説明

電気刺激装置用導子セット及びこれを備えた電気刺激装置

【課題】
吸着導子の取り扱いが容易で、故障の少ない電気刺激装置用導子コネクター及びこれを備えた電気刺激装置を提供すること。
【解決手段】
人体皮膚表面に装着する複数の吸着導子3と、各吸着導子3の電気回路31及び管路回路32を電気刺激装置本体18へ接続する導子コネクター1を有する電気刺激装置用導子セット2において、一個の導子コネクター1には吸着導子3のカップ内部に連通し負圧を与える管路接続部11及び吸着導子3の電極に接続され低周波電力を与える電気接続部12がそれぞれ一つ突起状に配設されており、管路接続部11に複数の吸着導子3の管路回路32の基端を接続し、且つ電気接続部12に複数の吸着導子3の電気回路31の基端を接続する構成により、一個の導子コネクター1を差し込むことで複数の吸着導子3を電気刺激装置本体18へ接続可能としたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気刺激装置をもって人体表皮に吸着導子を吸着し低周波通電治療を行なう際の電気刺激装置用導子セット及びこれを備えた電気刺激装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の特開平9−117514号公報には、導子と、報知器からなる報知器付低周波治療器、及び、負圧コネクターと低周波コネクターとを一組にした吸引コネクターが開示されている。
【0003】
従来技術の吸引コネクターは、チューブと電線が一個の吸引コネクターに接続されたので、チューブと電線に個別にコネクターが設けられるものに比して、差し込み作業が簡単になっている。
【0004】
しかし、一本のチューブを一個のコネクターに接続しているので、一台の低周波治療器に多数セットの吸着導子を使用するものの場合、複数個の吸着導子とそのコネクターの整合確認に多くの手数が掛かかり、又、導子コネクターの一々の差し込み作業に多くの手数が掛かかり、不都合であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−117514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、吸着導子の取り扱いが容易で、故障の少ない電気刺激装置用導子セット及びこれを備えた電気刺激装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち本発明は、人体皮膚表面に装着する複数の吸着導子(3)と、複数の吸着導子(3)の電気回路(31)及び管路回路(32)を電気刺激装置本体(18)へ接続する導子コネクター(1)を有する電気刺激装置用導子セット(2)において、
一個の導子コネクター(1)には吸着導子(3)のカップ内部に連通し負圧を与える管路接続部(11)及び吸着導子(3)の電極に接続され低周波電力を与える電気接続部(12)がそれぞれ一つ突起状に配設されており、管路接続部(11)に複数の吸着導子(3)の管路回路(32)の基端を接続し、且つ電気接続部(12)に複数の吸着導子(3)の電気回路(31)の基端を接続する構成により、一個の導子コネクター(1)を差し込むことで複数の吸着導子(3)を電気刺激装置本体(18)へ接続可能としたことを特徴とする電気刺激装置用導子セットである。
又、複数の吸着導子(3)はそれぞれ電気刺激装置本体(18)へ電気回路(31)及び管路回路(32)を導くための可撓性のある導子コード(4)を有し、一個の導子コネクター(1)に複数の吸着導子(3)の導子コード(4)を接続する。
又、導子コネクター(1)に設けられた電気接続部(12)と管路接続部(11)とを、別部位に併設した。
又、先端に電極が接続される電線(10)は管路回路(32)としてのチューブ(9)の外部に併設され、電気刺激装置本体(18)から吸着導子(3)に至る管路回路(32)に電気導通部(31b)及び電気接点部(31a)が存在しない。
又、電気刺激装置用導子セットと、電気刺激装置本体(18)を備えたことを特徴とする電気刺激装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、一個の導子コネクター1には管路接続部11及び電気接続部12がそれぞれ一つ突起状に配設されており、管路接続部11に複数の吸着導子3の管路回路32の基端を接続し、且つ電気接続部12に複数の吸着導子3の電気回路31の基端を接続する構成により、一個の導子コネクター1を本体受け部22に差し込むことで複数の吸着導子3を電気刺激装置本体18へ接続可能とした電気刺激装置本体18へ接続可能としたので、導子コネクター1と電気刺激装置本体18との接続が、少ない回数の差し込み作業で行なえ、通電準備作業の軽減が図れ、好都合である。
【0009】
本発明は、導子コネクター1に、吸着導子3が接続された導子コード4を複数本接続するものである。従来技術は複数本の導子コードとこれと同数の導子コネクターを扱っていたが、本発明では、複数の導子コード4を一個の導子コネクター1に接続したので、導子コネクター1と電気刺激装置本体18との接続が、少ない回数の差し込み作業で行なえ、通電準備作業の軽減が図れ、好都合である。
【0010】
又、従来は一個の吸着導子に一個の導子コネクターが繋がっていたので、複数の吸着導子が有る中、選択した吸着導子及び導子コードと、これらに繋がる導子コネクターとを一々整合確認しなければならず面倒であったが、本発明では、複数本の導子コード4を一個の導子コネクター1に接続したので、導子コネクター1の個数が半減し、吸着カップ5と導子コネクター1との整合確認が簡単容易になり、好都合である。
【0011】
本発明に係る導子コネクター1は、管路接続部11と電気接続部12とが併設されてなるから、本体受け部22へ導子コネクター1を接続する作業が、一個の導子コネクター1の差し込み作業で済み、吸着導子セット2の準備が容易になり、好都合である。
【0012】
本発明によれば、先端に電極が接続される電線10は管路回路32としてのチューブ9の外部に併設され、電気刺激装置本体(18)から吸着導子3に至る管路回路32に、電気導通部31b及び電気接点部31aが存在しない。よって、一個の導子コネクター1内において、管路接続部11と、電気接続部12が別部材として設けられ、負圧の伝達路の水分から電気の伝達路が分離し、電線10が水分に接触しないので、電気路が接触不良を起こすことなく、吸着導子3の通電が良好に行なえ、好都合である。又、負圧の伝達路外に電気の伝達路が有るので、スケールやゴミ等によって管路が詰まることなく、吸着導子3の吸着が良好に行なえ、好都合である。
【0013】
本発明に係る導子コネクター1に管路回路32を分岐する分岐部15が設けられたものである。前記導子コネクター1は、本体受け部22に差し込み接続するが、管路を分岐したことにより、吸着導子3数に比して導子コネクター1の個数が半減し、該導子コネクター1と本体受け部22との接続箇所が少なくなった。そのため、接続操作が楽になり、又、接続部分の故障も少なくなり、又、負圧部分での空気漏れも減り、好都合である。
【0014】
また、本発明は上記の電気刺激装置用導子セットと、電気刺激装置本体18を備えたことを特徴とする電気刺激装置であり、本発明を干渉低周波通電治療に用いると有益である。即ち、干渉低周波通電治療は、一方の二個の電極6a、6bでなる一方人体通電路に対して、他方二個電極6c、6dでなる他方人体通電路を交差させ、該交差部に干渉電流を起こし患者に刺激を付与するものである。
【0015】
干渉低周波通電治療時は一個の吸着カップ5内に二個の電極6を並設して構成された吸着導子3を二個用いる。干渉低周波治療に本発明を用いれば、導子コードの縺れなどが少なく、二個の導子コネクター1を電気刺激装置本体18に差し込むと吸着導子セット2の接続が完了するので、通電準備に係る手数が軽減でき、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る導子コネクターの正面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る電気刺激装置の側面図である。
【図4】本発明の第1参考例に係る吸着導子セットの外観図である。
【図5】本発明の第2参考例に係る吸着導子セットの外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の電気刺激装置17を使用して患者に低周波治療を施す。電気刺激装置17に繋がる吸着導子3を、患者表皮に吸着し低周波電流を通電する。
【0018】
導子コネクター1は、複数の吸着導子3の管路回路32及び電気回路31を電気刺激装置本体18へ差し込み接続する。前記管路回路32は、電気刺激装置17に内蔵された吸引ポンプ20による負圧を吸着導子3に伝達し、前記電気回路31は、電気刺激装置17に内蔵された低周波電源19による低周波電力を吸着導子3に伝達する。
【0019】
吸着導子3の管路回路32及び電気回路31の複数個が導子コネクター1に接続される。即ち、一個の導子コネクター1に、前記管路回路32及び電気回路31の複数個が接続され、複数個の吸着導子3が接続されるものである。この構成は、電気刺激装置17が持つ負圧及び低周波電力を、複数個の吸着導子3に分配する。
【0020】
吸着導子3は、患者表皮に吸着し、電気刺激装置17が有する低周波電力をもって患者に通電する。即ち、電気刺激装置17に導子コネクター1を接続すると、電気刺激装置17が有する負圧と低周波電力が、管路回路32及び電気回路31を介して複数の吸着導子3に伝導し、吸着導子3の吸着カップ5は患者表皮に吸着する。
【0021】
吸着カップ5内に配設された二個の電極6(=6a、6b)は、吸着カップ5が人体に吸着している時、含水スポンジ8を介して人体に導通し、低周波電流を患者に通電する。
【0022】
吸着導子3は、吸着導子3の電気回路31及び管路回路32を電気刺激装置本体18へ導く導子コード4を有する。導子コード4は、吸着導子3を導子コネクター1に接続する可撓性の有る長尺部材であり、電気回路31及び管路回路32を包含する部材である。
【0023】
導子コード4は、一個の導子コネクター1に複数個接続され、電気刺激装置本体18が有する負圧と低周波電力を、複数の吸着導子3に伝導する。
【0024】
導子コネクター1とは別に設けた分岐部15には、複数の導子コード4が接続される。前記分岐部15は、電気刺激装置本体18が有する負圧を、該分岐部15に繋がる複数の吸着導子3へ分岐し伝導する。
【0025】
導子コネクター1に設けられた電気接続部12と管路接続部11とを、別部位に並設する。導子コネクター1には、電気接続部12と管路接続部11が並設されているので、該導子コネクター1を電気刺激装置本体18へ差し込み接続する時、電気接続部(12)と管路接続部(11)が一挙に差し込める。
【0026】
管路接続部11は、電気刺激装置17が発生する負圧を該電気刺激装置17から導子コード4へ接続し伝導する。電気接続部12は、電気刺激装置17が発生する低周波電力を該電気刺激装置17から導子コード4へ接続し伝導する。
【0027】
導子コネクター1のうちの電気接続部12のみを導子コネクター1から分離し別体に設け、電気接続コネクター27となしている。電気接続コネクター27と導子コネクター1は可撓な電線10で繋がれている。上記構成の電気接続コネクター27は、導子コネクター1とは別の操作で電気刺激装置本体18へ差し込む。
【0028】
電線10を配管用チューブ9の外部に併設し、電気刺激装置17から吸着導子3に至る管路回路32に、電気導通部31b及び電気接点部31aが存在しない構成である。上記構成の電気回路31(=電気導通部31b及び電気接点部31a)は、管路回路32に触れない。
【0029】
詳しく述べると、カップ内部29には含水スポンジ8が取り付けられているため、管路回路32には水分が存在する。電気回路31の電気接点部31aは、電極6の端子30に止着する部位であり、カップ内部29から外部へ突出した部位である。又、電線10は、チューブ9の外部に併接され、このような構成の電気回路31及び電線10は前記水分に接触しない。
【0030】
導子コネクター1に設けられた分岐部15は、管路を複数の導子コード4へ分岐する。即ち、分岐部15は、電気刺激装置本体18が発生した負圧を導子コネクター1へ伝導し、導子コネクター1内に伝導された負圧を、複数のチューブ9へ分岐・伝導し、更に、複数の吸着導子3に吸着作用を与える。
【0031】
図1、2、3に本発明の第1実施例の吸着導子セット2を示している。吸着導子セット2は、導子コネクター1と、導子コネクター1に繋がる同構成の二本の導子コード4と、二本の導子コード4にそれぞれ一個ずつ繋がる同構成の吸着導子3とからなる。
【0032】
吸着導子3は、吸着カップ5と、カップ内部29に設けられる二個の電極6(=電極6a、電極6b)と、受け部7と、カップ内部29に連通し負圧を与える管路回路32と、電極6に接続され低周波電力を与える電気回路31とからなる。前記電気回路31は、導電部材でなり電極6に電力を導く電気導通部31bと、該電気導通部31bと電極6の接続部である電気接点部31aとを有する。通電治療時にはカップ内部29に導電性を有する適宜な含水スポンジ8が収納される。
【0033】
導子コネクター1は、硬質な樹脂容器と、該樹脂容器の正面外側には、円筒材でなり適宜長に突起した一個の管路接続部11と、丸棒形状で適宜長さに突起した一個の電気接続部12とが並設される。
【0034】
導子コネクター1には、一個の入り口13と該入り口13に連通する二個の出口管14を有する分岐部15が内蔵され、前記入り口13は、前記管路接続部11に接続される。
【0035】
分岐部15に係る二個の出口管14には、それぞれチューブ9の基端が接続される。即ち、一個の分岐部15に、二本のチューブ9が接続される。チューブ9の先端には吸着カップ5が繋がっているので、一個の分岐部15に二個の吸着カップ5が繋がることになる。
【0036】
電気接続部12には四本の電線10の各基端が接続され、該各電線10は、各導子コード4の外被体25の中であって、チューブ9の外側に二本ずつ挿入され、外被体25と同長に延設されている。
【0037】
導子コード4を構成する一本のチューブ9及び二本の電線10の各先端は、前記吸着導子3の受け部7に係着される。前記チューブ9は吸着カップ5内を負圧になし、二本の電線10は一個のカップ内部29にある二個の電極6a、6bのそれぞれの端子30に低周波電力を付与する。一本のチューブ9、及び二本の電線10の各基端は、一個の前記導子コネクター1に取着される。
【0038】
図3に示す電気刺激装置17は、電気刺激装置本体18と、吸引ポンプ20と、低周波電源19等でなる。前記電気刺激装置本体18には、導子コネクター1を受ける本体受け部22が設けられる。
【0039】
本体受け部22と吸引ポンプ20の間にはホース21が接続され、本体受け部22と低周波電源19の間には筐体内電線23が接続される。本体受け部22に掛かっている負圧と低周波電力は、該本体受け部22に差し込まれる導子コネクター1へ伝導され、更に、導子コネクター1から導子コード4等を介して吸着導子3へ伝導される。
【0040】
尚、管路回路32には、通常の使用時には負圧の空気が存在するが、空気に代わって水又は水蒸気等が存在することもある。図3中、16はキャスター、24は操作・表示パネルである。
【0041】
電気刺激装置17を用いて低周波治療を施すに際し、電気刺激装置本体18の本体受け部22に導子コネクター1を差し込む。一個の導子コネクター1を差し込む作業によって、管路接続部11と電気接続部12とを一挙に差し込み接続できる。
【0042】
即ち、上記差し込みにより、管路接続部11は負圧を、電気刺激装置本体18側から吸着導子3側へと伝導し、電気接続部12は低周波電力を、電気刺激装置本体18側から吸着導子3側へと伝導する。負圧管路は負圧を有しこれをもって吸着導子3に吸引作用を生じさせ、電気路は低周波電力を有しこれをもって吸着導子3の電極6を加電する。
【0043】
一個の導子コネクター1に二個の吸着導子3が接続されているので、一個の導子コネクター1を差し込めば、二個の吸着導子3の接続が完了する。
【0044】
電気接続部12の電気路に付いては、一個の吸着導子3当たり二個の電極6が設けられている故に、四個の電極6(=電極6aと電極6b、及び、電極6cと電極6d)に係る四本の電線10が電気接続部12に繋がれている。又、該電線10は、二個の導子コネクター1にそれぞれ二本ずつに分かれて、二個の吸着導子3内の電極6に繋がれ、該電極6に電力を付与する。前記電線10は、カップ内部29及びチューブ9内の水又は水分に接触しない。
【0045】
又、管路接続部11の負圧管路には分岐部15が接続され、該分岐部15によって、負圧管路を二本のチューブ9へ分岐する。即ち、分岐部15は、該分岐部15に伝導された負圧(=吸引力)を、二本のチューブ9に分岐し、二本のチューブ9を介して二個の吸着カップ5に付与する。
【0046】
図4に示す第1参考例は、第1実施例に係る導子コネクター1内の分岐部15を除去し、前記導子コネクター1とは別に、導子コード4の中途部へコード分岐部26を設けたものである。
【0047】
コード分岐部26は、負圧管路を分岐するものである。コード分岐部26の入口側は一本の導子コード4で導子コネクター1に接続され、出口側には二本の導子コード4が接続される。
【0048】
導子コード4の中途部にあるコード分岐部26に係属する電線10は、入口側(=導子コネクター1側)も出口側(=吸着導子3側)も四本である。
【0049】
又、コード分岐部26係属するチューブ9は、入口側が一本、出口側が二本である。入口側の一本のチューブ9には四本の電線10が併設され、出口側の、二本のチューブ9のそれぞれには二本の電線10が併設される。電線10は吸着導子3内の各電極6に一本ずつ接続される。
【0050】
図5に示す第2参考例は、第1実施例の導子コネクター1のうちの電気接続部12のみを導子コネクター1から分離し、別体の電気接続コネクター27として設けたものである。
【0051】
第2参考例では、電気接続コネクター27が、管路接続部11及び分岐部15から分離独立した樹脂容器に設けられる。該電気接続コネクター27から導子コネクター1までは電線10で接続される。又、第2参考例では、導子コネクター1は具体的には管路用コネクター28となる。
【0052】
管路用コネクター28には、導子コード4が二本接続され、該導子コード4のそれぞれの先端には吸着導子3が接続される。第3実施例の場合は、一個の導子セット2に電気用コネクター27と管路用コネクター28の二個のコネクターがある。電気刺激装置本体18と導子セット2を接続する際は、本体受け部22に前記二個のコネクターを差し込む。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、人体表皮に吸着導子を吸着し低周波通電治療を行なう際の電気刺激装置用導子セット及びこれを備えた電気刺激装置に利用でき、産業上の利用可能性は高いものである。
【符号の説明】
【0054】
1 導子コネクター
2 吸着導子セット
3 吸着導子
4 導子コード
9 チューブ
10 電線
11 管路接続部
12 電気接続部
13 入り口
14 出口管
15 分岐部
18 電気刺激装置本体
26 コード分岐部
27 電気接続コネクター
31 電気回路
31a 電気接点部
31b 電気導通部
32 管路回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体皮膚表面に装着する複数の吸着導子(3)と、各吸着導子(3)の電気回路(31)及び管路回路(32)を電気刺激装置本体(18)へ接続する導子コネクター(1)を有する電気刺激装置用導子セット(2)において、
一個の導子コネクター(1)には吸着導子(3)のカップ内部に連通し負圧を与える管路接続部(11)及び吸着導子(3)の電極に接続され低周波電力を与える電気接続部(12)がそれぞれ一つ突起状に配設されており、
管路接続部(11)に複数の吸着導子(3)の管路回路(32)の基端を接続し、且つ電気接続部(12)に複数の吸着導子(3)の電気回路(31)の基端を接続する構成により、一個の導子コネクター(1)を差し込むことで複数の吸着導子(3)を電気刺激装置本体(18)へ接続可能としたことを特徴とする電気刺激装置用導子セット。

【請求項2】
複数の吸着導子(3)はそれぞれ電気刺激装置本体(18)へ電気回路(31)及び管路回路(32)を導くための可撓性のある導子コード(4)を有し、
一個の導子コネクター(1)に複数の吸着導子(3)の導子コード(4)を接続することを特徴とした請求項1記載の電気刺激装置用導子セット。

【請求項3】
導子コネクター(1)に設けられた電気接続部(12)と管路接続部(11)とを、別部位に併設したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気刺激装置用導子セット。

【請求項4】
先端に電極が接続される電線(10)は管路回路(32)としてのチューブ(9)の外部に併設され、電気刺激装置本体(18)から吸着導子(3)に至る管路回路(32)に電気導通部(31b)及び電気接点部(31a)が存在しないことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電気刺激用導子セット。

【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気刺激装置用導子セットと、電気刺激装置本体(18)を備えたことを特徴とする電気刺激装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−62574(P2011−62574A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−924(P2011−924)
【出願日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【分割の表示】特願2001−256525(P2001−256525)の分割
【原出願日】平成13年8月27日(2001.8.27)
【出願人】(000103471)オージー技研株式会社 (109)
【Fターム(参考)】