説明

電気二重層キャパシタモジュール

【課題】電気二重層キャパシタセルの温度上昇を抑制し、電気二重層キャパシタセルの劣化を防止する。
【解決手段】複数個の電気二重層キャパシタセル10間に放熱部材20を介挿するようにして積層してなるキャパシタ群と、前記キャパシタ群をそれぞれ収容した第1筐体30及び第2筐体50と、前記第1筐体30及び前記第2筐体50の両方を収容する電気二重層キャパシタモジュール筐体と、を有する電気二重層キャパシタモジュールにおいて、前記第1筐体30と前記第2筐体50には、前記電気二重層キャパシタセル10が略露出する2つの開口部(31、32)(51、52)を設け、前記第1筐体30と前記第2筐体50との間に所定間隙Dを設けるようにして電気二重層キャパシタモジュール筐体に収容すると共に、電気二重層キャパシタモジュール筐体には前記所定間隙Dの延長部に排気ファン130を取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電気二重層キャパシタセルを直列接続して構成されるキャパシタモジュールであって、特に電気二重層キャパシタセルの冷却を効率的に行うことができる放熱構成を有する電気二重層キャパシタモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
電気二重層キャパシタにおいては、一般に円筒型などその他の形態に比べて積層型はエネルギー密度が高い。積層型の電気二重層キャパシタセルは、分極性電極をセパレータともに積層した積層体に引き出し電極を取り付け、さらに積層体に電解液を含浸させた後、ラミネートフィルムに入れられ、ラミネートの開口部から引き出し電極が引き出された状態で密封されてなる。
【0003】
非特許文献1に記載されているように、電気二重層キャパシタは耐電圧が低いために、複数のキャパシタセルを直列接続してキャパシタモジュールを構成して利用される。このように積層型のキャパシタセルを直列接続して利用する際には、充放電に伴いキャパシタセルが積層面に垂直な方向に膨張収縮するので適当な加圧機構を設ける(特許文献1)。
【0004】
ところで、このような電気二重層キャパシタの特徴は内部抵抗が小さく、化学反応を伴わないため発熱の影響が小さいことである。しかしながら、自動車用途などでは瞬時に大電流を流す使い方が多いため、微小な発熱でも、蓄積されると昇温の原因となる。温度が上がりすぎた場合はキャパシタの劣化を早める要因となる。そこで、電気二重層キャパシタにおいて、内部抵抗と大電流により発生した熱を速やかに外部に放出するための冷却構造を設けることが考えられている。特許文献2には、キャパシタセル間にアルミ板等の良熱伝導性を有する材料からなる熱伝導体を設置し、前記セルで生じた熱を前記熱伝導体を介して除去することで、セルの過度の温度上昇を防ぐことができ、セル内の内部抵抗や大電流による電気二重層キャパシタの劣化を抑制する技術が開示されている。
【非特許文献1】岡村廸夫著「電気二重層キャパシタと蓄電システム」日刊工業新聞社発行、2005年9月30日第3版第1刷、第8頁〜第9頁、第150頁〜第157頁
【特許文献1】特開2005−93492号公報
【特許文献2】特開2003−133188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数の電気二重層キャパシタを直列接続してキャパシタモジュールを構成するにあたり、特許文献2に記載のように、電気二重層キャパシタセルの間にアルミ板等の良熱伝導性を有する材料からなる熱伝導体を設置するとことで、電気二重層キャパシタセルで発生した熱は、当該キャパシタセルから熱伝導体へと熱の移動は促されるのであるが、特許文献2に記載の方法では、当該熱伝導体から空中への放熱のことが考慮されていないので、当該熱伝導体からの熱は逃げ場がなくなり当該熱伝導体に熱がこもってしまい、当該キャパシタセルのセル温度が上昇してセルが劣化してしまう、という問題があった。
【0006】
特に、特許文献2に記載の電気二重層キャパシタを所定の筐体内などに収納して利用する場合については、当該熱伝導体の熱を前記筐体外に放出することについて考慮する必要があるが、特許文献2に記載の発明ではこのようなことが全く考慮されておらず、問題であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、複数個の電気二重層キャパシタセルを、前記電気二重層キャパシタセル間に放熱部材を介挿するようにして積層してなるキャパシタ群と、前記キャパシタ群をそれぞれ収容した第1筐体及び第2筐体と、前記第1筐体及び前記第2筐体の両方を収容する第3筐体と、を有する電気二重層キャパシタモジュールにおいて、前記第1筐体と前記第2筐体には、積層された複数個の前記電気二重層キャパシタセルが略露出する2つの開口部を設け、前記第1筐体と前記第2筐体は、前記第1筐体と前記第2筐体との間に所定間隙を設けるようにして前記第3筐体に収容すると共に、前記第3筐体には前記所定間隙の延長部に排気ファンを取り付けたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電気二重層キャパシタモジュールにおいて、前記第3筐体には、前記第1筐体の第1の開口部を略露出する第1側面開口部と、前記第2筐体の第1開口部を略露出する第2側面開口部と、が設けられることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の電気二重層キャパシタモジュールにおいて、前記第1筐体の第1の開口部と前記第3筐体の前記第1側面開口部との間、及び、前記第2筐体の第1の開口部と前記第3筐体の前記第2側面開口部との間は、それぞれ環状ゴム部材によって気密状態とされることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気二重層キャパシタモジュールにおいて、前記放熱部材には前記電気二重層キャパシタセルの積層方向と略直交する方向に通風孔が設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る電気二重層キャパシタモジュールによれば、電気二重層キャパシタセル間に介挿された放熱部材に、電気二重層キャパシタセルで発生した熱を移動させるようにすると共に、複数個の電気二重層キャパシタセルからなるキャパシタ群をそれぞれ収容した第1筐体及び第2筐体との間に所定間隙を設けて、この所定間隙の延長部に排気ファンを取り付け、前記放熱部材の熱を第3筐体外に放熱するようにしたので、電気二重層キャパシタセルの温度上昇を抑制することが可能となり、電気二重層キャパシタセルの劣化を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの上面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールを構成する電気二重層キャパシタセル10の斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールに用いられる放熱部材20の斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールにおけるキャパシタ群を構成する様子を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの断面構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの斜視図であり、図2は本発明の実施形態に係る電気
二重層キャパシタモジュールの正面図であり、図3は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの上面図であり、図4は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの側面図である。
【0014】
図1乃至図4において、10は電気二重層キャパシタセル、20は放熱部材、100は電気二重層キャパシタモジュール、101は正面部、102は背面部、103、103’は側面部、104は底面部、105は上面部、110は主端子台、111は信号線コネクタ、112はファン電源端子台、121は第1側面開口部、122は第2側面開口部、130は排気ファンをそれぞれ示している。
【0015】
電気二重層キャパシタモジュール100は、直列接続された電気二重層キャパシタセル10を図示するような筐体(特許請求の範囲では、これを「第3筐体」として表現している)に収容して構成されものであり、直列接続された電気二重層キャパシタセル10の両端部の電圧は主端子台110の電極から得られるようになっている。
【0016】
電気二重層キャパシタモジュール100の筐体としては、概略、正面部101、背面部102は、側面部103、103’、底面部104、上面部105の6面を有しており、その実使用においては、不図示のラックなどに取り付けられた電気二重層キャパシタモジュール100における正面部101と、ユーザーが相対することで、電気二重層キャパシタモジュール100の配線などを行うものである。
【0017】
電気二重層キャパシタモジュール100の正面部101には、直列接続された複数の電気二重層キャパシタセル10の充放電のための電極端子が設けられる主端子台110と、電気二重層キャパシタセル10の充放電回路(不図示)に対する制御信号や、電気二重層キャパシタセル10の状態検出信号のための電極端子が設けられる信号線コネクタ111と、排気ファン130の電源のための電極端子が設けられるファン電源端子台112と、が取り付けられている。
【0018】
電気二重層キャパシタモジュール100の筐体の側面部103、103’には、それぞれ第1側面開口部121及び第2側面開口部122の2つの開口部が設けられており、電気二重層キャパシタセル10で発生した熱を冷却するための空気の導入口として機能するようになっている。
【0019】
電気二重層キャパシタモジュール100の内部では、電気二重層キャパシタセル10と放熱部材20と交互にくるように積層されて収容されてなるが、図4に示すように、その積層方向の側面部が第1側面開口部121及び第2側面開口部122の2つの開口部から露出するようになっている。
【0020】
また、電気二重層キャパシタモジュール100の筐体の背面部102には、排気ファン130が設けられており、この排気ファン130は筐体内部の空気を排気するようにファンが回転するようになっている。
【0021】
次に、以上のような外観を有する電気二重層キャパシタモジュール100の内部の構造について説明する。図5は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールを構成するのに用いられる単位セルである電気二重層キャパシタセル10の斜視図である。このような電気二重層キャパシタセル10は積層型の電気二重層キャパシタセルである。より具体的には、キャパシタ本体については、正の電極体(正極体)と負の電極体(負極体)をこれらの間にセパレータを介在させつつ交互に重ねることにより所定の積層体に組成される。正極体および負極体は、集電極とその両面に形成される分極性電極(活性炭電極)とから平板状に構成される。これら集電極は、矩形状の金属箔(アルミニウム箔)から
なり、矩形平面の一辺に片側へ寄せて帯状の導電部(リード)が一体形成される。導電部は同極どうしが集束され、1対の端子板12に極性が対応する集束部が接合されるようになっている。
【0022】
そして、金属層を含む積層構造の樹脂フィルム(たとえば、アルミラミネート)から形成される容器11の周縁において、1対の端子板12(その一部)が引き出され、一辺を除く三辺が熱溶着(ヒートシール)される。容器11は、1対の端子板12が突き出る一辺が開口可能となり、その開口部から内部に電解液が注入され、電解液の含浸処理などが終わると、真空ポンプにより空気や水分を除去した状態において、残りの一辺が熱溶着(ヒートシール)され、電気二重層キャパシタセル10が製作される。
【0023】
図6は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールに用いられる放熱部材20の斜視図であり、電気二重層キャパシタセル10を複数積層する時に、電気二重層キャパシタセル10間に介挿するようにして用いられる。このような放熱部材20は、アルミニウム製の本体部21に、複数の通風孔22が設けられた構造となっており、本実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールでは、この通風孔22内の空気を排気ファン130で引くようにして、電気二重層キャパシタセル10で発生した熱が移動した放熱部材20の冷却を行う。
【0024】
電気二重層キャパシタモジュール100を構成する以上に示すような電気二重層キャパシタセル10と放熱部材20とを積層してキャパシタ群を製作することについて説明する。図7は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールにおけるキャパシタ群を構成する様子を示す図である。
【0025】
電気二重層キャパシタモジュール100の内部では、電気二重層キャパシタセル10間に放熱部材20を介挿するようにして積層してなるキャパシタ群を2つ設けるようにしている。図7はそのようなキャパシタ群を構成するときの様子を図示したものである。2つのキャパシタ群は、積層方向に対して圧力がかけられた状態で、それぞれ独立した2つの筐体に収容されるようになっている。電気的には、それぞれのキャパシタ群を構成する複数の電気二重層キャパシタセル10はそれぞれ直列接続される。また、2つのキャパシタ群同士も直列接続され、その両端部の端子が主端子台110に配設される。
【0026】
以上の構成を図8を参照してより詳しく説明する。図8は本発明の実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュールの断面構造を示す図である。この図8は図4のA−A’断面の概略を模式的に示した図である。また、図8における片矢印は排気ファン130を動作させたときの気流の流れを示している。
【0027】
図8において、30は第1筐体、31は第1開口部、32は第2開口部、33は加圧用側板、34は加圧用側板、35は弾性部材、37は第1環状ゴム部材、50は第2筐体、51は第1開口部、52は第2開口部、53は加圧用側板、54は加圧用側板、55は弾性部材、57は第2環状ゴム部材をそれぞれ示している。
【0028】
第1筐体30に収納されるキャパシタ群を例にとり説明する。図に示すように、電気二重層キャパシタセル10と放熱部材20とが交互となるようにキャパシタ群が構成されている。そして、このキャパシタ群の両端部の放熱部材20は、加圧用側板33及び加圧用側板34によって挟持されるようにして、第1筐体30内に保持されている。加圧用側板33と第1筐体30の壁部との間には弾性部材35が複数設けられており、この弾性部材35で付勢された加圧用側板33は、加圧用側板34と共にキャパシタ群を加圧するようになっている。
【0029】
第1筐体30には、キャパシタ群の両側方全体に対応するように第1開口部31及び第2開口部32と、が設けられており、2つの開口部のうち第1開口部31は、電気二重層キャパシタモジュール100の第1開口部31に対応する位置に配されている。
【0030】
また、第1筐体30の第1開口部31と電気二重層キャパシタモジュール100の第1開口部31との間には、所定の枠部材や第1環状ゴム部材37が介在するが、特に第1環状ゴム部材37がパッキングの役目を果たすことにより、第1開口部31と第1開口部31との間を、気密状態とすることによって、効率的にキャパシタ群への吸気を行うことが可能となる。なお、キャパシタ群を構成するときに先に説明したように、電気二重層キャパシタセル10と放熱部材20とを交互に重ねるように構成するが、このときそれぞれの間にゴムパッキングを設け、電気二重層キャパシタセル10と放熱部材20と間の気密をあげることで、第1開口部31からの吸気が放熱部材20の通風孔22を通る確率を上げて、さらに冷却効率を向上させるようにすることも可能である。
【0031】
上記のような第1筐体30に関連した説明は、略対称に構成されている第2筐体50に対しても適用することができるので、第2筐体50についての説明は省略する。
【0032】
排気ファン130の排気動作に伴い、第1開口部31から吸い込まれた空気は、第1開口部31を介して、各キャパシタ群における放熱部材20の通風孔22を通りこれを冷却する。この放熱部材20からの熱を持った空気はさらに第1筐体30の第2開口部32を経て、第1筐体30と第2筐体50との間の間隙部(D)へと到達する。第1筐体30と第2筐体50との間の間隙Dに到達した熱を持った空気は、前記間隙Dの延長部に取り付けられている排気ファン130から、電気二重層キャパシタモジュール100筐体外部へと排出される。なお、排気ファン130は前記間隙Dの延長部で、しかも電気二重層キャパシタモジュール100筐体の背面部102に設けられる構成であるので、正面部101からキャパシタの操作を行うユーザーの顔面などにこの排熱がかかることがない。
【0033】
上記のように、本実施形態に係る電気二重層キャパシタモジュール100によれば、電気二重層キャパシタセル10間に介挿された放熱部材20に、電気二重層キャパシタセル10で発生した熱を移動させるようにすると共に、複数個の電気二重層キャパシタセル10からなるキャパシタ群をそれぞれ収容した第1筐体30及び第2筐体50との間に所定間隙Dを設けて、この所定間隙Dの延長部に排気ファン130を取り付け、前記放熱部材20の熱を電気二重層キャパシタモジュール100筐体外部に放熱するようにしたので、電気二重層キャパシタセル10の温度上昇を抑制することが可能となり、電気二重層キャパシタセル10の劣化を防止することが可能となる。
【0034】
また、本実施形態によれば、キャパシタ群を構成する個々の電気二重層キャパシタセル10の昇音温度のバラツキを抑制することが可能となる。電気二重層キャパシタセル10の寿命は、動作時温度が高いほどが短くなる傾向があるが、キャパシタ群を構成する個々の電気二重層キャパシタセル10のそれぞれの間で動作時温度に差があると、一番短い寿命のセルによって電気二重層キャパシタモジュール100全体の寿命が決まってしまうため、個々のセルの温度のバラツキを抑えることが重要となってくるが、本実施形態によれば、個々の電気二重層キャパシタセル10の動作時温度のバラツキを抑制するので、全てのセルを寿命まで使い切ることが可能な電気二重層キャパシタモジュール100を構成することが可能となる。
【符号の説明】
【0035】
10・・・電気二重層キャパシタセル、11・・・容器、12・・・端子板、20・・・放熱部材、21・・・本体部、22・・・通風孔、30・・・第1筐体、31・・・第1開口部、32・・・第2開口部、33・・・加圧用側板、34・・・加圧用側板、35・
・・弾性部材、37・・・第1環状ゴム部材、50・・・第2筐体、51・・・第1開口部、52・・・第2開口部、53・・・加圧用側板、54・・・加圧用側板、55・・・弾性部材、57・・・第2環状ゴム部材、100・・・電気二重層キャパシタモジュール、101・・・正面部、102・・・背面部、103、103’・・・側面部、104・・・底面部、105・・・上面部、110・・・主端子台、111・・・信号線コネクタ、112・・・ファン電源端子台、121・・・第1側面開口部、122・・・第2側面開口部、130・・・排気ファン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の電気二重層キャパシタセルを、前記電気二重層キャパシタセル間に放熱部材を介挿するようにして積層してなるキャパシタ群と、前記キャパシタ群をそれぞれ収容した第1筐体及び第2筐体と、前記第1筐体及び前記第2筐体の両方を収容する第3筐体と、を有する電気二重層キャパシタモジュールにおいて、
前記第1筐体と前記第2筐体には、積層された複数個の前記電気二重層キャパシタセルが略露出する2つの開口部を設け、
前記第1筐体と前記第2筐体は、前記第1筐体と前記第2筐体との間に所定間隙を設けるようにして前記第3筐体に収容すると共に、
前記第3筐体には前記所定間隙の延長部に排気ファンを取り付けたことを特徴とする電気二重層キャパシタモジュール。
【請求項2】
前記第3筐体には、前記第1筐体の第1の開口部を略露出する第1側面開口部と、
前記第2筐体の第1開口部を略露出する第2側面開口部と、が設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタモジュール。
【請求項3】
前記第1筐体の第1の開口部と前記第3筐体の前記第1側面開口部との間、及び、前記第2筐体の第1の開口部と前記第3筐体の前記第2側面開口部との間は、それぞれ環状ゴム部材によって気密状態とされることを特徴とする請求項2に記載の電気二重層キャパシタモジュール。
【請求項4】
前記放熱部材には前記電気二重層キャパシタセルの積層方向と略直交する方向に通風孔が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気二重層キャパシタモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−171214(P2010−171214A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−12492(P2009−12492)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(393013560)株式会社パワーシステム (127)
【Fターム(参考)】