうか)を示すためにアタッチメントからの信号をハンドルに伝える。同様に、第2の電線が設けられて必要な場合にはアタッチメントの異なる態様に対して電力を供給するようにしてもよい(例えば、直線状切除及びステープル綴じ用アタッチメントに関して後述するように、ステープルによる綴じの工程の際に連続的な把持を確実に行うために、選択的に係合可能な電磁シールを使用し、ハンドルの電源から選択的に必要な電力を供給する)。
【0026】
本発明の特殊なテーマである直線状切除、把持及びステープル綴じ用アタッチメントに関して更に詳しく述べれば、このアタッチメントは作動の際に電気−機械式ドライバーの可撓性駆動シャフトの延長部として機能する二つの駆動延長部を具えている。即ち、このアタッチメントが電気−機械式ドライバーと対になった場合、駆動延長部は可撓性駆動シャフトと機械的に連通し、駆動シャフトのモータが作動すると直線状切除、把持及びステープル綴じ用アタッチメントの内部で駆動延長部が作動する。第1の駆動延長部は、直線状把持機構を形成する装置のあご同士を平行な状態で開閉させることができ、第2の駆動延長部は切断及びステープル綴じ機構を作動させることができる。更に詳しくは、直線状把持機構は別個のあごシステムを具え、これによれば上部あごが上昇して腸の組織を二つのあごの間に置き、引き続いて両方のあごが閉じて把持を行うことができる。第1の実施例においては、第1駆動延長部は、電気−機械式ドライバーの対応するモータの回転方向に応じて上部あごを昇降させる一対のねじ山付きの垂直シャフトと係合している。第2の実施例においては、第1駆動延長部は、水平に回転するシャフト(電磁ドライバーの回転シャフトの一つに接続されている)の端に取付けられた角度の付いた一つの歯車機構のみを具えている。この歯車機構は上部あごが独立して取付けられているねじ山付きのシャフトの垂直回転を生じさせる。両方の実施例において、あごが閉じると、各あごに設けられた一対のセンサー電極同士が接触し、それによってセンサー回路が完成して、外科医に切除及びステープル閉じ機構を安全に又は適正に作動可能であることを知らせ、及び/又は自動的に切除及びステープル閉じ機構を作動させる。
【0027】
これらの各実施例において、第2ドライバーは下部あごに設けられた軌道に沿って刃をスライドさせ、この刃は腸を切断し、手短に云えば二つの開口端を残す。この切断と殆ど同時に、ステープル綴じ機構は一連のステープルを開口端を通じて入れ、下部あごの孔を通じて上部あごに向けて押し上げ、これによって腸の部分同士を綴じ合わせる。刃は本発明のステープル綴じ機構に続いて設けられているので、このステープルによる綴じ合わせ作用は部分的な切断と殆ど同時に行われる。
【0028】
このステープル綴じ機構は下部あご内にセットされた交換可能な開きステープルのトレーを具えており、このトレーはあごの長軸に沿って分離された二列のステープルの列を有し、刃はこれらの列の間を通るように構成されている。対面する上部あごの面は一連の対応するステープルガイドを具え、直線状把持機構が閉鎖位置にある場合に、開きステープルが対応するステープルガイドに直ちに対面するように構成されている。この機構はくさび押し出しシステムを具え、直線状把持機構が閉鎖位置を占めると、刃とくさびとは共に開きステープルのトレーの下方のチャンネルに乗り入れ、ステープルは腸を貫通してステープルガイドの方に押し上げられる。更に詳しくは、くさびがチャンネルを通って移動するにつれて、くさびの傾斜面は対応するステープルガイドに対して開きステープルを押し上げ、ステープルを閉じる。ステープルが閉じた後、くさびはチャンネルを通じて引き戻される。あご同士を平行な姿勢のまま引き離すのは第1駆動機構であり、くさびと刃の機構をチャンネルを通じて押したり引いたりするのは第2駆動機構である。第1及び第2機構の方向はドライバーの遠隔操作のみに関連し、対応するシャフトの回転方向は電気−機械式ドライバーの遠隔操作にのみ関連している。
より特定すれば、本願発明は以下の項目に関し得る。
(項目1)
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あごと;
上記第1あご(80)に対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごに接続された垂直ドライバー手段であって、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させ、上記垂直ドライバー手段が上記あご同士を開くように付勢されている場合には上記第1あごを上記第2あごから離し、上記垂直ドライバー手段が上記あご同士を閉じるように付勢されている場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする垂直ドライバー手段と;
上記第2あご内に設置され、水平ドライバー手段に連結された切断及びステープル綴じ手段であって、上記第1あごが上記第2あごの上に閉じた場合には、上記第1あごと上記第2あごの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるための切断及びステープル綴じ手段と;を具えている固定及び切断装置において、
上記垂直ドライバー手段が、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると第1あごが移動するように構成されている;固定及び切断装置。
(項目2)
上記第1あごは、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)それぞれを受け入れるための、対応する一対のねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)が回転すると、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)の回転方向に応じて、第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)に沿って軸方向に移動して、第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目1に記載の固定及び切断装置。
(項目3)
上記切断及びステープル綴じ手段が、刃(51)と、上記第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)とを具えている、項目1に記載の固定及び切断装置。
(項目4)
上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1あご及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置されている、項目1に記載の固定及び切断装置。
(項目5)
上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記あご同士を開くように第1方向に回転し、かつ上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向である第2方向に回転する、項目4に記載の固定及び切断装置。
(項目6)
上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)の基端部(170)が、電気−機械式ドライバーの第1駆動シャフト(410)と連結するべく形成されていて、上記電気−機械式ドライバーは上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)を回転するべく形成されている、項目5に記載の固定及び切断装置。
(項目7)
上記水平ドライバー手段が、上記第1あご及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能なねじ山付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、項目5に記載の固定及び切断装置。
(項目8)
上記垂直ドライバー手段を駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、上記水平ドライバー手段を駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)とを含んでいる電気−機械式ドライバーをさらに備えている、項目5に記載の固定及び切断装置。
(項目9)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1及び第2駆動シャフト(410,430)各々を駆動するようになっているモータ装置を含んでいる、項目8に記載の固定及び切断装置。
(項目10)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、上記第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、項目8に記載の固定及び切断装置。
(項目11)
上記垂直ドライバー手段と、上記水平ドライバー手段との各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、項目1に記載の固定及び切断装置。
(項目12)
上記電気−機械式ドライバーが、上記垂直ドライバー手段と、上記水平ドライバー手段との各々を独立的に駆動するようになっている、項目11に記載の固定及び切断装置。
(項目13)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、上記第1あごに接続された垂直ドライバー手段であって、上記垂直ドライバー手段がねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記第1水平回転シャフトは、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする、垂直ドライバー手段と;
を備えている固定及び切断装置。
(項目14)
上記第1あごは、ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるための対応しているねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって上記ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、上記ねじ山付きの垂直シャフトの回転方向に応じて、上記第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、上記第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目13に記載の固定及び切断装置。
(項目15)
上記ねじ山付きの垂直シャフトが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目13に記載の固定及び切断装置。
(項目16)
更に、上記第2あごに設けられた切断及びステープル綴じ手段を具え、上記切断及びステープル綴じ手段は上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結されている項目13に記載の固定及び切断装置。
(項目17)
ねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに備えていて;上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)は、上記第1及び上記第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転し、さらに上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)は、上記切断及びステープル綴じ手段を駆動するべく形成されていて、上記切断及びステープル綴じ手段は上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)を介して上記電気−機械式ドライバーと作動可能に連結されている、項目16に記載の固定及び切断装置。
(項目18)
ねじ山付きの垂直シャフト(130)が、上記電気−機械式ドライバーの第1駆動シャフト(410)と上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)を介して係合するようになっている、項目13に記載の固定及び切断装置。
(項目19)
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごに接続された第1ドライバーであって、上記第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
上記第2あごに設置され、かつ第2ドライバーに連結されたカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)であって、上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)は、上記第1あごが上記第2あごの上に閉じた場合に、上記第1あごと上記第2あごとの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっているカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)と;
を具備する固定及び切断装置。
(項目20)
上記ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、上記ねじ山付き回転シャフトの回転方向に応じて、上記第1あごが、上記ねじ山付き回転シャフトに沿って軸方向に移動して、上記第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目21)
上記第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるようになっている対応するねじ山付きの垂直孔(90)を含んでいる、項目20に記載の固定及び切断装置。
(項目22)
上記ねじ山付きの垂直シャフトが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目23)
上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)が、刃(51)と、上記第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)を具えている、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目24)
上記第1ドライバーと、上記第2ドライバーとの各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目25)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1ドライバーと、上記第2ドライバーとの各々を独立的に駆動するようになっている、項目24に記載の固定及び切断装置。
(項目26)
電気−機械式ドライバーが、上記第1ドライバーを駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、上記第2ドライバーを駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)を含んでいる、項目24に記載の固定及び切断装置。
(項目27)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1及び第2駆動シャフト回転ドライブシャフト各々を駆動するようになっている少なくとも一つのモータ装置を含んでいる、項目26に記載の固定及び切断装置。
(項目28)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、上記第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、項目26に記載の固定及び切断装置。
(項目29)
上記第2ドライバーが、上記第1あご及び上記第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能なねじ山付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、項目19に記載の固定及び切断装置。
(項目30)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、上記第1あごに接続された第1ドライバーであって、上記第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
を備えている固定及び切断装置。
(項目31)
上記第1あごは、ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるための対応しているねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって上記ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、上記ねじ山付きの垂直シャフトの回転方向に応じて、上記第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、上記第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目30に記載の固定及び切断装置。
(項目32)
切断手段及びステープル綴じ装置を駆動しているねじ山付きの第2水平シャフト(260)であって、切断及びステープル綴じ装置が上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)を介して上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結されている、ねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに具備している、項目31に記載の固定及び切断装置。
(項目33)
上記ねじ山付きの垂直シャフトが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目30に記載の固定及び切断装置。
(項目34)
上記第2あごに設けられたカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を具え、上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)は上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に係合されている項目30に記載の固定及び切断装置。
(項目35)
上記第1ドライバーが、上記電気−機械式ドライバー装置の駆動シャフトと連結するようになっている、項目30に記載の固定及び切断装置。
(項目36)
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
長手軸を有する第1あご(80)と;
上記第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2(50)あごと;
上記第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸周囲で回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、上記第1あごと連結されていて、上記第1あごを上記長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
上記第2あご内に設置され、上記第1あごを平行状態のまま上記第2あごの上に閉じた場合には、上記第1あごと上記第2あごとの間に挟さまれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっているカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)と;
上記第1あごの長手軸と、上記第1駆動シャフトの長手軸とに平行に配置された長手軸周囲で回転可能なねじ山付きの第2水平シャフト(260)であって、上記ねじ山付きの第2水平シャフト(260)が、上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を上記長手軸に平行な方向に直線的に移動するようになっている、第2回転シャフトと;
を具備する固定及び切断装置。
(項目37)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
長手軸を有する第1あご(80)と;
上記第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸周囲で回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)を介して上記第1あごと連結され、かつ上記第1あごと上記第2あごとの間で平行を維持している場合、上記第1あごは上記長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
を具備する固定及び切断装置。
(項目38)
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごに接続された第1ドライバーであって、上記第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
上記第2あごに設置され、かつ第2ドライバーに連結されたカッタ(51)及び直線ステープル綴じ装置(220;230;250;270)であって、上記カッタ及び直線ステープル綴じ装置は、上記第1あごが上記第2あごの上に閉じた場合に、上記第1あごと上記第2あごとの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっているカッタ及び直線ステープル綴じ装置と;
を具備する固定及び切断装置。
(項目39)
上記第1ドライバーが垂直シャフトを含んでいて、上記垂直シャフトが回転すると、上記垂直シャフトの回転方向に応じて、上記第1あごが、上記垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、上記第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目40)
上記垂直シャフトがねじ山付きの垂直シャフト(130)であって、上記第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)を受け入れるようになっている対応するねじ山付きの垂直孔(90)を含んでいる、項目39に記載の固定及び切断装置。
(項目41)
上記第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目42)
上記カッタ及び直線ステープル綴じ装置が、刃(51)と、上記第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)を具えている、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目43)
上記第1ドライバーと、上記第2ドライバーとの各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目44)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1ドライバーと、上記第2ドライバーとの各々を独立的に駆動するようになっている、項目43に記載の固定及び切断装置。
(項目45)
電気−機械式ドライバーが、上記第1ドライバーを駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、上記第2ドライバーを駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)を含んでいる、項目43に記載の固定及び切断装置。
(項目46)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1及び第2駆動シャフト各々を駆動するようになっているモータ装置を含んでいる、項目45に記載の固定及び切断装置。
(項目47)
上記電気−機械式ドライバーが、上記第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、上記第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、項目45に記載の固定及び切断装置。
(項目48)
上記第2ドライバーが、上記第1あご及び上記第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能なねじ山付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、項目38に記載の固定及び切断装置。
(項目49)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、上記第1あごに接続された第1ドライバーであって、上記第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って上記第1あごを直線状に移動させていて、さらに上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、上記第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸周囲を回転可能であり、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を開くように第1方向に回転される場合、上記第1あごを上記第2あごから離し、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が上記あご同士を閉じるように上記第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には上記第1あごを上記第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
を備えている固定及び切断装置。
(項目50)
上記第1ドライバーがねじ山付きの垂直シャフト(130)を具え、上記第1あごは、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)を受け入れるための対応するねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)が回転すると、ねじ山付きの垂直シャフト(130)の回転方向に応じて、第1あごが、上記ねじ山付きの垂直シャフト(130)に沿って軸方向に移動して、第2あごから離れたりこれに接近したりする、項目49に記載の固定及び切断装置。
(項目51)
上記第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、上記一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると上記第1あごが移動するように構成されている、項目49に記載の固定及び切断装置。
(項目52)
更に、第2あごに設けられたカッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を具え、上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)は上記電気−機械式ドライバー装置に作動可能に係合されている項目49に記載の固定及び切断装置。
(項目53)
上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)が直線ステープル綴じ装置(220;230;250;270)を含んでいる、項目52に記載の固定及び切断装置。
(項目54)
上記第1ドライバーが、上記電気−機械式ドライバーの駆動シャフトと連結するようになっている、項目49に記載の固定及び切断装置。
(項目55)
上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を駆動するねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに含んでいて;上記カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)が、ねじ山付きの第2水平シャフト(260)を介して上記電気−機械式ドライバー装置と作動可能に連結されている;項目50に記載の固定及び切断装置。
(項目56)
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
上記第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
上記第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸周囲で回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は上記第1あごに係合されていて、上記ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、上記第1あごと上記第2あごとの間で平行を維持している場合、上記第1あごを上記長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
を具備する固定及び切断装置。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、従来技術の直線状把持、切断及びステープル綴じ用機構の斜視図である。
【図2】図2は、従来技術の吻合及びステープル綴じ用機構の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の一態様である直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの閉鎖姿勢の側面図である。
【図4】図4は、本発明の一態様である直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの開放姿勢の側面図である。
【図5】図5は、本発明の一態様である図3に示された閉鎖姿勢の直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの側断面図である。
【図6】図6は、本発明の一態様である図4に示された開放姿勢の直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの側断面図である。
【図7】図7は、本発明の一態様である図3,5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのC−C´から見た立面図である。
【図8】図8は、本発明の一態様である図3,5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのD−D´断面における断面図である。
【図9】図9は、本発明の一態様である図3,5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのF−F´断面における断面図である。
【図10】図10は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのJ−J´断面における断面図である。
【図11】図11は、本発明の一態様である図4,6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのB−B´から見た立面図である。
【図12】図12は、本発明の一態様である図4,6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのA−A´断面における断面図である。
【図13】図13は、本発明の一態様である図4,6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのE−E´断面における断面図である。
【図14】図14は、本発明の一態様である図6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのI−I´断面における断面図である。
【図15】図15は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのK−K´から見た平面図である。
【図16】図16は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの上面近傍(L−L´)の断面図である。
【図17】図17は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの中程(M−M´)の断面図である。
【図18】図18は、本発明の一態様である図6に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの底面近傍(N−N´)の断面図である。
【図19】図19は、本発明の一態様である図5に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントのO−O´から見た平面図である。
【図20】図20は、本発明の一態様である図3〜図19に示された直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図3〜図20には、平行に保たれた拡張あごを有する本発明による切除及びステープル綴じ用アタッチメントの一好適な実施の形態が示されている。更に詳しくは、図3、図4及び図15を参照すると、本発明による直線状把持機構とステープル綴じ及び切断機構が、直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメント20の一部として示されている。図5と図6を参照すると、この好適な実施の形態においては、直線状把持機構は下部あご50と基端100を有する上部あご80とを具えた平行な分離あごシステムで構成されている。図9、図13、図16及び図19を参照すると、上部あご80の基端100は一対のねじ山付きの垂直孔90を有し、この孔を通じて対応する一対の垂直シャフト130が延在している。垂直孔90の内側ねじ山92は垂直シャフト130の外側ねじ山132と螺合している。図8と図12を参照すると、垂直シャフト130は、上部水平シャフト150の末端140においてねじ山付きの上部水平シャフト150と係合している。上部水平シャフト150の外側ねじ山152は、垂直シャフト130の外側ねじ山132とかみ合っている。図5〜図7及び図11を参照すると、上部水平シャフト150は基端170に上部駆動ソケット180を有している。
【0031】
図5〜図8、図11、図12、図16及び図19を参照すると、直線状把持及び切断機構は、更に連通ワイヤ(図示しない)を介して第1接触パッド187(図8、図16及び図19に最もよく示されている)に電気的に連通している第1センサー電極182を具え、この第1接触パッドは直接接触によって第2接触パッド189(図16と図19に最もよく示されている)に電気的に連通しており、この第2接触パッドは連通ワイヤ(図示しない)を介して第1接触ノード188(図7、図11及び図15に最もよく示されている)に電気的に連通している。同様に、直線状把持機構は、更に、連通ワイヤ(図示しない)を介して第2接触ノード186(図7、図11及び図15に最もよく示されている)に電気的に連通している第2センサー電極184を具えている。これらの接触ノード186、188は、電気−機械式駆動装置(図示しない)の連通ワイヤ(図示しない)に電気的に連通してセンサー回路を形成し、上部あご80と下部あご50とが噛み合うと、センサー電極182と184とが接触し、センサー回路が閉じ、外科医は他の回路部品(図示しない)を介してあご50と80が把持位置にあることを知らされ、したがってステープル機構を作動させるのに安全及び/又は適当であることを告げられる。
【0032】
更にこの好適な実施の形態においては、図5、図6、図10、図14、図18、及び図20を参照すると、切断及びステープル綴じ機構は、その下部あご50に一つ以上固定ロッド即ちステープル230を収容した交換可能なトレー220と、その上部あご80にこのステープル230に対応する一つ以上のステープルガイド240と、を具えたくさび押し込みシステムで構成されている。各ステープル230はトレー220の下方に出た基部232と、トレー220の上面まで延びた一対の尖端234とを有する。図9、図13及び図17を参照すると、くさび押し込みシステムは、更に、くさびガイド即ちトレー220の下方に延びるチャンネル250を具えている。このチャンネル250の中には、外側ねじ山262を有するねじ山付きの下部水平シャフト260が延在している。傾斜した上面280を有するくさび270と、チャンネル250と同軸で、下部水平シャフト260の外側ねじ山262と噛み合う内側ねじ山292を有する水平なねじ山付きシャフト290(図9と図12に最もよく示されている)と、上向きに延びる刃部材51とが、下部水平シャフト260の上を移動する。図5、図6、図7及び図11を参照すると、下部水平シャフト260は、その基端300に第二の駆動ソケット310を有する。
【0033】
作動する際には、外科医が胃腸管内の癌性或いは異常組織を特定した後に、患者の腹部が先ず開かれて腸を露出する。電気−機械式駆動アセンブリによって行われる遠隔操作を利用して、外科医は直線状切断及びステープル綴じ用アタッチメントの上下あごを開腹部の中に押し込む。次に外科医は癌性組織に隣接する側の腸管を平行に拡げられたあごの間に入れる。再び遠隔操作によって、外科医は上部駆動機構を逆向きに係合させ、上部あごを平行状態のまま腸と下部あごの上に閉じる。腸が充分に把持されると、外科医は第2の駆動機構を係合させ、これによって刃とくさび型ステープル駆動装置を同時に進行させ、腸を切断すると共にステープルで綴じる。次に、外科医はこのステップを癌性組織の他方の側でも繰り返して癌性組織を含んだ腸の部分を切除し、そして両端をステープルで綴じて、腸の内容物が開かれた腹部内にこぼれることを防止する。
【0034】
更に詳しくは、この直線状把持、切断、ステープル綴じ用アタッチメントは、上部駆動ソケット180が電気−機械式駆動装置(図示しない)のこれに対応する可撓性駆動シャフト(図示しない)に係合し、第二の駆動ソケット310が電気−機械式駆動装置(図示しない)のこれに対応する可撓性駆動シャフト(図示しない)に係合するように、電気−機械式駆動装置(図示しない)の取付け用ソケット(図示しない)と組み合わされる。こうして、上部水平シャフト150の回転は上部駆動ソケット180の回転によって行われ、上部駆動ソケットのの回転は電気−機械式駆動装置(図示しない)の可撓性駆動シャフト(図示しない)の回転によって行われる。可逆転モータ(図示しない)の方向に応じて、時計回り又は反時計回りの回転が得られる。同様に、下部水平シャフト260の回転は、第2駆動ソケット310の回転によって行われ、この第2駆動ソケットの回転は電気−機械式駆動装置(図示しない)の可撓性駆動シャフト(図示しない)の回転によって行われる。ここでも、可逆転モータ(図示しない)の方向に応じて、時計回り又は反時計回りの回転が得られる。
【0035】
腸の露出された端部を把持するために、外科医は先ず、上部水平シャフト150の基端170において上部駆動ソケット180と係合している上部可撓性駆動シャフト410に対応する上部モータ400を作動させ、上部水平シャフト150を時計方向に回転させる。図3に示されているように、直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントが初期の閉鎖状態にある場合、上部水平シャフト150のこの時計方向回転によって、上部水平シャフト150の外側ねじ山152は垂直シャフト130の外側ねじ山132と係合させられ、これによって垂直シャフト130は時計方向に回転する。垂直シャフト130のこの時計方向の回転によって、垂直シャフト130の外側ねじ山132は垂直孔90の内側ねじ山92内に螺合し、上部あご80は固定された下部あごに対して平行状態を維持したまま、連続的に上昇して下部あご50から離れ始める。このようなモータの連続作動の結果、直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントは開放状態になり、上部あご80と下部あご50との間に、図4に示されているような空間が設けられる。直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントがこの開放状態になると、外科医はステープル230のトレー220にアクセスして、ステープル230が作業を行える状況にあるか及び/又はトレー220を更に好適なトレー220に交換すべきかを確認することが可能になる。外科医がトレー220の準備が整い所定の位置にあることを確認した場合には、外科医は開いた結腸の末端を上部あご80と下部あご50の間に位置決めする。その後、外科医は上部モータ400を逆回転させて、上部水平シャフト150を反時計方向に回転させ、これによって垂直シャフト130の反時計方向の回転が生じ、連続的に平行状態を保ったままで上部あご80の下降が生じる。このような上部モータ400の連続操作の結果、直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントは閉じた状態に復帰し、腸の末端はその小部分が上部あご80と下部あご50の側方にはみ出した状態で上部あご80と下部あご50の間に把持される。
【0036】
上述のように腸の末端が把持されると、センサー電極182、184が接触し、外科医は電気−機械駆動装置の回路を介して、切断及びステープル綴じ用機構を作動させても安全及び/又は好適であることを知らされる。次に外科医は切断及びステープル綴じ用機構を作動させる。直線状把持及びステープル綴じ用アタッチメントにおける、上部あご80、垂直孔130、水平シャフト150及び上部駆動ソケット180の間の機械的関係によって生じる抵抗と、電気−機械式駆動装置における、上部可撓性駆動シャフト及び上部モータ400とがいっしょになって、ステープル綴じ機構の作動の際に、上部あご80と下部あご50を確実に把持状態に維持することに留意されたい。ステープル綴じ及び切断作業を開始するために、外科医は、下部水平シャフト260の基端300において下部駆動ソケット310に係合している下部可撓性シャフト430に対応する電気−機械式駆動装置の下部モータ420を作動させ、これによって、下部水平シャフト260の時計方向の回転を生じさせる。切断及びステープル綴じ用機構が初期の負荷状態にある場合、くさび270とこれに連携する刃51は、下部水平シャフト260の基端300に最も近い位置においてチャンネル250の中にある。
【0037】
下部水平シャフト260が時計方向に回転すると、下部水平シャフト260の外側ねじ山262が、くさび270の水平なねじ山付きの孔290の内側ねじ山292に係合し、これによって、くさび270はチャンネル250を通って下部水平シャフト260の基端300から離れる方向に移動する。このように下部モータ420が連続して作動すると、くさび270はチャンネル250を完全に通過する。くさび270がチャンネルを通って移動すると、くさびの上面に取りつけられた刃51が腸を通して突き進み、腸を切断する。くさび270の傾斜した上面280はステープル230の基部232に接触し、ステープル230の尖端234を押し出して把持された腸の末端の組織を貫通させると共に、ステープルガイド240に対して押しつけ、これによってステープル230は曲げられて閉じる。くさび270がチャンネル250を完全に通過すると、すべてのステープル230がトレー220から押し出されて閉じられ、これによって腸の末端がステープルによって綴じられて閉鎖される。その後、外科医は下部モータ420を逆転させて下部水平シャフト260を反時計方向に回転させ、これによってくさび270は下部水平シャフト260の基端300の方に移動する。このように下部モータ420が連続して作動すると、結果としてくさび270は初期位置に戻る。
【0038】
その後、外科医は再び上部モータ400を作動させて上部水平シャフト150を時計方向に回転させ、さらに水平シャフト130を時計方向に回転させ、これによって上部あご80は上昇する。このように上部モータ400が連続して作動すると、結果として直線状把持、切断及びステープル綴じ用アタッチメントは開放状態になる。その後、外科医は空になったトレー220を充填されたトレー220に交換し、腸の基端に対して同じ把持、切断及びステープル綴じ作業を行う。腸の基端も把持され、切断され、ステープル綴じが行われると、外科医は電気−機械式駆動装置からこのアタッチメントを取り外し、このアタッチメントを廃棄し、そして他のアタッチメントによる付加的作業のためにこの電気−機械式駆動装置を使用する。
【符号の説明】
【0039】
50 下部あご
80 上部あご
100 基端
130 垂直シャフト
150 上部水平シャフト
180 上部駆動ソケット
230 ステープル
260 下部水平シャフト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、該第1あごに接続された垂直ドライバー手段であって、該垂直ドライバー手段がねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該第1水平回転シャフトは、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を開くように第1方向に回転される場合、該第1あごを該
第2あごから離し、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする、垂直ドライバー手段と;
を備えている固定及び切断装置。
【請求項2】
該第1あごは、ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるための対応しているねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって該ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、該ねじ山付きの垂直シャフトの回転方向に応じて、該第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、該第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項1に記載の固定及び切断装置。
【請求項3】
該垂直ドライバー手段が、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項1に記載の固定及び切断装置。
【請求項4】
更に、該第2あごに設けられた切断及びステープル綴じ手段を具え、該切断及びステープル綴じ手段は該電気−機械式ドライバー装置により作動可能である請求項1に記載の固定及び切断装置。
【請求項5】
ねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに備えていて;該ねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)は、該第1及び該第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転し、さらに該ねじ山付きの第2水平シャフト(260)は、該切断及びステープル綴じ手段を駆動するべく形成されていて、該切断及びステープル綴じ手段は該ねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)を介して該電気−機械式ドライバーと作動可能に連結されている、請求項4に記載の固定及び切断装置。
【請求項6】
ねじ山付きの垂直シャフト(130)が、該電気−機械式ドライバーの第1駆動シャフト(410)と該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)を介して係合するようになっている、請求項1に記載の固定及び切断装置。
【請求項7】
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該第1あごに接続された第1ドライバーであって、該第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフト(130)を駆動し、かつ該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を
開くように第1方向に回転される場合、該第1あごを該第2あごから離し、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
該第2あごに設置され、かつ第2ドライバーに連結された切断及びステープル綴じ手段であって、該第1あごが該第2あごの上に閉じた場合に、該第1あごと該第2あごとの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっている切断及びステープル綴じ手段と;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項8】
該ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、該ねじ山付き回転シャフトの回転方向に応じて、該第1あごが、該ねじ山付き回転シャフトに沿って軸方向に移動して、該第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項9】
該第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるようになっている対応するねじ山付きの垂直孔(90)を含んでいる、請求項8に記載の固定及び切断装置。
【請求項10】
該第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項11】
該切断及びステープル綴じ手段が、刃(51)と、該第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)を具えている、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項12】
該第1ドライバーと、該第2ドライバーとの各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項13】
該電気−機械式ドライバーが、該第1ドライバーと、該第2ドライバーとの各々を独立的に駆動するようになっている、請求項12に記載の固定及び切断装置。
【請求項14】
電気−機械式ドライバーが、該第1ドライバーを駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、該第2ドライバーを駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)を含んでいる、請求項12に記載の固定及び切断装置。
【請求項15】
該電気−機械式ドライバーが、該第1及び第2駆動シャフト回転ドライブシャフト各々を駆動するようになっている少なくとも一つのモータ装置を含んでいる、請求項14に記載の固定及び切断装置。
【請求項16】
該電気−機械式ドライバーが、該第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、該第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、請求項14に記載の固定及び切断装置。
【請求項17】
該第2ドライバーが、該第1あご及び該第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項18】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、該第1あごに接続された第1ドライバーであって、該第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を開くように第1方向に回転される場合、該第
1あごを該第2あごから離し、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
を備えている固定及び切断装置。
【請求項19】
該第1あごは、ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるための対応しているねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって該ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、該ねじ山付きの垂直シャフトの回転方向に応じて、該第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、該第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項18に記載の固定及び切断装置。
【請求項20】
切断手段及びステープル綴じ装置を駆動しているねじ山付きの第2水平シャフト(260)であって、切断及びステープル綴じ装置が該ねじ山付きの第2水平シャフト(260)を介して該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結されている、ねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに具備している、請求項19に記載の固定及び切断装置。
【請求項21】
該第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項18に記載の固定及び切断装置。
【請求項22】
該第2あごに設けられた切断及びステープル綴じ手段を具え、該切断及びステープル綴じ手段は該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に係合されている請求項18に記載の固定及び切断装置。
【請求項23】
該第1ドライバーが、該電気−機械式ドライバー装置の駆動シャフトと連結するようになっている、請求項18に記載の固定及び切断装置。
【請求項24】
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
長手軸を有する第1あご(80)と;
該第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2(50)あごと;
該第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、該第1あごを該長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
該第2あご内に設置され、該第1あごが該第2あごの上に閉じた状態になると、該第1あごと該第2あごとの間に挟さまれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっている切断及びステープル綴じ手段と;
該第1あごの長手軸と、該第1駆動シャフトの長手軸とに平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)であって、該ねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)が、該切断及びステープル綴じ手段を該長手軸に平行な方向に直線的に移動するようになっている、第2水平シャフトと;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項25】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
長手軸を有する第1あご(80)と;
該第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)を介して該第1あごと連結され、かつ該第1あごと該第2あごとの間で平行を維持した状態で、該第1あごは該長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項26】
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該第1あごに接続された第1ドライバーであって、該第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフト(130)を駆動し、該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を開くように第1方向に回転される場合、該第1あごを該第2あごから離し、該ねじ山付きの第
1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
該第2あごに設置され、かつ第2ドライバーに連結されたカッタ(51)及び直線ステープル綴じ装置(220;230;250;270)であって、該カッタ及び直線ステープル綴じ装置は、該第1あごが該第2あごの上に閉じた場合に、該第1あごと該第2あごとの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっているカッタ及び直線ステープル綴じ装置と;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項27】
該第1ドライバーが垂直シャフトを含んでいて、該垂直シャフトが回転すると、該垂直シャフトの回転方向に応じて、該第1あごが、該垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、該第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項28】
該垂直シャフトがねじ山付きの垂直シャフト(130)であって、該第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフト(130)を受け入れるようになっている対応するねじ山付きの垂直孔(90)を含んでいる、請求項27に記載の固定及び切断装置。
【請求項29】
該第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項30】
該カッタ及び直線ステープル綴じ装置が、刃(51)と、該第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)を具えている、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項31】
該第1ドライバーと、該第2ドライバーとの各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項32】
該電気−機械式ドライバーが、該第1ドライバーと、該第2ドライバーとの各々を独立的に駆動するようになっている、請求項31に記載の固定及び切断装置。
【請求項33】
電気−機械式ドライバーが、該第1ドライバーを駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、該第2ドライバーを駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)を含んでいる、請求項31に記載の固定及び切断装置。
【請求項34】
該電気−機械式ドライバーが、該第1及び第2駆動シャフト各々を駆動するようになっているモータ装置を含んでいる、請求項33に記載の固定及び切断装置。
【請求項35】
該電気−機械式ドライバーが、該第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、該第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、請求項33に記載の固定及び切断装置。
【請求項36】
該第2ドライバーが、該第1あご及び該第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項37】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、該第1あごに接続された第1ドライバーであって、該第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフト(130)を駆動し、該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を開くように第1方向に回転される場合
、該第1あごを該第2あごから離し、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
を備えている固定及び切断装置。
【請求項38】
該第1ドライバーがねじ山付きの垂直シャフト(130)を具え、該第1あごは、該ねじ山付きの垂直シャフト(130)を受け入れるための対応するねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって該ねじ山付きの垂直シャフト(130)が回転すると、ねじ山付きの垂直シャフト(130)の回転方向に応じて、第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフト(130)に沿って軸方向に移動して、第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項37に記載の固定及び切断装置。
【請求項39】
該第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項37に記載の固定及び切断装置。
【請求項40】
更に、第2あごに設けられた切断及びステープル綴じ手段を具え、該切断及びステープル綴じ手段は前記電気−機械式ドライバー装置により作動可能である請求項37に記載の固定及び切断装置。
【請求項41】
該切断及びステープル綴じ手段が直線ステープル綴じ装置(220;230;250;270)を含んでいる、請求項40に記載の固定及び切断装置。
【請求項42】
該第1ドライバーが、該電気−機械式ドライバーの駆動シャフトと連結するようになっている、請求項37に記載の固定及び切断装置。
【請求項43】
該カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を駆動するねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに含んでいて;該カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)が、ねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)を介して該電気−機械式ドライバー装置と作動可能に連結されている;請求項38に記載の固定及び切断装置。
【請求項44】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は該第1あごに係合されていて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、該第1あごと該第2あごとの間で平行を維持している場合、該第1あごを該長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項1】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、該第1あごに接続された垂直ドライバー手段であって、該垂直ドライバー手段がねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該第1水平回転シャフトは、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を開くように第1方向に回転される場合、該第1あごを該
第2あごから離し、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする、垂直ドライバー手段と;
を備えている固定及び切断装置。
【請求項2】
該第1あごは、ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるための対応しているねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって該ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、該ねじ山付きの垂直シャフトの回転方向に応じて、該第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、該第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項1に記載の固定及び切断装置。
【請求項3】
該垂直ドライバー手段が、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項1に記載の固定及び切断装置。
【請求項4】
更に、該第2あごに設けられた切断及びステープル綴じ手段を具え、該切断及びステープル綴じ手段は該電気−機械式ドライバー装置により作動可能である請求項1に記載の固定及び切断装置。
【請求項5】
ねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに備えていて;該ねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)は、該第1及び該第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転し、さらに該ねじ山付きの第2水平シャフト(260)は、該切断及びステープル綴じ手段を駆動するべく形成されていて、該切断及びステープル綴じ手段は該ねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)を介して該電気−機械式ドライバーと作動可能に連結されている、請求項4に記載の固定及び切断装置。
【請求項6】
ねじ山付きの垂直シャフト(130)が、該電気−機械式ドライバーの第1駆動シャフト(410)と該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)を介して係合するようになっている、請求項1に記載の固定及び切断装置。
【請求項7】
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該第1あごに接続された第1ドライバーであって、該第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフト(130)を駆動し、かつ該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を
開くように第1方向に回転される場合、該第1あごを該第2あごから離し、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
該第2あごに設置され、かつ第2ドライバーに連結された切断及びステープル綴じ手段であって、該第1あごが該第2あごの上に閉じた場合に、該第1あごと該第2あごとの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっている切断及びステープル綴じ手段と;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項8】
該ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、該ねじ山付き回転シャフトの回転方向に応じて、該第1あごが、該ねじ山付き回転シャフトに沿って軸方向に移動して、該第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項9】
該第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるようになっている対応するねじ山付きの垂直孔(90)を含んでいる、請求項8に記載の固定及び切断装置。
【請求項10】
該第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項11】
該切断及びステープル綴じ手段が、刃(51)と、該第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)を具えている、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項12】
該第1ドライバーと、該第2ドライバーとの各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項13】
該電気−機械式ドライバーが、該第1ドライバーと、該第2ドライバーとの各々を独立的に駆動するようになっている、請求項12に記載の固定及び切断装置。
【請求項14】
電気−機械式ドライバーが、該第1ドライバーを駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、該第2ドライバーを駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)を含んでいる、請求項12に記載の固定及び切断装置。
【請求項15】
該電気−機械式ドライバーが、該第1及び第2駆動シャフト回転ドライブシャフト各々を駆動するようになっている少なくとも一つのモータ装置を含んでいる、請求項14に記載の固定及び切断装置。
【請求項16】
該電気−機械式ドライバーが、該第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、該第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、請求項14に記載の固定及び切断装置。
【請求項17】
該第2ドライバーが、該第1あご及び該第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、請求項7に記載の固定及び切断装置。
【請求項18】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、該第1あごに接続された第1ドライバーであって、該第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフトを駆動し、かつ該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を開くように第1方向に回転される場合、該第
1あごを該第2あごから離し、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
を備えている固定及び切断装置。
【請求項19】
該第1あごは、ねじ山付きの垂直シャフトを受け入れるための対応しているねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって該ねじ山付きの垂直シャフトが回転すると、該ねじ山付きの垂直シャフトの回転方向に応じて、該第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、該第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項18に記載の固定及び切断装置。
【請求項20】
切断手段及びステープル綴じ装置を駆動しているねじ山付きの第2水平シャフト(260)であって、切断及びステープル綴じ装置が該ねじ山付きの第2水平シャフト(260)を介して該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結されている、ねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに具備している、請求項19に記載の固定及び切断装置。
【請求項21】
該第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項18に記載の固定及び切断装置。
【請求項22】
該第2あごに設けられた切断及びステープル綴じ手段を具え、該切断及びステープル綴じ手段は該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に係合されている請求項18に記載の固定及び切断装置。
【請求項23】
該第1ドライバーが、該電気−機械式ドライバー装置の駆動シャフトと連結するようになっている、請求項18に記載の固定及び切断装置。
【請求項24】
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
長手軸を有する第1あご(80)と;
該第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2(50)あごと;
該第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、該第1あごを該長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
該第2あご内に設置され、該第1あごが該第2あごの上に閉じた状態になると、該第1あごと該第2あごとの間に挟さまれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっている切断及びステープル綴じ手段と;
該第1あごの長手軸と、該第1駆動シャフトの長手軸とに平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)であって、該ねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)が、該切断及びステープル綴じ手段を該長手軸に平行な方向に直線的に移動するようになっている、第2水平シャフトと;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項25】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
長手軸を有する第1あご(80)と;
該第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)を介して該第1あごと連結され、かつ該第1あごと該第2あごとの間で平行を維持した状態で、該第1あごは該長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項26】
組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該第1あごに接続された第1ドライバーであって、該第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフト(130)を駆動し、該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を開くように第1方向に回転される場合、該第1あごを該第2あごから離し、該ねじ山付きの第
1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
該第2あごに設置され、かつ第2ドライバーに連結されたカッタ(51)及び直線ステープル綴じ装置(220;230;250;270)であって、該カッタ及び直線ステープル綴じ装置は、該第1あごが該第2あごの上に閉じた場合に、該第1あごと該第2あごとの間に挟まれた組織の一部を切断しステープルによって綴じるようになっているカッタ及び直線ステープル綴じ装置と;
を具備する固定及び切断装置。
【請求項27】
該第1ドライバーが垂直シャフトを含んでいて、該垂直シャフトが回転すると、該垂直シャフトの回転方向に応じて、該第1あごが、該垂直シャフトに沿って軸方向に移動して、該第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項28】
該垂直シャフトがねじ山付きの垂直シャフト(130)であって、該第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフト(130)を受け入れるようになっている対応するねじ山付きの垂直孔(90)を含んでいる、請求項27に記載の固定及び切断装置。
【請求項29】
該第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項30】
該カッタ及び直線ステープル綴じ装置が、刃(51)と、該第2あごに形成されたチャンネル(250)に嵌まったくさび(270)を具えている、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項31】
該第1ドライバーと、該第2ドライバーとの各々を駆動するようになっている電気−機械式ドライバーをさらに具備している、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項32】
該電気−機械式ドライバーが、該第1ドライバーと、該第2ドライバーとの各々を独立的に駆動するようになっている、請求項31に記載の固定及び切断装置。
【請求項33】
電気−機械式ドライバーが、該第1ドライバーを駆動するようになっている第1駆動シャフト(410)と、該第2ドライバーを駆動するようになっている第2駆動シャフト(430)を含んでいる、請求項31に記載の固定及び切断装置。
【請求項34】
該電気−機械式ドライバーが、該第1及び第2駆動シャフト各々を駆動するようになっているモータ装置を含んでいる、請求項33に記載の固定及び切断装置。
【請求項35】
該電気−機械式ドライバーが、該第1駆動シャフト(410)を回転するようになっている第1モータ装置(400)と、該第2駆動シャフト(430)を回転するようになっている第2モータ装置(420)とを含んでいる、請求項33に記載の固定及び切断装置。
【請求項36】
該第2ドライバーが、該第1あご及び該第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)を含んでいる、請求項26に記載の固定及び切断装置。
【請求項37】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対応してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該電気−機械式ドライバー装置に作動可能に連結され、該第1あごに接続された第1ドライバーであって、該第1ドライバーがねじ山付きの第1水平シャフト(150)を含んでいて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、ねじ山付きの垂直シャフト(130)を駆動し、該第1及び第2あごに対応する平行軸垂直な軸に沿って該第1あごを直線状に移動させていて、さらに該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は、該第1及び第2あごに対応する平行軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能であり、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を開くように第1方向に回転される場合
、該第1あごを該第2あごから離し、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が該あご同士を閉じるように該第1方向と反対方向の第2方向に回転される場合には該第1あごを該第2あごに接近させるようにする第1ドライバーと;
を備えている固定及び切断装置。
【請求項38】
該第1ドライバーがねじ山付きの垂直シャフト(130)を具え、該第1あごは、該ねじ山付きの垂直シャフト(130)を受け入れるための対応するねじ山付きの垂直孔(90)を具え、これによって該ねじ山付きの垂直シャフト(130)が回転すると、ねじ山付きの垂直シャフト(130)の回転方向に応じて、第1あごが、該ねじ山付きの垂直シャフト(130)に沿って軸方向に移動して、第2あごから離れたりこれに接近したりする、請求項37に記載の固定及び切断装置。
【請求項39】
該第1ドライバーが、一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)と、該一対のねじ山付きの垂直シャフト(130)に係合するようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)とを具え、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が回転すると該第1あごが移動するように構成されている、請求項37に記載の固定及び切断装置。
【請求項40】
更に、第2あごに設けられた切断及びステープル綴じ手段を具え、該切断及びステープル綴じ手段は前記電気−機械式ドライバー装置により作動可能である請求項37に記載の固定及び切断装置。
【請求項41】
該切断及びステープル綴じ手段が直線ステープル綴じ装置(220;230;250;270)を含んでいる、請求項40に記載の固定及び切断装置。
【請求項42】
該第1ドライバーが、該電気−機械式ドライバーの駆動シャフトと連結するようになっている、請求項37に記載の固定及び切断装置。
【請求項43】
該カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)を駆動するねじ山付きの第2水平シャフト(260)をさらに含んでいて;該カッタ(51)及びステープル(220;230;250;270)が、ねじ山(262)付きの第2水平シャフト(260)を介して該電気−機械式ドライバー装置と作動可能に連結されている;請求項38に記載の固定及び切断装置。
【請求項44】
電気−機械式ドライバーと共に使用される組織の一部を切断し閉鎖するための固定及び切断装置であって:
第1あご(80)と;
該第1あごに対してこれに平行に且つ対面して設置された第2あご(50)と;
該第1あごの長手軸に平行に配置された長手軸回りに回転可能なねじ山付きの第1水平シャフト(150)であって、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)は該第1あごに係合されていて、該ねじ山付きの第1水平シャフト(150)が、該第1あごと該第2あごとの間で平行を維持している場合、該第1あごを該長手軸に垂直な方向に直線状に移動させるようになっているねじ山付きの第1水平シャフト(150)と;
を具備する固定及び切断装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2011−92761(P2011−92761A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−3493(P2011−3493)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【分割の表示】特願2008−101616(P2008−101616)の分割
【原出願日】平成12年7月11日(2000.7.11)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【分割の表示】特願2008−101616(P2008−101616)の分割
【原出願日】平成12年7月11日(2000.7.11)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]